JP5964582B2 - 乳化ジェル状毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、乳化ジェル状毛髪化粧料に関する。
従来、毛髪化粧料には、液状、乳液状、ゲル状、クリーム状、スティック状など様々な形態があり、中でも乳液状およびゲル状毛髪化粧料は手に取り出しやすい、塗布時に伸ばしやすいなどの理由により汎用されている。
一般にこのような乳液状およびゲル状毛髪化粧料においてはカルボキシビニルポリマーに代表されるカルボキシル基含有増粘性高分子を水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミンなどのアルカリ性物質で中和して配合、あるいは、セルロース誘導体、グアーガム誘導体などの天然系高分子を配合して、その粘性を調整している。また、毛髪化粧料には、従来、油性成分として油脂類、炭化水素油、脂肪酸エステル、高級アルコール、シリコーン油などの油性成分を配合し、様々な感触(しっとり感、さらさら感)を調整している。
これらのことから、例えば、カルボキシル基含有増粘性高分子化合物と水溶性アルコールと油性成分を含有したゲル状化粧料(例えば、特許文献1、2参照)や、カルボキシル基含有増粘性高分子化合物とペースト状の油剤と液状の油剤を含有した毛髪化粧料(例えば、特許文献3参照)が知られている。髪のまとまりや落ち着き、つや等のコンディショニング性を高めるためには油性成分を多く配合することが必要であるが、これらの従来の技術では、多量に油性成分を配合すると油性成分の安定性が損なわれ、油浮きや化粧料が分離する問題があった。従来、この油浮きや分離等の安定性を高める方法として、カルボキシル基含有増粘性高分子化合物の配合量を上げて毛髪化粧料の粘性を高くする、油性成分の分散に適したHLBの非イオン界面活性剤を配合することが行われてきた。
しかしながら、安定性は高いものの、粘性が高いために、塗布時の「伸ばしにくく、毛髪に均一に塗布できない」という課題があった。また、近年、消費者の好みの変化に合わせ、べたつきを減らしまとまり感を有する化粧料(例えば、特許文献4、5参照)が知られているが、毛髪になめらかさ、しなやかさを与えることはできず、特にアウトバストリートメントとして用いる場合、満足を得ることは難しかった。
特開2002−187814号公報 特開2002−167308号公報 特開2002−370938号公報 特開2009−40741号公報 特開2009−91259号公報
従って、本発明の目的とするところは、塗布時ののびが良く、垂れ落ちがなく、髪のまとまり感に優れ、ごわつきを与えず、毛髪になめらかさ、しなやかさを付与することができ、かつ保存安定性に優れた乳化ジェル状毛髪化粧料を提供することにある。
本発明者は、かかる事情に鑑み鋭意検討した結果、(A)ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル及びポリオキシアルキレン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤と(B)ポリエーテル変性シリコーンと(C)ジヒドロキシポリジメチルシロキサンと(D)粘剤を配合して乳化ジェル状とすれば、塗布時ののびが良く、垂れ落ちがなく、髪のまとまり感に優れ、ごわつきを与えず、毛髪になめらかさとしなやかさを付与する毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(D)を含有する乳化ジェル状毛髪化粧料を提供するものである。
(A)ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル及びポリオキシアルキレン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤
(B)ポリエーテル変性シリコーン
(C)ジヒドロキシポリジメチルシロキサン
(D)粘剤
本発明の乳化ジェル状毛髪化粧料は、一定範囲の粘度とすることによって塗布時ののびが良く、垂れ落ちがなく、髪のまとまり感に優れ、ごわつきを与えず、毛髪になめらかさ、しなやかさを付与することができ、かつ保存安定性に優れるものである。
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明における(A)成分である脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤は、界面活性剤として用いられ、系の安定性に寄与するものである。具体的には、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル及びポリオキシアルキレン脂肪酸エステルから選ばれるものである。ここでポリオキシアルキレン基としては、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンが挙げられ、このうちポリオキシエチレンが好ましい。また、ポリオキシアルキレンの付加モル数は2〜80が好ましく、さらに2〜15がより好ましい。また、脂肪酸部分としては、炭素数12〜24の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の脂肪酸が好ましく、このうち炭素数12〜22のものがより好ましい。
(A)成分の具体例としては、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(5E.O.)グリセリル、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(6E.O.)ソルビタン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(6E.O.)ソルビット、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(15E.O.)グリセリル、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(6E.O.)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(60E.O.)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(20E.O.)などが挙げられるが、これらのものに限定されるものではない。
これらのうち、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステルである脂肪酸ポリエチレングリコールが好ましい。
本発明における(A)成分の好ましい含有量は、所望の効果が得られるのであれば特に限定されないが、通常、乳化系を安定に形成させる観点から、毛髪化粧料の総量を基準として、3質量%(以下、%と略記)以下が好ましく、0.1〜3質量%がより好ましく、0.1〜2質量%がさらに好ましい。
本発明における(B)成分であるポリエーテル変性シリコーンとしては、具体的にはペンダント型ポリエーテル変性シリコーン、ABN型ポリエーテル変性シリコーン、末端ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。その中でも、ABN型ポリエーテル変性シリコーン(ポリエーテルとシリコーンの直鎖状のブロック共重合体)が好ましい。ここで、ポリエーテルはポリオキシエチレン鎖、ポリオキシエチレン鎖又はポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン鎖が挙げられる。
具体例としては、例えば、東レ・ダウコーニング社製のFZ−2222、FZ−2233、FZ−2250等が挙げられるが、これらのものに限定されるものではない。
また(B)成分の含有量は、毛髪化粧料の総量を基準として0.1〜20%が好ましく、より好ましくは0.4〜10%であり、さらに好ましくは0.5〜5%である。この範囲であれば、塗布時ののびや、髪のまとまり等において、最も優れた効果が得られる。
本発明における(C)成分であるジヒドロキシポリジメチルシロキサンは、ジメチルポリシロキサンの末端メチル基が水酸基になったものである(以下、ジメチコノールとする)。ジメチコノールとしては、粘度10,000〜3,000,000mPa・sのものが好ましく、さらに粘度100,000〜2,000,000mPa・sのものがより好ましい。
具体例としては、例えば、信越化学工業社製のX−21−5613、X−21−5666、X−21−5849、また東レ・ダウコーニング社製の1501FLUID、1503FLUID等が挙げられるが、これらのものに限定されるものではない。
本発明における(C)成分の好ましい含有量は、毛髪化粧料の総量を基準として0.01〜20%であり、より好ましくは0.1〜10%、さらに好ましくは0.5〜8%である。この範囲内であれば、指通りとまとまりに優れる。
また、本発明における(C)成分は、粘度100,000〜2,000,000mPa・sであるジメチコノールを、上記(B)成分であるABN型ポリエーテル変性シリコーンと組み合わせて用いることが好ましい。
また本発明において(B)成分と(C)成分は、両成分の含有量の質量比(B:C)が10:1〜1:25、より好ましくは10:1〜1:10、さらに好ましくは4:1〜1:8の範囲で混合して用いると、毛髪のまとまりに優れる。
本発明における(D)成分である粘剤は、系に適度な粘性を付与するものである。水溶性増粘剤であればよく、例えば、アルカリ増粘タイプの水性ゲル化剤としては、カルボキシビニルポリマーやアルキル変性カルボキシビニルポリマー等が挙げられる。また、水中での分子間相互作用によりネットワーク構造をとることで増粘するタイプとしては、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、非結晶性セルロースなどのセルロース系増粘剤が挙げられる。これらの粘剤はそれぞれ単独、または2種以上を混合して使用して用いることができる。
また具体例としては、例えば、カーボポール940、カーボポール941、カーボポール934(以上、グッドリッチ社製)、シンタレンK、シンタレンL(以上、和光純薬工業社製)、カーボポール1342、ペミュレンTR−1、ペミュレンTR−2(以上、グッドリッチ社製)等が挙げられる。
本発明における(D)成分の好ましい含有量は、毛髪化粧料の総量を基準として好ましくは0.05〜5%、さらに好ましくは、0.1〜2.5%である。この範囲内であれば、べたつかず、ごわつきの無い良好な粘度領域を確保できる。
本発明の乳化ジェル状毛髪化粧料は、水中油型乳化系であり、かつジェル状である。本発明乳化ジェル状毛髪化粧料は、ブルックフィールド型粘度計を用いた化粧品原料基準・粘度測定法第二法に従って測定した20℃における粘度が400〜10,000mPa・sであり、特に800〜5,000mPa・sであることが好ましい。この粘度範囲であれば、特に垂れ落ちのなさ、保存安定性に優れる。
更に、本発明には(E)成分として、イソドデカンを配合することができる。
本発明における(E)成分の好ましい配合量は、毛髪化粧料の総量を基準として
10%以下であり、さらに好ましくは0.5〜5%である。この範囲内であればなめらかさ、しなやかさが得られ好ましい。
また本発明の毛髪化粧料には、前記の各成分に加えて必要に応じて、かつ本発明の効果を損なわない範囲において、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、抗老化薬剤、抗炎症剤、抗アンドロゲン剤、育毛剤、保湿剤、酸化防止剤、油性成分、紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、防腐剤、アルコール類、pH調整剤、洗浄剤、乾燥剤、乳化剤、粉末成分、色材、水性成分、水、各種毛髪栄養剤、香料、清涼剤、生薬抽出物やビタミン類等を必要に応じて適宜配合することができる。
その他、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸およびその誘導体、各種生薬、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、リゾフォスファチジルコリンやリゾフォスファチジン酸、大豆調製物等のラミニン5産生促進薬剤、グルコース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロース等の糖類、アルブチン、コウジ酸等の美白剤、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等の血行促進剤、硫黄、チアントール等の抗脂漏剤、多様な目的から、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン、ウコン抽出物、サイコ抽出物、イブキジャコウ抽出物、ヒオウギ抽出物、アセンヤク抽出物、ブナの芽抽出物、加水分解カゼイン、米抽出物加水分解液、米ぬか抽出物、トウニン抽出物、クララ抽出物、チオタウリン、ヒポタウリン、マジョラム抽出物、シリカ被覆酸化亜鉛、イチヤクソウ抽出物、キシリトール、アルギニン及びその塩酸塩、セリン、オウバク抽出成分、オウレン抽出成分、カッコン抽出成分、シコン抽出成分、シャクヤク抽出成分、センブリ抽出成分、バーチ抽出成分、セージ抽出成分、ビワ抽出成分、ニンジン抽出成分、アロエ抽出成分、ゼニアオイ抽出成分、アイリス抽出成分、ブドウ抽出成分、ヨクイニン抽出成分、ヘチマ抽出成分、ユリ抽出成分、サフラン抽出成分、センキュウ抽出成分、ショウキョウ抽出成分、オトギリソウ抽出成分、ローズマリー抽出成分、ニンニク抽出成分、トウガラシ抽出成分、ワレモコウ抽出成分、チンピ、トウキ等、レチノール、酢酸レチノール等のビタミンA類、リボフラビン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンヌクレオチド等のビタミンB2類、ピリドキシン塩酸塩、ピリドキシンジオクタノエート等のビタミンB2類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸ナトリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステル、DL−α−トコフェロール−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルジカリウム等のビタミンC類、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸DL−α−トコフェロール、コハク酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE類、ビタミンP、ビオチン等のビタミン類なども適宜配合することができる。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下の乳化ジェル状毛髪化粧料を開示する。
本発明は、下記<1>に記載の乳化ジェル状毛髪化粧料である。
<1>下記成分(A)〜(D)を含有することを特徴とする乳化ジェル状毛髪化粧料。
(A)ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル及びポリオキシアルキレン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤
(B)ポリエーテル変性シリコーン
(C)ジヒドロキシポリジメチルシロキサン
(D)粘剤
本発明はさらに以下の乳化ジェル状毛髪化粧料であることが好ましい。
<2>(A)成分が、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステルであり、好ましくは脂肪酸ポリエチレングリコールである前記<1>の乳化ジェル状毛髪化粧料。
<3>(A)成分の含有量が、乳化ジェル状毛髪化粧料の総量を基準として3質量%以下であり、好ましくは0.1〜3質量%、更に好ましくは0.1〜2質量%である前記<1>又は<2>の乳化ジェル状毛髪化粧料。
<4>(B)成分が、ペンダント型ポリエーテル変性シリコーン及び/又はABN型ポリエーテル変性シリコーンであり、好ましくはABN型ポリエーテル変性シリコーンである前記<1>〜<3>の乳化ジェル状毛髪化粧料。
<5>(B)成分の含有量が、乳化ジェル状毛髪化粧料の総量を基準として0.1〜20質量%が好ましく、0.4〜10質量%がより好ましく、0.5〜5質量%がさらに好ましい前記<1>〜<4>の乳化ジェル状毛髪化粧料。
<6>(C)成分が、粘度10,000〜3,000,000mPa・sであり、好ましくは100,000〜2,000,000mPa・sである前記<1>〜<5>の乳化ジェル状毛髪化粧料。
<7>(C)成分の含有量が、乳化ジェル状毛髪化粧料の総量を基準として0.01〜20質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましく、0.5〜8質量%がさらに好ましい前記<1>〜<6>の乳化ジェル状毛髪化粧料。
<8>(C)成分が、粘度100,000〜2,000,000mPa・sであるジヒドロキシポリジメチルシロキサンであり、(B)成分がABN型ポリエーテル変性シリコーンである前記<1>〜<7>の乳化ジェル状毛髪化粧料。
<9>(B)成分と(C)成分の質量比(B:C)が10:1〜1:25であり、より好ましくは10:1〜1:10である前記<1>〜<8>の乳化ジェル状毛髪化粧料。
<10>(D)成分が、水溶性増粘剤であり、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、非結晶性セルロースから選ばれる1種又は2種以上であるのが好ましい前記<1>〜<9>の乳化ジェル状毛髪化粧料。
<11>(D)成分の含有量が、乳化ジェル状毛髪化粧料の総量を基準として0.05〜5質量%が好ましく、0.1〜2.5質量%がさらに好ましい前記<1>〜<10>の乳化ジェル状毛髪化粧料。
<12>更に、(E)成分としてイソドデカンを含有する前記<1>〜<11>の乳化ジェル状毛髪化粧料。
以下、本発明に関して、実施例をもって詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
実施例に記載の(1)官能試験(塗布時ののび、垂れ落ち、まとまり、ごわつき、なめらかさ、しなやかさ)(2)保存安定性、及び(3)粘度の測定方法に関する試験法を下記に示す。
(1)官能試験
20名の専門パネルを対象に実施例および比較例の低粘性乳化ジェル状毛髪化粧料を使用してもらい、毛髪上での塗布時ののび、垂れ落ち、まとまり、ごわつき、なめらかさ、しなやかさについて官能試験を行い、下記に示す判定基準により評価を行った。
判定基準
塗布時ののび
◎:パネルの15名以上がのびが良いと判断
○:パネルの10名以上15名未満がのびが良いと判断
△:パネルの5名以上10名未満がのびが良いと判断
×:パネルの15名以上がのびが悪いと判断
垂れ落ち
◎:パネルの15名以上がたれ落ちがないと判断
○:パネルの10名以上15名未満がたれ落ちがないと判断
△:パネルの5名以上10名未満がたれ落ちがないと判断
×:パネルの15名以上がたれ落ちると判断
まとまり
◎:パネルの15名以上がまとまりが良いと判断
○:パネルの10名以上15名未満がまとまりが良いと判断
△:パネルの5名以上10名未満がまとまりが良いと判断
×:パネルの15名以上がまとまりが悪いと判断
ごわつき
◎:パネルの15名以上がごわつきがないと判断
○:パネルの10名以上15名未満がごわつきがないと判断
△:パネルの5名以上10名未満がごわつきがないと判断
×:パネルの15名以上がごわつきがあると判断
なめらかさ
◎:パネルの15名以上がなめらかさがあると判断
○:パネルの10名以上15名未満がなめらかさがあると判断
△:パネルの5名以上10名未満がなめらかさがあると判断
×:パネルの15名以上がなめらかさがないと判断
しなやかさ
◎:パネルの15名以上がしなやかさがあると判断
○:パネルの10名以上15名未満がしなやかさがあると判断
△:パネルの5名以上10名未満がしなやかさがあると判断
×:パネルの15名以上がしなやかさがないと判断
(2)保存安定性
実施例および比較例の低粘性乳化ジェル状毛髪化粧料を100mLの透明ガラス製容器に入れて密封し、往復恒温槽(5℃〜30℃のサイクル恒温槽)に1ヶ月保存し、視覚判定により下記の基準で評価を行った。
○:外観の変化が全くなく、油浮きや分離などが観察されない。
△:僅かに油浮きや分離が認められる。
×:明らかに油浮きや分離が認められる。
(3)粘度の測定方法
ブルックフィールド型粘度計を用い、化粧品原料基準・粘度測定法第二法に従って、20℃の粘度を測定した。
表1に示す処方の低粘性乳化ジェル状毛髪化粧料を常法に従って作成し、前記の各試験を実施して評価を行った。その結果ならびに粘度を併せて表1に示す(表中の各成分の含有量は全て質量%)。なお、実施例9及び10は参考例であり、特許請求の範囲に包含されない。
Figure 0005964582
表1から明らかなように、本発明の乳化ジェル状毛髪化粧料は、比較例と比べて明らかに官能試験(塗布時ののび、垂れ落ち、まとまり、ごわつき、なめらかさ、しなやかさ)、保存安定性に関する試験のいずれの評価においても優れていた。
以下、本発明の毛髪化粧料の処方例を挙げる(処方例1は参考例であり、特許請求の範囲に包含されない)。尚、これらの処方例の毛髪化粧料についても、上記の官能試験(塗布時ののび、垂れ落ち、まとまり、ごわつき、なめらかさ、しなやかさ)、保存安定性を検討したところ、いずれも優れた特性を有しており良好であった。
処方例1(トリートメントローション)
1.低結晶性セルロース
(ファインフーズ社製:ナノウォープ) 30.0%(純分1.25%)
2.直鎖型ポリエーテル変性シリコーン
(東レ・ダウコーニング社製:FZ−2250) 1.5%
3.イソドデカン 5.0%
4.ジメチコノール
(信越化学工業社製:X−21−5613) 0.8%
5.モノオレイン酸ポリオキシエチレングリコール(6E.O.) 0.4%
6.フェノキシエタノール 0.3%
7.加水分解コラーゲン 1.0%
8.ローヤルゼリーエキス 0.3%
9.ポリオキシエチレンホホバ油 0.3%
10.エタノール 10.0%
11.香料 0.3%
12.精製水 残 部
(製法)1、7、8、12をホモミキサーを用いて均一に混合分散し、次いで残りを混合したものを添加し、再度ホモミキサーにて混合分散を行い、粘度4500mPa・sの低粘性乳化ジェル状毛髪化粧料を得た。
処方例2(トリートメントジュレ)
1.カルボキシビニルポリマー
(和光純薬工業社製:シンタレンK) 0.25%
2.直鎖型ポリエーテル変性シリコーン
(東レ・ダウコーニング社製:FZ−2222) 1.0%
3モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 0.5%
4.ジメチコノール
(信越化学工業社製:X−21−5613) 1.0%
5.イソドデカン 1.0%
6.エタノール 15.0%
7.クロルフェネシン 0.1%
8.パントテニルアルコール 1.0%
9.(アクリレーツ/アクリル酸ラウリル/アクリル酸ステアリル
/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー
(三菱化学社製:ダイヤフォーマーZ−732) 1.0%
10.トリエタノールアミン 0.2%
11.精製水 残 部
(製法)1、6〜8、10をホモミキサーを用いて均一に混合分散し、次いで残りを混合したものを添加し、再度ホモミキサーにて混合分散を行い、粘度4000mPa・sの低粘性乳化ジェル状毛髪化粧料を得た。
上記各実施例・処方例で用いられた香料は下記のものである。
Figure 0005964582
本発明により、塗布時ののびが良く、垂れ落ちがなく、髪のまとまり感に優れ、ごわつきを与えず、毛髪になめらかさ、しなやかさを付与することができ、かつ保存安定性に優れた乳化ジェル状毛髪化粧料を提供できる。

Claims (6)

  1. (A)ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル及びポリオキシアルキレン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の脂肪酸エステル型非イオン性界面活性剤
    (B)ポリエーテル変性シリコーン
    (C)ジヒドロキシポリジメチルシロキサン
    (D)カルボキシビニルポリマー及びヒドロキシエチルセルロースから選ばれる粘剤
    を含有する乳化ジェル状毛髪化粧料。
  2. 20℃における粘度が800〜5,000mPa・sである請求項1に記載の乳化ジェル状毛髪化粧料。
  3. (B)成分がABN型ポリエーテル変性シリコーンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の乳化ジェル状毛髪化粧料。
  4. (A)成分がポリエチレングリコール脂肪酸エステルである請求項1〜3のいずれかに記載の乳化ジェル状毛髪化粧料。
  5. (B)成分と(C)成分の質量比(B:C)が10:1〜1:25であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の乳化ジェル状毛髪化粧料。
  6. 更に、(E)イソドデカンを含有する請求項1〜5のいずれかに記載の乳化ジェル状毛髪化粧料。
JP2011286104A 2011-12-27 2011-12-27 乳化ジェル状毛髪化粧料 Expired - Fee Related JP5964582B2 (ja)

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