JP5968002B2 - 電子装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体において用いられ、所定の機能を発揮する電子装置に関する。
大型の船舶では、AIS(自動船舶識別装置:Automatic Identification System)やレーダ装置が個別に備えられ、他船に同様に備えられたAIS等の航法機器と適宜連係することにより、位置や進路等の識別ならびに航行の安全が図られる。
本発明に関連する先行技術としては、以下に列記する特許文献1ないし特許文献4がある。
(1) 「河川の水位データ及び雨量データを検出してポーリングに応答して上記データを送信する観測局と、通常時には所定時刻から所定時間間隔においてポーリングにより前記観測局からデータ収集を行うセンタ局とからなる情報収集システムにおいて、前記センタ局には、前記通常時のポーリング間隔よりも短い間隔または連続的に、或いは任意のタイミングで、ポーリング開始変更の判断の基礎となる情報を取得する取得手段であって、位置情報送付機能付携帯電話機から位置情報とポーリング開始またはポーリング間隔変更に関する指示情報を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した情報に基づきポーリングを開始すべきかポーリング間隔を変更すべきかを判定し、判定結果に基づくポーリングを実行する制御手段であって、上記取得した位置情報に対応する観測局について指示情報に基づくポーリングを実行する制御手段とが具備される」ことにより、「データ収集のポーリング開始時とポーリング間隔との適切な変更を可能として観測を適切に行う」点に特徴がある情報収集システム…特許文献1
(2) 「複数のAIS搭載船に搭載され、搭載された船舶の位置情報、針路、船速、船名を含む固有のAIS情報をVHF帯でそれぞれ定期的に放送し、かつ他船から放送されたAIS情報を常時受信し表示する複数のAIS機器と、前記AIS機器を搭載しない複数のAIS非搭載船に搭載され、GPS受信機能、インターネット接続機能、及び画像表示機能を有し、インターネットを介して、該AIS非搭載船の船舶情報を発信しAIS搭載船とAIS非搭載船の総合情報を受信する複数の船舶情報通信手段と、インターネット接続機能を有し、インターネットを介して、前記AIS非搭載船の船舶情報を受信し前記総合情報を発信する複数の船舶情報基地局と、インターネット接続機能を有し、前記VHF帯でAIS搭載船からAIS情報を受信し、インターネットを介して前記総合情報を発信し、VHF帯の送受信距離を超えて船舶の動静を監視する複数のAIS基地局と、前記インターネットに接続され、前記AIS非搭載船の船舶情報と前記AIS情報をリアルタイムに前記総合情報として集約して一元化するメインサーバーとを備え、前記船舶情報通信手段で使用する通信媒体は、移動体通信機能を有する携帯電話、PHS、特小無線、または無線LANである」ことにより、「AIS搭載船及びAIS非搭載船で、安価な機器でAIS搭載船とAIS非搭載船を一元的に監視でき、運航安全性を高めることができる」点に特徴がある船舶運航監視システム…特許文献2
(3) GPS受信機能、インターネット接続機能、及び画像表示機能を有し、AIS非搭載船に搭載され、インターネットを介して、AIS非搭載船の船舶情報を発信しAIS搭載船とAIS非搭載船の総合情報を受信する複数の船舶情報通信手段と、インターネット接続機能を有し、前記AIS非搭載船の船舶情報を受信し前記総合情報を発信する複数の船舶情報基地局と、インターネット接続機能を有し、AIS搭載船からAIS情報を受信し前記総合情報を発信する複数のAIS基地局とを備え、前記船舶情報通信手段で使用する通信媒体は、移動体通信機能を有する携帯電話、PHS、特小無線、または無線LANである」ことにより、「AIS機器で一度に運航監視できる船舶数を大幅に増やすことができ、AIS搭載船及びAIS非搭載船で、安価な機器でAIS搭載船とAIS非搭載船を一元的に監視でき、運航安全性を高めることができ、海岸から遠隔の場所で、遠隔かつ広域の地域の船舶を、リアルタイムにモニタリングすることができる」点に特徴がある船舶運航監視システム…特許文献3
(4) 「操船者及び支援者に携帯される複数の端末装置が通信を行うことによって、操船を支援するための操船支援情報及び操船者により決定された操船指令情報を交換し合い、各端末装置が共通の情報を保有するように構成した」ことによって、「スタッフ間の情報共有化を促進する」点に特徴がある操船支援システム…特許文献4
特許第4801949号公報 特許第4014108号公報 特開2006−163765号公報 国際公開公報(WO2004/019302)
上述したレーダ装置が搭載された大型の船舶では、既述のレーダ装置によって探知された船舶の内、特に、AISやレーダ装置が搭載されず、かつ自船との衝突等の可能性がある小さな船舶の操舵者には、音や光を用いて注意を喚起することにより、航行の安全を図る必要が生じる可能性があった。
しかし、上記操舵者は目視や音を頼りに大型の船舶の存在を識別しなければならないために、航行の安全性は、必ずしも十分なものではなく、安価に確度高く航行の安全性が確保できる技術が強く望まれていた。
本発明は、既存の技術およびインフラの活用により、高価な電子装置の機能や性能の好適かつ広範な共用を可能とする電子装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明では、移動体上で所定の機能を発揮し得る電子装置において、情報生成手段は、携帯型もしくは可搬型の通信端末装置との間に形成され、かつ無線区間を含む通信経路を介して前記通信端末装置から引き渡されたサービス種別に応じて前記機能の共用に供される情報を生成する。送信手段は、前記通信経路を介して前記通信端末装置に前記情報を送信する。
すなわち、本発明に係る電子装置の機能の共用に供され得る情報は、無線区間を含む通信経路を介して隔たった位置にある携帯型や可搬形の通信端末装置のニーズに即した形態で引き渡される。
請求項2に記載の発明では、移動体上で所定の機能を発揮し得る電子装置において、情報生成手段は、携帯型もしくは可搬型の通信端末装置との間に形成され、かつ無線区間を含む通信経路を介して前記通信端末装置から引き渡された位置に基づく前記機能の共用に供される情報を生成する。送信手段は、前記通信経路を介して前記通信端末装置に前記情報を送信する。
すなわち、本発明に係る電子装置によって生成され、その電子装置の機能の共用に供される情報は、無線区間を含む通信経路を介して隔たった位置にある携帯型や可搬形の通信端末装置に引き渡される。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の電子装置において、前記送信手段は、前記電子装置に生起した事象に応じて、前記通信経路のコネクションまたはセッションの確立と解除との双方もしくは何れか一方を図る。
すなわち、本発明に係る電子装置と通信経路を介して対向する通信端末装置は、その電子装置の状態に対応したコネクションやセッションの維持の可否の判別と、その判別の結果に基づくコネクションやセッションの再確立、または該当する電子装置の代替の探索が行われるべききっかけを得ることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の電子装置において、前記情報生成手段は、前記通信端末装置の位置と前記電子装置の位置との相対距離が所定の上限値を超えるときに、前記情報の生成を見合わせる。
すなわち、本発明に係る電子装置は、上記所定の上限値を超える程度に隔たった位置にある通信端末装置には、その電子装置の機能の共有のための情報は送信しない。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の電子装置において、前記送信手段は、前記通信経路を介して前記通信端末装置に、前記電子装置または前記移動体の位置を送信する。
すなわち、本発明に係る電子装置と通信経路を介して対向する通信端末装置は、その電子装置または移動体の位置が加味された形態でユーザに情報を提供することにより、該当する電子装置の機能を共用することができる。
本発明によれば、上記通信経路を介して対向する通信端末装置は、その通信端末装置と本発明に係る電子装置との双方もしくは何れか一方が移動体上にあり、かつ移動していたり移動し得る状態であっても、その電子装置の機能を共有することが可能となる。
また、本発明では、電子装置は、その電子装置と上記通信経路を介して対向する通信端末装置にとって望ましい形態による機能の共有を実現できる。
さらに、本発明では、電子装置と通信経路を介して対向し得る通信端末装置は、その電子装置が機能の共有のために連係できない状態であるにもかかわらず無用に拘束され、他の電子装置との連係の開始が阻まれることが回避される。
また、本発明では、電子装置の機能の共有が有効ではない程度に遠い位置にある通信端末装置に対して情報が無用に送信されることに起因する負荷およびコストの無用な増加が回避される。
さらに、本発明では、電子装置の機能は、通信経路を介して対向する通信端末装置による機能の共有の形態にその電子装置の位置を反映させることができる。
また、発明が適用された系では、電子装置の機能は、その電子装置と、隔たった位置にある通信端末装置とが移動しあるいは移動し得る状態であっても、その通信端末装置による共用が確度高く安定に実現され、このような電子装置が設置された移動体とは異なる移動体にある多数の通信端末装置による広範な活用が図られる。
したがって、本発明が適用された系では、コストの大幅な増加を伴うとなく、利便性および付加価値が総合的に高められる。
本発明の一実施形態を示す図である。 本実施形態におけるレーダ装置の動作を示すフローチャートである。 本実施形態におけるウェブサーバの動作を示すフローチャートである。 本実施形態におけるスマートフォンの動作を示すフローチャートである。
本実施形態の動作を説明する図である。 ウェブサーバに備えられたレーダ対応テーブルおよび携帯対応テーブルの構成を示す図である。 レーダ装置に備えられた携帯対応テーブルの構成を示す図である。 スマートフォンに備えられたレーダ対応テーブルの構成を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す図である。
図において、インタネット10には、陸上に設置されたウェブサーバ11と、公衆無線LAN基地局(以下、単に「無線LAN基地局」という。)12とに併せて、携帯電話システムの無線基地局13が接続される。このような無線LAN基地局12によって形成される無線ゾーンZLAN にある海域には、レーダ装置20が搭載された船舶30が位置する。また、上記無線基地局13によって形成される無線ゾーンZSPにある海域には、乗員がスマートフォン40を所持する船舶50が位置する。
レーダ装置20は、以下の要素から構成される。
(1) 空中線系21
(2) 上記空中線系21の給電点に接続された送受信部22
(3) その送受信部22の復調出力と変調入力とに個別に接続されたポートを有する信号処理部23
(4) 信号処理部23の出力に接続された指示部24
(5) 既述の無線LAN基地局12を介するインタネット10へのアクセスを可能とする無線部25
(6) 上述した送受信部22、信号処理部23、指示部24とよび無線部25の制御端子に個別に接続された入出力ポートを有し、かつ図示されない測位系(例えば、GPS受信機)によって求められた船舶30の位置を取得可能な制御部26
図2は、本実施形態におけるレーダ装置の動作を示すフローチャートである。
図3は、本実施形態におけるウェブサーバの動作を示すフローチャートである。
図4は、本実施形態におけるスマートフォンの動作を示すフローチャートである。
図5は、本実施形態の動作を説明する図である。
以下、図1ないし図5を参照して本実施形態の動作を説明する。
〔レーダ装置20の基本的な動作〕
レーダ装置20の各部は、制御部26の配下で以下の通りに連係することにより、船舶30の周辺の海域や陸上にそれぞれ位置する船舶や地物を検知する。
(1) 送信部22は、制御部26によって指定されたパルス幅および尖頭値のパルス波(パルス圧縮レーダ方式に適応したパルス波であってもよい。)を生成し、空中線系21を介して放射する。
(2) このようにして放射されたパルス波が船舶や地物等の目標で反射することによって到来した反射波は、空中線系21によってとらえられ、送受信部22によって復調されることによってベースバンド信号に変換される。
(3) 信号処理部23は、制御部26が与える指示の下で、上記ベースバンド信号に所定のレーダ信号処理を施すことにより、画像信号を生成する。
(4) 指示部24は、この画像信号を所定の指示方式のレーダ画像(例えば、PPI(Plan Position
Indicator)スコープ)として表示する。
〔各部で参照される演算対象〕
ウェブサーバ11は、以下に示すレーダ対応テーブル11Trと携帯対応テーブル11Tkとを有する。
(1) 携帯型の通信端末(スマートフォン40も該当し得る。)との機能の共用を行うべきレーダ装置(以下、「適応レーダ装置」という。レーダ装置20も該当し得る。)に個別に対応し、以下のフィールド(値は適宜更新される。)からなるレコードの列として構成されたレーダ対応テーブル11Tr
(1-1) 該当する「適応レーダ装置」に付与されたユニークな識別子ID′
(1-2) ウェブサーバ11に対するログインのために該当する「適応レーダ装置」に割り付けられたパスワードPW′
(1-3) 該当する「適応レーダ装置」が搭載された船舶(船舶30も該当し得る。)の位置P′
(1-4) 該当する「適応レーダ装置」が通信端末に対して提供可能な情報の組み合わせを示すサービス種別S′
(1-5) 該当する「適応レーダ装置」の稼働の形態(レンジ、信号処理の態様等)M′
(1-6) 携帯対応テーブル11Tkのレコードの内、該当する「適応レーダ装置」によって上記情報の組み合わせが提供されるべき通信端末に個別に対応したレコードのポインタの列が格納される対象携帯ポインタPTk
(2) 何らかのレーダ装置(レーダ装置20も該当し得る。)の機能を共用し得る携帯型の通信端末(スマートフォン40も該当し得る。)に個別に対応し、以下のフィールド(値は適宜更新される。)からなるレコードの列として構成された携帯対応テーブル11Tk
(2-1) 該当する通信端末に割り付けられたユニークなアドレスa′
(2-2) 該当する通信端末がウェブサーバ11にログインしているか否かを示すステータスsts′(=1/0=ログイン中/ログアウト状態)
(2-3) 該当する通信端末に付与されたユニークな識別子id′
(2-4) 該当する通信端末によるウェブサーバ11へのログインのために用いられるべきパスワードpw′
(2-5) 該当する通信端末の位置p′
(2-6) 該当する通信端末に対して「適応レーダ装置」が提供すべき情報の組み合わせを示すサービス種別S′
(2-7) 該当する通信端末と連係して「適応レーダ装置」が行うべき稼働の形態(レンジ、信号処理の態様等)M′
なお、上述したレーダ対応テーブル11Trおよび携帯対応テーブル11Tkの各レコードのフィールドの名称については、何れのフィールドについても、以下に例示するように、該当するフィールドに格納され、かつ適宜参照されるべき情報の識別子に「′」を付加した。
例 「M′」は、「稼働の携帯M」が格納されるべきフィールドの識別子である。
レーダ装置20は、そのレーダ装置20の機能を共用する携帯型の通信端末(スマートフォン40も該当し得る。)に個別に対応し、以下のフィールド(値は適宜更新される。)からなるレコードの列として構成された携帯対応テーブル20Tkを有する。
(1) 該当する通信端末に割り付けられたアドレスa′
(2) 該当する通信端末がログインしているか否かを示すステータスsts′(=1/0=ログイン中/ログアウト状態)
(3) 該当する通信端末との機能の共用のためにレーダ装置20が行うべき稼働の形態m′
(4) 該当する通信端末に付与されたユニークな識別子id′
(5) 該当する通信端末によるログインのためにウェブサーバ11に割り付けられたパスワードpw′
(6) 該当する通信端末の位置p′
なお、上述した携帯対応テーブル20Tkの各レコードのフィールドの名称については、何れのフィールドについても、以下に例示するように、該当するフィールドに格納され、かつ適宜参照されるべき情報の識別子に「′」を付加した。
例 「p′」は、「通信端末の位置p」が格納されるべきフィールドの識別子である。
スマートフォン40には後述する処理を行うアプリケーションが予めインストールされ、このようなアプリケーションには、所望の「適応レーダ装置」との機能の共用のために適宜参照されるべき以下のフィールド(値は適宜更新される。)からなる制御レジスタ50Tcが組み込まれる。
(1) 所望の「適応レーダ装置」に割り付けられたアドレスA′
(2) 該当するアプリケーションが起動されている状態か否かを示すステータスsts′(=1/0=起動中/停止中)
(3) スマートフォン40が「適応レーダ装置」の機能を共用するためにその「適応レーダ装置」によって行われるべき稼働の携帯M′
(4) スマートフォン40が「適応レーダ装置」の機能を共用するためにその「適応レーダ装置」によって提供されるべき情報の組み合わせを示すサービス種別S′
(5) スマートフォン40に付与されたユニークな識別子id′
(6) ウェブサーバ11へのログインのためにスマートフォン40に割り付けられたパスワードpw′
(7) スマートフォン40の位置(スマートフォン40では、内蔵されたGPS受信機によって与えられる。)p′
なお、上述した制御レジスタ50Tcの各レコードのフィールドの名称については、何れのフィールドについても、以下に例示するように、該当するフィールドに格納され、かつ適宜参照されるべき情報の識別子に「′」を付加した。
例 「p′」は、「位置p」が格納されるべきフィールドの識別子である。
〔各部の連係による動作〕
レーダ装置20に備えられた制御部26は、所定の周期(頻度)で与えられるきっかけ(起動時を含む。)で、以下の要件の全てが成立するか否かを判別する。
(1) 何らかの公衆無線LAN基地局によって形成される無線ゾーン(以下では、無線LAN基地局12によって形成される無線ゾーンZLAN であると仮定する。)内に位置する。
(2) レーダ装置20が正常に稼働し、かつ携帯電話端末のような汎用の通信端末(以下では、既述のスマートフォン40であると仮定する。)に対する指示画像その他の情報の提供が可能な状態にある。
さらに、制御部26は、これらの要件の全てが成立する場合には、後述する全ての処理を適宜行う。
(1) レーダ装置20に関する以下の情報を収集する。
(1-1) レーダ装置20に付与された識別子ID
(1-2) 既述のウェブサーバ11に対するログインのために割り付けられたパスワードPW
(1-3) 船舶30(レーダ装置20)の位置P
(1-4) レーダ装置20が上記汎用の通信端末に提供可能な情報の組み合わせを示すサービス種別S
(1-5) レーダ装置20の稼働の形態(レンジ、信号処理の態様等)M
(2) 無線部25、無線LAN基地局12およびインタネット10を介してウェブサーバ11に、これらの識別子ID、パスワードPW、位置P、サービス種別Sおよび稼働の形態Mを転送する(図2ステップS1、図5(1))。
ウェブサーバ11は、このようにして転送された識別子ID、パスワードPW、位置P、サービス種別Sおよび稼働の形態Mを取り込み、その識別子IDとパスワードPWとの対に対応したレーダ対応テーブル11Trのレコード(以下、「該当レコードRTr」という。)に登録する(図3ステップS1、図5(2))。
なお、レーダ対応テーブル11Trに上記該当レコードRTrが無い場合には、ウェブサーバ11は、レーダ装置20(制御部26)と所定の手順によって連係することにより、上記識別子IDおよびパスワードPWの設定および認証を行い、レーダ対応テーブル11Trにその該当レコードRTrを付加する。
一方、スマートフォン40は、乗員が行う操作に応じて既述のアプリケーションを起動し、そのアプリケーションに組み込まれた手順に基づいて以下の処理を行う。
(1) スマートフォン40に関する以下の情報を収集し、制御レジスタ50Tcの対応するレコードにそれぞれ格納する。
(1-1) スマートフォン40に付与されたユニークな識別子id
(1-2) 既述のウェブサーバ11に対するログインのために割り付けられたパスワードpw
(1-3) スマートフォン40の位置p
(1-4) スマートフォン40によって共用されるべき「適応レーダ装置」(レーダ装置20)の機能および情報(上記乗員によって指定されてもよい。)を示すサービス種別S
(1-5) その機能の共用のために「適応レーダ装置」が行うべき稼働の形態(例えば、レンジ、信号処理の態様等)M
(2) 無線基地局13およびインタネット10を介してウェブサーバ11宛に、これらの識別子id、パスワードpw、位置p、サービス種別Sおよび稼働の形態Mからなるログイン要求を転送する(図4ステップS1、図5(3))。
ウェブサーバ11は、以下の処理を行う。
(1) 上記識別子id、パスワードpw、位置p、サービス種別Sおよび稼働の形態Mを携帯対応テーブル11Tkの該当するレコードに登録し、かつステータスsts′のフィールド値を「1」に設定する(図5(4))。
(2) さらに、レーダ対応テーブル11Trのレコードの内、上記サービス種別Sおよび稼働の形態Mに整合するレコード(以下、「特定のレコード」という。)を検索する(図3ステップS2、図5(5))。
(3) このような特定のレコードがある場合には、インタネット10および無線LAN基地局12を介してレーダ装置20(制御部26)宛に、上記識別子id、パスワードpw、位置p、サービス種別Sおよび稼働の形態M(何れも、携帯対応テーブル11Tkに登録されている。)を転送する(図3ステップS3、図5(6))。
レーダ装置20(制御部26)は、以下の処理を行う。
(1) ウェブサーバ11から転送された識別子id、パスワードpw、位置p、サービス種別Sおよび稼働の形態Mを取り込み、携帯対応テーブル20Tkのレコードの内、これらの識別子idおよびパスワードpwが対応するフィールドに格納されている既存のレコードの有無を判別する。
(2) このような特定のレコードが無い場合には、その既存のレコードに代わる新規なレコードを携帯対応テーブル20Tkに付加し、かつ該当するスマートフォン40に付与されたユニークなアドレスaを付与する。さらに、上記新規なレコードに、そのアドレスaおよびステータスsts(=0)に併せて、上記識別子id、パスワードpw、位置p、サービス種別Sおよび稼働の形態Mを登録する(図5(7))。
(3) しかし、上記既存のレコードがある場合には、その既存のレコードに記録されているスマートフォン40のアドレスaを把握する。さらに、上記既存のレコードに、ステータスstsフィールドの値を「0」とする更新を施し、上記識別子id、パスワードpw、位置p、サービス種別Sおよび稼働の形態Mを登録する(図5(7))。
(4) 無線LAN基地局12およびインタネット10を介してウェブサーバ11に、上記新規な(既存の)レコードの内容(以下、単に「応答」という。)を転送する(図2ステップS2、図5(8))。
ウェブサーバ11は、以下の処理を行う。
(1) レーダ対応テーブル11Trおよび携帯対応テーブル11Tkのレコードの内、上記「応答」の内容(レーダ装置20(制御部26)およびスマートフォン40)に対応するレコードの内容を確定する(図5(9))。
(2) インタネット10および無線基地局13を介してスマートフォン40宛に、上記「応答」の内容を転送する(図3ステップS4、図5(10))。
スマートフォン40は、上述した「応答」の内容の正規性を確認し(図5(11))、無線基地局13、インタネット10および無線LAN基地局12を介してレーダ装置20(制御部26)宛に、このような「応答」の内容を「サービス要求」として送信する(図4ステップS2、図5(12))。
レーダ装置20(制御部26)は、上記「サービス要求」を識別すると、携帯対応テーブル20Tkのレコードの内、その要求の送信元であるスマートフォン40に対応するレコード(既述の新規なレコードまたは既存のレコード)のステータスstsフィールドの値を「1」に更新する(図2ステップS3、図5(13))。
レーダ装置20(制御部26)は、携帯電話端末(スマートフォン40も該当する。)から上記「サービス要求」が引き渡された時点と、所定の周期(頻度)で与えられる時点と、船舶30が所定の距離や方位に移動したことが識別された時点との何れにおいても、以下の処理を行う。
(1) 信号処理部23によって行われたレーダ信号処理の結果(指示部24の指示画面に表示されるレーダ画像であってもよい。)(以下、「サービス元情報」という。)を取得する。
(2) 携帯対応テーブル20Tkのレコードの内、アドレスa′フィールドの値が正規であってステータスsts′フィールドの値が「1」であるレコード(以下、「有効レコード」という。)を抽出する。
(3) 既述の基本的な動作に並行して、このようにして抽出された有効レコード毎に以下の処理を行う。
(3-1) 有効レコードに登録されている稼働の形態m′フィールドの値に整合した処理を上記「サービス元情報」に施し、かつ該当する有効レコードの内容を付加することにより、「サービス情報」を生成する。
(3-2) 無線LAN基地局12、インタネット10および無線基地局13(該当する携帯電話端末が位置する無線ゾーンを形成する無線基地局)を介してその該当する携帯電話端末(スマートフォン40)宛に、上記「サービス情報」を転送する(図2ステップS4、図5(14))。
(3-3) その時点におけるレーダ装置20の稼働の状況と、そのレーダ装置20(船舶30)の位置とを示すカレント情報を生成する。
(3-4) 無線LAN基地局12およびインタネット10を介してウェブサーバ11宛に、上記カレント情報を転送する(図2ステップS5、図5(15))。
ウェブサーバ11は、レーダ対応テーブル11Trの対応するレコードに、このようなカレント情報に含まれる「稼働の状況M」および「位置P」を反映させる(図3ステップS5、図5(16))。
スマートフォン40は、そのスマートフォン40の操作者に上述した「サービス情報」を画像、文字、音声として提供し(図4ステップS3、図5(17))、かつ船舶50の速度や進路をこのような「サービス情報」に適用することにより、例えば、他船等との「衝突の可能性」等の危険な状態を識別した場合には、警報を発する。
すなわち、船舶50では、その船舶50の乗員が所持するスマートフォン40によって所定のアプリケーションが実行されることによりレーダ装置20が搭載されていないにもかかわらず、そのレーダ装置20によって生成された所望のサービス情報の共用が可能となる。
したがって、本実施形態によれば、経済的あるいは物理的な制約の下でレーダ装置20が搭載されていない船舶50であっても、他船に搭載されたレーダ装置20の機能がスマートフォン40を介して共用されることにより、航行の安全性や利便性が確度高く安価に確保される。
また、本実施形態では、船舶50は、自船にレーダ装置のような測位手段が備えられず、しかも、位置の通知や測位に供されることが自明である電波等の波動信号を放射することがない。
したがって、自船の存在や位置がこれらの波動信号の検知によって直接的に外部に知られることによる航行の安全性や利便性の低下が回避される。
さらに、本実施形態によれば、船舶50では、スマートフォン40を所持する乗員は、操舵室以外の甲板や船室に居る場合であっても、そのスマートフォン40がサービスエリア内に位置し、かつ所定の伝送品質でインタネット10を介して情報の送受が可能であるならば、上記レーダ装置20によって提供される「サービス情報」に基づいて航行の安全性や危険な状況の把握をすることができる。
なお、本発明では、上記レーダ装置20の機能や性能のスマートフォン40を介する共用のために各部が連係して行う処理の手順は、既述のものに限定されず、例えば、以下に列記する処理の全てが併せて行われてもよい。
(1) 「レーダ装置20の機能および性能が活用されるべき形態」のスマートフォン40の主導による変更
例えば、該当する形態を示す「サービス種別Sおよび稼働の携帯M」が既述のログイン情報に盛り込まれてスマートフォン40からサーバ11に転送され(図4ステップS1、図5(3))、そのサーバ11がレーダ装置20に備えられた制御部26と以下に列記する既述の手順に準じて連係する。
(1-1) (図3ステップS1、図5(4))
(1-2) (図3ステップS2、図5(5))
(1-3) (図3ステップS3、図5(6))
(1-4) (図5(7))
(1-5) (図2ステップS2、図5(8))
(1-6) (図5(9))
(1-7) (図3ステップS4、図5(10))
(2) 既述のアプリケーションの実行の停止
例えば、制御レジスタ50Tcの「ステータスsts′」フィールドの値が「0」に設定された後に、上記アプリケーションの実行の停止を示す制御情報がログイン情報に盛り込まれてスマートフォン40からサーバ11に転送され(図4ステップS1、図5(3))、そのサーバ11がレーダ装置20に備えられた制御部26と以下に列記する既述の手順に準じて連係する。
(2-1) (図3ステップS1、図5(4))…ただし、携帯対応テーブル11Tkの該当するレコードにあるステータスsts′のフィールド値については、「0」に設定される。
(2-2) (図3ステップS2、図5(5))
(2-3) (図3ステップS3、図5(6))
(2-4) (図5(7))
(2-5) (図2ステップS2、図5(8))
(2-6) (図5(9))
(2-7) (図3ステップS4、図5(10))
(3) レーダ装置20の稼働状態に起因して既述の機能や性能の共用が携帯電話端末の一部または全てについて不可能となる可能性がある場合における対処
(3-1) レーダ装置20(制御部26)は、携帯電話端末宛に転送される(図2ステップS4、図5(14))「サービス情報」に先行して、携帯対応テーブル20Tkの有効レコード毎に対応した以下の処理を行う。
(3-1-1) 「稼働の携帯m」フィールドの値がその時点におけるレーダの稼働状態に整合するか否かを判別する。
(3-1-2) 「稼働の携帯m」フィールドの値がその時点におけるレーダの稼働状態に整合する場合には、既述の手順に基づいて「サービス情報」を行う。
(3-1-3) 反対に、整合しない場合には、該当する携帯電話端末(スマートフォン40が該当し得る。)の識別子idおよびパスワードpwをウェブサーバ11に通知する。
(3-1-4) ウェブサーバ11は、携帯対応テーブル11Tkのレコードの内、このような通知で示される識別子idおよびパスワードpwに対応したレコードの「ステータスsts′」フィールドの値を「0」に設定し、該当する携帯電話端末(スマートフォン40が該当し得る。)に上記通知を転送する。
(3-1-5) 携帯電話端末(スマートフォン40)は、その通知に基づいて制御レジスタ50Tcの「スタータスsts′」フィールドの値を「0」に設定し、レーダ装置20の代替のレーダ装置との連係の可能性を探るために、サーバ11に新たな「ログイン要求」を送出する(図4ステップS1、図5(3))。
また、本実施形態では、レーダ装置20の機能や性能が無償で携帯電話端末によって共用されている。
しかし、本発明はこのような構成に限定されず、上記共用が有償で行われるべき場合には、例えば、以下の料金の任意の組み合わせによる課金が個々の携帯電話端末に対して図られてもよい。
(1) ウェブサーバ11およびレーダ装置20との連係のためにパケットとして伝送される情報(携帯電話端末が送信端と受信端との何れにも該当しない情報が含まれてもよい。)の情報量に応じた料金
(2) 上記「サービスデータ」の内容や形式に応じて定まる料金
(3) 「サービス情報」の提供元であるレーダ装置20に配分されるべき報酬に相当する料金
さらに、本実施形態では、レーダ装置20の機能や性能の携帯電話端末による共用が図られている。
しかし、このような共用の対象は、レーダ装置20の機能や性能に限定されず、例えば、下記の装置の何れの機能や性能であってもよい。
(1) 自動衝突予防援助装置
(2) 電子海図情報表示装置(ECDIS:Electronic Chart Display and Information System)
(3) ソナー、潮流計、魚群探知機等の漁労支援機器
また、本発明は、上述した船上設備に限定されず、「価格、重量、寸法その他の制約により設置が阻まれる多様な装置やシステム」の機能や性能が一般的な携帯電話端末で共用されるためにも、同様に適用可能である。
さらに、本実施形態では、ウェブサーバ11は、レーダ装置20と別体に設けられている。
しかし、本発明は、例えば、ウェブサーバおよびレーダ装置の台数や組み合わせに応じた携帯で負荷分散や機能分散が図られてもよい。
また、ウェブサーバ11によるスマートフォン40やレーダ装置20との連係は、以下の何れの携帯で行われてもよい。
(1) 「サービス情報」の提供元となり得るレーダ装置(レーダ装置20を含む。)との連係の下でこれらのレーダ装置をほぼ実時間で識別しつつ公開するウェブページ
(2) 「サービス情報」の提供元となり得るレーダ装置(レーダ装置20を含む。)をこれらのレーダ装置との連係の下で収集して公開データベースとして管理すると共に、これらのレーダ装置をログイン情報に基づいて検索することにより、適切なレーダ装置との経路(通信路)の形成にかかわる仲介を図るウェブページ
(3) 上記検索の下で、適切なレーダ装置との経路に供される情報をXML(Extensible Markup Language)やJSON(JavaScript(登録商標) Object
Notation)として提供するウェブサービス
なお、ウェブサーバ11は、上記ウェブページを提供する場合には、スマートフォン40等の携帯電話端末に好適なレーダ装置の選択の機会を与えるために、該当する携帯電話端末との対話により所定の情報をゲットメソッドやポストメソッドで交換する機能を有することが望ましい。
さらに、本実施形態は、船舶30、50が携帯電話システムのサービスエリアに該当しない海域に位置し、あるいは位置し得る場合には、レーダ装置20やスマートフォン40とインタネット10との間における無線伝送は、衛星回線を介して行われてもよい。
また、本発明では、レーダ装置20(制御部26)とスマートフォン40との間で相互に引き渡されるべき情報の内容および形式は、そのレーダ装置20またはこれに代わる装置の機能や性能だけではなく、そのスマートフォン40に提供されるべき「サービス情報」の内容および形式に整合するならば、既述の構成に限定されず、如何なるものであってもよい。
さらに、本実施形態では、インタネット10を介するユニキャスト方式により、各部が連係している。
しかし、本発明はこのような構成に限定されず、既述の作用および効果が達成されるならば、上記連係は、マルチキャスト、ブロードキャスト、ストリーミングの何れか、または任意の組み合わせに基づいて行われてもよく、そのために適用される通信手順は如何なるものであってもよい。
また、本実施形態では、レーダ装置20、ウェブサーバ11およびスマートフォン40は、インタネット10を介して所定の情報を総合に引き渡して連係することにより、そのレーダ20が搭載された船舶30とは異なる船舶50の乗員に対して「サービス情報」が提供されている。
しかし、本発明は、このような構成に限定されず、既述の無線部25に代わる送信機(図示されない。)がレーダ装置20に付加または内蔵され、その送信機が既述の「サービス情報」で変調された放送波を自立的に送信してもよい。
ここに、上述した放送波は、例えば、携帯電話端末に内蔵されあるいはオプションとして付加可能なワンセグ受信機やラジオ受信機が手動でまたは自動的に行うスキャンの下で受信可能であるならば、如何なる放送波であってもよい。
さらに、本実施形態では、スマートフォン40によってウェブサーバ11やレーダ装置20に通知される情報は、既述の情報に限定されず、そのスマートフォン40によって共用されるべきレーダ装置20の機能およびその形態に整合するならば、以下なる情報が付加されてもよく、あるいは位置p等の特定の情報のみに絞り込まれてもよい。
また、本実施形態では、レーダ装置20(制御部26)は、そのレーダ装置20(制御部26)に対するスマートフォン40の距離の如何にかかわらず、「サービス情報」を生成している。
しかし、上記距離が所定の上限値を超えた状態においてこのような「サービス情報」の生成と送信との双方もしくは何れか一方が見合わせられることにより、無用な処理量の増加や応答性の低下が回避されてもよい。
さらに、本実施形態では、レーダ装置20(制御部26)の位置がスマートフォン40に引き渡され、そのスマートフォン40において「サービス情報」との整合性の判別と、このような判別の結果に適合した処理とが行われることにより、レーダ装置20(制御部26)の機能のスマートフォン40による共用の形態や可否に反映されてもよい。
また、本実施形態では、主な構成要素が相互に連係するスマートフォン40、ウェブサーバ11およびレーダ装置20となっている。
しかし、本発明は、このような構成に限定されず、特に、「サービス情報」の生成と、その「サービス情報」の乗員に対する提供と、このような提供に先行して「サービス情報」に施される処理とについては、如何なる形態で機能分散と負荷分散との双方または何れか一方が図られてもよい。
さらに、本実施形態では、スマートフォン40、ウェブサーバ11およびレーダ装置20の相互間で引き渡される情報は、如何なる個数、語長および構成のパケットとして構成されてもよく、これらの情報の引き渡しが行われるセッションの識別および管理は、スマートフォン40、ウェブサーバ11およびレーダ装置20の連係の下で如何なる形態で行われてもよい。
また、本実施形態では、レーダ装置20の機能のスマートフォン40による共用の形態は、例えば、以下に例示されるものおよびこれらの如何なる組み合わせであってもよい。
(1) 所定の指示方式で与えられるレーダ画像の表示
(2) 上記レーダ画像の内、船舶50の周辺のみの領域(離心PPIスコープ、開心PPIスコープ、時間軸遅延PPIスコープ、引き延ばしPPI等の何れであってもよい。)の抽出
(3) クラッタ除去、MTI等のレーダ信号処理の任意の組み合わせ(レーダ装置20がスマートフォン40によって与えられた要求に応じて適宜行ったレーダ信号処理の結果として与えられてもよい。)による適用
(4) 異なる指示方式の選択および切り替え(スマートフォン40の操作者が与える指示に適合するものであってもよい。)
(5) AISその他の船上設備によって与えられた情報(レーダ装置20によって「サービス情報」として個別に引き渡されてもよい。)の指示画像上への重畳
さらに、本実施形態では、スマートフォン40は、識別子idおよびパスワードpwに基づくログインによる認証が行われた後には、レーダ装置20の機能が特に限定されることなく共用されている。
しかし、本発明はこのような構成に限定されず、例えば、認証された携帯電話端末毎に識別可能な所定の条件(加入者情報やサービスクラス)に基づいて、共用の対象となるべき機能および情報に制限が加えられてもよい。
また、本発明は、スマートフォン40によって機能が共用されるべき装置(以下では、船舶30に搭載されていると仮定する。)と、その共用の形態とが以下の何れに該当する場合にも、同様に適用可能である。
〔自動衝突予防援助装置〕
(a) 船舶30に対する船舶50(スマートフォン40)の方位や距離の取得
(b) 船舶30が船舶50に最接近する時点までの時間およびその最接近の位置の取得
(c) 船舶30によって識別(予測)されている船舶50の真針路や真速度の取得
(d) 船舶30において自動衝突予防援助装置によって設定されている避険線や区域(サプレスゾーン)の取得
(e) 船舶30において自動衝突予防援助装置によって船舶50(自船)が補足の対象となっているか否かの判別
(f) 船舶30において自動衝突予防援助装置によって真方位または相対方位に基づいて求められた船舶50の真運動(真ベクトル)表示と相対運動(相対ベクトル)表示の結果の取得
〔電子海図情報表示装置〕
(a) 海図上で編集された船舶30の航路と、その航路の安全性の自動的なチェックの結果の取得
(b) 船舶30の航跡の取得
〔ソナー〕
(a) 船舶30の船底の下にある物体の位置や方位の取得
(b) 船舶30の船底の下における海底の深度の取得
〔潮流計〕
(a) 船舶30の航跡の取得
(b) 船舶30の周囲における潮流の分布の取得
(c) 船舶30の周囲に発見された潮目の取得
(d) 船舶30に対する所定の方向における魚探映像(魚群の移動方向を含む)の取得
(e) 船舶30の周囲における海水温度の取得
さらに、本実施形態では、携帯電話端末によって共用されるべき機能を有する装置は、レーダ装置20のような舶用機器に限定されず、航空機、列車、車両その他の移動体上において作動し、共用の対象となるべき機能を有するならば、如何なる装置やシステムにも同様に適用可能である。
また、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の範囲において多様な実施形態の構成が可能であり、構成要素の全てまたは一部に如何なる改良が施されてもよい。
以下、本願に開示された発明の内、「特許請求の範囲」に記載しなかった発明の構成、作用および効果を「特許請求の範囲」、「課題を解決するための手段」および「発明の効果」の欄の記載に準じた様式により列記する。
[請求項6] 請求項5に記載の電子装置において、
前記情報生成手段は、
前記電子装置の位置の変化分が所定の閾値を超えたときに、前記情報を生成する
ことを特徴とする電子装置。
このような構成の電子装置では、請求項5に記載の電子装置において、前記情報生成手段は、前記電子装置の位置の変化分が所定の閾値を超えたときに、前記情報を生成する。
すなわち、上記情報の生成は、電子装置の位置の変化分が所定の閾値を超えない状態では、見合わせられる。
したがって、通信端末装置に転送されても上記電子装置の機能の共用にかかわる有効な処理には供され難い情報の無用な生成に起因して生じ得る処理量の増加と、応答系の低下との何れもが回避される。
[請求項7] 請求項5に記載の電子装置において、
前記送信手段は、
前記電子装置の位置の変化分が所定の閾値を超えたときに送信する
ことを特徴とする電子装置。
このような構成の電子装置では、請求項5に記載の電子装置において、前記送信手段は、前記電子装置の位置の変化分が所定の閾値を超えたときに送信する。
すなわち、上記情報の送信は、電子装置の位置の変化分が所定の閾値を超えない状態では、見合わせられる。
したがって、通信端末装置に転送されても上記電子装置の機能の共用にかかわる有効な処理には供され難い情報の無用な送信に起因して生じ得る処理量の増加と、応答系の低下と、通信経路上におけるトラフィックの増加との何れもが回避される。
10 インタネット
11 ウェブサーバ
12 公衆無線LAN基地局
13 無線基地局
20 レーダ装置
21 空中線系
22 送受信部
23 信号処理部
24 指示部
25 無線部
26 制御部
30,50 船舶
40 スマートフォン

Claims (5)

  1. 移動体上で所定の機能を発揮し得る電子装置であって、
    携帯型もしくは可搬型の通信端末装置との間に形成され、かつ無線区間を含む通信経路を介して前記通信端末装置から引き渡されたサービス種別に応じて前記機能の共用に供される情報を生成する情報生成手段と、
    前記通信経路を介して前記通信端末装置に前記情報を送信する送信手段と
    を備えたことを特徴とする電子装置。
  2. 移動体上で所定の機能を発揮し得る電子装置であって、
    携帯型もしくは可搬型の通信端末装置との間に形成され、かつ無線区間を含む通信経路を介して前記通信端末装置から引き渡された位置に基づく前記機能の共用に供される情報を生成する情報生成手段と、
    前記通信経路を介して前記通信端末装置に前記情報を送信する送信手段と
    を備えたことを特徴とする電子装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子装置において、
    前記送信手段は、
    前記電子装置に生起した事象に応じて、前記通信経路のコネクションまたはセッションの確立と解除との双方もしくは何れか一方を図る
    ことを特徴とする電子装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の電子装置において、
    前記情報生成手段は、
    前記通信端末装置の位置と前記電子装置の位置との相対距離が所定の上限値を超えるときに、前記情報の生成を見合わせる
    ことを特徴とする電子装置。
  5. 請求項4に記載の電子装置において、
    前記送信手段は、
    前記通信経路を介して前記通信端末装置に、前記電子装置または前記移動体の位置を送信する
    ことを特徴とする電子装置。
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