JP5984626B2 - 車両用車両電子制御装置 - Google Patents
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Description
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、CPU内の優先順の低いタスク処理を監視できるようにすることを目的とする。
行されるたびにリフレッシュされ、前記演算処理部は、第1のタスク処理で前記駆動処理部との間で通信を行うと共に、前記第1のタスク処理が実施される毎にカウントアップし、前記第1のタスク処理より優先順位が低い第2のタスク処理を実行する毎にリフレッシュされる監視カウンタを有し、前記監視カウンタが所定のカウント数に達したときに前記第1のタスク処理を停止するように構成したことを特徴とする車両用電子制御装置が提供される。
図1にブロック図を示すように、車両用電子制御装置1は、演算処理部であるCPU2と、駆動処理部として機能するカスタムICであるASIC(Application Specific Integrated Circuit)3とを含んで構成されている。CPU2は、メモリに記憶されているプログラムやデータを読み出して、所定の処理を行うように構成されており、処理結果に応じた所定の信号をASIC3に出力することができる。CPU2は、この実施の形態に特徴的な機能として、優先順位が相対的に低いタスク処理の実行を監視する監視カウンタ10と、監視カウンタ10を制御すると共にタスク処理の遅延を判断するカウンタ制御部11とを備えている。
置1は、制御対象機器5の数に合わせてASIC3を複数搭載しても良い。
タスク処理は、処理の優先順位が高い方から順番に、1番目のタスク処理31と、2番目のタスク処理32(第1のタスク処理)と、3番目のタスク処理33と、4番目のタスク処理34(第2のタスク処理)とを有する。1番目のタスク処理31では、例えば、不図示の燃料噴射装置における燃料噴射のタイミングを制御する。2番目に優先順位が高い2番目のタスク処理32では、ASIC3との通信処理を実行する。3番目に優先順位が高い3番目のタスク処理33では、例えば不図示の燃料ポンプのON/OFF動作が実行される。最も優先順位が低い4番目のタスク処理34では、例えば、外気の温度測定処置が実行される。1番目のタスク処理31は、例えば、1m秒毎に実施される。2番目のタスク処理は2.5m秒毎に、3番目のタスク処理は5m秒毎に、4番目のタスク処理は10m秒毎に実施される。なお、タスク処理の種類や数、実行周期は、これらに限定されない。
図3(a)に示すように、最初のステップS101で2番目のタスク処理32を実行したら、続くステップS102で監視カウンタ10がカウント値を1つ増加させる。この後、ステップS103は、カウンタ制御部11が監視カウンタ10のカウント値を調べる。監視カウンタ10のカウント値が予め定められている第1の時間(又はカウント値)Tr1を経過していなければ(ステップS101でNo)、ここでの処理を一旦終了する。第1の時間Tr1は、4番目のタスク処理34の処理遅延が許容可能な範囲を超える時間である。
ドッグタイマ21をリフレッシュするように構成されている。このために、図3(a)のステップS104でSPI通信が停止すると、ウオッチドッグタイマ21の値がリフレッシュされず、時間の経過に従ってウオッチドッグタイマ21がカウントアップされ続ける。この状態が予め定められている第2の時間(又はカウント値)Tr2が経過したら、ASIC3のリセット制御部22がリセット信号をCPU2に出力する。第2の時間は、1番目のタスク処理31の処理遅延が許容可能な範囲を超える時間で、例えば、50m秒〜70m秒である。
になる。2番目のタスク処理32自体は、ウオッチドッグタイマ21によって監視することができるので、1番目のタスク処理31から4番目のタスク処理34までの全てのタスク処理の監視が可能になる。
2 CPU(演算処理部)
3 ASIC(駆動処理部)
5 制御対象機器
10 監視カウンタ
21 ウオッチドッグタイマ
32 2番目のタスク処理(第1のタスク処理)
34 4番目のタスク処理(第2のタスク処理)
Tr1 第1の時間
Tr2 第2の時間
Claims (4)
- 車両の制御対象機器を制御するための演算を行う演算処理部と、前記演算処理部に通信可能に接続され、前記制御対象機器を駆動させる駆動処理部と、前記演算処理部における処理を監視するウオッチドッグタイマとを備える車両用電子制御装置において、
前記ウオッチドッグタイマは、前記演算処理部から前記駆動処理部への通信が実行されるたびにリフレッシュされ、
前記演算処理部は、第1のタスク処理で前記駆動処理部との間で通信を行うと共に、前記第1のタスク処理が実施される毎にカウントアップし、前記第1のタスク処理より優先順位が低い第2のタスク処理を実行する毎にリフレッシュされる監視カウンタを有し、前記監視カウンタが所定のカウント数に達したときに前記第1のタスク処理を停止するように構成したことを特徴とする車両用電子制御装置。 - 前記ウオッチドッグタイマを前記駆動処理部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用電子制御装置。
- 前記第2のタスク処理は、最も優先順位が低い処理であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用電子制御装置。
- 前記ウオッチドッグタイマが所定のカウント値に達したら前記演算処理部を再起動又は停止させるリセット信号を出力するように構成され、
前記監視カウンタのカウントアップ開始から前記第1のタスク処理を停止するまでの時間と、前記ウオッチドッグタイマのカウントアップ開始から前記リセット信号を出力するまでの時間は等しいことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両用電子制御装置。
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