JP5979621B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の遊技機に関する。
上記の遊技機は、複数台の遊技機が遊技店内においていわゆる遊技島と称される島設備
に設置されて遊技に供されている。このような遊技機は、遊技に関連した動作を実行する
各種の可動手段(例えば、演出役物や電動役物、回転リールなど)を備えており、遊技進
行の制御を司る主制御基板又は該主制御基板からの指令に基づき遊技演出の制御を司る演
出制御基板からの制御信号に基づきドライバ(モータドライバと称する)を制御すること
で、可動手段に設けられたモータ等の駆動源を駆動させるよう構成されている(例えば、
特許文献1を参照)。
特開2013−22468号公報
ところで、制御基板からモータドライバへの制御信号の伝送にシリアル方式を採用した
場合は、開発段階でのプログラムのデバッグ作業において、実行中のプログラムを一時停
止(ブレーク)する際に、パラレル方式とは異なり処理負担が大きいため、該ブレーク時
のICE(インサーキットエミュレータ)のマクロ命令を用いても、モータの出力をオフ
させることが困難であるという問題があった。そこで、その対策として、制御基板とモー
タドライバとの間に所定のパラレル信号(モータ停止信号)を伝送するための信号線を設
け、プログラムのブレーク時に該パラレル信号をLレベルからHレベルに変化させること
で、モータを駆動させるための制御信号(励磁データ)をモータドライバ内で無効化して
、モータの出力をオフさせるという機能を付加することが考えられている。しかしながら
、これは開発段階(プログラムのデバッグ作業)でのみ必要な機能であり、該遊技機が遊
技店内に設置されて稼働しているときは不要な機能であるのだが、これを放置しておくと
、モータドライバにおける上記パラレル信号の入力端子に、当該遊技機に発生する静電気
等を要因としたノイズが乗ることによって、通常動作中のモータの出力が突然オフしてし
まうという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、開発段階では駆動源の出力を
的確に停止させる機能を確保できる一方で、製品稼働時には当該機能が原因となって駆動
源が誤作動するのを未然に防止できる遊技機を提供することを目的とする。
このような目的達成のために、本発明に係る遊技機は、遊技に関連した動作を実行する
可動手段(例えば、実施形態における可動役物24)と、前記可動手段を動作させる駆動
源(例えば、実施形態におけるモータM)と、前記駆動源を駆動制御する駆動手段(例え
ば、実施形態におけるモータドライバ500)と、前記駆動手段に制御信号を送信して前
記駆動手段を制御する遊技制御手段(例えば、実施形態における主制御基板100および
演出制御基板200)とを備えた遊技機であって、前記駆動手段は、前記遊技制御手段か
らの駆動制御信号に基づき前記駆動源を駆動させる駆動源制御手段と、前記遊技制御手段
からの停止制御信号に基づき前記駆動源の駆動を強制的に停止させる駆動源停止手段と、
前記遊技制御手段からのモード制御信号に基づき前記停止制御信号を有効とする有効モー
ドと前記停止制御信号を無効とする無効モードとを選択的に切り替えるモード切替手段と
を備え、前記有効モードである場合は、前記停止制御信号を受信したとき、前記駆動制御
信号に基づく前記駆動源の駆動を強制的に停止させる一方、前記無効モードである場合は
、前記停止制御信号を受信したか否かに関わらず、前記駆動制御信号に基づき前記駆動源
を駆動させることを特徴とする。
本発明に係る遊技機によれば、開発段階では駆動源の出力を的確に停止させる機能を確
保できる一方で、製品稼働時には当該機能が不具合の原因となってノイズ等の影響により
駆動源が誤作動するのを未然に防止可能である。
本実施形態に係る、ぱちんこ遊技機の正面図である。 本実施形態に係る、ぱちんこ遊技機の背面図である。 本実施形態に係る、ぱちんこ遊技機の制御ブロック図である。 演出制御基板とモータドライバとの開発段階での接続状態を示すブロック図である。 演出制御基板とモータドライバとの製品稼働時の接続状態を示すブロック図である。 コマンドデータを説明するための模式図である。 モータドライバの回路構成を示すブロック図である。 モータドライバ内の出力制御回路を示すブロック図である。 モータ停止信号を有効とする場合の処理の流れを示すタイミングチャートである。 モータ停止信号を無効とする場合の処理の流れを示すタイミングチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態に
係る、ぱちんこ遊技機PMの正面図及び背面図を図1及び図2に示しており、まず、この
図を参照して、ぱちんこ遊技機PMの全体構成について概要説明する。
[ぱちんこ遊技機の基本構成]
始めに、図1を参照しながら、ぱちんこ遊技機PMの正面側の基本構造を説明する。ぱ
ちんこ遊技機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成された縦向きの固定保
持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠を
なす前枠2が互いの正面左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3により横開き開閉およ
び着脱が可能に取り付けられ、正面右側縁部に設けられたダブル錠と称される施錠装置4
を利用して常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
前枠2には、この前枠2の上部前面域に合わせた方形状のガラス枠5が上下のヒンジ機
構3を利用して横開き開閉および着脱可能に組み付けられ、施錠装置4を利用して常には
前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。前枠2には、遊技盤20が着脱可能にセット
保持され、常には閉鎖保持されるガラス枠5の複層ガラスを通して遊技盤20の正面の遊
技領域PAを視認可能に臨ませるようになっている。
ガラス枠5の前面側には、遊技の展開状況に応じて発光する枠ランプ(LEDランプ)
10や、遊技の展開状況に応じて効果音を発生するスピーカ11が設けられている。ガラ
ス枠5の下部には遊技球を貯留する上下の球皿(上球皿8及び下球皿9)が設けられてお
り、上球皿8の正面中央には遊技者によって押圧操作される演出ボタン15が設けられ、
下球皿9の正面右側には遊技球の発射操作を行う発射ハンドル12が設けられている。
遊技盤20は、ルータ加工等を施した矩形状の積層合板に、所定の図柄が印刷されたセ
ルを貼り付けて成型される化粧板を基板として構成される。遊技盤20の前面には、外レ
ール及び内レールが円弧状に固設されて遊技球が転動可能な略円形の遊技領域PAが区画
形成され、この遊技領域PAに風車や多数本の遊技釘とともに、第1始動口61、第2始
動口62、作動ゲート63、大入賞口64などの各種入賞口の他、第1特別図柄表示装置
71、第2特別図柄表示装置72、第1特図保留ランプ73、第2特図保留ランプ74、
普通図柄表示装置75、普図保留ランプ76などの各種表示装置が設けられている。
各入賞口61,62,63,64には、遊技球の入球又は通過を検出するための検出ス
イッチ611,621,631,641が設けられている。第2始動口62は、いわゆる
電チューと称される普通電動役物622を開閉駆動させるための普通電動役物ソレノイド
623を備える。大入賞口64は、いわゆるアタッカーと称される特別電動役物642を
開閉駆動させるための大入賞口ソレノイド643を備えている。遊技領域PAの略中央に
はセンター飾り22が配設されており、このセンター飾り22の中央開口を通して演出表
示装置70の画面が視認可能に設けられている。遊技領域PAの下端には各入賞口に入球
せずに転動流下した遊技球を遊技盤20の裏側へ排出するアウト口29が設けられている
。また、普通図柄表示装置75の左側には、特別遊技におけるラウンド遊技の回数(ラウ
ンド数:特別電動役物642が連続して作動する回数)を表示するラウンド表示器77が
設けられている。
演出表示装置70は、演出表示装置70の画面上に、装飾図柄の変動表示や予告演出表
示などが実行される装飾図柄表示部700と、第1特図保留ランプ73と同期して第1特
別図柄の保留表示が実行される第1特図保留表示部701と、第2特図保留ランプ74と
同期して第2特別図柄の保留表示が実行される第2特図保留表示部702とが設けられて
いる。本実施形態では、演出表示装置70として、液晶表示装置を採用している。装飾図
柄表示部700には、所定の有効ライン(不図示)上に、装飾図柄の変動表示領域となる
三列の表示領域(左表示領域Z1、中表示領域Z2、右表示領域Z3)が設けられており
、左表示領域Z1・中表示領域Z2・右表示領域Z3にそれぞれ対応して、装飾図柄の左
図柄・中図柄・右図柄が停止表示される。特図保留表示部701,702には、特別図柄
の作動保留球が生起されると所定の保留画像が該作動保留球の発生順に従って順番に表示
される一方、当該作動保留球が消化されると対応する保留画像が消失される。
センター飾り22は、演出表示装置70の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装
置70の画面の保護、装飾等の機能を有する。センター飾り22には、遊技の展開状況に
応じた演出動作を実行する複数の可動役物24(24A,24B,24C,24D,…)
が設けられている。各可動役物24は、予め設定された演出パターンに従って、演出表示
装置70における演出画像と連動又は独立して、例えば、直線運動、回転運動、開閉運動
などの演出動作を実行する。各可動役物24は、図4に示すように、駆動源としてモータ
M(MA,MB,MC,MD,…)を備えるとともに、各可動役物24の初期位置を検出
するための第1センサ91(91A,91B,91C,91D,…)と、各可動役物24
の最大可動位置を検出するための第2センサ92(92A,92B,92C,92D,…
)とを備えている。なお、本実施形態では、モータMとしてステッピングモータを採用す
るが、可動役物24を動作可能なものであれば、ステッピングモータ以外のモータや、ソ
レノイド等の他の駆動源を採用してもよい。また、センター飾り22には、遊技の展開状
況に応じて発光する盤ランプ(LEDランプ)25が設けられている。以下の説明では、
便宜上、枠ランプ10および盤ランプ25を総称して「演出ランプLP」とも称する。
続いて、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機PMの背面側の基本構造を説明する。前
枠2の背面側には、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりも幾分小型の矩形枠状に
形成された基枠体をベースとしてなる裏セット盤30が、上下のヒンジ機構3を介して前
枠2後方に横開き開閉及び着脱が可能に連結されている。この裏セット盤30には、前面
開放の矩形箱状をなす裏セットカバー30Cが着脱自在に装着されており、常には前枠2
に取り付けられた遊技盤20の裏面側を覆って配設されている(これにより後述する主制
御基板100、演出制御基板200、画像制御基板300が裏セットカバー30Cにより
覆われる)。
裏セット盤30の各部には、多数個の遊技球を貯留する貯留タンク31、貯留タンク3
1から右方に緩やかな下り傾斜を有して延びるタンクレール32、タンクレール32の右
端部に繋がり下方に延びる球供給通路部33、球供給通路部33により導かれた遊技球を
払い出す賞球払出ユニット34、賞球払出ユニット34から払い出された遊技球を上球皿
6に導くための賞球通路部35などが設けられている。
遊技盤10の背面側には、ぱちんこ遊技機PMの作動を統括的に制御する主制御基板(
主制御基板ユニット)100や、演出全般の制御を行う演出制御基板(演出制御基板ユニ
ット)200、遊技展開に応じた画像表示、効果音の制御を行う画像制御基板(画像制御
基板ユニット)300、などが取り付けられている。これに対して、裏セット盤30の背
面側には、遊技球の発射及び払い出しに関する制御を行う払出制御基板(払出制御基板ユ
ニット)400や、遊技施設側から受電して各種制御基板や電気・電子部品に電力を供給
する電源基板(電源基板ユニット)500などが取り付けられている。なお、これらの制
御基板は、不正改造防止のため、カシメ構造及び封印シール構造を有する透明樹脂製の基
板ケースに収容されたアッセンブリ状態で遊技盤20背面又は裏セット盤30背面の所定
位置にそれぞれ配設される。これらの制御基板とぱちんこ遊技機PM各部の電気・電子部
品とがハーネス(コネクタケーブル)を介して相互に接続されて、ぱちんこ遊技機PMが
作動可能に構成されている。
[ぱちんこ遊技機の基本動作]
以上のように構成される、ぱちんこ遊技機PMは、外枠1が遊技施設の遊技島に固定設
置され、前枠2、ガラス枠5、球皿ユニット6等が閉鎖施錠された状態で遊技に供され、
上球皿8に遊技球を貯留させて発射ハンドル12を回動操作することにより遊技が開始さ
れる。発射ハンドル12が回動操作されると、上球皿8に貯留された遊技球が、ガラス枠
5の背面側に配設される球送り機構13(図3を参照)によって1球ずつ発射機構14(
図3を参照)に送り出され、該発射機構14により遊技領域PAに打ち出される。
遊技領域PAを転動流下する遊技球が、第1始動口61、第2始動口62、大入賞口6
4のいずれかに入球すると、その入賞口の種別に応じた賞球が賞球払出ユニット33によ
り上球皿8又は下球皿9に払い出される。また、遊技球が第1始動口61又は第2始動口
62に入球すると、当否乱数、図柄乱数、変動パターン乱数が取得され、当該乱数値を所
定の上限個数まで特別図柄の保留球として一時記憶する。そして、所定の始動条件が成立
する場合に、最先の保留球に係る各乱数値に対して当否判定、図柄判定、変動パターン判
定を行い、この判定結果に応じた態様で、第1特別図柄表示装置71又は第2特別図柄表
示装置72において特別図柄が変動表示されるとともに、演出表示装置70において装飾
図柄が変動表示される。特別図柄および装飾図柄の変動表示は、前記選択された変動パタ
ーンに応じた変動時間の経過後に同期的に停止表示される。
特別図柄および装飾図柄が大当りを示す停止態様で確定表示された場合、すなわち、当
否判定の結果が大当りに該当する場合には、遊技者にとって有利な特別遊技に移行して、
大入賞口64の開閉動作が開始される。特別遊技としては、ラウンド遊技が2回(2ラウ
ンド)に設定された2R特別遊技や、ラウンド遊技が16回(16ラウンド)に設定され
た16R特別遊技などがある。特別遊技の終了後には、特別図柄の確率変動機能が作動す
る場合がある。特別図柄の確率変動機能が作動した場合には、通常の確率状態よりも特別
図柄の大当り確率が高い抽選が行われるため、比較的早期に新たな特別遊技が発生するよ
うになる。
[ぱちんこ遊技機の制御構成]
次に、図3を追加参照して、本実施形態に係るぱちんこ遊技機PMに搭載された各制御
基板について説明する。図3は、ぱちんこ遊技機PMの制御構成を示す制御ブロック図で
ある。
主制御基板100は、遊技に関する各種の演算処理を行うメインCPU101と、制御
プログラムや各種データ等を記憶したROM102と、一時記憶領域となるワークエリア
やバッファメモリとして機能するRAM103と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を
入出力するI/Oポート回路104とを備えて構成された主制御マイコン(ワンチップマ
イコン)110を搭載しており、メインCPU101がROM102に記憶された制御プ
ログラムに従って遊技進行に係る主要な制御を実行するように構成されている。その他、
主制御基板100には、図示省略するが、水晶発振器からのクロック信号を分周して内部
システムクロックを生成するクロック回路、メインCPU101が誤動作や暴走状態とな
ったときにリセットをかけて正常な状態に復帰させるWDT回路、リアルタイム割込みの
発生や時間計測を可能とするCTC回路、シリアルデータを入出力するためのシリアル通
信回路などが搭載されており、これらが内部バスを介して相互に接続されている。
また、主制御基板100は、第1始動口スイッチ611、第2始動口スイッチ621、
作動ゲートスイッチ631および大入賞口スイッチ641などと電気的に接続されており
、I/Oポート回路104を介して、各種スイッチからの検出信号をメインCPU101
に入力する。また、主制御基板100は、第1特別図柄表示装置71、第2特別図柄表示
装置72、第1特図保留ランプ73、第2特図保留ランプ74、普通図柄表示装置75お
よび普図保留ランプ76に電気的に接続され、さらに、普通電動役物ソレノイド623お
よび特別電動役物ソレノイド643、に電気的に接続されており、I/Oポート回路10
4を介して、メインCPU101からの制御信号を各種表示手段および各種ソレノイドに
送信する。
主制御基板100と演出制御基板200との間では、主制御基板100から演出制御基
板200へと向かう単一方向のみで通信可能に接続されており、主制御基板100から演
出制御基板200へ各種の演出制御コマンドが送信される。演出制御基板200から主制
御基板100へデータを送信することはできず、また、主制御基板100に対してデータ
の送信を要求することはできない。
演出制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドに基づき遊技演出に
関する各種の演算処理を行うサブメインCPU201、演出制御プログラムや各種データ
等を記憶したROM202、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機
能するRAM203と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート回
路204と、を備えて構成された演出制御マイコン(ワンチップマイコン)210を搭載
しており、サブメインCPU201がROM202に記憶された制御プログラムに従って
遊技演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。その他、演出制御基板20
0には、図示省略するが、水晶発振器からのクロック信号を分周して内部システムクロッ
クを生成するクロック回路、サブメインCPU201が誤動作や暴走状態となったときに
リセットをかけて正常な状態に復帰させるWDT回路、タイマ割込み等の各種割込みを起
動させる割込みコントローラ、シリアルデータを入出力するためのシリアル通信回路など
が搭載されており、これらが内部バスを介して相互に接続されている。
また、演出制御基板200は、ランプ接続基板91と電気接続されている。サブメイン
CPU201は、シリアル通信回路を介して、ランプ接続基板91を制御するための制御
コマンド(ランプデータ)を送信する。なお、本例では、演出制御基板200とランプ接
続基板91とは、クロック同期式のシリアル通信が採用されており、コマンドデータ伝送
用のデータ線とは別の信号線(クロック線)で送信されるクロック信号に同期して、制御
コマンドが当該データ線を介して1ビットずつ送信される。ランプ接続基板91は、演出
制御基板200から送信されるLED駆動用の制御コマンドを受けて機能するLEDドラ
イバ(図示せず)を内蔵しており、この制御コマンドに基づき回路内のスイッチをオン/
オフ切り替えることにより、演出ランプLPに対して駆動電流を供給又は遮断して、演出
ランプLPを点灯又は消灯させる制御を行う。
さらに、演出制御基板200は、複数のモータドライバ500と電気接続されている。
サブメインCPU201は、シリアル通信回路を介して、各モータドライバ500を制御
するための制御コマンド(励磁データ)を送信する。なお、本例では、演出制御基板20
0とモータドライバ500とは、クロック同期式のシリアル通信が採用されており、コマ
ンドデータ伝送用のデータ線とは別の信号線(クロック線)で送信されるクロック信号に
同期して、制御コマンドが当該データ線を介して1ビットずつ送信される(詳細後述)。
モータドライバ500は、演出制御基板200から送信されるモータ駆動用の制御コマン
ドに基づき回路内のスイッチをオン/オフ切り替えることにより、各可動役物24のモー
タMの各励磁コイルに対して駆動電流を供給又は遮断して、各可動役物24を動作させる
制御を行う。
画像制御基板300は、演出制御基板200からの画像制御コマンドに基づき画像演出
に関する各種の演算処理を行うサブサブCPU301と、画像制御プログラムや各種デー
タ等を記憶したROM302と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとし
て機能するRAM303と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポー
ト回路304とを備えて構成された画像制御マイコン(ワンチップマイコン)310を搭
載しており、サブサブCPU301がROM302に記憶された制御プログラムに従って
画像演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。
払出制御基板400は、払出CPU401、ROM402およびRAM403を主体と
して構成されている。払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続
されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて賞球払出ユニット34
を駆動させて賞球を払い出すための制御を実行するとともに、発射ハンドル12の操作量
に基づき球送り機構13と発射機構14とを同期的に駆動させて遊技球の発射の制御を実
行する。
電源基板500は、詳細図示を省略するが、遊技島の電源設備から供給される一次電源
を基に、各制御基板で使用される通常時の電源を生成するための通常電源回路と、バック
アップ電源(VBB)を生成するためのバックアップ電源回路と、電圧低下による電源断
を監視するための電源断監視回路とを具備して構成され、各制御基板や遊技用機器等の電
子・電気部品に必要な電源を供給する。電源基板500には、通常電源回路を起動させる
ための電源スイッチが接続されており、該電源スイッチがオンになると、電源基板500
の通常電源回路から各制御基板などに所定の電源が供給される。電源基板500は、遊技
島の電源装置からの電源供給が遮断されたことを検出可能に構成されており、電源断の検
出時にはその旨を報知する電源断信号(NMI信号)を主制御基板100、演出制御基板
200、払出制御基板400に送信する。なお、バックアップ電源回路は、遊技島の電源
装置からぱちんこ遊技機PMに電源が供給されているときに充電される仕組みとなってい
る。また、電源基板500には、ぱちんこ遊技機PMの電源投入時に、主制御基板100
のRAM103の一時記憶内容を一旦消去して初期値を設定するためのRAMクリアスイ
ッチ(図示せず)が接続されている。
[モータドライバ]
次に、図4〜図8を追加参照しながら、本実施形態に係るモータドライバ500につい
て説明する。図4は演出制御基板200とモータドライバ500との開発段階での接続状
態を示すブロック図、図5は演出制御基板200とモータドライバ500との製品稼働時
の接続状態を示すブロック図、図6はコマンドデータを説明するための模式図、図7はモ
ータドライバ500の回路構成を示すブロック、図8はモータドライバ500内の出力制
御回路504を示すブロック図である。
図4および図5に示すように、演出制御基板200と各モータドライバ500との間は
、複数の信号線によって電気接続されている。複数の信号線のうち、データ線DOUT、
データ線DIN、クロック線CLKはシリアル通信用の信号線(シリアル線)であり、イ
ネーブル線EN、接続線STOPはパラレル通信用の信号線(パラレル線)である。演出
制御基板200はモータドライバ500に対して、モータ制御に係るコマンドをデータ線
DOUTを介して送信する。一方、モータドライバ500は演出制御基板200に対して
、センサ入力に係るコマンドをデータ線DINを介して送信する。
モータドライバ500は、演出制御基板200からのコマンドに基づき、各可動役物2
4を動作させるためのモータMを駆動制御する。以降では、図4および図5に示すように
、モータドライバ500を個別に指すときは、モータドライバ500(1),500(2
),…というように番号を付し、モータドライバ500を総称するときは番号を省略する
モータドライバ500(1)には可動役物24A,24Bが接続され、モータドライバ
500(2)には可動役物24C,24Dが接続されている。各モータドライバ500か
ら各可動役物24へは、各モータMを回転駆動するための電力供給が行われ、各可動役物
24から各モータドライバ500へは、各センサS1,S2の検出信号が入力される。な
お、本実施形態では、各モータドライバ500に2個の可動役物24を割り当てているが
、例えば、各モータドライバ500に1個の可動役物24や3個以上の可動役物24を割
り当ててもよい。
モータMは、例えば、X相、Y相、X相、Y相の磁界を形成する励磁コイルを有す
る2相のユニポーラ型ステッピングモータであり、その回転軸に取り付けられたロータと
、その外側に固定されたステータとで構成される。各ステータには対応する励磁コイルが
それぞれ巻線されており、励磁コイルに励磁電流を流して磁力を発生させると、ロータが
引き付けられることで一定角度(1ステップ角度)だけ回転する。
<コマンド>
続いて、図6を追加参照して、演出制御基板200とモータドライバ500との間で送
受信されるコマンドデータについて説明する。ここで、演出制御基板200からモータド
ライバ500へは、データ線DOUTを介して励磁出力コマンドとモータ停止信号有効/
無効コマンドとが一定周期毎に送信され、モータドライバ500から演出制御基板200
へは、データ線DINを介してセンサ入力コマンドが一定周期毎に送信される。なお、本
実施形態では、これらのコマンドデータをシリアルデータと称することもある。
まず、励磁出力コマンドは、本例では16ビット長のデータであり、「デバイスID」
、「ICアドレス」、「チャンネル」、「励磁データ」、「エンドコード」を含む。
「デバイスID」は、デバイス固有の型式を指定するための情報であり、本例ではモー
タドライバ500の型式に対応して「110」の固定値が設定される。
「ICアドレス」は、複数のモータドライバ500のうち、対象のモータドライバ50
0を指定するための情報である。ここで、各モータドライバ500には、「0000」〜
「1110」までの固有アドレスが割り当てられており、その固有アドレスに応じた特定
のモータドライバ500を個別指定することも、「1111」にて全てのモータドライバ
500を一括指定することも可能である。
「チャンネル」は、前記指定されたモータドライバ500において、該モータドライバ
500に割り当てられた二つのモータMのうち、対象のモータMを指定するための情報で
ある。前述のとおり、各モータドライバ500には、二つのモータMが割り当てられてお
り、「01」が設定されるとチャンネルA(又はチャンネルC)に対応するモータMA(
又はモータMC)が指定され、「10」が設定されるとチャンネルB(又はチャンネルD
)に対応するモータMB(又はモータMD)が指定される。
「励磁データ」は、出力する端子を指定するための情報である。すなわち、「励磁デー
タ」の各ビットは、対応する出力端子に電流を流すことを表すオン状態「1」と、電圧を
流さないことを表すオフ状態「0」のいずれかを示す。本例では、例えば2相励磁方式を
採用する場合、励磁データは、2相励磁方式のシーケンスに従って、φX,φY,φX
,φYの4ビットを1単位とするデータとなり、正転方向CWに動作させる場合は、「
1001」、「1100」、「0110」、「0011」…の順に生成し、反転方向CC
Wに動作させる場合は、「0011」、「0110」、「1100」、「1001」…の
順に生成する。この励磁データにより、モータMの励磁相が定まり、その励磁コイルに対
して電流が供給される。他方、モータMを出力停止(励磁なし停止)する場合には、励磁
データは「0000」となる。なお、上記の2相励磁に限定されず、1相励磁や1−2相
励磁などの他の励磁方式を採用してもよい。
「エンドコード」は、「101」の固定値が設定される。
次いで、モータ停止信号有効/無効コマンドは、本例では16ビット長のデータであり
、「デバイスID」、「ICアドレス」、「有効/無効指定」、「モード」、「エンドコ
ード」を含む。ここで、デバイスID、ICアドレス、エンドコードについては、前述し
ているので説明を省略する。なお、ICアドレスには、全モータドライバ500を一括指
定するため「1111」が設定される。これは、モータ停止信号有効/無効コマンドが、
全モータドライバ500を一括制御するためのコマンドであることを意味する。
「有効/無効指定」は、本コマンドがモータ停止信号有効/無効コマンドであることを
識別するための情報である。換言すれば、上述の励磁出力コマンドと区別するための情報
である。
「出力停止有効/無効データ」は、本コマンドがモータ停止信号有効コマンド又はモー
タ停止信号無効コマンドのいずれであるかを識別するための情報、すなわち、モータ停止
信号を有効(出力停止有効モード)又はモータ停止信号を無効(出力停止無効モード)に
設定するための情報である。
次いで、センサ入力コマンドは、「センサ入力データ」を含む。「センサ入力データ」
は、各検出センサS1,S2から入力された検出情報を示す情報である。この検出情報に
より、演出制御基板200側では、可動役物24が、(イ)初期位置に存在する、(ロ)
最大可動位置に存在する、(ハ)中間位置に存在する(初期位置および最大可動位置に存
在しない)、のいずれの状態であるかを検出できる。
<モータドライバの回路構成>
続いて、図7を参照して、モータドライバ500の回路構成について説明する。以降で
は、複数のモータドライバ500(1),500(2),…のうち、モータドライバ50
0(1)を代表して説明する。
モータドライバ500は、図7に示すように、入力端子として、DOUT端子、CLK
端子、EN端子、STOP端子、INA0〜A1端子、INB0〜B1端子を備え、出力
端子として、OUTA1〜A4端子、OUTB1〜B4端子、DIN端子を備える。
DOUT端子はデータ線DOUTに接続されて、例えば16ビット長のコマンドデータ
が入力される。CLK端子はクロック線CLKに接続されて、コマンドデータに含まれる
単位データ(1ビット分のデータ)を識別するためのクロック信号が入力される。EN端
子はイネーブル線ENに接続されて、コマンドデータの通信の開始および終了を判定する
ためのイネーブル信号が入力される。また、OUTA1〜A4端子はモータMAの各励磁
コイルに接続され、OUTB1〜B4端子はモータMBの各励磁コイルに接続される。ま
た、INA0,A1端子は検出センサS1A,S2Aに接続され、INB0,B1端子は
検出センサS1B,S2Bに接続される。
ここで、開発段階では、図4に示すように、STOP端子は接続線STOPに接続され
て、演出制御基板200からモータMを停止させるためのモータ停止信号が入力される。
これは、開発段階でのプログラムのデバッグ作業において、実行中のプログラムを一時停
止(ブレーク)するときに、演出制御基板200からSTOP端子にモータ停止信号を入
力させることで、該ブレークポイントでモータMを的確に停止させるためである。一方、
遊技店での製品稼働時には、図5に示すように、STOP端子はグランドに短絡されてお
り、演出制御基板200からのモータ停止信号がSTOP端子へ入力されることはない。
しかしながら、このSTOP端子に当該遊技機に発生する静電気等を要因としたノイズが
乗ることで、モータ停止信号がSTOP端子に入力された状態となるおそれがあり、その
結果、通常動作中のモータMが突然停止(誤動作)してしまうという不具合が生じる。そ
こで、本実施形態では、STOP端子に入力されるモータ停止信号(以下「演出制御基板
からのモータ停止信号」と「ノイズによるモータ停止信号」の両者を含む)を有効又は無
効に切り替えることで、開発段階のブレーク時においてはモータMを的確に停止させる機
能を確保できる一方で、製品稼働時には当該機能が不具合の原因となることを防止できる
ように構成している(詳細後述)。
モータドライバ500は、図7に示すように、通信回路501、記憶回路502、比較
回路503、出力制御回路504、出力回路505、入力回路506を含む。
通信回路501は、CLK端子から入力したクロック信号の立ち上がりのタイミングで
、DOUT端子からコマンドデータを入力し、これをシリアルデータとして取り込む。こ
のとき、通信回路501は、コマンドデータの「ICアドレス」が自身の固有アドレスと
一致する場合に該コマンドデータを有効とし、自身の固有アドレスと一致しない場合には
該コマンドデータを無効として扱う。また、自身の固有アドレスが指定されている場合は
、コマンドデータの「チャンネル」で指定されたモータMA又はMBを制御対象とする。
なお、通信回路501には、演出制御基板200からイネーブル信号(Lレベル:イネー
ブル、Hレベル:ディスイネーブル)が入力されており、イネーブル信号がHレベルから
Lレベルに変化したときに通信の開始を判定し、イネーブル信号がLレベルからHレベル
に変化したときに通信の終了を判定する。
記憶回路502は、例えばシフトレジスタやラッチレジスタ等を内蔵して構成され、通
信回路501で取り込んだシリアルデータを取得して保持する。このシリアルデータは、
演出制御基板200から所定のロード信号が通信回路501へ入力されるまでの間、記憶
回路502にて保持される一方で、ロード信号が入力されたとき、「励磁データ」が出力
制御回路504へ転送され、「出力停止有効/無効データ」が比較回路503へ転送され
る。このロード信号の入出力タイミングには、例えば、全てのモータドライバ500に励
磁出力コマンドを送信した後のタイミングや、全てのモータドライバ500にモータ停止
信号有効/無効コマンドを送信した後のタイミングなどがある。このようにロード命令を
全てのモータドライバ500へのコマンド送信後とすることで、全てのモータMの同期制
御を図ることができる。なお、記憶回路502は、次のロード信号が入力されるまでは、
シリアルデータを保持して、比較回路503および出力制御回路504へのデータ出力を
維持する。そして、次のロード信号が入力されたときに、それまで保持したシリアルデー
タをクリアして、通信回路501から新たに取り込んだシリアルデータを取得して保持す
る。
比較回路503は、記憶回路502から転送された「出力停止有効/無効データ」を解
析して、入力されたコマンドがモータ停止信号有効コマンド又はモータ停止信号無効コマ
ンドであるか否かを比較する。比較回路503は、前記比較の結果、モータ停止信号無効
コマンドと一致する場合は、出力制御回路504へ出力停止無効信号(Lレベル)を出力
する。一方、比較回路503は、前記比較の結果、モータ停止信号有効コマンドと一致す
る場合には、出力制御回路504へ出力停止有効信号(Hレベル)を出力する。なお、比
較回路503は、シリアルデータがない場合(1回目のモータ停止信号有効/無効コマン
ドを受信する前)は、出力制御回路504へ出力停止無効信号(Lレベル)を出力する。
出力制御回路504は、比較回路503からの出力停止有効/無効信号に応じて、モー
タ停止信号を有効とする出力停止有効モード、又は、モータ停止信号を無効とする出力停
止無効モードに切り替えて、モータ停止信号の入力状態(L/Hレベル)に基づき、励磁
データを出力回路505へ転送するか否かを制御する。すなわち、出力制御回路504は
、比較回路503から出力停止無効信号(Lレベル)が入力された場合、STOP端子か
ら入力されたモータ停止信号を無効とする出力停止無効モードに切り替え、該モータ停止
信号がLレベル又はHレベルのいずれの場合であっても、比較回路503から入力した励
磁データを出力回路505へ転送する。一方、出力制御回路504は、比較回路503か
ら出力停止無効信号(Hレベル)が入力された場合、STOP端子から入力されたモータ
停止信号を有効とする出力停止有効モードに切り替え、該モータ停止信号がHレベルであ
れば、記憶回路503から入力された励磁データを出力回路505へ転送せす遮断する。
なお、図8に示すように、出力制御回路504は、例えばNAND回路5041とAN
D回路5042とを組み合わせて構成することができる。この組合せ回路は、出力端子と
同じ数(本例では8つ)だけ備えられる。NAND回路5041には、比較回路503か
らの出力停止有効/無効信号と、STOP端子からのモータ停止信号とが入力される。N
AND回路5041は、図8中の機能表に示すように、出力停止有効信号(Hレベル)が
入力された場合は、モータ停止信号(Hレベル)を有効化して、AND回路5042へH
レベル出力する(出力停止有効モード)。一方、出力停止無効信号(Lレベル)が入力さ
れた場合には、モータ停止信号(Hレベル)を無効化して、AND回路5042へLレベ
ル出力する(出力停止無効モード)。次いで、AND回路5042には、NAND回路5
041からの出力信号(L/Hレベル信号)と、記憶回路503からの励磁データ(励磁
データのうちの1ビット分のデータ信号)とが入力される。AND回路5042は、図8
中の機能表に示すように、NAND回路5041からの出力信号がHレベルの場合、すな
わち、出力停止無効モードの場合には、励磁データ「0」又は「1」をそのまま転送する
。一方、NAND回路5041からの出力信号がLレベルの場合、すなわち、出力停止有
効モードの場合には、励磁データを遮断してLレベル(「0」)を出力する。なお、この
図8に示す回路構成は一例であり、当然ながら他の回路構成を採用してもよい。
出力回路505は、内部的にダーリントン接続された複数のトランジスタ(本例では8
つのトランジスタ)を有して構成され、各トランジスタには各出力端子(OUTA1〜A
4端子、OUTB1〜B4端子)が1:1の関係で接続されている。トランジスタは、周
知の構成のため図示を省略するが、ゲートに出力制御回路が接続され、ソースが接地され
、ドレインにモータの各励磁コイルの一端が接続されている。なお、モータMの各励磁コ
イルの他端は電源(例えば16V)に接続されている。そして、出力制御回路504から
の励磁信号(励磁データ)は、出力回路505のトランジスタのゲートに入力される。ゲ
ートに励磁信号(Hレベル)が入力されている間、すなわち、ゲートに閾値を超える電圧
が印加されている間、ドレインからソース間に電流が流れるようになり、結果として、出
力端子(OUTA1〜A4端子、OUTB1〜B4端子)にトランジスタを介して接続さ
れたモータMの励磁コイルに電流が供給され、モータMが回転駆動する。
入力回路506は、センサS1,S2からの検出情報(センサ入力データ)を記憶回路
502に転送する。記憶回路502は、入力回路506から転送されたセンサ入力データ
を保持する。通信回路501は、励磁出力コマンドの受信と同期したかたちで、記憶回路
502に保持されたセンサ入力データ(センサ入力コマンド)を送信フォーマットに従っ
て演出制御基板200へ送信する。すなわち、通信回路501は、励磁出力コマンドのデ
バイスIDとICアドレスとチャンネルとを受信することで、制御対象のモータMに対応
したセンサS1,S2を特定することができ、記憶回路502に保持された該センサS1
,S2のセンサ入力データをクロック信号の立下りのタイミングで演出制御基板200へ
送信するようになっている。
[作用]
次に、本実施形態の理解を容易なものとするために、ぱちんこ遊技機PMの特徴的作用
について説明する。図9はモータ停止信号を有効とする場合の処理の流れを示すタイミン
グチャート、図10はモータ停止信号を無効とする場合の処理の流れを示すタイミングチ
ャートである。
始めに、図9を参照しながら、例えば開発段階でのプログラムのデバッグ時に、モータ
停止信号を有効とする場合の処理について説明する。なお、図4に示すように、開発段階
では、演出制御基板200とモータドライバ500との間は、接続線(パラレル線)ST
OPで接続されており、演出制御基板200からモータドライバ500に対してモータ停
止信号(L/Hレベル)を送信可能である。
まず、モータMの作動中において、図中のタイミングT101で、演出制御基板200
からモータドライバ500へモータ停止信号無効コマンドが送信される。これにより、図
中のタイミングT102で、モータ停止信号を無効化する出力停止無効モードが設定され
る。なお、このとき演出制御基板200から出力されるモータ停止信号はLレベル(非ア
クティブ)とする。次いで、図中のタイミングT103で、演出制御基板200からモー
タドライバ500へ励磁出力コマンドが送信され、この励磁出力コマンドに含まれる励磁
データに基づき、モータMの出力が継続される(図中のタイミングT104)。
続いて、図中のタイミングT105で、演出制御基板200からモータドライバ500
へモータ停止信号有効コマンドが送信される。これにより、図中のタイミングT106で
、モータ停止信号を有効化する出力停止有効モードが設定される。次いで、図中のタイミ
ングT107で、演出制御基板200からモータドライバ500へ励磁出力コマンドが送
信され、この励磁出力コマンドに含まれる励磁データに基づき、モータMの出力が継続さ
れる(図中のタイミングT108)。
そして、図中のタイミングT109で、プログラムの実行を一時停止(ブレーク)する
場合、該ブレークポイントで、例えばICE(インサーキットエミュレータ)の機能によ
り、演出制御基板200からモータ停止信号(Hレベル)を送信する。このとき既に出力
停止有効モードに遷移しているため、モータ停止信号(Hレベル)がSTOP端子から入
力されると、モータドライバ500において、出力制御回路504から出力回路505へ
の励磁データの出力が遮断され、出力回路505のトランジスタがオフ状態となる。従っ
て、モータMの各励磁コイルには電圧が供給されず、その結果として、図中のタイミング
T110で、モータMの出力がオフとなる。以上のように、プログラムのデバッグ作業で
は、ブレークポイントでモータMの出力を的確に停止させて、デバッグ作業を効率的に行
うことが可能となる。
次に、図10を参照しながら、例えば遊技店での製品可動時に、モータ停止信号を無効
とする場合の処理について説明する。なお、図5に示すように、遊技店での製品稼働時に
は、モータ停止信号を使用する必要性がないため、モータドライバ500のSTOP端子
はグランドに短絡させており、演出制御基板200からモータドライバ500に対してモ
ータ停止信号(L/Hレベル)を送信不能である。
始めに、図9を参照しながら、例えば開発段階でのプログラムのデバッグ時に、モータ
停止信号を有効とする場合の処理について説明する。なお、前述のとおり、開発段階では
、演出制御基板200とモータドライバ500との間は、接続線STOPで接続されてお
り、演出制御基板200からモータドライバ500に対してモータ停止信号(L/Hレベ
ル)を送信可能である。
まず、モータMの作動中において、図中のタイミングT201で、演出制御基板200
からモータドライバ500へモータ停止信号無効コマンドが送信される。これにより、図
中のタイミングT202で、モータ停止信号を無効化する出力停止無効モードが設定され
る。なお、このとき演出制御基板200から出力されるモータ停止信号はLレベル(非ア
クティブ)とする。次いで、図中のタイミングT203で、演出制御基板200からモー
タドライバ500へ励磁出力コマンドが送信され、この励磁出力コマンドに含まれる励磁
データに基づき、モータMの出力が継続される(図中のタイミングT204)。
続いて、図中のタイミングT205で、演出制御基板200からモータドライバ500
へモータ停止信号無効コマンドが再度送信される。これにより、図中のタイミングT20
6で、引き続き、モータ停止信号を無効化する出力停止無効モードが設定される。次いで
、図中のタイミングT207で、演出制御基板200からモータドライバ500へ励磁出
力コマンドが送信され、この励磁出力コマンドに含まれる励磁データに基づき、モータM
の出力が継続される(図中のタイミングT208)。
このとき、図中のタイミングT209で、当該遊技機に発生する静電気等を要因とした
ノイズの影響によって、ストップ端子に閾値を超える電圧が印加された場合(ノイズによ
るモータ停止信号(Hレベル)が入力された場合)であっても、現時点で出力停止無効モ
ードに遷移しているため、該モータ停止信号(Hレベル)は無効化される。そのため、モ
ータドライバ500において出力制御回路504から出力回路505への励磁データの出
力は維持され、出力回路505のトランジスタがオン状態を保持し続けることで、モータ
の各励磁コイルに電圧が供給され、その結果として、図中のタイミングT210で、モー
タMの出力はオン状態を継続する。従って、遊技機の製品稼働時には、モータドライバ5
00において、STOP端子に乗るノイズの影響を回避して、モータMが誤動作するのを
防止することができる。
以上、本実施形態によれば、シリアル通信方式によるモータ制御において、開発段階の
デバッグ時には、プログラムのブレークポイントで駆動源(モータM)の出力を的確に停
止させる機能を確保し、これによりデバッグ作業を効率的に行うことができる一方で、製
品稼働時には、当該機能が不具合の原因となることを回避して、ノイズ等の影響で駆動源
(モータM)が誤動作するのを未然に防止することが可能である。
また、本実施形態では、開発段階のデバッグ時には、演出制御基板200とモータドラ
イバ500との間を接続線STOPで接続してモータ停止信号の送受信を可能とする一方
で、製品稼働時には、前記接続を解除してSTOP端子をグランドに短絡させることで、
ノイズの影響を受け難くして、モータ制御の信頼性をより一層向上させることが可能であ
る。また、演出制御基板200とモータドライバ500とを接続する接続線STOPをグ
ランドに短絡するためのスイッチ手段を設けて、該スイッチ手段の切り替えによって、開
発段階では短絡を解除し、製品稼働時にはグランドに短絡させるようにしてもよい。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲であれば適宜改良可能である。
上述の実施形態では、演出制御基板200側でのタイマ割込み処理内で、演出制御基板
200からモータドライバ500へ各コマンドが送信され、例えば、図10中のタイミン
グT100,100でのコマンド送信はN回目(N周期目)のタイマ割込み処理内で実行
され、タイミングT100,100でのコマンド送信はN+1回目(N+1周期目)のタ
イマ割込み処理内で実行されることを想定している。すなわち、励磁出力コマンドとモー
タ停止信号有効/無効コマンドとは割込み周期毎に1セットとして送信されることになる
。ただし、このようにモータ停止信号有効/無効コマンドを定期的(割込み周期毎)に送
信する場合に限定されず、例えば、モータ停止信号有効/無効コマンドを遊技機の電源投
入時のみに送信する構成としてもよく、この電源投入時の設定に応じて出力停止有効/無
効モードを決定し、遊技機の電源が遮断されるまでの間、当該モードを維持できるように
してもよい。この構成によれば、制御基板にかかる制御負担を軽減させて、遊技進行又は
遊技演出を円滑に処理することができる。さらに、出力停止有効モードに遷移する場合に
のみモータ停止有効/無効コマンドを送信し、モータ停止有効/無効コマンドを送信しな
い場合、あるいは、通信エラー等の不具合でモータ停止有効/無効コマンドを受信できな
い場合には、出力停止無効モードに遷移させるように構成してもよい。この構成によれば
、上記と同様に、制御基板にかかる制御負担を軽減させて、遊技進行又は遊技演出を円滑
に処理することができるとともに、通信エラー等の不具合に伴い、モード切り替えを正確
に行うことができず、モータが誤動作するという二次的な不具合が発生するのを防止でき
る。
また、上述の実施形態では、通信回路501におけるコマンドデータ(シリアルデータ
)の取り込み開始および終了を、ノイズに対する堅牢性を高めるため、イネーブル信号(
L/H)の変化に基づき行っているが、この構成に限定されるものではなく、例えば、コ
マンドデータの最初と最後にスタートコードとエンドコードを設定して、該コードの検出
によってコマンドデータ(シリアルデータ)の取り込み開始および終了をしてもよく、こ
の場合にはモータ制御の処理負担が軽減される。
また、上述の実施形態では、ロード信号の入力を契機として記憶回路502から出力制
御回路504等へシリアルデータを転送しているが、この構成に限定されるものではなく
、シリアルコマンドの最終ビット(16ビット目)を入力したときにシリアルデータを転
送したり、シリアルコマンドの最終ビット(16ビット目)を入力した後でイネーブル信
号がLレベルからHレベルに変化したときにシリアルデータを転送するようにしてもよい
。また、シリアルコマンド内にロード命令を設定してもよい。
また、上述の実施形態において、複数のモータドライバ500(1),500(2),
…は、同一の型式であっても、異なる形式であってもよい。同様に、複数のモータMA,
MB,MC,MD,…も、同一の型式であっても、異なる形式であってもよい。
また、上述の実施形態では、遊技に関連した動作を実行する可動手段として、所定の演
出パターンに従って演出動作を実行する可動役物24を例示して説明したが、この構成に
限定されるものではなく、例えば、遊技球を入球容易又は困難な状態へ開閉動作する電動
役物(普通電動役物、特別電動役物)や、入賞の種別に応じた個数の遊技媒体を払出動作
する払出部材、遊技球を発射機構へ球送りする球送り部材、遊技球を遊技領域へ向けて打
球する発射部材、周方向に複数種の図柄が配列されて回転動作する回転リールなど、他の
可動手段に適用してもよい。
なお、上述の実施形態においては、ぱちんこ遊技機に適用した場合を例示して説明した
が、これに限定されるものではなく、ぱちんこ遊技機以外の遊技機、例えば、スロットマ
シン、アレンジボール機、雀球遊技機、封入式遊技機(所定個数の遊技球を機内に封入し
て循環使用する遊技機)等の他の遊技機にも適用することができ、同様の効果を得ること
ができる。
PM ぱちんこ遊技機(遊技機)
PA 遊技領域
M モータ(駆動源)
1 外枠
2 前枠
5 ガラス枠
20 遊技盤
24 可動役物(可動手段)
100 主制御基板(遊技制御手段)
200 演出制御基板(遊技制御手段)
500 モータドライバ(駆動手段)
501 通信回路
502 記憶回路
503 比較回路(駆動源停止手段、モード切替手段)
504 出力制御回路(駆動源制御手段、駆動源停止手段、モード切替手段)
505 出力回路(駆動源制御手段、駆動源停止手段)
506 入力回路

Claims (1)

  1. 遊技に関連した動作を実行する可動手段と、前記可動手段を動作させる駆動源と、前記駆動源を駆動制御する駆動手段と、前記駆動手段に制御信号を送信して前記駆動手段を制御する遊技制御手段とを備えた遊技機であって、
    前記駆動手段は、
    前記遊技制御手段からの駆動制御信号に基づき前記駆動源を駆動させる駆動源制御手段と、
    前記遊技制御手段からの停止制御信号に基づき前記駆動源の駆動を強制的に停止させる駆動源停止手段と、
    前記遊技制御手段からのモード制御信号に基づき前記停止制御信号を有効とする有効モードと前記停止制御信号を無効とする無効モードとを選択的に切り替えるモード切替手段とを備え、
    前記有効モードである場合は、前記停止制御信号を受信したとき、前記駆動制御信号に基づく前記駆動源の駆動を強制的に停止させる一方、前記無効モードである場合は、前記停止制御信号を受信したか否かに関わらず、前記駆動制御信号に基づき前記駆動源を駆動させることを特徴とする遊技機。
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