JP5977630B2 - 除去式スペーサーおよび型枠工法 - Google Patents

除去式スペーサーおよび型枠工法 Download PDF

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本発明は、鉄筋と型枠との間隙寸法(かぶり)を保持することができると共に、コンクリート打設終了時には、鉄筋と型枠との間から容易に除去することができる除去式スペーサーおよびそれを使用した型枠工法に関するものである。
鉄筋コンクリート製の橋脚、擁壁、函体の側壁などは、基礎スラブから鉄筋コンクリート製の柱、壁が立ち上がった形状をしている。
鉄筋コンクリート製の柱、壁は、コンクリートの中に主筋(縦方向鉄筋)、配力筋(横方向鉄筋またはフープ筋)、および、せん断補強鉄筋(配力筋と配力筋をつなぐように配置)が配置される。
コンクリート表面から鉄筋までの距離(かぶり)を規定値以上確保することが求められており、かぶりを確保するために図11に示すようにスペーサー4が鉄筋と型枠の間に配置される。図中1は型枠、2は主筋、3は配力筋を示す。
スペーサー4としては、プラスチック製、コンクリート製などの各種材質と形状のものがあり、実際に用いられているが、以下のような問題がある。
(1)プラスチックスペーサーはコンクリートの硬化時の温度上昇(50〜60℃)によりコンクリートにひび割れを発生することがあり使用が制限されている(コンクリートとプラスチックの線膨張率の差が原因)。
(2)コンクリートの表面部に異物が入るためコンクリートの打設時のブリージングによる沈降、乾燥収縮により、スペーサーの種類に関係なく近傍にひび割れが入ることがある。
下記特許文献は、コンクリートが打設されるまでは鉄筋と型枠との間隙寸法を保持することができると共に、コンクリート打設後は、鉄筋と型枠との間から容易に除去することができるものとして提案されたもので、スペーサーを、中空パイプ体と、この中空パイプ体の一端部に配設された風船体と、から構成し、該風船体は、例えば、ゴム等の耐圧性に優れた耐アルカリ性材質で拡縮自在に形成したことを特徴とするものである。
特開平10−266469号公報
この特許文献1によれば、スペーサーの風船体に予め流体を封入して膨張させ、この膨張した風船体を型枠と鉄筋との間に配置した後、コンクリートを打設し、上記風船体から流体を抜いて風船体を収縮させて上記型枠と鉄筋との間から除去するように用いることで、この種の作業性を大幅に簡略化することができると共に、建物(建造物)の強度(耐久性)を長期間保持することができる。
前記特許文献1のスペーサーは、風船体を使用するものであり、安定性に欠くとともに、風船体を所定の大きさに膨らませるコンプレッサ等を必要とするなど面倒である。また、コンクリートを打設し、コンクリートが型枠間に十分充填された後に風船体を収縮させて引き抜くものであり、コンクリートの打設に並行してスペーサーを除去することはできない。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、CT形鋼などの剛材からなるスペーサーでかぶりを確保でき、しかも、コンクリートの打設に並行してスペーサーを引抜き除去していくことで最終的にコンクリート中にスペーサーを残さず、繰り返し使用が可能である除去式スペーサーおよびそれを使用した型枠工法を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明は、除去式スペーサーとしては、先端に尖り部を有し、上方に引抜き除去可能なバー状縦材であり、上端部は型枠上端に設置する固定治具で締め付け掛止でき、先端には型枠側から上昇するテーパーをつけることによる先端尖り部を該バー状縦材の長軸方向に沿って有すること、および、バー状縦材は、アルミニウム合金製であること、さらに、バー状縦材は、そのウェブ部の長軸方向に沿って分割された2つの部材で構成され、各分割体相互の重合量を変化させることで鉄筋と型枠の所定の距離に応じて調整する部分を備えることを要旨とするものである。
除去式スペーサーを用いた型枠工法としては、先端尖り部を有し、上方に引抜き除去可能なバー状縦材であり、上端部は型枠上端に設置する固定治具で締め付け掛止できる除去式スペーサーであり、片面を型枠に接触させながら、除去式スペーサーを型枠と鉄筋の間に挿入し、所定の深さに到達したら、上端部を固定冶具で型枠に固定し、コンクリートを一層打設した後、固定冶具を緩めて、除去式スペーサーを一層分の長さコンクリートから引き上げる、この繰り返しでスペーサーを完全に除去することを要旨とするものである。
本発明によれば、コンクリートの打設に並行して引抜き除去していくことができ、最終的にはコンクリート中にスペーサーを残さないですむもので、
(1)除去式スペーサーであり、コンクリート表面に異物が残らないことからスペーサーに起因するひび割れなど、コンクリートに不具合が発生しない。
(2)転用して使用できるため、残置式スペーサーに比べ大幅なコストダウンとなる。
(3)除去式スペーサーを挿入することによりかぶり(型枠と鉄筋の離隔)の測定、検査を代用できる。
ものである。
以上述べたように本発明の除去式スペーサーおよび型枠工法は、剛材の使用が可能で、スペーサーとしての安定した使用が得られ、しかも、コンクリートの打設に並行してスペーサーを引抜き除去していくことで最終的にはコンクリート中に残さないですむものである。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の除去式スペーサーおよび型枠工法の1実施形態を示す側面図で、図中1は型枠、2は主筋、3は配力筋を示す。
本発明のスペーサー5は、型枠1と鉄筋(主筋2、配力筋3)の間に挿入するものとして、上方に引抜き除去可能なバー状縦材であり、上端部は型枠1の上端に設置する固定治具6で締め付け掛止できるものとした。
前記縦材は剛材であれば、金属製、合成樹脂製等特に限定はない。金属製の場合、鋼材でもよいが、軽量性やさび、腐食防止の点からアルミニウム合金製が好適である。
前記スペーサー5は、型枠、鉄筋の間にスペーサーを挿入することから、先端には型枠側から上昇するテーパーをつけることにより挿入し易くなるように先端尖り部7を前記バー状縦材の長軸方向に沿って有するものとした。
スペーサー5の基本構造は、その横断面が、図2に示すT形、図3に示すH形、図4に示す円形など横倒れしない形状から選択できる。これ以外でも、I形、L形、□形等も考えられる。
また、他の実施形態として、図5、図6に示すように、そのウェブ部の長軸方向に沿って分割された2つの部材で構成され、各分割体の側縁相互を重ね合わせるとともに、その重合量を変化させることで鉄筋と型枠の所定の距離に応じて幅を調整する部分を備えるものとした。
前記T形、H形の場合、各分割体のウェブ部分が重さなるので、分割体のウェブ部分に設けた横長孔8同士を合わせ、止めボルト9により締結する。この横長孔8は各分割体のいずれか一方にのみ設けたものでもよい。
前記固定治具6は図7、図8に示すように、前後に型枠1およびそれに添うスペーサー5のフランジ部5aを挟み込む挟持片6aとそれらの連結片6cをもって矩形に枠組んだものであり、一方の挟持片6aにはネジ部先端が型枠1に当接する止めボルト11を貫通させて設け、他方の挟持片6aにはスペーサー5のウェブ5bが通るスリット12を形成した。
さらに、前記挟持片6aの裏側に、スペーサー5のフランジ部5aを挟み込む際の緩衝材としてゴム板13を貼設しておいてもよい。
このようにして固定治具6はスペーサー5のフランジ部5aを型枠1に添わせた状態で、これらを前後から挟持片6aで挟み込み、止めボルト11をもって締付け固定するものであり、それにより型枠1にスペーサー5は固定される。
次に、前記除去式スペーサー5を用いた型枠工法について説明する。設計的に要求されている配力筋と型枠の空間幅に対応した幅の、H形、T形、幅調整機能付きT形またはH形のスペーサー5を鉛直方向に配置する。
スペーサー5はコンクリートが打設される前に、型枠と鉄筋(配力筋)の間に挿入、設置し、固定治具6により型枠1の上部に仮固定する。
スペーサー5の横方向間隔(配置間隔)は概ね0.5〜1.0mとする。具体的には、打継目(打設する柱、側壁の下端)から型枠の上部まで概ね0.5〜1.0m間隔で型枠と鉄筋(配力筋)の間にスペーサー5を鉛直方向に配置する。
コンクリート1層の打設層厚を50cmとした場合、図9、図10に示すように、1層目の打設を完了した時点で固定治具6を緩めてスペーサー5を50cm引き上げ、固定治具6により固定する。
スペーサー5の近傍にバイブレーターを挿入し、スペーサー5を引き上げた部分の隙間を充填、締固める。
2層目のコンクリート打設時には通常通り1層目の上部までバイブレーターを挿入し、層境を一体化する。2層目が完了した時点でスペーサーを50cm引き上げ、固定治具6により型枠1に固定する。
2層目のスペーサー部にバイブレーターを挿入し、スペーサー5の隙間を充填、締固める。この繰り返しで最終打設層まで繰り返す。
付随的に、このスペーサー5が無理なく挿入できることにより、全深さにわたって所要の隙間(かぶり)が確保されていることも確認できる。
本発明の除去式スペーサーおよび型枠工法の1実施形態を示す側面図である。 T形のスペーサーの説明図である。 H形のスペーサーの説明図である。 円形のスペーサーの説明図である。 幅調整部分を備えたスペーサーの側面図である。 幅調整部分を備えたスペーサーの要部の側面図である。 固定治具部分の側面図である。 固定治具部分の平面図である。 引き上げ状態を示す側面図である。 引き上げ状態を示す斜視図である。 従来例を示す側面図である。
1…型枠 2…主筋
3…配力 4、5…スペーサー
5a…フランジ部 5b…ウェブ
6…固定治具 6a…挟持片
6c…連結片 7…先端尖り部
8…横長孔 9…止めボルト
11…止めボルト 12…スリット
13…ゴム板

Claims (4)

  1. 先端に尖り部を有し、上方に引抜き除去可能なバー状縦材であり、上端部は型枠上端に設置する固定治具で締め付け掛止でき、先端には型枠側から上昇するテーパーをつけることによる先端尖り部を該バー状縦材の長軸方向に沿って有することを特徴とした除去式スペーサー。
  2. バー状縦材は、アルミニウム合金製である請求項1記載の除去式スペーサー。
  3. バー状縦材は、そのウェブ部の長軸方向に沿って分割された2つの部材で構成され、各分割体相互の重合量を変化させることで鉄筋と型枠の所定の距離に応じて調整する部分を備える請求項1または請求項2記載の除去式スペーサー。
  4. 先端尖り部を有し、上方に引抜き除去可能なバー状縦材であり、上端部は型枠上端に設置する固定治具で締め付け掛止できる除去式スペーサーであり、片面を型枠に接触させながら、除去式スペーサーを型枠と鉄筋の間に挿入し、所定の深さに到達したら、上端部を固定冶具で型枠に固定し、コンクリートを一層打設した後、固定冶具を緩めて、除去式スペーサーを一層分の長さコンクリートから引き上げる、この繰り返しでスペーサーを完全に除去することを特徴とする型枠工法。
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