JP5973308B2 - 打設コンクリート強度管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、使用状態の把握を容易にしたリサイクル対応型枠を使用する打設コンクリート強度管理システムに関するものである。樹脂型枠は、リサイクル対応型の代表であるが、重量、価格等の性質が適するのであれば、本発明のリサイクル型枠は、樹脂型枠のみならず、金属型枠、特にアルミニウム型枠や鉄製型枠を含む。
二酸化炭素に代表される温室効果ガス対策は、人類が直ちに解決を目指すべき重要な課題の一つである。経済の失速を防止しつつ二酸化炭素削減を強力に実施すべきである。本出願人は、コンクリートを養生するために使用される型枠の分野における新規な提案を行う。
型枠の主要な材料は、現在に至るも南洋材を伐採して製造されるコンクリートパネル(通常「コンパネ」と略称する。)である。
これに変わるものとして、樹脂型枠が開発され実用に供されている。樹脂型枠には完全なリサイクルが可能なものがあり、次世代型枠として注目されている。
しかしながら、第1に、樹脂型枠の単価はコンパネの単価の5倍程度となる、第2に、初期投資が多大になる、第3に、単一現場で償却できない、という諸問題が内在する。
使用回数を加味して、コストについて述べると、コンパネの転用(繰り返し使用)回数は、通常約5回程度であるが、樹脂型枠の転用回数は約50回であり、コンパネの10倍である。単価を使用回数で単純に割ると、使用回数1回あたりの単価は、コンパネの方が樹脂型枠の2倍程度高くなる。つまり、樹脂型枠は、環境負荷の面だけでなく使用回数あたりの単価の面でも、コンパネよりも優れている。
しかしながら、樹脂型枠を長期使用する際にその使用時間を有効に管理するための手段が存在しないため、樹脂型枠は本格的に実用される状態には至っていない。
例えば、型枠が壁、梁、床等、構築すべき建物の部分によって、現場に持ち込まれ、組み込まれるが、その後、コンクリートが打設されてから養生が進行し、離型されるまでの時間が大きく異なる。
このような使用部分における使用時間の差を含めて管理をするための技術手段は存在しない。現実には、現場監督らの勘に頼った使用がなされているに過ぎない。
要するに、現状の樹脂型枠のみでは問題を解決することが不可能であり、樹脂型枠に従前になかった機能を追加する必要がある。しかも、追加した結果、樹脂型枠の機能が損なわれないように考慮する必要がある。かかる要請に対応できる技術は未だ知られていない。
このような追加すべき機能には、できあがった建造物の強度を合理的に保証するためのものがある。
特開平7−26717号公報 特開平7−229297号公報
本発明は、できあがった建造物の強度を合理的に保証できる打設コンクリート強度管理システムを提供することを目的とする。
第1の発明に係る打設コンクリート強度管理システムは、対面する型枠と共に、コンクリート打設空間を形成する複数の型枠と、複数の型枠に設けられる送信装置と、送信装置と通信する制御端末とを備える打設コンクリート強度管理システムであって、複数の型枠のそれぞれは、底面がコンクリート打設空間に臨むセンサ収納ケースと、センサ収納ケース内に収納され、コンクリート打設空間に打設されるコンクリートの表面温度を計測するサーミスタと、複数の型枠のそれぞれをユニークに識別するための識別子とを備え、送信装置は、サーミスタが検出した計測値を制御端末へ出力し、制御端末は、識別子を読み取って複数の型枠のそれぞれを識別する識別情報入力部と、識別情報入力部により識別された当該型枠の計測値を入力する計測値入力部と、計測値入力部が入力した計測値に基づいて当該型枠付近の強度を求める強度演算部と、強度演算部が求めた強度を記憶する演算結果記憶部とを備える。
この構成において、強度演算部が型枠毎にコンクリートの強度を求め、求められた強度を演算結果記憶部が記憶することにより、演算結果記憶部の強度を参照すれば、当該型枠付近のコンクリート(現場のそのもの)の強度を実測し、脱型できる強度まで達しているかを知ることができる。
脱型できる強度に達してから脱型することにより、できあがった建造物の強度が所定水準を満たしていることを保証できる。いいかえれば、早すぎる脱型を回避することにより、建造物のひび割れ、クラック、剥落、強度不足などの不具合を未然に防止できる。
また、十分な強度が得られているのに脱型しないままにする、無駄な待機期間を削減して、全体として工期を短縮でき、環境負荷を低減できる。
第2の発明に係る打設コンクリート強度管理システムでは、第1の発明に加え、送信装置は、A/D変換器を介してサーミスタの第1の端子と第2の端子との間の電圧を計測するプロセッサを備え、サーミスタの第1の端子は、固定インピーダンス素子の第2の端子に接続され、固定インピーダンス素子の第1の端子には一定電圧が印加され、サーミスタの第2の端子は、プロセッサのグラウンド端子に接続される。
この構成により、打設されたコンクリートにおいて化学変化が進行し、温度が変化すると、サーミスタのインピーダンスが変化するが、この変化は、プロセッサがサーミスタの第1、第2の端子間の電圧を監視することにより、正確かつ容易に計測することができる。
第3の発明に係る打設コンクリート強度管理システムでは、第1の発明に加え、制御端末は、複数の型枠の配置を模したフレーム群を有するフレーム画像を表示する画像表示部と、演算結果記憶部に記憶された当該型枠の強度を強度に対応する色に変換し、当該型枠に対応するフレームの色を変更する色変換部とをさらに備える。
この構成により、作業員は、画像表示部に表示されるフレーム内の色を見るだけで、各型枠におけるコンクリート強度を直感的かつ容易に把握できる。
第4の発明に係る打設コンクリート強度管理システムでは、第1の発明に加え、色変換部は、変換テーブルに定義された対応関係を参照して当該型枠に対応するフレームの色を変更すると共に、変換テーブルでは、当該型枠の強度がより低いときに合わせて寒色系の色が定義されると共に、当該型枠の強度がより高いときに合わせて暖色系の色が定義されている。
この構成により、作業員は、寒色系の色が表示されているフレームに対応する型枠は未だ脱型してはならないことを理解できる。一方、暖色系の色が表示されているフレームに対応する型枠は、まもなく脱型して差し支えないことを理解できる。
したがって、作業員は、脱型して良くなった型枠から脱型を始め、脱型してはならない型枠をそのままにして養生を継続するなど、その後の作業を合理的に進行できる。
第5の発明に係る打設コンクリート強度管理システムでは、第1の発明に加え、識別子は、複数の型枠のそれぞれをユニークに特定するバーコードラベルであり、識別情報入力部は、バーコードラベルを読み取るカメラを有する。
この構成により、カメラでバーコードラベルを読み取り、各型枠を識別できる。したがって、型枠からある程度離れた位置から、カメラを各型枠のバーコードラベルへ向けて順次まとめて読み取ることができるから、型枠に近づいて一つ一つ識別作業を行う場合に比べ、作業効率を大幅に向上できる。
本発明によれば、早すぎる脱型を回避して、建造物のひび割れ、クラック、剥落、強度不足などの不具合を未然に防止でき、建造物の強度を保証することができる。また、無駄な待機期間を削減して、全体として工期を短縮でき、環境負荷を低減できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態におけるリサイクル対応型枠を接触面側から見た斜視図、図2は、本発明の一実施の形態におけるリサイクル対応型枠を非接触面側から見た斜視図である。図1、図2は、いずれも筐体が取り付けられる前の状態を示す。
図1に示すように、本形態のリサイクル対応型枠本体1は、概ね長方形をなし、コンクリート打設時にコンクリートに接触する接触面2には、接触面2から非接触面1aに至り内部にセパレータ(図示せず。)を挿通可能に形成される複数のセパレータ孔2aが、所定寸法毎に開設されている。リサイクル対応型枠本体1の外形寸法は、コンクリートパネルの寸法に準ずるとよい。例えば、短辺が60センチメートル、長辺が90センチメートル程度とする。もちろん、これらの数値は例示に過ぎず、種々変更できる。
これらのセパレータ孔2aは、リサイクル対応型枠本体1を製造する工場で形成されるものであり、その精度は非常に高い。セパレータ18を挿入せず使用しないときは、セパレータ孔2aに樹脂(例えばポリプロピレン等)製の栓(図示せず)をしておく。そして、現場では、セパレータ孔2a以外の孔を開けることを禁止しておくことが好ましい。
この点に関し、コンクリートパネル(木製)を使用する通常の現場では、孔が開けられていないコンクリートパネルに現場作業者がドリルで孔を開けているが、このような作業は時間・労力を要するだけでなく、開けられた孔の位置・寸法の精度に問題があることが多い。
さらに、一度ある寸法系で孔が開けられたコンクリートパネルを別の箇所で使い回す場合、コンクリートパネルが孔だらけになって使用しにくくなるし、開けられているが使用しない孔をわざわざ栓で塞ぐのは面倒であるため、孔が開いたままの好ましくない状態で、コンクリートパネルが使用されるという事態になりやすい。
本形態によれば、このような欠点がない。本形態のリサイクル対応型枠は、短辺が60センチメートル、長辺が90センチメートルとしているので、長辺からセパレータ孔2aまでの間隔t1は、15センチメートルとしている。よって、図1のリサイクル対応型枠本体1を横に並べると、隣り合うリサイクル対応型枠のセパレータ孔の間隔は、30センチメートルとなる。
リサイクル対応型枠本体1は、単なる板状ではない。即ち、短辺及び長辺から図1の下向き(接触面2から非接触面1a側)に同じ高さの長辺縁リブ3、短辺縁リブ4が延設される。これらのリブ3、4には、間隔t3:10センチメートル、間隔t4:30センチメートル、間隔t5:20センチメートルで、各リブ3、4を板圧方向に貫通するクリップ孔3a、4aが開けられている。
隣り合うリサイクル対応型枠の長辺同士、あるいは短辺同士を密着させ、これらのクリップ孔3a、4aにU字状のクリップを挿入し、クリップにより隣接する長辺同士、あるいは短辺同士を外側からクリップすることにより、これらのリサイクル対応型枠同士を連結することができる。
非接触面1aが上向きになるようにリサイクル対応型枠本体1を置くと、図2のようになる。即ち、上述した長辺縁リブ3、短辺縁リブ4の他に、最大高さがこれらのリブ3、4の最大高さと等しくなるように、長辺補強リブ5、短辺補強リブ6が複数形成され、リサイクル対応型枠本体1の全体的な強度が高められている。
図2を見ると分かるように、リブとリブと間には、空間がある。そこで、本形態では、リブとリブとの間に、筐体7を取付て固定する。取付位置は、リサイクル対応型枠本体1の中心付近が望ましいが、それ以外の位置に取り付けても差し支えない。取付は、通常ビス等によるが、他の常法によっても良い。
図3は、本発明の一実施の形態における筐体付近を示す断面図である。筐体7が固定される位置に対応してリサイクル対応型枠本体1には、非接触面1aから接触面2に貫通する貫通孔16が開けられる。セパレータ孔2aと同様に、貫通孔16も、工場で開けておくことが望ましい。
筐体7は、リサイクル対応型枠本体1の非接触面1aに接して固定される基板保持箱8と、基板保持箱8の上部を覆う蓋25と、基板保持箱8の下部に固定され、この下部から貫通孔16を貫通して底面17aがコンクリート18に臨むセンサ収納ケース17とを有する。
筐体7の最上部は、蓋25の上面25aであるが、この上面25aの高さは、長辺縁リブ3の上端部よりも間隔tだけ低く形成されている。これにより、リサイクル対応型枠本体1を平行に重ねても筐体7が長辺縁リブ3よりも突出することが無く、筐体7が設けられていない場合と同様に、リサイクル対応型枠本体1を隙間無く積み重ねることができる。
基板保持箱8の上面上には、電池45(図5参照。)を内部に収納する電池ケース14が設けられ、基板保持箱8の内部上側には、主基板9が固定される。
主基板9には、図5に示すアンテナ41、電圧印加回路42、FET43、レギュレータ44、マイクロプロセッサ46、LED11、姿勢検出センサ13、外気温検出センサ10等の受信器40の主要な要素がそれぞれ実装される。これらの要素の詳細は、後述する。
比較的背が高い、LED11と外気温検出センサ10とは、それらの端子が主基板9に挿入され上向きに起立し、これらを保護するため、保護ケース12によって覆われている。外気温検出センサ10は、例えばサーミスタからなり、図3に示すように、センサ収納ケース17から離れた位置に配置するのが望ましい。
一方、基板保持箱8の内部下側には、センサ収納ケース17と一体的にセンサ基板15が固定される。
そして、センサ収納ケース17の内部には、コンクリート18の表面温度を検出するコンクリート温度検出センサ20(本例では、サーミスタである。)が設けられ、センサ収納ケース17の底面17aの内側には、コンクリート検出センサ19が設けられ、コンクリート温度検出センサ20、コンクリート検出センサ19は、それぞれ端子又は配線21、22により、センサ基板15に電気的に接続される。
もちろん、主基板9とセンサ基板15とは、適宜ケーブル(図示せず)等により電気的に接続される。
センサ収納ケース17は、熱伝導性が高い金属製材料により、キャップ状に形成することが望ましい。センサ収納ケース17の底面17aは、平面として、装着時に接触面2と面一となるように形成するのが好ましい。こうすると、センサ収納ケース17付近にコンクリート18の凹凸ができないからである。
コンクリート18は、アルカリ性であるから、繰り返し使用に耐えうるように、センサ収納ケース17は、ステンレス等クロム乃至ニッケル成分を含み耐食性に優れた材料で構成するのが望ましい。このほか、アルミニウム製のキャップをニッケルメッキしたものも好適に使用できる。
さらには、センサ収納ケース17内に熱伝導率の高い材料(例えば樹脂など)を充填し、コンクリート温度検出センサ20の応答性を向上させるのが望ましい。充填材料としては、ヒートシンクに使用される熱伝導性グリスが好適に使用できる。
図4は、本発明の一実施の形態におけるコンクリート検出センサ19を示す断面図である。コンクリート検出センサ19は、コンクリート18がセンサ収納ケース17付近に存在するか、しないかを検出できれば十分であり、機械的スイッチ、光センサ、pHセンサ、電気抵抗計等を使用することもできるが、好ましくは、図4に示すように、静電容量センサとする。
静電容量センサとする場合の原理を図4を用いて説明する。ガラスエポキシ基板24の表面に電極23を(例えば銅箔をパターニングで)形成し、端子又は配線21をこれに接続する。そして、ガラスエポキシ基板24の下面を底面17aの内側に固定する。
もし、センサ収納ケース17付近にコンクリート18が存在すると、存在しない場合に比べて、空気とは異なる誘電率を持つ物質(コンクリート16)が電極23に接近することになるから、静電容量が変化し、この変化を検出する。
これにより、センサ収納ケース17付近にコンクリート18が存在する(打設された)場合と、存在しない(打設前あるいは脱型後)の状態を弁別できるし、非存在から存在への遷移時をコンクリート18の打設時と判定することができる。
動作を確実にするには、コンクリート検出センサ19は、図4のように構成するのが望ましいが、センサ収納ケース17自体を金属製キャップとするときは、原理的には、センサ収納ケース17自体を電極として使用することもできる。
次に、センサ収納ケース17内の回路等について説明する。
さて、リサイクル対応型枠本体1は、レンタル会社等の事業体が管理するストックヤードに通常保管される。そして、使用するには、ストックヤードからリサイクル対応型枠本体1を取り出し、トラックの荷台に積み、工事現場へ搬送される。リサイクル対応型枠本体1が工事現場に着くと、荷解きされ、支保工等と共に現場で組み上げられ使用される。
使用後は、再びトラックの荷台に積まれて、ストックヤードまで戻される。そして、所定回数、所定の姿勢で使用されると、リサイクルへ回されることになる。
このように、リサイクル対応型枠本体1は一つの現場で多数枚並行して使用されるものであり、リサイクル対応型枠本体1に回路を組み込んで動作させるとき、電源を商用電源とするのは、事実上困難である。というのは、もしそうするとなると、電源ケーブルを各リサイクル対応型枠本体1に接続することになり、非現実的であるからである。
結局、リサイクル対応型枠本体1に回路を組み込んで動作させるには、電池駆動とせざるを得ない。電池は、時間の経過に伴い消耗するものであるから、できるだけ無駄に消耗しないようにする工夫が必要となる。
例えば、工場からストックヤードへ運ぶ際に、機構スイッチを用いて電池による通電を開始することが考えられる。
しかしながら、このようにすると、ストックヤードに保管されている時間にも電池は消耗するから、電池寿命が短くなり不適である。また、機構スイッチによると、いちいち作業員がスイッチをオンさせる作業をする必要があり、時間及び労力の無駄が多くなる。
そこで、本形態では、次に述べるように、ストックヤードからリサイクル対応型枠本体1を運び出す際に、通電を開始でき、しかも遠隔操作で複数枚のリサイクル対応型枠本体1の電池を一括して通電状態にできる、無線スイッチ方式を採用する。
図5は、本発明の一実施の形態における送信器30及び受信器40を示すブロック図である。
このシステムは、ストックヤードに設置される送信器30と、センサ収納ケース17内に収納される(リサイクル対応型枠本体1と一体に移動する)受信器40とを備えて構成される。なお、送信器30は、ストックヤードではなく、運搬するトラックや工事現場においても良い。
本形態では、13.56MHzの周波数が使用され、RFIDキャリアが送信される。もちろん、この点は周波数帯を上記のものに限定する趣旨ではなく、他の周波数帯を使用しても良い。
送信器30は、電源31と、電源31の電力を入り切りするスイッチ33と、RFID送信回路32と、RFID送信回路32に接続されるアンテナ34とを有する。スイッチ33をオンすると、RFID送信回路32が動作し、アンテナ34から受信器40のアンテナ41へ向けて上記周波数のキャリアが送信される。
また、受信器40は、次の要素を有する。
アンテナ41は、上記キャリアを受信する。電圧印加回路42は、アンテナ41が上記キャリアを受信すると誘導電圧を発生する。
FET43は、電圧印加回路42が誘導電圧を発生するとオンし、レギュレータ44を動作させる。
レギュレータ44は、動作すると、電池45の電力をマイクロプロセッサ46に供給する。
マイクロプロセッサ46は、電力を受けて、図6のフローチャートに沿った処理を行い、受信器40の各要素を制御する。本形態では、マイクロプロセッサ46は、タイマを内蔵しているものとする。
本形態では、図5に示すように、4つのセンサを設けている。外気温検出センサ10、コンクリート検出センサ19、コンクリート温度検出センサ20については、既に説明したとおりである。
姿勢検出センサ13は、少なくともリサイクル対応型枠本体1の姿勢が水平であるか、あるいは垂直であるかを検出する。姿勢検出センサ13としては、加速度センサが好適に使用できる。
加速度センサとしては、機械式、光学式、半導体式のいずれでも良いが、半導体式の加速度センサが安価で取り扱い容易なため、好適である。半導体式の加速度センサとしては、静電容量型、ピエゾ抵抗型、ガス温度分布型のいずれでも良い。
なお、3軸の加速度センサであることが望ましいが、設置あるいは個数を工夫すれば、1軸あるいは2軸の加速度センサも使用できる。また、加速度センサを使用すると、リサイクル対応型枠本体1が落下したり衝撃を受けたりするなど、リサイクル対応型枠本体1の損傷のおそれがある事故を検出できるという利点がある。
次に、図6を参照しながら、受信器40の動作を説明する。まず、上述したように、マイクロプロセッサ46の電力供給が開始したら、ステップ1にて、インターバルが待機モードに設定される。
ここで、「インターバル」とは、マイクロプロセッサ46が各センサ13、20、19、10の出力をチェックする時間的間隔であり、インターバルが長ければ、マイクロプロセッサ46等の動作が緩慢になり、電池45の消耗は少ない(つまり寿命が見かけ上長くなる)。逆に、インターバルが短ければ、マイクロプロセッサ46等の動作が頻繁になり、電池45の消耗は多い(つまり寿命が見かけ上短くなる)。
本形態では、待機モードの長目のインターバル(例えば、1時間程度)と計測モードの短めのインターバル(例えば、10乃至30分程度)との2つのインターバルを設定している。
インターバルを短くすると検出精度が向上するが、電池寿命が短くなる。インターバルを長くすると電池寿命が長くなるが、検出精度が低下する。したがって、経験則により、インターバルを上記例に準じて設定すると良い。
さて、ステップ2では、マイクロプロセッサ46は、姿勢検出センサ13の出力をチェックする。姿勢が変化していればそのまま待機し、姿勢変化がなくなれば、ステップ3へ処理が移行する。
姿勢変化は、リサイクル対応型枠本体1の運搬中や枠組みがなされている間、ずっと発生する。しかしながら、支保工及び枠組みが完了したら、リサイクル対応型枠本体1の姿勢は拘束されることになり、姿勢変化がなくなる。
このため、姿勢変化がなくなると、ステップ3にて、マイクロプロセッサ46は、型組が完了したものと認識する。そして、ステップ4にて、マイクロプロセッサ46は、コンクリート検出センサ19の出力をチェックし、コンクリート18の有無を検出する。
コンクリートが検出されないのであれば、型組はなされたものの、コンクリートの打設が行われていない状態か、あるいは、打設中ではあるが、打設されたコンクリートの高さが不十分である場合ということになる。この場合、処理はステップ2へ戻される。
ステップ4にて、コンクリートが検出されたら、処理はステップ5へ移行し、打設開始時が認識される。
次に、ステップ6にて、マイクロプロセッサ46は、インターバルを計測モードへ変更し、インターバルは短縮される。
そして、ステップ7にて、必要なデータ(例えば、打設開始時のデータ、姿勢検出、コンクリート検出及び温度検出の各検出結果など)の保存が開始される。
ステップ8では、姿勢変化が無いことがチェックされる。もしあれば、誤認識のおそれがあるため、ステップ9にてデータが破棄され、ステップ1に処理が戻る。
姿勢変化がなければ、ステップ9にて、コンクリートの表面温度が外気温よりも高いことがチェックされる。もし高くなければ、誤認識のおそれがあるため、ステップ9にてデータが破棄され、ステップ1に処理が戻る。
温度が適正であれば、ステップ11にて、打設開始時から所定時間が経過したかどうかチェックされる。この所定時間とは、コンクリートが硬化するのに必要な時間であって予め設定されている。
所定時間が経過していなければ、処理がステップ8へ戻され、経過していれば、ステップ12にてデータ保存が終了される。
また、ステップ13にて、脱型して良い時間となったと認識され、マイクロプロセッサ46は、LED11を点灯させる。この点灯は、このリサイクル対応型枠本体1が脱型して良いということを報知するものである。即ち、作業員は、LED11が点灯したものから順に、リサイクル対応型枠本体1を脱型してゆくこととなる。
次に、ステップ15にて、インターバルが待機モードのものへ伸ばされ、電池寿命を延長し、ステップ16にて、マイクロプロセッサ46は、このリサイクル対応型枠本体1の打設数カウンタをカウントアップする。なお同時に、水平姿勢で使用されたものか、あるいは垂直姿勢で使用されたものかという点も保存される。
そして、ステップ17にて終了コマンドを含むキャリアが入力されると、処理が終了する。
以上のように、本形態では、姿勢検出、コンクリート検出及び温度検出の3つの検出結果がいずれも打設を肯定するという条件により、打設開始時の認識を行っている。
そうしない場合、次のような問題点がある。
第1に、姿勢検出のみで判定すると、ストックヤードや工事現場で静置されている場合、姿勢変化はないから、これを打設開始と誤認識するおそれがある。
第2に、コンクリート検出のみで判定すると、雨が降ってリサイクル対応型枠本体1がぬれた場合や、水没が発生した場合に、打設開始と誤認識するおそれがある。
第3に、温度検出のみで判定すると、気温の変化、天候の変化、日射状態の変化等により、打設開始を誤認識するおそれがある。
逆に言えば、上記3つの検出結果を総合すると、殆ど誤認識のおそれはなく、検出精度を良好にすることができる。このように、本形態のコンクリート打設時検出法は、(1)姿勢検出センサ13により姿勢変化が無くなったと認められること、(2)コンクリート検出センサ19によりコンクリートの存在が確認できること、及び(3)コンクリート温度検出センサ20によりコンクリートの温度上昇が認めれられること、という3条件を満たすことにより、コンクリート打設時を認識するという点に特徴がある。
次に、図7を参照しながら、上記3つの検出結果の時間的変化を例説する。図7は、本発明の一実施の形態における検出結果を例示するタイムチャートである。
図7の横軸は、時間tを示し、縦軸は、各検出結果を示す。なお、3軸の加速度センサを使用すると、姿勢検出結果は3つ得られるが、説明を簡単にするために、図7では1つの結果のみが示されている。
まず、検出を開始したとき、リサイクル対応型枠本体1が運搬中あるいは型組されている間、姿勢は変化を続け、コンクリートは、リサイクル対応型枠本体1の前に存在しないから、コンクリートはない(静電容量センサならば、予め設定される閾値よりも低いキャパシタンスが検出される)という結果になり、さらに、コンクリート温度と外気温とは、殆ど一致することになる。
時間t1において、姿勢が変化しなくなると、リサイクル対応型枠本体1は静止した状態であることが分かる。通常この静止は、型組が完了したことに起因する。一方、このとき、コンクリート検出と温度検出は、従前と殆ど変化しない。
その後、コンクリートの打設が開始されるが、その直後には、コンクリートがリサイクル対応型枠本体1まで至らない時間がある。
時間t2で、コンクリートがリサイクル対応型枠本体1に至ると、その後しばらくの間、コンクリート検出結果は、コンクリートがあることを示し続ける。一方、姿勢検出は変化なしの状態を継続し、コンクリート温度は上昇傾向となる。
このとき、上記3つの結果が一致して打設を示すので、打設時が認識される。
時間t2ののち、打設されたコンクリート内では、化学反応が活発に進行する。このため、外気温(鎖線)よりもコンクリート温度が高い状態に移行する。これらの温度差は、40℃程度になることもあるが、反応のすすみ具合や外気の状態などにより変化する。
時間t3において、温度差がピークに達し、時間t4において、再び温度差がゼロ(つまり、コンクリートの温度が外気温とほとんど一致)の状態になる。
時間t5において、時間t2から所定時間(必要な養生時間)が経過すると、打設完了が認識され、LED11が点灯する。このように、客観的(作業員等の人的要素によらない)データに基づいて、必要な温度差及び経過時間が確保されたことを証明できるため、できあがった構造物の強度等の品質を直接的に、かつ正確に証明できる。
なお、時間t5ののち、脱型が始まるので、姿勢検出は変化があることを示し、コンクリート検出及び温度検出は、時間t1よりも以前の状態と同様の結果を示すこととなる。
次に、図8〜図14を参照しながら、本形態の打設コンクリート強度管理システムについて説明する。なお、以下において、上述した内容と同様の点については、重複を避けるため説明を省略する。
さて、図8は、本形態のシステムのうち、各型枠の構成を示すブロック図である。図8では、既に型枠本体1により形成されるコンクリート打設空間にコンクリート18が打設されている状態(養生中)が示されている。
上述したように、センサ収納ケース17は、型枠本体1を貫通し、その底面17aは、コンクリート打設空間内のコンクリート18の表面に臨んでいる。
センサ収納ケース17内には、熱伝導性の高い樹脂等の材料が充填されると共に、サーミスタ20が収納され、サーミスタ20は、コンクリート18の表面温度を計測する。
サーミスタ20は、2つの端子を有し、そのうち、第1端子20aは、固定抵抗R1の第2端子とマイクロプロセッサ46のA/D変換器53が設けられるポートとに接続される。また、サーミスタ20の第2端子20bは、マイクロプロセッサ46のグラウンド端子57及びセンサ基板15のグラウンド59に接続される。
さらに、固定抵抗R1の第1端子は、定電圧E(本例では1.8V)を供給する電池の正極へ接続される。
結局、電池の正極とグラウンド59の間に、固定抵抗R1とサーミスタ20とが直列に接続されることとなる。
このとき、固定抵抗R1のインピーダンスは一定であるが、サーミスタ20のインピーダンスは、コンクリート18の表面温度により変化する。したがって、サーミスタ20の第1端子20aと第2端子20bとの間の電圧を計測すれば、サーミスタ20のインピーダンスの変化(即ち、コンクリート18の表面温度の変化)を計測することができる。
マイクロプロセッサ46には、第1端子20aと第2端子20bとの間の電圧値をデジタル信号に変換するA/D変換器53の他、プロセッサ本体54、クロック信号発生器52、メモリ56及び外部との通信を行うインターフェイス55とが設けられている。
また、送信装置として、マイクロプロセッサ46のインターフェイス55には、無線回路58と、アンテナ41とが接続され、第1端子20aと第2端子20bとの間の電圧値乃至その関数値は、アンテナ41を介して無線により後述する制御端末60へ送信できるようになっている。なお、送信方式については、既に述べたとおりである。
さらに、型枠本体1には、型枠本体1のそれぞれをユニークに識別するための識別子50が取り付けられる。本例では、識別子50をバーコードラベル(二次元でも一次元でも良い)とし、バーコードラベルの画像をカメラ51でやや離れた位置から順次連続して撮影し、認識するようにしている。
このようにすると、型枠に近づいて一つ一つ識別作業を行う場合に比べ、作業効率を大幅に向上できるため、好適である。なお、作業の能率上問題ない限り、他にICタグ等の識別手段によっても良い。
次に制御端末について説明する。図9は、本形態の制御端末のブロック図であり、図10は、同制御端末の機能ブロック図である。
図9に示すように、本形態の制御端末60は、次の要素を備えるパーソナルコンピュータとすることが望ましい。特に、工事現場での可搬性、携帯性を考慮すると、持ち運びできるノートブック型或いはタブレット型のパーソナルコンピュータとすると良い。
カメラ51は、バーコードラベルの画像を読み取るためのものであり、パーソナルコンピュータに付属のカメラを用いても良いが、望遠を使用するなど撮影の便宜を考えると、パーソナルコンピュータとは別体のデジタルカメラ或いはビデオカメラが望ましい。
アンテナ61と無線回路62とは、送信装置(無線回路58、アンテナ41)との通信を行うための要素であり、通信に支障がない限り任意に構成して差し支えない。例えば、パーソナルコンピュータのUSBポートに装着できる通信カード等が好適に使用できる。
制御端末60は、パーソナルコンピュータであるため、インターフェイス67を介してカメラ51及び無線回路62との信号入出力を行うだけでなく、次の要素をも備える。
CPU63は、各要素を制御し、ROM64及びRAM65に記憶されるか、あるいはロードされるプログラムであって、図13〜図15のフローチャートに従うものを実行する。
RAM65には、プログラムの実行上必要な一時的な情報などが保存され、ハードディスク装置66には、後述する各種テーブルや計測値、演算結果等各種のデータが保存される。
図10に示すように、本形態の制御端末60は、次のような機能ブロック群を備えて構成される。
まず、識別情報入力部71は、カメラ51等からなり、各型枠本体1に取り付けられたバーコードラベルを読み取って、型枠本体1のそれぞれをユニークに識別する。例えば、図12に示すように、制御端末60にカメラ51を接続し、カメラ51を型枠本体1から離れた位置に位置させて、適宜首を振りながら、上下左右にマトリックス状に配置される型枠本体1(図12では、図示の便宜上、バーコードではなく、個体の識別番号57、58、59、71、60、72、73、74...が記載されている。)に取り付けられたバーコードラベルを所定の順番で読み取るようにしている。
なお一般に、現場では、型枠本体1をその番号を確かめながら、左から順に配置するというようなことは行われない。逆に言えば、型枠本体1は、ランダムな状態で配置されるといった方が現実に即していることになる。
そのような場合、一枚一枚の型枠本体1を個別に識別する作業は大変な労務となる。しかも、現場には、型枠本体1を支える部材が縦横に配置され、これらの部材に視界が妨げられることも多い。
よって、支える部材が配置されにくい共通の箇所を選んで、その箇所にバーコードラベルを貼るなどの配慮をすると識別作業が容易となって好ましい。
識別情報入力部71が個々の型枠本体1の識別に成功すると、図12に示すように、例えば音を鳴らす等の報知手段を作動させるようにすると、識別作業が一層容易になって好適である。
なお、マトリックス状に配置される各型枠本体1の識別順は、作業が容易であり、誤認識を防止できるようにすれば、任意に設定して差し支えない。
さて、図10において、計測値入力部72は、無線回路62及びアンテナ61を含んで構成され、図8に示した各型枠本体1の送信装置から計測値を入力する。
制御部73は、図10の各要素を制御する。
パラメータテーブル74、変換テーブル76及び演算結果記憶部78は、ハードディスク装置66の所定領域に確保される。パラメータテーブル74は、強度演算部75が計測値入力部72が入力した計測値に基づいて強度を求める際に必要な各種パラメータを保持している。
より具体的には、強度演算部75は、次式により有効材齢te[日]を求める。
また、強度演算部75は、求めた有効材齢te[日]に基づき、次式により推定強度fc(te)[N/mm2]を求める。
強度演算部75が求めた各データ及びその時間データは、演算結果記憶部78に、各型枠本体1毎に保存される。
色変換部77は、演算結果記憶部78に記憶された当該型枠の強度を強度に対応する色に変換し、当該型枠に対応するフレームの色を変更する。
色変換部77は、変換テーブル76に定義された対応関係を参照して当該型枠に対応するフレームの色を変更するが、変換テーブル76では、当該型枠の強度がより低いときに合わせて寒色系の色が定義されると共に、当該型枠の強度がより高いときに合わせて暖色系の色が定義されている。
より具体的には、図11に示すように、本例では、最も強度が高い領域(30[N/mm2]程度)で「赤」とし、最も強度が低い領域(0〜1[N/mm2]程度)を「紫」とし、また、その真ん中の領域(11〜15[N/mm2]程度)を「黄緑」としている。さらに強度が低い方から「紫」、「紺」、「青」、「緑」、「黄緑」、「黄」、「茶」、「橙」、「赤」というように変化するように設定している。
もちろん、これは例示に過ぎないのであって、直感的に強度を理解しやすいようにすれば、任意に変更できる。
以上の例では、型枠のフレームの色が赤になるにつれ、順次脱型してよい状態となったことが一目瞭然である。
例えば、図16(a)に示すように、コンクリートの打設後3日を経過した時点で、殆どのフレームが緑であり、一部のフレームが青であるとき、作業者は脱型するにはまだかなりの時間が必要であることが分かる。
次に、図16(b)に示すように、打設後7日を経過した時点で、殆どのフレームが茶であり、一部のフレームが黄であるとき、作業者は強度がかなり上がってきているが、未だ脱型してはならないことが分かる。
さらに、図16(c)に示すように、打設後14日を経過した時点で、殆どのフレームが赤であるとき、作業者は、脱軽作業に着手することができる。この際にも、赤になったフレームに対応する型枠内では、コンクリートの強度が十分担保されていることが分かるので、無駄な待ち時間なく、しかも養生が不十分となる事態を避けて、脱型することができる。
また、図10において、画像生成部79は、LCD68などからなる画像表示部80が表示すべき画像を生成する。
特に、識別情報入力部71が各型枠本体1を識別すると、その配置に応じてフレーム群を配置したフレーム画像を生成し、また、色変換部77が各フレームの色を決定したら、その色になるように各フレーム内の色を変更する。
本形態の打設コンクリート強度管理システムは以上のような構成によりなり、次に、制御端末60における処理の流れを説明する。
まず、図13に示すように、各型枠本体1の組立を行い、それが完了したら、ステップ1にてフレーム画像生成を行う。
即ち、図14に示すように、ステップ11にて、カメラ51を向ける位置を開始位置(図12では、左上)とし、カメラ51にて、その位置の型枠本体1に取り付けられたバーコードの画像を読み込み、識別情報入力部71がこの位置の型枠本体1を識別する。
識別に成功すれば、報知手段により作業者にその旨通知し、全ての型枠本体1について識別が完了するまで(ステップ13)、カメラ51を向ける位置を更新しながら(ステップ14)、識別情報入力部71が識別作業を行い、画像生成部79がその識別に係るフレームの画像を生成し続ける。
次に、図13のステップ2にて、処理を終了すべきでない限り、ステップ3にて計測処理が行われる。
即ち、図15に示すように、ステップ31にて、制御部73は、計測位置を初期位置(例えば、図12の左上など)とし、その位置のマイクロプロセッサ46へ計測値を送信するよう要求する(ステップ32)。
すると該当型枠本体1のマイクロプロセッサ46は、自身のサーミスタ20による電圧乃至その関数値を無線回路58、アンテナ41を介して、計測値入力部72のアンテナ61へ送信し、計測値入力部72は、当該計測値を入力する(ステップ33)。
制御部73は、計測値入力部72が入力した計測値を強度演算部75へ出力し、演算を命ずる。すると、強度演算部75は、パラメータテーブル74を参照し、入力した計測値による有効材齢と推定強度とを求め、演算結果記憶部78に保存する(ステップ34)。
次に、制御部73は、色変換部77に色変換を命じ、色変換部77は、変換テーブル76を参照し、演算結果記憶部78に保存された演算結果に対応する色を決定し、画像生成部79へ出力する(ステップ35)。
もちろん、対応する色も有効材齢、推定強度及び現在の時刻と共に、演算結果記憶部78に保存される(ステップ36)。
そして、ステップ37にて、画像生成部79は、決定された色を該当フレームの色として割り当て、画像表示部80へ表示を指示する(ステップ37)。
以上の処理により、該当型枠本体1に対応するフレームの色が更新される。
そして、ステップ38にて全ての型枠本体の処理が完了していないなら、該当型枠本体1の位置を更新しながら(ステップ39)、ステップ32〜37の処理が繰り返される。
また、図13のステップ4において、一連の処理が終了してから一定のインターバルが経過するまで待つことにより、電池の消耗を防止しつつ、ステップ12以下の処理が繰り返される。
本発明のリサイクル対応型枠は、例えば、リサイクル対応型枠をレンタル・リースする分野において、各リサイクル対応型枠を管理するために好適に利用できる。
本発明の一実施の形態におけるリサイクル対応型枠を接触面側から見た斜視図 本発明の一実施の形態におけるリサイクル対応型枠を非接触面側から見た斜視図 本発明の一実施の形態における筐体付近を示す断面図 本発明の一実施の形態におけるコンクリート検出センサを示す断面図 本発明の一実施の形態における送信器及び受信器を示すブロック図 本発明の一実施の形態における動作手順を示すフローチャート 本発明の一実施の形態における検出結果を例示するタイムチャート 本発明の一実施の形態における打設コンクリート強度管理システムのうち、各型枠の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態における制御端末のブロック図 本発明の一実施の形態における制御端末の機能ブロック図 本発明の一実施の形態における色変換の例示図 本発明の一実施の形態における識別情報入力過程を示すレイアウト図 本発明の一実施の形態における制御プログラムの全体フローチャート 本発明の一実施の形態におけるフレーム画像生成プロセスのフローチャート 本発明の一実施の形態における計測処理プロセスのフローチャート (a)本発明の一実施の形態におけるフレーム色配置の例示図 (b)本発明の一実施の形態におけるフレーム色配置の例示図 (c)本発明の一実施の形態におけるフレーム色配置の例示図
1 リサイクル対応型枠本体
1a 非接触面
2 接触面
2a セパレータ孔
3 長辺縁リブ
3a、4a クリップ孔
4 短辺縁リブ
5 長辺補強リブ
6 短辺補強リブ
7 筐体
8 基板保持箱
9 主基板
10 外気温検出センサ
11 LED
12 保護ケース
13 姿勢検出センサ
14 電池ケース
15 センサ基板
16 貫通孔
17 センサ収納ケース
17a 底面
18 コンクリート
19 コンクリート検出センサ
20 サーミスタ
20a 第1端子
20b 第2端子
21、22 端子又は配線
23 電極
24 ガラスエポキシ基板
25 蓋
30 送信器
31 電源
32 RFID送信回路
33 スイッチ
34、41 アンテナ
40 受信器
42 電圧印加回路
43 FET
44 レギュレータ
45 電池
46 マイクロプロセッサ
50 識別子
51 カメラ
52 クロック信号発生器
53 A/D変換器
54 プロセッサ本体
55、67 インターフェイス
56 メモリ
57 グラウンド端子
58、62 無線回路
59 グラウンド
60 無線端末
61 アンテナ
63 CPU
64 ROM
65 RAM
66 ハードディスク装置
68 LCD
71 識別情報入力部
72 計測値入力部
73 制御部
74 パラメータテーブル
75 強度演算部
76 変換テーブル
77 色変換部
78 演算結果記憶部
79 画像精製部
80 画像表示部
E 定電圧
t 間隔
R1 固定抵抗

Claims (5)

  1. 対面する型枠と共に、コンクリート打設空間を形成する複数の型枠と、
    前記複数の型枠に設けられる送信装置と、
    前記送信装置と通信する制御端末とを備える打設コンクリート強度管理システムであって、
    前記複数の型枠のそれぞれは、
    底面が前記コンクリート打設空間に臨むセンサ収納ケースと、
    前記センサ収納ケース内に収納され、前記コンクリート打設空間に打設されるコンクリートの表面温度を計測するサーミスタと、
    前記複数の型枠のそれぞれをユニークに識別するための識別子とを備え、
    前記送信装置は、前記サーミスタが検出した計測値を前記制御端末へ出力し、
    前記制御端末は、
    前記識別子を読み取って前記複数の型枠のそれぞれを識別する識別情報入力部と、
    前記識別情報入力部により識別された当該型枠の計測値を入力する計測値入力部と、
    前記計測値入力部が入力した計測値に基づいて当該型枠付近の強度を求める強度演算部と、
    前記強度演算部が求めた強度を記憶する演算結果記憶部とを備える打設コンクリート強度管理システム。
  2. 前記送信装置は、A/D変換器を介して前記サーミスタの第1の端子と第2の端子との間の電圧を計測するプロセッサを備え、
    前記サーミスタの前記第1の端子は、固定インピーダンス素子の第2の端子に接続され、
    前記固定インピーダンス素子の第1の端子には一定電圧が印加され、
    前記サーミスタの前記第2の端子は、前記プロセッサのグラウンド端子に接続される請求項1記載の打設コンクリート強度管理システム。
  3. 前記制御端末は、
    前記複数の型枠の配置を模したフレーム群を有するフレーム画像を表示する画像表示部と、
    前記演算結果記憶部に記憶された当該型枠の強度を前記強度に対応する色に変換し、当該型枠に対応するフレームの色を変更する色変換部とをさらに備える請求項1又は2記載の打設コンクリート強度管理システム。
  4. 前記色変換部は、変換テーブルに定義された対応関係を参照して当該型枠に対応するフレームの色を変更すると共に、
    前記変換テーブルでは、当該型枠の強度がより低いときに合わせて寒色系の色が定義されると共に、当該型枠の強度がより高いときに合わせて暖色系の色が定義されている請求項記載の打設コンクリート強度管理システム。
  5. 前記識別子は、前記複数の型枠のそれぞれをユニークに特定するバーコードラベルであり、
    前記識別情報入力部は、前記バーコードラベルを読み取るカメラを有する請求項1から4のいずれかに記載の打設コンクリート強度管理システム。
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