最初に図1A〜Bを参照し、固定部アセンブリ20は、第1拡張可能固定部22a、及び第2拡張可能固定部22bなどの、少なくとも1つの拡張可能固定部22を含む場合があり、これはひいては、少なくとも1つの解剖学的構造24によって画定され得る、解剖学的な位置に固定されるように構成された、対応する固定部本体28a及び28bを含む。解剖学的構造24は、例えば、ヒト又は他の動物の解剖学的構造、又はヒト又は他の動物の解剖学的構造に固定されるか若しくは固定されるように構成されたインプラントにより画定され得る。解剖学的構造は、骨及び腱、靭帯、軟骨、椎間板の繊維輪などの軟組織の少なくとも1つを含み得る、組織によって画定され得る。
一実施形態により、少なくとも1つの解剖学的構造24は、空隙24cなどの空隙の両側における第1標的の解剖学的位置24a、及び第2標的の解剖学的位置24bを画定し得る。したがって、空隙24cは外科的構造内に配置され得、かつ例えば、解剖学的欠損部を画定することができ、又は異なる解剖学的構造の間に配置され得る。第1固定部22a、及び第2固定部22bは、空隙24cの両側の第1標的の解剖学的位置24a及び第2標的の解剖学的位置24b内それぞれに、注入されるか、ないしは別の方法で推進又は挿入され得、その後空隙24cを近接させるように、互いに対して引かれる。あるいは、又は加えて更に、固定部アセンブリ20は、補助的構造を解剖学的構造に固定するように構成され得る。この点において、固定部アセンブリ20は、所望により任意の数の固定部22を含み得ることが更に理解されるべきである。
各固定部本体28a及び28bは、対応する拡張可能部分36a、及び36b、並びに作動ストランド38a及び38bなどの作動部材37a及び37bを含む場合があり、これは、対応する拡張可能部分36a、及び36b、及びしたがって対応する固定部本体28a及び28bを、固定部本体28a及び28bが最初に標的の解剖学的位置に配置される、図1Aに例示される第1構成から、対応する固定部本体28a及び28bが解剖学的構造24へと固定され得る図1Bに例示される拡張構成へと作動するように構成される。したがって、固定部22a及び22bの固定部本体28a及び28bは、例えば、固定部本体28a及び28bを対応する標的の解剖学的位置24a及び24bに挿入することにより、固定部本体28a及び28bを対応する標的の解剖学的位置24a及び24bに送達する際に、形成され得る、対応する標的の解剖学的位置24a及び24bにおける開口部23を通じて挿入され得る。
固定部本体28の拡張可能な部分36は、第1構成にある際に伸長方向34に沿って近位端39aから遠位端39bまで測定した際に初期距離D1を画定するように、伸長方向34に沿って延びている。初期距離D1は、およそ5mm、又はおよそ10mm、又は更におよそ20mm有し、及び更におよそ24.5mmにより画定され得る下端、並びに、およそ50mm、およそ40mm、更におよそ30mm、更におよそ25.5mmにより画定され得る上端を有する範囲内など、所望により任意の長さであり得る。
更に、第1構成にあるとき、拡張可能部分36は、伸長方向34に対して実質的に垂直である、第2方向35に延びる、初期最大厚さT1を画定する。初期最大厚さT1は、所望の大きさであり得る。図1Bに例示されるように、拡張可能部分36が拡張構成にあるとき、拡張可能部36は、伸長方向34に沿って近位端39aから遠位端39bまで測定した際に、伸長方向34に沿って、第2距離D2まで折り畳まれる(例えば、圧迫される、又は絡まった状態になる)。第2距離D2は、初期距離D1よりも小さい場合がある。拡張可能部36が、例えばこれが第1構成から拡張構成まで作動される際に、伸長方向に沿って折り畳まれる際、拡張可能部36は、第2方向35に沿って、最大厚さT1よりも大きな第2最大厚さT2まで拡張する。第2最大厚さT2は、伸長方向34と実質的に垂直な第2方向35に沿って延びる。
第2方向35における最大厚さT1及びT2は、固定部本体28が、それぞれ最大厚さT1及びT2を超える第2方向35の厚さを画定しないように、画定され得る。近位端39a及び遠位端39bは、例えば、拡張構成にある際の拡張部分36の構成により、拡張部分36が拡張構成へと作動する際に、拡張可能部分36上の位置を変更し得ることが理解されるべきである。しかしながら、拡張可能部分36が拡張構成にある際に、近位端39a及び遠位端39bは、拡張可能部36の最近位端及び再遠位端を画定し続け、それにより、拡張可能部分36が拡張構成にある際に、伸長方向34に沿った距離D2が、拡張可能部36の近位端39aと39bとの間で線形に画定される。
第1固定部22a及び第2固定部22bの作動ストランド38のそれぞれは、互いに取り付けられ得る。例えば、第1固定部22aの作動ストランド38は、第2固定部22bの作動ストランド38と一体であり得る。あるいは、図2A〜Cを参照にし以下により詳細に記載されるように、第1固定部22aの作動ストランド38は、第2固定部22aの作動ストランド38から分離される場合があり、それにより、第1固定部22a及び第2固定部22bの作動ストランド38はその後、任意の好適なコネクタ部材63を使用して、直接的又は間接的に取り付けられる。コネクタ部材63は、作動ストランド38a及び38bの一方又は両方と一体である場合があり、又は作動ストランド38a及び38bのそれぞれに別個に取り付けられる場合がある。一実施形態により、第1固定部22a及び第2固定部22bのそれぞれの、作動ストランド38a及び38bが、少なくとも1つの対応する作動部分131a及び131bを画定し、更に少なくとも1つの対応する取り付け部分133a及び133bを含み得る。作動部分131a及び131bはそれぞれ、対応する固定部22a及び22bを第1構成から拡張構成へと作動させる、作動力を受け取るように構成されている。
例示される実施形態により、第1及び第2固定部の作動ストランド38a及び38bの取り付け部分133a及び133bは、空隙24cにわたり、第1固定部本体28aを、第2固定部本体28bへと取り付けるために互いに取り付けられるように構成される。取り付け部分133a及び133bは、互いに一体であるか、任意の好適なコネクタ部材を使用して互いに取り付けられる。更に、例示される実施形態により、作動部分131a及び131bはまた、作動力Fが作動部分131a及び131bに働く前又は後のいずれかに、任意の好適な方法により互いに取り付けられるように構成された、取り付け部分を画定し得る。したがって、各固定部22a及び22bの取り付け部分133a及び133bは、対応する固定部を、別の固定部、例えば、他の固定部の取り付け部分などに取り付けるように構成される。更に、第1固定部22aの作動部分131aは、対応する固定部22aを第2固定部22bに取り付けるように構成される。例示される実施形態により、第1固定部22aの作動ストランド38aの取り付け部分133aは、第2固定部22bの作動ストランド38bの取り付け部分133bと一体であるが、以下でより詳細に記載されるように、第1固定部22a及び第2固定部22bの取り付け部分133a及び133bは、互いに分離され、互いに固定され得る。
引き続き図1A〜Bを参照し、固定部22a〜bの拡張可能部分36a〜bが拡張構成へと作動すると、作動ストランド38a〜bに張力がかかる場合がある。例えば、一実施形態により、近接力AFは、第1固定部22a及び第2固定部22bの作動ストランド38a〜bの作動部分131a〜bの一方又は両方に適用される場合があり、それにより第1固定部22a及び第2固定部22bの作動ストランド38a〜bにおいて張力を誘発し、第1固定部22a及び第2固定部22bを、互いに対して引く、付勢力をかける。したがって、空隙24cが第1固定部22aと第2固定部22bとの間に配置される場合、付勢力に反応した固定部22a及び22bの互いに対する運動は、一部の実施形態において上記の組織欠損などの、解剖学的欠損部であり得る、空隙24cを近接させる。
更に、欠損部24が近接した後に作動ストランド38a〜bの張力が維持されると、固定部本体28a〜bが、対応する標的位置24a〜bを通じて後戻りする(これは空隙24cを開かせる場合がある)ことが阻止される。したがって、空隙24cが近接すると、第1固定部22aの作動ストランド38aは、第1固定部22aと第2固定部22bとの間の張力を維持し、第1固定部22a及び第2固定部22bが分離するのを阻止するため、第2固定部22bの作動ストランド38bに取り付けられる場合がある。
固定部本体28a及び28bは、対応する固定部本体28a及び28bを通じて延びる、複数の開口部43を形成するために、例えば、縫合材のストランドなどの、ストランドなどの任意の好適な基材を、任意の所望の方法で織ることにより構成され得る。第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは、固定部本体28a及び28bの伸長方向34に沿って、開口部43の少なくとも2つを通じて織られる場合がある。
図1A〜1Fに例示される実施形態に従い、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは、対応する第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bと一体である。他の実施形態により、第1作動ストランド38a及び38bは、対応する第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bから分離し、これに取り付けられるものとして例示される(図2C参照)。更に他の実施形態により、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの一方が、対応する固定部本体と一体であり、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの他方が、対応する固定部本体から分離し、これに取り付けられている。第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bが例示され、対応する第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bと一体であるものとして記載される実施形態により、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは代替的に、他に記載がない限り、対応する第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bから分離され、これに取り付けられる得ることが理解されるべきである。更に、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bが例示され、対応する第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bと分離されて取り付けられるものとして記載される実施形態により、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは代替的に、他に記載がない限り、対応する第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bと一体であり得ることが理解されるべきである。
図1C〜1Fを参照し、固定部アセンブリ20は少なくとも1つのコネクタ部材63を含む場合があり、これは、固定部22に接合し、固定部22a及び22bを一緒に引き、それにより解剖学的欠損部24を近接させる、固定部22a及び22bの少なくとも一方に付勢力をかけることを可能にするように構成される。コネクタ部材63は、第1固定部22a及び第2固定部22bの一方若しくは両方と一体であり得る(例えば第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの一方若しくは両方と一体である)、第1固定部本体及び第2固定部本体の一方若しくは両方と一体であり得る、又は第1固定部22a及び第2固定部22bの一方若しくは両方と分離して(直接的又は間接的に)取り付けられ得る。例えば、コネクタ部材63は、以下でより詳細に記載されるように、第1固定部22aと第2固定部22bとの間で分離及び取り付けされ得る。コネクタ部材63は、様々な実施形態により、本明細書に記載されるが、固定部アセンブリ20は代替的に、第1固定部22aを第2固定部22bに取り付けるように構成された、任意の好適なコネクタ部材を含む場合があることが理解されるべきである。
固定部アセンブリ20は、対応する作動ストランド38a及び38bと一体である、コネクタ部材63を含み得る。上記のように、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bのそれぞれは、図2Aに例示される、空隙24cの両側に配置される、第1解剖学的位置24a及び標的の解剖学的位置24bに埋め込まれ得る。第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bのそれぞれは、伸長方向34に実質的に沿って作動力Fを受けることができ、これにより対応する第1本体28a及び第2固定部本体28b、及び特に対応する拡張可能部分36a及び36bが第1構成から拡張構成へと作動し、各第1標的の解剖学的位置24a、及び第2標的の解剖学的位置24bにおいて、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bを固定する。作動ストランド38a及び38bのそれぞれに加えられる、作動力Fは、異なる作動力の形態であり得、又は同じ作動力の形態であり得る。
例えば、図1C〜1Dを参照し、コネクタ部材63は、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの一方又は両方から分離されたコネクタ部材である、補助コネクタ部材77として構成され、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを互いに取り付けるように構成される場合があり得る。例えば、補助コネクタ部材77は、任意の好適な金属、プラスチック、又は任意の別の生体適合性材料から作製される場合があり、可撓性又は剛性であり得る本体146として構成される場合があり、これは、第1作動ストランド38a及び38bの一方又は両方に、特に作動部分131a〜131bに、固定部22aと22bとの間の位置に取り付けられるように構成される。例えば、第1作動部分131a及び第2作動部分131bのそれぞれは、非固定構成から固定構成へと作動される結節148を画定するために、本体146を通って縫い込まれ、本体146の周囲に結ばれる場合がある。第1作動部131a及び第2作動部分131bは、結節148が非固定構成にある際に、本体146に対して摺動自在であり、結節148が固定構成にある際に、本体146に対する摺動運動に対して固定されている。本体146は、実質的に円筒形など、所望により任意の形状を画定する場合があり、所望により可撓性又は実質的に剛性であり得る。
動作中、作動部分131a〜bは、解剖学的構造24から離れる方向に沿って本体146を通って縫い込まれ、対応する結節148が非固定構成にあるように本体146の周囲で結ばれる場合がある。本体146は、その長軸149が解剖学的構造24と実質的に並行に向けられるように向けられる。本体146は、作動ストランド38a及び38bが張力下にある間に、解剖学的構造24の方に、矢印150の方向に沿って第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bに沿って並進される場合があり、これにより作動ストランド38a及び38bは、矢印152によって示される反対方向に沿って、本体146に対して並進する。本体146が、空隙24cに向かって、作動ストランド38a及び38bに沿って並進すると、本体146は、作動ストランド38a及び38bに作動力Fをかけ、それによって固定部22a及び固定部22bが第1構成から拡張構成へと作動する。
固定部22a及び22bがこれらの拡張構成へと作動された後に、本体146が空隙24cに向かって更に並進すると、本体146は作動ストランド38a及び38bの少なくとも一方又は両方に近接力AFをかけ、これが固定部22a及び22bの少なくとも一方又は両方を、内側に向けて他方に向けて引き、それにより空隙24cを近接させる。この点において、近接力AFは、作動力Fの連続であり得ることが理解されるべきである。あるいは、本体146の上流位置において、又は作動ストランド38a及び38bを身体146に取り付ける前に、作動力Fが作動ストランド38a及び38bに適用される場合がある。第1固定部22a及び第2固定部22bの分離を阻止するため、結節148は第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを本体146に、及びよってまた互いに固定するように締め付けてもよい。一度空隙24cが近接されると、本体146、及びしたがって結節148は、解剖学的構造24の外側表面に沿って配置され得る。あるいは、本体146は、本体146の一部及びしたがって結節148が開口部23内に配置されるような大きさであり得、開口部23は、空隙24cが一度近接すると、固定部本体28a及び28bを受容する。したがって、結節148は、解剖学的構造24の後ろに配置される場合があり、又は解剖学的構造24内に埋め込まれる場合がある。
本体146はしたがって、空隙24cを近接させるために、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの一方が、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの他方に対して摺動することを可能にする摺動部材47を画定し得、及び例えば、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bが分離することを可能にする、相対運動に対して、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを互い固定する、固定部材64を更に画定し得る。
図1E〜1Fを参照し、固定部アセンブリ20は、作動部131a及び131bの少なくとも一方又は両方を対応する取り付け部分133a及び133bに取り付けるように構成された、一対のコネクタ部材63a及び63bを含む場合がある。例示される実施形態により、対応する取り付け部分133a及び133bが互いに一体であるように、例えば、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28b両方の、例えば一対の又は複数の開口部の少なくとも1つから分離されるか、これを通じて織られる、補助ストランド33であり得る、共通のストランドなどの共通の作動部材によって、作動ストランド38a及び38bが画定される。したがって、例示される実施形態により、第1作動ストランド38a、及び第2作動ストランド38bが、互いに一体である。固定部アセンブリ20は、作動ストランド38a及び38bにより画定され、作動部分131a及び131bを、共通のストランドの他の位置に、及び更に互いに取り付けるように構成された、第1コネクタ部材63a及び第2コネクタ部材63bを含む場合がある。例示される実施形態により、第1コネクト部材63aは、対応する第1作動部分131aを、第1作動部分131aから離間した補助ストランド33の別の位置に取り付けることができる。同様に、第2コネクト部材63bは、対応する第2の第1作動部分131bを、第2の第1作動部分131bから離間した補助ストランド33の別の位置に取り付けることができる。例えば、例示される実施形態により、第1コネクタ部材63aは、第1作動部分131aを第1取り付け部分133aに取り付け、第2コネクタ部材63bは、第2作動部分131bを第2取り付け部分133bに取り付ける。
したがって、第1コネクタ部材63a及び第2コネクタ部材63bなどの、少なくとも1つのコネクタ部材は、第1作動部分131a及び第2作動部分131bを補助ストランド33の対応する他の位置に取り付け、第1作動部分131a及び第2作動部分131bを互いに取り付ける(例えば、取り付け部分133a及び133bの少なくとも一方又は両方を通じて間接的に)ものとすることができる。更に、第1コネクタ部材63aは第1作動ストランド38aの一部を作動ストランド38aの別の位置に動作可能に取り付け、第2コネクタ部材63bは、第2作動ストランド38bの一部を第2作動ストランド38bの別の位置へと動作可能に取り付けるものとすることができる。あるいは、第1コネクタ部材63a及び第2コネクタ部材63bは、例えば、対応する第1端部52及び第2端部54において、対応する第1作動部131a及び第2作動部131bを、固定部本体28に取り付けることができることが理解されるべきである。作動ストランド38a及び38bが、互いに分離しているものとして例示されているが、作動ストランド38a及び38bは代わりに、外側コネクタストランドを画定するために、例えば、本明細書において記載される種類の任意の好適なコネクタ部材63を介して、互いに取り付けられてもよい。
例示される実施形態に従い、第1コネクタ部材63a及び第2コネクタ部材63bのそれぞれは、補助ストランド33によって画定される対応する結節66a及び66bとして構成され得る。例示される実施形態により、第1結節66aは、第1作動ストランド38aの作動部131aによって画定され得るポスト端部68と、第1取り付け部分133aの第1端部137aによって画定される静的部分70a、及び第1取り付け部分133aの第2端部139aによって画定される、自由部分70bを含み得る、自由端とを含む。第1端部137aは、結節66aと第1固定部本体28aとの間に配置され得、第2端部139aは、結節66aと第2コネクタ部材63bとの間に配置され得る。あるいは、自由部分70bは、第2作動ストランド38bの取り付け部分133bによって画定され得る。
例示される実施形態により、第2結節66aは、第2作動ストランド38bの作動部131bによって画定され得るポスト端部68と、第2取り付け部分133bの第1端部137bによって画定される静的部分70a、及び第2取り付け部分133bの第2端部139bによって画定される、自由部分70bを含み得る、自由端とを含む。第1端部137bは、結節66bと第2固定部本体28bとの間に配置され得、第2端部139bは、結節66bと第2コネクタ部材63aとの間に配置され得る。あるいは、自由部分70bは、第1作動ストランド38aの取り付け部分133aによって画定され得る。取り付け部分133a及び133bは、互いに一体であるものとして例示されるが、所望により取り付け部分133a及び133bが分離して互いに取り付けら得ることが理解されるべきである。
第1結節66a及び第2結節66bのそれぞれは、対応する摺動部材47を画定することができ、これは対応するポスト端部68が自由端に対して内部を通じて並進することを可能にする。したがって、摺動部材47は、結節66a及び66bが非固定構成にある際に、例えばかけられた作動力Fに反応して、第1作動部131a及び第2作動部131bが、第1取り付け部分133a及び第2取り付け部133bに対して並進することを可能にし、これにより対応する固定部本体28a及び28bが、第1構成から拡張構成へと作動させる。各結節66は、固定部22a及び22bの一方又は両方をこれらの対応する付勢位置に固定するために、固定構成へと作動され得る、固定部材64を更に画定する。例えば、作動部分131a及び131bが、取り付け部分133a及び133bに対して、結節66a及び結節66bを通じて並進することを阻止するために、結節66a及び結節66bの自由端の自由部分70bに対して引張固定力がかけられる場合がある。
第1結節66a及び第2結節66bは、補助ストランド33に沿って固定距離Lだけ離間している場合があり、それにより、固定部本体22a及び22bが対応する標的の解剖学的位置24a及び24b内に挿入される際に、空隙24cの近接が維持される。例えば、空隙24cは、結節66a及び結節66bを対応する標的の解剖学的位置24a及び24b内へと挿入する前に近接している場合がある。動作中、一度第1固定部22a及び第2固定部22bが、対応する第1標的の解剖学的位置24a及び第2標的の解剖学的位置24bにおいて埋め込まれると、結節66a〜bは非固定構成になることができ、これにより例えば、作動部分131a〜bなどの、対応する作動ストランド38a〜bへの作動力Fの適用により、対応する固定部本体28a〜bが第1構成から拡張構成へと作動する。次に、結節66a〜bをこれらの固定構成へと作動させ、固定部22a〜bをこれらの拡張構成に維持するため、対応する取り付け部分133a〜bに、対応する結節66a〜bに対して、引張固定力が適用される場合がある。
第1結節66aと第2結節66bとの間の距離Lは、標的の解剖学的位置24aと24bとの間の距離と同等かこれより短く、そのため、第1固定部22a及び第2固定部22bが解剖学的構造の後ろ側で拡張し補助ストランド33により接合される際に空隙24cが近接し、作動ストランド38a及び38bに含まれる張力は、空隙24cの近接を維持する。第1コネクタ部材63a及び第2コネクタ部材63bは、対応する結節66として構成され得るが、第1コネクタ部材63a及び第2コネクタ部材63bの一方又は両方が、別の方法で、本明細書において記載される任意の種類の任意の好適な固定部材63、又は任意の好適な別の方法で構成された固定部材として構成され得ることが理解されるべきである。例えば、コネクタ部材63a〜bの少なくとも一方又は両方が継ぎ目を画定する場合があり、対応する作動ストランド38a〜bは作動ストランド38a〜bの他方、又はこれ自体を通じて接合される場合があり、作動ストランド38a〜bの並進を阻止する圧迫力を適用するために、固定部22a及び22bの作動の後に、コネクタストランドに張力がかかる。
固定部本体28a及び28bは、所望の任意の好適な実施形態に従って構成され得ることが理解されるべきである。例えば、ここで図1G〜Hを参照し、固定部本体28a及び28bのそれぞれが、対応する拡張可能部分36a及び36bの遠位端から延びるハト目90を含み得る。作動ストランド38は、固定部本体28から分離した、補助ストランド33として構成される場合がある。作動ストランドは固定部本体28a及び28bを通じて織られる場合あり、固定部本体28a及び28bが、第1構成から拡張構成へと作動される際に、ハト目90a及び90bが対応する固定部本体28a及び28bを通じて移動するための経路を画定するように、対応するハト目90a及び90bを通じて延びる場合がある。補助ストランド33はしたがって、第1固定部本体28aを第2固定部本体28bに取り付けることができ、更に、一度対応する標的の解剖学的な位置24a及び24b内に埋め込まれると、固定部本体28a及び28bを第1構成から拡張構成へと作動させる、作動力Fを受け取るように構成され得る。
上記のように、固定部アセンブリ20は、第1作動部131a及び第2作動部131bに取り付けられ、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを互いに取り付け、また固定部22a及び22bを互いに取り付けるように構成され得る、任意の好適なコネクタ部材63を含む場合がある。第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは、互いに一体であるものとして例示され、よって共通の作動ストランドを画定する。あるいは、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは互いに分離され、任意の所望の方法で互いに取り付けられ得る。
図1G〜Hに従い、コネクタ部材63は、第1作動ストランド38a、及び第2作動ストランド38bにより画定され、かつこれと一体である。したがって、作動ストランド38a及び38bの作動部131a及び131bが、互いに直接取り付けられる。コネクタ部材63は、接合部125において摺動部材47及び固定部材64を画定し得る。例えば、コネクタ部材63は、所望により構成され得る結節66を画定する場合があり、作動ストランド38a及び38bの一方又は両方により画定され得る。したがって、コネクタ部材63の少なくとも一部が、作動ストランド38a及び38bの少なくとも一方又は両方と一体であり得る。
第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの一方が結節66のポスト端部68を画定し、第1作動ストランド38a、及び第2作動ストランド38bの他方が、結節66の自由端70を画定し得る。例示される実施形態に従い、第1作動部131aなどの第1作動ストランドはポスト端部68を画定し、第2作動部131bなどの第2作動ストランド38bは、自由端70を画定する。
第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは、第1固定部22a及び第2固定部22bを互いに付勢し、空隙24cを近接させる、作動ストランド38a及び38bに張力を適用する前に結節66に結ばれ得る。一度結節66が形成され、結節66が非固定位置にあるとき、対応する拡張可能部分36を第1構成から拡張構成へと作動するために、作動ストランド38a及び38b、特に作動部分131a〜bに作動力Fが適用され得る。次に、近接力AFが、ポストストランド68を画定する、第1作動ストランド38aの末端部135aに適用される場合があり、それによってポスト端部68が結節66を通じて摺動し、第1固定部22aなどの対応する固定部を、第2固定部22bなどの他の固定部に向かって引く。一度空隙24cが近接すると、例えば、第2作動ストランド38bの末端部135bによって画定される自由端70の自由ストランド70bに張力がもたらされ、結節66を固定し、第1作動ストランド38aが結節66を通じて並進することを防ぎ、それによって作動ストランド38a及び38bを張力下で固定する。コネクタ部材63は、結節66として構成される場合があるが、コネクタ部材63は、本明細書において記載される任意の実施形態により別の方法で構成されるか、又は所望により任意の好適な別のコネクタであり得ることが理解されるべきである。
ここで図2A〜Cを参照し、図1A〜Bに関して先に一般的に記載されたように、固定部アセンブリ20は、第1固定部22a及び第2固定部22bを含む場合がある。第1固定部22aは、伸長方向34に実質的に沿って延びる第1固定部本体28aを含み、第1固定部本体28aを通じて延びる第1の複数の開口部40aを画定する。第1固定部22aは更に、複数の開口部などの、開口部40aの少なくとも1つを通じて延び、上記の方法で第1構成から拡張構成へと第1固定部本体28aを作動させる、作動力Fを受けるように構成された、第1作動ストランド38aを更に含む。第1作動ストランド38aは、第1固定部本体28aの開口部を通じて織られてもよく、又は第1固定部本体28aと一体であり、第1固定部本体28aの開口部を通じて延びる場合がある。
第2固定部22bは、伸長方向34に実質的に沿って延びる第2固定部本体28bを含み、第2固定部本体28bを通じて延びる第2の複数の開口部40bを画定する。第2固定部22bは更に、複数の開口部などの、開口部40bの少なくとも1つを通じて延び、上記の方法で第1構成から拡張構成へと第2固定部本体28bを作動する、作動力Fを受けるように構成された、第2作動ストランド38bを更に含む。第2作動ストランド38bは、第2固定部本体28bから分離されても、取り付けられてもよく、例えば、第2固定部本体28bの開口部を通じて織られてもよく、又は第2固定部本体28bと一体であり、第2固定部本体28bの開口部を通じて延びる場合がある。
図2A〜2Bに例示される実施形態に従い、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは、対応する第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bと一体である。他の実施形態により、第1作動ストランド38a及び38bは、対応する第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bから分離し、これに取り付けられるものとして例示される。更に他の実施形態により、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの一方が、対応する固定部本体と一体であり、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの他方が、対応する固定部本体から分離し、これに取り付けられている。第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bが例示され、対応する第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bと一体であるものとして記載される実施形態により、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは代替的に、他に記載がない限り、対応する第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bから分離され、これに取り付けられる得ることが理解されるべきである。更に、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bが例示され、対応する第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bと分離されて取り付けられるものとして記載される実施形態により、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bは代替的に、他に記載がない限り、対応する第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bと一体であり得ることが理解されるべきである。
引き続き図2Cを参照し、固定部アセンブリ20は少なくとも1つのコネクタ部材63を含む場合があり、これは、固定部22に接合し、固定部22a及び22bを一緒に引き、それにより解剖学的欠損部24を近接させる、固定部22a及び22bの少なくとも一方に付勢力をかけることを可能にするように構成される。コネクタ部材63は、第1固定部22a及び第2固定部22bの一方若しくは両方と一体であり得る(例えば第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの一方若しくは両方と一体である)、第1固定部本体及び第2固定部本体の一方若しくは両方と一体であり得る、又は第1固定部22a及び第2固定部22bの一方若しくは両方と分離して(直接的又は間接的に)取り付けられ得る。例えば、コネクタ部材63は、以下でより詳細に記載されるように、第1固定部22aと第2固定部22bとの間で分離及び取り付けされ得る。コネクタ部材63は、様々な実施形態により、本明細書に記載されるが、固定部アセンブリ20は代替的に、第1固定部22aを第2固定部22bに取り付けるように構成された、任意の好適なコネクタ部材を含む場合があることが理解されるべきである。空隙24cを近接させるために、作動ストランド38a〜bの少なくとも一方又は両方を、第1固定部22a及び第2固定部22bの少なくとも一方を他方に付勢し、空隙24を近接させる、近接力AFを受けるように構成され得る。
固定部アセンブリ20は、対応する作動ストランド38a及び38bと一体である、コネクタ部材63を含み得る。上記のように、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bのそれぞれは、図2Aに例示される、空隙24cの両側に配置される、第1解剖学的位置24a及び標的の解剖学的位置24bに埋め込まれ得る。第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bのそれぞれは、伸長方向34に実質的に沿って作動力Fを受けることができ、これにより対応する第1固定部本体28a及び第2固定部本体28b、及び特に対応する拡張可能部分36a及び36bが第1構成から拡張構成へと作動し、各第1標的解剖学的位置24a、及び第2標的の解剖学的位置24bにおいて、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bを固定する。作動ストランド38a及び38bにかけられる作動力Fは、以下でより詳細に記載にされるように、異なる作動力の形態である場合があり、又は同じ作動力である場合がある。
ここで図2Bを参照し、一度第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bが、対応する第1標的解剖学的位置24a及び第2標的解剖学的位置24bに固定されると、近接力AFは、対応する第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bの他方に向かう方向(これはまた対応する空隙24cの方向であってもよい)に実質的に沿って、第1作動区分38a及び第2作動区分38bの少なくとも一方又は両方に適用される場合がある。近接力AFは、対応する第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bの他方に向かう、方向成分を含む場合がある(例えば、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bの他方に純粋に向けられてもよい)。同様に、近接力AFは、空隙24cの方に向けられた(例えば、空隙24cに純粋に向けられる)方向成分を有し得る。したがって、近接力AFは、固定部28a及び28bの一方又は両方を、固定部本体28a及び28bの他方に向けて、対応する付勢位置へと付勢し、空隙24cを近接させる。
再び図2Cを参照し、コネクタ部材63は、摺動部材47及び固定部材64の少なくとも一方又は両方を画定することができ、これは第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを、例えば接合部125において一緒に取り付ける。したがって、摺動部材47及び固定部材64の少なくとも一方が、同様に作動ストランド38aを第2作動ストランド38bに取り付けることができることが理解されるべきである。一実施形態により、空隙24cの近接状態に維持するために、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを張力下においた後に、コネクタ部材63は第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを取り付けることができる。空隙24cが近接状態から開くことになる、第1固定部22a及び第2固定部22bの分離を阻止するか、これに抵抗するために、部材63は、固定構成へと作動され得る。あるいは、加えて、コネクタ部材63は、近接力AFを作動ストランド38a及び38bに適用し、作動ストランド38a及び38bを張力下に置く前、したがって空隙24cを近接させる前に、第1作動ストランド38a及び第2ストランド38bを互いに取り付けることができる。
いくつかの実施形態により、コネクタ部材63は第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bにより画定され、これと一体であり、かつ空隙24cを近接させるために作動ストランド38a及び38bの一方が他方に対して摺動する非固定構成と、作動ストランド38a及び38bが結節を通じて互いに摺動することを阻止する固定構成とを反復し得る、摺動及び固定結節として構成され得る。コネクタ部材63は、摺動部材47及び固定部材64の少なくとも一方を接合部125において画定する。したがって、コネクタ部材63は、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを一緒に、直接的又は間接的に取り付けることができるものとすることができる。
図3Aを参照し、固定アセンブリ250は、少なくとも1つの固定部22などの固定部アセンブリ20、及び図1A〜Bに例示されるように、固定部22を解剖学的構造24に挿入するように構成された挿入器具252を含む場合がある。固定部キット250は、単独で、互いに取り付けられて、又は本明細書において記載される実施形態のいずれかにより互いに取り付けられるように構成された、本明細書において記載される固定部22の1つ以上〜全てを含む場合があることが理解されるべきである。挿入器具252は、中央開口部256、及び中央開口部256内に同軸的に挿入可能なプランジャ又はプッシュロッド258などの、第1プッシャー部材を備える、カニューレ254を含み得る。カニューレ254は、鋭い先端部260及び先端部260から軸方向に延びるスロット268を有する。カニューレ254は、例示されるように実質的に直線的に延びてもよく、若しくは湾曲していてもよく、又は固定部本体28を発射するために、所望により任意の形状を画定してもよい。
更に、挿入器具252は、操作レバー264を備える、ハンドル262を含む。ハンドル262の一端がカニューレ254に取り外し可能に取り付けられ、かつ操作レバー264は、プランジャ258に取り外し可能に取り付けられる。プランジャ258の外径は、カニューレ254の中開口部256の内径に対応する。後端部において、カニューレ254の中央開口部は、入口266におけるカニューレ254の後端部に向かって大きくなるような方法で円錐状に構成される。したがって、固定部22の固定部本体28は、その第1構成において、円錐入口266を通じて、カニューレ254の中央開口部256内へと挿入され、これにより固定部本体28は圧迫され得る。
固定部本体28がプランジャ258を前方に押すことによってカニューレ254から外に押し出されるとき、固定部本体28は、固定部本体28を締め付けるために作動ストランド38に張力が加えられたときに、カニューレ254の前面によって保持され得るような様式で、例えば、第2方向35(図1A〜B参照)に半径方向に拡張し得る。作動ストランド38はスロット268を通じて導かれ、それによりこれは、カニューレ254が解剖学的構造24に挿入される際にカニューレ254と共に導かれ得る。作動ストランド38の自由端において、針270が取り付けられ、これは、固定部22の固定部本体28が拡張構成へと作動され、解剖学的構造24に固定される際に、外科手術を仕上げるために使用され得る。
図3Bを参照し、プランジャ258は、カニューレ254の中央開口部256の内径又は断面直径よりも小さい、外径又は別の断面寸法を有し得る。固定部22の作動ストランド38はしたがって、プランジャ258がカニューレ254の中央開口部256内に挿入される際に、カニューレ254の中央開口部256を通じて導かれる場合がある。ハンドル262において開口部レバー264を作動することにより、プランジャ258は、固定部本体28がカニューレ254の先端部260における中央開口部256から出る限り、カニューレ254内において固定部22を前方に押すことができる。一度固定部本体28が中央開口部256内に位置付けられると、作動ストランド38はカニューレ254の後端部において後方に引かれる場合があり、それにより固定部本体28は、空洞部256内においてその拡張構成へと作動され得る。
図4A〜Dを参照し、プランジャ258は中央ボア272を画定することがあり、固定部22の作動ストランド38がこれを通じて導かれ得る。更に、カニューレ254は、カニューレ254の先端部260と後端部との間で延びる、第1長手方向開口部274を有し、それによってカニューレ254はその全長にわたってスロットを備える。第2長手方向開口部276は、プランジャ258の前端部と後端部との間でプランジャ258上に延び、それにより同様に、プランジャ258はその全長にわたってスロットを備える。図4Bに示されるように、カニューレ254は、プランジャ258に対する第1の回転可能位置にあるとき、カニューレ254の第1の長手方向開口部274は、プランジャ258の第2長手方向開口部276と直径方向反対側にある。カニューレ254の第1回転可能位置において、固定部22の作動ストランド38は、中央ボア272により保持される。固定部22の作動ストランド38を後方に引くことにより、一度固定部22の固定部本体28が患者の身体の空洞部内に固定されると、カニューレ254は、プランジャ258に対して第2回転可能位置へと回転し得る(図4D)。カニューレ254のこの第2回転可能位置において、カニューレ254の第1長手方向開口部274は、プランジャの258の第2長手方向開口部276と位置合わせされ、挿入器具252は、固定部22の作動ストランド38から解放され得る。
図5A〜Dは、ハンドル262、及び図3A〜4Dの挿入器具252の実施形態のハンドル262に対するカニューレ254への取り付けを例示する。ハンドル262の上端部は、カニューレ254が内部に挿入され得る溝278、及びカニューレ254をハンドル262に解放可能に取り付けるように構成された解放可能なスナップロックを提供するために、板バネ279などの、ばね部材を含む。プランジャ258の後端部は、操作レバー264の上端部に配置された弾力的なフォーク280内にスナップ嵌めされ得る。
図6を参照し、挿入器具52は、カニューレ254にわたって摺動する深さ制御管282、及びクランピング要素284を含み得る。挿入器具52は、固定部22をカニューレ254に挿入し、プランジャ258を挿入することにより、手術前に準備される。一度固定部22及びプランジャ258が挿入されると、第1タブ286を、カニューレ254の後部にスナップ嵌めすることにより、複数のクランピング要素284のいずれか1つが、挿入器具252後端部に取り付けられる。カニューレ254に対するプランジャ258の意図しない変位を阻止するため、クランピング要素284は、カニューレ254の後端部に当接する第2タブ288、プランジャ258の後端部においてより大きな部分に当接する第3タブ290を含む。挿入器具252を使用する前に、クランピング要素284がカニューレ254から取り除かれ、ハンドル262がカニューレ254に取り付けられ、挿入器具252が本明細書において記載される方法で操作され得る。
ここで図1A及び7A〜Dを参照し、別の実施形態に従って構成される挿入器具300は、第1固定部結節22a及び第2固定部結節22bなどの少なくとも1つの固定部結節を、標的位置24a及び24b(図1A)などの対応する標的位置に送達するように構成される。挿入器具300は、長手方向Lに実質的に沿って延び、近位端304、及び長手方向軸302に沿って近位端304から離間した反対側の遠位端306を画定する、長手方向軸302に沿った細長いものとして例示される。したがって、用語「遠位」及び「近位」及びその派生語はそれぞれ、遠位端306及び近位端304により近い、空間的配置を指すことが理解されるべきである。更に、方向に関する用語「下流」及び「上流」、並びにその派生語は、それぞれ、近位端304から遠位端306に向かって延びる方向、及び遠位端306から近位端304に向かって延びる方向を指す。挿入器具300は更に、長手方向Lと実質的に垂直な横方向A、並びに長手方向L及び横方向Aと実質的に垂直な横断方向Tに沿って延びる。また、横方向A及び横断方向Tは、長手方向軸302に対して半径方向に延びるものとすることができる。用語「半径方向外側」及び「半径方向内側」並びにその派生語は、それぞれ、長手方向軸302から離れる方向、及びこれに向かう方向を指し、所望により横方向及び横断方向と同義的に使用され得る。
挿入器具300は、ハンドルを提供し得るケース308、及びケース308によってもたらされ、中央軸309に沿ってケース308から遠位方向に延びる、カニューレ310を含む。カニューレ310は、並進を伴って、ケース308に固定され得る。中央軸309は長手方向に延びる場合があり、及びしたがって、挿入器具300の長手方向軸302と共に傾く場合があり、又は挿入器具300の長手方向軸302に対してオフセットされる場合がある。例示されるように、カニューレ310は実質的に真っ直ぐであるが、代わりに湾曲しているか、又は所望により任意の好適な別の形状を画定する場合がある。カニューレ310は細長い開口部312を画定し、これは長手方向に、又は所望により任意の他の方向若しくは方向の組み合わせに沿って細長くてもよく、これは、第1固定部結節22a及び第2固定部結節22bなどの少なくとも1つの固定部結節を受容するような大きさである。挿入器具300は更に、第1結節固定部本体28aが、プラグ314の上流の位置でカニューレ310に配置され、第2結節固定部28bが、プラグ314の下流の位置のカニューレ310に配置されるように、細長い開口部312に配置される、プラグ314などの付勢部材を含む場合がある。したがって、プラグ314は更に、第1固定部本体28aを、長手方向に沿って第2固定部本体28bから分離する、分離器を更に提供する。第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bは、長手方向軸302に沿って器具300内に積み重ねられる。カニューレ310は、少なくとも1つの固定部を標的位置に送達するために、標的位置で組織を穿刺するように構成された遠位先端部311を画定する。
挿入器具300は更に、ケース308によって支持され、ケース308から近位方向に延びる、プランジャ316を更に含む。プランジャ316は、図7A〜Dに例示される初期又は第1位置から、図8A〜8Dに例示される第2位置まで、第1ストロークに沿って遠位方向に並進するように構成され、それによってプラグ314が、第2固定部22bを遠位方向に付勢し、第2固定部22bをカニューレ310の外に(例えば、先端部311を通じて実質的に長手方向に延びる、遠位発射ポート442の外に)に発射する。
一度第2固定部22bが、発射ポート442の外に発射されると、プランジャ316は、図11A〜Cに例示される第2ストロークの第1部分に沿って、図12A〜Cに例示される第2ストロークの第2部分に沿って更に遠位方向に並進するように構成され、それによりプッシュロッド330(図7C)は第1固定部本体28aを遠位方向に付勢し、第1固定部22aを、カニューレ310の外に、例えば発射ポート442の外に、そして第1標的の解剖学的位置22a内に発射する。あるいは、以下でより詳細に記載されるように、カニューレ310は、側部発射ポート318(図31に関連して以下に記載される)を画定する場合があり、これは、中央軸309に対して角度的にオフセットされた方向に沿ってカニューレ310の外に第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bを発射するように構成される。
挿入器具300は、プランジャ316が、オフセット位置から図10A〜Dに例示される中間位置へと、中間ストロークに沿って移動する前に、第2位置から図9A〜Dに例示されるオフセット位置へと遠位方向に移動するように、構成され得る。したがって、プランジャ316は、第2位置から、オフセット位置、中間位置、及び最終的に図12A〜Dに例示される第3位置へと移動し得る。例示される実施形態により、プランジャ316は、第2ストロークに沿って第3位置に並進する前に、第2位置から中間位置へと回転する。例えば、プランジャ316は、図12A〜Dに例示されるように、第2ストロークの第2部分に沿って移動する前に、図11A〜Dに例示されるように、第2ストロックの第1部分に沿って移動し得る。作動力は、各固定部が発射された後、第1固定部22a及び第2固定部22bの作動部131a及び131bにそれぞれ適用され得るか、又は固定部22a及び22bの両方が発射された後に別の様式で適用される。固定部22a及び22bは、所望のいずれかの様式により、例えば、空隙24cを横断して互いに取り付けられる場合がある。
ここで特に図7A〜Cを参照し、ケース308は本体320を画定し、これは、任意の大きさ及び形状であり得る複数の接合された壁部などの、少なくとも1つの半径方向外側の側壁322を画定し、更に、近位壁部324、及び反対側の遠位壁部326を画定する。少なくとも1つの外側壁部322、近位壁部324、及び遠位壁部326は、カニューレ310の細長い開口部312と流体連通し得る内部328の少なくとも一部を画定する。カニューレ310は、ケース308の遠位壁部326に取り付けられ、したがって、ケース308に固定される。カニューレ310は、ケース308から先端部311に遠位方向に延びる。先端部311は、遠位方向にテーパ状である場合があり、よってカニューレ310はテーパ状遠位端を画定する。例えば、先端部311は、円錐形であってもよく、すなわち先端部311は円錐形の部分を画定してもよく、所望により円錐又は任意の好適な別の形状を画定する場合がある。挿入器具300は更に、ケース308との境界面においてカニューレ310を少なくとも部分的に囲み、カニューレ310の長さの一部に沿って遠位方向に延びる、支持スリーブ313を含み得る。支持スリーブ313は、カニューレ310に構造的支持、及び剛性を提供する。
プランジャ316は、内部328に配置される遠位端316a、遠位端316aから、ケース308の近位壁部324の外へと近位方向に延びる本体部分316b、ケース308の外側に配置される把持部を画定し得る近位端316cを画定する。挿入器具300は更に第1プッシャーアセンブリ317を含み、これは、プランジャ316、及びプランジャ316の遠位端316aに直接的に又は間接的に取り付けられたプッシュロッド330などの第1プッシャー部材を含む。プッシュロッド330は、プランジャ316に取り付けられる場合がある(例えば、プランジャ316と一体であるか、又は所望により任意の好適な締結具又は中間的な装置によりプランジャ316に別個に取り付けられる)。例えば、例示される実施形態に従い、プランジャの遠位端316aは、図17に関して以下で詳述されるように、保持ハウジング392に取り付けられる。プッシュロッド330は、保持ハウジング392に取り付けられ、したがってプランジャ316に取り付けられる。プッシュロッド330は、プランジャ316から、カニューレ310の開口部312内に、そしてケース308の遠位壁部326の外へと、遠位方向に延びる場合がある。プランジャ316及びプッシュロッド330の少なくとも一方又は両方への言及は、第1プッシャーアセンブリ317に適用可能であり得ることが理解されるべきである。例えば、プランジャ316及びプッシュロッド330の少なくとも一方又は両方に固定又は連結された構造に関する記載は、それぞれ、第1プッシャーアセンブリ317に固定又は連結されているとすることができる。
プッシュロッド330は、プランジャ316に並進可能に固定されているため、プランジャ316の近位方向及び遠位方向への移動によってプッシュロッド330が同様に近位方向及び遠位方向に移動する。プッシュロッド330は、カニューレ310の開口部312に配置された遠位端330aを画定する。したがって、挿入器具300が図7A〜7Dに例示されるように第1位置にあるとき、プッシュロッド330の遠位端330aは、第1固定部22aに対して固定するように構成される。プッシュロッド330の遠位端330aは、挿入器具300が第1位置にあるときに、第1固定部22aに対して固定するように構成され、また、プランジャ316、及びしたがってプッシュロッド330が、第1位置から第2位置へと遠位方向に並進することにより、プッシュロッド330が、挿入器具300の外、そして対応する標的位置24a内に第1固定部22aを発射する。第1固定部本体28aが発射され解剖学的構造24に固定された後に、固定部本体28aの伸長方向に実質的に沿って、対応する作動部材37aに張力が適用される際に、固定部本体28aが、固定部本体28aの伸長方向34に対して垂直な第2方向35に沿って延びる(例えば、図1A〜Bを参照)。
挿入器具300は更に、プランジャ316の周囲に延び、プランジャ316を少なくとも部分的に包囲し得る、カラー332などの、取り付け部材331を含む、第2プッシャー部材333、及びカラー332から遠位方向に延び、プッシュロッド330を部分的に包囲する、プッシュ管334などの第2プッシャー部材を含み得る。プッシュ管334は、カラー332に取り付けられる場合がある(例えば、カラー332と一体であるか、所望により任意の好適な締結具によりカラー332に別個に取り付けられる)。したがって、プッシュ管及びカラー332の少なくとも一方又は両方の説明が、第2プッシャーアセンブリ333に適用可能であり得る。例えば、プッシュ管334及びカラー332の少なくとも一方又は両方に固定又は連結された構造に関する記載は、それぞれ、第2プッシャーアセンブリ333に固定又は連結され得るとすることができる。
プッシュ管334は、プッシュ管334の遠位端を画定し得る、プラグ314を含み得る。プッシュ管334は、長手方向に細長い開口部335を画定するために、例示される実施形態に従ってカニューレを挿入され得、プッシュロッド330は開口部335のものよりも小さい外径を有し、よってプッシュロッド330は、プッシュ管334の細長い開口部335の内側に配置される。直径を画定する本明細書に記載される構造は代わりに、任意の好適に構成された断面を画定してもよく、したがってこれは円形又は別の形状であり得、したがって、直径であっても、なくてもよい、任意の断面寸法を画定し得ることが理解されるべきである。カニューレ310は、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bの両方を含み得る。例えば、プッシュ管334は、プラグ314の上流の位置で第1固定部本体28aを含む場合があり、カニューレ310は、プラグ314の遠位、したがって第1固定部本体28aの遠位に第2固定部本体28bを含む場合がある。
挿入器具300は、カラー332の遠位端から半径方向内側に延び得る力伝達部材336を含む場合があり、プッシュロッド330は力伝達部材336を通じて、又はここから遠位方向に延びる。力伝達部材336は、は、カラー332に当接してもよく、又はカラー332の遠位端に固定されてもよい。力伝達部材336は更に、プッシュ管334の近位端に当接するか、又は固定され得る。力伝達部材336がカラー332及びプッシュ管334の一方又は両方と当接する場合、1)カラー332の遠位方向の移動が、力伝達部材336を遠位方向に付勢し、これがひいてはプラグ314を含むプッシュ管334を遠位方向に付勢し、かつ2)カラー332の近位方向の移動は、プッシュ管334を近位方向に付勢しない。力伝達部材336がカラー332及びプッシュ管334に取り付けられる場合、1)カラー332の遠位方向の移動は力伝達部材336を遠位方向に付勢し、ひいてはこれがプラグ314を含む、プッシュ管334を遠位方向に付勢し、かつ2)カラー332の近位方向の移動が、力伝達部材336を遠位方向に付勢し、ひいてはこれがプラグ314を含むプッシュ管334を遠位方向に付勢する。力伝達部材336がカラー332及びプッシュ管334に当接するか、又はこれに固定されるかにかかわらず、上記カラー332は、カラー332の遠位方向の移動によりプッシュ管334を遠位方向に並進させるように、プッシュ管334に対して並進可能に連結されるものとすることができる。
カラー332、及びプラグ314を含むプッシュ管334は、並進を伴って第1プッシャーアセンブリ317と選択的に連結されるか、これから分離されるように構成され、並進を伴って、ケース308に選択的に連結され、これから分離されるように構成される。例えば、第1構成において、カラー332は、プランジャ316、及びしたがってプッシュロッド330にも並進可能に固定されている。更に、第1構成において、カラー332は、ケース308に並進により分離され、かつカニューレ310から並進により分離される。したがって、第1構成において、プランジャ316及びプッシュロッド330の、ケース308及びカニューレ310に対する近位方向及び遠位方向の移動により、カラー332がこれに対応して、ケース308及びカニューレ310に対して近位方向及び遠位方向に移動する。第1構成において、プッシュロッド330はプッシュ管334に並進可能に連結され、それによりプッシュロッド330及びプッシュ管334が(例えば、第1ストロークの間)横一列に並んで並進し、それによって、以下により詳細に記載されるように、プッシュ管334がカニューレ310の外に第2固定部本体28bを発射する。上記のように、第2固定部本体28bが発射された後に、固定部本体28bの伸長方向に実質的に沿って、対応する作動部材37bに張力が適用される際に、第2固定部本体28bが、固定部本体28bの伸長方向34に対して垂直な第2方向35に沿って延びる(例えば、図1A〜B)。
第2構成において、カラー332は、プランジャ316、及びしたがってプッシュロッド330から並進により分離され、ケース308、及びしたがってカニューレ310に並進により連結される。したがって、第2構成において、プランジャ316及びプッシュロッド330は、カラー332、及びケース308、並びにカニューレ310に対して近位方向及び遠位方向に移動する。第2構成では、第1ストロークの後、プッシュロッド330はプッシュ管334から並進により分離され、それによってプッシュロッド330は、プッシュ管334及びしたがってプラグ314に対して(例えば、第2ストロークの少なくとも一部にわたり)遠位方向に並進し、それにより以下でより詳細に記載されるように、プッシュロッド330が第1固定部本体28aをカニューレ310の外に発射することが理解されるべきである。
図13A〜Gを参照し、挿入器具300は、ケース308とプッシュロッド330との間の相対移動を案内するために、ケース308とプッシュ管334を動作可能に連結するガイドシステム329を含む。例示される実施形態により、ガイドシステム329は、相補的な第1ガイド部材338及び第2ガイド部材340をそれぞれ含み、これらは、ケース308とカラー332との間で連結される。例示される実施形態により、第1ストローク及び第2ストロークの一部の間、第1ガイド部材338及び第2ガイド部材340は協働して、プランジャ316(及びプッシュロッド330)及びカラー332(及びプッシュ管334)の、ケース308に対する横一列の移動を案内する。この点において、第1ガイド部材338及び第2ガイド部材340は、第1ストローク及び第2ストロークの第1部分において、プランジャ316とカラー332との間で動作可能に連結されることが理解されるべきである。例示される実施形態により、第2ストロークの第2部分の間、第1ガイド部材338及び第2ガイド部材340は協働して、プランジャ316及びプッシュロッド330の、カラー332(及びプッシュ管334)及びケース308両方に対する移動を案内する。この点において、第1ガイド部材338及び第2ガイド部材340は、第2ストロークの第2部分において、ケース308とカラー332との間で動作可能に連結されることが理解されるべきである。
例示される実施形態において、第1ガイド部材338及び第2ガイド部材340の一方が、カラー332及びケース308の一方に延びる、ガイドトラック342として提供され、ガイド部材338及び340の他方が、ガイドトラック342内に延びる、ガイドピン344として提供され、それによってガイドピン344はガイドトラック342内を進み、それによりカラー332をケース308に動作可能に連結する。例示される実施形態により、第1ガイド部材338は、カラー332により担持及び画定されるガイドトラック342として提供され、第2ガイド部材340はケース308に並進可能に固定され、ガイドトラック342内に延びる、ガイドピン344として提供される。例えば、ガイドピン344は、ケース308の側壁322内へと又はこれを通じて半径方向に、及びガイドトラック342内に延びる。代替的な実施形態により、ガイドトラック342は、ケース308によって担持及び画定され得、ガイドピン344は、カラー332に並進可能に固定され得ることが理解されるべきである。
図13Gに例示される実施形態において、トラック342はカラー332へ内へと、カラー332を通らずに半径方向に延びるスロット339、及びスロット339の半径方向内側端部に位置するカラー332の基部341を画定する。ガイドトラック342は、第1トラック部342aなどの第1ガイド部、例えば、第1トラック部342aに対して半径方向のオフセットした第2トラック部分342bなどの第2ガイド部分、及び第1トラック部342aを第2トラック部342aに接続する、角度付き中間トラック部342cなどの角度付き中間ガイドを画定する。したがって、ガイドピン344は、第1ストロークの間、プランジャ316が第1位置から第2位置へと並進する際に、第1トラック部分342aに沿って移動するように構成される。特に、第2トラック部342aは、第1又は遠位端342a’、反対の第2又は近位端342a’’、及び遠位端342aと近位端342a’’との間のオフセット位置342a’’’を画定する。オフセット位置342a’’’は、第1トラック部342aと第2トラック部342bとの間で延びる、中間的トラック部342cと位置合わせされる。一度ガイドピン344は、近位端342a’’からオフセット位置342a’’’に並進すると、ガイドピン344は、プランジャ316が中間位置に回転するに伴って、中間的トラック部342cに沿って第2トラック部342bに向かって移動し得る。ガイドピン344は、その後プランジャ316が第3位置に向かって更に並進する際に、第2トラック部342bに沿って遠位方向に移動し得る。
第1ガイドトラック部342a及び第2ガイドトラック部342bが実質的に長手方向に延び、それにより、第1ストロークにおけるケース308に対するカラー332の遠位方向の並進によってガイドピン344及びガイドトラック342が互いに対して並進する。図13A〜Bに図示される例示される実施形態により、ガイドトラック342は、ガイドピン344に対して遠位方向に並進し、それによりプランジャ316及びカラー332の第1ストローク中に、ガイドピン344が第1ガイドトラック部342aに沿って近位方向に並進する。一度第1ストロークが完了し、第2固定部本体28bがカニューレ310から発射されると、ガイドピン344は、第1トラック部342aの近位端342a’’に配置される。カラー332は、第1トラック部342aの近位端で停止部材を画定する。ガイドピン344は、カラー332と干渉し、それによりプランジャ316及びカラー332が、ケース308に対して遠位方向に更に並進することを阻止する。したがって、ユーザーが、第2固定部本体28bが発射された後、プランジャ316の連続的な遠位方向の並進によって第1固定部本体308aを発射することが阻止される。
第1ストロークにおいて、ガイドピン344は、遠位342a’(図13Aに例示される)から、オフセット位置342a’’’(図13Cに例示される)、から近位端342a’’(図13Bに例示される)に並進することが理解される。ガイドピン344がオフセット位置342’’’にあるとき、プッシュ管344は、遠位発射ポート442に対して近位方向にわずかに後退している(図9D参照)。ガイドピン344が近位端342a’’に移動すると、プッシュ管344は発射ポート442に対して遠位方向に並進する(図8D参照)。図8A及び図9Aに更に例示されるように、挿入器具300はコイルバネであり得るばね部材365を含み、これは、例えばケース308の遠位壁部326においてケース308に固定されるバネ座部381と、力伝達部材336との間で延びる。ばね部材365は、ケース308と第2プッシャーアセンブリ333との間で動作可能に連結される。第2プッシャーアセンブリ333が並進を伴って第1プッシャーアセンブリ317に連結されるとき、ばね部材365は、ケース308と第1プッシャーアセンブリ317との間で動作可能に連結される。
ばね部材365は、プランジャ316が第1ストロークに沿って遠位方向に並進する際に、カラー332及びしたがってプランジャ316を近位方向に付勢する力を提供する。したがって、図13B〜Cを参照し、ガイドピン344が第1トラック部342aの近位端342a’’にあるとき、ばね力は、ガイドピン344が、第1トラック部342aの近位端342a’’から、第1トラック部342aの遠位端342a’の方に並進するように、カラー332が動くよう付勢する。しかしながら、以下でより詳細に記載されるように、トラック342は、オフセット位置342a’’’からの遠位方向に沿ったガイドピン344の移動と干渉する、基部341を含む。ガイドピン344がオフセット位置342a’’’にあるとき、プッシュ管334のプラグ314は、発射ポート442(図9D参照)に対して、又は実質的にこれに沿って近位方向に後退し、それによりプラグ314は遠位発射ポート442を超えて遠位方向に延びない。
図13C〜Dを参照し、プランジャ316は、これが中間ストロークに沿って移動する際に矢印Aの方向に沿って回転し得る。挿入器具300は、プランジャ316及びカラー332を回転可能に連結する、キー318を画定する。例示される実施形態により、キー318は、プランジャ316及びカラー332の相補的な平坦な表面として提供され、これはプランジャ316が、カラー332に対して回転するのを阻止する。結果として、矢印Aの方向に沿ったプランジャ316の回転は、カラー332を同様に、矢印Aに沿って回転させる。したがって、第1ストロークが完了すると、プランジャ316の回転により、ガイドピン344が中間ストロークに沿って、第1トラック部342aから、中間部ストローク342cに沿って、第2トラック部342bの遠位端まで移動する。ここで図13D〜Eを参照し、一度ガイドピン344が第2トラック部342bに配置されると、プランジャ316及びカラー332の、第2ストロークの第1部分に沿った更なる移動により、ガイドピン344はケース308に対してガイドピン344が第2トラック部342bの近位端まで移動するまで、遠位方向に移動する。カラー332は、第2トラック部342bの近位端に停止部材を画定し、これは、カラー332が、ケース308に対して遠位方向に引き続き移動することを阻止する。カラー332は、第1トラック部342a及び第2トラック部342bの末端部に停止部を画定するものとすることができる。
ここで図13E〜Fを参照し、以下でより詳細に記載されるように、一度ガイドピン344が第2トラック部342bの近位端まで移動すると、第2ストロークの第2部分に沿ったプランジャ316の更なる遠位方向の移動は、カラー332から分離され、それによりプランジャ316、及びプッシュロッド330は、カラー332、プッシュ管334、及びケース308に対して並進する。プランジャ316は、第2ストロークの第2部分において、プランジャの遠位端316cが、例えば、近位壁部324においてケース308に当接するまで、カラー332及びケース308に対して遠位方向に移動するように構成され、それにより第2ストロークが完了し、第2固定部本体28bを、カニューレの外に発射する(図12A〜Cに例示される)。
ここで特に図13Gを参照し、トラック342の基部341は、第1トラック部342aにおける第1基部341a、第2トラック部342bにおける第2基部341b、及び中間的トラック部342cにおける中間的基部341cを画定する。基部341は、他の部分よりも深い部分を有し、それによりガイドピン344がトラックに沿って進むと、可聴及び触覚的フィードバックの少なくとも一方又は両方が、ユーザーにより感知されて、カラー332、及びいくつかの場合においてプランジャ316が、ストローク又はストロークの一部を完了したことを示す。基部341は更に、ガイドピン344がトラック342の部分に沿って近位方向に移動することを阻止する、停止部を提供し得る。例えば、第1基部341aは、第1又は遠位第1基部341a’、及び遠位第1基部341a’よりも深い、第2又は近位第1基部341a’’を画定する。第1基部341aは、近位第1基部341a’と遠位第1基部341a’’との間に配置される、縁部346aを画定する。縁部346aは、半径方向に、又は長手方向軸302の方向に延びる半径方向成分を有する方向に沿って延びる場合がある。
ガイドピン344は、ポスト344a、並びにケース308とポスト344aとの間で接続され、ポスト344aをトラック342内へと、基部341に対して付勢する、バネ部材345を画定し得る。したがって、カラー332及びプランジャ316が第1ストロークに沿って移動するときにガイドピン344が第1トラック部342aに対して近位方向に移動すると、ガイドピン344が遠位第1基部341a’’へと移動する際に、ガイドピン344の遠位部344bは、遠位第1基部341a’に沿って、縁部346aを超えて移動する。ガイドピン344が縁部346aを超えて移動し、ばね部材345のばね力によってトラック341に対して付勢される際、触覚的及び可聴フィードバックの少なくとも一方が、ユーザーに、プランジャ316及びカラー332が第1ストロークを完了したことを伝える場合がある。縁部346aは、第1トラック部のオフセット位置342a’’’に配置され、それにより、一度ガイドピン344が第1基部341aに沿って第1トラック部342aの近位端342’’まで移動すると、縁部346aは、バネ部材365の力によりガイドピン344が第1トラック部342aのオフセット位置342a’’’に対して近位方向に並進するのを阻止する。そして、ガイドピン344が縁部346aに当接するため、バネ部材365の付勢力がガイドピン344を中間トラック位置342cと位置合わせし、中間ストロークに沿って移動又は回転させるために適所に置く。
引き続き図13Gを参照し、中間基部341cは、第1又は近位中間期部341c’、及び近位中間基部341c’よりも深い、第2又は遠位中間基部341c’’を画定する。遠位中間基部341c’’は、第2基部341bと位置合わせされてもよい。中間基部341cは、近位中間基部341a’と、遠位中間基部341a’’との間の、縁部346cを画定する。あるいは、中間基部341cは遠位部を有さない場合があり、縁部346cは、中間基部341cと第2基部341bとの間に配置される。縁部346cは、半径方向に、又は長手方向軸302の方向に延びる半径方向成分を有する方向に沿って延びる場合がある。ガイドピン344の遠位部344bが、中間ストロークと第2ストロークとの間で遷移する間に、縁部346cにわたって移動し、第2トラック部342bと位置合わせされるとき、プランジャ316及びカラー332が中間ストロークを完了し、第2ストロークの第1位置に沿って動かされるように適所にあることをユーザーに伝えるために、触覚的及び可聴フィードバックの少なくとも一方がもたらされる。更に、一度ガイドピン344が、第2トラック位置342bに位置付けられると、縁部346cは、プランジャ316が矢印Aの方向(図13C)と反対方向に沿って回転することを阻止する。
第2基部341bは、第1又は近位第2基部341b’、及び近位第2基部341b’よりも深い第2又は遠位第2基部341b’’を画定する。遠位第2基部341b’’は、第2トラック部342bの、末端遠位端に配置され得る。第2基部341bは、近位第2基部341b’と遠位第1基部341b’’との間に配置される、縁部346bを画定する。縁部346bは、半径方向に、又は長手方向軸302の方向に延びる半径方向成分を有する方向に沿って延びる場合がある。ガイドピン344の遠位部344bが縁部346b上を移動すると、プランジャ316及びカラー332が第2ストロークの第1部分を完了したことをユーザー、示す触覚的及び可聴フィードバックの少なくとも一方がもたらされる。記載されるように、フィードバックは、プランジャ316がカラー332から分離され、カラー332とは別に第2ストロークの第2部分に沿って並進し得る。更に、一度プランジャ316及びカラー332が分離されると、縁部346bは、ガイドピン344が第2トラック部分342bに沿って近位方向に移動することを阻止する。
図7C及び図14A〜Dをここで参照し、挿入器具300は、第1動作モードと第2動作モードとの間で反復するように構成された、連結アセンブリ350を含む。第1動作モードにおいて、連結アセンブリ350は、プッシュロッド330として例示される第1プッシャー部材、及びプッシュ管334として例示される第2プッシャー部材を、第1ストローク中の並進を伴って、並進可能に固定する。第1動作モードにおいて、連結アセンブリ350は、プッシュロッド330をプッシュ管334に解放可能、並進可能で固定し、それにより第2動作モード中、連結アセンブリ350はプッシュ管334からプッシュロッド330を分離し、それによりプッシュロッド330は、第1ストローク後(例えば、第2ストローク中)に、プッシュ管334に対して遠位方向に並進し得る。更に、第2動作モードにおいて、連結アセンブリ350はプッシュ管334をケース308に並進可能に固定する場合があり、プランジャ316に加えられる遠位方向並進力によりプランジャ316及びしたがってプッシュロッド330が、プッシュ管334及びしたがってカラー332に対して遠位方向に並進する。例示される実施形態により、連結アセンブリ350は、第1プッシャー部材317の第1ストローク、第1プッシャーアセンブリ317の中間ストローク、及び第1プッシャーアセンブリ317の第2ストロークの第1部分の間、第1動作モードにある。例示される実施形態により、第1プッシャーアセンブリ317が、第2ストロークの第1位置と第2ストロークの第2部分との間で遷移すると、連結アセンブリ350が第2動作モードに遷移する。例示される実施形態により、第1プッシャーアセンブリ317が、第2ストロークの第1位置と第2ストロークの第2部分との間で並進すると、連結アセンブリ350が第2動作モードに遷移する。
連結アセンブリ350は、第1陥没部354として例示される少なくとも1つの第1連結部材352を含む場合があり、これは、一実施形態により、プランジャ316などの、第1プッシャーアセンブリ317へと半径方向に延びる。例示される実施形態により、連結アセンブリ350は更に、チャネル358として例示される少なくとも1つの第2連結部材356を更に含む場合があり、これはカラー332などの第2プッシャーアセンブリ333を通じて半径方向に延びる。連結アセンブリ350は、ケース308により担持される第2陥没部362として例示される少なくとも1つの第3連結部材360を更に含む場合がある。例えば、挿入器具300は、ケース308により、例えば、ケース308の近位壁部324により担持される、内側ハウジング325を含み得る。第2陥没部362は、例示される実施形態により、内側ハウジング325内へと半径方向外側に延びる。あるいは、第2陥没部362は、半径方向外側にケース308に延びる場合がある。
更に例示される実施形態により、第2陥没部362は、プランジャ316が図7C及び14Bに例示される第1位置にあるとき、チャネル358に対して遠位方向に配置される。第2陥没部362は更に、プランジャ316が図7A及び13Aに例示される第1位置にあるときに、チャネル358に対して半径方向にオフセットし得る。あるいは、第2陥没部362が第2陥没部362に対して半径方向に位置合わせされる場合があり(例えば、ラック342が中間的トラック部342cを含まない)、あるいは所望によりケース308の半径方向内側表面と外接するように、更に環状であってもよい。
連結アセンブリ350は更に、第1陥没部354、第2陥没部362のそれぞれに部分的に適合するような大きさである、ラッチ370に例示される、少なくとも1つの第4連結部材368を含み得る。例示される実施形態により、ラッチ370はカラー332によって担持され、板ばね371として構成され、これは、板バネ371を画定するために、実質的にU字形の開口部、又はカラー332の切り取り部として提供され得るチャネル358内に配置される。板バネ371は、プランジャ316の第1陥没部内に適合する大きさの、半径方向内側の突起部373を担持する。ラッチ370は更に、チャネル358内に配置される大きさであり得、半径方向内側及び外側に可撓性である。したがって、ラッチ370は、第1陥没部354(図14B)と、第2陥没部362(図14D)との間で、チャネル358に沿って移動し得る。
例示される実施形態により、連結アセンブリ350は、ガイドピン344が第1トラック部342aにあるときに、第1動作モードにあり、ガイドピン344が第1トラック部342aから中間トラック部342cへと移動する際に第1動作モードのままであり、更にガイドピン344が第2トラック部342bの一部に沿って延びる際に第1動作モードのままである。特に、第1陥没部354及びチャネル358、並びにラッチ370の突起部371は、ガイドピン344が第1トラック部342a、中間トラック部342c、及び第2トラック部342bの一部のいずれか、及びすべて(例示されるように)の中に延びるときに、半径方向に位置合わせされるように位置付けられる場合がある。
したがって、第1動作モードにおいて、ラッチ370は、プランジャ316の第1陥没354内に一部が配置され、かつカラー332のチャネル358内へと延びる。ラッチ突起部373は、並進運動を伴って、プランジャ316をカラー332に連結するために、第1陥没部354内に捕捉されるような大きさであり得る。結果として、ラッチ370がプランジャ316に連結されるとき、プランジャ316及びカラー332、並びにしたがって第1プッシャーアセンブリ317及び第2プッシャーアセンブリ333が、長手方向に沿った移動又は並進を伴って連結される。
ここで図14C〜Dを参照し、第2陥没部362は、例示される実施形態によりラッチ370を受容するような大きさであるため、ラッチ370が第1陥没部354を第2陥没部362に移動する際、ラッチ370は、第1プッシャーアセンブリ317を第2プッシャーアセンブリ333から分離し、第2プッシャーアセンブリ333及び特にカラー332を、少なくとも並進を伴ってケース308に連結し、かつまたカラー332を回転を伴ってケース308に接続することができる。上記のように、ケース308は、少なくとも並進を伴ってカニューレ310に固定され、更に、並進を伴ってカニューレ310に固定され得る。例示される実施形態により、プランジャ316が第2位置から中間位置へと回転し、それによってガイドピン344が中間トラック部342cに沿って移動するとき(図13C〜D参照)、第1陥没部354及びチャネル358は、第2陥没部362と長手方向に位置合わせされる。
第2ストロークの第1部分の間(図13E)、プランジャ316及びカラー332は、第1陥没部354及びチャネル358がケース308の第2陥没部362と位置合わせされるまで、長手方向に並進する。第2ストロークの第1部分と第2部分との間の遷移の間(やはり図13F)、ラッチ370が第1陥没部352の外に推進され(例えばカム)、したがって、図14C〜Dに例示されるように、第1陥没部352から第2陥没部362に移動する。別の実施形態により、プランジャ316はばね部材を含む場合があり、これはラッチ370を、第1陥没部352から半径方向外側に、第2陥没部362内へと付勢する。あるいは更に、挿入器具300は、プランジャ316及びカラー332がケース308の第2陥没部362を超えて回転する際に、ラッチ370が第1陥没部352から出て、第1陥没部から第2陥没部362へと移動するように構成され得る。カラー332に取り付けられている間に、一度ラッチ370が第1陥没部354の外、第2陥没部362内へと移動されると、プランジャ316は、第2ストロークの第2部分の間に、カラー332に対して遠位方向に並進し続けることができ(図13F)、これによりプッシュロッド330が、プッシュ管334に対して遠位方向に移動する。
挿入器具300の動作がここで、図7A〜D、13A、及び図14A〜Dを最初に参照して記載される。特に、挿入器具300は、プランジャ316及びしたがってプッシュロッド330が第1位置にあるときに、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bがカニューレ310内に配置されるように、構成され得る。例示される実施形態により、第1固定部本体28aは、発射管442と、プッシュ管334のプラグ314との間で長手方向に配置される。プランジャ316及びプッシュロッド330を含む第1プッシャーアセンブリ317、並びにカラー332及びプッシュ管334を含む第2プッシャーアセンブリ333が第1位置にあるとき、連結アセンブリは、長手方向の移動及び回転移動を伴って、第1プッシャーアセンブリ317及び第2プッシャーアセンブリ333を解放可能に連結する。特に、ラッチ370は、第1陥没部354及びチャネル358の両方に延び、それによって長手方向の移動及び回転移動を伴って、プランジャ316及びカラー332を解放可能に連結する。
ここで特に図8A〜D、13A〜B及び14Bを参照し、先端部311は、発射ポート442の少なくとも一部(例えば、遠位部)が、解剖学的構造24の遠位又は後ろへと延びるまで、解剖学的構造24内、例えば、第2標的の解剖学的位置24bで、挿入され得る。例示される実施形態により、挿入器具は深さ停止部383を含む場合があり、これはカニューレ310から半径方向外側に延び、一度カニューレ310が所望の深さに挿入されると(例えば、発射ポート442が解剖学的構造24の後ろに配置されるように)、解剖学的構造24に当接し、カニューレ310の解剖学的構造24内へ更なる挿入への抵抗をもたらすように構成される。これに関し、深さ停止部383は、カニューレ310が所望の深さで標的構造24内に挿入されたことを、ユーザーにフィードバックとして提供することができる。ケース308が静的なままである一方で遠位方向の力がプランジャ316に加えられるとき、例えば、ユーザーが、プランジャ316に遠位方向の力を加える一方でケース308を比較的静的に把持するとき、第1プッシャーアセンブリ317、及び第2プッシャーアセンブリ333は、第1ストロークに沿ってケース308に対し遠位方向に並進する。第1プッシャーアセンブリ317及び第2プッシャーアセンブリ333がケース308に対して遠位方向に移動するとき、ガイドピン344は、ガイドピン344が第1トラック部342aの近位端342a’’に到達するまで、カラー332の第1トラック部342aに沿って近位方向に移動する。第2プッシャーアセンブリ333が遠位方向に移動すると、プラグ314は第2固定部本体28aを付勢して、先端部311に向かって遠位方向に並進させる。更に、第1プッシャーアセンブリ317は、ケース308及びしたがってまたカニューレ310に対して第2プッシャーアセンブリ333と共に遠位方向に並進するため、プッシャーロッド330は、第1ストローク中、第2固定部本体28bを先端部311に向かって下流に付勢する。
一度ガイドピン344が第1ガイドトラック部342aの近位端342a’’に達すると、プラグ314が発射ポート442の近位端に対して遠位方向に並進し、したがって第2固定部本体28bを発射ポート442の外、かつ解剖学的構造24の後ろの位置(例えば、第2標的の解剖学的位置24b(図1参照))に、矢印Bに沿って付勢する。したがって、第1固定部342aは、第1トラック部342aに沿ったガイドピン344の移動によりプッシュ管334が挿入器具300から第2固定部本体28bを発射するために、十分な長手方向長さを有する。一度プランジャ316及びカラー332が第1ストロークを完了すると、プラグ314は、先端部311から近位方向に離間し得る。カラー332が第1トラック部342aの近位端342a’’に停止部を画定し、これは、図14Cに関して先に記載されたように、ラッチ370がケース308に連結される前に、カラー332、したがってプッシュ管334、及びプッシュロッド330の遠位方向の更なる並進を阻止する。
次に図9A〜Dを参照し、第2固定部本体28bが挿入器具300の外に発射されると、遠位力がプランジャ316から取り除かれる場合があり、これによりばね部材365が第2プッシャーアセンブリ333、例えば、カラー332、及びしたがってまた第1プッシャーアセンブリ317を、上記のように、ガイドピン344が第1トラック部342aのオフセット位置342a’’’と位置合わせされるまで付勢する。一度ガイドピンがオフセット位置342a’’’に来ると、ガイドピン344は中間的トラック部342cと位置合わせされ、プランジャ316は、第2トラック部342bへと回転され得る。
第1ストロークの完了後、かつ第1固定部本体28aの発射の前の任意の時点において、第2固定部本体28bは、図1Bに例示される拡張構成へと作動され得る。例えば、図9Eを参照し、第2固定部本体28bは、標的の解剖学的構造24から挿入器具を取り出すことにより作動され得る。図9Bに例示され、以下でより詳細に記載されるように、挿入器具300は、ストランド保持アセンブリ390を含み、これは第1本体28a及び第2本体28bの作動部131a及び作動部131bに動作可能に連結される、少なくとも1つの張力ストランド380を保持し(例えば、解放可能に保持し)、ケース308の内部328内へと近位方向に延び、保持アセンブリ390へと解放可能に接続される。少なくとも1つの張力ストランド380は、張力ストランド380に張力に張力がかかる際、例えば、挿入器具300が解剖学的構造24の外に近位方向に取り除く際、及びいくつかの実施形態においては、解剖学的構造24から取り除いた後に、挿入器具310を更に近位方向に並進させるときに、張力ストランド380が作動ストランド131bに張力を伝達し、それにより第2固定部本体28bをその拡張構成へと作動するような大きさであり、かつそのように作動ストランド131に沿って位置付けられ得る。あるいは更に、ユーザーは、所望により、作動力を各作動部131bに手動により適用することができる。挿入器具300は、発射ポート442に対して近位方向の位置で、カニューレ310の一方の半径方向側部を通じて延びる、細長い側部スロット315を更に画定する場合がある。例えば、スロット315は、作動部分131a〜b、及び取り付け部分133がスロット315を通じて延び、ケース308内へと近位方向に延びる張力ストランド380へと接続するように、発射ポート442から十分な距離にわたって近位方向に延び、十分な大きさであり得る。あるいは、少なくとも1つの張力ストランド380は、カニューレ310の内側の作動部131a〜bに取り付けられてもよく、スロット315の外に延びてもよい。したがって、スロット315は、固定部本体28a及び28bが、カニューレ310内において、これらの対応する第1構成にあるとき、作動ストランド38a〜b、及び少なくとも1つの張力ストランド380の厚さよりも大きいが、固定部本体28a及び28bの厚さよりも小さい、周囲方向の幅を画定し得る。
ここで図10A〜D、13C〜D、図14A〜Dを参照し、一度第2固定部本体28bが発射され、ガイドピン344が第1トラック部342aのオフセット位置342a’’’に来て、挿入器具300が解剖学的構造24から取り除かれると、挿入器具300の先端部311は、第2標的の解剖学的位置24bに関して先に記載された方法で、第1の解剖学的位置24aにおいて解剖学的構造24に挿入され得る。先端部311が第1標的の解剖学的構造24aにおいて挿入される前又は後に、プランジャ316が矢印Aの方向に沿って回転させられ、中間ストロークに沿って移動し、それによりガイドピン344が、中間的トラック部342cに沿って、第2トラック部342bの方へと並進する。プランジャ316は、プランジャ316が中間的位置に来て、ガイドピン344が第2トラック部342bと長手方向で位置合わせされるまで、矢印Aの方向に沿って回転させられ得る。一度、プランジャ316及びカラー332が中間位置まで回転すると、プランジャ316及びカラー332は再び、ケース308に対して遠位方向に並進し、ラッチ370は、第2陥没部362と長手方向に位置合わせされる。
図11A〜D、13D〜E、及び14Dを参照し、プランジャ316が中間ストロークに沿って移動する前に、挿入器具300が第1標的の解剖学的位置24a内に挿入されない場合、挿入器具300は、中間ストロークに沿って移動するようにプランジャ316を駆動する後、かつプランジャ316を第2ストロークに沿って並進させる前に、第1標的の解剖学的位置24a内に挿入される場合がある。プランジャ316及びカラー332がケース308に対して遠位方向に更に駆動されると、第1プッシャーアセンブリ317及び第2プッシャーアセンブリ333が、第2ストロークの第1部分に沿って、ケース308に対して遠位方向に並進する。第2ストロークの第1部分に沿ったプランジャ316の並進により、ガイドピン344が中間部から、第2トラック部342bの近位端と遠位端との間の位置へと、近位方向に並進する。
プランジャ316がケース308に対して遠位方向に移動すると、連結アセンブリ350により、カラー332及びしたがってプラグ314を含むプッシュ管334が、これに応じて、ケース308及びカニューレ310に対して遠位方向に、第1陥没部354が第2陥没部362と半径方向に位置合わせされるまで、並進する。したがって、第2トラック部342bに沿ったガイドピン344の移動により、ラッチ370は、第2陥没部362と位置合わせされた状態で移動するものとすることができる。一度プラグ314が先端部311に対して遠位方向、及びしたがって発射ポート442に対して遠位方向に並進すると(これはプランジャ316が第2ストロークの第1部分に沿って並進する際に生じ得る)、ラッチ370が第2陥没部362と半径方向に位置合わせされるように、第2陥没部362が位置付けられる場合がある。プラグ314は発射ポート442の遠位に並進しているため、第1固定部本体28aがカニューレ310から発射される際に、プラグ314は、第1固定部本体28aとの干渉から取り除かれる。更に、プッシュロッド330及びプッシュ管334は、第2ストロークの第1部分に沿って一緒に並進するため、プッシュロッド330は、カニューレ310の細長い開口部312の下流の第1固定部本体28bを先端部311の方に付勢し続ける。第1陥没部354及び第2陥没部362が、第2ストロークの第1部分と第2部分との間の遷移部で半径方向に位置合わせされると、ラッチ370は、第1陥没部354から第2陥没部362へと駆動される。
ここで図12A〜D、13E〜F、及び14Dを参照し、一度ラッチ370が第2陥没部352内に配置されると、第2プッシャーアセンブリ333はケース308と、並進を伴って連結する。ラッチ370が第1陥没部354から取り除かれため、第1プッシャーアセンブリ317は、第2プッシャーアセンブリ333から、並進により分離される。したがって、第1プッシャーアセンブリ317は、第2プッシャーセンブリ333及びケース308に対して、及びしたがってまたカニューレ310に対して並進する場合がある。したがって、ラッチ370は第2陥没部362内へと移動して、プッシュロッド330及びプッシュ管334を並進可能に分離し、それによってプッシュロッド330はプッシュ管344と別個に並進可能であり、第1固定部本体28aを挿入器具330から発射する。
例示される実施形態に関し、第2ストロークの第2部分の間に、第1プッシャーアセンブリ317が第2プッシャーアセンブリ333に対して遠位方向に更に付勢されると、プランジャ316及びプッシュロッド330は、ケース308及びしたがってまたカニューレ310に対して遠位方向に並進する。結果として、プッシュロッド330(例えば、遠位端において)は、第2固定部本体28bを付勢してプラグ314に対して遠位方向に動かす。プラグ314は、傾斜面376をその近位端に画定し得る。傾斜面376はしたがって、プッシャーロッド330が長手方向に沿って並進し、第1固定部本体28aを長手方向に沿ってカニューレ310から発射する際に、発射ポート442の遠位に配置され、長手方向軸302に沿って位置付けられ、及びしたがって、第1固定部本体28aと位置合わせされ得る。傾斜面376は、テーパ状発射表面378を画定する場合があり、これは、遠位方向に延びるに従って、半径方向外側に角度を有する。したがって、プッシャーロッド330がプラグ314に対して並進して、プッシャーロッド330が第1固定部本体28aを発射ポート442から発射表面378へと付勢させると、第1固定部本体28aが発射表面378に沿って進み、これが第1固定部本体28aを、第1標的の解剖学的位置24aにおいて挿入器具300から離れるように方向付ける。したがって、第2トラック部342bは、プラグ314が先端部311の遠位へと並進し、それによりプッシュロッド330の遠位方向の並進が第1固定部本体28aを挿入器具の外に発射するような、長手方向長さを有する。
連結アセンブリ350は、カラー332が第1ストロークに沿ってプランジャ316と共に移動し、中間ストロークに沿ってプランジャ316と共に移動し、第2ストロークの第1部分に沿ってプランジャ316と共に移動するように構成されるが、別の実施形態においては、連結アセンブリ350は、カラー332は第1ストロークの後、若しくは間に、又は中間ストロークの後若しくは間に、プランジャ316から並進により分離することが、理解されるべきである。
ここで図12Eを参照し、一度固定部本体28aが、解剖学的構造24の後ろの第1標的位置24aに挿入されると、第1固定部本体28aは、その拡張構成へと作動され得る。例えば、第1固定部本体28aは、ユーザーが作動力F(図1A)を、対応する作動部131aに適用することによって、手動で拡張され得る。例示される実施形態により、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bの作動ストランド38a及び38bはそれぞれ、共通のストランドであり得る。したがって、作動部131aは、作動部131bと一体であり、挿入器具300の近位方向の並進(例えば、解剖学的構造24から挿入器具300を取り除く際)により、挿入器具300が、張力ストランド380に近位方向の張力をかけ、これが第2固定部本体28bに張力を伝達し、それによって第2固定部本体28をその拡張構成に作動する。
ここで図15A〜Eを参照し、連結アセンブリ350は別の実施形態に従って構成され得、例示される実施形態により、プランジャ316など、第1プッシャーアセンブリ317内に半径方向で延びる、第1陥没部354として例示された少なくとも1つの連結部材352を含む場合がある。例示される実施形態により、連結アセンブリ350は更に、チャネル358として例示される少なくとも1つの第2連結部材356を更に含む場合があり、これはカラー332などの第2プッシャーアセンブリ333を通じて半径方向に延びる。連結アセンブリ350は更に、例示される実施形態により、ケース308内へと半径方向外側に延びる、第2陥没部362に例示される少なくとも1つの第3連結部部材360(図15C)を更に含み得る。更に例示される実施形態により、第2陥没部362は、プランジャ316が図7A及び13Aに例示される位置にあるとき、チャネル358に対して遠位方向に配置される。第2陥没部362は更に、プランジャ316が図7A及び13Aに例示される第1位置にあるときに、チャネル358に対して半径方向にオフセットし得る。あるいは、第2陥没部362が第2陥没部362に対して半径方向に位置合わせされる場合があり(例えば、トラック342が中間的トラック部342cを含まない)、あるいは所望によりケース308の半径方向内側表面と外接するように、更に環状であってもよい。
連結アセンブリ350は更に、第1陥没部354、第2陥没部362のそれぞれに部分的に適合するような大きさである、ラッチ370に例示される、少なくとも1つの第4連結部材368を含み得る。例示される実施液体により、ラッチ370は実質的に球形であり、第1陥没部354及び第2陥没部362のそれぞれは、実質的に部分的に球形であるが、ラッチ370並びに第1陥没部354及び第2陥没部362のそれぞれは、所望により任意の好適な形状を画定し得ることが理解されるべきである。ラッチ370は更に、スロットの形態であり得るチャネル358内に配置されるような大きさであり得、このスロットは、ラッチ370のものと実質的に同等の長手方向寸法によって画定され、更にラッチ370のものと実質的に同等の半径方向寸法により画定される。したがって、ラッチ370は、第1陥没部354(図15A〜B)と、第2陥没部362(図15D〜E)との間で、チャネル358に沿って移動し得る。
例示される実施形態により、連結アセンブリ350は、ガイドピン344が第1トラック部342aにあるときに、第1動作モードにあり、ガイドピン344が第1トラック部342aから中間トラック部342cへと移動する際に第1動作モードのままであり、更にガイドピン344が第2トラック部342bの一部に沿って延びる際に第1動作モードのままである。特に、ガイドピン344が、第1陥没部354及びチャネル358は、第1トラック部342a、中間トラック部342c、及び第2トラック部342bの一部のいずれか、及び全て(例示されるように)の中に延びるときに、半径方向に位置合わせされるように位置付けられる場合がある。更に、ラッチ370は、組み合わせたチャネル358及び第2陥没部362のものと実質的に同等の、組み合わせた第1陥没部354及びチャネル358のものと実質的に同等の半径方向の寸法を画定する。したがって、ラッチ370の半径方向の寸法はまた、組み合わせたチャネル358及び第2陥没部362のものと実質的に同等である。第1陥没部354及び第2陥没部362は、実質的に同じ半径方向寸法を画定し得ることが理解されるべきである。
したがって、第1動作モードにおいて、ラッチ370は、プランジャ316の第1陥没部354内に一部が配置され、かつカラー332のチャネル358内へと延びる。ラッチ370は、ケース308とプッシャー316との間に保存され、チャネル358内のカラー332を通じて延びるような大きさであり得る。第1陥没部354は、長手方向及び周辺方向において、ラッチ370の一部と実質的に等しい形状であるため、ラッチ370が第1陥没部354に配置される際に、プランジャ316の長手方向及び回転方向の移動により、ラッチ370はプランジャ316に沿って長手方向及び回転方向にそれぞれ移動する。更に、チャネル358は、長手方向及び周辺方向の両方においてラッチ370のものと実質的に同等の寸法であるため、ラッチ370の長手方向及び回転運動は、これに対応して、カラー332をそれぞれ長手方向及び回転方向に移動させる。結果として、ラッチ370が第1陥没部354及びチャネル358に配置されるとき、プランジャ316、及びカラー332、並びにしたがって第1プッシャーアセンブリ317及び第2プッシャーアセンブリ333が、長手方向に沿った移動又は並進を伴って連結され、半径方向の回転又は移動を伴って更に連結される。
ここで図15C〜Eを参照し、第2陥没部362はラッチ370の一部と実質的に同じ形状であるため、ラッチ370が第1陥没部354を第2陥没部362に移動する際、ラッチ370は、第1プッシャーアセンブリ317を第2プッシャーアセンブリ333から分離し、第2プッシャーアセンブリ333及び特にカラー332を、少なくとも並進を伴ってケース308に連結し、かつまたカラー332を回転を伴ってケース308に接続することができる。上記のように、ケース308は、少なくとも並進を伴ってカニューレ310に固定され、更に、並進を伴ってカニューレ310に固定され得る。例示される実施形態により、プランジャ316が第2位置から中間位置へと回転し、それによってガイドピン344が中間トラック部342cに沿って移動するとき(図13C〜D参照)、第1陥没部354及びチャネル358は、第2陥没部362と長手方向に位置合わせされる。
第2ストロークの第1部分の間(図13E)、プランジャ316及びカラー332は、第1陥没部354及びチャネル358がケース308の第2陥没部362と位置合わせされるまで、長手方向に並進する。第2ストロークの第1位置と第2位置との間の遷移中(やはり図13F参照)において、ラッチ370は、第1陥没部352の外に推進され(例えば、カム)、したがって、第1陥没部352から第2陥没部362へと移動する。別の実施形態により、プランジャ316は、ばね部材を含む場合があり、これは、ラッチ370を第1陥没部352から第2陥没部362内へと、半径方向外側に付勢する。あるいは更に、挿入器具300は、プランジャ316及びカラー332がケース308の第2陥没部362を超えて並進する際に、ラッチ370が第1陥没部352から出て、第1陥没部から第2陥没部362へと移動するように構成され得る。カラー332にチャネル358に配置されている間、一度ラッチ370が第1陥没部354の外、第2陥没部362内へと移動されると、プランジャ316は、第2ストロークの第2部分の間に、カラー332に対して遠位方向に並進し続けることができ(図13F)、これによりプッシュロッド330が、プッシュ管334に対して遠位方向に移動する。
ここで図16A〜17Dを参照し、固定部アセンブリ20が、張力ストランド380などの少なくとも1つの張力部材を含む場合があり、これは、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bそれぞれの、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bにわたって編まれ得る。固定部アセンブリ20は、所望により、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの一方又は両方を通じて延びる、多くの張力ストランドを含み得る。張力ストランド380は、第1端部380’、第2端部380’’、及び第1端部380’及び第2端部380’’との間で延びる、中央部380’’’を画定する。
張力ストランド380は、固定部本体28a及び28bの少なくとも一方の第1作動ストランドを通じて編まれる場合がある。例示される実施形態により、張力ストランド380は、第1作動ストランドを通じて、特に、第1固定部本体28aの第1作動部131a及び第1取り付け部133aを通じて、編まれる。特に、第1張力ストランド380aは、張力ストランド380が、第2固定部本体28bよりも第1固定部本体28aに近い位置で作動ストランド38aに接続されるように、作動ストランド38aを通じて張力ストランド380を挿入するために、第1作動ストランド38aを通じて推進される、針に結び付けられる場合がある。
ここで図7C及び17A〜Dを参照し、挿入器具300は、ストランド保持アセンブリ390などの保持アセンブリを含む場合があり、これは少なくとも1つの張力ストランド380及び特に、張力ストランド380の第1端部380a’及び第2端部380’’を保持するように構成される。一実施形態により、保持アセンブリは、張力ストランド380を解放可能に保持する。ここに記載されるように、保持アセンブリ390は、並進を伴って第1プッシャーアセンブリ317に固定され、したがって、プランジャ316と共に、長手方向Lに沿って近位方向及び遠位方向に移動する。したがって、張力ストランド308は、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bを、対応する標的の解剖学的位置24a及び24b内に埋め込むために、十分な弛みをもたらす。第2固定部本体28bがカニューレ310から発射された後、挿入器具300の近位方向の移動(例えば、解剖学的構造24から器具を取り除くとき)により、保持アセンブリ390は近位方向に移動し、それによって張力作動力を第2張力ストランド380に適用し、これが第2作動ストランド38bの第2作動部131bに作動力を伝達し、第2固定部本体28bを拡張させる。同様に、第2固定部本体28aがカニューレ310から発射された後、挿入器具300の近位方向の移動(例えば、解剖学的構造24から器具を取り除くとき)により、保持アセンブリ390は近位方向に移動し、それによって張力作動力を張力ストランド380に適用し、これが第1作動ストランド38aの第1作動部131aに作動力を伝達し、第1固定部本体28a拡張させる。
保持アセンブリ390は、プランジャ316により直接的又は間接的に保持されたハウジング本体394を有する保持ハウジング392を含み、これは、例示される実施形態において、プランジャ316の遠位端316aに連結される。ハウジング本体394は、保持アセンブリ390から遠位方向に延びるプッシュロッド330に更に連結される。保持ハウジング392は、第1固定部材400、及びハウジング本体394の反対側の端部(例えば、横方向反対側)から延びる、第2固定部材402を含む。第1固定部材400及び第2固定部材402張力ストランド380の相対する第1端部380’及び第2端部380’’をそれぞれ保持するように構成される。第1固定部材400は、第1端部380’を解放するために、係合離脱するように構成される。第2固定部材402は、第1固定部材400が解放されるときに、張力ストランド380の第2端部380’’を保持するように構成される。
例示される実施形態により、第1固定部材400は、固定本体407、及び固定本体407に取り外し可能に固定されるように構成されたクリップ409を含む。例えば、クリップ409は、固定本体407にヒンジにより取り付けられるか、所望により、別の方法により固定本体407に可動に取り付けられてもよい。保持ハウジング392は、固定本体407とクリップ409との間に配置された、保持チャネル411を画定する場合がある。保持チャネル411は、所望により任意の好適な形状を有し、例示される実施形態によりS字の形状を画定し得る。クリップ409が固定本体407に固定されるとき、保持チャネル411は、張力ストランド380の第1端部380’のものよりも小さな厚さを有する。クリップ409は、以下でより詳細に記載されるように、クリップ409を固定本体407から解放し、それによって保持ストランド380の第1端部380’を保持アセンブリ39から解放するために、解放力を受けるように構成された、外側に突出する解放タブ413を含む。
例示される実施形態により、第2固定部材402は第2固定本体415、及び第2固定本体415に固定されるように構成された第2クリップ417を含む。保持ハウジング392は、第2固定本体415と第2クリップ417との間に配置される第2保持チャネル419を画定し得る。第2保持チャネル419は、所望により任意の好適な形状を有し、例示される実施形態によりS字の形状を画定し得る。第2クリップ417が、第2固定本体415に固定されるとき、第2保持チャネル419は、張力ストランド380の第2端部380’’よりも小さい厚さを有する。
張力ストランド380の第1端部380’は、第1保持チャネル411を通じて延びる場合があり、クリップ409は、固定本体407に固定される場合があり、これにより張力ストランド380の第1端部380’を第1固定部材400に解放可能に固定する。張力ストランド380の第2端部380’’は、第2保持チャネル419を通じて延びる場合があり、第2クリップ417は、第2固定本体415に固定され、それにより張力ストランド380の第2端部380’’を、第2固定部材402に固定し得る。第1端部380’及び第2端部380’’が、保持アセンブリに固定されるとき、一度第1固定部28a及び第2固定部28bが埋め込まれると、挿入器具は近位方向に並進することがあり、それにより張力作動力を保持ストランド380に送達し、これは張力作動力を固定部本体の対応する作動部に伝達し、それにより固定部本体が上記の方法により拡張する。
保持アセンブリ490は更に、第1固定部材400を解放するように構成された、作動アセンブリ421を含む。特に、作動アセンブリ421は、ケース308(図7C参照)により担持される作動装置又はボタン423、及びボタン423からケース308の内部328へと延びる、一対のアーム425などの少なくとも1つの付勢部材を含み得る。一度プランジャ316が第2ストロークを完了すると、第1固定部本体28aは器具300から発射されることが理解される。したがって、作動アセンブリ421は、プランジャ316が第2ストロークの端部に達すると、アームが保持ハウジング492と接触するように位置付けられる。
図12C及び17Cを参照し、プランジャ316が第2ストロークの端部に達すると、アーム425は、それぞれ第1固定本体407及び第2固定本体415の外側表面に沿って進み、これによりボタン423が非装填位置から装填位置へと半径方向外側に上がる。一度プランジャ316が第2ストロークの端部に到達すると、アームの一方が解放タブ413と位置合わせされる。したがって、ボタン423は押圧され得、これによりアーム425の一方が解放タブ413を第1固定本体407から離すように駆動し、それによりクリップ409が非固定位置に移動し、クリップ409は、保持チャネル411が、張力ストランド380の第1端部380’よりも厚くなるように、十分なだけ固定本体407から取り外される。結果として、第1端部380’は、保持アセンブリ390から解放され、挿入器具は固定部本体の作動ストランドを通じて保持ストランド380を引くために、近位方向に移動され得る。
ここで図18Aを参照し、固定部アセンブリ20は、第1張力ストランド380a及び第2張力ストランド380bなどの、一対の張力部材を含む場合があり、これは、それぞれ第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bの第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bを通じて編まれる場合がある。固定部アセンブリ20は、所望により、第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bの一方又は両方を通じて延びる、多くの張力ストランドを含み得る。張力ストランド380aは、第1端部380a’、第2端部380a’’、及び第1端部380a’及び第2端部380a’’との間で延びる、中央部380a’’’を画定する。同様に、張力ストランド380bは、第1端部380b’、第2端部380b’’、及び第1端部380b’及び第2端部380b’’との間で延びる、中央部380b’’’を画定する。
第1張力バンド380aは、第1作動ストランド38aを通じて、例えば、第1作動ストランド38aの相対する端部を通じて編まれる場合がある。例えば、第1張力ストランド380aは針に結ばれる場合があり、これは第1作動ストランド38aを通じて第1張力ストランド380aを挿入するために、第1作動ストランド38aを通じて推進される。第1張力ストランド380aは、第1作動ストランド38aの第1取り付け部133a及び第1作動部131aを通じて延びる場合があり、第1固定部本体28aと第2固定部本体28bとの間の位置で第1作動部131a及び第1取り付け部133aを通じて戻される場合がある。
同様に、第2張力ストランド380bは、第2作動部38bを通じて、例えば、第2作動ストランド380bの両端部を通じて編まれる場合がある。例えば、第2張力ストランド380bは針に結ばれる場合があり、これは第2作動ストランド38bを通じて第2張力ストランド380bを挿入するために、第2作動ストランド38bを通じて推進される。第2張力ストランド380bは、第2作動ストランド38bの第1取り付け部133b及び作動部131bを通じて延びる場合があり、第1固定部本体28aと第2固定部本体28bとの間の位置で第2取り付け部133b及び第2作動部131bを通じて戻される場合がある。
ここで図19A〜Bを参照し、別の実施形態に従って、ストランド保持アセンブリ390が構成され、少なくとも1つの張力ストランド380を解放可能に保持する。したがって、図19A〜Bに例示されるストランド保持アセンブリ390は、第1張力ストランド380a及び第2張力ストランド380bの対を保持するものとして例示されるが、保持アセンブリ390は、例えば、図16〜17に関して先に記載されたように、単一の張力ストランドを代替的に解放可能に保持することができる。図19A〜Bに例示される実施形態により、保持アセンブリに390は、第1張力ストランド380a及び第2保持ストランド380bの第1及び第2端部380a’及び380’’並びに380b’及び380b’’を保持する。一実施形態により、保持アセンブリ390は、第1張力ストランド380a及び第2張力ストランド380bを解放可能に保持する。ここに記載されるように、保持アセンブリ390は、並進を伴って第1プッシャーアセンブリ317に固定され、したがって、プランジャ316と共に、長手方向Lに沿って近位方向及び遠位方向に移動する。したがって、第2固定部本体28bがカニューレ310から発射された後、プランジャ316及びプッシュロッド330の近位方向への移動により保持アセンブリ390は近位方向に移動し、それによって張力作動力を第2張力ストランド380bに適用し、これが第2作動ストランド38bの第2作動部131bに作動力を伝達し、第2固定部本体28bを拡張させる。同様に、第1固定部本体28aがカニューレ310から発射された後、プランジャ316及びプッシュロッド330の近位方向への移動により保持アセンブリ390は近位方向に移動し、それによって張力作動力を第1張力ストランド380aに適用し、これが第1作動ストランド38aの第1作動部131aに作動力を伝達し、第1固定部本体28aを拡張させる。
保持アセンブリ390は、ケース308によって直接的又は間接的に支持される、ハウジング本体394を有する、保持ハウジング392を含む。例示される実施形態により、保持ハウジング392はケース308の内部328に配置され、あるいは保持ハウジング392はケース308の外部に保持される場合があり、所望によりプランジャ316、又は挿入器具300の他の任意の好適な構造に取り付けられる場合がある。保持ハウジング392は、近位方向に沿って、ハウジング本体394内に長手方向に延びる、ボア396を画定する。例示される実施形態において、ボア396は、ハウジング本体394を通じて長手方向に延びる。ハウジング本体394は、ボア396の外辺部を画定する、少なくとも1つの内面398を画定する場合がある。内面398は、ハウジング本体394の遠位端からハウジング本体394の近位端に沿って近位方向に向かうに従って、半径方向外側に傾斜している場合がある(例えば、直線的に、曲線的に、又は他の任意の好適な形状に沿って)。したがって、ボア396は、その第1又は近位端において長手方向軸302と実質的に垂直な方向に沿って、第1断面寸法D3を、その第2又は遠位端において、長手方向軸302と実質的に垂直な方向に沿って第2断面寸法D4を画定し得る。ボア396は、テーパ状であるため、第1断面寸法D3は、第2断面寸法D4よりも小さい場合がある。ボア396は、例えば、直線的、曲線的、又は所望により任意の好適な形状に沿ってテーパ状であり得る。
保持ハウジング390は更に、ボア396の内側に配置された、第1固定部材400を含み得る。第1固定部材400は、長手方向軸302に対して実質的に垂直な方向に沿った、第1断面寸法D3と第2断面寸法D4との間の、断面寸法D5を有する。第1固定部材400は、例示されるように実質的に球形であってもよく、又は代替的に所望により任意の形状であってもよい。保持アセンブリ390は、第1固定部材400と、ハウジング本体394の内面398との間に少なくとも1つのストランドを保持するように構成される。例えば、張力ストランド380a’、及び380b’の少なくとも一方又は両方の第1端部は、第1固定部材400及び内面398との間で延びる場合がある。第1固定部材400は、器具の動作中に、内面398上に位置し、それによって、第1固定部材400と、ハウジング本体394の内面398との間に第1端部380a’及び380b’を捕捉し、第1端部380a’及び380b’のそれぞれと保持ハウジング392との間の相対移動を阻止する。したがって、第1固定部材400は第1固定表面を表する場合があり、内部表面398は第2固定表面を表す場合があり、これは第1固定表面と協働して、保持アセンブリ390の第1保持ストランド380a及び第2保持ストランド380bの第1端部380a’及び380b’を保持する。
保持アセンブリ390は、前記第1固定部材400に取り付けられるように構成された、第2固定部材402を更に含む場合がある。特に、第2固定部材402は、ハウジング本体394の近位端内にねじにより挿入される、ネジ付きプラグ403を含み得る。したがって、第2固定部材402は、テーパ状の内面398に隣接するように配置される場合があり、テーパ状ボア396の近位端を閉じることができる。あるいは、第2固定部材402は、ハウジング本体394と一体であり得る。第2固定部材402は、ハウジング本体394の第1固定部材400と内部表面398との間に捕捉される、張力ストランドの端部の相対する側にある、1つ以上の張力ストランドの端部を受容するように構成された、長手方向開口部404などの、少なくとも1つの開口部を画定する。したがって、第2固定部材402は、第1張力ストランド380a及び第2張力ストランド380bの第2端部380a’’及び380b’’のそれぞれを受容するように構成される。第2固定部材402はしたがって、第1ストランド380a及び第2ストランド380bそれぞれの、第2端部380a’’及び380b’’が、テーパ状ボア396を通じて延び、第2固定部材402に取り付けられるように、テーパ状ボア396と位置合わせされ得る。
例示される実施形態において、長手方向404はボア396と、ケース308の内部328であり得るプラグ403の外部との間で長手方向に延びる。第2端部380a’’及び380b’’の一方又は両方が、長手方向開口部404の近位端で結節406に結ばれる場合があり、それにより結節406は、第2固定部材402の近位端に当接する。保持アセンブリ390は、第1張力ストランド380aの第1端部380a’及び380a’’を固定するように構成され、更に第2張力ストランド380bの第1端部380b’及び第2端部380b’’を固定するように構成される。第2端部380a’’及び380b’’は、第1固定部材400と内面398との間で代替的に又は追加的に延びる場合があり、第2端部380a’’及び380b’’を保持アセンブリ390内に保持するために、所望により、第1固定部材400と内面398との間に捕捉され得る。第2固定部材402は更に、長手方向開口部404から離間した第2長手方向開口部405を含み得る。第2長手方向開口部405は、第1固定部材400と内面398との間に捕捉された、第1端部380a’及び380b’の残部を受容するように構成される。
図19Cを参照し、第1プッシャーアセンブリ317は、フランジ319の間に延びる、空隙321を画定するために、プランジャ316から突出する、一対のフランジ319を含み得る。空隙321は、ハウジング本体394を受容するような大きさであり、それにより、各フランジ319は、ハウジング本体394の近位端及び遠位端とそれぞれ当接する。したがって、プランジャ316の近位方向の移動により、フランジ319の遠位の一方が、ハウジング本体394、及びしたがって保持アセンブリ390を付勢して、プランジャ316と共に、及びしたがってプッシュロッド330と共に近位方向に移動する。同様に、プランジャ316の近位方向の移動により、フランジ319の近位の一方が、ハウジング本体394、及びしたがって保持アセンブリ390を付勢して、プランジャ316と共に、及びしたがってプッシュロッド330と共に遠位方向に移動する。
動作中、プランジャ316及びプッシュロッド330は、第1ストローク及び第2ストロークに沿って横並びで遠位方向に移動するため、また第1及び第2固定部本体28a及び28bがプッシュロッド330と共に遠位方向に移動するため、保持アセンブリ390は同様に、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bと共に遠位方向に移動する。したがって、保持アセンブリ290は、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bがカニューレ310から発射される前に、第1張力ストランド380a及び第2張力ストランド380bのいずれか、及びしたがって各第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bに張力を生じないように、動作することができる。しかしながら、記載されるように、挿入器具300及び特にプランジャ316は、第1固定部本体及び第2固定部本体がカニューレ310から発射される後に、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bに第1作動力及び第2作動力をそれぞれ加えるように作動し得る。
例えば、ここで図8A〜D及び図19A〜Bを参照し、一度プランジャ316が第1ストロークに沿って移動し、それによって解剖学的構造24、及び第2の解剖学的位置24bの後ろの位置においてカニューレ310から第2骨固定部28bを発射すると、プランジャ316が近位方向に並進する場合があり、それによりガイドピン344が、遠位方向に沿った第1トラック部342aに沿って、第1トラック部342aの遠位端に停止表面を提供し、それによりプランジャの更なる近位方向の並進を阻止する、カラー332と接触するまで進む。解剖学的構造24と第2固定部本体28bとの間の接触が、第2固定部本体28bが保持アセンブリ390と共に近位方向に並進することを阻止するため、保持アセンブリは張力ストランド380bに張力を適用し、これは作動力として第2作動ストランド38bに伝達され、これによって第2固定部本体28bが図9Aに例示される第1構成から、図9Eに例示される拡張構成へと移動する。
例えば、ここで図9A〜E及び図19A〜Bを参照し、一度プランジャ316が第1ストロークに沿って移動し、それによって第2の解剖学的位置24bにおける解剖学的構造24の後ろの位置において、カニューレ310から第2骨固定部28bが発射されると、挿入器具300は、これが上記のように解剖学的組織24から取り除かれる際に、近位方向に並進し得る。解剖学的構造24と第2固定部本体28bとの間の接触が、第2固定部本体28bが挿入器具300と共に近位方向に並進することを阻止するため、保持アセンブリ390は張力ストランド380bに張力を適用し、これは作動力として第2作動ストランド38bに伝達され、これによって第2固定部本体28bが図9Aに例示される第1構成から、図9Eに例示される拡張構成へと移動する。
例えば、ここで図18A〜E及び図19A〜Bを参照し、一度プランジャ316が第2ストロークの第2部分に沿って移動し、それによって第2の解剖学的位置24aにおける解剖学的構造24の後ろの位置において、カニューレ310から第1骨固定部28bが発射されると、挿入器具300は、これが上記のように解剖学的組織24から取り除かれる際に、近位方向に並進し得る。解剖学的構造24と第2固定部本体28aとの間の接触が、第2固定部本体28aが保持アセンブリ390と共に近位方向に並進することを阻止するため、保持アセンブリ390は張力ストランド380aに張力を適用し、これは作動力として第2作動ストランド38aに伝達され、これによって第2固定部本体28aが図12Aに例示される第1構成から、図12Eに例示される拡張構成へと移動する。
一度第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bがこれらの拡張構成へと作動されると、保持ストランド380a及び380bは保持アセンブリ390から解放され得る。例えば、ここに記載されるように、保持アセンブリ390は、保持ストランド380a及び380bの端部の一方を解放するように構成され得る。あるいは、以下でより詳細に記載されるように、挿入器具300は、第1張力ストランド380a及び第2張力ストランド380bを切断するように構成された、切断ブレードを含む場合がある。ここで図19Cを参照し、挿入器具300は、保持アセンブリ390に連結され、保持アセンブリ390を非固定構成へと戻すように構成された、解放部材408を含み得る。解放部材480は、第1固定部材400と位置合わせされ得る、任意の好適な連結具410を含み得る。解放部材408は、ケース308により担持され、連結具410に連結された作動部414を含む場合があり、これによりユーザーは、作動装置414を操作する、例えば作動装置を近位方向に摺動させることができ、それによって連結部410が第1固定部材400に接触し、第1固定部材400を矢印401の方向に沿って非固定構成へと近位方向に付勢し、これにより、図19Bに例示されるように、第1固定部材400と内部表面398との間に空隙412が生じる。空隙は、張力ストランド380a及び380bの断面寸法よりも大きい場合がある。
第2端部380a’’及び380b’’が第2固定部材402において結ばれているとき、埋め込まれた固定部28a及び28bに対する挿入器具300の近位方向の並進により、第1張力ストランド380a及び第2張力ストランド380bの第1端部380a’及び380b’が、空隙を介して保持アセンブリ390の外に移動し、かつ更に、各作動ストランド38a及び38bを通じて第1張力ストランド380a及び第2張力ストランド380bをそれぞれ引き、それによって、図18C〜18Dに例示されるように、作動ストランド38a及び38bから、第1張力ストランド380a及び第2張力ストランド380bを取り除く。あるいは、第1端部380a’’及び第2端部380b’’が第1固定部材400によって保持され、第2固定部材402によって保持されない場合、挿入器具300の埋め込まれた固定部本体28a及び28bに対する近位方向の並進が、張力ストランド380a及び380bを、挿入器具300から取り除く。第1張力ストランド380a及び第2張力ストランド380bを作動ストランド38a及び作動ストランド38bから取り除くために、張力ストランド380a及び380bを、対応する作動ストランド38a及び38bを通じて手動で引くことができる。
ここで図18Dを参照し、一度張力ストランド380a及び380bが、作動ストランド38a及び38bから取り除かれると、ユーザーは、コネクタ63を解剖学的構造の方に引くことができる。第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bが挿入器具300に搭載されるとき、コネクタ63は、作動ストランド38a及び38bに取り付けられ得ることが理解されるべきである。あるいは、ユーザーは、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bが発射された後に、作動ストランド38a及び38bを接続することができる。図18C〜Eに例示されるコネクタ部材63は、上記の種類の結節として構成されているが、コネクタ部材63は、所望により別様に構成されてもよい。図18C〜Eに例示される実施形態により、張力は自由端70に適用され得、これによって接続部材が解剖学的構造の方に並進し、それによって近接力を作動ストランド38a及び38bに適用し、それにより組織空隙24cを近接させる。接続部材63から延びる、作動ストランド38a及び38bの部分が、所望により切断され得る。
ここで図20A〜Bを参照し、上記のように、挿入器具300は切断アセンブリ416を含み、これは切断ブレード418を含み、切断ブレード418が、保持アセンブリ390によって保持される張力ストランド380a及び380bの第1端部380a’及び380b’などの端部の一方から離間している係合離脱位置と、切断ブレードが張力ストランド380の第1端部380a’及び380b’を切断する係合位置との間で可動である。図20A〜Bに例示される保持アセンブリ390は、図17に例示されるように構成され得、保持アセンブリ390は単一の張力ストランドに取り付けられ、それにより切断ブレード418は単一の張力ストランドの第1端部を切断するように構成され、固定部本体28a及び28bから挿入器具300を取り除くことにより、作動ストランド38a及び38bから、これを通じて張力ストランドが引かれることが理解されるべきである。
切断アセンブリ416は、長手方向に細長いシャフト420と、細長いシャフト420と切断ブレード418との間で枢動可能に連結され、それによって細長いシャフト420を切断ブレード418に連結する、スイッチ422とを含む。切断ブレード418は、細長いシャフト420及びスイッチ422が切断ブレード418に間接的に連結されるように、ブレードハウジング424によって担持され得る。長手方向に細長いシャフト420の近位端は、ケース408の外へと近位方向に延びる場合があり、細長いシャフトは、ケース408の側壁内に延びる場合がある。シャフト420は、係合離脱位置から係合位置へと遠位方向に長手方向で可動である。シャフト420の遠位方向の移動により、スイッチが枢動し、それによって切断ブレード418を、近位方向に、第1張力ストランド380a及び第2張力ストランド380bの第1端部380a’及び380b’に並進させ、それにより第1端部380a’及び380b’を切断する。一度張力ストランド380a及び380bが切断されると、器具は、張力ストランド380a及び380bを対応する作動ストランド38a及び38bから上記の方法で取り除くために、発射された固定部本体28a及び28bに対して近位方向に並進され得る。
ここで図21A及び21Bを参照し、切断アセンブリ416は所望により、任意の別の実施形態に従って構成され得ることが理解されるべきである。例えば、切断アセンブリ416は、作動装置426を含む場合があり、これは、細長い方向Lに対して角度的にオフセットされた方向に沿ってケース408の側壁から横方向外に延び、係合離脱位置から係合位置へと半径方向内側に可動である。作動装置426は、切断ブレード418を担持し得る。したがって、作動装置426が半径方向内側に移動すると、切断ブレード418は、作動ストランド380a及び380bの第1端部380a’及び第2端部380b’を切断する。挿入器具300は、作動ストランド380a及び380bの第1及び第2端部を分離し、切断ブレード418と位置合わせされる、分離壁部428を含み得る。したがって、切断ブレード418は、分離壁部428内へと推進され、第1作動ストランド380a及び第2作動ストランド380bの第2端部を切断しない。当然、単一の張力ストランドは、上記の固定部アセンブリ20の作動ストランド38に連結され得、それにより切断ブレード418は、単一の張力ストランドの第1端部及び第2端部の一方を切断し得ることが、理解されるべきである。
ここで一般的に図22A〜Dを参照し、挿入器具300は、実質的に図7A〜21Bに関して先に記載された通りに構成され得るが、別の実施形態による、ケース308とプッシュロッド330との間の相対移動を案内するために、ケース308及びプッシュロッド330を動作可能に連結するガイドシステム329を含み得る。例えば、ガイドトラック342は、上記のようにカラー332内に画定され得るが、長手方向Lに沿って実質的に直線上に延びる。したがって、プランジャが第1ストローク及び第2ストロークに沿って遠位方向に延びると、ガイドトラック342は、ガイドピン344に対して直線状に並進する。図22A〜Dに例示される実施形態において、図13C〜Eに例示される第2陥没部362は、第1陥没部354と長手方向に位置合わせされ得、それによってラッチ370は第1陥没部354から第2陥没部362に移動し、プランジャ316を回転させることなく、カラー332からプランジャ316を分離することが理解されるべきである。プランジャ316は、上記のようにキー318の一部を画定するシャフト部分430と、シャフト部分430の近位端から半径方向外側に延びる把持部432を画定し得る遠位端キャップとを含み得る。カラー332は、シャフト部分430の周囲の少なくとも一部に延びる場合があり、例示される実施形態に従ってシャフト部430から半径方向外側に延び得る。
挿入器具300は更に、プランジャ316が第1位置にあるときに、プランジャ316の把持部432と、カラー332の近位端との間の長手方向距離と実質的に等しい長手方向長さを有する、クリップ434を含み得る。クリップ434は、プランジャ316のシャフト部430に取り外し可能に固定され得る。したがって、プランジャ316が遠位方向に並進すると、把持部432がカラー332に対してクリップ434を付勢し、それによりカラー332がプランジャ316と共に並進する。クリップ434は長手方向Lに沿った遠位方向の並進を伴ってプランジャ316及びカラー332を連結することが理解されるべきである。したがって、動作中、プランジャ316及びカラー332は、上記の方法で第1ストロークに沿って、第1位置から第2位置へと横並びで遠位方向に並進し得る。プランジャ316及びカラー332が第1ストロークに沿って移動すると、ガイドピン344は、ガイドトラック342全体の中で近位方向に並進する。クリップ434がケース308に当接するとき、プランジャ316及びカラー332は第2位置に到達し、この時点において、ラッチ部材370は、図14C〜Dに関して先に記載されたように、第1陥没部354から第2陥没部358内へと移動する。次に、クリップ434がプランジャ316から取り除かれ得、プランジャ316は、カラー332に対して、第2ストロークに沿って遠位方向に並進し得る。プランジャ316が、カラー332とは別個に第2ストローク全体に沿って並進し得ることが理解される。
したがって、プッシュ管334は、プランジャ及びカラー332が第1スモークに沿って第1位置から第2位置へと移動した後に、図9A〜Eに対して先に記載されたように、第2固定部本体38bを発射する。したがって、プランジャ316は、第1距離にわたって押圧される場合があり、これによって第2固定部本体28bが挿入器具から発射され、一度プランジャ316が第1距離だけ押圧されると、クリップ434がケース308に当接し、カラー434がプランジャ316から取り除かれるまでプランジャ316が第1距離よりも大きな第2距離にわたって押圧されるのを阻止する。プッシュロッド330はその後、図12A〜Eに関して先に記載された方法により、プランジャ136が第2ストロークに沿って第2位置から第3位置まで移動した後に、第1固定部本体28aを発射することができる。ガイドピン344は、第2ストロークが完了したときに、ガイドトラック342の近位端と当接し得る。更に、プランジャ316の把持部432は、一度プランジャ316が第2ストロークを完了し、第3位置に動くと、ケース308に当接し得る。図22A〜Dに例示される実施形態において、プランジャ316がカラー332に回転可能に適合し、したがってカラー332に回転可能に固定されるため、またラッチ370(上記)がカラー332をケース308に回転可能に連結するため、プランジャ316は、プランジャ316が第2ストロークに沿って並進する際に、ケース308に対して回転できないことが理解されるべきである。あるいは、挿入器具は、上記のようにラッチ370を第2陥没部362と位置合わせするために、所望によりプランジャ316を回転させるように構成され得る。
図7A〜13Gに例示される挿入器具に関して先に記載されたように、ガイドトラック342はケース308に担持され得、ガイドピン344はプッシャーアセンブリの1つによって担持され得る。図23Aを参照し、挿入器具300は、ケース308によって担持される第1ガイドトラック446などの、少なくとも1つのガイドトラックと、第1ガイドトラック342で進む、プッシャーアセンブリ317によって担持され、特にプランジャ316によって担持される、第1ガイドピン448などの少なくとも1つのガイド部材とを含む。
図23Bに例示されるように、プランジャ316のシャフト部430は、遠位表面431を画定し、更に、遠位表面431内へと長手方向で、又は遠位方向で延びる、第1中央開口部440を更に画定する。プランジャ316のシャフト部430は更に、ガイドピン448を受容する半径方向開口部435を画定する。第1開口部440はプッシュロッド330を受容し、それによりプランジャ316及びプッシュロッド330は、長手方向の並進と回転の両方を伴って互いに連結される。図23Dに例示されるように、プッシュロッド330はプランジャ316から、並進及び回転を伴ってケース308に固定された、カニューレ310へと延びる。また図23Cを参照し、先端部311は、長手方向軸302と実質的に位置合わせされ、またカニューレ310の細長い開口部312と実質的に位置合わせされた、遠位発射ポート442を画定するように、カニューレを挿入されてもよい。プッシュロッド330は、上記の方法でチャネル312内で長手方向に可動である。挿入器具300は、代替的に、実質的に下記の通りに構成される、側部発射ポートを画定し得ることが理解されるべきである。カニューレ310は、第1固定部本体28aを第2固定部本体28bに取り付ける、作動ストランド38a及び38bの取り付け部133a及び133b(図1A参照)がスロット337の外に延び得るように、長手方向スロット337を画定し得る。
ここで図23D〜Eを参照し、挿入器具は、ケース308とプッシュロッド330との間の相対移動を案内するために、ケース308をプッシュロッド330に動作可能に連結するように構成された、ガイドシステム444を含む。例えば、ガイドシステム444は、ケース308により担持される第1ガイドトラック446の形態の第1ガイド部材と、プッシャーアセンブリ317から延びる第1ガイドピン448として例示される第2ガイド部材とを含む。第1ガイドトラック446は、ケース308の半径方向内側の表面内に、半径方向外側に延びる、スロットとして構成され得る。更に、例示される実施形態により、第1ガイドピン448は、プランジャ316のシャフト部430から半径方向外側に延び、第1ガイドトラック448内を進む。第1ガイドトラック446は、実質的に長手方向に延びる、第1トラック部446a、及び第1トラック部446aの遠位端から周囲方向に延びる中間トラック部446bを画定する。
引き続き図23Eを参照し、ガイドシステム444は更に、ケース308に担持され、ケース308の内面へと半径方向外側に延びる、スロットとして構成される、第2ガイドトラック450として構成される、第3ガイド部材を含む。第2ガイドトラック450は、実質的に長手方向に延びる、第1トラック部450a、及び第2ガイドトラック450bの遠位端から周囲方向に延びる中間トラック部450bを画定する。中間トラック部450bは、第1トラック部450aから、中間トラック部446bが第1トラック部446aから延びるのと同じ方向で、延びる。
第1トラック部446a及び450aは、プランジャ316に移動の第1ストロークを画定し、これによりプッシュロッド330が発射ポート442から第2固定部を発射する。中間トラック部446ba及び450bは、プランジャを回転させて、第5ガイド部材を、第1トラック部446a及び450aから半径方向にオフセットされた第2トラック部と位置合わせするように、構成される。特に、図23Bに例示されるように、挿入器具330は更に、中央開口部440に隣接するように配置され、プランジャ416のシャフト部430の遠位表面431内へと長手方向に延びる、一対の開口部452を更に含む。開口部452はそれぞれ、プランジャ416から遠位方向に延びる、ガイドポスト454(図23D)として構成された対応する第5ガイド部材と、ケース308の内部328内に配置され、並進を伴ってケース308に固定された、ガイドハウジング460(図23E)として例示される第6ガイド部材とを受容するように構成される。ガイドハウジング460は、第2ガイドトラック450内を進むように構成された、半径方向外側に延びる第2ガイドピン461として構成された、第7ガイド部材を画定する。ガイドハウジング460は更に、ガイドハウジング460を通じて長手方向に延び、第2トラック部462を画定する、一対の開口部などの、少なくとも1つの開口部の形態のガイド部材を画定する。第2トラック部462は、ガイドポスト454を受容するような大きさである。ガイドハウジング460の近位端は、第2トラック部462に隣接する位置の、ガイドハウジング460内へと長手方向に延びるが、これを通過しない、一対の陥没部464を画定し得る。陥没部464は、弓状の形状、ないしは所望の別の形状であり得る。
ここで図23A及び23Fを参照し、遠位付勢力はプランジャ316に適用され得、これによりプランジャ316及びプッシュロッド330は、ケース308、並びにしたがってカニューレ310及びガイドハウジング460に対し、第1ストロークに沿って遠位方向に並進する。プランジャ316は、図23Aに例示される第1位置から、図23Fに例示される第2位置へと並進する。プランジャ316が第1位置から第2位置へと遠位方向に並進するとき、第1ガイドピン448は、第1ガイドピン448が第1ガイドトラック446の中間トラック部446bと位置合わせされるまで、第1ガイドトラック446の第1トラック部446aに沿って遠位方向に並進する。同様に、プランジャ316が第1位置から第2位置へと遠位方向に並進するとき、第2ガイドピン461は、第2ガイドピン461が第2ガイドトラック450の中間トラック部450bと位置合わせされるまで、第2ガイドトラック450の第1トラック部450a内を遠位方向に並進する。一度プランジャ316が第2位置まで並進すると、ガイドポスト454は、対応する第2トラック部462から周囲方向にオフセットされ、例えば、陥没部464内で、ガイドハウジング460と当接する。
ここで図23Gを参照し、プランジャ316は、矢印456の方向に沿って回転することができ、これにより、第1ガイドピン448及び第2ガイドピン461は、対応する停止部を画定する中間トラック部446b及び450bの端部に達するまで、対応する中間トラック部446b及び450b内を移動し、この停止部は、プランジャ316がケース308に対して回転し続けることを防ぎ、かつ更にガイドポスト454が、ガイドハウジング460に対して回転し続けることを阻止する。一度プランジャ316の回転が終わると、ガイドポスト454は、第2トラック部462と位置合わせされる。したがって、図23Hに例示されるように、プランジャ316は更に、第2ストロークに沿って、第2位置から第3位置へと遠位方向に並進し、この点においてプランジャ316はガイドハウジング460に当接し、更に遠位方向に移動することが阻止される。したがって、ガイドハウジング460は、プランジャ316が第3位置を超えて遠位方向に並進することを阻止する、停止部を画定する。
プランジャ316が第2ストロークに沿って並進すると、プッシュロッド330はカニューレ310のチャネル312内で遠位方向に並進し、第1固定部本体28aを発射ポート442の外に発射する。各固定部本体28a及び28bが器具から、解剖学的構造24(図1A参照)の後ろの位置に発射された後、作動力が各固定部本体28a及び28bに適用され得る。例えば、挿入器具330は、保持アセンブリ390など、上記の種類の保持アセンブリ、又は任意の好適な別様に構成された保持アセンブリを含み得る。あるいは、ユーザーは、対応する作動ストランド131a及び131bに作動力を手動で適用し得る。コネクタ部材はその後、上記の方法により作動ストランド131a及び131bを一緒に取り付けることができる。
ここで一般的に図24A〜25Dを参照し、挿入器具は、横並びの向きによりケースにより支持された第1及び第2カニューレを有するものとして構成され得、これらは第1及び第2固定部本体を保持し、第1及び第2プッシャーアセンブリはそれぞれ、第1及び第2カニューレと動作可能に連結し、第1及び第2固定部本体を第1及び第2カニューレからそれぞれ発射することが理解されるべきである。これは、所望のカニューレが、他のカニューレも挿入することなく、下部組織に挿入され得るように、そこから固定部本体が発射される所望のカニューレが他のカニューレに対して遠位方向に配置されることを確実にするために、望ましい場合がある。
図24Aに例示されるように、挿入器具300はケース308を含み、これは本体部分308a、及び本体部分308aから延びるハンドル部分308bを含む。挿入器具300は、ケース308から、本体部分308aから遠位方向に延びる第1カニューレ310a、及び第1カニューレ310aに隣接する位置における、ケース308、及び特に本体部分308aから遠位方向に延びる、第2カニューレ310bを更に含む。第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bは、例示されるように実質的に互いに延びる場合がある。したがって、第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bは、横並びの関係にあるものとして記載され得る。第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bは、対応する長手方向に細長いチャネル312a及び312bを画定し、これらは、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bを保持する。
挿入器具300はそれぞれ、第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bと動作可能に関連する、第1プッシャーアセンブリ317a及び第2プッシャーアセンブリ317bを更に含み得る。したがって、第1プッシャーアセンブリ317aは、第1固定部本体28aを第1カニューレ310aから発射するように構成され、第2プッシャーアセンブリ317bは、第2固定部本体28bを第2カニューレ310bの外に発射するように構成される。第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bは、対応する第1テーパ状先端部311a及び第2テーパ状先端部311b、並びに対応する先端部311a及び311bを通じて長手方向に延びる第1及び第2遠位発射ポートを画定し得る。
第1プッシャーアセンブリ317a及び第2プッシャーアセンブリ317bのそれぞれは、第1プランジャ316a及び第2プランジャ316b、並びに対応するプランジャ316a及び316bからそれぞれ遠位方向に延びる第1プッシャーロッド330a及び第2プッシャーロッド330bを含む。プランジャ316a及び316bのそれぞれは、対応するシャフト部430a及び430b、並びに対応するシャフト部430及び430bの近位端から遠位方向に延びる第1把持部432a及び第2把持部432bを画定し得る、対応する端部キャップを画定する。第2プランジャ316a及び第2プランジャ316bがそれらの対応する第1位置にあるとき、第1把持部432a及び第2把持部432bは、ケース308から近位方向に離間している。挿入器具300は、第1固定タブ468a及び第2固定タブ468bを更に含む場合があり、これらは、第1プランジャ316a及び第2プランジャ316bに取り外し可能に取り付けられる。例えば、例示される実施形態において、第1固定タブ468a及び第2固定タブ468bは、長手方向において把持部432a及び432bとケース308との間にある位置において、対応する第1シャフト部430a及び第2シャフト部430bに取り付けられる。したがって、第1固定タブ468a及び第2固定タブ468bは、対応する把持部432a及び432bと干渉し、プランジャ316が、ケース308に対して遠位方向に、各第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bを発射する深さまで、遠位方向に並進することを阻止する。
挿入器具330は、ケース308に一部が延びる、トリガーの形態の変換作動装置470を更に含む場合があり、ハンドル部分308bから外に延びる場合がある。変換作動装置470は、第1先端部311a及び第2先端部311bの相対位置を変換するために、第1位置から作動位置に移動するように構成される。変換作動装置470は、第1プッシャーアセンブリ317aに連結され得、作動装置470の近位方向の並進によって第1プランジャ316a及び310aを含む、第1プッシャーアセンブリ317aが近位方向に並進する。図24Aに例示されるように、第1カニューレ310aの第1先端部311aは、第2カニューレ310bの第2先端部311bに対して遠位方向に配置される。更に、第2プッシュロッド330bの遠位端は、対応する第2先端部311bの外に僅かに延びる場合があり、第2プッシュロッド330bの遠位端と第1先端部311aの遠位端との間の長手方向の距離が、下部組織への挿入深さを画定する。換言すると、第2プッシュロッド330bは、第1先端部311aを下部組織に挿入する際の深さ停止部を画定する。第1先端部311aは、第2先端部311bを下部組織へと挿入させることなく、例えば第1標的の解剖学的位置24a(図1A参照)において、下部組織に挿入され得ることが理解されるべきである。以下でより詳細に記載されるように、変換作動装置470の第1位置から第2位置への作動により、第1先端部311aが、ケース308及び第2先端部311bに対して遠位方向に移動し、それにより、第2先端部311bは、第1先端部311aを下部組織に挿入させることなく、例えば、第2標的の解剖学的位置24b(例えば、図1B参照)において、下部組織に挿入され得る。
動作中、図24Bを参照し、第1固定タブ468aが第1プランジャ316aから取り除かれる場合があり、それによって、第1プランジャ316aは、図24Aに例示される第1位置から図24Cに例示される第2位置へとケース308に対して遠位方向に移動する場合があり、ここで第1把持部432aがケース308に当接する。第1プッシュロッド330aは第1プランジャ316aに並進可能に固定されるため、第1プランジャ316aの遠位方向の返信によって、第1プッシャーロッド330aが第1カニューレ310a内で同様に並進する。第1プッシュロッド330aが第1固定部本体28aと当接し、それにより第1プッシュロッド330aの遠位方向の並進が、第1発射ポートから、例えば第1標的の解剖学的位置に第1固定部本体28aを発射する。
次に、図24Dを参照し、第2固定タブ468bは、図24Dに例示されるように、第2プランジャ316bから除去され得る。図24Eを参照し、変換作動装置470が作動され得、例えば、近位方向に作動され得、第1先端部311aを第2カニューレ310bに対して近位方向に、第1先端部311aが第2先端部311bに対して近位方向に配置されるまで、後退させる。更に、第1プッシュロッド330aの遠位端は、対応する第1先端部311aの外に僅かに延びる場合があり、第1プッシュロッド330aの遠位端と第2先端部311bの遠位端との間の長手方向の距離が、第2先端部311bの下部の解剖学的構造への挿入深さを画定する。換言すると、第1プッシュロッド330aは、第2先端部311aを下部組織に挿入する際の深さ停止部を画定する。第2先端部311bは、第1先端部311aを下部組織へと挿入させることなく、例えば第2標的の解剖学的位置24b(図1A参照)において、下部組織に挿入され得ることが理解されるべきである。例示される実施形態により、変換作動装置470の作動により更に、第1プランジャ316aが図24Aに例示される第1位置へと近位方向に並進する。
ここで図24Fを参照し、第2プランジャ316bは、ケース308に対し、図24Eに例示される第1位置から図24Fに例示される第2位置へと遠位方向に移動する場合があり、ここで第2把持部432bはケース308に当接する。第2プッシュロッド330bは、第2プランジャ316bへと並進可能に固定されるため、第2プランジャ316bの遠位方向の並進により第2プッシュロッド330bが第2カニューレ310bにおいて同様に並進し、それにより第2固定部本体28bを、第2発射ポート442bの外に、第2標的の構造学的位置へと発射する。
図24A〜25Dに例示される挿入器具300の動作はここで、特に図25A〜Dを参照して更に記載される。特に、挿入器具300は、第1ラッチアセンブリ305a、第2ラッチアセンブリ305b、及び第3ラッチアセンブリ305cなどの、少なくとも1つのラッチアセンブリを含む。第1ラッチアセンブリ305aは、一度これが図24Dに例示される第1位置を図24Eに例示される第2陥没位置へと近位方向に移動すると、その近位位置において、変換作動装置470を固定するように構成される。例えば、第1ラッチアセンブリ305は、ケース308により支持されたラッチ部材307を含む場合があり、これは、一度変換作動装置470がその第2近位に来ると、変換作動装置470に当接し、それによりケース308に対する変換作動装置470の遠位方向の移動と干渉するように構成された、近位当接面307aへと近位方向に延びる。変換作動装置470が近位方向に移動すると、ラッチ部材307は、変換作動装置470から内側に離れるように偏向し、変換部材470のラッチ部材307に対する、近位方向の並進を可能にし得る。一度変換作動装置470が、ケース308に対して、その第1初期位置からその第2近位位置へと移動されると、ラッチ部材307は、そのばね力により外側に移動し、それによって近位当接面307aは変換作動装置470に当接し、変換作動装置407が、ケース308に対してその第2位置から遠位方向に移動することを阻止する。
第2ラッチアセンブリ305bは、変換作動装置470により担持され、変換作動装置470と共に可動である、第1ラッチ部材347と、第1プランジャ316aにより担持され、第1プランジャ316aと共に可動である第2ラッチ部材349とを含む。第1ラッチ部材347は第1カニューレ310aに取り付けられ、それにより第1ラッチ部材347が、第1カニューレ310aを変換作動装置470と共に並進させる。第2ラッチ部材349は、本体349a、本体349aの遠位端におけるフックなどの第1取り付け部、及び本体の近位端における当接面などの第2取り付け部を含む(第2ラッチ部材349は、以下に記載される第3ラッチアセンブリ305cの第2ラッチ部材353の鏡像として構成され得る)。したがって、第1プランジャ316aが図24Aに例示されるその第1位置から図24Bに例示されるその第2位置まで並進すると、フックは第1ラッチ部材から内側に偏向し、第1ラッチ部材347に沿って、かつこれを超えて進む。一度第1プランジャ316aが図24Bに例示される第2位置に来て、第1固定部本体28aが発射されると、第2ラッチ部材349のフックがそのばね力により外側に移動し、それによりフックは第1ラッチ部材347の遠位に配置され、第2ラッチ部材の当接面は、第1ラッチ部材347の近位に配置される。したがって、第1ラッチ部材347は、第2ラッチ部材349のフックと、第2ラッチ部材349の当接面との間で捕捉される。したがって、第1及び第2ラッチ部材349は、並進を伴って連結される。
したがって、一度第1固定部本体28aが第1カニューレ310aから発射されると、第2ラッチ部材349が第1ラッチ部材347に取り付けられ、これが第1プランジャ316aを変換作動装置470に、並進を伴って連結する。更に、第1ラッチ部材347が変換作動装置470によって担持され、更に第1カニューレ310aに取り付けられるため、変換作動装置470の近位方向への移動によって第1カニューレ310a及び第1プランジャ316が、第1先端部311a及び第1プッシュロッド330aが第2先端部311bに対して近位方向に配置される一方で、第1プッシュロッド330aが第1先端部311aの遠位に配置されたままであるような位置に、近位方向に移動する。更に、第1プランジャ316aは、近位方向及び遠位方向の相対的な並進を伴って変換作動装置470に連結されるため、また変換作動装置470は少なくとも近位方向の並進を伴ってケース308に連結されるため、一度第1固定部本体28aが発射されると、第1プランジャ316は、ケース308に対して近位方向に並進することを阻止される。第1プッシュロッド330aはしたがって、上記のように第2先端部311bの挿入深さ停止部を提供し得る。
第3ラッチアセンブリ305cは、ケース308により担持される第1ラッチ部材351と、第2プランジャ316bによって担持される第2ラッチ部材353とを含む。第2ラッチ部材353は、本体353a、本体353aの遠位端におけるフックなどの第1取り付け部分353b、及び本体353aの近位端に配置される当接面などの第2取り付け部分353cを含む。第2プランジャ316bが図24Eに例示されるその第1位置から、図24Fに例示されるその第2遠位位置まで遠位方向に並進するとき、例えば、第2固定部本体28bを発射するとき、フックは第1ラッチ部材351から離れるように内側に偏向し、第1ラッチ部材351に沿って進み、これを超えて移動する。一度第1プランジャ316bが図24Fに例示される第2位置に来て、第2固定部本体28bが発射されると、第2ラッチ部材353のフックが、第1ラッチ部材351の遠位においてそのばね力により外側に移動し、第2ラッチ部材353の当接面は、第1ラッチ部材351の近位に配置される。第1ラッチ部材351は、第2ラッチ部材353のフックと、第2ラッチ部材353の当接面との間で捕捉される。結果として、一度第2固定部本体28bが発射されると、第2プランジャ316bは、ケース308に対して近位方向又は遠位方向に移動するのを防がれ、第2プッシュロッド330bの鈍い遠位端が、第2先端部311bの遠位端に留まる。
一度固定部本体28a及び28bが発射されると、張力が作動部131a及び131b(図1A参照)に適用され、固定部本体28a及び28bを、上記の方法で拡張する。例えば、第1張力ストランド380a及び第2張力ストランド380b(図18A〜18B)は、対応する作動部131a及び131bと、対応する固定タブ468a及び468bとの間に取り付けられる場合がある。したがって、固定タブ468a及び468bが対応するプランジャ316a及び316bから取り除かれ、対応する第1及び第2固定部本体28a及び28bが発射されると、固定タブ468a及び468bの、固定部28a及び28bに対する近位方向の移動により、張力が対応する張力ストランド380a及び380bに適用され、これが張力を作動部131a及び131bに伝達し、固定部28a及び28bを拡張する。あるいは、張力ストランド380a及び380bは、任意の上記の方法により、ケース308に固定され得る。
ここで図26A〜Bを参照し、挿入器具300は、別の実施形態により構成された、保持アセンブリ490を含む場合があり、これは、第1作動ストランド38a及び第2ストランド38b(図1A参照)に作動力をかけるように構成される。例えば、保持アセンブリ490は、第1作動ストランド38a及び第2ストランド38bを直接保持し得る。例示される実施形態により、挿入器具300に装填された際に取り付け部分133a及び133bが取り付けられていないとき、保持アセンブリ490は、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bの、それぞれ作動部131a及び131b、並びに取り付け部分133a及び133bの両方を保持する。あるいは、挿入器具300に装填される際に取り付け部133a及び133bが互いに予め取り付けられているとき、保持アセンブリは作動部131a及び131bのみを保持し得る。あるいは更に、上記のように、少なくとも1つの張力ストランドが、それぞれ第1及び第2作動ストランド38及び38bを通じて編まれる場合があり、かつ更に保持アセンブリ490に保持される場合がある。構成にかかわらず、保持アセンブリは、作動ストランド38a及び38bに作動力をかけるように構成され得、これによって対応する固定部本体28a及び28bがこれらの拡張構成へと動く。
例示される実施形態により、保持アセンブリ490は、図26Aに示されるように、第1カニューレ310aなどのカニューレの一方又は両方に取り付けられ得る。保持アセンブリ490は、第1カニューレ310aに取り付けられ、内部に延びる、横方向のストランドを受容する空隙493を画定する、保持ハウジング492などの、第1固定部材を含み得る。特に、保持ハウジングは、第1又は近位ハウジング部492a及び第2又は遠位ハウジング部492bを含み、それにより空隙493は、第1ハウジング部492aと第2ハウジング部492bとの間に配置される。保持アセンブリ490は、例えば、空隙493に位置合わせされた位置にある第1ハウジング部492aなど、保持ハウジング492にネジ式に取り付けられた、ピンチャー494などの、第2固定部材を更に含み得る。ピンチャー494が保持ハウジング492に対して、第1方向で回転すると、ピンチャー494が空隙493内へと、第2ハウジング部492bに向かって並進する。ピンチャー494の保持ハウジング492に対する、第1方向と反対の第2方向への回転により、ピンチャー494は空隙493の外に、第2ハウジング部492bから離れるように並進する。
したがって、動作中、1つ以上の標的ストランド379、例えば作動ストランド38a及び38b、又は少なくとも1つの張力ストランドが空隙493内に装填され得、ピンチャー494は、保持アセンブリ490がピンチャー494の遠位端と、第2ハウジング部492bとの間で標的ストランド379を捕捉するまで、第1方向に回転し得る。一度第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bが対応する第1標的の解剖学的位置及び第2標的の解剖学的位置(図1A参照)に発射されると、挿入器具は、解剖学的位置から近位方向に並進される場合があり、それによって第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bに作動力を直接的又は間接的に適用し、これによって固定部本体28a及び28bをこれらの拡張構成へと作動する。ピンチャー494はその後第2方向に沿って回転し、挿入器具300が引かれて標的ストランド379から解放されるまで、空隙493を広げる。あるいは、又は加えて、例えば標的ストランド379が張力ストランドとして提供されるとき、張力ストランドは、保持アセンブリ490に捕捉されている間に切断され得る。カニューレ310a及び310bはカニューレ310a及び310bの一方の側を通じて延びる長手方向スロットを画定し得るため、作動ストランド38a及び38bは、対応する固定部本体28a及び28bがカニューレから発射されるときに、対応するカニューレから、例えば、長手方向スロットの外に送達され得る。
ここで一般的に図27A〜28Dを参照し、挿入器具300は、横並びの向きによりケース308により支持された第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bを有するものとして構成され得、これらは第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bを保持し、第1プッシャーアセンブリ317a及び第2プッシャーアセンブリ317bはそれぞれ、第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bと動作可能に連結し、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bを第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bからそれぞれ発射する。更に、上記のように、これは所望のカニューレが、他のカニューレも挿入することなく、下部組織に挿入され得るように、そこから固定部本体が発射される所望のカニューレが他のカニューレに対して遠位方向に配置されることを確実にするために、望ましい場合がある。
図27Aに例示されるように、挿入器具300はケース308を含み、これは本体部分308a、及び本体部分308aから延びるハンドル部分308bを含む。挿入器具300は、ケース308から、本体部分308aから遠位方向に延びる第1カニューレ310a、及び第1カニューレ310aに隣接する位置における、ケース308、及び特に本体部分308aから遠位方向に延びる、第2カニューレ310bを更に含む。第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bは、例示されるように実質的に互いに延びる場合がある。したがって、第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bは、横並びの関係にあるものとして記載され得る。第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bは、対応する長手方向に細長いチャネル312a及び312bを画定し、これらは、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bを保持する。
挿入器具300はそれぞれ、第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bと動作可能に関連する、第1プッシャーアセンブリ317a及び第2プッシャーアセンブリ317bを更に含み得る。したがって、第1プッシャーアセンブリ317aは、第1固定部本体28aを第1カニューレ310aから発射するように構成され、第2プッシャーアセンブリ317bは、第2固定部本体28bを第2カニューレ310bの外に発射するように構成される。第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bは、対応する第1テーパ状先端部311a及び第2テーパ状先端部311b、並びに対応する先端部311a及び311bを通じて長手方向に延びる第1発射ポート442a及び第2遠位発射ポート442bを画定し得る。
各第1プッシャーアセンブリ317a及び第2プッシャーアセンブリ317bが、それぞれ第1プランジャ316a及び第2プランジャ316bを含み、これはケース308の本体部分308aなど、ケース308から外に延びる。第1プランジャ316a及び第2プランジャ316bは、図24A〜Fに関して先に記載されたように、ケース308の外へと近位方向に延びる場合があり、又は長手方向Lに対して角度的にオフセットされた方向に沿ってケースの外に延び、ケース308から外に突出する対応するタブ323a及び323bを呈する。第1プッシャーアセンブリ317a及び第2プッシャーアセンブリ317bのそれぞれは、対応するプランジャ316a及び316bからそれぞれ遠位方向に延びる第1プッシャーロッド330a及び第2プッシャーロッド330bを更に含む。第1プランジャ316a及び第2プランジャ316bが、これらの対応する第1位置(図27A)にあるとき、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bが、対応するカニューレ310a及びカニューレ310b内に配置される。プランジャ316a及び316bは対応する第2位置(図27D)に移動され、対応する第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bを、対応するカニューレ310a及び310bから発射する。
挿入器具330は更に、変換作動装置470を含み、これは、ケース308から外に延び、第1タブ323aと第2タブ323bとの間の位置で、本体部分308aから外に延び得る、変換タブ470aを含み得る。ケース308はスロット367a〜cを画定する場合があり、これは、本体部分308の上端を通じて延び、長手方向に細長く、第1タブ323a及び第2タブ323bが第1スロット367a及び第2スロット367bの外に延び、変換タブ470aが、第1タブ323aと第2タブ323bとの間の位置で第3スロット367cの外に延びるように位置付けられる。スロット367a〜cはしたがって、タブ323a〜b及び470aが各スロット367a〜cを進む際に、第1プッシャーアセンブリ317a及び第2プッシャーアセンブリ317b及び変換作動装置470の長手方向の移動を画定する、トラックを提供し得る。変換作動装置470は、第1先端部311a及び第2先端部311bの相対位置を変換するために、第1位置から作動位置に移動するように構成される。例えば、図27Aに例示されるように、第1カニューレ310aの第1先端部311aは、第2カニューレ310bの第2先端部311bに対して遠位方向に配置される。第1先端部311aは、第2先端部311bを下部組織へと挿入させることなく、例えば第1標的の解剖学的位置24a(図1A参照)において、下部組織に挿入され得ることが理解されるべきである。以下でより詳細に記載されるように、第1位置(図27A)から矢印355(図27C)の方向に沿った第2位置への、変換作動装置470の作動により、第2先端部311bは、第1先端部311aに対して遠位方向に動き、それにより、第2先端部311bは、第1先端部311aを下部組織に挿入させることなく、例えば、第2標的の解剖学的位置24b(例えば、図1B参照)において、下部組織に挿入され得る。
動作中、図27A〜Bを参照し、第1プランジャ316aは、矢印357の方向に沿って第1位置から第2位置へと遠位方向に並進する場合があり、これによって第1プッシュロッド330aは同様に、第1カニューレ310a内で遠位方向に並進する。第1プッシュロッド330aは、第1固定部本体28aに当接し、それによって第1プッシュロッド330aは、第1プッシュロッド300aが第2位置へと遠位方向に並進する際に、第1固定部本体28aが第1カニューレ310aの外に、例えば、第1標的の解剖学的位置に発射する。第1プランジャタブ323aは、第1プッシャーアセンブリ317aが、第1固定部本体28aが発射される第2位置にある際に、第1スロット367aの遠位端においてケース308と当接する。したがって、第1プランジャタブ323aが第2位置にあるとき、プランジャタブ316aが更に遠位に移動するのを阻止される。したがって、第1固定部本体28aが発射されたことを示す触覚的フィードバックがユーザーにもたらされる。
次に、図27Cを参照し、変換作動装置470は、第1位置から作動位置まで、矢印355の方向に沿って遠位方向に動かされるように作動され得、これによって、第2先端部311bは、ケース308及び第1カニューレ310aに対して遠位方向に、第2先端部311bが第1先端部311aに対して遠位方向に配置されるまで、前進するか又は並進する。第2先端部311bは、第2先端部311aを下部組織へと挿入させることなく、例えば第2標的の解剖学的位置24b(図1A参照)において、下部組織に挿入され得ることが理解されるべきである。例えば、第1先端部311aに対して遠位方向に配置される、第1プッシュロッド330aの遠位端は、第2先端部311bの第2標的の解剖学的位置への挿入の深さ停止部を提供し得る。したがって、第2先端部311bは、第1プッシュロッド330aが解剖学的構造に当接するまで、挿入され得る。例示される実施形態により、変換作動装置470の作動により更に、第2プランジャ316b及びしたがって第2プランジャ330bが、図27Cに例示されるように遠位方向に並進する。一度変換作動装置470が作動位置に移動されると、変換タブ470aは第3スロット367cの遠位端においてケース308と当接し、それによって変換作動装置470の更なる遠位方向の並進が阻止される。したがって、変換作動装置470が作動されたことを示す、触覚的フィードバックがユーザーに提供される。
図27Dを参照し、第2プランジャ316bは、矢印359の方向に沿って第1位置から第2位置へと遠位方向に並進する場合があり、これによって第2プッシュロッド330bは同様に、第2カニューレ310b内で遠位方向に並進する。第2プッシュロッド330bは、第2固定部本体28bに当接し、それによって第2プッシュロッド330bは、第2プッシュロッド300bが第2位置へと遠位方向に並進する際に、第2固定部本体28bが第2カニューレ330bの外に、例えば、第2標的の解剖学的位置に発射する。第2プランジャタブ323bは、第2プッシャーアセンブリ317bが、第2固定部本体28bが発射される第2位置にある際に、第2スロット367bの遠位端においてケース308と当接する。したがって、プランジャタブ323bが第2位置にあるとき、プランジャタブ316bが更に遠位移動するのを阻止される。したがって、第2固定部本体28bが発射されたことを示す触覚的フィードバックがユーザーにもたらされる。
図27A〜28Bに例示される挿入器具300の動作はここで、特に図28A〜Bを参照して更に記載される。特に、挿入器具300は、第1ラッチアセンブリ482、第2ラッチアセンブリ484、及び第3ラッチアセンブリ486などの、少なくとも1つのラッチアセンブリを含む。第1ラッチアセンブリ482は、一度これが図27Bに例示される第1位置から図27Cに例示される第2陥没位置へと遠位方向に移動すると、変換作動装置470をその遠位に固定するように構成される。例えば、第1ラッチアセンブリ482はラッチ部材488を含む場合があり、これは、ケース308によって支持され、並進を伴って変換作動装置470に連結されるように、変換作動装置470に掛けられるように構成された、ラッチ部材488を含み得る。ラッチ部材488は本体488a、本体488aによって担持されるフックの形態の第1取り付け部488b、及び第1取り付け部488bの遠位に配置される本体488aにより担持される当接面の形態の第2取り付け部488cを画定する。変換作動装置470が遠位方向に移動すると、第1取り付け部488aは、変換作動装置470の外側に突出するタブ470aなどの、変換部材470がラッチ部材488に対して遠位方向に並進することを可能にするため、変換作動装置470から内側に離れるように偏向し得る。一度変換作動装置470がケース308に対してその第1初期位置からその第2遠位位置へと移動すると、変換作動装置470が当接面と接触し、フックは本体488aのバネ力の下で外側に偏向することができ、それにより変換作動装置470、例えばタブ470aが、第1取り付け位置488bと第2取り付け位置488cとの間に捕捉される。一度変換作動装置470がその近位に移動し、これが第2プッシャーアセンブリ317bを、第1プッシャーアセンブリ316aに対して遠位方向に前進させると、ラッチ部材488は、変換作動装置470がケースに対して近位方向及び遠位方向に移動するのを阻止する。
挿入器具300は更に、ケース308に並進可能に固定されたガイドワイヤなどの、少なくとも1つのガイド部材483aを更に含み得る。例えば、挿入器具300は、ケース308により支持され、第1ガイド部材483aに取り付けられる、取り付け部材485を含み得る。第1ガイド部材483は、変換作動装置を遠位端に並進させるために、変換作動装置470を通じて延びる場合がある。
第2ラッチ部材484は、一度図27Aに例示される第1位置から、第1プッシュロッド330aが第1固定部本体28aを発射する図27Bに例示される第2遠位まで遠位方向に移動すると、その近位において第1プランジャ316a及びしたがって、第1プッシャーアセンブリ317aを固定するように構成される。例えば、第2ラッチアセンブリ484はラッチ部材489を含む場合があり、これは、ケース308によって支持され、並進を伴って第1プランジャ316aに連結されるように、第1プランジャ316aに掛けられるように構成された、ラッチ部材489を含み得る。第2ラッチ部材489は、第1ラッチ部材488と実質的に同一に構成され得、したがって、本体、本体により担持されるフックの形態の第1取り付け部、及び本体により担持され、フックの遠位に配置された当接面の形態の第2取り付け部を画定する。第1プランジャ316aが遠位方向に移動すると、第1取り付け部が第1プランジャ316aから内側に離れるように偏向し、第1プランジャ316aの外側に突出するタブ316cなどの、第2ラッチ部材489に対して第1プランジャ316aが遠位方向に並進することを可能にする。一度第1プランジャ316aがその第1初期位置からその第2のケース308に対して遠位へと動かされると、第1プランジャ316aは、当接面に接触し、フックはラッチ部材489の本体のばね力の下で外側に偏向することができ、それによって第1プランジャ316a、例えば、タブ316cがラッチ部材489の第1取り付け部と、第2取り付け部との間に捕捉される。したがって、ラッチ部材489は、一度プランジャ316が、第1固定部本体28aが第1カニューレ310aから発射されるその遠位に動かされると、第1プランジャ316aがケース308に対して近位方向及び遠位方向に移動することを阻止する。
挿入器具300は更に、ケース308に並進可能に固定されたガイドワイヤなどの、少なくとも1つの第2ガイド部材483bを更に含み得る。例えば、取り付け部485は第2ガイド部材483bに取り付けられる場合があり、これは第1プランジャ316aを通じて遠位方向に延び、第1プランジャ316aが遠位方向に並進するように案内する。
第3ラッチアセンブリ486は、一度図27Cに例示される第1位置から、第2プッシュロッド330bが固定部本体28bを発射する図27Dに例示された第2遠位まで遠位方向に移動すると、その遠位、近位において第2プランジャ316b及びしたがって、第2プッシャーアセンブリ317bを固定するように構成される。例えば、第3ラッチアセンブリ486は第3ラッチ部材495を含む場合があり、これは、ケース308によって支持され、並進を伴って第2プランジャ316bに連結されるように、第2プランジャ316bに掛けられるように構成された、ラッチ部材495を含み得る。第3ラッチ部材495は、第1ラッチ部材488及び第2ラッチ部材489と実質的に同一に構成され得、したがって、本体495a、本体495aにより担持されるフックの形態の第1取り付け部495b、及び本体495aにより担持され、フックの遠位に配置された当接面の形態の第2取り付け部495cを画定する。第2プランジャ316bが遠位方向に移動すると、第1取り付け部495bが第2プランジャ316bから内側に離れるように偏向し、第2プランジャ316bの外側に突出するタブ316dなどの、第3ラッチ部材495に対して第2プランジャ316bが遠位方向に並進することを可能にする。一度第2プランジャ316bがその第1初期位置からケース308に対してその第2の近位へと動かされると、第2プランジャ316bは、タブ316dにおいて、当接面495cに接触し、フック495bはラッチ部材495aの本体のばね力の下で外側に偏向することができ、それによって第2プランジャ316bがラッチ部材495の第1取り付け部と、第2取り付け部との間に捕捉される。したがって、ラッチ部材495は、一度プランジャ316bが、第2固定部本体28aが第2カニューレ310aから発射されるその遠位位置に動かされると、第2プランジャ316bがケース308に対して近位方向及び遠位方向に移動することを阻止する。
挿入器具300は更に、ケース308に並進可能に固定されたガイドワイヤなどの、少なくとも1つの第3ガイド部材483cを更に含み得る。例えば、取り付け部485は第3ガイド部材483cに取り付けられる場合があり、これは第2プランジャ316bを通じて遠位方向に延び、第2プランジャ316bが遠位方向に並進するように案内する。更に、挿入器具300は、変換作動装置470の遠位方向の並進を伴って第2プランジャ316bを変換作動装置470に取り付ける、取り付けワイヤの形態の取り付け部材496を含む場合がある。例えば、変換作動装置470の遠位方向の並進により、第2プランジャ316bは、変換作動装置470に沿って遠位方向に並進する。第2プランジャ316bに加えられる遠位力により、第2プランジャ316bは、変換作動装置470に対して遠位方向に並進する。一実施形態により、取り付け部材496は、変換作動装置470に並進可能に固定され得、かつ第2プランジャ316bに取り付けられることがあり、その結果取り付け部材493に対する第2プランジャ316bの近位方向の移動316bを伴って第2プランジャ316と干渉する。変換作動装置470は、並進を伴って第2カニューレ310bに取り付けられた、第2タブ470bを含む場合があり、その結果変換作動装置470の遠位方向の並進によって第2カニューレ310bが、変換作動装置470と共に遠位方向に並進する。したがって、変換作動装置470の遠位方向の並進により、取り付け部材496が第2プランジャ316b、第2カニューレ310b、及び第2プッシュロッド330bを、第2先端部311bが第1先端部311aの遠位に配置されるまで遠位方向に引く。第1プッシュロッド330aは、第1固定部本体28aが発射された後に、第1先端部311aの遠位端に配置留まるため、第1プッシャーロッド330aの遠位端は、上記の方法により第2先端部311bの挿入深さ停止部を画定し得る。
取り付け部材496は、第2プランジャ496bを通じて少なくとも部分的に延びる場合があり、第2プランジャ496bは、取り付け部材496に対して、及びまた変換作動装置470に対して遠位方向に並進する。結果として、一度変換作動装置470が遠位方向に並進し、これによってまた第2カニューレ310b及び第2プッシャーアセンブリ317bが遠位方向に並進すると、第2プランジャ316bの並進によって第2プッシュロッド330bが上記と同じ方法で第2カニューレ310bから第2固定部本体28bを発射する。
ここで一般的に図29A〜29Gを参照し、挿入器具300は、横並びの向きによりケース308により支持された第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bを有するものとして構成され得、これらは第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bを保持し、第1プッシャーアセンブリ317a及び第2プッシャーアセンブリ317bはそれぞれ、第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bと動作可能に連結し、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bを第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bからそれぞれ発射する。更に、上記のように、これは所望のカニューレが、他のカニューレも挿入することなく、下部組織に挿入され得るように、そこから固定部本体が発射される所望のカニューレが他のカニューレに対して遠位方向に配置されることを確実にするために、望ましい場合がある。
図29Aに例示されるように、挿入器具300はケース308を含みこれは、第1ケース308a、及び第1ケース部308bと隣接するように配置される第2ケース部308bを含む。挿入器具300は更に、第1ケース部308aから遠位方向に延びる第1カニューレ310a、及び第2ケース部308bから遠位方向に延びる第2カニューレ310bを含む。第1ケース部308a、及び第2ケース部308bは、例示されるように実質的に互いに延びる場合がある。したがって、第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bは、横並びの関係にあるものとして記載され得る。第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bは、対応する長手方向に細長いチャネルを画定し、これらは、上記の方法で第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bを保持する。第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bはそれぞれ、長手方向に細長い側部スロット337a及び337bを更に含む場合があり、これらは、カニューレの一方の側部に延び、対応する細長いカニューレと連絡している。したがって、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bがそれぞれ、第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bに装填されるとき、作動ストランド38a及び作動ストランド38bの取り付け部133a〜bは、対応する側部スロット337a及び337bの外に延び、互いに接続することができる(図1A参照)。
挿入器具300はそれぞれ、第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bと動作可能に関連する、第1プッシャーアセンブリ317a及び第2プッシャーアセンブリ317bを更に含み得る。したがって、第1プッシャーアセンブリ317aは、第1固定部本体28aを第1カニューレ310aから発射するように構成され、第2プッシャーアセンブリ317bは、第2固定部本体28bを第2カニューレ310bの外に発射するように構成される。第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bは、対応する第1テーパ状先端部311a及び第2テーパ状先端部311b、並びに対応する先端部311a及び311bを通じて長手方向に延びる第1及び第2遠位発射ポートを画定し得る。
各第1プッシャーアセンブリ317a及び第2プッシャーアセンブリ317bは、それぞれ例示されるケース部308a及びケース部308bに対して近位の位置にある第1ケース部308a及び第2ケース部308bの外側に配置された、第1プランジャ316a及び第2プランジャ316bを含む。第1プッシャーアセンブリ317a及び第2プッシャーアセンブリ317bのそれぞれは、第1プッシャーロッド330a及び第2プッシャーロッド330bを含み、これは、対応するプランジャ316a及び316bから、対応する第1ケース部308a及び第2ケース部308bを通じ、対応する第1カニューレ310a及び第2カニューレ310b内へと、遠位方向に延びる。第1プランジャ316a及び第2プランジャ316bが、これらの対応する第1位置(図29A)にあるとき、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bが、対応するカニューレ310a及びカニューレ310b内に配置される。プランジャ316a及び316bは対応する第2位置(図29F)に移動され、対応する第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bを、対応するカニューレ310a及び310bから発射する。
挿入器具330は更に、変換作動装置470を含む場合があり、これは、第1ケース部308aを通じて第2ケース部308bへと横方向に延びる、変換ボタン470aを含み得る。変換作動装置470は、第1ケース部及び第2ケース部を、長手方向Lにおける相対的な並進を伴って選択的に連結及び分離するように構成される。例えば、図29B及び29Gに例示されるように、第1ケース部308a及び第2ケース部308bは、長手方向に沿って摺動自在に連結され得る。例えば、第1ケース部308aなどのケース部の1つは、その長手方向長さの少なくとも一部に沿って延びる、スロット375を画定し得る。他方のケース部、例えば、第2ケース部308bは、摺動部材、例えば突起部377を含む場合があり、これは、スロット内を進み、第1ケース部308a及び第2ケース部308bの互いに対する長手方向の移動を案内するように構成される。スロット375及び突起部377は、第1ケース部308a及び第2ケース部308bが長手方向Lから角度的にオフセットされた方向に沿って分離されるのを阻止されるように、鳩尾型の構成で角度的に外側に広がることができる。変換作動装置470は、対応する先端部311a及び311bが、第1相対位置から、第1相対位置と反対側の第2相対位置へと移動するように、第1ケース部308a及び第2ケース部308bを、細長い方向に沿って互いに動かすように構成される。
例えば、図29Aに例示されるように、第1カニューレ310aの第1先端部311aは最初に、第2カニューレ310bの第2先端部311bに対して遠位方向に配置され得る。第1先端部311aは、第2先端部311bを下部組織へと挿入させることなく、例えば第1標的の解剖学的位置24a(図1A参照)において、下部組織に挿入され得ることが理解されるべきである。以下でより詳細に記載されるように、変換作動装置470の第1位置(図29D)から第2位置への作動により、第2先端部311bが第1先端部311aに対して遠位方向に移動し、それによって第2先端部311bは、第1先端部311aの遠位に位置付けられる。したがって、第2先端部311bは、第1先端部311aを下部組織へと挿入させることなく、例えば第2標的の解剖学的位置24b(図1A参照)において、下部組織に挿入され得る。
動作中、図29Cを参照し、第プランジャ316aは、第1位置から第2位置へと遠位方向に並進する場合があり、これによって第1プッシュロッド330aは同様に、第1カニューレ310a内で遠位方向に並進する。第1プッシュロッド330aは、第1固定部本体28aに当接し、それによって第1プッシュロッド330aは、第1プッシュロッド300aが第2位置へと遠位方向に並進する際に、第1固定部本体28aが第1カニューレ310aの外に、例えば、第1標的の解剖学的位置に発射する。第1プランジャタブ316aは、第1プッシャーアセンブリ317aが、第1固定部本体28aが発射される第2位置にある際に、第1ケース308aと当接する。したがって、第1プランジャタブ316aが第2位置にあるとき、第1プランジャタブ316aが更に遠位に移動するのを阻止される。したがって、第1固定部本体28aが発射されたことを示す触覚的フィードバックがユーザーにもたらされる。
次に、図29C、29D、及び29Gを参照し、変換作動装置470は、第1先端部311a及び第2先端部311bの相対位置を上記の方法で変換するように作動し得る。例えば、変換作動装置470は、第1ケース部308aを通じて第2ケース部308a内へと横方向に延びる、ボタン472を含み得る。第2ケース部308bは、ボタン472をその第1位置に向かって付勢する、ばね部材474を含み得る。ボタン472は、ばね部材474の力が第1ケース部308aから外にボタン472を発射することを阻止するために、第2ケース部308bの壁部に当接する、少なくとも1つのフランジ476を含み得る。
第1ケース部308aは、ボタン472が第1ケース部308aの外に延びるように、ボタン472を受容するような大きさの、一対の開口部478a〜bを含み得る。第1開口部478aは、第2開口部478bに対して遠位方向に配置される。ボタン472が第1開口部478aを通じて延びるとき、第1先端部311aは、第2先端部311bに対して遠位に配置される。更に、ボタン472と第1ケース部308aとの間の干渉により、第1ケース部308aが、第2ケース部308bに対して長手方向に並進することを阻止する。ボタン472がスロット375内、したがって突起部377内に配置されると、ボタン472とケース部308aとの間の干渉が解放され、それによって第1ケース部308a、第2ケース部308bは、互いに対して長手方向に並進するように構成される。例えば、第2ケース部308b及びしたがって第2カニューレ310bは、第1ケース部308a及びしたがって第1カニューレ310aに対して、ボタン472が、図29Dに例示されるように、第2開口部478bを通じて駆動されるまで、遠位方向に摺動し得る。ボタン472が第2開口部478bを通じて延びるとき、第2先端部311bは、第1先端部311aに対して遠位に配置される。第2先端部311bは、第2先端部311aを下部組織へと挿入させることなく、例えば第2標的の解剖学的位置24b(図1A参照)において、下部組織に挿入され得ることが理解されるべきである。
ここで図29D〜Eを参照し、挿入器具300は、対応するプランジャ316bと第2ケース部308bとの間の長手方向の位置において、第2プッシュロッド330bに取り外し可能に取り付けられた、固定タブ468を更に含む場合がある。したがって、第2ケース部468は、第2ケース部308bに対する、プランジャ316bの、対応する第2固定部本体28bを発射する深さまでの、遠位方向の並進と干渉する。固定タブ468は、固定部本体28aが発射され、変換作動装置470が作動されるまで、第2プッシュロッド330bに取り付けられたままであり得る。挿入器具300は更に、第2プッシャーアセンブリ317bに対して先に記載された、第1プッシャー317と動作可能に関連する固定タブを含む場合がある。
ここで図29E〜Fを参照し、一度固定タブ468が第2プッシュロッド430から取り外されると、第2プランジャ316bが第1位置から第2位置へと遠位方向に並進する場合があり、それによって第2プッシュロッド330bは同様に第2カニューレ310b内で遠位方向に並進する。第2プッシュロッド330bは、第2固定部本体28bに当接し、それによって第2プッシュロッド330bは、第2プッシュロッド300bが第2位置へと遠位方向に並進する際に、第2固定部本体28bが第2カニューレ330bの外に、例えば、第2標的の解剖学的位置に発射する。第2プランジャ416bの把持部432bは、第2固定部本体28bが発射された後に、遠位端においてケース308と当接し、それによって、ユーザーに、第2固定部本体28bが発射されたことを示す、触覚的フィードバックをユーザーに提供する。
ここで一般的に、図30A〜Dを参照し、挿入器具300は、それぞれ第1固定部本体及び第2固定部本体を保持する、横並びの配置によりケース308に支持される第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bを有するものとして構成され得る。第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bのそれぞれは、ケース308に対して並進可能に可動であるように、ケース308によって支持される。挿入器具300は更に、第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bを反対方向に駆動するように構成された、逆方向運動アセンブリ500を含む。例えば、第1カニューレ310aが、ケース308に対して遠位方向に駆動されるとき、逆方向運動アセンブリ500は、第2カニューレ310bをケース308に対して近位方向に駆動する。同様に、第1カニューレ310aが、ケース308に対して近位方向に駆動されるとき、逆方向運動アセンブリ500は、第2カニューレ310bをケース308に対して遠位方向に駆動する。同様に、第2カニューレ310bが、ケース308に対して遠位方向に駆動されるとき、逆方向運動アセンブリ500は、第1カニューレ310aをケース308に対して近位方向に駆動する。同様に、第2カニューレ310bが、ケース308に対して近位方向に駆動されるとき、逆方向運動アセンブリ500は、第1カニューレ310aをケース308に対して遠位方向に駆動する。
挿入器具300は、プランジャ316、並びに第1プッシャー部材330a及び第2プッシャー部材330bを有する、プッシャーアセンブリ317を含み得る。第1プッシャー部材330aは、第1カニューレ330a内に延び、第1カニューレ330aの外に第1固定部本体を、上記の方法で発射するように構成される。同様に、第2プッシャー部材330bは、第2カニューレ330b内に延び、第2カニューレ330bの外に第2固定部本体28bを、上記の方法で発射するように構成される。挿入器具は更に、第1プッシュロッド330a及び第2プッシュロッド330bの一方の間でプランジャに選択的に係合するように動作可能な、選択的なプランジャ係合アセンブリ502を含む場合がある。したがって、プランジャ316は、第1プッシュロッド330aと並進可能に連結される場合があり、その結果プランジャ316の遠位方向の並進によってプッシュロッド330aが遠位方向に並進して、第1固定部本体28aを第1カニューレ330aの外に第1固定部本体28aを発射する。したがって、プランジャ316は、第2プッシュロッド330bと並進可能に連結される場合があり、その結果プランジャ316の遠位方向の並進によってプッシュロッド330bが遠位方向に並進して、第1固定部本体28aを第1カニューレ330bの外に第2固定部本体28bを発射する。
ここで図30A〜Cを参照し、逆方向運動アセンブリ500は、第1カニューレ310aに取り付けられ、第1カニューレ310aに並進可能に固定される、歯を有する第1ラック504aなどの、第1力並進部材を含む。第1ラック504aは、第1カニューレ310aと一体であるか、又は所望により第1カニューレ310aに別個に取り付けられる場合がある。例示される実施形態により、第1ラック504aは、第1カニューレ310aから近位方向に延びる。逆方向運動アセンブリ500は更に、第2カニューレ310bに取り付けられ、第2カニューレ310bに並進可能に固定された、第2の歯を有するラック504bなどの、第2力伝達部材を含み得る。第2ラック504bは、第2カニューレ310bと一体であるか、又は所望により第2カニューレ310bに別個に取り付けられる場合がある。例示される実施形態により、第2ラック504bは、第2カニューレ310bから近位方向に延びる。
逆方向運動アセンブリ500は更に、例えば、スパーギアであり得る、第1ギア506aなどの第3力伝達部材を含み、これは第1ラックと係合し、それによって第1歯車506aの回転が、第1ラック504aを近位方向又は遠位方向に実質的に直線状に並進させる。第1カニューレ310aは、第1ラック504aと共に並進する。逆方向運動アセンブリ500は更に、例えば、スパーギアであり得る、第1ギア506bなどの第4力伝達部材を含み、これは第2ラック504bと係合し、それによって第1歯車506bの回転が、第1ラック504aを近位方向又は遠位方向に実質的に直線状に並進させる。第2カニューレ310bは、第2ラック504bと共に並進する。更に、第1ギア506a及び第2ギア506bが係合し、それによって第1ギア506a及び第2ギア506bの一方の、これらの回転軸508a及び508bに沿った第1回転方向に沿った回転が、第1ギア506a及び第2ギア506bの他方を、第1回転方向と反対の第2方向に回転させる。第1ギア506a及び第2ギア506bは、回転軸508a及び508bが、ギア506a及び506bが回転する際に静的に留まるように、ケース308内に支持され得る。
第2ラック504bは、ケース308から外に延びるハンドル508bを含み得る。動作中、例えば、第1カニューレ310aが第2カニューレ310bに対して遠位方向に延びるとき、ハンドル508bは遠位方向に駆動される場合があり、それにより第2カニューレ310b及び第2ラック504bが遠位方向に並進し、それによって第2ギア506bを回転方向に沿って回転させる。第2ギア506bは、第1ギア506aを反対の回転方向に沿って回転させ、それにより第1カニューレ310aが、ケース308に向かって近位方向に並進する。したがって、第2カニューレ310bが遠位方向に駆動されると、逆方向アセンブリが、第1カニューレ310を、例示されるように近位方向など、反対方向に駆動する。
第2カニューレ310bが第1カニューレ310aに対して遠位方向に延びるとき、ハンドル508bは近位方向に駆動される場合があり、それにより第2カニューレ310b及び第2ラック504bが近位方向に並進し、それによって第2ギア506bを回転方向に沿って回転させる。第2ギア506bは、第1ギア506aを反対の回転方向に沿って回転させ、それにより第1カニューレ310aが、ケース308から離れるように遠位方向に並進する。したがって、第2カニューレ310bが近位方向に駆動されると、逆方向アセンブリが、第1カニューレ310aを、例示されるように近位方向など、反対方向に駆動する。
ハンドル508bは、ハンドル508の遠位方向の並進、及びしたがって第2ラック504bの遠位方向の並進を阻止する、安全留め具を提供するために、ケース308上に留める、フック510を含む場合がある。フック510は、第2カニューレ310bが後退し、第1カニューレ310aが延びて第2カニューレ310bに対して遠位方向に配置される際に、ケース308に留められるように構成され得る。
図30C〜Dを参照し、選択的なプランジャ係合アセンブリ502は、ケース308により担持されるトラック512を含む。トラック512は、ケース308の内壁内へと半径方向外側に延びる場合がある。トラックは、実質的に長手方向に、かつカニューレ310a及び310b、並びにプッシュロッド330a及び330bと平行に延びる、第1部分512aを含む。トラックは更に、第1部分512aから、例えば、第1部分512aの近位端から延び、かつ第1部分512bから横方向外側など、近位方向かつ外側に延びる、第2部分512bを含む。したがって、第2部分512bは、第1部分512aからオフセットされているものとすることができる。例示される実施形態により、第2部分512bは、第1部分512aに対して角度的にオフセットされる。
プランジャ316はトラック512内を進み、トラック512に沿って遠位方向に可動であり、第1プッシュロッド330a及び第2プッシュロッド330bを、第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bの対応する一方内で駆動し、第1固定部及び第2固定部の対応する一方を挿入器具の外に発射する。例示される実施形態により、第1プッシュロッド330a及び第2プッシュロッド330bは、第1係合部材514a及び第2係合部材514bを担持する。係合部材514a及び514bは、第1カニューレ310a及び第2カニューレ310bが逆方向に駆動される際に、空隙を提供するように、互いに離間する場合がある。第1プッシュロッド330a及び第2プッシュロッド330bが、対応する第1カニューレ310a及び第2カニューレ310b内に延びるとき、プッシュロッド330a及びプッシュロッド330bはカニューレ310a及び310bの逆方向に移動中に、同様に逆方向に駆動される。
プランジャ316は、プランジャ316が第1トラック部512aに配置されるときに、係合部材514a及び514bのそれぞれと長手方向に位置合わせされる、付勢部材516を担持する。プランジャ316は更に、プランジャが近位及び遠位方向に駆動される際に、トラック512を進み、プランジャ316の移動経路を案内するような大きさ及び形状の、従動部518を担持する。プランジャ316は、外側に延びる、例えばケース308から近位方向から出る、近位端を含む場合がある。したがって、プランジャ316は、トラック部512aに沿って遠位方向に、かつ第1トラック部512aに沿って近位方向に駆動され得る。プランジャは更に、第2トラック部512bに沿って近位方向に駆動され得、これによって付勢部材516は、係合部材514a及び514bとの長手方向に位置合わせから離脱するように移動する。したがって、カニューレ310a及び310b、並びに対応するプッシュロッド330a及び330bは、係合部材514a及び514bが互いに干渉することなく、かつ更に、係合部材514a及び514bがプランジャ316の付勢部材516と干渉することなく、相互に移動し得る。
例えば、第1カニューレ310aなど、対応するカニューレから固定部本体の1つを発射することが所望されるとき、第1プッシュロッド330aは、プランジャ316と位置合わせされ得る。例えば、逆方向運動アセンブリ500は、第1トラック部512aの近位端の遠位に対応する係合部材514aを位置付けるために、所望により作動され得る。したがって、プランジャ316は、トラック512に沿って遠位方向に駆動され得る。一度プランジャ512が第1トラック部512aに沿って遠位方向に移動すると、付勢部材516は係合部材514aと係合し、プッシュロッド330aを対応するカニューレ310a内で遠位方向に駆動し、それによって上記のようにカニューレ310aから固定部本体を発射する。
一度第2カニューレ310bから第2固定部本体を発射することが所望されると、プランジャ316は、付勢部材516が、第1プッシュロッド330a及び第2プッシュロッド330bの係合部材514a及び514bの長手方向に位置合わせから離脱するまで、第2トラック部512bへと近位方向に駆動され得る。次に、第2カニューレ310b及び第2プッシュロッド330bを遠位方向に駆動するように逆方向運動アセンブリ500が作動され得、それにより第1カニューレ310a及び第1プッシュロッド330aは、第1係合部材514aが第1トラック部512aの近位端の近位に配置され、第2係合部材514bは、第1トラック部512aの近位端の遠位に配置されるまで、近位方向に並進する。したがって、第2カニューレ310bは、第1カニューレ310aに対して遠位方向に配置される。次に、プランジャ316が遠位方向に駆動され得、それによって付勢部材516は第2係合部材514bと係合し、それにより第2プッシュロッド330bを第2カニューレ330b内で遠位方向に駆動し、第2固定部を挿入器具から発射する。
ここで図31を参照し、様々な挿入器具300が遠位発射ポート442を含むものとして記載されるが、挿入器具300は、遠位発射ポート442に対する代替として、側部発射ポート318を画定し得る。例えば、側部発射ポート318は、先端部311に対して近位にある位置において、カニューレ310の遠位部を通じて半径方向に延びるスロットとして画定され得る。固定部本体28a及び28bが、先端部311により画定される遠位発射ポート442から発射されることを阻止するために、先端部311が閉鎖され得る。側部発射ポート318は、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bのそれぞれの最大断面直径と実質的に同等以上の周辺直径を画定し得、よって固定部本体28a及び28bは、側部発射ポート318を通過する大きさである。更に、側部発射ポート318は、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bの長手方向長さと実質的に同等以上の、長手方向長さを画定し得る。第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bが、これらが側部発射ポート318から発射される際に、長手方向軸302に対して角度的にオフセットされる場合、側部発射ポート318の長手方向長さは、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bそれぞれの、ものよりも僅かに小さい。
先端部311は、その近位端において傾斜部372を画定し得る。傾斜部372はしたがって、発射ポート318の遠位端に配置され、長手方向軸302と実質的に位置合わせされ得る。傾斜部372は、これが遠位方向に延びるに伴って側部発射ポート318に向かって半径方向外側に傾く、テーパ状発射表面374を画定し得る。したがって、プランジャ316及びプッシュ管334、カラー332が第1位置から第2位置へと移動する際に、プラグ314が第2固定部本体28bをカニューレ310の細長い開口部312から発射表面374へと遠位方向に付勢すると、第2固定部本体28bは発射表面374に沿って進み、これが、第2固定部本体28bを、矢印Bの方向に沿って側部発射ポート318の外に向け、それによって第2固定部本体28bが、第2標的の解剖学的位置24b(図1A参照)において、挿入器具300の外に発射される。側部発射ポート318の少なくとも遠位部が、解剖学的構造24の後ろに配置されると、第2固定部本体28bは、図1Aにおいて更に示される解剖学的構造24の後ろの位置で挿入器具300から発射される。挿入器具300は、先端部330及びプッシュタブ334が分離される際に、プラグ314が先端部311の近位にこれと隣接するように配置される。したがって、プッシュタブ334に対するプッシュロッド330の並進により、プッシュロッドは、上記の方法により、プラグ314の傾斜面378に沿って、側部発射ポート318の外へと第1固定部28aを発射する。
ここで図32A〜Mを参照し、固定部22を標的の解剖学的位置24に挿入するように構成された、挿入器具600の代表的な実施形態が例示される。例示される実施形態により、標的の解剖学的位置24は骨であるが、挿入器具600は、本明細書において他所に記載されるように、他の任意の好適な解剖学的位置に固定部22を挿入するために使用され得る。例示される挿入器具600は、アクセスアセンブリ602、及び/又は固定部インサータアセンブリ604を含む、構成要素を含み得る。
アクセスアセンブリ602は、以下により詳細に記載されるように、少なくとも1つの、例えば複数の固定部22の挿入のために標的の解剖学的位置24を準備するため、及び/又は少なくとも1つの、例えば複数の標的の解剖学的位置24への、固定部インサータアセンブリ604の1つ以上の構成要素のアクセスを提供するために使用され得る。アクセスアセンブリ602は、例示される突き錐609などの、アクセス部材606内に配置されるように構成された、アクセス部材606及び開口部生成部材608を含む場合がある。
例示されるアクセス部材606は、長手方向Lに沿って細長く、アクセス部材本体610を含み、これは、近位端610aと、挿入器具600の遠位端610bを画定し得る反対側の遠位端610bとの間に延びる。この点において、他に特別に記載されない限り、遠位端610bに対する言及は、挿入器具600の遠位端に対しても同様に適用され得る。アクセス部材606は、長手方向又は中央軸Cに沿って、内部を通じて延びる、カニュレーション612を画定する。カニュレーション612は、アクセス部材606が突き錐609を担持するように構成されるように、突き錐609の少なくとも一部を内部に受容するような大きさであり得る。例えば、カニュレーション612は、突き錐609の相補的な部分の外径D2よりも僅かに大きい直径D1を画定し得る。
例示される実施形態により、アクセス部材本体610は、相対する近位端614a及び遠位端614bを有する管状部614と、相対する近位端616a及び遠位端616bを有するホルダ部分616とを含む、二部構成本体であり得る。ホルダ部分616は、管状部614の外径よりも僅かに大きな外径を画定し得る。ホルダ部分616は更に、少なくとも1つの、例えば、複数のホルダ部分内に延びる、軸方向ボアを画定し得る。例えば、ホルダ部分616は、その遠位端616bからホルダ部分616内に延びる第1ボア616cを画定し、第1ボア616cは、管状部分614をホルダ部分616に固定するような大きさである。任意により、ホルダ部分616は更に、その近位端616aからホルダ部分616内に延びる第2ボア616dを画定する場合があり、第2ボア616dは、以下により詳細に記載されるように、スリーブ660の形態の固定部本体634の別の実施形態を受容するような大きさである。
管状部614の近位端614aは、ホルダ部分616の遠位端616b内で少なくとも部分的に陥没している場合がある。例えば、ホルダ部分616は、管状部614へとオーバーモルドされ得る。あるいは、管状部614は、別の様式でホルダ部分616に取り付けられる場合がある。更に別の方法として、アクセス部材610は、管状部614及びホルダ部分616が互いに一体であるように、モノリシックに構成される場合がある。アクセス部材本体610は、円筒形、管状のホルダ部分614、616に限定されず、アクセス部材本体610は、所望により任意の他の形状を画定するように別様に構成される場合があることが理解されるべきである。
アクセス部材606は、例えば、アクセス部材606の近位端610aにおいて、接触面618を画定する場合がある。接触面618は、例えば、突き錐609がアクセス部材606に対して完全に挿入される際に、突き錐609によって画定される補完的な接触面に当接するように構成され得る。アクセス部材は、標的の解剖学的位置24(図32F参照)において画定される、開口部25内に少なくとも一部が挿入されるように構成され得る。開口部25は、以下でより詳細に記載されるように、突き錐609によって画定され得る。アクセス部材606の管状部614の外側表面は、少なくとも1つの、例えば複数の深さマーキングを画定する場合があり、深さマーキングは、アクセス部材606の遠位端610bに対して規定の距離で離間している。深さマーキングは、開口部25に対するアクセス部材606の遠位端610bの挿入深さを判定するために使用され得る。
突き錐609は、長手方向Lに沿って細長く、かつ近位端620aと反対側の遠位端620bとの間に延びる、開口部形成部材本体620を含む。例示される実施形態により、突き錐本体620は、相対する近位端622a及び遠位端622bを有するシャフト部分622と、相対する近位端624a及び624bを有するホルダ部分624とを含み得る。シャフト部分622は、カニュレーション612の直径D1よりも僅かに小さい外径D2を画定する場合があり、それによって突き錐609は、突き錐609がアクセス部材606により担持される際に、アクセス部材606に対して長手方向Lに沿って並進することができる。
ホルダ部分624は、シャフト部622の外径D2よりも大きい外径を画定する場合があり、アクセス部材606のホルダ部分616のものと実質的に等しい場合がある。突き錐本体620は、円筒形管及びホルダ部分622、624に限定されず、突き錐本体620は、所望により任意の他の形状を画定するように別様に構成され得ることが理解されるべきである。
突き錐609のシャフト部622は、近位端622aと遠位端622bとの間に画定される長さを有する場合があり、これは近位端610aと遠位端610bとの間に画定されるアクセス部材606の長さよりも長く、それにより突き錐609がアクセス部材606に対して完全に挿入されるときに、シャフト部622の少なくとも一部がアクセス部材606の遠位端610bを超えて突出する。シャフト部622の突出部は、標的の解剖学的位置24に付勢されて、標的の解剖学的位置24に開口部25を形成することができ、開口部は内部に固定部22を受容するような大きさである。
突き錐609は、近位端620aと遠位端620bの中間にある接触面626を画定する場合がある。例えば、接触面626は、突き錐609のホルダ部分624の遠位端624bに画定され得る。接触面626は、例えば、突き錐609がアクセス部材606に対して完全に挿入される際に、接触面618などのアクセス部材606の補完的な接触面に当接するように構成され得る。突き錐609は更に、例えば、本体620の近位端620aに、衝突表面628を画定し、この衝突表面628は、以下でより詳細に記載される、1つ以上の衝突力を受容するように構成される。
例示される実施形態により、突き錐609は更に、本体620の遠位端620bにおいて先端部630を画定する場合があり、この先端部630は標的の解剖学的位置24において組織及び/又は骨内に貫通するように構成される。例示される先端部630は、本体620の遠位端620bにおいて遠位方向にテーパ状である、円錐形を画定する場合がある。円錐形の先端部630は、標的の解剖学的位置24へと付勢されるように構成され得、以下でより詳細に記載されるように、突き錐又は穿孔器の様に機能して、標的の解剖学的位置24において開口部25を形成する。円錐形先端部630の基部は、突き錐609の外径D2よりも僅かに小さい直径を画定する場合があり、それによって本体620の遠位端620bが、円錐形先端部630の基部と隣接する棚部631を画定し、棚部631は、開口部25を形成する間に、組織及び/又は骨に孔を開けるように構成される。開口部25の形成中に、突き錐609によって除去される組織及び/骨の孔開けにより、開口部25から突き錐609を引き出す際の組織の圧壊を緩和し得る。
別の実施形態により、開口部形成部材608は、ドリル611により構成され得る(図32D参照)。例えば、開口部形成部材608のシャフト部622は、接触面626に向かう方向に沿って先端部630から螺旋方向に延びる、少なくとも1つの、例えば複数の穿孔溝632を画定する場合があり、溝632は、ドリル611に回転力がかかるときに、標的の解剖学的位置24から材料を除去することによって開口部25を形成するように構成される。
代表的な固定部挿入手順の第1部分において、アクセスアセンブリ602は、標的の解剖学的位置24において開口部25を形成するように使用され得る。例えば、突き錐609のシャフト部分622は、アクセスアセンブリ606のカニュレーション612内に挿入され、接触面618及び626が互いに当接するまで、カニュレーション612内で遠位方向に前進し得る。突き錐609の先端部630はその後、標的の解剖学的位置24における所望の貫通点に配置され得る。突き錐609はその後、少なくとも1つの、例えば複数の衝突力を、突き錐609の衝突表面628に対してかけることによって、標的の解剖学的位置24内に付勢され得る。シャフト部分622が、標的の解剖学的位置24内に前進すると、開口部25は、先端部630及びシャフト部分622の棚部631によって画定され得る。アクセスアセンブリ602が標的の解剖学的位置24へと更に前進すると、アクセス部材606のシャフト部614の遠位端614bは、例えば、上記の深さマーキングの1つが標的の解剖学的位置24の外側表面と実質的に位置合わせされるまで、開口部25(図32E参照)に少なくとも一部が挿入され得る。アクセス部材606の少なくとも一部を開口部25に挿入することにより、アクセス部材606を開口部25に対して固定することができる。一度アクセス部材606が開口部25内に固定されると、突き錐609は、アクセス部材606(図32F参照)から引き抜かれる場合がある。突き錐609が取り除かれると、アクセス部材606は、挿入器具600の他の構成要素によって、標的の解剖学的位置24、及びより具体的には開口部25にアクセスを提供するように構成される。
例えば、固定部インサータアセンブリ604はその後、以下でより詳細に記載されるように、開口部25内で固定部22を挿入及び/又は拡張するために使用され得る。例示される固定部インサータアセンブリ604は、アクセス部材606、固定部22を解放可能に担持し、アクセス部材606に挿入されるように構成された固定部ハウジング634、及び固定部ハウジング634内に挿入されるように構成され、固定部ハウジング634から固定部22を発射するように構成された、プッシャー部材636を含む。
例示される固定部ハウジング634は、長手方向Lに沿って細長く、近位端638aと反対側の遠位端638bとの間で延びる、固定部ハウジング本体638を含む。固定部ハウジング634は、中央軸Cに沿って長手方向軸Lで内部を通じて延びる、カニュレーション640を画定する。カニュレーション640は、内部に固定部22を解放可能に担持するような大きさであり得る。例えば、カニュレーション640は、カニュレーション640内で固定部22を支持するために十分に狭い、直径D3を有する場合があり、固定部22が固定部ハウジング634から落ちず、例えばプッシャー部材636により固定部22にかけられる力に反応して、固定部が長手方向Lに沿ってカニュレーション640内で並進することを可能にするために十分に広い。
例示される実施形態において、固定部22は固定部ハウジング634の遠位端638bに配置され、少なくとも1つ以上の作動部材37(例えば、固定部が複数の(例えば、3つ以上)の作動ストランドを含むとき、作動ストランド38などの、少なくとも1つの作動ストランド38)がカニュレーション640内で自由に延び、固定部ハウジング634の近位端638aから出る。固定部22は、所望によりカニュレーション640内の異なる位置に代替的に配置され得ることが理解されるべきである。カニュレーション640は更に、固定部ハウジング634がプッシャー部材636を担持するように構成されるように、プッシャー部材636の少なくとも一部を内部に受容するような大きさであり得る。例えば、直径D3は、プッシャー部材636がカニュレーション640内で長手方向に並進し得るように、プッシャー部材636の補完的な部分の外径D4よりも大きい場合がある。
固定部ハウジング本体638は、相対する近位端642a、642bを有する環状部642と、相対する近位端644a及び遠位端644bを有するホルダ部分644とを含む、二部構成本体であり得る。ホルダ部分644は、管状部642の外径よりも僅かに大きな外径を画定し得る。管状部642は、突き錐609と実質的に同等の外径を有する場合がある。換言すれば、管状部分642は、固定部ハウジング634がアクセス部材606により担持される時に、固定部634が、アクセス部材606に対して、長手方向Lに沿って並進し得るような、外径D2を有し得る。管状部642の近位端642aは、ホルダ部分644の遠位端644b内で少なくとも部分的に陥没している場合がある。例えば、ホルダ部分644は、管状部642へとオーバーモルドされ得る。あるいは、管状部642は、別の様式でホルダ部分644に取り付けられる場合がある。更に別の方法として、固定部ハウジング本体638は、管状部642及びホルダ部分644が互いに一体であるように、モノリシックに構成される場合がある。固定部ハウジング638は、円筒形、管状のホルダ部分642、644に限定されず、固定部ハウジング本体638は、所望により任意の他の形状を画定するように別様に構成される場合があることが理解されるべきである。
例示される実施形態により、固定部ハウジング634は、例えば、ホルダ部分644の相対する端部において、少なくとも1つの、例えば一対の接触面を画定する場合があり、接触面は、アクセス部材606及びプッシャー部材636の補完的な接触面に当接するように構成される。より具体的に、固定部ハウジング634は、近位端638a、及び遠位端638bに対し中間にあり得る、第1接触面646を画定する場合がある。例えば、接触面646は、ホルダ部分644の遠位端644bに画定され得る。接触面646は、例えば、固定部ハウジング634がアクセス部材606に対して完全に挿入される際に、接触面618などのアクセス部材606の補完的な接触面に当接するように構成され得る。固定部ハウジング634は、例えば、ホルダ部分644の近位端644aにおいて、第2接触面648を更に画定し得る。接触面648は例えば、プッシャー部材636が固定部ハウジング634に対して完全に挿入されるときに、接触面658などの、プッシャー部材636の補完的な接触面に当接するように構成され得る。
固定部ハウジング638のシャフト部分642は、アクセス部材606のものよりも長い、ホルダ部分644の遠位端644bと、シャフト部642の遠位端642bとの間に画定される長さを有する場合があり、それによって固定部ハウジング634の遠位端638bは、固定部ハウジング634がアクセス部材606(図32I参照)に対して完全に挿入される際に、アクセス部材606の遠位端610bを超えて突出する。固定部ハウジング634は、接触面646が接触面618に当接する際に、アクセス部材に対して完全に挿入される。
例示されるプッシャー部材636は、長手方向Lに沿って細長く、近位端650aと反対側の遠位端650bとの間に延びる、プッシャー部材650を含む。プッシャー部材636は、中央軸Cに沿って長手方向軸Lで内部を通じて延びるカニュレーション652を画定する。カニュレーション652は、以下でより詳細に記載されるように、プッシャー部材636によって固定部22が固定部ハウジング634から開口部25へと発射され、固定部22の作動ストランド38を内部に、かつ固定部ハウジング634の近位端638aの外に出るような大きさである。
例示される実施形態により、アクセス部材本体650は、相対する近位端654a及び遠位端654bを有する管状部654と、相対する近位端656a及び遠位端656bを有するホルダ部分656とを含む、二部構成本体であり得る。管状部654は、固定部ハウジング634のカニュレーション640の直径D3よりも僅かに小さい外径D4を有する場合があり、それによってプッシャー部材636は、プッシャー部材636が固定部ハウジング634によって担持される際に、固定部ハウジング634に対して長手方向Lに沿って並進し得る。ホルダ部分656は、管状部654の外径よりも僅かに大きな外径を画定し得る。管状部654の近位端654aは、ホルダ部分656の遠位端656b内で少なくとも部分的に陥没している場合がある。例えば、ホルダ部分656は、管状部654へとオーバーモルドされ得る。あるいは、管状部654は、別の様式でホルダ部分656に取り付けられる場合がある。更に別の方法として、プッシャー部材650は、管状部654及びホルダ部分656が互いに一体であるように、モノリシックに構成される場合がある。プッシャー部材本体650は、円筒形、管状のホルダ部分654、656に限定されず、プッシャー部材本体650は、所望により任意の他の形状を画定するように別様に構成される場合があることが理解されるべきである。
プッシャー部材636は、例えば、プッシャー部材636が固定部ハウジング634に対して完全に挿入される際に、固定部ハウジング634の補完的な接触面と当接するように構成された、接触面658を画定し得る。接触面658は、近位端650aと遠位端650bとの中間にある場合がある。例えば、接触面658は、ホルダ部分656の遠位端656bに画定され得る。接触面658は例えば、プッシャー部材636が固定部ハウジング634に対して完全に挿入されるときに、接触面648などの、固定部ハウジング634の補完的な接触面に当接するように構成され得る。
プッシャー部材本体650のシャフト部654が、アクセス部材606、及び固定部ハウジング634のホルダ部分644よりも長い、ホルダ部分656の遠位端656bと、シャフト部分654の遠位端654bとの間に画定される長さを有する場合があり、それにより、固定部ハウジング634及びプッシャー部材636が、アクセス部材606に対して完全に挿入されるときプッシャー部材636の遠位端650bが、アクセス部材606の遠位端610b、及び固定部ハウジング634の遠位端638bから突出する(図32K参照)。プッシャー部材636は、接触面658が接触面648に接触する際に、固定部ハウジング634に対して完全に挿入される。
上記の代表的な固定部挿入手順の第2部分において、一度アクセスアセンブリ602が標的の解剖学的位置24で開口部25を形成し、アクセス部材606を開口部25に対して固定すると、固定部インサータアセンブリ604は、固定部22を開口部25に挿入するために使用され得る。例えば、固定部ハウジング634のシャフト部642は、アクセス部材606のカニュレーション612内に挿入され、接触面618及び646が互いに当接するまで、カニュレーション612内で遠位方向に前進し得る(図32I参照)。固定部ハウジング634がアクセス部材606に対して完全に挿入されると、プッシャー部材636は、アクセス部材606の遠位端610bから外に、そして開口部25内へと固定部22を発射するために使用され得る。例えば、プッシャー部材636の管状部分654は、固定部ハウジング634のカニュレーション640内に挿入され、カニュレーション640内で遠位方向に前進し得る。プッシャー部材636の管状部654がカニュレーション640内で前進するとき、プッシャー部材636の遠位端650bは固定部22と接触し、固定部22をアクセス部材606の遠位端610bの方に並進させ、アクセス部材606の遠位端610bの外に発射させる(図32K参照)。
固定部22がアクセス部材606の遠位端610bの外に、かつ開口部25内に発射されるとき、作動ストランド38に張力が適用され得、それによって固定部22が開口部25内で拡張し、標的の解剖学的位置24に対して固定される(図32L参照)。作動ストランド38に張力がかかる間、固定部インサータアセンブリ604の構成要素の1つ以上の力がかけられる場合があり、この力は、張力の方向と実質的に反対、例えば、標的の解剖学的位置24の方にかけられる。固定部22は、開口部25内で拡張及び固定され、固定部インサータアセンブリ604の構成要素は、標的の解剖学的位置24から取り外され得る。
図32Mをここで参照し、固定部ハウジングは、スリーブ660として代わりに設けられてもよく、スリーブは、プッシャー部材636がスリーブ660を担持し、アクセス部材606内に挿入されるように、プッシャー部材636の端部に配置されるように固定部22を担持するように構成される。スリーブ660は、近位端664aと反対の遠位端664bとの間に延びる、円筒形スリーブ本体664を含む場合がある。スリーブ本体664は、アクセス部材606の第2ボア616d内に受容されるような大きさであり得る。スリーブ本体664は、固定部22を解放可能に担持するように構成された、カニュレーション662を画定し得る。例えば、例示される実施形態により、スリーブ660は、固定部22を担持するように構成され、スリーブがプッシャー部材636によって担持されるときに、プッシャー部材636の遠位端650bは、固定部22の近位端に当接する。スリーブ660は更に、固定部22がスリーブ660内に配置されるときに、固定部22は、スリーブがアクセス部材606に対して完全に挿入されるまで、カニュレーション662内で並進に抵抗するような大きさであり得る。スリーブ本体664は更に、例えば、近位端664aにおいて接触面666を画定する場合があり、接触面666は、スリーブ660がアクセス部材606に対して完全に挿入される際に、接触面618に当接するように構成される。例示されるスリーブ660の接触面666は、スリーブ本体664の近位端664aによって画定されるフランジ668によって画定される。
動作中、スリーブ660は、アクセス部材606のカニュレーション612内に挿入され、接触面666及び618が互いに当接するまで、カニュレーション612内で遠位方向に前進し得る。あるいは、スリーブ660は、アクセス部材606のカニュレーション612内に挿入され、スリーブの遠位端664bが、第2ボア616dの遠位端616eに当接するまで、カニュレーション612内で遠位方向に前進し得る。例示される実施形態により、固定部22は、スリーブ660がアクセス部材606に対して完全に挿入されるまで、カニュレーション662内で並進しない。一度スリーブ660がアクセス部材606に対して完全に挿入されると、プッシャー部材636に対する更なる力の適用により、プッシャー部材636の遠位端650bが、よって固定部22が、スリーブ660のカニュレーション662を通じて、かつカニュレーション612を通じて並進し、アクセス部材606の遠位端610bから発射される。一度固定部22がアクセス部材606の遠位端610bから、開口部25へと発射されると、固定部が拡張され、固定部インサータアセンブリ604の構成要素が、上記のように取り除かれる。
ここで図33A〜Cを参照し、挿入器具600’の別の実施形態が例示される。挿入器具600’は、例えば開口部25を形成するために使用される、アクセスアセンブリ602を含み得る。挿入器具600’は更に、固定部インサータアセンブリ604’の構成要素を含む場合があり、これは固定部インサータアセンブリ604の構成要素、例えば、アクセス部材606、並びに固定部ハウジング638及び/又はスリーブ660を含み得る。固定部インサータアセンブリ604’は更に、張力アセンブリ700などの張力アセンブリを含む場合があり、張力アセンブリ700は、固定部22の作動ストランド38に規定の張力特性を適用するように構成されている。
例示される実施形態において、張力アセンブリ700はプッシャー部材702を含み、可動アセンブリは、移動する、例えば、アクセス部材606の遠位端610bに対して所定の距離だけ並進するように構成された、並進部材704などの第1移動部材を含み、更に、プッシャー部材702及び並進部材704に動作可能に連結される回転可能部材706などの第2移動部材を含む場合がり、その結果回転可能部材706の回転により並進部材704がアクセス部材606の遠位端610bに対して、更にプッシャー部材702に対して、所定の距離だけ並進する。以下の記載から、張力アセンブリ700は同様に、作動ストランド38を実質的に規定の距離だけ移動させることが理解される。この点において、張力特性は所定の距離であり得ることが理解されるべきである。
プッシャー部材702は、プッシャー部材636と実質的に同じように構成され得るが、プッシャー部材702は更に、少なくとも1つの、例えば、一対の連結部材708を更に含み、連結部材708は、回転可能部材706により画定される、補完的な連結部材710と干渉し、プッシャー部材702を回転可能部材706に動作可能に連結するように構成され、それにより回転可能部材706はプッシャー部材702に対して回転し得る。例示される実施形態により、プッシャー部材702は、一対の突起部712の形態の一対の連結部材708を画定する場合があり、突起部712は、プッシャー部材702の相対する側部から、横方向Aに沿って延びる共通の回転軸Rに沿って延びる。突起部712は、例えば、開口部714などの、回転可能部材706によって画定される補完的な連結部材710と干渉するように構成され得る。回転可能部材706は、回転軸Rを中心に回転可能であるように構成され得、それによりプッシャー部材702は、回転可能部材706が回転する際に、回転可能部材706に対して静的なままであり得る。
並進部材704は、少なくとも1つの、例えば一対の連結部材708を含む場合があり、連結部材708は、回転可能部材706によって画定される補完的な連結部材710と干渉し、それにより並進部材704を回転可能部材706に動作可能に連結するように構成される。並進部材704は、例えば、長手方向Lに沿って、プッシャー部材702に対して、中立位置と拡張位置との間で遠位方向に並進するように構成され得る。例えば、並進部材704は、回転可能部材706が、回転軸Rを中心に回転し、それによってアクセス部材606の遠位端610bに対して並進する際に、中立位置と拡張位置との間で並進するように構成され得る。
固定部22の作動ストランド38は、例えば、作動ストランド38を並進部材704に付けることによって、並進部材704に解放可能に取り付けられ、それにより、並進部材704がアクセス部材606の遠位端610bに対して近位方向に並進する際に、並進部材704は固定部22の作動ストランド38に張力をかけることができ、それにより、固定部22が開口部25内で拡張する。したがって、並進部材704は、並進部材が所定の距離だけ移動する際に、作動ストランドに張力作動力をかけるため、作動ストランド38に取り付けられるように構成された、把持アセンブリを画定し得ることが理解されるべきである。固定部22が拡張する度合いは、並進部材704によって作動ストランド38にかけられる張力の規模による場合がある。張力の規模は、並進部材704が内部を通じて並進する、中立位置と拡張位置との間の距離による場合がある。したがって、並進部材704が作動ストランド38にかける張力の規模は、並進部材704の中立位置と拡張位置との間の、所定の距離により少なくとも部分的に決定され得る。
中立位置と拡張位置との間の距離は、並進部材704によって画定される連結部材708、及び回転可能部材706によって画定される補完的な連結部材710によって決定され得る。例えば、例示される実施形態により、並進部材704は、一対の突起部716の形態の一対の連結部材708を画定する場合があり、突起部716は、横方向Aに沿って延びる、共通軸に沿って並進部材704の相対する側から延びる。突起部716は、スロット718などの回転可能部材706によって画定される補完的な連結部材710と干渉するように構成され得、各スロット718は、それぞれ相対する近位スロット端部718a及び遠位スロット端部718bの間に延びる。並進部材704は、突起部716が近位スロット端部718aにあるときに、中立位置にあり得、突起部716が遠位スロット端部718bに配置される際に、拡張位置にあり得る。回転軸Rを中心とした、回転可能部材706の回転により、突起部716が、スロット718内において近位スロット端部718aと、遠位スロット端部718bとの間で並進し、それにより並進部材704は、中立位置と拡張位置との間で並進する。
回転可能部材706は、少なくとも1つの、例えば一対の連結部材710を含む場合があり、連結部材710は、プッシャー部材702及び/又は並進部材704により画定される、補完的な連結部材708と干渉するように構成され、それにより、回転可能部材706を、プッシャー部材702及び/又は並進部材704へと動作可能に連結する。例示される実施形態により、回転可能部材706は、一対のプレート状本体部材720を含み、プレート状部材本体720は、プッシャー部材702及び並進部材704の相対する側部上に配置される。各プレート状本体部材720は、内部を通じて画定される開口部714の形態の第1連結部材710と(開口部714はプッシャー部材702の各突起部712を受容するように構成される)、内部を通じて画定される細長いスロット718の形態の第2連結部材710と(スロット718は近位スロット端部718aと遠位スロット端部718bとの間で延び、スロット718は並進部材704の各突起部716を受容するように構成される)を画定する。例示されるスロット718は、近位スロット端部718aと遠位スロット端部718bとの間で線形であるが、スロットはあるいは、他の形状を画定してもよい。例えば、スロット718は湾曲している場合がある。プレート状本体部材720は、例えば、一対のブリッジ要素722によって互いに連結されてもよい。例示される実施形態により、並進部材704は、回転可能部材を実質的に90°回転させることによって、中立位置から拡張位置へと並進させることができる。張力アセンブリ700は、その様々な構成要素の例示される形状に限定されず、張力アセンブリ700の1つ以上の構成要素は、例えば、異なる形状を有する本体部材720など、所望により他の任意の好適な形状で別様に構成されてもよいことが理解される。
挿入器具600’を使用する、代表的な固定部挿入手順により、アクセスアセンブリ602は、標的の解剖学的位置24に開口部25を形成する、及び/又は標的の解剖学的位置24に対してアクセス部材を固定するために、使用され得る。アクセス部材606が固定されると、固定部インサータアセンブリ604’は、固定部22を開口部25内に挿入するために使用され得る。例えば、固定部ハウジング634のシャフト部642は、アクセス部材606のカニュレーション612内に挿入され、接触面618及び646が互いに接触するまで、カニュレーション612内で遠位方向に前進し得る。固定部ハウジング634がアクセス部材606に対して完全に挿入されると、張力アセンブリ700は、アクセス部材606の遠位端610bから外に、そして開口部25内へと固定部22を発射するために使用され得る。例えば、プッシャー部材702の管状部分654は、固定部ハウジング634のカニュレーション640内に挿入され、カニュレーション640内で遠位方向に前進し得る。プッシャー部材702の管状部654がカニュレーション640内で前進するとき、プッシャー部材702の遠位端650bは固定部22と接触し、固定部22をアクセス部材606の遠位端610bの方に並進させ、アクセス部材606の遠位端610bの外に発射させる。
固定部22がアクセス部材606の遠位端610bから、開口部25内へと発射され、張力アセンブリ700は、作動ストランド38に張力を適用し、それによって、固定部22を開口部25内で拡張させ、標的の解剖学的位置24に対して固定されるために使用され得る。回転力を回転可能部材706に適用し、それによって突起部716を近位スロット端部716aから遠位スロット端部716bまで並進させ、かつ、部材704を中立位置から拡張位置まで並進させることにより、作動ストランド38に張力がかけられる。並進部材704が中立位置から拡張位置へと並進すると、並進部材704は張力を作動ストランド38にかけ、それによって固定部22が開口部25内で拡張し、標的の解剖学的位置24に固定される。
回転可能部材706の回転中、固定部インサータアセンブリ604’の構成要素の1つ以上に適用され得、この力は、作動ストランド38上にかかる、張力の方向と実質的に反対の方向、例えば、標的の解剖学的位置24に向かう方向にかけられる。固定部22は、開口部25内で拡張及び固定され、固定部インサータアセンブリ604’の構成要素は、標的の解剖学的位置24から取り外され得る。
ここで図34A〜Cを参照し、挿入器具600’’の更に別の実施形態が例示される。挿入器具600’’は、例えば開口部25を形成するために使用される、アクセスアセンブリ602の突き錐609を含み得る。挿入器具600’’は更に、固定部インサータアセンブリ604’’を更に含む場合があり、これは、アクセス部材606’’、固定部ハウジング638’’及び/又は固定部インサータアセンブリ604のスリーブ660などの、様々な構成要素を含み得る。固定部インサータアセンブリ604’’は更に、張力アセンブリ800などの張力アセンブリを更に含む場合があり、張力アセンブリ800は、固定部22の作動ストランド38に張力を適用するように構成されている。
アクセス部材606’’は、アクセス部材606と実質的に同じように構成され得るが、アクセス部材606’’は更に少なくとも1つの連結部材670を画定し、連結部材670は、固定部ハウジング634’’によって画定される補完的な連結部材670と係合するように構成され、それにより、連結部材670が互いに係合するときに、アクセス部材606’’及び固定部ハウジング634’’は、中央軸Cを中心に大概に回転することを阻止される。例示される実施形態により、アクセス部材606’’は、アクセス部材606’’の外側表面と、その管状部614との間の横断方向Tに沿って、アクセス部材606’’の近位端610aへと延びる、一対のノッチ672の形態の一対の連結部材670を画定し、ノッチ672は、固定部ハウジング634’’によって画定される補完的な連結部材670を受容するように構成される。アクセス部材606’’は更に、少なくとも1つのつなぎ部材674を含む場合があり、つなぎ部材674は、以下により詳細に記載されるように、アクセス部材606’’に反対の回転力をかけることを可能にする。例示される実施形態により、アクセス部材606’’のホルダ部分616は、タブ676の形態の一対のつなぎ部材674を画定し、タブ676は、アクセス部材606’’の相対する側部から、横方向Aに沿って延びる共通軸に沿って延びる。
固定部ハウジング634’’は、固定部ハウジング634と実質的に同じように構成され得、固定部ハウジング634’’は更に少なくとも1つの、例えば複数の連結部材670を画定し、連結部材670は、アクセス部材606’’、及び張力アセンブリ800のプッシャー部材802によって画定される各補完的な連結部材670と係合するように構成され、それにより、各相互連結アセンブリ670はが互いに係合すると、アクセス部材606’’、固定部ハウジング634’’、及びプッシャーアセンブリ802は、中央軸Cを中心に互いに回転することを阻止される。例示される実施形態により、固定部ハウジング634’’は、一対のタブ678及び一対のノッチの形態の複数の連結部材670を画定し、一対のタブ678は、固定部ハウジング634’’の外側表面とその管状部642との間で横方向Tに沿って固定部ハウジング634’’のホルダ部分644の、遠位端644bから延び、タブ678は、アクセス部材606’’により画定されるノッチ672の1つに対応して受容されるように構成され、一対のノッチ672は、固定部ハウジング634’’の外側表面とその管状部642との間で、横方向Tに沿って固定部ハウジング634’’のホルダ部分644の近位端644a内へと延び、ノッチ672は、プッシャー部材802により画定される補完的な連結部材670を受容するように構成される。
例示される実施形態において、張力アセンブリ800はプッシャー部材802を含み、並進部材804は、アクセス部材606’’の遠位端610bに対して並進するように構成され、回転可能部材806は、プッシャー部材802及び並進部材804と動作可能に連結され、その結果回転可能部材806の回転によって並進部材804がアクセス部材606の遠位端610bに対し、かつプッシャー部材802に対して並進する。
プッシャー部材802はプッシャー部材702と実質的に同じように構成され得、プッシャー部材802は更に、少なくとも1つのガイド部材808を更に含み、少なくとも1つのガイド部材808は、並進部材804が中立位置と拡張位置との間で並進する際に、回転可能部材806に対して並進部材804が回転するのを阻止するように構成される。例示される実施形態により、プッシャー部材802は、一対のレール810の形態のガイド部材808を画定し、レール810は、プッシャー部材802の近位端802aと、回転可能部材806の近位端806aとの間で長手方向Lに沿って延びる。例示されるレール810は、長手方向Tに沿って互いに離間している場合がある。
プッシャー部材802更に、少なくとも1つの、例えば複数の連結部材670を画定する場合があり、連結部材670は、固定部ハウジング634’’によって画定される補完的な固定部材670と係合するように構成される。例示される実施形態により、プッシャー部材802は、一対のタブ678の形態の連結部材670を画定することができ、タブ678は、プッシャー部材802の外側表面とその管状部654との間の横方向Tに沿ってプッシャー部材802の遠位端802bから外側に延び、タブ678は、固定部ハウジング634’’によって画定されるノッチ672の対応するものに受容されるように構成される。
プッシャー部材802は、更に、少なくとも1つの、例えば、一対の連結部材812を画定する場合があり、連結部材812は、回転可能部材806により画定される補完的な連結部材814と干渉し、プッシャー部材802を回転可能部材806に動作可能に連結するように構成され、それによって回転可能部材806は、プッシャー部材802に対して回転し得る。例示される実施形態により、プッシャー部材802は、一対の突起部816の形態の一対の連結部材812を画定する場合があり、突起部816は、横方向Aに沿って延びる共通軸に沿って、プッシャー部材702の相対する側部から延びる。突起部816は、例えば、環状の溝828など、回転可能部材806によって画定される、少なくとも1つの補完的な連結部材814と干渉するように構成され得る。回転可能部材806は、回転軸Cを中心に回転可能であるように構成され得、それによりプッシャー部材802は、回転可能部材806が回転する際に、回転可能部材806に対して静的なままであり得る。
並進部材804は、並進部材704と実質的に同じように構成され得、並進部材804は更に、内部を通じて長手方向に延びる、一対の開口部818を更に含み、各開口部818は、並進部材804が、これが並進する際にレール810に沿って進むように、レール810の対応する1つを受容するように構成される。並進部材804は、少なくとも1つの、例えば一対の連結部材812を含む場合があり、連結部材812は、回転可能部材806によって画定される補完的な連結部材814と干渉し、それにより並進部材804を回転可能部材806に動作可能に連結する。並進部材804は、例えば、長手方向Lに沿って、プッシャー部材802に対して、中立位置と拡張位置との間で遠位方向に並進するように構成され得る。例えば、並進部材804は、回転可能部材806が、回転軸Cを中心に回転し、それによってアクセス部材606’’の遠位端610bに対して並進する際に、中立位置と拡張位置との間で並進するように構成され得る。
固定部22の作動ストランド38は、例えば、作動ストランド38を並進部材804に付けることによって、並進部材804に解放可能に取り付けられ、それにより、並進部材804がアクセス部材606’’の遠位端610bに対して近位方向に並進する際に、並進部材804は固定部22の作動ストランド38に張力をかけることができ、それにより、固定部22が開口部25内で拡張する。固定部22が拡張する度合いは、並進部材804によって作動ストランド38にかけられる張力の規模による場合がある。張力の規模は、並進部材804が内部を通じて並進する、中立位置と拡張位置との間の距離による場合がある。したがって、並進部材804が作動ストランド38にかける張力の規模は、並進部材804の中立位置と拡張位置との間の、所定の距離により少なくとも部分的に決定され得る。
中立位置と拡張位置との間の距離は、並進部材804によって画定される連結部材812、及び回転可能部材806によって画定される補完的な連結部材814によって決定され得る。例えば、例示される実施形態により、並進部材804は、一対の突起部820の形態の一対の連結部材812を画定する場合があり、突起部820は、横方向Aに沿って延びる、共通軸に沿って並進部材804の相対する側から延びる。突起部820は、螺旋状の溝830などの回転可能部材806によって画定される補完的な連結部材814と干渉するように構成され、各螺旋状の溝830は、それぞれ相対する近位溝端部830a及び遠位溝端部830bの間に延びる。並進部材804は、突起部820が近位溝端部830aにあるときに、中立位置にあり得、突起部820が遠位溝端部830bに配置される際に、拡張位置にあり得る。中央軸Cを中心とした、回転可能部材806の回転により、突起部820は、近位溝端部830aと遠位溝端部830bとの間の螺旋状の溝830内で並進し、それにより、並進可能部材804は、中央位置と拡張位置との間で並進する。
回転可能部材806は、少なくとも1つの、例えば一対の連結部材814を含む場合があり、連結部材814は、プッシャー部材802及び/又は並進部材804により画定される、補完的な連結部材812と干渉するように構成され、それにより、回転可能部材806を、プッシャー部材802及び/又は並進部材804へと動作可能に連結する。例示される実施形態により、回転可能部材806は、円筒形の本体822を含み、本体は、中央軸Cに沿って内部を通じて延びるカニュレーション824を画定する。カニューレ挿入824は、プッシャー部材802、及び並進部材804を内部に受容するような大きさであり得る。カニュレーションは、内側表面826を画定する。本体822は、環状の溝828の形態の複数の連結部材814及び一対の相対する螺旋状の溝830を画定し、環状の溝828及び螺旋状の溝830は、内側表面826内に延びる。突起部816は、環状の溝828内に捕捉され得、それによって回転可能部材806が回転する際に、プッシャー部材802が回転可能部材806に対して並進することを阻止される。各突起部820は、螺旋状の溝830の各1つに捕捉され得、それによって、回転可能部材806が回転する際に、突起部820が対応する螺旋状の溝830内で並進し、それによって並進部材804が中立位置から拡張位置へと並進する。
螺旋状の溝830は、相対する近位端830aと遠位端830bとの間で延びる。例示される実施形態により、螺旋状の溝830は、対応する可変の溝ピッチを画定し得る。溝ピッチは対応する近位溝端部830aと遠位溝端部830bとの間で減少する場合があり、それにより、回転可能部材806の回転変位の各ユニットにおいて、並進部材804によって作動ストランド38にかけられる張力の規模が、プッシャー部材802からの並進部材804の距離に伴って増加する。張力アセンブリ800は、その様々な構成要素の例示される形状に限定されず、張力アセンブリ800の1つ以上の構成要素は、所望により他の任意の好適な形状で別様に構成されてもよいことが理解されるべきである。
挿入器具600’’を使用する、代表的な固定部挿入手順により、アクセス部材606’’は、標的の解剖学的位置24に開口部25を形成する、及び/又は標的の解剖学的位置24に対してアクセス部材606’’を固定するために、突き錐609と共に使用され得る。アクセス部材606’’が固定されると、固定部インサータアセンブリ604’’は、固定部22を開口部25内に挿入するために使用され得る。例えば、固定部ハウジング634’’のシャフト部642は、アクセス部材606’’のカニュレーション612内に挿入され、接触面618及び646が互いに接触するまで、カニュレーション612内で遠位方向に前進し得る。固定部ハウジング634’’がアクセス部材606’’に対して完全に挿入されると、張力アセンブリ800は、アクセス部材606’’の遠位端610bから外に、そして開口部25内へと固定部22を発射するために使用され得る。例えば、プッシャー部材802の管状部分654は、固定部ハウジング634のカニュレーション640内に挿入され、カニュレーション640内で遠位方向に前進し得る。プッシャー部材802の管状部654がカニュレーション640内で前進するとき、プッシャー部材802の遠位端650bは固定部22と接触し、固定部22をアクセス部材606’’の遠位端610bの方に並進させ、アクセス部材606’’の遠位端610bの外に発射させる。
固定部22がアクセス部材606’’の遠位端610bから、開口部25内へと発射され、張力アセンブリ800は、作動ストランド38に張力を適用し、それによって、固定部22を開口部25内で拡張させ、標的の解剖学的位置24に対して固定されるために使用され得る。回転力を回転可能部材806に適用し、それによって突起部830を近位溝端部830aの対応するものから遠位溝端部830bの対応するものまで並進させ、かつ、並進部材804を中立位置から拡張位置まで規定の距離だけ並進させることにより、作動ストランド38に張力がかけられる。並進部材804が中立位置から拡張位置へと並進すると、並進部材804は張力を作動ストランド38にかけ、それによって固定部22が開口部25内で拡張し、標的の解剖学的位置24に固定される。
回転可能部材806の回転中、回転可能部材806にかけられる回転力と実質的に反対の方向で、タブ676の少なくとも1つに回転力がかけられ、それによって固定部インサータアセンブリ604’’の構成要素が、標的の解剖学的位置24に対して回転することを阻止される。固定部22は、開口部25内で拡張及び固定され、固定部インサータアセンブリ604’’の構成要素は、標的の解剖学的位置24から取り外され得る。
ここで図35を参照し、挿入器具600’’’の更に別の実施形態が例示される。例示される挿入器具600’’’は、アクセスアセンブリ602’’’、及び固定部インサータアセンブリ604’’’を含む、構成要素を含み得る。アクセスアセンブリ602’’’は、突き錐609’’’及びアクセス部材606’’’を含み得る。固定部インサータアセンブリ604’’’は、アクセス部材606’’’、固定部ハウジング638’’’及び/又は固定部インサータアセンブリ604のスリーブ660などの、様々な構成要素を含み得る。固定部インサータアセンブリ604’’’は更に、張力アセンブリ900などの張力アセンブリを更に含む場合があり、張力アセンブリ900は、固定部22の作動ストランド38に張力を適用するように構成されている。張力アセンブリ900は、アクセス部材606’’’の遠位端610bから固定部22を発射するように構成されたプッシャー部材902と、中立位置と拡張位置との間で並進するように構成された並進部材904と、プッシャー部材902及び並進部材904に動作可能に連結されたハンドル部分906であって、これによりハンドル部材906の並進によりプッシャー部材がアクセス部材606’’’の遠位端610bの外に固定部22を発射し、ハンドル部材906の回転が並進部材904を中立位置から拡張位置へと並進させる、ハンドル部材906とを含み得る。
ここで図36A〜Bを参照し、アクセス部材606’’’はアクセス部材606’’と実質的に同じように構成され得、連結部材670は突き錐609’’’又は固定部ハウジング634’’’に対するアクセス部材606’’’の回転を防ぎ、かつ突き錐609’’’又は固定部ハウジング634’’’に対するアクセス部材606’’’の並進を阻止する。例えば、例示される実施形態により、連結部材670は、アクセス部材606’’’の近位端610aに配置される、正方形プレート本体680の形態で設けられる場合があり、プレート本体680は、近位又は上面680a、反対側の遠位又は下面680b、及び4つの側面680cを画定する。プレート本体680は、突き錐609’’’及び/又は固定部ハウジング634’’’により画定される補完的な連結部材670によって解放可能に保持されるように構成され得る。例えば、プレート本体は、傾斜端部680dを画定する場合があり、プレート本体680の上面680aは、その側面680cと交差する。アクセス部材606’’は更に、プレート本体680の下面680bとアクセス部材606’’’の近位端610aとの間で延びる、首部682を画定する場合があり、それによりプレート本体680の下面680bと、アクセス部材606’’’の近位端610aとの間に溝684が画定される。アクセス部材606’’’は、例示される連結部材670に限定されず、アクセス部材606’’’はあるいは、所望により他の任意の好適な連結部材を含み得ることが理解されるべきである。
突き錐609’’’は、突き錐609と実質的に同じように構成され得、突き錐609’’’は更に少なくとも1つの連結部材670を更に画定し、連結部材670は、アクセス部材606’’’により画定される補完的な連結部材670と解放可能に係合するように構成される。例えば、例示される実施形態により、突き錐609’’’の近位端620aは、一対の相対するラッチ部材686の形態で連結部材670を画定する場合があり、ラッチ部材686は、プレート本体680を解放可能に保持するように構成される。各ラッチ部材686は、近位端688aと反対の遠位端688bとの間で延びる、弾力的なラッチアーム688を含み得る。
各ラッチアーム688は枢動部材690を含み、ラッチアーム688がこれを中心に枢動し、例えば、横方向Tと実質的に平行な枢動軸を中心に枢動する。各ラッチアーム688の遠位端688bは突起部692を画定する場合があり、突起部692は、近位又は上面692a、及び傾斜した遠位又は下面690bを画定し、上面692aは、ラッチング部材682がプレート本体680にかけられる際に、プレート本体680の下面680bと当接するように構成される。
動作中、突き錐609’’’の対応する連結部材及びアクセス部材606’’’が係合するように、突き錐609’’’がアクセス部材606’’’内に挿入されると、ラッチ部材686のそれぞれの下面692bがプレート本体680の対応する傾斜縁部680dと当接して傾斜縁部680dに沿って進み、それによって、ラッチアーム688の遠位端688bが対応する枢動部材690を中心に、プレート本体680に対して外側に枢動する。突き錐609’’が更に前進すると、突起部692がプレート部材680の対応する側面680cに沿って、突起部の上面692aがプレート本体680の下面680bを通過するまで進み、この点において突起部は溝684に入り、ラッチアーム688はその元の位置に弾性的に枢動して戻り、それによりラッチアーム688は、プレート本体680の下面680bに当接する突起部692の上面692aと一緒になり、よってプレート本体680を維持する。突き錐609’’’がアクセス部材606’’’に対してかけられるとき、突き錐609’’’が、長手方向Lに沿って、アクセス部材606’’’に対して並進することが防がれ、かつ中央軸Cを中心にアクセス部材606’’’に対して回転することが阻止される。突き錐609’’’は例示される連結部材670に限定されず、突き錐609’’’はあるいは、所望により他の任意の好適な連結部材を画定し得ることが理解されるべきである。
ここで図35及び図37A〜Bを参照し、固定部ハウジング634’’’は固定部ハウジング634’’と実質的に同じように構成され得、ホルダ部分644の遠位端644bに連結部材670が画定され、これは、突き錐609’’’を参照して記載されたように、プレート本体308と係合するように構成された一対のラッチ部材686を含み、それにより、固定部ハウジング634’’’がアクセス部材606’’’に対してかけられるとき、固定部ハウジング634’’’は長手方向Lに沿ってアクセス部材606’’’に対して並進することを阻止され、かつ中央軸Cを中心にアクセス部材606’’’に対して回転することを阻止される。固定部ハウジング634’’’は更に、第2及び第3の連結部材670を更に含む場合があり、第2連結部材は、張力アセンブリ900によって画定される補完的な連結部材670と係合するように構成されて、張力アセンブリ900が固定部ハウジング634’’’に対して回転するのを防ぎ、第3連結部材670は、張力アセンブリ900によって画定される補完的な連結部材670と係合するように構成されて、張力アセンブリが、長手方向Lに沿って固定部ハウジング634’’’に対して並進するのを阻止するが、これは以下で更に詳細に記載される。
固定部ハウジング634’’’は更に、少なくとも1つのガイド部材を画定する場合があり、少なくとも1つのガイド部材は、並進部材904が中立位置と拡張位置との間で並進する際に、並進部材904がハンドル部材906に対して回転することを阻止するように構成される。例示される実施形態により、固定部ハウジング634’’’は、一対のレール694の形態でガイド部材を画定する場合があり、レール694は、長手方向Lに対して実質的に平行な近位方向に延びる。例示されるレール694は、横方向Aに沿って互いに離間し得る。
例示される実施形態において、張力アセンブリ900は、アクセス部材606’’’の遠位端610bから固定部22を発射するように構成された、プッシャー部材902を含み、並進部材904は、中立位置と拡張位置との間でアクセス部材606’’’の遠位端610bに対して並進するように構成され、ハンドル部材906はプッシャー部材902及び並進部材904と動作可能に連結され、これによりハンドル部材906の並進により、プッシャー部材は、アクセス部材606’’’の遠位端610bから固定部22を発射し、ハンドル部材906の回転により、並進部材904は、アクセス部材606’’’の遠位端610bに対して並進し、これにより固定部22の作動ストランド38に張力をかける。
プッシャー部材902は、近位端908aと反対側の遠位端908bとの間で延びる、管状プッシャー部材本体908を含む場合がある。プッシャー部材本体908は、上記のような大きさであり得、それによりプッシャー部材本体908の遠位端908bは、固定部ハウジング634’’’内の固定部22と接触することができ、固定部22をアクセス部材606’’’の遠位端610bから発射させる。プッシャー部材902は、並進部材904、特にその遠位本体部分910bに連結され得る。
並進部材904は、少なくとも1つの、例えば一対の連結部材914を画定する場合があり、連結部材914は、ハンドル部材906によって画定される、補完的な連結部材916と干渉するように構成され、それによって並進部材904を回転可能部材906に動作可能に連結し、それによって、並進部材904は、ハンドル部材906が中央軸Cを中心に回転するときに、例えば、長手方向Lに沿って、アクセス部材606’’’の遠位端610bに対して中立位置と拡張位置との間で近位方向に並進する。
例えば、例示される実施形態により、並進部材904は、一対の突起部918の形態の一対の連結部材914を画定する場合があり、突起部918は、横方向Aに沿って延びる、共通軸に沿って並進部材904の相対する側から延びる。突起部918は、相対する螺旋状の溝920などのハンドル部材906によって画定される補完的な連結部材916と干渉するように構成され得、各螺旋状の溝920は、それぞれ相対する近位溝端部920aと遠位溝端部920bとの間に延びる。並進部材904は、突起部918が近位溝端部920bにあるときに、中立位置にあり得、突起部918が近位溝端部920aに配置される際に、拡張位置にあり得る。
ここで図37B〜39を参照し、例示される実施形態において、ハンドル部材906は、中央軸Cに沿って内部を通じた中央ボア924を画定する、ハンドル本体922を含む。ボア924は、内部に並進部材904を受容するような大きさであり得る。ボア924は、内側表面926を画定する。本体922は、一対の相対する螺旋状の溝920の形態の複数の連結部材916を画定し、螺旋状の溝920は内側表面926内に延びる。各突起部918は、螺旋状の溝920の各1つに捕捉され得、それによって、回転可能部材906が回転する際に、突起部918が対応する螺旋状の溝920内で並進し、それによって並進部材904が中立位置から拡張位置へと並進する。
螺旋状の溝920は、相対する近位溝端部920aと遠位端920bとの間で延びる。例示される実施形態により、螺旋状の溝920は、対応する可変の溝ピッチを画定し得る。溝ピッチは対応する近位溝端部920aと遠位端920bとの間で減少する場合があり、それにより、ハンドル部材906の回転変位の各ユニットにおいて、並進部材904によって作動ストランド38にかけられる張力の規模が、プッシャー部材902からの並進部材904の距離に伴って増加する。
例示される実施形態により、並進部材904は、定着部材として構成され得る。例えば、並進部材904は、特定の規模の引張応力が並進部材904にかけられると、機能停止するように構成され、作動ストランド38を解放する。定着部材として構成される、並進部材の代表的な実施形態において、並進部材904は、近位本体部分910a及び近位本体部分910bを含む、二部構成並進部材本体910を有し得る。近位本体部分910a及び遠位本体部分910bは、互いに解放可能に連結され得、それによって近位本体部分910a及び遠位本体部分910bは、1つの本体910として、規定の規模の張力が並進部材本体910にかかるまで並進し、この点において、遠位本体部分910bは、近位本体部分910aから分離され得る。この点において、所定の張力特性は、規定の規模の張力を有し得ることが理解されるべきである。少なくとも1つの作動ストランド38にかかる規定の規模の張力は、中立位置と拡張位置との間の並進部材904の移動距離により少なくとも部分的に規定され得る。並進部材本体910、換言すれば、近位本体部分910a及び遠位本体部分910bは、長手方向Lに沿って内部を通じて延びる、一対の開口部912を画定する場合があり、開口部912は、内部にレール694を受容するように構成され、それによって並進部材910は、長手方向のレール694に沿って並進することができる。
固定部22の作動ストランド38は、例えば、作動ストランド38を近位本体部分910aと遠位本体部分910bとの間に挟むことにより、並進部材904に解放可能に取り付けられ、それにより、並進部材904がアクセス部材606’’の遠位端610bに対して近位方向に並進する際に、並進部材904は固定部22の作動ストランド38に張力をかけることができ、それにより、固定部22が開口部25内で拡張する。例えば、例示される実施形態により、作動ストランド38は、それぞれ近位本体部分910aの及び遠位本体部分910bの面する表面911aと911bとの間に捕捉され得る。固定部22が拡張する度合いは、並進部材904によって作動ストランド38にかけられる張力の規模による場合がある。作動ストランド38にかかる張力は、並進部材904と、アクセス部材606’’の遠位端610bとの間の距離と共に規模が増加し得る。
例示される実施形態により、近位本体部分910aは、突起部918を画定する場合があり、プッシャー部材902の近位端902aは、遠位本体部分910bに連結され得る。近位本体部分910a及び遠位本体部分910bは、少なくとも1つの破断部材を使用して互いに連結され得る。例えば、例示される実施形態において、近位本体部分910aは、近位本体部分910aから遠位方向に延びる、一対の相対する弾力的なフラップ928を画定し、各フラップ928は、剪断タブ930の形態の破断部材を画定する。遠位本体部分910bは、相対する棚部932の補完的な対を画定する場合があり、各棚部932は、近位本体部分910a及び遠位本体部分910bが、その間に挟持される作業ストランド38と組み合わされる際に、内部に剪断タブ930の各1つを受容するように構成される。
ハンドル部材906のボア924は、並進部材がボア924内に担持される際に、フラップ928が外側に付勢し得ないように、弾力的なフラップ928が遠位本体部分910に対して固定されるような、大きさであり得る。したがって、並進部材904が並進して、並進部材904に張力がかかる際に、剪断タブ930は、棚部932に対して付勢され得る。剪断タブ930は、張力の規模が規定の解放圧力と等しくなるまで、例えば、張力の規模が規定の解放圧力規模に達するように並進部材904がアクセス部材606’’の遠位端610bから一定の距離まで並進するときまで、棚部により剪断力に抵抗するように構成され得、この時点において、剪断タブ930は棚部932によって剪断され、これによって近位本体部分910a及び遠位本体部分910bが分離して、並進部材904から作動ストランド38を解放する。好ましくは、並進部材904により作動ストランド38にかけられる張力の規模は、並進部材904が拡張位置へと並進する前に、規定の分離力値を上回る。
ここで図37A〜39を参照し、挿入器具600’’’は、固定部ハウジング634’’’に対するハンドル部材906の長手方向位置により、少なくとも2つの別個の動作モードにおける動作のために構成され得る。例えば、例示される実施形態により、挿入器具600’’’は最初に、固定部発射モードで動作するように構成され、このとき張力アセンブリ900は、固定部ハウジング634’’’に対して格納位置又は近位にある。張力アセンブリ900が、格納位置にあるとき、ハンドル部材906によって画定される連結部材670は、固定部ハウジング634’’’によって画定される補完的な第2連結部材670と係合し得る。より具体的に、ハンドル部材906の遠位端906bは、ハンドル部材906の相対する側の一対の弾力的タブ934の形態の連結部材670を画定し、タブ934は、長手方向Lに沿って、固定部ハウジング634’’’の相対する側部から延びる一対の溝696の形態の、固定部ハウジング634’’’によって画定される、補完的な連結部材670内に配置される。各タブ934の遠位端934bは、溝696の底部表面696a内に画定される対応する補完的ノッチ696b内に受容されるように構成される、突起部936を画定する場合があり、それにより、張力900が固定部ハウジング634’’’に対して格納位置にあるとき、これは、突起部936を対応するノッチ696bから突起部936を離脱させるために十分な並進力が張力アセンブリ900にかけられるまで、その位置に留まる。
張力アセンブリ900が、固定部ハウジング634’’’に対して遠位方向に並進するとき、プッシャー部材902は、固定部ハウジング634’’’内で遠位方向に並進し、それによって固定部22が、アクセス部材606’’’の遠位端610bから発射される。張力アセンブリ900が固定部ハウジング634’’’に対して遠位方向に完全に並進されるとき、挿入器具600’’’は、第2動作モードで操作され得る。
固定部ハウジング634’’’は、挿入器具600’’’が、第2動作モードで動作することを可能にするように構成された、第3連結部材670を画定し得る。より具体的に、固定部ハウジング634’’’は、固定部ハウジング634’’’のホルダ部分644の遠位端644bに隣接するように配置された、環状の溝698の形態の第3連結部材670を画定する場合があり、溝698は、内部に突起部936を受容するような大きさである。挿入器具600’’’が第2の固定部拡張モードで動作可能であるように、突起部936が溝698内に受容されるとき、ハンドル部材906は、固定部ハウジング634’’’に対して自由に回転する。したがって、挿入器具600’’’が固定部拡張モードで動作するとき、並進部材904は、アクセス部材606’’’の遠位端610bに対して並進する場合があり、それによって作動部材に張力を適用し、開口部25内で固定部を拡張する。固定部ハウジング634’’’は、例示される連結部材670に限定されず、固定部ハウジング634’’’は、代わりに、所望により他の任意の好適な連結部材であり得ることが理解されるべきである。張力アセンブリ900は、その様々な構成要素の例示される形状に限定されず、張力アセンブリ900の1つ以上の構成要素は、所望により他の任意の好適な形状で別様に構成されてもよいことが更に理解されるべきである。
挿入器具600’’’を使用する、代表的な固定部挿入手順により、アクセス部材606’’’は、標的の解剖学的位置24に開口部25を形成する、及び/又は標的の解剖学的位置24に対してアクセス部材606’’’を固定するために、突き錐609’’’と共に使用され得、本明細書において他所に記載される。アクセス部材606’’’が固定されると、固定部インサータアセンブリ604’’’は、固定部22を開口部25内に挿入するために使用され得る。例えば、固定部ハウジング634’’’のシャフト部642は、アクセス部材606’’’のカニュレーション612内に挿入され、ラッチ部材686がプレート本体680に係合するまでカニュレーション612内で遠位方向に前進し、それにより固定部ハウジング634’’’をアクセス部材606’’’に対して固定する。固定部ハウジング634’’’が、アクセス部材606’’’に対して完全に挿入されると、アクセス部材606’’’の遠位端610bから、開口部25へと固定部22を発射するため、固定部ハウジング634’’’に対して張力アセンブリ900を遠位方向に並進させることにより挿入器具600’’’が固定部発射モードで動作できる。
固定部22がアクセス部材606’’’の遠位端610bから発射され、ハンドル部材906が固定部ハウジング634’’’に対して完全に並進され、よって挿入器具600’’’が固定部拡張モードで動作可能であるとき、ハンドル部材906が回転され得、並進部材904を並進させ、これにより固定部の作動ストランド38に張力が適用される。張力の規模が、並進部材904の規定の解放力に達するとき、並進部材904の近位本体部分910a及び遠位本体部分910bは、互いに分離することができ、それにより張力アセンブリ900から作動ストランド38を解放する。
ハンドル部材906の回転中、ハンドル部材906にかけられる回転力と実質的に反対の方向で、タブ676の少なくとも1つに回転力がかけられ、それによって固定部インサータアセンブリ604’’’の構成要素が、標的の解剖学的位置24に対して回転することを阻止される。固定部22は、開口部25内で拡張及び固定され、固定部インサータアセンブリ604’’’の構成要素は、標的の解剖学的位置24から取り外され得る。
ここで一般的に図40A〜43を参照し、定着部材として機能するように構成される並進部材の別の実施形態が例示される。より具体的に、第1の別の並進部材1000が図40Aに表される。例示される実施形態により、並進部材1000は、挿入本体部分1002aを受容するように構成された、基部本体部分1002bを含む、二部構成並進部材本体1002を画定する。挿入本体部分1002aは、一対の弾力的なジョー1004を画定する場合があり、各ジョー1004は少なくとも1つの歯1006を担持し、歯1006は、互いに干渉して、その間に作動ストランド38を解放可能に捕捉するように構成される。挿入本体部分1002aは、剪断棚部1008を画定する場合があり、剪断棚部1008は、並進部材本体部分1002にかけられる張力の規模が規定の解放圧力規模を超えるとき、基部本体部分1002bによって挿入本体部分1002aから剪断されるように構成され、これにより挿入本体部分1002aは、基部本体部分1002bから解放される。挿入本体部分1002aが基部本体部分1002bから解放されるとき、弾力的ジョー1004が分離し、それによって作動ストランド38を分離し得る。挿入本体部分1002aは更に、一対の突起部1012の形態の連結部材を画定する場合があり、突起部1012は、螺旋状の溝920などの、ハンドル部材906により画定される、補完的な連結部材と干渉するように構成される。
ここで図40Bを参照し、別の代替的な並進部材1100が表される。例示される実施形態により、並進部材1100は、挿入本体部分1102bを受容するように構成された、基部本体部分1102aを含む、二部構成並進部材本体1102を画定する。挿入本体部分1102bは、一対の弾力的なジョー1104を画定する場合があり、各ジョー1104は少なくとも1つの歯1106を担持し、歯1106は、互いに干渉して、その間に作動ストランド38を解放可能に捕捉するように構成される。本体1102は、基部本体部分1102aの少なくとも一部を通じて延び、挿入本体部分1102b内に延びる、ボア1108を画定し得る。並進部材1100は剪断ピン1110を含み、これはボア1108内に挿入される大きさであり、並進部材本体1102にかかる張力の規模が規定の解放圧力規模を超えるときに、挿入本体部分1102bと基部本体部分1102aとの間で剪断されるように構成され、それにより挿入本体部分1102bが基部本体部分1102aから解放される。挿入本体部分1102bが基部本体部分1102aから解放されるとき、弾力的ジョー1104が分離し、それによって作動ストランド38を分離し得る。挿入本体部分1102bは更に、一対の突起部1112の形態の連結部材を画定する場合があり、突起部1112は、螺旋状の溝920などの、ハンドル部材906により画定される、補完的な連結部材と干渉するように構成される。
ここで図41A〜Bを参照し、更に別の代表的な並進部材1200が表される。例示される実施形態により、並進部材1200は、挿入本体部分1202bを実質的に包囲するように構成された、基部本体部分1202aを含む、二部構成並進部材本体1202を画定する。挿入本体部分1202bは、一対の弾力的なジョー1204を画定する場合があり、各ジョー1204は少なくとも1つの歯1206を担持し、歯1206は、互いに干渉して、その間に作動ストランド38を解放可能に捕捉するように構成される。挿入本体部分1202aは、剪断棚部1208を画定する場合があり、剪断棚部1208は、並進部材本体部分1202にかけられる張力の規模が規定の解放圧力規模を超えるとき、基部本体部分1202bによって挿入本体部分1202aから剪断されるように構成され、これにより挿入本体部分1202bは、基部本体部分1202aから解放される。挿入本体部分1202bが基部本体部分1202aから解放されるとき、弾力的ジョー1204が分離し、それによって作動ストランド38を分離し得る。挿入本体部分1202bは更に、一対の突起部1212の形態の連結部材を画定する場合があり、突起部1212は、螺旋状の溝920などの、ハンドル部材906により画定される、補完的な連結部材と干渉するように構成される。
ここで図42Bを参照し、更に別の代替的な並進部材1300が表される。例示される実施形態により、並進部材1300は、挿入本体部分1302bを受容するように構成された、基部本体部分1302bを含む、二部構成並進部材本体1302を画定する。基部本体部分1302aは、首部1308に固定される補完的な球形部材1306を内部に受容するように構成された、球形ポケット1304を画定する場合があり、首部1308は挿入本体部分1302bから延びる。球形ポケット1304は、球形部材1306を、弾力的なボール及びソケット圧力嵌めで受容するように構成され、作動部材38がその間で解放可能に捕捉される。球形ポケット1304内における球形部材1306のフィットは、並進部材本体1302にかかる張力の規模が規定の解放圧力規模を超える際に、球形部材1306が球形ポケット1304から解放され、それにより作動ストランド38を解放するように、調整され得る。挿入本体部分1302bは更に、一対の突起部1310の形態の連結部材を画定する場合があり、突起部1310は、螺旋状の溝920などの、ハンドル部材906により画定される、補完的な連結部材と干渉するように構成される。
ここで図43を参照し、更に別の代替的な並進部材1400が表される。例示される実施形態により、並進部材1400は、遠位本体部分1402及び近位本体部分1404を含む二部構成並進部材を画定し、遠位本体部分1402は、内部を通じたボア1406を画定し、ボア1406は内部に近位本体部分1404の少なくとも一部を受容するような大きさである。近位本体部分1404は更に、少なくとも1つ、例えば複数の弾力的脚部1408を画定する場合があり、これは近位本体部分1404から遠位方向に延び、脚部1408は、脚部1408の収斂する遠位端1408bのものよりも大きな断面寸法を有する、ヘッド1410を画定するように収斂した、対応する遠位端1408bを画定し、ヘッド1410は、ボア1406内に圧力嵌めにより配置される大きさである。遠位脚部端部1408bのそれぞれは、更に少なくとも1つの歯1412を画定する場合があり、歯1412は、互いに相互作用して、その間に作動ストランド38を解放可能に捕捉するように構成される。
遠位本体部分1402は更に、一対の突起部1414の形態の連結部材を画定する場合があり、突起部1414は、螺旋状の溝920などの、ハンドル部材906により画定される、補完的な連結部材と干渉するように構成される。並進部材1400は更に、ばね1416を含む場合があり、ばね1416は、それぞれ近位本体部分1404及び遠位本体部分1402との間に配置され、ばね1416は、近位端1402と遠位端1404とを互いに離すように、長手方向Lに沿って付勢するように構成される。
動作中、並進部材1400が、アクセス部材606’’’の遠位端610bに対して近位方向に並進するとき、遠位本体部分1402は、近位本体部分1404が作動ストランド38にかける張力に対して実質的に反対方向に沿って、ばねに力をかける。ばねが加える力は、本体部分1402にかかる張力の規模が既定の解放圧力規模を超える際に、ヘッド1410が遠位本体部分1402の遠位端から外に推進され、それによって脚部1408の遠位端1408bが互いに対して弾力的に広がり、作動ストランド38を解放するように、調整され得る。
図44A〜Cを参照し、上記の並進部材704、804などの、並進部材に作動部材38を固定するように構成された、クリート1500が例示される。例示される実施形態により、クリート1500は、円筒状のクリート本体1502を含む。クリート本体1502は、少なくとも1つの半径方向のスリット1504を画定する場合があり、半径方向のスリットは、作動部材38の少なくとも一部を内部に受容するような大きさである。例示されるものは、一対の相互接続された半径方向のスリット1504を画定する。例示される実施形態により、例示される作動部材38は、作動部材38の第1部分を一対の第1スリット1504内に配置し、その後作動部材38の第2部分を残りのスリット1504内に配置することによって、クリート内に固定され得る。
ここで図45を参照し、別の実施形態により構成される挿入器具2000は、固定部22a及び22b(図1A参照)の第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bなどの少なくとも1つの固定部本体を、対応する標的の解剖学的構造24(図1A参照)に供給するように構成される。例示される実施形態により、解剖学的構造24は、骨又は所望による別の解剖学的構造であり得る。例えば、骨は皮質骨、海綿状部分、骨髄管、又はこれらの組み合わせであり得る。したがって、固定部本体は、骨の皮質壁部に、骨の海綿状部分に(皮質から離間した、又は皮質壁部に接した)に注入され得、かつ骨が長骨であるときは、固定部22a〜bが長骨の髄管内に注入される場合がある。
挿入器具2000は、長手方向Lに実質的に沿って延び、近位端2004、及び長手方向軸2002に沿って近位端2004から離間した反対側の遠位端2006を画定する、長手方向軸2002に沿った細長いものとして例示される。したがって、用語「遠位」及び「近位」及びその派生語はそれぞれ、遠位端2006及び近位端2004により近い、空間的配置を指すことが理解されるべきである。更に、方向に関する用語「遠位方向に」及び「近位方向に」、並びにその派生語は、それぞれ、近位端2004から遠位端2006に向かって延びる遠位方向、及び遠位端2006から近位端2004に向かって延びる近位方向を指す。挿入器具2000は更に、長手方向Lと実質的に垂直な横方向A、並びに長手方向L及び横方向Aと実質的に垂直な横断方向Tに沿って延びる。用語「外側」及び「内側」並びにその派生語はそれぞれ、特に指示されない限り、長手方向軸2002から離れる方向、及びこれに向かう方向を指す。
挿入器具2000は、第1又は内部本体2008、並びに第2又は外側本体2010を含み得る、ハウジング2007を含む。例示される実施形態により、内側本体2008は、外側本体2010により支持されるか、又は少なくとも内部に一部が配置される。例えば、内部本体2008は、外側本体2010により摺動自在に支持され得、それによって内部本体2008は、外側本体2010に対して近位方向及び遠位方向の両方に摺動可能である。内部本体2008は、対応する標的位置24a〜bに開口部23を形成するように構成され、これらはそれぞれ固定部本体28a及び28bを受容するように構成される。外側本体2010は、カニューレ2012などのアクセス部材を含み、これは、対応する標的位置24a及び24bの開口部23内に少なくとも一部が選択的に挿入されるように構成された遠位端2014を画定する。カニューレ2012は更に、対応する解剖学的構造24内の対応する開口部23内に固定部本体28a及び28bを発射するように構成される。
挿入器具2000は更に、固定部ハウジング2015を含み、これは固定部カートリッジ2016として構成され得、これは外側本体2010などのハウジング2007によって支持され、固定部本体28a及び28bなどの、固定部22a及び22bの少なくとも一部を解放可能に担持するように構成される。カートリッジ2016は、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bをカニューレ2012と選択的に位置合わせするために、外側本体2010により可動に支持され得る。内部本体2008は、カニューレ2012と動作可能に位置合わせされた、プッシャー部材2022(図46参照)を含み、それによりプッシャー部材2022は、カニューレ2012を通じて挿入されるように構成される。例えば、例示される実施形態により、プッシャー部材2022は、カートリッジ2016を通じて駆動され、位置合わせされた固定部に付勢力をかけ、位置合わせされた固定部をカートリッジ2016から、カニューレ2012の遠位端2014の外に発射するように構成される。
挿入器具2000は、外側本体2010などのハウジング2007によって支持され、対応する作動ストランド38a及び38b(図1A参照)の少なくとも一方又は両方に解放可能に選択的に接続するように構成され、取り付けられた作動ストランドに既定の張力特性を適用し、その第1構成から拡張構成へと上記の方法で対応する固定部本体を作動する、張力アセンブリ2020を含む。例えば、既定の張力特性は、張力アセンブリ2020の既定の移動距離によって少なくとも部分的に既定され得、これによって2020が第1作動ストランド38a及び第2作動ストランド38bに選択的に(例えば、個別に)張力作動力をかけて、対応する固定部本体28a及び28bを、その対応する第1構成からその対応する拡張構成へと作動する。
内部本体2008、外側本体2010、固定部ハウジング2015、及び張力アセンブリ2020はここでより詳細に記載される。
特に、図46〜48Cを参照し、内部本体2008は、近位端2008a及び反対の遠位端2008bを画定し、プッシャー部材2022及び後退した開口部形成部材2024を含む。例えば、開口部形成部材2024は、第1又は後退位置(図47C)と第2又は拡張位置(図48C)との間で、プッシャー部材2022に対して可動である。内部本体2008はしたがって、開口部形成部材2024の後退位置に対応する第1位置(図47C)と、開口部形成部材2024の拡張位置と対応する第2位置(図48C)との間で解放可能に可動であるように構成された、作動装置2009を含む。したがって、作動装置2009が第1位置と第2位置との間で動くと、作動装置2009が開口部形成部材2024を、同様に、後退位置と拡張位置との間で動かす。
プッシャー部材2022は、近位端2022a及び反対の遠位端2022bを画定し、開口部形成部材2024は、近位端2024a及び反対の遠位端2024bを画定する。以下でより詳細に記載されるように、開口部形成部材2024が後退位置にあるとき、遠位端2024bは、プッシャー部材2022の遠位端2022bに対して近位に配置される。したがって、プッシャー部材2022の遠位端2022aは、内部本体2008の遠位端2008bを画定し、固定部本体を外側本体2010の外に押し出すように構成される。開口部形成部材2024が拡張位置にあるとき、遠位端2024bが、プッシャー部材2022の遠位端2022aに対して遠位に配置され、したがって、内部本体2008の遠位端2008bを画定する。したがって、開口部形成部材2024の遠位端2024bは、標的位置24に開口部23(図1A〜B参照)を形成するように構成される。
プッシャー部材2022は、プッシャー本体、例えばカニューレ2026、及びカニューレ2026から近位方向に延びるハンドル2028を含み得る。例えば、カニューレ2026は、ハンドル2028に取り付けられた近位端2026aと、プッシャー部材2022の遠位端2022bを画定し得る遠位端2026bを画定し得る。ハンドル2028は、挿入器具2000の近位端2004を画定し得る。例示される実施形態により、ハンドル2028は首部2029、及び少なくとも1つの、例えば、首部2029から反対の横方向Aに延びる、一対の外側係合表面2030を含み得る。外側係合表面2030は、内側本体2008を外側本体2010に対して並進させるとき、更に後退位置と拡張位置との間で開口部形成部材2024を作動するとき、例えば、ユーザーにより主導で係合されるように構成される。ハンドル2028は、カニューレ2026に、例えば一体的に又は別個に取り付けられ得ることが理解されるべきである。例示される実施形態において、プッシャー部材2022は、ピンなどの取り付け部材2032を含み、これは、ハンドル2028をカニューレ2026にしっかりと取り付けるために、首部2029などのハンドル2028の少なくとも一部を通じて、カニューレ2026の近位端2026a内へと横方向に延びる。プッシャー部材2022は、スロット2034などの第1係合部材を画定する場合があり、これは例えば、遠位端2026bにおいてカニューレ2026内へと横方向Tに延びる。スロット2034は、開口部形成部材2024が、プッシャー部材2022に対して、後退位置と拡張位置との間で並進することを可能にするために、長手方向Lに十分な長さを有し得る。
開口部生成部材2024は、近位端2036a及び遠位端2036bを画定するシャフト2036を含む。遠位端2036bは、開口先端部2038を画定するようにテーパ状であり、これは、突き錐先端部、ドリル先端部、トロカール先端部、又は任意の別用に構成された開口先端部として構成され得る。シャフト2036は、シャフト2036がカニューレ2026内で可動であるように、プッシャー部材2022のカニューレ2026を通じて少なくとも一部が延びるような大きさである。開口部形成部材2024は更に、例えば、シャフト2036から、横方向Tに突出し、プッシャー部材2022のスロット2034を通じて外に延びるような大きさである、スライダー2040を更に含む。スロット2034は、スライダー2040のものと実質的に等しい厚さを画定する場合があり、それにより開口部形成部材2024は、プッシャー部材2022に対する回転を少なくとも制限するか又は阻止される。開口先端部2038は、スライダー2040に対して遠位に配置され得る。
上記のように、内部本体2008は、第1位置と第2位置との間で可動な、作動装置2009を含み、これによって開口部形成部材2024は、それぞれ後退位置と拡張位置との間で動く。例示される実施形態により、開口部形成部材2024は、シャフト2036の近位端2036aから延びる、第1作動部材2042を含む。例えば、第1作動部材2042は、作動部材2044及び、作動装置本体2044から外に延びる、タブ2046として構成される、ラッチ部材の形態の第1固定部材を含む。プッシャー部材2022は、各第1位置及び第2位置の、第1作動部材2042と選択的に係合するように構成された、第2作動部材2048を画定する。例示される実施形態により、第2作動部材2048は、例えば、ハンドル2028などのプッシャー部材2022によって画定される、ポケット2050として構成される、留め具部材の形態の第2固定部材を含む。ポケットは、タブ2046を受容するような大きさである。
ポケット2050は、第1又は近位部2050a、第2又は遠位部分2050b、及び近位部2050aと遠位部2050bとの間で延びる、長手方向に細長い中央部2050cを含む。近位部2050a及び遠位部2050bは、中央部2050cから、例えば、横方向Lに沿ってオフセットされており、互いに位置合わせされ得る。近位部2050a及び遠位部2050b、並びに中央部2050cはタブ2046を受容するような大きさであり、タブ2046が近位部2050aから中央部2050cに可動であり、更に中央部2050cから遠位部2050bへと可動である。タブ2046は更に、遠位部2050bから中央部2050cへと可動であり、更に、中央部2050cから近位部2050aへと可動である。
タブ2046はスライダー2040と機械的に連動しており、それによってスライダー2040とカニューレ2026との間の接触が捻り力であり得るばね力を生成し、これがタブ2046を付勢して、中央部2050cから近位部2050a及び遠位部2050bに向かう方向に沿って横方向に回転又は移動させ、かつタブ2046が近位部2050a及び遠位部2050bを中央部2050cに移動する際にシャフト2036の回転に抵抗し、シャフト2036を付勢して回転させ、タブ2046を、中央部2050cから、選択的に近位部2050a及び遠位部2050bに移動させる。捻り力は、シャフト2036の剛性、及びスライダー2040とタブ2046との間の長手方向の長さに、少なくとも部分的に依存し得る。したがって、内部本体2008は、作動装置2009を第1位置及び第2位置内に付勢するばね部材を画定し得る。ばね部材は、例示されるようにプッシャー部材2022及び開口部形成部材2024と一体であり得、又はタブ2046が、近位部2050a及び近位部2050bとそれぞれ位置合わせされる際に、タブ2046をポケット2050の中央部2050cから近位部2050a及び遠位部2050bへと選択的に付勢するように構成されるように、別個の構造であってもよい。
ここで特に図47A〜Cを参照し、タブ2046がポケット2050の近位部2050a内に配置されると、作動装置2009は第1位置に解放可能に固定され、シャフト2036の遠位端2036b及びしたがって開口先端部2038は陥没しているか又は、プッシャー部材2022のカニューレ2026の遠位端2026bに対して近位にある。カニューレ2026の遠位端2026bは、内部本体2008の遠位端2008bを画定する。タブ2046は、スライダー2040とカニューレ2026との間の係合により画定されるばね力に逆らって、ポケット2050の近位部2050aから中央部2050cへと矢印2052の方向に沿って付勢され得る。遠位付勢力は、矢印2054の方向に沿ってタブ2046にかけられる場合があり、これによって、タブ2046は、中央部2050cに沿って、近位部2050aと位置合わせされた第1位置から、遠位部2050bと位置合わせされた第2位置へと遠位方向に移動し、これにより作動装置2009を第1位置へと戻す。タブ2046が中央部2050cに沿って移動すると、スライダー2040はスロット2034に沿って移動する。
ここで図48A〜Cを参照し、ばね力はタブ2046をポケット2050の遠位部2050bへと付勢し、それにより作動装置2009は第2位置に解放可能に固定される。タブ2046がポケット2050の遠位部2050bに配置されるとき、シャフト2036の遠位端2036b、及びしたがって開口先端部2038が拡張する又はプッシャー部材2022のカニューレ2026の遠位端2026bに対して遠位に配置される。したがって、開口先端部2038は、内側本体2008の遠位端2008bを画定する。タブ2046は、スライダー2040とカニューレ2026との間の係合により画定されるばね力に逆らって、ポケット2050の遠位部2050bから中央部2050cへと矢印2052の方向に沿って付勢され得る。近位付勢力はその後、矢印2058の方向に沿ってタブ2046にかけられる場合があり、これによって、タブ2046は、中央部2050cに沿って、遠位部2050bと位置合わせされた第2位置から、遠位部2050aと位置合わせされた第2位置へと近位方向に移動し、これにより作動装置を第1位置へと戻す。ばね力は、タブ2046を近位部2050bに付勢し、作動装置2009が第1位置に解放可能に固定される。
作動装置2009は、所望の任意の好適な実施形態に従って構成され得ることが理解されるべきである。例えば、開口部形成部材2024の第1作動部材2042は、ラッチ部材として構成され、第2プッシャー部材2022の第2作動部材2048は、上記の留め具部材として構成されるが、開口部形成部材2024の第1作動部材2042はあるいは留め具部材として構成されてもよく、プッシャー部材2022の第2作動部材2048はあるいは、ラッチ部材として構成されてもよい。
図45を再び参照し、外側本体2010は、支持部材2060、及び支持部材2060から遠位方向に延びるカニューレ2012として構成されるアクセス部材を含む。支持部材2060は、更にハンドル2059を含み得る。図51Aに例示されるように、支持部材2060は、第1又は上方支持部材部分2060a、及び上方支持部材部分2060aに取り付けられるように構成される第2又は下方支持部材部分2060bを含む。支持部材部分2060a、2060bの一方又は両方が、支持部材2060の長手方向長さに沿って延びるカニューレ2011の少なくとも一部を画定し得る。カニューレ2011は、外側本体2010のカニューレ2012と位置合わせされる。したがって、カニューレ2011は、外側本体2010の第1又は近位カニューレと称される場合があり、カニューレ2012は、第1カニューレ2011と位置合わせされた、外側本体2010の第2又は遠位カニューレと称される場合がある。外側本体2010のカニューレ2012は、プッシャー部材2022のカニューレ2026を受容するような大きさである。外側本体2010は更に、例えば、横方向Tで、カニューレ2012へと延びる、スロット2034を画定する。スロット2034は、開口部形成部材2024のスライダー2040を受容するような大きさであり、それにより内側本体2008は、相対回転運動を伴って、外側本体2010に実質的に回転可能に固定される。例えば、開口部形成部材2024のシャフト2036によって画定される捻れバネ力、及びスライダー2040とスロット2034との間の係合は、外側本体2010に対して内側本体2008の回転移動に抵抗する。外側本体は更に、横方向Aに沿って、少なくとも支持部材2060内へと、例えばこれを通じて延びるポケット2013を画定する。ポケット2013はカートリッジ2016を受容するような大きさであり、それによりカートリッジ2016はハウジング2007、及び特に外側本体2010に対して可動であり、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bを、内側本体2008のプッシャー部材2022、及び外側本体2010のカニューレ2012と選択的に位置合わせする。
図49A〜Bをここで参照し、カートリッジ2016は、第1カニューレ2011と第2カニューレ2012との間の位置の外側本体2010のポケット2013(図50A参照)に支持されるように構成された、カートリッジハウジング2064を含む。カートリッジハウジング2064は、カートリッジハウジング2064を通じて長手方向に延びる複数の容器2066a〜cなどの少なくとも1つの容器を画定し得る。例示される実施形態により、第1容器2066aは、固定部本体28a及び28bの一方を保持し、動作中、第1固定部本体28aを保持するように構成される。例示される実施形態により、第2容器2066bは、第1容器2066aに対して横方向外側にあり、固定部本体28a及び28bの他方を保持し、したがって、動作中に、第2固定部本体28bを保持するように構成される。カートリッジ2016は、対応する固定部本体を保持するように構成された、所望の数の容器を含む場合があり、それにより挿入器具2000は、保持される固定部本体を対応する標的位置に選択的に発射し、その後発射された固定部を上記の方法によりその拡張位置へと作動するように構成されることが理解されるべきである。容器2066a〜cは更に、第1容器2066aに対して横方向内側に配置された、空の容器である、第3、又は空の容器2066cを含み、固定部本体28a及び28bの一方を受容するような大きさであり得るが、例示される実施形態において、動作中に実際には固定部本体を実際には保持しない。第1容器2066aは、第2容器2066bと2066cとの間に配置される。
以下の記載から理解されるように、カートリッジ2016は、空の容器2066cがカニューレ2012と位置合わせされる初期位置から、第1容器2066a及び保持される第1固定部本体28aがカニューレ2012と位置合わせされる第1位置、及び第2容器2066b及び保持される第2固定部本体28bがカニューレ2012と位置合わせされる第2位置へと可動である。空の容器2066cがカニューレ2012と位置合わせされると、プッシャー部材2022のカニューレ2026が空の容器2066cを通じて、更にカニューレ2012を通じて並進可能であり、それにより、内側本体2008の開口先端部2038は、第1固定部本体22aを受容するように構成された第1標的位置に第1開口部を形成する。第1容器2066aがカニューレ2012と位置合わせされるとき、プッシャー部材2022のカニューレ2026は第1容器2066aを通じて、及び更にカニューレ2012を通じて並進可能であり、それによりプッシャー部材2022は、カートリッジ2016及びカニューレ2012を通じて、第1標的位置に形成された第1開口部内に第1固定部本体28aを付勢することができる。いくつかの別の実施形態において、カートリッジ2016は、空の容器2066cを有さない場合があり、かつカートリッジ2016が外側本体2010に取り付けられる場合があり、その結果、内側本体2008が第1標的位置に第1開口部を形成した後に、第1容器2066aがカニューレ2012と位置合わせされる。
一度第1固定部本体28aが第1容器2066aから取り出されると、第1容器2066aがプッシャー部材2022のカニューレ2026を受容し得る空の容器を画定し、それによってプッシャー部材2022はカニューレ2012を通じて更に並進し、よって内側本体2008の開口先端部2038が、第2固定部本体22bを受容するために構成された第2標的位置内に第2開口部を形成し得ることが理解されるべきである。第2容器2066bがカニューレ2012と位置合わせされるとき、プッシャー部材2022は第2容器2066bを通じて、及び更にカニューレ2012を通じて並進可能であり、それによりプッシャー部材2022は、カートリッジ2016及びカニューレ2012を通じて、第2標的位置に形成された第2開口部内に第2固定部本体28bを付勢することができる。
カートリッジ2016は更に、カートリッジハウジング2064に解放可能に連結され、第1容器2066aに対して横方向外側に配置された、停止クリップ2068を含み得る。例えば、停止クリップ2068は、基部2071から外に延び、カートリッジハウジング2064の反対側の端部に留められるように構成された、一対のアーム2069を含み得る。停止クリップ2068は、第1容器2066aとカニューレ2012の位置合わせを補助するため、第1容器2066aがカニューレ2012と位置合わせされるとき、ハウジング2007、及び特に外側本体2010と当接するように構成される。停止クリップ2068は、第2容器2066bをカニューレ2012と位置合わせするために、カートリッジ2016を外側本体2010に対して横方向Aに沿って動かすために、カートリッジハウジング2064から取り外し可能である。停止クリップ2068は、アーム2069の一方をカートリッジハウジング2064から係合離脱させるために、手動により係合し得るプルタブ2070を含む場合があり、それによってカートリッジハウジング2064からの停止クリップ2068の人間工学的に好ましい除去をもたらす。
ここで特に図49Bを参照し、第1固定部22a及び第2固定部22bは、それぞれ第1容器2066a及び第2容器2006bに保持され得る第1固定部本体28a及び第2固定部本体28b、並びに対応する固定部本体28a及び28bに取り付けられる対応する作動ストランド38a〜bを含む。作動ストランド38a及び38bは、共通のストランドを画定するように大概に一体であり得、又は所望により互いに分離して互いに取り付けられてもよい。例えば、各作動ストランド38a及び38bは、対応する作動部分131a及び131b、並びに対応する取り付け部分133a及び133bを含む場合がある。取り付け部分133a及び133bは、互いに取り付けられ得るか、どちらかに一体的に取り付けられ得るか、又はこれらは互いに分離されて任意の所望の方法で取り付けられ得るかのいずれかである。各固定部22a及び22bは、対応する固定部本体28に取り付けられる、対応する単一の作動ストランド38a及び38bを含むものとして例示されるが、固定部22a及び22bは、本明細書において先に記載された、固定部本体28a及び28bに取り付けられる、所望される数の作動ストランド38a及び38bを含み得ることが理解されるべきである。例えば、各固定部22a及び22bは、それぞれ固定部本体28a及び28bに取り付けられた、対応する一対の固定部ストランド38a及び38bを含み得る。
カートリッジ2016は、カートリッジハウジング2064に対して支持されるキャニスター2072、及びキャニスター2072及びカートリッジハウジング2064に対して支持されるガイドアセンブリ2074を更に含み得る。例えば、キャニスター2072は、カートリッジハウジング2064に取り付けられる場合があり、ガイドアセンブリ2074はキャニスター2072に取り付けられる場合がある。例示される実施形態により、カートリッジハウジング2064、キャニスター2072、及びガイドアセンブリ2074は、互いに一体である。ガイドアセンブリ2074は、カートリッジハウジング2064に対して近位に配置され、かつカートリッジハウジング2064と実質的に長手方向に位置合わせされ、それによって、カートリッジ2016は、カートリッジハウジング2064とガイドアセンブリ2074との間で長手方向に延びる、空隙2076を画定する。ガイドアセンブリ2074は、基部2078、及び基部2078から延びる複数のガイド歯2080などの、少なくとも1つのガイド歯2080を含む。
例示される実施形態により、第1固定部22aの作動ストランド28aの作動部131a及び取り付け部133aが、ガイド歯2080の隣接する第1の対の間で遠位方向に延び、隣接するガイド歯2080の第1の対の周囲で折り返し、ガイド歯2080の隣接する第2の対の間で近位方向延び、キャニスター2072に至る。同様に、第2固定部22bの作動ストランド38bの作動部131b及び取り付け部133aが、ガイド歯2080の隣接する第3の対の間で遠位方向に延び、隣接するガイド歯2080の第3の対の周囲で折り返し、ガイド歯2080の隣接する第4の対の間で近位方向延び、キャニスター2072に至る。第1、第2、第3、及び第4の対のガイド歯2080は、共通の、ガイド歯2080の1つを含み得ることが理解されるべきである。キャニスター2072は、作動ストランド38a及び38bの余剰分を解放可能に保持するように構成されることが更に理解されるべきである。取り付け部133a及び133bの余剰分は、第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bが対応する標的位置24a〜b(図1A〜B参照)に適用される際に、これらの間に十分な隙間をもたらすように、十分な長さを有し得る。挿入器具2000は、カートリッジ2016に予め装填された固定部22a〜bを含み得ることが理解されるべきである。更に、カートリッジ2016は、カートリッジ2016が使用前に装填され得るか、又はカートリッジが所望によりハウジング2007によって恒久的に支持され得るように、挿入器具2000と別個に提供され得る。
カートリッジ2016の動作がここで、図50A〜Hを参照に記載される。特に図50Aを参照し、カートリッジ2016は初期位置にあり、ここで空の容器2066cが第1カニューレ2011及び第2カニューレ2012と位置合わせされ、それにより内側本体の一部が空の容器2066cを通じて、かつ第2カニューレ2012を通じて延び得る。開口部形成部材2024の開口先端部2038は、第1標的位置に第1開口部を形成するために上記の方法でカニューレ2026の遠位の延びる場合がある。例えば、プッシャー部材2022のカニューレ2026は、第1カニューレ2011を通じ、空の容器2066cを通じ、かつ第2カニューレ2012を通じて延びる場合がある。開口部形成部材2024の開口先端部2038は、第1標的位置に第1開口部を形成するために、上記の拡張位置にあり得る。
次に、図50Bに例示されるように、プッシャー部材2022のカニューレ2026は、ポケット2013の近位の位置に後退でき、開口先端部2038が後退でき、カニューレ2026の遠位端2026bが内側本体2008の遠位端2008bを画定する。図50Cに例示されるように、カートリッジハウジング2064は、例えば、ハウジング2007に対して横方向に、及び特にポケット2013内の内側本体2008及び外側本体2010に対して、第1位置へと並進する場合があり、ここで第1容器2066a及びしたがって第1固定部本体28aが、第1カニューレ2011及び第2カニューレ2012、並びにプッシャー部材2022と位置合わせされる。停止クリップ2068は、第1容器2066aが第1位置にあるときに、カートリッジハウジング2064に当接し得る。図50Dに例示されるように、プッシャー部材2022のカニューレ2026は、第1容器2066aを通じて推進され得、それにより、カニューレ2026は、第1固定部本体22aを、第2カニューレ2012を通じ、形成された第1開口部へと遠位方向に付勢する。開口先端部2038はその後、内側本体2008の遠位端2008bを画定するために再び拡張することができ、第2標的位置に第2開口部を形成することができる。あるいは、カートリッジハウジング2064が図50Aに例示される初期位置にある際に、カニューレ2026が空の容器2066cを通じて延びるとき、開口先端部2038は第2開口部を形成する場合がある。
ここで図50Eを参照し、一度第1固定部本体28aが発射され、第2開口部が形成されると、開口部形成部材2024は再び後退することができ、上記のように開口先端部2038がポケット2013の近位に配置される。開口先端部2038は、カニューレ2026の遠位端2026bが内側本体2008の遠位端2008bを画定するように、後退することができる。図50Fに例示されるように、停止クリップ2068は、カートリッジハウジング2064から取り除くことができる。図50Gを参照し、カートリッジハウジング2064が、例えば、ハウジング2007に対して、特に、ポケット2013の内側本体2008及び外側本体2010に対して第2位置へと横方向に並進する場合があり、ここで第2容器2066b及びしたがって第2固定部本体28bは、第1カニューレ2011及び第2カニューレ2012、並びにプッシャー部材2022と位置合わせされる。図50Hに例示されるように、プッシャー部材2022のカニューレ2026は、第2容器2066bを通じて駆動され得、それによってカニューレ2026は第2固定部本体22bを第2カニューレ2012を通じて遠位方向に付勢する。
図51A〜Dをここで参照し、挿入器具2000は更に張力アセンブリ2020を含む場合があり、これは対応する作動ストランド38a及び38bに選択的に解放可能に取り付けられるように構成され、例えば、ユーザーにより作動される際に、作動ストランド38a及び38bに既定の張力を適用し、それによって対応する固定部本体28a及び28bがこれらの第1の対応する構成から対応する拡張構成へと拡張する。張力アセンブリ2020は、固定部22a及び22bの作動ストランド38a及び38b、並びに運動アセンブリ2023と選択的に解放可能に係合するように構成された、把持アセンブリ2021を含み、運動アセンブリ2023は、把持アセンブリ2021aを第1位置から第2位置へと既定の距離で動かし、これにより把持アセンブリ2021が張力作動力を作動ストランド38a及び38bに適用する。張力アセンブリ2020、及び特に運動アセンブリ2023は、第1又は近位端2082a及び反対側の第2又は遠位端2082bを画定するレバー2082として構成され得る作動装置を含み得る。近位端2082aは、ポケット2013の近位の位置に配置される、例えば、接合部2017で、外側本体2010に枢動可能に接続されるように構成される。例示されるにより実施形態により、運動アセンブリ2023は、少なくとも外側本体2010、及びレバー2082の遠位端2082bfに延び、及び横方向Aに延びる第1枢動軸2084を画定する、第1枢動ピン2083などの、第1枢動部材を更に含む。以下でより詳細に記載されるように、レバー2082は第1枢動軸2084を中心に枢動するように構成され、張力アセンブリ2020を、把持アセンブリ2021が作動ストランド38a及びb38bの一方に取り付けられる第1又は係合離脱構成から、把持アセンブリ2021が作動ストランド38a及び38bの一方に選択的に取り付けられた第2又は係合構成(例えば、把持アセンブリは、作動ストランド38a及び38bに、同時ではなく個別に取り付けられる場合がある)から、把持アセンブリ2021が作動ストランド38a及び38bの一方に選択的に取り付けられた張力を適用し、それにより対応する固定部本体28a又は28bを、その第1構成からその拡張構成へと作動する、第3又は張力構成へと作動する。
運動アセンブリ2023は、第1又は近位端2086a及び第2又は遠位端2086bを画定する、アーム2086などの力伝達部材を更に含む場合がある。アーム2086は、横方向Aに沿って互いに離間した、一対の支柱2087として構成され得る。アーム2086の遠位端2086bは、接合部2085においてレバー2082に枢動可能に接続されるように構成される。例示される実施形態において、運動アセンブリ2023は、少なくとも、近位端2086aで外側本体アーム2086に、及びレバー2082に延び、横方向Aに延びる、第2枢動軸2090を画定する、第2枢動ピン2088などの第2枢動部材を含む。以下でより詳細に記載されるように、アーム2086は、レバー2082が係合離脱構成から張力構成に向かって作動する際に、近位端2086aを近位方向に並進させるように枢動軸2084を中心に枢動するように構成される。以下でより詳細に記載されるように、アーム2086の近位端2086aは、張力アセンブリ2020を係合離脱構成と係合構成との間で付勢するように構成された、カム部材2090を画定する。カム部材2090は、フォーク2087の少なくとも一方又は両方により担持される、外側カム表面2091を画定する。
引き続き図51A〜Dを参照し、把持アセンブリ2021は、第1又は外側端部2092a及び第1端部2092aから離間した第2又は内側端部2092bを画定する、ラッチ2092として構成される、第1把持部材2090などの、第1係合部材2081を含む。第1端部2092aは、接合部2089においてアーム2086に枢動可能に接続されるように構成される。例示される実施形態により、張力アセンブリ2020は、第3枢動ピン2094などの、第3枢動部材を含み、これは少なくとも、第1端部2092aでラッチ2092内に、更に、例えば、カム部材2090に隣接する位置の遠位端2086bでアーム2086内に延びる。例えば、ラッチ2092の近位端2092は、隣接する支柱2087の間に配置される場合があり、第3枢動ピン2094は、支柱2087、及びラッチ2092の第1端部2092aを通じて延び得る。第3枢動ピン2094は、横方向Aで延び、第3枢動ピン2096を画定する。例示される実施形態により、外側カム表面2091は、第3枢動軸2096に対して偏心的に配置される。したがって、レバー2082、アーム2086、及びラッチ2092は、互いに枢動可能に連結され、第1枢動軸2084、第2枢動軸2090、及び第3枢動軸2096は、互いに実質的に並行であり、それによりレバー2082、アーム2086、及びラッチ2092は、横方向T及び長手方向Lによって画定される共通の平面内で枢動し得ることが理解されるべきである。
特に図51Dを参照し、ラッチ2092の第1端部2092aは、横方向A及び長手方向Lの少なくとも一方又は両方に沿って第1断面寸法D1を画定する。第1端部2092aは、所望により任意の形状を画定し得る。ラッチ2092の第2端部2092bは、横方向A及び長手方向L少なくとも一方又は両方に沿って、第2断面寸法D2を画定する。例示される実施形態により、第2断面寸法D2は、第1断面寸法D1に対して実質的に並行であり得、例示される実施形態によりD1よりも大きい場合がある。ラッチ2092は更に、第2端部2092b内に延びる第1スロット2098を画定し、それによりラッチ2092は、第1スロット2098の第1又は下方端部の少なくとも一部を画定する、第1係合表面2100を含む。
把持アセンブリ2021は、作動ストランド38a及び38bを解放可能に選択的に捕捉するために、第1係合部材2081と係合するように構成される、第2係合部材2079を更に含む。第2係合部材2079は第2把持部材2102を含む場合があり、これは移動部材、例えば並進部材を画定する場合があり、これは、支持部材2060などの、外側本体2010に対して摺動自在に支持され、運動アセンブリ2023が作動する際に、カニューレ2012の遠位端2014に対して並進するように構成される。例えば、第2係合部材は、第2把持部材2102を支持する、基部2104を含む。基部2104は、ポケット2013(図45参照)に対して近位にある支持部材により、可動に支持され、例えば長手方向Lに沿って近位方向及び遠位方向の両方で並進可能に支持され得る。例示される実施形態により、支持部材2060は、少なくとも1つのガイド部材、例えば一対の横方向に対向する第1ガイド部材を画定し、これは支持部材2060によって担持されている。第2把持部材2102の基部2104は、少なくとも1つの第2ガイド部材、例えば、一対の横方向に対向する第2ガイド部材を含み、これは第1ガイド部材と係合して、第2把持部材2102を、外側本体2010に対して長手方向Lに沿って並進させる。例えば、第1ガイド部材は、長手方向に細長いスロット2106として構成される場合があり、これらは支持部材2060の対向する横方向外側表面2061内の横方向内側に陥没した長手方向に細長いスロットとして構成され得る。第2ガイド部材は、長手方向に細長いレール2108として構成される場合があり、これは基部2104からスロット2106へと延び、それによってレール2108はスロット2106内で摺動自在であり、第2把持部材2102を外側本体2010に対して近位方向及び遠位方向に並進させる。基部2104は、張力アセンブリ2020の係合離脱構成を画定するために、第1最遠位において、例えば支持部材2060において、外側本体2010の停止部材2063に当接するように構成される。
第2把持部材2102は、クリップ2103として構成され得、これは第1若しくは外側端部2103a及び第1端部2103aから離間した第2若しくは内側端部2103bを画定し、空洞2110を画定する。空洞2110は、第1及び第2断面寸法と実質的に並行に延び、第2断面寸法D2と実質的に等しいか又はわずかに大きい、第3断面寸法D3を画定する。更に、空洞2110は、ラッチ2092の第2端部2092bの厚さよりも大きな横方向Tの厚さを有し、それによって第2端部2092bは、横方向に沿って、クリップ2103に対して並進可能である。クリップは更に、第1端部2103aを通じて空洞2110に延びる、開口部2112を画定する。開口部2112は、第1断面寸法D1、第2断面寸法D2、及び第3断面寸法D3と実質的に並行に延び、第3断面寸法D3よりも小さい、第4断面寸法D4を画定する。例えば、第4断面寸法D4は、第1断面寸法D1と実質的に等しいか又は僅かに大きく、第2断面寸法D2よりも小さい場合がある。したがって、ラッチ2092の第1端部2092aは、開口部2112内で摺動自在であり、クリップ2102の第1端部2103aは、ラッチ2092の第2端部2092bと干渉して、第2端部2092bが開口部2112を通じて移動することを阻止する。
クリップ2103は更に、第1端部2103aと第2端部2103bとの間で横方向に延び、空洞2110と位置合わせされた、第2スロット2114を画定する。クリップ2103は、第2スロット2114の少なくとも一部を画定する、第2係合表面2115を含む。第2係合表面2115はラッチ2098の第1係合表面2100と横方向に沿って反対にあり、第2係合表面2115は、ここで記載されるように、第1係合表面2100と第2係合表面2115との間で延びる、大きさの変動する空隙2116を画定する。
引き続き51A〜Dを参照し、張力アセンブリ2020が係合離脱構成にあるとき、例えば、基部2104にある第2係合部材は最遠位にあり、ここで基部2104は停止部材2063に当接し、レバー2082は拡張位置にある。張力アセンブリ2020はばね部材2118を含み、これは張力アセンブリ2020をその係合離脱構成へと付勢するように構成されている。例えば、バネ部材2118は、レバー2082とアーム2086との間に配置される接合部2085の近位に配置されたトーションばねであり得る。ばね部材2118は、レバー2082をその拡張位置に付勢し、更に、基部2104をその最遠位に付勢する。張力アセンブリ2020がその係合離脱構成にあるとき、大きさが変動する空隙2116は作動ストランド38の厚さよりも大きく、それにより作動ストランドは第1係合表面2100と第2係合表面2115との間で摺動自在である。
ここで図51E、Fを参照し、運動アセンブリ2023は、例えば、レバー2082を作動することにより、例えば、レバー2082を、ばね部材2118の力に逆らって外側本体2010の方に押圧することにより作動され得、ラッチ2092の運動が、アーム2086を、外側本体2010に対して近位方向に付勢し、それによってクリップ2103が上記の方法により外側本体2010に対して近位方向に並進する。特に、アーム2086の近位端2086aは、第3枢動軸2096を中心に枢動するように駆動され、これが、カム部材2090の外側カム表面2091を、クリップ2103の第1端部2103aと係合させる。カム表面2091がクリップ2103の第1端部2103aに沿って進むと、アーム2086の近位端2086aは、外側本体2010から横方向に離れるように移動し、これによって第3枢動ピン2094は同様に、外側本体2010から横方向に離れるように移動する。上記のように、第3枢動ピン2094は、ラッチ2092の第1端部2092aに連結される。したがって、第3枢動ピン2094は、外側本体2010から離れるように動くと、第3枢動ピン2094によってラッチ2092が外側本体2010から離れるように移動し、これが第1係合表面2100及び第2係合表面2115を一緒にする。したがって、第1係合表面2100及び第2係合表面2115の少なくとも一方が、他方の係合表面に対して可動であり、大きさが変動する空隙2116を小さくするものとすることができる。張力アセンブリ2020はしたがって、係合位置へと可動であり、ここで第2把持部材2102は停止表面2063から近位方向に離間し、第1係合表面2100及び第2係合表面2115は、作動部及び取り付け部を含む作動ストランド38と係合させられ、作動ストランド38は大きさが変動する空隙2116に捕捉される。したがって、作動ストランド38は、把持アセンブリ2021に対して近位方向に可動である。
ここで図51G、Hを参照し、運動アセンブリ2082が更に作動され、例えば、バネ部材2118の力に逆らって外側本体2010の方に向かって更に深く押し下げられると、ラッチ2092の運動が、アーム2086を、外側本体2010に対して近位方向に更に付勢し、それによってクリップ2103が上記の方法により外側本体2010に対して近位方向に並進する。特に、アーム2086の近位端2086aは、第3枢動軸2096を中心に枢動するように更に駆動され、これが、カム部材2090の外側カム表面2091を、クリップ2103の第1端部2103aと更に係合させる。カム表面2091は更に、クリップ2103の第1端部2103aに沿って進み、アーム2086の近位端2086aは、外側本体2010から離れるように更に横方向に移動し、これによって第3枢動ピン2094は同様に外側本体2010から離れるように更に横方向に移動し、これによりひいては、ラッチ2092が外側本体2010から離れるように移動し、第1係合表面2100及び第2係合表面2115を互いに近づけて、大きさが変動する空隙2116を更に減少させ、それにより作動ストランド38が第1係合表面2100と第2係合表面2115との間で更に捕捉される。把持アセンブリ2021が、第1係合表面2100及び第2係合表面2115が作動ストランドを捕捉した後、ラッチ2092の更なる作動に反応して更に近位方向に並進すると、張力アセンブリ2020は張力構成へと戻り、把持アセンブリ2021は作動部131及び取り付け部133を含む作動ストランド38に張力作動力をかけ、これにより対応する固定部本体がその第1構成からその拡張構成へと拡張する。
運動アセンブリ2023は、把持アセンブリ2021を、係合構成と張力構成との間の既定の距離だけ近位方向に並進させるように構成される。既定の距離は、張力アセンブリ2020により対応する位置の外への方向に沿って固定部本体28a及び28bを付勢する固定部本体28a及び28bへの不必要な力をかけることなく、又は固定部本体28a及び28bの構造的一体性を損なうことなく、固定部本体28a及び28bを拡張させるために、較正され得る。したがって、例示される実施形態において、張力アセンブリ2020の生じる張力は把持アセンブリ2021の移動距離により既定され得る。しかしながら、把持アセンブリ2021は、本明細書において記載される好適な別の実施形態によって構成されることができ、これによって張力アセンブリ2020の所定の張力特性は、既定の力、又は既定の力及び既定の距離の組み合わせであり得ることが理解されるべきである。固定部本体28がその拡張構成まで拡張すると、レバー2082が解放され得、それによってばね部材2118が張力アセンブリ2020を、上記のその係合離脱構成に付勢する。張力アセンブリ2020がその係合離脱構成に戻ると、係合表面2100及び2115の少なくとも一方又は両方が、他方の係合表面から離れるように移動し、大きさが変動する空隙2116を作動ストランド38の厚さよりも大きくさせることが理解されるべきである。作動ストランドはその後、張力アセンブリ2020から取り除かれる場合がある。
挿入器具2000の動作がここで、図52A〜55Fを参照にして記載される。以下で指定される方法工程は、特に指定される場合を除き以下に説明される順序で行われる必要はなく、以下に指定される全ての方法工程が、対応する標的位置24a及び24bの第1固定部本体28a及び第2固定部28bを埋め込む際に行われる必要はないことが理解されるべきである。
図52A〜Dを参照し、挿入器具2000は、対応する第1結節固定部本体28aを受容するように構成された第1開口部23aを形成するように構成される。例えば、図52Aに例示されるように、挿入器具2000、例えばカニューレ2012は、第1標的位置22aと位置合わせされる場合があり、カートリッジ2016は初期位置にあり、それによって空の容器2066cは、カニューレ2012と位置合わせされる。作動装置2009は、図48A〜Cに関連して先に記載された方法で、その第2位置に移動され得る。したがって、タブ2046は、開口部形成部材2024のシャフト2036と、プッシャー部材2022のカニューレ2026との間の係合により画定され得る、ばね力に逆らって、ポケット2050の近位部2050aからポケット2050の中間部2050cへと移動する。一度タブ2046が中間部2050cにくると、タブ2046は、ポケットの遠位部2050bと位置合わせされた位置に向けて遠位方向に並進することがあり、それによってバネ力がタブ2046を遠位部2050bへと付勢する。タブ2046が遠位方向に移動すると、シャフト2036及びしたがって開口先端部2038もまた遠位方向に移動する。タブ2046が遠位部2050bと位置合わせされ、ここに配置されるとき、作動装置2009は第2位置にある。作動装置2009が第2位置にあり、内部本体2008が遠位位置にあり、例えばそれによってハンドル2028がハンドル2059に当接するとき、カニューレ2026は空の容器2066cを通じて延び、一方で開口部形成部材2024が拡張位置にあり、開口先端部2038はカニューレ2012の遠位端2014から遠位方向へと延びる。
次に、図52Bを参照し、開口先端部2038は、第1標的位置24aに第1開口部23aを形成し得る。例えば、挿入器具2000の近位端2004は、開口先端部2038に遠位方向の駆動力を加えるために、木槌で叩かれてもよい。あるいは、又は加えて、開口先端部2038上に遠位駆動力を付与するために、挿入器具2002に突き錐の運動が加えられてもよい。あるいは更に、開口先端部2038に遠位方向の駆動力を加えるために、挿入器具2000を介してシャフト2036上に、よって開口先端部2038上に、掘削運動が加えられてもよい。開口先端部2038が、第1標的位置24aと位置合わせされると、遠位駆動力により開口先端部2038が第1標的位置24aに第1開口部23aを形成し、それによってカニューレ2012の遠位端2014が第1開口部23aに配置される。
図52Cを参照し、一度第1開口部23aが第1標的位置24aに形成されると、作動装置2009は、第2位置から第1位置へと戻り、一方でカニューレ2012の少なくとも遠位端2014は、第1位置23aに留まる。一度作動装置2009が第1位置に戻されると、開口先端部2038は、カニューレ2026の遠位端2026bに対して陥没している。例えば、図47A〜Cに対して先に記載されたように、タブ2046は、開口部形成部材2024のシャフト2036と、プッシャー部材2022のカニューレ2026との間の係合によって画定されるバネ力に逆らって、遠位部2050bから中央部2050cに作動され得、ポケットの近位部2050aと位置合わせされた位置へと近位方向に並進し、それによってばね力はタブ2046を近位部2050aに付勢する。一度作動装置2009が第1位置にくると、開口部形成部材2024は後退位置にきて、これによって開口先端部2038はカニューレ2026bの遠位端の近位に配置される。内側本体2008がその第1又は遠位にあるとき、カニューレ2026bの遠位端は、カニューレ1012の遠位端2014と少なくとも実質的に面一であるか、又はその遠位の位置まで延びる場合があり、それによってカニューレ2026bの遠位端は挿入器具2000の遠位端を画定する。
ここで図52Dを参照し、一度第1開口部23aが第1標的位置24aに形成されると、内側本体2008は第2又は近位に後退させられる場合があり、ここで内側本体2008(図46参照)の遠位端2008bは、ポケット2013に対して近位に配置される。例えば、遠位端2008bは、支持部材2060によって画定される、カニューレ2011内に配置される場合がある。作動装置2009は、内側本体2008を後退させる前、又は後に、その第2位置から、近位へと移動し得ることが理解される。
次に、図53A〜Eを参照し、第1固定部本体28aは、その第1構成において第1開口部23a内に埋め込まれ、その後、その拡張構成へと拡張される。例えば、図53Aに例示されるように、かつ図50B〜Cに関して先に記載されたように、一度内側本体2008が近位にくると、カートリッジ2016が作動されて、第1容器2066a、及び保持される固定部本体28aを、プッシャー部材2022のカニューレ2026と動作可能に位置合わせされるように配置し得る。したがって、カートリッジ2016は、ポケット2013内で第1位置へと横方向に並進する場合があり、ここで第1容器2066a及びしたがって第1固定部本体28aが、プッシャー部材2022並びにカニューレ2011及び2012と動作可能に位置合わせされる。一実施形態により、カートリッジ2016は、停止クリップ2068が、例えば、外側本体2010においてハウジング2007と当接するまで横方向に並進する場合があり、この点において、固定部本体28aは、プッシャー部材2022並びにカニューレ2011及び2012と動作可能に位置合わせされる。カートリッジ2016が第1位置にあるとき、少なくとも1つの第1作動ストランド38a(第1固定部22aは、2つ以上の第1作動ストランド38a、例えば第1固定部本体28aの同じ開口部を通じて、又は所望により異なる開口部を通じて編まれた、2つの第1作動ストランド38aを含み得ることが理解される)は、例示される実施形態により、把持アセンブリ2021の、並びにラッチ2092及びクリップ2103の、スロット2098及び2114をそれぞれ通じて延びることが理解されるべきである。
ここで図53Bを参照し、一度カートリッジが第1位置にくると、プッシャー部材2022は、近位から遠位へと遠位方向に並進することができ、ここで内側部材2008は、外側部材2010に当接する。プッシャー部材2022が遠位方向に並進すると、カニューレ2026の遠位端2026bは、カニューレ2011を沿って移動し第1容器2060aに入り、第1固定部本体28aを、カニューレ2012を通じて、遠位端2014の外、第1開口部23a内へと入るように、駆動する。上記のように、プッシャー部材が遠位にあるとき、カニューレ2026の遠位端2026bは、カニューレ2012の遠位端2014と少なくとも実質的に面一の、又はこれより遠位の位置へと延び、第1固定部本体28aがカニューレ2012の外に発射されることを確実にする。第1作動ストランド38aが把持アセンブリ2021のスロット2098及び2114を通じて延びた状態であることが理解されるべきである。
例えば、図53Cを参照し、かつ図51A〜51Iを参照して記載されたように、張力アセンブリ2020は、少なくとも1つの作動ストランド38aが例えばスロット2098及び2114において、把持アセンブリ2021内で摺動自在である第1の又は係合離脱構成から、把持アセンブリ2021が、作動部131a及び取り付け部133aを含み得る少なくとも1つの作動ストランド38aに取り付けられる第2の又は係合構成、把持アセンブリ2021が上記の方法により少なくとも1つの作動ストランド38aに張力作動力を適用し、それによってその第1構成からその拡張構成へと対応する固定部本体28aを作動する、第3又は張力構成へと作動し得る。例えば、レバー2082は、第1又は中立位置から第2の作動位置へと押圧され得、これによって運動アセンブリが把持アセンブリ2021を近位方向に並進させて、把持アセンブリを作動して、他方の係合表面に対して可動である第1係合表面2100及び第2係合表面2115の少なくとも一方を動かし、大きさが可変である空隙2116を減少させる。例示される実施形態により、第1係合表面2100は第2係合表面2115に向かって可動であり、大きさが変動する空隙2116を低減させて、少なくとも1つの作動ストランド38aを捕捉する。運動アセンブリ2023の更なる作動により、把持アセンブリ2021が既定の距離だけ移動し、少なくとも1つの捕捉された作動ストランド38aに張力作動力をかける。図53Dを参照し、一度第1固定部本体28aが拡張すると、例えば、先に記載されたように、ばね部材2118(図51A〜I参照)の力により、レバー2082はその中立位置に戻り得る。図53Eに例示されるように、挿入器具2000は、外側本体2010に近位方向の力を加え、それによってカニューレ2012が第1開口部23aから取り除かれることにより、第1標的位置24aから取り除かれ得る。
一度第1固定部本体28aが第1標的位置24aに埋め込まれ拡張されると、図54A〜55Fを参照してここで記載されるように、挿入器具2000は、第2標的位置24bにおいて第2固定部本体28bを埋め込み、作動するように構成される。例えば、一般的に図54A〜Dを参照し、挿入器具2000は、対応する第2結節固定部本体28bを受容するように構成された、第2開口部23bを形成するように構成される。例えば、図54Aに例示されるように、例えばカニューレ2012などの挿入器具2000は第2標的位置24bと位置合わせされ得、カートリッジ2016はその第1位置に配置され得、それによって任意の固定部本体を含まない第1容器2066aがカニューレ2012と位置合わせする。作動装置2009は、図48A〜Cに関連して先に記載された方法で、その第2位置に移動され得る。したがって、タブ2046は、開口部形成部材2024のシャフト2036と、プッシャー部材2022のカニューレ2026との間の係合により画定され得る、ばね力に逆らって、ポケット2050の近位部2050aからポケット2050の中間部2050cへと移動する。一度タブ2046が中間部2050cに配置されると、タブ2046は、ポケットの遠位部2050bと位置合わせされた位置に並進することがあり、それによってバネ力がタブ2046を遠位部2050bへと付勢する。タブ2046が遠位方向に移動すると、シャフト2036及びしたがって開口先端部2038もまた遠位方向に移動する。タブ2046が遠位部2050bと位置合わせされ、ここに配置されるとき、作動装置2009は第2位置にある。作動装置2009が第2位置にあり、内部本体2008が遠位にあり、例えばそれによってハンドル2028がハンドル2059に当接するとき、開口部形成部材2024が拡張位置にあり、ここで開口先端部2038はカニューレ2012の遠位端2014から遠位方向へと延びる。
次に、図54Bを参照し、開口先端部2038は、第2標的位置24bに第2開口部23bを形成し得る。例えば、挿入器具2000の近位端2004は、開口先端部2038に遠位方向の駆動力を加えるために、木槌で叩かれてもよい。あるいは、又は加えて、開口先端部2038上に遠位駆動力を付与するために、挿入器具2002に突き錐の運動が加えられてもよい。あるいは更に、開口先端部2038に遠位方向の駆動力を加えるために、挿入器具2000を介してシャフト2036上に、よって開口先端部2038上に、掘削運動が加えられてもよい。開口先端部2038が、第1標的位置24aと位置合わせされると、遠位駆動力により開口先端部2038が第2標的位置24bに第2開口部23bを形成し、それによってカニューレ2012の遠位端2014が第2開口部23bに配置される。
図54Cを参照し、一度第2開口部23bが第2標的位置24bに形成されると、作動装置2009は、第2位置から第1位置へと戻り、それによってカニューレ2012の少なくとも遠位端2014は、第2位置23bに留まる。一度作動装置2009が第1位置に戻されると、開口先端部2038は、カニューレ2026の遠位端2026bに対して陥没している。例えば、図47A〜Cに対して先に記載されたように、タブ2046は、開口部形成部材2024のシャフト2036と、プッシャー部材2022のカニューレ2026との間の係合によって画定されるバネ力に逆らって、遠位部2050bから中央部2050cに作動され得、ポケットの近位部2050aと位置合わせされた位置へと近位方向に並進し、それによってばね力はタブ2046を近位部2050aに付勢する。一度作動装置2009が第1位置にくると、開口部形成部材2024は後退位置にきて、これによって開口先端部2038はカニューレ2026bの遠位端の近位に配置される。内側本体2008がその第1位置又は遠位にあるとき、カニューレ2026bの遠位端は、カニューレ1012の遠位端2014と少なくとも実質的に面一であるか、又はその遠位の位置まで延びる場合があり、それによってカニューレ2026bの遠位端は挿入器具2000の遠位端を画定する。
ここで図54Dを参照し、一度第2開口部23bが第1標的位置24bに形成されると、内側本体2008は第2位置又は近位に後退させられる場合があり、ここで内側本体2008(図46参照)の遠位端2008bは、ポケット2013に対して近位に配置される。例えば、遠位端2008bは、支持部材2060によって画定される、カニューレ2011内に配置される場合がある。作動装置2009は、内側本体2008を後退させる前、又は後に、その第2位置から、近位へと移動し得ることが理解されるべきである。
次に、図55A〜Fを参照し、第2固定部本体28bは、その第1構成において第2開口部23b内に埋め込まれ、その後、その拡張構成へと拡張される。例えば、図55Aに例示されるように、かつ図50B〜Cに関して先に記載されたように、一度内側本体2008が近位にくると、カートリッジ2016が作動されて、第1容器2066b、及び保持される第2固定部本体28bを、プッシャー部材2022のカニューレ2026と動作可能に位置合わせされるように配置し得る。したがって、カートリッジ2016は、ポケット2013内で第2位置へと横方向に並進する場合があり、ここで第2容器2066b及びしたがって第2固定部本体28bが、プッシャー部材2022並びにカニューレ2011及び2012と動作可能に位置合わせされる。例えば、図55A〜Fに例示されるように、停止クリップ2068は、上記の方法でカートリッジハウジング2064から取り外され得る。
次に図55Bを参照し、一実施形態により、カートリッジ2016は、カートリッジ2016が第2位置に来るまで、横方向に並進され、ここで第2容器2066b及びしたがって第2固定部本体28bは、プッシャー部材2022並びにカニューレ2011及び2012と動作可能に位置合わせされる。カートリッジ2016が第2位置にあるとき、少なくとも1つの第2作動ストランド38b(第2固定部22bは、2つ以上の第2作動ストランド38b、例えば第2固定部本体28bの同じ開口部を通じて、又は所望により異なる開口部を通じて編まれた、2つの第2作動ストランド38bを含み得ることが理解される)は、例示される実施形態により、把持アセンブリ2021の、並びにラッチ2092及びクリップ2103の、スロット2098及び2114をそれぞれ通じて延びることが理解されるべきである。作動部131a及び取り付け部131bを含む、少なくとも1つの第1作動ストランド38aは、カートリッジ2016をその第2位置へと移動させる前に、カートリッジ2016から手動により解放され得ることが理解されるべきである。
ここで図55Cを参照し、一度カートリッジ2016が第2位置にくると、プッシャー部材2022は、近位から遠位へと遠位方向に並進することができ、ここで内側部材2008は、外側部材2010に当接する。プッシャー部材2022が遠位方向に並進すると、カニューレ2026の遠位端2026bは、カニューレ2011を沿って移動し第2容器2060bに入り、第2固定部本体28bを、カニューレ2012を通じて、遠位端2014の外、第2開口部23b内へと入るように、駆動する。上記のように、プッシャー部材2022が遠位にあるとき、カニューレ2026の遠位端2026bは、カニューレ2012の遠位端2014と少なくとも実質的に面一であるか、又はその遠位にある位置へと延び、第2固定部本体28bがカニューレ2012の外に発射されることを確実にする。第2作動ストランド38bが把持アセンブリ2021のスロット2098及び2114を通じて延びた状態であることが理解されるべきである。
したがって、図55Dを参照し、かつ図51A〜51Iを参照して記載されたように、張力アセンブリ2020は、少なくとも1つの第2作動ストランド38bが例えばスロット2098及び2114において、把持アセンブリ2021内で摺動自在である第1の又は係合離脱構成から、把持アセンブリ2021が、作動部131b及び取り付け部133bを含み得る少なくとも1つの第2作動ストランド38bに取り付けられる第2の又は係合構成、把持アセンブリ2021が上記の方法により少なくとも1つの第2作動ストランド38bに張力作動力を適用し、それによってその第1構成からその拡張構成へと対応する第2固定部本体28bを作動する、第3又は張力構成へと作動し得る。例えば、レバー2082は、第1又は中立位置から第2の作動位置へと押圧され得、これによって運動アセンブリが把持アセンブリ2021を近位方向に並進させて、把持アセンブリを作動して、他方の係合表面に対して可動である第1係合表面2100及び第2係合表面2115の少なくとも一方を動かし、大きさが可変である空隙2116を減少させる。例示される実施形態により、第1係合表面2100は第2係合表面2115に向かって可動であり、大きさが変動する空隙2116を低減させて、少なくとも1つの第2作動ストランド38bを捕捉する。運動アセンブリ2023の更なる作動により、把持アセンブリ2021が既定の距離だけ移動し、少なくとも1つの捕捉された作動ストランド38bに張力作動力をかける。図55Eを参照し、一度第2固定部本体28bが拡張すると、例えば、先に記載されたように、ばね部材2118(図51A〜I参照)の力により、レバー2082はその中立位置に戻り得る。図53Eに例示されるように、挿入器具2000は、外側本体2010に近位方向の力を加え、それによってカニューレ2012が第2開口部23bから取り除かれることにより、第2標的位置24bから取り除かれ得る。
一度第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bが対応する標的位置24a及び24bで挿入及び拡張されると、第1作動部131a及び第2作動部131b、並びに第1取り付け部133a及び第2取り付け部133bは、キャニスター2072から取り外され得る。第1取り付け部133a及び第2取り付け部133bは、任意の所望の方法により互いに取り付けられ得る。空隙24cの近接を維持するために、取り付け部を一緒に(又は図33に示されるように他の部材に)固定する前に、空隙24cを低減させるために、作動ストランド38a及び38bに近接力がかけられる。例えば、図52〜55は、近接した骨の空隙24c(例えば、骨折)を示すが、同様の方法が使用されて、組織と骨との間の空隙を近接させるために、骨に推進される前に縫合ストランドが最初に、軟組織を通じて腱に通される。別の実施形態により、挿入器具2000は、対応する開口部23a及び23bに第1固定部本体28a及び第2固定部本体28bを埋め込み、次に、例えば作動ストランド38a及び38bの両方を把持アセンブリ2021に同時に取り付け、かつ運動アセンブリ2023を作動することによって、固定部本体28a及び28bを個別に、又は同時に拡張構成に作動するように構成され得ることが理解されるべきである。
ここで図56A〜Bを参照し、固定部22は、所望の任意の好適な実施形態により構成され得ることが理解されるべきである。例えば、固定部22は、図57A〜60Dを参照して以下に記載されるように構成される、固定部本体28を含み得る。例えば、固定部本体28は拡張可能部分36、拡張可能な部分36から延びる、少なくとも1つのハト目90などのコネクタ部材63、及び拡張可能部分36を作動するように構成された、作動ストランド38などの作動部材37(図1A参照)を画定し、したがって、固定部28は、固定部28が最初に標的位置(例えば、骨、軟組織、又は上記の補助的な構造であり得る)に最初に挿入される図56Aに例示される第1構成から、固定部本体28が所望により標的位置に固定され得る図56Bに例示される拡張構成へと至る。例示される実施形態により、作動ストランド38は、固定部本体28から分離され、固定部本体28に取り付けられた、補助ストランド33として構成される。作動ストランド38は、作動部131及び取り付け部133を画定し得る。以下の記載から、作動ストランド38は更に第2固定部本体に取り付けられて、第1及び第2固定部を上記の方法により一緒に取り付ける、一体の作動ストランドを画定することが理解されるべきである。作動ストランド38、例えば作動部131及び取り付け部133は、固定部本体28を第1構成から拡張構成へと作動させる、張力作動力Fを受けるように構成される。
引き続き図56A〜Bを参照し、固定部本体28及びまた拡張部分36は、中央軸29に沿って細長く、かつ実質的に中央軸29に沿って近位端30から離間した、第1又は近位端30及び第2又は遠位端32を画定する。中央軸29は所望により、任意の形状、又は任意の形状を有する部分を画定し得る。例えば、中央軸29又は中央軸29の部分は、線形、実質的に線形、非線型(規則的、不規則的ないしは別の様式で湾曲しているものを含む)、又は所望により別の形状であり得る。例示される実施形態により、中央軸29は実質的に線形である。したがって、固定部本体28は、第1端部30と第2端部32との間で実質的に線形に延びる、伸長方向34を画定し得る。例えば、中央軸29が実質的に線形であるとき、伸長方向34は、実質的に中央軸29と一致し得ることが理解されるべきである。更に、例えば中央軸29が非線形であるとき、伸長方向34は少なくとも部分的に又は実質的に全体的に中央軸29から離間していることが理解されるべきである。第1又は近位端39a及び第2又は遠位端39bを有する、拡張可能部分36。拡張可能な部分36の近位端39aは、固定部本体28の近位端30と一致するか、又はこれと異なる場合があり(例えば、これに対して陥没している)、拡張可能部分36の遠位端39bは、固定部本体28の遠位端32と一致するか、又はこれと異なる場合がある(例えば、これに対して陥没している)。
固定部本体28の拡張可能部36は、伸長方向34に沿って延び、それによって拡張可能部36は、第1構成にある際に、伸長方向34に沿って初期距離D1を画定する。初期距離D1は、およそ5mm、又はおよそ10mm、又は更におよそ20mm有し、及び更におよそ24.5mmにより画定され得る下端、並びに、およそ50mm、およそ40mm、更におよそ30mm、更におよそ25.5mmにより画定され得る上端を有する範囲内など、所望により任意の長さであり得る。
更に、第1構成にあるとき、拡張可能部分36は、伸長方向34に対して実質的に垂直である、第2方向35に延びる、初期最大厚さT1を画定する。初期最大厚さT1は、所望の大きさであり得る。図1Bに例示されるように、拡張可能部分36が拡張構成にあるとき、拡張可能部36は、伸長方向34に沿って近位端39aから遠位端39bまで測定した際に、伸長方向34に沿って、第2距離D2まで折り畳まれる(例えば、圧迫される、又は絡まった状態になる)。第2距離D2は、初期距離D1よりも小さい場合がある。拡張可能部36が、例えばこれが第1構成から拡張構成まで作動される際に、伸長方向に沿って折り畳まれる際、拡張可能部36は、第2方向35に沿って、最大厚さT1よりも大きな第2最大厚さT2まで拡張する。第2最大厚さT2は、伸長方向34と実質的に垂直な第2方向35に沿って延びる。
第2方向35における最大厚さT1及びT2は、固定部本体28が、それぞれ最大厚さT1及びT2を超える第2方向35の厚さを画定しないように、画定され得る。近位端39a及び遠位端39bは、拡張構成にある際に例えば、拡張部分36の構成により、拡張部分36が拡張構成へと作動する際に、拡張可能部分36上の位置を変更し得ることが理解されるべきである。しかしながら、拡張可能部分36が拡張構成にある際に、近位端39a及び遠位端39bは、拡張可能部36の最近位端及び再遠位端を画定し続け、それにより、拡張可能部分36が拡張構成にある際に、伸長方向34に沿った距離D2が、拡張可能部36の近位端39aと39bとの間で線形に画定される。
拡張可能部36は、複数の実質的に同心のループ31を画定する場合があり、これは互いに一体であり、中央軸29に沿って拡張可能部36の長さに沿って交互に構成された第1結節49a及び第2結節49bを画定する、複数の結節49によって少なくとも一部が画定され、隣接する第1結節49a及び第2結節49bは少なくとも、結節49の対51を画定し、これがひいてはループ31の1つを少なくとも部分的に画定する。少なくとも1つの対51、例えば複数の対51(全部の対51まで)の各結節49a及び49bは、他の結節49a及び49bに対してオフセットされている。例えば、各対51の結節49a及び49bは、中央軸29の相対する側部に配置され得る。一実施形態により、各対51の結節49a及び49bは、互いに対して実質的に反対に配置され、それにより中央軸29は、各対51の結節49a及び49bの間で実質的に線形に配置され得る。例えば、各対の結節49a及び49bは、所望により互いに対しておよそ90°以上及びおよそ270°以下(互いに対して135°以上225°以下を含む)の角度でオフセットされ得ることが理解されるべきである。一実施形態により、各対51の結節49a及び49bは、互いに対しておよそ180°オフセットされて配置され得る。
ループ31は、中央軸29が開口部40に沿って延びるような、中央開口部として構成され得る、対応する開口部40(例えば、少なくとも2つの開口部40)を画定する場合がある。したがって、ループ31、及びしたがって対応する開口部40は、伸長方向34に沿って互いに位置合わせされ得る。したがって、固定部本体28がその拡張構成に作動されるとき、ループ31が互いに向かって移動し、互いに積み重なることができる。ループ31は、遠位ループ31a、近位ループ31b、及び近位ループ31aと遠位ループ31bとの間に配置される、少なくとも1つの中間ループ31cを画定し得る。作動ストランド38は、複数の開口部40(例えば、少なくとも2つから、最高で全ての開口部40)を含む開口部40の少なくとも1つを通じて延びるように構成される。したがって、伸長方向34に実質的に沿って作動ストランド38に作動力Fがかけられるとき、作動ストランド38は拡張可能部分36、及びしたがって固定部本体28を付勢して伸長方向34に沿って折り畳ませ、第2方向35に沿って拡張させ、それによって固定部を第1構成から拡張構成へと拡張させる。力Fは、純粋な張力、又は純粋な張力からはオフセットされ得るが純粋な張力の成分を有する力を含む、張力である。力Fは、伸長方向34に実質的に沿って対応するストランド38にかけられてよく、それにより力Fは伸長方向34と平行であるかこれと一致する方向成分を有する場合があり、又は伸長方向34と全体的に並行であるか、これと一致することが理解されるべきである。
図56A〜Bを引き続き参照し、固定部本体22は、基材42の形態であり得、これは一実施形態においては、例えば、縫合ストランド、又は固定部本体ストランド44を画定する任意の別様に構成されたストランドなどの、ストランドであり得る。固定部本体ストランド44は、固定部アセンブリ20の他の構成要素と共に、所望により可溶性であり得る。固定部本体ストランド44は、例えば、USP 7−0とUSP 5との間、かつUSP 7−0とUSP 5とを含む、例えば、USP 2−0とUSP 5との間、かつUSP 2−0とUSP 5とを含む、例えばUSP 2など、任意の好適なUSP(米国薬局方)寸法(又は直径)を有し得る。固定部本体ストランド44は、開口部を画定するように織られるか若しくは多孔性であってもよく、又は所望により不織布であり、開口部を有さなくてもよい。固定部本体ストランド44は、固定部本体ストランド44が織布であるか又は不織布であるかにかかわらず、図57A〜60Dに関して以下に記載されるように、開口部40を画定するように、所望により編まれてもよい。作動ストランド38は、例えば、USP 7−0とUSP 5との間、かつUSP 7−0とUSP 5とを含む、例えば、USP 2−0とUSP 5との間、かつUSP 2−0とUSP 5とを含む、任意の好適なUSP(米国薬局方)寸法(又は直径)を有し得る。
ここで図56A〜Bに例示される固定部22を構成するための方法が記載される。例えば、図57Aを参照し、固定部本体ストランド44は、少なくとも1つのハト目90、及びハト目90の基部を画定し得る閉鎖位置113を画定する。ハト目90は、所望により、任意の数の実施形態により構成され得る。例えば、図57B〜Cに例示されるように、ハト目90は、ループ91を画定するような形状である、第1区分92a及び第2区分92bを画定するために、固定部本体ストランド44を畳むことによって構成され得る。ループ91は、開口部を画定するように、第1区分92a及び第2区分92bの周囲で巻かれてもよく、ループ91は、閉鎖位置113において結節を画定するために開口部を通じて送達されてもよい。
あるいは、図57Dを参照し、第2区分92bは、ループ91を閉じ、ハト目90の閉鎖位置113を画定するために、加熱されるか、又は接着剤により第1区分92aに溶接され得る。あるいは更に、図57Eを参照し、第2末端部区分92bは、ループ90を閉じ、ハト目90の基部を画定するために、閉鎖位置113において第1区分92aに縫われる場合がある。例えば、少なくとも1つの縫合ストランド75などのストランドは、第1区分92a及び第2区分92bを互いに結合するために、第1区分92a及び第2区分92bを通じて縫われる場合がある。
あるいは、図57F〜Lに参照し、固定部本体ストランド44は、ハト目90を画定するために、それ自体に編まれる場合がある。一実施形態により、図57F〜Gは一般的に、固定部本体ストランド44は、ループ91の相対する側から延びる、ループ91並びに第1区分92a及び第2区分92bを画定するために、それ自体を通じて畳まれるか縫われる場合がある。針94の先端部は、第1区分92aを通じて延びる、第1チャネルを画定するために、第1区分92aを通じて挿入され得る。第2区分92bは、針94の後端部で針94のハト目を通じて送達され得る。針94はその後第1区分92aを通じて前方に並進され得、それによって第2区分92bは、針94によって形成される、第1区分92aのチャネルを通じて引かれ、これにより図57Gに例示されるようにループ91を閉じ、第1縫い目93を画定する。ループ91は、第1縫い目93から遠位方向に延びる。図57Hに例示されるように、第2区分92bは、ループ91の大きさを所望により調節するために、第1区分92aを通じて反対方向に並進され得る。一実施形態により、ループ91は、引いて張らせたときに、およそ5mmの長さであるように調節され得る。
次に、図57I〜Jを参照し、固定部本体ストランド44は、それ自体を2回縫われる。例えば、針94の先端部は、第1縫い目93の遠位において、固定部本体ストランド44の区分92a及び92bの両方を通じて推進され、それによって、第1縫い目93の遠位において、第1区分92a及び第2区分92bそれぞれを通じて延びる、第2及び第3のチャネルを形成する。図57Jに例示されるように、第2区分92bは針94のハト目を通じて送達される場合があり、針94はその後、第2及び第3のチャネルを通じて前方に並進され得、第2区分92bは、ループ91の一方の側部においてそれ自体を通じて引かれ、更にループ91の反対側において第1区分92aを通じて引かれ、第1縫い目93の遠位を通じて第2の縫い目95を画定する。第1縫い目93及び第2の縫い目95は、ループ91の基部を画定し得る。第2区分92bは更に、第1縫い目93及び第2の縫い目95から延びる、ループ96を更に画定する。ループ91の大きさは、例えば第2の縫い目95が形成された後に、およそ1mmだけ減少することが理解される。
図57K〜Lを参照し、固定部本体ストランド44は、ハト目90を画定する、ループ91の大きさを固定するために、第1縫い目93及び第2の縫い目95において、結節97に結ばれ得る。例えば、第2区分92bは自由端92cを画定する場合があり、これは第2区分92bの第3チャネルからループ96を通じて延び、その後結節97を画定するために締め付けられる。したがって、結節97は、ループの基部で配置される。第2区分92bは、ループ91を固定するために、結節97を形成する前に、ループ91を通じて所望の回数だけ縫われ得ることが理解されるべきである。したがって、ハト目90は、少なくとも1つの縫い目、例えば2つの縫い目を形成するためにそれ自体を通じて固定部本体ストランド44を縫い、それによりループを画定し、その後、ループの基部の周囲で結節97を結び、ハト目90を固定することによって形成され得ることが理解されるべきである。
拡張可能部36を構成する1つの方法は、図58A〜Fを参照してここで記載されるように、作業ストランド44を編むことを含む。例えば、図58〜Bに例示されると、固定部本体ストランド44はマンドレル79に対して配置され、それによって第1区分92a及び第2区分92bは、ハト目90の基部から外に延びる。第1区分92a及び第2区分92bは、第1結節49aを画定し得る、任意の好適な結節49内に結ばれ得る。少なくとも第1結節49aから最高で全ての結節49が、例示される小間結び、一つ結び(図59参照)、又は任意の好適に構成された別の結節など、任意の所望の方法で結ばれ得る。第1結節49aは、マンドレル79がハト目90の基部と第1結節49との間に配置されるか又は捕捉されるように位置付けられる。ハト目90の基部及び第1結節49aは、それぞれ、第1結節92a及び第2結節92bによって接合され得る。
ここで58C〜Dを参照し、第1区分92a及び第2区分92bが互いに結ばれて、第1結節49aと実質的に反対側に配置され得る、第2結節49bを画定し、ループ31の第1又は遠位ループ31aを画定するために、マンドレル79を中心に、第1区分92及び第2区分92bにより接合される結節49a及び49bの第1対51aを画定する。第1ループ31aは、マンドレル79が占める、対応する第1中央開口部40を画定する。マンドレル79及びしたがって、ループ31の開口部40の形状は、所望により実質的に円筒形であるか、又は任意の別の好適な形状であり得る。結節49a及び49bは、例示されるように互いに実質的に180°反対側配置されるが、結節49a及び49bはあるいは、マンドレル79の周辺部の周囲で別様にオフセットされ得ることが理解されるべきである。更に、ループ31は、結節49の対51を含むが、各ループ31は、一対の結節49を含む、少なくとも1つの又は複数の結節など、所望の数の結節を含みえることが理解されるべきである。したがって、ループ31は、固定部本体ストランド44の第1区分92a及び第2区分92bにより接合される、第1結節49a及び第2結節49bを含み得る、結節49の対51などの群を含み得る。
図58E、Fに例示されるように、第1区分92a及び第2区分92bは、例えば、隣接する第1の対51aの第2結節49bと実質的に反対側の位置における、結節の第2対51bの第1結節49aを画定するように、一緒に結ばれ得、第1区分92a及び第2区分92bは更に、例えば、第2対51bの第1結節49aと実質的に反対側の位置で、第2対の第2結節49bを画定するために更に結ばれ得る。第2対51bの第1結節49a及び第2結節49bは、複数のループ31の第2ループを画定するために、第1区分及び第2区分によって接合される。例示される実施形態により、第2ループは、中央軸23に沿った第1ループ31aに隣接するように配置される。第2ループは、第1ループ31aから離間し得るか、又は所望により第1ループ31aに実質的に当接し得る。第1ストランド92a及び第2ストランド92bはその後、所望により第1結節49a及び第2結節49bの任意の好適な数の対51を画定するために結ばれ得、よって中央軸23に実質的に並行な方向に沿って互いに離間した、所望される数の対応するループ31を画定する。一実施形態により、固定部本体28、例えば、固定部本体28の拡張可能部36は、第1結節49a及び第2結節49bの5つの対51を画定し得る。しかしながら、固定部本体ストランド44は、所望の回数だけ編まれてよく、それにより固定部本体28、及び特に拡張可能部36は、第1結節49a及び第2結節49bの少なくとも2つの対51を画定し、これらは少なくとも部分的に少なくとも一対のループ31を画定し、これはひいては、中央軸23に沿って位置合わせされる対応する開口部40の対を画定し、それにより中央軸23は開口部40を通じて延び得ることが理解されるべきである。図58Gに例示されるように、第1区分92a及び第2区分92bの余分な長さは、最終的なループに近接する位置で調整され得、かつ、固定部本体28の近位端30を画定するように、互いに対して毛焼きされるか溶着されるか、又は代替的に若しくは加えて、隣接するループ31に溶着されてもよい。
次に、図58Hを参照し、作動ストランド38は、ハト目90を通じて送達される場合があり、それによって作動ストランド38は、ハト目90の実質的に相対する側部から延びる、第1区分59a及び第2区分59bを画定するために、ハト目90を通じて摺動自在に延びる。第1区分59a及び第2区分59bは、針として構成され得る、マンドレル79のハト目を通じて送達され得る、作動ストランド38の、相対する、対応する自由端を画定し得る。中央軸23に実質的に沿って、開口部40を通じて、第1区分59a及び第2区分59bを近位方向に引くために、中央軸23に沿って開口部40を通じて、マンドレル79は近位方向に引かれ得る。第1区分59a及び第2区分59bはしたがって、固定部22の作動部131及び取り付け部133をそれぞれ画定し得る。
最近位のループ31が係合して固定器をもたらし、拡張可能部36を通じて作動ストランド38を引き、それによりループ31が互いに圧迫されることが理解される。結果として、作動ストランド38は、ハト目90を近位方向に推進することができ、それによってハト目は、実質的に中央軸23に沿って、第1ループ31aから近位方向に延びる。例えば、ハト目90の長さ、及び拡張可能部分のループ31の数により、ハト目90は、例えば、複数の開口部40から最高で全ての開口部40までなどの、開口部40の少なくとも1つを通じて延びる場合があり、拡張可能な部分36の近位端39aから近位方向外側に延びる。したがって、固定部22は、作動ストランド38が拡張可能部を通じて引かれた後に、拡張構成にある場合がある。したがって、図56Aを参照し、拡張可能部36は、作動ストランド38に沿ってその第1構成まで拡張され得、ここでハト目90は、拡張可能部36に埋め込まれ得る。
ハト目90の基部が第1ループ31aに当接し得ることが理解されるべきである。したがって、作動力Fが作動ストランド38にかけられると、ハト目90の基部と、第1又は遠位ループ31aとの間の機械的な干渉が、ハト目90の基部が拡張可能部36を通じて近位方向に移動することを阻止する。したがって、固定部本体28は拡張構成に作動すると、ループ31は、中央軸23と実質的に平行な方向に沿って互いに重なって圧迫し、これによってループ31が半径方向に拡張し、これにより拡張可能部36及びしたがって固定部本体28が第2方向35に沿って、第2最大厚さT2まで拡張する。更に、ハト目90は、拡張可能部36を通じて延びる場合があり、これによって開口部40は、ハト目90が伸長方向34に沿って拡張可能部36に構造的剛性を付与するので、半径方向に拡張させることができる。
拡張可能部36が第1構成から拡張構成へと作動する間に、ループ31が大概に対して圧迫すると、拡張可能部36の長さが減少し、ハト目90の長さよりも短い長さまで減少する場合があり、それによってハト目90は、固定部本体28が拡張構成まで作動された際に、拡張可能部36の近位端39aの外に延びる場合があることが理解されるべきである。作動ストランド38はしたがって、固定部本体28が拡張されるときに、ハト目90を通じて自由に摺動可能であり得る。したがって、ハト目90は、拡張可能部分36が第1構成にあるときに、拡張可能部分36の第1長さ(例えば、第1の数のループ31)に沿って、少なくとも拡張可能部36へと近位方向に延び、拡張可能部36が拡張可能構成にあるときに、拡張可能部の第2の長さ(例えば、第2の数のループ31)に沿って、少なくとも拡張可能部36へと、例えばこれを通じて延びるものとすることができ、ここで第2長さは第1長さよりも長い(例えば、第2の数のループ31は、第1の数のループ31よりも大きい)。例えば、拡張可能部が第1構成にあるときに、ハト目が拡張可能部36の遠位端39bから遠位方向に延びる場合、第1長さは0であり得ることが理解されるべきである。
上記のように、固定部本体28は、少なくとも1つのハト目90を含む場合がある。例えば、図60A〜Dを参照し、固定部本体28は、拡張可能部36から延びる、一対のハト目90a及び90bを画定し得る。例えば、図60Cに例示されるように、固定部本体ストランド44は、実質的な「W字型」を画定するように、横並びの関係で配置された、第1ループ91a及び第2ループ91bを画定するために2回畳まれる場合がある。したがって、作動ストランド44は、第1ループ91a及び第2ループ91bそれぞれから延びる、第1区分92a及び第2区分92b、並びに第1ループと第2ループとの間で延びる接合区分92dを画定し得る。第1ハト目90a及び第2ハト目90bをそれぞれ画定するために、上記の任意の方法で閉ざされ得る、第1ループ91a及び第2ループ91bのための共通の基部を画定するため、第1及び第2区分が、接合区分92dへと取り付けられ得る。例えば、第1区分92a及び第2区分92b、並びに接合区分92dは、共通の基部を画定するように互いに結ばれ得る。第1区分92a及び第2区分92bは、上記のように拡張可能部36を画定するために、共通の基部から延びる場合がある。本明細書において記載される種類のハト目90は、上記のように固定部本体ストランド44と一体であってもよく、又は固定部本体ストランド44から分離されて、上記の任意の好適な方法で固定部本体ストランド44に取り付けられ得ることが理解されるべきである。
例示される実施形態に関連して記載される実施形態は、実例として例示され、したがって本発明は開示される実施形態に制限されることを意図しない。更に、本明細書に記載される任意の実施形態と関連する様々な構造、特徴、及び方法は、特に指示されない限り、本明細書に記載される他の任意の実施形態に適用され得る。例えば、特に指示されない限り、本明細書において記載される任意の挿入器具は、任意の好適な代替的な実施形態による、本明細書において記載される張力アセンブリを含み得る。一例として、本明細書において記載される挿入器具のいずれかが、好適な先に記載されたいずれかの種類の定着要素、好適な先に記載された任意の種類のものの規定の移動距離、又は好適なこれらの組み合わせを含むことがある。したがって、当業者は、本発明は、例えば添付の請求項に記載されるような、本明細書の趣旨及び範囲に含まれる、全ての修正及び代替的な構成を包含することを意図されることを理解する。
〔実施の態様〕
(1) 標的位置において少なくとも1つの固定部を発射するように構成された挿入器具であって、前記固定部は実質的に伸長方向に沿って延びる固定部本体を含み、前記固定部は、実質的に前記伸長方向に沿って前記固定部本体から延びる、作動部材を更に含み、前記挿入器具は、
長手方向に沿って細長いアクセス部材であって、前記アクセス部材は、前記標的位置に少なくとも一部が挿入されるように構成された遠位端を画定する、アクセス部材と、
前記少なくとも1つの固定部を解放可能に担持する固定部ハウジングであって、前記固定部ハウジングは前記アクセス部材と位置合わせされるように構成される、固定部ハウジングと、
前記固定部ハウジング内に挿入され、前記固定部ハウジングから前記アクセス部材の前記遠位端の外へと前記少なくとも1つの固定部を発射するように構成された、プッシャー部材とを含む、挿入器具。
(2) 前記アクセス部材が、前記長手方向に沿って前記アクセス部材内部を通じて延び、前記固定部ハウジングの少なくとも一部を内部に受容するような大きさの、第1カニュレーション(first cannulation)を画定し、前記固定部ハウジングは、前記長手方向に沿って前記固定部ハウジング内部を通じて延び、前記プッシャー部材の少なくとも一部を内部に受容するような大きさの、第2カニュレーション(second cannulation)を画定する、実施態様1に記載の挿入器具。
(3) 前記プッシャー部材は、前記長手方向に沿って前記プッシャー部材内部を通じて延び、前記作動部材の少なくとも一部を内部に受容するような大きさの、第3カニュレーションを画定する、実施態様2に記載の挿入器具。
(4) 前記アクセス部材は、前記アクセス部材の近位端に接触面を画定し、前記接触面は、前記固定部ハウジングにより画定される第2接触面と当接するように構成された、実施態様3に記載の挿入器具。
(5) 前記第2接触面は、前記固定部ハウジングの相対する近位端及び遠位端に対して中間にある、実施態様4に記載の挿入器具。
(6) 前記第2接触面は、前記固定部ハウジングが前記アクセス部材に対して完全に挿入される際に、前記接触面と当接する、実施態様5に記載の挿入器具。
(7) 前記固定部ハウジングが前記アクセス部材に対して完全に挿入される際に、前記固定部ハウジングの前記遠位端が、前記アクセス部材の遠位端と実質的に位置合わせされる、実施態様6に記載の挿入器具。
(8) 前記固定部ハウジングは、前記固定部ハウジングの前記近位端において第3接触面を画定し、前記第3接触面は、前記プッシャー部材によって画定される第4接触面と当接するように構成された、実施態様6に記載の挿入器具。
(9) 前記第4接触面は、前記プッシャー部材の相対する近位端及び遠位端に対して中間にある、実施態様8に記載の挿入器具。
(10) 前記プッシャー部材が前記固定部ハウジングに対して完全に挿入される際に、前記プッシャー部材の遠位端が前記アクセス部材の前記遠位端と実質的に位置合わせされる、実施態様9に記載の挿入器具。
(11) 前記アクセス部材の前記近位端が第1連結部材を画定し、前記固定部ハウジングが前記第1連結部材と係合するように構成された第2連結部材を画定し、前記第1及び前記第2連結部材が係合する際に、前記アクセス部材、前記固定部ハウジング及び前記プッシャー部材が前記長手方向に沿って互いに対して並進することを阻止される、実施態様10に記載の挿入器具。
(12) 前記プッシャー部材が前記固定部ハウジングに対して完全に挿入される際に、前記プッシャー部材の遠位端が前記アクセス部材及び前記固定部ハウジングの対応する遠位端と実質的に位置合わせされる、実施態様9に記載の挿入器具。
(13) 前記アクセス部材の前記近位端が第1連結部材を画定し、前記固定部ハウジングが前記第1連結部材と係合するように構成された第2連結部材を画定し、前記第1及び前記第2連結部材が係合する際に、前記アクセス部材及び前記固定部ハウジングが前記長手方向に沿って互いに対して並進することを阻止される、実施態様12に記載の挿入器具。
(14) 前記固定部ハウジングの前記近位端が第3連結部材を画定し、前記プッシャー部材が前記第3連結部材と係合するように構成された第4連結部材を画定し、前記第3及び前記第4連結部材が係合する際に、前記固定部ハウジング及び前記プッシャー部材が前記長手方向に沿って互いに対して並進することを阻止される、実施態様13に記載の挿入器具。
(15) 前記固定部は、前記第2接触面及び前記接触面が互いに当接する際、及び前記第4接触面及び前記第3接触面が互いに当接する際に、前記固定部ハウジングの前記遠位端から発射される、実施態様9に記載の挿入器具。
(16) 前記第1カニュレーションに挿入されるように構成された開口部形成部材を更に含み、前記開口部形成部材は、
前記開口部形成部材の遠位端の先端部と、
前記開口部形成部材が、前記アクセス部材に対して完全に挿入される際に、前記接触面と当接するように構成された、第5接触面と、
前記先端部と前記第5接触面との間で延びるシャフトとを画定する、実施態様9に記載の挿入器具。
(17) 前記先端部が円錐形である、実施態様16に記載の挿入器具。
(18) 前記シャフトが、前記第5接触面に向かう方向に沿って前記先端部から螺旋状に延びる、少なくとも1つの穿孔溝を画定する、実施態様16に記載の挿入器具。
(19) 前記アクセス部材の前記近位端が第1連結部材を画定し、前記開口部形成部材が前記第1連結部材と係合するように構成された第2連結部材を画定し、前記第1及び前記第2連結部材が係合する際に、前記アクセス部材及び前記開口部形成部材が前記長手方向に沿って互いに対して並進することを阻止される、実施態様16に記載の挿入器具。
(20) 前記第3カニュレーションの直径は、前記プッシャー部材が前記固定部ハウジングに挿入される際に前記プッシャー部材の遠位端が前記固定部を前記長手方向に沿って並進させるように、前記固定部の断面寸法よりも短い、実施態様3に記載の挿入器具。
(21) 前記プッシャー部材が前記固定部ハウジングに対して完全に挿入される際に、前記プッシャー部材によって前記固定部が前記開口部内へと発射される、実施態様20に記載の挿入器具。
(22) 前記作動部材に所定の張力特性を適用し、それによって前記固定部本体を、前記伸長方向に対して角度的にオフセットされた第2方向に沿って拡張させるように構成された、張力アセンブリを更に含む、実施態様1に記載の挿入器具。
(23) 前記張力は、前記アクセス部材の前記遠位端に対して中立位置から拡張位置へと並進するように構成された並進部材を含む、実施態様22に記載の挿入器具。
(24) 前記並進部材は、前記並進部材が前記第1位置にある際に、前記プッシャー部材の前記近位端と当接する、実施態様23に記載の挿入器具。
(25) 前記並進部材は、前記並進部材が前記中立位置と前記拡張位置との間で並進する際に、前記作動部材に張力を加える、実施態様23に記載の挿入器具。
(26) 前記並進部材を前記中立位置から前記拡張位置まで並進させる、回転可能部材を更に含む、実施態様25に記載の挿入器具。
(27) 前記並進部材は少なくとも1つの突起部を画定し、前記少なくとも1つの突起部は前記伸長方向と実質的に垂直な第3方向に沿って前記並進部材から延びる、実施態様26に記載の挿入器具。
(28) 前記プッシャー部材が少なくとも1つの第2突起部を画定し、前記少なくとも1つの第2突起部は、前記プッシャー部材から前記第3方向に沿って延びる、実施態様27に記載の挿入器具。
(29) 前記回転可能部材は本体を含み、前記本体は前記少なくとも1つの突起部を受容するように構成される開口を画定し、前記本体は、前記少なくとも1つの第2突起部を受容するように構成されたスロットを画定し、前記スロットは近位スロット端部及び反対側の遠位スロット端部を有する、実施態様28に記載の挿入器具。
(30) 前記スロットが、前記近位スロット端部と前記遠位スロット端部との間で線形に延びる、実施態様29に記載の挿入器具。
(31) 前記伸長方向と実質的に垂直な軸を中心とした、前記回転可能部材の回転により、前記少なくとも1つの第2突起部が前記スロット内で並進する、実施態様29に記載の挿入器具。
(32) 前記軸は、前記少なくとも1つの突起部によって画定される、実施態様31に記載の挿入器具。
(33) 前記並進部材は、前記少なくとも1つの第2突起部が前記近位スロット端部に配置される際に、前記第1位置にある、実施態様29に記載の挿入器具。
(34) 前記並進部材は、前記少なくとも1つの第2突起部が前記遠位スロット端部に配置される際に、前記第2位置にある、実施態様33に記載の挿入器具。
(35) 前記回転可能部材の90°の回転により、前記少なくとも1つの第2突起部が前記近位スロット端部から前記遠位スロット端部へと並進する、実施態様33に記載の挿入器具。
(36) 前記回転可能部材の本体はプレートを含む、実施態様35に記載の挿入器具。
(37) 前記アクセス部材の前記近位端が第1連結部材を画定し、前記固定部ハウジングが前記第1連結部材と係合するように構成された第2連結部材を画定し、前記第1及び前記第2連結部材が係合する際に、前記アクセス部材及び前記固定部ハウジングが互いに対して回転することを阻止される、実施態様34に記載の挿入器具。
(38) 前記固定部ハウジングの前記近位端が第3連結部材を画定し、前記プッシャー部材が前記第3連結部材と係合するように構成された第4連結部材を画定し、前記第3及び前記第4連結部材が係合する際に、前記固定部ハウジング及び前記プッシャー部材が前記長手方向に沿って互いに対して並進することを阻止される、実施態様37に記載の挿入器具。
(39) 前記アクセス部材の前記近位端が第1連結部材を画定し、前記プッシャー部材が前記第1連結部材と係合するように構成された第2連結部材を画定し、前記第1及び前記第2連結部材が係合する際に、前記アクセス部材、前記固定部ハウジング及び前記プッシャー部材が前記長手方向に沿って互いに対して並進することを阻止される、実施態様34に記載の挿入器具。
(40) 前記第1カニュレーションに挿入されるように構成された開口部形成部材を更に含み、前記開口部形成部材は、
前記開口部形成部材の遠位端の先端部と、
前記開口部形成部材が、前記アクセス部材に対して完全に挿入される際に、前記接触面と当接するように構成された、第5接触面と、
前記先端部と前記第5接触面との間で延びるシャフトとを画定する、実施態様34に記載の挿入器具。
(41) 前記先端部が円錐形である、実施態様40に記載の挿入器具。
(42) 前記シャフトが、前記第5接触面に向かう方向に沿って前記先端部から螺旋状に延びる、少なくとも1つの穿孔溝を画定する、実施態様40に記載の挿入器具。
(43) 前記アクセス部材の前記近位端が第1連結部材を画定し、前記開口部形成部材が前記第1連結部材と係合するように構成された第2連結部材を画定し、前記第1及び前記第2連結部材が係合する際に、前記アクセス部材及び前記開口部形成部材が前記長手方向に沿って互いに対して並進することを阻止される、実施態様40に記載の挿入器具。
(44) 前記長手方向と実質的に平行な長手方向軸を中心とした、前記回転可能部材の回転により、前記並進部材が前記プッシャー部材に対して並進する、実施態様28に記載の挿入器具。
(45) 前記回転可能部材は本体を含み、前記本体は前記長手方向に沿って前記本体内部を通じたボアを画定し、前記ボアは内側表面を画定し、前記ボアは前記並進部材及び前記プッシャー部材の少なくとも一部を前記ボア内部に受容するような大きさである、実施態様44に記載の挿入器具。
(46) 前記少なくとも1つの突起部は、第1の対の突起部を含み、前記少なくとも1つの第2突起部は第2の対の突起部を含む、実施態様45に記載の挿入器具。
(47) 前記第1の対の突起部は、第1共通軸に沿って延び、前記第2の対の突起部は、第2共通軸に沿って延び、前記第1及び前記第2共通軸は互いに対して平行である、実施態様46に記載の挿入器具。
(48) 前記ボアは、環状の溝、及び一対の相対する螺旋状の溝を更に画定し、前記環状の溝及び前記螺旋状の溝は前記内側表面内に延び、各螺旋状の溝は対応する相対する近位溝端部と遠位溝端部との間で延び、前記第2の対の突起部の各突起部は前記一対の螺旋状の溝の対応する1つに捕捉され、前記第1の対の突起部は、前記環状の溝に捕捉され、それにより、前記回転可能部材が前記長手方向軸を中心に回転する際に、前記並進部材は前記回転可能部材内で自由に並進することができ、前記プッシャー部材は前記回転可能部材内で自由に回転する、実施態様46に記載の挿入器具。
(49) 各螺旋状の溝は対応する可変の溝ピッチを画定する、実施態様48に記載の挿入器具。
(50) 各螺旋状の溝の前記対応する溝ピッチは、前記対応する遠位端と前記対応する近位端との間でより浅くなる、実施態様49に記載の挿入器具。
(51) 前記プッシャー部材は、前記長手方向に沿って前記プッシャー部材から近位方向に延びる、少なくとも1つのシャフトを更に画定し、前記並進部材は、前記並進部材が前記回転可能部材に対して回転することを阻止されるように、前記少なくとも1つのシャフトに沿って担持されるように構成された、実施態様48に記載の挿入器具。
(52) 前記並進部材は、前記第2の対の突起部が前記対応する遠位溝端部に配置される際に前記第1位置にある、実施態様51に記載の挿入器具。
(53) 前記並進部材は、前記第2の対の突起部が前記対応する近位溝端部に配置される際に前記第2位置にある、実施態様52に記載の挿入器具。
(54) 前記アクセス部材の前記近位端が第1連結部材を画定し、前記固定部ハウジングが前記第1連結部材と係合するように構成された第2連結部材を画定し、前記第1及び前記第2連結部材が係合する際に、前記アクセス部材及び前記固定部ハウジングが前記長手方向軸を中心に互いに対して回転することを阻止される、実施態様44に記載の挿入器具。
(55) 前記第1及び前記第2連結部材が係合する際に、前記アクセス部材及び前記固定部ハウジングが更に、前記長手方向に沿って互いに対して並進することを阻止される、実施態様54に記載の挿入器具。
(56) 前記固定部ハウジングの前記近位端が第3連結部材を画定し、前記プッシャー部材が前記第3連結部材と係合するように構成された第4連結部材を画定し、前記第3及び前記第4連結部材が係合する際に、前記固定部ハウジング及び前記プッシャー部材が前記長手方向軸を中心に互いに対して回転することを阻止される、実施態様55に記載の挿入器具。
(57) 前記第3及び前記第4連結部材が係合する際に、前記固定部ハウジング及び前記プッシャー部材は、前記長手方向に沿って互いに対して並進することを更に阻止される、実施態様56に記載の挿入器具。
(58) 前記アクセス部材が、前記第3方向に沿って前記アクセス部材から外側に延びる、一対の横方向に対向するタブを更に画定する、実施態様57に記載の挿入器具。
(59) 前記アクセス部材の前記近位端が第1連結部材を画定し、前記プッシャー部材が前記第2連結部材と係合するように構成された第2連結部材を画定し、前記第1及び前記第2連結部材が係合する際に、前記アクセス部材、前記固定部ハウジング及び前記プッシャー部材が前記長手方向軸を中心に互いに対して回転することを阻止される、実施態様54に記載の挿入器具。
(60) 前記第1及び前記第2連結部材が係合する際に、前記アクセス部材及び前記固定部ハウジングが、前記長手方向に沿って互いに対して並進することを更に阻止される、実施態様59に記載の挿入器具。
(61) 前記アクセス部材が、前記第3方向に沿って前記アクセス部材から外側に延びる、一対の横方向に対向するタブを更に画定する、実施態様60に記載の挿入器具。
(62) 前記第1カニュレーションに挿入されるように構成された開口部形成部材を更に含み、前記開口部形成部材は、
前記開口部形成部材の遠位端の先端部と、
前記開口部形成部材が、前記アクセス部材に対して完全に挿入される際に、前記接触面と当接するように構成された、第5接触面と、
前記先端部と前記第5接触面との間で延びるシャフトとを画定する、実施態様51に記載の挿入器具。
(63) 前記先端部が円錐形である、実施態様62に記載の挿入器具。
(64) 前記シャフトが、前記第5接触面に向かう方向に沿って前記先端部から螺旋状に延びる、少なくとも1つの穿孔溝を画定する、実施態様62に記載の挿入器具。
(65) 前記アクセス部材の前記近位端が第1連結部材を画定し、前記開口部形成部材が前記第1連結部材と係合するように構成された第2連結部材を画定し、前記第1及び前記第2連結部材が係合する際に、前記アクセス部材及び前記開口部形成部材が前記長手方向に沿って互いに対して並進することを阻止される、実施態様62に記載の挿入器具。
(66) 前記プッシャー部材の近位端に連結された並進部材であって、前記並進部材は、前記長手方向に沿って前記固定部ハウジングに対して並進するように構成され、前記作動部材は、前記並進部材に解放可能に取り付けられた、並進部材と、
前記並進部材を担持するように構成されたハンドル部材であって、前記ハンドル部材は、前記固定部ハウジングによって支持され、前記固定部ハウジングに対して第1位置と第2位置との間で並進可能である、ハンドル部材とを更に含む、実施態様6に記載の挿入器具。
(67) 前記ハンドル部材が前記第1位置にある際に、前記少なくとも1つの固定部は前記固定部ハウジング内に配置される、実施態様66に記載の挿入器具。
(68) 前記ハンドル部材が、前記第1位置から前記第2位置に並進すると、前記固定部が前記開口部内に発射される、実施態様67に記載の挿入器具。
(69) 前記ハンドル部材が前記第1位置にある際に、前記少なくとも1つの固定部は前記固定部ハウジングの前記遠位端に配置される、実施態様66に記載の挿入器具。
(70) 前記ハンドル部材が前記第2位置にある際に、前記第2接触面は前記第1接触面と当接する、実施態様66に記載の挿入器具。
(71) 前記ハンドル部材が前記第2位置にある際に、前記固定部ハウジングの前記遠位端が前記アクセス部材の遠位端と実質的に位置合わせされる、実施態様66に記載の挿入器具。
(72) 前記ハンドル部材が前記第2位置にない際に、前記ハンドル部材は、前記固定部ハウジングにより画定される中央軸を中心に前記固定部ハウジングに対して回転することを阻止される、実施態様66に記載の挿入器具。
(73) 前記ハンドル部材が前記第2位置にある際に、前記ハンドル部材が前記長手方向に沿って前記固定部ハウジングに対して並進することを阻止される、実施態様66に記載の挿入器具。
(74) 前記ハンドル部材が前記第2位置にある際に、前記ハンドル部材は、前記固定部ハウジングにより画定される中央軸を中心に前記固定部ハウジングに対して回転可能である、実施態様66に記載の挿入器具。
(75) 前記中央軸を中心に前記ハンドル部材を回転させることにより、前記並進部材が前記固定部ハウジングに対して並進する、実施態様74に記載の挿入器具。
(76) 前記並進部材が、近位本体部材、及び前記近位本体部材と解放可能に係合するように構成された遠位本体部材を含み、前記プッシャー部材が、前記遠位本体部材に連結される、実施態様75に記載の挿入器具。
(77) 前記ハンドル部材が回転すると、前記並進部材は、前記固定部ハウジングに対して初期位置から近位方向に並進する、実施態様76に記載の挿入器具。
(78) 前記並進部材が前記初期位置にある際に、前記作動部材は前記近位本体部材と前記遠位本体部材との間に捕捉される、実施態様77に記載の挿入器具。
(79) 前記ハンドル部材が前記長手方向に沿って前記ハンドル部材内部を通じたボアを画定し、前記ボアが内側表面を画定し、前記ボアは前記並進部材を受容するような大きさである、実施態様78に記載の挿入器具。
(80) 前記並進部材は一対の突起部を画定し、前記突起部は、前記中央軸と実質的に垂直な第3方向に沿って前記近位本体部材から延びる、実施態様79に記載の挿入器具。
(81) 前記突起部は、前記中央軸に対して実質的に垂直な第2軸に沿って延びる、実施態様80に記載の挿入器具。
(82) 前記ボアは更に、前記内側表面内に延びる一対の対向する螺旋状の溝を画定し、各螺旋状の溝は対応する相対する近位溝端部と遠位溝端部との間で延び、前記一対の突起部の各突起部は、前記一対の螺旋状の溝の対応する1つに捕捉され、それにより前記ハンドル部材が前記中央軸を中心に回転する際に、前記並進部材が前記固定部ハウジングに対して自由に並進する、実施態様80に記載の挿入器具。
(83) 前記固定部ハウジングは、前記長手方向に沿って前記固定部ハウジングから近位方向に延びる、少なくとも1つのシャフトを更に画定し、前記並進部材は、前記並進部材が前記固定部ハウジングに対して回転することを阻止されるように、前記少なくとも1つのシャフトに沿って担持されるように構成された、実施態様82に記載の挿入器具。
(84) 前記並進部材は、前記各突起部が対応する遠位溝端部に配置される際に、前記初期位置にある、実施態様82に記載の挿入器具。
(85) 各螺旋状の溝は対応する可変の溝ピッチを画定する、実施態様82に記載の挿入器具。
(86) 各螺旋状の溝の前記対応する溝ピッチは、前記対応する遠位端と近位端との間でより浅くなる、実施態様85に記載の挿入器具。
(87) 前記並進部材の前記固定部ハウジングに対する近位方向の並進により、前記作動部材に張力がかかる、実施態様78に記載の挿入器具。
(88) 前記張力の大きさが所定の解放値と等しい場合、前記遠位本体部材は前記近位本体部材から係合離脱し、それにより前記作動部材を前記並進部材から解放する、実施態様87に記載の挿入器具。
(89) 前記近位本体部材は、前記遠位本体部材により画定される補完的な係合部材と係合するように構成された、少なくとも1つの剪断部材を画定する、実施態様88に記載の挿入器具。
(90) 前記張力が前記所定の解放値と等しい際に、前記係合部材により前記剪断部材が前記近位本体部材から剪断され、それにより前記近位本体部材が、前記遠位本体部材から係合離脱する、実施態様89に記載の挿入器具。
(91) 前記アクセス部材の前記近位端が第1連結部材を画定し、前記固定部ハウジングが前記第1連結部材と係合するように構成された第2連結部材を画定し、前記第1及び前記第2連結部材が係合する際に、前記アクセス部材及び前記固定部ハウジングが前記中央軸を中心に互いに対して回転することを阻止される、実施態様75に記載の挿入器具。
(92) 前記第1及び前記第2連結部材が係合する際に、前記アクセス部材及び前記固定部ハウジングが、前記長手方向に沿って互いに対して並進することを更に阻止される、実施態様91に記載の挿入器具。
(93) 前記アクセス部材が、前記第3方向に沿って前記アクセス部材から外側に延びる、一対の横方向に対向するタブを更に画定する、実施態様92に記載の挿入器具。
(94) 前記第1カニュレーションに挿入されるように構成された開口部形成部材を更に含み、前記開口部形成部材は、
前記開口部形成部材の遠位端の先端部と、
前記開口部形成部材が、前記アクセス部材に対して完全に挿入される際に、前記接触面と当接するように構成された、第5接触面と、
前記先端部と前記第5接触面との間で延びるシャフトとを画定する、実施態様83に記載の挿入器具。
(95) 前記先端部が円錐形である、実施態様94に記載の挿入器具。
(96) 前記シャフトが、前記第5接触面に向かう方向に沿って前記先端部から螺旋状に延びる、少なくとも1つの穿孔溝を画定する、実施態様94に記載の挿入器具。
(97) 前記アクセス部材の前記近位端が第1連結部材を画定し、前記開口部形成部材が前記第1連結部材と係合するように構成された第2連結部材を画定し、前記第1及び前記第2連結部材が係合する際に、前記アクセス部材及び前記開口部形成部材が前記長手方向に沿って互いに対して並進することを阻止される、実施態様94に記載の挿入器具。
(98) 前記アクセス部材は遠位端を有するカニューレを含み、前記挿入器具は更に、前記遠位端に対して後退した第1位置から前記遠位端に対して拡張した第2位置まで可動な開口先端部を画定する開口部形成部材を含み、これにより前記アクセス部材の前記カニューレの前記遠位端が、前記プッシャー部材を画定する、実施態様22に記載の挿入器具。
(99) 前記標的位置は第1標的位置であり、前記開口先端部が前記第1標的位置に第1開口部を形成するように構成された、実施態様98に記載の挿入器具。
(100) 前記固定部ハウジングは、第1固定部本体及び第2固定部本体をそれぞれ保持する、第1容器及び第2容器を画定する、カートリッジを含む、実施態様99に記載の挿入器具。
(101) 前記第1容器が前記プッシャー部材と位置合わせされる第1位置から、前記第2容器が前記プッシャー部材と位置合わせされる第2位置まで、前記カートリッジが可動であるように、前記カートリッジを摺動自在に受容するように構成された、ポケットを更に画定する、実施態様100に記載の挿入器具。
(102) 前記カートリッジが、前記第1容器及び前記第2容器を画定するカートリッジハウジングと、前記カートリッジハウジングに取り外し可能に取り付けられた停止クリップとを含み、前記停止クリップは、前記カートリッジが前記第1位置から前記第2位置へと移動することを阻止するように、前記挿入器具の一部と当接する、実施態様101に記載の挿入器具。
(103) 前記カートリッジハウジングから前記停止クリップを除去すると、前記カートリッジが前記第1位置から前記第2位置へと移動する、実施態様102に記載の挿入器具。
(104) 前記プッシャー部材は、前記第1固定部本体を前記カニューレから外へ、かつ前記第1開口部内へと発射するために、前記カートリッジが前記第1位置にある際に、前記第1容器を通じて並進するように構成された、実施態様101に記載の挿入器具。
(105) 前記開口先端部は、第2標的位置において、第2開口部を形成するように構成された、実施態様101に記載の挿入器具。
(106) 前記プッシャー部材は、前記第2固定部本体を前記カニューレから外へ、かつ前記第2開口部内へと発射するために、前記カートリッジが前記第2位置にある際に、前記第1容器を通じて並進するように構成された、実施態様105に記載の挿入器具。
(107) 前記張力アセンブリは、前記作動部材と係合離脱した第1位置から、前記作動ストランドと係合する第2位置、前記張力アセンブリによって前記作動ストランドに張力をかける第3位置へと可動である、実施態様22に記載の挿入器具。
(108) 前記張力アセンブリは、前記張力アセンブリが前記第2位置にある際に、前記作動ストランドに係合するように構成された把持アセンブリと、前記作動ストランドに前記所定の張力特性を適用するために、前記固定部本体から離れる方向に沿って前記把持アセンブリを動かすように構成された運動アセンブリとを含む、実施態様22に記載の挿入器具。
(109) 前記運動アセンブリは、前記所定の張力特性を適用するために、所定の距離だけ前記把持アセンブリを移動させる、実施態様108に記載の挿入器具。
(110) 前記把持アセンブリは、前記アクセス部材から離れる方向に沿って、前記挿入器具のハウジングに沿って摺動自在である、実施態様109に記載の挿入器具。
(111) 前記把持アセンブリは、第1係合表面及び前記第1係合表面と反対側の第2係合表面を含み、前記作動部材を保持するように構成された、大きさの変動する空隙を画定するように、前記第1係合表面及び前記第2係合表面の少なくとも一方が、前記第1係合表面の他方に対して可動である、実施態様108に記載の挿入器具。
(112) 前記運動アセンブリは、作動装置と、前記作動装置と枢動可能に連結されたラッチとを含み、前記運動アセンブリは、前記ラッチの少なくとも一部を受容する把持部材を更に含み、それにより、前記作動装置の移動が前記ラッチを前記把持部材に対して移動し前記作動部材を捕捉する、実施態様108に記載の挿入器具。
(113) 前記作動部材が前記ラッチと前記把持部材との間に捕捉される際に、前記作動装置の前記移動によって前記ラッチ及び前記把持部材が前記アクセス部材から離れるように並進する、実施態様112に記載の挿入器具。
(114) 解剖学的位置に挿入されるように構成された拡張可能固定部であって、前記拡張可能固定部は、
固定部本体であって、
伸長方向に沿って延びる拡張可能部分であって、前記拡張可能部分は、対応する開口部を画定する複数のループを画定し、前記対応する開口部は前記伸長方向に沿って互いに実質的に位置合わせされている、拡張可能部分、及び
前記拡張可能部分から延びるハト目を含む、固定部本体と、
前記ハト目を通じて、かつ前記拡張可能部分を通じて延びる、第1区分及び第2区分を含む作動部材とを含み、
前記作動部材は、作動力を受けるように構成され、かつ前記作動力に反応して、前記拡張可能部分を、前記拡張可能部分が、前記伸長方向から角度的にオフセットされた第2方向に沿って第1最大厚さを画定する第1構成から、前記拡張可能部分が、前記第1最大厚さよりも大きな、前記第2方向に沿った第2最大厚さを画定する拡張構成へと作動するように構成された、拡張可能固定部。
(115) 前記拡張可能部分が前記第1構成から前記拡張構成に作動されると、前記ハト目が前記拡張可能部分を通じて延びる、実施態様114に記載の拡張可能固定部。
(116) 前記拡張可能部分が近位端、反対側の遠位端、及び前記遠位端に配置される遠位ループを画定し、前記ハト目は前記遠位端から延び、前記ハト目が前記拡張可能部分を通じて引かれる際に前記遠位端に対して固定するクロージャ位置を画定する、実施態様115に記載の拡張可能固定部。
(117) 前記拡張可能部分が前記第1構成から前記拡張構成に作動されると、前記ループが互いに重なる、実施態様114に記載の拡張可能固定部。
(118) 各ループは、少なくとも一対の結節を画定する、実施態様114に記載の拡張可能固定部。
(119) 各ループの前記一対の結節のそれぞれが、実質的にもう一方の反対に配置される、実施態様118に記載の拡張可能固定部。
(120) 各ループの前記一対の結節のそれぞれが、もう一方から実質的に180°で配置される、実施態様119に記載の拡張可能固定部。
(121) 少なくとも複数の前記結節が正方形の結節として構成された、実施態様118に記載の拡張可能固定部。
(122) 少なくとも複数の前記結節が止め結びの結節として構成された、実施態様118に記載の拡張可能固定部。
(123) 前記拡張可能部分が前記第1構成にある際に、前記ハト目は少なくとも第1長さだけ前記拡張可能部分内に延び、前記拡張可能部分が前記拡張構成にある際に、前記ハト目は少なくとも第2長さだけ前記拡張可能部分内に延び、前記第2長さは前記第1長さよりも長い、実施態様114に記載の拡張可能固定部。
(124) 前記拡張可能部分から延びる、一対のハト目を更に含む、実施態様114に記載の拡張可能固定部。
(125) 前記作動ストランドが前記一対のハト目の両方を通過する、実施態様124に記載の拡張可能固定部。