JP5980179B2 - 男性用尿取りパッド - Google Patents
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Description
このような場合に下着やズボン等が濡れて汚れてしまうのを防止するために男性用尿取りパッドが提案されている(特許文献1)。
しかし、このタイプの男性用尿取りパッドを使用する場合は矩形状のパッドを折り曲げ、組み立てて男性器の陰茎部収容部を形成する必要がある。
このため、前記男性用尿取りパッドを使用する場合は手間がかかると共に男性器の陰茎部が男性用尿取りパッドからズレたり抜け出したり、男性器と男性用尿取りパッドの不安定な関係が尿失禁した場合に下着やズボン等を濡らして汚してしまうという不安がある。
また、前記男性用尿取りパッドの構造では安定して下着に取り付けることができないという不具合がある。
請求項2の発明は、第1立上面体と、この第1立上面体と折返部を介して連続形成されて前記第1立上面体と対向して形成された第2立上面体と、この第2立上面体の上部に形成された折返カバー部と、この折返カバー部の先端に形成された陰茎部係止切欠と、前記第1立上面体と前記第2立上面体の一側に形成された第1側面体と、この第1側面体の上部に連続形成された第1側面体フラップと、前記第1立上面体と前記第2立上面体の他側に形成された第2側面体と、この第2側面体の上部に連続形成された第2側面体フラップと、前記第1立上面体と前記第2立上面体と前記第1側面体と前記第2側面体に囲まれて形成された陰茎部収容ポケットと、前記第1立上面体と前記第2立上面体の少なくとも一方の外側面に形成された粘着部と、前記第1立上面体に貫通形成された陰茎部挿入部と、を有してなることを特徴としている。
請求項3の発明は、前記陰茎部挿入部を複数の放射線状スリットで形成したことを特徴としている。
本発明の男性用尿取りパッドは、折返カバー部を折り返して使用するので尿失禁した場合に尿の飛び散りや尿が漏れるのを可及的に防止できるという優れた効果を有する。
本発明の男性用尿取りパッドは、男性器の陰茎部を陰茎部挿入部に挿入して陰茎部収容ポケットに収容するので、簡単に陰茎部が陰茎部収容ポケットからズレたり抜けにくくすることができるという優れた効果を有する。
請求項2、請求項4の男性用尿取りパッドは、上記優れた効果の他に、第1側面体フラップ及び第2側面体フラップを形成したので、尿失禁した場合に尿漏れをより確実に防止することができるという優れた効果を有する。
請求項3、請求項4の男性用尿取りパッドは、上記優れた効果の他に、折返カバー部の先端に陰茎部係止切欠を形成したので、男性器の陰茎部をより確実に係止することができるという優れた効果を有する。
図3に示されるように、本発明に係る男性用尿取りパッド10は内側表面シート12と、外側表面シート14と、前記内側表面シート12と前記外側表面シート14の間に配設される吸液性コア16によって一体形成されている。
前記内側表面シート12は公知の薄い透液性素材で形成され、尿等の液体を通過させることができるようになっている。これに対し、前記外側表面シート14は公知の薄い非透液性素材で形成され、尿等の液体を通過させないようになっている。また、前記吸液性コア16は公知の吸液性素材で形成され、前記内側表面シート12を通過して浸入してきた尿等の液体を吸収して長時間保液することができるようになっている。なお、前記吸液性コア16は後述する折返部の部分が肉厚になるように配設されている。
前記男性用尿取りパッド10の第1立上面体20と第2立上面体22は折返部24を介して連続形成される。この第2立上面体22は上部に行くに従い第1立上面体20と離間方向に傾斜して形成されている。また、前記第2立上面体22は第1立上面体20よりも長く(図面上下方向に長く)形成されている。
前記第2立上面体22の上部は折返カバー部26とされている。この折返カバー部26の先端部には陰茎部1(図6に想像線で示す)が入って係止される陰茎部係止切欠28が形成されている。
図1及び図2に示されるように、前記第1立上面体20と前記第2立上面体22の一側には第1側面体30が形成されている。この第1側面体30の上部には連続して第1側面フラップ31が形成されている。
また、前記第1立上面体20と前記第2立上面体22の他側には第2側面体32が形成されている。この第2側面体32の上部には連続して第2側面フラップ33が形成されている。
なお、第1側面体30、第1側面体フラップ31、第2側面体32、第2側面体フラップ33の厚み方向中間部には上下方向に向かって折線34(図4に第2側面体32、第2側面フラップ体33に形成された折線34のみを示し、第1側面体30、第1側面体フラップ31に形成された折線34は省略する)が形成されている。第1側面体30、第1側面体フラップ31、第2側面体32、第2側面体フラップ33に折線34を形成することにより、第1側面体30、第1側面体フラップ31、第2側面体32、第2側面体フラップ33を折り曲げて男性用尿取りパッド10の厚み寸法(図4矢印方向)を小さくできる。このため、男性用尿取りパッド10を携帯する場合に男性用尿取りパッド10をコンパクトにすることができる。
図3に示されるように、前記第1立上面体20と前記第2立上面体22と第1側面体30と前記第2側面体32に囲まれて陰茎部収容ポケット35が形成されている。また、前記第2立上面体22は上部に行くに従い第1立上面体20と離間方向に傾斜して形成されているので陰茎部収容ポケット35の容量が大きくなりると共にポケット開口部35Aが広くなっている。
図1に示されるように、前記第1立上面部20の上部の外側表面シート14の外側面には矩形状に粘着剤が塗布されて形成された第1立上面体対応粘着部36Aが形成されている。また、図2に示されるように、前記第2立上面体22の中間部の外側表面シート14の外側面にも矩形状に粘着剤が塗布されて形成された第2立上面体対応粘着部36Bが形成されている。
図1に示されるように前記第1立上面体対応粘着部36Aには矩形状の第1立上面体対応剥離紙38Aが貼付され、図2に示されるように前記第2立上面体対応粘着部36Bにも矩形状の第2立上面体対応剥離紙38Bが貼付され、第1立上面体対応粘着部36A及び第2立上面体対応粘着部36Bが不用意に粘着しないようになっている。
図1に示されるように、前記第1立上面体20には男性器の陰茎部1(図6参照)を挿入する陰茎部挿入部40が形成されている。この陰茎部挿入部40は小孔41と、この小孔41に中心にして放射状に形成された8本のスリット42から構成されている。これらスリット42を8本貫通形成することにより、第1立上面体20にはスリット片42Aが8片形成されている。
従って、図6に示されるように、陰茎部1を陰茎部挿入部40に挿入するとスリット片42Aが陰茎部1の側部に当接するようになっている。
前立腺や膀胱の病気の影響で些細な拍子で尿失禁してしまう男性が男性用尿取りパッド10を使用する場合を例にして作用を説明する。
この男性用尿取りパッド10をトランクス型の下着2に取り付ける場合は下着2を穿いてから一旦、下着2の前身頃3を下にずらす。次に、男性用尿取りパッド10を持ち、男性器の陰茎部1を男性用尿取りパッド10の陰茎部挿入部40に挿入する。陰茎部1を陰茎部挿入部40に挿入すると図6に示されるようにスリット片42Aが陰茎部1に従って陰茎部収容ポケット35方向に折り曲がった後に陰茎部1の側面に当接するので陰茎部1が陰茎部収容ポケット35から簡単に抜け出るのを防ぐと共に尿失禁した場合に尿の逆流を防ぐことができる。
そして、第1第1側面体フラップ31と第2側面体フラップ33を折り曲げてポケット開口部35Aを覆う。また、折返カバー部26を折り曲げて折返カバー部26を第1立上面体20と第1第1側面体フラップ31,第2側面体フラップ33の間に差し込み、折返カバー部26の先端部に形成されている陰茎部係止切欠28に陰茎部1の陰茎亀頭1Aの後方括れ部1Bに入れる。
そして、男性用尿取りパッド10の位置決めを調節して、下にずらしていた前身頃3を上に持ち上げると共に第2立上面体22の第2立上面体対応剥離紙38Bを剥がし、第2立上面体対応粘着部36Bを図5に示す下着2の前身頃3の内側面に貼付する。
これにより、下着2の前身頃3の最適な位置に男性用尿取りパッド10を簡単かつ迅速に安定して取り付けることができる。
男性用尿取りパッド10の第2立上面体22は傾斜して形成されて奥行きがあるので、陰茎亀頭1Aの先端面が第2立上面体22に当たって尿道口が圧迫されるのを防げるため、尿失禁時に排尿し易い。また、第2立上面体22を傾斜して形成したことにより、陰茎部収容ポケット35が広くなるため手を入れ易く、これにより陰茎部収容ポケット35に手を入れて陰茎部1を摘んで陰茎部挿入部40から陰茎部収容ポケット35にスムーズに導くことができる。
また、本発明の男性用尿取りパッド10は第1第1側面体フラップ31と第2側面体フラップ33と折返カバー部26がポケット開口部35Aを覆うため、失禁した場合に尿が陰茎部収容ポケット35の内側表面シート12に勢いよく当たってはねても男性用尿取りパッド10から尿が飛び散ったり漏れたりすることをより確実に防止できる。
なお、尿失禁した尿は陰茎部収容ポケット35にプールされてから速やかに内側表面シート12を通して吸液性コア16に吸収される。
この結果、本発明の男性用尿取りパッド10を使用していれば失禁して下着やズボンを濡らしたり汚したりすることを防止できる。
しかも、上述したように第1第1側面体フラップ31と第2側面体フラップ33がポケット開口部35Aを覆い、その上から折返カバー部26がポケット開口部35Aの上面を覆う状態になるので、男性用尿取りパッド10の使用者が横になっている時に尿失禁して下着やズボンを濡らしたり汚したりすることを防止できる。
なお、本発明の男性用尿取りパッド10を着用している時に小便をしたくなった場合は陰茎部係止切欠28から陰茎部1を外して、陰茎部挿入部40から陰茎部1抜く。そして、下着2の前身頃3の内側面に貼付されている第2立上面体対応粘着部36Bを中心として男性用尿取りパッド10を折り曲げ持ち上げて陰茎部1を下着2に形成されている陰茎部突出部4を介して突出させることにより小便をすることができるので、男性用尿取りパッド10を使用していても不便を感じることはない。
第2実施例の男性用尿取りパッド50は、第1側面体30の上部に第1側面体フラップ31が形成されおらず、第2側面体32の上部にも第2側面体フラップ33は形成されていない。従って、第1実施例の男性用尿取りパッド10に比べてコンパクトに製造することができる。
なお、他の構成及び作用、効果は第1実施例の男性用尿取りパッド10と同一であるので、その説明は省略する。
しかも、前記第2立上面体22は上部に行くに従い第1立上面体20と離間方向に傾斜して陰茎部収容ポケット35のポケット開口部35Aは広くなっているので、市販の尿取りパッドを陰茎部収容ポケット35に収容し易くなっている。
また、実施例では第1立上面体対応粘着部36Aと第2立上面体対応粘着部36Bを矩形状に形成したが、第1立上面体対応粘着部36A、第2立上面体対応粘着部36Bの形状は実施例の形状に限定されるものでないことは勿論である。
なお、男性用尿取りパッド10,50を下着2に取り付ける手順は実施例に示した手順に限定されるものでないことは勿論である。
また、実施例では男性用尿取りパッド10,50をトランクス型の下着2に取り付けて使用する場合を説明したが、男性用尿取りパッド10,50はトランクス型の下着2に限定されるものでなく、ブリーフ型や他の型の下着に使用してもよいことは勿論である。
12 内側表面シート
14 外側表面シート
16 液体吸収コア
20 第1立上面体
22 第2立上面体
24 折返部
26 折返カバー部
28 陰茎部係止切欠
30 第1側面体
31 第1側面体フラップ
32 第2側面体
33 第2側面体フラップ
35 陰茎部収容ポケット
35A ポケット開口部
36A 第1立上面体対応粘着部
36B 第2立上面体対応粘着部
38A 第1立上面体対応剥離紙
38B 第2立上面体対応剥離紙
40 陰茎部挿入部
42 スリット
42A スリット片
Claims (3)
- 第1立上面体と、この第1立上面体と折返部を介して連続形成されて前記第1立上面体と対向して形成された第2立上面体と、この第2立上面体の上部に形成された折返カバー部と、この折返カバー部の先端に形成された陰茎部係止切欠と、前記第1立上面体と前記第2立上面体の一側に形成された第1側面体と、前記第1立上面体と前記第2立上面体の他側に形成された第2側面体と、前記第1立上面体と前記第2立上面体と前記第1側面体と前記第2側面体に囲まれて形成された陰茎部収容ポケットと、前記第1立上面体と前記第2立上面体の少なくとも一方の外側面に形成された粘着部と、前記第1立上面体に貫通形成された陰茎部挿入部と、を有してなることを特徴とする男性用尿取りパッド。
- 第1立上面体と、この第1立上面体と折返部を介して連続形成されて前記第1立上面体と対向して形成された第2立上面体と、この第2立上面体の上部に形成された折返カバー部と、この折返カバー部の先端に形成された陰茎部係止切欠と、前記第1立上面体と前記第2立上面体の一側に形成された第1側面体と、この第1側面体の上部に連続形成された第1側面体フラップと、前記第1立上面体と前記第2立上面体の他側に形成された第2側面体と、この第2側面体の上部に連続形成された第2側面体フラップと、前記第1立上面体と前記第2立上面体と前記第1側面体と前記第2側面体に囲まれて形成された陰茎部収容ポケットと、前記第1立上面体と前記第2立上面体の少なくとも一方の外側面に形成された粘着部と、前記第1立上面体に貫通形成された陰茎部挿入部と、を有してなることを特徴とする男性用尿取りパッド。
- 前記陰茎部挿入部を複数の放射線状スリットで形成したことを特徴とする請求項1、請求項2のいずれか1項に記載した男性用尿取りパッド。
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