JP5974730B2 - ガス化ガス生成システム、および、ガス化ガス生成方法 - Google Patents

ガス化ガス生成システム、および、ガス化ガス生成方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガス化炉で生成したガス化ガスを、水を用いて洗浄、精製することで生じた排水を処理するガス化ガス生成システム、および、ガス化ガス生成方法に関する。
近年、石油に代えて、石炭やバイオマス、タイヤチップ等のガス化原料をガス化してガス化ガスを生成する技術が開発されている。このようにして生成されたガス化ガスは、発電システムや、水素の製造、合成燃料(合成石油)の製造、化学肥料(尿素)等の化学製品の製造等に利用されている。ガス化ガスの原料となるガス化原料のうち、特に石炭は、可採年数が150年程度と、石油の可採年数の3倍以上であり、また、石油と比較して埋蔵地が偏在していないため、長期に亘り安定供給が可能な天然資源として期待されている。
従来、石炭のガス化プロセスは、酸素や空気を用いて部分酸化することにより行われていたが、2000℃といった高温で部分酸化する必要があるため、ガス化炉のコストが高くなるといった欠点を有していた。
この問題を解決するために、水蒸気を利用し、700℃〜900℃程度で石炭をガス化する技術が開発されている。この技術では、温度を低く設定することでコストを低減することが可能となるが、生成されたガス化ガスには、2000℃の高温で部分酸化して生成したガス化ガスと比較して、タールが多く含まれていた。このとき、ガス化ガスを利用するプロセスにおいてガス化ガスの温度が低下すると、ガス化ガスに含まれるタールが凝縮し、配管の閉塞、プロセスで使用する機器の故障、触媒の被毒等の問題が生じてしまう。
そこで、ガス化炉で生成されたガス化ガスに水等の液体を噴霧することで、ガス化ガスに含まれるタール等の粒子を除去する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2005−41959号公報
ところで、ガス化原料のうち、石炭は、炭素含有量の低い順に、泥炭、亜炭、褐炭、亜瀝青炭、瀝青炭、半無煙炭、無煙炭に分類され、泥炭、亜炭、褐炭、亜瀝青炭(以下、低品位燃料と称する)は、瀝青炭、半無煙炭、無煙炭(以下、高品位燃料と称する)と比較して、ガス化効率にバラツキがある。そこで、ガス化原料としての低品位燃料とともに、カルシウム塩等の触媒をガス化炉に導入してガス化を行うことで、低品位燃料のガス化効率を向上させる技術が考えられる。
しかし、ガス化炉に触媒を添加すると、生成されたガス化ガスにも触媒が混入する。この場合、上述した特許文献1の技術を利用して、生成されたガス化ガスに水を噴霧して洗浄、精製すると、噴霧した水に触媒が溶解し、かかる洗浄、精製によって生じた排水中に触媒が含まれることとなる。そうすると、排水中の塩(酸由来の陰イオンと塩基由来の陽イオンとがイオン結合した化合物)濃度が上昇してしまう。
そこで、排水に活性炭を導入し、かかる活性炭に触媒に由来した物質(以下、単に触媒由来物質と称する)を吸着させることで、排水から触媒由来物質を除去して、排水中の塩濃度を低減することが考えられる。しかし、活性炭は、触媒由来物質といった無機物に対する吸着効率が有機物の吸着効率と比較して低いため、活性炭を用いたとしても触媒由来物質を十分に除去することが困難である。
また、触媒由来物質を吸着する樹脂を用いて、かかる樹脂に触媒由来物質を吸着させることで、排水から触媒由来物質を除去して、排水中の塩濃度を低減することが考えられる。しかし、触媒由来物質を吸着する樹脂は極めて高価であるため、ガス化ガスを洗浄、精製する設備といった大量に排水を排出する設備において、かかる樹脂を利用することは現実的ではない。
本発明は、このような課題に鑑み、簡易な構成かつ低コストで、排水から触媒由来物質を除去することが可能なガス化ガス生成システム、および、ガス化ガス生成方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のガス化ガス生成システムは、触媒を利用してガス化原料をガス化し、ガス化ガスを生成するガス化炉と、水を用いて、生成されたガス化ガスを洗浄、精製して、精製ガス化ガスを生成する洗浄精製部と、洗浄精製部において生じた排水と酸性ガスとを接触させることで、排水に含まれる触媒由来物質を沈殿させる沈殿部と、触媒由来物質をガス化炉に返送する返送部と、を備えたことを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明のガス化ガス生成システムは、触媒を利用してガス化原料をガス化し、ガス化ガスを生成するガス化炉と、水を用いて、生成されたガス化ガスを洗浄、精製して、精製ガス化ガスを生成する洗浄精製部と、洗浄精製部において生じた排水と酸性ガスとを接触させることで、排水に含まれる触媒由来物質を沈殿させる沈殿部と、精製ガス化ガスから酸性ガスを分離して沈殿部に送出する分離部と、を備えたことを特徴とする。
沈殿部に導入する酸性ガスの導入量を調整して、沈殿部におけるpHを8以上に維持する導入量調整部をさらに備えるとしてもよい。
上記課題を解決するために、本発明のガス化ガス生成方法は、ガス化炉において触媒を利用してガス化原料をガス化し、ガス化ガスを生成する工程と、水を用いて、生成したガス化ガスを洗浄、精製して、精製ガス化ガスを生成する工程と、精製ガス化ガスを生成する工程において生じた排水と酸性ガスとを接触させることで、排水に含まれる触媒由来物質を沈殿させる工程と、沈殿させる工程において沈殿させた触媒由来物質をガス化炉に返送する工程と、を有することを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明のガス化ガス生成方法は、触媒を利用してガス化原料をガス化し、ガス化ガスを生成する工程と、水を用いて、生成したガス化ガスを洗浄、精製して、精製ガス化ガスを生成する工程と、精製ガス化ガスを生成する工程において生じた排水と酸性ガスとを接触させることで、排水に含まれる触媒由来物質を沈殿させる工程と、精製ガス化ガスから酸性ガスを分離する工程と、を有し、沈殿させる工程において、酸性ガスとして、分離する工程において精製ガス化ガスから分離された酸性ガスを排水と接触させることを特徴とする。

本発明では、簡易な構成かつ低コストで、排水から触媒由来物質を除去することが可能となる。
ガス化ガス生成システムを説明するための説明図である。 ガス化ガス精製装置および排水処理装置を説明するための説明図である。 ガス化ガス生成方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(ガス化ガス生成システム100)
図1は、ガス化ガス生成システム100を説明するための説明図である。図1に示すように、ガス化ガス生成システム100は、ガス化ガス生成装置110と、ガス化ガス精製装置200と、排水処理装置300とを含んで構成される。図1中、ガスの流れを実線の矢印で、砂の流れを一点鎖線の矢印で、ガス化原料、触媒由来物質等の固体や、水、油等の液体の流れを白抜きの矢印で示す。
ガス化ガス生成システム100は、石油に代えて、石炭やバイオマス、タイヤチップ等の固体原料をガス化してガス化ガスを生成する技術である。石炭としては、泥炭、亜炭、褐炭、亜瀝青炭、瀝青炭、半無煙炭、無煙炭が挙げられる。
ガス化ガス生成システム100では、流動媒体が流動層を形成しているガス化炉内で、水蒸気を利用して、700℃〜900℃程度でガス化原料をガス化する(水蒸気ガス化)。このガス化ガス生成システム100では、温度を低く設定することで昇温にかかるコストを低減することが可能となるが、生成されたガス化ガスには、2000℃の高温で部分酸化して生成したガス化ガスと比較して、タールが多く含まれることとなる。そこで、生成されたガス化ガスを精製するために、ガス化ガス精製装置200が利用される。
また、ガス化原料として、泥炭、亜炭、褐炭、亜瀝青炭といった低品位燃料をガス化炉に導入した場合、ロットや保管状況によってガス化効率にバラツキが生じてしまう。そこで、本実施形態では、ガス化原料とともに、触媒としてカルシウム塩(本実施形態では、炭酸カルシウム)をガス化炉に導入してガス化を行うことで、ガス化原料のガス化効率を向上させる。
しかし、ガス化効率の向上のために、ガス化炉に炭酸カルシウムを導入すると、ガス化ガス精製装置200で生じる排水中に触媒由来物質が多量に混入することとなる。例えば、ガス化炉に導入するガス化原料の5%程度触媒を導入したとすると、ガス化ガス精製装置200で生じる排水中の塩濃度は、ガス化炉に触媒を導入しない場合と比較して、約2倍(400mg/L程度)となってしまう。そこで、ガス化ガス精製装置200で生じた排水から触媒由来物質を除去するために、排水処理装置300が利用される。以下、ガス化ガス生成装置110、ガス化ガス精製装置200、排水処理装置300の具体的な構成について、その順に説明する。
(ガス化ガス生成装置110)
図1に示すようにガス化ガス生成装置110は、燃焼炉112と、媒体分離装置(サイクロン)114と、ガス化炉116と、ボイラ118とを含んで構成される。
ガス化ガス生成装置110では、全体として、粒径が300μm程度の硅砂(珪砂)等の砂で構成される流動媒体を熱媒体として循環させている。具体的には、まず、流動媒体は、燃焼炉112で1000℃程度に加熱され、二酸化炭素(CO)を含む燃焼排ガスEXとともに媒体分離装置114に導入される。媒体分離装置114においては、高温の流動媒体と燃焼排ガスEXとが分離され、当該分離された高温の流動媒体が、ガス化炉116に導入される。そして、ガス化炉116に導入された流動媒体は、ガス化炉116の底面から導入されるガス化剤(水蒸気、窒素、空気、酸素、不活性ガス等)によって流動層化された後、最終的に、燃焼炉112に戻される。また、媒体分離装置114で分離された燃焼排ガスEXは、ボイラ118で熱回収された後、後述する排水処理装置300で利用される。
ガス化炉116は、例えば、気泡流動層(バブリング流動層)ガス化炉であり、ガス化原料として、例えば、褐炭等の低品位燃料を700℃〜900℃でガス化させてガス化ガスを生成する。本実施形態では、ガス化炉116に水蒸気を供給することにより、ガス化原料をガス化させてガス化ガスを生成する(水蒸気ガス化)。また、本実施形態において、ガス化炉116には、ガス化原料のガス化効率を向上するために、ガス化原料とともに、触媒C1が導入される。触媒C1は、例えば、炭酸カルシウムを含んで構成される。
そして、ガス化炉116で生成されたガス化ガスX1には、タール、触媒由来物質、水蒸気等が含まれているため、下流のガス化ガス精製装置200に送出され、精製される。
ここで、ガス化炉116における反応が還元反応である場合、触媒C1は、還元されて酸化カルシウム(触媒由来物質)となる。
なお、ここでは、循環流動層方式のガス化炉116を例に挙げて説明するが、ガス化原料をガス化するガス化炉であれば、単なる流動層方式のガス化炉や、砂が自重で鉛直下方向に流下することで移動層を形成する移動層方式のガス化炉であってもよい。
(ガス化ガス精製装置200)
図2は、ガス化ガス精製装置200および排水処理装置300を説明するための説明図である。図2に示すようにガス化ガス精製装置200は、改質炉(酸化改質炉)210と、第1熱交換器212と、スプレー塔214と、ミストセパレータ216と、第2熱交換器218と、昇圧器220と、分離部222とを含んで構成される。図2中、ガスの流れを実線の矢印で、ガス化原料、触媒由来物質等の固体や、水、油等の液体の流れを白抜きの矢印で、信号の流れを破線の矢印で示す。
改質炉210は、ガス化炉116で生成されたガス化ガスX1に酸素や空気を加え、900〜1500℃程度にして、ガス化ガスX1に含まれるタールを改質(酸化改質)する。第1熱交換器212は、改質炉210で改質されたガス化ガスX2と水蒸気との熱交換を行い、すなわち、ガス化ガスX2の顕熱を水蒸気で回収し、ガス化ガスX2の出口温度を300℃〜600℃にする。
スプレー塔(洗浄精製部)214は、処理対象であるガス化ガスX2に40℃程度の冷却水Y1をスプレー噴霧することにより、300℃〜600℃となったガス化ガスX2を70℃程度に冷却する。これにより、ガス化ガスX2に含まれる触媒由来物質やタール、スラッジが凝縮し、ガス化ガスX2から除去され、精製ガスX3と油混合水Z1が生成される。そして、スプレー塔214は、精製ガスX3を下流のミストセパレータ216に供給し、水、触媒由来物質、タールおよびスラッジを含んで構成される油混合水Z1を排水処理装置300に送出する。
ミストセパレータ(洗浄精製部)216は、精製ガスX3に、40℃程度の冷却水Y2を、スプレー塔214における粒径よりも小さい水滴としてスプレー噴霧する。これにより、スプレー塔214では、十分に分離、除去できなかった精製ガスX3に含まれる霧状の触媒由来物質やタール、スラッジ等が凝縮し、精製ガスX3から除去され、精製ガスX4と油混合水Z2が生成される。そして、ミストセパレータ216は、精製ガスX4を下流の第2熱交換器218に供給し、水、触媒由来物質、タールおよびスラッジを含んで構成される油混合水Z2を排水処理装置300に送出する。
第2熱交換器218(洗浄精製部)は、海水、ブライン等を用いて、精製ガスX4を30℃以下にさらに冷却する。これにより、さらに残存した水およびタールが凝縮し精製ガスX4から除去されるとともに、凝縮した水に、残存した触媒由来物質が溶解することによって精製ガスX4から除去されて、精製ガスX5が生成される。第2熱交換器218で生じた、水、触媒由来物質およびタールを含んで構成される排水Y3は、排水処理装置300に送出される。
昇圧器220(洗浄精製部)は、精製ガスX5を圧縮(昇圧)する。そうすると、精製ガスX5に含まれる水が凝縮し精製ガスX5から除去されるとともに、凝縮した水に、残存した触媒由来物質が溶解することによって精製ガスX5から除去されて、精製ガスX6が生成される。昇圧器220で生じた、水および触媒由来物質を含んで構成される排水Y4は、排水処理装置300に送出される。
分離部222は、アミン等を用いて二酸化炭素を回収する化学吸収法や、メタノールを用いた物理吸収法(サワーシフト法)を利用したCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)装置を含んで構成され、精製ガスX6から二酸化炭素を分離する。こうして、精製ガス(精製ガス化ガス)X7が生成される。また、分離部222は、精製ガスX6から分離した二酸化炭素を、排水処理装置300に送出する。
(排水処理装置300)
図2に示すように、排水処理装置300は、沈降分離部310と、バッファタンク312と、第1ポンプ314aと、第2ポンプ314bと、第1の返送部320と、沈殿部330と、導入量調整部340と、第2の返送部350と、排水処理部360とを含んで構成される。
沈降分離部310は、スプレー塔214から送出された油混合水Z1、および、ミストセパレータ216から送出された油混合水Z2を、比重の違いによって、上澄液と、沈降物Tとに分離する。そうすると、沈降物Tには、タールおよびスラッジが含まれることとなり、上澄液は、タールおよびスラッジが除去され、水および触媒由来物質を含んで構成される処理水Y5となる。
バッファタンク312は、沈降分離部310において油混合水Z1、Z2から分離された処理水Y5を貯留する。また、バッファタンク312に貯留された処理水Y5のうち、一部は、冷却水Y1として、第1ポンプ314aの駆動によってスプレー塔214に供給され、一部は、冷却水Y2として、第2ポンプ314bの駆動によってミストセパレータ216に供給される。また、バッファタンク312に貯留された処理水Y5の一部は、沈殿部330へ送出される。なお、バッファタンク312から沈殿部330へ送出された処理水Y5の分だけ、新規の水をバッファタンク312に供給する。
第1の返送部320は、ポンプ等を含んで構成され、沈降分離部310によって沈降分離された沈降物Tを、上記ガス化ガス生成装置110のガス化炉116に返送する。
沈降物Tにはタールが多く含まれているため、第1の返送部320がガス化炉116に沈降物Tを返送することにより、ガス化原料に由来するタールをガス化原料として、ガス化炉116でガス化することができる。したがって、沈降分離部310において沈降分離された沈降物Tを廃棄することなく有効利用でき、廃棄に要するコストを削減することが可能となる。また、ガス化炉116において導入されるガス化原料の量を低減することが可能となるため、ガス化原料に要するコストも削減することができる。
沈殿部330は、バッファタンク312から送出された処理水Y5(スプレー塔214、ミストセパレータ216で生じた排水)と、第2熱交換器218から送出された排水Y3と、昇圧器220から送出された排水Y4と、後述する導入量調整部340によって導入される酸性ガスとを接触させることで、排水に含まれる触媒由来物質を沈殿させる。以下、バッファタンク312から送出された処理水Y5、第2熱交換器218から送出された排水Y3、昇圧器220から送出された排水Y4を併せて、排水Y6と称する。
また、沈殿部330は、酸性ガスとして、分離部222で分離された二酸化炭素と、燃焼炉112で生じた燃焼排ガスEX(二酸化炭素を含む)とを受け付け、排水Y6に接触させる。
上述したように、排水Y6には触媒由来物質(酸化カルシウムが水に溶解するので水酸化カルシウム、または、カルシウムイオンとなる)が含まれている。したがって、排水Y6に二酸化炭素を接触させることにより、下記反応式(1)に示す反応が進行する。
Ca(OH)+CO→CaCO+H
…反応式(1)
そうすると、排水Y6中の触媒由来物質である水酸化カルシウム(Ca(OH))が、炭酸カルシウム(CaCO)となって沈殿する。こうして、排水Y6から触媒由来物質(水酸化カルシウム)が除去されて排水Y7が生成される。
沈殿部330を備える構成により、排水Y6から水酸化カルシウム(触媒由来物質)を除去することができ、排水Y7中の塩濃度を低減することが可能となる。また、沈殿部330で用いられる酸性ガスは、従来廃棄されていた分離部222で分離された二酸化炭素や、燃焼炉112で生じた燃焼排ガスEXであるため、別途の費用を要さずとも、水酸化カルシウムを炭酸カルシウムとして沈殿させる(除去する)ことが可能となる。また、二酸化炭素の廃棄に要する費用を削減することができる。
導入量調整部340は、制御部342と、流量調整バルブ344とを含んで構成され、沈殿部330に導入する酸性ガス(ここでは、二酸化炭素)の導入量を調整して、沈殿部330におけるpHを8以上に維持する。
具体的に説明すると、制御部342は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して排水処理装置300全体を管理および制御する。また、本実施形態において、制御部342は、流量調整バルブ344の開度を調整して、沈殿部330におけるpHを8以上に維持する。
沈殿部330において、pHが8未満となると、下記反応式(2)に示す反応が進行し、沈殿した炭酸カルシウムが炭酸水素カルシウムとなり再度溶解してしまう。
CaCO+CO+HO→Ca(HCO
…反応式(2)
そこで、導入量調整部340が沈殿部330におけるpHを8以上に維持することで、沈殿した炭酸カルシウムが排水7に再度溶解してしまう事態を回避することができる。
なお、排水1m中に溶解しているカルシウム濃度が0.1質量%と想定した場合、二酸化炭素を5L/min程度曝気すると、炭酸カルシウムの回収率(沈殿物として得られた炭酸カルシウム)が60%程度になると推定される。また、pH調整をカルシウム塩(水酸化カルシウム等)で行なうことにより炭酸カルシウム量および回収率を上昇できる。
第2の返送部350は、ポンプ等で構成され、沈殿部330で生じた沈殿物C2(触媒由来物質、すなわち炭酸カルシウム)をガス化炉116に返送する。
第2の返送部350がガス化炉116に沈殿物C2を返送することにより、触媒として機能する炭酸カルシウムをガス化炉116で再度利用することができる。したがって、沈殿部330において沈殿物C2として分離された炭酸カルシウムを廃棄することなく有効利用でき、廃棄に要するコストを削減することが可能となる。また、ガス化炉116において導入される触媒C1の量を低減することが可能となるため、触媒C1に要するコストも削減することができる。
排水処理部360は、加圧浮上槽(もしくは凝集沈殿処理)、アンモニア除去部、活性汚泥槽、最終沈殿槽を含んで構成される。加圧浮上槽は、加圧した空気を排水Y7に導入し、排水Y7に含まれるスラッジ等の浮遊物質を浮上させて除去する。活性汚泥槽は、浮遊物質が除去された排水Y7に活性汚泥(好気性の微生物)を適用することで、排水Y7に含まれる有機物を分解して除去する。最終沈殿槽は、活性汚泥と有機物が除去された排水Y8を分離する。そして、最終沈殿槽で分離された排水Y8は、放流、または廃棄される。
(ガス化ガス生成方法)
続いて、ガス化ガス生成システム100を用いたガス化ガス生成方法について説明する。図3は、ガス化ガス生成方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図3に示すように、本実施形態にかかるガス化ガス生成方法は、ガス化ガス生成工程S410と、洗浄精製工程S420と、沈殿工程S430と、返送工程S440とを含む。以下、各工程について詳述する。
(ガス化ガス生成工程S410)
燃焼炉112によって加熱された流動媒体が流動層を形成しているガス化炉116に、ガス化原料および触媒が導入され、ガス化ガスX1が生成される。初めて、ガス化ガス生成工程S410を遂行する場合、触媒C1として、新たな炭酸カルシウムがガス化炉116に導入される。しかし、後述する返送工程S440が遂行されると、ガス化炉116には、新たな触媒C1に加えて、第2の返送部350が返送した沈殿物C2が導入されることとなる。
また、燃焼炉112において生じた燃焼排ガスEXは、後述する沈殿工程S430で処理される。
(洗浄精製工程S420)
ガス化ガス生成工程S410において生成されたガス化ガスX1を、水を用いて、洗浄、精製して、精製ガス化ガスX7を生成する。
具体的に説明すると、ガス化ガスX1は、ガス化ガス精製装置200に導入され、まず、改質炉210において、ガス化ガスX1に含まれるタールが改質される。
続いて、第1熱交換器212において、改質炉210で改質されたガス化ガスX2が冷却され、スプレー塔214に送出される。そして、スプレー塔214において、ガス化ガスX2に水がスプレー噴霧されて、ガス化ガスX2からタールおよび触媒由来物質が除去される。こうして、精製ガスX3と、油混合水Z1が生成される。そして、ミストセパレータ216において、精製ガスX3に水がスプレー噴霧され、精製ガスX3からタールおよび触媒由来物質がさらに除去される。こうして、精製ガスX4と、油混合水Z2が生成される。
精製ガスX4は、第2熱交換器218に送出されて冷却され、精製ガスX4からさらにタールおよび触媒由来物質が除去され、精製ガスX5と排水Y3が生成される。精製ガスX5は、昇圧器220に送出されて圧縮され、精製ガスX5からさらにタールおよび触媒由来物質が除去される。こうして、精製ガスX6と排水Y4が生成される。精製ガスX6は、分離部222に送出されて二酸化炭素が除去され、精製ガス化ガスX7が生成され、後段のプロセスで利用される。
一方、分離部222において分離された二酸化炭素は、沈殿工程S430で処理される。
スプレー塔214、ミストセパレータ216で生成された油混合水Z1および油混合水Z2は、沈降分離部310に送出され、沈降分離部310において、処理水Y5と、沈降物Tに沈降分離される。
そして、処理水Y5は、バッファタンク312に一時的に貯留された後、上述した排水Y3、排水Y4とともに沈殿部330に送出され、沈殿工程S430で処理される。
一方、沈降分離部310において分離された沈降物Tは、第1の返送部320によってガス化炉116に返送される。
(沈殿工程S430)
沈殿部330は、排水Y6(排水Y3、排水Y4、処理水Y5)と、分離部222が分離した二酸化炭素、および、ガス化ガス生成工程S410において燃焼炉112で生じた燃焼排ガスEXとを接触させることで、排水Y6に含まれる触媒由来物質(水酸化カルシウム)を沈殿させる。
(返送工程S440)
第2の返送部350は、沈殿工程S430において生じた沈殿物C2(炭酸カルシウム)をガス化炉116に返送する。
以上説明したように、本実施形態にかかるガス化ガス生成システム100、および、これを用いたガス化ガス生成方法によれば、簡易な構成かつ低コストで、排水Y6から触媒由来物質(水酸化カルシウム)を除去することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態において、洗浄精製部として、スプレー塔214、ミストセパレータ216、第2熱交換器218、昇圧器220を例に挙げて説明したが、これらのうち、少なくともいずれか1つを備えていればよい。
また、上述した実施形態において、沈殿部330は、酸性ガスとして、分離部222が分離した二酸化炭素および燃焼炉112において生じた燃焼排ガスEXを利用しているが、分離部222が分離した二酸化炭素および燃焼炉112において生じた燃焼排ガスEXのいずれか一方であってもよい。また、分離部222が精製ガスX6からSOを分離する機能部を備える場合、沈殿部330は、酸性ガスとしてSOを利用してもよい。
また、ガス化ガス生成システム100が配されるプラントにおいて、石炭等が燃焼される火炉が設けられている場合、火炉で生じる燃焼排ガスを酸性ガスとして用いることもできる。また、ボンベに貯留された酸性ガスを利用してもよい。
また、上述した実施形態において、導入量調整部340は、沈殿部330に導入する酸性ガスの導入量を調整して、沈殿部330におけるpHを8以上に維持するとした。しかし、導入量調整部340は、沈殿部330に導入する酸性ガスの導入量を調整して、沈殿部330における濁度を予め定められた閾値以上に維持するとしてもよい。
また、上述した実施形態において、ガス化ガス生成システム100は、2つの返送部(第1の返送部320、第2の返送部350)を備える構成について説明したが、第1の返送部320の機能と第2の返送部350の機能を集約した、1つの返送部を備えてもよい。
また、上述した実施形態において、沈殿部330が排水Y6と酸性ガスとを接触させることで、排水Y6に含まれる触媒由来物質を沈殿させているが、沈降分離部310が沈殿部としての機能を備えてもよい。この場合、排水Y3、排水Y4、分離部222から分離された酸性ガス、燃焼炉112で生じた燃焼排ガスEXは、沈降分離部310に導入され、第1の返送部320は、沈降物Tとともに沈殿物C2をガス化炉116に返送することとなる。
なお、本明細書のガス化ガス生成方法の各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。
本発明は、ガス化炉で生成したガス化ガスを、水を用いて洗浄、精製することで生じた排水を処理するガス化ガス生成システム、および、ガス化ガス生成方法に利用することができる。
100 …ガス化ガス生成システム
112 …燃焼炉
116 …ガス化炉
214 …スプレー塔(洗浄精製部)
216 …ミストセパレータ(洗浄精製部)
218 …第2熱交換器(洗浄精製部)
220 …昇圧器(洗浄精製部)
222 …分離部
310 …沈降分離部
320 …第1の返送部
330 …沈殿部
340 …導入量調整部
350 …第2の返送部(返送部)

Claims (5)

  1. 触媒を利用してガス化原料をガス化し、ガス化ガスを生成するガス化炉と、
    水を用いて、生成された前記ガス化ガスを洗浄、精製して、精製ガス化ガスを生成する洗浄精製部と、
    前記洗浄精製部において生じた排水と酸性ガスとを接触させることで、該排水に含まれる触媒由来物質を沈殿させる沈殿部と、
    前記触媒由来物質を前記ガス化炉に返送する返送部と、
    を備えたことを特徴とするガス化ガス生成システム。
  2. 触媒を利用してガス化原料をガス化し、ガス化ガスを生成するガス化炉と、
    水を用いて、生成された前記ガス化ガスを洗浄、精製して、精製ガス化ガスを生成する洗浄精製部と、
    前記洗浄精製部において生じた排水と酸性ガスとを接触させることで、該排水に含まれる触媒由来物質を沈殿させる沈殿部と、
    前記精製ガス化ガスから酸性ガスを分離して前記沈殿部に送出する分離部と、
    を備えたことを特徴とするガス化ガス生成システム。
  3. 前記沈殿部に導入する酸性ガスの導入量を調整して、前記沈殿部におけるpHを8以上に維持する導入量調整部をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のガス化ガス生成システム。
  4. ガス化炉において触媒を利用してガス化原料をガス化し、ガス化ガスを生成する工程と、
    水を用いて、生成した前記ガス化ガスを洗浄、精製して、精製ガス化ガスを生成する工程と、
    前記精製ガス化ガスを生成する工程において生じた排水と酸性ガスとを接触させることで、該排水に含まれる触媒由来物質を沈殿させる工程と、
    前記沈殿させる工程において沈殿させた前記触媒由来物質を前記ガス化炉に返送する工程と、
    を有することを特徴とするガス化ガス生成方法。
  5. 触媒を利用してガス化原料をガス化し、ガス化ガスを生成する工程と、
    水を用いて、生成した前記ガス化ガスを洗浄、精製して、精製ガス化ガスを生成する工程と、
    前記精製ガス化ガスを生成する工程において生じた排水と酸性ガスとを接触させることで、該排水に含まれる触媒由来物質を沈殿させる工程と、
    前記精製ガス化ガスから酸性ガスを分離する工程と、
    を有し、
    前記沈殿させる工程において、前記酸性ガスとして、前記分離する工程において前記精製ガス化ガスから分離された酸性ガスを前記排水と接触させることを特徴とするガス化ガス生成方法。
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