初めに図13A〜13D及び16A〜16Eを参照すると、縫い目ロック部177の実施形態は、第1構造体189a及び第2構造体189bのうちの少なくとも1つを付勢して、他方の構造体に対して、例えば他の構造体に向けて移動させるように構成されるということが説明されている。縫い目ロック部177は、第2ストランド区分179bを通って編まれる、第1ストランド区分179aを含み得る。第2ストランド区分179bが、張力の閾値と少なくとも等しい水準で、引張状態にあるとき、縫い目ロック部177は、ロックされた構成をとり、これによって第2ストランド区分179bは、第1ストランド区分179aに圧縮力CFをかける。縫い目ロック部177がロックされた構成にあるときに、縫い目ロック部177において、第1ストランド区分179aが第2ストランド区分179bを通って並進するのを防止するように圧縮力CFは十分である。縫い目ロック部177は低い高さを画定したままで、縫い目ロック部177は、第1ストランド区分179aが一定の静的荷重下にある場合と、第1ストランド区分179aが周期的荷重下にある場合とによる両方の場合を含め、長時間にわたってその構造的一体性を維持する。第2ストランド区分179bが、張力の閾値未満の水準で引張状態にあるとき、縫い目ロック部177は、第1ストランド区分179aが、第2ストランド区分に対して摺動可能であるロック解除構成をとる。第1ストランド区分179a及び第2ストランド区分179bは、図13A〜13Dに示されているように別個のストランドによって画定されてもよく、又は図16A〜16Eにより示されているように、互いに一体であり、かつ共通ストランド175によって画定されてもよい。
第1ストランド区分179a及び第2ストランド区分179bは、対応する第1構造体189a及び第2構造体189bに取り付けられ得る。第1構造体189a及び第2構造体189bは、所望により任意の構造体として構成されてもよい。例えば、構造体189a及び189bの少なくとも一方又は両方は、解剖学的構造体、補助的構造体(例えば、移植片、メッシュ、クレイ、機械設備、骨プレート、若しくは任意の望ましい代替の移植構造体)、又は解剖学的構造体若しく補助的構造体によって画定される標的の解剖学的位置に固定されるように構成されるアンカーによって画定され得る。従来の外科的処置は、多数のアンカー、例えばトグルアンカー及び骨アンカー(例えば、少なくとも1つの縫合ストランドに取り付けられるように構成されるスクリュー、ピン、ネイル、リベット等)の使用を伴うということ、並びに、任意の適当なアンカーは、本明細書に説明するように第1ストランド区分179a及び第2ストランド区分179bに取り付けられ得るということが理解される。ここで、第1区分179a及び第2区分179bへの取り付けに適当なアンカーの一例は、アンカー22に関して以下に説明されているが、第1ストランド及び第2ストランドの少なくとも1つに取り付けることができるいずれか別に作製されたアンカーが、縫い目ロック部177との組み合わせで使用され得ることが理解されよう。
例えば、まず図1A〜1Bを参照して、アンカーアセンブリ20は、少なくとも1つの拡張可能なアンカー22を含んでもよく、これによって、複数の拡張可能なアンカー22が同様に、解剖学的位置に固定されるように構成された対応するアンカー本体28を含み、解剖学的位置は、少なくとも1つの解剖学的構造体24によって画定され得る。例示の実施形態によると、アンカーアセンブリ20は、解剖学的位置、例えば解剖学的構造体24に固定されるようにそれぞれ構成される、第1アンカー22a及び第2アンカー22bを含む。解剖学的構造体24は、例えば、ヒト若しくは他の動物の生体構造によって画定されてもよく、又はヒト若しくは他の動物の生体構造に固定される、若しくは固定されるように構成されるインプラントによって画定されてもよい。生体構造は、骨及び軟組織、例えば腱、靭帯、軟骨、椎間板の繊維輪、又は同様物の少なくとも1つを含むことができる組織によって定義され得る。
一実施形態によると、少なくとも1つの解剖学的構造体24は、反対側の間隙上に、例えば間隙24cなどの空隙の両側に、第1及び第2の標的の解剖学的位置24a及び24bを画定することができる。したがって、間隙24cは、解剖学的構造体に配置されてもよく、並びに、例えば、解剖学的欠損部を画定してもよく、あるいは異なる解剖学的構造体間に配置されてもよい。第1アンカー22a及び第2アンカー22bは、間隙24cの両側の第1の標的の解剖学的位置24a及び第2の標的の解剖学的位置24b内にそれぞれ注入されてもよく、ないしは別の方法で運ばれるか、又は挿入されてもよく、その後、間隙24cに近接するように互いに向けて引かれてもよい。あるいは、更に追加として、図1C〜1Dに関して以下に、更に詳細に説明されるように、アンカーアセンブリ20は、補助構造体25を解剖学的構造体24に固定するように構成される。この点において、アンカーアセンブリ20は、所望により、任意の数のアンカー22を含み得るということが更に理解されよう。
各アンカー本体28は、拡張可能部分36及び作動部材37、例えば作動ストランド38を含んでもよく、これは拡張可能部分36を、したがってアンカー本体28を図1Aに示されている第1構成から、作動させるように構成され、これによって、アンカー本体28はまず標的の解剖学的位置において、図1Bに示される拡張した構成まで配置され、これによってアンカー本体28は解剖学的構造体24に固定され得る。したがって、アンカー22a及び22bのアンカー本体28は、例えば、アンカー本体28を標的の解剖学的位置24a及び24bに注入するときに作製され得る、対応する標的の解剖学的位置24a及び24bにおける開口部23を通って挿入され得る。
第1アンカー22a及び第2アンカー22bの作動ストランド38のそれぞれは、互いに取り付けられ得る。例えば、第1アンカー22aの作動ストランド38は、第2アンカー22bの作動ストランド38と一体であってもよい。あるいは、以下により詳細に説明するように、第2アンカー22aの作動ストランド38から、第1アンカー22a及び第2アンカー22bの作動ストランド38が連続して、直接又は間接的に、任意の適当なコネクタ部材63(例えば図12Cを参照)を使用して連続して取り付けられるように、第1アンカー22aの作動ストランド38は、第2アンカー22aの作動ストランド38から分離され得る。一実施形態によると、第1アンカー22a及び第2アンカー22bのそれぞれの作動ストランド38は、少なくとも1つの作動部分131を画定し、少なくとも1つの取り付け部分133を更に含み得る。作動部分131はそれぞれ、対応するアンカー22a及び22bが第1構成から拡張した構成に作動させる作動力を受容するように構成される。
例示の実施形態によると、第1アンカー及び第2アンカーの作動ストランド38の取り付け部分133は、互いに取り付けられるように構成される。取り付け部分133は、互いに一体であってもよく、あるいは任意の適当なコネクタ部材を使用して互いに取り付けられてもよい。更に、例示の実施形態によると、作動部分131はまた、作動力Fが作動部分131にかけられる前、又はかけられた後のいずれかで、任意の適当な方法で互いに取り付けられるように構成される取り付け部分を画定することができる。したがって、対応するアンカーの取り付け部分133は、対応するアンカーを他のアンカーに、例えば他のアンカーの取り付け部分133などに取り付けるように構成される。更に、対応するアンカーの作動部分131は、対応するアンカーを他のアンカーに取り付けるように構成される。例示の実施形態によると、第1アンカー22aの作動ストランド38の取り付け部分133は、第2アンカー22bの作動ストランド38の取り付け部分133と一体であるが、第1アンカー22a及び第2アンカー22bの取り付け部分133は、以下に詳述するように、互いから分離されてもよく、互いに取り付けられてもよいということが理解されよう。
図1A〜1Bを引き続き参照すると、アンカー22a及び22bの拡張可能部分36が拡張した構成に作動するとき、作動ストランド38は、引張状態に置かれ得る。例えば、一実施形態によると、近接力AFは、第1アンカー22a及び第2アンカー22bの作動ストランド38の作動部分131のいずれか又は両方にかけることができ、これによって、第1アンカー22a及び第2アンカー22bを互いに向けて引く、付勢力をかけるように、第1アンカー22a及び第2アンカー22bの作動ストランド38において張力を誘発する。したがって、間隙24cが第1アンカー22aと第2アンカー22bとの間に配置される場合、付勢力に反応して互いに向かう、アンカー22a及び22bの動きは、特定の実施形態では、解剖学的欠損部、例えば上記の組織欠損であり得る間隙24cを近接させる。
あるいは、又はそれに加えて、図1Cに示されるように、アンカーアセンブリ20は、対応する標的の解剖位置24a及び24bを画定することができる解剖学的構造体24に補助構造体25を固定するように構成される。補助構造体25は、解剖学的構造体として、例えば上記の組織、又はグラフト、メッシュ、クレイ、ハードウェア、骨プレート、若しくは所望により任意の代わりの構造体として構成され得る、インプラントとして構成され得る。この点において、アンカーアセンブリ20は、所望により、任意の数のアンカー22を含み得るということが更に理解されよう。例えば、補助構造体25は、作動ストランド38の一方若しくは両方との間に、具体的には、取り付け部分133の一方若しくは両方と、少なくとも1つの解剖学的構造体24との間に配置され得る。したがって、張力が作動ストランド38において、具体的には取り付け部分133において誘発されるとき、補助構造体25(例えば柔組織)は、例えば第1の標的の解剖学的位置24aと第2の標的の解剖学的位置24bとの間の位置において、作動ストランド38と解剖学的構造体24との間で、解剖学的構造体24(例えば骨)の方へ引かれて、かつ解剖学的構造体24に固定されてもよい。この点において、間隙は補助構造体25と解剖学的構造体24との間で減少することが理解されよう。更に、図1A〜1Bに示されるように、間隙がアンカー22aとアンカー22bとの間に配置される場合、作動ストランド38における張力は、補助構造体25を解剖学的構造体24に固定することに加えて、間隙24cを更に近接することができる。したがって、特に指示がない限り、間隙24cを近接するように構成される作動ストランド38における、以下の記述の張力はまた、作動ストランド38と、第1の標的の解剖学的位置24a及び第2の標的の解剖学的位置24bを画定する少なくとも1つの解剖学的構造体24との間に補助構造体を固定するように構成される。
あるいは、又は更に追加として、図1Dに示されるように、アンカーアセンブリ20は、作動ストランド38と解剖学的構造体24との間に補助構造体25を固定するように構成される少なくとも1つのアンカー22を含み得る。例えば、アンカー22は、上記の方法で解剖学的構造体24の標的の解剖学的位置24aに固定され得る。作動ストランド38、例えば対向する第1端部及び第2の端部(これは作動部分131及び取り付け部分133によってそれぞれ画定され得る)は結ばれ、縫われ、ないしは別の方法で、他の解剖学的構造体27に固定されることができ、これによって、作動ストランド38において張力を誘発し、例えば作動ストランド38と解剖学的構造体24との間で、補助構造体25(例えば軟組織)を引いて解剖学的構造体24(例えば骨)に固定する。この点において、間隙は補助構造体25と解剖学的構造体24との間で減少することが理解されよう。作動ストランド38は、例えば図2A〜図2Bに示されているように、アンカー本体28から分離されてもよく、かつアンカー本体28を通って編まれてもよく、あるいは例えば図7Aで示されているように、アンカー本体28と一体であってもよい。
更に、欠損部24が近接された後、作動ストランド38が引張状態に維持されるとき、アンカー本体28は、生体構造からの後退を妨げられ、これは解剖学的欠損部を開かせる恐れがある。したがって、間隙24cが近接されたとき、第1アンカー22aと第2アンカー22bとの間で張力を維持し、第1アンカー22a及び第2アンカー22bが分離するのを防止するように、第1アンカー22aの作動ストランド38は、第2アンカー22bの作動ストランド38に対して固定されてもよい。
図1A〜1Bに示されている第1アンカー22a及び第2アンカー22bが、図2A及び2Bに関して以下に説明しているが、アンカー22a及び22bは、本明細書に説明されている任意の実施形態、又は所与の任意の代替の実施形態に従って作製され得ることが理解されよう。更に、アンカーアセンブリ20は、間隙24cの両側に移植されるように構成される第1アンカー22a及び第2アンカー22bを含む一方で、アンカーアセンブリ20は、複数のアンカー22(例えば少なくとも2つ)に取り付けられ得る、所望の数のアンカー22を含んでもよく、この複数のアンカー22は、個々の対で、ないしは別の方法で、所望により配置されてもよいということが理解されよう(例えば同じ間隙、又は解剖学的欠損部にわたって、1つ超の間隙にわたって、あるいは所望により間隙の同じ面上に配置されてもよい)。別の方法としては、更に、複数のアンカー22は、アンカー22のうちの一方の選択が、解剖学的欠損部の1つの側に配置され、アンカー22の他方の選択が、解剖学的欠損部の他方の側に配置されるように、あるいは、異なる解剖学的欠損部にわたって交互に配置されるように、一緒に取り付けられてもよい。
図2A〜2Bを引き続き参照すると、アンカー本体28、及びまた拡張可能部分36は、中央軸線29に沿って細長く、第1の、すなわち近位端部30と、実質的に中央軸線29に沿って近位端部30から離間される第2端部、すなわち遠位端部32を画定する。中央軸線29は、任意の形状、又は所望により任意の形状を有する部分を画定することができる。例えば、中央軸線29、又は中央軸線29の部分は、線状、実質的に線状、非線状であってもよく、規則的、非規則的を含め、ないしは湾曲していてもよく、あるいは所望により他の形状であってもよい。したがって、アンカー本体28は、第1端部30と第2の端部32との間で線状に延びる伸長方向34を画定する。例えば、中央軸線29が実質的に直線であるとき、伸長方向34は中央軸線29と実質的に一致し得るということが理解されよう。例えば、中央軸線29が実質的に非線状であるとき、伸長方向34は中央軸線29から少なくとも部分的に、又は中央軸線29から実質的に全体的に離間されるということが理解されよう。アンカー本体28は、第1の、すなわち近位端部39a及び第2の、すなわち遠位端部39bを有する拡張可能部分36を更に画定する。拡張可能部分36の近位端部39aは、アンカー本体28の近位端部30と一致するか、又はアンカー本体28の近位端部30と異なっていてもよく(例えばこれに対して、凹部である)、拡張可能部分36の遠位端部39bは、アンカー本体28の遠位端部32と一致するか、又はアンカー本体28の遠位端部32と異なっていてもよい(例えばこれに対して、凹部である)。
アンカー22は、拡張可能部分36、したがってアンカー本体28を図1Aに示されている第1構成から、図1Bに示されている拡張した構成に作動することができる作動ストランド38として構成され得る作動部材37を更に含む。作動ストランド38は、縫合糸として、又は所望により任意の別の方法の作製されたストランドとして提供されてもよい。第1構成にあるときに、アンカー本体28の拡張可能部分36は、近位端部39aから遠位端部39bまでを伸長方向34に沿って測定した初期距離D1を画定するように伸長方向34に沿って延びている。初期距離D1は、例えば約5mm、あるいは約10mm、あるいは更に約20mm、あるいは更に約24.5mmによって画定され得る下方端部と、約50mm、あるいは約40mm、あるいは更に約30mm、あるいは更に約25.5mmによって画定され得る上方端部とを有する範囲内など、所望により任意の長さであってもよい。
更に、第1構成にあるとき、拡張可能部分36は、伸長方向34に対して実質的に垂直である第2の方向35に延びる、初期最大厚さT1を画定する。初期最大厚さT1は所望の寸法であってもよい。図1Bに示されるように、拡張可能部分36が拡張した構成にあるとき、伸長方向34に沿って近位端部39aから遠位端部39bまでを伸長方向34に沿って測定した第2距離D2まで、拡張可能部分36は潰される、例えば圧縮されるか、又はもつれる。第2距離D2は、初期距離D1未満であってもよい。拡張可能部分36が、伸長方向に沿って潰れると、例えば、それが第1構成から拡張した構成まで作動されるとき、拡張可能部分36は、第2の方向35に沿って、初期の最大厚さT1より大きい第2の最大厚さT2まで拡大する。第2の最大厚さT2は、第2の方向35に沿って延び、これは伸長方向34に実質的に垂直である。
アンカー本体28が、最大厚さT1及びT2それぞれよりも大きい、第2の方向35における厚さを画定しないように、第2の方向35における最大厚さT1及びT2が画定されてもよい。近位端部39a及び遠位端部39bは、例えば、拡張した構成にあるときに、拡張可能部分36が拡張した構成へと作動すると、拡張可能部分36の構成により、拡張可能部分36上の位置が変更され得るということが理解されよう。しかしながら、拡張可能部分36が拡張した構成にあるとき、近位端部39a及び遠位端部39bは、拡張可能部分36の最近位端部及び最遠位端部を画定し続け、これによって、伸長方向34に沿った距離D2は、拡張可能部分36が拡張した構成にあるときに、拡張可能部分36の近位端部39aと遠位端部39bとの間に線状に画定される。
拡張可能部分36は、第2の方向35に沿って拡張可能部分36を通って拡大する、対応する開口部40(例えば少なくとも2つの開口部40)を画定する複数のループ31を画定することができる。例えば、ループ31は、下記のように図3A〜3Cに示されているようなループ56、図10A〜10H示されるループ99、又は任意の適当な別の構成のループと対応するように作製されてもよい。拡張可能部分36は、任意の数のループ31、例えば8つのループ、8超のループ、又は8未満のループを含んでもよい。開口部40は、中央軸線29に沿って実質的に離間され、したがって、また伸長方向34に沿って実質的に離間される。例えば、開口部40は、伸長方向34に沿って構成要素を有する方向に沿って離間される。したがって、開口部40は、伸長方向34に沿って、及び第2の方向35に沿って離間され得る。
開口部40は、最近位開口部40a、最遠位開口部40b、及び少なくとも1つの中間開口部40c、例えば、最近位開口部40aと最遠位開口部40bとの間に配置された複数の中間開口部40cを画定することができる。拡張可能部分36は、ループ31の間で、近位開口部40a及び遠位開口部40bの間に配置され、近位開口部40a及び遠位開口部40bを画定するループ31を含む。作動ストランド38は、複数の開口部40など、少なくとも1つの開口部40を通って(例えば少なくとも2つから最高で全ての開口部40)編まれるように構成される。したがって、作動力Fが実質的い伸長方向34に沿って作動ストランド38にかけられるとき、作動ストランド38は拡張可能部分36を、したがってアンカー本体28を付勢して、伸長方向34に沿って潰し、第2の方向35に沿って拡張させ、これによって第1構成から拡張した構成にアンカーを拡大させることができる。力Fは、張力(純粋な張力など)であってもよく、又は純粋な張力からオフセットされているが、純粋な張力である成分を有する力であってもよい。したがって、力Fは、実質的に伸長方向24に沿った対応する作動ストランド38にかけられてもよく、これによって力Fは、伸長方向24と平行であるか、又はこれと一致する方向成分を有することができる、又は伸長方向24と全体的に平行であるか、又はこれと一致し得る方向成分を有することができるということが理解されよう。
拡張可能部分36が第1構成にあるとき、少なくとも1つの開口部40(最高で開口部40の全て)は、対応するループ31の近位端部と遠位端部との間の第1の最大寸法と、対応するループ31の近位端部と遠位端部との間に延びる対応するループ31の対向する面との間の第2の最大寸法を画定することができるということが理解されよう。第2の寸法対、少なくとも1つのループ40(最高でループ40の全て)の第1の寸法の比率は、拡張可能部分36が第1構成から拡張した構成まで拡張するときに増加し得る。更に、拡張可能部分が拡張した構成にあるとき、複数のループ31、例えばループ31の両側は、拡張可能部分36が第1構成にあるときよりも大きな量を、第2の方向35に沿って重なることができる。一実施形態によると、ループ31の両側は、第2の方向35に沿って重なり合わないか、又は拡張可能部分36において誘発される張力の量によって、第2の方向35に沿ってわずかに重複し得る。
ここで図3A〜3Cを参照して、アンカー本体22は、基材42の形態であってもよく、これは、一実施形態ではストランド、例えば縫合糸ストランドであってもよく、あるいはアンカー本体ストランド44を画定する、任意の別の方法で作製されたストランドであってもよい。アンカー本体ストランド44は、アンカーアセンブリ20の他の構成要素を伴って、所要により再吸収性であってもよい。アンカー本体ストランド44は、所望により任意の適当なUSP(米国薬局方)寸法(又は直径)、例えばUSP 7−0及びUSP 5の間(かつUSP 7−0及びUSP 5を含む)、例えばUSP 2−0及びUSP 5の間(かつUSP 2−0及びUSP 5を含む)、例えばUSP 2を有してもよい。アンカー本体ストランド44は、開口部を画定するように編まれても、多孔性であってもよく、又は編まれていなくてもよく、所望により開口部を欠いていてもよい。アンカー本体ストランド44が編まれている、又は編まれていないに関わらず、アンカー本体ストランド44は、開口部40を画定するように、所望により編組されてもよい。アンカー本体ストランド44から、アンカー本体22を、したがって拡張可能部分36を作製する1つの方法は、第1のストッパー結び目46を結ぶステップを含み、これは、ポスト端部48及び自由端部50を有する、アンカー本体28の近位のストッパー結び目46を画定することができる。
アンカー本体ストランド44は、第1のストッパー結び目46の自由端部50を画定する第1の終端部分52(近位端部分など)と、近位のストッパー結び目46のポスト端部48を画定する第2の終端部分54(遠位端部分など)とを画定する。本方法は、第1の近位ループ56a(近位端部30において配置された末端部ループであり得る)を形成するように、第1のストッパー結び目46に隣接する位置において、第1の終端部分52を輪にするステップを更に含む。第1の終端部分52がストッパー結び目46を通って、第1の近位ループ56aから延びるように、第1の近位ループ56aは、ストッパー結び目46を通過する。第1の終端部分52は、第1の近位ループ56aを通って更に引かれ、図2A及び2Bに示されているように、アンカー本体28のループ31の最近位ループ57を画定するように、締め付けられてもよい。アンカー本体ストランド44の第1の終端部分52は、所望される場合は、ループ31の最近位ループ57の近位の位置において切断されてもよく、あるいは簡易な結び目に結ばれてよく、これによって近位端部30及び近位端部39aの近位で、使用中に固定ストランド44の構造的一体性を維持するように、所望により毛焼きされてもよい。したがって、第1の終端部分52は、アンカー本体28のループ31の最近位ループ57の自由端部を画定することができる。
中央軸線29に沿って実質的に離間されている、拡張可能部分36の同様に作製された複数のループ56を画定するように、本方法は、第2の終端部分54を遠位方向に編組するステップを更に含む。ループ56は、複数の開口部40の対応するものを画定する。例えば、本方法は、新しい輪、例えば第2の遠位ループ56bを、前のループ(例えば第1の近位ループ56a)に隣接して形成するように、第2の終端部分54を輪にし、第1の近接するループ56aを通って第2の遠位ループ56bを通過させるステップを更に含むことができる。編組するステップは、第2の終端部部分54から新しいループ(これは第3の遠位ループ56cであってもよい)を作製する追加のステップを更に含むことができ、これによって前のループ(例えば第2ループ56b)は、追加の遠位ループ56cに対して近位に配置される。追加の遠位ループ56cは、前のループ56bに直接隣接して配置され、本方法は、追加の遠位ループ56cを、直接隣接している近位ループ56bに通過させるステップを更に含む。
本方法は、所望により第2の終端部分54から追加の遠位ループを作製するステップと、追加の新しい遠位ループ56のそれぞれを、対応する前のループに通過させて別の新しい遠位ループを形成するステップを更に含む。追加の新しい遠位ループ56は、望ましい長さの編組58及び望ましい数のループ56が作製されるまで、所望により作られてもよい。編組58が所望の長さに到達するとき、第2の終端部分54は、第2のストッパー結び目60を画定するように、最遠位のループ56の遠位の位置において、結ばれるか、ないしは別の方法で終端されてもよく、これはアンカー本体28の遠位ストッパー結び目を画定することができる。第2の終端部分54は第2のストッパー結び目60に近接した位置において必要に応じて切断されてもよく、あるいは簡易な結び目に結ばれてもよく、使用中に構造的一体性を維持するように毛焼きされてもよい。第2の終端部分54は、第2のストッパー結び目60の自由端部を画定する。
拡張可能部分36のループ56が、図3A〜3Cに示されるように同様のアンカー本体ストランド44から作製することができ、したがって、例示の実施形態に従って互いに一体性であり、拡張可能部分36は、代わりに、単品で、及び/又は組み合わせで、編組されている区分を画定する2つ又は3つの以上のアンカーストランド55、あるいは、例えば溶接され(図5Cに関して、以下により詳細に説明するように)結合され得る、縫われ得る(図5Dに関して、以下により詳細に説明するように)、結ばれる、接合される、ないしは別の方法方で取り付けられるループ56を含んでもよいということが理解されよう。本明細書に記載の第1構成から拡張した構成まで作動するように構成される拡張可能部分36を有するアンカー本体28を画定するように、任意の代替の方法で、所望によりにアンカー本体ストランド44は代わりに編組されてもよいということが理解されよう。
作動ストランド38は、拡張可能部分36から、したがってアンカー本体28から離間されてもよく、又はこれと非一体型でもよく、図1A及び1B並びに2A及び2Bに示されているように、作動力Fを作動ストランド38にかけるように、アンカー本体28に、第1構成から拡張した構成まで作動させるような方法で、拡張可能部分36に取り付けられてもよい。作動ストランド38は、所望により、例えばUSP 7−0〜USP 5であり、かつこれらを含む(例えば、USP 2−0〜USP 5、かつこれらを含む)任意の適当なUSP(米国薬局方)寸法(又は直径)を有してもよい。例えば、図2Aに示されるように、アンカー22は、作動本体28の基材42から分離される、又は非一体型であり、基材42に取り付けられる補助ストランド33を含んでもよい。補助ストランド33は、一対の開口部40、例えば第1の、すなわち近位の選択開口部45a、及び第1の選択開口部45aに対して遠位に配置される、第2の、すなわち遠位の選択開口部45bを通って編まれてもよく、したがってこれを通じて延びてもよい。アンカー補助ストランド33は、第1構成と拡張した構成との間で、アンカー22を作動するように構成される作動ストランド38を画定することができる。例示の実施形態によると、第1の選択開口部45aは、最近位開口部40aであり、第2の選択開口部45bは、最遠位開口部40bであるが、第1の選択開口部45a及び選択開口部45b(the first and select openings 45a and 45b)のいずれか又は両方は、中間開口部40cから選択され得るということが理解されよう。作動ストランド38は、外に延びる作動部分、例えば作動ストランド38を受容する開口部40に対して近接な位置において、アンカー本体28から外に近位方向に延びる作動部分を画定する第1部分41を画定することができる。第1部分41は、解剖学的位置24から外に更に延びることができ、かつ作動力Fを受容するように構成される。いくつかの実施形態に従って、第1部分41は、作動ストランド38の末端部を更に画定することができる。作動ストランド38は、第1部分41から遠位方向に延びることができる。
第1の選択開口部45a及び第2の選択開口部45bに関して、いくつかの実施形態が本明細書に説明される。参照番号「45a」及び「45b」は、第1の選択開口部(first and select openings)を特定する様々な実施形態に関して、第1及び第2の開口部を概念的に特定するために使用されることが理解されよう。具体的な第1の開口部45a及び45b(first and select openings)を画定する開口部40の具体的なものは、実施形態と一致する必要はなく、所望により実施形態とは異なっていてもよい。
解剖学的構造体24から外に近位方向に延び、かつ第1部分41と反対であるループ区分を画定することができる、第1部分41及び第2部分43を画定する、第1部分及び第2部分を画定するように、作動ストランド38は第2の選択開口部45bを通って更に輪を作ってもよい。より詳細に以下に記載されるように、特定の実施形態に従って、第1構成から拡張した構成まで、拡張可能部分36を作動させるように、作動力Fは、作動ストランド38に、例えば第1部分41及び第2部分43の少なくとも一方又は両方にかけられてもよい。例示の実施形態によると、第2部分43は、第1の選択開口部45a及び第2の選択開口部45bとの間に、配置され得る複数の選択開口部40など、少なくとも1つの開口部40を通って編まれ、したがってこれを通って延びてもよく、これにより、作動ストランド38がループ53を画定する。例えば、作動ストランド38の第2部分43は、複数の中間開口部40cを通って編まれてもよく、最近位開口部40aであり得る第1の選択開口部45aを通って更に編まれてもよい。第1部分41及び第2部分43は、アンカー本体から近位方向に、生体構造から外に延びることができ、これによって作動力Fは第1部分41にかけられることができ、第2部分43は、第2アンカーの作動ストランドに取り付けることができる。したがって、例示の実施形態によると、第1部分41は、作動ストランド38の作動部分131を画定し、第2部分43は、作動ストランド38の取り付け部分133を画定する。あるいは、図2Bに示されるように、第2部分43は作動力Fを受容し、第1部分41は、第2アンカーの作動ストランドに取り付けることができる。したがって、第2部分43は、作動ストランド38の作動部分131を画定することができ、第1部分41は、作動ストランド38の取り付け部分133を画定することができる。
図1A〜1Bに関して上記のとおり、作動ストランド38は、第2アンカーの作動ストランドと一体であってもよい。あるいは、作動ストランド38は、所望により任意の方法で取り付けられてもよい。例えば、作動ストランド38の一方又は両方は、図17Cに関して以下に説明されるように、作動ストランド38に取り付けるように、他方を通って編まれてもよい。
引き続き図2Aを参照すると、操作中、作動力Fが作動ストランド38にかけられ、特に作動ストランド38の第1部分41にかけられたときに、拡張可能部分36の近位端部39aが補強され、作動ストランド38の第2部分43が引張状態にあるときに、拡張可能部分36の遠位端部39bは、ループ53の寸法が減少するにつれて、拡張可能部分36の近位端部39aの方に引かれる。近位端部39は、例えば解剖学的構造体24によって、又は補強ツールによって補強されてもよく、あるいは、アンカー本体28の近位端部30が、例えば解剖学的構造体24又は補強ツールによって補強されるときに、交互に補強されてもよい。したがって、拡張可能部分36は、第1構成から拡張した構成に広がる。例示の実施形態によると、遠位端部39bは近位端部39aの方に引かれ、拡張可能部分36は実質的にU形状を画定することができる。
図1A〜1Bを参照して、作動力Fは、第1部分41にかけられ続け、補助ストランド38は、アンカー本体28を通って並進され、これによって、第2部分43におけるたるみを低減し、最終的には第2部分43の張力を誘発する。第2部分43が引張状態にあるとき、第1部分41に対する作動力Fを更にかけることは、ループ53の寸法を減少させ、これによって拡張可能部分36を、作動ストランド38の第2部分43に沿って摺動させ、これによって、遠位端部39bを、作動ストランド38に沿って近位端部39aの方へ更に引き、拡張可能部分36を更にもつれさせるか、ないしは別の方法で、拡張した構成に留まるように潰れる。作動ストランドの第2部分43において、又は第2アンカーに取り付けられる作動ストランド38の端部に誘起される更なる張力は、アンカー22を第2アンカーに向けて付勢し、これによって上記のように間隙24cに近接するということが理解されよう。
図2Aに示されているアンカー22が、図1A〜1Bに示されている第1アンカー22aを画定し、図2Bに示されているアンカー22が図1A〜1Bに示されている第2アンカー22bを画定するとき、第1アンカー22aの作動ストランド38の第1部分41は、作動力Fを受け取り、第2アンカー22bの作動ストランド38の第2部分43は作動力Fを受け取る。第1アンカー22aの作動ストランド38の第2部分43は、第2アンカー22bの作動ストランド38の第1部分41に取り付けられ得る。したがって、作動ストランド38に対して作動力をかけることで、第1アンカー22a及び第2アンカー22bの作動ストランド38に誘発される張力は、第1アンカー22a及び第2アンカー22bを第1構成から拡張した構成へ作動させる。以下により詳細に記載されるように、第1アンカー22aの作動ストランド38の第1部分41及び第2部分43のいずれか又は両方が、作動力Fを受け取ることができるということ、第1アンカー22aの作動ストランド38の第1部分41及び第2部分43のいずれか又は両方が、第2アンカー22bの作動ストランド38に取り付けることができる(一体的に又は別個に取り付けられるかのいずれか)ということ、第2アンカー22bの作動ストランド38の第1部分41及び第2部分43のいずれか、又は両方が作動力Fを受け取ることができるということ、並びに第2アンカー22bの作動ストランド38の第1部分41及び第2部分43のいずれか、又は両方が第1アンカー22aの作動ストランド38に取り付けることができる(一体的に又は別個に取り付けられるかのいずれか)ということが理解されよう。
第1アンカー22a及び第2アンカー22bの作動は、間隙24cにわたって作動ストランド38において誘発される張力とは無関係に起こり得るということが更に理解されよう。例えば、アンカー22a及び22bのうちの1つがその拡張した構成に作動されてもよく、アンカー22a及び22bの他方が、その拡張した構成に作動されてもよい。作動ストランド38の取り付け部分133が互いに取り付けられるときに、作動ストランド38のいずれか、又は両方の作動部分131に対して力を連続してかけると、作動ストランド38の取り付け部分133において張力を誘発することができる。
ここで図2Cを参照すると、作動方向に沿って開口部40を通じた作動ストランド38の移動を促進するように、作動ストランド38は返しが付けられてもよいということが理解され、この移動は、拡張可能部分36に第1構成から拡張した構成に作動させる。したがって、作動方向に沿って拡張可能部分36を通って作動ストランドの一方向の移動を可能するが、作動方向と反対の方向に沿った、作動ストランド38の移動を防止するか、又はこれを制限するラチェットを、作動ストランド38は画定することができる。
作動ストランド38は、単繊維を含んでもよく、一実施形態では糸巻き縫合糸であってもよい。作動ストランド38の作動部分131(これは例示のように第2部分43であってもよい)は、第1の少なくとも1つの返し部61、例えば第1の複数の返し部61を含むことができ、返し部61はそれぞれ、誘導端部65の方向(例えば作動方向)で作動ストランド38の移動を促進するようにカムを画定する、誘導端部65を画定する。返し部61のそれぞれは、作動方向と反対の方向に沿って、開口部40を通じた作動ストランド38の移動を防止するように、キャッチを画定する垂下端部67を更に画定してもよい。
作動ストランド38の取り付け部分133(これは例示のように第1部分41であり得る)は、拡張可能部分36の作動前及び作動中の両方で、第1構成から拡張した構成まで、拡張可能部分36の外に留まるように構成される第1部分41aを含む。第1部分43の第1部分41aは、第2の少なくとも1つの返し部69、例えば第2の複数の返し部69を含んでもよく、これはそれぞれ、第1の複数の返し部61の誘導端部65とは反対に方向付けられている誘導端部65を画定する。第2の複数の返し部69のそれぞれは、第1の複数の返し部61の垂下端部67とは反対に方向付けられている、垂下端部67を更に画定してもよい。したがって、第1の返し部61及び第2の返し部69の垂下端部67はそれぞれ互いに向き合う。各第2の返し部69の垂下端部67は、作動ストランド38が作動方向に沿って移動するときに、開口部40を通じた作動ストランド38の移動を防止するように、アンカー本体ストランド44を捕捉するように構成される、係合部材を画定することができる。作動ストランド38の取り付け部分133(これは例示のように第1部分41であり得る)は、第1の選択開口部45aの遠位に配置された第2部分を更に含み、複数の第1の返し部61を担持することができる。
したがって、操作中に、作動力Fが作動ストランド38の作動部分131、例えば第2部分43にかけられるとき、作動ストランド38は開口部40を通って移動する。拡張可能部分36を第1構成から拡張した構成に作動させる方向に沿って、開口部40を通じた作動ストランド38の移動を許可するラチェットを画定するように、各第1の複数の返し部61は方向付けられる。作動ストランド38は、第2の返し部69のうちの1つの垂下端部67が、最近位開口部40を画定するループ31であり得る第1の選択開口部45aに近接した位置においてアンカー本体ストランド44を捕捉するまで、開口部40を通って並進する。拡張可能部分36の近位端部39aがピンと張られている間、作動力Fは、作動ストランド38に更にかけられ、係合した第2の返し部69は、作動ストランド38に拡張可能部分を、第2の選択開口部45bから、第1の選択開口部45aの方に移動させ、これによって、拡張可能部分36をからませるか、ないしは別の方法で潰し、拡張可能部分36を第1構成から拡張した構成に作動させる。
あるいは、更に図2Dを参照して、補助ストランド33は、摺動部材47を画定することができる、又はこれを担持することができ、これは拡張可能部分36に対して近接して配置される開口部49を画定することができる。具体的には、第2部分43は複数の開口部40を通って編まれてもよく、並びに摺動部材47を更に画定することができる。例示の実施形態によると、第2部分43は、摺動部材47において終端してもよい。第1部分41は、少なくとも1つの開口部40、例えば複数の開口部40を通って編まれてもよく、ループ53を画定するように、摺動部材47の開口部49を通って近位方向に延びてもよい。したがって、第1部分41及び第2部分43は摺動可能に互いに連結される。一実施形態によると、作動ストランド38は、開口部49を含など複数の開口部を画定する、編まれたストランドとして構成され得る。あるいは、開口部49は切断されてもよく、例えば、第2部分43を通ってレーザー切断されもよい。操作中に、摺動部材47及び拡張可能部分36のうちの少なくとも1つが固定されたとき(例えば、解剖学的構造体24又は留め具によって)、作動力Fは、第1部分41にかけられ、これはループ53の寸法を減少させ、拡張可能部分36が第1構成から拡張した構成まで作動するにつれて、拡張可能部分36を作動ストランド38に沿って、例えば第2部分43に沿って進ませる。第1部分41は、第2アンカーの作動ストランド38に更に取り付けられてもよい。したがって、第1部分41は、作動部分131及び取り付け部分133を画定することができる。換言すれば、作動ストランドは部分41又は部分43などの端部を画定することができ、それらは両方が、作動力Fを受け取ることができ、かつ第2アンカーの作動ストランド38に取り付けることができる。これに関して、第1部分41は、摺動部材47を画定するか、又はこれを担持することができ、第2部分43は、作動部分131及び取り付け部分133を画定することができるということが理解されよう。
例えば、図2Eを参照して、第1部分41は、図2Dに関して上記のように、摺動部材47を画定するか、又はこれを担持することができる。例示の実施形態によると、第1部分41は、作動部分47で終端してもよい。具体的には、第2部分43は複数の開口部40を通って編まれてもよく、並びに、摺動部材47を通ってアンカー本体28から近位方向に延びてもよい。したがって、第1部分41及び第2部分43は摺動可能に互いに連結される。
摺動部材47は、作動ストランド38の取り付け部分133(例えば第1部分41の他方及び第2部分43)に対して、作動ストランド38の作動部分131(例えば第1部分41又は第2部分43)を摺動可能に連結することができるということが理解されよう。操作中に、摺動部材47又は拡張可能部分36が固定されるとき(例えば、解剖学的構造体24又は留め具によって)、作動部分131に作動力Fがかけられてもよく、これはループ53の寸法を減少させ、拡張可能部分36が第1の構成から拡張した構成まで作動するように、作動ストランド38に沿って拡張可能部分36を進ませる。
更に別の方法として、図2Fを参照して、第1部分41は、上記のとおり、複数の開口部40を通って、かつ作動部分131を画定するようにアンカー本体28から外に近位方向に延在することができ、第2部分43は、第2部分43が内部を通って延在する開口部40のうちの最遠位のものから、開口部40のいずれも、あるいはアンカー本体28の他のもののいずれも通らずに解剖学的構造体24から外に、近位方向に延在することができる。第2部分43は、アンカー22の作動ストランド38に取り付けることができ、かつ他のアンカー22に取り付けるように構成される取り付け部分133を画定することができる。操作中に、作動力Fが作動ストランド38の作動部分131(例えば、例示の実施形態による第1部分41)にかけられるとき、拡張可能部分36の近位端部39aは固定され、(例えば解剖学的構造体24又は留め具によって)、拡張可能部分36の遠位端部39bは、開口部40を通って編まれている作動ストランド38の一部分に沿って、近位端部39aの方に引かれ、これによって拡張可能部分36を、それが第1構成から拡張した構成まで作動されるときにもつれさせる。
ここで図2G及び4Aを参照して、アンカー22は、作動ストランド38の摺動可能部分(例えば、作動部分131及び取り付け部分133)の相対位置を選択的に固定するように構成された固定部材64を画定することができる、任意の適当なコネクタ部材63を更に含むことができる。コネクタ部材63は、結び目66として、又は、本明細書に記載された種類の任意の適当な代替的に作製されたコネクタ部材63、あるいは任意の適当な代替的なコネクタ部材として構成されてもよい。結び目66は、作動ストランド38によって画定されてもよく、かつアンカー本体28の近位端部30に対して近接して配置されてもよい。作動ストランド38は、結び目66のポスト端部68、及び結び目66の自由端部70を画定することができ、これは、自由端部70が、結び目66においてポスト端部68の周囲で締め付けられる前に、ポスト端部68が自由端部70に対して摺動可能であるように、ポスト端部68の周囲に輪が作られ、かつ結ばれている。例示の実施形態によると、自由端部70は、複数のループ、例えば、ポスト端部68の周囲の4つのループ71a〜71dを画定することができるが、自由端部70は、所望の数のループをポスト端部68の周囲で画定することができるということが理解されよう。作動ストランド38の自由端部70は、結び目66から、アンカー本体28内に遠位方向に延びる静的部分70aと、結び目66から延びるが、アンカー本体28内には延びない自由端部70bを含む。
ポスト端部68は、第1部分41及び第2部分43のうちの1つによって画定されてもよく、自由端部70は、第1部分41及び第2部分43によって画定されてもよい。例示の実施形態によると、ポスト端部68は作動部分131によって画定され、第1部分41として例示され、自由端部70は第2部分43として画定される。したがって、第1部分41及び第2部分43は、第1部分41が第2部分43に対して摺動するように、互いに摺動可能に連結される。したがって、固定部材64は作動部分47を更に画定することができ、結び目66は、摺動する固定結び目として更に言及され得るということが理解されよう。
操作中に、作動力Fが第1部分41にかけられるとき、第1部分41は、第2部分43に対して近位方向に摺動し、これによって、ループ53の寸法を減少させ、アンカー本体28を第1構成から、拡張した構成へと作動させる。自由端部70(これは第2部分43によって定義され得る)は、ポスト端部68の周囲で自由端部70を締め付けるように締め付けられてもよく、これによって自由端部70に対する並進に対して、自由端部68(第1部分41によって画定される)を固定する。自由端部70がポスト端部68の周囲で締め付けられるとき、これによってポスト端部68の周囲で結び目66を固定し、自由端部70は作動ストランド38の取り付け部133を画定することができる。あるいは、又はそれに加えて、アンカー本体28が拡大された構成まで拡大されたとき、結び目66は、ポスト端部68に沿って遠位方向に並進することができ、これによってループ53の寸法を減少させ、拡張可能部分36を拡大された構成まで作動させ、結び目66はその後、ループ53の減少した寸法を固定し、一部の場合では、拡大された構成においてアンカー本体28を保持するのを支持するように、ポスト端部68の周囲で締め付けられてもよい。
一実施形態による結び目66の作製は、ここで、図4A〜4Eに関して説明される。図4Aに示されているように、自由端部70は、ポスト端部68の周囲で、ポスト端部68に沿って摺動するように構成される複数の摺動ループ71a〜71dを画定する。ループ71a〜71dの少なくとも1つ、例えば例示のように最遠位のループ71a及び71bは、締め付け力F1が自由部分70bにかけられるときに締め付けられ、これによって上記方法でポスト端部68の周囲で自由端部70を締め付けられるように構成される固定ループを更に画定することができる。図4Bに例示されるように、結び目66は、ポスト端部68の周囲で、自由端部70を、いずれか少なくとも1回、例えば2回、同じ方向に沿って輪にすることによって作製され、これによって1対のループなど、少なくとも1つの摺動ループ71a、例えば第1の摺動ループ71a及び第2の摺動ループ71bをポスト端部68の周囲で作製することによって作製される。自由端部70は、ポスト端部68の周囲で、所望の数の摺動ループ71を作製するように、所望の数のループにすることができるということが理解されよう。例示の実施形態によると、自由端部70は、第1ループ71aが第2ループ71bに対して近位に配置されるように、ポスト端部68の周囲でループにされるときに遠位方向に並進される。自由端部70はしたがって、ループ71から近位方向に延びる自由端部70b、及びループ71から遠位方向に延びる静的部分70aを画定し、並びに作動ストランド38の第2部分43も画定することができる。
次いで、図4Cを参照すると、摺動ループ71a及び71bをそれぞれ互いに対して持ってくるように、ポスト端部68及び自由ストランド70aを引張状態に維持しながら、自由端部70の自由部分70bは締め付けられる。例えば、遠位の締め付け力が自由部分70bにかけられてもよく、これによって第1ループ71aに対して第2ループ71bを持ってくる。次いで、図4Dに示されるように、自由部分70bは、摺動ループ71a及び71bと同じ方向で、ポスト端部68の周囲で、第1の摺動ループ71aの近位の位置において、第3の摺動ループ71cを画定するようにループが作られる。自由部分70bが、ループが作られたポスト端部68であるとき、間隙73は、自由部分70bとポスト端部68との間に画定される。自由部分70bは、次いで間隙73を通って供給されてもよく、これによって摺動ループ71cは、更に固定ループを画定し、自由部分70bは、摺動ループ71cから外に延びる。次いで、図4Eを参照して、自由部分70bが間隙73から外に延びるように、自由部分70bは、第3の摺動ループ71cを、直接隣接し、かつ近位方向に離間されている第1の摺動ループ71aに対して第3の摺動ループ71cを持ってくるように締め付けられてもよい。
次いで、図4Fに示されるように、自由部分70bは、摺動ループ71a〜71cと同じ方向で、第3の摺動ループ71cの近位の位置において、第4の摺動ループ71dを画定するように、ポスト端部68にループが作られる。自由部分70bが、ループが作られたポスト端部68であるとき、間隙73aは、自由部分70bとポスト端部68との間に画定される。自由部分70bは、次いで間隙73を通って供給されてもよく、これによって第4の摺動ループ71dは、更に固定ループを画定し、自由部分70bは、第4の摺動ループ71dから外に延びる。次いで、自由部分70bは、図4Aに示すように、第4の摺動ループ71dを、第3の摺動ループ71cに直接隣接し、第3の摺動ループに対して近位方向に離間するように、持ってくるように締め付けられてもよい。
結び目66は、任意の数の摺動ループ71、例えば、例えば少なくとも1つの摺動ループ71又は複数の摺動ループ71を画定することができるということが理解される。摺動ループ71の少なくとも1つから最高で全てが、所望により固定ループ71を更に画定することができるということが更に理解されよう。操作時に、結び目66が作製されたとき、作動力Fを、ポスト端部68にかけることができ、これは第1部分41として示されている作動部分131を画定することができ、これによって、アンカー本体28の拡張可能部分36は、第1構成から拡張した構成まで拡張する。結び目66がロック解除構成に配置されてもよく、これによって、アンカー本体28が拡張するとき、ループ71に対して結び目66を通ってポスト端部68が並進することができるということが更に理解されよう。固定力(これは張力であり得る)は、結び目66をロックされた構成に作動するように自由部分70bにかけられてもよい。具体的には、固定ループ71は、ポスト端部68の周囲で結び付けられて、作動部分131が結び目66を通って並進するのを防止する。自由端部70の自由部分70bは、図2Gに例示されている結び目66から延び、他のアンカーにアンカー本体28を取り付ける作動ストランド38の取り付け部分133を画定することができる。
図2Hに示されるように、自由部分70b、したがって取り付け部分133は、直接的又は間接的のいずれかで、他のアンカーの作動ストランドに取り付けるように構成されるコネクタ部材63を画定することができる。例示の実施形態によると、コネクタ部材63は、作動ストランド38と一体であるアイレット72として構成される。したがって、作動ストランド38は、アンカー本体28の拡張可能部分36から延びるため、アイレット72は同様に、拡張可能部分36から延びるということが言える。あるいは、又はそれに加えて、アンカー本体28は、拡張可能部分36から延びるアイレット、拡張可能部分36からも延びるアイレット90(図8A〜8Cを参照)、又は拡張可能部分36から直接的又は間接的に延びる任意の別の方法で作製されたアイレットを含むことができる。
取り付け部分133は、図2Gに示されるように作動ストランド48の自由部分70bによって画定されてもよく、第2アンカー本体のアイレットを通って供給され、アイレット72、アイレット84b、アイレット90、又はアンカー本体28を第2アンカー本体に取り付けるように、直接的若しくは関節的にアンカー本体の拡張可能部分に取り付けられている任意の好適に代替的に作製されているアイレットとして構成されてもよい。これに関して、アンカーアセンブリ20は、2つ以上のアンカーを一緒に結合するように構成される少なくとも1つのコネクタ部材63を含むことができるということが理解されよう。コネクタ部材63は、作動ストランド38の少なとも1つと一体であってもよく、あるいは、分離されて、作動ストランド38の少なくとも1つに取り付けられてもよい。
図5A〜5Bを参照して、第1端部、例えば幹76から延びる、折り畳み部分74を画定するように、第1部分70bをその上でまず折り畳むことによって、アイレット72が作製されてもよい。幹76はしたがって、結び目66(図2Hを参照)と折り畳み部分74との間に延びる。自由部分70bは第2端部を、例えば折り畳み部分74から延びる末端部78を画定する。自由部分70bは、末端部78が幹76に隣接して配置されるように方向付けられてもよい。折り畳み部分74は、ループ81を画定するように、幹76及び末端部78の上で輪が作られてもよく、並びに、折り畳み部分78を閉鎖し、アイレット72を画定する閉鎖位置111において、アイレット80を画定するように、幹76及び末端部78の下でその後、ループ81を通って供給されてもよい。結び目80を締め付け、かつ折り畳み部分74を閉鎖するように、張力が折り畳み部分78にかけられてもよく、これによって幹76及び末端部78は結び目80から延び、折り畳み部分74も結び目から延び、アイレット72を画定する。したがって、アイレット72は、例えば、結び目80によって画定される基部を有するか、又は任意の代替の閉鎖部材によって画定されてもよい。
例えば、図5Cを参照して、例えば折り畳み部分74を閉鎖し、アイレット72を画定するように、閉鎖位置113において、幹76に対して末端部78は、例えば加熱されながら、又は接着剤を介して溶接されてもよい。閉鎖位置113は、アイレット72の基部を画定することができる。あるいは、更に図5Dを参照して、例えば折り畳み部分74を閉鎖し、アイレット72の基部を画定するように、閉鎖位置113において、幹76に対して末端部78は、例えば加熱されながら、又は接着剤を介して縫われてもよい。例えば、ストランド、例えば少なくとも1つの縫合糸ストランド75は、末端部78を幹76に結合させるように、末端部78及び幹76を介して縫われてもよい。したがって、末端部78は幹76に、アイレット72を画定するような任意の方法で取り付けられてもよく、これによって、別のアンカー22のストランド、例えば作動ストランドがアイレット72を通って供給されてもよく、図1A〜1Bに関して上記のように、アイレット72に力(例えば近接力)をかけてもよいということが理解されよう。近接力は、図1A〜1Bに示されているように、アンカー本体28間に配置される間隙24cに近接するように十分であってもよい。
作動ストランド38は、アンカー本体28の基材42から分離されている、又はこれと一体でなくてもよく、上記のようにアンカー本体28に取り付けられてもよく、その一方で、作動部材37は、アンカー本体28と別の方法で一体であり得るということが理解されよう。したがって、作動ストランド38は、別の方法として基材42と一体であってもよく(例えばアンカー本体ストランド44)、したがって拡張可能部分36と一体であってもよい。
例えば、ここで図6A〜6Cを参照すると、作動ストランド38は、アンカー本体ストランド44の第1端部分52及び第2の端部分54のうちの1つによって画定されてもよく、これは図3A〜3Cに関して上記のように構成されてもよく、ないしは別の方法で構成されてもよい。したがって、作動ストランド38は、アンカー本体28と、したがって拡張可能部分36と一体であってもよい。例示の実施形態によると、アンカー本体28から近位方向に延びる第1の終端部分52は、作動ストランド38を画定し、アンカー本体28から遠位方向に延びる第2の終端部分54は、アンカー本体28に近接な位置において、例えば拡張可能部分36の対応する遠位端39bに近接して終端されてもよく、これによって、第2の終端部分54は、第2アンカーのアンカー本体に、アンカー本体28を取り付けるには不十分な長さを有する。
アンカー本体ストランド44の第1の終端部分52は、図3A〜3Cに関して上記のようなループ31の最近位のループ57に近位の位置において終端されてもよく、第1の終端部分52は別の方法で、拡張可能部分36の近位端部39aから遠位方向に延びる作動ストランド38を画定してもよく、したがって、拡張可能部分36の近位端部39aから遠位方向に離間されている開口部40の少なくとも1つの選択開口部45aを通って延びてもよい。選択開口部45aは、例示のように最遠位開口部40bであってもよく、あるいは、別の方法としては、中間開口部40cのうちの1つであってもよい。作動ストランド38は、ループ53を画定するように、第1部分41及び第2部分43を含みながら、選択開口部45aを通って延ばされてもよい。例えば、第1部分41は、第1区分52から第1の選択開口部45aまで遠位方向に延びることができる。第2部分43は、第1の選択開口部45aから、アンカー本体28の外に、及び解剖学的構造体24の外に近位方向に延びることができる。例えば、例示の実施形態によると、第2部分43は、開口部40の少なくとも1つを通って編まれ、したがってこれを通って延びてもよく、これによって複数の選択開口部40は、近位端39aと選択開口部45aとの間に配置され得る。例えば、作動ストランド38の第2部分43は、中間開口部の少なくとも1つ、例えば複数の中間開口部40cを通って編まれてもよい。第2部分43は、開口部40(例えば最近位ストッパー結び目46の最近位の開口部40aであり得る)の第2の選択開口部45bを通ってアンカー本体28の拡張可能部分36から外に延びることができる。
したがって、例えば第1部分41において、作動ストランド38にかけられる、近位方向に向けられる力であり得る張力Fは、拡張可能部分36(例えば近位端39a)が固定されるとき、拡張可能部分36を第1構成から拡張した構成まで移動させる。第1部分41はしたがって、一体の作動ストランド38の作動部分131を画定することができる。具体的には、拡張可能部分36は、それが第1の距離D1から伸長方向35に沿って、第2の距離D2まで伸長方向34に沿って潰れるとき、作動ストランド38に沿って、例えば第2部分43に沿って摺動する。拡張可能部分36が作動ストランド38に沿って潰れるとき、拡張可能部分36が第2部分43に沿って移動するにつれて、拡張可能部分36は、からまるか、ないしは別の方法で、第2の方向において変形し、これによって拡張可能部分36が第2の方向35において、その最初の最大厚さT1から、その最初の厚さの最大厚さT1より大きい、拡張した最大厚さT2まで延ばす。第1部分41は次いで終端されてもよく、例えば、アンカー本体28に近接した位置において切断され、毛焼きされてもよく、あるいは別の方法で、例えば本明細書に記載の任意の所望の方式において第2アンカーの完全な接続部材に結合される、第2アンカーに取り付けられ得る取り付け部分133を画定してもよい。したがって、アンカー本体28から解剖学的構造体24から外に延びる第1部分41は、作動部分131及び取り付け部分133のうちの少なくとも1つを画定することができるということが理解されよう。
あるいは、図7A〜7Bに示されているように、アンカー22は、図6A〜6Cに関して上記のように作製されてもよいが、アンカー本体ストランド44の第2の終端部分54は、拡張可能部分36の遠位端39bから十分な距離だけ延びることができ、これによって第2アンカーにアンカー22を取り付けるように、第2アンカーに取り付けるように構成される取り付け部分133を画定する。例えば、取り付け部分133は、第2アンカーのアンカーストランドに取り付けることができる。取り付け部分133は、第2アンカーのアンカーストランドと一体であってもよく、あるいはアンカーアセンブリ20は、取り付け部分133を第2アンカー、例えば第2アンカーの作動ストランドなどを取り付けるコネクタ含んでもよい。コネクタは、作動ストランド38、及び第2アンカーの作動ストランドの少なくとも一方又は両方と一体であってもよく、あるいは分離されて、作動ストランド38、及び第2アンカーの作動ストランドの少なくとも一方又は両方に取り付けられてもよい。操作中に、作動力Fは、上記の作動部分131を画定する第1部分41にかけられてもよい。作動力Fは、取り付け部分133によって少なくとも部分的に平衡になり得るということが理解され、これは例示の実施形態では第2部分43によって画定される。更に、図1Dに関して上記のように、作動ストランド38の対向する第1端部及び第2端部(これは作動部分131及び取り付け部分133によってそれぞれ画定され得る)は結ばれ、縫われ、ないしは別の方法で、他の解剖学的構造体27に固定することができ、これによって、作動ストランド38において張力を誘発し、補助構造体25を作動ストランド38と解剖学的構造体24との間で固定する。
ここで図8Aを参照すると、並びに上記のように、アンカー本体28は、拡張可能部分36から延びるアイレット90を含むことができる。例示の実施形態によると、拡張可能部分36が第1構成にあるときに、アイレット90は、アンカー本体28の遠位端32に配置され得る。アイレット90は、本明細書に記載のように作製することができ、あるいは別の方法で、アンカー本体28のループのうちの1つ、例えばアンカー本体28によって画定される1つ以上の他のループよりも大きい可能性のあるループの選択したものを含む。アンカー22は、アンカーが接線の解剖学的構造体24において移植されるとき、アンカー22を第1構成と拡張した構成との間で、上記の方式で作動するように構成された作動ストランド38を画定することができる補助ストランド33を含むことができる。
補助ストランド33は、第1部分41及び第2部分43、並びに第1部分41及び第2部分43との間に配置され、かつこの間に一体的に取り付けられる折り畳み部86などの接続位置を画定することができる。折り畳み部86は、補助ストランド33をアイレット90に取り付けるように、アイレット90を通って延びることができ、これによって第1部分41及び第2部分43は少なくとも選択開口部45を通って(例えば拡張可能部分36が第1構成にあるときに、開口部40の複数の選択開口部45など)、アイレット90から近位方向に延びることができる。選択開口部45は、少なくとも1つの中間開口部40cを含むことができ、かつ最近位開口部40aを更に含むことができる。補助ストランド33は、必要に応じて、アイレット90に更に結ばれる、ないしは別の方法でこれに取り付けられてもよい。例示の実施形態によると、第1部分41及び第2部分43は、開口部40の複数の選択開口部45を通って延び、同じ開口部40を通って更に延びる。例えば、第1部分41及び第2部分43は、アイレット90から近位の方向に沿って1つおきの開口部40を通って、アイレット90から近位の方向に沿って、3つおきの開口部40を通って、アイレット90から近位方向に沿って各開口部40を通って延びてもよく、あるいは、任意の規則的なパターンで、又は必要に応じて任意の不規則な非繰り返しパターンでアイレット40から延びることができる。
図8Bを参照して、第1部分41及び第2部分43は、アイレット90から近位方向に沿って同じ選択開口部45に沿って延びるため、第1部分41及び第2部分43は、作動力Fが第1部分41及び第2部分43にかけられたとき、選択開口部45を通るアイレット90の移動経路を画定する。したがって、補助ストランド33の第1部分41及び第2部分43が、かけられた作動力Fに反応してアンカー本体28の選択開口部45を通って近位方向に移動するにつれて、拡張可能部分が、第1構成から拡張した構成まで作動するとき、アイレット90は選択開口部45を通って作動部材38と共に移動する。結果として、図8Cに示されているように、拡張可能部分36が拡張した構成にあるとき、ループ86が拡張可能部分36に対して近位に配置されるように、補助ストランド38はかけられた作動力Fに反応して、十分な距離だけ移動することができる。したがって、アイレット90はまた、拡張可能部分36が拡張した構成にあるときに、拡張可能部分36から近位方向に延びる。
アイレット90はしたがって、アンカー本体28のコネクタ部材63を、したがってアンカー22を画定することができ、アンカー22は第2アンカーに、いずれか直接的に(例えば、第2アンカーと一体成形されているコネクタ部材を介して)、又は間接的に(例えば、第2アンカーから分離されている、若しくは第2アンカーと一体ではない少なくとも1つのコネクタ部材を介して)第2アンカーに取り付けられるように構成される。一実施形態によると、アイレット90は、アンカー22を第2アンカーに取り付けるスタンドを受容することができる。例えば、受容したスタンドは、第2アンカーの作動スタンドであってもよく、あるいは、第2アンカーの作動スタンドを直接的若しくは間接的にアイレット90に取り付けるコネクタスタンドであってもよい。
アンカー本体28は、所望により任意の方式で、例えば、アイレット90を作製することによって、更には、所望により任意の適当な方式で、拡張可能部分36を作製することによって作製されてもよい。したがって、アンカー本体ストランド44は、アイレット90を画定するように結び目において結ばれてもよく、あるいはアイレット90を画定するように、アンカー本体自体に溶接され、縫われ、ないしは別の方法で取り付けられてもよい。
一実施形態によると、図9A〜9Bを参照すると、一般的に、アンカー本体ストランド44は、ループ91、並びにループ91の反対側から延びる、第1の区域92a及び第2の区域92bをそれぞれ画定するように、折り畳まれ、かつそれ自体を通って縫われ得る。針94の先端部は、第1区分92aを通って延在する第1チャネルを画定するように、第1区分92aを通って挿入され得る。第2区分92bは、針94の垂下端部において、針94のアイレットを通って供給されてもよい。針94は次いで、第1区分92aを通って前方に並進されてもよく、それによって第2区分92bは、針94によって形成される、第1区分92aにおけるチャネルを通じて引かれ、これによって図9Bに示されるようにループ91を閉じ、第1の縫い目93を画定する。ループ91は、第1の縫い目93から遠位方向に延びる。図9Cに示されるように、第2区分92bは、所望により、ループ91の寸法を調整するように、第1区分92aを通って反対方向に並進されてもよい。一実施形態によると、ループ91は、図9Cに教示されるように引かれたときに、約5mmの長さまで調整され得る。
次いで、図9D〜9Eを参照して、アンカー本体ストランド44は、それ自体を通って2回、縫われてもよい。例えば、針94の先端部は、第1の縫い目93に遠位の位置においてアンカー本体ストランド44の区分92a及び92b両方を通って押し出され、これによって、第1の縫い目93の遠位の位置において、第1部分92a及び第2部分92bそれぞれを通って延びる、第2チャネル及び第3チャネルを形成する。図9Eに示されるように、第2区分92bは針94のアイレットを通じて送ることができ、針94は次いで、第2区分92bがループ91の一方の側においてそれ自体を通って引かれるように、第2及び第3チャネルを通じて前方に並進することができ、第1針93の遠位の位置において、第2の縫い目95を画定するように、ループ91の反対の側において、第1区分92aを通って更に引かれる。第1の縫い目93及び第2の縫い目95は、ループ91の基部を画定することができる。第2区分92bは、第1の縫い目93及び第2の縫い目95から延びるループ96を更に画定する。ループ91の寸法はしたがって、第2の縫い目95が形成された後に、約1mm減少するということが理解される。
図9F〜9Gを参照して、アンカー本体ストランド44は、第1の縫い目93及び第2の縫い目95において結び目97に結ばれ、アイレット90を画定するループ91の寸法を固定することができる。例えば、第2区分92bは、ループ96を通って第2区分92bの第3チャネルから延びる自由端部92cを画定することができ、その後、結び目97を画定するように締め付けられる。したがって、結び目97はループの基部において配置される。結び目97を形成する前に、第2区分92bは、ループ91を固定するように、所望の回数だけループ91を通して縫われてもよいということが理解されよう。したがって、アイレット90は、少なくとも1つの縫い目、例えば2つの縫い目を作り、これによって、ループを画定し、その後、アイレット90を固定するように、ループの基部の周囲で結び目97を結ぶように、アンカー本体ストランド44を、それ自体を通じて縫うことによって形成することができる、ということが理解されよう。
拡張可能部分を形成する1つの方法は、ここで図10A〜10Hに関して説明されているように、作動ストランド44を編むことを包含する。例えば、図10Aに示されているように、アンカー本体ストランド44の1つの端部は、例えば結び目97によって画定される、又はいずれかの代替のクロージャ部材(図5A〜5Dに示されるクロージャ部材など)によって画定される基部を有するアイレット90を含む。アンカー本体ストランド44はしたがって、アイレット90及び第2区分92bを画定する第1の、すなわち近位端部分52と、アイレット90から延び、第1区分92aを含むことができる第2の、すなわち遠位端部分54とを画定する。
アンカー本体28の拡張可能部分36を形成する方法は概して、図8Aに示されるように、伸長方向34に沿って実質的に離間される対応する開口部40を画定する、同様に作製された複数のループ99を画定するように、第2の終端部分54を編むステップを含む。ループ99及び対応する開口部40が、伸長方向34に沿った方向性構成要素を有する方向に沿って離間される場合、ループ99及び開口部40は、伸長方向34に実質的に沿って離間されると言えることが理解されよう。上記のとおり、ループ99は、上記のとおり複数の開口部40のうちの対応するもの画定することができる。例えば、図10Aに示されるように、本方法は、第1の、前のループ(例えばアイレット90)を通って第2の終端部分54のループを作るステップを更に含んでもよく、これによって第2の終端部分54は、結び目86とアイレット90との間に延びる第1ループ99aなど、第1の新しいループを画定する。第1ループ99aは、対応する開口部40を画定し、かつ第1区分101a及び第2区分101bを含む。第1ループ99aの第1区分101aは、結び目97から延び、第2区分101bは、第1ループ99aを画定するように、第1区分101aから遠位方向に延びる。第2の終端部分54は、第2の終端部分54の自由端部100及び第1ループ99aが、アイレット90の対向する側にあるように、第2の終端部分54は、第2区分101bから遠位方向に延びる自由端部100を画定することができる。
次いで、図10Bに示されているように、第2の終端部分54は、第2の新しいループ(対応する開口部40を画定し、かつ第1区分103a及び第2区分103bを含む第2ループ99b)を画定するように折り畳まれてもよい。第2ループ99bは、第2の前のループを通って引かれてもよく、これによって、第1区分103aが第2区分103bに対して近位に配置されるように、第1ループ99aによって画定することができる。あるいは、自由端部100は、第1の方向において第1ループ99aを通って送ることができ、第2のループ99bを画定するように折り畳まれ、第1の方向と反対の第2の方向において、第1ループ99aを通って送り返されてもよい。したがって、第1区分103aは、アイレット90から延び、第2区分103bは、第2ループ99bを画定するように第1区分103aから延びる。第2の終端部分54の自由端部100及び第2ループ99bが、第1ループ99aの対向する側上にあるように、第2の終端部分54の自由端部100は、第2区分103bから遠位方向に延びる。図10Cに示されるように、第2ループ99b第1区分103aに張力をかけることができ、これは、第1ループ99aの寸法を減少させ、第2ループ99bの周囲で締め付けるようにする。
次いで、図10Dに示されているように、開口部40を画定し、かつ第1区分105a及び第2区分105bを含む第3ループ99cを画定するように、第2の終端部分54は折り畳まれてもよい。第3ループ99cは、前のループ(例えば第2ループ99b)の開口部40を通って引くことができ、これによって、第2部分105aが第2区分105bに対して近位に配置される。あるいは、自由端部100は、第1の方向において第2ループ99bを通って送ることができ、第3ループ99cを画定するように折り畳まれ、第1の方向と反対の第2の方向において、第2ループ99bを通って送り返されてもよい。したがって、第1区分105aは、第1ループ99aから延び、第2区分105bは、第3ループ99cを画定するように、第1区分105aから延びる。第2の終端部分54の自由端部100及び第3ループ99cが、第2ループ99bの対向する側上にあるように、第2の終端部分54の自由端部100は、第2区分105bから遠位方向に延びる。図10Eを参照して、第1区分105aが締め付けられ、これは第2ループ99bの寸法を減少させ、第3ループ99cの周囲で締め付けられるようにする。
次いで、図10Fに示されているように、第2の終端部分54は再び、第2の新しいループ(例えば、対応する開口部40を画定し、かつ第1区分107a及び第2区分107bを含む第4のループ99d)を画定するように折り畳まれてもよい。第4のループ99dは、前のループ(例えば第3ループ99c)の開口部40を通って引くことができ、これによって、第1区分107aは第2区分107bに対して近位に配置される。あるいは、自由端部100は、第1の方向において第3ループ99cを通って送ることができ、第4ループ99dを画定するように折り畳まれ、第1の方向と反対の第2の方向において、第3ループ99cを通って送り返されてもよい。したがって、第1区分107aは、第2ループ99bから延び、第2区分107bは、第4ループ99dを画定するように、第1区分107aから延びる。第2の終端部分54の自由端部100及び第4ループ99dが、第3ループ99cの対向する側上にあるように、第2の終端部分54の自由端部100は、第2区分107bから遠位方向に延びる。図10Gを参照して、第1区分107aが締め付けられ、これによって第3ループ99cの寸法を減少させ、第4ループ99dの周囲で締め付けられるようにする。
したがって、拡張可能部分36、したがってアンカー本体28を作る方法は、後に続くループ99が、前のループの一方の側に配置され、終端部が、前のループの反対の側で、後に続くループ99から延びるように、第2の終端部分54を折り畳みながら前のループを作製するステップと、前のループの寸法を小さくするように、後に続くループ99の第1区分に張力をかけるステップとを含み得る。図10Hに示されるように、例えば、得られるアンカー本体28の望ましい長さ及び拡張性によって、この方法のステップは、所望の数のループ99を形成するように繰り返されてもよい。最後のループ99が作製されるとき、第2の終端部分54の自由端部100は、最後のループを通って送ることができ、拡張可能部分36の遠位端39bを閉じる結び目を画定するように締め付けることができる。第2の終端部分54の残りは、拡張可能部分36の遠位端39bに近位の位置において終端されてもよく、あるいは、アンカー本体28と一体である作動ストランド38を画定するように、拡張可能部分から近位方向に延びてもよく、並びに、図6A〜7Bに関して上記のように、選択開口部40を通って編まれてもよく、あるいは、アンカー22を他のアンカーに取り付けるように構成される一体のコネクタストランドを画定することができる。最後のループ99は、例示の実施形態に従って開口部40を有さなくてもよいということが理解されよう。一実施形態では、拡張可能部分36は、それぞれ開口部40を有する、15のループ99を含んでもよい。他の実施形態では、拡張可能部分36は、それぞれ開口部40を有する、18のループ99を含んでもよい。更に他の実施形態では、拡張可能部分36は、8個の開口部40を画定することができる。
アンカー本体22は、拡張可能部分36と、上記のように形成され得るアイレット90とを含むが、拡張可能部分36及びアイレット90は、任意の適当な代替の方法を使用して作製することができるということが理解されよう。例えば、本明細書に記載の第1構成から拡張した構成まで作動するように構成される拡張可能部分36を有するアンカー本体28を画定するように、任意の代替の方法で、所望によりにアンカー本体ストランド44は代わりに編組されてもよい。あるいは、拡張可能部分36は、アンカー本体ストランド44から形成されてもよく、アイレット90は、アンカー本体ストランド44から分離している、すなわちこれと一体型ではないストランドから作製されてもよく、アイレット90は、例えば接着剤、スプライス、結び目、又は任意の適当な代替の取り付け具を使用して、拡張可能部分36に取り付けられてもよい。したがって、アイレット90は、アンカー本体ストランド44と一体型、したがって、拡張可能部分36と一体型であってもよく、あるいは、分離している、又は非一体型であり、作動部分36に取り付けられてもよい。拡張可能部分36のループ56が、同じアンカー本体ストランド44から作製することができ、したがって、例示の実施形態に従って互いに一体性であり、拡張可能部分36は、結合され得る(例えば縫うことができる(図5C)、溶接することができる(図5D)、結ぶことができる、接合することができる、ないしは別の方法で一緒に取り付けることができる)編組された区分又はループ56を、単独及び/又は組み合わせで画定する2つ又は3つ以上のアンカー本体ストランドを含んでもよい。
ここで図11A〜11Bを参照して、補助ストランド33はアイレット90を通って延びることができ、拡張可能部分36が第1構成にあるとき、少なくとも開口部40の選択開口部45(例えば複数の選択開口部40)を通って更に延びることができる。例えば、補助ストランド33の第1部分41及び第2部分43のうちの1つは、アイレット90を通って送ることができる。針(例えば針94)は、補助ストランド33がそれを通って延びる開口部40として特定されている、選択開口部40を通って送ることができる。選択開口部40は、拡張可能部分36の開口部40のいずれか1つ又は2つ以上、最高で全てによって画定されてもよい。例えば、針94は、第2ループ99の開口部40、及び後に続くループ99の4孔目ごとを通って遠位方向に延びることができる。第1部分41及び第2部分43は、針94の孔を通って送ることができ、針94は、拡張可能部分36を通って近位方向に並進されてもよく、これによって第1部分41及び第2部分43を、開口部40の少なくとも1つ(例えば選択開口部45それぞれ)を通って、アイレット90から近位方向に織り込む。針94の孔が拡張可能部分36を通過したとき、第1部分41及び第2部分43はその後、図8Aに示されるように、針94から取り除かれてもよい。
ここで図10H及び11A〜11Bを参照すると、少なくとも複数の開口部40のそれぞれ(最高で開口部40の全てまで)は、第1部分102a、及び第1部分102aに隣接した第2部分102bを、実質的に第2の方向に沿って画定するように、かつ開口部40を通って延びるストランド104によって分離されており、及びアンカー本体ストランド44と一体であるように分離される。一実施形態によると、第1部分41及び第2部分43は、選択開口部45を通って、連続して、第1部分102a及び第2部分102bのうちの選択したものを通って交互に延びる。更に、第1部分41及び第2部分43は、同じ部分102a及び102bを通って延びる。例えば、第1部分41及び第2部分43は、第1の選択開口部45の第1部分102a及び第2部分102bのうちの同じ最初の1つを通って、第2の選択開口部の第1の選択開口部102a及び第2の選択開口部102bのうちの同じ2番目を通って延び、かつ、後に続く選択開口部の第1部分102aと第2部分102bとの間を交互に連続して延びる。
再び図8A〜8Cを参照すると、補助ストランド33の第1部分41及び第2部分43は、アイレット90に取り付けられ、同じ開口部40を通ってアイレット90から延び、開口部40の同じ部分102a及び102bを通って延び、アンカー本体28から外に、例えばアンカー本体28から外に近位方向に、かつ標的の解剖位置から外に延びるということが理解されよう。したがって、補助ストランド33、具体的には第1部分41及び第2部分43は、作動力Fが補助ストランド33にかけられたときに、具体的には第1部分41及び第2部分43のうちの少なくとも1つにかけられたときに、アイレット90のための移動経路を画定する。したがって、第1部分41及び第2部分43のうちの少なくとも1つ、又はこの両方が作動部分131を画定することができ、第1部分41及び第2部分43のうちの少なくとも一方又は両方が、取り付け部分133を画定することができる。したがって、拡張可能部分36の近位端部39aが作動力Fに対して固定されたままで、作動力Fが第1部分41及び第2部分43のうちの少なくとも1つにかけられるとき、アイレット90は、拡張可能部分36を通って近位方向に移動し、これは拡張可能部分36を第1構成から拡張した構成まで作動させる。アイレット90が拡張した作動本体36から近位方向に延びるまで、作動力Fは、補助ストランド33にかけられてもよい。
以下により詳細に示されるように、アイレット90は、直接又は関節的にアンカー22を第2アンカーに取り付けるよう構成されるコネクタ部材63を画定することができる。例えば、アンカー22の補助ストランド33は、第2アンカーに取り付けられてもよい。例えば、補助ストランド33は、第2アンカーの作動ストランドと一体であっても、又は分離されていてもよく、かつ第2アンカーの作動ストランドに直接的に若しくは間接的に取り付けられてもよく、あるいは、例えば、第2アンカーが第1構成から拡張した構成に作動された後に、作動ストランドが第2アンカーから取り除かれる場合に、代替的に第2アンカーのアンカー本体に直接取り付けられてもよい。あるいは、補助ストランド33は、アンカー22及び他のストランド、例えば他のアンカーの補助ストランドから取り除かれてもよく、アンカー22を他のアンカーに取り付けるようにアイレット90内に挿入されてもよく、以下に詳細に説明されるように、アンカー22が解剖学的構造に移植されたときに、作動ストランドを提供してもよい。
ここで図12A〜12Cを参照し、図1A〜1Bに関して上記のように全体的に説明されているように、アンカーアセンブリ20は、第1アンカー22a及び第2アンカー22bを含んでもよい。第1アンカー22aは、伸長方向34に実質的に沿って延び、かつ第1アンカー本体28aを通って延びる、第1の複数の開口部40aを画定する、第1アンカー本体28aを含む。第1アンカー22aは、開口部40a(例えば複数の開口部)の少なくとも1つを通って延び、上記の方式で第1アンカー本体28aに第1構成から、拡張した構成に作動させる作動力Fを受容するように構成される、第1作動ストランド38aを更に含む。第1作動ストランド38aは、例えば図2A〜2Hに関して説明されているように、第1アンカー本体28aから分離されてもよく、これに取り付けられてもよく(例えばそれを通って編まれてもよい)、あるいは、図6A〜6Cに関して上記のように第1アンカー本体28aと一体であってもよい。
第2アンカー22bは、伸長方向34に実質的に沿って延び、かつ第2アンカー本体28aを通って延びる、第2の複数の開口部40bを画定する第2アンカー本体28bを含む。第2アンカー22bは、開口部40b(例えば複数の開口部)の少なくとも1つを通って延び、上記の方式で第2アンカー本体28bに第1構成から、拡張した構成に作動させる作動力Fを受容するように構成される、第2作動ストランド38bを更に含む。第2作動ストランド38bは、例えば図2A〜2Hに関して上記のように、第2アンカー本体28bから分離されてもよく、これに取り付けられてもよく(例えばそれを通って編まれてもよい)、あるいは、図6A〜6Cに関して上記のように第2アンカー本体28bと一体であってもよい。
第1アンカー22a及び第2アンカー22bの両方は、上記のとおり、第1構成から第2の拡張した構成に作動するように構成される、対応する第1の拡張可能部分36a及び第2の拡張可能部分36bを含む、対応する第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bを含むことができる。第1アンカー22及び第2アンカー22bは、第1作動部材37a及び第2作動部材37b、例えば作動ストランド38a及び38bを更に含む。
図12A〜12Bに示される実施形態に従って、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは、対応する第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bと一体であり、互いに分離しており、あるいは互いに一体ではない。他の実施形態に従って、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは、対応する第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bから分離されており、これらに取り付けられているのが示されている(図14A〜14Dを参照)。更に他の実施形態によると、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bのうちの1つは、対応するアンカー本体と一体であり、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの他方は、対応するアンカー本体から分離されており、これに取り付けられている(図20A〜20Bを参照)。第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bが例示され、対応する第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bと一体であると記載される実施形態により、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは代替的に、他に指示がないかぎり、対応する第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bから分離され得る、及びこれに取り付けられ得るということが理解されよう。更に、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bが例示され、対応する第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bと分離されて、取り付けられるものとして記載される実施形態により、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは代替的に、他に指示がないかぎり、対応する第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bと一体であり得ることが理解されよう。更に他の実施形態によると、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは、単一の補助ストランドによって画定されてもよく、したがって、互いに一体であってもよい(例えば、図19A〜19Bを参照)ということが理解されよう。補助ストランドは、アンカー本体28a及び28bの両方を通って編まれてもよく、又はアンカー本体のうちの1つを通って編まれ、かつアンカー本体の他方と一体であってもよい。
図12Cを引き続き参照すると、アンカーアセンブリ20は、アンカー22を結合し、かつアンカー22a及び22bを一緒に引き、これによって解剖学的欠損部24を近接させるアンカー22a及び22bのうちの少なくとも1つに付勢力がかけられるのを可能にするように構成されるコネクタ部材63の少なくとも1つを含むことができる。コネクタ部材63は、第1アンカー22a及び第2アンカー22bのうちの1つ又は両方と一体であってもよく、例えば第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bのうちの1つ又は両方と一体であってもよい。作動ストランドの少なくとも1つ又は両方、あるいは、例えばアイレット90(図9A〜9Cを参照)若しくは作動ストランド38がアイレット90から取り除かれた後の任意の適当な代替のアイレットは、第1アンカー22a及び第2アンカー22bの少なくとも1つを他方に向けて、これによって間隙24cを近接するように付勢する、近接力AFを受け取るように構成される。
上記のように、第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bはそれぞれ、例えば図12Aに示されるように、間隙24cの両側に配置される、対応する第1の解剖学的位置24a及び標的の解剖学的位置24bにおいて埋め込むことができる。第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bのそれぞれは、実質的に伸長方向34に沿って作動力Fを受け取ることができ、この作動力は、対応する第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bを、具体的には対応する拡張可能部分36a及び36bを、対応する第1の解剖学的位置24a及び第2の解剖学的位置24bにおいて、アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bを固定するようする第1構成から拡張した構成まで作動させる。
ここで図12Bを参照し、第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bが、対応する第1の標的の解剖学的位置24a及び第2の解剖学的位置24bに固定されるとき、近接力AFが、第1作動区分38a及び第2作動区分38bの少なくとも一方又は両方に、対応する第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bの他方に向かう方向(これはまた対応する間隙24cに向かう方向であり得る)に実質的に沿ってかけられてもよい。このように、近接力AFは、対応する第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bの他方に向かう方向成分を有してもよく、例えば、第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bの他方に純粋に向けられてもよい。同様に、近接力AFは、間隙24cの方に向けられる、例えば間隙24cの方に純粋に向けられる方向成分を有してもよい。したがって、近接力AFは、アンカー本体28a及び28bの少なくとも一方又は両方を、アンカー本体28a及び28bの他方に向けて、間隙24cに近接する、対応する付勢位置へと付勢する。
再び図12Cを参照し、コネクタ部材63は、摺動部材47及び固定部材64の少なくとも一方又は両方を画定することができ、このコネクタ部材63は、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを、例えば接合部125において一緒に取り付ける。したがって、作動部分47及び固定部材64の少なくとも一方は同様に、第1作動ストランド38aを第2作動ストランド38bに取り付けることができるということが理解されよう。一実施形態によると、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bが引張状態に置かれた後に、コネクタ部材63は、間隙24cを近接状態に維持するように、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを取り付けることができる。間隙24cを近接状態から開かせることになる第1アンカー22a及び第2アンカー22bの分離を防止するために、あるいはこれに抵抗するために、コネクタ部材63は、ロックされた構成に作動されてもよい。あるいは、又はそれに加えて、コネクタ部材63は、近接力AFを作動ストランド38a及び38bにかける前に、かつ作動ストランド38a及び38bを引張状態に置く前に、したがって間隙24cに近接する前に、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを互いに取り付けることができる。
ここで図13Aを参照して、一実施形態によると、コネクタ部材63は、スプライス134を縫い目ロック部177の形態で画定することができ、これによって、ストランドの(例えば縫合糸の)少なくとも第1区分(対応する第1の中央軸線183aに沿って細長い第1ストランド区分179aとも呼ばれる)は、ストランド(例えば縫合糸)の第2区分(対応する第2の中央軸線183bに沿って細長い第2ストランド区分179bとも呼ばれる)内に編み込まれ、又はこれを通って編まれる。第1ストランド区分179a及び第2ストランド区分179bは、ポリエステル、超高分子量ポリエチレン、ナイロン、絹等の本明細書に記載の任意の適当な縫合糸材料から作製することができる。したがって、第1ストランド区分179aは、第1端部185aを画定し、この第1端部185aは、張力を受容するように構成された作動端部を画定する自由端部であり得、縫い目ロック部177の第1の側から外に延びる。第1ストランド区分は、第2端部187aを更に画定し、この第2端部187aは、第1の側とは反対の縫い目ロック部177の第2の側から外に延び、これによって縫い目ロック部177は、第1端部185aと第2端部187aとの間に配置される。第1ストランド区分179aの第2端部187aは、所望によりいずれかの第1構造体189aに取り付けられ得る取り付け位置を画定することができる。同様に、第2ストランド区分179bは、縫い目ロック部177の第1端部から外に延び得る第1端部185bと、第1端部と反対側の縫い目ロック部の第2端部から外に延び得る第2端部187bとを画定する。縫い目ロック部177はしたがって、第1端部185bと第2端部187bとの間に配置される。第2ストランド区分179bの第2端部187bは、第2構造体189bに取り付けられてもよく、第2ストランド区分179bの第1端部185bは、第2ストランド区分179bに張力を誘発するように、留め具構造体203に取り付けることができる。
第1構造体189a、第2構造体189b、及び留め具構造体203は、例えば解剖学的構造体に取り付けることができる任意の解剖学的構造体又は任意の補助構造体など、所望によりいずれか適当な構造体として構成されてもよいということが理解されよう。例えば、第1構造体189a、第2構造体189b、及び留め具構造体203の少なくとも1つ、最高で全ては、本明細書に記載のタイプのアンカー本体28の1つとして構成されてもよい。したがって、縫い目ロックアセンブリ191は、第1構造体189aに取り付けるように構成される第1ストランド区分179aと、第2構造体189b及び留め具構造体203に取り付けるように構成される第2ストランド区分179bとを含んでもよく、これによって第1ストランド区分179a及び第2ストランド区分179bは、本明細書に記載されているいずれかの方式で作製される、少なくとも1つの縫い目ロック部177を画定する。特定の実施形態に従って、縫い目ロックアセンブリ191は、対応する第1ストランド区分179a及び第2ストランド区分179bに取り付けられる構造体189a〜189b及び203を含み得る。
構造体189a〜189b及び203は、上記のようにアンカー本体として構成されてもよく、あるいは所望の任意の構造体として構成されてもよいということが理解されよう。例えば、第1の構造体及び第2の構造体の少なくとも一方又は両方は、人体構造、例えば骨又は軟組織など(繊維輪など)によって画定されてもよく、あるいは所望によりいずれか代替の構造体であってもよい。更に、第1の構造体及び第2の構造体は、互いに一体であってもよく、あるいは所望により互いから分離されてもよい。第1ストランド区分179a及び第2ストランド区分179bは、示されているように、構造体189a〜189b及び203に実質的に並進可能に取り付けられるように(別個に取り付けられる、又は一体である、のいずれか)対応する構造体189a〜189b及び203に取り付けることができ、これによってストランド区分179a〜179bは、構造体189a〜189b及び203に固定されるか、あるいは所望により任意の適当な代替の方式で取り付けられてもよい。
本発明者らが驚いたことに、縫い目ロック部177は、ロック解除構成とロックされた構成との間で繰り返すように構成される。縫い目ロック部177がロック解除構成にあるとき、第1ストランド区分179aは、第2ストランド区分179bを通って、第1構造体189a及び第2構造体189bを互いに向けて付勢する、第1の方向に沿って並進することができる。縫い目ロック部177がロックされた構成にあるとき、縫い目ロック部177は、縫い目ロック部177が短い長さを有して作製されるときでさえ、第1構造体189a及び第2構造体189bが互いから分離するのを可能にする第1の方向とは反対の、第2の方向に沿って第2ストランド区分179bを通って、第1ストランド区分179aが並進するのを防止する。縫い目ロック部177がロック解除構成から、ロックされた構成に作動されたとき、縫い目ロック部177は、第1ストランド区分179aが第1の方向及び第2の方向の両方に沿って、第2ストランド区分179bを通って並進するのを防止する。例えば、ロックされた縫い目ロック部177は、通常の解剖学的機能時に、静的引張荷重が、第1ストランド区分179aの固定された端部187aにかけられた、あるいは周期的荷重が第1ストランド区分179aの固定された端部187aに適用されたにかかわらず、第1ストランド区分179aが第2ストランド区分179bを通って並進するのを防止する。
特定の実施形態に従って、より詳細に以下に説明されているように、少なくとも1つの、最高で全ての第1構造体189a及び第2構造体189b及び203は、本明細書に説明される任意のタイプのアンカー本体として構成されてもよい。第1構造体189a及び第2構造体189bは、第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bとしてそれぞれ構成されるとき、第1ストランド区分179aの、第1の方向に沿った第2ストランド区分179bを通じた並進は、間隙24cを近づけるように、第1アンカー及び第2アンカー本体28a及び28bを互いに向けて引き得る。第1ストランド区分179aが、第2の方向に沿って、第2ストランド区分179bを通って並進するのを防止することは、間隙24cを近接した状態に維持し、かつ間隙24cが開くのを防止する。本発明者らは、従来の摺動する結び目、例えば一般的に知られているハングマンズノット(hangman's knots)、輪結び(noose knots)、及び終端が環の内側に入った結び(inside clinch knot)は、ストランド(stands)の少なくとも1つが第1の方向、及び第1の方向と対向する第2の方向の両方において摺動するのを可能にし、したがって、これは、近接したとき、間隙24cが再度開口するのを可能にするということを見出した。
縫い目ロック部177は編まれた構成体として構成することができ、これによって第1ストランド区分179aは、例えば少なくとも第2ストランド区分179b内に、これを通って編み込まれている複数の編まれた区分193を画定する。例えば、第1ストランド区分179aは、第2ストランド区分179bの第1端部185bから、第2ストランド区分179bの第2端部187bに向かう(例えば、対応する第1構造体189aから離れる)方向に沿って、少なくとも第2ストランド区分179b内に編み込むことができる。あるいは、第1ストランド区分179aは、第2ストランド区分179bの第2端部187bから、第2ストランド区分179bの第1端部185bに向かう方向に沿って、少なくとも第2ストランド区分179b内に編み込むことができる。
引き続き図13Aを参照すると、第1ストランド区分179aは、第1の方向成分を有する第1の方向に沿って、例えば少なくとも第2ストランド区分179b内に、これを通って延びる第1の編まれた区分193aを画定する。例えば、第1の編まれた区分193aは、第2ストランド区分179bの入口位置197aにおいて第2ストランド区分179bの第1の側195a内に延びることができ、第2ストランド区分179bの出口位置197bにおいて、第2ストランド区分38の第2の側195bから出るように、第2ストランド区分179bを通って更に延びることができる。第1ストランド区分179aは、第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bに沿って、第1の編まれた区分193aから離間された位置において、少なくとも第2ストランド区分179b内に、例えば第2ストランド区分179bを通って延びる、第2の編まれた区分193bを画定することができる。第2の編まれた区分193bは、前述の、すなわち第1の編まれた区分の第1の方向成分とは反対の、第2の方向成分を有する第2の方向に沿って、少なくとも第2ストランド区分179b内に、例えば第2ストランド区分179bを通って延びることができる。したがって、第2の方向は、第1の方向とは反対であり得るか、ないしは別の方法で第1の方向に対して角度がオフセットされ得る。例えば、一実施形態において、第2の編まれた区分193bは、第2の方向沿って、対応する入口位置197aを画定するように、第2ストランド区分179bの第2の側195b内へ延びることができ、並びに、対応する出口位置197bにおいて、第2ストランド区分179bの第1の側195aから出るように、第2ストランド区分179bを通って更に延びることができる。あるいは、編まれた区分193の少なくとも1つ又はそれ以上の出口位置197bは、対応する入口位置197aと同じ側上に配置されてもよい。第2の編まれた区分193bの入口位置197aは、第2端部187aから、第1ストランド区分179aの第1端部185aに向かう方向において、第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bに沿って、第1の編まれた区分193aの入口位置197aから離間されてもよい。
したがって、第1ストランド区分179aは、隣接する入口位置197a間の位置において、第1ストランド区分179bによってそれぞれ画定され得る複数の編まれた区分193を画定する。第1ストランド区分179aは、所望の数の(例えば1より大きい)編まれた区分193を画定することができる。編まれた区分193の少なくとも1つ、最高で全ては、編まれた区分193の隣接する1つの方向成分と対向する方向成分を含む、対応する方向に沿って、第2ストランド区分179bを通って延びる。編まれた区分193は、第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bを含む面を横断してもよいということ、並びに、第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bを更に横断してもよいということが更に理解されよう。編まれた区分193の少なくとも1つ、最高で全ての入口位置197aは、編まれた区分193の隣接するものの入口位置197aから、第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bに実質的に平行な方向に沿って離間されてもよい。
更に、編まれた区分193の少なくとも1つ、最高で全ての出口位置197bは、所望により第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bに沿って、対応する入口位置197aから離間されてもよい。あるいは、又はそれに加えて、編まれた区分193の少なくとも1つ、最高で全ての出口位置197bは、第2ストランド区分179bの中央軸線183bに対して、対応する入口位置197aと位置合わせされてもよい。したがって、第1ストランド区分179aの第1の中央軸線183aは、所望により、出口位置197bにおいて、約0度から約180度など、約90度など第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bに対して所望により任意の角度を画定することができることが理解されよう。第1ストランド区分179aが第2ストランド区分179bに配置され、第1ストランド区分179aが第2の中央軸線183bに沿って実質的に延びるとき、例えば、第1ストランド区分179aの第1の中央軸線183aは、第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bに対して、約0度(又は約180度)の角度を画定することができる。第1ストランド区分179aは、第2ストランド区分179bの同じ側(この内部に第1ストランド区分179aが入った)において、又は第2ストランド区分179bの対向する側(この内部に第1ストランド区分179aが入った)において、第2ストランド区分179bを出ることができる。
所与の編まれた区分193の入口位置197aにおいて画定される角度は、対応する出口位置197bにおいて画定される角度と同じ角度又は異なる角度であり得るということが更に理解されよう。したがって、編まれた区分193は、第2ストランド区分179bの長さに沿って対称的に配置されてもよく、又は第2ストランド区分179bの長さに沿って非対称的に配置されてもよい。一実施形態によると、第1の側185a及び第2の側185b、したがって並びに、所与の編まれた区分193の入口位置197a及び出口位置197bは、第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bを含む面と反対の面に配置されてもよい。隣接する編まれた区分193は、第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bに沿って所望により、(例えば約0mm〜約3mmであり、かつこれらを含む)任意の距離において互いから離間される位置において、第2ストランド区分179bを通って延びることができる。
例示の実施形態によると、第1ストランド区分179aは、縫い目ロック部177を画定するように第2ストランド区分179bを通って実質的に直線で延びることができ、第2ストランド区分179bは、隣接する入口位置197a間の、したがって隣接する出口位置197間の折り畳み部分も画定するようにねじることができる。作業中に、第2ストランド区分179bにおける張力が、縫い目ロック部177によって画定される張力の閾値未満の張力の第1水準にあるとき、縫い目ロック部177は、ロック解除構成にあり、これによって第1ストランド区分179aは、第2ストランド区分179bを通って、例えば第2端部187aから第1端部185aに向かう方向に沿って並進することができる。第2ストランド区分179bにおける張力が、縫い目ロック部177によって画定される張力の閾値より大きい張力の第2水準にあるとき、縫い目ロック部177は、ロックされた構成に作動され、これによって第1ストランド区分179aは、第2ストランド区分179bを通って、例えば第2端部187aから第1端部185aに向かう方向に沿って、並進するのを防止される。
例えば、図13B〜13Cを参照して、張力が第1端部185b及び第2端部187bにかけられ、したがって第2ストランド区分179bを引張状態に置くとき、第2ストランド区分179bは、第1ストランド区分179aの編まれた区分193の少なくとも1つ、最高で全てに圧縮力CFをかける。圧縮力CFは、第1ストランド区分179aの第1の中央軸線183aに実質的に垂直な方向に沿って第1ストランド区分179aにかけられ得る、又は中央軸線183aに対して角度がオフセットされ得る。圧縮力CFが増加するとき、第1ストランド区分179aと第2ストランド区分179bとの間の摩擦締結も同様に増加し、これは第1ストランド区分179の動き、例えば編まれた区分193において、第2ストランド区分179bを通じた動きに抵抗する。第2ストランド区分179bによって、第1ストランド区分179aにかけられる累積圧縮力CFは、第1ストランド区分179aによって画定される、編まれた区分193の数に正比例するということが理解されよう。したがって、縫い目ロック部177の編まれた区分193の数が増えると、圧縮力CFは、第2ストランド区分179bの所与の張力において増加する。第2ストランド区分179bが、縫い目ロック部177により画定される張力の閾値と少なくとも実質的に等しい、縫い目ロック部177における張力の水準の張力にあるとき、縫い目ロック部177のロックされた構成は、圧縮力CFに、第1ストランド区分179aが第2ストランド区分に対して並進するのを防止させる。
例示の実施形態に従って、縫い目ロック部177がロックされた構成に作動すると、縫い目ロック部177は、図13B〜13Cに示すように反転し、これによって第2作動ストランド179bは、実質的に真っ直ぐな構成になるよう真っ直ぐになり(例えば、縫い目ロック部177がロック解除構成にあるよりも、更に真っ直ぐにある)、並びに第1作動ストランド179aは、第1作動ストランド179bの周囲でねじれる(例えば、縫い目ロック部177がロック解除構成にあるときよりも、更にねじれる)。
第2ストランド区分179bが、張力の閾値未満(これは第2ストランド区分がいずれの張力にもなく、これによって張力の第1水準がゼロである状況を含む)の張力の第1水準にあるとき、縫い目ロック部177は、ロック解除構成にあり、これによって第1ストランド区分179aの編まれた区分193は、第1端部185aが縫い目ロック部177から離れる形で並進するように、張力が第1端部185aにかけられるとき、第2ストランド区分179bを通って、例えば、第2端部187aから第1端部185aまで第1方向に沿って移動することができる。したがって、縫い目ロック部177は、縫い目ロック部177がロック解除構成にあるときに、第1ストランド区分179aが第2ストランド区分179bを通って並進できるようにする摺動部材を画定するということが理解されよう。
縫い目ロック部177における第2ストランド区分179bの張力が、張力の第1水準から、張力の閾値と少なくとも実質的に等しい張力の第2水準まで増加するとき、縫い目ロック部177は、ロックされた構成に遷移し、これによって、第1ストランド区分179aの周囲における第2ストランド区分179bの圧縮力CFは、第1ストランド区分179aと第2ストランド区分179bとの間の摩擦係合を生じさせる固定力をもたらし、これは第1ストランド区分179aの編まれた区分193が、縫い目ロック部177において、第1の方向、及びこの第1の方向と対向する第2の方向の両方に沿って、縫い目ロック部177において、第1端部185aから第2端部187aに向かって第2ストランド区分179bを通って並進するのを防止し、これによって第1端部185aは、縫い目ロック部177に向かって並進するのを防止される。縫い目ロック部177は、縫い目ロック部がロックされた構成にあるときに、第1ストランド区分179aが第2ストランド区分179bを通って並進するのを防止する固定部材を画定することができるということが理解されよう。
ここで図13Dを参照すると、縫い目ロックアセンブリ191は、張力解放器具199を更に含んでもよい。例えば、縫い目ロック部177が固定された後に、第1ストランド区分179aを、第2の方向に沿って第2ストランド区分179bを通って更に並進することが望ましい場合、張力解放器具199は、縫い目ロック部177において第2ストランド区分179bの張力を、閾値水準未満の水準まで減少させるように、張力解放器具199は、第2ストランド区分179bに、解放可能に取り付ける(例えば当接する)ことができる。例えば、張力解放器具199は、ハンドル199a、及びハンドル199aから延びる係合部材199bを含んでもよい。第2ストランド区分199bの張力を張力の閾値未満の水準まで減少させるように、係合部材199bは、縫い目ロック部177に操作可能に係合するように構成される。一実施形態によると、係合部材199は、縫い目ロック部177に隣接する位置201において、第2ストランド区分179bに解放可能に当接することができ、縫い目ロック部177における第2ストランド区分179bの張力の水準を減少させるよう、位置201を縫い目ロック部177に向かって並進するように、ハンドル199aは作動されてもよく、これは、第1ストランド区分179aの編まれた区分193が、第2ストランド区分179bを通って、例えば、第1方向又は第2方向に沿って、移動するのを可能にする。したがって、張力解放器具199は、縫い目ロック部177の第2ストランド179bに圧縮力をかけることができ、一方で、第1ストランド区分179aが縫い目ロック部177において第2ストランド区分179bを通って移動できるように、張力は第1ストランド区分179aの第1端部185aにかけられる。第1ストランド区分179aが、所望の距離だけ並進したとき、張力解放器具199は、第1ストランド区分179a及び第2ストランド区分179bの両方から係合解除することができる。張力解放器具が第2ストランド区分から係合解除されたとき、第2ストランド区分179bにおける張力が閾値水準よりも大きい場合、第2ストランド区分179bによって第1ストランド区分179aに対してかけられる圧縮力は、第1ストランド区分179aの編まれた区分193が、上記のように縫い目ロック部177において、第2ストランド区分179bを通って並進するのを防止する。
操作中に、第2ストランド区分179bは、張力の閾値に実質的に等しい水準において引張状態に置かれてもよい。第2ストランド区分179bにおける張力を、張力の閾値未満の水準まで解放するように、張力解放器具199は縫い目ロック部177に連結することができ、第2ストランド区分179bに対して第1ストランド区分179aを並進させるように、張力は、第1ストランド区分179aの第1端部、すなわち自由端部185aにかけられてもよい。第1ストランド区分179aが、第2ストランド区分179bに対して並進するとき、第1構造体189aは、縫い目ロック部177において第2ストランド区分179bの中央軸線183bによって画定され得る方向に沿って引かれる。したがって、第2ストランド区分179bの中央軸線183bが、第2構造体189bに向かう方向成分を含む所定の方向に沿って延びるとき(例えば、縫い目ロック部177において中央軸線183が、第2端部187bにおいて中央軸線183に対して斜めである方向を定義するとき)、第1構造体189aは第2構造体189bに向かう方向に沿って移動することができる。第2ストランド区分179bの中央軸線183bが、第2ストランド区分179bの第2端部187bに実質的に垂直に延びる場合、第1構造体189aは、第2構造体189bに接する方向に沿って移動することができる。
ここで図12Cを参照すると、コネクタ部材63は、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bによって画定される少なくとも第1縫い目ロック部177を画定することができる。アンカー22a及び22bは、対応する標的の解剖学的位置24a及び24b内に移植された後、アンカー22a及び22bが拡張する前又はそれらが拡張した後に縫目ロック部177が作製されてもよい。あるいは、更に、アンカー本体28a及び28bを、対応する標的の解剖学的位置24a及び24b内に挿入する前に、アンカー22及び22bが縫い目ロック部177と事前に接続されるように、縫い目ロック部177は、アンカー22a及び22bに係合してもよく、アンカーアセンブリ20は梱包されて外科医に提供されてもよい。
第1縫い目ロック部177の第1ストランド区分179aは、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bのうちの一方によって画定されてもよく、第1縫い目ロック部177の第2ストランド区分179bは、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bのうちの他方によって画定されてもよい。例示の実施形態によると、第1ストランド区分179aは、第1作動ストランド38aによって画定され、第2ストランド区分179bは第2作動ストランド38bによって画定される。更に、第1構造体189aは、第1アンカー本体28aによって画定され、第2構造体189bは、第2アンカー本体28bによって画定される。あるいは、第1ストランド区分179aは、第2作動ストランド38bによって画定されてもよく、第2ストランド区分179bは第1作動ストランド38aによって画定されてもよい。例示の実施形態によると、第1作動ストランド38aは、第2アンカー本体28bから第1アンカー本体28aに向かう方向に沿って、縫い目ロック部177において、少なくとも第2作動ストランド38b内に、例えば第2作動ストランド38bを通って編み込まれる。あるいは、第2作動ストランド38bは、第1アンカー本体28aから第1アンカー本体28bに向かう方向に沿って、縫い目ロック部177において、少なくとも第1作動ストランド38a内に、例えば第1作動ストランド38aを通って編み込まれる。
操作時に、アンカー本体28a及び28bが対応する第1標的解剖学的位置24a及び第2標的解剖学的位置24b内に挿入されたとき、それらの対応する第1構成から、それらの対応する第2の構成まで拡張すると、引張近接力AFが、第1区分ストランドの第1端部38a及び第2区分ストランドの第1端部38bにかけられ、これは対応するアンカー本体28a及び28b、並びに対応する第1標的解剖学的位置24a及び第2標的解剖学的位置24bを縫い目ロック部177に向けて付勢する。縫い目ロック部177が第1アンカー本体28aと第2アンカー本体28bとの間に配置され、近接力AFはアンカー本体28a〜28b、及び対応する標的解剖学的位置24a及び24bを互いに向けて間隙24cを近接するように引く。(例示の実施形態に従って第2ストランド区分179bを画定する)第1作動ストランド38aが、例えば、アンカー本体28aと留め具構造体203との間で、張力の閾値と実質的に等しい水準において引張状態に置かれるとき、(例示の実施形態によって第1ストランド区分179aを画定する)第1作動ストランド38aは、第1アンカー本体28aを第2アンカー本体28bの方に更に引く第1の方向、及び第2アンカー本体28bに対して第1アンカー本体28aが分離されるのを可能にする第2の方向の両方において、縫い目ロック部177において第2作動ストランド38bを通って並進するのを防止される。したがって、互いに向けてアンカー本体28a〜28bを引くことが更に望ましい場合、張力解放器具199(図13Cを参照)は、縫い目ロック部177において第1作動ストランドにおける張力を閾値未満の水準まで低減するように、上記の方式で第2作動ストランド38bを係合することができ、これによって上記のように、第1の方向に沿って第2作動ストランド38bを通って第1作動ストランド38aが並進するのを可能にする。留め具構造体203は、第3解剖学的位置内に配置されてもよく、又は、第3解剖学的位置として構成されてもよく、又は標的位置24において配置されてもよい。
第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bが、所望により、第1縫い目ロック部から離間される第2縫い目ロック部を画定し得るということが、更に理解されよう。例えば、第2縫い目ロック部の第1ストランド区分は、第1縫い目ロック部177の第2ストランド区分179bを画定する作動ストランドによって画定されてもよく、第2縫い目ロック部の第2ストランド区分は、第1縫い目ロック部177の第1ストランド区分179aを画定する作動ストランドによって画定されてもよい。あるいは、第2縫い目ロック部の第1ストランド区分は、第1縫い目ロック部177の第1ストランド区分179aを画定する作動ストランドによって画定されてもよく、第2縫い目ロック部の第2ストランド区分は、第1縫い目ロック部177の第2ストランド区分179bを画定する作動ストランドによって画定されてもよい。
縫い目ロック部177は、対応する第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bと一体である第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bによって画定されているものとして、図12A〜12Cに関して上記に示されている一方で、縫い目ロック部177は別の方法として、互いから分離され、更に対応する第1アンカー本体28及び第2アンカー本体28bから分離され、かつこれらに接続される第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bによって画定され得るということが理解されよう。
例えば、ここで図14A〜14Bを参照して、アンカーアセンブリ20は、第1作動ストランド38aによって画定される第1補助ストランド33aと、第2作動ストランド38bを画定し、かつ第1補助ストランド33aから分離されている第2補助ストランド33bを含むことができる。第1ストランド区分177aは、第2作動ストランド38bによって画定されてもよく、第2ストランド区分177bは第1作動ストランド38aによって画定されてもよい。したがって、第1取り付け部分133a及び第2取り付け部分133bは、互いから分離されてもよい。アンカーアセンブリ20は、作動部分131a及び131bを、上記のとおり対応する取り付け部分133a及び133bに取り付けることができる、第1コネクタ部材63a及び第2コネクタ部材63bなど、少なくとも1つのコネクタ部材を含んでもよい。例えば、第1コネクタ部材133a及び第2コネクタ部材133bは、例えば、上記の図2C及び図2Fに対して記載されるとおりに、摺動部材及び固定部材を画定する結び目66として構成されてもよい。アンカーアセンブリ20は、少なくとも1つのコネクタ部材、例えば、作動ストランド38a及び38b(例えば取り付け部分133a及び133b)を、したがって、第1アンカー22a及び第2アンカー22bを互いに取り付けるように構成される一対の第3コネクタ部材63c及び第4コネクタ部材63dを更に含むことができる。
例示の実施形態によると、第3コネクタ部材63c及び第4コネクタ部材63dは、第1補助ストランド33a及び第2補助ストランド33bによって画定される、対応する第1縫い目ロック部177a及び第2縫い目ロック部177bとして構成されてもよく、これは、第1アンカー本体28aとして構成される第1構造体189aを、第2アンカー本体28bとして構成される第2構造体189bに結合する。例えば、第1取り付け部分133aは、第1コネクタ部材63aから第2コネクタ部材36bに向けて延び、したがって、第2取り付け部分133bにも向かって延びる。同様に、第2取り付け部分133bは、第2コネクタ部材36bから第1コネクタ部材63aに向けて延び、したがって、第1取り付け部分133aにも向かって延びる。
例示の実施形態に従って、第1縫い目ロック部177aは、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bによって画定され、これによって第2作動ストランド38bは、例えば第2取り付け部分133bにおいて第1ストランド区分179aを画定し、第1作動ストランド38aは、例えば、第1取り付け部分133aにおいて、第2ストランド区分179bを画定する。したがって、第2取り付け部分133bは、上記の方式で、第1縫い目ロック部177aを画定するように、少なくとも第1作動ストランド38a内へ、例えばこれを通って編み込まれ、具体的には、第1取り付け部分133aを通って編まれる。第2取り付け部分133bは、第1縫い目ロック部177aの編まれた区分を画定することができる。例示の実施形態によると、第2取り付け部分133bは、第1取り付け部分133aの第2端部から、第1取り付け部分133aの第1端部に向かう方向に沿って、したがって、また第1アンカー本体28aから第2アンカー本体28bに向かう方向に沿って、第1取り付け部分133aを通って編まれる。しかしながら、第2取り付け部分133bは、第1取り付け部分133aの第1端部から、第1取り付け部分133aの第2端部に向かう方向に沿って、したがって、また第2アンカー本体28bから第1アンカー本体28aに向かう方向に沿って、第1取り付け部分133aを通って編まれてもよいということが理解されよう。第2取り付け部分133bは、第2の末端部分135bを画定するように、第1取り付け部分133aを出ることができる。
例示の実施形態に従って、第4コネクタ部材63dを画定する第2縫い目ロック部177bは、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bによって画定され、これによって第1作動ストランド38aは、例えば第1取り付け部分133aにおいて第1ストランド区分179aを画定し、第2作動ストランド38bは、例えば第2取り付け部分133bにおいて、第2ストランド区分を画定する。したがって、第1作動ストランド38aは、例えば第1取り付け部分133aにおいて、第2作動ストランド38b内に、例えば第2作動ストランド38bを通って編み込まれ、例えば第2取り付け部分133bにおいて、第2縫い目ロック部177bを画定するように編まれる。第1取り付け部分133aは、第2縫い目ロック部177bの編まれた区分を画定することができる。例示の実施形態によると、第1取り付け部分133aは、第2取り付け部分133bの第2端部から、第2取り付け部分133bの第1端部に向かう方向に沿って、したがってまた、第2アンカー本体28bから第1アンカー本体28aに向かう方向に沿って、第2取り付け部分133bを通って編まれる。しかしながら、第1取り付け部分133aは、第2取り付け部分133bの第2端部から、第2取り付け部分133bの第1端部に向かう方向に沿って、したがって、また第1アンカー本体28aから第2アンカー本体28bに向かう方向に沿って、第2取り付け部分133bを通って編まれてもよいということが理解されよう。第1取り付け部分133aは、第1の末端部分135aを画定するように、第2取り付け部分133bを出ることができる。
例示の実施形態に従って、第1縫い目ロック部177a及び第2縫い目ロック部177bは、領域を画定するループ181を画定することができる。ループ181は、第1縫い目ロック部177a及び第2縫い目ロック部177bによって閉鎖される。第1ストランド区分179aの少なくとも一方又は両方が、引張状態に置かれ、対応するストランド区分179bを通って並進されるとき、ループ181は、寸法が減少し、これによって張力の閾値と実質的に等しい水準で、第2ストランド区分179bにおいて張力が誘発されるまで、領域を減少させ、これは、対応する縫い目ロック部177a及び177bを、それらの対応するロックされた構成に作動させる。
第1の末端部分135aは、第2の末端部分135bから離間される。例えば、第2の末端部分135bは、第1の末端部分135aよりも第1アンカー本体28aに近接して配置されてもよく、第1の末端部分135aは、第2の末端部分135bよりも第2アンカー本体28bに近接して離間されてもよいが、第1の末端部分135a及び第2の末端部分135bは、互いに対して、並びに所望により、第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bに対して任意の適当な空間的関係を画定するように配置されてもよいということが理解されよう。例えば、アンカーアセンブリ20は、第1の末端部分135a及び第2の末端部分135bを一緒に取り付ける任意の適当なコネクタ部材、例えば縫い目ロック部177を更に含んでもよい。
第1作動部分131a及び第2作動部分131bのそれぞれに対して作動力Fをかけることが、対応する第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bを、第1構成から拡張した構成にさせるように、操作中は、第1結び目66a及び第2結び目66bは、対応するロック解除構成にあってもよい。次いで、第1結び目66a及び第2結び目66bを本明細書に説明される方式で固定するように、張力固定力が第1取り付け部分133a及び第2取り付け部分133bにかけられてもよい。
例示の実施形態に従って、図14C〜14Dを参照して、近接力AFが、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの第1末端部分135a及び第2の末端部分135bにかけられる。近接力AFが第2の末端部分135bにかけられるとき、第2作動ストランド38bの第2取り付け部分133bは、第1縫い目ロック部において、第1作動ストランド38aの第1取り付け部分133aを通って並進し、これによってループ181の寸法を減少させる。第1構造体189a及び第2構造体189bは、ループ181から離間され、よってループ181の外側の位置において、第2ストランド区分79a及び79bの、対応する取り付け位置において、対応する第1ストランド区分79a及び第2ストランド区分79bに取り付けられるということが理解されよう。したがって、ループ181は、対応する取り付け位置の間に、したがって第1構造体189aと第2構造体189bとの間に配置され得る。近接力AFが第1の末端部分135aにかけられるとき、第1作動ストランド38aの第1取り付け部分133aは、第2縫い目ロック部177bにおいて、第2作動ストランド38bの第2取り付け部分133bを通る。近接力AFは、対応する第1コネクタ部材63a及び第2コネクタ部材63bの結び目66の自由端70bに固定力をかけることによって、結び目66をロックされた構成に作動させるように、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bにおいて張力を誘発する。したがって、近接力AFは、結び目66の固定力を定義することができる。
更に、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bにおいて誘発された張力は、第1アンカー22a及び第2アンカー22bの少なくとも一方又は両方を互いに向けて付勢し、これによって間隙24cを近接させる。第1作動ストランド38aにおいて、例えば、第1取り付け部分133aにおいて誘発された張力が、対応する第1の末端部分135aに対する近接力AFの適用に応答して張力の閾値に実質的に等しいとき、第1縫い目ロック部177aは、ロックされた構成に作動させることができ、これによって第1取り付け部分133aは、圧縮力を第2取り付け部分133bにかけるということが理解されよう。圧縮力は、第2取り付け部分133bが第1縫い目ロック部177aにおいて第1取り付け部分133aを通って更に並進するのを防止する。同様に、第2作動ストランド38bにおいて、例えば、第2取り付け部分133bにおいて誘発された張力が、対応する第2の末端部分135bに対する近接力AFの適用に応答して張力の閾値に実質的に等しいとき、第2縫い目ロック部177bは、ロックされた構成に作動させることができ、これによって第2取り付け部分133bは、圧縮力を第1取り付け部分133aにかける。圧縮力は、第1取り付け部分133aが第2縫い目ロック部177bにおいて第2取り付け部分133bを通って更に並進するのを防止する。
第1コネクタ部材63a及び第2コネクタ部材63a(the first and second connector members 63a and 63a)のそれぞれが、結び目66として構成され、これによって第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bが、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの他方に結ばれる限り、第1コネクタ部材63a及び第2コネクタ部材63bは、第1作動部分131a及び第2作動部分131bを、対応する第1取り付け部分133a及び第2取り付け部分133bに取り付ける縫い目ロック部として構成され得るということが理解されよう。
ここで図15A〜15Bを参照すると、アンカーアセンブリ20は、図14A〜14Dに関して上記の方式で作動部分131a及び131bを、対応する取り付け部分133a及び133bに取り付ける第1結び目66a及び第2結び目66bとして構成された第1コネクタ部材63a及び第2コネクタ部材63bを含み得る。更に、上記のように、第3コネクタ部材63c及び第4コネクタ部材63dは、第2作動ストランド38bによって画定されてもよく、並びに、アイレットとして、例えば図2Hに関して上記のタイプのアイレット72として構成されてもよいが、アイレットは本明細書に説明されるいずれかの実施形態又は任意の適当な代替実施形態に従って別の方法で作製され得るということが理解されよう。
具体的には、アンカーアセンブリ20は、第1作動ストランド38aと第2作動ストランド38bとの間に取り付けられる、少なくとも1つのコネクタ部材66を含んでもよい。例えば、第5コネクタ部材63eとして構成され得る少なくとも1つのコネクタは、少なくとも1つのコネクタストランド、例えば第1コネクタストランド59aと、互いに取り付けられ、かつ第1作動ストランド38aと第2ストランド38bとの間に更に取り付けられる第2コネクタストランド59bとを含むことができる。したがって、アンカーアセンブリ20は、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bそれぞれの少なくとも一方又は両方に、直接的若しくは間接的に取り付けられるように構成される少なくとも1つのコネクタストランド59を含み得るということが言える。例えば、例示の実施形態に従って、第1コネクタストランド59aは、第1作動ストランド38aに直接取り付けられ、第2コネクタストランド59bは第2作動ストランド38bに直接取り付けられる。例示の実施形態によると、第1コネクタストランド59a及び第2コネクタストランド59bは、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの対応するアイレット72に取り付けられ、これは第1作動ストランド59a及び第2作動ストランド59bが上記のように対応する作動ストランド38a〜38bに対して摺動するのを可能にする、摺動部材47を画定する。したがって、第1コネクタストランド59aは、第2コネクタストランド59bを介して第2作動ストランド38bに間接的に取り付けられ、第2コネクタストランド59bは、第2コネクタストランド59aを介して第2作動ストランド38bに間接的に取り付けられる。コネクタ部材63c及び63dは、対応する作動ストランドと一体であるが、コネクタ部材63c及び63dは、対応するコネクタストランド59a及び59bと別の方法で、又は更に一体であり得るということが理解されよう。アンカーアセンブリ20は、第1コネクタストランド59a及び第1作動ストランド38aから分離され、かつこれらの間に取り付けられる補助コネクタ部材77と、第2コネクタストランド59b及び第2作動ストランド38bから分離される、かつこれらの間に取り付けられる補助コネクタ部材77とを含むことができるということが更に理解されよう。
したがって、アンカーアセンブリ20は、間隙24cにわたって、対応する第1の拡張可能部分36a及び第2の拡張可能部分36bを含む、対応する第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bを含む、第1アンカー22a及び第2アンカー22bを直接的若しくは間接的に互いに取り付ける、少なくとも1つのストランドを含むことができる。少なくとも1つのストランドは、アンカー22a及び22bの少なくとも一方又は両方の作動ストランドであってもよく、あるいは作動ストランド38a及び38bから分離されるストランドであってもよい。例えば、一部の実施形態では、作動ストランド38a及び38bは、アンカー本体28a及び28bがそれらの第1構成から拡張した構成に作動された後に取り除かれてもよく、少なくとも1つのコネクタ部材は、アンカー本体28a及び28bを間隙24cにわたって取り付けるように、直接若しくは間接的に、第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bの少なくとも一方又は両方に取り付けられてもよいということが理解されよう。
例示の実施形態によると、アンカーアセンブリ20は、対応する少なくとも1つの縫い目ロック部177として構成された複数のコネクタ部材63など、第1コネクタストランド59a及び第2コネクタストランド59bの部分を互いに取り付けることができる複数の縫い目ロック部177などを含むことができる。例示の実施形態によると、第1コネクタストランド59aは、第1部分120a及び第2部分121aを画定し、第2コネクタストランド59bは、第1部分120b及び第2部分121bを画定する。少なくとも1つの縫い目ロック部177は、第1コネクタストランド59aの第1部分120a及び第2部分121aの少なくとも一方又は両方を、第2コネクタストランド59bの第1部分120b及び第2部分121bの少なくとも一方又は両方に取り付けることができ、これによって第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを一緒に、コネクタストランド59a〜59bを介して間接的に取り付ける。
例示の実施形態によると、第1コネクタストランド59aの(互いから離間されている)第1部分120a及び第2部分121aを画定し、これによって第1作動ストランド38aのアイレット72は第1部分120a及び第2部分121aを離間するように、第1コネクタストランド59aは、第1作動ストランド38aのアイレット72を通って折り畳まれ、したがってこれを通って延びる。同様に、第2コネクタストランド59bの(互いから離間されている)第1部分120b及び第2部分121bを画定し、これによって第2作動ストランド38bのアイレット72は第1部分120b及び第2部分121bを離間するように、第2コネクタストランド59bは、第2作動ストランド38bのアイレット72を通って折り畳まれ、したがってこれを通って延びる。第1コネクタストランド59aの第1部分120a及び第2部分121aは、第2アンカー22bに向かって延び、第2作動ストランド38bの第1部分120b及び第2部分121bは、第1アンカー22aに向かって延びる。コネクタストランド59a及び59bのいずれか又は両方は、対応する作動ストランド38a及び38bと一体であってもよく、かつアンカーのアイレット、例えばアイレット90、又は本明細書に説明されるように、任意の代替的に作製されたアイレットを通って延びることができるということが理解されよう。
第1コネクタストランド59a及び第2コネクタストランド59bは、本明細書に説明されるタイプの、任意の適当なコネクタを介して1つ又は2つ以上の位置において互いに取り付けられてもよい。例えば、第1コネクタストランド59bは、第1アンカー22aを第2アンカー22bに取り付けるように、他のストランド、例えば第2コネクタストランド59bを通って編まれてもよい。例えば、第2作動ストランド38bがアイレットを画定しない実施形態では、第1コネクタストランド59aは、第1アンカー22a及び第2アンカー22bを取り付けるように、第2作動ストランド38bを通って編まれてもよいということが理解されよう。例示の実施形態によると、対応する第1縫い目ロック部177及び第2縫い目ロック部177bを画定するように、第2コネクタストランド59bの第1部分120bは、2つの異なる位置において、第1コネクタストランド59aの第1部分120aを通って編まれてもよく、ないしは別の方法で重ね継ぎされてもよく、対応する第3縫い目ロック部177c及び第4縫い目ロック部177dを画定するように、第1コネクタストランド59aの第1部分120aは、2つの異なる位置において、第2コネクタストランド59bの第1部分120bを通って編まれてもよく、ないしは別の方法で重ね継ぎされてもよい。したがって、アンカーアセンブリ20は、少なくとも1つの、例えば、1つ又は2つ以上の位置において互いに取り付けることができる複数のコネクタストランドを含んでもよいということが理解されよう。例えば、複数のコネクタストランドのそれぞれは、1つ又は2つ以上の縫い目ロック部、例えば継ぎ目177a〜177dにおいて互いに取り付けられてもよい。
例示の実施形態によると、第1縫い目ロック部177aは、第2コネクタストランド59bの第1部分120b及び第1コネクタストランド59aの第1部分120aによって画定され得る。具体的には、第1ストランド区分179aは、第2コネクタストランド59bの第1部分120bによって画定されてもよく、第2ストランド区分179bは、第1コネクタストランド59aの第1部分120aによって画定されてもよい。したがって、第2コネクタストランド59bの第1部分120bは、所定の方向に沿って、例えば対応する第1アンカー本体28aから離れ、第2アンカー本体28bに向かう方向に沿って、所望の回数だけ、少なくとも第1コネクタストランド59aの第1部分120a内に、例えばこれを通って編み込まれてもよく、これによって第1コネクタストランド59a及び第2コネクタストランド59bを取り付け、したがって、第1アンカー22a及び第2アンカー22bも取り付ける第1縫い目ロック部177aを画定する。第2コネクタストランド59bの第1の末端部分141bを画定するように、第2コネクタストランド59bの第1部分120bは、第1コネクタストランド59aの第1部分120aを出てもよい。
第2縫い目ロック部177bは、第2コネクタストランド59bの第2部分121b及び第1コネクタストランド59aの第2部分121aによって画定され得る。例えば、第2縫い目ロック部177bの第1ストランド区分179aは、第2コネクタストランド59bの第2部分121bによって画定されてもよく、第2縫い目ロック部177bの第2ストランド区分179bは、第1コネクタストランド59aの第2部分121aによって画定されてもよい。したがって、第2コネクタストランド59bの第2部分121bは、所定の方向に沿って、例えば対応する第1アンカー本体28aから離れ、第2アンカー本体28bに向かう方向に沿って、所望の回数だけ、少なくとも第1コネクタストランド59aの第2部分121a内に、例えばこれを通って編み込まれてもよく、これによって第1コネクタストランド59a及び第2コネクタストランド59bを取り付け、したがって、第1アンカー22a及び第2アンカー22bも取り付ける第2縫い目ロック部177bを画定する。第2コネクタストランド59bの第2の末端部分141b’を画定するように、第2コネクタストランド59bの第2部分121bは、第1コネクタストランド59aの第2部分121aを出てもよい。
第1の末端部分141b及び第2の末端部分141b’は、対応する第1ストランド区分179aの自由端を画定することができ、これは、本明細書に記載のタイプのいずれか適当なコネクタ部材63、又はいずれか適当な代替的に作製されたコネクタ部材63を介して、直接的又は間接的に、互いから分離され、離間され、即ち、互いから分離される、あるいは別の方法で互いに取り付けられ得る。例えば、例示の実施形態によると、アンカーアセンブリ20は結び目、例えば上記のタイプの結び目66を画定することができ、これは第1の末端部分141b及び第2の末端部分141b’によって画定される。例えば、終端部分のうちの1つ、例えば第1の末端部分141bは、結び目66のポスト端部68を画定することができ、端部の他方、例えば第2の末端部分141b’は、結び目66の自由端部を画定することができる。したがって、結び目66がロック解除構成にあるとき、第1の末端部分141bは、結び目66を通って第2の末端部分141b’に対して並進可能である。本明細書に説明する方式で第2の末端部分141b’によって既定される固定力は、結び目66をそのロックされた構成に作動させるように、自由部分70bにかけられてもよく、これによって第1の末端部分141bは、結び目66を通って第2の末端部分141b’に対して並進可能に固定される。
第3縫い目ロック部177cは、第1コネクタストランド59aの第1部分120a及び第2コネクタストランド59bの第1部分120bによって画定され得る。例えば、第3縫い目ロック部177cの第1ストランド区分179aは、第1コネクタストランド59aの第1部分120aによって画定されてもよく、第2ストランド区分179bは、第2コネクタストランド59bの第1部分120bによって画定されてもよい。したがって、第1コネクタストランド59aの第1部分120aは、所定の方向に沿って、例えば対応する第2アンカー本体28bから離れ、第1アンカー本体28aに向かう方向に沿って、所望の回数だけ、少なくとも第2コネクタストランド59bの第1部分120b内に、例えばこれを通って編み込まれてもよく、これによって第1コネクタストランド59a及び第2コネクタストランド59bを取り付け、したがってまた、第1アンカー22a及び第2アンカー22bを取り付ける第3縫い目ロック部177cを画定する。第1コネクタストランド59aの第1の末端部分141aを画定するように、第1コネクタストランド59aの第1部分120aは、第2コネクタストランド59bの第1部分120bを出てもよい。
第4縫い目ロック部177dは、第1コネクタストランド59aの第2部分121a及び第2コネクタストランド59bの第2部分121bによって画定され得る。例えば、第4縫い目ロック部177dの第1ストランド区分179aは、第1コネクタストランド59aの第2部分121aによって画定されてもよく、第4縫い目ロック部177dの第2ストランド区分179bは、第2コネクタストランド59bの第2部分121bによって画定されてもよい。したがって、第1コネクタストランド59aの第2部分121aは、所定の方向に沿って、例えば対応する第2アンカー本体28bから離れ、第1アンカー本体28aに向かう方向において、所望の回数だけ、少なくとも第2コネクタストランド59bの第2部分121b内に、例えばこれを通って編み込まれてもよく、これによって第1コネクタストランド59a及び第2コネクタストランド59bを取り付け、したがってまた、第1アンカー22a及び第2アンカー22bも取り付ける第4の継ぎ目134dを画定する。第1コネクタストランド59aの第2の末端部分141a’を画定するように、第1コネクタストランド59aの第2部分121aは、第2コネクタストランド59bの第2部分121bを出てもよい。
例示の実施形態に従って、第1ストランド59a及び第2ストランド59bは2対の縫い目ロック部を画定する。第1の対は、縫い目ロック部177a及び177cを含み、第2の対は、縫い目ロック部177b及び177dを含む。第1ストランド59a及び第2ストランド59bは、縫い目ロック部の第1の対と第2の対との間の第1ループ181aと、縫い目ロック部の第1の対の縫い目ロック部177aと177cとの間に配置された第2ループ181bと、縫い目ロック部の第2の対の縫い目ロック部177bと177dとの間に配置された第3ループとを画定する。操作中に、縫い目ロック部77a〜77dの対応する第1ストランド区分179aが、対応する構造体189a〜189bから外に、対応する第2ストランド区分179bを通って並進されると(これは、例示の実施形態に従って、第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bを画定する)、第1ループ181a、第2ループ181b、第3ループ181cは寸法が減少し、これによってストランド59a及び59bに、対応する構造体189a及び189bに対し力をかけさせ、これは構造体189a及び189bを互いに向けて付勢する。
第1の末端部分141a及び第2の末端部分141a’は、本明細書に記載のタイプの、又はいずれか適当なコネクタ部材63、又は代替の作製されたコネクタ部材をコネクタ部材63を介して直接的又は間接的に、互いから分離され、別個である、あるいは互いに交互に取り付けられ得る対応する第1ストランド区分179aを画定することができる。例えば、例示の実施形態によると、アンカーアセンブリ20は結び目、例えば上記のタイプの結び目66を画定することができ、これは第1の末端部分141a及び第2の末端部分141a’によって画定される。例えば、終端部分のうちの1つ、例えば第1の末端部分141aは、結び目66のポスト端部68を画定することができ、端部の他方、例えば第2の末端部分141a’は、結び目66の自由端部70を画定することができる。したがって、結び目66がロック解除構成にあるとき、第1の末端部分141bは、結び目66を通って第2の末端部分141a’に対して並進可能である。上記の方式で第2の末端部分141a’によって既定される固定力は、結び目66をそのロックされた構成に作動させるように、自由部分70bにかけられてもよく、これによって第1の末端部分141aは、結び目66を通って第2の末端部分141a’に対して並進可能に固定される。
操作中に、結び目66a及び66bがそれらの対応するロック解除構成にあるとき、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bはそれぞれ、第2アンカー本体28a及び28bに、それらの対応する第1構成から、それらの拡張した構成に作動させる、対応する作動力Fを受け取ることができる。作動力Fは、例示されるように、対応する第1作動部分131a及び第2作動部分131bにおいて、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bに直接かけられてもよく、あるいは、対応する第1コネクタ部材63a及び第2コネクタ部材63bの上流の位置においてそれぞれ、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bにかけられてもよい。結び目66a〜66bは、次いで、引張固定力を、作動ストランド38の対応する取り付け部分133a〜133bにかけることによってロックされ得る。あるいは、引張固定力はここで説明するように、近接力AFによってかけられてもよい。
例えば、いったんアンカー本体28a及び28bがそれらの対応する拡張した構成に作動されたとき、第1コネクタストランド59a及び第2コネクタストランド59bの第1の末端部分141a及び第2の末端部分141bはそれぞれ、コネクタストランド59a及び59bにおいて張力を誘発する近接力AFを各自受け取ることができ、これによって、近接力AFを作動ストランド38a及び38bにかけ、アンカー22a〜22bの少なくとも一方又は両方を、したがって間隙24cを近接するように、対応するアンカー本体28a、28bを他方に向けて付勢された位置に付勢する。コネクタストランド59a及び59bに誘発された張力は、アイレット72を引張状態に更に置くというこが理解されよう。アイレット72は、対応する取り付け部分133a〜133bによって画定されるため、アイレット72において誘発される張力は、対応する結び目66a〜66bに対して張力を生じさせ、これは結び目66a〜66bをそれらのロックされた構成に作動させる。
更に、近接力AFの適用に反応して、第1コネクタストランド59a及び第2コネクタストランド59bが引張状態に置かれるため、縫い目ロック部177a〜177bをそれらのロックされた構成に作動させるように、第1コネクタストランド59aは、圧縮力を第2コネクタストランド59bに、例えば第1縫い目ロック部177a及び第2縫い目ロック部177bにおいてかけることができる。具体的には、第1コネクタストランド59aの第1部分120aは、第1縫い目ロック部177aにおいて、圧縮力を第2コネクタストランド59bの第1部分120bにかけることができ、第1コネクタストランド59aの第2部分121aは、第2縫い目ロック部177bにおいて、圧縮力を第2コネクタストランド59bの第2部分121bにかけることができる。第1コネクタストランド59aによって第2コネクタストランド59bにかけられる圧縮力は、対応する継ぎ目134a〜134bにおいて、第1コネクタストランド59aに対して、第2コネクタストランド59bが並進するのを防止することができる。
更に、第2コネクタストランド59bは、圧縮力を第1コネクタストランド59aに、例えば第3縫い目ロック部177c及び第4縫い目ロック部177dにかけることができ、これによって第3縫い目ロック部177c及び第4縫い目ロック部177dをそれらの対応するロックされた構成に作動させる。具体的には、第2コネクタストランド59bの第1部分120bは、第3縫い目ロック部177cにおいて、圧縮力を第1コネクタストランド59aの第1部分120aにかけることができ、第2コネクタストランド59bの第2部分121bは、第4縫い目ロック部177aにおいて、圧縮力を第1コネクタストランド59aの第2部分121aにかけることができ、これによって第4縫い目ロック部177dをそのロックされた構成に作動させる。第2コネクタストランド59bによって第1コネクタストランド59aにかけられる圧縮力は、対応する継ぎ目134c〜134dにおいて、第2コネクタストランド59bに対して、第1コネクタストランド59aが並進するのを弱める、又は防止することができる。
間隙24cが近接されたとき、第1コネクタストランド59aの対応する第1の末端部分141a及び第2の末端部分141a’を取り付ける結び目66は、そのロックされた構成に作動されてもよく、これによって第1部分120a及び第2部分121aは結び目66を通って互いに対して並進するのを防止される。同様に、第2コネクタストランド59bの対応する第1の末端部分141b及び第2の末端部分141b’を取り付ける結び目66は、そのロックされた構成に作動されてもよく、これによって第1部分120b及び第2部分121bは結び目66を通って互いに対して並進するのを防止される。
上記のとおり、アンカーアセンブリ20は、第1アンカー22aの第1アイレットと第2アンカー22bの第2アイレットとの間に取り付けられるコネクタ部材63を含み得る。第1アイレット及び第2アイレットの少なくとも1つ、又は両方は、本明細書に説明するいずれか適当な実施形態又は任意の適当な代替の実施形態に従って作製され得る。例えば、図17A〜18C及び20A〜20Bに示すように、第1アイレット及び第2アイレットの少なくとも1つ又は両方は、図8A〜11Bに関して上記のアイレット90として構成されてもよい。
図12A〜15Cに関して説明したように、第1ストランド区分179a及び第2ストランド区分179bは、2つの別々のストランドによって画定されてもよく、これは、第1構造体189a及び第2構造体189bが第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bとして構成されるときの作動ストランド38a及び38bであってもよい。作動ストランド38a及び38bは、対応するアンカー本体28a及び28bと一体であってもよく、あるいは、対応するアンカー本体28a及び28bから分離されてもよく、かつこれらに取り付けられてもよい。更に、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを互いに取り付けるように、第1ストランド区分179a及び第2ストランド区分179bは、対応する第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bに取り付けられるコネクタストランドによって画定されてもよい。
あるいは、ここで図16A〜16Eを参照して、少なくとも1つの縫い目ロック部177は、第1ストランド区分179a及び第2ストランド区分179bによって画定されてもよく、これは、ループ181を画定するように輪になっており、かつそれ自体に編まれている共通ストランド175によって画定され、これによって第1ストランド区分179a及び第2ストランド区分179bは、互いに一体であり、ループ181は縫い目ロック部177によって閉じられる。例示の実施形態によると、第1ストランド区分179a及び第2ストランド区分179bは、第1ストランド区分179aの第2端部187aと第2ストランド区分179bの第1端部185bとの間に配置される少なくとも1つのループ181を画定することができる。第1ストランド区分179aの端部187a及び第2ストランド区分179bの端部185bのいずれか又は両方は、第1構造体189aに取り付けられ得る。一実施形態によると、ループ181は、第1構造体189aがループ181に摺動可能に取り付けられように、第1構造体189aによって受け取られ、これによってループ181が減少するとき、共通ストランド175は、構造体189を縫い目ロック部177の方へ、したがって第2ストランド区分179bの第2端部187bの方へ引かれるようにし、共通ストランド175は第2構造体189bに取り付けられてもよい。ループ181は寸法が減少すると、第2構造体189bは第1構造体189aの方へ引かれてもよいということが更に理解されよう。したがって、ループ181の寸法が減少することにより、第1構造体189a及び第2構造体189bの少なくなくとも1つ又は両方が、第1構造体189a及び第2構造体189bの他方の方へ引くことができるということが言える。以下の説明から理解されるように、第1ストランド区分179a及び第2ストランド区分179bは、対応する第2ループ181を画定するように、第2縫い目ロック部を画定することができるということが理解されよう。所望の数だけ、対応する構造体189に摺動可能に取り付けられる任意の数のループ181を所望の数だけ画定するように、第1ストランド区分179a及び第2ストランド区分179bは、所望な数だけ縫い目ロック部177を画定することができるということが理解されよう。
別個の、したがって非一体である第1ストランド区分及び第2ストランド区分によって画定される縫い目ロック部177に関して上記のとおり、本発明者らが驚いたことに、縫い目ロック部177が、ロック解除構成とロックされた構成との間で繰り返しかけるように構成されるということが見出された。縫い目ロック部177がロック解除構成にあるとき、第1ストランド区分179aは、第1の方向に沿って、第2ストランド区分179bを通って、対応する自由端部185aに向かって並進することができ、これによって、図16Bに示すようにループ181の寸法を減少させる(図16Bはロックされた構成の縫い目ロック部177を示している)。ループ181の寸法が減少すると、第1構造体189aは、第2ストランド区分179bの第2端部185bに向けて付勢され、これは対応する第2構造体189bに取り付けられ得る。縫い目ロック部177がロックされた構成にあるとき、縫い目ロック部177は、第1の方向と反対の第2の方向に沿って、第1ストランド区分179aが第2ストランド区分179bを通って並進するのを防止し、これは、縫い目ロック部177が長さ不足で作製されたとしても、ループ181の寸法を大きくできるようにする。縫い目ロック部177がロック解除構成から、ロックされた構成に作動されたとき、縫い目ロック部177は、第1ストランド区分179aが第1の方向及び第2の方向の両方に沿って、第2ストランド区分179bを通って並進するのを防止する。例えば、ロックされた縫い目ロック部177は、通常の解剖学的機能時に、静的引張荷重が、第1ストランド区分179aの固定された端部187aにかけられたにもかかわらず、あるいは周期的荷重が第1ストランド区分179aの固定された端部187aに適用されたにもかかわらず、第1ストランド区分179aが第2ストランド区分179bを通って並進するのを防止する。
再び図16Aを参照し、第1ストランド区分179a及び第2ストランド区分179bを分離することに関して上記のとおり、一体の第1ストランド区分179a及び第2ストランド区分179bによって画定される縫い目ロック部177は、編まれた構造体として作製されてもよく、これによって第1ストランド区分179aは、少なくとも第2ストランド区分179b内に、例えばこれを通って編み込まれている、複数の編まれた区分193を画定する。例えば、第1ストランド区分179aは、第2ストランド区分179bの第1端部185bから第2ストランド区分179bの第2端部187bに向かう(例えば、対応する第2の構造体189bに向かう)方向に沿って、少なくとも第2ストランド区分179b内に編み込むことができる。したがって、第1ストランド区分179aは、第2ストランド区分179bの第2端部187bから離れる(例えば第2構造体189bから離れる)方向に沿って、少なくとも第2ストランド区分179b内に編み込むことができる。あるいは、第1ストランド区分179aは、第2ストランド区分179bの第1端部185bから第2ストランド区分179bの第2端部187bに向かう(例えば、対応する第2の構造体189bに向かう)方向に沿って、少なくとも第2ストランド区分179b内に編み込むことができる。
第1ストランド区分179aは、第1の方向成分を有する第1の方向に沿って、少なくとも第2ストランド区分179b内に、例えばこれを通って延びる第1の編まれた区分193aを画定する。例えば、第1の編まれた区分193aは、第2ストランド区分179bの入口位置197aにおいて第2ストランド区分179bの第1の側195a内に延びることができ、第2ストランド区分179bの出口位置197bにおいて、第2ストランド区分38の第2の側195bから出るように、第2ストランド区分179bを通って更に延びることができる。第1ストランド区分179aは、第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bに沿って、第1の編まれた区分193aから離間された位置において、少なくとも第2ストランド区分179b内に、例えば第2ストランド区分179bを通って延びる、第2の編まれた区分193bを画定することができる。第2の編まれた区分193bは、前述の、すなわち第1の編まれた区分の第1の方向成分とは反対の、第2の方向成分を有する第2の方向に沿って、少なくとも第2ストランド区分179b内に、例えば第2ストランド区分179bを通って延びることができる。したがって、第2の方向は、第1の方向とは反対であり得るか、ないしは別の方法で第1の方向に対して角度がオフセットされ得る。例えば、一実施形態において、第2の編まれた区分193bは、第2の方向沿って、対応する入口位置197aを画定するように、第2ストランド区分179bの第2の側195b内へ延びることができ、並びに、対応する出口位置197bにおいて、第2ストランド区分179bの第1の側195aから出るように、第2ストランド区分179bを通って更に延びることができる。あるいは、編まれた区分193の少なくとも1つ又はそれ以上の出口位置197bは、対応する入口位置197aと同じ側上に配置されてもよい。第2の編まれた区分193bの入口位置197aは、第2端部187aから、第1ストランド区分179aの第1端部185aに向かう方向において、第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bに沿って、第1の編まれた区分193aの入口位置197aから離間されてもよい。
したがって、第1ストランド区分179aは、隣接する入口位置197a間の位置において、第1ストランド区分179bによってそれぞれ画定され得る複数の編まれた区分193を画定する。第1ストランド区分179aは、所望の数の(例えば1より大きい)編まれた区分193を画定することができる。編まれた区分193の少なくとも1つ、最高で全ては、編まれた区分193の隣接する1つの方向成分と対向する方向成分を含む対応する方向に沿って、第2ストランド区分179bを通って延びる。編まれた区分193は、第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bを含む面を横断してもよいということ、並びに、第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bを更に横断してもよいということが更に理解されよう。編まれた区分193の少なくとも1つ、最高で全ての入口位置197aは、編まれた区分193の隣接するものの入口位置197aから、第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bに実質的に平行な方向に沿って離間されてもよい。
更に、編まれた区分193の少なくとも1つ、最高で全ての出口位置197bは、所望により第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bに沿って、対応する入口位置197aから離間されてもよい。あるいは、又はそれに加えて、編まれた区分193の少なくとも1つ、最高で全ての出口位置197bは、第2ストランド区分179bの中央軸線183bに対して、対応する入口位置197aと位置合わせされてもよい。したがって、第1ストランド区分179aの第1の中央軸線183aは、所望により、出口位置197bにおいて、約0度から約180度など、約90度など第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bに対して所望により任意の角度を画定することができることが理解されよう。第1ストランド区分179aが第2ストランド区分179bに配置され、第1ストランド区分179aが第2の中央軸線183bに沿って実質的に延びるとき、例えば、第1ストランド区分179aの第1の中央軸線183aは、第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bに対して、約0度(又は約180度)の角度を画定することができる。第1ストランド区分179aは、第2ストランド区分179bの同じ側(この内部に第1ストランド区分179aが入った)において、又は第2ストランド区分179bの対向する側(この内部に第1ストランド区分179aが入った)の第2ストランド区分179bを出ることができる。
所与の編まれた区分193の入口位置197aにおいて画定される角度は、対応する出口位置197bにおいて画定される角度と同じ角度又は異なる角度であり得るということが更に理解されよう。したがって、編まれた区分193は、第2ストランド区分179bの長さに沿って対称的に配置されてもよく、又は第2ストランド区分179bの長さに沿って非対称的に配置されてもよい。一実施形態によると、第1の側185a及び第2の側185b、したがって並びに、所与の編まれた区分193の入口位置197a及び出口位置197bは、第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bを含む面と反対の面に配置されてもよい。隣接する編まれた区分193は、第2ストランド区分179bの第2の中央軸線183bに沿って所望により、(例えば約0mm〜約3mmであり、かつこれらを含む)任意の距離において互いから離間される位置において、第2ストランド区分179bを通って延びることができる。
操作中に、第2ストランド区分179bが、縫い目のロック部177において、張力の閾値(これは第2ストランド区分がいずれの張力にもなく、これによって張力の第1水準がゼロである状況を含む)未満の張力の第1水準にあるとき、縫い目ロック部177はロック解除構成にあり、これによって第1ストランド区分179aの編まれた区分193は、第1端部185aが縫い目ロック部177から離れて並進するように、かつループ181の寸法が減少するように、張力が第1ストランド区分の第1端部185aにかけられるとき、例えば、第2端部187aから第1端部185aまで第1方向に沿って、第2ストランド区分179bを通って、第1端部185aまで移動することができる。したがって、縫い目ロック部177は、縫い目ロック部177がロック解除構成にあるときに、第1ストランド区分179aが第2ストランド区分179bを通って並進できるようにする摺動部材を画定するということが理解されよう。
例えば第1構造体189a及び第2構造体189bの少なくとも一方又は両方に、(第1構造体189a及び第2構造体189bの少なくとも一方又は両方を第1構造体及び第2構造体の他方の方へ引く)対応する力を適応するのが望ましい場合、張力は、第1ストランド区分179aの第1端部185aにかけられてもよい。縫い目ロック部177において、第2ストランド区分179bにおける張力が増加するとき、第2ストランド区分179bは、第1ストランド区分179aの編まれた区分193の少なくとも1つ、最高で全てに、図13Bに関して説明した方式で圧縮力をかける。
再び図16Bを参照して、ループ181の寸法が減少すると、第1構造体189aと第2構造体189bとの間の第2ストランド区分179bの長さも減少し、これによって第2ストランド区分179bの張力は増加する。縫い目ロック部177における第2ストランド区分179bの張力が、張力の第1水準から、張力の閾値と実質的に等しい張力の第2水準まで増加するとき、縫い目ロック部177は、ロックされた構成に遷移し、これによって、第1ストランド区分179aの周囲における第2ストランド区分179bの圧縮力CFは、第1ストランド区分179aと第2ストランド区分179bとの間の摩擦係合を生じさせる固定力をもたらし、これは第1ストランド区分179aの編まれた区分193が、縫い目ロック部177において、第1の方向、及び第1端部185aから第2端部187aに向かう第2の方向の両方に沿って、第2ストランド区分179bを通って並進するのを防止し、これによって第1端部185aは、縫い目ロック部177に向かって並進するのを防止される。縫い目ロック部177は、縫い目ロック部がロックされた構成にあるときに、第1ストランド区分179aが第2ストランド区分179bを通って並進するのを防止する固定部材を画定することができるということが理解されよう。例示の実施形態によると、縫い目ロック部177がロックされた構成に作動されると、縫い目ロック部177は反転し、これによって第2作動ストランド179bは真っ直ぐになり、第1作動ストランド179aは、第2作動ストランド179bの周囲でねじれる。
ここで図16Cを参照すると、縫い目ロックアセンブリ191は、張力解放器具199を更に含んでもよい。例えば、縫い目ロック部177が固定された後、第2の方向に沿って第2ストランド区分179bを通って第1ストランド区分179aを更に並進させるのが望ましい場合、張力解放器具199は、図13Dに関して上記のとおり、縫い目ロック部177の1つの端部において、第2ストランド区分179bに内側に向けられた力をかけることができ、よって縫い目ロック部177において第2ストランド区分179bを圧縮し、これによって縫い目ロック部177において第2ストランド区分179bの張力を減少させる。縫い目ロック部177における第2ストランド区分179bの張力が、張力の閾値未満の水準まで減少されてもよく、これによって第1ストランドの第1端部185aにかけられる張力は、ループ181の寸法を更に小さくさせる。例えば、張力解放器具199は、ハンドル199a、及びハンドル199aから延びるプッシャー部材199bを含んでもよい。プッシャー部材199bは、縫い目ロック部177に隣接する位置において、第2ストランド区分179bに解放可能に当接するように構成される。縫い目ロック部177において、第2ストランド区分179bをプッシャー部材199bに圧縮させるようにハンドル199aを作動させることができ、これは第1ストランド区分179aの編まれた区分193が第2ストランド区分179bを通って移動するのを可能にする。第1ストランド区分179aが、所望の距離だけ並進したとき、張力解放器具199は、第2ストランド区分179bから係合解除することができる。張力解放器具が第2ストランド区分179bから係合解除されたとき、第2ストランド区分179bにおける張力が閾値水準よりも大きい場合、第2ストランド区分179bによって第1ストランド区分179aに対してかけられた圧縮力は、第1ストランド区分179aの編まれた区分193が、上記のように縫い目ロック部177において、第2ストランド区分179bを通って並進するのを防止する。
ここで図16Dを参照して、共通ストランド175は、ループ181aとループ181bとの間に配置されるブリッジ区分によって結合される一対のループ181a及び181bを画定することができる。ループ181a及び181bのそれぞれは、対応する第1構造体189a及び第2構造体189bに上記の方式で取り付けられてもよく、これによって第1ループ181a及び第2ループ181bは、対応する第1縫い目ロック部177a及び第2縫い目ロック部177bによって閉じられる。例えば、ループ181a及び181bの少なくとも1つ又はこの両方は、対応する第1構造体及び第2構造体に摺動可能に取り付けられる。例えば、共通ストランド175は、一対の対向する端部175a及び175b、並びにブリッジ区分を画定する中央部分175cを含むことができる。対向する端部175a及び175bは、対応するループ181a及び181bを画定するように、輪にされてもよく、図16A〜16Cに関して上記のタイプの第1縫い目ロック部177a及び第2縫い目ロック部177bを画定するように、それ自体を通って編まれてもよい。図16Dに示す縫い目ロック部177は、張力がかけられた構成にあるのが示されており、これにより第2ストランド区分179bは、実質的に真っ直ぐ延び、第1ストランド区分179aは第2ストランド区分179bの周囲で湾曲される。
縫い目ロック部177a及び177bの第1ストランド区分179aは、共通ストランド175の対応する端部175a及び175bによって画定されてもよく、縫い目ロック部177a及び177bの第2ストランド区分179bは、共通ストランド175中央部分175cによって画定される。第1ループ181a及び第2ループ181bは、対応する縫い目ロック部177a及び177b、第1ストランド区分179aの及び第2ストランド区分179bの第2端部187a及び第1端部185bの対、並びに第2ストランド区分179a及び179bの対それぞれの間に配置されてもよく、これらは対応する縫い目ロック部177a及び177bを画定する。第1ストランド区分179aの少なくとも一方又は両方は、ブリッジ区分を画定する中央部分175cに向かう、対応するループ181a及び181bからの方向に沿って、少なくとも対応する第2ストランド区分179b内に、例えば第2ストランド区分179bを通って編み込まれてもよい。あるいは、第1ストランド区分179aの少なくとも一方又は両方は、ブリッジ区分から対応するループ181a及び181bに向かう方向に沿って、少なくとも対応する第2ストランド区分179b内に、例えば第2ストランド区分179bを通って編み込まれてもよい。
操作中に、第1ストランド区分179aの第1端部、又は自由端部185aのそれぞれは、引張状態におかれてもよく、これは、第2ストランド区分179bの張力水準が、張力の閾値未満であるとき、第1ストランド区分179aを第2ストランド区分179bに対して摺動させ、これによって第1ループ181a及び第2ループ181bの寸法を減少させる。ループ181a及び181bの寸法が減少すると、第1構造体189a及び第2構造体189bは、それらの対応する縫い目ロック部177a及び177bの方に引かれ、したがって互いに向けて引かれる。ループ181a及び181bの寸法が減少すると、第2ストランド区分179bの張力は閾値水準まで減少させることができ、これによって対応する縫い目ロック部177a及び177bを固定するということが更に理解されよう。この点については、中央部分175cによって画定されるブリッジストランドは、留め具構造体203として構成されてもよく、これによって第2ストランド区分179bの張力水準は、対応する第1構造体及び第2構造体と留め具構造体203との間で画定されるということが理解されよう。したがって、留め具構造体は、図13A〜13Dに関して上記のとおり、第2ストランド区分179bに取り付けられる別個の構造体であってもよく、図16A〜6Cで示す構造体189a及び189bのうちの1つ(例えば第2構造体189b)によって画定されてもよく、あるいは、図16Dに示したように、第2ストランド区分179bと一体であってもよい。張力解放器具(例えば図16Cに例示したタイプ)は、対応する縫い目ロック部において第2ストランド区分179bの張力を減少させるように、縫い目ロック部177a及び177bの一方又は両方にかけられてもよく、これによって対応する第1端部185aにかけられる張力が、対応するループの寸法を更に減少させるのを可能にする。
第1縫い目ロック部177a及び第2縫い目ロック部177bが互いから分離され得る、例えば図16Dに示すように、中央部分175cによって画定されるブリッジによって分離される一方で、第1縫い目ロック部177a及び第2縫い目ロック部177bは、図16Dに関して上記のように作製されてもよいが、互いに少なくとも部分的に、例えば図16Eに示したように中央部分175cに沿って重なってもよいということが理解されよう。したがって、各縫い目ロック部177a及び177bの第1ストランド区分179aの第1の自由端部185aに対してかけられた張力は、対応する第2ストランド区分179bの張力が張力の閾値(これは縫い目ロック部177a及び177bをロックされた構成に作動させる)に到達するまで、対応するループ181a及び181bの寸法を減少させる。
図17A〜17Cを参照して、図8A〜8Cに関して上記のとおり、補助ストランド33は、アイレット90を通って延びることができ、並びに、アンカー本体28が第1構成から拡張構成まで作動されるとき、アンカー本体28を通るアイレット90の経路を画定するように、アンカー本体28を通って編まれてもよい。更に、補助ストランド33は、他のアンカーに対してアンカー22の取り付けを容易にする展開ストランドとして構成されてもよく、あるいは又は更に、解剖学的構造体24に移植されたとき、アンカーを第1構成から拡張した構成まで作動させる作動力を受け取る作動ストランドとして構成されてもよい。
例示の実施形態によると、アンカーアセンブリ20は、第1アンカー22a及び第2アンカー22bを含むことができ、それぞれ対応するアイレット90a及び90bを含み、これらのアイレットは図8A〜8Cに関して上記のように拡張した構成まで作動される。次いで、アンカー22a〜22bのうちの一方の補助ストランド33は、対応するアイレット90a〜90bから取除かれてもよく、アンカー22a〜22bのうちの他方の補助ストランド33は、そこから補助ストランド33が取り除かれたアンカー22a〜22bのアイレット90a〜90bを通って供給されてもよい。したがって、アンカーのうちの一方の補助ストランド33は、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを画定することができる。あるいは、アンカー22a及び22bの両方(both off)の補助ストランド90a〜90bは、対応するアイレット90a及び90bから取り除かれてもよく、新しい補助ストランド33は、第1アンカー22a及び22bを互いに取り付けるように、両方のアイレット90a及び90bを通って送られてもよい。したがって、図17Aは、互いに一体である、対応する作動ストランド38a及び38bを画定するように、両方のアンカー本体28a及び28bから分離され、対応するアイレット90a及び90bを通って延びる補助ストランド33を示す。
図17Cに示されるように、アンカー本体28a及び28bは、対応する作動ストランド38a及び38bに沿って、対応する拡張した構成からその対応する第1構成に付勢させることができる。したがって、作動ストランド38a及び38bは、図8A〜8Cに示した補助ストランド33に関して上記のように、アンカー本体28a及び28bの同じ対応する開口部を通って延びる。したがって、作動ストランド38a〜38bは、第1作動部分131a及び第2作動部分131bをそれぞれ、並びに第1取り付け部分133a及び第2取り付け部分133bを画定する。第1作動部分131a及び第2作動部分131bは、アンカー本体28a〜28bを上記の方式で、その拡張した構成に作動させる対応する作動力Fに構成され、第2作動部分133a及び第2作動部分133bは、互いに取り付けるように構成される。例えば、第1作動部分133a及び第2作動部分133bは互いに一体であってもよく、あるいは本明細書に説明するタイプの任意の適当なコネクタ部材を介して取り付けられてもよい。
図17A〜17Cを引き続き参照して、アンカーアセンブリは、第1作動部分131a及び第2作動部分131bに取り付けるように構成され得るコネクタ部材63を含んでもよく、これによって第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを互いに取り付け、並びに、アンカー22a〜22bもまた互いに取り付ける。補助ストランド33の取り付け部分133a〜133bは、例えば、例示の実施形態に従って、間隙24cにわたって一体に取り付けられてもよい。
上記のとおり、コネクタ部材63は、摺動部材47、及び第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを一緒に取り付ける固定部材64のうちの少なくとも1つを画定することができる。例えば、コネクタ部材63は、補助ストランド33によって画定される一対の縫い目ロック部177a及び177bとして構成されてもよく、これによって補助ストランド33は共通ストランド75を画定し、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは、例えば対応する第1作動部分131a及び第2作動部分131bにおいて、対応する第1ストランド区分79aを画定し、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは、例えば、対応する第1取り付け部分133a及び第2取り付け部分133bにおいて、対応する第2ストランド79bを画定する。縫い目ロック部177a及び177bは、図16Eに関して上記のように重なってもよく、あるいは図16Dに関して上記のように離間されてもよい。共通ストランド75は、第1作動部分131a及び第1取り付け部分133aを含むことができる第1ループ181aと、第2作動部分131b及び第2作動部分133bを含むことができる第2ループ181bとを画定することができる。ループ181a〜181bは、第1構造体189a及び第2構造体189bに取り付けられてもよく、例えば第1構造体189a及び第2構造体189bに摺動可能に取り付けられてもよく、これはそれぞれ第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bとして構成され得る。第1作動部分131a及び第2作動部分131bは、対応する第1ストランド区分179aの自由端部185aを画定する、対応する末端部分135a〜135bを画定することができる。
操作時に、対応するループ181a〜181bの寸法を減少させるように、引張近接力AFは、対応する作動部分131a〜131bの末端部分135a及び135bにかけられてもよい。ループ181a〜181bは、第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bとして構成される一対の構造体181a〜181bに摺動可能に取り付けられる。例えば、ループ181は対応するアイレット90a〜90bによって受容される。ループ181a〜181bは、かけられた近接力AFに反応して寸法が減少する。ループ181a〜181bの寸法が減少すると、ループ181a〜181bは、取り付けられた第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bを、上記の方式で互いに向けて引く。
間隙24cを近接させるように、第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bが互いの方に移動すると、第1取り付け部分133a及び第2取り付け部分133bにおいて張力が増加し、これは第1縫い目ロック部177a及び第2縫い目ロック部177bの第2ストランド区分179bを画定することができる。対応する縫い目ロック部177a〜177bにおいて、第2取り付け部分133a〜133bにおける張力が増加すると、第2取り付け部分133a〜133bは、上記の方式によって、対応する第1及び第2作動部分131aによって画定される編まれた区分の少なくとも1つ、最高で全てに圧縮力をかける。取り付け部分133a〜133bにおける張力が、張力の閾値に実質的に等しい第2の水準に到達するとき、縫い目ロック部177a〜177bは、ロックされた構成に作動し、これによって、対応する作動部分131a〜131bに対して、第2取り付け部分133a〜133bによってかけられる圧縮力は、対応する取り付け部分133a〜133bに対して作動部分131a〜131bが並進するのを防止し、これによって対応するループ181a〜181bの寸法を固定する。したがって、縫い目ロック部177a〜177bは(ループ181a〜181bの領域となり得る)寸法が増減するのを防止する。
作動部分133a〜133bにおける張力を、縫い目ロック部177における張力の閾値より下の水準まで減少させるように、張力解放器具(例えば、図16Cに示した張力解放器具199のタイプ)は、上記の方式で、対応する縫い目ロック部177a〜177bにおいて、第1取り付け部分133a及び第2取り付け部分133bの一方又は両方を圧縮することができ、これはしたがって、対応する作動部分131a〜131bが、対応する取り付け部分133a〜133bを通って摺動し、対応するループ181a〜181bの寸法を更に減少させ、かつ第1アンカー本体22a及び第2アンカー本体228bを更に互いに向けて引くのを可能にする。張力解放器具は、取り付け部分133a〜133bから取り除かれ、再びループ181a〜181bの寸法が増減するのを防止することができる。
ここで図18A〜18Cを参照して、図17A〜17Cに関して上記のようにアンカーアセンブリ20は、互いから離間され、作動ストランド38a及び38bを互いに取り付けるように構成された第1縫い目ロック部177a及び第2縫い目ロック部177bとして構成された、複数のコネクタ部材63を含んでもよい。例示の実施形態によると、共通ストランド75は、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを画定し、これはしたがって互いに一体である。共通ストランドは、補助ストランド33によって画定され、これによって第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの対応する取り付け部分133a及び133bは互いに一体である。したがって、例示の実施形態によると、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは互いに一体である。例示の実施形態によると、アンカーアセンブリ20は、作動部分131a及び131bを、共通ストランド75の他方の位置に、したがって互いに取り付けるように構成される第1縫い目ロック部177a及び第2縫い目ロック部177bを含んでもよい。例えば、第1縫い目ロック部177aは、第1作動ストランド38aの第1作動部分131aを第1作動ストランド38aの第1取り付け部分133aに取り付けることができる。同様に、第2縫い目ロック部177bは、第2作動ストランド38bの第1作動部分131bを第2作動ストランド38bの第2取り付け部分133bに取り付けることができる。
例示の実施形態によると、第1作動ストランド38aの第1作動部分133aは、第1縫い目ロック部177aの第1ストランド区分179aを画定し、第1作動ストランド38aの第1取り付け部分133aは、第1縫い目ロック部177aの第2ストランド区分179bを画定する。共通ストランド175の第1縫い目ロック部及び第1端部175aは、第1アンカー本体28aのアイレット90aに摺動可能に取り付けられる第1ループ181aを画定し、この第1ループ181aは第1構造体189aを画定するということが理解されよう。例示の実施形態によると、第2作動ストランド38bの第2取り付け部分131bは、第2縫い目ロック部177bの第1ストランド区分179aを画定し、第2作動ストランド38bの第2取り付け部分133bは、第2縫い目ロック部177bの第2ストランド区分179bを画定する。共通ストランド175の第2縫い目ロック部177b及び第2端部175bは、第2アンカー本体28bのアイレット90bに摺動可能に取り付けられる第2ループ181bを画定し、この第2ループ181bは第2構造体189aを画定するということが理解されよう。(第1取り付け部分133a及び第2取り付け部分133bによって画定され得る)共通ストランド175の中央部分175cは、第1ループ181aと第2ループ181bとの間に接続され得る。代替の実施形態によると、対応する縫い目ロック部177a及び177bの第2取り付け部分133a及び133bの少なくとも1つは、第1ストランド区分を画定することができ、対応する作動部分131a及び131bは、第2ストランド区分を画定することができる。
操作時に、張力作動力Fは、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bに対して、例えば対応する末端部分135a及び135bにおいて、又は取り付け部分133a〜133bにおいてかけられてもよい。作動力Fは、アンカー本体28a〜28bを第1構成から、上記の方式において拡張した構成まで拡張させる。次いで、近接力AFは、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bに対して、共通ストランド175の対応する第1端部175及び第2の端部175bを画定する、例えば、対応する末端部分135a〜135bにおいてかけられてもよい。
引張近接力AFは、対応する作動部分131a〜131bの末端部分135a〜135bの少なくとも一方又は両方にかけられてもよく、これは対応する第1ループ181a及び第2ループ181bの寸法を減少させるように、第1ストランド区分及び第2ストランド区分を画定する。ループ181a〜181bそれぞれは、対応するアンカー本体28a〜28bに摺動可能に取り付けられる。例えばループ181a〜181bは、対応するアイレット90a〜90bによって受け取られる。ループ181a〜181bは、かけられた近接力AFに反応して寸法が減少する。ループ181a〜181bの寸法が減少すると、ループ181a〜181bは、対応する第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bのそれぞれを、第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bの他方に向けて引く。
間隙24cを近接させるように、第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bが互いの方に移動すると、第1縫い目ロック部177a及び第2縫い目ロック部177bにおける第2ストランド区分179bで張力が増加する。第2ストランド区分179bの張力が縫い目ロック部177a〜177bにおいて増加すると、第2ストランド区分179bは、第1作動部分131a及び第2作動部分131bによって上記の方式によって画定される、編まれた区分の少なくとも1つ、最高で全てに対して圧縮力をかける。第1取り付け部分133a及び第2取り付け部分133bにおける張力が、張力の閾値に実質的に等しい第2の水準に到達するとき、縫い目ロック部は、ロックされた構成に作動し、これによって、対応する第1作動部分131a〜131bに対する、第1取り付け部分133a及び第2取り付け部分133bによってかけられる圧縮力は、対応する第1及び第2取り付け部分131bに対して、第1作動部分131a及び第2の作動部分131bが並進するのを防止し、これによって対応するループ1811−bを固定する。したがって、縫い目ロック部177a〜177bは(ループ181a〜181bの領域となり得る)対応する寸法が増減するのを防止する。
張力を、縫い目ロック部177における張力の閾値より下の水準まで減少させるように、張力解放器具199(図16Dに示す)は、上記の方式で、第1取り付け部分133a及び第2取り付け部分133bの一方又は両方のいずれか圧縮することができ、これはしたがって、対応する第1作動部分131a及び第2作動部分131bが、第1取り付け部分133a及び第2取り付け部分133bを通って摺動し、対応するループ181a〜181bの寸法を更に減少させ、第1アンカー本体22a及び第2アンカー本体228bを互いに向けて更に引くのを可能にする。
ここで図19A〜19Bを参照すると、図1A〜1Bに関して上記のアンカーアセンブリ20は、アンカー本体28a及び28b、及び対応する作動ストランド38a及び38bを含む一対のアンカー22a及び22bを含むことができる。第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bが互いに一体であり得るように、共通ストランド175によって画定され得る。共通ストランド175、したがって第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは、上記の方式で、対応するアンカー本体28a及び28bを通って編まれる補助ストランド33を画定することができる。例示の実施形態によると、作動ストランド38a及び38bは、補助ストランド33によって画定され、これによって対応する取り付け部分133a及び133bは互いに一体である。
第1縫い目ロック部177a及び第2縫い目ロック部177bは、作動部分131a及び131bを共通ストランドの他方の位置に、例えば対応する第1取り付け部分及び第2取り付け部分において取り付けるように構成される。例示の実施形態によると、第1作動ストランド38aの第1作動部分133aは、第1縫い目ロック部177aの第1ストランド区分179aを画定し、第1作動ストランド38aの第1取り付け部分133aは、第1縫い目ロック部177aの第2ストランド区分179bを画定する。共通ストランド175の第1縫い目ロック部177a及び第1端部175aは、第1アンカー本体28aに摺動可能に取り付けられる第1ループ181aを画定し、この第1ループ181aは第1構造体189aを画定するということが理解されよう。例えば、共通ストランド175の第1端部175aは、第1アンカー本体28aを通って編まれてもよい。
例示の実施形態によると、第2作動ストランド38bの第2取り付け部分131bは、第2縫い目ロック部177bの第1ストランド区分179aを画定し、第2作動ストランド38bの第2取り付け部分133bは、第2縫い目ロック部177bの第2ストランド区分179bを画定する。共通ストランド175の第2縫い目ロック部177b及び第2端部175bは、第2アンカー本体28bに摺動可能に取り付けられる第2ループ181bを画定し、この第2ループ181bは第2の構造体189aを画定するということが理解されよう。例えば、共通ストランド175の第2の端部175bは、第2アンカー本体28bを通って編まれてもよい。(第1取り付け部分133a及び第2取り付け部分133bによって画定され得る)共通ストランド175の中央部分175cは、第1ループ181aと第2ループ181bとの間に接続され得る。代替の実施形態によると、対応する縫い目ロック部177a及び177bの第2取り付け部分133a及び133bの少なくとも1つは、第1ストランド区分を画定することができ、対応する作動部分131a及び131bは、第2ストランド区分を画定することができる。
操作時に、張力作動力Fは、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bに対して、例えば対応する末端部分135a及び135bにおいて、又は取り付け部分133a及び133bにおいてかけられてもよい。作動力Fは、アンカー本体28a及び28bを第1構成から、上記の方式において拡張した構成まで拡張させる。次いで、近接力AFは、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bに対して、共通ストランド175の対応する第1端部175及び第2の端部175bを画定する、例えば、第1作動部分131a及び第2作動部分131bの対応する末端部分135a及び135bにおいてかけられてもよい。
引張近接力AFは、対応する作動部分131a〜131bの末端部分135a及び135bの少なくとも一方又は両方にかけられてもよく、これは対応する第1ループ181a及び第2ループ181bの寸法を減少させるように、第1ストランド区分及び第2ストランド区分を画定する。ループ181a及び181bそれぞれは、対応するアンカー本体28a及び28bに摺動可能に取り付けられる。例えばループ181a及び181bは、対応するアイレット90a〜90bによって受け取られる。ループ181a〜181bは、かけられた近接力AFに反応して寸法が減少する。ループ181a〜181bの寸法が減少すると、ループ181a〜181bは、対応する第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bのそれぞれを、第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bの他方に向けて引く。
間隙24cを近接させるように、第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bが互いの方に移動すると、第1縫い目ロック部177a及び第2縫い目ロック部177bにおける第2ストランド区分179bで張力が増加する。第2ストランド区分179bの張力が縫い目ロック部177a〜177bにおいて増加すると、第2ストランド区分179bは、第1作動部分131a及び第2作動部分131bによって上記の方式によって画定される、編まれた区分の少なくとも1つ、最高で全てに対して圧縮力をかける。第1取り付け部分133a及び第2取り付け部分133bにおける張力が、張力の閾値に実質的に等しい第2の水準に到達するとき、縫い目ロック部は、ロックされた構成に作動し、これによって、対応する第1作動部分131a及び第1作動部分131bに対する、第1取り付け部分133a及び第2取り付け部分133bによってかけられる圧縮力は、対応する第1及び第2取り付け部分133bに対して、第1作動部分131a及び第2の作動部分131bが並進するのを防止し、これによって対応するループ1811−bを固定する。したがって、縫い目ロック部177a〜177bは(ループ181a及び181bの領域となり得る)対応する寸法が増減するのを防止する。
張力を、縫い目ロック部177における張力の閾値より下の水準まで減少させるように、張力解放器具199(図16Dに示す)は、上記の方式で、第1取り付け部分133a及び第2取り付け部分133bの一方又は両方のいずれか圧縮することができ、これはしたがって、対応する第1及び第2作動部分131aが、第1取り付け部分133a及び第2取り付け部分133bを通って摺動し、対応するループ181a及び181bの寸法を更に減少させ、第1アンカー本体22a及び第2アンカー本体228bを互いに向けて更に引くのを可能にする。
ここで図20A〜20Bを参照し、アンカーアセンブリ20は、図17A〜17Cに関して上記のとおり、対応するアイレット90aを含む第1のアンカー22aを含むことができ、第2アンカー22bは、図12A〜12Cに関して上記のとおり一体の作動ストランド28bを有する、対応するアンカー本体28bを含むことができる。したがって、上記のとおり、作動ストランド38a及び38bのうちの一方は、対応するアンカー本体28a及び28bと一体であってもよく、作動ストランド38b及び38bの他方は、作動ストランドをアンカー本体に取り付けるように、対応するアンカー本体28a及び28bから分離され、かつ対応するアンカー本体28a及び28bを通って編まれてもよい。例示の実施形態によると、第2アンカー22bの一体の作動ストランド38bは、第1アンカー22aの補助作動ストランド38aを画定する。したがって、図6A〜6Bに関して上記のように、第2アンカー本体22bの第1部分41は、対応する作動部分131b及び取り付け部分133bの両方を画定することができる。更に、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bが上記のように、互いに一体であるように、共通ストランド175によって画定される。あるいは、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは、本明細書に記載のように、例えば縫い目ロック部177を介して、互いから分離されてもよく、かつ互いに取り付けられてもよい。
例示の実施形態によると、第2作動ストランド38bの取り付け部分133bは、第1作動ストランド38aの取り付け部分133aと一体であってもよい。第1作動ストランド38aは、図8A〜8Cに関して上記のような方式で、アンカー本体を通って編まれてもよく、これによって、アンカー本体28aが第1構成から拡張した構成まで作動されると、第1作動ストランド38aはアイレット90aが移動できる経路を画定することができる。更に、第1の、すなわち作動部分131a及び第2の、すなわち取り付け部分133aが、第1アンカー本体28aから外に延び、上記の方式で互いから離間される。例示の実施形態によると、第1作動ストランド38aは、縫い目ロック部177の第1ストランド区分179aを画定し、第2作動ストランド38bは、縫い目ロック部177の第2ストランド区分179bを画定する。したがって、第1作動ストランド38aは、縫い目ロック部177を画定するように、少なくとも第2作動ストランド38b内に、例えば第2作動ストランド38を通って編み込まれる。
例示の実施形態によると、共通ストランド175の第1端部175aは、アンカー本体28aのアイレット90aに取り付けられ、第1縫い目ロック部177を画定するように中央部分175bを通って編まれる。したがって、第1作動ストランド38aを含む共通ストランドの第1端部175aは、第1アンカー本体28aに摺動可能に取り付けられるループ181を画定し、これは第1構造体189aを画定する。共通ストランド175の第2端部175b(これは第2作動ストランド38bを含む)は、第2アンカー本体28bに取り付けられる。例えば、例示の実施形態によると、第2作動ストランド38b、及びしたがって、共通ストランド175の第2端部175bは、第2アンカー本体28bと一体である。
操作時に、第1作動ストランド38a、具体的には、第1作動ストランド38aの作動部分131aの末端部分135aは、第1アンカー本体28aをその対応する第1構成から拡張した構成に作動させ、並びに、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bに張力も誘発する引張作動力Fを受け取ることができる。第1作動ストランド38aによって第2作動ストランド38bで誘発された張力は、第2作動ストランド38bに作動力Fをかけ、これによって対応する第2アンカー本体28bを第1構成から拡張した構成まで作動させる。
次いで、第1の末端部分135aは、第1及び第2作動ストランド38aで張力を誘発する近接力AFを受け取ることができ、これは、間隙24cを近接させるように、アンカー本体28a及び28bの少なくとも一方又は両方をアンカー本体28a及び28bの他方に向けて、付勢された位置に付勢する。例えば、第1作動ストランド38aにおける張力は、ループ181の寸法を減少させ、これは第1アンカー本体28aを第2アンカー本体に向けて付勢する、第2作動ストランド38bにおける張力は、第2アンカー本体28bを第1アンカー本体28aに向けて付勢する。例えば作動力Fが末端部分135aにかけられる場合、近接力AFは作動力Fの連続であってもよい。第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの両方が引張状態に置かれるとき、第2作動ストランド38bは、第1作動ストランド38aに、継ぎ目134において圧縮力をかけ、この圧縮力は、第1作動ストランド38aが第1アンカー本体28aに向かう方向に沿って第2の継ぎ目134bから外に戻るのを防止するということが理解されよう。
間隙24cを近接させるように、第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bが互いの方に移動すると、第2作動ストランド38bで張力が増加する。第2ストランド38bの張力が縫い目ロック部177において増加すると、第2作動ストランド38bは、第1作動ストランド38aを、上記の方式によって画定される、編まれた区分の少なくとも1つ、最高で全てに対して圧縮力をかける。いったん第2作動ストランド38における張力が、縫い目ロック部177における張力の閾値に実質的に等しい第2の水準に到達するとき、縫い目ロック部177はロック解除構成からロックされた構成に作動し、これによって第2作動ストランドによって第1作動ストランドにかけられる圧縮力は、第1作動ストランド38aが第2作動ストランド38bを通って並進するのを防止する。第1アンカー本体28a及び第2アンカー本体28bを互いに向けて更に付勢することが望ましい場合、張力解放器具199は、第2ストランド38bにおける張力を減少させることができる。
欠損部にわたって取り付けられる、一対のアンカー22a及び22bを示す実施形態に従って、アンカーアセンブリ20が上記に説明されている一方で、アンカーアセンブリ20は、所望な数だけアンカーを含むことができ、これは任意の方式で互いに取り付けられ、例えば図21Aを参照して、アンカーアセンブリ20は、間隙24cの対向する側に取り付けられる、複数対の第1のアンカー22及び第2のアンカー22bを含むことができ、これは同じ解剖学的欠損部又は異なる解剖学的欠損部であってもよいということが理解されよう。アンカーの各対の第1アンカー22a及び第2アンカー22bは、本明細書に説明されるいずれかの実施形態に従って、又は任意の適当な代替の実施形態に従って取り付けられてもよい。あるいは、図21Bを参照して、第1アンカー22a及び第2アンカー22bの複数の対は、間隙24cにわたって標的の解剖学的構造体24に移植されてもよく、アンカーアセンブリ20は、アンカー22及び22bをそれぞれ共通ハブ240において互いに取り付けるように構成されるコネクタ部材63を含んでもよい。コネクタ部材63は、アンカー22a及び22bの取り付け部分及びアンカー22a及び22bのコネクタストランドの少なくとも1つ、最高で全てを取り付けることができる、所望の任意の適当なコネクタ部材として構成されてもよい。例えば、コネクタ部材63は、第1構造体189a及び第2構造体189bを留め具構造体203に結合する、上記のタイプの縫い目ロック部177a及び177bとして構成されてもよい。第1構造体189a及び第2構造体189b、並びに留め具構造体203は、上記のとおり、対応する標的の解剖学的位置において移植されるアンカー22のアンカー本体として、又は所望のように、解剖学的構造体に取り付けられる、任意の代替の作製されたアンカー本体として、又は更に所望の任意の解剖学的構造体として構成されてもよい。
本開示の特定の態様によると、方法は第1構造体及び第2構造体を互いに付勢するために提供されてもよい。本方法は、1)少なくとも第2区分内に編み込まれる第1区分の、少なくとも4つの編まれた区分を画定するように、縫合のストランドの第1区分を、縫合糸の部分のストランドの少なくとも第2区分内に編み込むステップであって、編まれる区分のそれぞれは、第1区分が第2区分に入る入口位置によって少なくとも画定される、ステップと、2)第1ストランドを第1構造体に取り付けるステップと、3)第2ストランドを第2構造体に取り付けるステップと、4)第2ストランド内の張力が張力の閾値に実質的に等しい水準に到達するまで、第1構造体及び第2構造体の少なくとも一方を、第1構造体及び第2構造体の他方に向けて付勢するように第2ストランドを通って第1ストランドを並進させるステップと、5)第2ストランドにおける張力が、いったん張力の閾値に実質的に等しい水準に到達すると、第1区分が第2区分を通って並進するのを防止するように、第2区分からの圧縮力を第1区分にかけるステップと、を含み得る。
例示の実施形態に関して記載される実施形態は、実例として示され、本発明はしたがって、開示された実施形態に限定されるとは意図されない。更に、上記のそれぞれの実施形態の構造及び特徴は、特に指示がない限り、本明細書に記載の他の実施形態に適用することができる。したがって、本発明者らが、全ての修正及び代替の構成を(例えば添付の特許請求の範囲に記載されるもの)本発明の趣旨及び範囲に包含することを意図するということを当業者は理解するであろう。
〔実施の態様〕
(1) 縫い目ロックアセンブリであって、
縫合糸のストランドの第1区分と、
縫合糸のストランドの第2区分とを備え、前記第2区分は、長さを画定するように中央軸線に沿って細長く、前記第1区分は、前記第2区分の前記長さの一部分に沿って少なくとも前記第2区分内に編み込まれ、これによって少なくとも前記第2区分内に編み込まれる、前記第1区分の少なくとも2つの編まれた区分を有する縫い目ロック部を画定し、前記編まれた区分それぞれは、前記第1区分が前記第2区分に入る少なくとも入口位置によって画定され、
前記第2区分が、張力の閾値未満である張力の第1水準において引張状態にあるとき、前記編まれた区分は、前記第2区分のストランドを通って並進するように構成され、前記第2区分が、前記張力の閾値に少なくとも実質的に等しい張力の第2水準において引張状態にあるとき、前記第1区分が前記第2区分を通って並進するのを防止するように、前記第2区分は前記第1ストランドに圧縮力をかける、縫い目ロックアセンブリ。
(2) 前記編まれた区分の少なくとも1つが、前記入口位置のうちの対応する1つの入口位置において、前記第2区分に入り、出口位置において前記第2区分から出るように、前記第2区分を通って延びる、実施態様1に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(3) 前記第1区分は、中央軸線に沿って細長く、前記中央軸線は、前記入口位置のうちの少なくとも1つにおいて前記第2の軸線に対する角度を画定し、該角度は、約0度〜約180度であり、かつこれらを含む、実施態様1に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(4) 隣接する編まれた区分が、約0mm〜約3mmを含む距離だけ離間されている位置において、少なくとも前記第2区分内に延びる、実施態様1に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(5) 前記第1区分及び前記第2区分が、互いに別個である、実施態様2に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(6) 前記第1区分及び前記第2区分のそれぞれが、対応する第1端部及び対応する第2端部を画定し、これによって前記編まれた区分が、前記第1区分の前記第1端部と前記第2端部との間に配置され、前記編まれた区分が、前記第2区分の前記第1端部と前記第2端部との間に配置される、実施態様5に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(7) 前記第1区分の前記第2端部及び前記第2区分の前記第2端部が、対応する第1構造体及び第2構造体に取り付けられ、これによって、前記第2区分が、前記張力の第1水準において引張状態にあるとき、前記第1区分は、前記第1構造体及び前記第2構造体を互いに向けて付勢するように、前記第2ストランドを通って並進可能である、実施態様6に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(8) 前記構造体の少なくとも1つが、標的解剖位置において埋め込まれるように構成されるアンカーを含む、実施態様7に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(9) 前記アンカーが、アンカー本体と、前記アンカー本体を拡張させる作動力を受け取るように構成される作動部材とを含む、実施態様8に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(10) 前記作動部材が、前記アンカー本体と一体であり、かつ前記第1ストランド及び前記第2ストランドのうちの一方を画定する、実施態様9に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(11) 前記作動部材が、前記アンカー本体とは別個であり、前記第1ストランド及び前記第2ストランドのうちの1つを画定する、実施態様9に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(12) 前記アンカー本体がアイレットを含み、前記作動部材が前記アイレットを通って挿入される、実施態様11に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(13) 前記アンカーが第1アンカーであり、前記アンカー本体が、第1アンカー本体であり、前記作動部材が第1作動部材であり、前記縫い目ロックアセンブリが、
第2アンカー本体と、前記第2アンカー本体を拡張させる作動力を受け取るように構成される第2作動部材とを含む、第2アンカーを更に備える、実施態様9に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(14) 前記第1作動部材が、前記第1区分及び前記第2区分を画定する、実施態様13に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(15) 前記縫い目ロック部が第1縫い目ロック部であり、前記縫い目ロックアセンブリが、対応する第1区分及び対応する第2区分を含む第2縫い目ロック部を更に備え、前記対応する第1区分が、少なくとも前記対応する第2区分内に編み込まれ、前記第2縫い目ロック部の前記第1区分が、第2作動ストランドによって画定され、前記第2縫い目ロック部の前記第2区分が、前記第2作動ストランドによって画定される、実施態様13に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(16) 前記第1縫い目ロック部と前記第2縫い目ロック部との間に配置されるループを更に含み、前記第1縫い目ロック部及び前記第2縫い目ロック部のうちの少なくとも1つの前記第1区分が、結合した前記第2区分を通って並進されるにつれて、前記ループは寸法を減少させるように構成される、実施態様15に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(17) 前記第1縫い目ロック部及び前記第2縫い目ロック部のうちの少なくとも1つの前記第1区分及び前記第2区分が、前記第1作動ストランド及び前記第2作動ストランドとは別個であり、かつ前記第1作動ストランド及び前記第2作動ストランドに取り付けられる、実施態様13に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(18) 前記第1アンカー及び前記第2アンカーのうちの一方がアイレットを含み、別個の前記第1区分及び前記第2区分が、前記アイレットに取り付けられる、実施態様13に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(19) 前記第1縫い目ロック部及び前記第2縫い目ロック部が、前記縫い目ロック部の第1の対を画定し、前記縫い目ロックアセンブリが、前記第1縫い目ロック部及び前記第2縫い目ロック部の第2の対を更に含む、実施態様15に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(20) 前記縫い目ロック部の第1の対と前記第2の対との間に配置される第1ループと、前記縫い目ロック部の第1の対の前記第1縫い目ロック部と前記第2縫い目ロック部との間に配置される第2ループと、前記縫い目ロック部の第2の対の前記第1縫い目ロック部と前記第2縫い目ロック部との間に配置される第3ループとを備える、実施態様19に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(21) 前記第1ループ、前記第2ループ、前記第3ループは、前記縫い目ロック部の前記第1の対及び前記第2の対の前記縫い目ロック部それぞれの前記第1区分が、前記結合された第2区分を通って並進されるとき、寸法が減少するように構成される、実施態様19に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(22) 共通ストランドを画定するように、前記第1区分及び前記第2区分が互いに一体である、実施態様2に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(23) 前記共通ストランドは、前記縫い目ロック部によって閉じられるループを画定し、該ループは、前記第1区分が前記第2区分を通って並進するにつれて、寸法が減少するように構成される、実施態様22に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(24) 前記ループが、少なくとも1つの構造体に摺動可能に取り付けられる、実施態様23に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(25) 前記少なくとも1つの構造体が、アイレットを有するアンカー本体を含み、前記ループが前記アイレットを通って挿入される、実施態様23に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(26) 前記少なくとも1つの構造体が第1構造体であり、前記縫い目ロックアセンブリが第2構造体を更に備え、前記ループの寸法が減少するにつれて、前記第1構造体は前記第2構造体に向けて付勢される、実施態様25に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(27) 前記縫い目ロック部が第1縫い目ロック部であり、前記縫い目ロックアセンブリが、対応する第1区分及び対応する第2区分を含む第2縫い目ロック部を更に備え、前記対応する第1区分が少なくとも前記対応する第2区分に編み込まれる、実施態様23に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(28) 前記ループが第1ループであり、前記共通ストランドは、前記第2縫い目ロック部によって閉じられる第2ループを画定し、前記第2ループは、前記第1区分が前記第2区分を通って並進するにつれて、寸法が減少するように構成される、実施態様27に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(29) 前記共通ストランドは、前記第1ループを画定する第1端部と、前記第2ループを画定する第2端部と、前記第1ループと前記第2ループとの間に接続されるブリッジ区分とを含む、実施態様28に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(30) 前記第1ループ及び前記第2ループのそれぞれは、対応する第1構造体及び第2構造体に取り付けられ、前記第1ループ及び前記第2ループが寸法を減少するにつれて、前記第1構造体及び前記第2構造体は互いに向けて付勢される、実施態様28に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(31) 前記第1区分が前記第2区分を通って並進するにつれて、互いに向けて付勢されるように構成される第1構造体及び第2構造体に取り付けられるように、前記共通ストランドが構成される、実施態様22に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(32) 前記第1構造体は、第1アンカー本体と、前記第1アンカー本体を拡張させる第1作動力を受け取るように構成される第1作動部材とを含む第1アンカーを含み、前記第2構造体は、第2アンカー本体と、前記第2アンカー本体を拡張させる第2作動力を受け取るように構成される第2作動部材とを含む第2アンカーを含む、実施態様31に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(33) 前記共通ストランドは、前記縫い目ロック部によって閉じられるループを画定し、前記ループは、前記第1アンカー本体及び前記第2アンカー本体のうちの少なくとも1つに取り付けられ、これによって前記第1アンカー本体及び前記第2アンカー本体は、前記第2区分を通る前記第1区分の並進に反応して、前記ループが寸法を減少させるにつれて、互いに向けて付勢される、実施態様32に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(34) 前記ループが前記少なくとも1つのアンカー本体のアイレットに取り付けられる、実施態様33に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(35) 前記ループが前記少なくとも1つのアンカー本体を通って編まれる、実施態様33に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(36) 前記縫い目ロック部が第1縫い目ロック部であり、前記共通ストランドは、第1区分及び第2区分を含む第2縫い目ロック部を更に画定し、前記第2縫い目ロック部の前記第1区分は、前記第2縫い目ロック部の前記第2区分に少なくとも編み込まれる、実施態様35に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(37) 前記共通ストランドは、前記第1縫い目ロック部によって閉じられる第1ループ、及び前記第2縫い目ロック部によって閉じられる第2ループを画定し、前記第2ループは前記第2アンカー本体に取り付けられる、実施態様36に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(38) 前記共通ストランドが、前記第1アンカー本体及び前記第2アンカー本体の一方と一体であり、前記第1アンカー本体及び前記第2アンカー本体の他方とは別個であり、かつこれに取り付けられる、実施態様32に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(39) 前記第2区分における張力を、前記張力の閾値未満の水準に減少させるように、前記第2区分を圧縮するように構成される張力解放器具を更に備える、実施態様1に記載の縫い目ロックアセンブリ。
(40) 第1構造体及び第2構造体を互いに向けて付勢する方法であって、前記方法は、
縫合糸のストランドの第1区分を、少なくとも縫合糸部分(suture a portion)のストランドの第2区分に編み込み、これによって少なくとも前記第2区分に編み込まれる前記第1区分の少なくとも2つの編まれた区分を画定するステップであって、前記編まれた区分のそれぞれは、前記第1区分が前記第2区分に入る少なくとも入口位置によって画定される、ステップと、
前記第1ストランドを第1構造体に取り付けるステップと、
前記第2ストランドを第2構造体に取り付けるステップと、
前記第2ストランドにおける張力が、張力の閾値に実質的に等しい水準に到達するまで、前記第1構造体及び前記第2構造体の少なくとも一方を、前記第1構造体及び前記第2構造体の他方に向けて付勢するように、前記第2ストランドを通って前記第1ストランドを並進させるステップと、
前記第2ストランドにおける前記張力が、前記張力の閾値に実質的に等しい水準に到達するとき、前記第1区分が前記第2区分を通って並進するのを防止するように、前記第2区分から前記第1区分へ圧縮力をかけるステップとを含む、方法。