JP5974040B2 - 情報表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技情報を表示する情報表示装置に関する。
従来、パチンコ遊技機を設置した遊技ホールにおいては、各パチンコ遊技機に個別計数装置や遊技媒体貸出装置を併設している。遊技媒体貸出装置は、遊技媒体である遊技球を貸し出すものであり、個別計数装置は、投入された遊技球の数を計数するものである。
遊技者は、遊技媒体貸出装置を利用して遊技媒体を借り、パチンコ遊技機において遊技を行う。また、遊技者は、パチンコ遊技機において遊技の結果払い出された遊技球(セーフ球)を、個別計数装置に投入し計数させることで、セーフ球の数を数値データに変換することができる。
ここで、各パチンコ遊技機には、情報表示装置が併設されており、この情報表示装置において、遊技に関する種々の情報を表示するようになっている(特許文献1参照)。
この情報表示装置では、個別計数装置において計数された結果を、遊技者が保持している遊技球(持ち玉)の数として表示するようになっている。
特開2011−104151号公報
ところで、従来の情報表示装置においては、遊技者の持ち玉の数をすべて統合して表示するものであるため、遊技者が潜在的に持っている遊技の止め時などの遊技の終了時期の目安に関しては、何ら工夫がされていなかった。そこで、より遊技者のニーズに応えられる情報を表示する情報表示装置が求められている。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者のニーズに応えられる情報を表示する情報表示装置を提供することである。
本発明は、以下のような情報表示装置を提供する。
(1) 所定の抽籤により遊技者に遊技媒体を付与する特別遊技状態(例えば、大当り遊技状態、レギュラーボーナス、ビッグボーナス、ART、ATなど)を発生させ、少なくとも前記特別遊技状態が発生したことを示す情報である特別遊技状態情報(例えば、特賞発生情報など)を送信可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機100など)から前記特別遊技状態情報を受信可能であって、かつ、前記遊技機に隣接して配置され、遊技媒体を計数可能であり、遊技媒体が計数された結果を示す情報である計数結果情報(例えば、図16のステップS122にて送信される加算情報など)を送信可能な計数装置から前記計数結果情報を受信可能な情報表示装置(例えば、遊技機毎遊技情報表示装置900)であって、
遊技情報を表示する表示手段(例えば、表示画面900Aなど)と、
前記表示手段を制御する表示制御手段(例えば、CPU921)と、
少なくとも前記特別遊技状態情報及び前記計数結果情報を受信する受信手段(例えば、通信用I/F923など)と、
前記受信手段が前記特別遊技状態情報の受信を終了した後の経過時間を計時する計時手段(例えば、CPU921)と、を備え、
前記表示手段は、前記計数結果情報に基づく遊技媒体数に関連した画像情報(例えば、遊技球画像81〜84など)を表示可能であり、
前記表示制御手段は、前記受信手段が少なくとも前記特別遊技状態情報を受信中に前記計数結果情報を受信したときには、当該計数結果情報に基づく遊技媒体数に関連した画像情報(例えば、遊技球画像83など)を、前記受信手段が少なくとも前回の前記特別遊技状態情報の受信中を含む他の契機において受信した前記計数結果情報に基づく遊技媒体数に関連した画像情報(例えば、遊技球画像82など)とは異なる表示態様で前記表示手段に表示させ
前記計時手段により計時された経過時間が所定時間(例えば、1分間)に到達するまでの間に前記受信手段が受信した前記計数結果情報に基づく遊技媒体数に関連した画像情報を、前記受信手段が前記特別遊技状態情報の受信中に受信した前記計数結果情報に基づく遊技媒体数に関連した画像情報と同じ表示態様で前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする情報表示装置。
上記(1)の構成によれば、特別遊技状態の発生中に計数された遊技媒体数に関連する画像情報を他の契機(例えば、前回や前々回の特別遊技状態の発生中)において計数された遊技媒体数に関連する画像情報とは異なる表示態様で表示させるので、獲得遊技媒体数に関連する画像情報を特別遊技状態ごとに区別して表示できる。よって、例えば前回の大当りにて獲得した遊技媒体を使い切ったら終了しよう、前回と前々回の大当りにて獲得した遊技媒体を使い切ったら終了しようなどと考える遊技者に対して、遊技終了時期の目安を与えることが可能となり、より遊技者のニーズに応えられる情報を表示する情報表示装置を提供できる。
また、獲得遊技媒体数に関連する画像情報として、所謂ドル箱の中身が見えるように遊技媒体が格納されている画像を表示することにより、よりリアルな様子を表示できる。
また、遊技者は、特別遊技状態の発生中に獲得した遊技媒体数を把握しようとして、表示装置を見る機会を増やすことができる。
特別遊技状態中は基本的に遊技媒体が増加していくが、計数タイミングと必ずしも同期するわけではなく、特別遊技状態終了後の所定時間(例えば、1分間)の間も遊技者は獲得した遊技媒体を計数することが多々ある。よって、さらに上記(1)の構成によれば、特別遊技状態の終了後から所定時間が経過するまでの間に計数された遊技媒体数に関連する画像情報を、特別遊技状態中に計数された遊技媒体数に関連する画像情報と同じ表示態様で表示させるので、1回の特別遊技状態における獲得遊技媒体数に関連する画像情報の信頼度をより高くできる。
(2) 前記表示制御手段は、前記受信手段による前記特別遊技状態情報の受信中及び前記経過時間が前記所定時間に到達するまでの間、を除いた契機(例えば、通常遊技状態の発生中)において前記受信手段が前記計数結果情報を受信した場合には、当該計数結果情報に基づく遊技媒体数に関連した画像情報を、前記受信手段による前記特別遊技状態情報の受信中及び前記経過時間が前記所定時間に到達するまでの間に前記受信手段が受信した前記計数結果情報に基づく遊技媒体数に関連した画像情報とは異なる表示態様で前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする上記(1)に記載の情報表示装置。
上記(2)の構成によれば、特別遊技状態中及び特別遊技状態終了後から所定時間が経過するまでの間に計数された遊技媒体数に関連する画像情報と、それ以外の期間に計数された遊技媒体数に関連する画像情報と、を異なる表示態様で表示させる。よって、通常遊技状態中などに計数された遊技媒体数に関連する画像を、特別遊技状態中とその後の所定時間に計数された遊技媒体数に関連する画像と区別できる。したがって、遊技媒体が増加しにくい通常遊技状態中などにおいて計数された遊技媒体は、持込み等の不正な遊技媒体である可能性があるため、不正があった場合には不正遊技者を特定することができる。
本発明によれば、遊技者のニーズに応えられる情報を表示する情報表示装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態によるパチンコ遊技機、サンド、サーバ及び遊技機毎遊技情報表示装置の接続状態を示す略線図である。 パチンコゲームの説明に供するフローチャートである。 パチンコゲームの機能の説明に供するフローチャートである。 パチンコ遊技機の外観を示す斜視図である。 パチンコ遊技機の分解斜視図である。 パチンコ遊技機の遊技領域を示す正面図である。 パチンコ遊技機の遊技盤の構成を示す略線図である。 パチンコ遊技機の構成を示すブロック図である。 パチンコ遊技機のメイン処理手順を示すフローチャートである。 パチンコ遊技機のシステムタイマ割込処理手順を示すフローチャートである。 パチンコ遊技機の特別図柄制御処理手順を示すフローチャートである。 パチンコ遊技機における特別図柄制御処理の状態遷移を示すフローチャートである。 遊技媒体貸出装置(サンド)を併設したパチンコ機を示す正面図である。 遊技媒体貸出装置(サンド)の外観を示す斜視図である。 遊技媒体貸出装置(サンド)の構成を示すブロック図である。 遊技媒体貸出装置(サンド)の貸出処理手順を示すフローチャートである。 遊技媒体貸出装置(サンド)の払出処理手順を示すフローチャートである。 遊技媒体貸出装置(サンド)の情報カード返却処理手順を示すフローチャートである。 遊技機毎遊技情報表示装置の外観を示す斜視図である。 遊技機毎遊技情報表示装置の外観を示す正面図である。 遊技機毎遊技情報表示装置の外観を示す側面図である。 遊技機毎遊技情報表示装置の表示例を示す正面図である。 遊技機毎遊技情報表示装置の表示例を示す正面図である。 遊技機毎遊技情報表示装置の表示例を示す正面図である。 遊技機毎遊技情報表示装置の表示例を示す正面図である。 遊技機毎遊技情報表示装置の構成を示すブロック図である。 遊技機毎遊技情報表示装置の更新情報受信時処理手順を示すフローチャートである。 遊技機毎遊技情報表示装置の加算情報受信時処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態によるパチンコ遊技機、遊技媒体管理装置、サーバ及び遊技機毎遊技情報表示装置を示す略線図である。 パチンコ遊技機及びそのタッチパネル式液晶表示器を示す正面図である。 パチンコ遊技機及び遊技媒体管理装置の構成を示すブロック図である。 パチンコ遊技機の主制御基板による主制御機能の説明に供するブロック図である。 パチンコ遊技機及び遊技媒体管理装置による賞球制御機能の説明に供するブロック図である。 パチンコ遊技機及び遊技媒体管理装置による球貸制御機能の説明に供するブロック図である。 パチンコ遊技機及び遊技媒体管理装置による操作部装置制御機能の説明に供するブロック図である。 パチンコ遊技機の払出制御基板による遊技装置処理手順を示すフローチャートである。 パチンコ遊技機の主制御基板による遊技装置処理手順を示すフローチャートである。 遊技機毎遊技情報表示装置の更新情報受信時処理手順を示すフローチャートである。 遊技機毎遊技情報表示装置の加算情報受信時処理手順を示すフローチャートである。
(第1の実施形態)
本発明の遊技情報表示装置の第1の実施形態について、以下図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、第1の実施形態においては、パチンコ遊技機100に遊技媒体貸出装置(サンド)400及び遊技機毎遊技情報表示装置(データ表示器)900が併設されている。本実施形態のサンド400は、遊技球を貸し出すための貸出装置としての機能と、遊技球の数を計数するための計数装置としての機能を併せ持つ装置である。第1の実施形態において、パチンコ遊技機100は遊技機毎遊技情報表示装置900と通信可能に接続され、遊技機毎遊技情報表示装置900は、パチンコ遊技機100及びサンド400と通信可能に接続され、サンド400は、遊技機毎遊技情報表示装置900及びサーバ960と通信可能に接続され、サーバ960は、サンド400と通信可能に接続されている。
しかしながら、接続構成はこれらに限られるものではない。例えば、パチンコ遊技機100、サンド400、遊技機毎遊技情報表示装置900及びサーバ960間で互いに直接的かつ間接的に通信可能に接続されるように構成されてもよい。
[パチンコ遊技機]
図2〜図12は、第1の実施形態におけるパチンコ遊技機100の詳細を示す図である。
最初に、本発明に好適な実施形態におけるパチンコ遊技機100の機能について図2を用いて説明する。
まず、図2に示すように、パチンコゲームは、ユーザの操作に応じて発射される遊技球が、特別図柄の可変表示を行うための始動入賞となった場合には(例えば、始動入賞する確率が約“5/100”〜“6/100”となるように障害釘設定)、その始動入賞に伴って、大当りに関する大当りカウンタから、大当りとなるか否かを判定するための大当り乱数、大当りの場合において停止表示させる特別図柄の種類を決定するための図柄乱数が抽出される。この場合において、通常時であるとき(例えば、約“1/300”)は、確変時であるとき(例えば、約“1/50”〜“1/100”)よりも低い確率で大当りとなると判定される。
そして、大当りとなると判定された場合には、リーチとなるが、大当りとならないと判定された場合には、リーチ(リーチ入賞)となるか否かが決定されることとなる(例えば、約“1/10”〜“1/20”の確率でリーチとなる)。
また、可変表示動作中において始動入賞した場合には、4個の保留球の分だけ、始動記憶領域に大当り乱数などが記憶されることとなる。
そして、上述した大当りとなるか否か、停止表示させる特別図柄の種類、リーチとなるか否かなどを示す各種のコマンドが演出表示手段に出力されるとともに、可変表示制御手段が表示器における可変表示を行う。
一方、演出表示手段は、受信した各種コマンドに基づいて、可変表示映像、演出映像を選択し、選択結果に対応する演出データを読み出し、表示器に表示映像信号を出力するとともに、音発生器(スピーカ)に音声信号を出力する。これによって、表示器において、各種の映像が表示され、音発生器において、各種の音声が発生されることとなる。また、上述した始動記憶領域において記憶された大当りとなるかはずれとなるかが演出表示手段に出力されることによって、まだ可変表示されていない始動記憶領域における当落が認識可能となり、その当落に基づく演出が行われることもある。
また、大当りとなった場合には、通常時よりも高い確率で遊技球の払出制御が行われる。そして、大当りが終了した場合には、通常ゲームよりも遊技者に有利な時短状態や、確変状態(確率変動状態)となることもある。時短状態においては、始動入賞口チャッカーが開閉するなど、通常時よりも始動入賞し易くなり、確変状態においては、大当り判定時において大当りとなる確率が通常時より高くなる。また、時短状態は、大当り終了後、50〜100回の可変表示中継続され、確変状態は、次に大当りとなるまで継続される。
また、本発明に好適な実施形態におけるパチンコ遊技機100の機能について図3を用いて更に具体的に説明する。
まず、図3に示すように、パチンコゲームは、ユーザの操作に応じて遊技球が発射され、その遊技球が各種入賞することによって、遊技球の払出制御が行われるゲームである。
また、このパチンコゲームには、特別図柄を用いる特別図柄ゲーム、普通図柄を用いる普通図柄ゲームが含まれている。これら特別図柄ゲームにおいて大当りとなったときや、普通図柄ゲームにおいて当りとなったときには、相対的に、遊技球が入賞する可能性が増大し、遊技球の払出制御が行われ易くなる。
また、各種入賞には、特別図柄ゲームにおいて特別図柄の可変表示が行われる一つの条件である特別図柄始動入賞や、普通図柄ゲームにおいて普通図柄の可変表示が行われる一つの条件である普通図柄始動入賞も含まれている。
特別図柄始動入賞があった場合には、大当り判定用のカウンタ、図柄決定用のカウンタから乱数値が抽出され、各乱数値が記憶されることとなる。
一方、普通図柄始動入賞があった場合には、当り判定用のカウンタから乱数値が抽出され、乱数値が記憶されることとなる。
特別図柄ゲームにおいては、最初に、特別図柄の可変表示を開始する条件が成立したか否かが判定される。この場合において、上述した特別図柄始動入賞によって乱数値が記憶されているか否かが参照され、乱数値が記憶されていることを一つの条件として、特別図柄の可変表示を開始すると判定される。
そして、大当り判定用のカウンタから抽出された乱数値が参照され、大当りとするか否かの大当り判定が行われる。次に、図柄決定用のカウンタから抽出された乱数値と、上述した大当り判定結果と、が参照され、停止表示させる特別図柄を決定する停止図柄決定が行われる。
次に、変動パターン決定用のカウンタから乱数値が抽出され、その乱数値と、上述した大当り判定結果と、上述した停止図柄と、が参照され、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定が行われる。次に、演出パターン決定用のカウンタから乱数値が抽出され、その乱数値と、上述した大当り判定結果と、上述した停止図柄と、上述した変動パターンと、が参照され、特別図柄の可変表示に伴って実行する演出パターン決定が行われる。
そして、上述したように決定された大当り判定の結果、停止表示させる特別図柄、特別図柄の変動パターン、特別図柄に伴う演出パターンが参照され、特別図柄の可変表示の表示制御を行う可変表示制御、所定の演出を行う演出制御が実行される。
そして、大当り判定結果が大当りとなると判定された場合、可変表示制御、演出表示制御が終了した後に、大当り遊技を行う大当り遊技制御が実行される。この大当り遊技制御においては、上述した各種入賞の可能性が増大することとなる。一方、大当りとならないと判定された場合には、大当り遊技制御が実行されない。
そして、大当り遊技制御が終了した場合に、遊技状態を移行させるための遊技状態移行制御が行われる。この遊技状態移行制御においては、大当り遊技状態とは異なる通常時における遊技状態の管理が行われる。例えば、上述した大当り判定において、大当りと判定される確率が増大する確変状態であったり、特別図柄や普通図柄の可変表示において、その可変表示時間を短縮させる時短状態であったり、各種の遊技状態に移行させることがある。そして、再度、特別図柄の可変表示を開始させるか否かが繰り返し判定されることとなる。
一方、普通図柄ゲームにおいては、最初に、普通図柄の可変表示を開始する条件が成立したか否かが判定される。この場合において、上述した普通図柄始動入賞によって乱数値が記憶されているか否かが参照され、乱数値が記憶されていることを一つの条件として、普通図柄の可変表示を開始すると判定される。
そして、当り判定用のカウンタから抽出された乱数値が参照され、当りとするか否かの大当り判定が行われる。次に、上述した当り判定結果が参照され、普通図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定が行われる。
そして、上述したように決定された当り判定の結果、普通図柄の変動パターンが参照され、普通図柄の可変表示の表示制御を行う可変表示制御、所定の演出を行う演出制御が実行される。
そして、可変表示制御、演出表示制御が終了した場合に、当りとなるか否かが判定され、当りとなったと判定された場合には、当り遊技を行う当り遊技制御が実行される。この当り遊技制御においては、上述した各種入賞の可能性、特に、特別図柄ゲームにおける特別図柄始動入賞の可能性が増大することとなる。一方、当りとならないと判定された場合には、当り遊技制御が実行されない。そして、再度、普通図柄の可変表示を開始させるか否かが繰り返し判定されることとなる。
このように、パチンコゲームは、ユーザの操作に応じて発射された遊技球が各種入賞すること以外に、特別図柄ゲームにおいて大当りとなるか否か、遊技状態の移行状況、普通図柄ゲームにおいて当りとなるか否かによって、遊技球の払出制御が行われ易くなるゲームである。
なお、本実施形態においては、各種の乱数値の抽出は、プログラムを実行することによって乱数値を生成するソフト乱数方式を用いているが、これに限らず、例えば、所定周期で乱数が更新される乱数発生器を備え、その乱数発生器におけるカウンタ(所謂、リングカウンタ)から乱数値を抽出するハード乱数方式を用いてもよい。この場合において、所定周期とは異なるタイミングで、乱数値の初期値を決定することによって、所定周期で同じ乱数値が抽出されることを防止することができる。
本実施形態における遊技機の概観について図4から図7を用いて説明する。なお、以下において説明する実施形態においては、本発明の遊技情報表示装置(遊技機毎遊技情報表示装置900)を併設する遊技機に好適な実施形態として第1種パチンコ遊技機(「デジパチ」とも称される)を用いる場合を示す。
パチンコ遊技機100は、図4から図7に示すように、ガラスドア111、木枠112、ベースドア113、遊技盤114、皿ユニット115、画像を表示する液晶表示装置121、遊技球を発射する発射装置122、各種の制御基板を含む基板ユニット123、遊技価値としての遊技球を付与する球払出ユニットなどから構成されている。
上述したガラスドア111は、ベースドア113に対して開閉自在に軸着されている。また、このガラスドア111の中央には、開口116が形成されており、その開口116には、透過性を有する保護ガラス124が配設されている。また、上述した木枠112は、その前方にベースドア113が軸着される。
上述した皿ユニット115は、ガラスドア111の下方に位置するように、ベースドア113に配設されている。皿ユニット115には、その上方に上皿125が、その下方に下皿126が設けられている。上皿125及び下皿126には、遊技球の貸し出し、遊技球の払出し(賞球)を行うための払出口131A、131Bが形成されており、所定の払出条件が成立した場合には、遊技球が排出され、特に、上皿125には、後述する遊技領域141に発射させるための遊技球が貯留されることとなる。
上述した発射装置122は、皿ユニット115の側方に位置するように、ベースドア113に配設されている。この発射装置122には、遊技者によって操作可能な発射ハンドル132が配設されており、遊技者によって発射ハンドル132が操作されることによりパチンコ遊技を進めることができる。この発射ハンドル132が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射モータに電力が供給され、上皿125に貯留された遊技球が遊技盤に順次発射される。
上述した遊技盤114は、保護ガラス124の後方に位置するように、ベースドア113の前方に配設されている。遊技盤114は、その前面に、発射された遊技球が転動可能な遊技領域141を有している。この遊技領域141は、ガイドレール142などに囲まれ、遊技球が転動可能な領域である。このように、発射装置122によって発射された遊技球は、遊技盤上に設けられたガイドレール142に案内されて遊技盤114の上部に移動し、その後、遊技領域141に設けられた複数の障害釘との衝突によりその進行方向を変えながら遊技盤の下方に向かって落下することとなる。
この遊技盤114の前面中央には、始動口143、シャッタ145Aなどが設けられている。この始動口143に遊技球が入球したことを条件として、特別図柄の可変表示が実行されることとなる。また、詳しくは後述するが、この特別図柄の可変表示の結果に応じて、通常遊技状態よりも遊技者に相対的に有利な大当り遊技状態(所謂、「大当り」)となる。この大当り遊技状態となった場合には、シャッタ145Aが開放状態に制御され、大入賞口145に遊技球が受け入れ容易な開放状態となることがある。
この遊技盤114の後方には、液晶表示装置121の表示領域121Aが視認可能に配設されている。また、ベースドア113の上方には、スピーカ151が配設される。
また、遊技盤114の中央には、特別図柄表示装置161が配設されている。この特別図柄表示装置161は、特別図柄ゲームにおいて特別図柄の可変表示を行うものである。この特別図柄表示装置161における特別図柄は、一列の図柄列で構成されているが、これに限らず、例えば、複数の図柄列で構成されていてもよい。この特別図柄は、数字や記号などからなる図柄である。
「可変表示」とは、変動可能に表示される概念であり、例えば、実際に変動して表示される「変動表示」、実際に停止して表示される「停止表示」などを可能とするものである。また、「可変表示」は、特別図柄ゲームの結果として識別情報が表示される「導出表示」を行うことができる。また、変動表示が開始されてから導出表示されるまでを1回の可変表示と称する。
また、この特別図柄表示装置161において、特別図柄の導出表示が行われ、導出表示された特別図柄が特定の表示態様になったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利な大当り遊技状態に移行することとなる。また、導出表示された特別図柄が非特定の表示態様になった場合には、大当り遊技状態に移行しない。
また、導出表示された特別図柄が、特定の表示態様のうちの特別の表示態様になったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利な大当り遊技状態に移行し、その大当り遊技状態が終了した場合に、確変状態に移行することとなる。
一方、導出表示された特別図柄が、特定の表示態様のうち、特別の表示態様ではない非特別の表示態様になったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利な大当り遊技状態に移行し、その大当り遊技状態が終了した場合に、非確変状態(通常遊技状態)に移行することとなる。上述したような確変状態では、通常遊技状態よりも相対的に大当り遊技状態に移行する確率が向上する。
また、これら特別図柄が導出表示される表示態様などによって、大当り遊技状態の終了後に、時短状態に移行することがある。この時短状態とは、通常遊技状態よりも、特別図柄などの可変表示時間が短く、羽根部材が開放状態となる時間が長くなるように制御されるため、通常遊技状態よりも相対的に大当り遊技状態に移行する可能性が向上する。
上述した液晶表示装置121は、遊技に関する画像を表示するための表示領域121Aを有している。この液晶表示装置121は、遊技盤114に形成された開口の後方(背面側)に配設されることとなる。この液晶表示装置121における表示領域121Aには、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示に伴って可変表示を行う装飾図柄、遊技に係る背景画像、演出画像など、各種の遊技に関する画像が所定の態様で表示されることとなる。
また、この液晶表示装置121には、特別図柄表示装置161における特別図柄の可変表示に合わせて、装飾図柄が可変表示される。この装飾図柄の導出表示が行われ、特別図柄表示装置161における特別図柄の可変表示の結果が特定の表示態様となる場合には、導出表示された複数の装飾図柄の組合せが特定の組合せとなり、遊技状態を遊技者に有利な大当り遊技状態に移行することとなる。
なお、本実施形態において、画像を表示する部分として液晶ディスプレイパネルからなる液晶表示装置121を採用したが、これに限らず、他の態様であってもよく、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)を含むブラウン管、ドットLED(Light Emitting Diode)、セグメントLED、EL(Electronic Luminescent)、プラズマなどからなるものであってもよい。
上述した遊技盤114の遊技領域141には、各種の役物が設けられている。各種の役物の一例として図6を用いて以下に説明するが、これに限定されるものではない。
例えば、遊技盤114の遊技領域内の中央上方には、特別図柄表示装置161が設けられている。
また、特別図柄表示装置161の右側方には、普通図柄の可変表示を行う普通図柄表示装置162が設けられている。また、遊技盤114の上方には、特別図柄ゲームにおける保留個数を表示する特別図柄保留表示装置163、普通図柄ゲームにおける保留個数を表示する普通図柄保留表示装置164がそれぞれ設けられている。
また、遊技盤114の遊技領域内の上方には、球通過検出器171が設けられている。この球通過検出器171の近傍を遊技球が通過したことを検出したときには、普通図柄表示装置162における普通図柄の変動表示が開始され、所定の時間が経過した後、普通図柄の変動表示が停止される。
この普通図柄が所定の図柄として停止表示されたときには、後述する始動口143の左右の両側に設けられている羽根部材143A(所謂、普通電動役物、以降、普通電役と称することがある)が閉鎖状態から開放状態となり、始動口143に遊技球が入り易くなるようになる。また、羽根部材143Aを開放状態とした後、所定の時間が経過したときには、羽根部材143Aを閉鎖状態として、始動口143に遊技球が入り難くなるようにする。
また、遊技盤114の遊技領域内の下方には、遊技球の一般入賞口172が設けられている。
また、遊技盤114の遊技領域の下方には、大入賞口145に対して開閉自在なシャッタ145Aが設けられている。上述したように、大当り遊技状態に移行された場合には、このシャッタ145Aが遊技球を受け入れ易い開放状態(第一の状態)となるように駆動される。
また、この大入賞口145に遊技球が所定個数通過するか、又は、所定時間が経過するまでシャッタ145Aが開放状態に駆動される。つまり、開放状態において大入賞口145への所定数の遊技球の入賞又は所定時間の経過のいずれかの条件が成立すると、大入賞口145を、遊技球を受け入れ難い閉鎖状態(第二の状態)にする。また、続いて、開放状態から閉鎖状態となったシャッタ145Aは、上限ラウンド数に至っていないことを条件に、再度開放状態に駆動される。
また、シャッタ145Aの上方には、始動口143が設けられている。この始動口143に遊技球が入賞した場合に、後述する特別図柄ゲームが開始され、特別図柄を変動表示する変動表示状態に移行する。所定の可変表示開始条件としては、本実施形態においては、始動口143に遊技球が入賞したこと(始動領域を遊技球が通過したこと)を主な条件とする。つまり、所定の可変表示開始条件が成立したときに(始動領域を遊技球が通過したことを条件に)特別図柄の可変表示を行うこととなる。なお、実施形態においては、始動口143に遊技球が入賞したことなどを所定の可変表示開始条件としたが、これに限らず、別の態様であってもよい。
また、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示中に遊技球が始動口143へ入賞した場合には、可変表示中の特別図柄が導出表示されるまで、その始動口143への遊技球の入賞に基づく特別図柄の可変表示の実行(開始)が保留される。つまり、所定の可変表示実行条件が成立したが、所定の可変表示開始条件が成立していない場合(所定の可変表示保留条件が成立した場合)には、所定の可変表示開始条件が成立するまで、特別図柄の可変表示の実行(開始)が保留されることとなる。特別図柄の可変表示の実行が保留されている状態で、特別図柄が導出表示された場合には、保留されている特別図柄の可変表示の実行が開始される。
また、特別図柄が導出表示された場合に実行される特別図柄の可変表示の実行は一回分である。また、特別図柄の可変表示の実行が保留される回数には上限が設定されており、例えば、4回を上限として特別図柄の可変表示が保留される。このように特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示が保留された場合には、特別図柄保留表示装置163は、その保留個数を表示することとなる。
また、普通図柄ゲームにおいても同じように、普通図柄の可変表示の実行(開始)が保留されることがあり、その普通図柄の可変表示が保留された場合には、普通図柄保留表示装置164は、その保留個数を表示することとなる。
なお、本実施形態においては、4回を上限として特別図柄の可変表示、普通図柄の可変表示を保留するように構成したが、これに限らず、別の態様であってもよく、例えば、一回又は複数回を上限として、特別図柄の可変表示を保留するように構成してもよく、更には、上限を設定することなく保留するように構成してもよい。もちろん、特別図柄の可変表示を保留しないように構成してもよい。
また、図7に示すように、上述した球通過検出器171、一般入賞口172、大入賞口145、始動口143の後方には、それぞれ、通過球センサ181、一般入賞球センサ182、カウントセンサ183、始動入賞球センサ184が配設され、それぞれの通過又は入球が検知される。また、羽根部材143A、シャッタの後方には、それぞれ、普通電動役物ソレノイド191、大入賞口ソレノイド192が配設され、それぞれの駆動が行われる。
本実施形態におけるパチンコ遊技機100の制御回路を示すブロック図を図8に示す。
図8に示すように、パチンコ遊技機100は、主に、遊技の制御を行う主制御回路210と、遊技の進行に応じた演出の制御を行う副制御回路230とから構成される。
主制御回路210は、メインCPU212、メインROM(読み出し専用メモリ)213、メインRAM(読み書き可能メモリ)214を備えている。
メインCPU212には、メインROM213、メインRAM214などが接続されており、このメインROM213に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。
メインROM213には、メインCPU212によりパチンコ遊技機100の動作を制御するためのプログラムや、各種のテーブルなどが記憶されている。
メインRAM214は、メインCPU212の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。なお、本実施形態においては、メインCPU212の一時記憶領域としてメインRAM214を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
また、この主制御回路210は、後述するシステムタイマ割込処理を実行するために、所定の周期(例えば2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路216、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路217、後述する副制御回路230に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC215を備えている。
また、主制御回路210には、各種の装置が接続されている。
例えば、主制御回路210からの信号に応じる各種の装置としては、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置161、特別図柄ゲームにおける特別図柄の可変表示の保留個数を表示する特別図柄保留表示装置163、普通図柄ゲームにおける識別情報としての普通図柄の可変表示を行う普通図柄表示装置162、普通図柄ゲームにおける普通図柄の可変表示の保留個数を表示する普通図柄保留表示装置164、羽根部材143Aを開放状態又は閉鎖状態とする普通電動役物ソレノイド191、シャッタ145Aを駆動させ、大入賞口145を開放状態又は閉鎖状態とする大入賞口ソレノイド192などが接続されている。
また、例えば、大入賞口145における領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路210に供給するカウントセンサ183、各一般入賞口172を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路210に供給する一般入賞球センサ182、球通過検出器171を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路210に供給する通過球センサ181、始動口145を遊技球が入賞した場合に、所定の検知信号を主制御回路210に供給する始動入賞球センサ184、電断時などにおけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアするバックアップクリアスイッチ193などが接続されている。
また、主制御回路210には、払出・発射制御回路250が接続されている。この払出・発射制御回路250には、遊技球の払出を行う払出装置251、遊技球の発射を行う発射装置122、サンド400が接続されている。また、サンド400には、操作ユニット434が接続されており、その操作に応じて、サンド400に操作信号が供給される。
この払出・発射制御回路250は、主制御回路210から供給される賞球制御コマンド、サンド400から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置251に対して所定の信号を送信することにより、払出装置251に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路250は、発射ハンドル132が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射モータに電力を供給し、遊技球を発射させる制御を行う。
なお、本実施形態においては、サンド400に設けられた操作ユニット434の操作に応じて、サンド400から貸し球制御信号が払出・発射制御回路250へ供給されるように構成されているが、これに限られるものではなく、パチンコ遊技機100(図4)に貸出用操作部253を設け、この貸出用操作部253が操作された場合に、当該貸出用操作部253から払出・発射制御回路250へ貸し球制御信号が供給されるようにしてもよい。
更には、シリアル通信用IC215には、副制御回路230が接続されている。この副制御回路230は、主制御回路210から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置121における表示制御、スピーカ151から発生させる音声に関する制御、装飾ランプ156などを含むランプの制御などを行う。
なお、本実施形態においては、主制御回路210から副制御回路230に対してコマンドを供給するとともに、副制御回路230から主制御回路210に対して信号を供給できないように構成したが、これに限らず、副制御回路230から主制御回路210に対して信号を送信できるように構成しても問題ない。
副制御回路230は、サブCPU232、プログラムROM233、ワークRAM234、液晶表示装置121における表示制御を行うための表示制御回路235、スピーカから発生させる音声に関する制御を行う音声制御回路236、装飾ランプなどを含むランプの制御を行うランプ制御回路237から構成されている。副制御回路230は、主制御回路210からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
サブCPU232は、このプログラムROM233に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU232は、主制御回路210から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路230の制御を行う。
プログラムROM233には、サブCPU232によりパチンコ遊技機100の遊技演出を制御するためのプログラムや各種のテーブルが記憶されている。
なお、本実施形態においては、プログラム、テーブルなどを記憶する記憶手段として、メインROM213、プログラムROM233を用いるように構成したが、これに限らず、制御手段を備えたコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体であれば別態様であってもよく、例えば、ハードディスク装置、CD−ROM及びDVD−ROM、ROMカートリッジなどの記憶媒体に記録されていてもよい。また、これらのプログラムは、予め記録されているものでなくとも、電源投入後にこれらのプログラムをダウンロードし、ワークRAMなどに記録されるものでもよい。更にまた、プログラムの各々が別々の記憶媒体に記録されていてもよい。
ワークRAM234は、サブCPU232の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する。なお、本実施形態においては、サブCPU232の一時記憶領域としてワークRAM234を用いているが、これに限らず、読み書き可能な記憶媒体であればよい。
表示制御回路235は、液晶表示装置121の表示制御を行う回路であり、画像データプロセッサ(以下、VDPと称する)、各種の画像データを生成するためのデータが記憶されている画像データROM、画像データをバッファするフレームバッファ、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータなどから構成されている。
表示制御回路235は、サブCPU232から供給されるデータに応じて、液晶表示装置121に画像を表示させるための種々の処理を行うことができる装置である。表示制御回路235は、サブCPU232から供給される画像表示命令に応じて、装飾図柄を示す装飾図柄画像データ、背景画像データ、演出用画像データなど、各種の画像データなど、液晶表示装置121に表示させるための画像データを一時的にフレームバッファに格納する。
そして、表示制御回路235は、所定のタイミングで、フレームバッファに格納された画像データをD/Aコンバータに供給する。このD/Aコンバータは、画像データを画像信号として変換し、所定のタイミングでこの画像信号を液晶表示装置121に供給することにより、液晶表示装置121に画像が表示される。つまり、表示制御回路235は、液晶表示装置121に遊技に関する画像を表示させる制御を行うこととなる。
また、音声制御回路236は、音声に関する制御を行う音源IC、各種の音声データを記憶する音声データROM、音声信号を増幅するための増幅器(以下、AMPと称する)などから構成されている。
この音源ICは、スピーカ151から発生させる音声の制御を行う。音源ICは、サブCPU232から供給される音声発生命令に応じて、音声データROMに記憶されている複数の音声データから一つの音声データを選択する。また、音源ICは、選択された音声データを音声データROMから読み出し、音声データを所定の音声信号に変換し、その音声信号をAMPに供給する。AMPは、音声信号を増幅させ、スピーカから音声を発生させる。
ランプ制御回路237は、ランプ制御信号を供給するためのドライブ回路、複数種類のランプ装飾パターンが記憶されている装飾データROMなどから構成されている。
外部情報端子板261は、出力処理によって出力された、遊技情報(特別図柄の変動表示の実行、賞として払い出された遊技球数(セーフ数)、遊技に使用された遊技球数(アウト数)など)、特賞発生情報、特賞終了情報、時短状態発生情報、時短状態終了情報などを遊技機毎情報表示装置900へ出力する。ここで、特賞発生情報とは、パチンコ遊技機100において遊技者にとって有利な遊技状態(大当りなど)が発生したことを契機に送信される情報であり、特賞終了情報とは、パチンコ遊技機100において遊技者にとって有利な遊技状態(大当りなど)が終了したことを契機に送信される情報である。また、時短状態発生情報とは、パチンコ遊技機100において時短状態が発生したことを契機に送信される情報であり、時短状態終了情報とは、パチンコ遊技機100において時短状態が終了したことを契機に送信される情報である。さらにまた、遊技情報、特賞発生情報、特賞終了情報、時短状態発生情報、時短状態終了情報などは、遊技機毎情報表示装置900を介してサーバ960へ送信される。サーバ960は、受信したセーフ数及びアウト数を夫々累計して、累計セーフ数及び累計アウト数として記憶部(図示せず)に記憶する。
なお、特賞発生情報は、パチンコ遊技機100において遊技者にとって有利な遊技状態(大当りなど)が発生してから終了するまで継続して遊技機毎情報表示装置900及びサーバ960へ送信されてもよい。この継続して送信されている状態を特賞信号オン状態と呼ぶ。この場合、有利な遊技状態が終了すると、特賞発生情報の送信が終了する。この特賞発生情報の送信が終了した後の状態を特賞信号オフ状態と呼ぶ。
また、特賞終了情報は送信されずに、遊技機毎情報表示装置900の処理(後述する図27のステップS217の処理)において、特賞終了情報を受信したか否かを判断することに替えて、特賞発生情報の受信を終了したか否か、即ち特賞信号オン状態から特賞信号オフ状態に変化したことを検出したか否かを判断するようにしてもよい。
さらに、時短状態発生情報についても同様に、時短状態発生情報は、パチンコ遊技機100において時短状態が発生してから終了するまで継続して遊技機毎情報表示装置900及びサーバ960へ送信されてもよい。この継続して送信されている状態を時短信号オン状態と呼ぶ。この場合、時短状態が終了すると、時短状態発生情報の送信が終了する。この時短状態発生情報の送信が終了した後の状態を時短信号オフ状態と呼ぶ。
また、時短状態終了情報は送信されずに、図27を参照して後述する遊技機毎情報表示装置900の処理において、時短状態終了情報を受信した場合に時短中フラグを0にセットすることに替えて、時短状態発生情報の受信を終了した場合、即ち時短信号オン状態から時短信号オフ状態に変化したことを検出した場合に時短中フラグを0にセットするようにしてもよい。
以下に、パチンコ遊技機100で実行される処理を図9、図10及び図11に示す。また、パチンコ遊技機100で実行される特別図柄制御処理の状態遷移について図12を用いて説明する。
最初に、図9に示すように、メインCPU212は、RAMアクセス許可、バックアップ復帰処理、作業領域を初期化などの初期設定処理を実行する(ステップS11)。そして、詳しくは図11を用いて後述するが、メインCPUは、特別図柄ゲームの進行、液晶表示装置、特別図柄表示装置に表示される特別図柄、装飾図柄に関する特別図柄制御処理を実行する(ステップS12)。
そして、メインCPUは、普通図柄ゲームの進行、普通図柄表示装置に表示される普通図柄に関する普通図柄制御処理を実行する(ステップS13)。そして、メインCPUは、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理の実行の結果に従って、特別図柄、普通図柄などの可変表示の表示制御を行う図柄表示装置制御処理を実行する(ステップS14)。
このように、メイン処理においては、初期設定処理(ステップS11)が終了した後、特別図柄制御処理(ステップS12)、普通図柄制御処理(ステップS13)、図柄表示装置制御処理(ステップS14)を繰り返し実行することとなる。
また、メインCPU212は、メイン処理を実行している状態であっても、メイン処理を中断させ、システムタイマ割込処理を実行する場合がある。リセット用クロックパルス発生回路216から所定の周期(例えば2ミリ秒)毎に発生されるクロックパルスに応じて、以下のシステムタイマ割込処理を実行する。このシステムタイマ割込処理について図10を用いて説明する。
最初に、図10に示すように、メインCPU212は、大当り判定用乱数カウンタ、大当り図柄決定用乱数カウンタなどの各カウント値を“1”増加するように乱数更新処理を実行する(ステップS31)。そして、メインCPU212は、始動口などへの遊技球の入賞又は通過を検知する入力検出処理を実行する(ステップS32)。そして、メインCPU212は、主制御回路210と副制御回路230との同期をとるための待ち時間タイマ、大入賞口145の開放時間を計測するための大入賞口開放時間タイマなど、各種のタイマの更新処理を実行する(ステップS33)。そして、各種の変数に基づいて駆動制御するための信号をソレノイド、モータなどに供給するために、出力処理を実行する(ステップS34)。同時に、メインCPU212は、外部情報端子板261を介して、遊技情報、特賞発生情報、特賞終了情報、時短状態発生情報、時短状態終了情報などを遊技機毎遊技情報表示装置900へ出力する。また、メインCPU212は、外部情報端子板261を介して、遊技情報、特賞発生情報、特賞終了情報、時短状態発生情報、時短状態終了情報などを含む遊技に関する情報を遊技機毎遊技情報表示装置900へ出力し、遊技機毎遊技情報表示装置900がサーバ960へ遊技に関する情報を出力するようにしてもよい。また、メインCPU212は、外部情報端子板261を介して、遊技情報、特賞発生情報、特賞終了情報、時短状態発生情報、時短状態終了情報などを含む遊技に関する情報をサーバ960又はサンド400へ出力し、サーバ960又はサンド400が遊技機毎遊技情報表示装置900へ遊技に関する情報を出力するようにしてもよい。即ち、パチンコ遊技機100と遊技機毎遊技情報表示装置900との間の通信は直接でも間接でもよい。
そして、メインCPU212は、各種のコマンドを副制御回路230に供給するコマンド出力処理を実行する(ステップS35)。そして、メインCPU212は、払出装置251に賞球を行わせるための賞球制御コマンドを払出・発射制御回路250へ送信するなどの払出処理を実行する(ステップS36)。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了し、割込発生前のアドレスへ復帰し、メイン処理を実行させる。
図9の特別図柄制御処理(ステップS12)について図11及び図12を用いて説明する。なお、図11において、各処理の側方に描いた数値は、それら各処理に対応する制御状態フラグを示し、その制御状態フラグの数値に応じて、その数値に対応する一つのステップが実行され、特別図柄ゲームが進行することとなる。
最初に、図11に示すように、メインCPU212は、制御状態フラグをロードする処理を実行する(ステップS51)。
なお、後述する各処理において、メインCPU212は、制御状態フラグの値に基づいて、各ステップにおける各種の処理を実行するか否かを判断することとなる。この制御状態フラグは、特別図柄ゲームの遊技の状態を示すものであり、各処理のいずれかを実行可能にするものである。また、それに加えて、メインCPUは、各ステップに対して設定された待ち時間タイマなどに応じて決定される所定のタイミングで各ステップにおける処理を実行する。
なお、この所定のタイミングに至る前においては、各ステップにおける処理を実行することなく終了することとなり、他のサブルーチンを実行することとなる。もちろん、所定の周期でシステムタイマ割込処理も実行する。
そして、メインCPU212は、特別図柄記憶チェック処理を実行する(ステップS52)。メインCPU212は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00)である場合に、保留個数のチェックを行い、保留個数がある場合に、大当り判定、導出特別図柄、特別図柄の変動パターンなどの決定を行う。また、メインCPU212は、特別図柄変動時間管理を示す値(01)を制御状態フラグにセットし、今回の処理で決定された変動パターンに対応する変動時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、今回決定された変動パターンに対応する変動時間を経過した後、後述する特別図柄変動時間管理処理(ステップS53)を実行するように設定することとなる。
一方、メインCPU212は、保留個数がない場合には、デモ画面を表示するためのデモ表示処理を行う。
そして、メインCPU212は、特別図柄変動時間管理処理を実行する(ステップS53)。この処理において、メインCPU212は、制御状態フラグが特別図柄変動時間管理を示す値(01)であり、変動時間が経過した場合に、特別図柄表示時間管理を示す値(02)を制御状態フラグにセットし、確定後待ち時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、確定後待ち時間が経過した後、後述する特別図柄表示時間管理処理を実行するように設定することとなる。
そして、メインCPU212は、特別図柄表示時間管理処理を実行する(ステップS54)。この処理において、メインCPU212は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理を示す値(02)であり、確定後待ち時間が経過した場合に、大当りか否かを判断する。メインCPU212は、大当りである場合に、大当り開始インターバル管理を示す値(03)を制御状態フラグにセットし、大当り開始インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、大当り開始インターバルに対応する時間が経過した後、後述する大当り開始インターバル管理処理を実行するように設定することとなる。
一方、メインCPU212は、大当りではない場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(08)をセットする。つまり、後述する特別図柄ゲーム終了処理を実行するように設定することとなる。
そして、メインCPU212は、大当りであると判別した場合には、大当り開始インターバル管理処理を実行する(ステップS55)。この処理において、メインCPU212は、制御状態フラグが大当り開始インターバル管理を示す値(03)であり、その大当り開始インターバルに対応する時間が経過した場合に、大入賞口145を開放させるために、メインROM213から読み出されたデータに基づいて、メインRAM214に位置付けられた変数を更新する。メインCPU212は、大入賞口開放中を示す値(04)を制御状態フラグにセットするとともに、開放上限時間(例えば30秒)を大入賞口開放時間タイマにセットする。つまり、後述する大入賞口開放中処理を実行するように設定することとなる。
そして、メインCPU212は、大入賞口開放中処理を実行する(ステップS56)。この処理において、メインCPU212は、制御状態フラグが大入賞口開放中を示す値(04)である場合に、大入賞口入賞カウンタが所定数以上であるという条件、開放上限時間を経過した(大入賞口開放時間タイマが“0”である)という条件のいずれかを満たす(所定の閉鎖条件が成立した)か否かを判断する。
メインCPU212は、いずれかの条件を満たした場合に、大入賞口145を閉鎖させるために、メインRAM214に位置付けられた変数を更新する。そして、メインCPU212は、大入賞口内残留球監視を示す値(05)を制御状態フラグにセットする。メインCPU212は、大入賞口内残留球監視時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、大入賞口内残留球監視時間が経過した後、後述する大入賞口内残留球監視処理(ステップS57)を実行するように設定することとなる。
そして、メインCPU212は、大入賞口内残留球監視処理を実行する(ステップS57)。この処理において、メインCPU212は、制御状態フラグが大入賞口内残留球監視を示す値(05)であり、大入賞口内残留球監視時間が経過した場合に、大入賞口開放回数カウンタが大入賞口開放回数最大値以上である(最終ラウンドである)という条件を満たすか否かを判断する。
メインCPU212は、この条件を満たした場合に、大当り終了インターバルを示す値(07)を制御状態フラグにセットし、大当り終了インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、大当り終了インターバルに対応する時間が経過した後、後述する大当り終了インターバル処理の処理(ステップS59)を実行するように設定することとなる。
一方、メインCPU212は、この条件を満たさない場合に、大入賞口再開放待ち時間管理を示す値(06)を制御状態フラグにセットする。また、メインCPU212は、ラウンド間インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、ラウンド間インターバルに対応する時間が経過した後、後述する大入賞口再開放前待ち時間管理処理(ステップS58)を実行するように設定することとなる。
そして、メインCPU212は、大入賞口開放回数カウンタが大入賞口開放回数最大値以上ではないと判別した場合に、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を実行する(ステップS58)。この処理において、メインCPU212は、制御状態フラグが大入賞口再開放待ち時間管理を示す値(06)であり、ラウンド間インターバルに対応する時間が経過した場合に、大入賞口開放回数カウンタを“1”増加するように記憶更新する。メインCPU212は、大入賞口開放中を示す値(04)を制御状態フラグにセットする。メインCPU212は、開放上限時間(例えば30秒)を大入賞口開放時間タイマにセットする。つまり、上述した大入賞口開放中処理(ステップS56)を再度実行するように設定することとなる。
そして、メインCPU212は、大入賞口開放回数カウンタが大入賞口開放回数最大値以上であると判別した場合に、大当り終了インターバル処理を実行する(ステップS59)。この処理において、メインCPU212は、制御状態フラグが大当り終了インターバルを示す値(07)であり、大当り終了インターバルに対応する時間が経過した場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(08)を制御状態フラグにセットする。つまり、後述する特別図柄ゲーム終了処理(ステップS60)を実行するように設定することとなる。
そして、メインCPU212は、大当り図柄が確変図柄である場合には、確変状態に移行させる制御を行うとともに、大当り図柄が非確変図柄である場合には、通常遊技状態に移行させる制御を行うこととなる。
そして、メインCPU212は、大当り遊技状態が終了した場合、又は、はずれとなった場合には、特別図柄ゲーム終了処理を実行する(ステップS60)。この処理において、メインCPU212は、制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了を示す値(08)である場合に、保留個数を示すデータ(始動記憶情報)を“1”減少するように記憶更新する。そして、メインCPU212は、次回の変動表示を行うために、特別図柄記憶領域の更新を行う。メインCPU212は、特別図柄記憶チェックを示す値(00)をセットする。つまり、上述した特別図柄記憶チェック処理(ステップS52)を実行するように設定することとなる。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。
上述したように、制御状態フラグをセットすることにより、特別図柄ゲームが実行されることとなる。具体的には、メインCPUは、図12に示すように、大当り遊技状態ではない場合において、大当り判定の結果がハズレであるときには、制御状態フラグを“00”、“01”、“02”、“08”と順にセットすることにより、図12に示す特別図柄記憶チェック処理(ステップS52)、特別図柄変動時間管理処理(ステップS53)、特別図柄表示時間管理処理(ステップS54)、特別図柄ゲーム終了処理(ステップS60)の処理を所定のタイミングで実行することとなる。
また、メインCPU212は、大当り遊技状態ではない場合において、大当り判定の結果が大当りであるときには、制御状態フラグを“00”、“01”、“02”、“03”と順にセットすることにより、図12に示す特別図柄記憶チェック処理(ステップS52)、特別図柄変動時間管理処理(ステップS53)、特別図柄表示時間管理処理(ステップS54)、大当り開始インターバル管理処理(ステップS55)の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技状態への制御を実行することとなる。
更に、メインCPU212は、大当り遊技状態への制御が実行された場合には、制御状態フラグを“04”、“05”、“06”と順にセットすることにより、図12に示す大入賞口開放中処理(ステップS56)、大入賞口内残留球監視処理(ステップS57)、大入賞口再開放前待ち時間管理処理(ステップS58)の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技を実行することとなる。
なお、大当り遊技が実行されている場合において、大当り遊技状態の終了条件が成立した場合には、“04”、“05”、“07”、“08”と順にセットすることにより、図12に示す大入賞口開放中処理(ステップS56)、大入賞口内残留球監視処理(ステップS57)、大当り終了インターバル処理(ステップS59)、特別図柄ゲーム終了処理(ステップS60)の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技状態を終了することとなる。
[遊技媒体貸出装置]
本発明の第1の実施形態における遊技媒体貸出装置(サンド)について、以下図面を参照しながら説明する。図13は、本実施の形態における遊技媒体貸出装置(サンド)を併設したパチンコ機を示す正面図であり、図14は、サンドを示す斜視図である。
図13に示すように、パチンコ遊技機100には、それぞれ、サンド400が併設されている。各サンド400は、隣接するパチンコ遊技機100に対応して設置されており、対応する当該パチンコ遊技機100との間で通信可能に接続されている。また各サンド400は、ホール全体のサンド400のシステム管理や売り上げ管理を行うサーバ(図示せず)に対して通信可能に接続されている。
図13及び図14に示すように、各サンド400の前面部421には、LED(light-emitting diode)部431、カード挿入口432、紙幣を挿入可能な紙幣挿入口433、タッチパネルLCD(liquid crystal display)により構成された操作ユニット434、カメラ部435、非接触ICカードリーダライタ436、端数用払出口440計数用投入口439などが設けられている。カード挿入口432は、例えばホールのカード発行機(図示せず)によって発行された情報カードを受け付け可能な挿入口である。LED部431は、フルカラーLEDによって構成されている。
遊技者は、情報カード又は所定金額の紙幣を、カード挿入口432又は紙幣挿入口433に投入することで、遊技に必要な遊技媒体としての遊技球の貸し出しを受けることができる。また、遊技者は、非接触ICカードを、非接触ICカードリーダライタ436にかざすことで、遊技に必要な遊技球の貸し出しを受けることができる。
サンド400は、情報カード、紙幣及び非接触ICカードといった価値媒体の投入を受けると、投入された価値媒体の金額に応じた数の遊技球を払い出す旨のコマンドを併設するパチンコ遊技機100に送信することにより、パチンコ遊技機100から当該遊技球を払い出すようになっている。遊技者は、パチンコ遊技機100においてその上皿125に払い出された遊技球によってパチンコ遊技を行うことができる。
また、パチンコ遊技機100においては、遊技の結果に応じて、上皿125に遊技球を払い出すようになされている。遊技者は、所定の操作を行うことにより、上皿125の遊技球を下皿126に落とすと、当該遊技球は、下皿126の下方に装着された案内皿414に落下する。案内皿414は、下皿126から落下した遊技球を、サンド400に設けられた計数用投入口439へ案内する。計数用投入口439に導入された遊技球は、サンド400の内部に設けられた計数部によって計数される。
計数された結果は、カード挿入口432に挿入されたカードに記録され、又は、サーバに設けられた記憶部に記憶される。
計数部において計数された遊技球は、サンド400の背面部に設けられた排出口から排出され、回収される。
計数用投入口439から投入された遊技球の計数経路とは別に、サンド400の背面側に端数用供給部が設けられており、外部から端数用の遊技球を受け入れるようになっている。この供給部により、端数用の遊技球は、常に一定量(例えば24球)が貯留された状態となっており、必要に応じて、端数用払出口440から、案内皿414(具体的には、案内皿414の下方に設けられた専用の払出皿)へ払い出される。
サンド400は、筐体422の内部に、情報カード、紙幣、非接触ICカードなどの価値媒体を識別する識別手段(情報カードリーダライタ、紙幣識別装置、非接触ICカードリーダライタなど)と、電源ユニットと、制御基板とを収納している。
端数用払出口440の下方には、計数用投入口439が設けられており、パチンコ遊技機100に装着された案内皿414(図13)から排出された遊技球が、当該計数用投入口439を介して、計数部490に導かれる。計数部490は、遊技球を計数し、当該計数結果を制御基板に送出する。計数済の遊技球は、計数部490から排出部495へと転がり、排出部495を介して外部へ排出され回収される。
図15は、サンド400の制御基板及び当該制御基板によって制御される構成部品を示すブロック図である。メインCPU(central processing unit)621は、ROM(read only memory)622に格納された制御部ログラムを読み出して遊技球の計数及びその他の処理を実行するようになされている。処理に係る各種データは、RAM(random access memory)623に格納される。
メインCPU621は、情報カードリーダライタ462を介して情報カードから読み取った金額データを残高データとしてRAM623に格納する。メインCPU621は、この残高データと、操作ユニット434から出力される操作結果に基づいて、遊技者が指定した金額が残高データよりも小さい場合には、指定された金額分の遊技球を払い出すためのコマンドを、I/O基板467を介してパチンコ遊技機100に送出する。パチンコ遊技機100では、サンド400から送出されたコマンドに基づいて、遊技球を上皿125に払い出す。この場合、メインCPU621は、残高データから払い出された遊技球分の金額を減算することにより、残高データを更新する。
操作ユニット434には、情報カードを返却するボタンも表示されており、遊技者がこの操作ボタンを操作することにより、メインCPU621は、情報カードリーダライタ462に挿入されている情報カードをカード挿入口432から返却する。
また、メインCPU621は、紙幣識別装置(ビルバリ)461から出力される紙幣識別結果を残高データとしてRAM623に格納する。メインCPU621は、この残高データと、操作ユニット434から出力される操作結果に基づいて、遊技者が指定した金額が残高データよりも小さい場合には、指定された金額分の遊技球を払い出す旨のコマンドをパチンコ遊技機100に送出すると共に、残高データから払い出された遊技球分の金額を減算することにより、残高データを更新する。
また、メインCPU621は、カメラ部435の赤外LED基板(図示せず)を監視用投光器として用い、赤外LED基板の赤外LEDからの赤外光を遊技者で反射させ、これをCMOSカメラ435Bにおいて撮像する。メインCPU621は、CMOSカメラ435Bにおいて撮像された画像をROM622に格納し、この画像に基づいて、遊技者の存在を検出する。この検出処理は常時行われる。遊技者の状態が非検出(離席)状態に変化して、カード挿入口432から挿入された情報カードの金額データに残高がある場合、又は紙幣挿入口433から挿入された紙幣の金額データに残高がある場合、メインCPU621は、スピーカ581を介して、警告音や警告音声を発することにより、離席しようとする遊技者に対して注意を喚起することができる。警告音声としては、「カードを忘れています」といった音声が発せられる。
また、メインCPU621は、非接触ICカードリーダライタ436を介して、非接触ICカードとの間で非接触通信を行うようになされている。この通信の方式は、例えば、キャリア周波数が13.56MHzの電磁誘導方式である。メインCPU621は、非接触ICカードリーダライタ436を介して非接触ICカードから読み取った金額データに応じた数の遊技球を払い出す旨のコマンドをパチンコ遊技機100に送出すると共に、非接触ICカードの残高データを書き換える。
なお、非接触ICカードに代えて、同様の機能を備えた携帯電話機を用いるようにすることもできる。この場合、携帯電話機において、非接触ICカードリーダライタ436との間で通信を行うための機能を備える。この機能としては、例えば、非接触ICカード(例えば、フェリカ:フェリカはソニー社の登録商標)機能などが挙げられる。この携帯電話機には、非接触ICカードと同様にして、サンド400の非接触ICカードリーダライタ436との間で通信を行うための、近距離通信部として、非接触ICカード用チップやアンテナを備える。係る携帯電話機は、非接触ICカードの場合と同様にして、予め会員登録を行い、その登録内容(会員情報、使用可能な金額データなど)を非接触ICカードリーダライト436との間で送受信することにより、必要な数の遊技球の払い出しを受けることができる。
また、メインCPU621は、I/O基板467を介して、パチンコ遊技機(100)、サンド(400)及びサーバ(960)との間で通信を行うようになっている。
また、メインCPU621は、駆動回路631を介してソレノイド522を動作させることにより、端数用貯留部471(図14)から端数用の遊技球を払い出すことができる。また、メインCPU621は、センサ471Aから出力される遊技球の検出結果に基づいて、端数用貯留部471から払い出される遊技球の数を検知することができる。これらにより、メインCPU621は、端数用貯留部471から所定数の遊技球を払い出すことができる。
また、メインCPU621は、計数部490(図14)に設けられたセンサ491Aから出力される遊技球の検出結果に基づいて、計数部490において通過した遊技球の数を計数することができる。
また、メインCPU621は、駆動回路633を介して、スピーカ581から音声や効果音を出力することができる。
図16は、メインCPU621による遊技媒体の貸出処理手順を示すフローチャートである。この処理は、メインCPU621によって常時実行されている。図16に示すように、メインCPU621は、ステップS111において、計数済の遊技球数に基づく払出指示があったか否かを判断する。この処理は、前回までの貸出処理において、ステップS120(後述)で計数されRAM623に記憶された遊技球数について、当該数の払出しを行う指示が操作ユニット434を介して入力されたか否かを判断する処理である。
因みに、ステップS111においては、操作ユニット434のタッチパネルLCDに選択用の表示画面が表示される。この表示画面として、計数済の遊技球数に基づく払出指示を選択するためのアイコンと、現金(価値媒体)に基づく払出指示を選択するためのアイコンが表示される。遊技者はこれらのアイコンのいずれかを押圧操作することにより、いずれかを指定することができる。
計数済の遊技球数に基づく払出指示があった場合、メインCPU621は、ステップS111からステップS112に処理を移して、パチンコ遊技機100に遊技球の払出しを指示するコマンドを送信することにより、RAM623に記憶されている遊技球数の範囲で、遊技者が操作ユニット434を操作することにより指定した払出数の遊技球をパチンコ遊技機100の上皿125に払い出すように制御する。なお、計数済の遊技球数と同数の遊技球をパチンコ遊技機100の上皿125に払い出すように制御してもよい。
これに対して、ステップS111において計数済の遊技球数に基づく払出指定がなかった場合、メインCPU621は、ステップS111からステップS113に処理を移して、価値媒体の投入があったか否かを判断する。価値媒体とは、カード挿入口432に挿入される情報カード、紙幣挿入口433に挿入される紙幣、又は非接触ICカードリーダライタ436にかざされる非接触ICカードを意味する。情報カードがカード挿入口432に挿入されると、情報カードリーダライタ462によって情報カードから金額データが読み出される。紙幣が紙幣挿入口433に挿入されると、紙幣識別装置(ビルバリ)461によって紙幣の金額が識別される。また、非接触ICカードリーダライタ436に非接触ICカードがかざされると、非接触ICカードリーダライタ436によって非接触ICカードの金額データが読み取られる。これらの読み取られた金額データは、RAM623に記憶される。
価値媒体が挿入された場合、メインCPU621は、ステップS113において肯定結果を得ることにより、ステップS113からステップS114へ処理を移して、払出しに係る金額の指定があったか否かを判断する。ここで否定結果が得られると、このことは、遊技者が操作ユニット434を介して払い出す遊技球の金額を指定していないこと(すなわち、金額データ全額分の払出しを指定したこと)を意味している。ここで、情報カード又は紙幣が挿入されている場合には、情報カード又は紙幣を挿入した後に、遊技者が操作ユニット434を操作することにより、金額を指定することができ、また、非接触ICカードをかざして金額データを読み取らせる場合には、非接触ICカードをかざす前に、遊技者が操作ユニット434を操作することにより、金額データを指定することができる。情報カード又は紙幣が挿入された場合にあっては、メインCPU621は、読み取った金額データを一旦RAM623に格納した後、遊技者によって指定された金額がRAM623に格納された金額の範囲内である場合には、RAM623の金額データを指定された金額データに書き換える。
一方、非接触ICカードがかざされる場合、先に金額が指定されることにより、メインCPU621は、指定された金額データをRAM623に設定し、その後非接触ICカードがかざされて当該非接触ICカードとの間で通信を行う際に、RAM623に設定されている金額が非接触ICカードに格納されているか否かを判断し、格納されている場合には、非接触ICカードに格納されている金額から、RAM623に設定された金額を減算することにより、非接触ICカードの金額を書き換える。これに対して、非接触ICカードに格納されている金額が、RAM623に設定された金額に満たない場合、メインCPU621は、非接触ICカードの金額データを書き換えず、操作ユニット434にエラー表示を行うことにより、払出処理を中止する。
このような処理がステップS114において実行されることにより、RAM623には、実際に価値媒体から引き出された金額分のデータが記憶されることになる。因みに、RAM623において、既に残高データがある場合(過去の計数結果や前回の価値媒体の挿入時の残高)、メインCPU621は、これらの残高データに、価値媒体から引き出された金額分のデータを加算することになる。
そして、メインCPU621は、金額指定が有った場合には、ステップS114からステップS115へ処理を映して、パチンコ遊技機100にコマンドを送信することにより、指定金額分の遊技球を、パチンコ遊技機100においてその上皿125に払い出すように制御する。払い出された金額データは、RAM623の特定の領域に払出履歴データとして残される。そして、メインCPU621は、ステップS119へ処理を移す。
これに対して、金額指定がなかった場合、メインCPU621は、ステップS114からステップS116へ処理を移して、挿入された全金額分の遊技球をパチンコ遊技機100を介して払い出す。払い出された金額データは、RAM623の特定の領域に払出履歴データとして残される。そして、メインCPU621は、ステップS119へ処理を移す。なお、挿入された全金額分の遊技球をパチンコ遊技機100を介して払い出したが、遊技者の操作に応じて全金額分のうち一部の金額毎に(例えば、全金額を5000円とするならば一部の金額を1000円などとして)払い出してもよい。
なお、遊技者が価値媒体を投入しなかった場合、メインCPU621は、上述のステップS113において否定結果を得ることにより、ステップS113からステップS119へ処理を移す。以上により、遊技球の払出(貸出)処理は終了する。
ここで、ステップS112、ステップS115又はステップS116における遊技球の払出処理について説明する。これらのステップにおける払出処理は、いずれも同様の処理手順となる。図17は、払出処理の処理手順を示すフローチャートである。サンド400のメインCPU621は、図16のステップS112、ステップS115又はステップS116に処理を移すと、図17に示す払出処理を実行し、ステップS131において、払出球数を判断する。具体的には、遊技者により指定された金額分の遊技球の貸出数(払出数)を判断する。
そして、メインCPU621は、ステップS132に処理を移して、判断された払出数に端数が有るか否かを判断する。端数とは、パチンコ遊技機100において1回の払出数として決められている数(例えば、25球)で割り切れない場合の端数を意味する。
端数が有る場合、メインCPU621は、ステップS132において肯定結果を得ることにより、ステップS133へ処理を移して、端数分を端数用貯留部471から払い出す。具体的には、端数用貯留部471のソレノイド522を駆動させることにより、端数分の遊技球を、端数用払出口440から払い出す。
ステップS133において端数分を払い出した後、又は、ステップS132において端数がないと判断された場合(NO)、メインCPU621は、ステップS134において、パチンコ遊技機100へ払出コマンドを送信する。この払出コマンドにより指定される球数は、パチンコ遊技機100において1回に払い出される数(例えば、25球)で割り切れる数である。
このコマンドを受信したパチンコ遊技機100では、指定された数の遊技球を上皿125へ払い出すことになる。
このように、端数がある場合には、端数分を端数用貯留部471から払い出し、パチンコ遊技機100において1回の払出しで払い出すことのできる数(例えば、25球)で割り切れる数の遊技球がパチンコ遊技機100において払い出される。
メインCPU621は、ステップS134の処理の後、ステップS135へ処理を移して、当該処理が図16におけるステップS112の処理であるか否かを判断する。ステップS112の処理である場合、メインCPU621は、ステップS135において肯定結果を得ることにより、ステップS135からステップS136へ処理を移して、上述のステップS112(図16)において払い出された払出数(再プレー用に指定され払い出された遊技球数)を減算情報として遊技機毎遊技情報表示装置900へ送信する。この減算情報は、サーバ960又はパチンコ遊技機100を介して遊技機毎遊技情報表示装置900へ送信されてもよい。即ち、サンド400と遊技機毎遊技情報表示装置900との間の通信は直接でも間接でもよい。また、減算情報は、サーバ960へ送信される。
さらに、メインCPU621は、ステップS112(図16)において払い出された払出数(再プレー用に指定され払い出された遊技球数)を再プレー数として、また、ステップS115又はステップS116(図16)において払い出された払出数を貸出数として、遊技機毎遊技情報表示装置900を介してサーバ960へ送信する。サーバ960は、受信した貸出数及び再プレー数を夫々累計して、累計貸出数及び累計再プレー数として記憶部(図示せず)に記憶する。
その後、メインCPU621は、図16の処理ルーチン(ステップS119)へ処理を移す。また、ステップS135において、本処理が図16におけるステップS112の処理でないと判断すると、メインCPU621は、ステップS135において否定結果を得ることにより、当該ステップS135から図16の処理ルーチン(ステップS119)へ処理を移す。
図16のステップS119において、メインCPU621は、計数部490に遊技球が投入されたか否かを判断する。この判断は、計数部490に設けられた計数センサによって遊技球が検出されたか否かによって判断される。
遊技球が検出された場合、メインCPU621は、ステップS119からステップS120へ処理を移し、計数部490のセンサによって検出される遊技球の数を計数する。そして、メインCPU621は、ステップS121において、計数結果(計数された遊技球数)をRAM623に記憶し、ステップS122へ処理を移す。
ステップS122において、メインCPU621は、計数結果を加算情報として遊技機毎遊技情報表示装置900へ送信し、ステップS123へ処理を移す。加算情報は、サーバ960又はパチンコ遊技機100を介して遊技機毎遊技情報表示装置900へ送信されてもよい。即ち、サンド400と遊技機毎遊技情報表示装置900との間の通信は直接でも間接でもよい。また、加算情報は、計数数としてサーバ960へ送信される。サーバ960は、受信した計数数を夫々累計して、累計計数数として記憶部(図示せず)に記憶する。
ステップS123において、メインCPU621は、RAM623に記憶されている残高を、このとき挿入されている情報カード又は非接触ICカードに書き込む指示があったか否かを判断する。この処理は、操作ユニット434に書込みを指示するためのアイコンを表示し、このアイコンが押圧操作されたか否かによって判断する処理である。
書込み指示があった場合、メインCPU621は、ステップS123からステップS124へ処理を移して、カード挿入口432に情報カードが挿入されている場合には、当該情報カードにRAM623の残高データを書き込んで情報カードの残高データに加算することにより、情報カードの残高データを更新させる。また、情報カードが挿入されていない場合、メインCPU621は、操作ユニット434に情報カードを挿入するか又は非接触ICカードをかざすことを促す表示を行う。遊技者がカード挿入口432に情報カードを挿入したか、又は非接触ICカードリーダライタ436に非接触ICカードをかざした場合、メインCPU621は、これらのカードに残高データを書き込む。メインCPU621は、ステップS124の処理の後、又はステップS123において書込み指示がなかったと判断した場合、上述のステップS111に移って、同様の処理を繰り返す。なお、金額データ、残高データ、払出履歴データなど、貸出しや払出しの際に更新されるデータに関しては、ICカードやRAM623の情報の更新を行うとともに、サーバ960へデータを送信するような処理を行うようにしてもよい。その際は、サーバ960が各データの管理を行うようにしてもよい。
以上説明したように、メインCPU621は、貸出処理(図16)及び払出処理(図17)を実行することにより、サンド400において遊技球の貸出(払出)や遊技球の計数を行うことができる。
遊技球の貸出処理においては、サンド400において計数された結果を用いた遊技球の貸出を行うことにより、遊技者は、パチンコ遊技機100から払い出された遊技球を、パチンコ遊技機100から離れたホールの計数装置へ遊技球を運んで計数するといった煩雑な手間をかけずに、情報カードや非接触ICカードに計数結果を書き込むことができる。また、計数された結果に基づいて遊技球の払出を受けることにより、パチンコ遊技機100から離れたホールの計数装置へ遊技球を運んで計数するといった煩雑な手間をかけずに、払い出された遊技球数に応じた再遊技を行うことができる。
また、残高があるにも関わらず、遊技者が離席しようとした場合には、サンド400に設けられたスピーカ581から出力される警告音により遊技者に注意を促すことができる。
また、遊技者は、残高データを情報カードや非接触ICカードに書き込むこと又は再遊技のための遊技球払出しに利用することができることにより、遊技球収納箱をホールの計数装置へ運ぶといった遊技者やホールスタッフの手間を軽減することができる。
また、遊技者は、投入された価値媒体に基づく遊技球の払出し、又は計数結果に基づく遊技球の払出しを選択することができることにより、例えば、計数した遊技球のデータはそのまま残して、これに価値媒体から引き出した金額データを加算して使用するといった柔軟な利用方法を選択することが可能となる。
図18は、メインCPU621による情報カード返却処理手順を示すフローチャートである。この処理は、メインCPU621によって常時実行される処理である。メインCPU621は、ステップS141において、情報カード返却操作があったか否かを判断する。遊技者が操作ユニット434に表示されている返却ボタンを操作することにより情報カードの返却指示を入力すると、メインCPU621は、ステップS141において肯定結果を得ることにより、ステップS141からステップS142へ処理を移し、情報カードリーダライタ462に挿入されている情報カードをカード挿入口432から掃出することにより、当該情報カードを遊技者に返却する。
そして、メインCPU621は、ステップS143において、清算指示情報を遊技機毎遊技情報表示装置900へ送信した後、上述のステップS141に移って同様の処理を繰り返す。なお、清算指示情報は、遊技機毎遊技情報表示装置900を介してサーバ960へ送信される。
これに対して、遊技者が返却ボタンを操作していない場合、メインCPU621は、ステップS141において否定結果を得ることにより、遊技者による返却ボタンの操作があるまで、同様の処理を繰り返す。
このように、情報カードの返却操作が行われた場合には、清算指示情報がサンド400からサーバ960へ送信されることにより、サーバ960ではパチンコ遊技機100における遊技が終了したものと判断することができる。
[遊技機毎遊技情報表示装置]
本発明の第1の実施形態における遊技機毎遊技情報表示装置900について、以下図面を参照しながら説明する。図19は、本実施形態に係る遊技機毎遊技情報表示装置900の一例を模式的に示す斜視図であり、図20は、図19に示す遊技機毎遊技情報表示装置900を模式的に示す正面図であり、図21は、図19に示す遊技機毎遊技情報表示装置900を模式的に示す側面図である。図22乃至図25は、表示画面900Aの表示例を示す図である。
遊技機毎遊技情報表示装置900は、前面に表示画面900Aを有する本体筺体911と支持部910とを有しており、支持部910を介して、パチンコ遊技機100(図19において図示せず)の上方に位置するように設置されている。表示画面900Aの表面には、タッチパネル924が設けられており、操作入力を受付けることができるようになっている。
表示画面900Aの上方には、台番号を表示する台番号表示部909が設けられ、表示画面900Aの周囲において、台番号表示部909の左右には、ランプ901が設けられている。
また、本体筺体911の前面下側には、複数のボタン902〜908が横並びに配置されている。具体的に、左側から順に、呼び出しボタン902、「進む」ボタン903、決定ボタン904、「戻る」ボタン905、「過去」ボタン906、「履歴」ボタン907及び「グラフ切替」ボタン908が設けられている。また、表示画面900Aの前面には、タッチパネル924が設けられている。
また、表示画面900Aの横には、アンプ及びスピーカから構成されるスピーカ部950が設けられており、表示内容に応じた種々の効果音を出力する。
図19に示す表示画面900Aでは、左上側に「日別グラフ」が表示され、その下側に、「本日・この台 最高出玉 48000」が表示されている。また、表示画面900Aの右側には、上から順に、当日の大当り回数、前日の大当り回数、確変回数、大当り確率、過去最高大当り回数、過去最高連、スタートが表示されている。
さらに、表示画面の下側には、所謂テロップとして、「18番台 本日の最高出玉12連中!!」が表示されている。この情報は、当該パチンコ遊技機100についての情報ではなく、他のパチンコ遊技機100における情報である。なお、テロップとしては、この例に限定されず、例えば、インターネットを介して、テロップとして表示する情報をダウンロードすることとしてもよい。
また、図21に示すように、本体筺体911の背面には、支持部910が設けられている。支持部910は、回動軸913と、回動軸913が水平方向に挿入される支持部材912とを有する。支持部材912は、パチンコ遊技機100の上方において水平方向に設けられた回動軸913を回動中心として、その表示画面900Aの向く方向を上下に調整可能となっている。
当該表示画面900Aの表示角度の調整は、本体筺体911の背面側に設けられた駆動モータ(図示せず)によって行われる。なお、表示角度の調整は、それぞれの遊技機毎遊技情報表示装置900で個別に行うこととしてもよく、横並びに配置された遊技機毎遊技情報表示装置900ごとに行うこととしてもよい。
遊技機毎遊技情報表示装置900の表示画面900Aには、サンド400により計数された計数結果(加算情報)が、持ち玉に関連する画像情報として、大当り遊技状態の時期毎に区別される態様で表示される。
例えば、図22では、現在の遊技状態として通常遊技状態であることを示す「通常中」という文字画像が表示されており、前々回の大当り遊技状態にて計数された計数結果(加算情報)を示す遊技球画像81(例えば、900発分に相当)が例えば赤色で表示され、前回の大当り遊技状態にて計数された計数結果(加算情報)を示す遊技球画像82(例えば、600発分に相当)が例えば白色で表示されている。また、ドル箱画像80を表示することにより、遊技球がドル箱に入っている様子が表示されている。また、表示画面900Aには、現在の持ち玉として、前回及び前々回の大当り遊技状態にて計数された計数結果(加算情報)の合計として「1500発」である様子が示されている。また、遊技球画像81,82は計数結果(加算情報)に応じた個数分表示される。これにより、遊技者は、前回と前々回の大当り遊技状態にて計数された遊技球がどのくらいあるのかを視覚的に把握することができる。
図23は、現在の遊技状態が大当り遊技状態である場合の表示画面900Aでの表示例を示す図である。図23では、現在の遊技状態として大当り遊技状態であることを示す「大当り中!!」という文字画像が表示されており、前々回の大当り遊技状態にて計数された計数結果(加算情報)を示す遊技球画像81(例えば、900発分に相当)が例えば赤色で表示され、前回の大当り遊技状態にて計数された計数結果(加算情報)を示す遊技球画像82(例えば、600発分に相当)が例えば白色で表示され、今回の大当り遊技状態にて計数中の計数結果(加算情報)を示す遊技球画像83(例えば、400発分に相当)が例えば青色で表示されている。また、遊技球画像82の表示位置より上方から遊技球画像83が下方へ移動する様子を動的に表示することにより、今回の大当り遊技状態にて計数中の遊技球がドル箱に貯められていく様子が表示されている。また、表示画面900Aには、現在の持ち玉として、今回の大当り遊技状態にて計数中の計数結果(加算情報)と、前回及び前々回の大当り遊技状態にて計数された計数結果(加算情報)との合計として「1900発」である様子が示されている。また、遊技球画像81,82,83は計数結果(加算情報)に応じた個数分表示される。これにより、遊技者は、今回の大当り遊技状態にて計数中の遊技球、及び、前回と前々回の大当り遊技状態にて計数された遊技球がどのくらいあるのかを視覚的に把握することができる。
図24は、現在の遊技状態が大当り遊技状態である場合の表示画面900Aでの表示例を示す図である。図24では、図23で表示される状態から、今回の大当り遊技状態にて計数中の遊技球の数がさらに増えて、現在の持ち玉として、「2800発」である様子が示されている。本実施形態では、1つのドル箱画像80には、例えば2000発に相当する遊技球画像が表示されるので、2000発を超えると、別のドル箱画像80が表示されてこのドル箱画像80に対応させて遊技球画像83が表示されている。また、図24に示すように、今回の大当り遊技状態にて計数中の計数結果(加算情報)と、前回及び前々回の大当り遊技状態にて計数された計数結果(加算情報)として、「今回:1300発 前回:600発 前々回:900発」である様子が表示されるようにしてもよい。これにより、遊技者は、今回の大当り遊技状態にて計数中の遊技球、及び、前回と前々回の大当り遊技状態にて計数された遊技球がどのくらいあるのかを数値情報により把握することができる。
図25は、現在の遊技状態が通常遊技状態である場合の表示画面900Aでの表示例を示す図である。図25では、現在の遊技状態として通常遊技状態であることを示す「通常中」という文字画像が表示されており、通常遊技状態においてサンド400により計数された計数結果(加算情報)を示す遊技球画像84(例えば、200発分に相当)が例えば黒色で表示されている。ここで、通常遊技状態では、入賞による遊技球の増加は大当り遊技状態における遊技球の増加より少ないので、上皿125(図4、図13参照)が遊技球で満たされる頻度は少ない。よって、遊技者がサンド400に遊技球の計数をさせる頻度は少ないと考えられる。したがって、通常遊技状態においてサンド400により計数された計数結果(加算情報)は、遊技球の持込み等の不正行為による場合が想定され得る。この場合、表示画面900Aに遊技球画像84を黒色のように、大当り遊技状態にて計数された遊技球に対応する遊技球画像の色とは異なる色で表示することにより、不正行為に基づいて計数された可能性があることが示される。また、「通常中」という文字画像を斜体等にフォントを変えたり、点滅させたりすることにより、不正行為が行われた可能性があることが遊技場の管理者にしか分からないようにすることもできる。なお、本実施形態における不正行為には、他店からの遊技球の持込み、同一店における低レートの遊技機から高レートの遊技機への遊技球の持込み、貸し出された遊技球で遊技することなく計数すること等がある。
図26は、図19に示す遊技機毎遊技情報表示装置900の内部構成を示すブロック図である。
遊技機毎遊技情報表示装置900は、制御部920を備え、制御部920は、CPU921及びメモリ922を備える。また、制御部920には、タッチパネル924、呼び出しボタン902、「進む」ボタン903、「決定」ボタン904、「戻る」ボタン905、「過去」ボタン906、「履歴」ボタン907及び「グラフ切替」ボタン908が接続されている。
制御部920には、表示画面900A、ランプ901、台番号表示部909及び通信用I/F923が接続されている。
「進む」ボタン903は、「決定」ボタン904及び「戻る」ボタン905は、表示データの選択及び決定のためのボタンである。
「過去」ボタン906は、週間データを表示するためのボタンである。
「履歴」ボタン907は、本日の履歴を表示するためのボタンである。
「グラフ切替」ボタン908は、スランプグラフの表示の切り替えの指示のためのボタンである。
また、制御部920は、遊技機毎遊技情報表示装置900の駆動制御基板951に搭載された駆動制御部952と接続されている。駆動制御部952は、マイクロコンピュータなどにより構成されている。駆動制御部952は、遊技機毎遊技情報表示装置900が起立位置に移動したことを検知する起立位置センサ953、及び遊技機毎遊技情報表示装置900が傾斜位置に移動したことを検知する傾斜位置センサ954と接続され、更に、ステッピングモータ916と接続されている。
さらに、制御部920は、通信用I/F923を介してパチンコ遊技機100及びサンド400と通信可能に接続されており、パチンコ遊技機100及びサンド400から供給された各種データを表示画面900Aに表示させることができ、また、ボタン902〜908及びタッチパネル924を介して入力された操作入力に基づいて、種々のデータをパチンコ遊技機100及びサンド400に送信することができる。また、制御部920は、通信用I/F923及びサンド400を介してサーバ960と通信可能に構成されている。なお、通信用I/F923を複数設けて、パチンコ遊技機100に接続される通信用I/F923とサンド400に接続される通信用I/F923とを個別に設けるようにしてもよい。
図27は、CPU921による更新情報受信時処理手順を示すフローチャートである。この処理は、サーバ960から加算情報や減算情報が送信される毎に実行される割込み処理である。
図27のステップS211において、CPU921は、加算情報を受信したか否かを判断する。ここで肯定結果が得られると、このことは、図16のステップS122においてサンド400における計数結果(加算情報)が遊技機毎遊技情報表示装置900に送信されることによって、遊技機毎遊技情報表示装置900が加算情報を受信したことを意味しており、CPU921は、ステップS211からステップS212へ処理を移して、サンド400から送信された加算情報に基づいて、加算情報受信時処理(図28を参照して後述する)を実行する。この処理では、計数された計数結果(加算情報)を大当り毎に異なる表示態様で表示画面900Aに表示させる処理等が実行されるとともに、メモリ922の所有数に関する情報を加算更新する。
なお、サンド400における計数結果(加算情報)は、サーバ960に送信されることによって、当該サーバ960を介して遊技機毎遊技情報表示装置900が受信するようにしてもよい。
CPU921は、ステップS212の処理の後、又はステップS211において否定結果が得られた場合、ステップS213へ処理を移して、減算情報を受信したか否かを判断する。ここで肯定結果が得られると、このことは、図17のステップS136においてサンド400における遊技球の払出処理の結果、サンド400から払出数を表す情報(減算情報)が遊技機毎遊技情報表示装置900に送信されることによって、遊技機毎遊技情報表示装置900が当該減算情報を受信したことを意味しており、CPU921は、ステップS213からステップS214へ処理を移して、サンド400から送信された減算情報に基づいて、減算情報受信時処理としてメモリ922の所有数に関する情報を減算更新する。
なお、サンド400からの払出数を表す情報(減算情報)は、サーバ960に送信されることによって、当該サーバ960を介して遊技機毎遊技情報表示装置900が受信するようにしてもよい。
これにより、図16に示した貸出処理によって遊技者の所有数が増加した場合には、遊技機毎遊技情報表示装置900のメモリ922の所有数も加算更新され、これに対して、図17に示した払出処理によって遊技者の所有数が減少した場合には、遊技機毎遊技情報表示装置900のメモリ922の所有数も減算更新される。すなわち、貸出処理や払出処理によって遊技者が所有する遊技球数である所有数が増加又は減少することに伴って、遊技機毎遊技情報表示装置900において記憶される所有数の情報も更新されることになる。
CPU921は、ステップS214の処理の後、又はステップS213において否定結果が得られた場合、ステップS215へ処理を移して、特賞発生情報を受信したか否かを判断する。ここで肯定結果が得られると、このことは、パチンコ遊技機100において大当りなどの遊技者にとって有利な遊技状態が発生した結果、パチンコ遊技機100から特賞発生情報が遊技機毎遊技情報表示装置900に送信されることによって、遊技機毎遊技情報表示装置900が当該特賞発生情報を受信したことを意味しており、CPU921は、ステップS215からステップS216へ処理を移して、特賞発生情報受信時処理を実行する。
なお、パチンコ遊技機100からの特賞発生情報は、サーバ960に送信されることによって、当該サーバ960を介して遊技機毎遊技情報表示装置900が受信するようにしてもよい。
ステップS216において、CPU921は、特賞発生情報受信時処理として、特賞中フラグに1をセットし、延長中フラグに0をセットする。特賞中フラグとは、遊技状態が大当りなどの遊技者にとって有利な遊技状態中であるか否かを示すフラグであり、フラグの値が1の場合には有利な遊技状態中、0の場合には有利な遊技状態中でないことを示す。また、延長中フラグとは、有利な遊技状態の終了後からの経過時間が所定時間以内である否かを示すフラグであり、フラグの値が1の場合には所定時間以内であり、0の場合には所定時間を超えたことを示す。また、CPU921は、ランプ901を所定の態様で点灯させることにより遊技状態が有利な遊技状態中であることを報知する。また、CPU921は、表示画面900Aに遊技状態が有利な遊技状態であることを示す画像を表示する。
CPU921は、ステップS216の処理の後、又はステップS215において否定結果が得られた場合、ステップS217へ処理を移して、特賞終了情報を受信したか否かを判断する。ここで肯定結果が得られると、このことは、パチンコ遊技機100において大当りなどの遊技者にとって有利な遊技状態が終了した結果、パチンコ遊技機100から特賞終了情報が遊技機毎遊技情報表示装置900に送信されることによって、遊技機毎遊技情報表示装置900が当該特賞終了情報を受信したことを意味しており、CPU921は、ステップS217からステップS218へ処理を移して、特賞終了情報受信時処理を実行する。
なお、パチンコ遊技機100からの特賞終了情報は、サーバ960に送信されることによって、当該サーバ960を介して遊技機毎遊技情報表示装置900が受信するようにしてもよい。
ステップS218において、CPU921は、特賞終了情報受信時処理として、特賞中フラグに0をセットし、延長中フラグに1をセットする。また、CPU921は、タイマに所定時間(例えば、1分)をセットする。この所定時間の値は、図示しないタイマ割り込み処理により減算されて0になった場合、CPU921は延長フラグに0をセットする。また、CPU921は、ランプ901を消灯させることにより遊技状態が有利な遊技状態中でなくなったことを報知する。また、CPU921は、表示画面900Aに遊技状態が有利な遊技状態でなくなったことを示す画像を表示し、更新情報受信時処理を終了する。
これに対して、ステップS217において否定結果が得られると、このことは、特賞終了情報を受信していないことを意味しており、CPU921は、更新情報受信時処理を終了する。
なお、図示はしていないが、更新情報受信時処理においてCPU921は、時短状態発生情報を受信した場合には、時短中フラグを1にセットし、時短状態終了情報を受信した場合には、時短中フラグを0にセットする。
図28は、CPU921による加算情報受信時処理手順を示すフローチャートである。この処理は、図27のステップS212において呼び出される処理である。
図28のステップS231において、CPU921は、特賞中フラグ又は延長中フラグが1であるか否かを判断する。ここで、肯定結果が得られると、このことは、大当りなどの遊技者にとって有利な遊技状態中、又は、当該有利な遊技状態の終了後からの経過時間が所定時間以内であることを意味しており、CPU921は、ステップS231からステップS232へ処理を移して、今回のフラグが前回のフラグと同一であるか否かを判断する。ここで、否定結果が得られると、CPU921は、ステップS232からステップS233へ処理を移して、前回のフラグは延長中フラグか否かを判断する。ここで、肯定結果が得られると、このことは、今回のフラグが特賞中フラグであり前回のフラグが延長中フラグであるため、前回の有利な遊技状態が一旦終了した後、有利な遊技状態が新たに開始されたことを意味する。したがって、CPU921は、ステップS233からステップS234に処理を移して、異色加算表示処理を実行する。
具体的には、CPU921は、ステップS234において、図23に示したように、今回の有利な遊技状態にて計数された計数結果(加算情報)を示す遊技球画像83の色を、前々回と前回の有利な遊技状態にて計数された計数結果(加算情報)を示す遊技球画像81,82の色と異ならせて表示画面900Aに表示する。その後、CPU921は、加算情報受信時処理を終了する。
CPU921は、ステップS232において肯定結果が得られた場合、又はステップS233において否定結果が得られた場合、即ち、特賞中フラグが継続して1であり有利な遊技状態が継続しているか、延長中フラグが継続して1であり有利な遊技状態終了後の所定時間が経過する前であるか、特賞中フラグが1である状態から延長中フラグが1である状態に変化して有利な遊技状態の終了後の所定時間のタイマカウントが開始された時点である場合には、ステップS235に処理を移して、同色加算表示処理を実行する。
具体的には、CPU921は、ステップS235において、図23及び図24に示したように、今回の有利な遊技状態にて計数された計数結果(加算情報)を示す遊技球画像83の色を、今回の有利な遊技状態が終了するまで同色(例えば、青色)で表示画面900Aに表示する。さらに、CPU921は、当該計数結果(加算情報)をメモリ922に記憶する。記憶方法としては、今回の大当り遊技状態における計数結果の値と、前回までの大当り遊技状態における計数結果の累計値とを合計した新たな累計値、及び、今回の大当り遊技状態における計数結果の値を記憶する。これにより、遊技機毎遊技情報表示装置900は、図24で示したような現在の持ち玉数、及び各回の大当り遊技状態にて獲得した持ち玉数を管理できる。また、今回の有利な遊技状態の終了後であっても、所定時間が経過するまでは、計数された(加算情報)を示す遊技球画像83の色を同色で表示画面900Aに表示する。その後、CPU921は、加算情報受信時処理を終了する。なお、図27のステップS214の減算情報受信時処理が実行されることにより、各回の大当り遊技状態にて獲得した持ち玉がなくなりそうになった時(例えば、所定の閾値以下となった時)CPU921は、その旨の報知を実行してもよい。
CPU921は、ステップS231において否定結果が得られた場合、即ち、特賞中フラグも延長中フラグも1でなく有利な遊技状態とその後の所定時間が経過した後である場合、ステップS231からステップS236に処理を移して時短中フラグが1であるか否かを判断する。ここで否定結果が得られた場合、CPU921は、ステップS237に処理を移して非正規出玉加算表示処理を実行する。具体的には、CPU921は、ステップS237において、図25に示したように、通常遊技状態においてサンド400により計数された計数結果(加算情報)を示す遊技球画像84の色を、有利な遊技状態にて計数された計数結果(加算情報)を示す遊技球画像の色とは異なる色(例えば、黒色)で表示画面900Aに表示する。その後、CPU921は、ステップS238に処理を移す。
ここで、通常遊技状態では、入賞による遊技球の増加は大当りなどの遊技者にとって有利な遊技状態における遊技球の増加より少ないので、上皿125が遊技球で満たされる頻度は少ない。よって、遊技者がサンド400に遊技球の計数をさせる頻度は少ないと考えられる。したがって、通常遊技状態においてサンド400により計数された計数結果(加算情報)は、遊技球の持込み等の不正行為による場合が想定され得る。この場合、表示画面900Aに遊技球画像84を黒色のように、大当りなどの有利な遊技状態にて計数された遊技球に対応する遊技球画像の色とは異なる色で表示することにより、不正行為に基づいて計数された可能性があることが示される。また、「通常中」という文字画像を斜体等にフォントを変えたり、点滅させたりした旨を示す情報をサーバ960に送信する。これにより、遊技場の管理者は、不正行為が行われた可能性があることを把握できる。
CPU921は、ステップS238において、サーバ960に非正規出玉加算信号を送信する。具体的には、CPU921は、サンド400を介してサーバ960に非正規出玉を加算した可能性のある旨を示す信号である非正規出玉加算信号を送信する。なお、非正規出玉加算信号は、サンド400を介さずにサーバ960に送信されてもよい。その後、CPU921は、ステップS239へ処理を移す。
ここで、非正規出玉加算信号がサーバ960に送信されると、サーバ960では、当該信号の受信時においてサーバ960の記憶部(図示せず)に記憶されている、累計セーフ数、累計アウト数、累計貸出数、累計再プレー数、累計計数数に基づいて、累計セーフ数と累計貸出数と累計再プレー数との和から累計アウト数と累計計数数との和を差し引いた値を推定台皿玉数として算出する。そして、算出された推定台皿玉数が所定の閾値より小さい場合、サーバ960は、遊技球の持込みがあったと判断し、不正が行われた旨の結果データを遊技機毎遊技情報表示装置900にサンド400を介して(又はサーバ960から直接)送信する。一方、算出された推定台皿玉数が所定の閾値以上の場合、サーバ960は、遊技球の持込みはなかったと判断し、不正は行われなかった旨の結果データを遊技機毎遊技情報表示装置900にサンド400を介して(又はサーバ960から直接)送信する。
CPU921は、ステップS239において、サーバ960からサンド400を介して(又はサーバ960から直接)当該結果データを受信したか否かを判断し、受信しない場合には、ステップS239の処理を繰り返し、当該結果データを受信した場合には、ステップS240へ処理を移す。
CPU921は、ステップS240において、サーバ960からサンド400を介して(又はサーバ960から直接)受信した結果データが、不正が行われなかった旨の結果データであった場合、ステップS237の非正規出玉加算表示処理で、黒色で表示された遊技球画像の色を、前回の有利な遊技状態での遊技球画像の色と同じ色に変更して表示する。これは、パチンコ遊技機100では、遊技者は、上皿125及び下皿126に遊技球を貯めておく場合があり、この場合、貯めておいた遊技球の一部が計数されると、その分の遊技球は、正規に計数された遊技球であるので、前回の有利な遊技状態で獲得された遊技球であるとみなしてもよいという理由による。
一方、受信した結果データが、不正が行われた旨の結果データであった場合、ステップS237の非正規出玉加算表示処理で、黒色で表示された遊技球画像の色をそのまま維持して表示する。その後、CPU921は、加算情報受信時処理を終了する。
なお、不正が行われたか否かをサーバ960で判断するようにしたが、ステップS237の非正規出玉加算表示処理で、遊技球画像を黒色で表示する前に遊技機毎遊技情報表示装置900がサーバ960に遊技情報(累計セーフ数、累計アウト数、累計貸出数、累計再プレー数、累計計数数)を要求してもよい。この場合、遊技機毎遊技情報表示装置900のCPU921は、累計セーフ数と累計貸出数と累計再プレー数との和から累計アウト数と累計計数数との和を差し引いた値を推定台皿玉数として算出する。そして、算出された推定台皿玉数が所定の閾値より小さい場合、遊技球の持込みがあったと判断し、ステップS237の非正規出玉加算表示処理で、遊技球画像を黒色で表示する。この場合、CPU921は、サンド400により計数された計数結果を無効として現在の持ち玉に加算しないようにしてもよいし、不正行為が行われた旨の報知画像を表示画面900Aに表示するなどしてもよい。一方、算出された推定台皿玉数が所定の閾値以上の場合、CPU921は、遊技球の持込みはなかったと判断し、ステップS237の非正規出玉加算表示処理で、遊技球画像を、前回の有利な遊技状態での遊技球画像の色と同じ色で表示する。
CPU921は、ステップS236において肯定結果が得られた場合、即ち、時短中フラグが1である場合、ステップS241に処理を移し、特定色加算表示処理を実行する。具体的には、CPU921は、大当りなどの遊技者にとって有利な遊技状態が終了した後の時短状態である場合、計数された計数結果(加算情報)を示す遊技球画像の色を、特定の色(例えば、金色)で表示画面900Aに表示する。
時短状態では、普通図柄抽籤の当選確率が高確率状態となり、図6を参照して説明した始動口143の左右の両側に設けられている羽根部材143Aが開放状態となり易くなる。羽根部材143Aが開放状態となる場合、普通電動役物(羽根部材143A)のサポート(所謂、電サポ)によって始動口143へ遊技球が入りやすくなり、特別図柄ゲームの保留球が貯まりやすくなる。よって、熟練者は、羽根部材143Aが開放状態である場合にのみ遊技球を発射して始動口143への入球を狙って持ち玉を増加させる、所謂止め打ちを行う場合がある。
したがって、時短状態において計数された計数結果(加算情報)を示す遊技球画像の色を、特定の色(例えば、金色)で表示画面900Aに表示することにより、熟練者にしばしば見られる時短中の持ち玉の増加に関してその増加数を視認可能となるので、遊技者の満足度を向上させることが可能となる。また、止め打ち等の攻略打ちを禁止している遊技場では、管理者の目を盗んで禁止されている攻略打ちをしている遊技者を特定可能となる。特定色加算表示処理が終了すると、CPU921は、加算情報受信時処理を終了する。
以上説明した第1の実施形態によれば、今回の大当り遊技状態の発生中に計数された遊技球数に関連する遊技球画像83を他の契機(例えば、前回や前々回の大当り遊技状態の発生中)において計数された遊技球数に関連する遊技球画像82とは異なる表示態様で表示させるので、獲得遊技球数に関連する遊技球画像を大当り遊技状態の期間ごとに区別して表示できる。よって、例えば前回の大当りにて獲得した遊技球を使い切ったら終了しよう、前回と前々回の大当りにて獲得した遊技球を使い切ったら終了しようなどと考える遊技者に対して、遊技終了時期の目安を与えることが可能となり、より遊技者のニーズに応えられる情報を表示する遊技機毎遊技情報表示装置900を提供できる。
また、大当り遊技状態中は基本的に持ち玉が増加していくが、計数タイミングと必ずしも同期するわけではなく、大当り遊技状態終了後の所定時間(例えば、1分間)の間も遊技者は獲得した遊技球を計数することが多々ある。よって、大当り遊技状態の終了後から所定時間が経過するまでの間に計数された遊技球数に関連する遊技球画像を、大当り遊技状態中に計数された遊技球数に関連する遊技球画像と同じ表示態様で表示させるので、1回の大当り遊技状態における獲得遊技球数に関連する遊技球画像の信頼度をより高くできる。
また、大当り遊技状態中及び大当り遊技状態終了後から所定時間(例えば、1分間)が経過するまでの間に計数された遊技球数に関連する遊技球画像と、それ以外の期間である通常遊技状態などに計数された遊技球数に関連する遊技球画像と、を異なる表示態様で表示させる。よって、通常遊技状態中などに計数された遊技球数に関連する遊技球画像を、大当り遊技状態中とその後の所定時間に計数された遊技球数に関連する遊技球画像と区別できる。したがって、遊技球が増加しにくい通常遊技状態中などにおいて計数された遊技球は、持込み等の不正な遊技球である可能性があるため、不正があった場合には不正遊技者を特定することができる。
(第2の実施形態)
図29は、第2の実施形態に係る遊技場システム1000の全体構成を示す図である。本実施の形態では、遊技機として、遊技球が遊技機内部に封入された状態で遊技が進行するいわゆる封入式遊技機が用いられる。なお、本発明に係る遊技媒体とは、本実施の形態では、実際の遊技球は勿論、更に、遊技球に関するデータ(例えば、遊技球の個数のデータ等)も含む。
[パチンコ遊技機及び遊技媒体管理装置]
まず、本実施形態のパチンコ遊技機1100において行われるパチンコゲームについて説明する。このパチンコゲームは、ユーザの操作に応じて遊技球が発射され、その遊技球が各種入賞することによって、遊技球の払出制御が行われるゲームである。
また、このパチンコゲームには、特別図柄を用いる特別図柄ゲーム、普通図柄を用いる普通図柄ゲームが含まれている。これら特別図柄ゲームにおいて大当りとなったときや、普通図柄ゲームにおいて当りとなったときには、相対的に、遊技球が入賞する可能性が増大し、遊技球の払出制御が行われ易くなる。
また、各種入賞には、特別図柄ゲームにおいて特別図柄の可変表示が行われる一つの条件である特別図柄始動入賞や、普通図柄ゲームにおいて普通図柄の可変表示が行われる一つの条件である普通図柄始動入賞も含まれている。
特別図柄始動入賞があった場合には、大当り判定用のカウンタ、図柄決定用のカウンタから乱数値が抽出され、各乱数値が記憶されることとなる。
一方、普通図柄始動入賞があった場合には、当り判定用のカウンタから乱数値が抽出され、乱数値が記憶されることとなる。
特別図柄ゲームにおいては、最初に、特別図柄の可変表示を開始する条件が成立したか否かが判定される。この場合において、上述した特別図柄始動入賞によって乱数値が記憶されているか否かが参照され、乱数値が記憶されていることを一つの条件として、特別図柄の可変表示を開始すると判定される。
そして、大当り判定用のカウンタから抽出された乱数値が参照され、大当りとするか否かの大当り判定が行われる。次に、図柄決定用のカウンタから抽出された乱数値と、上述した大当り判定結果と、が参照され、停止表示させる特別図柄を決定する停止図柄決定が行われる。
次に、変動パターン決定用のカウンタから乱数値が抽出され、その乱数値と、上述した大当り判定結果と、上述した停止図柄と、が参照され、特別図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定が行われる。次に、演出パターン決定用のカウンタから乱数値が抽出され、その乱数値と、上述した大当り判定結果と、上述した停止図柄と、上述した変動パターンと、が参照され、特別図柄の可変表示に伴って実行する演出パターン決定が行われる。
そして、上述したように決定された大当り判定の結果、停止表示させる特別図柄、特別図柄の変動パターン、特別図柄に伴う演出パターンが参照され、特別図柄の可変表示の表示制御を行う可変表示制御、所定の演出を行う演出制御が実行される。
そして、大当り判定結果が大当りとなると判定された場合、可変表示制御、演出表示制御が終了した後に、大当り遊技を行う大当り遊技制御が実行される。この大当り遊技制御においては、上述した各種入賞の可能性が増大することとなる。一方、大当りとならないと判定された場合には、大当り遊技制御が実行されない。
そして、大当り遊技制御が終了した場合に、遊技状態を移行させるための遊技状態移行制御が行われる。この遊技状態移行制御においては、大当り遊技状態とは異なる通常時における遊技状態の管理が行われる。例えば、上述した大当り判定において、大当りと判定される確率が増大する確変状態であったり、特別図柄や普通図柄の可変表示において、その可変表示時間を短縮させる時短状態であったり、各種の遊技状態に移行させることがある。そして、再度、特別図柄の可変表示を開始させるか否かが繰り返し判定されることとなる。
一方、普通図柄ゲームにおいては、最初に、普通図柄の可変表示を開始する条件が成立したか否かが判定される。この場合において、上述した普通図柄始動入賞によって乱数値が記憶されているか否かが参照され、乱数値が記憶されていることを一つの条件として、普通図柄の可変表示を開始すると判定される。
そして、当り判定用のカウンタから抽出された乱数値が参照され、当りとするか否かの大当り判定が行われる。次に、上述した当り判定結果が参照され、普通図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定が行われる。
そして、上述したように決定された当り判定の結果、普通図柄の変動パターンが参照され、普通図柄の可変表示の表示制御を行う可変表示制御、所定の演出を行う演出制御が実行される。
そして、可変表示制御、演出表示制御が終了した場合に、当りとなるか否かが判定され、当りとなったと判定された場合には、当り遊技を行う当り遊技制御が実行される。この当り遊技制御においては、上述した各種入賞の可能性、特に、特別図柄ゲームにおける特別図柄始動入賞の可能性が増大することとなる。一方、当りとならないと判定された場合には、当り遊技制御が実行されない。そして、再度、普通図柄の可変表示を開始させるか否かが繰り返し判定されることとなる。
このように、パチンコゲームは、ユーザの操作に応じて発射された遊技球が各種入賞すること以外に、特別図柄ゲームにおいて大当りとなるか否か、遊技状態の移行状況、普通図柄ゲームにおいて当りとなるか否かによって、遊技球の払出制御が行われ易くなるゲームである。
なお、本実施形態においては、各種の乱数値の抽出は、プログラムを実行することによって乱数値を生成するソフト乱数方式を用いているが、これに限らず、例えば、所定周期で乱数が更新される乱数発生器を備え、その乱数発生器におけるカウンタ(所謂、リングカウンタ)から乱数値を抽出するハード乱数方式を用いてもよい。この場合において、所定周期とは異なるタイミングで、乱数値の初期値を決定することによって、所定周期で同じ乱数値が抽出されることを防止することができる。
次に、本実施形態の遊技場システム1000について説明する。図29に示すように、遊技場システム1000においては、複数のパチンコ遊技機1100が設置されており、各パチンコ遊技機1100には遊技媒体管理装置1400及び遊技機毎遊技情報表示装置900が併設されている。
遊技媒体管理措置1400は、パチンコ遊技機1100に対して通信可能に接続されており、パチンコ遊技機1100において使用される遊技球の貸出しを行う機能やパチンコ遊技機1100において払い出される遊技球1011の数を管理する機能などを有している。ここで、遊技球の管理はデータ管理されており、例えば、遊技者が持ち球を得るとは、データ管理上遊技媒体を得ることを表し、遊技媒体とは遊技球を含み遊技を行う上で使用される遊技者の所有数に関するデータをも含み得るものとする。
遊技場システム1000には、各パチンコ遊技機1100を管理するためのサーバ960が設けられている。パチンコ遊技機1100における遊技状態は、当該パチンコ遊技機1100に併設された遊技媒体管理装置1400を介してサーバ960に送信される。サーバ960は、遊技場システム1000に設けられた各パチンコ遊技機1100の遊技状態を記憶し、これを管理している。
遊技機毎遊技情報表示装置900は、サーバ960に対して通信可能に接続されており、当該遊技機毎遊技情報表示装置900を併設したパチンコ遊技機1100の遊技状態に関する情報をサーバ960から取得してこれを表示する。
なお、本実施形態の遊技機毎遊技情報表示装置900及びサーバ960は、第1の実施形態の遊技機毎遊技情報表示装置900及びサーバ960と同様の構成を有している。但し、第1の実施形態においては、特賞発生情報がパチンコ遊技機100から直接サーバへ送信されるように構成されていたが、第2の実施形態においては、特賞発生情報はパチンコ遊技機1100から遊技媒体管理装置1400を介してサーバ960へ送信されるようになっている。
パチンコ遊技機1100は、発射装置1110と、球磨き装置1120と、揚送装置1130とを有している。発射装置1110は、パチンコ遊技機1100の前面に設置された透過性を有する板状の保護ガラスによって覆われた遊技領域1140の上方に位置し、遊技領域1140に対して上方から遊技球1011を発射する。これにより、パチンコ遊技機1100ではいわゆる戻り玉を回避することができる。戻り玉とは、遊技領域の下方に設けられた発射装置から発射された遊技球が上方に向かって通路を通って当該通路終端から遊技領域へと放出される構造の一般的な遊技機において生じる現象であり、通路を通って上方に向かった遊技球が通路終端から遊技領域に放出されず、通路を上方から下方に向かって通り、再び発射装置へと戻ってくる現象をいう。
球磨き装置1120は、遊技領域1140を転動した後に遊技領域1140から排出された遊技球1011を磨く。揚送装置1130は、球磨き装置1120により磨かれた遊技球1011を上方へと搬送して、発射装置1110へと導く。遊技球1011はパチンコ遊技機1100の外部に排出されずに、パチンコ遊技機1100において一定数(例えば、50個)の遊技球1011が一連の経路を循環するように構成されている。遊技球1011がパチンコ遊技機1100の外部に排出されないため、パチンコ遊技機1100には外部に排出された遊技球1011を一時的に保持するための上皿や下皿は設けられていない。ここで、一連の経路とは、具体的には、発射装置1110、遊技領域1140、球磨き装置1120、揚送装置1130である。
パチンコ遊技機1100では遊技球1011が外部に排出されないことから、遊技者の手元に遊技球1011が実際にあるわけではなく、遊技を行うことにより遊技球1011が現実に増減するわけではない。パチンコ遊技機1100において、遊技者は遊技媒体管理装置1400からの貸出により持ち球を得てから遊技を開始する。そして、発射装置1110から遊技球1011が発射されることにより遊技者の持ち球である所有数が消費され、当該所有数が減少する。この減少した所有数を表す情報を減算情報と呼ぶ。また、遊技球1011が遊技領域1140に設けられた各入賞口などを通過することにより、入賞口に応じて設定された条件に従った数だけ払出が行われ、所有数が増加する。この増加した所有数を表す情報を加算情報と呼ぶ。さらに、遊技媒体管理装置1400からの貸出によっても、所有数が増加する。
なお、本実施形態において、「遊技媒体の消費、貸出および払出」とは、持ち球(所有数)の消費、貸出および払出が行われることを示す。また、「遊技媒体の増減」とは、消費、貸出および払出によって所有数が増減することを示す。また、「遊技媒体の消費、貸出および払出に伴う遊技媒体の増減に関するデータ」とは遊技球1011が発射されることによる所有数の減少と、貸出および払出による所有数の増加とに関するデータである。
パチンコ遊技機1100は、払出制御基板(後述)及びタッチパネル式液晶表示器1102を有している。主制御基板は、遊技球1011が各入賞口などの通過を検出する各種センサに接続されている。払出制御基板は、遊技者の持ち球の数である所有数を管理している。例えば、遊技球1011が各入賞口を通過した場合には、そのことによる遊技球1011の払出個数を所有数に加算する。また、遊技球1011が発射されると所有数を減算する。払出制御基板は、遊技者の球貸しや計数操作により、所有数に関するデータを遊技媒体管理装置1400へ送信する。また、タッチパネル式液晶表示器1102は、遊技媒体管理装置1400で管理する遊技価値から持ち球への変換(球貸し)や、持ち球の計数(返却)の要求を受け付ける。そして、これらの要求を遊技媒体管理装置1400を介して払出制御基板に伝え、払出制御基板が現在の所有数に関するデータを遊技媒体管理装置1400に送信するように指示する。
ここで、「遊技価値」とは、貨幣・紙幣、プリペイド媒体、トークン、電子マネーおよびチケットなどであり、遊技媒体管理装置1400によって持ち球に変換することが可能であるものを示す。なお、本実施形態において、遊技媒体管理装置1400は、いわゆるCRユニットであり、紙幣およびプリペイド媒体などを受付可能に構成されている。また、計数された持ち球は、遊技システム1000が設置される遊技場などにおいて、景品交換などに用いることができる。
遊技媒体管理装置1400は、紙幣を挿入可能な紙幣挿入口1421と、プリペイド媒体を挿入可能なプリペイド媒体挿入口1422と、を有している。これにより、遊技媒体管理装置1400は、外部から紙幣およびプリペイド媒体を受け付けることができ、遊技価値の管理を行うことができる。なお、図示していないが、遊技媒体管理装置1400は遊技者を特定するための会員IDなどの情報が記録された会員カードを挿入可能な挿入口も有していてもよい。なお、本実施形態では、遊技媒体管理装置1400で受け付けた遊技価値を「残高」という。また、遊技媒体管理装置1400は、残高に関するデータおよび貸出に関するデータをパチンコ遊技機1100に送信する。このデータに基づいて、パチンコ遊技機1100は、残高および所有数についての表示を行う。また、パチンコ遊技機1100において遊技者が持ち球の計数(返却)操作を行った場合は、遊技媒体管理装置1400はパチンコ遊技機1100から送信される所有数に関するデータを受信する。
図30に示すように、パチンコ遊技機1100は、遊技領域1140の前面に前面ガラスを設け、当該前面ガラスを通じて遊技領域1140を視認可能とする構成を備えている。遊技領域1140には、遊技球通過時に賞球が得られる始動口1141Aや入賞口1141B、常閉状態の大入賞口1144が設けられており、これらの各入賞口を通過した遊技球1011は、ガイド経路1147を介して球磨き装置1120(図29)へ導かれる。また、遊技領域1140には、始動口1141A、入賞口及び大入賞口1144のいずれにも入賞しなかった遊技球(いわゆるアウト玉)を遊技領域1140から遊技盤の裏側の球磨き装置1120に導く回収口1146が設けられている。このように、遊技領域1140に打ち出された遊技球1011は、入賞口のいずれかを通過した場合及び入賞口を通過せずに回収口1146に回収された場合のいずれの場合であっても、球磨き装置1120に導かれるように構成されている。
また、遊技領域1140には、始動口1141Aへの遊技球の入賞(通過)に伴い図柄を変動表示する図柄表示ユニットとしての遊技盤用液晶表示器2073が設けられている。
パチンコ遊技機1100の正面部の所定位置(遊技者から視認可能な位置)には、タッチパネル式液晶表示器1102が設けられている。なお、本実施形態において、タッチパネル式液晶表示器1102は、ベースドアの正面部の所定位置(遊技領域1140を避けた位置)に固定されているが、タッチパネル式液晶表示器1102の固定位置は、これに限られず、例えば、パチンコ遊技機1100の上部(図29、図30において遊技機毎遊技情報表示装置900が設けられる位置またはその隣接位置など)または側部もしくは下部などパチンコ遊技機1100のベースドアや外枠(台枠)といったパチンコ遊技機1100を構成する構造体の一部であって遊技領域1140を避けた位置、またはパチンコ遊技機1100に併設される遊技媒体管理装置1400の一部、または当該パチンコ遊技機1100が設けられる島設備の一部に設けるようにすればよい。
タッチパネル式液晶表示器1102は、パチンコ遊技機1100の例えばベースドアに組み込まれたタッチ操作可能な表示ユニットであり、遊技媒体管理装置1400への指示を入力するための操作部として機能するとともに、遊技媒体管理装置1400から送信される情報を表示するように構成されている。
具体的には、タッチパネル式液晶表示器1102の画面には、再プレイ表示領域1102A、返却表示領域1102B、球貸表示領域1102C及び残高表示領域1102Dが設けられている。
再プレイ表示領域1102A、返却表示領域1102B及び球貸表示領域1102Cは、遊技者の入力を受け付けるための入力用の領域である。
再プレイ表示領域1102Aは、再プレイ貯玉がある場合にのみ入力の受け付けが有効となる領域である。再プレイ貯玉とは、前日以前に遊技した際の持ち球を持ち越すことを意味する。遊技者が際プレイ表示領域1102Aをタッチ操作することにより、当該遊技者に貯玉がある場合には、貯玉を遊技に用いることが可能となる。
なお、再プレイ貯玉は、前日以前に遊技した際の持ち球を持ち越す場合に限られず、当日分であってもよい。この場合、当日に遊技した際の持ち球が貯玉としてある場合には、当該貯玉を遊技に用いることが可能となる。
返却表示領域1102Bは、遊技媒体管理装置1400に挿入されているICカードなどのカード媒体を返却(カード挿入口から排出)させるための指示を遊技者が入力するための領域である。遊技者がこの領域をタッチ操作することにより、パチンコ遊技機1100から遊技媒体管理装置1400へ返却指示コマンドが送信される。
球貸表示領域1102Cは、球貸動作を要求するための操作領域であり、遊技者がこの領域をタッチ操作することにより、パチンコ遊技機1100から遊技媒体管理装置1400へ球貸指示コマンドが送信される。
残高表示領域1102Dは、遊技媒体管理装置1400において外部から紙幣またはプリペイド媒体などの遊技価値を受け付けた場合に、その遊技価値のうち持ち球(所有数)に変換可能である額が表示される。この額は、球貸表示領域1102Cが操作されて残高が更新された場合に、当該更新された結果に応じて表示内容も更新される。
また、パチンコ遊技機1100の正面部には、遊技球数表示装置2024及び計数ボタン2025が設けられている。遊技球数表示装置2024は、遊技者の持ち球の数(所有数)を表示するものである。計数ボタン2025は、遊技者の持ち球を計数して遊技媒体管理装置1400へ送信するためのボタンであり、遊技者がこのボタンを操作すると、当該操作されている間に、遊技球数表示装置2024に表示されている所有数が順次減っていき、減った分の球数のデータが、計数された球数のデータとしてパチンコ遊技機1100から遊技媒体管理装置1400へ送信される。
また、パチンコ遊技機1100の正面下部の側方には、遊技球を打ち出すために操作するハンドル2026が設けられている。遊技者がこのハンドルを回動操作することにより、回動角度に応じた強度で遊技球が打ち出されるようになっている。
次に、パチンコ遊技機1100及び遊技媒体管理装置1400の機能について説明する。図31は、パチンコ遊技機1100及び遊技媒体管理装置1400の構成を示すブロック図である。
図31に示すように、パチンコ遊技機1100においては、主制御基板1540、演出制御基板1550、操作部装置1560、操作部接続基板1570、遊技球数表示基板1580及び払出制御基板1590を有している。
主制御基板1540は、払出制御信号送信回路1541、入賞表示データ送信回路1542、センサ検出回路1543、メインCPU1544、メインRAM1545及びメインROM1546を有している。
また、主制御基板1540には、各入賞口センサ2101、不正検出センサ2102、入賞表示装置2103、特別図柄表示装置2104及び普通図柄表示装置2105が接続されている。
各入賞口センサ2101は、各入賞口(始動口1141A、入賞口1141B、大入賞口1144)に設けられ、これらの入賞口を遊技球1011が通過したことを検出して検出信号を出力するものである。
不正検出センサ2102は、具体的には磁石センサ及び電波センサによって構成されている。磁石センサは、パチンコ遊技機1100における異常な磁気を検出する。これにより、磁石を利用して遊技球を操作するといった不正行為を防止することができる。電波センサは、パチンコ遊技機1100における異常な電波を検出する。これにより、パチンコ遊技機1100に対して電波を照射したり放電させたりすることにより、当該パチンコ遊技機1100の誤動作を誘発させるといった不正行為を防止することができる。
入賞表示装置2103は、各入賞口に遊技球が入賞した場合に、入賞口毎に設定された獲得遊技球数を表示するための表示装置である。
特別図柄表示装置2104は、特別図柄ゲームにおいて特別図柄の可変表示を行うものである。この特別図柄表示装置2104において、特別図柄の導出表示が行われ、導出表示された特別図柄が特定の表示態様になったことに基づいて、遊技状態を遊技者に有利な大当り遊技状態に移行することとなる。
普通図柄表示装置2105は、遊技領域1140の上方に設けられた球通過検出器(図示せず)の近傍を遊技球が通過したことを当該球通過検出器が検出した場合に、普通図柄の変動表示を行う装置である。この普通図柄が所定の図柄として停止表示されたときには、始動口1141Aの左右の両側に設けられている羽根部材1143(図30)が閉鎖状態から開放状態となり、始動口に遊技球が入り易くなるようになる。
主制御基板1540のセンサ検出回路1543は、各入賞センサ2101、不正検出センサ2102から出力される信号に基づいて検出結果を判別する回路である。
主制御基板1540の払出制御信号送信回路1541は、センサ検出回路1543において得られた各入賞口センサ2101の検出結果に基づいて、払出制御信号を払出制御基板1590へ送信する回路である。
主制御基板1540の入賞表示データ送信回路1542は、センサ検出回路1543において得られた各入賞口センサ2101の検出結果に基づいて、入賞表示データを入賞表示装置2103へ送信する回路である。
演出制御基板1550は、サブCPU1601、ワークRAM1602及びプログラムROM1603を有している。
また、演出制御基板1550には、遊技盤用液晶表示器2073及びその他演出用装置2074が接続されている。演出制御基板1550のサブCPU1601は、主制御基板1540から受信した、各入賞口における入賞結果や特別図柄ゲームの結果などに応じた演出指示コマンドに基づいて、遊技盤用液晶表示器2073及びその他の演出用装置2074を制御することにより、演出表示を行う。この演出制御基板1550は、操作部接続基板1570を介して、遊技媒体管理装置1400(遊技機接続基板2401)との間で通信可能に接続されている。
また、操作部装置1560は、操作部接続基板1570を介して、遊技媒体管理装置1400(遊技機接続基板2401)との間で通信可能に接続されている。操作部装置1560は、タッチパネル式液晶表示器1102を有しており、タッチパネル式液晶表示器1102においてタッチ操作に基づいて出力される各種指示コマンドを遊技媒体管理装置1400(遊技機接続基板2401)へ送信する。また、操作部装置1560は、遊技媒体管理装置1400から、球貸しや清算が行われた結果を受信することで、タッチパネル式液晶表示器1102の表示内容を更新するようになっている。
遊技球数表示基板1580は、計数ボタン2025及び遊技球数表示装置2024を有しており、払出制御基板1590との間で通信可能に接続されている。計数ボタン2025の操作結果を払出制御基板1590へ送信すると共に、払出制御基板1590から遊技球数の更新情報を受信してこれを遊技球数表示装置に表示する。
払出制御基板1590は、払出制御信号受信回路1591、通信制御回路1592、発射制御回路1593、CPU1594、RAM1595及びROM1596を有している。また、払出制基板1590には、減算センサ2029、発射ハンドル2026及び発射装置1116と接続されている。
払出制御信号受信回路1591は、主制御基板1540の払出制御信号送信回路1541から送信される払出制御信号を受信し、当該信号に応じて払出制御を行う。払出制御とは、入賞といった遊技の結果に応じて遊技者に付与する遊技球数を加算情報として遊技媒体管理装置1400へ送信する処理を意味する。遊技媒体管理装置1400では、払出制御基板1590から送信された加算情報に基づいて、遊技者の所有数を加算処理する。
通信制御回路1592は、払出制御基板1590に接続された遊技球数表示基板1580、主制御基板1540、遊技媒体管理装置1400(遊技機接続基板2401)などの間の通信を制御する。
発射制御回路1593は、発射ハンドル2026が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、その回動角度に応じて発射装置1116の発射モータに電力を供給し、遊技球を発射させる制御を行う。
CPU1594は、ROM1596に記憶されているプログラムに従って払出制御などの各種制御処理を実行すると共に、制御処理の実行に必要な情報をRAM1595に記憶させる。
減算センサ2029は、発射装置1116における遊技球の出口に設けられており、発射装置1116から遊技球が発射されたこと(発射球)を検出し、検出結果を払出制御基板1590へ送信する。払出制御基板1590は、減算センサ2029からの検出信号を受信すると、これを減算情報として遊技媒体管理装置1400へ送信する。遊技媒体管理装置1400では、払出制御基板1590から送信された減算情報に基づいて、現在の遊技者の所有数を減算する。これにより、遊技媒体管理装置1400において管理される所有数が更新される。また、更新結果は、遊技媒体管理装置1400から払出制御基板1400を介して遊技球表示基板1580に送信され、これにより遊技球数表示装置2024に表示される持ち球数が更新される。
遊技媒体管理装置1400は、遊技機接続基板2401及び主基板2402を有している。主基板2402は、遊技機接続基板2401を介してパチンコ遊技機1100と通信を行うようになっている。主基板2402は、遊技媒体管理装置1400において受け付けた遊技価値の「残高」や、遊技者の持ち球である所有数を管理する。
図32は、パチンコ遊技機1100の主制御基板1540による主制御機能の説明に供するブロック図である。図32は、主制御機能の説明に必要な構成要素のみを示している。
図32において、主制御基板1540のセンサ検出回路1543は、各入賞口センサ2101からの検出信号に基づいて、入賞球の検出を行い、払出制御信号送信回路1541は、入賞球の検出結果に基づいて、払出制御基板1590(払出制御信号受信回路1591(図31))に対してこれに応じた信号を送信する。なお、図32において、払出制御信号受信回路1591は図示していないが、この払出制御信号受信回路1591は、図31に示したように、払出制御基板1590に設けられているものである。また、主制御基板1540のセンサ検出回路1543は、不正検出センサ2102からの検出信号に基づいて、不正の検出を行い、払出制御信号送信回路1541は、不正の検出結果に基づいて、払出制御基板1590(払出制御信号受信回路1591(図31))に対してこれに応じた信号を送信する。
主制御基板1540の主制御機能としては、入賞球検出機能、入賞表示機能及び不正検出機能がある。
入賞球検出機能は、各入賞口に入賞した遊技球の個数と各入賞口に設定された獲得遊技球数とを、主制御基板1540が、払出制御基板1590に対して一定間隔毎にシリアル信号(コマンド形式)として出力する機能である。
入賞表示機能は、センサ検出回路1543において、遊技球が各入賞口に入賞したことが検出された際に、入賞表示装置2103が、入賞口毎に設定された獲得遊技球数を入賞表示装置2103に表示する機能である。
不正検出機能は、不正検出センサ2102からの信号に基づいて、磁石エラー(不正検出センサ2102である磁石センサからの異常な磁気の検出)、電波エラー(不正検出センサ2102である電波センサからの異常な電波の検出)及び不正入賞エラー(大当り時以外に遊技球が大入賞口に入賞したこと)をセンサ検出回路1543が検出する機能である。
図33は、パチンコ遊技機1100及び遊技媒体管理装置1400による賞球制御機能の説明に供するブロック図である。図33は、賞球御機能の説明に必要な構成要素のみを示している。
賞球制御機能は、獲得遊技球数受信機能、発射球検出機能、計数球送信機能、アウト球検出機能及びエラー検出機能によって遊技球数の制御を行う機能である。
獲得遊技球数受信機能は、主制御基板1540からの獲得遊技球数の要求を、通信制御回路1547及び1592(図31)を介して払出制御基板1590が受信した場合に、当該要求された獲得遊技球数を所有数に加算し、これを操作部中継基板1571を介して遊技球数表示基板1580の遊技球数表示装置2024に表示する機能である。なお、この加算情報は、払出制御基板1590の通信制御回路1592(図31)を介して、遊技媒体管理装置1400(通信制御回路2403)へ送信される。図33において、通信制御回路1592は図示していないが、この通信制御回路1592は、図31に示したように、払出制御基板1590に設けられているものである。
発射球検出機能は、減算センサ2029が遊技球の発射を検出した場合に、当該検出結果を発射中継基板1572を介して払出制御基板1590が受信し、払出制御基板1590において所有数を1減算し、当該減算結果を、操作部中継基板1571を介して遊技球数表示基板1580へ送信することにより、遊技球数表示装置2024にこれを表示させる機能である。なお、この減算情報は、払出制御基板1590の通信制御回路1592(図31)を介して、遊技媒体管理装置1400(通信制御回路2403)へ送信される。
計数球送信機能は、計数ボタン2025が押下された場合に、当該操作結果を操作部中継基板1571を介して払出制御基板1590が検出し、払出制御基板1590において、所有数から計数球数を減算し、減算結果を減算情報として遊技媒体管理装置1400へ送信する機能である。
アウト球検出機能は、入賞検出センサ2031(各入賞口センサ2101)及び非入賞検出センサ2032(回収口1146を通過する遊技球を検出するセンサ)の検出結果を、内枠中継基板1573を介して払出制御基板1590が受信し、入賞検出センサ2031及び非入賞検出センサ2032の検出遊技球数をアウト球数として記憶し、このアウト球数と減算センサ2029から得られた発射球数とに基づいて、球循環の管理行う機能である。なお、この管理はパチンコ遊技機1100における循環球数の管理であるため、遊技者の所有数への反映は行われない。
エラー検出機能は、遊技球数オーバーフローエラー検出機能(遊技球数が異常な値となるエラー)、減算センサエラー(減算センサが球詰まりを検出しているエラー)及び入賞センサエラー(入賞検出センサ2031及び非入賞検出センサ2032が球詰まりを検出しているエラー)を検出する機能である。払出制御基板1590では、アウト球検出機能によって管理する循環球数、各入賞センサ(入賞検出センサ2031、非入賞検出センサ2032)及び減算センサ2029から得られる検出結果に基づいて、各エラー検出を行う。
図34は、パチンコ遊技機1100及び遊技媒体管理装置1400による球貸制御機能の説明に供するブロック図である。図34は、球貸御機能の説明に必要な構成要素のみを示している。なお、図34において、払出制御基板1590と遊技媒体管理装置1400の遊技機接続基板2401との間には、遊技球等貸出装置接続端子板(図示せず)が設けられており、払出制御基板1590と遊技機接続基板2401との間における信号の授受を行うようになっている。また、操作部接続基板1570と遊技媒体管理装置1400の遊技機接続基板2401との間には、操作部装置接続端子板(図示せず)が設けられており、操作部接続基板1570と遊技機接続基板2401との間における信号の授受を行うようになっている。
球貸制御機能は、遊技球加算受信機能及びエラー検出機能により、遊技球数の管理を行う機能である。
遊技球加算受信機能は、遊技媒体管理装置1400から遊技球等貸出装置接続端子板1574を介して貸球数の加算要求を払出制御基板1590が受信した場合において、払出制御基板1590が要求された貸球数を所有数に加算すると共に、当該加算結果を、遊技球数表示装置2024に表示する機能である。なお、図34において、払出制御基板1590には、図31に示した通信制御回路1592(図34において図示せず)が設けられている。
エラー検出機能は、不正加算エラー(カード挿入中以外に貸球数の加算要求を受信したエラー)を検出する機能である。
図35は、パチンコ遊技機1100及び遊技媒体管理装置1400による操作部装置制御機能の説明に供するブロック図である。図35は、操作部装置制御機能の説明に必要な構成要素のみを示している。なお、図35において、操作部接続基板1570と遊技媒体管理装置1400の遊技機接続基板2401との間には、操作部装置接続端子板(図示せず)が設けられており、操作部接続基板1570と遊技機接続基板2401との間における信号の授受を行うようになっている。
操作部装置制御機能は、パチンコ遊技機1100に設けられたタッチパネル式液晶表示器1102がタッチ操作されることに応じて、球貸し/返却の通知及び表示、タッチパネル式液晶表示器1102の表示内容の切り換えを行う機能である。
操作部装置制御機能としては、球貸し機能(通知/表示)、返却機能(通知/表示)、画面切り替え機能及びカード情報・遊技機情報等表示機能がある。
球貸し機能は、タッチパネル式液晶表示器1102に表示された球貸表示領域1102Cがタッチ操作された場合に、貸出動作を行うことをタッチパネル操作情報として、操作部接続基板1570及び操作部装置接続端子板(図示せず)を介して遊技媒体管理装置1400へ通知する機能である。この機能は、貸出動作の結果内容をタッチパネル式液晶表示器1102に表示する機能も有している。
返却機能は、タッチパネル式液晶表示器1102に表示された返却表示領域1102Bがタッチ操作された場合に、カードの返却動作を行うことをタッチパネル操作情報として、操作部接続基板1570及び操作部装置接続端子板(図示せず)を介して遊技媒体管理装置1400へ通知する機能である。この機能は、返却動作の結果内容をタッチパネル式液晶表示器1102に表示する機能も有している。
画面切り替え機能は、タッチパネル式液晶表示器1102に表示された画面切り替え表示領域1102Eがタッチ操作された場合に、タッチパネル式液晶表示器1102に表示する情報を、遊技媒体管理装置1400から送信された情報と、パチンコ遊技機1100の演出制御基板1550から送信される情報(画像を含む)との間で切り替える機能である。この切換動作は、タッチパネル式液晶表示器1102の操作結果に基づいて、操作部接続基板1570の切替回路1576によって行われる。
カード情報・遊技機情報等表示機能は、遊技媒体管理装置1400に挿入されたプリペイドカード、会員カードなどに記録されているカード情報やパチンコ遊技機1100の遊技情報をタッチパネル式液晶表示器1102に表示する機能である。この機能では、タッチパネル式液晶表示器1102の操作結果に応じて、遊技媒体管理装置1400から送信された情報をタッチパネル式液晶表示器1102に表示する。
次に、パチンコ遊技機1100における遊技装置処理について説明する。図36及び図37は、パチンコ遊技機1100において実行されるパチンコ遊技機処理手順を示すフローチャートである。図36は、パチンコ遊技機1100の払出制御基板1590のCPU1594による処理を示し、図37は、パチンコ遊技機1100の主制御基板1540のメインCPU1544による処理を示す。
図36のステップS301において、計数ボタン2025が操作されたか否かがCPU1594において判断される。計数ボタン2025が操作された場合、ステップS301において肯定結果が得られることにより、CPU1594は、ステップS301からステップS302へ処理を移して、計数操作に基づいて払出制御基板1590のRAM1595に記憶されている所有数を減算更新すると共に、この減算更新するための情報(減算情報)を遊技媒体管理装置1400へ送信する。これにより、遊技者が計数ボタン2025を操作して、遊技者の所有数が計数されると、当該計数された数を減算情報として、RAM1595に記憶されている遊技者の持球数である所有数が減算されると共に、この減算情報を受信した遊技媒体管理装置1400において記憶されている遊技者の所有数も減算される。遊技媒体管理装置1400は、この減算情報をサーバ960へ送信する。
因みに、遊技球数表示基板1580では、計数操作として、計数ボタン2025の押下時間の長さに応じて加速度的に計数球数が増加するようになっており、また、タッチパネル式液晶表示器1102の返却表示領域1102Bをタッチ後、10秒以内に計数ボタンを押下した場合には、全ての遊技媒体管理装置球数を計数球数とするようになっている。
また、ステップS302の処理の後、又はステップS301において否定結果が得られた場合、CPU1594はステップS303に処理を移して、貸出操作に基づいた貸出情報を受信したか否かを判断する。貸出操作に基づいた貸出情報とは、タッチパネル式液晶表示器1102の球貸表示領域1102Cが遊技者によって操作されたことに応じて、パチンコ遊技機1100から遊技媒体管理装置1400へ送信される球貸要求を意味する。遊技媒体管理装置1400では、当該球貸要求に応じて、所定単位(例えば125球)の加算情報を遊技媒体管理装置1400からパチンコ遊技機1100へ送信する。CPU1594は、遊技媒体管理装置1400から受信した加算情報を、そのときのRAM1595に記憶されている遊技者の所有数に加算することによって当該所有数を加算更新する。この加算更新された所有数に基づいて、遊技球数表示装置2024の表示も更新される。また、この場合、遊技媒体管理装置1400は、遊技者の残高を球貸し数に応じて更新(減算)し、その結果をパチンコ遊技機1100に送信する。パチンコ遊技機1100では、遊技媒体管理装置1400から受信した残高情報に基づいて、タッチパネル式液晶表示器1102の残高表示領域1102Dの表示も更新する。
因みに、タッチパネル式液晶表示器1102の球貸表示領域1102Cは、遊技者の残高に応じて、球貸しが可能である場合はその領域が発光するようにCPU1594によって制御される。これにより、遊技者は自分の残高によって球貸し可能状態であるか否かを容易に把握することができる。
パチンコ遊技機1100が貸出情報を受信した場合、CPU1594は、ステップS303において肯定結果を得ることにより、ステップS303からステップS304に処理を移して、RAM1595に記憶されている所有数を加算更新すると共に、この加算更新するための情報(加算情報)を遊技媒体管理装置1400へ送信する。これにより、遊技者が貸球表示領域1102Cをタッチ操作して、球貸し処理がなされると、当該貸し出された球数を加算情報として、RAM1595の所有数が加算更新されると共に、この加算情報を受信した遊技媒体管理装置1400において記憶されている遊技者の所有数も加算される。遊技媒体管理装置1400は、この加算情報をサーバ960へ送信する。
ステップS304の処理の後、又はステップS303において否定結果が得られた場合、CPU1594はステップS305に処理を移して、返却操作が行われたか否かを判断する。返却操作とは、タッチパネル式液晶表示器1102の返却表示領域1102Bが操作されたことを意味しており、この操作が行われると、タッチパネル式液晶表示器1102から遊技媒体管理装置1400へ当該操作結果が送信され、これに応じて遊技媒体管理装置1400からパチンコ遊技機1100の払出制御基板1590へ遊技終了情報が送信される。払出制御基板1590のCPU1594は、この遊技終了情報を受信することにより、返却操作が行われたことを判断することができる。
CPU1594は、返却操作が行われたものと判断すると、ステップS305において肯定結果を得ることにより、ステップS305からステップS306へ処理を移して、返却操作に基づいて、清算指示情報を遊技媒体管理装置1400へ送信する。
清算指示情報とは、遊技者が所有する遊技球を清算した際(遊技者が返却操作を行って遊技を終了する際)にパチンコ遊技機1100から遊技媒体管理装置1400へ送信される情報であり、CPU1594は、RAM1595に記憶されている当該遊技者の遊技球の所有数の情報を清算指示情報に含めて遊技媒体管理装置1400へ送信する。遊技媒体管理装置1400は受信した当該清算指示情報を、サーバ960へ送信する。
CPU1594は、ステップS305において否定結果が得られた場合、又はステップS306の処理の後、上述のステップS301へ処理を移して同様の処理を繰り返す。
一方、主制御基板1540のメインCPU1544は、図37のステップS401において、遊技球が発射されたか否かを判断する。遊技球の発射とは、遊技者による発射ハンドル2026の操作を検出し、これに応じて遊技球の発射制御を行うことを意味する。遊技球が発射されると、発射された遊技球が減算センサ2029を通過するため、当該減算センサ2029の検出結果が払出制御基板1590を介して主制御基板1540のメインCPU1544へ通知される。これにより、メインCPU1544では遊技球が発射されたことを検出することができる。
遊技球が発射された場合、メインCPU1544は、ステップS401において肯定結果を得ることにより、メインCPU1544はステップS401からステップS402へ処理を移す。ステップS402においては、発射された遊技球が減算センサ2029を通過しているため、メインCPU1544はその旨の通知を受けたことを払出制御基板1590のCPU1594へ通知し、CPU1594は、RAM1595に記憶されている遊技者の所有数を1減算すると共に、この減算後の所有数を遊技球数表示装置2024に表示する。そして、この減算を行うための情報(減算情報)を遊技媒体管理装置1400へ送信する。この減算情報を受信した遊技媒体管理装置1400では、記憶されている遊技者の所有数が減算更新される。遊技媒体管理装置1400は、この減算情報をサーバ960へ送信する。
ステップS402の処理の後、又はステップS401において否定結果が得られた場合、メインCPU1544はステップS403へ処理を移して、入賞口に入賞があったか否かを判断する。この場合、メインCPU1544は、各入賞口センサ2101からの信号に基づいて入賞の有無を判断する。
メインCPU1544は、ステップS403において入賞口の入賞があったものと判断すると、ステップS403からステップS404へ処理を移して、入賞結果を払出制御基板1590へ送信する。この結果を受信した払出制御基板1590のCPU1594は、入賞口の入賞結果と共に主制御基板1540のメインCPU1544から送信される獲得遊技球数の要求を受信し、要求された獲得遊技球数をこのときRAM1595に記憶されている遊技者の所有数に加算することによりこれを更新すると共に、この所有数を遊技球数表示装置2024に表示する。そして、CPU1594は、この加算情報(獲得遊技球数)を遊技媒体管理装置1400へ送信する。遊技媒体管理装置1400は、この加算情報をサーバ960へ送信する。
なお、ステップS403及びステップS404の処理は、遊技者の所有数の更新に関する処理であるが、CPU1594では、図33において上述したように、入賞検出センサ2031及び非入賞検出センサ2032が遊技球を検出した場合に、これをいわゆるアウト球としてカウントし、当該アウト球及び発射球数に基づいて、パチンコ遊技機1100における球循環の管理を行っている。
ステップS404の処理の後、又はステップS403において否定結果が得られた場合、主制御基板1540のメインCPU1544はステップS405へ処理を移して、特別図柄表示装置2104における特別図柄の変動開始があったか否かを判断する。特別図柄は、始動口に入賞があった場合に変動を開始するものである。当該判断の結果、変動開始があったと判断された場合、ステップS405において肯定結果が得られることにより、メインCPU1544は、ステップS406へ処理を移して、変動開始に基づいて、スタート情報を払出制御基板1590を介して遊技媒体管理装置1400へ送信する。スタート情報は、特別図柄表示装置2104において特別図柄が変動を開始したことを示す情報である。遊技媒体管理装置1400は、このスタート情報をサーバ960へ送信する。
ステップS406の処理の後、メインCPU1544は、ステップS407へ処理を移して、特別図柄の変動ゲームの結果が大当りであるか否かを判断する。
変動ゲームの結果が大当りである場合、メインCPU1544において肯定結果が得られることにより、メインCPU1544はステップS407からステップS408へ処理を移して、特別図柄の変動後の導出態様として、大当り用の特定の表示態様を導出する。これにより、メインCPU1544は、大当り遊技状態へ移行することになる。このステップS408において、メインCPU1544は、払出制御基板1590を介して、遊技媒体管理装置1400へ特賞発生情報を送信する。特賞発生情報とは、パチンコ遊技機1100において遊技者にとって有利な遊技状態(大当りなど)が発生したことを契機に送信される情報を意味する。遊技媒体管理装置1400は、この特賞発生情報をサーバ960へ送信する。その後、メインCPU1544は、ステップS409へ処理を移す。
なお、特賞発生情報は、パチンコ遊技機1100において遊技者にとって有利な遊技状態(大当りなど)が発生してから終了するまで継続してサーバ960へ送信されてもよい。この継続して送信されている状態を特賞信号オン状態と呼ぶ。この場合、有利な遊技状態が終了すると、特賞発生情報の送信が終了する。この特賞発生情報の送信が終了した後の状態を特賞信号オフ状態と呼ぶ。
メインCPU1544は、ステップS409において、所定の条件により大当り遊技状態が終了すると、払出制御基板1590を介して、遊技媒体管理装置1400へ特賞終了情報を送信する。特賞終了情報とは、パチンコ遊技機1100において遊技者にとって有利な遊技状態(大当りなど)が終了したことを契機に送信される情報を意味する。遊技媒体管理装置1400は、この特賞終了情報をサーバ960へ送信する。
なお、特賞終了情報は送信されずに、遊技機毎情報表示装置900の処理(後述する図38のステップS217の処理)において、特賞終了情報を受信したか否かを判断することに替えて、特賞発生情報の受信を終了したか否か、即ち特賞信号オン状態から特賞信号オフ状態に変化したことを検出したか否かを判断するようにしてもよい。
一方、大当りが発生しなかった場合、メインCPU1544は、ステップS407において否定結果を得ることにより、ステップS407からステップS410へ処理を移して、特別図柄表示装置2104において、はずれ用の特別図柄の停止態様を導出する。
なお、図示はしていないが、メインCPU1544は、時短状態が発生すると、払出制御基板1590を介して、遊技媒体管理装置1400へ時短状態発生情報を送信し、遊技媒体管理装置1400は、この時短状態発生情報をサーバ960へ送信する。一方、メインCPU1544は、時短状態が終了すると、払出制御基板1590を介して、遊技媒体管理装置1400へ時短状態終了情報を送信し、遊技媒体管理装置1400は、この時短状態終了情報をサーバ960へ送信する。
また、時短状態発生情報は、パチンコ遊技機100において時短状態が発生してから終了するまで継続してサーバ960へ送信されてもよい。この継続して送信されている状態を時短信号オン状態と呼ぶ。この場合、時短状態が終了すると、時短状態発生情報の送信が終了する。この時短状態発生情報の送信が終了した後の状態を時短信号オフ状態と呼ぶ。
また、時短状態終了情報は送信されずに、図38を参照して後述する遊技機毎情報表示装置900の処理において、時短状態終了情報を受信した場合に時短中フラグを0にセットすることに替えて、時短状態発生情報の受信を終了した場合、即ち時短信号オン状態から時短信号オフ状態に変化したことを検出した場合に時短中フラグを0にセットするようにしてもよい。
ステップS405において変動が開始されなかったと判断された場合、又はステップS409、ステップS410の処理の後、メインCPU1544はステップS411へ処理を移して、他の遊技情報を払出制御基板1590を介して遊技媒体管理装置1400へ送信する。他の遊技情報とは、パチンコ遊技機1100の主制御基板1540(メインCPU1544)に関する情報、確変情報及びエラー情報など、遊技媒体以外に関する情報を意味する。他の遊技情報を受信した遊技媒体管理装置1400は、これをサーバ960へ送信する。
ステップS411の処理の後、メインCPU1544は上述のステップS401へ処理を移して同様の処理を繰り返す。
[遊技機毎遊技情報表示装置]
本発明の第2の実施形態における遊技機毎遊技情報表示装置900は、第1の実施形態における遊技機毎遊技情報表示装置900と同様の構成を有している。
第1の実施形態における図22乃至図25を参照して説明した事項は、基本的には、本実施形態においても該当する。異なる点は、第1の実施形態における加算情報がサンド400における計数結果であるのに対して、第2の実施形態における加算情報は入賞口の入賞による獲得遊技球数である点である。
また、本実施形態において、図38に示した更新情報受信時処理は、サーバ960を介して加算情報、減算情報、特賞発生情報、及び特賞終了情報などを受信する点を除いて、基本的には、図27に示した第1の実施形態における更新情報受信時処理と同様である。他に異なる点は、第1の実施形態における加算情報がサンド400における計数結果であるのに対して、第2の実施形態における加算情報は入賞口の入賞による獲得遊技球数である点、及び、第1の実施形態における減算情報がサンド400からの払出数を表す情報であるのに対して、第2の実施形態における減算情報は遊技球の発射による所有数を1減算するための情報である点である。
また、本実施形態において、図39に示した加算情報受信時処理は、第1の実施形態において図28に示した加算情報受信時処理のステップのうち、ステップS237〜S240が実行されない点で異なる。これは、第2の実施形態における封入式遊技機であるパチンコ機1100では、遊技球の持込みが行われることがないためである。また、他に異なる点は、第1の実施形態における加算情報がサンド400における計数結果であるのに対して、第2の実施形態における加算情報は入賞口の入賞による獲得遊技球数である点である。
以上のことにより、第2の実施形態の遊技機毎遊技情報表示装置900においても、第1の実施形態と同様に、表示画面900Aには、入賞口の入賞による獲得遊技球数(加算情報)が、持ち玉数に関連する画像情報として、大当り遊技状態の時期毎に区別される態様で表示される。
なお、入賞口の入賞による獲得遊技球数から遊技球の発射による発射遊技球数を減算した数を加算情報としてもよい。これにより、表示画面900Aには、入賞口の入賞による獲得遊技球数から遊技球の発射による発射遊技球数を減算した数が、持ち玉数に関連する画像情報として、大当り遊技状態の時期毎に区別される態様で表示される。
以上説明した第2の実施形態によれば、今回の大当り遊技状態の発生中に付与された遊技球数に関連する遊技球画像83を他の契機(例えば、前回や前々回の大当り遊技状態の発生中)において付与された遊技球数に関連する遊技球画像81,82とは異なる表示態様で表示させるので、獲得遊技球数に関連する遊技球画像を大当り遊技状態の期間ごとに区別して表示できる。よって、例えば前回の大当りにて獲得した遊技球を使い切ったら終了しよう、前回と前々回の大当りにて獲得した遊技球を使い切ったら終了しようなどと考える遊技者に対して、遊技終了時期の目安を与えることが可能となり、より遊技者のニーズに応えられる情報を表示する遊技機毎遊技情報表示装置900を提供できる。
また、大当り遊技状態中は基本的に持ち玉が増加していくが、計数タイミングと必ずしも同期するわけではなく、大当り遊技状態終了後の所定時間(例えば、1分間)の間も遊技者は獲得した遊技球を計数することが多々ある。よって、大当り遊技状態の終了後から所定時間が経過するまでの間に計数された遊技球数に関連する遊技球画像を、大当り遊技状態中に計数された遊技球数に関連する遊技球画像と同じ表示態様で表示させるので、1回の大当り遊技状態における獲得遊技球数に関連する遊技球画像の信頼度をより高くできる。
(他の実施形態)
上述の各実施形態においては、遊技機として弾球遊技機(パチンコ遊技機100)及び封入式遊技機(パチンコ遊技機1100)について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、遊技機としては、特に限定されず、例えば、パチスロ遊技機、封入式パチスロ遊技機、ゲーミングマシンなど、他の種々の遊技機を用いることができる。
また、上述の各実施形態においては、遊技用装置として遊技機を含み、持ち球の数を計数する計数装置と遊技球を貸し出す貸出装置を備えた遊技媒体貸出装置(遊技機毎に併設されたサンド400、1400)に本発明を適用する場合について述べたが、計数装置と貸出装置は各々別個の装置として設置されている場合であっても本発明を適用することができる。この場合、遊技用装置としては遊技機を含み、計数装置、貸出装置などの周辺機器を含み得るものとすることができる。
また、上述の各実施形態においては、遊技機毎遊技情報表示装置900が受信する特賞発生情報は、第1の実施形態では遊技機(パチンコ遊技機100)から出力され、第2の実施形態では遊技機に併設されるユニット(遊技媒体管理装置1400)から出力される場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、特賞発生情報は、計数装置、貸出装置など、種々の周辺機器のいずれから出力される場合においても、本発明を適用することができる。
また、上述の各実施形態においては、サンド400、遊技媒体管理装置1400からサーバ960に対して所有数の更新情報として、加算情報及び減算情報を送信する場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、更新情報として遊技者の持ち球の数である所有数そのものの情報を送信するようにしてもよい。この場合、遊技機毎遊技情報表示装置900では、サーバ960から所有数を受信し、受信した所有数によって当該遊技機毎遊技情報表示装置900の記憶領域(RAM)に記憶する所有数を更新するようにすればよい。
また、大当り遊技の種類ごとに特賞発生情報の出力時間が異なる遊技機においては、遊技機毎遊技情報表示装置900における大当り遊技の種類の判別を行う際に、特賞発生情報の出力時間の長短から判別可能としてもよく、大当り遊技と小当りの判別も特賞発生情報の出力時間の長短から判別可能としてもよい。
また、上述の各実施形態においては、遊技機毎遊技情報表示装置900がパチンコ遊技機100から(又は遊技媒体管理装置1400を介してパチンコ遊技機1100から)特賞発生情報(大当り遊技に関する特賞発生情報)を受信する場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、小当り遊技、確変状態、時短状態など)の発生状態を特賞発生情報として受信するようにしてもよい。また、スロット遊技機の場合においては、レギュラーボーナス、ビッグボーナス、ART、ATなどを特賞発生情報として受信してもよい。また、本発明は、これらの遊技状態のみならず、遊技者にとって有利な遊技状態の発生を示す情報(信号)であれば、特賞発生情報として扱ってよい。
大当り遊技とは、所定個数の遊技球が入球するか、又は所定時間が経過するまで大入賞口が開放状態に維持されるラウンド遊技を、複数回繰り返して行う遊技である。したがって、大当り遊技を実行することによって、遊技者は多量の賞球を獲得することができる。
小当り遊技とは、大入賞口の瞬時の開閉動作が行われるもので、大入賞口に遊技球がほとんど入球しないようにした遊技である。小当り遊技に当選した場合は、大当りの当選確率が変わることはない。
確変状態とは、特定遊技状態(本実施形態では、大当り遊技)となる確率が相対的に高い遊技状態であり、通常遊技は、特定遊技状態となる確率が相対的に低い遊技状態である。換言すると、確変状態は、通常遊技状態よりも特定遊技状態に移行し易い、相対的に遊技者に有利な遊技状態である。
時短状態とは、特別図柄が変動表示を開始したタイミングから変動表示を終了したタイミングまでに要する時間が短縮され、かつ、普通図柄が変動表示を開始してから変動表示を終了するまでに要する時間が短縮された遊技状態である。
レギュラーボーナスとは、スロットマシンゲームにおける特別遊技役(ボーナスゲーム)として、通常よりも有利なゲーム条件が所定の遊技回数、又は所定の入賞回数だけ遊技者に連続して与える遊技役を意味する。
スロットマシンにおけるビッグボーナスとは、遊技媒体(メダル)の獲得数が一定数に達するなど、所定の終了条件が成立するまで上述のレギュラーボーナスを高頻度で与える遊技役を意味する。
ARTとは、スロットマシンのゲームにおけるアシスト・リプレイタイムを意味し、通常の遊技状態よりも出玉率の高い遊技状態であり、所定のボーナス遊技(大当り遊技)となるまで継続する遊技者にとって有利なゲーム状態である。
ATとは、スロットマシンのゲームにおけるアシストタイムを意味し、通常の遊技状態よりも出玉率の高い遊技状態であり、遊技者にとって有利なゲーム状態である。
本発明では、これらの遊技者にとって有利な状態の発生を、特賞発生情報として遊技機毎遊技情報表示装置において受信することで、これらの状態の発生に応じて、所有数に基づく表示を行い、当該有利な状態の発生をアピールすることができる。
また、上述の各実施形態においては、図27及び図38の特賞終了情報受信時処理は、有利な遊技状態が終了して遊技機毎遊技情報表示装置900のCPU921が特賞終了情報を受信した場合に実行されるが、これに限られず、有利な遊技状態が終了したとみなされた場合に実行されるようにしてもよい。
例えば、有利な遊技状態が終了した旨の信号を送信しない特別遊技として、スロットマシンゲーム(パチスロ)において払出数が漸増するART、ATなど(以下、ART等)がある。パチスロ遊技機では、ART等が開始された時点での開始信号は送信されるものの、終了時点での終了信号に相当する信号は送信されない。したがって、上述の各実施形態においては、ART等が開始されたときには、特賞発生情報が送信されるので、ART等の開始後に計数された計数結果に基づいて、遊技球画像が表示画面900Aに表示されるが、ART等の終了が検出されないので、遊技球画像が同色で表示され続けてしまうこととなる。そこで、ART等の終了時を把握するために、例えば、ART等の開始から獲得遊技媒体数が最も多い時点から所定枚数(例えば、30枚)所有遊技媒体が減少したときを終了時期とみなして、このタイミングで図27及び図38の特賞終了情報受信時処理が実行されるようにしてもよい。
ART等の終了時期とみなされるタイミングはこの限りではない。例えば、パチスロ遊技機では、小役やリプレイ役では入賞信号が送信され、ハズレでは入賞信号が送信されない。また、ART等は通常遊技状態と比較してリプレイ役や小役の入賞がほぼすべてのゲームで行われ、ハズレはほとんど発生しない。さらに、通常遊技状態ではほとんどがハズレとなるゲームが行われる。したがって、これらの点に着目して、入賞信号が3ゲーム連続して発生しなかったときをART等の終了時期とみなしてもよい。
さらにまた、入賞信号を送信するART等の終了役(例えば、転落リプレイ、特定のハズレ目(小役取りこぼし目))を有するパチスロ遊技機においては、当該終了役の入賞信号が受信されたときをART等の終了時期とみなしてもよい。
また、ART等の終了時期としては、遊技機毎遊技情報表示装置900が、有利な遊技状態が終了したと推測又は認識できる態様であれば、上述の例に限られずどのような態様でもよい。
また、上述の各実施形態においては、時短状態における計数結果に基づく持ち玉の増加に関する遊技球画像の色を特定の色(金色)で表示画面900Aに表示することとしたが、直前の大当り遊技状態における遊技球画像の色と同じ色としてもよい。大当り遊技状態と時短状態の一連の獲得遊技球数として把握したい遊技者も存在するためである。ここで、時短状態における増加玉の色を特定の色で表示するか否かの設定については、サーバ960において一括で設定してもよいし、遊技者により個別に設定できるようにしてもよい。
また、所謂連荘(確変連荘、時短連荘)の終了を遊技球画像の色を変更する契機としてもよい。一連の連荘においての獲得遊技球数として把握したい遊技者も存在するためである。ここで、連荘の終了を遊技球画像の色を変更する契機とするか否かの設定については、サーバ960において一括で設定してもよいし、遊技者により個別に設定できるようにしてもよい。
本発明の第2の実施形態において、封入式遊技機(パチンコ遊技機1100)においては遊技媒体管理装置1400を介してサーバ960へ情報を送信するように記載したが、遊技媒体管理装置1400を介さずサーバ960へ情報を送信するようにしてもよく、一部の情報が遊技媒体管理装置1400を介してサーバ960へ送信され、他の情報は遊技媒体管理装置1400を介さずサーバ960へ送信するようにしてもよい。
100、1100 パチンコ遊技機
125 上皿
132、2026 発射ハンドル
210 主制御回路
250 払出・発射制御回路
261 外部情報端子板
400 サンド
900 遊技機毎遊技情報表示装置
900A 表示画面
943A、943B ドル箱画像
944 持ち球数画像
960 サーバ
1102 タッチパネル式液晶表示器
1102A 再プレー表示領域
1102B 返却表示領域
1102C 球貸表示領域
1102D 残高表示領域
1102E 画面切り替え表示領域
1560 操作部装置
1590 払出制御基板
2024 遊技球数表示装置
2029 減算センサ

Claims (2)

  1. 所定の抽籤により遊技者に遊技媒体を付与する特別遊技状態を発生させ、少なくとも前記特別遊技状態が発生したことを示す情報である特別遊技状態情報を送信可能な遊技機から前記特別遊技状態情報を受信可能であって、かつ、前記遊技機に隣接して配置され、遊技媒体を計数可能であり、遊技媒体が計数された結果を示す情報である計数結果情報を送信可能な計数装置から前記計数結果情報を受信可能な情報表示装置であって、
    遊技情報を表示する表示手段と、
    前記表示手段を制御する表示制御手段と、
    少なくとも前記特別遊技状態情報及び前記計数結果情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段が前記特別遊技状態情報の受信を終了した後の経過時間を計時する計時手段と、を備え、
    前記表示手段は、前記計数結果情報に基づく遊技媒体数に関連した画像情報を表示可能であり、
    前記表示制御手段は、前記受信手段が少なくとも前記特別遊技状態情報を受信中に前記計数結果情報を受信したときには、当該計数結果情報に基づく遊技媒体数に関連した画像情報を、前記受信手段が少なくとも前回の前記特別遊技状態情報の受信中を含む他の契機において受信した前記計数結果情報に基づく遊技媒体数に関連した画像情報とは異なる表示態様で前記表示手段に表示させ
    前記計時手段により計時された経過時間が所定時間に到達するまでの間に前記受信手段が受信した前記計数結果情報に基づく遊技媒体数に関連した画像情報を、前記受信手段が前記特別遊技状態情報の受信中に受信した前記計数結果情報に基づく遊技媒体数に関連した画像情報と同じ表示態様で前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする情報表示装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記受信手段による前記特別遊技状態情報の受信中及び前記経過時間が前記所定時間に到達するまでの間、を除いた契機において前記受信手段が前記計数結果情報を受信した場合には、当該計数結果情報に基づく遊技媒体数に関連した画像情報を、前記受信手段による前記特別遊技状態情報の受信中及び前記経過時間が前記所定時間に到達するまでの間に前記受信手段が受信した前記計数結果情報に基づく遊技媒体数に関連した画像情報とは異なる表示態様で前記表示手段に表示させる、ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
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