JP5976741B2 - 感圧センサ及びこれを用いたダイヤルスイッチ - Google Patents
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図10において、ダイヤルスイッチ50は、ケース51の前面にダイヤルノブ52が取り付けられている。ケース51内には、プリント基板53と、その上に固定された可変抵抗器60(ボリューム)とが設けられ、この可変抵抗器60から延びるボリューム変更用回転軸54が、ケース51を貫通して前記ダイヤルノブ52に接続されている。即ち、ダイヤルノブ52を回転させることにより、可変抵抗器60において出力される抵抗値が変更されるようになっている。
このように図10の構成にあっては、ダイヤルスイッチの設定値の読み取りに、ボリュームの読み値とフォトインタラプタの開閉を合わせて用い、回転軸の回転量の検出精度を向上させている。
また、図示するようにケース51の外にダイヤルノブ52のみを配置した場合、基板53や可変抵抗器54等を収容するスペースをケース51内に確保しなければならず、設計上の制約が生じるという課題があった。
このような構成によれば、薄型の感圧センサが得られ、これをダイヤルスイッチに用いることにより、ダイヤルノブの回転量を検出可能な薄型のダイヤルスイッチを実現することができる。
また、ダイヤルノブが感圧センサを覆う構成とすれば、ダイヤルノブの下方にスペースが必要なく、取付対象における設計上の制約を無くすことができる(取付対象に後付けで取り付けることができる)。
このように第1電極と第2電極とからなる各組の間に第3電極を有することで、前記各組同士が接触するような誤動作を防止することができ、精度よい感圧センサを得ることができる。
このように構成することにより、容易に対向する一対のフィルムを得ることができる。
或いは、一組の前記第1電極と第2電極とが前記接続電極を介して接続された位置により得られる抵抗値に基づき、取付対象の制御部において押圧位置が特定されるようにしてもよい。
このように本発明に係る感圧センサを用いることにより、電極同士の接続回数または変化する抵抗値のいずれによっても、押圧位置を特定することができる。
また、ダイヤルノブが感圧センサを覆う構成とすることにより、ダイヤルノブの下方にスペースが必要なく、取付対象における設計上の制約を無くすことができる(取付対象に後付けで取り付けることができる)。
図示するように、ダイヤルスイッチ1は、底部に配置されるベース部材2と、ベース部材2上に固定される円環状のセンサシート3(感圧センサ)と、センサシート3の上に配置され、センサシート3を押圧するために下方に突起するスイッチが形成されたスイッチ部材4と、センサシート3及びスイッチ部材4を覆うダイヤルノブ5とを備える。
尚、センサシート3には、出力端子を引き出すための引出部3aが設けられ、この引出部3aがベース部材2に形成された係止凹部2bに係止するようになっている。
また、図2に示すように、ダイヤルノブ5の裏面中央には、前記軸部2a及びOリング7が嵌入される筒部5aが形成され、この筒部5aの周囲には、スイッチ部材4の周方向の位置を規制するための一対の係止突起5bが形成されている。
また、図1、図2に示すように前記スイッチ部材4には、前記筒部5aが挿通される貫通孔4aと、前記係止突起5bが挿入される一対の係止孔4bとが形成されている。即ち、前記ダイヤルノブ5の裏面側にスイッチ部材4が保持され、ダイヤルノブ5の回転にともないスイッチ部材4も回転するようになされている。
センサシート3は、図5に示すように上下に所定の隙間をもって対向配置され、図4に示すように円環状に形成された一対のフィルム11、12(厚さ1mm程度)と、これらフィルム11、12の内側面にプリント配線された複数のパターンP1、P2、P3、P4とを有する。
一方、パターンP3の電極部P3b(第3電極)は径方向外側に向けられるとともに、各電極部P3bが電極部P1b、P2bの各組S1と交互に噛み合うように周方向に沿って配置されている。尚、フィルム12においてパターンP1、P2、P3が交差する部分には、レジスト材等の絶縁材(図示せず)が設けられている。
また、前記のようにセンサシート3には、その上からスイッチ部材4の突起スイッチ4dが押圧することになるが、ダイヤルノブ5の回転に伴い、この突起スイッチ4dはフィルム11におけるパターンP4の形成位置に沿って押圧しながら周方向に移動可能となされている。
即ち、本実施形態においてセンサシート3は、突起スイッチ4dにより押圧されるパターンP4を介して接続される電極部P1b(P1)とP2b(P2)の位置を、検出された抵抗値の変化により検出するものである。
即ち、ベース部材2上に載置されたセンサシート3に対しスイッチ部材4の突起スイッチ4dが押圧しながら周方向に回転することになる。
このとき、パターンP1、P2、P3に出力される電圧のタイミング図は、図6(a)、図6(b)に示すようになる。尚、図6(a)は、ダイヤルノブ5を時計回りに回した場合、図6(b)は、ダイヤルノブ5を反時計回りに回した場合を示す。
一方、図6(b)に示すように、ダイヤルノブ5を反時計回りに回した場合、パターンP4を介して時間t1では電極部P1b、P2b(パターンP1,P2)が接続し、続く時間t2では電極部P1b、P3b(パターンP1,P3)が接続し、続く時間t3では電極部P2b、P3b(パターンP2、P3)が接続する。そして、ダイヤルノブ5を反時計回りに回し続けることにより、この接続の順番で繰り返される。
尚、電極部P1b、P2bからなる各組の間にはパターンP3の電極部P3bが配置されているため、隣り合う電極部P1b、P2bの組同士が接触するような誤作動は防止される。
また、ダイヤルノブ5がセンサシート3を覆うため、ダイヤルノブ5の下方にスペースを設ける必要がなく、取付対象における設計上の制約を無くすことができる(取付対象に後付けで取り付けることができる)。
また、電極部P1b、P2bからなる各組の間にパターンP3の電極部P3bが配置されるため、ダイヤルノブ5の回転位置によって、電極部P1b、P2bの接続だけでなく、電極部P1b、P3bの接続、或いは電極部P2b、P3bの接続状態が生じる。即ち、ダイヤルノブ5を回し、隣の組S1の電極部同士の接続に移行する前後に、組S1における接続信号が検出されない状態が必ず設けられる。これにより、他の組の電極部との誤接触などを防止することができ、精度よいダイヤルスイッチ1を得ることができる。
例えば、ダイヤルノブ5の回転にともない得られる電極同士の接続回数を取付対象側が備える制御部(図示せず)でカウントし、カウント数に基づきダイヤルノブ5の回転量(回転位置)を検出する構成としてもよい。この場合、例えばセンサシート3において、突起スイッチ4dがパターンP1,P2,P3を同時に押圧可能な部位を一箇所設け、そこをダイヤルノブ5の回転のスタート地点とすることが望ましい。
また、そのように電極同士の接続回数を検出する場合には、ダイヤルノブ5を一周以上回転させた場合であっても、回転周数を正確に検出することができる。
また、前記実施の形態においては、ダイヤルノブ5の回転方向の検出方法について特に触れなかったが、ダイヤルノブ5の回転方向は、図6(a)、図6(b)に示したように回転方向によって接続の順番が異なるため、回転方向も容易に検出することができる。
例えば、パターンP1の電極部P1b(第1電極)とパターンP3の電極部P3b(第2電極)との接続位置を検出するものとし、パターン2の電極部P2bを誤接触防止のための第3電極としてもよい。
或いは、パターンP2の電極部P2b(第1電極)とパターンP3の電極部P3b(第2電極)との接続位置を検出するものとし、パターン1の電極部P1bを誤接触防止のための第3電極としてもよい。
図7に示すように、フィルム12上において最も内側にパターンP11を配置し、その外側にパターンP13を配置し、最も外側にパターンP12を配置する。
図7において、パターンP11は、フィルム12の周方向に延びる円環部P11aとそこから径方向の外側に向かってクシの歯形状に突出する複数の電極部P11b(第1電極)とを有している。
また、このようにパターン配線されたフィルム12に対しフィルム11の裏面には、図7に破線で示すように、周方向に沿って円環状にパターンP14(接続電極)が配線されている。
尚、パターンP13は、電極部P11bとP12bとの接触動作において、他の組の電極との誤接触などを防止するためにも設けているため、信号線である必要がない場合は、例えばレジストのような絶縁材料により形成されてもよい。
また、本実施の形態において、各組S2で対向する電極部P11b,P12bの配置が周方向にずらされ、パターンP11、P12の間にパターンP13が配置されているため、ダイヤルノブ5の回転位置によって、電極部P11b、P12bの接続だけでなく、電極部P11b、パターンP13の接続、或いは電極部P12b、パターンP13の接続状態が生じる。即ち、ダイヤルノブ5を回し、隣の組S2の電極部同士の接続に移行する前後に、組S2における接続信号が検出されない状態が必ず設けられる。これにより、他の組の電極部との誤接触などを防止することができ、精度よいダイヤルスイッチ1を得ることができる。
例えば、ダイヤルノブ5の回転にともない得られる電極同士の接続回数を取付対象側が備える制御部(図示せず)でカウントし、カウント数に基づきダイヤルノブ5の回転量(回転位置)を検出する構成としてもよい。そのように電極同士の接続回数を検出する場合には、ダイヤルノブ5を一周以上回転させた場合であっても、回転周数を正確に検出することができる。
また、前記第2の実施の形態においては、ダイヤルノブ5の回転方向の検出方法について特に触れなかったが、ダイヤルノブ5の回転方向によって電極同士の接続の順番が異なるため、回転方向も容易に検出することができる。
図8は、本発明に係る感圧センサとしてのセンサシート3の第3の実施形態を示す平面図であり、センサシート3を展開した図である。
パターンP21は、フィルム12の周方向に延びる円環部P21aとそこから径方向の外側に向かってクシの歯形状に延びる複数の電極部P21b(第1電極)とを有する。
パターンP22は、フィルム12の周方向に延びる円環部P22aと、そこから径方向の内側に向かってクシの歯形状に延びる複数の電極部P22b(第2電極)とを有する。
一方、ダイヤルノブ5を反時計回りに回した場合、所定の位置ではパターンP24を介して、組S3を構成する電極部P21b,P22bが接続され、その後、電極部P21b、パターンP23が接続され、その後、電極部P22b、パターンP23が接続される。そして、ダイヤルノブ5を反時計回りに回し続けることにより、この接続の順番で繰り返される。
また、本実施の形態において、隣り合う電極部P21b,P22bの組S3の間には島状のパターンP23が配置されているため、ダイヤルノブ5の回転位置によって、電極部P21b、P22bの接続だけでなく、電極部P21b、パターンP23の接続、或いは電極部P22b、パターンP23の接続状態が生じる。即ち、ダイヤルノブ5を回し、隣の組S3の電極部同士の接続に移行する前後に、組S3における接続信号が検出されない状態が必ず設けられる。これにより、他の組の電極部との誤接触などを防止することができ、精度よいダイヤルスイッチ1を得ることができる。
また、前記第1、第2の実施の形態においては、フィルム12上に配置する複数のパターンPが交差する部分があるために、そこに絶縁部材を配置する必要があったが、複数のパターンPが交差しないようにパターン配線を行うことができ、前記絶縁部材が不要となる。
例えば、ダイヤルノブ5の回転にともない得られる電極同士の接続回数を取付対象側が備える制御部(図示せず)でカウントし、カウント数に基づきダイヤルノブ5の回転量(回転位置)を検出する構成としてもよい。そのように電極同士の接続回数を検出する場合には、ダイヤルノブ5を一周以上回転させた場合であっても、回転周数を正確に検出することができる。
また、前記第3の実施の形態においては、ダイヤルノブ5の回転方向の検出方法について特に触れなかったが、ダイヤルノブ5の回転方向によって電極同士の接続の順番が異なるため、回転方向も容易に検出することができる。
図9は、本発明に係る感圧センサとしてのセンサシート3の第4の実施形態を示す平面図であり、センサシート3を展開した図である。
パターンP31は、フィルム12の周方向に延びる円環部P31aとそこから径方向の外側に向かってクシの歯形状に突出する複数の電極部P31b(第1電極)とを有している。
パターンP32は、フィルム12の周方向に延びる円環部P32aと、そこから径方向の内側に向かってクシの歯形状に突出する複数の電極部P32b(第2電極)とを有している。
フィルム11は、フィルム連結部13を支点として折り返され、フィルム12に覆い被さるようにしてセンサシート3が形成されるようになっている。
一方、ダイヤルノブ5を反時計回りに回した場合、所定の位置ではパターンP34を介して、組S4を構成する電極部P31b,P32bが接続し、その後、電極部P32b、パターンP33が接続し、その後、電極部P31b、パターンP33が接続する。そして、ダイヤルノブ5を反時計回りに回し続けることにより、この接続の順番で繰り返される。
また、本実施の形態において、各組S4で対向する電極部P31b,P32bの配置が周方向にずらされ、電極部P31b,P32bの間には島状のパターンP33が配置されている。このため、ダイヤルノブ5の回転位置によって、電極部P31b、P32bの接続だけでなく、電極部P31b、パターンP33の接続、或いは電極部P32b、パターンP33の接続状態が生じる。即ち、ダイヤルノブ5を回し、隣の組S4の電極部同士の接続に移行する前後に、組S4における接続信号が検出されない状態が必ず設けられる。これにより、他の組の電極部との誤接触などを防止することができ、精度よいダイヤルスイッチ1を得ることができる。
また、第3の実施の形態と同様に、複数のパターンPが交差しないようにパターン配線を行うことができ、前記絶縁部材を不要とすることができる。
例えば、ダイヤルノブ5の回転にともない得られる電極同士の接続回数を取付対象側が備える制御部(図示せず)でカウントし、カウント数に基づきダイヤルノブ5の回転量(回転位置)を検出する構成としてもよい。そのように電極同士の接続回数を検出する場合には、ダイヤルノブ5を一周以上回転させた場合であっても、回転周数を正確に検出することができる。
また、前記第4の実施の形態においては、ダイヤルノブ5の回転方向の検出方法について特に触れなかったが、ダイヤルノブ5の回転方向によって電極同士の接続の順番が異なるため、回転方向も容易に検出することができる。
2 ベース部材
2a 軸部
2b 係止凹部
3 センサシート(感圧センサ)
4 スイッチ部材
4d 突起スイッチ(凸部)
5 ダイヤルノブ
11 フィルム
12 フィルム
P1 パターン
P1a 円環部
P1b 電極部(第1電極部)
P2 パターン
P2a 円環部
P2b 電極部(第2電極部)
P3 パターン
P3a 円環部
P3b 電極部(第3電極部)
P4 パターン(接続電極)
P11 パターン
P11a 円環部
P11b 電極部(第1電極部)
P12 パターン
P12a 円環部
P12b 電極部(第2電極部)
P13 パターン(第3電極部)
P14 パターン(接続電極)
P21 パターン
P21a 円環部
P21b 電極部(第1電極部)
P22 パターン
P22a 円環部
P22b 電極部(第2電極部)
P23 パターン(第3電極部)
P24 パターン(接続電極)
P31 パターン
P31a 円環部
P31b 電極部(第1電極部)
P32 パターン
P32a 円環部
P32b 電極部(第2電極部)
P33 パターン(第3電極部)
P34 パターン(接続電極)
S1 電極部P1b、P2bの組
S2 電極部P11b、P12bの組
S3 電極部P21b、P22bの組
S4 電極部P31b、P32bの組
Claims (5)
- 対向配置された一対のフィルムと、
前記一対のフィルムの一方のフィルムの内側面に形成され、互いに電気的に分離されたた複数組の第1電極及び第2電極と、
前記一対のフィルムの一方のフィルムの内側面に、前記第1電極及び第2電極と電気的に分離して形成され、前記複数組の第1電極及び第2電極の組間の位置に配置された第3電極と、
他方のフィルムの内側面に形成され、外側面から押圧されることにより一組の前記第1電極と第2電極とを電気的に接続すると共に、外側面から押圧されることにより前記第3の電極に電気的に接続する接続電極とを有し、
前記接続電極を介して一組の前記第1電極と第2電極とが接続され、押圧位置が特定されることを特徴とする感圧センサ。 - 前記一対のフィルムは、前記一方のフィルムと他方のフィルムとが連なる一枚のフィルムからなることを特徴とする請求項1に記載された感圧センサ。
- 前記接続電極を介して接続される前記第1電極と第2電極との接続回数がカウントされ、押圧位置が特定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された感圧センサ。
- 一組の前記第1電極と第2電極とが前記接続電極を介して接続された位置により得られる抵抗値に基づき押圧位置が特定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された感圧センサ。
- 前記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された感圧センサを用いたダイヤルスイッチであって、
ベース部材と、前記ベース部材に固定された感圧センサと、前記感圧センサの上に配置され、下方に突起する凸部が形成されたスイッチ部材と、前記感圧センサ及びスイッチ部材を覆うとともに、回転自在に設けられ、前記スイッチ部材を回転自在に保持するダイヤルノブとを備え、
前記スイッチ部材の凸部は前記感圧センサを押圧し、前記ダイヤルノブの回転にともない前記感圧センサに対する前記凸部の押圧位置が変化し、前記ダイヤルノブの回転量が検出されることを特徴とするダイヤルスイッチ。
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