JP5978107B2 - 造管装置及びそれを用いた造管方法 - Google Patents

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Description

本発明は、造管装置及びそれを用いた造管方法に関する。
携帯電話基地局、マイクロ波通信施設、テレビ放送中継局、その他の各種通信施設では、通信用の同軸ケーブルが用いられる。かかる同軸ケーブルは、銅線や銅管からなる内部導体を発泡樹脂製の絶縁体で被覆し、更にその外側を銅管やアルミニウム管からなる外部導体、又は、複数の金属ワイヤを編組した或いはらせん状に配置した外部導体を設け、その上を樹脂製のシースで被覆した構造を有する。
ここで、同軸ケーブルの管状の外部導体は、通常、帯状金属板の両側辺を突き合わせて溶接することにより造管される。例えば、特許文献1には、順次繰り出される帯状金属板の両側辺を突き合わせて管状に成形し、その突き合わせ部を溶接する際、監視装置により溶接部を監視することが開示されている。また、特許文献2には、帯状金属板の漸近する両側辺の突き合わせ位置を画像処理により予測し、その突き合わせ位置に追随するように溶接トーチを位置調整することが開示されている。
特開平5−318115号公報 特開平9−85445号公報
特許文献2に開示された造管装置では、図9に示すように、帯状金属板40’の漸近する両側辺41’を含む部分の画像を撮影し、その画像について、画像処理により、幅方向の一端から他端の向きに帯状金属板40’の両側辺41’のそれぞれの位置を検出し、それらの検出した両側辺41’の位置の中心位置を突き合わせ予定位置とする。
ところが、帯状金属板40’の材質や光の照射条件等によっては、画像上には、帯状金属板40’に筋状の影s’が側辺に沿って現れる場合がある。そして、このような筋状の影s’が現れた画像を上記のように画像処理すると、その筋状の影s’を帯状金属板40’の側辺41’と誤って検出する場合があり、そのような場合、誤った突き合わせ予定位置が予測され、その部分では、帯状金属板40’の両側辺41’の突き合わせ部において溶接されない、つまり、溶接不良が発生してしまうこととなる。
本発明の課題は、溶接手段による造管の際における溶接不良を抑制することである。
本発明の造管装置は、
帯状金属板を長さ方向に繰り出す金属板繰り出し手段と、
前記金属板繰り出し手段によって繰り出される帯状金属板を幅方向に湾曲させると共に両側辺を突き合わせて筒状に成形する成形手段と、
前記成形手段の下流側に設けられ且つ前記成形手段によって筒状に成形された帯状金属板の両側辺の突き合わせ部を溶接する溶接手段と、
前記溶接手段を、溶接位置が筒状に成形された帯状金属板の周方向で変更されるように、位置調整する位置調整手段と、
前記成形手段の上流側に設けられ且つ前記成形手段によって筒状に成形される前の帯状金属板の漸近する両側辺を含む画像を撮影する画像撮影手段と、
前記画像撮影手段によって撮影した画像について、画像処理により、帯状金属板の漸近する両側辺間の所定位置を仮中心位置とし、その仮中心位置を起点として幅方向を外向きに両側辺のそれぞれの位置を検出し、それらの検出した両側辺の位置の中心位置を突き合わせ予定位置と予測する画像処理手段と、
前記画像処理手段によって予測した突き合わせ予定位置が、前記溶接手段の位置を通過する際に、溶接位置となるように前記位置調整手段を作動させて前記溶接手段を位置調整する制御手段と、
を備える。
本発明の造管方法は、
帯状金属板を長さ方向に繰り出す金属板繰り出し手段と、
前記金属板繰り出し手段によって繰り出される帯状金属板を幅方向に湾曲させると共に両側辺を突き合わせて筒状に成形する成形手段と、
前記成形手段の下流側に設けられ且つ前記成形手段によって筒状に成形された帯状金属板の両側辺の突き合わせ部を溶接する溶接手段と、
前記溶接手段を、溶接位置が筒状に成形された帯状金属板の周方向で変更されるように、位置調整する位置調整手段と、
を備えた造管装置を用いた造管方法であって、
前記成形手段によって筒状に成形される前の帯状金属板の漸近する両側辺を含む画像を撮影するステップと、
前記撮影した画像について、画像処理により、帯状金属板の漸近する両側辺間の所定位置を仮中心位置とし、その仮中心位置を起点として幅方向を外向きに両側辺のそれぞれの位置を検出し、それらの検出した両側辺の位置の中心位置を突き合わせ予定位置と予測するステップと、
前記予測した突き合わせ予定位置が、前記溶接手段の位置を通過する際に、溶接位置となるように前記位置調整手段を作動させて前記溶接手段を位置調整するステップと、
を含む。
本発明によれば、画像処理により、帯状金属板の両側辺間の仮中心位置を起点として幅方向を外向きに両側辺のそれぞれの位置を検出し、それらの検出した両側辺の位置の中心位置を突き合わせ予定位置と予測するので、仮に画像上の帯状金属板に筋状の影が側辺に沿って現れたとしても、その筋状の影を帯状金属板の側辺と誤って検出することはなく、従って、突き合わせ予定位置の誤認による溶接不良を抑制することができる。
実施形態の係る造管装置のブロック図である。 造管部の概略構成を示す図である。 成形ダイスの上流側部分の平面図である。 (a)は図2における矢印4aの部分、(b)は図2における矢印4bの部分、及び(c)は図2における矢印4cの部分の断面図である。 (a)は溶接ユニットの側面図であり、(b)は図5(a)におけるVB-VB断面図である。 図2における矢印6の部分の断面図である。 CCDカメラで撮影される画像を示す図である。 画像処理部での処理のフローチャートである。 従来の突き合わせ予定位置の予測方法に用いる画像を示す図である。
以下、実施形態について図1〜8に基づいて詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る造管装置10を示す。本実施形態に係る造管装置10は通信用の同軸ケーブルの外部導体53を製造するために用いられるものである。
本実施形態に係る造管装置10は、上流側に設けられた金属板繰り出し部11(金属板繰り出し手段)及びケーブル繰り出し部12と、下流側に設けられたケーブル回収部13と、それらの間に設けられた造管部14とを備える。本実施形態に係る造管装置10は、金属板繰り出し部11から帯状金属板40を長さ方向に水平に連続的に繰り出し、また、ケーブル繰り出し部12から内部導体51を絶縁体52で被覆したケーブル50を長さ方向に連続的に繰り出し、そして、造管部14において、ケーブル50を被覆するように帯状金属板40を管状の外部導体53に造管し、その外部導体付ケーブル60をケーブル回収部13において連続的に回収する。
図2は造管部14を示す。
造管部14は、成形ダイス141(成形手段)及びその下流側に設けられた溶接ユニット142を有し、更に成形ダイス141の上流側に設けられたCCDカメラ143(画像撮影手段)、画像処理部144(画像処理手段)、及びトーチ位置調整制御部145(制御手段)、並びに一対の照明部146(照明手段)及び一対の散乱板147(散乱手段)を有する。
成形ダイス141は、横方向に貫通した円筒孔141aが形成された環状部材で構成されており、図3に示すように、その円筒孔141aに金属板繰り出し部11からの帯状金属板40及びケーブル繰り出し部12からのケーブル50が導入される。そして、成形ダイス141は、図4(a)〜(c)に示すように、帯状金属板40を、ケーブル50を両側から包むように、幅方向に湾曲させると共に両側辺41を突き合わせて筒状に成形する。なお、成形ダイス141の上流側には横断面が円弧状のプレートで構成されたケーブル押さえ148が設けられており、そのケーブル押さえ148は、ケーブル50を成形ダイス141の円筒孔141aに水平に導入するように案内する。
図5(a)及び(b)は溶接ユニット142を示す。
溶接ユニット142は、溶接トーチ20(溶接手段)及びその位置調整部30(位置調整手段)を有する。
溶接トーチ20は、先端が成形ダイス141の出口直上に位置付けられて下流側の斜め上方に延びるように設けられている。そして、溶接トーチ20は、図6に示すように、成形ダイス141から出た筒状に形成された帯状金属板40の両側辺41の突き合わせ部42を溶接して外部導体53を造管し、外部導体付ケーブル60を形成する。
位置調整部30は、溶接トーチ20の側方に設けられている。位置調整部30は、固定部材31と可動部材32とを有する。固定部材31は、長方形の底板31a及びその短辺のそれぞれから起立した起立板31bからなる断面コの字状に形成されている。固定部材31の一方の起立板31bの外側にはパルスモータ33が取り付けられており、そのパルスモータ33のモータ軸に結合したネジ状ロッド34が一方の起立板31bの中心を貫通して他方の起立板31bまで延びて軸受されている。また、固定部材31のネジ状ロッド34の両側のそれぞれにはガイドロッド35がネジ状ロッド34に平行に延びるように設けられており、各ガイドロッド35の両端は一方及び他方の起立板31bで軸受されている。一方、可動部材32は、長方形の天板32a及びその一方の短辺から垂下した垂下板32bからなる断面L字状に形成されている。可動部材32は、天板32aによって固定部材31の開口を覆うと共に、垂下版が固定部材31の他方の起立板31bの外側に配置されるように設けられている。また、可動部材32の天板32aの内側の中心には雌ネジが形成された第1ブロック36が垂下するように設けられており、その第1ブロック36の雌ネジに固定部材31のネジ状ロッド34が螺合して挿通されている。可動部材32の天板32aの内側の四隅にはそれぞれ円筒孔が形成された第2ブロック37が垂下するように設けられており、その各第2ブロック37の円筒孔に固定部材31の対応するガイドロッド35が内嵌めされて挿通されている。可動部材32の垂下板32bの外側の中心にはトーチ支持軸38が水平に延びるように設けられており、そのトーチ支持軸38の先端が溶接トーチ20の中間部に結合している。以上の構成により、位置調整部30は、パルスモータ33を駆動することによりネジ状ロッド34が回転し、それによって第1ブロック36がネジ状ロッド34上を長さ方向に沿って移動すると共に各第2ブロック37がガイドロッド35上を摺動し、それに伴って可動部材32が、固定部材31に対し、垂下板32bが他方の起立板31bから離間又は近接するように移動し、その結果、垂下版で支持した溶接トーチ20を幅方向に移動させる。つまり、位置調整部30は、溶接位置が筒状に成形された帯状金属板40の周方向で変更されるように溶接トーチ20を移動させて位置調整する。
CCDカメラ143は、成形ダイス141から上流側の上方に設けられている。そして、CCDカメラ143は、図7に示すように、成形ダイス141によって筒状に成形される前の帯状金属板40の漸近する両側辺41、つまり、Vゾーンを含む画像を連続的に撮影する。CCDカメラ143により撮影する画像は、後述の突き合わせ予定位置の予測精度を高める観点から、成形ダイス141から上流側の例えば0〜50mmの部分の画像であることが好ましく、また、帯状金属板40の両側辺41間の間隔が例えば1〜10mmの部分の画像であることが好ましい。なお、CCDカメラ143で撮影する画像は、白黒画像及びカラー画像のいずれであってもよいが、後述の画像処理速度を高める観点からは白黒画像であることが好ましい。
画像処理部144は、CCDカメラ143に接続されたコンピュータで構成されており、CCDカメラ143によって撮影した画像について画像処理を行う。その画像処理について図8に基づいて説明する。
スタート後のステップS1では、後述する突き合わせ予定位置を予測するための画像処理(ステップS2)の前に、図7に示す画像の固定枠w内の領域について、帯状金属板40と同系色で膨張処理(雑音除去処理)を施し、更に画像処理により、図7に矢印で示すように、幅方向の一端から他端の向き又は他端から一端の向きに走査して帯状金属板40の両側辺41のそれぞれの位置を検出し、それらの検出した両側辺41の位置の中心位置を仮中心位置に決定して続くステップS2に進む。
ここで、帯状金属板40と同系色で膨張処理を施した画像について仮中心位置を決定するための画像処理を行うことにより、側辺41の位置の検出精度は低くなるものの、仮中心位置は、突き合わせ予定位置を予測するための基準とするだけであるため、帯状金属板40の両側辺41間に位置していればその精度は問題ではない。そして、このように帯状金属板40と同系色で膨張処理を施した画像について仮中心位置を決定するための画像処理を行うことにより、帯状金属板40の側辺41に沿って現れる筋状の影sを消去することができ、それを側辺41として誤って検出することを回避することができる。なお、雑音除去処理は、膨張処理に限定されるものでなく、収縮処理等であってもよい。
また、このとき、画像処理では、具体的には、固定枠w内の領域について、幅方向の走査を長さ方向にずれながら繰り返し行い、各走査で帯状金属板40の表面の色(例えば白)と両側辺41間の空間の色(例えば黒)との2箇所の境界を一方及び他方の側辺41として検出し、一方の側辺41の座標と他方の側辺41の座標の中心座標を全走査について平均した座標yを仮中心位置と決定する。この仮中心位置は、1回の走査で決定することも可能であるが、上記のように長さ方向の一定長さ部分の平均として決定することにより外乱の影響を縮小することができる。
ステップS2では、図7に示す画像の第1及び第2枠w,w内のそれぞれの領域について、事前の処理を施すことなく、CCDカメラ143から得られた画像そのものについて、画像処理により、図7に矢印で示すように、ステップS1で決定した仮中心位置を起点として幅方向を外向きに走査して両側辺41のそれぞれの位置を検出し、それらの検出した両側辺41の位置の中心位置を突き合わせ予定位置と予測して続くステップS3に進む。
ここで、この突き合わせ予定位置を予測するための画像処理を行う第1及び第2枠w,wは、ステップS1において仮中心位置を決定するための画像処理を行う固定枠wよりも上流側に配置されている、つまり、突き合わせ予定位置を予測するための画像処理は、仮中心位置を決定するための画像処理よりも上流側の位置において行う。このようにすることにより、Vゾーンは上流方向に広がっている為、仮中心位置は必ず両側辺41の内側になる。そのことより、突き合わせ予定位置の予測精度がより高くなる。なお、これとは逆に、突き合わせ予定位置を予測するための画像処理を、仮中心位置を決定するための画像処理よりも下流側の位置において行ってもよい。
また、このとき、画像処理では、具体的には、第1枠w内の領域について、幅方向の走査を長さ方向にずれながら繰り返し行い、各走査で帯状金属板40の表面の色(例えば白)と両側辺41間の空間の色(例えば黒)との境界を一方の側辺41として検出し、一方の側辺41の座標を全走査について平均した座標yを求める。同様に、第2枠w内の領域について、幅方向の走査を長さ方向にずれながら繰り返し行い、各走査で帯状金属板40の表面の色(例えば白)と両側辺41間の空間の色(例えば黒)との境界を他方の側辺41として検出し、他方の側辺41の座標を全走査について平均した座標yを求める。そして、それらの座標yと座標yとの中心座標yave(=(y+y)/2)を突き合わせ予定位置と予測する。この突き合わせ予定位置は、一方及び他方の側辺41のそれぞれについて1回の走査で予測することも可能であるが、上記のように長さ方向の一定長さ部分の平均として決定することにより外乱の影響を縮小することができる。また、この突き合わせ予定位置を予測するための一定長さ部分の長さLは、突き合わせ予定位置の予測を仮中心位置の決定よりも高精度で行う観点から、仮中心位置を決定するための一定長さ部分の長さlよりも長く設定されていることが好ましい。なお、これとは逆に、突き合わせ予定位置を予測するための一定長さ部分の長さLが仮中心位置を決定するための一定長さ部分の長さlよりも短く設定されていてもよい。
ステップS3では、突き合わせ予定位置の座標yaveを出力した後、ステップS1に戻る。
トーチ位置調整制御部145は、画像処理部144及び溶接ユニット142の位置調整部30のパルスモータ33のそれぞれに接続されたコンピュータで構成されており、画像処理部144によって予測した突き合わせ予定位置の座標yaveが、溶接トーチ20の位置を通過する際に、溶接位置となるようにパルスモータ33に電力を送って位置調整部30を作動させ、それによって溶接トーチ20を移動させて位置調整する。
本実施形態に係る造管装置10によれば、画像処理により、帯状金属板40の両側辺41間の仮中心位置を起点として幅方向を外向きに両側辺41のそれぞれの位置を検出し、それらの検出した両側辺41の位置の中心位置を突き合わせ予定位置と予測するので、仮に画像上の帯状金属板40に筋状の影sが側辺41に沿って現れたとしても、その筋状の影sを帯状金属板40の側辺41と誤って検出することはなく、従って、突き合わせ予定位置の誤認による溶接不良を抑制することができ、その結果、歩留まりの向上を図ることができる。
一対の照明部146は、成形ダイス141に導入される前の帯状金属板40を幅方向の両側であって、長さ方向についてCCDカメラ143の設置位置に対応するように設けられている。そして、各照明部146は、CCDカメラ143によって撮影される帯状金属板40の画像撮影部分に撮影方向の側方から光を照射する。照明部146としては、例えば白色光を照射する光源等が挙げられるが、特に限定されるものではない。このように照明部146が、帯状金属板40の画像撮影部分に、撮影方向の側方から光を照射するように設けられているので、帯状金属板40の両側辺41間に位置するケーブル50やケーブル押さえ148に照明の光が直接照射され、それらの色が仮中心位置を決定するための画像処理や突き合わせ予定位置を予測するための画像処理に影響が及ぶのを回避することができる。
一対の散乱板147は、一対の照明部146と対応しており、それぞれ帯状金属板40と対応する照明部146との間の上方に、散乱面が水平方向に対して傾斜して帯状金属板40側を向くように設けられている。そして、各散乱板147は照明部146からの光を散乱するが、その散乱光は帯状金属板40の画像撮影部分に照射される。散乱板147としては、例えば段ボールなどの紙製の板、金属の板等が挙げられるが、特に限定されるものではない。帯状金属板40の両側辺41間のケーブル50やケーブル押さえ148の色が画像処理に影響を及ぼすことは好ましくない一方、帯状金属板40の表面の色と両側辺41間の空間の色とのコントラスト比が高いことが好ましいが、このように散乱板147が、散乱光が帯状金属板40の画像撮影部分に照射されるように設けられているので、ケーブル50やケーブル押さえ148に照射される光量を低く抑えつつも、帯状金属板40の表面の色と両側辺41間の空間の色とのコントラスト比が高まるように光を帯状金属板40の画像撮影部分に照射することができる。
次に、本実施形態に係る造管装置10を用いた造管方法について説明する。
まず、金属板繰り出し部11に帯状金属板40をセットすると共に、そこから帯状金属板40を引き出して先端を成形ダイス141の円筒孔141aに導入する。また、ケーブル繰り出し部12にケーブル50をセットする。
ここで、帯状金属板40の材質としては、例えば、銅、アルミニウム、ステンレス等が挙げられる。帯状金属板40の寸法は、製造する同軸ケーブルの寸法にもよるが、例えば、幅が30〜150mm及び厚さが0.2〜1.0mmである。なお、帯状金属板40の幅が形成される外部導体53の周長に一致することとなり、従って、成形ダイス141として、円筒孔141aの周長が帯状金属板40の幅に一致するものが選択される。
ケーブル50は、内部導体51とそれを被覆する絶縁体52とからなる。内部導体51は、例えば、銅線或いは銅管で構成されている。内部導体51の外径は例えば3〜20mmである。絶縁体52は、例えばポリエチレンの高発泡絶縁樹脂で構成されている。絶縁体52の外径は例えば5〜50mmである。
続いて、金属板繰り出し部11、造管部14、及びケーブル回収部13を稼働させる。
ここで、帯状金属板40の繰り出し速度、つまり、造管速度は、例えば5〜30m/minである。
また、このとき、金属板繰り出し部11は、帯状金属板40を長さ方向に水平に連続的に繰り出す。成形ダイス141は、連続的に繰り出されて導入される帯状金属板40を幅方向に湾曲させると共に両側辺41を突き合わせて筒状に成形する。溶接トーチ20は、筒状に成形された帯状金属板40の両側辺41の突き合わせ部42を溶接する。
CCDカメラ143は、成形ダイス141によって筒状に成形される前の帯状金属板40の漸近する両側辺41を含む画像を撮影する。画像処理部144は、撮影された画像について、画像処理により、帯状金属板40の漸近する両側辺41間の仮中心位置を決定した後、その仮中心位置を起点として幅方向を外向きに走査して両側辺41のそれぞれの位置を検出し、それらの検出した両側辺41の位置の中心位置を突き合わせ予定位置と予測する。トーチ位置調整制御部145は、予測された突き合わせ予定位置が、溶接トーチ20の位置を通過する際に、溶接位置となるように位置調整部30を作動させ、それによって溶接トーチ20を移動させて位置調整する。つまり、突き合わせ予定位置の幅方向の変動に追随するように溶接トーチ20を位置調整する。
このように、画像処理により、帯状金属板40の両側辺41間の仮中心位置を起点として幅方向を外向きに走査して両側辺41のそれぞれの位置を検出し、それらの検出した両側辺41の位置の中心位置を突き合わせ予定位置と予測するので、仮に画像上の帯状金属板40に筋状の影sが側辺41に沿って現れたとしても、その筋状の影sを帯状金属板40の側辺41と誤って検出することはなく、従って、突き合わせ予定位置の誤認による溶接不良を抑制することができ、その結果、歩留まりの向上を図ることができる。
また、この段階では、ケーブル繰り出し部12を稼働させていないので、湾曲した帯状金属板40の内部にはケーブル50が配されていないが、照明部146及び散乱板147により、帯状金属板40の表面の色と両側辺41間の空間の色とのコントラスト比が高められているので、両側辺41間に内部の帯状金属板40の表面の色が現れて画像処理に影響を及ぼすのを回避することができる。従って、湾曲した帯状金属板40の内部にケーブル50が配されていない状態でも、トーチ位置調整制御部145による溶接トーチ20の移動制御を止める必要がない。また、同様に、両側辺41間にケーブル押さえ148の色が現れて画像処理に影響を及ぼすのをも回避することができる。
ケーブル回収部13は、帯状金属板40の両側辺41が溶接されて管状に造管された外部導体53のみを連続的に回収する。
そして、帯状金属板40が安定して造管されるのを確認した後、ケーブル繰り出し部12からケーブル50を引き出して先端を成形ダイス141の円筒孔141aに導入してケーブル繰り出し部12を稼働させる。
このとき、ケーブル繰り出し部12は、ケーブル50を長さ方向に連続的に繰り出し、以後、成形ダイス141は、連続的に繰り出されて導入されるケーブル50を被覆するように帯状金属板40を幅方向に湾曲させる。ケーブル回収部13は、帯状金属板40の両側辺41が溶接されて管状に造管された外部導体付ケーブル60を連続的に回収する。
この段階では、湾曲した帯状金属板40の内部にはケーブル50が配されるが、照明部146及び散乱板147により、帯状金属板40の表面の色と両側辺41間の空間の色とのコントラスト比が高められているので、両側辺41間に内部のケーブル50の色が現れて画像処理に影響を及ぼすのを回避することができる。特に、アルミニウム製の帯状金属板40がケーブル50の絶縁体52の表面と同様の白色系である場合でも、両側辺41間に内部のケーブル50の色が現れて画像処理に影響を及ぼすのを回避することができる。また、ケーブル50のジョイント部では、絶縁体52が設けられずに内部導体51の結合部が露出した部分が形成されるが、そのような部分が湾曲した帯状金属板40の内部に配された場合でも、同様に、両側辺41間にその部分の色が現れて画像処理に影響を及ぼすのを回避することができる。従って、湾曲した帯状金属板40の内部にジョイント部が配された状態でも、トーチ位置調整制御部145による溶接トーチ20の移動制御を止める必要がない。
以上のようにして得られた外部導体付ケーブル60は、押出成型等により更にゴム製のシースで被覆されて通信用の同軸ケーブルとされる。
なお、本実施形態では、通信用の同軸ケーブルの外部導体53を製造するための造管装置10としたが、特にこれに限定されるものではなく、その他、鎧装を有する電力ケーブル等のようにケーブルの周囲を金属管で被覆するためのものであってもよい。
また、本実施形態では、画像処理により仮中心位置を決定する構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、帯状金属板40の両側辺41の幅方向における位置が安定である場合には、仮中心位置を固定とし、突き合わせ予定位置を予測するための画像処理のみを行ってもよい。
本発明は、造管装置及びそれを用いた造管方法について有用である。
10 造管装置
11 金属板繰り出し部(金属板繰り出し手段)
12 ケーブル繰り出し部
13 ケーブル回収部
14 造管部
141 成形ダイス(成形手段)
141a 円筒孔
142 溶接ユニット
143 CCDカメラ(画像撮影手段)
144 画像処理部(画像処理手段)
145 トーチ位置調整制御部(制御手段)
146 照明部(照明手段)
147 散乱板(散乱手段)
148 ケーブル押さえ
20 溶接トーチ(溶接手段)
30 位置調整部(位置調整手段)
31 固定部材
31a 底板
31b 起立板
32 可動部材
32a 天板
32b 垂下板
33 パルスモータ
34 ネジ状軸
35 ガイドロッド
36 第1ブロック
37 第2ブロック
38 トーチ支持軸
40 帯状金属板
41 側辺
42 突き合わせ部
50 ケーブル
51 内部導体
52 絶縁体
53 外部導体
60 外部導体付ケーブル

Claims (8)

  1. 帯状金属板を長さ方向に繰り出す金属板繰り出し手段と、
    前記金属板繰り出し手段によって繰り出される帯状金属板を幅方向に湾曲させると共に両側辺を突き合わせて筒状に成形する成形手段と、
    前記成形手段の下流側に設けられ且つ前記成形手段によって筒状に成形された帯状金属板の両側辺の突き合わせ部を溶接する溶接手段と、
    前記溶接手段を、溶接位置が筒状に成形された帯状金属板の周方向で変更されるように、位置調整する位置調整手段と、
    前記成形手段の上流側に設けられ且つ前記成形手段によって筒状に成形される前の帯状金属板の漸近する両側辺を含む画像を撮影する画像撮影手段と、
    前記画像撮影手段によって撮影した画像について、画像処理により、帯状金属板の漸近する両側辺間の所定位置を仮中心位置とし、その仮中心位置を起点として幅方向を外向きに両側辺のそれぞれの位置を検出し、それらの検出した両側辺の位置の中心位置を突き合わせ予定位置と予測する画像処理手段と、
    前記画像処理手段によって予測した突き合わせ予定位置が、前記溶接手段の位置を通過する際に、溶接位置となるように前記位置調整手段を作動させて前記溶接手段を位置調整する制御手段と、
    を備えた造管装置。
  2. 請求項1に記載された造管装置において、
    前記画像処理手段は、突き合わせ予定位置を予測するための画像処理の前に、前記画像撮影手段によって撮影した画像について、雑音除去処理を施した後、幅方向の一端から他端の向き又は他端から一端の向きに帯状金属板の両側辺のそれぞれの位置を検出し、それらの検出した両側辺の位置の中心位置を仮中心位置に決定する画像処理を行う造管装置。
  3. 請求項2に記載された造管装置において、
    前記画像処理手段は、前記画像撮影手段によって撮影した画像について、突き合わせ予定位置を予測するための画像処理を、仮中心位置を決定するための画像処理よりも上流側の位置において行う造管装置。
  4. 請求項2又は3に記載された造管装置において、
    前記画像処理手段は、帯状金属板の両側辺の突き合わせ予定位置を長さ方向の一定長さ部分の平均として予測すると共に、帯状金属板の両側辺の仮中心位置を長さ方向の一定長さ部分の平均として決定する造管装置。
  5. 請求項4に記載された造管装置において、
    前記画像処理手段は、突き合わせ予定位置を予測するための一定長さ部分が、帯状金属板の両側辺の仮中心位置を決定するための一定長さ部分よりも長く設定されている造管装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載された造管装置において、
    前記画像撮影手段によって撮影される帯状金属板の画像撮影部分に、撮影方向の側方から光を照射する照明手段を更に備えた造管装置。
  7. 請求項6に記載された造管装置において、
    前記照明手段からの光を散乱すると共にその散乱光が帯状金属板の画像撮影部分に照射されるように設けられた散乱手段を更に備えた造管装置。
  8. 帯状金属板を長さ方向に繰り出す金属板繰り出し手段と、
    前記金属板繰り出し手段によって繰り出される帯状金属板を幅方向に湾曲させると共に両側辺を突き合わせて筒状に成形する成形手段と、
    前記成形手段の下流側に設けられ且つ前記成形手段によって筒状に成形された帯状金属板の両側辺の突き合わせ部を溶接する溶接手段と、
    前記溶接手段を、溶接位置が筒状に成形された帯状金属板の周方向で変更されるように、位置調整する位置調整手段と、
    を備えた造管装置を用いた造管方法であって、
    前記成形手段によって筒状に成形される前の帯状金属板の漸近する両側辺を含む画像を撮影するステップと、
    前記撮影した画像について、画像処理により、帯状金属板の漸近する両側辺間の所定位置を仮中心位置とし、その仮中心位置を起点として幅方向を外向きに両側辺のそれぞれの位置を検出し、それらの検出した両側辺の位置の中心位置を突き合わせ予定位置と予測するステップと、
    前記予測した突き合わせ予定位置が、前記溶接手段の位置を通過する際に、溶接位置となるように前記位置調整手段を作動させて前記溶接手段を位置調整するステップと、
    を含む造管方法。
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