JP5971611B2 - 教習支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転技術の教習を行う際に用いられる教習支援装置に関する。
従来、運転技術の教習を効率よく行うために様々な提案がなされている。特に、車両の走行状態についての評価等、指導者の主観からなされるものに関しては、必ずしも一定ではないため、教習を効率よく行うことは困難である。そこで、各種手法が提案されている。
例えば、特許文献1では、車両にGPSアンテナを取り付け、車両の位置を経時的にモニタして走行データを生成し、運転者の運転特性を定量評価する方法が提案されている。
この特許文献1に記載の方法によれば、例えば、理想とされる走行ラインに対する運転者の走行ラインのずれを定量的に評価したり、車両が停止するまでの間に当該車両と停止線との間の距離がどのように変化するかを定量的に評価することができる。
特開2008−216500号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の方法は、車両の走行状態に関する評価結果を教習後に出力し、受講者に提示するものでしかない。このため、特許文献1に記載の方法では、教習中、受講者が、自らの運転している車両の走行状態や指導者の指示内容を具体的に認識することは困難であった。
このような問題は、特に、車庫入れや縦列駐車など、運転技術の習得が困難となる状況において顕著である。
なお、このような問題は、特許文献1に記載の教習支援装置に限られるものではなく、運転技術の教習を効率よく行うために提案されている従来の教習支援装置においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、運転技術の教習を効率よく行うことができる教習支援装置を提供することを目的とする。
本発明の第一態様は、車両の運転技術の教習を支援する教習支援装置であって、前記車両を含む画像を撮像する複数の撮像手段と、前記複数の撮像手段を通じて得られる各撮像画像に基づいて、前記車両の位置および姿勢を算出する算出手段と、前記算出手段を通じて算出された車両の位置および姿勢を表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
より具体的には、本発明は、車両の運転技術の教習を支援する教習支援装置であって、前記車両を含む画像を撮像する複数の撮像手段と、前記複数の撮像手段を通じて得られる各撮像画像に基づいて、前記車両の位置および姿勢を算出する算出手段と、前記算出手段を通じて算出された車両の位置および姿勢を表示する表示手段とを備え、前記複数の撮像手段は、前記車両を側方から撮像することができる位置に配設される側方カメラと、前記車両を上方から撮像することができる位置に配設される上方カメラとを含み、前記側方カメラおよび前記上方カメラは、前記車両とともに前記車両が置かれている路面の縁を撮像することができる位置に配設されることを特徴としている。
同構成によれば、表示手段を通じて車両の位置および姿勢を具体的に表示することができる。このため、指導者は、受講者に対して運転している車両が路面でどのような位置および姿勢にあるのか、またどのように車両を運転すると適切であるかを、具体的に教習することができる。したがって、車両技術の教習を効率よく行うことができるようになる。
本発明の第二態様は、第一態様にかかる教習支援装置であって、前記複数の撮像手段は、前記車両を側方から撮像することができる位置に配設される側方カメラと、前記車両を上方から撮像することができる位置に配設される上方カメラとを含み、前記側方カメラおよび前記上方カメラは、前記車両とともに前記車両が置かれている路面の縁を撮像することができる位置に配設されることを特徴とする。
同構成によれば、側方および上方から、車両と路面の縁とを含んだ画像を撮像することができるため、車両が路面でどのような位置および姿勢にあるのかを適切に算出することができる。このため、車両の位置および姿勢を適切に表示することができる。
本発明の第三態様は、第一態様または第二態様にかかる教習支援装置であって、前記表示手段は前記車両に備えられるものであり、前記算出手段は算出した前記車両の位置および姿勢を、前記表示手段に無線にて伝送することができることを特徴とする。
同構成によれば、表示手段を車両内に配設することができるため、指導者は、受講者に対して、車両が路面でどのような位置および姿勢にあるのか、またどのように車両を運転すると適切であるかを、当該車両内で教習を行いながら具体的に確認させることができる。このため、車両技術の教習を効率よく行うことができるようになる。
なお、前記撮像手段および前記算出手段は、前記撮像手段を通じて撮像された前記撮像画像を、無線を通じて前記算出手段に伝送することができるようにしてもよい。
本発明の第四態様は、第二態様または第三態様にかかる教習支援装置であって、前記算出手段は、前記上方カメラにて撮像される上方画像に表示される前記車両の外郭形状を抽出して同外郭形状の重心位置を算出し、前記重心位置を中心として設定した仮想円と前記車両の外郭形状との交点の座標を算出し、前記交点のうち隣り合う交点間の距離が所定値よりも大きい交点を側方交点とするとともに、前記交点のうち前記側方交点以外の交点を後方交点とし、前記後方交点を結ぶ線分の中点の座標を算出し、前記中点の座標と前記重心位置とを結ぶ仮想線を前記車両の中心軸として、前記中心軸と前記路面の縁とのなす角度を前記車両と前記路面の縁とのなす角度として算出することを特徴とする。
同構成によれば、車両の中心軸を簡易な構成で算出することができる。このため、車両と路面の縁(以下、道路縁)との角度を簡易な構成で算出することができる。
本発明の第五態様は、第二態様〜第四態様のいずれかにかかる教習支援装置であって、前記算出手段は、前記側方カメラにて撮像される前記側方画像に表示される画像を前記側方画像に対して所定角度傾斜した面に投影した投影画像を生成し、前記投影画像内に円を検出したか否かを判定して、前記投影画像内に円を検出したと判定したときに、前記所定角度を前記車両を構成するタイヤと前記路面の縁との角度とすることを特徴とする。
同構成によれば、車両を構成するタイヤと、路面の縁との角度と簡易な構成で算出することができる。
なお、算出手段は、投影画像に対して円検出ハフ変換を施し、中心座標を検出したことをもって投影画像内に円を検出したと判定するようにしてもよい。また、前輪の軌跡と後輪の軌跡とをそれぞれ求めて、内輪差を表示することもできる。
本発明の第六態様は、第一態様〜第五態様のいずれかにかかる教習支援装置であって、当該教習支援装置は自動車教習所に配設されるものであり、前記路面は、前記自動車教習所の教習コースからなることを特徴とする。
自動車教習所は、路面の形状が定められているため、理想とされる走行ラインを予め定めることができる。このため、同構成によれば、理想とされる走行ラインと、教習の際に走行したラインとのずれを表示することで、より効率的に教習を行うことができるようになる。
本発明によれば、運転技術の教習を効率よく行うことができる教習支援装置を得ることができる。
本発明を具体化した実施形態にかかる教習支援装置の概略構成図。 同実施形態にかかる処理全体の流れを説明するためのフローチャート。 同実施形態にかかる車両本体位置姿勢算出処理の処理手順を説明するためのフローチャート。 (a)は、同実施形態にかかる上方画像の概略を示す画像図、(b)は、同実施形態にかかる車両本体位置姿勢算出処理を説明するための説明図。 同実施形態にかかるタイヤ角算出処理の処理手順を説明するためのフローチャート。 (a)は、車両と教習コースと道路縁との関係を示す模式図、(b)は、タイヤと側方カメラと道路縁との位置関係、および側方画像と投影画像との関係を示す説明図、(c)は、同実施形態にかかる側方画像に表示されるタイヤの一例を示す模式図、(d)は、同実施形態にかかる投影画像に表示されるタイヤの一例を示す模式図。
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
まず、図1を参照しながら、本発明の実施形態にかかる教習支援装置1について説明する。図1は、自動車教習所、および当該自動車教習所に配設された教習支援装置1の概略構成を示す。
自動車教習所は、予め定められる所定の形状からなる教習コース3(本発明の「路面」に相当)と、この教習コース3を走行する車両2とを備えている。
教習コース3は、所定の幅を備える路面からなり、路面の両辺縁は直線状の道路縁4として形成されている。
車両2は、車両本体21とタイヤ22とを含んで構成されている。また、タイヤ22は、円形状のホイール23と、ホイール23の外周を覆うゴム24から形成されている。
同図1に示されるように、本実施形態にかかる教習支援装置1は、上方カメラ11、側方カメラ12、パーソナルコンピュータ13(以下「PC」、本発明の「算出手段」に相当)および表示装置14(本発明の「表示手段」に相当)を含んで構成される。
表示装置14は、動画、固定画像、文字等を含む画像(以下「画像」)を表示することができるディスプレイを含んで構成されており、車両2に備えられている。
上方カメラ11は、教習コース3を走行する車両2を上方から撮像することができる位置に配設されている。教習コース3が水平である場合、教習コース3を鉛直方向上方から撮像することができる位置に配設される。また、この上方カメラ11は、教習コース3の道路縁4と平行になるように配設されている。
側方カメラ12は、教習コース3を走行する車両2を側方から撮像することができる位置に配設されている。また、この側方カメラ12も、上方カメラ11と同様に、教習コース3の道路縁4と平行になるように配設されている。
またさらに、これら上方カメラ11および側方カメラ12は、教習コース3を走行する車両2とともに、教習コース3の道路縁4を撮像することができる位置に配設されている。
PC13は、屋内(図示せず)に配設されており、上方カメラ11、側方カメラ12および表示装置14との間で無線によって通信をすることができる。また、PC13は、車両本体21の外郭形状および色彩、道路縁4の形状を予め記憶している。
このように構成された教習支援装置1によれば、まず、上方カメラ11にて撮像された画像(本発明の「上方画像」に相当)、および側方カメラ12にて撮像された画像(本発明の「側方画像」に相当)が、無線通信によってPC13に伝送される。
PC13は、上方画像と側方画像とに基づいて、車両本体21の位置および姿勢を算出するとともに、タイヤ22の位置および姿勢すなわちタイヤ22の道路縁4に対する角度(以下「切れ角」)を算出する。そして、算出結果を無線通信によって表示装置14に伝送し、同図1に示されるように、表示装置14のディスプレイに、教習コース3、車両本体21およびタイヤ22をイラスト表示させる。
次に、図2を参照しながら、PC13が行う処理全体の流れについて説明する。なお、この処理は、所定期間の経過毎にPC13によって実行される。
同図2に示されるように、PC13は、まず、車両本体21の位置および姿勢を算出する車両本体位置姿勢算出処理を実行し(ステップS101)、次に、タイヤ22の切れ角を算出するタイヤ角算出処理を実行する(ステップS102)。
そして、算出した車両本体21の位置および姿勢、またタイヤ22の切れ角を表示装置14に無線通信によって伝送し、教習コース3、車両本体21およびタイヤ22を表示装置14に表示させる(ステップS103)。
次に、図3および図4を参照しながら、車両本体21の位置および姿勢を算出する車両本体位置姿勢算出処理について詳細に説明する。本処理では、図4(a)に示されるように、車両本体21と道路縁4とのなす角度θbを算出し、車両本体21が道路縁4に対してどの程度傾いているかを示す。なお、図4では、上方画像に表示される車両2については、タイヤ22を省略し、車両本体21のみを示している。
同図3に示されるように、車両本体位置姿勢算出処理が開始されると、PC13は、まず、上方カメラ11によって撮像された上方画像を取得し、この上方画像に対して二値化処理を施す(ステップS201)。
次に、PC13は、車両本体21の重心位置Gを算出する(ステップS202)。
PC13は、まず、二値化処理が施された上方画像を走査し、車両本体21の外郭形状を抽出する。上述したように、PC13は、車両本体21の外郭形状および色彩を予め記憶している。そこで、上方画像を走査して、この記憶している色彩(または記憶している色彩から算出される輝度)を備え、記憶している外郭形状からなる画像を検出したことをもって、車両本体21を検出したとする。そして、検出した画像を抽出する。
次に、PC13は、抽出した車両本体21の外郭形状に基づいて、上方画像における車両本体21の重心位置Gを算出する(ステップS202)。また、PC13は、図4(b)に示されるように、上方画像に、重心位置Gを中心位置とし、道路縁4と平行であるX座標、道路縁4に直交するY座標からなる座標系を設定する。
そして、図4(b)に示されるように、重心位置Gを中心とする半径Rの仮想円Cを設定し、この円周上を走査して車両本体21の外郭形状と仮想円Cとの交点(A1〜A4,B1,B2)を検出する(ステップS203)。
ところで、車両本体21の外郭形状および仮想円Cの半径Rが予め定められている場合、仮想円Cと車両本体21の外郭形状との交点の数、および各交点間の距離は、車両本体21の姿勢にかかわらず、一定の値となる。
本実施形態では、車両本体21の外郭形状は予め明らかであるため、PC13は、図4(b)に示されるように、仮想円Cの半径Rを、車両本体21の外郭形状と仮想円Cとの交点が6点(A1〜A4,B1,B2)となるように設定する。
この場合、隣り合う各交点間の距離を算出すると、図4(b)に示されるように、交点A1,A2間の距離、および交点A3,A4間の距離が、最も大きくなる。このことからわかるように、車両本体21の側方と仮想円Cとの交点は、隣り合う交点間の距離が大きい交点となる。
これに対して、車両本体21の後方と仮想円Cとの交点B1,B2は、隣り合う交点との間の距離が、交点A1,A2間の距離、および交点A3,A4間の距離よりも小さくなる。例えば、交点B1,B2間の距離、交点B1,A2間の距離、交点B2,A3間の距離は、交点A3,A4間の距離よりも小さい。
PC13は、車両本体21の外郭形状に応じて所定値を定め、交点車両本体21の側方と仮想円Cとの交点のうち、隣り合う交点間の距離がこの所定値よりも大きくなる交点を4点抽出し、これらを側方交点A1〜A4とする。そして、この側方交点A1〜A4以外の点を車両本体21の後方と仮想円Cとの交点、すなわち後方交点B1,B2とする(ステップS204)。
すなわち、PC13は、隣り合った各交点間の距離を算出し、この交点間の距離が大きい交点を側方交点とする(本実施形態では、図4(b)に示す交点A1〜A4)とともに、他の交点を後方交点とし(本実施形態では、図4(b)に示す交点B1,B2)、交点B1,B2の座標を後方交点の座標として算出する(ステップS204)。
次に、交点B1,B2を結ぶ線分の中点Pの座標を算出する(ステップS205)。この中点Pと重心位置Gとを結ぶ線分F(本発明の「仮想線」)は、車両2の中心軸となる。
そして、PC13は、中点PのX座標値(以下、座標X1)を算出し、座標X1の値を線分Eの寸法として算出する(ステップS206)。
次に、PC13は、中点Pと重心位置Gとを結ぶ線分Fの寸法を算出する(ステップS207)。
その後、PC13は、以下の数式1を用いて角度θbを算出する(ステップS208)。
<数1>

θb=cos−1(E/F)

PC13は、このように、角度θbを、車両本体21と道路縁4とのなす角度として算出する。これにより、車両本体21の位置および姿勢を算出することができる。
次に、図5および図6を参照しながら、タイヤ22の切れ角を算出するタイヤ角算出処理について詳細に説明する。
同図5に示されるように、この処理が開始されると、PC13は、まず、側方カメラ12にて撮像された側方画像を取得し、この側方画像に対して二値化処理を施す(ステップS301)。
次に、PC13は、側方画像において、隣り合う画素間で輝度が大きく変化している箇所(「エッジ」)を検出する(以下「エッジ検出処理」、ステップS302)。一般に、ある画像において、物体の輪郭が表示されている箇所は、隣り合う画素間で輝度が大きく変化していることが多い。このため、このようなエッジ検出処理を行うことで、側方画像に表示される物体の輪郭を抽出することができる。
このエッジ検出処理では、車両本体21、タイヤ22およびホイール23の輪郭を抽出することができる。ところで、ホイール23は、明るい色彩を備える一方、ゴム24は暗い色彩を備えることが多ため、ホイール23の輪郭は明瞭な線として検出することができる場合が多い。そこで、以下では、このエッジ検出処理を通じて検出したホイール23の輪郭を用いて処理を行う。
また、PC13は、側方画像に、道路縁4と平行であるX座標、道路縁4に直交するY座標からなる座標系を設定する(図示せず)。なお、この処理で設定する座標系は、上述した車両本体位置姿勢算出処理にて設定する座標系とは異なる座標系となる。
そして、PC13は、所定角度θを「0」に設定し(ステップS303)、次に以下の数式2を用いて投影画像を生成する(ステップS304)。
投影画像のX座標値を「X´」、側方画像のX座標値を「X」として示す。
<数2>

X´=X/cosθ
上述したように、側方画像とは、側方カメラ2にて撮像された画像を示す。一方、投影画像とは、側方画像を投影変換して生成される画像を示す。より詳しくは、投影画像とは、側方画像に対して所定角度θ傾斜した面に、側方画像に表示される画像を投影することで生成される画像を示す。
図6(a)〜(d)を参照しながら、タイヤ22が道路縁4に対して角度θa傾いている場合について説明する。図6(a)は、車両本体21とタイヤ22と教習コース3と道路縁4との関係を示す全体図、図6(b)は、タイヤ22を上方からみたときにおけるタイヤ22と側方カメラ12と道路縁4との位置関係、および所定角度θを角度θaに設定した場合における側方画像に表示されるタイヤ22のX座標値と投影画像に表示されるタイヤ22のX´座標値との関係を示している。また、図6(c)は、側方画像に表示されるタイヤ22の模式図、図6(d)は、所定角度θをθaに設定した場合における投影画像に表示されるタイヤ22の模式図を示す。
同図6(b)に示されるように、所定角度θを角度θaに設定すると、投影画像は、道路縁4に平行となる面に側方画像を投影した画像となる。
このとき、同図6(c)に示されるように、側方画像には、ホイール23は傾斜した状態で、すなわち楕円形状に表示されているのに対して、同図6(d)に示されるように、投影画像には、ホイール23が道路縁4と平行となった状態で、すなわち円形状に表示される。
次に、PC13は、投影画像に円検出ハフ変換を施し(ステップS305)、ホイール23の中心座標Tを検出したか否かを判定する(ステップS307)。PC13は、投影画像に真円が表示されている場合、中心座標Tを検出したと判定する。
上述したように、タイヤ22の切れ角が角度θaである場合(タイヤ22が道路縁4に対して角度θa傾いている場合)、所定角度θを角度θaに設定して、投影画像を生成すると、投影画像には道路縁4と平行となった状態のホイール23が表示される。すなわち、側方画像には楕円形状に表示されていたホイール23が、投影画像には円状に表示される。このときは、投影画像に円検出ハフ変換を施すと、この投影画像において、ホイール23の中心座標Tが検出される。
これに対して、所定角度θを角度θaとは異なる角度に設定して、投影画像を生成すると、投影画像に表示されるホイール23の形状は、楕円形状となる。この場合は、投影画像に円検出ハフ変換を施しても、ホイール23の中心座標Tは検出されない。
このように、所定角度θがタイヤ22の切れ角と同一である場合は、ホイール23の中心座標Tが検出される一方、所定角度θが実際のタイヤ22の切れ角と異なる場合は、ホイール23の中心座標Tは検出されない。
そこで、PC13は、ホイール23の中心座標Tを検出したと判定する場合(ステップS307;YES)、所定角度θをタイヤ22の切れ角θaとして(ステップS308)、この処理を一旦終了する。
これに対して、ホイール23の中心座標Tを検出していないと判定する場合(ステップS307;NO)、PC13は、Δθを加算し(ステップS306)、ステップS304以降の処理を繰り返す。なお、Δθは、0.1〜2.0度の範囲にあることが好ましく、0.1〜0.5度の範囲にあることがより好ましい。
PC13は、このように、角度θaをタイヤ22の切れ角として算出する。これにより、タイヤ22の位置および姿勢を検出することができる。
上記実施形態によれば、以下に記載する作用効果を奏することができる。
(1)上記実施形態によれば、表示装置14に車両本体21およびタイヤ22の位置および姿勢を表示させることができるため、指導者は、教習中、受講者に対して、車両本体21およびタイヤ22が教習コース3でどのような位置および姿勢にあるのかを具体的に教習することができる。したがって、指導者は、車両技術の教習を効率よく行うことができるようになる。
(2)また、上方から車両本体21を撮像するとともに、側方からタイヤ22を撮像することができるため、車両本体21およびタイヤ22が教習コース3でどのような位置および姿勢にあるのかを適切に算出することができる。このため、車両本体21およびタイヤ22の位置および姿勢を適切に算出し、表示装置14に表示することができる。
(3)また、表示装置14を車両2に備えるようにしたため、指導者は、受講者に対して、車両本体21およびタイヤ22がどのような位置および姿勢にあるのか、またどのように車両2を運転すると適切であるかを、当該車両2内で教習を行いながら具体的に確認させることができる。このため、指導者は、車両2の走行状態や車両2の運転方法について、より効率的に教習することができるようになる。
(4)また、車両本体位置姿勢算出処理を実行するようにしているため、車両本体21の中心軸を簡易な構成で算出することができる。このため、車両本体21と道路縁4とがなす角度θbを簡易な構成で算出することができる。
(5)また、重心位置Gに近い場所に位置する後方交点B1,B2に基づいて車両本体21の中心軸を算出するようにしているため、側方交点A1〜A4に基づいて車両本体21の中心軸を算出する場合と比較して、車両本体21の中心軸を正確に算出することができる。
(6)また、円検出ハフ変換を用いてタイヤの切れ角を求めるようにしているため、タイヤ22の道路縁4に対する切れ角を簡易な構成で算出することができる。
(7)自動車教習所は、教習コース3が定められているため、理想とされる走行ラインを予め定めることができる。このため、同構成によれば、理想とされる走行ラインと、教習の際に走行したラインとのずれを表示することで、より効率的に教習を行うことができるようになる。
なお、この発明にかかる教習支援装置1は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、同実施の形態を適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・上記実施形態では、PC13は、上方カメラ11、側方カメラ12および表示装置14との間で無線通信ができるようにしたが、本発明はこれに限られるものではなく、上方カメラ11とPC13との間、および側方カメラ12とPC13との間は有線で通信するようにしてもよい。本変形例においても、上述した作用効果に準じた作用効果を奏することができる。
・上記実施形態では、投影画像に円検出ハフ変換を施すことで、この投影画像から円が検出されるか否かを判定するようにしたが、本発明において、投影画像から円が検出されるか否かを判定する方法は円検出ハフ変換を施すことに限られない。例えば、抽出した線分を円に近似させ、その線分がどれだけ円に近いかを相関係数を用いて算出してもよい。
・上記実施形態では、交点B1,B2を用いて角度θbを算出するようにしたが、本発明において角度θbを算出するために用いる交点は交点B1,B2に限られるものではなく、車両本体21の中心軸を中心として対称となる交点であればよい。例えば、交点A1,A4を用いてもよい。または、交点A2,A3を用いてもよい。
・上記実施形態では、仮想円Cの半径Rを、車両本体21の外郭形状と仮想円Cとの交点が6点となるように設定したが、仮想円Cの半径Rはこれに限られるものではなく、例えば、半径Rを大きく(小さく)して、車両本体21の外郭形状と仮想円Cとの交点が4点となるようにしてもよい。この場合であっても、車両本体21の中心軸を中心として対象となる交点を用いて、角度θbを算出することはできる。
・上記実施形態では、教習コース3と、車両2の位置および姿勢を表示装置14に表示するようにしたが、本発明において、表示装置14に表示するものはこれに限られるものではない。例えば、前輪の軌跡と後輪の軌跡とをそれぞれ求めて、内輪差を表示することもできる。また、理想とされる走行ラインと、実際に走行したラインとを表示し、そのずれを表示することもできる。
・上記実施形態では、表示装置14を車両2に備えるようにしたが、表示装置14を備える場所は、車両2以外であってもよい。例えば、車両2から視認することができる位置にスクリーン等を配設し、このスクリーンに車両2の位置および姿勢を表示するようにしてもよい。
・上記実施形態では、車両2の位置および姿勢をイラスト表示させるようにしたが、車両本体21と道路縁とのなす角度θbや、タイヤ22の切れ角θaを数値表示してもよい。
・上述したタイヤ角算出処理では、ホイール23の中心座標Tを検出したか否か判定するようにしたが、エッジ検出処理を通じてタイヤ22の輪郭を抽出し、当該タイヤ22の中心座標を検出したか否かを判定するようにしてもよい。
・上記実施形態では、PC13は、所定の輝度(または色彩)を備える所定の形状の画像を検出したことをもって、上方画像から車両本体21の外郭形状を抽出するようにしたが、上方画像からの車両本体21の抽出方法はこれに限られるものではない。PC13は、車両本体21の色彩と教習コース3の色彩との差異を予め記憶しておき、上方画像を走査して、この差異だけ輝度(または色彩)が変化する部分を教習コース3と車両本体21との境界線として検出し、この境界線を車両本体21の外郭形状として抽出してもよい。
・上記実施形態では、教習支援装置1を自動車教習所に配設するようにしたが、教習装置1の配設場所は自動車教習所に限られるものではなく、一般道路に配設してもよい。この場合は、PC13は、教習支援装置1が配設される道路の道路縁4の形状を予め記憶しておくことが好ましい。
1…教習支援装置
2…車両
3…教習コース
4…道路縁
11…上方カメラ
12…側方カメラ
13…パーソナルコンピュータ(PC)
14…表示装置
21…車両本体
22…タイヤ
23…ホイール
24…ゴム

Claims (5)

  1. 車両の運転技術の教習を支援する教習支援装置であって、
    前記車両を含む画像を撮像する複数の撮像手段と、
    前記複数の撮像手段を通じて得られる各撮像画像に基づいて、前記車両の位置および姿勢を算出する算出手段と、前記算出手段を通じて算出された車両の位置および姿勢を表示する表示手段とを備え、
    前記複数の撮像手段は、前記車両を側方から撮像することができる位置に配設される側方カメラと、前記車両を上方から撮像することができる位置に配設される上方カメラとを含み、前記側方カメラおよび前記上方カメラは、前記車両とともに前記車両が置かれている路面の縁を撮像することができる位置に配設される
    ことを特徴とする教習支援装置。
  2. 請求項1に記載の教習支援装置であって、
    前記表示手段は前記車両に備えられるものであり、前記算出手段は算出した前記車両の位置および姿勢を、前記表示手段に無線にて伝送することができる
    ことを特徴とする教習支援装置。
  3. 請求項1または2に記載の教習支援装置であって、前記算出手段は、前記上方カメラにて撮像される上方画像に表示される前記車両の外郭形状を抽出して同外郭形状の重心位置を算出し、前記重心位置を中心として設定した仮想円と前記車両の外郭形状との交点の座標を算出し、前記交点のうち隣り合う交点間の距離が所定値よりも大きい交点を側方交点とするとともに、前記交点のうち前記側方交点以外の交点を後方交点とし、前記後方交点を結ぶ線分の中点の座標を算出し、前記中点の座標と前記重心位置とを結ぶ仮想線を前記車両の中心軸として、前記中心軸と前記路面の縁とのなす角度を前記車両と前記路面の縁とのなす角度として算出する
    ことを特徴とする教習支援装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の教習支援装置であって、
    前記算出手段は、前記側方カメラにて撮像される側方画像に表示される画像を前記側方画像に対して所定角度傾斜した面に投影した投影画像を生成し、前記投影画像内に円を検出したか否かを判定して、前記投影画像内に円を検出したと判定したときに、前記所定角度を前記車両を構成するタイヤと前記路面の縁との角度とする
    ことを特徴とする教習支援装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の教習支援装置であって、
    当該教習支援装置は自動車教習所に配設されるものであり、
    前記車両が置かれている路面は、前記自動車教習所の教習コースからなる
    ことを特徴とする教習支援装置。
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