JP5976405B2 - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、パンツ型使い捨ておむつ等のパンツ型吸収性物品に関する。
パンツ型使い捨ておむつ等の吸収性物品については、足回りからの排泄物の横漏れを防止することを目的として、種々の防漏構造のものが提案されている。
例えば、特許文献1には、1枚のカバーシートを折り畳んで第1防漏壁及び第2防漏壁を形成し、前記第1防漏壁の内部にバックシート側縁部を挟持させた吸収性物品が開示されている。これにより、防漏性に優れ、別部材を必要とせずに簡易化した吸収性物品を提供できるとされる。
また、特許文献2には、トップシートの両側部において、内側シートからなる襞部ギャザーと、該内側シートとバックシートとの連結部に形成されたレッグギャザーとを備えた使い捨ておむつが開示されている。内側シート及びバックシートは不織布とフィルムとをラミネートしたものからなる。これにより、着用者の動作で液が拡散しても確実に吸収し、液漏れを防止し得るとされる。
さらに、特許文献3には、吸収性本体の両側に複数の弾性部材を配した立体ギャザーを有するパンツ型使い捨ておむつが開示されている。前記複数の弾性部材には伸縮力の最も大きい第1弾性部材が含まれている。このおむつにおいては、第1弾性部材を起点に立体ギャザーが装着者側に折れて太もも周りにフィットし、横漏れを防止できるとされる。
特開2008−43444号公報 特開2004−481号公報 特開2011−110317号公報
上記の従来技術は、立体ギャザー部自体の改良技術に関する。しかし、このような従来の吸収性物品の吸収性コアについていえば、例えば、使い捨ておむつ等では、排泄尿等を大量に受けるとその重さでおむつが垂れ下がり、前記吸収性コアが肌から大きく離れてしまうことがある。これでは、吸収性コアでの素早い液の取り込みができず液が流動化し易くなる。またおむつの重さで、せっかくの立体ギャザー部も肌から離れ隙間が生じかねない。加えて、使い捨ておむつ等では、主に、股下部の幅方向中央の排泄部対応領域で排泄尿等を受ける。そのため、前記中央部分の垂れ下がりで、なおさら尿等がそこに集中し易くなり、吸収性コアの広い範囲での固定化が難くなる。これらの状況は、液の横漏れを発生させかねず好ましくない。
そこで本発明は、多量の排泄があっても、立体ギャザー部の防漏機能を維持して、排泄液を吸収性コアで素早く固定化でき、横漏れ防止性能をさらに向上できるパンツ型吸収性物品に関する。
本発明は、胴回り開口部と一対の足回り開口部とを有し、腹側部、股下部及び背側部に区分されるパンツ型吸収性物品であって、該パンツ型吸収性物品は、吸収性コアを含む縦長の吸収性本体と該吸収性本体の非肌当接面側に配された外装体とを有し、前記吸収性コアには、前記股下部にある排泄部対応領域の両脇の長手方向に、2条の溝部が配設されており、前記吸収性本体の肌当接面側には、前記溝部に対応した位置を起立基点とし、かつ、着用者の肌に向かって起立し得る内側立体ギャザー部が配設されているパンツ型吸収性物品を提供するものである。
本発明のパンツ型吸収性物品は、多量の排泄があっても、立体ギャザー部の防漏機能を維持して、排泄液を吸収性コアで素早く固定化でき、横漏れ防止性能をさらに向上できるという優れた作用効果を奏する。
本発明に係る吸収性物品に係る好ましい実施形態(第1実施形態)としてのパンツ型使い捨ておむつを概ね着用状態の形状として模式的に示す斜視図である。 本実施形態のパンツ型使い捨ておむつを展開して伸長した状態を肌当接面側から示す一部切欠展開平面図である。 図2のIII-III線断面を示す拡大断面図である。 本実施形態のパンツ型使い捨ておむつを装着した状態を模式的に示す図3相当の拡大断面図である。 本発明に係る吸収性物品に係る好ましい別の実施形態(第2実施形態)としてのパンツ型使い捨ておむつを模式的に示す図2相当の一部切欠展開平面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態(第1実施形態)であるパンツ型使い捨ておむつについて、図1〜4を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のパンツ型使い捨ておむつ10は、胴回り部Dを構成する環状外装体2と股下部Cを構成する吸収性本体3とを有する。吸収性本体3は、吸収性コア35を有し、肌当接面側には吸収性コア35を肌側へと引き上げる内側立体ギャザー部4が配設されている。また吸収性本体3の両側縁には、吸収性コア35の側部を起立させる側部立体ギャザー部5が配設されている。この内側立体ギャザー部4及び側部立体ギャザー部5の詳細については後述する。
環状外装体2は、およそ胴回り部Dのおよそ半周ずつをなす腹側帯21及び背側帯22からなる。この腹側帯21及び背側帯22の両側縁(図2に示される、腹側帯21の左右両側部25,25及び背側帯22の左右両側部26,26)を重ね合わせ接合することで、一対のサイドシール部11,11が形成されている。これにより、おむつ10は、胴回り部Dの上端が開放された胴回り開口部12と、股下部Cの左右両側が開放された一対の足回り開口部13,13とを有する。サイドシール部11は、ヒートシール、超音波シール等の任意の手段を用いて形成することができる。おむつ10の装着状態において、胴回り開口部12から股下部Cまでを繋ぐ方向を身丈方向(Z方向)といい、胴回り開口部12側を上方、股下部C側を下方という。
一方、おむつ10をサイドシール11,11で破断して展開した形状は、図2に示すように、長手方向(Y方向)に沿って、着用者の腹側に配される腹側部Fと背側に配される背側部Rとその間に位置する股下部Cとに区分される。腹側部Fは腹側帯21からなり、背側部Rは背側帯22からなる。吸収性本体3は、股下部Cから腹側部F及び背側部Rを繋ぐように配され、腹側帯21及び背側帯22の肌当接面側に固定されている。こうして、腹側部F及び背側部Rの間に配される吸収性本体3の部分が股下部Cをなす。展開されたおむつ10は、全体として、長手方向(Y方向)と幅方向(X方向)とを有するI字形状とされている。吸収性本体3の固定方法としては、例えば接着剤、ヒートシール、超音波シール等による方法が用いられる。
本発明においては、特に断らない限り、人体に接触する側を肌面側ないし肌当接面側あるいは表面側といい、これと反対側を非肌面側ないし非肌当接面側あるいは裏面側という。着用時に人体の前側に位置する方向を前方といいその端部を前端部とし、後側に位置する方向を後方といいその端部を後端部として説明する。吸収性物品の表面又は裏面の法線方向を厚み(厚さ)方向といいその量を厚み(厚さ)という。
環状外装体2を構成する腹側帯21及び背側帯22は、着用者肌面側の1層以上の内層シート23と着用者非肌面側の外層シート24とからなる。内層シート23及び外層シート24は、ともに不織布からなり、実質的に撥水性で且つ水蒸気の透過性を有するものが好ましい。この内層シート23と外層シート24との間に、胴回り方向に沿ってそれぞれ腰回り弾性部材27および胴回り弾性部材28が伸長状態で固定されている。これらの弾性部材は、おむつ10の着用時に適度に胴回り方向に伸縮して腰回りギャザー及び胴回りギャザーを形成し、着用者の胴回りにおむつ10をフィットさせる。
吸収性本体3は、図2及び3に示すように、液透過性の表面シート31、液難透過性又は撥水性の裏面シート32及び両シート間に介在配置される液保持性の吸収性コア35を有する縦長の形状である。表面シート31は、吸収性コア35の肌当接面側に配され、排泄液等を吸収性コア3へと素早く透過させる。裏面シート32は、吸収性コア35の非肌当接面側に配され、吸収性コア3が吸収保持する液の染み出し等の漏れを防ぐ。表面シート31としては、排泄された体液を速やかに透過させ吸収性コア35へと導く観点と、肌触りのよさの観点から親水性のエアスルー不織布を用いることができる。また、裏面シート32としては、撥水性フィルムや撥水性フィルムと不織布との積層体等を用いることができる。前記撥水性フィルムは、液難透過性で且つ水蒸気透過性を有する多孔質フィルムであることが、おむつ10のムレ防止性の観点から好ましい。さらに、裏面シート32の非肌当接面側に、肌触りをよくする等の観点から不織布等からなる外包シートが配されていてもよい。
吸収性コア35は、親水性繊維(フラッフパルプ)及び高吸水性ポリマー等を含有した集合体であり、その外周はコアラップシート37で被覆されている。本実施形態において、吸収性コア35は、上層吸収部33と下層吸収部34との2層からなる。上層吸収部33は、下層吸収部34よりも幅狭として幅方向中央に配され、排泄液を取り込みやすい中高部を形成している。下層吸収部34には長手方向(Y方向)に延在する2条の溝部36が形成されている。より具体的には、股下部Cの排泄部対応領域80の両脇において、長手方向(Y方向)にそって2条の溝部36,36が形成されている。また、溝部36,36は、上層吸収部33の側縁近傍に配されている。この溝部36,36は、細長い長方形状として股下部Cにおいてのみ形成されている。これにより、股下部Cにおける下層吸収部34は、下層中央部34aとその両脇の下層側部34b、34bとに部分的に区分される。
なお、排泄部対応領域80とは、おむつ10の排泄物を直接受ける部分であり、男性着用者の場合の排尿ポイント81、女性着用者の場合の排尿ポイント82、排便ポイント83を含み、幅方向中央付近の長手方向に延在する領域である。本実施形態においては、排泄物対応領域80は上層吸収部33と下層中央部34とが重なる領域に含まれる。溝部3の長手方向(Y方向)の長さや平面形状は、本実施形態のものに限定されず、任意に設定可能である。また、吸収コア3は、全体として、平面視において吸収性本体3と相似の長方形であるが、これに限らず、例えば股下部で括れた形状など、この種の物品に用いられる形状を種々採用できる。また、吸収性コア3は2層に限定されず任意に設定可能である。
溝部36は、吸収性コア35の繊維量を部分的に欠いて剛性が弱められた可撓部となる。つまり、溝部36を起点として、吸収性コア35全体が着用者の肌の表面起伏に沿って変形しやすく、体の動きにも追従してフィットし易くされている。特に、排泄部対応領域80を含む上層吸収部33は、両脇の溝部36,36を軸に肌当接面側に隆起して肌にフィットしやすくなる。これにより、尿等を排泄直後に素早く吸収性コア35内部に取り込み固定化させることができる。
本発明においては、前述の溝部36に対して、後述する内側立体ギャザー部4の弾性部材41の収縮が駆動力として作用し、吸収性コア35が肌側へと引き上げられる。つまり、可撓部としての溝部36と内側立体ギャザー部4との連携作用により、吸収性コア35は、排泄尿等を大量に受けても重みでおむつが垂れ下がらず、肌から大きく離れてしまうことがなく、排泄後も着用者の肌にフィットし易くされている。これにより、排泄液等は素早く吸収性コア35に固定化されて液の流動化が抑制され、液等の横漏れ防止が効果的になされる。この点は、後述の内側立体ギャザー部4の説明において詳述する。
なお、溝部36の形態としては、剛性が弱められた可撓部として、種々の形態を採用することができる。例えば、下層吸収部34の肌当接面側から非肌当接面側までの繊維を除して貫通させた貫通孔とすることができる。貫通孔の場合、吸収性コア35は上下方向(Z方向)のみならず幅方向(X方向)への変形性がよく、着用者の臀部をしっかりと覆いフィットさせることができる。また、この場合、液の伝搬が溝部36で隔絶されるので、吸収性コア35内部を伝って液が横漏れすることを効果的に抑制できる。また、溝部36は、下層吸収部34を構成する繊維等の坪量を他の部分よりも低くされた繊維粗部とすることもできる。この繊維粗部の場合、吸収性コア35の剛性が低減されて可撓性に優れる。また、前記繊維粗部が股下部Cにおいて長手方向に沿って形成されているので、液をこれに沿って長手方向に拡散させて広範囲で吸収保持させることができる。これにより、液は幅方向に移行し難く横漏れ防止に寄与し得る。その他、貫通孔を帯状ではなく、長手方向に点在させてもよく、貫通孔と繊維粗部との組み合わせとしてもよい。
前記繊維粗部とした場合の、溝部36における繊維坪量は、300g/cm以下であることが好ましく、200g/cm以下であることがより好ましく、100g/cm以下であることが更に好ましい。上記上限以下とすることで、剛性が弱められた可撓部として機能し、肌への吸収性コアを肌に近づけることができる。
前記繊維粗部としての溝部36の坪量は、次の方法により測定できる。すなわち、溝部36において、測定するそれぞれの部位の面積を予め測定し、その測定領域をカッターで切断してその切断部の質量を測定する。測定した質量を前記面積で除して、各々の領域の平均坪量を測定する。平均坪量は、サンプルを任意の箇所で10個調整して、その平均で求められる。
図2及び3に示すように、吸収性本体3の両側部には、前述の内側立体ギャザー部4及び側部立体ギャザー部5が配設されている。この両立体ギャザー部4及び5は、一対のサイドシート6,6と弾性部材41及び51からなる。内側立体ギャザー部4及び側部立体ギャザー部5は、それぞれ弾性部材41及び51の収縮により起立して肌に当接し、排泄液等に対する防漏壁をなすが、これに留まらず、吸収性コア35を肌に近づける作用を奏する。これにより、素早い排泄液等の取り込みと固定化を促し、液の防漏性に寄与する。サイドシート6は、防漏性と肌触りの良さの観点から、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性の不織布等が用いられることが好ましい。
この内側立体ギャザー部4及び側部立体ギャザー部5の具体的構成及びその作用、特に溝部36との連携による相互作用について、図2〜4を参照して、以下に詳述する。
まず、内側立体ギャザー部4について説明する。内側立体ギャザー部4をなすサイドシート6,6は、表面シート31の両側部の肌当接面側に積層されて接合部61,61において接合されている。接合部61は接着剤の塗布やヒートシール加工等によって形成されている。接合部61の幅方向内方の接合端縁62からサイドシート6はさらに内方に延出してその端部が折り返されている。該折り返されたシート間に弾性部材41が伸長状態で挟持され接合されて、内側立体ギャザー部4となる。なお、この内側立体ギャザー部4の伸長状態とは、図2に示すように、おむつ10を展開した状態でY方向に伸長させた状態であり、腹側部F、股下部C及び背側部Rが並ぶ方向に伸長させた状態である。この点は、後述の側部立体ギャザー部5においても同様である。
接合端縁62は、内側立体ギャザー部4の起立基点であり、溝部36に対応した位置に形成されている(以下、この接合端縁62を起立基点62ともいう。)。なお溝部36に対応した位置には、溝部36と下層中央部34aないし下層側部34bとの境界部分に対応した位置を含む。
この弾性部材41を含む内側立体ギャザー部4及び接合端縁62は、図2に示すように、積層されたサイドシート6及び表面シート31の長手方向(Y方向)に沿って形成されており、股下部Cのみならず腹側部F及び背側部Rにまで及ぶ。また、内側立体ギャザー部4の長手方向端部は、腹側部F及び背側部Rにおいて表面シート31に固定されている。固定された前記長手方向端部の間で、伸長状態の弾性部材41が収縮可能とされている。そのため、おむつ10を展開状態からサイドシール部11を形成した完成品(図1参照)とすると、弾性部材41が収縮する。これにより、内側立体ギャザー部4の股下部Cに配された部分が自由端として起立し、ギャザー先端43及びその周辺が着用者の鼠径部付近に当接する。この起立した内側立体ギャザー部4,4が防漏壁となって、尿等の排泄物の横モレを効果的に防止し得る。
内側立体ギャザー部4を起立させる弾性部材41の収縮力は、起立基点62に及んで、起立基点62周辺の部材ごと肌側へと引っ張り上げるよう作用する。具体的には、図4に示されるように、前記収縮力が駆動力となって、可撓部としての溝部36の変形をさらに促し、起立基点62周辺の表面シート31及び溝部36周辺の吸収性コア35部分が引き上げられる。これにより、内側立体ギャザー部4,4は、上層吸収部33及び下層中央部34aの両脇を吊り上げるようにして、吸収性コア35の排泄部対応領域80及びその周辺を着用者mの肌に近づけることができる。その結果、吸収性コア35は、表面シート31及びコアラップシート37を介して、排泄液等を素早く捉えて内部へと導き確実に固定化し得る。つまり、液の流動化を防止し横漏れを防ぐことができる。
溝部36と内側立体ギャザー部4とは、互いの連携によって、排泄の前後を通じて吸収コア35を肌に近づけておくことができる。具体的には、排泄の前のおむつ10を肌にフィットさせた状態では、溝部36,36自体の可撓性により吸収性コア35が肌にそって密着し易くなる。そして、内側立体ギャザー部4がこれを補助する。一方、排泄があった後は、多量の尿等でおむつ10が重くなっても、内側立体ギャザー部4が溝部36を介して吸収性コア35を引き上げて肌に沿わせる。また、吸収性コア35の引き上げにより、股下部Cの幅方向中央を中心とした垂れ下がりは回避され、多少弛みがあっても尿等が一か所に集中し難くなる。これにより、肌に近い位置で液が直接的に吸収性コア35の広い範囲で固定化され得る。さらに、内側立体ギャザー部4自体も溝部36の可撓性により肌にしっかりと当接して隙間が生じ難く、防漏壁として液の移行が防止される。以上のとおり、排泄の前後を通じて、移行する液が少なくなり、横漏れが効果的に抑制される。
また、溝部36と内側立体ギャザー部4との連携による引き上げ作用のため、厚みのある吸収性コア35の引き上げにも関わらず、弾性部材41の伸縮力を過度に高める必要がない。つまり、収縮力の溝部36への伝わり易さのため、通常のギャザー部に用いられる弾性部材の収縮力で吸収性コア35を十分引き上げることができる。その結果、立体ギャザー部4における肌触りの柔らかさが維持されて、良好な装着感を提供することができる。つまり、弾性部材41の収縮による肌へ負担軽減と、防漏性の向上とを同時に達成することができる。
さらに、内側立体ギャザー部4による吸収性コア35の引き上げは、次のような作用を奏する。すなわち、図4に示されるように、おむつ10の股下部Cは、垂れ下がらず着用者mの股下に密着し、着用者の太腿へのまとわりつきが生じ難い。これにより、例えば、足をバタつかせたり動き回わったりする乳幼児の動きの邪魔にならず、またこれらの動きによりおむつ10が脱げてしまうようなことも回避できる。加えて、内側立体ギャザー部4の作用により、おむつ10の垂れ下がりないしズレを防止できるので、従来おむつの脱げやズレ落ちの対策としてとり得た、腹側部F及び背側部Rに配される弾性部材27及び28(図2参照)による着用者の胴回りないし腰回りの締め付けを緩和することができる。これにより、おむつ10は、全体として肌触りが柔らかくなり、良好な装着感が得られる。
次に、側部立体ギャザー部5について説明する。側部立体ギャザー部5は前述の内側立体ギャザー部4をなすサイドシート6から形成されている。つまり本実施形態においては、サイドシート6が内側立体ギャザー部4及び側部立体ギャザー部5をなす。具体的には、サイドシート6が、吸収性本体3の肌当接面側における接合部、すなわち前述の表面シート31との接合部61から吸収性コア35の幅方向外方に延出して捲き下げられる。巻き下げられたサイドシート6は、吸収性コア35の側縁35aを覆うコアラップシート37の側縁37aにおいて、2条の弾性部材51を挟持し固定する。これにより側部立体ギャザー部5が形成される。側部立体ギャザー部5は、2条の弾性部材51が幅方向に並走され幅方向外方に突出した形態とされている。この形態において、側部立体ギャザー部5と下層吸収部34の下層側部34bとは、サイドシート6により一体化されている。なお、本実施形態において、巻き下げられたサイドシート6は、裏面シート32の非肌当接面側で接合固定されているが、これに限定されない。例えば、サイドシート6は、吸収性本体3の肌当接面側から巻き下げられて裏面シート33と表面シート31との間に固定されてもよく、裏面シート32の非肌当接面の全面を被覆するようにしてもよい。
また、弾性部材51は吸収性コア35の側縁に沿って長手方向に配されており、側部立体ギャザー部5は股下部Cのみならず腹側部F及び背側部Rにまで及ぶ。側部立体ギャザー部5の長手方向端部は、腹側部F及び背側部Rにおいて外装体をなす腹側帯21及び背側帯22の肌当接面側に固定されている。固定された前記長手方向端部の間で、伸長状態の弾性部材51が収縮可能とされている。そのため、おむつ10を展開状態からサイドシール部11を形成した完成品(図1参照)とすると、弾性部材51が収縮する。これにより、側部立体ギャザー部5の股下部Cに配された部分が自由端として、一体化された下層側部35bとともに起立し、内側立体ギャザー部4から排泄物等の染み出しが生じてもさらなる堰として働く。
弾性部材51の収縮により起立した下層側部34bは、図4に示されるように、サイドシート6及びコアラップシート37を介して臀部を覆う。そして、下層側部35bは、移行してきた液を素早く取り込んで固定化し、この部分での液の移行量を低減することができる。つまり、足回りに液が到達しても該液の流動化量を低減し、横漏れを効果的に防止することができる。特に、本実施形態のように縦長の吸収性本体3で股下部Cの側縁が直線状となる構成においては、側部立体ギャザー部5及び下層側部34bがしっかりと広がって、臀部のはみ出しを無くし防漏性を高めることができる。
また、側部立体ギャザー部5においては、弾性部材51をコアラップシート37に近接して配するため、その収縮力が下層側部34bに直接的に伝わり易い。また、下層側部34bが溝部36の存在により起立し易くされている。したがって、厚みのある下層側部34bの引き上げにも関わらず、弾性部材41の伸縮力を過度に高める必要がない。つまり、通常ギャザー部に用いられる収縮力で吸収性コア35を十分引き上げることができる。その結果、立体ギャザー部4における肌触りの柔らかさが維持されて、良好な装着感をも提供することができる。
前述の、側部立体ギャザー部5及び下層側部34bの一体化は、弾性部材51の収縮力による下層側部34bの起立性が得られる限り、本実施形態の形態に限定されず任意の部材配置することができる。例えば、側部立体ギャザー部5が複数の弾性部材51を有し、該弾性部材51の全てを吸収性コア35の側縁35aを覆うコアラップシート37の側縁37aに当接させサイドシート6とコアラップシート37とで挟持させてもよい。この場合、下層側部34bを含めた起立部分全体が側部立体ギャザー部5となる。その他、例えば、コアラップシート37の側縁37aから幅方向外方に少し離間させて側部立体ギャザー部5としてもよい。弾性部材51の伸縮力にもよるが、弾性部材51の収縮により下層側部34bがヨレることを考慮して、当接させない形態としてもよい。弾性部材51をコアラップシート37から離間させる形態の場合、その離間距離は、弾性部材41の伸縮力を過度に高めずに十分に吸収性コア35の側部を起立させる距離であることが、肌への負担の軽減の観点から好ましい。この場合、側縁37aと弾性部材51の内方端との距離は、30mm以下とすることが好ましく、20mm以下とすることがより好ましく、15mm以下とすることが更に好ましい。
本発明において、内側立体ギャザー部4が着用者の鼠径部に当接し、弾性部材41の伸縮力を高めずとも吸収性コア35の排泄部対応領域を垂れ下げないで肌に近づける観点から、幅方向中心線CLから下層中央部34aの端部までの幅(W1)、溝部の幅(W2)、下層側部の幅(W3)の比率(W1):(W2):(W3)は、6:1:4が好ましく、3:1:2がより好ましく、2:1:2が更に好ましい。
弾性部材41及び51の伸縮力は、その太さ(dtex)と伸長率(%)とによって定められる。特に、伸長率(%)は、自然状態での長さをa、伸長させたときの長さをbとした場合に、((b−a)/a)×100の式から算出される値である。防漏性及び起立性を高め、同時にギャザー部の肌触りを柔らかくして肌へのダメージを軽減する観点から、太さ(dtex)は、310dtex以上が好ましく、470dtex以上がより好ましい。また太さ(dtex)は、1240dtex以下が好ましく、940dtex以下がより好ましい。伸長率(%)は、100%以上が好ましく、150%以上がより好ましい。伸長率(%)は、300%以下が好ましく、250%以下がより好ましい。
次に、本発明の第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ90について、図5を参照して説明する。
パンツ型使い捨ておむつ90は、第1実施形態のものとは外装体が異なる。おむつ90の外装体92は、図5に示されるように、腹側部F及び背側部Rが股下部Cで繋がれた連続体である。股下部Cは、腹側部F及び背側部Rよりも幅狭とされている。つまり、外装体92は、全体として、側部が股下部で括れ、腹側部F及び背側部Rが幅広くされた縦長形状である。この外装体92も、2層の不織布シート92a,92b間に幅方向に配された腰回り弾性部材27及び胴回り弾性部材28を有している。この外装体92の肌当接面側に、吸収性本体3が股下部Cを中心に腹側部F及び背側部Rへ亘って配置されている。おむつ90においても、外装体92の腹側部Fの両側縁と背側部Rの両側縁とがそれぞれ接合されて胴回り開口部12と一対の足回り開口部13,13が形成されてパンツ型使い捨ておむつ90が形成される。
第2実施形態で用いられる吸収性本体3は、第1実施形態のものと同一である。つまり、内側立体ギャザー部4の起立基点62が溝部と対応する位置に配されて、吸収性コア34の排泄部対応領域80及びその周辺を引き上げる。また、側部起立ギャザー部5は、下層吸収部34の下層側部34bを一体的に起立させて、着用者の臀部等をしっかりと覆う。これにより、弾性部材41及び51の伸縮力を特別高めなくとも、排泄液等の横漏れが効果的に抑制される。
次に、おむつ10及びおむつ90を構成する部材の好ましい形成素材について説明する。表面シート31、裏面シート32、吸収性コア35、サイドシート6、及び環状外装体2ないし外装体92の形成材料としては、この種の物品に採用されるものを特に制限なく用いることができる。
例えば、表面シート31は、排泄された体液を速やかに吸収し、吸収体に伝達する観点と肌触りのよさの観点とから親水性のサーマルボンド不織布が好ましく、特にエアスルー不織布が好ましい。表面シート31は親水化処理された熱可塑性樹脂繊維であり、かつ、該繊維が2次クリンプ又は3次クリンプのような立体捲縮がなされた繊維であることが好ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、及びこれらの複合繊維を作成し、所定の長さにカットしてステープルを形成する前の段階で、各種親水化剤を塗工する。親水化剤としては、αオレフィンスルホン酸塩に代表される各種アルキルスルホン酸塩、アクリル酸塩、アクリル酸塩/アクリルアミド共重合体、エステルアミド、エステルアミドの塩、ポリエチレングリコール及びその誘導物、水溶性ポリエステル樹脂、各種シリコーン誘導物、各種糖類誘導物、及びこれらの混合物など、当業者公知の親水化剤による親水化処理を用いることができる。
裏面シート32としては、防水性があり透湿性を有していれば特に限定されないが、例えば、疎水性の熱可塑性樹脂と、炭酸カルシウム等からなる微小な無機フィラー又は相溶性のない有機高分子等とを溶融混練してフィルムを形成し、該フィルムを一軸又は二軸延伸して得られる多孔性フィルムが挙げられる。前記熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィンが挙げられる。該ポリオレフィンとしては、高〜低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等が挙げられ、これらを単独で又は混合して用いることができる。また、他のおむつの中に挿入して用いる尿とりパッドなどにおいては、裏面シート3は液透過性を有していてもよい。
吸収性コア35は、上層吸収部33及び下層吸収部34ともに、親水性繊維と高吸水性ポリマー粒子との混合物、または、親水性繊維と高吸水性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維との混合物、または、複数の繊維シートの間に高吸水性ポリマー粒子が挟まれた吸水性シートであり、所要の厚みに圧縮されている。親水性繊維としては、親水性表面を有する繊維を用いることができ、例えばセルロース繊維や、合成繊維を必要に応じ界面活性剤等により親水化処理したものが挙げられる。ポリマー粒子としては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のものを使用することができる。吸収性コア3を覆うコアラップシート37は、ティッシュペーパーや親水性繊維不織布等の透液性シートを用いることができる。
サイドシート6としては撥水性の不織布が好ましく、カード法により製造された不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、ヒートロール不織布、ニードルパンチ不織布等の中から撥水性の物、または撥水処理した種々の不織布を用いることができる。特に好ましくは、例えば、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン(SM)不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)不織布等が用いられる。
第1実施形態のおむつ10で用いられた環状外装体2(腹側帯21及び背側帯22)における内層シート23及び外層シート24の材料は、実質的に撥水性で且つ水蒸気の透過性を有するものであれば、この種の物品に一般的に用いられるものを好適に使用することができる。この点は、第2実施形態のおむつ90で用いられた外装体92においても同様である。
外層シート24としては、例えばエアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等の各種製法による不織布、織布、編布、樹脂フィルム等が挙げられ、これらを積層一体化させてなるシート材等を用いることができる。内層シート23も外層シート24と同様のシート材等を用いることができる。また、内層シート23及び外層シート24は、いずれか一方もしくは両方が伸縮性を有するシート材で構成されていてもよい。伸縮性を有するシートとしては、2枚のシート材の間に伸縮性を有するフィルムを挟み込んだシートやポリウレタン等の伸縮性を有するエラストマー繊維から構成された不織布等が挙げられる。
腰回り弾性部材27及び胴回り弾性部材28、立体ギャザー部4及び5に配された弾性部材41及び51は、吸収性物品に用いられる通常の弾性材料を用いることができ、それぞれ同じ素材でもよいし、異なる素材、太さでもよい。
本発明のパンツ型吸収性物品は、上記の実施形態のパンツ型使い捨ておむつのほか、テープ型の使い捨ておむつやショーツ型ナプキンなどのパンツ型構造のものに適用することができる。このパンツ型吸収性物品は、乳幼児用のものであっても、成人用のものであってもよい。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の吸収性物品及びその製造方法を開示する。
<1>胴回り開口部と一対の足回り開口部とを有し、腹側部、股下部及び背側部に区分されるパンツ型吸収性物品であって、
該パンツ型吸収性物品は、吸収性コアを含む縦長の吸収性本体と該吸収性本体の非肌当接面側に配された外装体とを有し、前記吸収性コアには、前記股下部にある排泄部対応領域の両脇の長手方向に、2条の溝部が配設されており、
前記吸収性本体の肌当接面側には、前記溝部に対応した位置を起立基点とし、かつ、着用者の肌に向かって起立し得る内側立体ギャザー部が配設されているパンツ型吸収性物品。
<2>前記吸収性本体は、液透過性の表面シート、液難透過性又は撥水性の裏面シート及び両シート間に介在配置される液保持性の吸収性コアを有する<1>記載のパンツ型吸収性物品。
<3>前記吸収性コア3は、上層吸収部と下層吸収部との2層からなり、前記上層吸収部は、前記下層吸収部よりも幅狭として幅方向中央に配され、排泄液を取り込みやすい中高部を形成しており、前記下層吸収部には長手方向に延在する2条の溝部が配設されている<1>又は<2>記載のパンツ型吸収性物品。
<4>前記溝部は、細長い長方形状として股下部においてのみ形成されている<1>〜<3>のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性部物品。
<5>前記内側立体ギャザー部をなすサイドシートが、前記吸収性コアの肌当接面側に配される表面シートの両側部の肌当接面側に積層されて接合部において接合されている<1>〜<4>のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
<6>前記内側立体ギャザー部は、前記接合部の幅方向内方の接合端縁から前記サイドシートがさらに内方に延出し、該サイドシートの端部が折り返され、該折り返されたシート間に弾性部材が伸長状態で挟持され接合されてなる<5>記載のパンツ型吸収性物品。
<7>前記溝部より幅方向外方の前記吸収性コア部分を起立させる側部立体ギャザー部が配設されている<1>〜<6>のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
<8>前記側部立体ギャザー部は、前記内側立体ギャザー部をなすサイドシートが前記吸収性本体の肌当接面側における接合部から前記吸収性コアの幅方向外方に延出して捲き下げられ、前記吸収性コアの側縁を覆うコアラップシートの側縁において弾性部材を挟持し固定してなる<7>記載のパンツ型吸収性物品。
<9>前記側部立体ギャザー部が複数の弾性部材を有し、該弾性部材の全てを前記吸収性コアの側縁を覆うコアラップシートの側縁に当接させ前記側部立体ギャザー部をなすサイドシートと前記コアラップシートとで挟持させている<7>又は<8>記載のパンツ型吸収性物品。
<10>前記溝部は、前記吸収コアの肌当接面側から非肌当接面側までを貫通した貫通孔である<1>〜<9>のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
<11>前記溝部は、前記吸収性コアの他の部分よりも繊維坪量を低くされた繊維粗部である<1>〜<9>のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
<12>前記溝部における繊維坪量は、300g/cm以下であることが好ましく、200g/cm以下であることがより好ましく、100g/cm以下であることが更に好ましい、<1>〜<11>のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
<13>前記外装体は、着用時に着用者の腹側に配される腹側帯と、着用者の背側に配される背側帯とを備えており、前記腹側帯と前記背側帯との間に前記吸収性本体が架け渡して固定されており、前記腹側帯と前記背側帯との両側縁部に、該腹側帯と背側帯とが接合されてなる一対のサイドシール部を有する<1>〜<12>のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
<14>前記外装体は、着用時に着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、前記腹側部と前記背側部との間の股下部とに区分される縦長形状であり、前記股下部が括れ、前記腹側部及び前記背側部が幅広とされており、前記外装体の肌当接面側に前記吸収性本体を配置し、前記外装体における前記腹側部及び前記背側部の両側縁部に、該腹側部と背側部が接合されてなる一対のサイドシール部を有する<1>〜<12>のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
<15>前記内側立体ギャザー部及び前記側部立体ギャザー部をなすサイドシートは、吸収性本体の肌当接面側から巻き下げられて前記裏面シートと前記表面シートとの間に固定されている<7>〜<14>のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
<16>前記内側立体ギャザー部及び前記側部立体ギャザー部をなすサイドシートは、吸収性本体の肌当接面側から巻き下げられて前記裏面シートの非肌当接面の全面を被覆する<7>〜<14>のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
<17>前記パンツ型吸収性物品は、乳幼児用のものである<1>〜<16>のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
<18>前記パンツ型吸収性物品は、成人用のものである<1>〜<16>のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
2 環状外装体
3 吸収性本体
31 表面シート
32 裏面シート
33 上層吸収部
34 下層吸収部
34a 下層中央部
34b 下層側部
35 吸収性コア
36 溝部
37 コアラップシート
4 内側立体ギャザー部
41 弾性部材
5 側部立体ギャザー部
51 弾性部材
6 サイドシート
61 接合部
62 接合端(起立基点)
80 排泄部対応領域
10,90 パンツ型使い捨ておむつ
92 外装体

Claims (7)

  1. 胴回り開口部と一対の足回り開口部とを有し、腹側部、股下部及び背側部に区分されるパンツ型吸収性物品であって、
    該パンツ型吸収性物品は、吸収性コアを含む縦長の吸収性本体と該吸収性本体の非肌当接面側に配された外装体とを有し、前記吸収性コアには、前記股下部にある排泄部対応領域の両脇の長手方向に、2条の溝部が配設されており、
    前記吸収性本体の肌当接面側には、前記溝部に対応した位置を起立基点とし、かつ、着用者の肌に向かって起立し得る内側立体ギャザー部が配設されていて、
    前記溝部より幅方向外方の前記吸収性コア部分を起立させる側部立体ギャザー部が配設されており、
    前記側部立体ギャザー部は、前記内側立体ギャザー部をなすサイドシートが、前記吸収性本体の肌当接面側における接合部から前記吸収性コアの幅方向外方に延出して捲き下げられ、前記吸収性コアの側縁を覆うコアラップシートの側縁において、弾性部材を挟持し固定してなるパンツ型吸収性物品。
  2. 前記サイドシートは、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性の不織布である請求項1記載のパンツ型吸収性物品。
  3. 前記溝部は、前記吸収コアの肌当接面側から非肌当接面側までを貫通した貫通孔である請求項1又は2記載のパンツ型吸収性物品。
  4. 前記溝部は、前記吸収性コアの他の部分よりも繊維坪量を低くされた繊維粗部である請求項1又は2記載のパンツ型吸収性物品。
  5. 前記内側立体ギャザー部は前記溝部より長手方向の長さが長い
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  6. 前記外装体は、着用時に着用者の腹側に配される腹側帯と、着用者の背側に配される背側帯とを備えており、前記腹側帯と前記背側帯との間に前記吸収性本体が架け渡して固定されており、前記腹側帯と前記背側帯との両側縁部に、該腹側帯と背側帯とが接合されてなる一対のサイドシール部を有する請求項1〜のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  7. 前記外装体は、着用時に着用者の腹側に配される腹側部と、着用者の背側に配される背側部と、前記腹側部と前記背側部との間の股下部とに区分される縦長形状であり、前記股下部が括れ、前記腹側部及び前記背側部が幅広とされており、前記外装体の肌当接面側に前記吸収性本体を配置し、前記外装体における前記腹側部及び前記背側部の両側縁部に、該腹側部と背側部が接合されてなる一対のサイドシール部を有する請求項1〜のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
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