JP5979668B2 - 固体燃料バーナを備えた燃焼装置とその運転方法 - Google Patents

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本発明は、固体燃料バーナを備えた燃焼装置及びその運転方法に係り、特に、固体燃料バーナにおける燃焼用ガスとして空気を主体とする気体を用いる空気燃焼モードと、高酸素濃度ガスと再循環ガスとの混合ガスを主体とする気体を用いる酸素燃焼モードとを切り替え可能に構成された固体燃料バーナを備えた燃焼装置とその運転方法に関する。
火力発電等に用いられるボイラプラントから化石燃料の燃焼に伴って排出する炭酸ガス(CO)を低減するため、空気から窒素分を除去した高酸素濃度ガスを用いて燃料を燃焼させ、燃焼排ガス中のCO濃度を高めてその分離回収を容易にする酸素燃焼式ボイラプラントシステム(以下、酸素燃焼システムと称すこともある。)が研究・開発されている。
酸素燃焼システムは種々のものが知られているが、燃焼用ガスとして前述の高酸素濃度ガスと燃焼排ガスを再循環させたものを用いるものが多い。
特開2007−147162号公報 特開2011−75175号公報
既存の空気燃焼式のボイラを用いて酸素燃焼システムを構築しようとする場合には、燃料の搬送用ガスを含めた燃焼用ガス全体の酸素濃度を空気と同等の約21%にすると、燃焼用ガス組成のうち、酸素を除いた組成の違いから、ボイラ内部の熱交換器における熱吸収特性が大幅に変化する。したがって、熱交換器の配置や伝熱面積の変更を伴う大掛かりな改造が必要となって、設備費・改造の労力が多大となる。
ボイラの大掛かりな改造を回避するため、熱交換器の配置や伝熱面積の変更をできるだけ少なくするには、燃料の搬送用ガスを含めた燃焼用ガス全体の酸素濃度を空気よりも高め、例えば約27%とする必要がある。
一方、燃料と燃料搬送ガスからなる混合流体をバーナの燃料ノズルから火炉内に噴出させる場合に、燃料搬送用ガスの酸素濃度が高ければ高いほど、固体燃料を粉砕する粉砕装置内では粉塵爆発の危険性が増すため、その安全対策を強化する必要性が生ずる。
燃料搬送用ガスの酸素濃度を極力低くすれば、その安全対策に要する時間、労力及びコストを削減することができる。特に、燃料搬送用ガスに酸素を供給せず、燃料搬送用ガスとして燃料装置出口の排ガスを主要成分として再循環させるシステムが理想的である。しかし、燃料搬送用ガスの酸素濃度を極力低くすると、バーナの着火性が低下し、燃焼が不安定となる。
本発明の課題は、上記問題点を克服し、燃料搬送用ガスの酸素濃度を極力低くしても、安定したバーナ火炎を保持できる酸素燃焼装置とその運転方法を提供することである。
上記本発明の課題は、次の解決手段により解決される。
請求項1記載の発明は、円筒状のノズルが中心軸まわりに同心状に多重に形成され、中心軸側より、燃料とその搬送気体からなる混合ガスを噴出させ、混合ガス噴出口に保炎器(60)を設けた1次ノズル(40)、該1次ノズル(40)の外周側に燃焼用ガスを噴出させる2次ノズル(45)、該2次ノズル(45)の外周側に2次ノズル(45)と共通の燃焼用ガスを噴出させる3次ノズル(46)及び前記1次ノズル(40)と2次ノズル(45)の隔壁の内周面側に追加燃焼用ガスを噴出させる1次追加ノズル(43)を設けた固体燃料バーナ(15)と、1次ノズル(40)に接続する燃料とその搬送気体からなる混合流体を供給する1次ガスライン(17)と、2次ノズル(45)及び3次ノズル(46)の両方に燃焼用ガスを供給する燃焼用ガスライン(18)と、空気から窒素を分離して高酸素濃度ガスを得る酸素発生装置(6)と、該酸素発生装置(6)で得られた高酸素濃度ガスを前記固体燃料バーナ(15)に供給する燃焼用ガス用酸素ライン(26)を備えた燃焼装置(1)において、
燃焼装置(1)から排出された燃焼排ガスを1次ガスライン(17)に接続する再循環ガスライン(3)を設け、燃焼用ガスライン(18)に燃焼用ガス用酸素ライン(26)及び再循環ガスライン(3)をそれぞれ接続し、2次ノズル(45)及び3次ノズル(46)の両方に燃焼用ガスを供給する燃焼用ガスライン(18)から分岐して燃焼用ガスと酸素ガスと再循環ガスを1次追加ノズル(43)に供給する分岐燃焼用ガスライン(34)と、燃料とその搬送気体からなる混合流体の供給量を調整する1次ガス量調整手段(21)を1次ガスライン(17)に設け、燃焼用ガスと酸素ガスと再循環ガスからなる混合ガスの供給量を調整する燃焼用ガス量調整手段(22)を燃焼用ガスライン(18)に設け、再循環ガスの供給量を調整する再循環ガス入口ガス量調整手段(11)と再循環ガス量調整手段(25)を再循環ガスライン(3)の上流側と下流側にそれぞれ設け、高酸素濃度ガスの供給量を調整する燃焼用ガス用酸素量調整手段(9)を燃焼用ガス用酸素ライン(26)に設け、燃焼用ガスと酸素ガスと再循環ガスからなる混合ガスの供給量を調整する分岐燃焼用ガス供給量調整手段(35)を分岐燃焼用ガスライン(34)に設けたことを特徴とする固体燃料バーナを備えた燃焼装置である。
請求項2記載の発明は、燃焼用ガスライン(18)に燃焼用ガス用酸素濃度測定手段(29)と、分岐燃焼用ガスライン(34)に分岐燃焼ガス用酸素濃度測定手段(30)とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の固体燃料バーナを備えた燃焼装置である。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の固体燃料バーナを備えた燃焼装置の運転方法であって、1次追加ノズル(43)に供給される燃焼用ガスと酸素ガスと再循環ガスからなる混合ガスの酸素濃度を50〜80vol.%に調節し、前記1次ノズル(40)に供給される燃料とその搬送気体からなる混合流体の酸素濃度を4〜21vol.%に調節し、2次ノズル(45)及び3次ノズル(46)に供給される燃焼用ガスと酸素ガスと再循環ガスからなる混合ガスの酸素濃度を30〜50vol.%に調節し、前記1次ノズル(40)、2次ノズル(45)および3次ノズル(46)を通じて固体燃料バーナ全体として供給されるガスの平均酸素濃度を26〜28vol.%に調節することを特徴とする固体燃料バーナを備えた燃焼装置の運転方法である。
請求項4記載の発明は、酸素発生装置(6)の運転の停止と燃焼用ガス用酸素量調整手段(9)及び分岐燃焼ガス用酸素量調整手段(20)の閉鎖及び再循環ガスの供給量を調整する再循環ガス入口ガス量調整手段(11)及び/又は再循環ガス量調整手段(25)の閉鎖により1次ガスライン(17)の1次ガス量調整手段(21)と燃焼用ガスライン(18)の燃焼用ガス量調整手段(22)と分岐燃焼用ガスライン(34)の分岐燃焼ガス量調整手段(35)を調節して、固体燃料バーナ(15)における燃焼用ガスとして空気を主体とする気体を用いる空気燃焼モードと、燃焼用ガス用酸素ライン(26)に供給する高酸素濃度ガスの供給量と再循環ガスライン(3)に供給する再循環ガス量と分岐燃焼用ガスライン(34)に供給する酸素濃度ガスの供給量を調整して、固体燃料バーナ(15)における燃焼用ガスとして高酸素濃度ガスと再循環ガスを混合する気体を用いる酸素燃焼モードとを切り替える固体燃料バーナを備えた燃焼装置の運転方法である。
請求項5記載の発明は、高酸素濃度ガスと再循環ガスとの混合ガスを主体とする気体を用いる酸素燃焼モードにおいて、前記1次ノズル(40)と2次ノズル(45)と3次ノズル(46)と1次追加ノズル(43)の各ノズルに供給される気体の酸素濃度が、1次追加ノズル(43)>2次ノズル(45)及び3次ノズル(46)>1次ノズル(40)となるように前記ノズル(43,45、46、40)へ供給するガス量調整手段(35,22、21)を調節することを特徴とする請求項4記載の固体燃料バーナを備えた燃焼装置の運転方法である。
請求項6記載の発明は、1次追加ノズル(43)から噴出する燃焼用ガスの流速(B)が固体燃料を吹き飛ばす流速の上限値(B0)を超えないよう(B≦B0)にし、保炎器(60)の周りの酸素濃度(A)を、その下限値(A0)を上回り、保炎器(60)が焼損しないようにその上限値(A1%)を下回るように(A1≧A≧A0)にし、1次ノズル(40)から噴出する燃料とその搬送ガスの混合ガスの流速(C)を、バーナ火炎を吹き飛ばす流速の上限値(C0)を超えないよう(C≦C0)にし、前記ノズル(43,45、46、40)へ供給するガス量調整手段(35,22、21)を調節することを特徴とする請求項5記載の固体燃料バーナを備えた燃焼装置の運転方法である。
ここで、例えばA0は25%、B0は40〜50m/s、C0は20m/sである。
(作用)
本発明では、1次追加ノズル43が、燃焼用ガスを供給する2次ノズル45および3次ノズル46と独立して構成されており、1次追加ノズル43にのみ高濃度の酸素を供給することが可能である。
そのため、保炎器60の周りに十分な酸素を供給した状態であっても、1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の流速(B)は、その上限値(B0)を超えないことと、さらに、1次ノズル40から噴出する燃料搬送用ガスの流速(C)は、その上限値(C0)を超えないことが必要である。
すなわち、保炎器60の周りの酸素濃度をA%、その流速をBm/s、1次ノズル40から噴出する燃料搬送用ガスの流速をCm/sとすると、
A≧A0 かつB≦B0 かつC≦C0
が成立する。
また、本発明では、1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の酸素濃度が高すぎる場合、保炎器60が焼損してしまうため、保炎器60の周りの酸素濃度(A%)を、酸素濃度の実測上限値(A1%=40%)以内となるように1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の酸素濃度を調整する必要がある。
請求項1、2記載の装置発明によれば、前記1次ノズル40と2次ノズル45と3次ノズル46と1次追加ノズル43に供給する燃料用ガスと高酸素濃度ガスと再循環ガスの供給量をそれぞれ調整する各ガス供給量調整手段35,22、21を設けたことにより、1次ノズル40のガス噴出口に設けた保炎器60の部分で燃料の着火・安定燃焼が可能となる。
請求項3記載の発明によれば、分岐燃焼ガス用酸素量調整手段20の開度を調整することで、1次追加ノズル43に供給される前記混合ガスの酸素濃度を50〜100vol.%、送風ファン出口手段10の開度を調整することで、1次ノズル40に供給される前記混合ガスの酸素濃度を4〜21vol.%、燃焼用ガス用酸素量調整手段9の開度を調整することで、2次ノズル45及び3次ノズル46に供給される前記混合ガスの酸素濃度を30〜50vol.%に調節することができ、保炎器60の部分で燃料の着火・安定燃焼が可能となる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加えて、燃焼装置を高酸素濃度ガスと再循環ガスを用いない空気燃焼モードで運転することができるだけでなく、高酸素濃度ガスと再循環ガスを用いる酸素燃焼モードで運転することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の発明の効果に加えて、高酸素濃度ガスと再循環ガスを用いる酸素燃焼モードで運転する場合において、各ノズルに供給される気体の酸素濃度が
1次追加ノズル43>2次ノズル45及び3次ノズル46>1次ノズル40
となるよう調節可能にしたので、保炎器60の部分で燃料の着火性と安定燃焼性が得られる。
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の発明の効果に加えて、例えば、各ノズルに供給される気体の酸素濃度を1次追加ノズル43=2次ノズル45及び3次ノズル46>1次ノズル40としても燃料搬送用ガスの酸素濃度を極力低くすることは可能であり、保炎器60の部分で着火・安定燃焼のために必要な最低限の酸素濃度(A0)と流速の上限値(B0)とを満足させることができる。
その場合、保炎器60の周りの酸素濃度(A%)を、酸素濃度の上限値(A1%)以内となるように1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の酸素濃度を調整する必要がある。
本発明になる一実施例の酸素燃焼ボイラシステムの系統図である。 本発明になる一実施例の酸素燃焼ボイラシステムの系統図である。 本発明になる一実施例のバーナの概略断面図である。 本発明になる一実施例のバーナ出口付近の酸素濃度及び流速の分布を説明する図である。
以下、本発明の実施例を図面とともに説明する。
ただし、本実施例では燃料搬送用ガスの酸素濃度を極力低くするために、燃料搬送用ガスに酸素を供給しない構成としているが、以下に述べる実施例において、酸素発生装置6から生成した酸素を1次ガスライン17に追加投入しても構わない。
なお、固体燃料として微粉炭を用いるバーナを例として説明しているが、本発明の対象は、燃料の種類により限定されるものではなく、石炭以外にも褐炭や植物由来の固体燃料を微粉化したものやそれらの混合物にも適用できる。
図1は本発明の一実施例の酸素燃焼ボイラシステムの系統図である。
本システムは、石炭(微粉炭)を燃料とするボイラ1からの排ガスを処理する排ガス処理系統2と、該排ガス処理系統2から排出された排ガスをボイラ1に循環させるための再循環ガスライン3と、ミル16を通して燃料(本実施例では微粉炭)と燃料用ガス(本実施例では空気)をボイラ1に供給する1次ガスライン17と、ウインドボックス12を通してボイラ1内に燃焼用ガスを供給する燃焼用ガスライン18と、該燃焼用ガスライン18から分岐して、燃焼用ガスと酸素発生装置6からの酸素をウインドボックス12内部でなく、直接一次追加ノズル43に供給する分岐燃焼用ガスライン34と、酸素発生装置6で生成した酸素を燃焼用ガスライン18へ供給する燃焼用ガス用酸素ライン26と、酸素発生装置6で生成した酸素を分岐燃焼用ガスライン34へ供給する分岐燃焼ガス用酸素ライン19等から構成される。
ミル16は、燃料供給装置として石炭を粉砕し、微粉砕された石炭(微粉炭)は空気送風ファン7からの空気と再循環ガスファン8で送風される再循環ガスライン3からのボイラ排ガスからなる再循環ガスとの混合ガス(1次ガス)に搬送されて1次ガスライン17からボイラ1のバーナ15に供給される。
なお、燃焼用ガスライン18には空気送風ファン7により空気が導入され、その量が送風ファン出口バルブ10により調整される。また燃焼用ガスライン18に燃焼用ガス用酸素ライン26が接続する接続部より上流側の燃焼用ガスライン18に1次ガスライン17の基部が接続されているので1次ガスライン17を流れる微粉炭搬送用ガスはボイラ排ガスを含むガスであり、搬送中の微粉炭が発火する危険性はない。
また、ボイラ1の1次ノズル40(図3)の出口部手前の内周壁面に出口がある1次追加ノズル43に分岐燃焼用ガスライン34から直接、酸素濃度の高い燃焼用ガス(1次追加ガス52)が供給される。また、分岐燃焼用ガスライン34には、分岐燃焼ガス用酸素ライン19から酸素が供給されるが、その酸素供給量は分岐燃焼ガス用酸素ライン19に設けた分岐燃焼ガス用酸素量調整バルブ20で調整される。
また、燃焼用ガス用酸素ライン26に設けられた燃焼用ガス用酸素量調整バルブ9により燃焼用ガスライン18に供給される酸素量が調整される。燃焼用ガス用酸素ライン26は1次ガスライン17が燃焼用ガスライン18に接続する箇所より後流側の燃焼用ガスライン18に接続しているので、微粉炭流が流れる1次ガスライン17内での酸素による発火のおそれはない。
さらに、燃焼用ガスライン18からウインドボックス12に供給される燃焼用ガス量は燃焼用ガス用酸素濃度測定装置29の酸素濃度の測定値に基づき燃焼用ガス量調整バルブ22で調整される。また、再循環ガスライン3から燃焼用ガスライン18へ供給される再循環ガス量は排ガス処理系統2の出口に接続するCO回収・放出ライン28から分岐する再循環ガスライン3に設けられた再循環ガス入口ガス量調整バルブ11と燃焼用ガスライン18への再循環ガスライン3の接続部近くの再循環ガス量調整バルブ25により調整される。
さらに、1次ガスライン17内には石炭バンカ14から石炭フィーダ13を通じて微粉炭が供給されるが、該1次ガスライン17内の微粉炭搬送用ガス量は石炭フィーダ13の前流側に設けられた1次ガス量調整バルブ21で調整される。
また、分岐燃焼用ガスライン34は燃焼用ガス用酸素ライン26が燃焼用ガスライン18に接続する箇所より後流側の燃焼用ガスライン18から分岐してウインドボックス12内の1次追加ノズル43に酸素などを供給するが、その酸素供給量は分岐燃焼用ガスライン34に設けられた分岐燃焼用ガス供給量調整バルブ35と分岐燃焼用酸素濃度測定装置30で容易に調整される。
なお、分岐燃焼用ガスライン34には分岐燃焼ガス用酸素ライン19からの酸素に加えて燃焼用ガスライン18からの燃焼用ガス(空気)と再循環ガスと酸素の混合ガスが供給されるので1次追加ノズル43に供給される1次追加ガス52中の酸素濃度が分岐燃焼用酸素濃度測定装置30で計測され、分岐燃焼用ガス供給量調整バルブ35で酸素供給量が正確に制御できる。
図2は図1とは別の実施例である酸素燃焼ボイラシステムの系統図を示す。本システムが図1に示すシステムと異なる所は次の通りである。
(1)図1のシステムにある酸素発生装置6から生成した酸素を分岐燃焼用ガスライン34へ供給する分岐燃焼ガス用酸素ライン19を設けていない。
(2)再循環ガスライン3からの再循環ガスを燃焼用ガスライン18の最上流部(燃焼用ガス用酸素ライン26との接続部より上流部)と図1のシステムに無い燃焼用ガスライン18の最下流部(分岐燃焼用ガスライン34との接続部より下流部)の2箇所から供給する構成を設けている。
上記図2のシステムにおける、図1に示すシステムとの相違点(1)、(2)により、純酸素ラインの一本化(簡略化)によるシステムの安全性向上(純酸素ラインを極力少なくすれば、その安全対策に要する時間、労力及びコストを削減できる。)が図れるという作用効果がある。
図1、図2に示す燃焼システムのいずれの場合でも、図3に示す1次追加ノズル43に供給される燃焼用ガス(1次追加ガス52)は、バーナ15の上流側の流路、即ち分岐燃焼用ガスライン34上で酸素濃度を正確に調節して供給できる。また、高酸素濃度ガスを高温となるバーナ15の近傍まで導く必要が無いので安全性の点で都合が良い。
図3には本実施例に係るバーナ15とその周辺の概略構成例を示す。
火炉壁面55の開口部(スロート部)に配置されるバーナ15は、起動時に液体燃料(例えば重油)を燃焼させるために燃料を供給する液体燃料ライン50をバーナ中心軸に配置し、その外周に1次ノズル40を配置し、1次ノズル40のさらに外周に燃焼用ガスが流れる2次ノズル45を配置し、2次ノズル45のさらに外周に燃焼用ガスが流れる3次ノズル46を配置している。
1次ノズル40内には上流側から順に、1次ノズル40の隔壁の内側に流路縮小部材42、バーナ中心軸の周りに微粉炭の流れを該1次ノズル40の隔壁の内側に比較的重い微粉炭を偏流させる濃縮器41、1次ノズル40の先端部に保炎器60を配置している。また、濃縮器41と保炎器60の間の1次ノズル40の隔壁の内側に1次追加ノズル43の出口部49を設けている。1次追加ノズル43は1次ノズル40の隔壁の外周面に沿って1次ノズル40の先端部よりノズル40の隔壁の内周面側に設けられた出口部49に接続している。
1次ノズル40には1次ガス(燃料搬送用ガス)51が、2次ノズル45には2次ガス47、3次ノズル46には3次ガス48が、また1次追加ノズル43には1次追加ガス52がそれぞれ供給される。
ここで、考慮すべき課題として以下の事項がある。
(a)1次ノズル40の隔壁の内周側出口に位置する保炎器60に十分な酸素を供給するために、1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の流速を大きくし過ぎると、1次ノズル40の隔壁の内周側へ濃縮された微粉炭が乱れてしまい、保炎器60の周りに微粉炭を効果的に集めることができない。
(b)上記(a)において1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の流速を、上限値以下に抑えた場合、保炎器60の周りに十分な酸素を供給できない。
(c)上記(a)において1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の酸素濃度を上昇させることで、保炎器60に十分な酸素を供給した場合、燃料搬送用ガスの流速は大きくなり、バーナ火炎が吹き飛ぶ。
図1、図2に示す実施例では次のような構成を採用している。
すなわち、図3に示す2次ノズル45と3次ノズル46を、ウインドボックス12を介して燃焼用ガスライン18と接続し、1次追加ノズル43に分岐燃焼用ガスライン34を接続して、分岐燃焼用ガスライン34から1次追加ノズル43に1次追加ガス52を供給できるようにする。
また、分岐燃焼用ガスライン34に供給される燃焼用ガスの酸素濃度は図1では分岐燃焼ガス用酸素量調整バルブ20によって調整する。
また、図2では燃焼用ガス用酸素量調整バルブ9によって調整する。
さらに、1次ガスライン17、燃焼用ガスライン18、分岐燃焼用ガスライン34には、各々酸素濃度測定のためのガス採取ラインが接続されており、各ガス採取ラインによって採取された各ガスライン17、18及び34の配管中の酸素濃度は、それぞれ酸素濃度測定装置29、30及び31によって、常時測定することができる。
上記構成要素により、安定したバーナ15での火炎を保持できる仕組みを以下、図3及び図4を用いて説明する。
図3に示すように、1次ノズル40の中心軸側には、濃縮器41が設置されており、1次ガスライン17内の微粉炭と燃料搬送用ガスからなる混合流体の流れの中で微粉炭は1次ノズル40の隔壁内壁面側へ濃縮される。前記隔壁内壁面側へ濃縮された微粉炭の流れは、1次ノズル40の隔壁内壁面に接続する1次追加ノズル43から噴出する高酸素濃度の燃焼用ガス(1次追加ガス)52によって、安定して微粉炭が燃焼する。
図4は、バーナ15の1次ノズル40、2次ノズル45及び3次ノズル46の各流路の先端部付近の横断面図(図4(a))と、上記図4(a)に示すバーナ15の1次ノズル40の隔壁内壁面側における水平方向の各位置での酸素濃度の変化を示す図(図4(b))と図4(a)に示すバーナ15の1次ノズル40の隔壁内壁面側における水平方向の各位置でのガス流速(図4(c))を表したものである。
バーナ15の燃焼性は、1次ノズル40の先端の隔壁内壁面側に位置する保炎器60に十分な酸素を供給できるかどうかがポイントとなる。このときの保炎器60周りの最低酸素濃度はA0%(例えば25%)である。
前述の3つの考慮すべき事項(a)、(b)及び(c)について、仮に、1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52を、2次ノズル45と3次ノズル46に共通するウインドボックス12から供給するように構成した場合、即ち1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の酸素濃度を2次ノズル45と3次ノズル46と同じにすると次のような問題が生じる。
(1)1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の流量を増やすことによって、保炎器60に十分な酸素を供給しようとすると、その燃焼用ガスの流速(B)は、微粉炭を吹き飛ばす流速の上限値(B0)を超える。すなわち、B≧B0となる(比較例1)。
(2)反対に、1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の流速(B)を、前記上限値以下(B≦B0)に抑えようとすると、保炎器60の周りに十分な酸素を供給できず、保炎器60の周りの酸素濃度(A)は、その下限値(A0)を下回る。すなわち、A≦A0となる(比較例2)。
また、1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の酸素濃度が高すぎる場合、保炎器60が焼損してしまうため、保炎器60の周りの酸素濃度(A%)を、酸素濃度の上限値(A1%)以内となるように1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の酸素濃度を調整する必要がある。
(3)そこで、1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の流速(B)を、上限値(B0)以下(B≦B0)に抑えつつ、酸素濃度(A)を上昇させることで、保炎器60に十分な酸素を供給しようとすると、1次ノズル40から噴出する燃料搬送用ガス(1次ガス)51の流速(C)は、バーナ火炎を吹き飛ばす流速の上限値(C0)を超える。すなわち、C≧C0となる。
そのため、保炎器60に十分な酸素を供給し、かつ、1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の流速(B)を、微粉炭を吹き飛ばす流速の上限値(B0)以下とし、かつ、1次ノズル40から噴出する燃料搬送用ガス51の流速(C)を、火炎を吹き飛ばす流速の上限値(C0)以下にできるシステム及びバーナ構造にする必要がある。
本実施例では、1次追加ノズル43がウインドボックス12と独立して構成されており、1次追加ノズル43にのみ高濃度の酸素を供給することが可能である。
そのため、保炎器60の周りに十分な酸素を供給した状態であっても、1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の流速(B)は、その上限値(B0)を超えないことと、さらに、1次ノズル40から噴出する燃料搬送用ガス(1次ガス51)のの流速(C)は、その上限値(C0)を超えないことが必要である。
すなわち、保炎器60の周りの酸素濃度をA%、その流速をBm/s、1次ノズル40から噴出する燃料搬送用ガスの流速をCm/sとすると、
A≧A0 かつB≦B0 かつC≦C0
が成立する。
ここで、例えばA0=25%、B0=40〜50m/s、C0=20m/sである。
表1に本発明の実施例のガスラインでの流量の比率及び酸素濃度の例を示す。また、比較例も併せて表1に示した。
Figure 0005979668
全体の酸素濃度は、空気燃焼と同負荷とするために、全体のノズル(1次ノズル40+2次ノズル45+3次ノズル46+1次追加ノズル43)の酸素濃度を27%とした。
ここでは、本発明の実施例1〜3では、それぞれ1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52中の酸素濃度の上限(=80vol.%)と下限(=50vol.%)とした場合を示している。
また、比較例1は、上記(a)で示したA≧A0かつB≧B0かつC≦C0、比較例2は、上記(b)で示したA≦A0かつB≦B0かつC≦C0、比較例3は、上記(c)で示したA≦A0かつB≦B0かつC≧C0の条件を満たした一例を示している。なお前記比較例1〜3のA(酸素濃度)、B(ガス流速)、C(ガス流速)についての上記下線部の条件が本発明と相違する部分である。
本発明の実施例と比較例1〜3におけるバーナ15の出口付近の酸素濃度及び流速の分布を図4(b)、(c)に示す。図4(b)の縦軸は酸素濃度、横軸は1次ノズル40の内周壁側における水平方向距離であり、図4(c)の縦軸はガス流速、横軸は1次ノズル40の内周壁側における水平方向距離である。
図4(b)、(c)から分かるように、比較例1では、バーナ15の1次追加ノズル43から1次ノズル40内に噴出する高酸素濃度(約43%)の1次追加ガス52の流速を大きくし、保炎器60に十分な酸素を供給している。このとき、1次追加ノズル43から供給される燃焼用ガス(1次追加ガス52)の酸素濃度は約43%であり、保炎器60の周りの酸素濃度は約30%である。保炎器60の周りの酸素濃度は問題ないが、1次追加ガス52の流量比率が30%となり、B≧B0となるこれにより、1次ノズル40の内周壁側へ濃縮された微粉炭が吹き飛んでしまい、保炎器60の周りの燃料濃度の希薄化により、着火性及び保炎性の悪化を引き起こし、良好な保炎を維持することはできない。
比較例2では、1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の流量を10%に抑え、流速の上限値(B0)を超えないようにしている。このとき、1次追加ノズル43から供給される1次追加ガス52中の酸素濃度は約43%であり、保炎器60の周りの酸素濃度は約20%である。この条件では、1次ノズル40の内周壁側出口に位置する保炎器60に酸素を十分に供給できず、安定したバーナ火炎を保持できない。
比較例3では、1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の流量を10%に抑え、その酸素濃度を上昇させ、保炎器60に十分な酸素を供給している。1次追加ノズル43から供給される1次追加ガス52中の酸素濃度は、約70%であり、保炎器60の周りの酸素濃度は約30%となる。1次追加ノズル43から噴出する1次追加ガス52の流速及び保炎器60の周りのガス中の酸素濃度は問題ないが、1次ノズル40から噴出する燃料搬送用ガス(1次ガス51)の流量が65%となり、燃料搬送用ガスの流速が、上限値(C0)を超える。1次ノズル40の出口の1次ガス51の流速が大きくなることで、バーナ火炎が吹き飛んでしまい、良好な保炎を維持することはできない。
一方、本発明の実施例1では、1次追加ノズル43から供給される1次追加ガス52の流量比率は10%であり、その流速(B)は上限値(B0=40〜50m/s)を下回る(B≦B0)。また、1次追加ガス52の酸素濃度は約60%であり、保炎器60の周りの酸素濃度は約30%であり、これは、保炎器60の周りに必要な最低酸素濃度25%(1次ガス51の酸素濃度を50%以下にすると、保炎器60周りの酸素濃度が25%以下となり失火する。)を上回る(A≧A0)。また、保炎器60の焼損を防止する最高酸素濃度40%(1次ガス51の酸素濃度を80%以上にすると、保炎器60周りの酸素濃度が40%以上となり保炎器60が焼損するため。)下回る(A≦A1)。また、1次ガス51の流量比率が40%であり、その流速(C)は上限値(C0)を下回る(C≦C0)。
また、本発明では、固体燃料バーナ15における燃焼用ガスとして空気を主体とする気体を用いる空気燃焼モードでも運転可能である。
この場合、燃焼用ガス用酸素量調整バルブ9及び分岐燃焼ガス用酸素量調整バルブ20を徐々に閉じて酸素発生装置6から供給する酸素を減らしつつ、空気送風ファン7の出口バルブ10を徐々に開いて空気送風ファン7から供給する酸素を増やし、ボイラ1内の酸素量が過剰状態、または不足状態にならないように調整しながら、同時に、再循環ガス入口ガス量調整バルブ11または再循環ガス量調整バルブ25を徐々に閉じることで、ボイラ1内を再循環ガスによるCO2主体ガスから空気によるN2主体ガスへと切り替える運転が行われる。
以上より、本発明は、燃料搬送用ガスの酸素濃度を極力低くしても、良好なバーナ火炎を形成することができる。
1・・・ボイラ 2・・・排ガス処理系統
3・・・再循環ガスライン 5・・・窒素ライン
6・・・酸素発生装置 7・・・空気送風ファン
8・・・再循環ガスファン 9・・・燃焼用ガス用酸素量調整バルブ
10・・・送風ファン出口バルブ
11・・・再循環ガス入口ガス量調整バルブ
12・・・ウインドボックス 13・・・フィーダ
14・・・バンカ 15・・・バーナ
16・・・ミル 17・・・1次ガスライン
18・・・燃焼用ガスライン 19・・・分岐燃焼ガス用酸素ライン
20・・・分岐燃焼ガス用酸素量調整バルブ
21・・・1次ガス量調整バルブ
22・・・燃焼用ガス量調整バルブ
23・・・分岐再循環ガス用酸素ライン
24・・・分岐再循環ガス用酸素量調整バルブ
25・・・再循環ガス量調整バルブ
26・・・燃焼用ガス用酸素ライン
27・・・排ガスライン 28・・・CO2回収・放出ライン
29・・・燃焼用ガス用酸素濃度測定装置
30・・・分岐燃焼ガス用酸素濃度測定装置
31・・・燃焼用ガス用酸素濃度測定装置
32・・・バイパス再循環ガス量調整バルブ
33・・・バイパス再循環ガスライン
34・・・分岐燃焼用ガスライン
35・・・分岐燃焼用ガス供給量調整バルブ
40・・・1次ノズル 41・・・濃縮器
42・・・流路縮小部材(ヘ゛ンチュリ)
43・・・1次追加ノズル 44・・・1次ガス酸素ライン
45・・・2次ノズル 46・・・3次ノズル
47・・・2次ガス 48・・・3次ガス
49・・・1次追加ノズル出口
50・・・液体燃料ライン(燃料)
51・・・1次ガス(燃料搬送用ガス)
52・・・1次追加ガス 53・・・燃焼用ガス
60・・・保炎器

Claims (6)

  1. 円筒状のノズルが中心軸まわりに同心状に多重に形成され、中心軸側より、燃料とその搬送気体からなる混合ガスを噴出させ、混合ガス噴出口に保炎器(60)を設けた1次ノズル(40)、該1次ノズル(40)の外周側に燃焼用ガスを噴出させる2次ノズル(45)、該2次ノズル(45)の外周側に2次ノズル(45)と共通の燃焼用ガスを噴出させる3次ノズル(46)及び前記1次ノズル(40)と2次ノズル(45)の隔壁の内周面側に追加燃焼用ガスを噴出させる1次追加ノズル(43)を設けた固体燃料バーナ(15)と、
    1次ノズル(40)に接続する燃料とその搬送気体からなる混合流体を供給する1次ガスライン(17)と、
    2次ノズル(45)及び3次ノズル(46)の両方に燃焼用ガスを供給する燃焼用ガスライン(18)と、
    空気から窒素を分離して高酸素濃度ガスを得る酸素発生装置(6)と、
    該酸素発生装置(6)で得られた高酸素濃度ガスを前記固体燃料バーナ(15)に供給する燃焼用ガス用酸素ライン(26)
    を備えた燃焼装置(1)において、
    該燃焼装置(1)から排出された燃焼排ガスを1次ガスライン(17)に接続する再循環ガスライン(3)を設け、
    燃焼用ガスライン(18)に燃焼用ガス用酸素ライン(26)及び再循環ガスライン(3)をそれぞれ接続し、
    2次ノズル(45)及び3次ノズル(46)の両方に燃焼用ガスを供給する燃焼用ガスライン(18)から分岐して燃焼用ガスと酸素ガスと再循環ガスを1次追加ノズル(43)に供給する分岐燃焼用ガスライン(34)と、
    燃料とその搬送気体からなる混合流体の供給量を調整する1次ガス量調整手段(21)を1次ガスライン(17)に設け、
    燃焼用ガスと酸素ガスと再循環ガスからなる混合ガスの供給量を調整する燃焼用ガス量調整手段(22)を燃焼用ガスライン(18)に設け、
    再循環ガスの供給量を調整する再循環ガス入口ガス量調整手段(11)と再循環ガス量調整手段(25)を再循環ガスライン(3)の上流側と下流側にそれぞれ設け、
    高酸素濃度ガスの供給量を調整する燃焼用ガス用酸素量調整手段(9)を燃焼用ガス用酸素ライン(26)に設け、
    燃焼用ガスと酸素ガスと再循環ガスからなる混合ガスの供給量を調整する分岐燃焼用ガス供給量調整手段(35)を分岐燃焼用ガスライン(34)に設けた
    ことを特徴とする固体燃料バーナを備えた燃焼装置。
  2. 燃焼用ガスライン(18)に燃焼用ガス用酸素濃度測定手段(29)と、分岐燃焼用ガスライン(34)に分岐燃焼ガス用酸素濃度測定手段(30)とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の固体燃料バーナを備えた燃焼装置。
  3. 請求項2に記載の固体燃料バーナを備えた燃焼装置の運転方法であって、
    1次追加ノズル(43)に供給される燃焼用ガスと酸素ガスと再循環ガスからなる混合ガスの酸素濃度を50〜80vol.%に調節し、前記1次ノズル(40)に供給される燃料とその搬送気体からなる混合流体の酸素濃度を4〜21vol.%に調節し、2次ノズル(45)及び3次ノズル(46)に供給される燃焼用ガスと酸素ガスと再循環ガスからなる混合ガスの酸素濃度を30〜50vol.%に調節し、前記1次ノズル(40)、2次ノズル(45)および3次ノズル(46)を通じて、全体として供給されるガスの平均酸素濃度を26〜28vol.%に調節することを特徴とする固体燃料バーナを備えた燃焼装置の運転方法。
  4. 酸素発生装置(6)の運転の停止と燃焼用ガス用酸素量調整手段(9)及び分岐燃焼ガス用酸素量調整手段(20)の閉鎖及び再循環ガスの供給量を調整する再循環ガス入口ガス量調整手段(11)及び/又は再循環ガス量調整手段(25)の閉鎖により1次ガスライン(17)の1次ガス量調整手段(21)と燃焼用ガスライン(18)の燃焼用ガス量調整手段(22)と分岐燃焼用ガスライン(34)の分岐燃焼用ガス供給量調整手段(35)を調節して、固体燃料バーナ(15)における燃焼用ガスとして空気を主体とする気体を用いる空気燃焼モードと、燃焼用ガス用酸素ライン(26)に供給する高酸素濃度ガスの供給量と再循環ガスライン(3)に供給する再循環ガス量と分岐燃焼用ガスライン(34)に供給する酸素濃度ガスの供給量を調整して、固体燃料バーナ(15)における燃焼用ガスとして高酸素濃度ガスと再循環ガスを混合する気体を用いる酸素燃焼モードとを切り替える固体燃料バーナを備えた燃焼装置の運転方法。
  5. 高酸素濃度ガスと再循環ガスとの混合ガスを主体とする気体を用いる酸素燃焼モードにおいて、前記1次ノズル(40)と2次ノズル(45)と3次ノズル(46)と1次追加ノズル(43)の各ノズルに供給される気体の酸素濃度が
    1次追加ノズル(43)>2次ノズル(45)及び3次ノズル(46)>1次ノズル(40)
    となるように前記ノズル(43,45、46、40)へ供給するガス量調整手段(35,22、21)を調節する
    ことを特徴とする請求項4記載の固体燃料バーナを備えた燃焼装置の運転方法。
  6. 1次追加ノズル(43)から噴出する燃焼用ガスの流速(B)が固体燃料を吹き飛ばす流速の上限値(B0)を超えないよう(B≦B0)にし、保炎器(60)の周りの酸素濃度(A)を、その下限値(A0)を上回り、その上限値(A1%)を下回るように(A1≧A≧A0)にし、1次ノズル(40)から噴出する燃料とその搬送ガスの混合ガスの流速(C)を、バーナ火炎を吹き飛ばす流速の上限値(C0)超えないよう(C≦C0)にし、前記ノズル(43,45、46、40)へ供給するガス量調整手段(35,22、21)を調節することを特徴とする請求項5記載の固体燃料バーナを備えた燃焼装置の運転方法。
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