JP5968781B2 - 子宮内膜症の治療 - Google Patents

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Description

本発明は子宮内膜症の治療に関する。
子宮内膜症は慢性の婦人科疾患である。これは、子宮腔外における子宮内膜組織(腺上皮および間質の両方を含む)の存在と定義してもよい。これは良性の婦人科疾患であり、一部の女性患者集団では侵攻性疾患に進展しうる。子宮内膜症は種々の苦痛な症状(例えば月経困難症、性交疼痛症、骨盤痛、および低受精率)を伴う。
血管新生(既存の血管から新たな血管が形成される過程)は子宮内膜症の発症において重要であり、血管浸透性因子/血管内皮増殖因子(VP/VEGF)が、生理学的血管新生および病的血管新生のいずれにおいても、血管の形成に関与していることが知られている。子宮内膜症を治療するための抗血管新生療法の潜在的な有効性は、易感染性ヌードマウスに移植したヒト子宮内膜組織を用いる研究によって評価されてきた。4つの異なる血管新生阻害剤を、子宮内膜外植片の移植の3週間後に投与した(Napら, 2004)。4つの阻害剤は全て、定着した外植片のサイズを低減し、新たな血管形成を停止させた。しかしながら、既知の血管新生阻害剤は毒性が高く、ヒト臨床に導入するのはかなり困難である。
今回、予想外にも、特定のドーパミン・アゴニスト、キナゴリドを特定の投与計画に基づいて投与することにより、子宮内膜症を非常に有効に治療しうることが明らかになった。特定の投与計画により、他の利点(例えば患者のキナゴリドに対する忍容性の向上)も得られうる。
本発明は、子宮内膜症の治療および/または予防のためのキナゴリドを含有する(医薬)組成物を提供し、ここで組成物は、1日当たり15から39マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で10から20日間(例えば治療の1日目から15日目まで)投与し;次いで、1日当たり40から64マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で更に10から20日間(例えば、次の10から20日間、例えば治療の16日目から30日目まで)投与し;その後、1日当たり65から85マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で少なくとも2ヶ月間(例えば更に2から6ヶ月間、例えば次の6ヶ月間、例えば治療の31日目から少なくとも87日目まで)投与するためのものである。1日当たり65から85マイクログラムのキナゴリド(例えば1日当たり75マイクログラムのキナゴリド)に相当する用量の投与を少なくとも2ヶ月間(例えば2から6ヶ月間、例えば3、4、5ヶ月間)継続する。1日当たり65から85マイクログラムのキナゴリド(例えば1日当たり75マイクログラムのキナゴリド)に相当する用量の投与を、症状が持続する間継続してもよい。組成物は子宮内膜症の治療および/または予防のためのものでもあってもよく、ここで組成物は、1日当たり25マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で治療の1日目から15日目まで投与し;次いで、1日当たり50マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で治療の16日目から30日目まで投与し;その後、1日当たり75マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で治療の31日目から少なくとも87日目まで投与するためのものである。
組成物は少なくとも87日間(例えば少なくとも16週間、例えば少なくとも1年間)の総治療期間の投与のためのものであってもよい。組成物は、例えば16から22週間、例えば18から20週間の総治療期間の投与のためのものであってもよい。
更なる観点では、本発明は子宮内膜症の治療および/または予防のためのキナゴリドを含有する(医薬)組成物を提供し、ここで組成物は、1日当たりnマイクログラムのキナゴリドに相当する用量で10から20日間(例えば治療の1日目から15日目まで)投与し;次いで、1日当たり2nマイクログラムのキナゴリドに相当する用量で更に10から20日間(例えば、次の10から20日間、例えば治療の16日目から30日目まで)投与し;その後、1日当たり3nマイクログラムのキナゴリドに相当する用量で少なくとも2ヶ月間(例えば更に2から6ヶ月間、例えば次の6ヶ月間、例えば治療の31日目から少なくとも87日目まで)投与するためのものである。整数nは、例えば15から39の間(例えば16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39)であってもよい。nが25の場合、1日当たり25(n)マイクログラムの用量を10から20日間(例えば15日間)投与し;次いで、1日当たり50(2n)マイクログラムの用量を10から20日間(例えば15日間)投与し;その後、1日当たり75(3n)マイクログラムの用量を少なくとも2ヶ月間投与する。
必要により、組成物は、治療期間中(例えば治療の最初の1から14日間)に上記の用量より15から30マイクログラムを低減する1から10(例えば1から5)日間の段階を少なくとも1段階含む投与のためのものでもよい。その後、組成物は、用量の低減を開始した時点の治療を再開する投与のためのものであってもよい。
「用量設定(dose titration)」という用語は、所望の治療効果を得るために(a)薬物の用量(例えば用量範囲内で)および/または(b)投与頻度(例えば頻度範囲内で)を調整することを意味する。認識されるように、出願人は、子宮内膜症の非常に有効な治療を行い、他の利点(例えばキナゴリドに対する忍容性の向上)が得られうる、キナゴリドの漸増(titrated)(調整)投与を開発した。
「漸減(back titration)」という用語は、(確立された)用量をより低い有効量まで(例えば初期投与または投与プロトコル(例えば本発明のもの)で確立された治療効果を維持するのに有効な用量まで)低減することを意味する。例えば組成物は、1日当たり65から85マイクログラムのキナゴリドに相当する用量を投与した後、1日当たり15から64マイクログラムのキナゴリドに相当する更なる(例えば保持)用量で投与を少なくとも1日間(例えば少なくとも5日間、例えば少なくとも30日間、例えば少なくとも180日間)投与するためのものであってもよい。出願人は、驚くべきことに、このように一番高い用量のキナゴリドを投与した後に漸減することによって、例えば子宮内膜症の再発(および/または子宮内膜症の症状)を長期にわたって予防しうることを発見した。例えば、漸減を用いて非月経性骨盤痛または月経困難症の予防または管理を行ってもよい。別の例では、組成物の投与は、治療期間中(例えば治療の最初の1から14日間)に、請求項に記載される用量より1日当たり15から30マイクログラムを低減する(例えば請求項に記載される用量の1つまたはそれ以上を低減する)1から10(例えば1から5)日間の段階を少なくとも1段階含んでもよい。その後、組成物は、用量の低減を開始した時点の治療を再開する投与のためのものであってもよい。出願人は、驚くべきことに、このような漸減によって患者の忍容性を向上しうることを発見した。
更なる観点では、本発明は、子宮内膜症の治療および/または予防のための(医薬)組成物への、または同組成物の製造へのキナゴリドの使用を提供し、ここで、キナゴリドは本明細書に定義する方法で投与される。
本発明の更なる観点では、それを必要とする患者において子宮内膜症を治療または予防する方法を提供し、方法は以下を含む:患者にキナゴリドを含有する組成物を1日当たり15から39マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で10から20日間(例えば治療の1日目から15日目まで)投与する(第1の)段階;患者にキナゴリドを含有する組成物を1日当たり40から64マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で10から20日間(例えば次の10から20日間、例えば治療の16日目から30日目まで)投与する(第2の)段階;そして、患者にキナゴリドを含有する組成物を1日当たり65から85マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で少なくとも2ヶ月間(例えば更に2から6ヶ月間、例えば次の6ヶ月間、例えば治療の31日目から少なくとも87日目まで)投与する(第3の)段階。
組成物は子宮内膜症の治療および/または予防のためのものであってもよく、ここで組成物は、1日当たり25マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で治療の1日目から15日目まで投与し;次いで、1日当たり50マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で治療の16日目から30日目まで投与し;その後、1日当たり75マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で治療の31日目から少なくとも87日目まで投与するためのものである。
キナゴリドの投与は、1日当たり25マイクログラムの用量で15日間;次いで、1日当たり50マイクログラムの用量で15日間;その後、1日当たり75マイクログラムの用量で少なくとも2ヶ月間行ってもよい。
キナゴリドの投与は、例えば1日1回行ってもよい;または、1日用量を2回またはそれ以上(例えば3、4、5、6、7、98回など)の分割用量に分け、24時間の間の異なる時点で投与してもよい。
キナゴリドは上記のレベルで1日毎に投与するか、または相当する用量を例えば1週に1回、1週間に2回、もしくは2日に1回投与してもよい。
本発明に従ってそれを必要とする患者にキナゴリド(を含有する組成物)を投与することによって、例えば以下のような実質的な臨床的利益がもたらされうることが明らかになった:活動性(active)子宮内膜症病変のパーセンテージの有意な低下;子宮内膜症病変における萎縮性または変性組織の細胞および組織に現れる特徴の有意な消失;および、子宮内膜症病変における血管数の有意な減少。キナゴリドに基づく薬剤には、耐容量が高く、安全であり、十分に実証された臨床記録を有するという利点もある。キナゴリドの使用には、(他の子宮内膜症治療に比較して)排卵を阻害しないという更なる利点もある。
本明細書において「子宮内膜症の治療」という用語は、子宮腔外に存在する子宮内膜組織を減量(または除去)するための治療(例えば子宮内膜症病変の低減または除去);および/または子宮内膜症に伴う1つもしくはそれ以上の症状を低減および/もしくは改善するための治療(例えば月経困難症の症状を改善および/もしくは低減するための治療;性交疼痛の症状を改善および/もしくは低減するための治療;および/または、骨盤痛を改善および/もしくは低減するための治療)を含む。「子宮内膜症の治療」という用語は、子宮腔外に存在する子宮内膜組織の数を低下させる、および/またはそのサイズを低下させる治療(例えば子宮内膜症病変の数および/またはサイズの低下)を含む。「子宮内膜症の治療」という用語は、子宮内膜腺の数を減少させる治療を含む。「子宮内膜症の治療」という用語は、以下の1つまたはそれ以上をもたらす治療を含む:活動性子宮内膜症病変のパーセンテージの有意な低下;子宮内膜症病変における萎縮性または変性組織の細胞および組織に現れる特徴の有意な消失;および、子宮内膜症病変における新生血管数の有意な減少。「子宮内膜症の治療」という用語は、卵巣、子宮盲管(uterine cul-de-sac)、子宮仙骨靱帯、子宮後面、子宮広靱帯、その他の骨盤腹膜、腸、尿路(例えば膀胱および/または尿管を含む)の1つまたはそれ以上に存在する子宮内膜症病変の数および/またはサイズを低減するための治療を含む。「子宮内膜症の治療」という用語は、非月経性疼痛および月経困難症の治療および/または管理、子宮内膜症の再発予防、および非月経性疼痛および月経困難症の再発予防を含む。
米国生殖医学会議(American Society for Reproductive Medicine、ASRM)は、子宮内膜症の種々のステージの分類法を定義しており、これによれば4つのステージ(最も重度はステージIV;最も軽度はステージI)に分けられる(American Society for Reproductive Medicine. Revised American Society for Reproductive Medicine classification of endometriosis:1996. Fertil Steril 1997; 67,817 821)。「子宮内膜症の治療」という用語は、ASRMの分類によって測定される症状の重篤度を低減する治療、例えば子宮内膜症の重篤度をステージIV、III、II、もしくはIからより低いステージまで、または症状が完全に緩和されるまで低減するための治療を含む。
子宮内膜症の治療または予防は子宮内膜腺の減少を伴ってもよい。
子宮内膜症という用語は、例えば腹膜子宮内膜症、卵巣子宮内膜症、および深部子宮内膜症を含む。
子宮内膜症の治療または予防は、子宮内膜症に罹患した被験体における受精能の管理(改善)と関連づけてもよい(含んでもよい)(すなわち、子宮内膜症の治療または予防は、子宮内膜症に罹患した被験体における不妊症の治療と関連するか、または含んでもよい)。
子宮内膜症の治療または予防はヒトまたは動物被験体において行ってもよい。被験体は高プロラクチン血症にも罹患しているか、または罹患傾向にあってもよい。
更なる観点では、本発明は疼痛(例えば子宮内膜症に伴う疼痛)を治療および/または軽減するための、キナゴリドを含有する(医薬)組成物を提供する。組成物は、1日当たり15から300マイクログラムのキナゴリド(例えば1日当たり25から85マイクログラムのキナゴリド)に相当する用量で投与するためのものであってもよい。
更なる観点では、本発明は子宮内膜症に罹患した患者における不妊を治療するための、キナゴリドを含有する(医薬)組成物を提供する。組成物は、1日当たり15から300マイクログラムのキナゴリド(例えば1日当たり25から85マイクログラムのキナゴリド)に相当する用量で投与するためのものであってもよい。
更なる観点では、本発明は生殖器癌(例えば子宮内膜症に関係する(例えば子宮内膜症に起因する)生殖器癌)の治療および/または予防のための、キナゴリドを含有する(医薬)組成物を提供する。生殖器癌は1つまたはそれ以上の生殖器官(例えば卵巣(単数または複数)、卵管、子宮内膜、子宮頸部、または膣の1つまたはそれ以上)の癌であってもよい。組成物は、1日当たり15から300マイクログラムのキナゴリド(例えば1日当たり25から85マイクログラムのキナゴリド)に相当する用量で投与してもよい。
更なる観点では、本発明は、それを必要とする患者において疼痛(例えば子宮内膜症に伴う疼痛)を治療もしくは軽減するための方法、および/または子宮内膜症に罹患した患者における不妊を治療するための方法、および/または生殖器癌(例えば子宮内膜症に関係する(例えば子宮内膜症に起因する)生殖器癌)を治療するための方法を提供し、方法はキナゴリドを含有する組成物を患者に投与する段階を含む。組成物は、1日当たり15から300マイクログラムのキナゴリド(例えば1日当たり25から85マイクログラムのキナゴリド)に相当する用量で投与してもよい。
キナゴリドは(3R,4aR,10aS)-3-(ジエチルスルファモイルアミノ)-6-ヒドロキシ-1-プロピル-3,4,4a,5,10,10a-ヘキサヒドロ-2H-ベンゾ[g]キノリンである。キナゴリドは、医薬的に許容される調製品として投与する。(キナゴリドを含有する)組成物を本発明に従って医薬的に許容される組成物として投与してもよく、それら組成物は必要により医薬的に許容される塩、緩衝剤、保存剤、および賦形剤を含有してもよい。活性成分としてキナゴリドを含有する組成物(例えば医薬組成物/医薬品)は当該分野で公知であり、市販されている。例えばキナゴリドはNORPROLACの登録商標で販売されている。本発明によれば、それらの市販の医薬品および組成物を使用して、定義される方法/投与プロトコルによって子宮内膜症の治療を行う。
選択される投与様式は、治療すべき症状の急性度および重篤度に依存する。許容できない副作用を伴わずに所望の治療効果が得られる任意の投与様式が本発明の実施に関係する。それらの投与様式には、経口、直腸、局所、経皮、舌下、筋肉内、非経口、静脈内、腔内、膣内、および手術の際に使用される粘着性マトリクスが含まれる。キナゴリドの膣投与は、好ましくは例えば膣座薬もしくは錠剤によって、または膣リングによって行う。本発明に従って使用するための組成物の種々の製剤法が以下に報告されている:Handbook of Pharmaceutical Excipients(第3版)、American Pharmaceutical Association(米国)およびPharmaceutical Press(英国)(2000)、および、Pharmaceutics‐The Science of Dosage Form Design、Churchill Livingston(1988)。
好ましい態様では、投与は経口である。経口投与に好適な組成物にはカプセル、カシェ剤、錠剤、シロップ、エリキシル剤、またはトローチ剤(lozenge)がある。
ある態様では、キナゴリドのみを子宮内膜症の治療法として使用する。すなわち、他の内科的または外科的治療を行わずに(例えばダナゾールを使用せずに)キナゴリドを用いてもよい。
キナゴリドの投与を他の内科的または外科的治療と併用してもよい。キナゴリドの投与を他の子宮内膜症の内科的もしくは外科的治療、および/または鎮痛剤、および/または避妊と併用してもよい(例えば、NSAIDおよび/またはホルモン療法(ダナゾール、OC、酢酸メドロキシプロゲステロン、他のプロゲスチン、GnRHアゴニストおよびアンタゴニスト、アロマターゼ阻害剤)との併用)。更なる態様では、外科的治療または内科的治療はキナゴリドでの治療前、治療中、または治療後に行ってもよい。
出願人は、キナゴリドの投与を、治療的に有益な作用を示し、副作用のリスクが低い状態で長期間にわたって行うことができることを発見した。キナゴリドは疼痛(または他の症状)が持続する期間にわたって投与してもよい。患者は妊娠していてもよい。
ここで、本発明について実施例および添付の図面を参照にしながら例証する。
実施例に記載する方法によって治療したある患者(“被験者A”)における治療前(図1A)および治療後(図1B)のマーキングした移植片の写真を示す。 治療前および治療後におけるキナゴリドの血管新生に対する影響を示す(免疫蛍光法/免疫組織化学法で評価)。 治療前および治療後における細胞の増殖を示す(Ki−67抗体を用いた免疫細胞化学法で測定)。 治療前および治療後の子宮内膜症病変におけるDp−r2発現を示す。 キナゴリドでの治療前および治療後の子宮内膜症病変におけるDAR2発現を示す。
実施例1:ヒトにおいてNorprolacを試験するための予備的研究
一定程度の高プロラクチン血症およびそれに伴う子宮内膜症を有する9名の女性の治療認可を得た。研究は以下のように行った:
1] 腹腔鏡検査1:生検で1つの子宮内膜症移植片を採取し、第2の子宮内膜症移植片(生検を採取したものと同様のもの)に非吸収性縫合糸でマーキングした。全ての個体で、手術の前後に写真を撮影した。マーキングした移植片の写真を撮影した(例えば図1A)。生検サンプルを以下のように分析した。治療前のASRMステージ評価を行った。治療前の各患者のPRLレベル(μg/mL)およびCa125レベル(IU/mL)を既知の方法で測定した。
2]以下の投与計画によるNorprolac(キナゴリドを含有する医薬組成物)の投与:
ステージ1:1日当たり25マイクログラムの(キナゴリドに相当する)用量で15日間(すなわち1日目から15日目まで)の投与(経口);
ステージ2:1日当たり50マイクログラムの用量で15日間(すなわち16日目から30日目まで)の投与(経口);
ステージ3:1日当たり75マイクログラムの用量で31日目から更に4ヶ月(全試験期間は5ヶ月まで)または更に3ヶ月(全試験期間は4ヶ月まで)の投与(経口)
3]腹腔鏡検査2:第2の(マーキングした)移植片の生検。マーキングした移植片の写真を撮影した(例えば図1B)。生検サンプルを以下のように分析した。第2の治療後ASRMステージ評価を行った。治療後の各患者のPRLレベル(μg/mL)およびCa125レベル(IU/mL)を既知の方法で測定した。
ヒト被験体および研究デザイン
研究デザイン
子宮内膜症患者におけるDrd2−Aの抗血管新生活性の概念(concept)を検討するために、この予備試験は高プロラクチン血症(Drd2−Aの使用が適応される症状)に罹患した患者で実施した。従って、被験体はDrd2−Aの投与を必要とする高プロラクチン血症に罹患しており(PRL>30ng/ml)、子宮内膜症を併発しており、卵巣に顕著な子宮内膜腫(3cmまたはそれ以上)を有し、第1の外科的介入(L1)を必要とし、また、腹腔鏡検査によるセカンドルック(L2)が有益である(癒着形成の可能性が高い)患者である。更なる被験体選定基準は以下の通りである:a)試験開始前に卵管が開存;b)手術前6ヶ月間にホルモン療法を受けていない;c)BMI<22;および、d)L1の診断で、ダグラス窩(cul-de-sac)に少なくとも4つの赤色子宮内膜症病変が、他の全ての病変から少なくとも2cm離れて存在。これらの赤色病変を指標病変と称する。この試験はHospital Universitario Dr Pesetの倫理委員会によって承認されたものである。各被験者にはその目的を詳細に説明し、インフォームドコンセントを得た。
施術L1およびL2は2名の熟練した外科医が最新の腹腔鏡機器を用いて行い、手術はビデオに録画した。疾病の重篤度はRevised American Society for Reproductive Medicine classification of endometriosis:1966(16)に従って評価した。L1で、外科的処置開始前に、腹膜上の4−6個の赤色指標病変を特定した。指標病変の半数を摘出し、後述のように保存した。残り半数の指標病変はそのまま残存させ、それらから約1cm離れた箇所に非吸収性絹製縫合糸での結節縫合(sature)によってマーキングした。その後、全ての非指標病変を除去および廃棄した。初めに参加を依頼した12名のうち、2名はダグラス窩における赤色子宮内膜症病斑が存在しないか、またはその数が不十分であるために、被験体選定基準に適合しなかった。従って、L1以降、10名の患者で試験を継続した。1名の患者は治療を中断した。
L1の1週間後、患者にキナゴリド(Norprolac、Ferring Pharmaceuticals、スペイン マドリッド)の漸増(titrated)投与を開始した。開始時の用量は25μg/日を最初の15日間、次いで50μg/日の用量で次の15日間、そして最後に75μg/日に増量し、18−20週間の総治療期間で投与した。
4ヶ月の治療期間(すなわちL1およびL2)中、出願人の診療所で毎月1回、患者のモニタリングを行い、Drd2−Aの一般的な副作用(目まい、悪心、嘔吐など)の重篤度について評価した。診察の際には、血液を採取してその後の血清PRL(Drd2活性レベルのマーカー)のEIA測定を行い、服薬コンプライアンスをモニタリングした。
治療の最後にL2を実施し、ビデオに録画した。手術中、全ての患者で絹製縫合糸の結節を確認し、縫合糸を除去し、残存させた指標病変を含む領域を切除した。顕著な癒着形成が認められた場合は、癒着剥離を行った。L1およびL2で除去した指標病変をホルマリンで固定し(各病変組織の約75%)、子宮内膜症の組織学的検査および記述的分析を行った。また、ホルマリン固定サンプルを用いて免疫組織化学的分析を行い、その後、血管新生、血管の未熟性、Drd2発現、細胞増殖、VEGFR2発現、およびVEGFR2活性化の定量を当該分野で公知の方法によって行った。各病変組織の残りの部分(25%)はTrizol中でホモジナイズし、−80℃で凍結保存し、その後のSuperarray QF−PCR分析に使用した。
更に、L1およびL2において、麻酔下でPipelleカニューレを用いて子宮内膜組織を採取した。一部を使用して組織学的および免疫組織化学的分析を行い、月経周期の増殖期およびDrd2発現を確認した。残りの部分は−80℃で凍結保存し、その後のDrd2およびVEGFR2 mRNA発現の通常のQF−PCR分析に使用した。
肉眼的検査
全ての腹腔鏡検査をKarl Storz社(ドイツ)のビデオカメラで録画した。ビデオ画像を表示し、既知のサイズの黒色または灰色のキャップの付いたとがっていない(blunt)金属製プローブを病変に対して垂直に配し、例証的な画像を探査した。適格な画像を取り込み、PCコンピュータにコピーし、ImagePro Plus バージョン6.03(Media Cybernetics社、米国メリーランド州シルバースプリング)ソフトウェアで開き、画像処理を行った。黒色または灰色キャップのサイズを参照として、L1の際に残存させた病変に対する、L2でキナゴリドによって誘発された表面の変化を測定した。
生検サンプルの分析
治療前および治療後に採取した生検サンプルについて、免疫蛍光法/免疫組織化学法により当該分野で公知の方法を用いてキナゴリドの血管新生に対する影響を評価した。血管を特異的に染色するCD31(+)シグナルを使用した(血管は褐色に染色される)。血管新生を定量するため、サンプル毎に少なくとも10箇所のランダムな40x顕微鏡視野を撮影し、ImagePro−plusソフトウェアで解析した。血管に相当する目的の領域(褐色に染色)を分割し、マーキングした;また、血管が新生していない領域に相当する部分を分割し、異なるマーキングをした。その後、マーキングした画像を解析して、組織毎に血管新生領域%を明らかにした。治療前および治療後のサンプルの結果を図2に示す。
Ki−67抗体(モノクローナル、IgG1、DAKO社、デンマーク)による免疫細胞化学分析を行い、当該分野で公知の方法を用いてサンプルの増殖活性を評価した。Ki67(核染色)は細胞の増殖活性に関係する。病理組織学的および細胞内微細構造的変化を、光学顕微鏡(OM)および/または透過型電子顕微鏡(TEM)および組織化学染色によって検出した。得られた画像において、増殖細胞は核(褐色/黒色)染色によってKi67陽性として示される。サンプル毎に少なくとも10箇所のランダムな40x顕微鏡視野を撮影し、解析した。増殖細胞(Ki67+)に相当する目的の領域を分割し、マーキングし、計数した。その後、マーキングした画像を解析して、組織毎に顕微鏡視野(40x)当たりの増殖細胞数を明らかにした。治療前および治療後のサンプルの増殖結果を図3に示す。
ヒト腹膜子宮内膜症病変におけるDp−r2発現を当該分野で公知の方法によって測定した。種々のタイプの病変間の相対的発現(赤色、白色、黒色)を図4に示す。
ヒト子宮内膜症病変におけるDAR2発現を、当該分野で公知の方法で、染色によって測定した(図5下段)。その後、マーキングした画像を解析した。キナゴリドでの治療前および治療後のサンプルの結果を図5上段に示す。
結果
図1Aおよび1Bはある被験者(“被験者A”)におけるマーキングした移植片の治療前および治療後の写真を示す。腹膜子宮内膜症に対するNorprolacの顕著な作用が肉眼で観察された。腹腔鏡検査を行った外科医の印象では、Norprolacにより総体的な子宮内膜症のステージが実質的に後退した、すなわち子宮内膜症の重篤度が有意に低下した。これはASRMの評価によって裏付けられた(下記参照)。
図2に治療前および治療後のキナゴリドの血管新生に対する影響を示す(免疫蛍光法/免疫組織化学法で評価)。治療後には子宮内膜症サンプルの血管新生の顕著な低下が観察される。このように、顕微鏡レベルで、治療後における血管数の顕著な低下が観察された。
図3に増殖試験の結果を示す。Ki−67抗体を用いる免疫細胞化学法(すなわちKi−67に対する抗体を使用する細胞増殖度の分析)を用い、当該分野で公知の方法によって移植片の増殖活性を評価した。画像計数ソフトウェアを用いてKi−67陽性細胞を計数し、増殖を算出した。キナゴリドでの治療後、細胞増殖が低下する傾向が観察された。
図4は、非活動性子宮内膜症病変が活動性病変より多量のDp−r2を発現することを示している。図5は、キナゴリドでの治療によってドーパミン受容体2(DAR2)の発現が上昇することを示している。これらのデータは、キナゴリド治療によってこれらのドーパミン受容体2の発現が促進されることを示唆している。
ASRM分類
以下の表(表I)に各患者の治療前および治療後のASRM分類を示す。全ての症例で、子宮内膜症の重篤度(ASRM分類で評価)は低下した。これは治療が有益であることを強く示唆している。
生化学
以下の表(表II)に、各患者の治療前および治療後のPRLレベル(μg/mL)およびCa125レベル(IU/ml)を示す。全ての症例で、PRLレベルが有意に低下した。ほとんど全ての症例で、Ca125レベルが有意に低下した。これは、治療が有益であることを強く示唆している。
子宮内膜症病変の肉眼的外観および表面領域
L1の際に除去した子宮内膜症指標病変、並びに、残存させてL2の際に回収した病変は全て、赤色であった。9名の患者のうち2名で、子宮内膜症指標病変の全てがL2で消失しており、これはキナゴリド治療によって腹膜子宮内膜症病変の退縮が誘導されたことを示している。事実、他の3名の患者は、病変の消失、並びに、病変が残存する場合でもそのサイズの低下が観察された。それ以外の4名の患者では、L2で全ての指標病変が残存したものの、1つを除く全てでサイズが低減した。全体として、当初L1で標識した23の赤色指標病変のうち8つが消失し、15病変だけがL2で回収された。これらの回収病変のうち、1つはサイズが増加し、別の1つは変化がなく、残りの13病変はL1と比較してサイズが低下した。消失した病変を100%のサイズ低下と見なすと、9名の患者のL1で残存させた指標病変の総表面積の平均(36.09±20.56mm2)は、L2での測定で68%低下した(11.57±12.54mm2;p<0.05)。
従って、全体として、キナゴリド治療により、18−20週間の治療後に68%のサイズ低下が起こり、35%の病変が消失した。組織学的検査では組織の変性が認められ、これは有効な線維素溶解阻害物質であるPAI−1がL2病変において抑制的に調節されるという事実によって裏付けられた。更に、キナゴリドはVEGF/VEGFR2および3つの血管新生促進サイトカイン(CCL2、RUNX1、およびAGGF1)を抑制的に調節し、Drd2および1つの血管新生抑制サイトカイン(CXCL10)を亢進的に調節した(データ未掲載)。
結果は、キナゴリドを1日当たり25マイクログラムの用量で15日間;次いで、1日当たり50マイクログラムの用量で15日間;その後、1日当たり75マイクログラムの用量で更に3または4ヶ月間投与することによって、ヒト患者における子宮内膜症の重篤度が有意に(肉眼での観察が可能なスケールで)低下することを示している。キナゴリドは子宮内膜症病変中の血管(血管新生)を有意に低下させ;組織変性の増加および肉眼レベルでの子宮内膜症組織の低減を示しうる。

Claims (15)

  1. 子宮内膜症の治療および/または予防のためのキナゴリドを含有する医薬組成物であり、1日当たり15から39マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で10から20日間投与し;次いで、1日当たり40から64マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で更に10から20日間投与し;その後、1日当たり65から85マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で少なくとも2ヶ月間投与するための上記医薬組成物。
  2. 子宮内膜症の治療および/または予防のためのキナゴリドを含有する医薬組成物であり、1日当たりnマイクログラムのキナゴリドに相当する用量で10から20日間投与し;次いで、1日当たり2nマイクログラムのキナゴリドに相当する用量で更に10から20日間投与し;その後、1日当たり3nマイクログラムのキナゴリドに相当する用量で少なくとも2ヶ月間投与するためのものであって、nが15から39の整数である上記医薬組成物。
  3. 該組成物が1日当たり25マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で治療の1日目から15日目まで投与し;次いで、1日当たり50マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で治療の16日目から30日目まで投与し;その後、1日当たり75マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で治療の31日目から少なくとも87日目まで投与するためのものである、請求項1または2に記載される使用のための組成物。
  4. 高プロラクチン血症に罹患した、または罹患傾向にある被験体における子宮内膜症の治療または予防のための、請求項1〜3のいずれか一項に記載される使用のための組成物。
  5. 子宮内膜症および/または疼痛緩和および/または避妊のための他の外科的または内科的治療との併用で投与するための、請求項1〜4のいずれか一項に記載される使用のための組成物。
  6. 妊娠した被験体における子宮内膜症の治療または予防のための、請求項1〜5のいずれか一項に記載される使用のための組成物。
  7. 子宮内膜症の治療または予防が子宮内膜腺の減少;および/または子宮腔外に存在する子宮内膜組織の減量(または除去);および/または子宮内膜症に伴う1つもしくはそれ以上の症状の低減および/もしくは改善を伴う、請求項1〜6のいずれか一項に記載される使用のための組成物。
  8. 膣内投与のための、請求項1〜7のいずれか一項に記載される使用のための組成物。
  9. 総治療期間が16から22週間、好ましくは18から20週間である、請求項1〜8のいずれか一項に記載される使用のための組成物。
  10. 1日当たり65から85マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で投与した後に更に1日当たり15から64マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で少なくとも1日間投与するための、請求項1〜9のいずれか一項に記載される使用のための組成物。
  11. 治療期間中に既定の用量より1日当たり15から30マイクログラムを低減する1から10日間の段階を少なくとも1回含む投与のための、請求項1〜10のいずれか一項に記載される使用のための組成物。
  12. 子宮内膜症の再発予防のための、請求項1〜11のいずれか一項に記載される使用のための組成物。
  13. 15から300マイクログラムのキナゴリドを含有する、請求項12に記載される医薬組成物。
  14. それを必要とする患者において子宮内膜症を治療または予防するための医薬の製造におけるキナゴリドの使用であり、該医薬が、1日当たり15から39マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で10から20日間投与され;1日当たり40から64マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で10から20日間投与され;そして、1日当たり65から85マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で少なくとも2ヶ月間投与される、上記使用
  15. 医薬が、1日当たり25マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で治療の1日目から15日目まで次いで、1日当たり50マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で治療の16日目から30日目までその後、1日当たり75マイクログラムのキナゴリドに相当する用量で治療の31日目から少なくとも87日目まで投与するためのものである、請求項14記載の使用
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