JP5974281B2 - 大流量計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスなどの被計測流体の流量、特に大流量を測定する大流量計測装置に関するものである。
一般にガスなどの被計測流体の流量を測定する計測装置は、流量センサからの出力に基づき流量を測定する。この流量センサとして、超音波を送受信して計測を行う超音波方式のものがよく知られている。この超音波を用いた計測装置は瞬時計測ができる等々、種々の利点があり、ガスなどの被計測流体では従来のダイアフラム膜式計測装置に代って普及し始めている。
しかしながらこの超音波を用いた計測装置は、超音波が減衰しやすい特性をもっているため、超音波を送受信させる計測流路をあまり大きくすることはできず、大きな流路を必要とする大流量計測装置には適していなかった。つまり、プラント配管のように、超音波振動子の寸法に比べて大きな口径の配管の流路では、第1と第2の超音波振動子の設置距離を長くすると、S/N比が低下してしまい、計測精度が低下してしまうため、第一と第二の超音波振動子の設置距離には限界がある。よって、第1と第2の超音波振動子は流路の側壁に設けられるため、流路は所定の大きさ(断面)以下でなければならないことになる。
また、流路の断面積が大きいと当該流路を流れる路壁での流体の粘性抵抗から被計測流体の流速分布は路壁付近と中心部分とで大きく異なるものとなり、超音波振動子でない流量センサを用いた場合であっても、その流量センサを設ける位置によって計測精度が悪くなり、この点からも超音波計測に限らず他の流量センサを用いても断面積が大きい流路での大流量の直接計測には課題があった。
そこで本出願人は、図8に示すように、大流量が流れる流路101の流入口102と流出口103の間を複数の分岐通路104で形成し、この各分岐通路104に計測手段、例えば流量センサとして超音波振動子を用いた計測手段105を設置し、当該分岐通路104の流速を超音波で計測して流量を算出し、この算出した各分岐通路の流量を合計する流量計測制御装置106を設けることにより、前記流路101を流れる大流量を超音波で計測できるようにしたものを提案した(例えば、特許文献1参照)。なお、図中107は各分岐通路104に設けた開閉弁、108は開閉制御手段、109は感震手段、110は保安手段、111は報知手段である。
また、同様に大流量を超音波で計測できるようにしたものとして、図9(a)に示すように、流路101の流入口102と流出口103の間を複数の分岐通路104で分岐し、この各分岐通路104を流れる流量を超音波で計測してこれらを合計するに際し、同図(b)に示すように前記各分岐通路104に設けた超音波振動子112の超音波伝搬時間t11〜t13、t21〜t23を合計してこの伝搬時間の和に基づき流量を算出するようにし、大流量を超音波で計測できるようにしたものがみられる(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−287688号公報 特許第4688253号公報
上記いずれの計測装置も超音波計測の弱点やその他の流量センサを用いたとしても生じる流速分布による課題を克服して大流量を計測することができるが、このような構成の大流量計測装置は流量が大きくなればなるほど分岐通路数が多くなり、その分岐通路の流量を計測するための電力使用量が多くなってしまう。
特に被計測流体がガスの場合、地震等発生時や異常に長い時間ガスが流れ続けている等の異常が発生したときにはガスの流れを遮断する開閉弁が設けてあって、どのような状態のときでもこの開閉弁を閉じるのに必要な電力を維持しておく必要がある。
したがって、この種の流量計測装置は、電池の電圧が前記開閉弁を閉じるのに必要な電圧まで低下すると、これをガス管理業者に通信連絡して電池交換するのであるが、この通信連絡から交換までの間はある期間が指定されており、この指定期間内は前記開閉弁を閉じることができるだけの電圧を維持しておく必要がある。
しかしながら、流量を測定する分岐通路が多くある大流量計測装置の場合は、この指定期間内に消費する電力も多くなるため、かなり電力が残っている状態で管理業者に通信連絡する必要があり、電池交換メンテナンスまでの期間が短くなるとともに、この電池交換メンテナンスまでの期間をある程度確保しようとすればかなり大容量の電池が必要となり、大幅なコストアップを招くという課題があった。
また、上記従来の流量計測装置は、いずれも各分岐通路104に流れる流量を合計して大流量を計測する構成となっているため、いずれかひとつの分岐通路104の計測に故障等の異常が生じると、流量計測ができなくなる、という課題もあった。
このような故障等の異常発生は、例えば超音波計測手法を採用した場合にはほとんど発生する可能性はないが、一旦発生すると特に後者の場合は完全に流量計測できなくなるので大きな問題となる。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、電池容量をあまり大きくすることなく電池交換メンテナンスの期間を長くすることを第1の目的とし、更に分岐通路のいずれかの計測手段に故障等の異常が発生した場合であっても流量計測が継続できる大流量計測装置を提供することを第2の目的としたものである。
本発明は上記第1の目的を達成するため、被計測流体が流れる流路と、前記流路の流入口と流出口の間に設けた複数の分岐通路と、前記複数の分岐通路のそれぞれに配置され、当該分岐通路の個別流量を計測する計測手段と、前記計測手段で計測された個別流量から前記流路を流れる被計測流体の総流量を演算する流量演算手段と、前記計測手段、流量演算手段を制御する制御手段と、前記計測手段、制御手段、流量演算手段の電源となる電池と、前記電池の容量を監視する電池容量監視手段と、を備え、前記制御手段は、電池容量監視手段が前記電池の容量が所定値以下になったことを検出すると、前記分岐通路の幾つかの計測を停止し、流量演算手段が、計測停止した分岐通路の個別流量を他の分岐通路で計測した個別流量から推測して流路を流れる被計測流体の総流量を演算する構成としてある。
これにより、電池容量が所定値以下になると幾つかの分岐通路の流量計測を停止させるが、このように幾つかの分岐通路の流量計測を停止させてもそのまま流路を流れる流量の
計測を継続でき、しかも、幾つかの分岐通路の流量計測を停止させたことによって、その後に消費される電力は、通常時よりも少なくなって開閉弁の閉成を保障する電圧に低下するまでの時間を長くでき、その分前記所定値を低め設定しておいて電池交換メンテナンスの回数を少なくできるとともに、電池全体の容量も低容量のものとすることもがきて、コストダウンを図ることもできる。
本発明の大流量計測装置は、流量計測動作を停止させることなく、かつ、電池容量をあまり大きくすることなく、電池交換メンテナンスの期間を長くすることができ、大幅なコストダウンとメンテナンス性の向上を両立させることができる。
本発明の実施の形態1における大流量計測装置のブロック図 同大流量計測装置の各分岐通路での計測構成例を示すブロック図 同大流量計測装置の計測動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態2における大流量計測装置の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態3における大流量計測装置の各分岐通路での計測構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態4おける大流量計測装置の動作を示すフローチャート 同実施の形態4おける大流量計測装置の他の動作を示すフローチャート 従来の大流量計測装置のブロック図 (a)従来の他の大流量計測装置を示すブロック図、(b)同計測手法を示す説明図
第1の発明は、被計測流体が流れる流路と、前記流路の流入口と流出口の間に設けた複数の分岐通路と、前記複数の分岐通路のそれぞれに配置され、当該分岐通路の個別流量を計測する計測手段と、前記計測手段で計測された個別流量から前記流路を流れる被計測流体の総流量を演算する流量演算手段と、前記計測手段、流量演算手段を制御する制御手段と、前記計測手段、制御手段、流量演算手段の電源となる電池と、前記電池の容量を監視する電池容量監視手段と、を備え、前記制御手段は、電池容量監視手段が前記電池の容量が所定値以下になったことを検出すると、前記分岐通路の幾つかの計測を停止し、流量演算手段が、計測停止した分岐通路の個別流量を他の分岐通路で計測した個別流量から推測して流路を流れる被計測流体の総流量を演算する構成としてある。
これにより、電池容量が所定値以下になると幾つかの分岐通路の流量計測を停止させるが、このように幾つかの分岐通路の流量計測を停止させてもそのまま流路を流れる流量の計測を継続でき、しかも、幾つかの分岐通路の流量計測を停止させたことによって、その後に消費される電力は、通常時よりも少なくなって開閉弁の閉成を保障する電圧に低下するまでの時間を長くでき、その分前記所定値を低め設定しておいて電池交換メンテナンスの回数を少なくできるとともに、電池全体の容量も低容量のものとすることもがきて、コストダウンを図ることもできる。
第2の発明は、第1の発明において、前記流量演算手段は計測停止した分岐通路の個別流量を他の分岐通路で計測した個別流量の平均から推測する構成としてある。
これにより、電池容量が所定値以下になった後も計測停止した流量は流量計測している他の分岐通路の平均を用いて流路を流れる総流量を算出するので、精度の高い計測を継続することができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記流量演算手段は各分岐通路の個別流量を和算して流路を流れる被計測流体の総流量を演算する構成としてある。
これにより、流路を流れる総流量を簡単かつ確実に計測することができる。
第4の発明は、第2の目的を達成するため、被計測流体が流れる流路と、前記流路の流入口と流出口の間に設けた複数の分岐通路と、前記複数の分岐通路のそれぞれに配置され、当該分岐通路の流量を計測する計測手段と、前記計測手段で計測された流量にあらかじめ定めた定数を乗じて前記流路に流れる個別総流量を各分岐通路ごとに算出し、平均することで前記流路を流れる総流量を算出する流量演算手段と、前記計測手段、流量演算手段を制御する制御手段と、前記計測手段、制御手段、流量演算手段の電源となる電池と、前記電池の容量を監視する電池容量監視手段と、を備え、前記制御手段は、電池容量監視手段が前記電池の容量が所定値以下になったことを検出すると、前記分岐通路の幾つかの計測を停止し、前記流量演算手段は、計測除外された分岐通路以外の分岐通路で算出した個別総流量を平均することで前記流路を流れる総流量Qを算出する構成としてある。
これにより、第1の発明同様、電池容量が所定値以下になると幾つかの分岐通路の流量計測を停止させるが、このように幾つかの分岐通路の流量計測を停止させてもそのまま流路を流れる総流量の計測を継続でき、しかも、幾つかの分岐通路の流量計測を停止させたことによって、その後に消費される電力は、通常時よりも少なくなって開閉弁の閉成を保障する電圧に低下するまでの時間を長くでき、その分前記所定値を低め設定しておいて電池交換メンテナンスの回数を少なくできるとともに、電池全体の容量も低容量のものとすることもがきて、コストダウンを図ることもできる。しかも分岐通路の計測系に何らかの異常が生じたとしても前記電池容量が所定値以下になった場合と同様の動作で流路の総流量計測を継続することができ、信頼性も向上する。
の発明は、第1又は第4の発明において、前記流量演算手段は、制御手段に設けたひとつの流量演算手段で各分岐通路の個別流量及び流路の総流量を算出する構成としたものである。
これにより、各分岐通路に対応して設けた流量演算手段で個別流量をそれぞれ演算する場合のような流量演算手段特性による算出流量のばらつきがなくなり、流量算出の精度が向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態では流量センサとして超音波振動子を用いたものを例にして説明するが、これによって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は大流量計測装置のブロック図、図2は各分岐通路での計測構成例を示すブロック図、図3は計測動作を示すフローチャートである。
図1において、1は大流量が流れる流路で、流入口2と流出口3との間は複数に分岐した分岐通路4としてある。上記分岐通路4にはそれぞれに後述する計測手段5が設けてある。6は前記流路1の流入口2に設けた開閉弁、7は前記各分岐通路4を流れる流量を演算する流量演算手段、8は前記計測手段5、流量演算手段7等の異常を検出する異常検出手段、9は前記計測手段5、開閉手段6、流量演算手段7等を制御する制御手段、10は前記計測手段5、開閉手段6、流量演算手段7、異常検出手段8、制御手段9等の電源となる電池、11は電池10の電圧を監視する電池容量監視手段、12は外部業者とインターネット網等を介して通信する通信手段である。
図2は前記各分岐通路4に設けたそれぞれの計測手段構成例の一つを示し、計測手段5は分岐通路4の途中に超音波を発信する第1振動子14と受信する第2振動子15が流れ方向に配置されている。16は第1振動子14への送信手段、17は第2振動子15で受信した信号の受信手段、18は受信手段17の信号を増幅する増幅手段で、この増幅された信号は基準信号と比較回路で比較され、基準信号以上の信号が検出されたとき設定された回数だけ繰り返し手段と遅延手段によって信号を遅延させた後超音波信号を繰り返し送信する。
超音波の送信が設定された回数繰り返されて終了したときの伝搬時間をタイマカウンタのような計時手段19で求める。次に切り替え手段20で第1振動子14と第2振動子15の発信受信を切り替えて、第2振動子15から第1振動子14すなわち下流から上流に向かって超音波を送信し、この送信を前述のように繰り返しその伝搬時間を計時する。そしてその時間差から流路の大きさや流れの状態を考慮して流量演算手段7で流量値を求める。
なお、図中破線で示す21は各分岐通路4に設けた計測手段5のサブ基板、22はこれらサブ基板21が接続されているメイン基板を示す。
次に動作、作用について図3を参照しながら説明する。制御手段9が開閉手段6を開くと、ガスなどの被計測流体は流入口2から流路1に流入して各分岐通路4を経由し流出口3から流出し、その流量の計測が開始(ステップ31)される。すなわち、各分岐通路4に設けた計測手段5の第1・第2振動子14、15から超音波を送受信し、受信信号を増幅して以下に延べるステップを経由して流量を計測する。この動作を数秒間隔、例えば2秒ごとに繰り返して、流量計測を行う。
上記流量計測は、まず送信手段16からの信号に基づき第1振動子14から超音波が発信され、この超音波信号が被計測流体の流れの中を伝搬し、第2振動子15を介して受信手段17で受信されて増幅手段18で信号処理され、発信から受信までの伝搬時間が計時
手段19で測定される。
静止流体中の音をc、流体の流れの速さをvとすると、流れの順方向の超音波の伝搬速度は(c+v)となる。第1振動子14と第2振動子15の間の距離をL、超音波伝搬軸と管路の中心軸とがなす角度をφとすると、超音波が到達する時間tは、
t=L/(c+vCOSφ) ・・・(1)
となる。
流量演算手段7は計時手段19が計測した時間に基づき、(1)式より流速を求め、各分岐通路を流れる個別の流量を算出する(ステップ32)。
すなわち、(1)式より流速vは、
v=(L/t−c)/COSφ ・・・(2)
となり、Lとφが既知ならtを測定すれば流速vが求められる。
ここで、計測手段5の数をnとし、各分岐通路を流れる個別流量をq1〜qnとすると、各分岐通路を流れる個別流量qm(m=1〜n)は、各分岐通路における流速をvm、通過面積をSm、補正計数をKmとすれば、
qm=Km・Sm・vm ・・・(3)
となる。
そして、この第流量計測装置は全ての分岐通路4の個別流量qmを算出し終えたことを確認(ステップ33)すると、更に前記全個別流量qmを和算し、流路1を流れる総流量Qを算出(ステップ34)する。
Q=(q1+q2+・・・qm) ・・・(4)
ここで、電池容量監視手段11は常に電池10の容量を監視(ステップ35)しており、上記流量計測中に電池10の容量が所定値以下になったことを検知すると、制御手段9は前記流量計測に際し、いずれかの分岐通路4の計測手段5による流量計測を停止させて計測分岐通路を減少(ステップ36)させる。この実施の形態では例えば二つの計測手段5の流量計測を停止させて計測分岐通路を減少させる。
この流量計測を停止させた分岐通路の個別流量は実際に測定した分岐通路の個別流量qmから推測(ステップ37)する。この実施の形態では実際に測定した個別流量qmの合計流量を実測分岐通路数nで除して平均することにより推測している。
そして、この推測個別流量を個別流量qmに加えて流路1を流れる総流量Qを算出(ステップ34)する。
以上のように、この大流量計測装置では電池電圧が所定値以下でない通常時は全ての分岐通路4の個別流量qmを計測し、この個別流量qmを和算して流路1を流れる総流量Qを計測するが、電池電圧の容量が所定値以下になると、流量計測する分岐通路数nを減少させるので、その分消費電力量が少なくなる。したがって、電池容量が所定値以下になってからも開閉手段6の開閉を保証する電圧に低下するまでの時間が長くなって、その分前記所定値を低め設定しておいて電池交換メンテナンスの回数を少なくできるとともに、電池全体の容量も低容量のものとすることもできて、コストダウンを図ることができる。
また、この流量計測する分岐通路数nを減少させた後の計測は、当該計測を停止させた分岐通路4の個別流量を他の分岐通路で実測した個別流量qmの平均流量を当該計測停止させた分岐通路の個別流量と推測するから、一部の分岐通路4の流量計測を停止させても
そのまま流量計測を継続できるのはもちろん、その流量計測も精度の高い計測とすることができる。
加えてこの実施の形態では、制御手段9に設けたひとつの流量演算手段7で各分岐通路4の個別流量及び流路の総流量を算出する構成としてあるから、各分岐通路4に対応して設けた流量演算手段で個別流量をそれぞれ演算する場合のような流量演算手段特性による算出流量のばらつきがなくなり、このてんかにも流量算出の精度が向上する。
(実施の形態2)
この実施の形態2は電池電圧が所定値以下に低下して計測に用いる分岐通路数を少なくした場合の流路1の総流量Q算出の他の例を示すものである。
この実施の形態2の構成は実施の形態1で示した図1、図2のものと同様であるが、その総流量算出は以下のようにして行われる。
すなわち、図4に示すように幾つかの分岐通路4での計測を停止させて計測分岐通路数nを減少(ステップ36)させた後、流量演算手段7は実際に流量計測した各分岐通路4の個別流量qmから流路1を流れる総流量(以下、個別総流量と称す)Qm(m=1〜n)をまず算出する(ステップ47)。
すなわち、各分岐通路4ごとに流路1の流出口3を通過する総流量と分岐通路4で計測した個別流量の比(総流量/個別流量)を予め求めておき、この各個別流路毎の比Cmを用い(3)式より各分岐通路ごとに個別総流量Qmを求める。
すなわち、(3)式より個別総流量Qmは、
Qm=Km・Sm・vm・Cm ・・・(5)
となる。
次に、上記流量演算手段7はこれら各分岐通路4ごとに算出した各個別総流量Q1・・・Qmのすべてを和算し、その和算結果を分岐通路数nで除して総流量Qを算出する(ステップ44)。
Q=(Q1+Q2+・・・Qm)/n ・・・(6)
以上のように、この実施の形態2における大流量計測装置では流量計測する分岐通路数を減少させた後の計測は、当該計測を停止させた分岐通路以外の分岐通路4の個別流量qmから個別総流量Qmを算出し、その個別総流量Qmを平均して流路1を流れる総流量Qを算出するので、一部の分岐通路4の流量計測を停止させてもそのまま流量計測を継続できるのはもちろん、その流量計測も精度の高い計測とすることができる。その他の作用効果については先の実施の形態1と同様であり、説明は省略する。
(実施の形態3)
図5は実施の形態3における大流量計測装置を示し、この実施の形態は流量演算手段を複数、例えば二つ設け、この各流量演算手段で各分岐通路の個別流量qmと個別流量の推測あるいは個別総流量Qmの算出、及び当該個別流量qmあるいは個別総流量Qmを用いての総流量Qの算出を分担させるようにしたものである。それ以外の構成、作用は図2の場合と同じである。
すなわち、図5において図2と同じ要素には同一番号を付記して説明を省略し、異なる部分のみ説明すると、24は各分岐通路4の計測手段5に設けた第1流量演算手段、25はこの第1流量演算手段24からの個別流量qmあるいは個別総流量Qmに基づき総流量
Qを算出する第2演算手段である。
そして、前記第1流量演算手段24に各分岐通路4を流れる個別流量qmと計測停止分岐通路の個別流量の推測算出あるいは当該個別流量qmから流路1を流れる個別総流量Qmの算出を分担させ、第2流量演算手段25に前記第1流量演算手段24で算出した各個別流量qmを和算、あるいは各個別総流量Qmを和算し分岐通路数nで除して平均化する演算を分担させる構成としてある。
この実施の形態2も前記実施の形態1、2と同様の作用、効果を発揮するが、更に各分岐通路4ごとの個別流量qmの推測、個別総流量Qmの算出と、この個別流量の和算、個別総流量Qmを合計してその値を分岐通路数nで除して平均化し前記流路1を流れる総流量Qを算出することを分担させているので、第1、第2流量演算手段24、25の個々のマイコン容量を小さく簡素なものとすることができ、コストダウンが図れる利点がある。
なお、上記分担は、第1流量演算手段24に各分岐通路を流れる個別流量qmのみの算出を分担させ、第2流量演算手段25が、当該個別流量qmから計測停止分岐通路の個別流量を推測、あるいは個別流量qmから流路1を流れる個別総流量Qmの算出を行い、更にこの各個別総流量Qmを和算し分岐通路数nで除して平均化する演算を分担させることも可能であり、この場合は家庭用の小流量計測装置の流量演算手段をも含むユニットをそのまま使用することができ、大流量計測装置を更に容易に構成することができる利点がある。
(実施の形態4)
この実施の形態3は各分岐通路のいずれかの流量計測系に異常が生じた場合でも流量計測を継続できるようにしたものである。
すなわち、構成的には、図1、図2、図5に示すものと同じで、同図に示す異常検出手段8が、いずれかの分岐通路4の計測系の異常、例えば、第1・第2振動子14、15の表面にごみ付着等で起こる異常や、超音波伝搬時間の異常、増幅手段18のゲイン異常等を検出すると、当該異常な計測系を持つ分岐通路4は、図3、図4で説明した電池容量が所定値以下に低下した場合と同様、当該異常な分岐通路4の計測を停止させて、以後は電池容量低下の場合と同様の動作を行うようにしたものである。
すなわち、図3の展開である図6、及び図4の展開である図7のいずれの場合も、電池電圧低下を検出するステップ35の前後、例えば図示した例の場合は電池電圧低下検出のステップ35の次に分岐通路4の計測系異常の有無判定を行い(ステップ50)、異常があれば当該異常な分岐通路4の計測系を除き残りの分岐通路4の個別流量qmを算出(ステップ51)し、以後は電池電圧低下で計測を停止させた場合と同様の動作を行い、流路1を流れる総流量Qを算出することになる。
なお、詳述しないが、図6の場合のステップ37aで示した個別流量の推測は、異常時には異常分岐通路を除く各分岐通路4の個別流量qmの平均から個別流量を算出することになる。また、図7の場合のステップ47aで示した個別総流量のQm算出は、異常計測手段を除く各分岐通路4の個別流量qmから個別総流量Qmを算出し、ステップ44aではその個別総流量Qmを平均して流路1の総流量Qを算出することになる。そして、いずれの場合も総流量Qを算出した後、制御手段9は当該異常な分岐通路4の計測系をリセット(ステップ60)する。
そして、次の計測時、例えば2秒後には再度上記動作を行って流路1の総流量Qを計測するが、その際、前記故障若しくは異常になっていた分岐通路4の計測系はリセットされ
て、再度、総流量Qの算出に使用されるので、総流量Q算出の母数が元の数nに復帰して初期と同様の高い計測精度が確保できる。
もし、リセット後でも前記分岐通路4の計測系に故障若しくは異常が残っていたら、異常検出手段8がこれを検知し、前記と同様に当該分岐通路4の計測結果を除いて総流量Qの算出を行う。
以上のように、この大流量計測装置では各分岐通路4での計測系に何らかの原因で故障あるいは異常が生じた場合、異常検出手段8がこれを検知し、それに基づき流量演算手段7は当該分岐通路4を除いた分岐通路4の個別流量qmに基づき流路1の総流量Qを算出するので、分岐通路4の計測系の一つ若しくは幾つかに故障や異常が生じても従来例で説明したように流量計測できなくなるということなく計測を継続することができるとともに、当該異常等が生じた分岐通路4での計測結果の影響を受けることなく精度の高い計測を続けることができる。
なお、この場合、上記分岐通路4の計測系の故障や異常が起きたことを通信手段12によってネット網を介し管理業者等に知らせるように設定しておけば、例えば当該大流量計測装置を使用しない日曜日等の休日に、故障や異常を起こした分岐通路4の計測系を修理させることができ、故障、異常を起こした分岐通路4の計測系を除いた分だけ低下した計測精度での計測継続の期間を短くすることができ、ユーザの計測精度に対する信頼性を向上させることができる。
なお、その他の構成、作用は図1〜図5で示す各実施の形態の場合と同様であり、説明は省略する。
以上説明したように本発明は、電池容量をあまり大きくすることなく大流量計測時における電池交換メンテナンスを減少させるようにしたものであるが、上記各実施の形態は本発明を実施するうえでの一例として示したものであり、本発明の目的を達成する範囲内であれば種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記各実施の形態では流量を計測するための流量センサとして超音波振動子を用いたものを例示したが、これは超音波振動子のように超音波が減衰しやすいセンサの場合に特に好適なものであって、例えば、熱式フローセンサーのように計測信号が減衰しないものであっても流量分布のばらつきの影響を受ける等のことが考えられるものであればどのようなものであってもよいものである。
また、流路1の各分岐通路4は同一断面積のものが好ましいが、それぞれが異なっていても何ら問題ないものである。
また、電池容量監視手段11が監視する電池容量低下の所定値は一つの場合で説明したが、これは第1所定値、第1所定値よりも更に低い第2所定値と複数持っていて、計測分岐路数をそれに合わせて順次減少させる数を増やしていくなどの応用も当然考えられるものである。
以上のように本発明は、流量計測動作を停止させることなく、かつ、電池容量をあまり大きくすることなく、電池交換メンテナンスの期間を長くすることができ、大幅なコストダウンとメンテナンス性の向上を両立させることができて、ガスのような気体はもちろん水道水や油等の液体に至るまで幅広く適用できる。
1 流路
2 流入口
3 流出口
4 分岐通路
5 計測手段
6 開閉手段
7 流量演算手段
8 異常検出手段
9 制御手段
10 電池
11 電池容量監視手段
12 通信手段
14 第1振動子
15 第2振動子
16 送信手段
17 受信手段
18 増幅手段
19 計時手段
20 切り替え手段
21 サブ基板
22 メイン基板
24 第1流量演算手段
25 第2流量演算手段

Claims (5)

  1. 被計測流体が流れる流路と、
    前記流路の流入口と流出口の間に設けた複数の分岐通路と、
    前記複数の分岐通路のそれぞれに配置され、当該分岐通路の個別流量を計測する計測手段と、
    前記計測手段で計測された個別流量から前記流路を流れる被計測流体の総流量を演算する流量演算手段と、
    前記計測手段、流量演算手段を制御する制御手段と、
    前記計測手段、制御手段、流量演算手段の電源となる電池と、
    前記電池の容量を監視する電池容量監視手段と、を備え、
    前記制御手段は、電池容量監視手段が前記電池の容量が所定値以下になったことを検出すると、前記分岐通路の幾つかの計測を停止し、流量演算手段が、計測停止した分岐通路の個別流量を他の分岐通路で計測した個別流量から推測して流路を流れる被計測流体の総流量を演算する構成とした大流量計測装置。
  2. 前記流量演算手段は計測停止した分岐通路の個別流量を他の分岐通路で計測した個別流量の平均から推測する請求項1記載の大流量計測装置。
  3. 前記流量演算手段は各分岐通路の個別流量を和算して流路を流れる被計測流体の総流量を演算する請求項2記載の大流量計測装置。
  4. 被計測流体が流れる流路と、
    前記流路の流入口と流出口の間に設けた複数の分岐通路と、
    前記複数の分岐通路のそれぞれに配置され、当該分岐通路の流量を計測する計測手段と、前記計測手段で計測された流量にあらかじめ定めた定数を乗じて前記流路に流れる個別総流量を各分岐通路ごとに算出し、平均することで前記流路を流れる総流量を算出する流量演算手段と、
    前記計測手段、流量演算手段を制御する制御手段と、
    前記計測手段、制御手段、流量演算手段の電源となる電池と
    前記電池の容量を監視する電池容量監視手段と、を備え、
    前記制御手段は、電池容量監視手段が前記電池の容量が所定値以下になったことを検出すると、前記分岐通路の幾つかの計測を停止し、
    前記流量演算手段は、計測除外された分岐通路以外の分岐通路で算出した個別総流量を平均することで前記流路を流れる総流量を算出する構成とした大流量計測装置。
  5. 前記流量演算手段は、制御手段に設けたひとつの流量演算手段で各分岐通路の個別流量及び流路の総流量を算出する構成とした請求項1または4記載の大流量計測装置。
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