JP5981012B2 - 上下面独立コーナ形状補正機能を有するワイヤ放電加工機 - Google Patents

上下面独立コーナ形状補正機能を有するワイヤ放電加工機 Download PDF

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本発明はワイヤ放電加工機に関し、特に、加工プログラムで指令されたワイヤガイドとワークとの相対移動指令における上下ワイヤガイドの位置を、上ガイド部と下ガイド部とで独立して補正することにより、ワークの上下面において、ワイヤ電極の撓みによる形状誤差を低減し、ワークの形状精度の向上を図ることが可能なワイヤ放電加工機に関する。
ワイヤ放電加工においては、ワイヤ電極と被加工物との間に生じる放電反発力や加工液の乱流などによって、ワイヤ電極が加工進行方向と異なる方向(反対方向あるいは一定の角度をなす方向)に撓むことが知られている。ワイヤ電極によって直線状にワークを加工するときは、ワイヤ電極が加工進行方向と逆の方向に撓みを生じるが、そのワイヤ電極の撓みは加工形状には影響しない。しかし、加工プログラムに設定された所定の角度で加工するコーナ部の加工においてはワイヤ電極の撓みの影響が大きく現れて、コーナ部の形状精度を大きく低下させてしまい、いわゆる「コーナだれ」が発生し、意図したような加工形状が得られない。
図18はコーナ部の加工を説明する図である。ワイヤ放電加工において、ワーク3を所望される寸法通りに加工するためには、実際の製品形状の寸法に対してワイヤ電極4の半径と放電ギャップとを加算したオフセット経路を作成し、その作成したオフセット経路に沿ってワイヤ電極4を移動させるのが一般的である。なお、オフセット経路を加工経路5という。なお、ワイヤ電極4の半径と放電ギャップを加算した値をオフセット値という。
図18に示すように、ワーク3のコーナ部ではワイヤ電極4が撓むことによって加工経路5に沿って移動せず、加工経路の内側(破線で示されるワイヤ電極の軌跡6aを参照)を移動し、その結果、ワーク3を過剰に加工してしまう。そのため、所謂「コーナだれ」(ワイヤ電極の撓みに起因するコーナだれ7を参照)が形成され、所望の加工仕上がり形状が得られない。このような問題に対応するために様々な対応策が提案されている。
特許文献1、2、3では、コーナ部をワイヤ電極が通過する際に、加工エネルギーを下げて、ワイヤ電極のたわみを最小にしたうえで、コーナ部を通過する事で、コーナダレによる形状不良の改善を行うことが開示されている。この加工方法では、ワイヤ電極の撓みが少なくなるまで、加工エネルギーを低減させ、すなわち加工速度を低下させ、時間をかけてゆっくりとコーナ部を加工する為、加工時間が長くなるデメリットがある。
特許文献2、3、4および5には、コーナ部をワイヤ電極が通過する際に、ワイヤ電極の撓み分を加工経路から修正して、いわゆる行き過ぎて戻る経路を与えることにより、ワイヤ電極の撓みによる形状誤差を修正することが開示されている。この方法では前述のような減速が行われないため、加工時間が極端に長くなる事は無い。
図19に示すように、ワイヤ電極4の加工経路5を補正経路8によって補正してワイヤ放電加工を行うと、ワイヤ電極4はワイヤ電極軌跡6bに沿って移動する。これにより、ワーク3が過剰に加工されることを回避することができる。
図20は従来技術に係る、上下ワイヤガイド間の距離に基づいて補正経路を算出し、出力する処理のフローチャートである。この処理では、上下ワイヤガイドで独立して補正は行われない。以下、各ステップに従って説明する。
ワーク厚さと、ワークに上,下ノズルが密着状態での上ワイヤガイド位置及び下ワイヤガイド位置の情報を取得し(SA01)、ステップSA01の状態(ワークに上,下ノズルが密着した状態)におけるワイヤ電極の撓み量Eにより、補正量Cを算出し(SA02)、ステップSA02で算出した補正量Cと、コーナ部の角度情報と、により、真の補正量Cを算出し(SA03)、コーナ角度による真の補正量Cをもとに補正経路を算出し(SA04)、その算出した補正経路を出力し(SA05)、処理を終了する。
特開昭58−120428号公報 特開平8−39356号公報 特開平7−24645号公報 特開平11−221719号公報 特開2013−190854号公報 特開昭61−219529号公報
特許文献3,4のいずれの対応策も、ワイヤ電極を支える上ワイヤガイド位置とワークの上面、及び、下ワイヤガイド位置とワークの下面の相対的な位置関係(つまり、上ガイド位置とワークの上面との隙間、及び、下ガイド位置とワークの下面との隙間)がほぼ同じ距離で、加工液を吐出する上下ノズルがワーク上下面に密着した状態で、ワークの上面と下面でのワイヤ撓み量がほぼ同じと仮定しており、形状修正の補正量もワークの上面と下面で同じと想定し、すなわち、形状補正は2次元平面のXY軸により行っている。
しかしながら、ワイヤ放電加工機による加工には、必ずしも、ワークの上下面にガイド部やノズルが密着した加工だけではなく、例えば、ワーク面の下面は固定テーブル上に固定され(固定テーブルに密着し)、一方、ワークの上面は、固定ジグや、その他の理由で上ガイド部がワーク上面から大きく離れた場合がある。
ワイヤ電極を支持する上ガイド部がワーク上面より大きく離れており、ワイヤ電極を支持する下ガイド部はワーク下面に密着状態である場合に、前記コーナ部での形状補正量は、ワーク下面はそのままの補正量、すなわち形状修正ブロックで良いが、ワークの上面では、ワイヤ電極の振動による撓みがさらに大きくなるため、ワークの下面の形状は補正されてもワーク上面の補正が正しく行われず、そのためワークの加工形状の形状精度の改善が不十分であるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、ワークの上下面において、ワイヤ電極の撓みによって生じるワークの加工形状誤差を、ワイヤ電極をガイドする上下ワイヤガイドの位置をプログラム経路から上下面で独立して経路補正することによって解消し、ワーク上下面のコーナ部での形状精度の向上を図ることが可能なワイヤ放電加工機を提供することである。
本願の請求項1に係る発明は、上下ワイヤガイドにワイヤ電極を張架し、加工プログラムに基づいて前記ワイヤ電極と加工ワークを相対移動させて放電加工を行うワイヤ放電加工機において、前記上下ワイヤガイドが加工ワーク上下面に近接した状態での該上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さを基準位置として記憶する基準位置記憶手段と、前記基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を補正する補正量を記憶する補正量記憶手段と、任意の上下ワイヤガイド位置でのワーク上下面に対する前記上下ワイヤガイドのワーク厚さ方向での相対位置とワーク厚さを設定する設定手段と、前記記憶された基準位置と前記補正量に基づいて、前記設定された上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さにおけるそれぞれのずれ量を補正する補正量を算出する補正量算出手段と、前記加工プログラムで指令されたワイヤガイドとワークの相対的移動指令における前記上下ワイヤガイドの位置を、前記補正量算出手段で算出した補正量に基づいて、上ガイド部と下ガイド部で独立して補正するワイヤガイド位置補正手段と、を有することを特徴とするワイヤ放電加工機である。
請求項2に係る発明は、上下ワイヤガイドにワイヤ電極を張架し、加工プログラムに基づいて前記ワイヤ電極と加工ワークを相対移動させて放電加工を行うワイヤ放電加工機において、前記上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組を基準位置として複数記憶した基準位置記憶手段と、前記複数の基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を補正する補正量を記憶する補正量記憶手段と、任意の上下ワイヤガイド位置でのワーク上下面に対する前記上下ワイヤガイドのワーク厚さ方向での相対位置とワーク厚さを設定する設定手段と、前記基準位置記憶手段により記憶された上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組から、前記設定されたワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さに近い複数の組を選択する選択手段と、前記選択された複数の組の複数の基準位置と前記補正量記憶手段により記憶された補正量に基づいて、前記設定された上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さにおけるそれぞれのずれ量を補正する補正量を算出する補正量算出手段と、前記加工プログラムで指令されたワイヤガイドとワークの相対的移動指令における前記上下ワイヤガイドの位置を、前記補正量算出手段で算出した補正量に基づいて、上ガイド部と下ガイド部で独立して、補正するワイヤガイド位置補正手段と、を有することを特徴とするワイヤ放電加工機である。
請求項3に係る発明は、上下ワイヤガイドにワイヤ電極を張架し、加工プログラムに基づいて前記ワイヤ電極と加工ワークを相対移動させて放電加工を行うワイヤ放電加工機において、上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組を基準位置として複数記憶する基準位置記憶手段と、前記複数の基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を補正する補正量を記憶する補正量記憶手段と、任意の上下ワイヤガイド位置でのワーク上下面に対する前記上下ワイヤガイドのワーク厚さ方向での相対位置とワーク厚さを設定する設定手段と、前記基準位置記憶手段に記憶された複数の基準位置と前記補正量記憶手段により記憶された補正量から、前記設定手段により設定された、上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向での相対位置とワーク厚さにおけるそれぞれのずれ量を補正する補正量を呼び出す補正量呼出し手段と、前記加工プログラムで指令されたワイヤガイドとワークの相対的移動指令における上下ワイヤガイドの位置を、前記補正量呼出し手段により呼び出した補正量に基づいて、上ガイド部と下ガイド部で独立して補正するワイヤガイド位置補正手段と、を有することを特徴とするワイヤ放電加工機である。
請求項4に係る発明は、上下ワイヤガイドにワイヤ電極を張架し、加工プログラムに基づいて前記ワイヤ電極と加工ワークを相対移動させて放電加工を行うワイヤ放電加工機において、前記上下ワイヤガイドが加工ワーク上下面に近接した状態での該上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さを基準位置として記憶する基準位置記憶手段と、前記基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を記憶するずれ量記憶手段と、該ずれ量記憶手段に記憶されたずれ量から補正量を算出するずれ補正量算出手段と、任意の上下ワイヤガイド位置でのワーク上下面に対する前記上下ワイヤガイドのワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さを設定する設定手段と、前記記憶された基準位置と前記ずれ補正量算出手段により算出された補正量に基づいて、前記設定された上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さにおけるそれぞれのずれ量を補正する補正量を算出する補正量算出手段と、前記加工プログラムで指令されたワイヤガイドとワークとの相対的移動指令における上下ワイヤガイドの位置を、前記補正量算出手段により算出した補正量に基づいて、上ガイド部と下ガイド部で独立して補正するワイヤガイド位置補正手段と、を有することを特徴とするワイヤ放電加工機である。
請求項5に係る発明は、上下ワイヤガイドにワイヤ電極を張架し、加工プログラムに基づいて前記ワイヤ電極と加工ワークを相対移動させて放電加工を行うワイヤ放電加工機において、前記上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組を基準位置として複数記憶する基準位置記憶手段と、前記複数の基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を記憶するずれ量記憶手段と、該ずれ量記憶手段に記憶されたずれ量から補正量を算出するずれ補正量算出手段と、任意の上下ワイヤガイド位置でのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さを設定する設定手段と、前記基準位置記憶手段により記憶された上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組から、前記設定されたワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さに近い複数の組を選択する選択手段と、前記選択された複数の組の複数の基準位置と前記ずれ補正量算出手段により算出された補正量に基づいて、前記設定された上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さにおけるそれぞれのずれ量を補正する補正量を算出する補正量算出手段と、前記加工プログラムで指令されたワイヤガイドとワークの相対的移動指令における上下ワイヤガイドの位置を、前記補正量算出手段により算出した補正量に基づいて、上ガイド部と下ガイド部で独立して補正するワイヤガイド位置補正手段と、を有することを特徴とするワイヤ放電加工機である。
請求項6に係る発明は、上下ワイヤガイドにワイヤ電極を張架し、加工プログラムに基づいて前記ワイヤ電極と加工ワークを相対移動させて放電加工を行うワイヤ放電加工機において、上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組を基準位置として複数記憶する基準位置記憶手段と、前記複数の基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を記憶するずれ量記憶手段と、該ずれ量記憶手段に記憶されたずれ量から補正量を算出するずれ補正量算出手段と、任意の上下ワイヤガイド位置でのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さを設定する設定手段と、前記記憶された複数の基準位置と前記ずれ補正量算出手段により算出された補正量から前記設定されたワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さにおけるそれぞれのずれ量を補正する補正量を呼び出す補正量呼出し手段と、前記加工プログラムで指令されたワイヤガイドとワークの相対的移動指令における上下ワイヤガイドの位置を、前記補正量呼び出し手段により呼び出した補正量に基づいて、上ガイド部と下ガイド部で独立して補正するワイヤガイド位置補正手段と、を有することを特徴とするワイヤ放電加工機である。
請求項7に係る発明は、前記基準位置記憶手段は、上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組を複数記憶する手段に替えて、上下ワイヤガイドの位置と、上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置の組を複数記憶する手段であることを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載のワイヤ放電加工機である。
本発明により、ワークの上下面において、ワイヤ電極の撓みによって生じるワークの加工形状誤差を、ワイヤ電極をガイドする上下ガイドの位置をプログラム経路からワークの上下面で独立して経路補正することによって、ワークの上下面のコーナ部でのワークの形状精度の向上を図ることが可能なワイヤ放電加工機を供給できる。
ワイヤ放電加工機の概略構成図である。 上ノズル部をワーク上面に密着し、下ノズル部をワーク下面に密着した場合であって、ワイヤ電極の撓みによる誤差を補正しない例を説明する図である。 ワーク厚さを変えて、ワーク厚さと、ワークの上面に対するワーク厚さ方向の相対位置と、ワークの下面に対するワーク厚さ方向の相対位置と、を基準位置の組として記憶装置に記憶するテーブルを示す図である。 上ノズル部をワーク上面に密着し、下ノズル部をワーク下面に密着した場合であって、ワイヤ電極の撓みによる誤差を補正する例を説明する図である。 上ノズル部をワーク上面から離し、下ノズル部をワーク下面に密着した場合であって、ワイヤ電極の撓みによる誤差を補正しない例を説明する図である。 上ノズル部をワーク上面から離し、下ノズル部をワーク下面に密着した場合であって、ワイヤ電極の撓みによる誤差を補正する例を説明する図である。 ワーク位置によるワイヤ電極の変位量を説明する図である。 上ノズル部をワーク上面から離し、下ノズル部をワーク下面から離した場合であって、ワイヤ電極の撓みによる誤差を補正しない例を説明する図である。 上ノズル部をワーク上面から離し、下ノズル部をワーク下面から離した場合であって、ワイヤ電極の撓みによる誤差を補正する例を説明する図である。 上ノズル部をワーク上面から離した上部開放時の補正量を示す図である。 図10をグラフとして示す図である。 ワイヤ放電加工機の要部のブロック図である。 上下ガイド間の距離による上下ガイドで独立して補正を行う場合の処理を示すフローチャートである。 ワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さの組み相対位置の組を基準位置として複数記憶すること、および、前記基準位置における補正量を記憶することを説明する図である。 実施形態1における制御装置を説明するブロック図である。 実施形態2における制御装置を説明するブロック図である。 実施形態3における制御装置を説明するブロック図である。 コーナ部の加工を説明する図である。 ワイヤ電極の撓みによってワークが過剰に加工されることを回避するために、加工経路を補正する方法を説明する図である。 上下ガイド間の距離による上下ガイドで独立して補正を行わない場合の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1はワイヤ放電加工機の概略構成図である。
ワイヤ放電加工機70は、ワイヤ電極4と、テーブル2に載置された被加工物であるワーク3との間に放電を発生させることでワーク3の加工を行う機械である。ワイヤ放電加工機70は、基台20上に、X軸モータ26が駆動するボールネジ31によってX軸方向に移動するX軸サドル19を備え、そのX軸サドル19の上に、Y軸モータ25が駆動するボールネジ30によってY軸方向に移動するY軸サドル18を備える。そのY軸サドル18上には、内部にワーク3を載置するテーブル2を備えた加工槽14が固定されている。
コラム21は基台20に垂直に設けられている。コラム21の側面部には下アーム42が水平に取り付けられる。その下アーム42の先端には下ノズル10と下ワイヤガイド13bが取り付けられている。下ノズル10と下ワイヤガイド13bとはテーブル2の下方に位置する。コラム21は基台20に垂直に設けられている。そのコラム21の側面部には下アーム42が水平に取り付けられている。その下アーム42の先端には下ノズル10と下ワイヤガイド13bとが取り付けられている。下ノズル10と下ワイヤガイド13bとはテーブル2の下方に位置する。コラム21はその上部にV軸サドル15を備える。そのV軸サドル15は、V軸モータ29が駆動するボールネジ34によってV軸方向に移動する。V軸方向はY軸方向と同じである。V軸サドル15にはU軸テーブル16が取り付けられている。U軸テーブル16はU軸モータ28が駆動するボールネジ33によってU軸方向に移動する。U軸方向はX軸方向と同じである。
U軸テーブル16には上アーム支持部材17が取り付けられている。上アーム支持部材17はZ軸モータ27が駆動するボールネジ32によってZ軸方向に移動する。上アーム支持部材17には上アーム41が固定されている。上アーム41の端部に上ノズル9および上ワイヤガイド13aが取り付けられている。Y軸モータ25,X軸モータ26,Z軸モータ27,U軸モータ28,V軸モータ29はそれぞれ、制御装置50と動力・信号線35,36,37,38,39によって接続されており、各モータは図示しないアンプを備えた制御装置50から動力(電力)が供給されると共に、制御装置50との間で各種信号の授受を行う。なお、図1では、X軸およびU軸は紙面に垂直な方向、Y軸およびV軸は紙面の左右方向、Z軸は紙面の上下方向である。
加工槽14がY軸サドル18上に取り付けられている。加工槽14の槽内にテーブル2が配設される。テーブル2には、ワーク3が固定される。放電加工は加工槽14内に加工液11を貯留した状態で実行される。上ノズル9はワーク3の上部に加工液11を噴出させる。下ノズル10はワーク3の下部に加工液を噴出させる。上ノズル9内の上ワイヤガイド13aはワーク3の上部でワイヤ電極4を支持し、下ノズル10内の下ワイヤガイド13bはワーク3の下部でワイヤ電極4を支持する。
ワイヤ放電加工機70は、ワイヤ電極4とワーク3の間で加工液11を介して放電加工を行う。安定した放電加工を行うため、加工液ポンプ43は加工液11を貯留する貯留槽(図示省略)から加工液11を汲み上げ、管路22,管路23,管路24を経由して上ノズル9及び下ノズル10から加工液11を加工部に高圧で噴出させる。噴出された加工液11で加工溝12内の加工屑を吹き飛ばしながらワイヤ放電加工を行う。
加工液ポンプ43は図示しないアンプを備えた制御装置50と動力・信号線40で接続され、制御装置50によって駆動制御される。制御装置50から加工液ポンプ43に動力(電力)が供給され、制御装置50と加工液ポンプ43との間で信号の授受が行われる。加工液ポンプ43は、分岐管路22、管路23を介して上ノズル9に加工液11を供給し、また、分岐管路22、管路24を介して下ノズル10に加工液11の供給を行う。上ノズル9から放電加工中の加工部に加工液11が噴射される。下ノズル10から放電加工中の加工部に加工液11が噴射される。
制御装置50はワイヤ放電加工機を全体的に制御する装置であり、図示しない演算装置、表示装置、各種信号の入出力用インタフェース、アンプを備えており、さらに、各種データを記憶する記憶装置51を備えている。図1では図示しない演算装置、表示装置、各種信号の入出力用インタフェース、アンプを総称して演算処理装置52と称する。
ワイヤ電極4は、放電加工中、加工液圧力および放電反発力によってワイヤ電極4のワーク3に対する相対移動方向と反対方向に撓む(図2参照)。ワイヤ電極4の撓みによる変形は、加工実験により、弦の振動と同じような形状で、その形状は両端支持の等分布加重を受けた梁の変位に等しいことがわかっている。図7はワイヤ電極4の位置によるワイヤ電極4の変位量を説明する図である。任意高さzにおけるワイヤ電極4の撓み量xは数1式により算出できる。
(数1式)
x=F/2/T*z*(L-z)
ここで、Fは分布荷重であり、Tはワイヤ電極4の張力であり、Lは下ワイヤガイド位置を基準とした上ワイヤガイドのz方向の位置である。
なお、数1式は図7に示されるように、x=(F/2T)*z*(L-z)と同じである。
数1式により算出された撓み量xから必要な経路補正量を求める。つまり、それぞれの変数に値を代入することで、ワーク上面、ワーク下面それぞれの変位量(撓み量x)が求まる。求められた変位量に基づき、上ガイド及び下ガイドの位置決め指令を補正する。分布加重には、放電によって発生する放電反発力と、水圧、水流による力が作用する。
本発明の実施形態であるワイヤ放電加工機70は、ワーク3の上面3a,下面3bにおいて、独立してコーナ形状の補正を行う機能をそなえている。ワイヤ放電加工機70は、ワーク3の上下面3a,3bにおいて、上ワイヤガイド13aと下ワイヤガイド13bのワイヤガイド位置と、ワーク3の厚さ、ワークの位置に基づいて、上,下ワイヤガイド13a,13bのノズル(上ノズル9,下ノズル10)がワーク3のワーク上下面に密着している時の補正量から、上ノズル9,下ノズル10とワーク3の上面3a,下面3bとの間が空いているいわゆる開放状態での形状修正量を算出し形状補正を行う。
<1>ノズルの先端とワークの表面とが密着した状態での加工
図2は上ノズル部(上ノズル9)をワーク3の上面に密着し、下ノズル部(下ノズル10)をワーク3の下面に密着した場合であって、ワイヤ電極4の撓みによる誤差を補正しない例を説明する図である。図2に示される状態は、上下ノズル9,10がワーク3の上下面3a,3bにそれぞれ近接した状態である。ここで、「密着」とは、ノズルの先端とワークの表面とが接触した状態ではなく、ワイヤ放電加工を実行できる程度の隙間をもって近接していることを意味している。
このときの、ワーク3の上面3aに対する上ワイヤガイドのワーク厚さ方向の相対位置U0と、ワーク3の下面3bに対する下ワイヤガイドのワーク厚さ方向の相対位置L0と、ワーク厚さTの値が基準位置の一つの組として、制御装置50の記憶装置51に記憶される。ワーク厚さTを変えて複数の基準位置の組を制御装置50の記憶装置51に記憶させる。
図3は、ワーク厚さTを変えて、ワーク厚さTと、ワーク3の上面3aに対する上ワイヤガイドのワーク厚さ方向の相対位置U0と、ワーク3の下面3bに対する下ワイヤガイドのワーク厚さ方向の相対位置L0と、を基準位置の組として記憶装置51に記憶するテーブルを示す図である。ここで、ワークの板厚に替えて、上下ワイヤガイドの位置と、上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置を基準位置として記憶してもよい。各基準位置には、上面基準補正量CU0,下面基準補正量CL0が実測することによりそれぞれ記憶されている。
ワイヤ電極4は、(下ワイヤガイド位置L0,ワーク厚さT,上ワイヤガイド位置U0)の基準位置で、図2に示す位置100,位置101,位置102,位置103を通る形状をなす。
ワイヤ電極4の、ワーク3の上面3aと下面3bでは、撓み量EU0とEL0の分、加工経路がずれる。
そこで、撓み量EU0とEL0の加工誤差(図2参照)を解消するために、ワイヤ電極4の加工経路上の移動経路を、図4に示すように、ワーク3の上面3aで上面基準補正量CU0、下面3bで下面基準補正量CL0だけ変える。図4は上ノズル部(上ノズル9)をワーク3の上面に密着し、下ノズル部(下ノズル10)をワーク3の下面に密着した場合であって、ワイヤ電極4の撓みによる誤差を補正する例を説明する図である。
加工する板厚(T)のワーク3の上下面3a,3bに上下の加工液吐出ノズル(上ノズル9,下ノズル10)が密着した状態でワーク3を加工した場合に、ワイヤ電極4を上下で支持している上下ワイヤガイド13a,13bとワーク3の上下面3a,3bとの距離をそれぞれ(U0,L0)とする。上下ノズル9,10がワーク3の上面3a,下面3bに密着した状態における上下ワイヤガイド13a,13bとワーク3との位置関係を「基準位置」という。基準位置は(U0,L0)と表される。そして、その位置関係でワーク3を加工した後にワイヤ電極4の撓みに起因する形状誤差量(EU0,EL0)を測定する。EU0を上形状誤差量、EL0を下形状誤差量という。なお、形状誤差量(EU0,EL0)は、図2に示すように、前記基準位置でのワイヤ電極4の撓み量とみることができる。
形状誤差量(EU0,EL0)を補正するために加工経路を修正する修正量を、図4に示すように、上下の基準補正量(CU0,CL0)とする。CU0を上面基準補正量、CL0を下面基準補正量という。図4に示されるとおり、ワーク3の上下面と密着状態にある上下ワイヤガイド13a,13bとワイヤ電極4の位置との関係による撓み量から、上下の基準補正量(CU0,CL0)を求める。この場合、上面基準補正量CU0と下面基準補正量CL0はほぼ等しい値となり、形状誤差を補正する場合、ワーク3を固定しているテーブル2とワイヤ電極4を上下に張っている上下ガイド部(上ワイヤガイド13a,下ワイヤガイド13b)の相対な平面方向の移動により補正するだけでよい。図1に示されるワイヤ放電加工機70の構成では、上下ガイド部に対し、相対的にワークを移動させるテーブルのX軸及びY軸の位置を補正するだけでよい。
<2>上ノズルの先端とワークの上面とが離れた状態での加工
図5は上ノズル部をワーク3の上面3aから離し、下ノズル部をワーク3の下面3bに密着した場合であって、ワイヤ電極4の撓みによる誤差を補正しない例を説明する図である。図6は、上ノズル部をワーク3の上面3aから離し、下ノズル部をワーク3の下面に密着した場合であって、ワイヤ電極4の撓みによる誤差を補正する例を説明する図である。
加工するワーク3の上下面3a,3bに上下ノズル部(上ノズル9,下ノズル10)を密着できない場合においては、ワーク3の上下面3a,3bの位置情報と、ワイヤ電極4を支持している上下ワイヤガイド13a,13bの位置情報から、上ワイヤガイド13aとワーク3の上面距離U1、下ワイヤガイド13bとワーク3の下面距離L1を算出する。
そして、算出して得られた距離に応じたワイヤ電極4の撓み量を、前記基準位置での撓み量に起因する形状誤差量(EU0,EL0)もしくは前記基準位置での補正量である基準補正量(CU0,CL0)を元に計算し、それぞれ、撓み量(EU1,EL1)、もしくは補正量(CU1,CL1)として、ワーク3の上下面3a,3bでそれぞれの撓み量(EU1,EL1)もしくは補正量(CU1,CL1)にて補正する。EU1は上撓み量、EL1は下撓み量、CU1は上面補正量、CL1は下面補正量という。
図6の場合、上下ワイヤガイド13a,13bとワーク3の板厚Tの関係と基準補正量(EU0,EL0)の関係から、ワーク3の上下面3a,3bでの補正量を算出する。ワイヤ電極4の撓みによる変形が、図6において、位置130、位置131、位置132を通るように、数1式による計算式を変形する。変形した第1式において上ワイヤガイド位置U1における上補正量CU1を算出する。そして、下面でのXY軸による補正移動量と上面でのXY軸補正移動量に加減されたUV軸補正移動量を制御することで、ワーク3の上下面での形状誤差を最小に抑える。
例えば、ワーク3の厚さが50mmで、ワーク3の下側のワーク面(下面3b)と下ガイド部(下ノズル10)は密着、ワーク3の上側のワーク面(上面3a)と上ガイド部(上ノズル9)は50mm離れている場合、ワイヤ電極4が変位した形状線とワーク3の上下面3a,3bが重なる点での位置ずれ量を算出することで、撓み量であるEU1及びEL1、もしくは、補正量であるCU1及びCL1を求めることができる。
<3>上ノズルの先端とワーク上面とが離れ、さらに、下ノズルの先端とワークの下面とが離れた状態での加工
図8は上ノズル部(上ノズル9)をワーク3の上面3aから離し、下ノズル部(下ノズル10)をワーク3の下面3bから離した場合であって、ワイヤ電極4の撓みによる誤差を補正しない例を説明する図である。図9は上ノズル部(上ノズル9)をワーク3の上面3aから離し、下ノズル部(下ノズル10)をワーク3の下面3bから離した場合であって、ワイヤ電極4の撓みによる誤差を補正する例を説明する図である。上記<2>と同様に、図9に示す位置150,位置151,位置152を通る、ワイヤ電極4の、変形した数1式を求める。そして、このときの上ワイヤガイド位置U1における上補正量CU1を算出する。
加工するワーク3の上下面3a,3bに上下ノズル部(上ノズル9,下ノズル10)を密着できない場合においては、ワーク3の上下面3a,3bの位置情報とワイヤ電極4を支持している上下ワイヤガイド13a,13bの位置情報から、上ワイヤガイド13aとワーク3の上面距離U1、下ワイヤガイド13bとワーク3の下面距離L1を算出する。
そして、算出して得られた距離U1,L1に応じたワイヤ電極4の撓み量を、前記基準位置での撓み量(EU0,EL0)もしくは前記基準位置での補正量である基準補正量(CU0,CL0)を元に計算し、それぞれ、撓み量(EU1,EL1)、もしくは補正量(CU1,CL1)として、ワーク3の上下面3a,3bでそれぞれの撓み量(EU1,EL1)もしくは補正量(CU1,CL1)にて補正する。
図12はワイヤ放電加工機の要部のブロック図である。
本発明に係るワイヤ放電加工機70は、コーナ部を形成する移動ブロックの成す角に応じて加工経路を自動的に補正することができる。加工プログラム60が記憶されている加工プログラム記憶部61から加工プログラムのブロックを読み込んで解析し、コーナ角度検出部62によってコーナがあるかどうかを判断する。コーナがある場合、その角度に応じて補正経路を加工経路補正部63において作成し、加工経路制御部64によってワイヤ電極4をワーク3に対して相対移動させる。コーナがない場合、補正経路を作成することなく、加工経路制御部64によってワイヤ電極4をワーク3に対して相対移動させる。
加工経路補正部63は、コーナ角度検出部62で検出されたコーナ角度に基づいて補正距離(上述した補正量)と戻し距離とを演算し、補正距離にしたがって先に加工するブロックの終点を延長するように延長し、戻し距離にしたがって次に加工するブロックを始点からブロック途中まで削除し、延長されて作成された新たなブロック終点と、削除されて作成された新たなブロック開始点と、を繋ぐように加工経路を補正し、補正した加工経路を加工経路制御部64に出力する。(具体的には、特開2014−121755号公報を参照。)
図13は本発明に係る上下ガイド間の距離による上下ワイヤガイドで独立して補正を行う場合の処理を示すフローチャートである。以下、各ステップに従って説明する。
●[ステップSB01]上ノズルと下ノズルがそれぞれ、ワークの表面に密着した状態での、ワーク厚さTと、ワークの上面に対する上ワイヤガイドのワーク厚さ方向での相対位置U0と、ワークの下面に対する下ワイヤガイドのワーク厚さ方向での相対位置L0の情報を記憶する。
●[ステップSB02]ステップSB01の情報と実際の上ワイヤガイド位置(上面距離)U1、下ワイヤガイド位置(下面距離)L1、ワーク厚さT、より、ワーク上面、ワーク下面でのワイヤ撓み量EU1、EL1を算出する。
●[ステップSB03]ステップSB02で算出されたワーク上面、ワーク下面でのワイヤ電極の撓み量EU1、EL1より、上ガイド位置の補正量(上補正量)CU1、下ガイド位置の補正量(下補正量)CL1を算出する。
●[ステップSB04]上補正量CU1、下補正量CL1により、上ワイヤガイド位置、下ワイヤガイド位置の補正経路を算出する。
●[ステップSB05]補正経路を出力し、処理を終了する。
上述した例では、上下ワイヤガイド13a,13bの上面補正量CU1と下面補正量CL1とを、数1式に基づいて算出している。計算式(数1式)の代わりに、加工実験により、多くのワーク板厚と上下ガイド位置の組み合わせでの加工経路誤差を測定し、それぞれの補正量として例えば図10の表や、図11のグラフのように記憶してもよい。
図14はワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置(U1,L1)とワーク厚さの組み相対位置の組を基準位置として複数記憶すること、および、前記基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を補正する補正量(上面補正量CU1,下面補正量CL1)を記憶することを説明する図である。
制御装置50の記憶装置51には、図14に示されるテーブルが記憶される。ワークの板厚Tが5,10,20,30(mm)、上ワイヤガイド位置(上面距離)U1が5,10,20,30(mm)、下ワイヤガイド位置(下面距離)L1が5,10,20,30(mm)の各場合における上面補正量CU1,下面補正量CL1が記憶される。なお、図14では、全ての欄において、CU1,CL1と記載されているが、上面距離U1,下面距離L1に応じた値が記憶されている。
図10は図14の一つの例として、上部開放時の補正量を示す図である。つまり、上ノズル部をワーク3の上面3aから離し、下ノズル部をワーク3の下面3bに密着した場合での補正量を示す図である。図11は図10をグラフとして示す図である。上ノズル間隙は、上ノズルの先端部とワイヤガイドとの距離を上ワイヤガイド位置U1から引いた値に対応する。上面補正量は上補正量CU1に対応する。下面補正量は下補正量CL1に対応する。
以下、以下、各実施形態における制御装置を、ブロック図を用いて説明する。なお、類似する機能のブロックは同じ符号を用いて説明する。
図15は実施形態1における制御装置を説明するブロック図である。
制御装置50は、上下ワイヤガイドが加工ワーク上下面に近接した状態での該上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さを基準位置として記憶する基準位置記憶手段81と、前記基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を補正する補正量を記憶する補正量記憶手段82と、任意の上下ワイヤガイド位置でのワーク上下面に対する前記上下ワイヤガイドのワーク厚さ方向の相対位置と、ワーク厚さを設定する設定手段80と、前記記憶された基準位置と前記補正量に基づいて、前記設定された上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さにおけるそれぞれのずれ量を補正する補正量を算出する補正量算出手段83と、前記加工プログラムで指令されたワイヤガイドとワークの相対的移動指令における上下ワイヤガイドの位置を、前記算出した補正量に基づき上ガイド部と下ガイド部で独立して補正する補正手段84と、を備えている。
なお、補正量記憶手段82に替えて、基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を記憶するずれ量記憶手段と、該ずれ量記憶手段に記憶されたずれ量から補正量を算出する補正量算出手段とにしてもよい。
図16は実施形態2における制御装置を説明するブロック図である。
制御装置50は、上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組を複数記憶した基準位置記憶手段81と、前記複数の基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を補正する補正量を記憶する補正量記憶手段82と、任意の上下ワイヤガイド位置でのワーク上下面に対する前記上下ワイヤガイドのワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置と、ワーク厚さとを設定する設定手段80と、前記基準位置記憶手段により記憶された上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組から、前記設定されたワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さに近い複数の組を選択する選択手段85と、前記選択された複数の組の複数の基準位置と前記補正量記憶手段により記憶された補正量に基づいて、前記設定された上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さにおけるそれぞれのずれ量を補正する補正量を算出する補正量算出手段83と、前記加工プログラムで指令されたワイヤガイドとワークの相対的移動指令における上下ワイヤガイドの位置を、前記算出した補正量に基づき上下ワイヤガイドの位置を上ガイド部と下ガイド部で独立して補正する補正手段84と、を備えている。
ここで、選択手段85は、図14に示されるテーブルで、対応する基準位置の組をひとつに特定できない場合、例えば、上面距離U1が15mmのとき、2つの基準位置の組が選択される。補正量算出手段83は、2つの基準位置の組に対応してそれぞれ記憶されている、上補正量CU1と下補正量CL1の内挿することにより、補正量を算出する。
なお、補正量記憶手段82に替えて、複数の基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を記憶するずれ量記憶手段と、該ずれ量記憶手段に記憶されたずれ量から補正量を算出する補正量算出手段としてもよい。
図17は実施形態3における制御装置を説明するブロック図である。
制御装置50は、上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組を複数記憶する基準位置記憶手段81と、前記複数の基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を補正する補正量を記憶する補正量記憶手段82と、任意の上下ワイヤガイド位置でのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さを設定する設定手段80と、前記記憶された複数の基準位置と前記補正量記憶手段により記憶された補正量から前記設定されたワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さにおけるそれぞれのずれ量を補正する補正量を呼び出す補正量呼出し手段86と、前記加工プログラムで指令されたワイヤガイドとワークの相対的移動指令における上下ワイヤガイドの位置を、前記呼び出した補正量に基づき上下ワイヤガイドの位置を上ガイド部と下ガイド部で独立して補正する手段84と、を有する。補正量呼び出し手段86は、設定手段80から設定された上下面の相対位置とワークの厚さTに対応する(上面距離U1と下面距離L1)が記憶されていない場合、設定された基準位置の組に近い組の、上補正量CU1と下補正量CL1とを呼び出す。
なお、補正量記憶手段82に替えて、複数の基準位置における前記基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を記憶するずれ量記憶手段と、該ずれ量記憶手段に記憶されたずれ量から補正量を算出する補正量算出手段とにしてもよい。
図15,図16,図17において、基準位置記憶手段81は、上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組を複数記憶する手段に替えて、上下ワイヤガイドの位置と、上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置の組を複数記憶する手段としてもよい。
本発明により、ワークの上下面にノズルが密着しない、いわゆる片側開放状態や、両側開放状態においても、ワークの上下面での加工形状誤差を最小に抑える事が出来、従来のコーナ部での撓みを減少させるためのエネルギー低減で生じる加工速度低下による加工時間増加がなく、高効率で高精度の加工結果を得る事が出来る。
2 テーブル
3 ワーク
3a 上面
3b 下面
4 ワイヤ電極
5 加工経路
6a ワイヤ電極軌跡
6b ワイヤ電極軌跡
7 ワイヤ電極の撓みに起因するコーナだれ
8 補正経路
9 上ノズル
10 下ノズル
11 加工液
12 加工溝
13a 上ワイヤガイド
13b 下ワイヤガイド
14 加工槽
15 V軸サドル
16 U軸テーブル
17 上アーム支持部材
18 Y軸サドル
19 X軸サドル
20 基台
21 コラム
22 分岐管路
23 管路
24 管路
25 Y軸モータ
26 X軸モータ
27 Z軸モータ
28 U軸モータ
29 V軸モータ

30 ボールネジ
31 ボールネジ
32 ボールネジ
33 ボールネジ
34 ボールネジ
35 動力・信号線
36 動力・信号線
37 動力・信号線
38 動力・信号線
39 動力・信号線
40 動力・信号線
41 上アーム
42 下アーム
43 加工液ポンプ

50 制御装置
51 記憶装置
52 演算処理装置

60 加工プログラム
61 加工プログラム記憶部
62 コーナ角度検出部
63 加工経路補正部
64 加工経路制御部

70 ワイヤ放電加工機

Claims (7)

  1. 上下ワイヤガイドにワイヤ電極を張架し、加工プログラムに基づいて前記ワイヤ電極と加工ワークを相対移動させて放電加工を行うワイヤ放電加工機において、
    前記上下ワイヤガイドが加工ワーク上下面に近接した状態での該上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さを基準位置として記憶する基準位置記憶手段と、
    前記基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を補正する補正量を記憶する補正量記憶手段と、
    任意の上下ワイヤガイド位置でのワーク上下面に対する前記上下ワイヤガイドのワーク厚さ方向での相対位置とワーク厚さを設定する設定手段と、
    前記記憶された基準位置と前記補正量に基づいて、前記設定された上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さにおけるそれぞれのずれ量を補正する補正量を算出する補正量算出手段と、
    前記加工プログラムで指令されたワイヤガイドとワークの相対的移動指令における前記上下ワイヤガイドの位置を、前記補正量算出手段で算出した補正量に基づいて、上ガイド部と下ガイド部で独立して補正するワイヤガイド位置補正手段と、
    を有することを特徴とするワイヤ放電加工機。
  2. 上下ワイヤガイドにワイヤ電極を張架し、加工プログラムに基づいて前記ワイヤ電極と加工ワークを相対移動させて放電加工を行うワイヤ放電加工機において、
    前記上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組を基準位置として複数記憶した基準位置記憶手段と、
    前記複数の基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を補正する補正量を記憶する補正量記憶手段と、
    任意の上下ワイヤガイド位置でのワーク上下面に対する前記上下ワイヤガイドのワーク厚さ方向での相対位置とワーク厚さを設定する設定手段と、
    前記基準位置記憶手段により記憶された上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組から、前記設定されたワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さに近い複数の組を選択する選択手段と、
    前記選択された複数の組の複数の基準位置と前記補正量記憶手段により記憶された補正量に基づいて、前記設定された上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さにおけるそれぞれのずれ量を補正する補正量を算出する補正量算出手段と、
    前記加工プログラムで指令されたワイヤガイドとワークの相対的移動指令における前記上下ワイヤガイドの位置を、前記補正量算出手段で算出した補正量に基づいて、上ガイド部と下ガイド部で独立して、補正するワイヤガイド位置補正手段と、
    を有することを特徴とするワイヤ放電加工機。
  3. 上下ワイヤガイドにワイヤ電極を張架し、加工プログラムに基づいて前記ワイヤ電極と加工ワークを相対移動させて放電加工を行うワイヤ放電加工機において、
    上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組を基準位置として複数記憶する基準位置記憶手段と、
    前記複数の基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を補正する補正量を記憶する補正量記憶手段と、
    任意の上下ワイヤガイド位置でのワーク上下面に対する前記上下ワイヤガイドのワーク厚さ方向での相対位置とワーク厚さを設定する設定手段と、
    前記基準位置記憶手段に記憶された複数の基準位置と前記補正量記憶手段により記憶された補正量から、前記設定手段により設定された、上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向での相対位置とワーク厚さにおけるそれぞれのずれ量を補正する補正量を呼び出す補正量呼出し手段と、
    前記加工プログラムで指令されたワイヤガイドとワークの相対的移動指令における上下ワイヤガイドの位置を、前記補正量呼出し手段により呼び出した補正量に基づいて、上ガイド部と下ガイド部で独立して補正するワイヤガイド位置補正手段と、
    を有することを特徴とするワイヤ放電加工機。
  4. 上下ワイヤガイドにワイヤ電極を張架し、加工プログラムに基づいて前記ワイヤ電極と加工ワークを相対移動させて放電加工を行うワイヤ放電加工機において、
    前記上下ワイヤガイドが加工ワーク上下面に近接した状態での該上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さを基準位置として記憶する基準位置記憶手段と、
    前記基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を記憶するずれ量記憶手段と、
    該ずれ量記憶手段に記憶されたずれ量から補正量を算出するずれ補正量算出手段と、
    任意の上下ワイヤガイド位置でのワーク上下面に対する前記上下ワイヤガイドのワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さを設定する設定手段と、
    前記記憶された基準位置と前記ずれ補正量算出手段により算出された補正量に基づいて、前記設定された上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さにおけるそれぞれのずれ量を補正する補正量を算出する補正量算出手段と、
    前記加工プログラムで指令されたワイヤガイドとワークとの相対的移動指令における上下ワイヤガイドの位置を、前記補正量算出手段により算出した補正量に基づいて、上ガイド部と下ガイド部で独立して補正するワイヤガイド位置補正手段と、
    を有することを特徴とするワイヤ放電加工機。
  5. 上下ワイヤガイドにワイヤ電極を張架し、加工プログラムに基づいて前記ワイヤ電極と加工ワークを相対移動させて放電加工を行うワイヤ放電加工機において、
    前記上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組を基準位置として複数記憶する基準位置記憶手段と、
    前記複数の基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を記憶するずれ量記憶手段と、
    該ずれ量記憶手段に記憶されたずれ量から補正量を算出するずれ補正量算出手段と、
    任意の上下ワイヤガイド位置でのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さを設定する設定手段と、
    前記基準位置記憶手段により記憶された上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組から、前記設定されたワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さに近い複数の組を選択する選択手段と、
    前記選択された複数の組の複数の基準位置と前記ずれ補正量算出手段により算出された補正量に基づいて、前記設定された上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さにおけるそれぞれのずれ量を補正する補正量を算出する補正量算出手段と、
    前記加工プログラムで指令されたワイヤガイドとワークの相対的移動指令における上下ワイヤガイドの位置を、前記補正量算出手段により算出した補正量に基づいて、上ガイド部と下ガイド部で独立して補正するワイヤガイド位置補正手段と、
    を有することを特徴とするワイヤ放電加工機。
  6. 上下ワイヤガイドにワイヤ電極を張架し、加工プログラムに基づいて前記ワイヤ電極と加工ワークを相対移動させて放電加工を行うワイヤ放電加工機において、
    上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組を基準位置として複数記憶する基準位置記憶手段と、
    前記複数の基準位置における加工プログラム経路上のワイヤガイド座標位置と加工時のワイヤ撓みによるワーク上下面での実加工位置のずれ量を記憶するずれ量記憶手段と、
    該ずれ量記憶手段に記憶されたずれ量から補正量を算出するずれ補正量算出手段と、
    任意の上下ワイヤガイド位置でのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さを設定する設定手段と、
    前記記憶された複数の基準位置と前記ずれ補正量算出手段により算出された補正量から前記設定されたワーク上下面に対するワーク厚さ方向の上下ワイヤガイドの相対位置とワーク厚さにおけるそれぞれのずれ量を補正する補正量を呼び出す補正量呼出し手段と、
    前記加工プログラムで指令されたワイヤガイドとワークの相対的移動指令における上下ワイヤガイドの位置を、前記補正量呼び出し手段により呼び出した補正量に基づいて、上ガイド部と下ガイド部で独立して補正するワイヤガイド位置補正手段と、
    を有することを特徴とするワイヤ放電加工機。
  7. 前記基準位置記憶手段は、上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置とワーク厚さの組を複数記憶する手段に替えて、上下ワイヤガイドの位置と、上下ワイヤガイドのワーク上下面に対するワーク厚さ方向の相対位置の組を複数記憶する手段であることを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載のワイヤ放電加工機。
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