JP5977553B2 - プラズマアーク溶接方法およびプラズマアーク溶接システム - Google Patents

プラズマアーク溶接方法およびプラズマアーク溶接システム Download PDF

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本発明は、プラズマアーク溶接方法およびプラズマアーク溶接システムに関する。
従来から、プラズマアーク溶接方法が知られている。プラズマアーク溶接方法では、電極とプラズマノズルとの間にパイロットアークを発生させる。電極と母材との間にメインアークを発生させる。メインアークは、パイロットアークに誘発されることにより、発生する。そして、メインアークが発生している状態で母材の定常溶接を行う。プラズマアーク溶接方法は、たとえば、特許文献1や特許文献2に開示されている。
パイロットアークを発生させるためには、電極とプラズマノズルとの間に、高周波であり且つ非常に高い電圧を印加する必要がある。このような電圧の印加を繰り返すと、プラズマアーク溶接を行う装置の故障や当該装置の周囲の設備の故障を招く。このような事態を避けるための方法として、特許文献1の(従来の技術)に開示の方法が知られている。同文献に開示の方法では、パイロットアークを連続的に点弧状態としつつ、メインアークのみの点弧および消弧を繰り返すことにより、溶接を行う。
パイロットアークを連続的に点弧状態としつつ、メインアークのみの点弧および消弧を繰り返す方法では、定常溶接を行う間、母材には、パイロットアークからの熱およびメインアークからの熱が与えられる。そのため、母材が薄い場合、母材への入熱量が過度に大きくなる。母材への入熱量が過度に大きくなると、溶け落ちが生じる。このように、パイロットアークを連続的に点弧状態としつつ、メインアークのみの点弧および消弧を繰り返す従来の方法では、母材が薄い場合には適切に溶接することが困難である。
特開昭63−5875号公報 特開2009−95843号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、母材が薄い場合であっても適切に溶接することのできるプラズマアーク溶接方法およびプラズマアーク溶接システムを提供することをその主たる課題とする。
本発明の第1の側面によると、電極およびプラズマノズルの間にパイロットアーク電流を流す工程と、前記電極および母材の間にメインアーク電流を流す工程と、を備え、前記パイロットアーク電流を流す工程は、前記パイロットアーク電流をメインアーク誘発電流値で流す第1工程と、前記パイロットアーク電流を、前記メインアーク誘発電流値より小さいパイロットアーク維持電流値で流すことにより、前記パイロットアーク電流の通電を継続する第2工程と、を含み、前記メインアーク電流を流す工程は、前記第1工程が行われている期間にて開始し、前記メインアーク電流を流す工程においては、前記第2工程が行われている期間にて、前記メインアーク電流を定常電流値で流すことにより前記母材の定常溶接を行い、前記パイロットアーク電流を流す工程は、前記第1工程と前記第2工程との間に、前記パイロットアーク電流の電流値を、前記メインアーク誘発電流値から前記パイロットアーク維持電流値まで減少させる工程を含み、前記減少させる工程は、前記メインアーク電流の通電が開始された後、且つ、前記メインアーク電流の電流値が前記定常電流値に至る前に、開始する、プラズマアーク溶接方法が提供される。
好ましくは、前記メインアーク電流の通電の開始を検出する工程を更に備え、前記減少させる工程は、前記メインアーク電流の通電の開始が検出された後に、開始する。
好ましくは、前記パイロットアーク電流を流す工程は、前記パイロットアーク電流の電流値を、前記パイロットアーク維持電流値から増加させる工程を含み、前記増加させる工程は、溶接終了信号が生成されると開始され、前記メインアーク電流を流す工程は、前記増加させる工程が開始した後に、終了する。
好ましくは、前記メインアーク電流を流す工程は、前記増加させる工程が終了した後に、終了する。
好ましくは、前記減少させる工程は、前記パイロットアーク電流の電流値の時間微分値が第1傾きであるように、前記パイロットアーク電流を流す工程と、前記第1傾きであるように前記パイロットアーク電流を流す工程の後に、前記パイロットアーク電流の電流値の時間微分値が第2傾きであるように、前記パイロットアーク電流を流す工程と、前記第2傾きであるように前記パイロットアーク電流を流す工程の後に、前記パイロットアーク電流の電流値の時間微分値が第3傾きであるように、前記パイロットアーク電流を流す工程と、を有し、前記第2傾きの絶対値は、前記第1傾きの絶対値および前記第3傾きの絶対値のいずれよりも小さい。
好ましくは、前記メインアーク電流を流す工程は、前記メインアーク電流の通電を開始した時刻から、前記メインアーク電流を前記定常電流値で通電し始める時刻までの期間にて、前記メインアーク電流の電流値の時間微分値が第1勾配であるように、前記メインアーク電流を流す工程と、前記第1勾配であるように前記メインアーク電流を流す工程の後に、前記メインアーク電流の電流値の時間微分値が第2勾配であるように、前記メインアーク電流を流す工程と、前記第2勾配であるように前記メインアーク電流を流す工程の後に、前記メインアーク電流の電流値の時間微分値が第3勾配であるように、前記メインアーク電流を流す工程と、を有し、前記第2勾配の絶対値は、前記第1勾配の絶対値および前記第3勾配の絶対値のいずれよりも小さく、前記第2勾配であるように前記メインアーク電流を流す工程は、前記第2傾きであるように前記パイロットアーク電流を流す工程中に、行う。
本発明の第2の側面によると、電極およびプラズマノズルの間にパイロットアーク電流を流すパイロットアーク電源回路と、前記電極および母材の間にメインアーク電流を流すメインアーク電源回路と、メインアーク誘発電流値を記憶するメインアーク誘発電流値記憶部と、パイロットアーク維持電流値を記憶するパイロットアーク維持電流値記憶部と、定常電流値を記憶する定常電流値記憶部と、を備え、前記パイロットアーク電源回路は、前記パイロットアーク電流を前記メインアーク誘発電流値で流す第1期間と、前記パイロットアーク電流を前記パイロットアーク維持電流値で流すことにより、前記パイロットアーク電流の通電を継続する第2期間と、を生成し、前記メインアーク電源回路は、前記第1期間にて、前記メインアーク電流の通電を開始し、前記第2期間にて、前記メインアーク電流を定常電流値で流し、前記メインアーク電流の通電が開始された後、且つ、前記メインアーク電流の電流値が前記定常電流値に至る前に、前記パイロットアーク電源回路に減少指示信号を送る電流減少指示回路を更に備え、前記パイロットアーク電源回路は、前記減少指示信号を受けると、減少期間を開始し、前記減少期間は、前記パイロットアーク電流の電流値を、前記メインアーク誘発電流値から前記パイロットアーク維持電流値まで減少させる期間である、プラズマアーク溶接システムが提供される。
好ましくは、前記メインアーク電流の通電の開始を検出すると、通電検出信号を前記電流減少指示回路に送る通電検出回路を更に備え、前記電流減少指示回路は、前記通電検出信号を受けた後に、前記減少指示信号を送る。
好ましくは、通電終了指示回路を更に備え、前記パイロットアーク電源回路は、溶接終了信号を受けると、前記パイロットアーク電流の電流値を、前記パイロットアーク維持電流値から増加させる増加期間を開始し、前記通電終了指示回路は、前記増加期間が開始された後に、通電終了指示信号を前記メインアーク電源回路に送り、前記メインアーク電源回路は、前記通電終了指示信号を受けると、前記メインアーク電流の通電を停止する。
好ましくは、前記通電終了指示回路は、前記増加期間が終了した後に、前記通電終了指示信号を送る。
好ましくは、前記パイロットアーク電源回路は、前記減少期間にて、前記パイロットアーク電流の電流値の時間微分値が第1傾きである期間と、前記第1傾きである期間の後であり、前記パイロットアーク電流の電流値の時間微分値が第2傾きである期間と、前記第2傾きである期間の後であり、前記パイロットアーク電流の電流値の時間微分値が第3傾きである期間と、を生成し、前記パイロットアーク電源回路は、前記第2傾きの絶対値が前記第1傾きの絶対値および前記第3傾きの絶対値のいずれよりも小さくなるように、前記パイロットアーク電流を流す。
好ましくは、前記メインアーク電源回路は、前記メインアーク電流の通電を開始した時刻から、前記メインアーク電流を前記定常電流値で通電し始める時刻までの期間にて、前記メインアーク電流の電流値の時間微分値が第1勾配である期間と、前記第1勾配である期間の後であり、前記メインアーク電流の電流値の時間微分値が第2勾配である期間と、前記第2勾配である期間の後であり、前記メインアーク電流の電流値の時間微分値が第3勾配である期間と、を生成し、前記メインアーク電源回路は、前記第2勾配の絶対値が前記第1勾配の絶対値および前記第3勾配の絶対値のいずれよりも小さくなるように、前記メインアーク電流を流し、前記メインアーク電源回路は、前記第2傾きである期間中に、前記第2勾配である期間を行う。
このような構成によると、定常溶接を行う間、母材への合計入熱量(パイロットアークからの入熱量とメインアークからの入熱量との合計)を小さくでき且つ母材へのエネルギの密度を大きくできる。よって、母材が薄い場合であっても溶け落ちを防止できる。したがって、母材が薄い場合であっても適切に溶接することができる。
本発明の第1実施形態にかかるプラズマアーク溶接システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかるプラズマアーク溶接システムにおけるトーチを主に示す拡大断面図である。 図1のプラズマアーク溶接システムを用いたプラズマアーク溶接方法における各信号等のタイミングチャートである。 図3に示した工程に続く工程における各信号等のタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態にかかるプラズマアーク溶接方法における各信号等のタイミングチャートである。 図5に示したタイミングチャートをより詳細に示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
<第1実施形態>
図1〜図4を用いて、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態にかかるプラズマアーク溶接システムの構成を示すブロック図である。
同図に示すプラズマアーク溶接システムA1は、溶接ロボット1と、動作制御回路21と、パイロットアーク用回路3と、メインアーク用回路4と、を備える。
溶接ロボット1は、母材Wに対してプラズマアーク溶接を自動で行うものである。本実施形態の母材Wは薄板であり、母材Wの厚さは、たとえば、0.1〜0.5mmである。溶接ロボット1は、マニピュレータ11と、トーチ12と、を含む。
マニピュレータ11は、たとえば多関節ロボットである。トーチ12は、マニピュレータ11の駆動により、上下前後左右に自在に移動できる。図2によく表れているように、トーチ12は、電極121と、プラズマノズル122と、シールドガスノズル123とを有する。
電極121は、たとえばタングステンからなる金属棒である。プラズマノズル122は筒状の部材である。プラズマノズル122は電極121を囲んでいる。プラズマノズル122内をプラズマガスPGが流れる。プラズマガスPGを媒体として、プラズマノズル122と電極121との間にパイロットアークPaが発生する。パイロットアークPaが発生している際、プラズマノズル122と電極121との間には、パイロットアーク電流Ipが流れる。シールドガスノズル123は筒状の部材である。シールドガスノズル123はプラズマノズル122を囲んでいる。シールドガスノズル123とプラズマノズル122との間を、シールドガスSGが流れる。電極121と母材Wとの間には、メインアークMaが発生する。メインアークMaが発生している際、電極121と母材Wとの間には、メインアーク電流Imが流れる。メインアーク電流Imの電流値とパイロットアーク電流Ipの電流値とが同一である場合であっても、メインアークMaは、パイロットアークPaに比べて、母材Wへの入熱に大きく寄与する。メインアーク電流Imは、母材Wの材質に応じて、直流もしくは交流いずれかが選択される。メインアーク電流Imは、直流のパルス電流である場合もあるし、交流のパルス電流である場合もある。本発明および本実施形態のメインアーク電流Imの電流値とは、絶対値の時間平均値のことである。
動作制御回路21は、マイクロコンピュータおよびメモリ(ともに図示略)を有している。このメモリには、溶接ロボット1の各種の動作が設定された作業プログラムが記憶されている。動作制御回路21はロボット移動速度Vrを制御する。ロボット移動速度Vrは、母材Wに沿った溶接進行方向Drにおける、母材Wに対する電極121の速度である。動作制御回路21は、上記作業プログラム、溶接ロボット1におけるエンコーダからの座標情報、およびロボット移動速度Vr等に基づき、溶接ロボット1に対して動作制御信号Msを送る。溶接ロボット1は動作制御信号Msを受け、マニピュレータ11を駆動させ、トーチ12が、母材Wにおける所定の溶接開始位置に移動したり、母材Wの面内方向に沿って移動したりする。動作制御回路21は、溶接開始信号Stと溶接終了信号Enとを送る。一方、動作制御回路21は定常溶接開始指示信号Ssを受ける。
パイロットアーク用回路3は、パイロットアーク電源回路31と、メインアーク誘発電流値記憶部321と、パイロットアーク維持電流値記憶部322と、パイロットアーク電流検出回路33と、通電終了指示回路35と、を含む。
メインアーク誘発電流値記憶部321はメインアーク誘発電流値ip1を記憶する。パイロットアーク維持電流値記憶部322はパイロットアーク維持電流値ip2を記憶する。メインアーク誘発電流値ip1およびパイロットアーク維持電流値ip2の各値は、たとえば、ティーチペンダント(図示略)から入力され動作制御回路21を経由して、メインアーク誘発電流値記憶部321およびパイロットアーク維持電流値記憶部322にそれぞれ記憶される。
パイロットアーク電源回路31は、たとえば3相200V等の商用電源を入力として、インバータ制御、サイリスタ位相制御等の出力制御を行う。これにより、パイロットアーク電源回路31は、電極121およびプラズマノズル122の間にパイロットアーク電流Ipを流す。パイロットアーク電源回路31は、パイロットアーク電流Ipの電流値を、設定された値となるように制御する。
パイロットアーク電源回路31は、メインアーク誘発電流値記憶部321およびパイロットアーク維持電流値記憶部322に接続している。パイロットアーク電源回路31は、電流減少指示回路46(後述)から減少指示信号Sdを、動作制御回路21から溶接終了信号Enを受ける。
パイロットアーク電源回路31は、第1期間T11と、減少期間Tdと、第2期間T12と、増加期間Tuと、を生成する(図3参照)。
第1期間T11は、パイロットアーク電流Ipをメインアーク誘発電流値ip1で流す期間である。減少期間Tdは、パイロットアーク電流Ipの電流値を、メインアーク誘発電流値ip1からパイロットアーク維持電流値ip2まで減少させる期間である。パイロットアーク電源回路31は、減少指示信号Sdを受けると、減少期間Tdを開始する。第2期間T12は、パイロットアーク電流Ipをパイロットアーク維持電流値ip2で流す期間である。増加期間Tuは、パイロットアーク電流Ipの電流値を、パイロットアーク維持電流値ip2から増加させる期間である。パイロットアーク電源回路31は、溶接終了信号Enを受けると、増加期間Tuを開始する。
パイロットアーク電流検出回路33は、電極121とプラズマノズル122との間に流れるパイロットアーク電流Ipの電流値を検出するためのものである。パイロットアーク電流検出回路33は、パイロットアーク電流Ipの電流値に対応するパイロットアーク電流検出信号Idpを送る。
通電終了指示回路35は、パイロットアーク電流検出信号Idpと、溶接終了信号Enとを受ける。通電終了指示回路35は、メインアーク電流Imの通電を終了すべきと判断すると、通電終了指示信号Seを生成する。そして、通電終了指示回路35は生成した通電終了指示信号Seを送る。
メインアーク用回路4は、メインアーク電源回路41と、定常電流値記憶部42と、メインアーク電流検出回路43と、通電検出回路45と、電流減少指示回路46と、定常溶接開始判断回路48と、を含む。
定常電流値記憶部42は定常電流値imを記憶する。定常電流値imは、たとえば、ティーチペンダント(図示略)から入力され動作制御回路21を経由して、定常電流値記憶部42に記憶される。
メインアーク電源回路41は、たとえば3相200V等の商用電源を入力として、インバータ制御、サイリスタ位相制御等の出力制御を行う。これにより、メインアーク電源回路41は、電極121および母材Wの間にメインアーク電流Imを流す。メインアーク電源回路41は、メインアーク電流Imの電流値を、設定された値となるように制御する。
メインアーク電源回路41は定常電流値記憶部42に接続している。メインアーク電源回路41は、動作制御回路21から溶接開始信号Stを、通電終了指示回路35から通電終了指示信号Seを、受ける。メインアーク電源回路41は、溶接開始信号Stを受けると、メインアーク電流Imの通電を開始する。メインアーク電源回路41は、定常溶接が行われている際には、メインアーク電流Imを定常電流値imで流す。メインアーク電源回路41は、通電終了指示信号Seを受けると、メインアーク電流Imの通電を停止する。
メインアーク電流検出回路43は、電極121と母材Wとの間に流れるメインアーク電流Imの電流値を検出するためのものである。メインアーク電流検出回路43は、メインアーク電流Imの電流値に対応するメインアーク電流検出信号Idmを送る。
通電検出回路45はメインアーク電流検出信号Idmを受ける。通電検出回路45は、メインアーク電流Imの通電の開始を検出するためのものである。通電検出回路45は、メインアーク電流Imの通電の開始を検出すると、通電検出信号Diを電流減少指示回路46に送る。通電検出回路45は、メインアーク電流Imの通電の開始を、たとえば、メインアーク電流Imの電流値とあるしきい値とを比較することにより、検出する。
電流減少指示回路46は、パイロットアーク電流Ipの電流値を減少させるための指示をする。電流減少指示回路46は、パイロットアーク電流Ipの電流値を減少すべきと判断すると、減少指示信号Sdをパイロットアーク電源回路31に送る。減少指示信号Sdは、パイロットアーク電流Ipの電流値を減少させるための指示をする信号である。本実施形態においては、電流減少指示回路46は、通電検出信号Diおよびメインアーク電流検出信号Idmを受ける。そして、電流減少指示回路46は、通電検出信号Diとメインアーク電流検出信号Idmとに基づき、パイロットアーク電流Ipの電流値を減少すべきか否かを判断する。
定常溶接開始判断回路48は、定常溶接を開始すべきか否かを判断する。定常溶接開始判断回路48は、定常溶接を開始すべきと判断すると、定常溶接開始指示信号Ssを動作制御回路21に送る。本実施形態においては、定常溶接開始判断回路48は、メインアーク電流検出信号Idmを受ける。そして、定常溶接開始判断回路48は、メインアーク電流検出信号Idmに基づき(すなわちメインアーク電流Imの電流値に基づき)、定常溶接を開始すべきか否かを判断する。
次に、図3を更に用いて、プラズマアーク溶接システムA1を用いたアーク溶接方法について説明する。
図3は、プラズマアーク溶接システムA1を用いたプラズマアーク溶接方法における各信号等のタイミングチャートである。同図では、(a)はパイロットアーク電流Ipの電流値、(b)は溶接開始信号St、(c)はメインアーク電流Imの電流値、(d)は通電検出信号Di、(e)は減少指示信号Sd、(f)は定常溶接開始指示信号Ss、(g)は溶接終了信号En、(h)は通電終了指示信号Se、(i)はロボット移動速度Vr、のそれぞれの変化状態を示す。同図(j)は、時刻t5〜時刻t6の間における母材Wへの合計入熱量を示している(時刻t5〜時刻t6以外は省略)。
<第1期間T11(時刻t1〜時刻t4)>
時刻t1において、パイロットアーク電源回路31にパイロットアーク電流通電開始信号(図示略)が送られることにより、電極121とプラズマノズル122との間に、パイロットアークPaが発生する。これにより、同図(a)に示すように、パイロットアーク電流Ipの通電が開始する。時刻t1からは、パイロットアーク電流Ipはメインアーク誘発電流値ip1で流れる。このようにして、パイロットアーク電源回路31は、パイロットアーク電流Ipをメインアーク誘発電流値ip1で流す第1期間T11を開始する。メインアーク誘発電流値ip1は、たとえば3〜4Aである。なお、パイロットアークPaの発生(すなわちパイロットアーク電流Ipの通電の開始)は、電極121とプラズマノズル122との間に、高周波であり且つ非常に高い電圧を印加することにより行う。パイロットアークPaを発生させるための当該電圧の周波数は、数MHzである。パイロットアークPaを発生させるための当該電圧の電圧値は、数kVである。
図3(b)に示すように、時刻t2において、動作制御回路21からメインアーク電源回路41に溶接開始信号Stが送られる。メインアーク電源回路41は、溶接開始信号Stを受けると、電極121と母材Wとの間に電圧を印加する。電極121の先端近傍の空間には、パイロットアークPaによってプラズマ雰囲気が形成されている。そのため、パイロットアークPaに誘発されて、メインアークMaが電極121と母材Wとの間に発生する。これにより、同図(c)に示すように、時刻t2において、メインアーク電流Imの通電が開始する。このようにして、メインアーク電源回路41は、第1期間T11にて、メインアーク電流Imの通電を開始する。なお、上述のメインアーク誘発電流値ip1は、メインアークMaを発生可能な大きさに設定されており、メインアーク誘発電流値ip1が余りに小さいとメインアークMaを発生できない。時刻t2〜時刻t5の間、メインアーク電流Imの電流値は、定常電流値imに到るまで徐々に増加する。
図3(d)に示すように、時刻t3において、通電検出回路45が、メインアーク電流Imの通電の開始を検出し、通電検出信号Diを電流減少指示回路46に送る。これにより、電流減少指示回路46は、メインアーク電流Imの通電が開始したと認識する。
<減少期間Td(時刻t4〜時刻t5)>
図3(e)に示すように、時刻t4において、電流減少指示回路46は、パイロットアーク電流Ipの電流値を減少すべきと判断し、減少指示信号Sdをパイロットアーク電源回路31に送る。パイロットアーク電源回路31は、減少指示信号Sdを受けると、パイロットアーク電流Ipの電流値をメインアーク誘発電流値ip1からパイロットアーク維持電流値ip2まで減少させる減少期間Tdを開始する。減少期間Tdの長さは、たとえば、0.05〜0.2secである。
電流減少指示回路46がパイロットアーク電流Ipの電流値を減少すべきと判断し減少指示信号Sdを送るのは、メインアーク電流Imの通電が開始された後(時刻t2の後)、且つ、メインアーク電流Imの電流値が定常電流値imに至る前(時刻t5の前)であることが好ましい。また、電流減少指示回路46がパイロットアーク電流Ipの電流値を減少すべきと判断し減少指示信号Sdを送るのは、電流減少指示回路46が通電検出信号Diを受けた後(時刻t3の後)であることが、更に好ましい。
電流減少指示回路46がパイロットアーク電流Ipの電流値を減少すべきと判断し減少指示信号Sdを送るまでのプロセスの一例は、次のとおりである。
図3(c)に示すように、時刻t4において、メインアーク電流Imの電流値が、しきい値Ith1を超える。しきい値Ith1は、定常電流値imよりわずかに小さい値である。電流減少指示回路46は、通電検出信号Diを受けた後に、メインアーク電流Imの電流値がしきい値Ith1を超えた場合に、パイロットアーク電流Ipの電流値を減少すべきと判断する。そして、電流減少指示回路46は、減少指示信号Sdをパイロットアーク電源回路31に送る。
あるいは、電流減少指示回路46は、通電検出信号Diを受けた時刻(本実施形態では、時刻t3)から予め定められた期間が経過したときに、パイロットアーク電流Ipの電流値を減少すべきと判断する。そして、電流減少指示回路46は、減少指示信号Sdをパイロットアーク電源回路31に送る。
<第2期間T12(時刻t5〜時刻t6)>
図3(a)に示すように、時刻t5において、減少期間Tdが終了し、パイロットアーク電流Ipをパイロットアーク維持電流値ip2で流す第2期間T12が開始する。パイロットアーク維持電流値ip2はメインアーク誘発電流値ip1よりも小さい。パイロットアーク維持電流値ip2は、たとえば、1〜2Aである。第2期間T12の間、パイロットアーク電源回路31は、パイロットアーク電流Ipをパイロットアーク維持電流値ip2で流すことにより、パイロットアーク電流Ipの通電を継続する。すなわち、第2期間T12の間、パイロットアークPaを消弧しない。パイロットアーク維持電流値ip2は、パイロットアークPaが消弧しない程度の低い値に設定するとよい。なお、メインアークMaが発生している間は、メインアークMaの影響によって、パイロットアーク電流Ipの電流値が小さくてもパイロットアークPaが消弧しにくくなっている。
図3(c)に示すように、時刻t5において、メインアーク電流Imの電流値が定常電流値imに至る。そして、時刻t5からメインアーク電流Imが定常電流値imで流れ始める。このように、メインアーク電源回路41は、第2期間T12にて、メインアーク電流Imを定常電流値imで流す。定常電流値imは、たとえば、5〜7Aである。同図(f)に示すように、アーク電流Imの電流値が定常電流値imに至ると、定常溶接開始判断回路48は、定常溶接を開始すべきと判断し、定常溶接開始指示信号Ssを動作制御回路21に送る。同図(i)に示すように、時刻t5において、動作制御回路21は、定常溶接開始指示信号Ssを受けると、ロボット移動速度Vrを予め定められた速度とするための動作制御信号Msを溶接ロボット1に送る。これにより、時刻t5において、溶接進行方向Drにおける、電極121の母材Wに対する移動が開始する。このようにして、時刻t5から定常溶接が開始する。時刻t5〜時刻t6の長さは、たとえば、数分〜数時間である。
なお、本実施形態では、パイロットアーク電流Ipをパイロットアーク維持電流値ip2で流す第2期間T12の開始時が、メインアーク電流Imの電流値が定常電流値imに至る時に一致する例を示したが、これに限られず、第2期間T12の開始時が、メインアーク電流Imの電流値が定常電流値imに至る前もしくは後であってもよい。
<増加期間Tu(時刻t6〜時刻t7)>
図3(g)に示すように、時刻t6において、動作制御回路21は定常溶接を終了するための溶接終了信号Enを、パイロットアーク電源回路31と通電終了指示回路35とに送る。同図(a)に示すように、パイロットアーク電源回路31は、溶接終了信号Enを受けると、パイロットアーク電流Ipの電流値をパイロットアーク維持電流値ip2から増加させる増加期間Tuを開始する。増加期間Tuの長さは、たとえば、0.05〜0.1secである。同図(i)に示すように、時刻t6において、動作制御回路21は、ロボット移動速度Vrを0とするための動作制御信号Msを溶接ロボット1に送る。これにより、時刻t6において、溶接進行方向Drにおける、電極121の母材Wに対する移動が停止する。
<2回目の第1期間T11(時刻t7以降)>
図3(a)に示すように、時刻t7において、増加期間Tuが終了する。本実施形態では、時刻t7からは、パイロットアーク電流Ipがメインアーク誘発電流値ip1で流れ始める。すなわち、時刻t7からは、2回目の第1期間T11が開始する。なお、時刻t7から流れるパイロットアーク電流Ipの電流値は、メインアーク誘発電流値ip1である必要は必ずしもない。たとえば、時刻t7から流れるパイロットアーク電流Ipの電流値は、メインアーク誘発電流値ip1とパイロットアーク維持電流値ip2との間の値であってもよい。もしくは、時刻t7から流れるパイロットアーク電流Ipの電流値は、メインアーク誘発電流値ip1よりも大きくてもよい。
図3(h)に示すように、時刻t8において、通電終了指示回路35は通電終了指示信号Seをメインアーク電源回路41に送る。通電終了指示回路35は、増加期間Tuが開始された後に、通電終了指示信号Seをメインアーク電源回路41に送ることが好ましい。また、通電終了指示回路35は、増加期間Tuが終了した後に、通電終了指示信号Seをメインアーク電源回路41に送ることが、更に好ましい。通電終了指示回路35は、たとえば、増加期間Tuが終了した時刻(本実施形態では、時刻t7)から予め定められた期間が経過したときに、通電終了指示信号Seを送る。もしくは、通電終了指示回路35は、たとえば、増加期間Tuが開始した時刻(本実施形態では、時刻t6)から予め定められた期間が経過したときに、通電終了指示信号Seを送る。
図3(c)に示すように、時刻t8において、メインアーク電源回路41は、通電終了指示信号Seを受けると、メインアーク電流Imの電流値を減少させる。そして、時刻t9において、メインアーク電流Imの通電が停止する。すなわち、時刻t9において、メインアークMaが消弧する。
図3の時刻t9以降、パイロットアークPaは点弧させておく。パイロットアークPaを点弧させた状態で、次の定常溶接を開始する。そのため、次の定常溶接では、パイロットアークPaを再び点弧させる必要がない。図4に2度目の定常溶接を行う際のタイミングチャートを示している。同図は、時刻t1にてパイロットアークPaを点弧させない点を除き、図3と同様である。すなわち、2度目の定常溶接では、時刻t1にてパイロットアークPaを点弧させることなく、図3を参照しつつ説明した工程と同様の工程を行うことができる。3度目以降の定常溶接は、2度目の定常溶接と同様に行う。このような本実施形態の方法では、一度パイロットアークPaを点弧させると、その後は、定常溶接を行うたびにパイロットアークPaを点弧させるといった必要がない。そのため、定常溶接を行うたびに、電極121とプラズマノズル122との間に高周波であり且つ非常に高い電圧を印加するといった必要がない。その結果、プラズマアーク溶接を行う装置の故障や、当該装置の周囲の設備の故障を防止できる。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態においては、第2期間T12にて、パイロットアーク電流Ipをパイロットアーク維持電流値ip2で流すことにより、パイロットアーク電流Ipの通電を継続する。パイロットアーク維持電流値ip2はメインアーク誘発電流値ip1よりも小さい。このような構成によると、メインアーク誘発電流値ip1とパイロットアーク維持電流値ip2とが同一である場合に比べ、定常溶接を行う間、パイロットアークPaからの母材Wへの入熱量を小さくできる。図3(j)には、メインアーク誘発電流値ip1とパイロットアーク維持電流値ip2とが同一である場合の母材Wへの合計入熱量(パイロットアークPaからの入熱量とメインアークMaからの入熱量との合計)を点線で示しており、本実施形態における母材Wへの合計入熱量(パイロットアークPaからの入熱量とメインアークMaからの入熱量との合計)を実線で示している。図3(j)からも理解できるように、本実施形態によると、メインアーク誘発電流値ip1とパイロットアーク維持電流値ip2とが同一である場合に比べ、定常溶接を行う間、母材Wへの合計入熱量を小さくできる。
一般に、パイロットアークPaから熱は、母材Wの広い領域に与えられる。一方、メインアークMaからの熱は、母材Wの狭い領域に与えられる。上述のように本実施形態においては、メインアーク誘発電流値ip1とパイロットアーク維持電流値ip2とが同一である場合に比べ、定常溶接を行う間、パイロットアークPaからの母材Wへの入熱量を小さくできる。そのため、定常溶接を行う間にて、母材Wへの合計入熱量に対するメインアークMaからの母材Wへの入熱量の割合を、より大きくすることができる。よって、母材Wへのエネルギの密度を大きくできる。
以上より、定常溶接を行う間、母材Wへの合計入熱量(パイロットアークPaからの入熱量とメインアークMaからの入熱量との合計)を小さくでき且つ母材Wへのエネルギの密度を大きくできる本実施形態によると、母材Wが薄い場合であっても溶け落ちを防止できる。したがって、本実施形態によると、母材Wが薄い場合であっても適切に溶接することができる。
また、パイロットアークPaにはゆらぎが生じる。そのため、パイロットアークPaからの母材Wへの入熱量にもゆらぎが生じる。パイロットアークPaからの母材Wへの入熱量にゆらぎが生じると、母材Wへの合計入熱量(パイロットアークPaからの入熱量とメインアークMaからの入熱量との合計)にもゆらぎが生じることとなる。本実施形態では、上述のように、定常溶接を行う間にて、母材Wへの合計入熱量に対するメインアークMaからの母材Wへの入熱量の割合を、より大きくすることができる。すなわち、定常溶接を行う間にて、母材Wへの合計入熱量に対するパイロットアークPaからの母材Wへの入熱量の割合を、より小さくすることができる。そのため、パイロットアークPaにゆらぎが生じても、母材Wへの合計入熱量のゆらぎは、生じにくくなる。これにより、母材Wへの合計入熱量を、より均一にすることが可能となる。その結果、より綺麗なビードを母材Wに形成することができる。
上述のように、本実施形態によると、メインアーク誘発電流値ip1とパイロットアーク維持電流値ip2とが同一である場合に比べ、定常溶接を行う間、パイロットアークPaからの母材Wへの入熱量を小さくできる。そのため、メインアーク電流Imの定常電流値imを大きくしたとしても、効率的に母材Wへ入熱できるから、溶け落ちの生じない適切な溶接を行うことができる。これにより、ロボット移動速度Vrを増大することが可能となり、溶接に要する時間の短縮を図ることができる。
本実施形態においては、プラズマアーク溶接システムA1は、電流減少指示回路46を備える。電流減少指示回路46は、メインアーク電流Imの通電が開始された後、且つ、メインアーク電流Imの電流値が定常電流値imに至る前に、パイロットアーク電源回路31に減少指示信号Sdを送る。パイロットアーク電源回路31は、減少指示信号Sdを受けると、減少期間Tdを開始する。このような構成によると、メインアーク電流Imの電流値が定常電流値imに至った時刻(本実施形態では、時刻t5)におけるパイロットアーク電流Ipの電流値を、より小さくできる。これにより、メインアーク電流Imの電流値が定常電流値imに至った時刻(本実施形態では、時刻t5)から、母材Wへの過度の入熱を抑制できる。その結果、母材Wに形成されるビードを始点からより綺麗に形成することができる。
本実施形態においては、プラズマアーク溶接システムA1は、メインアーク電流Imの通電の開始を検出すると、通電検出信号Diを電流減少指示回路46に送る通電検出回路45を備える。電流減少指示回路46は、通電検出信号Diを受けた後に、減少指示信号Sdを送る。このような構成では、減少期間Tdは、メインアーク電流Imの通電の開始と同時に開始するのではない。これは、メインアーク電流Imの電流値が大きくなっている時点において、減少期間Tdを開始するのに適する。したがって、本実施形態の構成は、減少期間Td中にパイロットアークPaが消弧することを防止するのに適する。
パイロットアーク電流Ipの電流値が比較的小さいパイロットアーク維持電流値ip2であるときにメインアーク電流Imの通電を停止すると、メインアークMaが消弧するのみでなく、パイロットアークPaも消弧するおそれがある。本実施形態においては、通電終了指示回路35は、増加期間Tuが開始された後に、通電終了指示信号Seをメインアーク電源回路41に送る。メインアーク電源回路41は、通電終了指示信号Seを受けると、メインアーク電流Imの通電を停止する。このような構成によると、メインアーク電流Imの通電を停止するのは、パイロットアーク電流Ipの電流値がパイロットアーク維持電流値ip2よりも高くなっているときである。これにより、メインアークMaの消弧に伴ってパイロットアークPaの消弧が生じることを、防止できる。
本実施形態においては、通電終了指示回路35は、増加期間Tuが終了した後に、通電終了指示信号Seを送る。このような構成によると、メインアーク電流Imの通電を停止するのは、パイロットアーク電流Ipの電流値がより高い値になっているときである。これにより、メインアークMaの消弧に伴ってパイロットアークPaの消弧が生じることを、更に効果的に防止できる。
<第2実施形態>
図5、図6を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明では、上記と同一もしくは類似の構成については上記と同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
図5は、本発明の第2実施形態にかかるプラズマアーク溶接方法における各信号等のタイミングチャートである。図6は、図5に示したタイミングチャートをより詳細に示すタイミングチャートである。
本実施形態は、時刻t2〜時刻t5の期間におけるパイロットアーク電流Ipおよびメインアーク電流Imの電流値の変化態様が、第1実施形態におけるものとは異なる。以下、第1実施形態とは異なる時刻t2〜時刻t5における工程について、説明する。
本実施形態においても、図5(b)、図6(b)に示すように、時刻t2において、動作制御回路21からメインアーク電源回路41に溶接開始信号Stが送られる。メインアーク電源回路41は、溶接開始信号Stを受けると、電極121と母材Wとの間に電圧を印加する。電極121の先端近傍の空間には、パイロットアークPaによってプラズマ雰囲気が形成されている。そのため、パイロットアークPaに誘発されて、メインアークMaが電極121と母材Wとの間に発生する。これにより、同図(c)に示すように、時刻t2において、メインアーク電流Imの通電が開始する。このようにして、メインアーク電源回路41は、第1期間T11にて、メインアーク電流Imの通電を開始する。
本実施形態においては、図5(c)、図6(c)に示すように、時刻t2〜時刻t5のあいだ常に一定の勾配でメインアーク電流Imの電流値が増加するのではない。具体的には次のとおりである。メインアーク電源回路41は、メインアーク電流Imの通電を開始した時刻(時刻t2)から、メインアーク電流Imを定常電流値imで通電し始める時刻(時刻t5)までの期間にて、期間T41(時刻t2〜時刻t4)と、期間T42(時刻t4〜時刻t42)と、期間T43(時刻t42〜時刻t5)とを生成する。
期間T41は、メインアーク電流Imの電流値の時間微分値が第1勾配g41である期間である。期間T42は、期間T41の後の期間であり、メインアーク電流Imの電流値の時間微分値が第2勾配g42である期間である。期間T43は、期間T42の期間であり、メインアーク電流Imの電流値の時間微分値が第3勾配g43である期間である。第2勾配g42の絶対値は、第1勾配g41の絶対値および第3勾配g43の絶対値のいずれよりも小さい。本実施形態においては、第2勾配g42は0である。すなわち、期間T42におけるメインアーク電流Imの電流値は一定である。また、期間T42におけるメインアーク電流Imの電流値は定常電流値imよりも小さく、たとえば、定常電流値imの半分程度である。
期間T41の長さは、たとえば、0.05〜0.1secであり、期間T42の長さは、たとえば0.3〜0.5secであり、期間T43の長さは、たとえば、0.05〜0.1secである。
なお、第2勾配g42は、第1勾配g41および第3勾配g43のいずれよりも小さければよく、0ではなくてもよい。すなわち、期間T42においてメインアーク電流Imの電流値がわずかに増加もしくは減少していてもよい。
図5(d)、図6(d)に示すように、時刻t3において、通電検出回路45が、メインアーク電流Imの通電の開始を検出し、通電検出信号Diを電流減少指示回路46に送る。これにより、電流減少指示回路46は、メインアーク電流Imの通電が開始したと認識する。
図5(e)、図6(e)に示すように、時刻t4において、電流減少指示回路46は、減少指示信号Sdをパイロットアーク電源回路31に送る。パイロットアーク電源回路31は、減少指示信号Sdを受けると、メインアーク誘発電流値ip1からパイロットアーク維持電流値ip2まで減少させる減少期間Tdを開始する。本実施形態では、電流減少指示回路46は、通電検出信号Diを受けた時刻(本実施形態では、時刻t3)から予め定められた期間の経過後の時刻t4に、減少指示信号Sdを送る。
本実施形態においては、図5(a)、図6(a)に示すように、減少期間Td(時刻t4〜時刻t5)のあいだパイロットアーク電流Ipの電流値は常に一定の傾きで減少するのではない。具体的には次のとおりである。パイロットアーク電源回路31は、減少期間Tdにて、期間T31(時刻t4〜時刻t41)と、期間T32(時刻t41〜時刻t42)と、期間T33(時刻t42〜時刻t5)とを生成する。
期間T31は、パイロットアーク電流Ipの電流値の時間微分値が第1傾きg31である期間である。期間T32は、期間T31の後の期間であり、パイロットアーク電流Ipの電流値の時間微分値が第2傾きg32である期間である。期間T33は、期間T32の後の期間であり、パイロットアーク電流Ipの電流値の時間微分値が第3傾きg33である期間である。第2傾きg32の絶対値は、第1傾きg31の絶対値および第3傾きg33の絶対値のいずれよりも小さい。本実施形態においては、第2傾きg32は0である。すなわち、期間T32におけるパイロットアーク電流Ipの電流値は一定である。また、期間T32におけるパイロットアーク電流Ipの電流値は、メインアーク誘発電流値ip1より小さく、且つ、パイロットアーク維持電流値ip2より大きい。
期間T31の長さは、たとえば、0.05〜0.1secであり、期間T32の長さは、たとえば0.3〜0.5secであり、期間T33の長さは、たとえば、0.05〜0.1secである。
なお、第2傾きg32は、第1傾きg31および第3傾きg33のいずれよりも小さければよく、0ではなくてもよい。すなわち、期間T32においてパイロットアーク電流Ipの電流値がわずかに減少もしくは増加していてもよい。
図6(a)、(c)からよく理解できるように、パイロットアーク電流Ipが第2傾きg32である期間T32中に、メインアーク電流Imが第2勾配g42である期間T42が行われる。
時刻t5以降は、第1実施形態で述べたのと同様に、定常溶接が行われる。
本実施形態によると、第1実施形態の作用効果に加え、以下の作用効果を奏する。
本実施形態においては、第2傾きg32の絶対値が第1傾きg31の絶対値および第3傾きg33の絶対値のいずれよりも小さい。このような構成は、減少期間Tdにてパイロットアーク電流Ipの電流値を急激に減少させるのではない。そのため、減少期間TdにてパイロットアークPaが消弧することを防止できる。
本実施形態においては、第2勾配g42の絶対値が第1勾配g41の絶対値および第3勾配g43の絶対値のいずれよりも小さい。また、第2傾きg32である期間T32中に、第2勾配g42である期間T42が行われる。このような構成によると、期間T32にて、メインアーク電流Imの電流値が過度に増加することを回避できる。そのため、期間T32における母材Wへの過度な入熱を防止できる。その結果、母材Wに形成されるビードを始点からより綺麗に形成することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
メインアーク電流Imの電流値が定常電流値imに至る時刻t5の前に、減少期間Tdが開始することは、時刻t5から母材Wへの過度の入熱を抑制できる点において好ましいが、本発明はこれに限られない。メインアーク電流Imの電流値が定常電流値imに至る時刻t5以降に、減少期間Tdが開始してもよい。
通電終了指示回路35が通電終了指示信号Seを送るのは、増加期間Tuが終了した後であることが、パイロットアークPaの消弧を効果的に防止できる点において好ましいが、本発明はこれに限られない。たとえば、増加期間Tu中に、通電終了指示回路35が通電終了指示信号Seを送ってもよい。
A1 プラズマアーク溶接システム
1 溶接ロボット
11 マニピュレータ
12 トーチ
121 電極
122 プラズマノズル
123 シールドガスノズル
21 動作制御回路
3 パイロットアーク用回路
31 パイロットアーク電源回路
321 メインアーク誘発電流値記憶部
322 パイロットアーク維持電流値記憶部
33 パイロットアーク電流検出回路
35 通電終了指示回路
4 メインアーク用回路
41 メインアーク電源回路
42 定常電流値記憶部
43 メインアーク電流検出回路
45 通電検出回路
46 電流減少指示回路
48 定常溶接開始判断回路
Di 通電検出信号
Dr 溶接進行方向
En 溶接終了信号
g31 第1傾き
g32 第2傾き
g33 第3傾き
g41 第1勾配
g42 第2勾配
g43 第3勾配
Idm メインアーク電流検出信号
Idp パイロットアーク電流検出信号
Im メインアーク電流
im 定常電流値
Ip パイロットアーク電流
ip1 メインアーク誘発電流値
ip2 パイロットアーク維持電流値
Ith1 しきい値
Ma メインアーク
Ms 動作制御信号
Pa パイロットアーク
PG プラズマガス
Sd 減少指示信号
Se 通電終了指示信号
SG シールドガス
Ss 定常溶接開始指示信号
St 溶接開始信号
t1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t8,t9,t41,t42 時刻
T11 第1期間
T12 第2期間
T31,T32,T33,T41,T42,T43 期間
Td 減少期間
Tu 増加期間
Vr ロボット移動速度
W 母材

Claims (12)

  1. 電極およびプラズマノズルの間にパイロットアーク電流を流す工程と、
    前記電極および母材の間にメインアーク電流を流す工程と、を備え、
    前記パイロットアーク電流を流す工程は、
    前記パイロットアーク電流をメインアーク誘発電流値で流す第1工程と、
    前記パイロットアーク電流を、前記メインアーク誘発電流値より小さいパイロットアーク維持電流値で流すことにより、前記パイロットアーク電流の通電を継続する第2工程と、を含み、
    前記メインアーク電流を流す工程は、前記第1工程が行われている期間にて開始し、
    前記メインアーク電流を流す工程においては、前記第2工程が行われている期間にて、前記メインアーク電流を定常電流値で流すことにより前記母材の定常溶接を行い、
    前記パイロットアーク電流を流す工程は、前記第1工程と前記第2工程との間に、前記パイロットアーク電流の電流値を、前記メインアーク誘発電流値から前記パイロットアーク維持電流値まで減少させる工程を含み、
    前記減少させる工程は、前記メインアーク電流の通電が開始された後、且つ、前記メインアーク電流の電流値が前記定常電流値に至る前に、開始する、プラズマアーク溶接方法。
  2. 前記メインアーク電流の通電の開始を検出する工程を更に備え、
    前記減少させる工程は、前記メインアーク電流の通電の開始が検出された後に、開始する、請求項に記載のプラズマアーク溶接方法。
  3. 前記パイロットアーク電流を流す工程は、前記パイロットアーク電流の電流値を、前記パイロットアーク維持電流値から増加させる工程を含み、
    前記増加させる工程は、溶接終了信号が生成されると開始され、
    前記メインアーク電流を流す工程は、前記増加させる工程が開始した後に、終了する、請求項1または請求項に記載のプラズマアーク溶接方法。
  4. 前記メインアーク電流を流す工程は、前記増加させる工程が終了した後に、終了する、請求項に記載のプラズマアーク溶接方法。
  5. 前記減少させる工程は、
    前記パイロットアーク電流の電流値の時間微分値が第1傾きであるように、前記パイロットアーク電流を流す工程と、
    前記第1傾きであるように前記パイロットアーク電流を流す工程の後に、前記パイロットアーク電流の電流値の時間微分値が第2傾きであるように、前記パイロットアーク電流を流す工程と、
    前記第2傾きであるように前記パイロットアーク電流を流す工程の後に、前記パイロットアーク電流の電流値の時間微分値が第3傾きであるように、前記パイロットアーク電流を流す工程と、を有し、
    前記第2傾きの絶対値は、前記第1傾きの絶対値および前記第3傾きの絶対値のいずれよりも小さい、請求項または請求項に記載のプラズマアーク溶接方法。
  6. 前記メインアーク電流を流す工程は、前記メインアーク電流の通電を開始した時刻から、前記メインアーク電流を前記定常電流値で通電し始める時刻までの期間にて、
    前記メインアーク電流の電流値の時間微分値が第1勾配であるように、前記メインアーク電流を流す工程と、
    前記第1勾配であるように前記メインアーク電流を流す工程の後に、前記メインアーク電流の電流値の時間微分値が第2勾配であるように、前記メインアーク電流を流す工程と、
    前記第2勾配であるように前記メインアーク電流を流す工程の後に、前記メインアーク電流の電流値の時間微分値が第3勾配であるように、前記メインアーク電流を流す工程と、を有し、
    前記第2勾配の絶対値は、前記第1勾配の絶対値および前記第3勾配の絶対値のいずれよりも小さく、
    前記第2勾配であるように前記メインアーク電流を流す工程は、前記第2傾きであるように前記パイロットアーク電流を流す工程中に、行う、請求項に記載のプラズマアーク溶接方法。
  7. 電極およびプラズマノズルの間にパイロットアーク電流を流すパイロットアーク電源回路と、
    前記電極および母材の間にメインアーク電流を流すメインアーク電源回路と、
    メインアーク誘発電流値を記憶するメインアーク誘発電流値記憶部と、
    パイロットアーク維持電流値を記憶するパイロットアーク維持電流値記憶部と、
    定常電流値を記憶する定常電流値記憶部と、を備え、
    前記パイロットアーク電源回路は、
    前記パイロットアーク電流を前記メインアーク誘発電流値で流す第1期間と、
    前記パイロットアーク電流を前記パイロットアーク維持電流値で流すことにより、前記パイロットアーク電流の通電を継続する第2期間と、を生成し、
    前記メインアーク電源回路は、前記第1期間にて、前記メインアーク電流の通電を開始し、前記第2期間にて、前記メインアーク電流を定常電流値で流し、
    前記メインアーク電流の通電が開始された後、且つ、前記メインアーク電流の電流値が前記定常電流値に至る前に、前記パイロットアーク電源回路に減少指示信号を送る電流減少指示回路を更に備え、
    前記パイロットアーク電源回路は、前記減少指示信号を受けると、減少期間を開始し、
    前記減少期間は、前記パイロットアーク電流の電流値を、前記メインアーク誘発電流値から前記パイロットアーク維持電流値まで減少させる期間である、プラズマアーク溶接システム。
  8. 前記メインアーク電流の通電の開始を検出すると、通電検出信号を前記電流減少指示回路に送る通電検出回路を更に備え、
    前記電流減少指示回路は、前記通電検出信号を受けた後に、前記減少指示信号を送る、請求項に記載のプラズマアーク溶接システム。
  9. 通電終了指示回路を更に備え、
    前記パイロットアーク電源回路は、溶接終了信号を受けると、前記パイロットアーク電流の電流値を、前記パイロットアーク維持電流値から増加させる増加期間を開始し、
    前記通電終了指示回路は、前記増加期間が開始された後に、通電終了指示信号を前記メインアーク電源回路に送り、
    前記メインアーク電源回路は、前記通電終了指示信号を受けると、前記メインアーク電流の通電を停止する、請求項7または請求項に記載のプラズマアーク溶接システム。
  10. 前記通電終了指示回路は、前記増加期間が終了した後に、前記通電終了指示信号を送る、請求項に記載のプラズマアーク溶接システム。
  11. 前記パイロットアーク電源回路は、前記減少期間にて、
    前記パイロットアーク電流の電流値の時間微分値が第1傾きである期間と、
    前記第1傾きである期間の後であり、前記パイロットアーク電流の電流値の時間微分値が第2傾きである期間と、
    前記第2傾きである期間の後であり、前記パイロットアーク電流の電流値の時間微分値が第3傾きである期間と、を生成し、
    前記パイロットアーク電源回路は、前記第2傾きの絶対値が前記第1傾きの絶対値および前記第3傾きの絶対値のいずれよりも小さくなるように、前記パイロットアーク電流を流す、請求項または請求項に記載のプラズマアーク溶接システム。
  12. 前記メインアーク電源回路は、前記メインアーク電流の通電を開始した時刻から、前記メインアーク電流を前記定常電流値で通電し始める時刻までの期間にて、
    前記メインアーク電流の電流値の時間微分値が第1勾配である期間と、
    前記第1勾配である期間の後であり、前記メインアーク電流の電流値の時間微分値が第2勾配である期間と、
    前記第2勾配である期間の後であり、前記メインアーク電流の電流値の時間微分値が第3勾配である期間と、を生成し、
    前記メインアーク電源回路は、前記第2勾配の絶対値が前記第1勾配の絶対値および前記第3勾配の絶対値のいずれよりも小さくなるように、前記メインアーク電流を流し、
    前記メインアーク電源回路は、前記第2傾きである期間中に、前記第2勾配である期間を行う、請求項11に記載のプラズマアーク溶接システム。
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