JP5982246B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、軽失禁用の吸水ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、生理用ナプキン、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
吸水性ポリマーを含有する吸収性コアを、消臭効果の高い活性炭入りの消臭シートで包んで形成された吸収体を用いることによって、例えば尿の臭いを抑制する技術が知られている。活性炭入りの消臭シートによって吸収性コアが包まれた吸収性物品として、本出願人は、先に、吸収性コアを、多孔性消臭剤を含有する内層シートで包み、更に多孔性消臭剤を含有する外層シートで包んでなる吸収体を備えた吸収性物品を提案した(特許文献1参照)。
これとは別の技術として、特許文献2には、吸収性コア上の中央領域に、2つの色調を有する着色部分が設けられた生理用ナプキンが記載されている。
特開2007−097953号公報 特表2005−512682号公報
特許文献1に記載の吸収性物品は、内層シート及び外層シートそれぞれに消臭剤が担持されているので、尿の臭いを抑制する効果が高い。しかし、内層シートに担持された消臭剤は、色目の白いシリカゲル等であり、外層シートに担持された消臭剤も、色目の白い多孔性ポリマー等であるので、尿の色を目立たなくすることが難しい。仮に、尿の色が認識され易いと、実際に発生している尿の臭い以上に、尿が臭っていると感じさせてしまう場合がある。このように、尿の臭いを抑制する観点から、さらに改良の余地があった。
特許文献2には、尿の臭いを抑制する観点から、消臭剤を担持することについて、何ら記載されておらず、更に、着色部分をどのような素材を用いて形成するかについて、具体的な記載がない。また、特許文献2に記載の生理用ナプキンは、吸収性コア上の中央領域にのみ着色部分が設けられているため、中央領域から拡散した尿の色を目立たなくすることが難しい。
従って、本発明の課題は、尿の臭いを抑制するとともに、尿の色を目立ち難くする吸収性物品に関する。
本発明は、液透過性の表面シート、液難透過性の裏面シート、及びそれらのシートの間に配された、吸水性ポリマーを含有する吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面側に配された内側シートと、該内側シートの肌対向面側に配された外側シートとを有する縦長の吸収体を具備し、前方領域、排泄部領域、後方領域に区分された吸収性物品であって、前記内側シートは、活性炭粒子を担持して灰色に着色されており、前記外側シートは、灰色に着色されており、前記外側シートは、そのL***表色系におけるL*値が、前記内側シートのL*値よりも大きい吸収性物品を提供することにより、前記課題を解決したものである。
本発明の吸収性物品によれば、尿の臭いを抑制するとともに、尿の色を目立ち難くする。
図1は、本発明の実施形態である吸水ナプキンを表面シート側から見た平面図である。 図2は、図1のI−I線断面図である。 図3は、図1のII−II線断面図である。
以下本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の吸収性物品の実施形態である軽失禁用の吸水ナプキン1A(以下、「ナプキン1ともいう)は、図2〜図3に示すように、液透過性の表面シート2、液難透過性の裏面シート3、及びそれらのシート2,3の間に配された縦長の吸収体4を具備している。吸収体4は、吸水性ポリマー410を含有する吸収性コア41と、吸収性コア41の肌対向面側に配された内側シート42と、内側シート42の肌対向面側に配された外側シート43とを有する。具体的には、ナプキン1は、図2〜図3に示すように、肌対向面側に配された表面シート2、非肌対向面側に配された裏面シート3、及び該表面シート2と該裏面シート3との間に配された吸収体4を具備している。そして、ナプキン1の吸収体4は、吸収性コア41の肌対向面側に内側シート42が配された吸収性コア41の全体を、外側シート43で包んで形成されている。
尚、本明細書において、「肌対向面」とは、ナプキン1の構成部材の表裏面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面であり、また、「非肌対向面」とは、着用時に着用者の肌側とは反対側に配される面である。
ナプキン1は、図1に示すように、着用者の前後方向に対応する縦方向と、該縦方向に直交する横方向とを備え、縦方向に長い形状を有している。ここで、図中のY方向とは、ナプキン1の縦方向と同方向であり、ナプキン1の縦方向に延びる中心線CLに平行な方向である。また、図中のX方向とは、ナプキン1の横方向と同方向であり、中心線CLに垂直な方向である。また、図中のZ方向とは、ナプキン1の厚み方向である。
ナプキン1は、前方領域B、排泄部領域A、後方領域Cに区分されている。具体的には、ナプキン1は、図1に示すように、着用者の液排泄部(膣口、尿道口)に対向配置される領域である排泄部領域A、ナプキン1の着用時に排泄部領域Aより着用者の腹側に配される前方領域B、及びナプキン1の着用時に排泄部領域Aよりも着用者の背中側に配される後方領域Cを有している。ここで、「排泄部領域A」とは、着用者の排泄部に当接する領域をいい、ナプキン1のように、所謂ウイング部を有していない場合には、軽失禁用の吸水ナプキン等の吸収性物品が個装形態に折り畳まれた際に生じるX方向に延びる2つの折り線で囲まれた領域を意味する。また、吸収性物品の製品長が長く3つの折線が生じる場合には、Y方向の前端から数えて第1折り線と第2折り線とに囲まれた領域、又はY方向の前端から数えて第1折り線と第3折り線とに囲まれた領域を意味する。尚、吸収性物品が所謂ウイング部を有している場合には、「排泄部領域A」とは、ウイング部の位置する領域を意味する。ここで言うウイング部は、着用者のショーツの股下部で折り返して固定して使用される部位を言う。該ウイング部の非肌対向面側にはショーツの固定する為の周知のズレ止め材(不図示)が塗布されている。また、ナプキン1には、裏面シート3の非肌対向面に、ナプキン1を、ショーツ等の下着のクロッチ部(不図示)に固定するためのズレ止め材(不図示)が塗布されている。
ナプキン1の具備する表面シート2及び裏面シート3は、何れも、図1に示すように、縦方向(Y方向)に長い縦長の形状を有している。表面シート2は、ナプキン1においては、図2,図3に示すように、縦方向(Y方向)に長い吸収体4の肌対向面の全面を被覆し、吸収体4の外周縁から延出している。そして、表面シート2は、縦方向(Y方向)においては、図3に示すように、吸収体4の縦方向(Y方向)の前後端部から延出する延出部分を有し、横方向(X方向)においては、図2に示すように、吸収体4の縦方向(Y方向)に沿う両側縁部に沿って、吸収体4の非肌対向面側に折り返されている。
裏面シート3は、ナプキン1においては、図2,図3に示すように、排泄部領域A、前方領域B及び後方領域Cそれぞれにおいて、ナプキン1の本体の輪郭と一致する輪郭を有している。裏面シート3は、縦方向(Y方向)に長い吸収体4の非肌対向面の全面を被覆している。裏面シート3は、縦方向(Y方向)においては、図3に示すように、吸収体4の縦方向(Y方向)の前後端部から延出する延出部分を有している。そして、裏面シート3の縦方向(Y方向)の延出部分と、表面シート2の縦方向(Y方向)の延出部分とが、熱エンボス加工、超音波シール加工又はホットメルト等の接着剤等によって接合されて、図1,図3に示すように、前方領域B及び後方領域Cそれぞれの外周縁部にシール部5を形成している。シール部5は、ナプキン1においては、図1に示すように、縦方向(Y方向)外方に凸の円弧状に形成されている。裏面シート3は、横方向(X方向)においては、図2に示すように、吸収体4の非肌対向面にホットメルト等の接着剤等によって固定されており、横方向(X方向)の外方両側部(吸収体4の縦方向(Y方向)に沿う両側部)においては、折り返された表面シート2にホットメルト等の接着剤等によって接合されている。
吸収体4は、ナプキン1においては、図2,図3に示すように、内側シート42が配された吸収性コア41の全体を、外側シート43で包んで形成されている。吸収性コア41は、パルプ繊維等の繊維の集合体(不織布であっても良い)に吸水性ポリマー410の粒子を保持させて形成されている。吸収性コア41は、図1に示すように、前方領域Bから後方領域Cに亘って、縦方向(Y方向)に長く延在しており、ナプキン1においては、前方領域B及び後方領域Cそれぞれの縦方向(Y方向)の端部が、円弧状のシール部5の形状に応じて、縦方向(Y方向)外方に凸の円弧状に形成されている。
内側シート42は、活性炭粒子を担持して灰色に着色されており、ナプキン1においては、図1に示すように、吸収性コア41の肌対向面における排泄部領域Aに配されている。具体的には、ナプキン1の内側シート42は、図1に示すように、矩形状のシートであり、吸収性コア41の肌対向面上に直接配され、吸収性コア41の排泄部領域Aにおける肌対向面の略全面を覆っている。内側シート42は、ナプキン1においては、図2,図3に示すように、同一形状で同じ大きさのパルプを含有する2枚のパルプシート421,422の間に、活性炭粒子を含有する活性炭層423を介在させた3層構造の積層シートである。このように、内側シート42は、活性炭層423を備えて、灰色に着色されている。ここで言う灰色は無彩色であることが好ましい。また、内側シート42を構成する基材シート(2枚のパルプシート421,422)は、パルプを含有しており、活性炭粒子は担持されていない。
外側シート43は、灰色に着色されており、ナプキン1においては、図2,図3に示すように、パルプを含有する単層シートであり、内側シート42が配された吸収性コア41の全体を包む大きさを有している。ここで言う灰色は無彩色であることが好ましい。ナプキン1の外側シート43は、縦方向(Y方向)においては、図3に示すように、その縦方向(Y方向)の長さが、内側シート42よりも長く、内側シート42の縦方向(Y方向)の両端部それぞれから前方領域B及び後方領域Cに延出している。そして、ナプキン1の外側シート43は、縦方向(Y方向)においては、吸収性コア41の縦方向(Y方向)の長さと一致しており、吸収性コア41の前方領域B及び後方領域Cそれぞれの縦方向(Y方向)の端部の円弧状の形状に一致している。また、ナプキン1の外側シート43は、横方向(X方向)においては、図2に示すように、その横方向(X方向)の長さが、内側シート42及び吸収性コア41それぞれの横方向の長さよりも長いものである。外側シート43は、ナプキン1においては、図2に示すように、内側シート42が配された吸収性コア41の肌対向面の全域を被覆し、該吸収性コア41の縦方向(Y方向)に沿う左右両側部から側方へ延出する部分それぞれが吸収性コア41の非肌対向面側(内側シート42が配されていない面側)に折られて、その折られた先端部分それぞれが、重なり合っている。このようにして、内側シート42が配された吸収性コア41の全体が、外側シート43によって包まれている。ナプキン1の外側シート43は、内側シート42が配された吸収性コア41においては、図2,図3に示すように、内側シート42の肌対向面上に直接配されている。
外側シート43は、外側シート43を構成するパルプを含有する基材シートの構成繊維を染色したり、該基材シートに印刷を施したり、有色の多孔性ポリマーとパルプを含有する基材シートに担持させたり、活性炭粒子を担持させたり等して、灰色に着色されている。ナプキン1においては、着色と消臭機能を同時に達成し、且つその消臭機能の高さの観点から、活性炭粒子を担持して灰色に着色されている。
ナプキン1においては、外側シート43の担持する活性炭粒子は、その粒径が、内側シート42の担持する活性炭粒子の粒径よりも小さい。具体的には、外側シート43の担持する活性炭粒子は、その粒径が、シート内で活性炭を保持し、脱落しにくくする観点から、20μm以下であることが好ましく、15μm以下であることが更に好ましい。外側シート43の活性炭粒子の粒径は、小さければ小さいほど好ましいが、5μm程度であれば、十分に満足すべき前記効果が得られる。内側シート42の担持する活性炭粒子は、その粒径が、より高い消臭性能を発現するために多くの活性炭を担持する観点から、30μm以上であることが好ましく、40μm以上であることが更に好ましい。そして、活性炭の脱落性の観点から、200μm以下であることが好ましく、100μm以下であることが更に好ましい。また、外側シート43の担持する活性炭粒子の粒径は、内側シート42の担持する活性炭粒子の粒径に比べて、20μm以上小さいことが好ましく、25μm以上小さいことが更に好ましい。
ナプキン1においては、外側シート43は、その目付が、内側シート42の目付よりも小さい。具体的には、外側シート43は、40g/m2以上であることが好ましく、50g/m2以上であることが更に好ましい。そして、70g/m2以下であることが好ましく、60g/m2以下であることが更に好ましい。また、内側シート42は、その目付が12g/m2以上であることが好ましく、14g/m2以上であることが更に好ましい。そして、25g/m2以下であることが好ましく、20g/m2以下であることが更に好ましい。また、外側シート43の目付は、内側シート42の目付に比べて、25g/m2以上小さいことが好ましく、35g/m2以上小さいことが更に好ましい。
ここで、外側シート43、内側シート42の目付は、測定可能なシートの面積とその重量から測定することができる。その際の測定では、23±2℃、相対湿度50±5%で行い、測定の前に試料を同環境で24時間以上保存した上で測定する。
上述のように形成された外側シート43の担持する機能粒子は、その粒子目付が、上述のように形成された内側シート42の担持する機能粒子の粒子目付よりも小さい。具体的には、外側シート43は、該外側シート43を構成する基材シートに、粒子目付が0.1g/m2以上となるように機能粒子を散布して形成されていることが好ましく、粒子目付が0.15g/m2以上となることが更に好ましい。そして、粒子目付が2g/m2以下となることが好ましく、粒子目付が1.5g/m2以下となることが更に好ましい。また、内側シート42は、該内側シート42を構成する2枚のパルプシート421,422の間に、粒子目付が2g/m2以上となるように機能粒子を散布して形成されていることが好ましく、粒子目付が4g/m2以上となることが更に好ましい。そして、粒子目付が8g/m2以下となることが好ましく、粒子目付が6g/m2以下となることが更に好ましい。また、外側シート43の担持する機能粒子の粒子目付は、内側シート42の担持する機能粒子の粒子目付に比べて、1.5g/m2以上小さいことが好ましく、3g/m2以上小さいことが更に好ましい。
ここで、機能粒子の粒子目付は、下記の方法で測定することができる。具体的には、先ず測定する外側シート43或いは内側シート42の面積を予め測定したうえで、下記の方法で定着率を求め、測定した面積で除することで、坪量を算出することにより測定できる。
尚、粉体の定着率の測定方法において、粉体(消臭粒子)に金属が含まれる場合は、下記の<粉体(消臭粒子)の定着率の測定方法>を用い、粉体(消臭粒子)に金属が含まれない場合、具体的には、例えば粉体(消臭粒子)が活性炭である場合は、下記の<活性炭の定着率の評価方法>を用いて定着率を求めることができる。
<粉体(消臭粒子)の定着率の測定方法>
粉体(消臭粒子)に金属が含まれる場合は、消臭粒子に含まれる金属(Ag、Si、Al、Zn等)の量をICP発光分析装置で測定して消臭粒子の定着率を求める。ICP発光分析装置での測定は、粉体含有シートを湿式分解した後、金属の量を測定して消臭粒子の定着率を求めるが、消臭粒子が燃焼しても残量する粒子を消臭抗菌シート添加している場合は灰分の金属の量を蛍光X線装置で測定して定着率を求めることも可能である。
<活性炭定着率の評価方法>
はじめに、1/10Nのヨウ素溶液(和光純薬工業(株)製)に活性炭SA1000(フタムラ化学(株)製)を添加して、活性炭濃度が0.1質量%、0.25質量%、0.5質量%、0.75質量%、1.0質量%の活性炭添加ヨウ素溶液を調製し、これらの活性炭添加ヨウ素溶液を1/10Nのチオ硫酸ナトリウム溶液(和光純薬工業(株)製)を用いて滴定して検量線を作成する。次に、評価対象物(シート状の抄造成形体)を1/10Nのヨウ素溶液(和光純薬工業(株)製)に浸漬させて1時間攪拌した溶液(評価対象物浸漬液)を、1/10Nのチオ硫酸ナトリウム溶液(和光純薬工業(株)製)を用いて該評価対象物浸漬液が透明になるまで滴定する。その滴定量を前記検量線から換算して、評価対象物浸漬液中の活性炭量を算出し、該活性炭量を評価対象物の活性炭定着率とする。活性炭定着率の値が大きいほど評価対象物中の活性炭含有率が高くなる。
本発明においては、外側シート43は、そのL***表色系におけるL*値が、内側シート42のL*値よりも大きい。L***表色系におけるL*値等は、日本電色工業株式会社製の簡易型分光色差計NF333(商品名)等の色差計を用いて測定できる。JIS−Z−8729に規定する「L***表色系」では、L*は明るさを、a*、b*は色の方向を示しており、a*は略赤方向、−a*は略緑方向、b*は略黄色方向、−b*は略青方向を示している。上記簡易型分光色差計NF333による計測方法においては、ステープラータイプにてφ4mmのND110センサーを取り付けておき、該センサーの先端部にはOリング(小)を用い、光源C/2、視野角2°で計測する。尚、外側シート43のL*値が内側シート42のL*値よりも大きいとは、外側シート43の方が内側シート42よりも明るいことを意味し、言い換えれば、外側シート43の方が内側シート42よりも黒さが薄いことを意味する。
測定方法は、物品を測定する場合は、物品の測定部位に色差計のセンサー部を直接あてて測定する。外側シートや内側シートのみを測定する場合は、白色の厚紙の上に外側シートや内側シートを4枚以上重ねて載せた後、色差計のセンサー部を直接あてて測定する。
具体的には、外側シート43のL*値は、70以上であることが好ましく、72以上であることが更に好ましい。そして、80以下であることが好ましく、78以下であることが更に好ましい。具体的には、尿を吸収後の尿の目立ちにくさの観点から、70以上80以下であることが好ましく、72以上78以下であることが更に好ましい。内側シート42のL*値は、60以上であることが好ましく、65以上であることが更に好ましい。そして、75以下であることが好ましく、70以下であることが更に好ましい。具体的には、尿を吸収する前のナプキン1の外観と尿を吸収後の尿の目立ちにくさの観点から、60以上75以下であることが好ましく、65以上70以下であることが更に好ましい。また、外側シート43のL*値は、内側シート42のL*値に比べて、5以上大きいことが好ましく、7以上大きいことが更に好ましい。
また、ナプキン1においては、排泄前の状態においてナプキン1を表面シート2側から平面視すると、ナプキン1の前方領域B及び後方領域CそれぞれのL***表色系におけるL*値が、ナプキン1の排泄部領域AのL*値よりも大きい。上述したように、ナプキン1においては、内側シート42は排泄部領域Aに配されており、外側シート43は内側シート42の縦方向(Y方向)の両端部それぞれから前方領域B及び後方領域Cに延出し、前方領域Bから後方領域Cに亘って延在している。そして、吸収性コア41も前方領域Bから後方領域Cに亘って延在しており、前方領域B、排泄部領域A及び後方領域Cで同じものである。従って、ナプキン1を表面シート2側から平面視した際の前方領域B及び後方領域CそれぞれのL*値とは、表面シート2を通して視た、吸収性コア41上の外側シート43のL*値を意味しており、前方領域BのL*値と後方領域CのL*値とは同じ値である。そして、ナプキン1を表面シート2側から平面視した際の排泄部領域AのL*値とは、表面シート2を通して視た、吸収性コア41上の内面シート42と外側シート43との重なり部分のL*値を意味する。
具体的には、排泄前の状態において、ナプキン1の前方領域B及び後方領域CそれぞれのL*値は、85以上であることが好ましく、88以上であることが更に好ましい。そして、95以下であることが好ましく、92以下であることが更に好ましい。具体的には、85以上95以下であることが好ましく、88以上92以下であることが更に好ましい。ナプキン1の排泄部領域AのL*値は、83以上であることが好ましく、86以上であることが更に好ましい。そして、93以下であることが好ましく、90以下であることが更に好ましい。具体的には、83以上93以下であることが好ましく、86以上90以下であることが更に好ましい。また、ナプキン1の前方領域B及び後方領域CそれぞれのL*値は、ナプキン1の排泄部領域AのL*値に比べて、大きく、ナプキン1の見た目の消臭効果感の観点から、1以上大きいことが好ましく、1.5以上大きいことが更に好ましい。また、逆に見た目の黒さが際立たない観点から、4以下が好ましく、3.5以下が更に好ましい。
また、後に記述する尿の色の目立ち難さの評価において、人工尿吸収後のナプキン1を表面シート2側から平面視すると、ナプキン1の排泄部領域AのL***表色系におけるL*値を、人工尿吸収前のナプキン1の排泄部領域AのL*値から差し引いた値が小さい。ここで、「人工尿吸収前」とは、前述の「排泄前」の状態と同義である。同様に、ナプキン1の前方領域B及び後方領域CのL*値も人工尿吸収後を人工尿吸収前から差し引いた値が小さい。尿により濡れた後でも黒さが目立たず、清潔感を保つ観点から、排泄部領域Aにおける前記L*値の差し引いた値は、7以下であることが好ましく、5以下であることが更に好ましい。また、同様の観点から、前方領域B及び後方領域Cにおける前記L*値の差し引いた値は、10以下であることが好ましく、8以下であることが更に好ましい。すなわち、排泄部領域A、並びに前方領域B及び後方領域Cのそれぞれにおいて、人工尿吸収後のL*値を人工尿吸収前から差し引いた値が小さい。さらに、下記で算出されるΔL*に関しても、人工尿吸
収前を人工尿吸収後から差し引いた値が小さい。ΔL*値の人工尿吸収後を人工尿吸
収前から差し引いた値も上記と同様の観点から、4以下であることが好ましく、2以下であることが更に好ましい。
<ΔL*の算出方法>
排泄部領域Aと、前方領域B及び後方領域Cとの、L*値の差をΔL*として算出
する。
ΔL*=(前方領域B及び後方領域CのL*値の平均値)−排泄部領域AのL
*
また、ナプキン1においては、外側シート43は、その液保持量が、内側シート42の液保持量よりも小さい。具体的には、外側シート43の液保持量は、0.04g/m2以上であることが好ましく、0.10g/m2以上であることが更に好ましい。そして、1.00g/m2以下であることが好ましく、0.80g/m2以下であることが更に好ましい。具体的には、吸収体への通液性向上の観点から、0.04g/m2以上1.00g/m2以下であることが好ましく、0.10g/m2以上0.80g/m2以下であることが更に好ましい。内側シート42の液保持量は、10g/m2以上であることが好ましく、20g/m2以上であることが更に好ましい。そして、100g/m2以下であることが好ましく、80g/m2以下であることが更に好ましい。具体的には、吸収体への通液性向上の観点から、10g/m2以上100g/m2以下であることが好ましく、20g/m2以上80g/m2以下であることが更に好ましい。また、外側シート43の液保持量は、内側シート42の液保持量に比べて、20g/m2以上小さいことが好ましく、40g/m2以上小さいことが更に好ましい。液保持量は、以下の測定方法によって評価することができる。下記測定は23±2℃、相対湿度50±5%で行い、測定の前に試料を同環境で24時間以上保存した上で測定する。
<液保持量の測定方法>
外側シート43及び内側シート42の内の外側シート43を例に挙げて説明すると、外側シート43を5cm×5cm四方にカットする。この初期のカットサンプルの質量を量り、該カットサンプルを、蒸留水500mLの入ったビーカーの中に入れ、1分間放置する。その後、カットサンプルを取り出し、該カットサンプルを、竿に吊した状態で10分間放置する。その後、カットサンプルを10分間、遠心脱水(800rpm)した後に、その質量を測定し、以下に示す式から液保持量を求める。尚、内側シート42についても同様である。

液保持量(g/m2)={遠心脱水後のカットサンプルの質量(g)−初期のカットサンプルの質量(g)}/初期のカットサンプルの面積(m2

測定は5回行い(n=5)、上下各1点の値を削除し、残る3点の平均値を測定値とする。
製品から外側シートや内側シートを取り出して測定する場合は、外側シートや内側シートは表面シートや吸収コアとホットメルトにより固定されているため、有機溶剤を用いてホットメルトを溶解し、製品から外側シートや内側シートを取り出す。取り出した外側シートや内側シートに付着する不織布繊維やパルプを取り除いた後、乾燥させて有機溶剤を除去した後測定を行う。
本実施形態のナプキン1の形成材料について説明する。
表面シート2としては、通常、軽失禁用の吸水ナプキン等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができ、例えば、親水性且つ液透過性の不織布等を用いることができる。具体的には、排泄された体液を速やかに吸収して吸収体4に伝達する吸収性の観点及び肌触りの良さの観点から、親水性のサーマルボンド不織布、エアースルー不織布、親水性のスパンレース織布等が好ましい。また、表面シート2側からナプキン1を平面視した際に、表面シート2を通して、吸収性コア41上の外側シート43又は内側シート42が見え易い観点から、その坪量が、20g/m2以上であることが好ましく、40g/m2以上であることが更に好ましい。そして、60g/m2以下であることが好ましく、50g/m2以下であることが更に好ましい。
裏面シート3としては、通常、軽失禁用の吸水ナプキン等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、裏面シート3としては、透湿性フィルム単独、又は透湿性フィルムと不織布との積層体、撥水性不織布等を用いることができる。
表面シート2、裏面シート3及び吸収体4の固定には、通常、軽失禁用の吸水ナプキン等の吸収性物品に用いられるホットメルト型接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等の融着手段が用いられる。
上述した本発明の吸収性物品の実施形態であるナプキン1を使用した際の作用効果について説明する。
ナプキン1は、吸収性コア41の肌対向面に配された内側シート42が活性炭粒子を担持して灰色に着色されており、内側シート42が配された吸収性コア41の全体を包む外側シート43が灰色に着色されている。このように、内側シート42が活性炭粒子を含んでいるため、例えば尿の臭いを抑制する効果がある。そして、内側シート42の肌対向面側に灰色の外側シート43が配されているので、尿の色が認識され難い。更に、内側シート42が配された吸収性コア41の全体を包む灰色の外側シート43のL***表色系におけるL*値が、灰色の内側シート42のL*値よりも大きいので、尿で濡れた後の内側シート42の黒さも目立ち難くなると共に、尿の色が認識され難くなる。従って、ナプキン1によれば、尿の臭いを抑制できるとともに、尿の色を目立ち難くできる。また、ナプキン1は、外側シート43が活性炭粒子を担持して灰色に着色されているので、更に尿の臭いを抑制できる。また、無彩色であることにより、尿の色を隠蔽する効果が一層高くされる。
また、ナプキン1は、外側シート43の液保持量が、内側シート42の液保持量よりも小さい。排泄された尿は、最終的には大部分が吸収性コア41で吸収されるが、その前に、外側シート43、内側シート42も濡らすことになる。従って、尿の臭いは、吸収性コア41だけでなく、内側シート42、外側シート43からも発生する。吸収性コア41から発生した尿の臭いは、内側シート42及び外側シート43で消臭することができる。また、内側シート42から発生した臭いは外側シート43で消臭される。すなわち、ナプキン1の消臭性能を高めるためには、外側シート43から発生する臭いを極力少なくすることが効果的である。ナプキン1は外側シート43の液保持量が小さいため、尿の色を更に目立ち難くできる。
また、ナプキン1は、内側シート42が排泄対向領域Aにのみ配されているので、ナプキン1が硬くなってしまうことを防止できる。また、ナプキン1を表面シート2側から平面視すると、ナプキン1の前方領域B及び後方領域CそれぞれのL***表色系におけるL*値が、ナプキン1の排泄部領域AのL*値よりも大きい。このように、使用前の状態において、活性炭粒子によって灰色に着色された内側シート42の色が、L*値よりも大きい(黒さが薄い)外側シート43によって目立ち難くなると共に、使用後の状態においても、尿の色を更に目立ち難くできる。
また、尿吸収前後のL*値の変化が、排泄部領域A、前方領域B及び後方領域Cのどちらも少なく、ΔL*に関しても変化が少ないため、尿の色が目立たないのに加え
、濡れた感じや黒さも目立たないため、使用者にとって清潔感を保つことができる。
また、ナプキン1においては、内側シート42が、活性炭を含有しない2枚のパルプシート421,422の間に、活性炭粒子を含有する活性炭層423を介在させた3層構造の積層シートであり、外側シート43が、パルプを含有する単層シートである。その為、長さが短い内側シートのカット面から脱落する活性炭が表面から出てくるのを防止するとの効果を奏する。
本発明の吸収性物品は、上述の実施形態のナプキン1に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、上述の実施形態のナプキン1においては、図1に示すように、内側シート42が、吸収性コア41の肌対向面における排泄部領域Aにのみ配されているが、前方領域Bから後方領域Cに亘って、縦方向(Y方向)に長く延在していてもよい。
また、上述の実施形態のナプキン1においては、図2,図3に示すように、外側シート43が、内側シート42が配された吸収性コア41の全体を包むように配されているが、内側シート42の肌対向面側に配されていればよい。
また、上述の実施形態のナプキン1においては、図2,図3に示すように、吸収性コア41の肌対向面上に直接、内側シート42が配されているが、吸収性コア41の肌対向面側に内側シート42が配されていればよく、例えば、吸収性コア41と内側シート42との間に別のシートが配されていてもよい。
また、上述の実施形態のナプキン1においては、図1〜図3に示すように、所謂、立体ギャザーが設けられていないが、ナプキン1の本体の縦方向(Y方向)に沿う両側部それぞれに、立体ギャザーを形成するようにしてもよい。具体的には、表面シート2を介して、縦方向(Y方向)に沿う側部全域に亘って立体ギャザー形成用シートを配設固定し、その横方向(X方向)内方側(中心線CL側)の端部近傍に、縦方向(Y方向)に伸長状態の弾性部材を配設固定して、装着時に、その弾性部材の収縮力により、前記端部から所定幅の部分が表面シート2から離間する立体ギャザーを形成するようにしてもよい。尚、立体ギャザーを設けた際に、ナプキン1を表面シート2側から平面視する場合、立体ギャザーと重なっていない表面シート22の部分を平面視する。
本発明の吸収性物品は、軽失禁用の吸水ナプキン以外にも、例えば、パンティライナー、生理用ナプキン、使い捨ておむつ等に好適に用いることができる。
上述した実施形態に関し、さらに以下の吸収性物品を開示する。
<1>
液透過性の表面シート、液難透過性の裏面シート、及びそれらのシートの間に配された、縦長の吸収体を具備し、
前記吸収体は、吸水性ポリマーを含有する吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面側に配された内側シートと、該内側シートの肌対向面側に配された外側シートとを有し、
前方領域、排泄部領域、後方領域に区分された吸収性物品であって、
前記内側シートは、活性炭粒子を担持して灰色に着色されており、
前記外側シートは、灰色に着色されており、
前記外側シートは、そのL***表色系におけるL*値が、前記内側シートのL*値よりも大きい吸収性物品。
<2>
前記外側シートは、その液保持量が、前記内側シートの液保持量よりも小さい前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記内側シートは、前記吸収性コアの肌対向面における排泄部領域に配され、
前記外側シートは、前記内側シートが配された前記吸収性コアの全体を包んでおり、
排泄前の状態において前記吸収性物品を前記表面シート側から平面視すると、前記吸収性物品の前方領域及び後方領域それぞれのL***表色系におけるL*値が、前記吸収性物品の排泄部領域のL*値よりも大きい前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記外側シートは、無彩色である前記<1>〜<3>の何れか1に記載の吸収性物品。
<5>
前記外側シートは、活性炭粒子を担持して灰色に着色されている前記<1>〜<4>の何れか1に記載の吸収性物品。
<6>
前記外側シートは、その液保持量が0.04g/m2以上1.00g/m2以下であり、そのL***表色系におけるL*値が70以上80以下である前記<1>〜<5>の何れか1に記載の吸収性物品。
<7>
前記外側シート及び前記内側シートそれぞれを構成する基材シートは、パルプを含有している前記<1>〜<6>の何れか1に記載の吸収性物品。
<8>
前記外側シートは、単層で形成されている前記<1>〜<7>の何れか1に記載の吸収性物品。
<9>
前記内側シートは、2層のパルプ層間に、活性炭粒子を含有する活性炭層を介在させた3層構造の積層シートである前記<1>〜<8>の何れか1に記載の吸収性物品。
<10>
前記吸収性コアは、パルプ繊維の集合体又は不織布に吸水性ポリマーの粒子を保持させて形成されている前記<1>〜<9>の何れか1に記載の吸収性物品。
<11>
前記外側シートのL*値は、70以上、好ましくは72以上である前記<6>〜<10>の何れか1に記載の吸収性物品。
<12>
前記外側シートのL*値は、80以下、好ましくは78以下である前記<6>〜<11>の何れか1に記載の吸収性物品。
<13>
前記内側シートのL*値は、60以上、好ましくは65以上である前記<1>〜<12>の何れか1に記載の吸収性物品。
<14>
前記内側シートのL*値は、75以下、好ましくは70以下である前記<1>〜<13>の何れか1に記載の吸収性物品。
<15>
前記外側シートのL*値は、内側シートのL*値に比べて、5以上大きく、好ましくは7以上大きい前記<1>〜<14>の何れか1に記載の吸収性物品。
<16>
前方領域及び後方領域それぞれのL*値は、85以上、好ましくは88以上である前記<3>〜<15>の何れか1に記載の吸収性物品。
<17>
前方領域及び後方領域それぞれのL*値は、95以下、好ましくは92以下である前記<3>〜<16>の何れか1に記載の吸収性物品。
<18>
排泄部領域のL*値は、83以上、好ましくは86以上である前記<3>〜<17>の何れか1に記載の吸収性物品。
<19>
排泄部領域のL*値は、93以下、好ましくは90以下である前記<3>〜<18>の何れか1に記載の吸収性物品。
<20>
前方領域及び後方領域それぞれのL*値は、排泄部領域のL*値に比べて、1以上大きく、好ましくは1.5以上大きい前記<3>〜<19>の何れか1に記載の吸収性物品。
<21>
前方領域及び後方領域それぞれのL*値は、排泄部領域のL*値に比べて、4以下であり、好ましくは3.5以下である前記<3>〜<20>の何れか1に記載の吸収性物品。
<22>
排泄部領域において、人工尿吸収後のL*値を人工尿吸収前のL*値から差し引いた値は、7以下であり、好ましくは5以下である前記<3>〜<21>の何れか1に記載の吸収性物品。
<23>
前方領域及び後方領域において、人工尿吸収後のL*値を人工尿吸収前のL*値から差し引いた値は、10以下であり、好ましくは8以下である前記<3>〜<22>の何れか1に記載の吸収性物品。
<24>
下記の式からで算出されるΔL*の、人工尿吸収後のΔL*値を人工尿吸収前のΔ
*値から差し引いた値は、4以下、好ましくは2以下である前記<1>〜<23>の何れか1に記載の吸収性物品。
ΔL*=排泄部領域AのL*値−(前方領域B及び後方領域CのL*値の平均
値)
<25>
前記外側シートの液保持量は、0.04g/m2以上、好ましくは0.10g/m2以上である前記<2>〜<24>の何れか1に記載の吸収性物品。
<26>
前記外側シートの液保持量は、1.00g/m2以下、好ましくは0.80g/m2以下である前記<6>〜<25>の何れか1に記載の吸収性物品。
<27>
前記内側シートの液保持量は、10g/m2以上、好ましくは20g/m2以上である前記<1>〜<26>の何れか1に記載の吸収性物品。
<28>
前記内側シートの液保持量は、100g/m2以下、好ましくは80g/m2以下である前記<1>〜<27>の何れか1に記載の吸収性物品。
<29>
前記外側シートの液保持量は、内側シートの液保持量に比べて、20g/m2以上小さく、好ましくは40g/m2以上小さい前記<2>〜<28>の何れか1に記載の吸収性物品。
<30>
前記表面シートの坪量が、20g/m2以上、好ましくは40g/m2以上である前記<1>〜<29>の何れか1に記載の吸収性物品。
<31>
前記表面シートの坪量が、60g/m2以下、好ましくは50g/m2以下である前記<1>〜<30>の何れか1に記載の吸収性物品。
<32>
前記外側シートの担持する前記活性炭粒子は、その粒径が、前記内側シートの担持する前記活性炭粒子の粒径よりも小さい前記<5>〜<31>の何れか1に記載の吸収性物品。
<33>
前記外側シートの担持する前記活性炭粒子は、その粒径が20μm以下、好ましくは15μm以下である前記<5>〜<32>の何れか1に記載の吸収性物品。
<34>
前記内側シートの担持する前記活性炭粒子は、その粒径が、30μm以上、好ましくは40μm以上である前記<1>〜<33>の何れか1に記載の吸収性物品。
<35>
前記内側シートの担持する前記活性炭粒子は、その粒径が、200μm以下、好ましくは100μm以下である前記<1>〜<34>の何れか1に記載の吸収性物品。
<36>
前記外側シートの担持する前記活性炭粒子の粒径は、前記内側シートの担持する前記活性炭粒子の粒径に比べて、20μm以上小さく、好ましくは25μm以上小さい前記<5>〜<35>の何れか1に記載の吸収性物品。
<37>
前記吸収性物品が軽失禁用の吸水ナプキンである前記<1>〜<36>の何れか1に記載の吸収性物品。
<38>
前記吸収性物品がウイング部を有している前記<37>に記載の吸収性物品。
<39>
前記ウイング部の非肌対向面側にはショーツの固定する為のズレ止め材が塗布されている前記<38>に記載の吸収性物品。
<40>
前記吸収性物品は裏面シートを具備し、該裏面シートの非肌対向面に、ズレ止め材が塗布されている前記<37>〜<39>の何れか1に記載の吸収性物品。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明は斯かる実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
図1〜図3に示す軽失禁用の吸水ナプキンを作製した。先ず、吸収体について詳述すると、吸収体を構成する吸収性コアは、長さ190mm、幅75mmの矩形状であり、吸水性ポリマー(日本触媒製:品番CAW151)を坪量150g/m2、パルプ坪量150g/m2となるようにポリマー及びパルプを分散させて作製した。また、内側シートとしては、2枚のパルプシートの間に活性炭粒子層を介在させた3層構造のシートを用意した。外側シートとしては、パルプシートに活性炭粒子を担持させた単層シートを用意した。このように、内側シート及び外側シートは、活性炭粒子により灰色に着色されている。外側シート43のL***表色系におけるL*値は76であり、内側シート42のL*値は67であった。L***表色系におけるL*値は、上述した方法によって測定した。そして、図1〜図3に示すように、吸収性コアの上面(肌対向面)の排泄対向領域Aにのみ内側シートを配し、内側シートを配した吸収性コアの全体を外側シートで包んで吸収体を作製した。
次に、表面シート及び裏面シートについて詳述すると、表面シートとしては、坪量50g/m2の液透過性のエアースルー不織布を用意した。また、裏面シートとしては、透湿性フィルムを用意した。そして、図1〜図3に示すように、表面シートと裏面シートとの間に吸収体を配して吸水ナプキンを作製した。
[比較例1]
比較例1では、外側シートとして、該外側シートを構成するパルプを含有する基材シートの構成繊維を黄緑色に染色したシート用意する以外は、実施例1と同様にして、比較例1の吸水ナプキンを作製した。尚、外側シート43のL***表色系におけるL*値は91であり、内側シート42のL*値は、実施例1で用意したものと同様に、67であった。
[比較例2]
比較例2では、外側シートとして、活性炭粒子を担持せず、該外側シートを構成するパルプを含有する基材シートの構成繊維を染色していない白色のシート用意する以外は、実施例1と同様にして、比較例2の吸水ナプキンを作製した。尚、外側シート43のL***表色系におけるL*値は95であり、内側シート42のL*値は、実施例1で用意したものと同様に、67であった。
〔評価〕
作製した各吸水ナプキンについて、以下の方法により、尿の色の目立ち難さをそれぞれ評価した。これらの結果を下記表1に示す。
<尿の色の目立ち難さの評価>
人工尿吸収前の各吸水ナプキンについて、表面シート側から平面視した際の、吸水ナプキンの排泄部領域AのL***表色系におけるL*値、及び前方領域B又は後方領域CのL***表色系における、関連する値であるL*値及びb*値を、上述した方法によって測定した。これらの結果を下記表1に示す。ここで、前方領域B又は後方領域Cにおいて、L*値以外にb*値(b*は略黄色方向)を求めるのは、活性炭粒子により灰色に着色された内側シートが配されていない領域(前方領域B又は後方領域C)に、黄色の人工尿が拡散してきた場合を想定しているためである。
次に、各吸水ナプキンに、人工尿30gを注入して吸収させ、10分間静置した。そして、人工尿吸収後の各吸水ナプキンについて、表面シート側から平面視した際の、吸水ナプキンの排泄部領域AのL***表色系におけるL*値、及び前方領域B又は後方領域CのL***表色系におけるL*値及びb*値を、上述した方法によって測定した。これらの結果を下記表1に示す。
そして、人工尿吸収前と人工尿吸収後との差、具体的には、排泄部領域Aにおいては、人工尿吸収前のL*値から人工尿吸収後のL*値を差し引き、前方領域B又は後方領域Cにおいては、人工尿吸収前のL*値及びb*値それぞれから人工尿吸収後のL*値及びb*値をそれぞれ差し引いて、尿の色の目立ち難さを測定した。即ち、差し引いて得られた値が小さいほど、尿の色が目立ち難いことを示す。これらの結果を下記表1に示す。
尚、人工尿の組成は、黄色4号0.005質量%、黄色5号0.00125質量%、食塩0.9質量%及びイオン交換水(残量)であった。
Figure 0005982246
表1の結果から明らかなように、実施例1の吸水ナプキンは、比較例1〜2の吸水ナプキンに比べて、排泄部領域Aにおいて、差し引いて得られたL*値が小さく、排尿後の尿の色が目立ち難いことが分かった。また、前方領域B又は後方領域Cにおいても、差し引いて得られたL*値が小さく、しかも差し引いて得られたb*値も変化が少ないので、実施例1の吸水ナプキンは、比較例1〜2の吸水ナプキンに比べて、排尿後の尿の色が目立ち難いことが分かった。従って、実施例1の吸水ナプキンは、尿の色が認識され難く、実際に発生している尿の臭い以上に尿が臭っていると感じさせてしまうようなことも起こり難く、使用感の向上が期待できる。
1 軽失禁用の吸水ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
41 吸収性コア41
410 吸水性ポリマー
42 内側シート
43 外側シート
5 シール部
A 排泄部領域
B 前方領域
C 後方領域
CL 縦方向に延びる中心線

Claims (7)

  1. 液透過性の表面シート、液難透過性の裏面シート、及びそれらのシートの間に配された、縦長の吸収体を具備し、
    前記吸収体は、吸水性ポリマーを含有する吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面側に配された内側シートと、該内側シートの肌対向面側に配された外側シートとを有し、
    前方領域、排泄部領域、後方領域に区分された吸収性物品であって、
    前記内側シートは、活性炭粒子を担持して灰色に着色されており、
    前記外側シートは、灰色に着色されており、
    前記外側シートは、そのL***表色系におけるL*値が、前記内側シートのL*値よりも大きく、
    前記内側シートは、前記吸収性コアの肌対向面における排泄部領域に配され、
    前記外側シートは、その縦方向の長さが、前記内側シートよりも長く、該内側シートの縦方向の両端部それぞれから前記前方領域及び前記後方領域に延出しており、該内側シートが配された前記吸収性コアの全体を包んでおり、
    排泄前の状態において前記吸収性物品を前記表面シート側から平面視すると、前記吸収性物品の前方領域及び後方領域それぞれのL * * * 表色系におけるL * 値が、前記吸収性物品の排泄部領域のL * 値よりも大きい吸収性物品。
  2. 前記外側シートは、その液保持量が、前記内側シートの液保持量よりも小さい請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記外側シートは、活性炭粒子を担持して灰色に着色されている請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記外側シートは、その液保持量が0.04g/m2以上1.00g/m2以下であり、
    そのL***表色系におけるL*値が70以上80以下である請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記外側シート及び前記内側シートそれぞれを構成する基材シートは、パルプを含有している請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記外側シートは、単層で形成されている請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記内側シートは、2層のパルプ層間に、活性炭粒子を含有する活性炭層を介在させた3層構造の積層シートである請求項1〜の何れか1項に記載の吸収性物品。
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