JP5984317B2 - ポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物に関し、特には、インクジェット印刷時におけるノズル詰まりを防止することができ、耐擦過性が良好で且つ鏡面光沢に優れる印刷物を形成可能なポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物に関するものである。なお、ポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物とは、メタリック顔料を含むインク組成物のうち、ポリ塩化ビニル基材へのインクジェットプリンタを用いた印刷に使用することが可能なインク組成物である。
従来、画像等が印刷された記録物上で金属光沢に優れる意匠を表現するため、画像を形成するインクに光輝材が使用されたり、記録媒体に熱転写シート等が使用されたりしている。
近年のインクジェット印刷技術の発達により、屋外広告等に使用されるポリ化ビニル基材等の記録媒体上に画像を印刷する場合においても、アルミニウム顔料やパール顔料を含むメタリックインク組成物を用いることで、金属光沢を有する記録物が得られることが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2011−149028号公報
しかしながら、メタリックインク組成物の膜性能を向上させるため、樹脂成分の量を増加させると、メタリックインク組成物中のメタリック顔料(特にはアルミニウム顔料)の凝集が起こるため、インクジェット印刷時にノズルの詰まりが生じたり、記録物の金属光沢が低下したりする。このため、ポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物には、少量の樹脂しか配合できず、耐擦過性や耐候性等の膜性能が悪くなる。
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の問題を解決し、インクジェット印刷時におけるノズル詰まりを防止することができ、耐擦過性が良好で且つ鏡面光沢に優れる印刷物を形成可能なポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、特定の重量平均分子量を有するポリエステル樹脂と特定の蒸着アルミニウム顔料分散体とを組み合わせることで、たとえ樹脂の配合量が多い場合であっても、アルミニウム顔料の凝集を防ぐことができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明のポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物は、重量平均分子量12,000以下のポリエステル樹脂(a)と、蒸着アルミニウム顔料を有機溶剤のみに分散させてなるメタリック顔料分散体(b)と、ポリ塩化ビニル基材に対して浸透性がある有機溶剤(c)とを少なくとも含むことを特徴とする。
本発明のポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物の好適例においては、更に、リン酸共重合物を0.1〜2.0質量%含む。
本発明のポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物の他の好適例において、前記ポリエステル樹脂(a)は、酸価が5〜50である。
本発明のポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物の他の好適例においては、更に、紫外線吸収剤を0.01〜0.30質量%含む。
本発明のポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物の他の好適例においては、更に、重量平均分子量2,000以下のフェニル基含有ケトン系樹脂を0.1〜5.0質量%含む。
本発明のポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物の他の好適例においては、前記メタリック顔料分散体(b)が、フィルターとして綾畳織金網を用いた自然ろ過により得られる。
本発明によれば、特定の重量平均分子量を有するポリエステル樹脂と特定の蒸着アルミニウム顔料分散体とを組み合わせることで、インクジェット印刷時におけるノズル詰まりを防止することができ、耐擦過性が良好で且つ鏡面光沢に優れる印刷物を形成可能なポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物を提供することができる。
以下に、本発明のポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物(以下、単に本発明のメタリックインク組成物とも称する)を詳細に説明する。本発明のメタリックインク組成物は、重量平均分子量12,000以下のポリエステル樹脂(a)と、蒸着アルミニウム顔料を有機溶剤のみに分散させてなるメタリック顔料分散体(b)と、ポリ塩化ビニル基材に対して浸透性がある有機溶剤(c)とを少なくとも含むことを特徴とする。
本発明のメタリックインク組成物に用いるポリエステル樹脂(a)は、印刷物の耐擦過性を向上させることができる。また、上記ポリエステル樹脂(a)は、重量平均分子量が12,000以下であることを要し、重量平均分子量が6,000以下であることが好ましい。ポリエステル樹脂(a)の重量平均分子量が12,000以下であれば、メタリック顔料分散体(b)を構成する蒸着アルミニウム顔料を本発明のメタリックインク組成物中で凝集させることがなく、インクジェット印刷時におけるノズル詰まりを防止することができる。また、蒸着アルミニウム顔料の凝集が起きると、蒸着アルミニウム顔料に由来の金属光沢が低下する。なお、ポリエステル樹脂(a)は、印刷物の樹脂母材を構成するため、その重量平均分子量は、3,000以上であることが好ましい。なお、本発明において、重量平均分子量は、ゲル濾過クロマトグラフィーで測定した値であり、標準物質にはポリスチレンが使用される。
また、上記ポリエステル樹脂(a)は、酸価が5〜50であることが好ましい。上記ポリエステル樹脂(a)の酸価が5〜50の範囲内にあれば、ポリエステル樹脂(a)中の酸基が蒸着アルミニウム顔料表面と反応し、蒸着アルミニウム顔料をより固定化することで耐擦過性を更に向上でき、また、蒸着アルミニウム顔料との濡れもより良好になる。上記ポリエステル樹脂(a)の酸価が50を超えると、耐候性等の膜物性が低下する場合がある。
上記ポリエステル樹脂(a)は、単量体である多価カルボン酸とポリアルコールとを通常の方法により脱水重縮合させることにより得られる共重合体であり、単量体の種類や使用量を調整することにより、所望の重量平均分子量が得られる。
多価カルボン酸は、カルボキシル基を2個以上有するカルボン酸であり、具体例としては、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、オルソフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、蓚酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸、テトラデカンジカルボン酸、ヘキサデカンジカルボン酸、1,3−シクロブタンジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等が挙げられる。これら多価カルボン酸は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
ポリアルコールは、水酸基(−OH基)を2個以上有するアルコールであり、具体例としては、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、ブチルエチルプロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジエタノール、1,10−デカメチレングリコール、1,12−ドデカンジオール、ポリエチレングリコール、ポリトリメチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。これらポリアルコールは、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明のメタリックインク組成物においては、ポリエステル樹脂(a)が、例えば3.0質量%以上の高い含有量で配合されていても、蒸着アルミニウム顔料を本発明のメタリックインク組成物中で凝集させることがなく、インクジェット印刷時におけるノズル詰まりを防止することができるものの、優れた金属光沢を発揮する観点から、ポリエステル樹脂(a)の含有量は、15.0質量%以下が好ましく、10.0質量%以下が更に好ましい。一方、本発明のメタリックインク組成物中において、ポリエステル樹脂(a)の含有量は、印刷物の耐擦過性を向上させる観点から、3.0質量%以上が好ましく、5.0質量%以上が更に好ましい。
本発明のメタリックインク組成物に用いるメタリック顔料分散体(b)は、蒸着アルミニウム顔料を有機溶剤のみに分散させてなり、蒸着アルミニウム顔料が有機溶剤中に分布している不均質系である。上記メタリック顔料分散体(a)の調製方法は、特に限定されるものではなく、例えば、有機溶剤中に、蒸着アルミニウム顔料を加え、攪拌下で混合する手法が挙げられる。なお、上記メタリック顔料分散体(b)は、市販品を好適に使用することができる。また、上記メタリック顔料分散体(b)中において、蒸着アルミニウム顔料の含有量は、5〜20質量%であることが好ましい。
また、上記メタリック顔料分散体(b)によれば、上記ポリエステル樹脂(a)の蒸着アルミニウム顔料に対する濡れが良好であるため、蒸着アルミニウム顔料の凝集が起こらず、金属光沢に優れる印刷物を提供することができる。
更に、上記メタリック顔料分散体(b)としては、フィルターとして綾畳織金網を用いた自然ろ過により得られたものを使用することが好ましい。綾畳織金網を用いた自然ろ過を行うことで、インクジェット印刷時におけるノズル詰まりをより確実に防止することができる。なお、綾畳織金網は、分散体(b)中の蒸着アルミニウム顔料の粒子径をより微細にする観点から、線径0.02〜0.07mmのステンレス又は鉄により構成されたものが好ましく、具体的には、JIS規格(JIS Z8801)に従う#3600〜#2300メッシュの綾畳織金網が特に好ましい。
上記メタリック顔料分散体(b)を構成する蒸着アルミニウム顔料は、箔のような薄く平らな形状をしたアルミニウム顔料であり、蒸着を利用した製法により、通常のアルミニウム顔料よりもアルミニウム顔料粒子表面が非常に滑らかになるため、光の乱反射を減少し、高光輝性が得られる。なお、通常のアルミニウム顔料は、ボールミル等により、アルミニウム塊を薄く延ばして製造され、蒸着アルミニウム顔料より顔料粒子の厚みがあり、また、粒子表面が粗い形状である。
上記メタリック顔料分散体(b)を構成する媒質には、有機溶剤のみが使用されるが、その理由として、分散剤の使用を回避できたり、最終的なメタリックインク組成物中における分散剤が過剰量になることを抑制できたりすることが挙げられる。上記メタリック顔料分散体(b)に用いる有機溶剤としては、特に限定されるものではないが、該有機溶剤の蒸着アルミニウム顔料への濡れを良好にし、該顔料の分散を安定に保つ観点から、グリコールエーテル等が好ましく、例えば、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールブチルメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールブチルメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。なお、これら有機溶剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、本発明のメタリックインク組成物中において、蒸着アルミニウム顔料の含有量は、0.5〜5.0質量%であることが好ましい。
本発明のメタリックインク組成物に用いる有機溶剤(c)は、メタリック顔料分散体(b)を構成する有機溶剤以外に使用される有機溶剤である。なお、有機溶剤(c)とメタリック顔料分散体(b)を構成する有機溶剤は、同一でも異なっていてもよい。また、上記有機溶剤(c)は、ポリ塩化ビニル基材に対する浸透性を持つため、ポリ塩化ビニル基材上でのメタリックインク組成物の乾燥性に優れ、また、ポリ塩化ビニル基材上での滲みを制御することが可能となる。上記有機溶剤(c)は、ポリ塩化ビニル基材に対する浸透性を持つ限り特に限定されるものではないが、メタリック顔料分散体の調製に用いた有機溶剤に対して相溶性のあるものが好ましく、例えばグリコールエーテル等が好ましく、その具体例としては、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールブチルメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールブチルメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。なお、これら有機溶剤(c)は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。本発明のメタリックインク組成物中において、有機溶剤(c)の含有量は、75〜95質量%であることが好ましい。
本発明のメタリックインク組成物は、顔料分散性及び印刷物の鏡面光沢を向上させる観点から、分散剤を更に含むことが好ましく、分散剤としては、リン酸系分散剤が好ましく、リン酸共重合物が特に好ましい。なお、本発明のメタリックインク組成物中において、分散剤の含有量は、0.1〜2.0質量%であることが好ましい。分散剤の含有量が2.0質量%を超えると、過剰量の分散剤がインク膜表面へ浮かんでくるため、鏡面光沢を低下させる場合がある。上記リン酸共重合物とは、リン酸エステルの共重合体である。
本発明のメタリックインク組成物は、耐候性を向上させる観点から、紫外線吸収剤を更に含むことが好ましい。なお、紫外線吸収剤としては、市販品を好適に使用することができ、例えば、TINUVIN 1130、TINUVIN 384−2、TINUVIN 400、TINUVIN 477、TINUVIN 479、TINUVIN 109(BASF社製)等が挙げられる。また、本発明のメタリックインク組成物中において、紫外線吸収剤の含有量は、0.01〜0.30質量%であることが好ましい。
本発明のメタリックインク組成物は、耐水性等の耐候性に優れる低分子量樹脂(但し、ポリエステル樹脂(a)を除く)を更に含んでもよい。これにより、鏡面光沢を維持したまま、耐候性を向上させることができる。上記低分子量樹脂としては、例えば、重量平均分子量2,000以下、好ましくは1,000〜2,000のフェニル基含有ケトン系樹脂等が好適に挙げられる。また、本発明のメタリックインク組成物中において、上記低分子量樹脂の含有量は、0.1〜5.0質量%であることが好ましい。低分子量樹脂の含有量が5.0質量%を超えると、ポリエステル樹脂(a)と蒸着アルミニウム顔料との濡れが阻害されるため、鏡面光沢を低下させる場合がある。
本発明のメタリックインク組成物には、インク業界で通常使用される添加剤、例えば、可塑剤、表面調整剤、光安定剤、酸化防止剤等を本発明の目的を害しない範囲内で適宜選択して配合してもよい。
本発明のメタリックインク組成物は、上記ポリエステル樹脂(a)、メタリック顔料分散体(b)及び有機溶剤(c)と、必要に応じて適宜選択される各種成分とを混合し、必要に応じて、使用するインクジェットプリントヘッドのノズル径の約1/10以下のポアサイズを持つフィルターを用い、得られた混合物を濾過することによって、調製できる。
また、本発明のメタリックインクインク組成物は、通常のインクジェット印刷用インク組成物と同様に、インクジェットプリンタによる印刷に適した特性を備えていることが望ましく、例えば、粘度は2.0〜6.0mPa・s(25℃)であることが好ましく、比重は0.8〜1.2であることが好ましい。
本発明のメタリックインク組成物は、種々のインクジェットプリンタに使用することができる。インクジェットプリンタとしては、例えば、荷電制御方式又はインクオンデマンド方式によりインク組成物を噴出させるインクジェットプリンタを挙げることができる。また、本発明のメタリックインク組成物は、特に大型インクジェットプリンタ(例えばラージフォーマットインクジェットプリンタ)、具体例としてはサインディスプレイ等の屋外用物品に印刷することを目的としたインクジェットプリンタによる印刷に好適に適用できる。
本発明のメタリックインク組成物は、上述のように、ポリ塩化ビニル基材へのインクジェットプリンタを用いた印刷に使用することが可能なメタリックインク組成物であるが、ここで、ポリ塩化ビニル基材は、特に限定されず、基材の用途に応じて、様々な形状の基材を選択することができる。ポリ塩化ビニル基材の用途としては、例えば、サインディスプレイ等の屋外用物品が挙げられる。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
下記に示す配合処方に従って、実施例1〜4及び比較例1〜5のインク組成物を調製した。詳細には、有機溶剤と、必要に応じて選択された添加剤とを攪拌してインク溶媒を得、そこにポリエステル樹脂を加え、その後、メタリック顔料分散体を加えて、常温(23℃)にて60分間攪拌して、インク組成物を調製した。なお、実施例2では、インク組成物を調製後、温度を60℃まで上げ、60℃に維持しながら更に60分以上間攪拌した。なお、ポリエステル樹脂の合成については、温度計、攪拌器、N導入管及びパーシャルコンデンサー付き流出管を搭載したフラスコに、イソフタル酸320質量部、無水マレイン酸5質量部、ネオペンチルグリコール200質量部を入れ、所定の酸価になるまで240℃で脱水縮合反応させることにより、目的の分子量を有するポリエステル樹脂が得られる。また、メタリック顔料分散体は、配合処方に記載のフィルターを用いた市販品の自然ろ過により得られたものである。
<実施例1>
・メタリック顔料分散体(蒸着アルミニウム顔料:10.0質量%,有機溶剤の種類:ジエチレングリコールエチルメチルエーテル,フィルター:「綾畳織#2300メッシュ」):12.5質量部
・ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(有機溶剤(c)):66.90質量部
・トリエチレングリコールモノメチルエーテル(有機溶剤(c)):20.00質量部
・DISPERBYK−111(ビックケミー社製分散剤,酸基を含む共重合物):0.60質量部
・ポリエステル樹脂(酸価11,ポリスチレン換算重量平均分子量6,000):1.00質量部
<実施例2>
・メタリック顔料分散体(蒸着アルミニウム顔料:10.0質量%,有機溶剤の種類:ジエチレングリコールエチルメチルエーテル,フィルター:「綾畳織#2300メッシュ」):12.5質量部
・ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(有機溶剤(c)):59.40質量部
・トリエチレングリコールモノメチルエーテル(有機溶剤(c)):20.00質量部
・DISPERBYK−111(ビックケミー社製分散剤,酸基を含む共重合物):0.60質量部
・ポリエステル樹脂(酸価11,ポリスチレン換算重量平均分子量6,000):7.50質量部
<実施例3>
・メタリック顔料分散体(蒸着アルミニウム顔料:10.0質量%,有機溶剤の種類:ジエチレングリコールエチルメチルエーテル,フィルター:「綾畳織#2300メッシュ」):12.50質量部
・ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(有機溶剤(c)):59.33質量部
・トリエチレングリコールモノメチルエーテル(有機溶剤(c)):20.00質量部
・DISPERBYK−111(ビックケミー社製分散剤,酸基を含む共重合物):0.60質量部
・ポリエステル樹脂(酸価11,ポリスチレン換算重量平均分子量6,000):7.50質量部
・TINUVIN 479(BASF社製トリアジン系紫外線吸収剤):0.07質量部
<実施例4>
・メタリック顔料分散体(蒸着アルミニウム顔料:10.0質量%,有機溶剤の種類:ジエチレングリコールエチルメチルエーテル,フィルター:「綾畳織#2300メッシュ」):12.5質量部
・ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(有機溶剤(c)):60.58質量部
・トリエチレングリコールモノメチルエーテル(有機溶剤(c)):20.00質量部
・DISPERBYK−111(ビックケミー社製分散剤,酸基を含む共重合物):0.60質量部
・ポリエステル樹脂(酸価11,ポリスチレン換算重量平均分子量6,000):4.17質量部
・フェニル基含有ケトン系樹脂(エボニックテゴ社製,ポリスチレン換算重量平均分子量1,500):2.08質量部
・TINUVIN 479(BASF社製トリアジン系紫外線吸収剤):0.07質量部
<比較例1>
・メタリック顔料分散体(蒸着アルミニウム顔料:10.0質量%,有機溶剤の種類:ジエチレングリコールエチルメチルエーテル,フィルター:「綾畳織#2300メッシュ」):10.00質量部
・ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(有機溶剤(c)):89.52質量部
・DISPERBYK−111(ビックケミー社製分散剤,酸基を含む共重合物):0.48質量部
<比較例2>
・メタリック顔料分散体(蒸着アルミニウム顔料:10.0質量%,有機溶剤の種類:ジエチレングリコールエチルメチルエーテル,フィルター:「綾畳織#2300メッシュ」):10.00質量部
・ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(有機溶剤(c)):88.52質量部
・DISPERBYK−111(ビックケミー社製分散剤,酸基を含む共重合物):0.48質量部
・ポリエステル樹脂(酸価3,ポリスチレン換算重量平均分子量23,000):1.00質量部
<比較例3>
・メタリック顔料分散体(蒸着アルミニウム顔料:10.0質量%,有機溶剤の種類:ジエチレングリコールエチルメチルエーテル,フィルター:「綾畳織#2300メッシュ」):10.00質量部
・ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(有機溶剤(c)):88.52質量部
・DISPERBYK−111(ビックケミー社製分散剤,酸基を含む共重合物):0.48質量部
・ポリエステル樹脂(酸価4,ポリスチレン換算重量平均分子量16,000):1.00質量部
<比較例4>
・メタリック顔料分散体(蒸着アルミニウム顔料:10.0質量%,有機溶剤の種類:ジエチレングリコールエチルメチルエーテル,フィルター:「綾畳織#2300メッシュ」):10.00質量部
・ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(有機溶剤(c)):88.52質量部
・DISPERBYK−111(ビックケミー社製分散剤,酸基を含む共重合物):0.48質量部
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(商品名:SOLBIN CNL,信越化学工業社製,ポリスチレン換算重量平均分子量12,000):1.00質量部
<比較例5>
・メタリック顔料分散体(蒸着アルミニウム顔料:10.0質量%,有機溶剤の種類:ジエチレングリコールエチルメチルエーテル,フィルター:「綾畳織#1400メッシュ」):12.50質量部
・ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(有機溶剤(c)):65.90質量部
・トリエチレングリコールモノメチルエーテル(有機溶剤(c)):20.00質量部
・DISPERBYK−111(ビックケミー社製分散剤,酸基を含む共重合物):0.60質量部
・ポリエステル樹脂(酸価3,ポリスチレン換算重量平均分子量23,000):1.00質量部
次に、ラージフォーマットインクジェットプリンタ(ヘッドノズル径30μm,ヘッド内フィルター#2300メッシュ)によってポリ塩化ビニル基材(リンテック株式会社製PVC100MP)上に、上記インク組成物を印刷し、得られた記録物の鏡面光沢、耐擦過性及び耐候性を下記の方法で評価した。結果を表1に示す。なお、比較例5は、ノズルの詰まりが起こり、印刷を行うことができなかった。
<鏡面光沢>
BYKガードナー社製マイクロ−トリグロス光沢計を用い、20°、60°及び85°の光沢度を測定した。
<耐擦過性>
荷重250g重、幅5cm及び10往復の条件下で、記録物上に印刷された印刷物を綿棒で擦り、該印刷物を目視にて確認し、下記評価基準に従って耐擦過性を評価した。
◎ 印刷物に変化が無い
○ 印刷物の光沢に僅かな変化がある
△ 印刷物の光沢に変化があり、素地(ポリ塩化ビニル基材)が僅かに露出している
× 印刷物が綿棒で削れ、素地(ポリ塩化ビニル基材)が露出している
<耐候性>
促進耐候試験機スーパーUVテスター(岩崎電気社製アイスーパーUVテスターWタイプ SUV−W23)を用いて、下記試験条件下で耐候性試験を行った。試験後の印刷物を目視にて確認し、下記評価基準に従って耐候性を評価した。
1)条件
光源 : 水冷式メタルハライドランプ
照度 : 100mW/cm
波長 : 295〜450nm
温度 : 60℃(照射)、30℃(結露)
湿度 : 50%(照射)、90%(結露)
サイクル : 照射6時間、結露2時間
シャワー : 結露前後30秒
試験時間 : 50時間
2)評価基準
◎ 印刷物に変化が無い
○ 印刷物の光沢に僅かな変化がある
△ 印刷物の光沢と色に僅かな変化がある
× 印刷物の光沢と色に著しい変化がある
Figure 0005984317
表1から、実施例1〜4のインク組成物は、ポリエステル樹脂(a)とメタリック顔料分散体(b)の組み合わせにより、金属光沢に優れ、耐擦過性を有する印刷物を形成できることが分かる。また、実施例3のインク組成物は、紫外線吸収剤を含み、実施例4のインク組成物は、重量平均分子量1,500のフェニル基含有ケトン系樹脂を含むため、耐候性が向上していることが分かる。一方、比較例1のインク組成物は、ポリエステル樹脂を使用しておらず、耐擦過性が悪い。比較例2及び3のインク組成物は、ポリエステル樹脂の重量平均分子量が12,000を超えており、光沢度の低下が確認できる。比較例4のインク組成物は、ポリエステル樹脂(a)ではなく、重量平均分子量が10,000塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂を含むため、耐擦過性が十分に確保できない上、光沢度の低下が確認できる。

Claims (4)

  1. 重量平均分子量12,000以下のポリエステル樹脂(a)と、蒸着アルミニウム顔料を有機溶剤のみに分散させてなるメタリック顔料分散体(b)と、ポリ塩化ビニル基材に対して浸透性がある有機溶剤(c)とを少なくとも含み、更に分散剤としてリン酸基を有する共重合物を0.1〜2.0質量%含むことを特徴とするポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物。
  2. 前記ポリエステル樹脂(a)は、酸価が5〜50であることを特徴とする請求項1に記載のポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物。
  3. 更に、紫外線吸収剤を0.01〜0.30質量%含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物。
  4. 重量平均分子量12,000以下のポリエステル樹脂(a)と、蒸着アルミニウム顔料を有機溶剤のみに分散させてなるメタリック顔料分散体(b)と、ポリ塩化ビニル基材に対して浸透性がある有機溶剤(c)とを少なくとも含み、更に分散剤としてリン酸基を有する共重合物を0.1〜2.0質量%含むことを特徴とするポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物の製造方法であって、
    フィルターとして綾畳織金網を用いた自然ろ過により前記メタリック顔料分散体(b)をことを特徴とする前記ポリ塩化ビニル基材用インクジェット印刷用メタリックインク組成物の製造方法
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