JP5974830B2 - 演算処理装置および演算処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、汎用的用途をもつデータ間および階層間の演算処理を行う演算処理装置および演算処理プログラムに関し、特に、階層関係をもつマスタデータとそのマスタデータに関連付けられた履歴データとの管理処理、およびマスタデータと履歴データ間の演算処理、およびマスタデータ内の階層間の演算処理ができる演算処理装置および演算処理プログラムに関する。
設備管理システムなどに適用する、階層関係を持つマスタデータと時系列の事象・活動に関する履歴データを管理する情報管理システムでは、それらの情報に関係性を持たせることが重要であり、また、管理や分析などの目的に応じて集計できる必要がある。
例えば、設備保全において、設備台帳上で管理される機器に対し保全実績の集計と保全予算との対比を行う場合、その機器で発生した事象・活動(例えば点検や修繕)の履歴データをもとに機器と関連付けて集計を行う必要がある。これには機器データと履歴データの関係および機器データの階層関係、さらにはその集計方法が明確になっていなければならない。
特許文献1の電力設備管理システムは、「電力設備の個別の設備単位や作業単位の実態把握だけでなく、様々な作業管理や費用管理とも連系した情報活用可能な電力設備管理システム」とあり、これを活用することで、マスタデータと履歴データの関係性を持つことが可能となる。
また、特許文献2の設備管理データ分析装置は、「蓄積された設備管理に関するデータを有効活用し、建物の設備管理に関する予測を効率的に行うことが可能となる」とあり、これを活用することで、分析を目的とした集計が可能となる。
特開2011−59756号公報 特開2010−117888号公報
しかし、従来技術には、未だ解決されない課題がある。課題例を以下に示す。従来技術の情報管理システムを多様業務ケースに適用する場合、そのケースに合わせた管理項目の洗い出しと演算方法の決定が必要となる。
これらのケースとは、例えば、設備管理システムにおける管理対象項目の変更と、管理のための演算方法の変更などである。また、企業活動を推進していくにあたり、時々の状況に応じたKPI(key performance indicator)の追加、変更などもこれにあたる。
このような設備管理システムの場合、例えば、点検履歴から機器単位に発生した保全費を把握するようなケースにおいて、保全費を作業費と材料費に分けて管理するような変更要求が発生することがある。このような場合、管理項目の追加、変更および演算処理の追加、変更が必要となり、装置の増改造を伴う。また、新たに修繕履歴からも保全費の集計を行うような変更が発生した場合も同様である。
前記特許文献1は、設備データと機器データ、機器データと作業管理データの関係性を持たせることはできるが、その関係性は固定的なものであり、新たなデータ種(例えば、修繕管理など)を追加する場合は装置の改造が必要となる。また、作業で発生した費用の合計を設備単位で集計し把握するような場合も、集計処理の追加が必要となり装置の増改造が必要となる。
前記特許文献2は、異なるフォーマットの設備データから分析に必要な項目を抽出し、メンテナンス費の予測値を算出するものだが、その算出方法は固有処理となっており、算出方法の変更には装置の改造が必要となる。
本発明は、前記の課題を解決するための発明であって、演算処理の追加、変更、削除に対して、装置の増改造をせずに容易に行える、より汎用的な演算処理装置および情報管理プログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の演算処理装置は、複数の項目を含み、各レコードはツリー構造の階層関係にある、複数のデータ(例えば、設備データ107、点検データ108)を有するマスタデータ(例えば、マスタデータ131)と、各データ内で、どの項目に対し(例えば、結果項目110b)、どのように演算し(例えば、演算式110c)、どの順序で演算をさせるか(演算順序110e)のルールである要素内演算ルールマスタと、複数のデータのうち、履歴データである第1のデータのどの項目(例えば、演算項目111c)を、該第1のデータの連携先である第2のデータのどの項目(例えば、結果項目111b)に対し、どのような方法(例えば、演算パターン111d)で、どの順序で演算をさせるか(例えば、演算順序111e)のルールである異データ間演算ルールマスタ(例えば、データ間演算ルールマスタ111およびデータ関係マスタ112)と、各データ内で、階層関係を考慮し、どの項目を用いて(例えば、演算項目109c)、どの項目に対し(例えば、結果項目109b)、どのような方法(例えば、演算パターン109d)で、どの順序(例えば、演算順序109e)で演算をさせるかのルールである階層間演算ルールマスタと、を記憶する記憶部(例えば、記憶部130)と、各データの演算処理を行う処理部(例えば、処理部120)とを有する。
処理部は、各データに更新されたレコードがある場合(例えば、処理S411)、要素内演算ルールマスタに基づき、各データ内の演算処理を行い(例えば、要素内演算処理S800)、異データ間演算ルールマスタに基づき、連携先のデータへの演算処理を行い(例えば、データ間演算処理S900)、階層間演算ルールマスタに基づき、各データ内の階層間の演算処理を行い(例えば、階層間演算処理S500)、各データ内の階層間の演算処理の結果を表示部(例えば、表示部103)に表示することを特徴とする。
本発明によれば、演算処理の追加、変更、削除を、装置改造を伴わずに容易にできる。
本発明の実施形態に係る設備管理システムの構成を示す図である。 設備データ、点検データのフィールド構成およびレコードの一例を示す図である。 階層間演算ルールマスタ、要素内演算ルールマスタ、データ間演算ルールマスタ、データ関係マスタのフィールド構成およびレコードの一例を示す図である。 設備管理システムによる演算処理の流れを示すフローチャートである。 階層間演算処理および影響範囲調査処理の流れを示すフローチャートである。 階層間演算処理(再帰処理)の流れを示すフローチャートである。 階層間演算処理(パターン処理)の流れを示すフローチャートである。 要素内演算処理の流れを示すフローチャートである。 データ間演算処理の流れを示すフローチャートである。 データ間演算処理(パターン処理)の流れを示すフローチャートである。 本実施形態に係る設備管理システムの表示部に表示される画面例と処理前後の設備データおよび点検データのレコード内容を示す図である。 図2に示す設備データおよび点検データを改定した一例を示す図である。 図3に示す各種ルールマスタを改定した一例を示す図である。 図13の改定後の各種ルールマスタを用いて処理した設備データと点検データのレコード内容を示す図である。 影響範囲調査処理における直系の範囲を示す図である。 点検データを登録する際の点検データ登録画面の例を示す図である。 各種演算処理を経て演算された結果を閲覧する際の照会画面の例を示す図である。 演算処理方法を変更する際のルールマスタ設定画面の例を示す図である。 設備管理システムのハードウェアの構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る設備管理システムの構成を示す図である。設備管理システム100(演算処理装置)は、アプリケーション層101とデータベース層102を含んでいる。アプリケーション層101は、表示部103、操作部104、入出力制御部105、演算部106を具備する。データベース層102は、設備データ107、点検データ108、階層間演算ルールマスタ109、要素内演算ルールマスタ110、データ間演算ルールマスタ111、データ関係マスタ112を具備する。
入出力制御部105は、設備データ107および点検データ108の内容を表示部103に表示させると共に、操作部104から得られる操作情報を受信して、所定の処理を実行する。演算部106は、入出力制御部105からの要求により起動され、階層間演算処理S500(図5(a)参照)、要素内演算処理S800(図8参照)、データ間演算処理S900(図9参照)を起動し、演算後のデータを取得して、更新後データリストを生成する。
演算部106は、階層間演算処理S500により、階層間演算ルールマスタ109(図3(a)参照)から所定の情報を読み込み、演算処理を行う。演算部106は、要素内演算処理S800により、要素内演算ルールマスタ110(図3(b)参照)から所定の情報を読み込み、演算処理を行う。演算部106は、データ間演算処理S900により、データ間演算ルールマスタ111(図3(c)参照)およびデータ関係マスタ112(図3(d))から所定の情報を読み込み、演算処理を行う。なお、データ間演算ルールマスタ111およびデータ関係マスタ112をまとめて、異データ間演算ルールマスタという。
入出力制御部105は、演算部106が生成した更新後データリストを取得し、永続化された設備データ107および点検データ108を更新する。
図19は、設備管理システムのハードウェアの構成を示す図である。設備管理システム100(演算処理装置)は、処理部120、記憶部130、操作部104、表示部103、通信部140、および、これらを接続するバスから構成される。表示部103は、ディスプレイなどであり、処理部120による処理の実行状況や実行結果などを表示する。操作部104は、キーボードやマウスなどのコンピュータに指示を入力するための装置であり、プログラム起動などの指示を入力する。処理部120は、メモリ(図示せず)に格納される各種プログラムを実行する。通信部140は、LAN(Local Area Network)を介して、他の装置と各種データやコマンドを交換する。記憶部130は、処理部120が処理を実行するための各種データを保存する。
処理部120では、メモリに記憶されている、入出力制御部105、演算部106(具体的には、階層間演算処理S500、要素内演算処理S800、データ間演算処理S900)などのプログラムが実行される。記憶部130は、マスタデータ131とルールマスタ132とを有する。マスタデータ131には、設備データ107、点検データ108などの複数のデータが格納されている。ルールマスタ132には、階層間演算ルールマスタ109、要素内演算ルールマスタ110、データ間演算ルールマスタ111、データ関係マスタ112などの管理者がデータ項目の入替え、データ項目の削除、データ項目の新規追加、データ項目間の演算などの処理操作をする各種ルールマスタが格納されている。なお、記憶部130は、通信部140を介して通信可能な外部記憶装置であってもよい。
図2は、設備データ、点検データのフィールド構成およびレコードの一例を示す図であり、(a)は設備データの例であり、(b)は点検データの例である。
[設備データ]
設備データ107は、設備ID(107a)、設備親ID(107b)、設備名107c、部位名107d、保全費予算107e、保全費実績(合計)107f、保全費実績107g、予備1(107h)、予備2(107i)、予備3(107j)の各フィールドで構成される。
設備ID(107a)のフィールドには、レコード(設備)を一意に特定する情報が格納される。設備親ID(107b)のフィールドには、そのレコードに親レコードが存在する場合、その親レコードの設備IDが格納される。この設備親ID(107b)のフィールドを用いることで設備の階層を表現している。
例えば、設備IDが「1」の本体は、モーター、シャフト、ディスクタービン、プロペラから構成されており、設備IDが「2」のモーターは、モーターケース、ベアリング、コイルから構成されている。
設備名107cのフィールドは、管理する対象設備の名称情報が格納される。図2(a)の例では、部位を纏めた設備の総称を格納している。部位名107dのフィールドには、管理する対象設備の部位名称が格納される。
保全費予算107eのフィールドには、管理する設備や部位に対する保全費予算が格納される。図2(a)の例では本体のみ予算値が格納されている。これは予算の立案が部位単位に行われるのではなく、実際は設備単位に行われることが多いからである。
保全費実績(合計)107fのフィールドは、管理する設備や部位に対する現時点で発生した保全費の実績値が格納される。図2(a)では、このフィールドは自身を含む下位階層の保全費実績107gのフィールドの総和が格納される。このフィールドは後述する各種マスタ例および演算処理により自動設定される。なお、このフィールドを利用することで設備全体の保全費実績を把握でき、予算値との偏差を把握することが可能となる。
例えば、設備IDが「1」の保全費実績(合計)107fには、設備IDが「1」の保全費実績と、設備親IDが「1」である「2」および「6」〜「8」の保全費実績(合計)との合計である110,000円が格納されている。同様に、設備IDが「2」には、設備IDが「2」の保全費実績と、設備親IDが「2」である「3」〜「5」との合計である80,000円が格納されている。また、設備IDが「3」には、設備IDが「3」の合計である0円が格納されている。
保全費実績107gのフィールドには、管理する設備や部位に対する現時点で発生した保全費の実績値が格納される。図2(a)では、このフィールドは部位単独で発生した実績値が格納される。このフィールドは後述する各種マスタ例および演算処理により点検データ108から自動設定される。
予備1(107h)のフィールド〜予備3(107j)のフィールドは、今後将来に管理する項目の追加が発生した場合を考慮して、予め設けられた予備項目である。
[点検データ]
点検データ108は、点検ID(108a)、点検親ID(108b)、設備ID(108c)、点検件名108d、点検開始日108e、点検終了日108f、点検時間108g、点検費108h、予備1(108i)、予備2(108j)の各フィールドで構成される。
点検ID(108a)のフィールドには、レコード(点検)を一意に特定する情報が格納される。点検親ID(108b)のフィールドには、そのレコードに親レコードが存在する場合、その親レコードの点検IDが格納される。この点検親ID(108b)のフィールドを用いることで点検の階層を表現している。設備ID(108c)のフィールドには、点検を行った設備データ107の設備IDが格納される。
点検件名108dのフィールドには、点検の件名が格納される。図2(b)では、定期点検が行われた内容が把握できる情報が格納されている。点検開始日108eのフィールドおよび点検終了日108fのフィールドには、点検を行った開始日と終了日が格納される。点検時間108gのフィールドには、その点検に要した時間が格納される。このフィールドは後述する演算処理により演算の基情報として扱われる。点検費108hのフィールドには、その点検に要した費用が格納される。このフィールドは後述する各種マスタ例および演算処理により自動設定される。予備1(108i)のフィールドおよび予備2(108j)のフィールドには、今後将来に管理する項目の追加が発生した場合を考慮して、予め設けられた予備項目である。
図3は、階層間演算ルールマスタ、要素内演算ルールマスタ、データ間演算ルールマスタ、データ関係マスタのフィールド構成およびレコードの一例を示す図であり、(a)は階層間演算ルールマスタ、(b)は要素内演算ルールマスタ、(c)はデータ間演算ルールマスタ、(d)はデータ関係マスタのフィールド構成およびレコードの一例を示す。適宜図2を参照して説明する。
本実施形態の設備管理システム100は、各種のルールマスタを記憶部130に有しており、管理者が、図1に示した階層間演算ルールマスタ109、要素内演算ルールマスタ110、データ間演算ルールマスタ111、データ関係マスタ112の設定値を自由に変更することができる。これにより、設備管理システム100における演算処理の追加、変更、削除などを、装置改造を伴わずに容易にできることが特徴である。以下、各ルールマスタの設定方法について説明する。
[階層間演算ルールマスタ]
図3(a)に示す階層間演算ルールマスタ109は、データ種別109a、結果項目109b、演算項目109c、演算パターン109d、演算順序109eの各フィールドで構成される。これらのフィールド構成により、階層間での演算方法(どの項目を用いて、どの項目に対し、どういう方法、順序で演算をさせるか)をデータベース上に設定することで、演算処理の汎用化を実現している。
データ種別109aのフィールドには、ルールを適用するデータ種別名が格納される。結果項目109bのフィールドには、演算結果を格納するフィールド名が格納される。演算項目109cのフィールドは、演算に際し利用するフィールド名が格納される。演算パターン109dのフィールドは、演算に際し「集計」「最大」「最小」のいずれかの演算方法が格納される。演算順序109eのフィールドは、演算に際しその順序番号が格納される。
図3(a)の例では、設備データ107の保全費実績(合計)107fのフィールドに、各部位の保全費実績107gのフィールドの値を集計して設定することを表している。これは、末端の部位で発生した保全費実績を上位の部位で把握することを可能とする。
[要素内演算ルールマスタ]
図3(b)に示す要素内演算ルールマスタ110は、データ種別110a、結果項目110b、演算式110c、演算順序110eの各フィールドで構成されている。これらのフィールド構成により、要素内での演算方法(どの項目に対し、どういう演算式、順序で演算をさせるか)をデータベース上に設定することで、演算処理の汎用化を実現している。
データ種別110aのフィールドには、ルールを適用するデータ種別名が格納される。結果項目110bのフィールドには、演算結果を格納するフィールド名が格納される。演算式110cのフィールドには、要素内演算を行うための計算式が格納される。演算順序110eのフィールドは、演算に際しその順序番号が格納される。
図3(b)の例では、点検データ108の点検費108hのフィールドに対して、点検時間108gのフィールドに、10000を乗算した結果を設定することを表す。なお、図3(b)の例では、項目とリテラル値を演算する例を挙げているが、項目と項目を演算することも可能である。
[データ間演算ルールマスタ]
図3(c)に示すデータ間演算ルールマスタ111は、データ種別111a、結果項目111b、演算項目111c、演算パターン111d、演算順序111eの各フィールドで構成されている。これらのフィールド構成により、異なるデータ種別間での演算方法(どの項目を、連携先のどの項目に対し、どういう方法、順序で演算をさせるか)をデータベース上に設定することで、演算処理の汎用化を実現している。
データ種別111aのフィールドには、ルールを適用するデータ種別名が格納される。結果項目111bのフィールドには、演算結果を格納する連携先フィールド名が格納される。演算項目111cのフィールドには、演算に際し利用する連携元フィールド名が格納される。演算パターン111dのフィールドには、演算に際し「集計」「最大」「最小」のいずれかの演算方法が格納される。演算順序111eのフィールドは、演算に際しその順序番号が格納される。
図3(c)の例では、設備データ107の保全費実績107gのフィールドに、点検データ108の点検費108hのフィールドの値を集計方法で演算した結果を設定することを表す。これは、点検で発生した点検費を設備で把握することを可能とする。
[データ関係マスタ]
図3(d)に示すデータ関係マスタ112は、関係元データ種別112a、関係元項目112b、関係先データ種別112c、関係先項目112dの各フィールドで構成されている。これにより異なるデータ間の関係性をデータベース上に設定することで汎用化を実現している。
関係元データ種別112aのフィールドには、関係を適用する関係元データ種別名が格納される。関係元項目112bのフィールドには、関係を適用する関係元側の項目名が格納される。関係先データ種別112cのフィールドには、関係を適用する関係先データ種別名が格納される。関係先項目112dのフィールドには、関係を適用する関係先側の項目名が格納される。
図3(d)の例では、点検データ108は、設備データ107と関係を持ち、点検データ108の設備ID(108c)のフィールドと設備データ107の設備ID(107a)のフィールドにより関連付けられることを表す。
図4は、設備管理システムによる演算処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は演算プログラムによる更新処理S400、(b)はS400中の演算処理S404を示す。適宜図1〜図3を参照して説明する。
[全体の処理の流れ(更新処理S400)]
設備管理システム100の入出力制御部105は、更新処理S400を開始すると(処理S401)、点検データ108の登録を行うためのデータ登録画面を表示部103に表示して(処理S402)、操作部104からの入力を待つ(処理S403)。入出力制御部105は、操作部104から入力内容(例えば、新規レコードの登録)を得たら、演算部106を起動して、演算処理を行わせる(処理S404)(図4(b)参照)。入出力制御部105は、演算部106から得た更新後データリストを得て、点検データ108および設備データ107を更新し(処理S405)、一連の処理を終了する(処理S406)。
[演算処理S404]
演算部106は、演算処理S404を開始すると(処理S408)、入力内容を基点とした階層間演算処理S500(図5(a)参照)を行う。演算部106は、階層間演算処理S500から更新対象要素を得たら、ループ処理に先立ち、カウンタ変数iを1に初期化する(処理S410)。これ以降はループ処理である。
先ず、i番目の更新対象要素が存在するか確認する(処理S411)。更新対象要素が存在するならば(処理S411,存在する)、i番目の更新対象要素の要素内演算処理S800(図8参照)を行う。次に、i番目の更新対象要素に関係する関連要素のデータ間演算処理S900(図9参照)を行う。最後に、カウンタ変数iを1インクリメントし(処理S414)、処理S411から処理を繰り返す。i番目の更新対象データが存在しない場合(処理S411,存在しない)、ループ処理を終了し、処理S415に進む。
演算部106は、ループ処理後の更新対象要素を得て、更新後データリストを作成し(処理S415)、処理の呼び出し元に戻る(処理S416)。
図5は、階層間演算処理および影響範囲調査処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は階層間演算処理S500、(b)は影響範囲調査処理(再帰処理)S510を示す。適宜図1〜図3を参照して説明する。
[階層間演算処理S500]
演算部106は、階層間演算処理S500を開始すると(処理S501)、先ず自身が格納されるデータテーブル(例えば、設備データ107、点検データ108)を検索し、自身の最上位の親要素を取得する(処理S502)。次に自身の最上位の親要素を基点に影響範囲調査処理(再帰処理)S510(図5(b)参照)を起動し、更新対象要素を特定する。これは、更新対象要素を明確にし、最小限にすることで応答性能を向上させる効果がある。なお、再帰処理とは、自身処理を繰り返し呼び出して、終了条件を満たさない限り呼び出し続ける処理のことを指す。
演算部106は、影響範囲調査の結果を得て、次に階層間演算ルールマスタ109を取得し(処理S504)、演算順序フィールドの昇順指定でルールを取得する。これは、演算ルールが複数存在する場合、演算順序が小さいものから順に処理していくためである。ループに先立ち、カウンタ変数iを1に初期化する(処理S505)。以降はループ処理である。
演算部106は、先ず、i番目のルールが存在するか確認する(処理S506)。ルールが存在する場合(処理S506,存在する)、次に階層間演算処理(再帰処理)S600(図6参照)を起動し、最上位の親を基点に階層間演算処理を行う。最後に、カウンタ変数iを1インクリメントし(処理S508)、処理S506から処理を繰り返す。ルールが存在しない場合(処理S506,存在しない)、処理の呼び出し元に戻る(処理S509)。
[影響範囲調査処理(再帰処理)S510]
演算部106は、影響範囲調査処理S510を開始すると(処理S511)、先ず自身が直系であるか確認する(処理S512)。直系でない場合(処理S512,直系でない)、処理の呼び出し元に戻る(処理S519)。直系の場合(処理S512,直系である)、次に自身を更新対象として指定する(処理S513)。なお、直系とは演算の基点となる要素から直接につながっている親のことを指す(図15参照)。
図15は、影響範囲調査処理における直系の範囲を示す図である。本実施形態の階層関係をもつマスタデータ131(図19参照)は、ツリー構造を有する。すなわち、ツリー構造とは、一つの要素(ノード)が複数の子要素を持ち、一つの子要素が複数の孫要素を持ち、という形で階層が深くなるほど枝分かれしていく構造のことをいう。
ツリー構造を構成する要素は、ノードと呼ばれ、ノード同士は親子関係を持ち、親のないノードをルートノード、子のないノードをリーフノードと呼ぶ。ルートノード以外のすべてのノードはただ一つの親を持つことになる。通常、図示する際には、最も根っこにあたるルートノードを一番上に描き、下に向かって子や孫を配置していく。親子関係のあるノード同士は線で結ぶ。前記親子関係を図示すると、図15に示す図となる。
図15においては、ルートノードである「本体」から、子である、「プロペラ」、「ディスクタービン」、「シャフト」、「モーター」のノードに線で結ばれ、「モーター」のノードから、孫である「モーターケース」、「ベアリング」、「コイル」のノードに線で結ばれている。ここでは、演算の基点となる「コイル」のノードから親ノードである「モーター」、および、その親ノードである「本体」が直系となる。
図5(b)に戻り、演算部106は、次に、自身が格納されるデータテーブルから親IDが自身のIDと一致する要素を検索し、自身の子要素を取得する(処理S514)。ループ処理に先立ち、演算部106は、カウンタ変数iを1に初期化する(処理S515)。以降はループ処理である。
演算部106は、先ず、i番目の子要素が存在するか否かを確認する(処理S516)。子要素が存在する場合(処理S516,存在する)、次にi番目の子要素を基点に本処理を再帰的に起動し、子要素に対する影響範囲調査処理を行う(処理S510)。最後に、演算部106は、カウンタ変数iを1インクリメントし(処理S518)、処理S516から処理を繰り返す。子要素が存在しない場合(処理S516,存在しない)、処理の呼び出し元に戻る(処理S519)。
図6は、階層間演算処理(再帰処理)の流れを示すフローチャートである。
[階層間演算処理(再帰処理)S600]
演算部106は、階層間演算処理(再帰処理)S600を開始すると(処理S601)、先ず自身が更新対象かを階層間演算ルールマスタ109を基に確認する(処理S602)。自身が更新対象であるか否かはS513の処理結果で判断を行う。自身が更新対象である場合(処理S601,対象である)、自身のデータテーブル(例えば、設備データ107、点検データ108)から親IDが自身のIDと一致する要素を検索し、自身の子要素を取得し(処理S603)、子要素の取得結果を得て、ループ処理に先立ち、カウンタ変数iを1に初期化する(処理S604)。以降はループ処理である。
一方、処理S602において、自身が更新対象でない場合(処理S602,対象でない)、自身の結果項目のフィールド値を返却値として返却し(処理S609)、処理の呼び出し元に戻る(処理S610)。
演算部106は、先ず、i番目の子要素の存在を確認する(処理S605)。子要素が存在する場合(処理S605,存在する)、次に子要素に対して本処理を再帰的に起動し、子要素の階層間演算を処理させる(処理S600)。次に、子要素の階層間演算処理の結果を得て、階層間演算処理(パターン処理)を起動し、自身の階層間演算を行わせる(処理S700、図7参照)。最後に、カウンタ変数iを1インクリメントし(処理S608)、処理S605から処理を繰り返す。処理S605において、子要素が存在しない場合(処理S605,存在しない)、ループ処理が終了した後、自身の結果項目のフィールド値を返却値として作成し(処理S619)、処理の呼び出し元に戻る(処理S610)。
図7は、階層間演算処理(パターン処理)の流れを示すフローチャートである。
[階層間演算処理(パターン処理)S700]
演算部106は、階層間演算処理(パターン処理)S700を開始すると(処理S701)、先ず演算するパターンを取得する(処理S702)。演算するパターンが「集計」の場合(処理S702,集計)、子要素の演算結果を自身の対象項目のフィールド値に加算して(処理S703)、処理S710に進む。
演算するパターンが「最大」の場合(処理S702,最大)、子要素の演算結果が自身の対象項目のフィールド値より大きいか否かを判定する(処理S704)。子要素の演算結果の方が大きい場合(処理S704,大きい)、子要素の演算結果を自身の演算項目に上書きし(処理S705)、処理S710に進む。子要素の演算結果と等しい或いは小さい場合(処理S704,小さい)、自身の対象項目のフィールド値を自身の演算項目に上書きし(処理S706)、処理S710に進む。
演算するパターンが「最小」の場合(処理S702,最小)、子要素の演算結果が自身の対象項目のフィールド値より小さいか否かを判定する(処理S707)。子要素の演算結果の方が小さい場合(処理S707,小さい)、子要素の演算結果を自身の結果項目に上書きし(処理S708)、処理S710に進む。子要素の演算結果と等しい或いは大きい場合(処理S707,大きい)、自身の演算項目のフィールド値を自身の結果項目に上書きし(処理S709)、処理S710に進む。そして、前記処理完了後、処理の呼び出し元に戻る(処理S710)。
図8は、要素内演算処理の流れを示すフローチャートである。適宜図3を参照して説明する。
[要素内演算処理S800]
演算部106は、要素内演算処理S800を開始すると(処理S801)、要素内演算ルールマスタ110を取得し(処理S802)、演算順序フィールドの昇順指定でルールを取得する。これは、演算ルールが複数存在する場合、演算順序が小さいものから順に処理していくためである。ループ処理に先立ち、カウンタ変数iを1に初期化する(処理S803)。以降はループ処理である。
演算部106は、先ず、i番目のルールが存在するか確認する(処理S804)。ルールが存在しない場合(処理S804,存在しない)、処理の呼び出し元に戻る(処理S807)。ルールが存在する場合(処理S804,存在する)、次にルールの演算式110cのフィールドに記録されている内容に沿って計算式を解析し演算処理を行う(処理S805)。演算部106は、結果を結果項目110bのフィールドに記録されているデータフィールドに対して書き込む。最後に、カウンタ変数iを1インクリメントし(処理S806)、処理S804から処理を繰り返す。なお、計算式の解析および処理は、周知のLL法やLR法等のアルゴリズムが利用可能である。
図9は、データ間演算処理によるデータ間演算処理の流れを示すフローチャートである。適宜図3を参照して説明する。
[データ間演算処理S900]
演算部106は、データ間演算処理S900を開始すると(処理S901)、データ関係マスタ112を取得し(処理S902)、関係情報を取得する。自身と関係するデータ(データ種別)が存在するか否かを判定し(処理S903)、自身と関係するデータ種別が存在する場合(処理S903,存在する)、データ関係マスタ112の関係先データ先種別112cおよび関係先項目112dに記録されている内容を基に関係先データテーブルを検索し、連携先データを取得する(処理S904)。ここで言う連携先データとは、図2の点検ID(108a)が「1」の点検データで、例えるなら設備ID(108d)が「4」の設備データのことを指す。一方、自身と関係するデータ種別が存在しない場合(処理S903,存在しない)、処理の呼び出し元に戻る(処理S911)。
演算部106は、次にデータ間演算ルールマスタ111を取得し(処理S905)、演算順序111eのフィールドの昇順指定でルールを取得する。これは、演算ルールが複数存在する場合、演算順序が小さいものから順に処理していくためである。ループ処理に先立ち、カウンタ変数iを1に初期化する(処理S906)。以降はループ処理である。
演算部106は、先ず、i番目のルールが存在するか確認する(処理S907)。ルールが存在する場合(処理S907,存在する)、次にデータ間演算処理(パターン処理)を起動して、データ間演算処理を行う(処理S1000、図10参照)。次にデータ間演算処理(パターン処理)S1000から更新後の連携先データを得たら、連携先データを基点に階層間演算処理、要素内演算処理、データ間演算処理を行うため、再帰的に演算処理を起動する(処理S404、図4(b)参照)。連携先データ側の演算処理完了後、カウンタ変数iを1インクリメントし(処理S910)、処理907から処理を繰り返す。処理S907において、ルールが存在しない場合(処理S907,存在しない)、処理の呼び出し元に戻る(処理S911)。
図10は、データ間演算処理(パターン処理)の流れを示すフローチャートである。
[データ間演算処理(パターン処理)S1000]
演算部106は、データ間演算処理(パターン処理)S1000を開始すると(処理S1001)、先ず演算するパターンを確認する(処理S1002)。
演算するパターンが「集計」の場合(処理S1002,集計)、自身の演算項目のフィールド値(自身の属性)を連携先の結果項目のフィールド値に加算し(処理S1003)、処理S1008に進む。
演算するパターンが「最大」の場合(処理S1002,最大)、次に連携先の結果項目のフィールド値(連携先の属性)より自身の演算項目のフィールド値(自身の属性)が大きいか否かを判定する(処理S1004)。自身の演算項目のフィールド値が大きい場合(処理S1004,大きい)、連携先の結果項目(フィールド)を自身の演算項目のフィールド値で上書きし(処理S1005)、処理S1008に進む。自身の演算項目のフィールド値と等しい或いは小さい場合(処理S1004,小さい)、特に何もしないで、処理S1008に進む。
演算するパターンが「最小」の場合(処理S1002,最小)、次に連携先の結果項目のフィールド値(連携先の属性)より自身の演算項目のフィールド値(自身の属性)が大きいか否かを判定する(処理S1006)。自身の演算項目のフィールド値が小さい場合、連携先の結果項目(フィールド)を自身の演算項目のフィールド値で上書きし(処理S1007)、処理S1008に進む。自身の演算項目のフィールド値と等しい或いは小さい場合(処理S1006,大きい)、特に何もしないで処理S1008に進む。そして、前記処理完了後、処理の呼び出し元に戻る(処理S1008)。
図11は、本実施形態に係る設備管理システムの表示部に表示される画面例と処理前後の設備データおよび点検データのレコード内容を示す図であり、(a)は設備管理システムの表示部に表示される画面例、(b)は更新前後の設備データのレコード内容、(c)は更新前後の点検データのレコード内容について示す。適宜図1から図3を参照する。
[画面と演算処理の一例]
入出力制御部105は、処理S402(図4(a)参照)において、表示部103に点検データ108を新規作成するデータ登録画面P1101を表示する。この画面で、設備データ107の指定および点検データ108の内容を入力する。登録内容を入力後、登録ボタンP1102を押下されると、処理S404において演算部106による演算処理が起動される。
演算部106は、先ずはデータ登録画面P1101で入力した点検データ108を基点に、階層間演算処理S500(図5(a)参照)、要素内演算処理S800(図8参照)、データ間演算処理S900(図9参照)の順で処理が行われる。図3から点検データ108に関するルールは、要素内演算ルールマスタ110、データ間演算ルールマスタ111、データ関係マスタ112に存在する。よって、演算部106は、要素内演算処理S800(図8参照)において、P1103の演算が行われ、次にデータ間演算処理S900(図9参照)において、P1104の演算が行われる。
演算部106は、データ間演算処理S900の処理S1000(図9参照)において、データ関係マスタ112の内容により点検データ108と設備データ107は関係を持つことから、今度は設備データ107の設備ID=8を基点とした処理S404(図4参照)が実行される。図3から設備データ107に関するルールは、階層間演算ルールマスタ109に存在する。よって、階層間演算処理S500において、P1105の演算が行われる。前記の処理結果を得て、永続化された設備データ107および点検データ108に書き込みを行い、処理を終了する。
次に、本実施形態の設備管理システム100によれば、管理者が各ルールマスタを変更することにより、既存の設備データ107および点検データ108を容易に変更できることを、図12〜図14を参照して説明する。
図12は、図2に示す設備データおよび点検データを改定した一例を示す図であり、(a)は設備データ107、(b)は点検データ108の改定した一例を示す。本改定例は、管理内容を詳細化するため、保全費実績を作業費と材料費に項目を分ける変更例を示している。適宜図1〜図3を参照して説明する。
[ルールマスタ改定の一例]
図12(a)に示す設備データ107は、以前あった保全費実績107gのフィールドを改名し、作業費のフィールドとしている(フィールドP1201参照)。また、予め設けられていた予備1(107h)フィールド〜予備3(107j)のフィールドを、それぞれ作業費(合計)のフィールド(フィールドP1202参照)、材料費のフィールド(フィールドP1203参照)、材料費(合計)のフィールド(フィールドP1204参照)に改名している。
図12(b)に示す点検データ108は、予め設けられていた予備1(108i)のフィールド、予備2(108j)のフィールドを、それぞれ材料費のフィールド(フィールドP1205参照)、保全費のフィールド(フィールドP1206参照)に改名している。
なお、ここで行っている改名は、あくまで表示上のラベル変更を意図するもので、データベース上の物理フィールドを改定するものではない。
図13は、図3に示す各種ルールマスタを改定した一例を示す図であり、(a)は階層間演算ルールマスタ、(b)は要素内演算ルールマスタ、(c)はデータ間演算ルールマスタ、(d)はデータ関係マスタのフィールド構成およびレコードの一例を示す。本改定例は、図12で行った設備データ107および点検データ108の改定に伴って各種演算方法の見直しを行った例を示している。
[ルールマスタ改定の一例]
階層間演算ルールマスタ109は、既に定義済みのルールP1301を削除し、新たにルールP1302とルールP1303を追加している。要素内演算ルールマスタ110は、既に定義済みのルールはそのままで、新たにルールP1304とルールP1305を追加している。データ間演算ルールマスタ111は、既に定義済みのルールP1306を一部改定し、新たにルールP1307を追加している。データ関係マスタ112は、特に変更を行っていない。
図14は、図13の改定後の各種ルールマスタを用いて処理した設備データと点検データのレコード内容を示す図であり、(a)は、設備データ107のレコード内容、(b)は、点検データ108のレコード内容を示す。
[変更後の演算処理の一例]
レコードP1401が登録されることを契機に演算部106の処理が呼び出されると、まず、演算部106は、要素内演算処理S800(図8参照)において、変更後のルールP1305(図13(b)参照)が適用され、演算P1402が行われる。データ間演算処理S900(図9参照)において、変更後のルールP1306とルールP1307(図13(c)参照)が適用され、演算P1403(点検費の演算後に保全費の演算を行う処理)が行われる。
演算部106は、データ間演算処理S900の処理S1000(図9参照)において、データ関係マスタ112の内容から今度は設備データ107のID=8を基点とした処理S404(図4(b)参照)を実行する。階層間演算処理S500において、変更後のルールP1301、ルールP1302、ルールP1303(図13(a)参照)が適用され、演算P1404が行われる。その後、処理S800の要素内演算処理において、変更後のルールP1304(図13(b)参照)が適用され、演算P1405が行われ、処理を終了する。本改定の一例により、本実施形態では装置の改造を行わずルールマスタの改定のみで演算方法の追加、変更が可能であることを証明できる。
次に、設備管理システム100を作業・資産管理システムSmartFAM(登録商標)に適用した例を、図16〜図18を参照して説明する。
図16は、点検データを登録する際の点検データ登録画面の例である。図17は、点検データ登録後、各種演算処理を経て演算された結果を閲覧する際の照会画面の例である。図18は、演算処理方法を変更する際のルールマスタ設定画面の例である。
図16に示す点検データ登録画面には、該当する機器に対し、点検件名、点検の開始予定日、点検の終了予定日、実際に点検を実施した開始日、実際に点検を実施した終了日、点検状態などが登録できる。また、点検費として、労務費、材料費を個別に登録することができる。
図17に示す照会画面には、機器名称、部位名称、種別、月ごとの予実算が含まれている。コンプレッサの機器の部位には、本体、シャフト、ピストン、リンクなどが表示される。種別には、予算集計、実算集計、材料費実算、労務費実算などがある。当画面では、図16の点検データ登録画面にて登録した点検データから演算された結果(各実算)が月別に閲覧することができる。
図18に示すルールマスタ設定画面は、図3、図13に示す階層間演算ルールマスタ109の例をWebページで設定する画面であり、演算項目109cを材料費(合計)、結果項目109bを材料費実算とし、演算パターン109dに積上加算を指定した例である。当画面を用いることで、各種演算ルールマスタの追加・変更が容易に行える。
このような図16〜図18の画面を提供することで、係る課題を解決するための手段を提供することが可能となる。
本実施形態の設備管理システム100(演算処理装置)の操作部104から要素内演算ルールマスタ110、異データ間演算ルールマスタ(例えば、データ間演算ルールマスタ111およびデータ関係マスタ112)のうち、いずれかが改定された場合、処理部120(演算部106)は、改定されたルールマスタに従い演算処理を行うことができる。すなわち、管理者は、要素内演算ルールマスタ110、異データ間演算ルールマスタ(例えば、データ間演算ルールマスタ111およびデータ関係マスタ112)、および階層間演算ルールマスタ109の各ルールの内容を変更することにより、容易に、出力内容を修正することができる。
マスタデータ131には、複数のデータとして、設備のデータである設備データ107と、該設備の点検記録のデータである点検データ108とを有しており、異データ間演算ルールマスタにおける、第1のデータは点検データ10であり、第2のデータは設備データ10であってもよい。
設備データ107には、各設備について第1の項目(例えば、保全費実績107g)と、第1の項目の演算結果を格納する項目(保全費実績(合計)107f)を有し、階層間演算ルールマスタ109において、第1の項目を用いて(例えば、演算項目109c)、第2の項目に対し(例えば、結果項目109b)、集計の方法(例えば、演算パターン109d)で演算をさせるルールが設定された場合、処理部120は、親要素であるレコードの第2の項目に、該親要素に関連付けられている子要素のすべてについての第2の項目の演算結果を集計した結果を格納することができる。なお、集計には、+(プラス)、−(マイナス)を含む集計を意味する。
なお、本実施形態では以下の応用例が可能である。
(1)設備データ107、点検データ108の他に階層管理された組織データと関係を持たせることで、点検で発生した費用を、設備データ107を仲介して組織データに連携が可能となる。これにより保全コストを組織で把握でき、組織単位のKPIの把握が期待できる。
(2)階層間演算処理S500において、費用フィールド(費用の項目)ではなく状態フィールド(状態の項目)を演算対象とすることで、下位状態を上位状態で把握することが可能となる。具体的には、下位の部位(図2で例えるならモータケース)で故障が発生し、状態が「正常」→「異常」となった場合、階層間演算処理を適用すると上位の部位(図2で例えるなら本体)の状態を「正常」→「異常」に自動変更可能となる。
(3)階層間演算処理S500において、積降演算機能(上位から下位に演算する処理)を追加することで、費用の案分計算などが可能となる。
本発明によれば、ルールマスタの設定値改変により演算処理の追加や変更、削除を、装置改造を伴わずに行える。演算処理装置と、必要な管理情報を即時に把握できる情報管理システムを提供できる。
本実施形態の設備管理システム100(演算処理装置)は、マスタデータ131(例えば、設備データ107、履歴データである点検データ108)に集計フィールド(集計項目)を予め複数個具備している。その上で、階層間演算ルールマスタ109、要素内演算ルールマスタ110、データ間演算ルールマスタ111、データ関係マスタ112を具備し、これらのマスタを用いて階層間演算、要素内演算、データ間演算を処理することができる。さらに、マスタデータ131上の集計フィールドは、これらの各種演算処理の組み合わせにより発生の都度、自動計算することを可能とする。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
100 設備管理システム(演算処理装置)
101 アプリケーション層
102 データベース層
103 表示部
104 操作部
105 入出力制御部
106 演算部
107 設備データ
108 点検データ
109 階層間演算ルールマスタ
110 要素内演算ルールマスタ
111 データ間演算ルールマスタ
112 データ関係マスタ
120 処理部
130 記憶部
131 マスタデータ
132 ルールマスタ
S400 更新処理
S404 演算処理
S500 階層間演算処理
S510 影響範囲調査処理(再帰処理)
S600 階層間演算処理(再帰処理)
S700 階層間演算処理(パターン処理)
S800 要素内演算処理
S900 データ間演算処理
S1000 データ間演算処理(パターン処理)

Claims (5)

  1. 複数の項目を含み、各レコードがツリー構造の階層関係にある、複数のデータを有するマスタデータと、
    前記各データ内で、どの項目に対し、どのように演算し、どの順序で演算をさせるかのルールである要素内演算ルールマスタと、
    前記複数のデータのうち、履歴データである第1のデータのどの項目を、該第1のデータの連携先である第2のデータのどの項目に対し、どのような方法で、どの順序で演算をさせるかのルールである異データ間演算ルールマスタと、
    前記各データ内で、前記階層関係を考慮し、どの項目を用いて、どの項目に対し、どのような方法で、どの順序で演算をさせるかのルールである階層間演算ルールマスタと、を記憶している記憶部と、
    前記各データの演算処理を行う処理部と、を有し、
    前記処理部は、
    前記各データに更新されたレコードがある場合、
    前記要素内演算ルールマスタに基づき、前記各データ内の演算処理を行い、
    前記異データ間演算ルールマスタに基づき、前記連携先のデータへの演算処理を行い、
    前記階層間演算ルールマスタに基づき、前記各データ内の階層間の演算処理を行い、
    前記各データ内の階層間の演算処理の結果を表示部に表示する
    ことを特徴とする演算処理装置。
  2. 前記演算処理装置の操作部から各ルールマスタのいずれかが改定された場合、
    前記処理部は、前記改定されたルールマスタに従い演算処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の演算処理装置。
  3. 前記マスタデータには、前記複数のデータとして、設備のデータである設備データと、該設備の点検記録のデータである点検データとを有し、
    前記異データ間演算ルールマスタにおける、前記第1のデータは前記点検データであり、前記第2のデータは前記設備データである
    ことを特徴とする請求項1に記載の演算処理装置。
  4. 前記設備データには、各設備について第1の項目と、第1の項目の演算結果を格納する第2の項目を有し、
    前記階層間演算ルールマスタにおいて、前記第1の項目を用いて、前記第2の項目に対し、集計の方法で演算をさせるルールが設定された場合、
    前記処理部は、親要素であるレコードの前記第2の項目に、該親要素に関連付けられている子要素のすべてについての前記第2の項目の演算結果を集計した結果を格納する
    ことを特徴とする請求項3に記載の演算処理装置。
  5. 数の項目を含み、各レコードがツリー構造の階層関係にある、複数のデータを有するマスタデータと、
    前記各データ内で、どの項目に対し、どのように演算し、どの順序で演算をさせるかのルールである要素内演算ルールマスタと、
    前記複数のデータのうち、履歴データである第1のデータのどの項目を、該第1のデータの連携先である第2のデータのどの項目に対し、どのような方法で、どの順序で演算をさせるかのルールである異データ間演算ルールマスタと、
    前記各データ内で、前記階層関係を考慮し、どの項目を用いて、どの項目に対し、どのような方法で、どの順序で演算をさせるかのルールである階層間演算ルールマスタと、を記憶している記憶部を有するコンピュータに、
    前記各データに更新されたレコードがあることを判定する処理と、
    前記要素内演算ルールマスタに基づき、前記各データ内の演算処理と、
    前記異データ間演算ルールマスタに基づき、前記連携先のデータへの演算処理と、
    前記階層間演算ルールマスタに基づき、前記各データ内の階層間の演算処理と、を
    実行させるための演算処理プログラム。
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