JP5981576B2 - 混練方法および混練装置 - Google Patents

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Description

本発明は、純ココア粉末等の粒状物が分散した流動体を調製するための混練方法および混練装置に関するものである。
従来、ココア飲料を家庭や店舗で調製する際には、純ココア粉末と少量の湯や牛乳を混練することで、滑らかなペーストにした後、このペーストに温めた牛乳や湯を少しずつ添加し、混合していた。このような方法で製造するココア飲料は、滑らかな舌触りとココアの本来の風味を味わうことができるものであるという利点があった。
前記混練の際、純ココア粉末の粒径を、より小さな粒径とすることによって、できあがるココア飲料の舌触りが滑らかになると同時に風味を高めることができるため、混練をより丁寧に時間をかけて行うことが肝要であるとされていた。
しかしながら、忙しい現代人においては、家庭でも店舗でも、このような操作が時に煩雑であるという問題があり、ココア飲料の普及を妨げる一因となっていた。
上記のような問題を解決する方法として、ココア粉末を顆粒状に加工したり、分散性を高めるための乳化剤等を配合したりする等して、ココア粉末の湯や牛乳への分散性を高めることも行われてきた。しかしながら、このような加工品では、ココア本来の風味が少なからず損なわれてしまう、という問題があった。
ところで、食品原料に限らず、粒状物と液体とを混合する作業を機械的に行なうことを目的として、たとえば、特許文献1ないし特許文献6において示される技術が提案されている。
特許文献1には、明細書第5ページ第15行ないし第18行に、混合槽側周部に近接して配設されて、この側周部の混練物を内側に掻き寄せるように撹拌する固定板状羽根が示され、明細書第7ページ第13行ないし第16行に、自転状態で公転状態に回転して混練物を撹拌する遊星子羽根が示されている。
特許文献2には、段落番号0036に、撹拌槽の底面と摺動する可撓性部材を設け、この可撓性部材によって撹拌槽底部の材料を前記撹拌槽底面に押さえ付け、前記材料のダマ等の塊状物を繰り返し押し潰す技術が示され、また、段落番号0037に、撹拌槽の内周壁と摺動する可撓性材料を設けておき、この可撓性材料によって、撹拌槽の内周壁に付着する材料を掻き取って撹拌槽の中心側へ掻き寄せるようにした技術が示されている。
特許文献3には、段落番号0030に、柔軟性を有する合成樹脂部材などで構成されたワイパーを、ボウルの内壁に沿って移動させることにより、ボウル内壁に付着する被撹拌物を掻き取るようにした技術が示されている。
特許文献4には、特許請求の範囲に記載されたように、刃先部をゴム質材等の屈撓可能な材料で構成し、ミルの槽内面に密接摺動させて混練する掻板体が示されている。
特許文献5には、公報第1ページ右欄第11行ないし第14行に、突出縁が撹拌槽の内壁に接着弾発性(弾性的に当接するの意であると解釈される)で押圧して付着した内容物を押し返して混合させる技術が示されている。
特許文献6には、公報第1ページ右欄第3行ないし第4行、および、同欄第13行ないし第17行に、容器に接する付着物除去板を備えた環状翼を公転および自転させることにより、撹拌物を外周部から中心部に向かって押しやり更にこれを中心部から外周部に押しやることによって撹拌する技術が示されている。
実開平01−163431号公報 特開2009−279475号公報 実用新案登録3183532号公報 特公昭41−12547号公報 実公昭41−6786号公報 実公昭40−30318号公報
前記特許文献1ないし特許文献6に記載されるように、従来の流動体を調製するための混練装置は、原料を撹拌したり、容器内面に付着した原料を掻き落としたり、原料を押し潰したりすることによって、原料に剪断力や押圧力を付与することによって、粒状物の塊を崩しつつこれを流動体中に均一に分散させることを目的とするものであった。
しかしながら、例えば、純ココア粉末を、水や牛乳等の水性の液体に分散させようとする場合には、従来の混練装置のように、原料に剪断力や押圧力を付与するという方法では、純ココア粉末を十分に細粒化することができず、滑らかな口当たりのココア飲料を調製することはできなかった。
ところで、従来、混練装置の分野では、攪拌羽根を容器の内壁に積極的に衝突させることは、攪拌羽根の摩耗の問題や耐久性の問題もあって、検討されたことがなかった。
本発明は、上述した従来の技術において残されている問題点に鑑み、純ココア粉末等の粒状物を分散させた流動体の調製において、前記粒状物の粒径を十分に小さくする技術を提供することを課題とする。特に純ココア粉末を用いたココア飲料の調製において、純ココア粉末の粒径を十分に小さくし、滑らかな口当たりのココア飲料を調製する技術を提供することを課題とする。
本発明者らは、純ココア粉末を、水や牛乳等の水性の液体に分散させ、ココア飲料を調整する際に、純ココア粉末の粒径を十分に小さくする方法について鋭意研究した。
その結果、粒状物に対し、剪断力や押圧力に加え、衝撃力を作用させることにより、粒状物を細粒化することができるとの知見を得て、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、容器内に投入された粒状物と液体とを混ぜ合わせて得られる流動体中の粒状物を細粒化する混練方法であって、前記容器内に配置した回転羽根の先端部分を容器の内壁に衝突させて回転させることを特徴とする。
前記回転羽根の先端部分を容器の内壁に衝突させて回転させると、前記粒状物に衝撃力が付与され、これによって前記粒状物が粉砕される。
ここで、容器の内壁とは、容器の内周面および底面を含むものである。
本発明では、このような衝撃力により粒状物が細粒化され、そして回転羽根の回転に伴って、この粒状物が回転羽根の先端部分で容器の内壁に押し付けられた状態で容器の内壁に沿って移動させられることにより、この粒状物に押圧力及び剪断力が与えられる。
このように、前記粒状物に衝撃力、押圧力、剪断力の異なる力を付与することにより、前記粒状物の粉砕効率が高められて、前記粒状物の細粒化を効率よく行なうことができる。特に、容器の内壁に粒状物をたたきつけて衝撃力を付与することが、粒状物の粉砕効率の向上に寄与する。
また、当該混練方法によれば、容器内に粒状物と液体を入れた状態で、容器の内壁を利用して、粒状物に各力を付与することができるので、粒状物の細粒化をしながら、粒状物と液体の混練を行なうことができ、流動体の調製を効率的に行うことができる。
本発明では、前記回転羽根の先端部分を、容器の内壁に間欠的に衝突させることが好ましい。
このような構成とすることにより、前記粒状物に付与される衝撃力が大きくなるように外力を変動させることができ、その外力による粒状物の細粒化効率を高めることができる。
本発明の混練装置は、容器内に投入された粒状物と液体とを混ぜ合わせて得られる流動体中の粒状物を細粒化する混練装置であって、容器内に配置され前記粒状物と液体を混ぜ合わせる回転羽根と、この回転羽根に、前記容器内において回転を与える駆動機構とを備え、前記容器の中心線が前記回転羽根の回転の中心線と同一ではなく、前記回転羽根の回転の中心線から先端までの長さは、その回転の中心線と前記容器の内壁との最小距離よりも長く、かつ前記回転中心線と前記容器の内壁との最大距離よりも短く形成され、前記回転羽根の少なくとも容器の内壁に接触する部分が可撓性材料により形成されていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、前記回転羽根の回転によって前記流動体の混練を行なうとともに、この回転羽根の回転により、この回転羽根の回転の外方の端部である先端部分が、前記容器の内壁に衝突させられた後に、その可撓性により前記容器の内壁に沿うように湾曲させられる。
そして、前記回転羽根が前記容器の内壁に衝突させられる際に前記粒状物に衝撃力が加えられる。また、前記回転羽根の湾曲変形が終了する間に、これらの回転羽根と容器の内壁との間に位置させられている前記粒状物に押圧力が加えられて、この粒状物が前記容器の内壁に押し付けられる。
また、前記粒状物に押圧力を加えた状態で、回転羽根が回転移動することにより、この回転羽根と前記容器の内壁との間に介在する粒状物が、容器の内壁に押し付けられた状態でこの容器の内壁に沿って移動させられる。これによって、前記粒状物に剪断力が加えられる。
したがって、本発明の混練装置によれば、前記粒状物に衝撃力、押圧力、および、剪断力の複数の力を与えることができ、前述した混練方法を有効に実施することができる。
また、本発明の混練装置において、前記駆動機構は遊星回転伝達機構であることが好ましい。
このように駆動機構を、遊星回転伝達機構とした場合、回転羽根の回転を、自転と公転を含む回転とすることができる。したがって、前記回転羽根の湾曲が終了した後にあっては、前述した公転と自転による前記回転羽根の回転移動により、この回転羽根と前記容器の内壁との間に介在する前記粒状物が、前記容器の内壁に押し付けられた状態でこの容器の内壁に沿って移動させられる。これによって、前記粒状物に剪断力がさらに加えられる。また、回転羽根を公転させることにより、回転羽根を容器の内壁に沿って順次衝突させつつ移動させることができる。これにより、粒状物をより均一に分散して混練することができ、その分、混練効率を高めることができる。
本発明の混練装置において、前記遊星回転伝達機構は、前記容器の中心線に略沿うように配置される駆動軸と、この駆動軸に、この駆動軸の回転軸線と直交して一体に装着されたリテーナーと、このリテーナーに、前記駆動軸に対して偏倚した位置に回転自在に装着され、かつ、一端部が前記容器内に挿入される従動軸と、前記駆動軸を中心として配置される環状の内歯車と、前記従動軸に一体に装着されて、前記内歯車に歯合させられる遊星歯車とを備え、前記従動軸の一端部に、前記回転羽根が、前記従動軸の半径方向外方へ向けて突出するように装着することによって構成される。
このような構成とすることにより、前記内歯車と遊星歯車との歯合により、両者間における回転伝達を確実なものとし、これによって、前記従動軸および前記回転羽根に十分な回転力を与えることができる。
したがって、前記粒状物を含む流動体の粘性が大きい場合にあっても、その混練や粒状物の細粒化を確実に行なうことができる。
また、前記遊星回転伝達機構は、前記容器の中心線に略沿うように配置される駆動軸と、この駆動軸に、この駆動軸の回転軸線と直交して一体に装着されたリテーナーと、このリテーナーに、前記駆動軸に対して偏倚した位置に回転自在に装着され、かつ、一端部が前記容器内に挿入される従動軸と、前記駆動軸を中心として配置される摩擦リングと、前記従動軸に一体に装着されて、前記摩擦リングに接触させられるローラーとを備え、前記従動軸の一端部に、前記回転羽根が、前記従動軸の半径方向外方へ向けて突出するように装着された構成とすることもできる。
このような構成とすることにより、前記従動軸の回転は、前記摩擦リングと前記ローラーとの摩擦によって発生させられる。
したがって、前記従動軸および前記回転羽根に伝達される回転力が、前記摩擦リングと前記ローラー間の摩擦力に依存し、流動体の粘性が高い場合、前記摩擦リングと前記ローラー間に滑りが生じ、前記従動軸の回転が低下する可能性がある。
しかしながら、前記摩擦リングと前記ローラーを用いることにより、前記遊星回転伝達機構の主要な構成部材を簡素化することができ、また、機械的な作動音を小さく抑えることができる、等の利点を得ることができる。
そして、粘性の低い流動体を混練する場合には、前記摩擦リングと前記ローラー間の滑りは殆どないことから、このような粘性の低い流動体に適用することにより、前述した利点を生かすことができる。
前記回転羽根が装着された前記従動軸を、複数設けることができる。
このような構成とすることにより、前記回転羽根による混練回数を増やして、その効率を高めることができる。
また、前記回転羽根が装着された前記従動軸を、前記駆動軸の回転軸線を中心として対称となるように配置することにより、前記駆動軸回りの重量バランスや、回転時のモーメントバランスをよくし、駆動軸の作動を円滑化することができる。
前記回転羽根は、前記従動軸に、その軸線を中心として対称となるように一対設けることもできる。
このような構成とすることにより、前記従動軸1回転あたりの混練回数を増加させて、混練効率を高めることができる。
前記リテーナーに、前記容器内に挿入される補助軸が一体に装着され、この補助軸の、前記容器内に挿入された部位に固定羽根が装着され、この固定羽根が、前記容器内において公転させられるようになされた構成とすることもできる。
この固定羽根は、その公転移動に際して、前記容器の内壁に常時接触して移動し、この容器の内壁に付着した流動体に、剪断力を連続して加えることができる。
したがって、流動体には、前記回転羽根による多種類の力からなる間欠的な力と、前記固定羽根による連続した剪断力が加えられる。
これによって、前記流動体に加える力を変動させて、混入されている粒状物の細粒化を促進させることができる。
一方、前記回転羽根を備えた前記遊星回転伝達機構を、昇降手段によって上下に昇降可能に保持した構成とすることもできる。
このような構成とすることにより、前記混練装置の、前記容器へのセットやその解除を容易なものとすることができる。
また、前記昇降手段の下方に、前記容器を保持する容器保持手段を設けておくことにより、前記容器の、前記混練装置に対する定位置へのセットを簡便なものとして、混練作業の迅速化を図ることができる。
さらに、前記容器保持手段に、前記容器を加熱するヒーターを設けておくことにより、前記容器内の前記流動体を暖めた状態で混練することができる。
これによって、前記流動体の粘性を低くして、前記回転羽根や駆動装置にかかる負荷を軽減することができ、あるいは、前記流動体に混入されている粒状物の破砕を容易にすることができる。
本発明によれば、粒状物を含む流動体の調製の過程で、前記粒状物と液体とを十分に混練し、粒状物の粒径を小さくすることができる。
本発明によれば、特に、純ココア粉末を湯や牛乳に分散させる際に、純ココア粉末を十分に細粒化することができ、滑らかな口当たりのココア飲料を調製することができる。これにより、従来家庭や店舗にて手作業で調製していたココア飲料を、混練装置を用いて滑らかな口当たりに、簡便に調製できるようになる。
本発明の第1の実施形態を示すもので、要部を断面した正面図である。 本発明の第1の実施形態を示すもので、作動を説明するための要部を断面した正面図である。 本発明の第1の実施形態を示すもので、作動を説明するための要部を断面した正面図である。 本発明の第1の実施形態を示すもので、作動を説明するための要部を拡大した斜視図である。 本発明の第1の実施形態を示すもので、作動を説明するための従動軸の動きを示す平面図である。 本発明の第1の実施形態を示すもので、回転羽根の変形形態を示す概略平面図である。 本発明の第2の実施形態を示すもので、要部を断面した正面図である。 本発明の第3の実施形態を示すもので、要部を断面した正面図である。 本発明の第4の実施形態を示すもので、回転羽根の取り付け部の斜視図である。 本発明の第5の実施形態を示すもので、回転羽根の取り付け部の側面図である。 本発明の第6の実施形態を示すもので、(a)は回転羽根の取り付け部の斜視図、(b)は(a)におけるH矢視図である。 本発明の第7の実施形態を示すもので、作動を説明するための要部を拡大した斜視図である。 本発明の第8の実施形態を示すもので、要部を断面した正面図である。 試験例1の流動体における粒状物の粒度分布曲線を示す図である。 試験例2の流動体における粒状物の粒度分布曲線を示す図である。 比較例の流動体における粒状物の粒度分布曲線を示す図である。 コントロールの粒状物の粒度分布曲線を示す図である。
以下、本発明の混練方法の説明に先立って、この混練方法を有効に実施するための混練装置について説明する。
図1ないし図6は、本発明の混練装置の第1の実施形態を示す。
図1において、符号1は、本実施形態に係わる混練装置を示し、この混練装置1は、この混練装置1を昇降可能に支持するとともに、この混練装置1の回転羽根が挿入されて混練が行なわれる容器2を支持する基台Bに装着されている。
図1において、符号3が、前記混練装置1を支持する昇降手段の昇降ロッドであり、符号4が、前記容器2を支持する容器保持手段を示している。
詳述すれば、前記混練装置1は、その構成部材が組み付けられるベースプレート5を備えている。
このベースプレート5は、その中心部に、上下方向の貫通孔5aが形成されており、この貫通孔5aに上方から対峙させられるように、駆動用のモーター6が配置されている。
このモーター6は、前記ベースプレート5にボルト7によって固定されているとともに、固定された状態において、その出力軸が駆動軸8として前記貫通孔5aを経て、前記ベースプレート5の下方へ突出させられている。
前記駆動軸8の先端には、スプライン9が形成されており、このスプライン9に、前記駆動軸8の軸線と直交して配置されたリテーナー10が、前記駆動軸8の軸回りの相対回動が拘束された状態で嵌着され、かつ、前記リテーナー10が、前記駆動軸8の先端に螺合させられた固定ボルト11によって前記駆動軸8の先端に固定されている。
前記リテーナー10の、前記駆動軸8からその軸線と直交する方向に離間した位置に、前記駆動軸8と平行となされた従動軸12が嵌挿されている。
この従動軸12は、前記リテーナー10に装着されているベアリング13によって回転自在に支持されている。
また、前記従動軸12の、前記リテーナー10の上方に位置させられた上端部には、遊星歯車14が一体に取り付けられており、下端部の側面には、前記容器2内に挿入されてその内壁に対峙させられる回転羽根15が装着されている。
さらに、前記ベースプレート5の下面には、前記駆動軸8を取り囲むように、環状の内歯車16が一体に取り付けられており、この内歯車16の内歯に、前記従動軸12の上端部に装着された前記遊星歯車14が歯合させられている。
本実施形態においては、前記駆動軸8、前記遊星歯車14、および、前記内歯車16によって、前記回転羽根15を公転および自転させる駆動機構としての遊星回転伝達機構が構成されている。
前記回転羽根15は、可撓性材料(例えば、シリコーン樹脂や天然ゴム等)によって略矩形状に形成されており、前記従動軸12に、一対のボルト17によって、前記従動軸12の半径方向外方に向けて突出するように固着されている。
また、前記回転羽根15は、前記従動軸12に固着された基部15aが肉厚に形成され、この基部15aから先端に向かう先端部分15bが肉薄に形成されている。これは、回転羽根15の固定部の剛性を高めてその変形を抑制し、かつ、作用部である先端部分をしなりやすくするための処置である。
従動軸12は、図4及び図5に示すように、容器2の中心線よりも容器2の半径方向に偏倚した位置に配置されている。そして、この従動軸12に固定されている回転羽根15の回転の中心線から先端までの長さは、その回転の中心線と容器2の内周面(内壁)との最小距離よりも長く、かつ回転中心線と容器2の内周面(内壁)との最大距離よりも短く形成されている。これにより、回転羽根15の回転に伴ってその先端部分が容器2の内周面に衝突する形態で接触した後、容器2の内周面に沿って回転移動する際に湾曲変形することができるように設定されている。
なお、回転羽根15の好ましい長さについては、容器2の内径の大きさ、容器2の内周面と従動軸12との距離、回転羽根15の柔軟性や反発力、回転羽根15の回転速度等によっても左右されるが、回転羽根15の先端部分が容器2の内壁面に衝突する際の粒状物に対する十分な衝撃力と、容器2の内周面に粒状物を押し付ける押圧力と、粒状物を押し付けて回転移動することによる十分な剪断力とを与えることができるように設定される。
一方、本実施形態においては、前記リテーナー10の、前記駆動軸8を挟んで前記従動軸12と反対側の部位に、この従動軸12と平行なカウンター軸18がベアリング19を介して回転自在に、かつ、嵌挿状態で支持されている。
そして、前記カウンター軸18の上端部には、前記内歯車16の内歯に歯合させられる遊星歯車20が一体に取り付けられ、また、下端部には、前記従動軸12および前記回転羽根15との重量バランスをとるためのカウンターウェイト21が一体に取り付けられている。
前記ベースプレート5の上面には、前記モーター6を覆うようにしてカプラー22が装着されており、このカプラー22の上端中央には、前記昇降ロッド3が嵌合される円筒状のフランジ22aが突設されている。
前記昇降ロッド3の側面には、前記フランジ22aのキー溝に嵌合させられるキー23が埋め込まれており、このキー23の作用により、前記昇降ロッド3の軸回りにおいて、前記カプラー22との相対回動が拘束されている。
また、前記フランジ22aの側壁を貫通してロックボルト24が設けられており、このロックボルト24によって、前記昇降ロッド3の軸線方向における、この昇降ロッド3と前記カプラー22との相対移動が拘束されている。
一方、前記容器保持手段4は、前記駆動軸8の下方に同軸上に位置させられ、かつ、前記容器2が嵌合保持されるホルダー25と、このホルダー25の両側部に配置されて、前記ホルダー25に保持された前記容器2の側面を両側から把持して固定する一対のアーム26とを備えている。
そして、前記各アーム26は、前記基台Bに取り付けられた回転型のアクチュエーター27によって、相互に接近離間する方向に相対移動させられるようになっている。
さらに、本実施形態においては、前記ホルダー25内には、抵抗発熱体等からなるヒーター28が内装されている。
そして、前記ベースプレート5、前記リテーナー10、前記内歯車16、および、前記カプラー22は、前記ベースプレート5に固定されたサイドカバー29によってその側部が覆われ、また、前記サイドカバー29の上方に取り付けられるトップカバー30によってその上部が覆われている。
ついで、本発明の混練方法について、本実施形態に係わる混練装置1の作用とともに説明する。
以下において、粒状物として純ココア粉末を用い、この純ココア粉末と砂糖、および、水とを混練する場合について説明する。
まず、前記混練装置1を、上部に設けられている前記フランジ22aを、前記昇降手段を構成する前記昇降ロッド3に被嵌させて固定することにより、前記基台Bに装着する。
ついで、純ココア粉末、砂糖、及び少量の水が入れられた容器2を、前記基台Bの下部に設けられている前記ホルダー25上に載置した後に、前記一対のアーム26を作動させて、これらによって前記容器2を挟み込むようにして保持する(図1参照)。
これより、まず、前記混練装置1を少しずつ作動させて、図2に示すように、前記回転羽根15を、その先端部が、前記容器2の内側に対峙させられる位置まで移動させる。
この際に、回転羽根15が容器2の内壁に接触しないように回転羽根15の回転位置を調整することで、回転羽根15を容器2内に挿入する操作や容器2から抜き出す操作を容易に行うことができる。
ついで、前記昇降ロッド3を操作することにより、前記混練装置1を下降させて、前記回転羽根15を、図3に示すように、前記容器2内に所定位置まで挿入する。
これより、前記モーター6を駆動させて混練を開始し、必要に応じて前記ヒーター28によって前記容器2を温める。
前記モーター6の駆動により、前記駆動軸8が回転させられ、これに伴い前記リテーナー10が回転させられるとともに、このリテーナー10に装着されている前記従動軸12が、図4および図5に矢印(イ)で示すように、前記駆動軸8を回転中心として公転移動させられる。
また、前述した従動軸12の公転移動に伴い、この従動軸12に装着されている前記遊星歯車14が、前記内歯車16に対して相対移動させられることにより、図4および図5に矢印(ロ)で示すように、前記従動軸12に自転が生じる。
ここで、前記内歯車16と前記遊星歯車14とのギア比により、前記容器2に対する前記従動軸12の相対速度よりも、前記容器2に対する前記回転羽根15の相対速度の方が早いことから、前記回転羽根15が、前記容器2の内壁に対して当接離間を繰り返す。
すなわち、図6(a)に示すように、前記回転羽根15が、前記容器2から離間した位置にある状態から作動を開始したとすると、まず、前記回転羽根15の先端が、図6(b)に示すように、前記容器2の内壁に当接させられる。
このとき、前記回転羽根15によって、前記容器2の内壁近傍にある粒状物に衝撃力が加えられる。
さらに、作動が継続されると、前記回転羽根15が、図6(c)に示すように、前記従動軸12と前記容器2との隙間に入り込む位置へ移動させられる。
ここで、前記回転羽根15の長さが、前記従動軸12の回転中心と前記容器2の内壁(内周面)との距離よりも長く形成されていること、また、前記回転羽根15が可撓性材料によって形成されていることから、この回転羽根15が、その先端部分が前記容器2の内壁に沿うように湾曲させられる。
そして、前記図6(b)の当接位置から図6(c)の湾曲状態に至る間に、前記容器2の内壁との間に介在する粒状物に、前記回転羽根15の湾曲に伴い押圧力が加えられるとともに、前記回転羽根15の湾曲部と前記容器2との相対移動に伴い剪断力が加えられる。
ついで、前記回転羽根15は、図6(d)に示すように、前述したような湾曲変形が解かれて、前記容器2から離間させられるが、前記容器2から離間するまでの間も、前記回転羽根15と前記容器2との相対移動が継続して行なわれていることにより、前記流動体に前述した剪断力が継続して加えられる。
このように、本実施形態の混練装置1にあっては、混練する流動体に、衝撃力、押圧力、および、剪断力の多種類の外力を与えることができるので、流動体の混練機能に加えて、流動体に混入されている粒状物(純ココア粉末)の細粒化機能を実現することができる。
したがって、混練工程において、前記粒状物の細粒化を行なって、粒状物の分散性の高い流動体を得ることができる。
なお、前記回転羽根15の公転方向および自転方向は任意であり、また、前記遊星回転伝達機構における歯車の組み合わせを変更することにより、公転方向に対する自転方向を前述した回転方向と逆方向とすることもできる。
また、実施形態では、回転羽根を遊星回転伝達機構により、回転羽根に公転と自転を与える構成としたが、回転羽根に自転のみを与える構成としても良い。このように構成しても、混練する流動体(粒状物)に、衝撃力、押圧力、および、剪断力の多種類の外力を与えることができる。
回転羽根に自転のみを与える構成としては、例えば、本実施形態における従動軸12に相当する位置で回転させる駆動軸を配置し、この駆動軸に回転羽根15を設けた構成とすることができる。この場合、遊星回転伝達機構を不要とすることができるので、駆動機構をよりシンプルに構成することができる。
図7は、本発明の第2の実施形態を示す。
この実施形態は、前述した第1の実施形態における、前記カウンター軸18やカウンターウェイト21に代えて、前記従動軸12と回転羽根15とを設けたものである。
このような構成とすることにより、流動体の混練箇所を増やして混練効率を高めることができるとともに、前記駆動軸8の両側に略同一の負荷を発生させることにより、前記駆動軸8の作動を安定化する効果が得られる。
図8は、本発明の第3の実施形態を示す。
この実施形態は、前述した第2の実施形態における一方の従動軸12と回転羽根15に代えて、前記リテーナー10に固定される補助軸31を設け、この補助軸31の下端に、前記容器2の内壁に当接させられる固定羽根32を装着した構成としたものである。
そして、前記固定羽根32は、前記回転羽根15と同様の特性および形状を有している。
このような構成とすることにより、前記補助軸31は、公転移動のみを行ない、この補助軸31に取り付けられている前記固定羽根32は、前記容器2の内壁に湾曲した状態で接触させられ、この状態を維持したまま前記容器2の内壁に沿って移動させられる。
したがって、前記固定羽根32は、前記流動体へ剪断力のみを継続して加えることとなり、前記回転羽根15によって加えられる、多種類の間欠的な外力とは異なる外力を流動体に加えることができる。
これによって、流動体に加える外力に変化をつけることにより、その細粒化作用に変化をつけて、その効率を高めることができる。
図9は、本発明の第4の実施形態を示すもので、前述した回転羽根15や固定羽根32の基部で、自転による羽根の回転移動方向後方となる位置に、当て板33を設置した構成としたものである。
これは、前記当て板33と、前記回転羽根15や固定羽根32の基部との重畳量を調整することにより、これらの回転羽根15や固定羽根32の湾曲可能領域を調整するようにしたもので、これによって、厚みの均一な材料によって前記回転羽根15や固定羽根32を構成することができる。
これによって、前記回転羽根15や前記固定羽根32に複雑な加工を施す必要がなくなり、その制作性を向上させることができるとともに、前記当て板33の大きさを変えることにより、前記回転羽根15や前記固定羽根32の湾曲特性(しなり具合)を調整して、これらの回転羽根15や固定羽根32によって発生させられる衝撃力や押圧力、および、剪断力の調整を可能にする。
図10は、本発明の第5の実施形態を示すもので、前記回転羽根15を、その自転による回転方向に対して下方へ向かうように傾斜させて固定したものである。
図10(a)は、前記容器2の内壁との非接触状態を示す側面図で、図10(b)は、前記容器2の内壁と接触して湾曲した状態を示す側面図である。
このような構成とすることにより、前記回転羽根15によって押し出される前記流動体を、前記容器2の底面へ向けることにより、前記流動体を上下に対流させ、より均一に撹拌することが可能となる。また、前記流動体が前記容器2の上方開口から溢れることを抑制することができる。
図11は、本発明の第6の実施形態を示すもので、前記回転羽根15を回転方向前方に対して下方へ向かうように傾斜させるための他の構造例である。
すなわち、前記回転羽根15は、基端部が厚く先端部が薄くなった板状の可撓性材料をねじった形状としたものであり、基端部を前記従動軸12に取り付けた状態において、先端部が、回転方向前方下方へ向くようにしている。
このような構成とすることにより、前記流動体を上下に対流させ、より均一に撹拌することが可能となる。また、前記流動体が前記容器2の上方開口から溢れることを抑制することができる。
また、前記従動軸12の、前記回転羽根15を止着する部位の形状を簡素化することができる。なお、回転羽根15の従動軸12への取り付けについて、図11では、省略されているが、ボルト止め、接着など公知の技術を適用することができる。
図12は、本発明の第7の実施形態を示すもので、前記回転羽根15を、前記従動軸12に、その回転軸線を中心として線対称となるように一対設けた構成としたものである。
このような構成とすることにより、混練時に流動体へ間欠的に与える外力の周期を短くして、混練効果を高めることができる。
図13は、本発明の第8の実施形態を示す。
この実施形態は、前記回転羽根15を、前記従動軸12に、その回転軸線を中心として線対称となるように一対設け、前記リテーナー10に固定される補助軸31の下端に、前記容器2の内壁に当接させられる固定羽根32を装着した構成としたものである。
前記補助軸31は、公転移動のみを行ない、この補助軸31に取り付けられている前記固定羽根32は、前記容器2の内壁に湾曲した状態で接触させられ、この状態を維持したまま前記容器2の内壁に沿って移動させられる。
このように2枚の回転羽根15と、1枚の固定羽根32を装備した構成とすることにより、混練時に流動体へ間欠的に与える外力の周期を短くして、混練効果を高める作用と、補助軸31の公転移動により、固定羽根32が流動体へ剪断力のみを継続して加える作用とを同時に発揮させることができる。
なお、実施形態5、6で説明した回転羽根15の、流動体を上下に対流させる機能を実現する構成は、固定羽根32を有する実施形態においても同様に適用することができる。
<1>純ココア粉末を分散させた流動体の調製試験
本発明の混練装置による純ココア粉末の細粒化効果を確認するために、本発明の第7の実施形態にかかる混練装置1と、本発明の第8の実施形態にかかる混練装置1と、固定羽根の先端を継続して容器の内壁に当接させて公転移動させることにより剪断力のみを継続して与える構造の混練装置とを用いて混練を行なった。
試験条件および得られた純ココア粉末を分散した流動体の粒度分布の測定結果を以下に示す。
ここで、試験例1が第7の実施形態の混練装置を用いた例を示し、試験例2が第8の実施形態の混練装置1を用いた例を示し、比較例(図8において、固定羽根32のみで、回転羽根15が存在しない形態)が剪断力のみを継続して与える構造の混練装置を用いた例を示す。
試験条件(試験例、比較例ともに同様)
A:被混練物の配合
a)純ココア粉末15g
b)砂糖21g
c)水240cc
B:混練条件
前記a)、b)、およびc)の40ccを容器に投入し、混練装置を用いて3分間混練し、その後1分間弱い熱量で加熱した。
ついで、容器に、前記c)の残り200ccを加え、弱〜中の熱量で3分間加熱した。
また、コントロールとして、a)をc)に分散させた純ココア粉末についても粒度分布を測定した。
このようにして調製された流動体における純ココア粉末の粒度分布の測定結果を、図14〜17、表1に示す。
図14は、試験例1の流動体における粒状物の粒度分布曲線、図15は、試験例2の流動体における粒状物の粒度分布曲線、図16は、比較例の流動体における粒状物の粒度分布曲線、図17はコントロールの流動体における粒状物の粒度分布曲線である。
また、表1は、試験例1、2および比較例、並びにコントロールの各流動体における粒状物のメディアン径d50およびd90を示す。
この結果から明らかなように、容器の内壁に回転羽根を衝突させる構成である試験例1、試験例2では、容器の内壁に常時羽根を接触させる構成である比較例1に比して、流動体における粒状物の粒径をより細かくすることができることが判った。
さらに、試験例1、試験例2との比較から明らかなように、容器の内壁に回転羽根を衝突させる構成と、容器の内壁に常時羽根を接触させる構成を組み合わせることによって、さらに粒状物の粒経を細かくすることができることが判った。
すなわち、回転羽根を容器の内壁に衝突させ、粒状物に衝撃力を与えることによって、粒状物を細粒化することができること、及び、粒状物に衝撃力を与えることに加え、流動物に継続的に剪断力を加えることにより、粒状物をさらに細粒化することができることが判った。
<2>ココア飲料の調製
第8の実施形態にかかる混練装置1(本発明の混練装置)を用いて、以下の原料の配合、及び方法を用いてココア飲料を調製した。
A:原料の配合
a)純ココア粉末22.5g
b)砂糖31.5g
c)牛乳360cc
B:混練装置を用いた方法
混練装置を用いて、前記a)とb)、および、前記c)の60ccを3分間混練し、次いで1分間を弱い熱量で加熱した。
ついで、前記c)の残り300ccを加え、弱い熱量で3〜4分間加熱し、80℃程度のココア飲料を得た。
C:コントロール
同様の原料を用いて手作りでココア飲料を調製した。
すなわち、前記a)とb)、および、前記c)の60ccを鍋に入れ、ダマがなくなるまで撹拌しながら中の熱量で加熱した。
ついて、前記c)の残り300ccを少しずつ加え、全て溶けるまで撹拌しながら中の熱量で加熱し、煮沸手前(80℃程度)で操作を終了し、ココア飲料を得た。
得られた各ココア飲料を3つのカップに分注したところ、混練装置で調製したココア飲料のほうが、表面に多く泡立ちが観察され、見た目にも良好なココア飲料が得られた。
また、得られた各ココア飲料の風味について、4名の専門パネラーによって評価したところ、本発明の混練装置を用いて調製したココア飲料は、見た目のおいしさ(泡立ち)に加え、クリーミー感、なめらかさ、粉っぽさのなさにおいて、手作りのココア飲料に比して優れていることが判った。
なお、前記各実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。
たとえば、前記各実施形態においては、前記回転羽根15若しくは固定羽根32を、前記容器2の内周面に接触させる例について示したが、これに加えて、前記回転羽根15若しくは固定羽根32の下部を、前記容器2の底面に接触させるようにしてもよい。
また、前記各実施形態においては、1つの軸に対して、回転羽根が1〜2枚設けられている例を示したが、当該回転羽根の数は、3枚以上であってもよい。
また、前記各実施形態においては、粒状物として純ココア粉末を例示したが、抹茶やきなこ等の他の粉末飲料の調製に適用できる。
さらに、前記従動軸12の自転を独立したモーター等によって行なうようにしてもよい。
本発明の混練装置は、家庭や店舗で、簡便にココア飲料を調製することを可能とするココア調製装置に利用できる。
1 混練装置
2 容器
3 昇降ロッド
4 容器保持手段
5 ベースプレート
5a 貫通孔
6 モーター
7 ボルト
8 駆動軸
9 スプライン
10 リテーナー
11 固定ボルト
12 従動軸
13 ベアリング
14 遊星歯車
15 回転羽根
15a 基部
15b 先端部
16 内歯車
17 ボルト
18カウンター軸
19 ベアリング
20 遊星歯車
21 カウンターウェイト
22 カプラー
22a フランジ
23 キー
24 ロックボルト
25 ホルダー
26 アーム
27 アクチュエーター
28 ヒーター
29 サイドカバー
30 トップカバー
31 補助軸
32 固定羽根
33 当て板
B 基台


Claims (12)

  1. 容器内に投入された粒状物と液体とを混ぜ合わせて得られる流動体中の粒状物を細粒化する混練方法であって、
    前記容器内に配置され前記粒状物と液体を混ぜ合わせる回転羽根の先端部分を容器の内壁に衝突させて回転させることを特徴とする、混練方法。
  2. 前記回転羽根の先端部分を、容器の内壁に間欠的に衝突させることを特徴とする、請求項1に記載の混練方法。
  3. 容器内に投入された粒状物と液体とを混ぜ合わせて得られる流動体中の粒状物を細粒化する混練装置であって、
    前記容器内に配置され前記粒状物と液体を混ぜ合わせる回転羽根と、この回転羽根に、前記容器内において回転を与える駆動機構とを備え、
    前記容器の中心線が前記回転羽根の回転の中心線と同一ではなく、
    前記回転羽根の回転の中心線から先端までの長さは、その回転の中心線と前記容器の内壁との最小距離よりも長く、かつ前記回転中心線と前記容器の内壁との最大距離よりも短く形成され、
    前記回転羽根の少なくとも容器の内壁に接触する部分が可撓性材料により形成されていることを特徴とする混練装置。
  4. 前記駆動機構は、前記回転羽根に自転と公転を与える遊星回転伝達機構を含むことを特徴とする請求項3に記載の混練装置。
  5. 前記遊星回転伝達機構は、前記容器の中心線に略沿うように配置される駆動軸と、この駆動軸に、この駆動軸の回転軸線と直交して一体に装着されたリテーナーと、このリテーナーに、前記駆動軸に対して偏倚した位置に回転自在に装着され、かつ、一端部が前記容器内に挿入される従動軸と、前記駆動軸を中心として配置される環状の内歯車と、前記従動軸に一体に装着されて、前記内歯車に歯合させられる遊星歯車とを備え、前記従動軸の一端部に、前記回転羽根が、前記従動軸の半径方向外方へ向けて突出するように装着されていることを特徴とする請求項4に記載の粒状物を含む流動体の混練装置。
  6. 前記遊星回転伝達機構は、前記容器の中心線に略沿うように配置される駆動軸と、この駆動軸に、この駆動軸の回転軸線と直交して一体に装着されたリテーナーと、このリテーナーに、前記駆動軸に対して偏倚した位置に回転自在に装着され、かつ、一端部が前記容器内に挿入される従動軸と、前記駆動軸を中心として配置される摩擦リングと、前記従動軸に一体に装着されて、前記摩擦リングに接触させられるローラーとを備え、前記従動軸の一端部に、前記回転羽根が、前記従動軸の半径方向外方へ向けて突出するように装着されていることを特徴とする請求項4に記載の粒状物を含む流動体の混練装置。
  7. 前記回転羽根が装着された前記従動軸が、複数設けられていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の粒状物を含む流動体の混練装置。
  8. 前記回転羽根が、前記従動軸に、その軸線を中心として対称となるように一対設けられていることを特徴とする請求項5ないし請求項7の何れかに記載の粒状物を含む流動体の混練装置。
  9. 前記リテーナーに、前記容器内に挿入される補助軸が一体に装着され、この補助軸の、前記容器内に挿入された部位に固定羽根が装着され、この固定羽根が、前記容器内において公転させられるようになされていることを特徴とする請求項5ないし請求項8の何れかに記載の粒状物を含む流動体の混練装置。
  10. 前記回転羽根を備えた前記駆動機構が、昇降手段によって上下に昇降可能に保持されていることを特徴とする請求項3ないし請求項9の何れかに記載の粒状物を含む流動体の混練装置。
  11. 前記昇降手段の下方には、前記容器を保持する容器保持手段が設けられていることを特徴とする請求項10に記載の粒状物を含む流動体の混練装置。
  12. 前記容器保持手段が、前記容器を加熱するヒーターを備えていることを特徴とする請求項11に記載の粒状物を含む流動体の混練装置。


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