JP5963078B2 - Led駆動装置、照明装置および車両用照明装置 - Google Patents

Led駆動装置、照明装置および車両用照明装置 Download PDF

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Description

本発明は、LED光源を駆動するLED駆動装置、照明装置および車両用照明装置に関する。
近年、発光ダイオード(Light Emitting Diode、以下「LED」という)が盛んに照明分野で使用されており、用途も多様化している。例えば自動車においては、白色LEDが車内灯として用いられたり、高輝度化によってヘッドランプ(前照灯)やデイタイムランニングランプとして用いられたりしている。
LEDは、白熱電球と比べて長寿命であり、かつ、応答性が速く、さらに構造上コンパクトに実装することができる。また、LEDは、さまざまな色の光を簡単に実現させることができ、かつ、調光も容易である。そして、LEDを用いた照明装置では、光源が薄く、上記光源を立体的に実装できるので、車のデザインなどに制限を与えない自由な設計が可能である。
上述した照明装置は、複数のLEDが直列に接続されたLED光源と、LED光源を駆動するLED駆動装置とを備えており、LED駆動装置からLED光源に定電流を供給することによって、複数のLEDを均一な明るさで点灯させることができる。
ところで、LED駆動装置からLED光源への出力電力が数Wから数十Wになると、LEDの温度を下げるためにLEDに放熱フィンが取り付けられる。すなわち、LED光源は、複数のLEDと放熱フィンとを含む構成となる。これにより、LEDが熱暴走して発光特性が劣化するのを防止することができる。
また、従来から、LEDの温度に応じてLEDの電流または光束を制御する照明装置が知られている(例えば特許文献1,2参照)。
特開2010−118295号公報 特開2007−118847号公報
しかしながら、LEDに放熱フィンが取り付けられた構造の従来の照明装置では、放熱フィンによってLED光源の熱容量が大きくなるため、LEDの温度が安定するまでに相当の時間を要する。LEDの温度が安定しないと、時間経過に伴う温度変化およびLED間の温度ばらつきによって、LEDが発した光の色や光束が変動し、安定した良質な光を早期に提供することができなくなるおそれがある。
本発明は上記の点に鑑みて為された発明であり、本発明の目的は、LEDの温度を早期に安定させることによって良質な照明環境を短時間で実現することができるLED駆動装置、照明装置および車両用照明装置を提供することにある。
本発明のLED駆動装置は、LEDおよび放熱構造物を含むLED光源を駆動するLED駆動装置であって、前記LED光源に給電して当該LED光源を点灯させる駆動回路部と、前記LED光源へ定電流を流すように前記駆動回路部を制御する定電流制御モードおよび当該定電流制御モードの場合よりも大きな出力電力を前記LED光源へ供給するように前記駆動回路部を制御する高出力電力制御モードを制御モードとして有する制御部とを備え、前記制御部は、前記駆動回路部から前記LED光源への給電を開始した場合に、前記制御モードを前記高出力電力制御モードにし、前記LEDでの発熱量と放熱量とが平衡とみなせる条件を満たすと、前記制御モードを前記高出力電力制御モードから前記定電流制御モードに切り替え、前記制御部は、前記制御モードが前記高出力電力制御モードであるときに、前記出力電力が当該LED光源の定格電力の値よりも大きくなるように前記駆動回路部を制御し、前記条件は、前記制御モードが前記高出力電力制御モードであるときに、前記出力電力の供給開始から予め決められた期間が経過したことであることを特徴とする。
また、本発明のLED駆動装置は、LEDおよび放熱構造物を含むLED光源を駆動するLED駆動装置であって、前記LED光源に給電して当該LED光源を点灯させる駆動回路部と、前記LED光源へ定電流を流すように前記駆動回路部を制御する定電流制御モードおよび当該定電流制御モードの場合よりも大きな出力電力を前記LED光源へ供給するように前記駆動回路部を制御する高出力電力制御モードを制御モードとして有する制御部とを備え、前記制御部は、前記駆動回路部から前記LED光源への給電を開始した場合に、前記制御モードを前記高出力電力制御モードにし、前記LEDでの発熱量と放熱量とが平衡とみなせる条件を満たすと、前記制御モードを前記高出力電力制御モードから前記定電流制御モードに切り替え、前記制御部は、前記制御モードが前記高出力電力制御モードであるときに、前記駆動回路部から前記LED光源へ供給される出力電流が当該LED光源の定格電流の値よりも大きくなるように前記駆動回路部を制御し、前記条件は、前記制御モードが前記高出力電力制御モードであるときに、前記出力電流の供給開始から予め決められた期間が経過したことであることを特徴とする
また、本発明のLED駆動装置は、LEDおよび放熱構造物を含むLED光源を駆動するLED駆動装置であって、前記LED光源に給電して当該LED光源を点灯させる駆動回路部と、前記LED光源へ定電流を流すように前記駆動回路部を制御する定電流制御モードおよび当該定電流制御モードの場合よりも大きな出力電力を前記LED光源へ供給するように前記駆動回路部を制御する高出力電力制御モードを制御モードとして有する制御部と、前記駆動回路部から前記LED光源に印加される出力電圧を検出する電圧検出部とを備え、前記制御部は、前記駆動回路部から前記LED光源への給電を開始した場合に、前記制御モードを前記高出力電力制御モードにし、前記LEDでの発熱量と放熱量とが平衡とみなせる条件を満たすと、前記制御モードを前記高出力電力制御モードから前記定電流制御モードに切り替え、前記条件は、前記制御モードが前記高出力電力制御モードであって、前記駆動回路部から前記LED光源へ供給される出力電流が規定電流値であるときに前記電圧検出部で検出された前記出力電圧が予め決められたしきい値電圧以下になったことであることを特徴とする
このLED駆動装置において、前記高出力電力制御モードの前記出力電力は、前記定電流制御モードの出力電力の2倍未満であることが好ましい。
このLED駆動装置において、前記高出力電力制御モードの前記出力電力は、前記定電流制御モードの出力電力の1.5倍以下であることが好ましい。
このLED駆動装置において、前記制御部は、前記駆動回路部から前記LED光源への給電を開始した時点からの経過時間を計測するタイマ部と、前記経過時間と前記LED光源への出力電力の電力値との関係を示す電力カーブ特性を保持するメモリとを有し、前記制御部は、前記制御モードが前記高出力電力制御モードであるときに、前記タイマ部によって計測された前記経過時間に対応する前記出力電力の電力値を前記電力カーブ特性から抽出し、抽出した前記電力値の前記出力電力を前記LED光源へ供給するように前記駆動回路部を制御することが好ましい。
このLED駆動装置において、前記制御部は、前記駆動回路部から前記LED光源への給電を開始した時点からの経過時間を計測するタイマ部と、前記経過時間に応じて前記出力電流を可変させる情報を保持するメモリとを有し、前記制御部は、前記制御モードが前記高出力電力制御モードであるときに、前記タイマ部によって計測された前記経過時間に対応する前記情報を前記メモリから取得し、取得した前記情報に基づいて前記駆動回路部を制御することが好ましい。
本発明の照明装置は、前記LED駆動装置と、前記LED光源とを備えることを特徴とする。
本発明の車両用照明装置は、前記照明装置を備え、前記LED駆動装置および前記LED光源が車両に搭載されることを特徴とする。
本発明のLED駆動装置、照明装置および車両用照明装置では、放熱構造を有するLED光源すなわち熱容量の大きなLED光源であっても、制御モードが最初から定電流制御モードである場合に比べて、LEDの温度を早期に安定させることができる。その結果、LEDからの光を早期に安定させることができ、所定の光束や配光を有する良質な照明環境を短時間で実現することができるので、ユーザは、例えば読書や運転などの行動を快適に行うことができる。
実施形態1に係る照明装置の構成図である。 実施形態1に係る制御部の構成図である。 実施形態1に係るLED駆動装置の出力電力を示す図である。 実施形態1に係るLED駆動装置の動作を説明するための説明図である。 実施形態2に係る制御部の構成図である。 実施形態2に係るLED駆動装置の出力電流を示す図である。 実施形態2に係るLED駆動装置の変形例の出力電流を示す図である。 実施形態3に係る制御部の構成図である。 実施形態3に係るLED駆動装置の動作を説明するための説明図である。
以下の実施形態1〜3において、図1などに示すLED駆動装置3は、LED光源2への給電を開始したときに、まず、定常時よりも大きな出力電力(出力電圧V1×出力電流I1)をLED光源2に供給する。これにより、LED駆動装置3は、LED光源2に含まれているLED(LED素子)21の発熱量を定常時よりも増大させて、LED光源2に含まれている放熱構造物(図示せず)の温度を早期に上昇させる。その結果、定常時に比べて、LED21の温度上昇を加速させることができ、LED21の温度を早期に安定させることができる。
その後、LED21での発熱量と放熱量とが平衡とみなせる条件を満たすと、LED駆動装置3は、LED光源2への出力電力をこれまでよりも小さくし、定常時の動作でLED光源2への出力電流を制御する。
上記の動作において、LED21での発熱量と放熱量とが平衡となるとは、LED21の温度が安定することであり、LED21の温度変化が所定値以下と小さくなることである。
以下、各実施形態について説明する。
(実施形態1)
実施形態1に係る照明装置1は、図1に示すように、放熱構造を有するLED光源2と、LED光源2を駆動するLED駆動装置3とを備えている。LED駆動装置3には、直流電源8が接続されている。以下、LED光源2、LED駆動装置3および直流電源8の詳細について説明する。
直流電源8は、例えば自動車のバッテリなどであり、LED駆動装置3の入力側に接続されている。直流電源8とLED駆動装置3との間には電源スイッチ(図示せず)が設けられている。この電源スイッチがオンになると、直流電源8は、LED駆動装置3に直流電力を供給する。
LED光源2は、直列接続された複数のLED21と、各LED21で発生した熱を外部に放熱するための放熱構造物(図示せず)とを備えている。各LED21は、LED駆動装置3から給電されると点灯する。放熱構造物としては、例えば放熱フィンなどがある。
LED駆動装置3は、LED光源2に給電してLED光源2を点灯させる駆動回路部4と、駆動回路部4の出力(出力電力、出力電圧V1、出力電流I1)を調整する制御部7とを備えている。また、LED駆動装置3は、駆動回路部4からLED光源2に印加される出力電圧V1を検出する電圧検出部5と、駆動回路部4からLED光源2に供給される出力電流I1を検出する電流検出部6とを備えている。出力電力は、出力電圧V1と出力電流I1との積である。
駆動回路部4は、直流電源8によって印加される直流の電源電圧V2を所望の直流の出力電圧V1に変圧するDC−DCコンバータ41を備えている。
本実施形態のDC−DCコンバータ41は、図1に示すように昇圧回路である。このDC−DCコンバータ41は、直流電源8の正極に一端が接続されたインダクタンス素子411と、インダクタンス素子411の他端と直流電源8の負極との間に接続されたスイッチング素子412とを備えている。また、DC−DCコンバータ41は、インダクタンス素子411の他端にアノードが接続されたダイオード413と、ダイオード413のカソードと直流電源8の負極との間に接続された平滑コンデンサ414とを備えている。スイッチング素子412は、例えばFET(Field Effect Transistor)などのトランジスタであり、制御部7の指示に従ってオンオフする。
本実施形態のDC−DCコンバータ41は、制御部7の指示によってスイッチング素子412がオンしているとき、スイッチング素子412に電流が流れてインダクタンス素子411にエネルギが蓄えられる。その後、制御部7の指示に従ってスイッチング素子412がオフしたときに、インダクタンス素子411に蓄えられているエネルギがダイオード413を介して平滑コンデンサ414に供給される。このように制御部7がスイッチング素子412をPWM制御することによって、直流電源8の電源電圧V2よりも高い所望の出力電圧V1を得ることができる。
電圧検出部5は、DC−DCコンバータ41の出力端間(平滑コンデンサ414の両端間)に直列接続された分圧抵抗51,52を備えている。この電圧検出部5は、出力電圧V1を分圧した検出電圧V3(図2参照、V3=R2/(R1+R2)×V1)を制御部7に出力する。なお、上式において、R1は分圧抵抗51の抵抗値であり、R2は分圧抵抗52の抵抗値である。
電流検出部6は、LED光源2に直列接続された検出抵抗61を備えている。この電流検出部6は、検出抵抗61の両端に生じる電圧降下(検出電圧V4(図2参照、V4=R3×I1))を出力電流I1の検出値として制御部7に出力する。なお、上式において、R3は検出抵抗61の抵抗値である。
制御部7は、駆動回路部4(DC−DCコンバータ41)の出力を制御するための制御モードとして、定電流制御モードと高出力電力制御モードとを有している。定電流制御モードは、所望の電流値の定電流をLED光源2へ流すように駆動回路部4(DC−DCコンバータ41)を制御するモードである。高出力電力制御モードは、定電流制御モードの場合よりも大きな出力電力をLED光源2へ供給するように駆動回路部4(DC−DCコンバータ41)を制御するモードである。制御部7は、制御モードが高出力電力制御モードであるときは、LED光源2の定格(定格電力、定格電圧、定格電流)を超える給電を許容するが、制御モードが定電流制御モードであるときは、LED光源2の定格を超える給電を許容しない。なお、制御部7は、LED光源2の調光に関する要望を、制御モードが定電流制御モードであるときは受け付けるが、制御モードが高出力電力制御モードであるときは受け付けないようにしてもよい。また、制御部7は、定電流制御モードおよび高出力電力制御モード以外のモードを制御モードとしてさらに有していてもよい。
高出力電力制御モード時の出力電力は、LED21の耐量の範囲内で、定常時(定電流制御モード時)の出力電力よりも大きな電力とする。定常時の出力電力は、定常時におけるLED21の順方向電圧とLED21の順方向電流とLED21の個数との積であり、LED光源2の定格電力(LED21の定格電力とLED21の個数との積)以下の範囲である。また、高出力電力制御モード時の出力電力は、LED21の耐量だけではなく、LED光源2の放熱構造物(図示せず)の熱容量やLED駆動装置3の制御能力なども考慮して設定される。例えば、高出力電力制御モード時の出力電力は、定電流制御モード時の出力電力の数%〜50%アップ程度で設定される。一方、高出力電力制御モード時の出力電力が定電流制御モード時の出力電力の2倍以上になると、LED21の耐量の問題だけではなく、LED21の光束が一時的に大きく増大し、給電開始時から定常時になるまでの光の変動が大きくなり過ぎることがある。
本実施形態では、制御モードが高出力電力制御モードであるときに、制御部7は、駆動回路部4のDC−DCコンバータ41からLED光源2へ供給される出力電力がLED光源2の定格電力の値よりも大きくなるようにDC−DCコンバータ41を制御する。
このような制御部7は、駆動回路部4(DC−DCコンバータ41)からLED光源2への給電を開始した場合に(LED21の温度が低い場合に)、まず制御モードを高出力電力制御モードにする。その後、高出力電力制御モードでの出力電力の供給開始から予め決められた期間が経過すると、制御部7は、制御モードを高出力電力制御モードから定電流制御モードに切り替える。本実施形態では、LED21での発熱量と放熱量とが平衡とみなせる条件として、制御モードが高出力電力制御モードであるときに、出力電力の供給開始から予め決められた期間が経過したという条件を採用している。
ここで、本実施形態の制御部7の基本動作について説明する。直流電源8の電源電圧V2が駆動回路部4(DC−DCコンバータ41)に印加されると、制御部7は、DC−DCコンバータ41を動作させて出力電圧V1をLED光源2に印加する。出力電圧V1がLED光源2に印加されると、LED光源2には出力電流I1が流れる。そして、制御部7は、電流検出部6の検出電圧V4(図2参照)が一定となるようにスイッチング素子412をPWM制御する。結果として、例えばLED光源2が4個のLED21の直列回路を備え、各LED21の順方向電圧の定格値が3.5Vである場合、定常時において、DC−DCコンバータ41の出力電圧V1は3.5V×4個=14Vになる。
続いて、本実施形態の制御部7の回路構成について図2を用いて説明する。制御部7は、駆動回路部4からLED光源2への出力電力の大きさを設定する設定部71と、設定部71の出力(出力電圧V5)と電流検出部6の出力(検出電圧V4)との誤差を増幅する誤差増幅部72とを備えている。また、制御部7は、誤差増幅部72の出力(出力電圧V6)に基づいてスイッチング素子412のオンデューティを調整するためのPWM信号S1を出力するPWM制御部73を備えている。さらに、制御部7は、PWM制御部73から出力されるPWM信号S1に応じたオンデューティでスイッチング素子412をオンオフする駆動部74と、直流電源8の電源電圧V2から各部の動作電源を作成する制御電源部75とを備えている。
設定部71は、マイクロコンピュータを主構成要素とし、給電開始からの経過時間に対する出力値を指定する指定部711と、指定部711で指定された出力値に対応する基準値(基準電圧V5)を生成する基準値生成部712と、給電開始からの時間を計測するタイマ部713とを備えている。
タイマ部713は、リアルタイムクロック(RTC:Real Time Clock)などであり、電源スイッチ(図示せず)がオンした時点からの経過時間を計測する。すなわち、タイマ部713は、LED駆動装置3からLED光源2への給電を開始した時点からの経過時間を計測する。
指定部711は、LED駆動装置3からLED光源2への給電を開始した時点からの経過時間と出力電力W1の電力値との関係を示す電力カーブ特性をメモリ(図示せず)に保持している。
本実施形態の電力カーブ特性は、図3の(a)に示すように、高出力電力制御モード時(図3の期間T)において、出力電力W1が定常時(定電流制御モード時)の電力値W11よりも大きな電力値W12の定電力から徐々に小さくなる特性である。なお、電力カーブ特性は、上記特性に限らず、図3の(b)に示すように、出力電力W1が最初(電力値W12)から徐々に小さくなる特性であってもよい。また、電力カーブ特性は、図3の(c)に示すように、出力電力W1が期間Tの最後(時刻t1)まで定電力(電力値W12)を維持する特性であってもよい。
図2に示す指定部711は、タイマ部713の計測時間ごとに、計測時間に対応する電力値を電力カーブ特性から抽出する。また、指定部711は、電圧検出部5の検出電圧V3を受け取る。検出電圧V3を受け取った指定部711は、抽出した電力値と検出電圧V3の電圧値とから出力電流I1の電流値を指定し、指定した電流値を基準値生成部712に出力する。この電流値は、出力電力W1の電力値を、検出電圧V3に相当する出力電圧V1の電圧値で割ったときの値である。
基準値生成部712は、指定部711で指定された電流値を指定部711から受け取る。出力電流I1の電流値を受け取った基準値生成部712は、受け取った電流値に相当する電圧値の基準電圧V5を誤差増幅部72に出力する。
ところで、図4の曲線a1は、LED光源2の電圧−電流特性を示している。曲線a1は、LED光源2の順方向電圧の定格値が平均的な値の場合の特性である。また、図4の直線b1は、制御モードが定電流制御モードであるときのDC−DCコンバータ41の電圧−電流特性を示し、図4の直線b2は、制御モードが高出力電力制御モードであるときのDC−DCコンバータ41の電圧−電流特性を示している。電圧値V11および電流値I11は、制御モードが定電流制御モードであるときの値であり、電圧値V12および電流値I12は、制御モードが高出力電力制御モードであるときの特性である。制御モードが定電流制御モードであるときは、直線b1と曲線a1との交点が動作点となる。一方、制御モードが高出力電力制御モードであるときは、直線b2と曲線a1との交点が動作点となる。
したがって、制御モードが高出力電力制御モードであるとき、図2に示す設定部71は、出力電力W1の目標値を出力電圧V1の電圧値で除算する(W1/V1)ことによって、直線b2上の動作点、すなわち出力電流I1の電流値I12を決定する。電流値I12を決定した設定部71は、電流値I12に対応する電圧値の基準電圧V5を誤差増幅部72に出力する。
誤差増幅部72は、検出電圧V4と基準電圧V5との差分を増幅する誤差増幅器721を備えている。誤差増幅器721は、電流検出部6の検出電圧V4が一方の入力端子に入力され、設定部71からの基準電圧V5が他方の入力端子に入力される。この誤差増幅器721は、検出電圧V4と基準電圧V5との差分を増幅して出力電圧V6としてPWM制御部73に出力する。すなわち、誤差増幅器721は、検出電圧V4と基準電圧V5との差分に比例した値の出力電圧V6をPWM制御部73に出力する。
PWM制御部73は、三角波の基準電圧V7を発生させる三角波発生器731と、誤差増幅部72(誤差増幅器721)の出力電圧V6と三角波発生器731の基準電圧V7とを比較するコンパレータ732とを備えている。コンパレータ732は、基準電圧V7が一方の入力端子に入力され、出力電圧V6が他方の入力端子に入力される。PWM制御部73は、基準電圧V7のレベル(電圧値)が出力電圧V6のレベル(電圧値)を超えている期間だけ出力電圧すなわちPWM信号S1がハイレベルとなる。すなわち、PWM制御部73は、検出電流が目標となる電流になるように、スイッチング素子412のオン時間をフィードバック制御する。例えば検出電流が目標となる電流よりも大きければ、PWM制御部73は、スイッチング素子412のオン時間を短くするようなPWM信号S1を駆動部74に出力する。
駆動部74は、PWM制御部73のPWM信号S1のレベル(電圧値)に応じてスイッチング素子412のオンオフを制御する。PWM信号S1がハイレベルとなる期間だけオンデューティとなり、駆動部74によりスイッチング素子412がオンする。駆動部74から出力される駆動信号S2は、PWM信号S1がハイレベルとなるときにハイレベルであり、PWM信号S1がローレベルとなるときにローレベルである。なお、スイッチング素子412のスイッチング周波数(オンオフ周期)は、三角波発生器731の三角波に同期し、例えば数百kHz程度である。
続いて、本実施形態の制御部7の動作について説明する。まず、直流電源8が投入されると、指定部711は、投入開始から経過時間に対応する出力電力W1の電力値を電力カーブ特性から抽出し、この電力値と電圧検出部5の検出電圧V3とを用いて出力電流I1の電流値を指定する。基準値生成部712は、指定部711で指定された電流値に相当する基準電圧V5を誤差増幅部72に出力する。誤差増幅部72の誤差増幅器721は、基準値生成部712からの基準電圧V5と電流検出部6の検出電圧V4との誤差を表わす出力電圧V6をPWM制御部73に出力する。PWM制御部73は、出力電圧V6と三角波の基準電圧V7とを比較し、スイッチング素子412のオン時間を決定する。駆動部74は、PWM制御部73からのPWM信号S1を用いてスイッチング素子412に駆動信号S2を出力してスイッチング素子412をオンオフさせる。
上記より、制御部7は、誤差増幅器721の出力電圧V6の増減に逆比例する形でスイッチング素子412のオンデューティを増減する。出力電圧V6のレベルが高くなるほど、スイッチング素子412のオンデューティが小さくなる。出力電圧V6が高くなると、スイッチング素子412のオン期間が短くなるから、出力電圧V1が低くなる。その結果、出力電流I1は、設定部71で設定された電流値に等しくなるように小さくなる。
ところで、制御部7は、直流電源8のオン後すなわちLED光源2への給電開始後、図3の一点鎖線で示すようにソフトスタートでLED光源2に出力電力W1を供給するように駆動回路部4のDC−DCコンバータ41を制御してもよい。すなわち、制御部7は、給電開始後にソフトスタートして出力電力W1を徐々に大きくしていき、その後、電力値W12の高出力電力とする。ソフトスタートの時間は、数十msから数百msの範囲でよい。
また、LED21の電圧−電流特性にはばらつき(個体差)が存在する。このため、定格の順方向電流を流したときの順方向電圧が高いLED21を含むLED光源2の場合に、LED光源2の消費電力(出力電力W1)が増大してしまうことになる。一例として、図4の曲線a2は、順方向電圧が平均的な値よりも高い場合の特性であり、曲線a3は、順方向電圧が平均的な値よりも低い場合の特性である。
そこで、LED駆動装置3は、LED光源2への給電開始時に比較的小さい出力電流I1をLED光源2に流した状態でLED光源2の順方向電圧(出力電圧V1)を検出する。その後、LED駆動装置3は、出力電圧V1(検出電圧V3)と検出電流(検出電圧V4)とからLED光源2の電圧−電流特性を予測し、予測した電圧−電流特性に対応するように補正すればよい。
上記のように補正した場合、制御モードが定電流制御モードであるときは、直線b1と曲線a2,a3との交点が動作点となる。一方、制御モードが高出力電力制御モードであるときは、直線b2と曲線a2,a3との交点が動作点となる。
上記より、LED21の電圧−電流特性にばらつきが存在していても、LED駆動装置3は、高出力電力制御モードおよび定電力制御モードのいずれの制御モードでも動作することができる。
ところで、本実施形態に係る照明装置1は、車両用照明装置として用いることができる。LED光源2およびLED駆動装置3が車両(図示せず)に搭載されることで照明装置1を車両用照明装置として用いることができる。車両用照明装置としては、自動車などの車両の前照灯(ヘッドランプ)やデイタイムランニングランプ、車内灯がある。照明装置1を車両用照明装置として用いる場合、LED光源2として白色LED光源を用いることが多い。すなわち、白色LED光源の高輝度化によって、白色LED光源を前照灯やデイタイムランニングランプ、車内灯の光源として用いることができる。高輝度かつ高出力で用いられる白色LED光源は、放熱構造を有する形態で灯具(図示せず)などに収納される。白色LEDで発生した熱は、白色LEDが一面に実装された高放熱性基板(図示せず)と、高放熱性基板の他面に接するヒートシンク(図示せず)とを介して放熱される。上記高放熱性基板および上記ヒートシンクは、LED光源2の放熱構造物の一例である。
以上説明した本実施形態によれば、駆動回路部4からLED光源2への給電を開始した場合に、制御部7は、まず、制御モードを高出力電力制御モードにし、LED21の発熱量を増大させる。上記より、放熱構造を有するLED光源2すなわち熱容量の高いLED光源2であっても、制御モードが最初から定電流制御モードである場合に比べて、LED21の温度を早期に安定させることができる。その結果、LED21からの光を早期に安定させることができ、所定の光束や配光を有する良質な照明環境を短時間で実現することができるので、ユーザは、例えば読書や運転などの行動を快適に行うことができる。
また、本実施形態によれば、駆動回路部4からLED光源2への出力電力がLED光源2の定格電力の値よりも大きくなるような制御を予め決められた期間行った後、制御モードを高出力電力制御モードから定電流制御モードに切り替えることができる。これにより、駆動回路部4からLED光源2への給電を開始した場合に、制御モードの切替を簡単に行うことができる。
さらに、本実施形態の照明装置1は、LED光源2およびLED駆動装置3が車両に搭載されることによって、例えば高輝度の前照灯やデイタイムランニングランプ、車内灯として用いることができる。
(実施形態2)
実施形態2に係るLED駆動装置3は、高出力電力制御モード時に出力電力ではなく出力電流を制御する点で実施形態1に係るLED駆動装置3と相違する。なお、実施形態1のLED駆動装置3と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の制御部7は、制御モードが高出力電力制御モードであるときに、LED光源2への出力電流I1がLED光源2の定格電流の値よりも大きくなるように駆動回路部4(DC−DCコンバータ41)を制御する。その後、LED21での発熱量と放熱量とが平衡とみなせる条件として、出力電流I1の供給開始から予め決められた期間Tが経過すると、本実施形態の制御部7は、制御モードを高出力電力制御モードから定電流制御モードに切り替える。
本実施形態の出力電流I1の電流カーブ特性は、図6に示すように、高出力電力制御モード時において、出力電流I1が定電流制御モード時の電流値I11よりも大きな電流値I12で一定である。すなわち、出力電流I1は、時刻t1で電流値I12から電流値I11となる。
本実施形態の設定部71は、図5に示すように、基準値生成部712にスイッチング素子714を備えている。指定部711は、給電を開始した時点からの経過時間とスイッチング素子714のオンオフとの関係を示すオンオフ特性をメモリ(図示せず)に保持している。なお、実施形態1の設定部71(図2参照)と同様の機能については説明を省略する。
指定部711に保持されているオンオフ特性は、図5に示すように、時刻t1になるまではオフであり、時刻t1になるとオンになる特性である。時刻t1は、給電開始から予め決められた期間が経過した時の時刻である。
スイッチング素子714は、タイマ部713の計測時間に対応するオンオフ情報を表わすオンオフ信号S3に従ってオンオフする。すなわち、オンオフ信号S3のレベルがハイレベルである場合、スイッチング素子714はオンになる。一方、オンオフ信号S3のレベルがローレベルである場合、スイッチング素子714はオフになる。これにより、制御部7は、定電流制御モードと高出力電力制御モードとを切り替える。
本実施形態の誤差増幅部72は、誤差増幅器721と、誤差増幅器721の反転入力端子に接続された抵抗722と、一端が誤差増幅器721の反転入力端子に接続され他端が誤差増幅器721の出力端子に接続された抵抗723とを備えている。また、誤差増幅部72は、誤差増幅器721の非反転入力端子に接続された抵抗724と、誤差増幅器721の非反転入力端子と抵抗724との接続点に接続された抵抗725と、一端が抵抗725に接続され他端が接地された抵抗726とを備えている。
スイッチング素子714がオフである場合、基準電圧Vr1を抵抗724と抵抗725,726とで分圧したときの入力電圧V8が誤差増幅器721の非反転入力端子に入力される。一方、スイッチング素子714がオンである場合、抵抗726の両端間が短絡するから、基準電圧Vr1を抵抗724と抵抗725とで分圧したときの入力電圧V8が誤差増幅器721の非反転入力端子に入力される。すなわち、スイッチング素子714がオフである場合のほうが、スイッチング素子714がオンである場合よりも、誤差増幅器721の非反転入力端子に入力される入力電圧V8の電圧値が高い。したがって、スイッチング素子714がオンになることによって入力電圧V8が低くなると、スイッチング素子714がオフである場合に比べて、出力電流I1は小さくなる。スイッチング素子714のオンオフで入力電圧V8を変えることによって、制御部7は、出力電流I1すなわち制御モードを切り替えることができる。
本実施形態の制御部7は、出力電圧V6のレベルが高くなるほど、出力電流I1を小さくする必要があるから、スイッチング素子412のオンデューティを小さくする。出力電圧V6が高いほど、スイッチング素子412のオン期間が短くなるから、出力電圧V1が低くなり、出力電流I1が小さくなる。これにより、制御部7は、入力電圧V8に相当する電流値に出力電流I1を維持することができる。
次に、本実施形態に係る照明装置1の動作について説明する。まず、直流電源8が投入されると、スイッチング素子714はオフしているので、誤差増幅器721の非反転入力端子に入力される入力電圧V8は、抵抗725と抵抗726との直列回路の両端電圧となり、この両端電圧に応じて、LED光源2への出力電流I1が規定される。その後、給電開始から予め決められた期間が経過して時刻t1になると、スイッチング素子714がオンし、抵抗726の両端間が短絡する。誤差増幅器721の非反転入力端子に入力される入力電圧V8は、スイッチング素子714がオフ時よりも低くなり、その結果、LED光源2への出力電流I1が小さくなる。すなわち、時刻t1において、制御モードが高出力電力制御モードから定電流制御モードに切り替わる。
なお、本実施形態においても、実施形態1と同様、照明装置1を車両用照明装置として用いることができる。
以上説明した本実施形態によれば、駆動回路部4からLED光源2への出力電流I1がLED光源2の定格電流の値よりも大きくなるような制御を予め決められた期間行った後、制御モードを高出力電力制御モードから定電流制御モードに切り替えることができる。これにより、駆動回路部4からLED光源2への給電を開始した場合に、制御モードの切替を簡単に行うことができる。すなわち、実施形態1に比べて細かな出力制御はできないものの、比較的簡単な構成で制御モードを高出力電力制御から定電流制御モードに切り替えることができる。
なお、本実施形態の変形例として、電流カーブ特性は、図7の(a)に示すように、高出力電力の期間において、出力電流I1が定常時よりも大きな電流値I12の定電流から徐々に小さくなる特性であってもよい。また、電流カーブ特性は、出力電流I1が最初(電力値I12)から徐々に小さくなる特性(図7の(b))であってもよい。
また、制御部7は、直流電源8のオン後すなわちLED光源2への給電開始後、図7の一点鎖線で示すようにソフトスタートでLED光源2に出力電流I1を供給するように駆動回路部4のDC−DCコンバータ41を制御してもよい。すなわち、制御部7は、給電開始後にソフトスタートして出力電流I1を徐々に大きくしていき、その後、電流値I12の高出力電流とする。ソフトスタートの時間は、数十msから数百msの範囲である。
(実施形態3)
実施形態3に係るLED駆動装置3は、出力電圧V1が規定電圧値以下になったときに制御モードを高出力電力制御モードから定電流制御モードに切り替える点で、実施形態2に係るLED駆動装置3と相違する。なお、実施形態2のLED駆動装置3と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
LED21は、図9に示すように、温度が上昇すると順方向電圧が低下するという特性を有しているため、出力電流I1を一定にしていても、LED21の温度が上昇していくと、LED光源2の両端電圧(出力電圧V1)が徐々に低下していく。このため、制御モードが高出力電力制御モードであるときに、出力電流I2を電流値I12で一定にしていても、図9に示すように、温度上昇に伴い、両端電圧(出力電圧V1)が低下していく。図9は、LED光源2の電圧−電流特性を示し、(a)は低温時の特性であり、(b)は高温時の特性である。
そこで、本実施形態の制御部7は、温度上昇に伴い両端電圧(出力電圧V1)が低下することを利用して制御モードの切替を行う。制御モードが高出力電力制御モードであって、出力電流I1が規定電流値であるときに電圧検出部5の検出電圧V3がしきい値電圧Vr2以下になると、制御部7は、制御モードを高出力電力制御モードから定電流制御モードに切り替える。すなわち、制御モードを高出力電力制御モードから定電流制御モードに切り替えるタイミングを、実施形態2の制御部7はタイマ部713(図5参照)の計測時間で決定するのに対し、本実施形態の制御部7は、LED光源2の両端電圧としきい値電圧Vr2との比較で決定する。しきい値電圧Vr2は、予め決められた電圧値であり、例えば定電流制御モード時(定常時)に出力電流I1の電流値I11となるときの出力電圧V1の電圧値V11である。
本実施形態の設定部71は、反転入力端子に電圧検出部5の検出電圧V3が入力されるコンパレータ715と、コンパレータ715の出力端子とスイッチング素子714との間に設けられた抵抗716とを備えている。設定部71は、検出電圧V3としきい値電圧Vr2との比較でスイッチング素子714のオンオフを行う。
コンパレータ715は、検査電圧V3としきい値電圧Vr2とを比較し、検査電圧V3がしきい値電圧Vr2より大きい場合、オンオフ信号S4はローレベルとなる。一方、検査電圧V3がしきい値電圧Vr2以下である場合、オンオフ信号S4はハイレベルとなる。
本実施形態のスイッチング素子714は、オンオフ信号S4がハイレベルである場合、オンになる。一方、オンオフ信号S4がローレベルである場合、スイッチング素子714はオフになる。
本実施形態の誤差増幅部72では、スイッチング素子714がオフである場合、基準電圧Vr1を抵抗724と抵抗725,726とで分圧したときの入力電圧V8が誤差増幅器721の非反転入力端子に入力される。一方、スイッチング素子714がオンである場合、抵抗726の両端間が短絡するから、基準電圧Vr1を抵抗724と抵抗725とで分圧したときの入力電圧V8が誤差増幅器721の非反転入力端子に入力される。すなわち、スイッチング素子714がオフである場合のほうが、スイッチング素子714がオンである場合よりも、誤差増幅器721の非反転入力端子に入力される入力電圧V8の電圧値が高い。スイッチング素子714のオンオフで基準電圧Vr1の分圧比を変更することによって、制御部7は、制御モードを切り替えることができる。すなわち、スイッチング素子714のオンオフによって、制御部7は、出力電流I1の電流値を調整することができる。
本実施形態の制御部7は、出力電圧V6のレベルが高くなるほど、出力電流I1を小さくする必要があるから、スイッチング素子412のオンデューティを小さくする。出力電圧V6が高いほど、スイッチング素子412のオン期間が短くなるから、出力電圧V1が低くなり、出力電流I1が小さくなる。これにより、制御部7は、出力電流I1を入力電圧V8に相当する電流値に維持することができる。したがって、スイッチング素子714がオンになることによって入力電圧V8が低くなると、スイッチング素子714がオフである場合に比べて、出力電流I1は小さくなる。
次に、本実施形態に係る照明装置1の動作について説明する。まず、直流電源8が投入されると、スイッチング素子714はオフしているので、誤差増幅器721の非反転入力端子の入力電圧は、抵抗725と抵抗726との直列回路の両端電圧となり、この両端電圧に応じて、LED光源2への出力電流I1が規定される。その後、電圧検出部5の検出電圧V3が規定電圧値になると、スイッチング素子714がオンし、抵抗726の両端間が短絡する。誤差増幅器721の非反転入力端子に入力される入力電圧V8は、スイッチング素子714がオフ時よりも低くなり、その結果、LED光源2への出力電流I1が小さくなる。すなわち、出力電圧V1が規定電圧値になった時点において、制御モードが高出力電力制御モードから定電流制御モードに切り替わる。
ところで、LED光源2を長時間点灯させてから消灯した後に再点灯させた場合は、LED21の温度は最初から十分に高いので、高出力電力制御モードでの動作は不要である。本実施形態では、LED21の温度が高いか否かをLED光源2の両端電圧(出力電圧V1)が規定電圧値以上であるか否かで判別することができる。出力電圧V1が規定電圧値以下になっていれば、LED駆動装置3は高出力電力制御モードで動作する必要はなく、LED光源2へのストレスを低減させることができる。
なお、本実施形態においても、実施形態1,2と同様、照明装置1を車両用照明装置として用いることができる。
以上説明した本実施形態によれば、温度が上昇するとLED21の順方向電圧が低下する特性を利用し、LED光源2に印加される出力電圧V1を監視することによって、LED21の温度を把握することができる。これにより、駆動回路部4からLED光源2への給電を開始した場合に、給電開始からの経過時間を計測する必要がなく、比較的簡単な構成で制御モードの切替を行うことができる。すなわち、本実施形態では、実施形態1に比べて細かな出力制御はできないものの、比較的簡単な構成で制御モードを高出力電力制御から定電流制御モードに切り替えることができる。
なお、各実施形態のDC−DCコンバータ41は昇圧回路に限らず、降圧回路や昇降圧回路などであってもよい。
1 照明装置
2 LED光源
21 LED
3 LED駆動装置
4 駆動回路部
5 電圧検出部
7 制御部

Claims (9)

  1. LEDおよび放熱構造物を含むLED光源を駆動するLED駆動装置であって、
    前記LED光源に給電して当該LED光源を点灯させる駆動回路部と、
    前記LED光源へ定電流を流すように前記駆動回路部を制御する定電流制御モードおよび当該定電流制御モードの場合よりも大きな出力電力を前記LED光源へ供給するように前記駆動回路部を制御する高出力電力制御モードを制御モードとして有する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記駆動回路部から前記LED光源への給電を開始した場合に、前記制御モードを前記高出力電力制御モードにし、前記LEDでの発熱量と放熱量とが平衡とみなせる条件を満たすと、前記制御モードを前記高出力電力制御モードから前記定電流制御モードに切り替え
    前記制御部は、前記制御モードが前記高出力電力制御モードであるときに、前記出力電力が当該LED光源の定格電力の値よりも大きくなるように前記駆動回路部を制御し、
    前記条件は、前記制御モードが前記高出力電力制御モードであるときに、前記出力電力の供給開始から予め決められた期間が経過したことであ
    ことを特徴とするLED駆動装置。
  2. LEDおよび放熱構造物を含むLED光源を駆動するLED駆動装置であって、
    前記LED光源に給電して当該LED光源を点灯させる駆動回路部と、
    前記LED光源へ定電流を流すように前記駆動回路部を制御する定電流制御モードおよび当該定電流制御モードの場合よりも大きな出力電力を前記LED光源へ供給するように前記駆動回路部を制御する高出力電力制御モードを制御モードとして有する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記駆動回路部から前記LED光源への給電を開始した場合に、前記制御モードを前記高出力電力制御モードにし、前記LEDでの発熱量と放熱量とが平衡とみなせる条件を満たすと、前記制御モードを前記高出力電力制御モードから前記定電流制御モードに切り替え、
    前記制御部は、前記制御モードが前記高出力電力制御モードであるときに、前記駆動回路部から前記LED光源へ供給される出力電流が当該LED光源の定格電流の値よりも大きくなるように前記駆動回路部を制御し、
    前記条件は、前記制御モードが前記高出力電力制御モードであるときに、前記出力電流の供給開始から予め決められた期間が経過したことである
    ことを特徴とするLED駆動装置。
  3. LEDおよび放熱構造物を含むLED光源を駆動するLED駆動装置であって、
    前記LED光源に給電して当該LED光源を点灯させる駆動回路部と、
    前記LED光源へ定電流を流すように前記駆動回路部を制御する定電流制御モードおよび当該定電流制御モードの場合よりも大きな出力電力を前記LED光源へ供給するように前記駆動回路部を制御する高出力電力制御モードを制御モードとして有する制御部と、
    前記駆動回路部から前記LED光源に印加される出力電圧を検出する電圧検出部とを備え、
    前記制御部は、前記駆動回路部から前記LED光源への給電を開始した場合に、前記制御モードを前記高出力電力制御モードにし、前記LEDでの発熱量と放熱量とが平衡とみなせる条件を満たすと、前記制御モードを前記高出力電力制御モードから前記定電流制御モードに切り替え、
    前記条件は、前記制御モードが前記高出力電力制御モードであって、前記駆動回路部から前記LED光源へ供給される出力電流が規定電流値であるときに前記電圧検出部で検出された前記出力電圧が予め決められたしきい値電圧以下になったことである
    ことを特徴とするLED駆動装置。
  4. 前記高出力電力制御モードの前記出力電力は、前記定電流制御モードの出力電力の2倍未満である
    ことを特徴とする請求項1記載のLED駆動装置。
  5. 前記高出力電力制御モードの前記出力電力は、前記定電流制御モードの出力電力の1.5倍以下である
    ことを特徴とする請求項1記載のLED駆動装置。
  6. 前記制御部は、前記駆動回路部から前記LED光源への給電を開始した時点からの経過時間を計測するタイマ部と、前記経過時間と前記LED光源への出力電力の電力値との関係を示す電力カーブ特性を保持するメモリとを有し、
    前記制御部は、前記制御モードが前記高出力電力制御モードであるときに、前記タイマ部によって計測された前記経過時間に対応する前記出力電力の電力値を前記電力カーブ特性から抽出し、抽出した前記電力値の前記出力電力を前記LED光源へ供給するように前記駆動回路部を制御する
    ことを特徴とする請求項1、4又は5記載のLED駆動装置。
  7. 前記制御部は、前記駆動回路部から前記LED光源への給電を開始した時点からの経過時間を計測するタイマ部と、前記経過時間に応じて前記出力電流を可変させる情報を保持するメモリとを有し、
    前記制御部は、前記制御モードが前記高出力電力制御モードであるときに、前記タイマ部によって計測された前記経過時間に対応する前記情報を前記メモリから取得し、取得した前記情報に基づいて前記駆動回路部を制御する
    ことを特徴とする請求項2記載のLED駆動装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のLED駆動装置と、
    前記LED光源と
    を備えることを特徴とする照明装置。
  9. 請求項8記載の照明装置を備え、前記LED駆動装置および前記LED光源が車両に搭載されることを特徴とする車両用照明装置。
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