JP5968770B2 - 真空成膜装置 - Google Patents

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Description

本発明は、真空中において基板上に成膜する真空成膜装置に関する。
従来から、真空中において基板上に薄膜成膜して有機EL素子を形成する真空成膜装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような真空成膜装置は、真空状態とされる成膜室において基板を搬送する搬送路と、この搬送路の下方に設けられ各々所定の成膜材料を含む複数の成膜源と、を備える。基板は、搬送路に沿って一方向に搬送される過程で、各々の成膜源から蒸発してきた成膜材料により成膜される。基板上における成膜パターンは、基板の成膜面を覆うように取り付けられたマスクにより規定される。このマスクは、搬送路の始点で基板に取り付けられ、成膜終了後、搬送路の終点で基板から取り外される。
特開2005−85605号公報
しかしながら、上述したような真空成膜装置では、マスクの取り付け及び取り外しが別々のユニットで行われるので、装置が大型化し、また、構成部材が多くなって装置が複雑になる。また、成膜とマスク交換とを連続的に行うことができないので、一連の成膜工程では1つの成膜パターンでしか成膜できず、生産効率が低い。更に、例えば、低温成膜材料を成膜した後に高温成膜材料を続けて成膜するときには、マスクに付着した低温成膜材料が、高温成膜材料による成膜時に意図せず混入して生産歩留まりが悪くなる虞もある。
本発明は、上記課題を解決するものであって、装置の小型化及び簡易化が可能で、複数の薄膜をそれぞれ異なる成膜パターンで成膜でき、かつ成膜材料の意図しない混入を防止して生産歩留まりを良くすることができる真空成膜装置を提供することを目的とする。
本発明の真空成膜装置は、内部空間が真空状態となる成膜室と、前記成膜室内において
成膜される基板及びこの基板の成膜面を覆い成膜パターンを規定するマスクを有する被搬
送体を搬送するための搬送路と、前記搬送路に設けられ各々所定の成膜材料を含む複数の
成膜源と、を備え、前記搬送路は、前記複数の成膜源の各々が設けられた位置において前
記被搬送体を一定速度で搬送する複数の一定搬送機構と、前記複数の一定搬送機構の間に
設けられ前記被搬送体のマスクを交換用マスクと交換するマスク交換機構と、前記複数の
一定搬送機構と前記マスク交換機構との間で前記被搬送体を搬送し且つ該被搬送体の移動
速度を加速及び減速させる加速減速機構と、を有することを特徴とする。
前記マスク交換機構は、前記被搬送体を前記加速減速機構に輸送する輸送機構を有し、前記輸送機構は、前記搬送路における前記被搬送体の搬送方向と直交する方向に向かって移動可能となっていることが好ましい。
前記搬送路は、該搬送路に沿って互いに正対する二方向に前記被搬送体を搬送することが好ましい。
前記被搬送体は、前記基板の位置を固定する基板トレーを更に有することが好ましい。
前記マスクは、前記基板トレーと相対する面に設けられた複数の凸部を有し、前記基板トレーは、前記複数の凸部の各々が嵌る複数の孔を有することが好ましい。
上記真空成膜装置は、前記マスク交換機構によって交換されたマスクを回収するマスク回収機構を更に備え、前記マスク回収機構は、前記マスクを保管するマスク回収室を有することが好ましい。
上記真空成膜装置は、前記マスクを前記成膜室内に供給するマスク供給機構を更に備え、前記マスク供給機構は、前記マスクを保管するマスク供給室を有することが好ましい。
上記真空成膜装置は、前記マスク回収室に保管されたマスクを前記マスク供給室に搬送するマスク還流機構を更に備えることが好ましい。
前記マスク交換機構は、自身に対して前記被搬送体を位置調整する位置調整機構を有することが好ましい。
前記マスク交換機構は、前記マスクを交換するときに該マスクを保持して昇降するリフト部を有し、前記リフト部は、前記マスクを保持する面に設けられたリフトピンを有し、前記マスクは、前記リフトピンが嵌り込むリフトピン用穴を有することが好ましい。
前記成膜材料が有機材料により構成されるとき、前記一定搬送機構は、前記被搬送体を10mm/s〜150mm/sの移動速度で搬送することが好ましい。
本発明によれば、マスクの分離と交換用マスクの装着の両方を、搬送路に設けられ1つのユニットであるマスク交換機構により行うので、真空成膜装置を小型化及び簡易化することができる。また、マスクを交換できるので、複数の薄膜を互いに異なる成膜パターンで連続的に成膜して生産効率を良くすることができ、かつマスクに付着した成膜材料が別の成膜材料の成膜時に意図せず混入するのを防止して生産歩留まりを良くすることができる。
本発明の実施形態に係る真空成膜装置の上面図。 図1のI−I線断面図。 (a)は上記真空成膜装置を構成する被搬送体の上面図、(b)は(a)のI−I線断面図、(c)は(a)のII−II線断面図。 上記被搬送体の分解上面図。 上記真空成膜装置を構成するマスク交換機構及び被搬送体の上面図 (a)は図5のI−I線断面図、(b)は(a)の状態から上記マスク交換機構を上昇させて被搬送体を位置調整しているときの様子を示す図。 上記マスク交換機構により被搬送体に取り付けられたマスクを交換するときの動作を示す図。 図7(c)に示した動作に続いて、上記マスク交換機構により被搬送体に取り付けられたマスクを交換するときの動作を示す図。 上記実施形態の変形例に係る真空成膜装置の上面図。
本発明の一実施形態に係る真空成膜装置について、図1乃至図7を参照して説明する。図1及び図2に示すように、真空成膜装置1は、内部空間が真空状態となる成膜室2と、成膜室2内において被搬送体3を搬送するための搬送路4と、搬送路4の下方に設けられ各々所定の成膜材料51を含む複数の成膜源5と、を備える。
被搬送体3は、成膜される基板31と、基板31の位置を固定する基板トレー32と、基板31の下面(成膜面)を覆うマスク33と、を有する。マスク33は、所定のパターンで形成された開口33aを有する。開口33aは、成膜源5から上方に向かって蒸発された成膜材料を通過させることで基板31上における成膜パターンを規定する。
成膜源5は、図例では4つ(成膜源5a、5b、5c、5d)設けられている。成膜源5a、5bは、同図において搬送路4の左側部分に互いに所定の距離を隔てて配置され、成膜源5c、5dは、同図において搬送路4の右側部分に互いに所定の距離を隔てて配置されている。成膜源5a乃至5dには、それぞれ成膜材料51a乃至51dが充填される。成膜材料51a乃至51dは、例えば、それぞれ有機EL素子を形成する材料により構成され、有機EL素子の発光層を形成する材料に加えて、正孔輸送層材料、電子輸送層材料、電子注入層材料及び電極用材料の中から適宜選択されたものにより構成される。
搬送路4は、個別に駆動制御可能な複数のローラ40を有し、同図において左側から右側に向かう方向(以下、搬送方向Dという)に被搬送体3を搬送する。搬送路4は、成膜源5a、5bが設けられた位置及び成膜源5c、5dが設けられた位置の各々において被搬送体3を一定速度で搬送する一定搬送機構41、42と、これら一定搬送機構41、42の間に設けられたマスク交換機構6と、を有する。マスク交換機構6は、被搬送体3のマスク33を、マスク33とは異なるパターンで形成された開口34aを有する交換用マスク34と交換する。これにより、被搬送体3の基板31は、マスク33が装着されていた場合とは異なる成膜パターンで、成膜源5c、5dにより成膜される。
一定搬送機構41、42は、上記のように成膜材料51a乃至51dがそれぞれ有機EL素子を形成する有機材料により構成されている場合には、被搬送体3を10mm/s〜150mm/sの移動速度で搬送することが好ましい。被搬送体3の移動速度が10mm/s以下であると、成膜された有機EL素子膜が、成膜源5の輻射熱によって熱劣化する虞がある。一方、移動速度が150mm/s以上であると、所定の膜厚を得るには成膜材料51a乃至51dの加熱温度が高温となるので、成膜材料51a乃至51dが熱劣化する虞がある。
一定搬送機構41、42は、それぞれ加速減速機構43、44を介してマスク交換機構6と接続されている。加速減速機構43は、一定搬送機構41、42よりも速い移動速度で被搬送体3を搬送し、かつ被搬送体3がマスク交換機構6にゆっくりと進入するように被搬送体3の移動速度を加速及び減速させる。これにより、非成膜時における被搬送体3の移動時間を短くしつつ、マスク交換機構6によるマスク交換に要する時間を確保することができるので、複数の被搬送体3を連続的に成膜することが可能となって生産効率を高めることができる。また、加速減速機構44は、一定搬送機構41、42よりも速い移動速度で被搬送体3を搬送し、かつ被搬送体3が一定搬送機構42にゆっくりと進入するように被搬送体3の移動速度を加速及び減速させる。このような加速減速機構43、44を設けることで、非成膜時における被搬送体3の移動時間が短縮されるので、非成膜時に無駄に蒸発する成膜材料51を減らすことができ、また、非成膜時における成膜面の汚染を起こり難くして製品品質を向上することができる。
マスク交換機構6は、加速減速機構43から搬送されてきた被搬送体3を加速減速機構44に輸送するための輸送機構61を有する。輸送機構61は、被搬送体3を搬送するためのローラ62を有する。ローラ62は、後述するように、マスク33と交換用マスク34との交換を容易にするために、搬送方向Dと直交する外側方向(外側水平方向)に移動可能となっている。また、マスク交換機構6は、取り外したマスク33を、後述するマスク回収機構71に向けて搬送するためのローラ63を含むマスク排出機構64を有する。
また、真空成膜装置1は、マスク交換機構6によって交換されたマスク33を回収するマスク回収機構71を備え、回収されたマスク33は、マスク回収機構71に設けられたマスク回収室72に保管される。マスク回収室72は、複数のマスク33を収納できるように構成された可動棚(不図示)と、回収されたマスク33を洗浄する洗浄機構(不図示)と、を有する。また、真空成膜装置1は、マスク33を成膜室2内に供給するマスク供給機構81を備え、このマスク供給機構81は、複数のマスク33を保管するマスク供給室82を有する。マスク供給室82は、複数のマスク33を収納する可動棚(不図示)と、マスク33に汚れが残っていたり破損がないかを検閲する検閲機構(不図示)と、を有する。
このようにマスク回収機構71及びマスク供給機構81を設けることで、複数のマスク33を連続的に真空成膜装置1から回収及び供給することができるので、マスク33の連続処理が可能となって生産性が向上する。また、マスク回収室72におけるマスク33の洗浄及びマスク供給室82におけるマスク33の検閲を、成膜室2における成膜と同時並行で実施することで作業効率が向上して生産性が向上する。
マスク回収室72とマスク供給室82とは、マスク回収室72に保管されたマスク33をマスク供給室82に搬送するマスク還流機構91により互いに連結されている。マスク回収室72、マスク供給室82及びマスク還流機構91は、それぞれ成膜室2と同様に真空状態に保たれている。これにより、マスク回収室72におけるマスク33の洗浄、マスク供給室82におけるマスク33の検閲、そしてマスク回収室72からマスク供給室82へのマスク33の搬送は、すべて真空状態で行われる。
また、上記と同様に、真空成膜装置1は、成膜源5c、5dによる成膜終了後に交換用マスク34を回収する交換用マスク回収機構73を備え、回収された交換用マスク34は、交換用マスク回収機構73に設けられた交換用マスク回収室74に保管される。また、真空成膜装置1は、交換用マスク34を成膜室2内に供給する交換用マスク供給機構83を備え、この交換用マスク供給機構83は、複数の交換用マスク34を保管する交換用マスク供給室84を有する。交換用マスク供給室84から成膜室2への交換用マスク34の供給は、ロボットアーム85を用いて行われる。また、交換用マスク回収室74と交換用マスク供給室84とは、交換用マスク回収室74に保管された交換用マスク34を交換用マスク供給室84に搬送する交換用マスク還流機構92により互いに連結されている。
一般に、真空状態を得るには強力な減圧ポンプを必要とし、このような減圧ポンプは、多くの電力を消費する。そのため、上記のようにマスク33及び交換用マスク34の洗浄、検閲及び搬送を真空状態で行うようにすることで、これら操作を常圧下で行い成膜室に供給する前に再び真空状態とする場合に比べて、省電力化を図ることができる。また、マスク33、交換用マスク34及び還流機構92を真空状態で取り扱うことで、減圧したり常圧に戻したりといった操作が必要なくなるので、製造のダウンタイムを減らして生産性を向上することができる。また、マスク33や交換用マスク34に付着した成膜材料51は、大気中の酸素や水分と反応して変質し、これがマスク33や交換用マスク34から剥がれて基板31上に付着することがある。これに対して、上記構成によれば、マスク33及び交換用マスク34を真空状態で取り扱うので、マスク33や交換用マスク34に付着した成膜材料51は、酸素及び水分に接触する機会が減少して変質し難くなる。
図3及び図4に示すように、被搬送体3の基板31、基板トレー32及びマスク33(図3(a)及び図4においてドットで示す)は、それぞれ矩形平板形状とされる。マスク33は、基板トレー32に比べて小さく構成され、基板トレー32と相対する面に設けられた複数の凸部35を有する。図例では、2つの凸部35が設けられ、各々の凸部35は、搬送方向Dと直交する方向における被搬送体3の両端辺に沿ってそれぞれ配置されている。基板トレー32は、凸部35の各々に対応する位置に孔36を有し、孔36に凸部35が嵌り込むことで基板トレー32とマスク33との間の位置ずれが防止される。これにより、基板31に繰り返し成膜する場合であっても、各成膜パターンのばらつきを小さくすることができる。このような凸部35と孔36との嵌合を用いた位置ずれ防止機構は、CCDカメラや画像認識ソフトウェア等を用いた位置ずれ防止機構と比べて、低コストに実現することができる。基板トレー32は、基板トレー32に対して基板31の位置を固定する機構を有していてもよい。
また、基板トレー32は、その中央に基板31が嵌め込まれる開口37と、開口37から内方に向けて突出し基板31が載置される複数の爪38と、を有する。基板トレー32に対する爪38の配置は、基板31のたわみを考慮して設計することが望ましく、例えば、搬送方向Dに多くの爪38を配置すれば、搬送方向Dにおける基板31のたわみを少なくして搬送方向Dにおける膜厚を均一にすることができる。更に、基板トレー32及びマスク33は、それぞれマスク交換機構6によるマスク交換時に利用され互いに対応する位置に設けられた複数のリフトピン用穴39a、39bを有する。図例では、リフトピン用穴39a、39bは、それぞれ2つ設けられ、搬送方向Dにおける被搬送体3の両端辺中央にそれぞれ1つずつ配置されている。
交換用マスク34は、その開口34aの形状がマスク33の開口33aの形状と異なる以外は、マスク33と同一の構造を有する。
図5及び図6に示すように、マスク交換機構6は、搬送方向Dにおける被搬送体3の両端辺の各々に沿って設けられた一対のリフト部65a、65bを有する。リフト部65a、65bは、それぞれ搬送方向Dと直交する方向Eに伸びる長尺なベース部66と、ベース部66の中央から上方(図5において奥側から手前側に向かう方向)に向かって立設されたリフトピン67と、を有する。リフトピン67は、基板トレー32及びマスク33(及び交換用マスク34)のリフトピン用穴39a、39bに嵌り込む。リフトピン67の先端形状は、リフトピン用穴39a、39bに嵌り込みやすいように適度なRを持ったもの、又はテーパ形状のものであることが望ましい。また、リフトピン67の磨耗を抑えるために、その先端に表面強度を向上させる処理を施してあることが望ましい。リフト部65a、65bは、そのリフトピン67が基板トレー32及びマスク33(及び交換用マスク34)のリフトピン用穴39a、39bに嵌り込んだ状態で被搬送体3を保持しながら昇降する。
また、リフト部65a、65bは、ベース部66の方向Eにおける両端部の各々から上方に向かって立設されマスク交換機構6に対して被搬送体3を位置調整する一対の位置調整機構68、69を有する。位置調整機構68、69は、それぞれマスク33(及び交換用マスク34)の下面を保持する保持部68a、69aと、搬送方向Dにおける基板トレー32の側面に摺接するベアリング68b、69bと、を有する。リフト部65a、65bは、各々のベアリング68b、69bが基板トレー32の側面に摺接するようにして被搬送体3を搬送方向Dから挟み込むことで、マスク交換機構6に対して被搬送体3を所定位置に配置する。このようにすることで、マスク交換機構6に対して被搬送体3を精度良く配置して、マスク33の交換を速やかに行うことができる。
また、マスク交換機構6は、後述するように、被搬送体3からマスク33を取り外したときに、基板トレー32の方向Eにおける両端部の各々をそれぞれ支持する一対の支持板70を有する。一対の支持板70は、基板トレー32は支持するが、基板トレー32よりも小さいマスク33(及び交換用マスク34)は支持しない大きさに構成されている。
次に、マスク交換機構6により被搬送体3のマスク33を交換用マスク34に交換するときの動作について、上述した図6に加えて図7を参照して説明する。図6(a)に示すように、マスク交換機構6のローラ62は、マスク33の下面を支持している。この状態から、図6(b)に示すように、リフト部65b(65a)は、そのリフトピン67を基板トレー32及びマスク33のリフトピン用穴39a、39bに嵌め込み、かつ位置調整機構68、69の保持部68a、69aでマスク33の下面を保持して、マスク33をローラ62から持ち上げる。
次いで、図7(a)に示すように、ローラ62を外側水平方向に移動させた後、リフト部65b(65a)を下方へ移動させる。これにより、図7(b)に示すように、基板トレー32(及び基板31)は、支持板70により支持され、一方、マスク33は、支持板70を通過してマスク回収機構71へ繋がるローラ63上に載置される。ローラ63上に載置されたマスク33は、ローラ63によりマスク回収機構71へ搬送される。その後、図7(c)に示すように、交換用マスク供給機構83のロボットアーム85により、リフト部65bの上方に交換用マスク34が供給される。次いで、図7(d)に示すように、供給された交換用マスク34は、リフト部65bにより持ち上げられる。このとき、リフト部65bは、そのリフトピン67を交換用マスク34のリフトピン用穴39b、更には基板トレー32のリフトピン用穴39aに嵌め込む。これにより、交換用マスク34と基板トレー32との位置合わせが成され、かつ交換用マスク34と基板トレー32との間の水平方向における位置ずれが防止される。その後、図7(e)に示すように、リフト部65bは、交換用マスク34が装着された基板トレー32を支持板70から持ち上げ、この状態で、ローラ62が内側水平方向に移動して交換用マスク34の下面を保持する位置に戻る。最後に、図7(f)に示すように、リフト部65bが下方へ移動し、被搬送体3が交換用マスク34を介してローラ62上に載置された状態となる。
上述のように、本実施形態の真空成膜装置1によれば、マスク33の分離と交換用マスク34の装着の両方を、一連の搬送路4に設けられたマスク交換機構6により行うので、装置を小型化及び簡易化することができる。これにより、設備コストを抑制すると共に、装置の設置面積を小さくして省スペース化を実現することができる。また、マスク交換機構6によりマスク33を交換することができるので、マスク33と交換用マスク34とを互いに形状の異なるものにすることで、基板31上に複数の薄膜をそれぞれ異なる成膜パターンで連続的に成膜して生産効率を向上することができる。また、例えば、低温成膜材料を成膜した後に高温成膜材料を続けて成膜する場合でも、低温成膜材料の成膜終了後にマスク33を交換すれば、マスク33に付着した低温成膜材料が、高温成膜材料による成膜時に意図せず混入するのを防止できる。これにより、生産歩留まりを良くすることができる。
また、基板31の位置を固定する基板トレー32が設けられているので、成膜源5に対する基板31の位置を確実に規定して、膜厚、膜質及び膜厚分布の繰り返し精度を向上することができる。なお、成膜過程において不要な成膜材料は、主にマスク33に付着するので、基板トレー32への成膜材料の付着は少ない。そのため、マスク33の洗浄サイクルと基板トレー32の洗浄サイクルとは、互いに独立に管理すればよい。
次に、上記実施形態の変形例に係る真空成膜装置について図8を参照して説明する。真空成膜装置11では、交換用マスク供給室84に保管された交換用マスク34は、ロボットアーム85の代わりに、交換用マスク供給室84と成膜室2とを繋ぐローラ86、87を介して成膜室2に搬送される。このようにロボットアーム85に比べて安価で構成が単純なローラ86、87を用いることで、真空成膜装置1に比べて、真空成膜装置11を低コストに作製することができる。
なお、本発明に係る真空成膜装置は、上記実施形態及びその変形例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、搬送路の搬送方向は一方向に限定されず、搬送路に沿って互いに正対する二方向に被搬送体を搬送することができるように構成されていてもよい。このようにすることで、例えば、各々の成膜源による成膜をオンオフ制御できるように構成し、かつ被搬送体の搬送方向に応じて異なる成膜材料が基板に成膜されるようにすれば、短い搬送路であっても多様な成膜パターンで成膜することができる。これにより、更なる省スペース化を実現すると共に、自由度の高い製品設計に対応でき、また、装置レイアウトの自由度が高くなる。また、1つの真空成膜装置に複数のマスク交換機構を設けてもよい。これにより、マスクを複数回交換して、多様な成膜パターンで基板に成膜することができる。また、被搬送体は、必ずしも基板トレーを有する必要はなく、基板とマスクとだけから構成されていてもよい。
1、11 真空成膜装置
2 成膜室
3 被搬送体
31 基板
32 基板トレー
33 マスク
34 交換用マスク
35 凸部
36 孔
39、39a、39b リフトピン用穴
4 搬送路
41、42 一定搬送機構
43、44 加速減速機構
5、5a乃至5d 成膜源
51、51a乃至51d 成膜材料
6 マスク交換機構
61 輸送機構
65a、65b リフト部
67 リフトピン
68、69 位置調整機構
71、73 マスク回収機構
72、74 マスク回収室
81、83 マスク供給機構
82、84 マスク供給室
91、92 マスク還流機構
D 搬送路における被搬送体の搬送方向
E 搬送路における被搬送体の搬送方向と直交する方向

Claims (11)

  1. 内部空間が真空状態となる成膜室と、前記成膜室内において成膜される基板及びこの基
    板の成膜面を覆い成膜パターンを規定するマスクを有する被搬送体を搬送するための搬送
    路と、前記搬送路に設けられ各々所定の成膜材料を含む複数の成膜源と、を備えた真空成
    膜装置であって、
    前記搬送路は、前記複数の成膜源の各々が設けられた位置において前記被搬送体を一定
    速度で搬送する複数の一定搬送機構と、前記複数の一定搬送機構の間に設けられ前記被搬
    送体のマスクを交換用マスクと交換するマスク交換機構と、前記複数の一定搬送機構と前
    記マスク交換機構との間で前記被搬送体を搬送し且つ該被搬送体の移動速度を加速及び減
    速させる加速減速機構と、を有することを特徴とする真空成膜装置。
  2. 前記マスク交換機構は、前記被搬送体を前記加速減速機構に輸送する輸送機構を有し、
    前記輸送機構は、前記搬送路における前記被搬送体の搬送方向と直交する方向に向かって移動可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の真空成膜装置。
  3. 前記搬送路は、該搬送路に沿って互いに正対する二方向に前記被搬送体を搬送することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の真空成膜装置。
  4. 前記被搬送体は、前記基板の位置を固定する基板トレーを更に有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の真空成膜装置。
  5. 前記マスクは、前記基板トレーと相対する面に設けられた複数の凸部を有し、
    前記基板トレーは、前記複数の凸部の各々が嵌る複数の孔を有することを特徴とする請求項4に記載の真空成膜装置。
  6. 前記マスク交換機構によって交換されたマスクを回収するマスク回収機構を更に備え、
    前記マスク回収機構は、前記マスクを保管するマスク回収室を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の真空成膜装置。
  7. 前記マスクを前記成膜室内に供給するマスク供給機構を更に備え、
    前記マスク供給機構は、前記マスクを保管するマスク供給室を有することを特徴とする請求項6に記載の真空成膜装置。
  8. 前記マスク回収室に保管されたマスクを前記マスク供給室に搬送するマスク還流機構を更に備えたことを特徴とする請求項7に記載の真空成膜装置。
  9. 前記マスク交換機構は、自身に対して前記被搬送体を位置調整する位置調整機構を有することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の真空成膜装置。
  10. 前記マスク交換機構は、前記マスクを交換するときに該マスクを保持して昇降するリフト部を有し、
    前記リフト部は、前記マスクを保持する面に設けられたリフトピンを有し、
    前記マスクは、前記リフトピンが嵌り込むリフトピン用穴を有することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の真空成膜装置。
  11. 前記成膜材料が有機材料により構成されるとき、前記一定搬送機構は、前記被搬送体を10mm/s〜150mm/sの移動速度で搬送することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の真空成膜装置。
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