JP5962992B2 - フッ素化ナフタレン構造を持つ化合物 - Google Patents
フッ素化ナフタレン構造を持つ化合物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5962992B2 JP5962992B2 JP2012256246A JP2012256246A JP5962992B2 JP 5962992 B2 JP5962992 B2 JP 5962992B2 JP 2012256246 A JP2012256246 A JP 2012256246A JP 2012256246 A JP2012256246 A JP 2012256246A JP 5962992 B2 JP5962992 B2 JP 5962992B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- general formula
- liquid crystal
- compound
- trans
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 0 Cc1ccc(*)cc1 Chemical compound Cc1ccc(*)cc1 0.000 description 13
- WDYFSAMTOVAUHZ-UHFFFAOYSA-N Cc(cc1)cc2c1c(F)cc(F)c2 Chemical compound Cc(cc1)cc2c1c(F)cc(F)c2 WDYFSAMTOVAUHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Liquid Crystal Substances (AREA)
Description
A1及びA2は各々独立して、
(a)1,4−シクロへキシレン基(この基中に存在する1個の−CH2−又は隣接していない2個以上の−CH2−は各々独立してO−又は−S−に置き換えられても良い。)
(b)1,4−フェニレン基(この基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置き換えられても良く、この基中に存在する水素原子はフッ素原子又は塩素原子に置換されても良い。)
からなる群より選ばれる基であり、
Z1及びZ2は各々独立して、−CF2O−、−OCF2−、−CH2CH2−、−CF2CF2−、−CH=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表し、
X1及びX3は各々独立して、水素原子、フッ素原子又は塩素原子を表し、
X2はフッ素原子、トリフルオロメトキシ基、トリフルオロメチル基又はシアノ基を表し、
Yは水素原子又はフッ素原子を表し、
m及びnは各々独立して0〜3のいずれかの自然数を表すが、m+nは0〜3のいずれかの自然数を表す。)で表される化合物を提供し、併せて、当該化合物を含有する液晶組成物及び当該液晶組成物を用いた液晶表示素子を提供する。
本発明の液晶組成物において一般式(1)で表される化合物の含有量が少ないとその効果が現れないため、液晶組成物中に下限値として、1%(組成物中の%は質量%を表す。以下同様。)が好ましく、2%が好ましく、5%が更に好ましい。又、含有量が多いと析出等の問題を引き起こすため、上限値としては、50%が好ましく、30%がより好ましく、20%が更に好ましく、10%が特に好ましい。一般式(1)で表される化合物は1種のみで使用することもできるが、2種以上の化合物を同時に使用してもよい。
(製法1)
一般式(2)
Eは基中に存在する一つ以上の水素原子が各々独立してメチル基に置換されていても良い−(CH2)p−を表し、
pは2、3又は4を表す。)を表す。)で表される化合物を塩基及び遷移金属触媒の存在下反応させる事で、一般式(5)
(製法2)
一般式(3)で表される化合物を遷移金属触媒存在下、一般式(11)
を表す。)で表される化合物と反応させる事で、一般式(12)
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
Me:メチル基、Pr:n−プロピル基、Bu:n−ブチル基
Tf:トリフルオロメタンスルホニル基
(実施例1)[6−(2−フルオロ−4−プロピルフェニル)−1,3−ジフルオロナフタレン−2−オキシ]−(3,4,5−トリフルオロフェニル)メタンの製造
(1−2) (1−1)で得られたトリフルオロメタンスルホン酸5,7−ジフルオロナフタレン−2−イル(10g)、2mol/L炭酸水素ナトリウム水溶液(35mL)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.48g)及びTHF(50mL)を混合撹拌し、50℃に加熱した。50℃にて2−フルオロ−4−プロピルフェニルホウ酸(6.4g)をTHF(20mL)に溶解させた溶液を加えた後、50℃にてさらに5時間撹拌した。放冷し、ヘキサン(100mL)を加えて分液し、有機層を飽和食塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。有機溶媒を減圧留去し、得られた残渣をアルミナカラムクロマトグラフィーにより精製する事で、2−(2−フルオロ−4−プロピルフェニル)−5,7−ジフルオロナフタレン(9.38g)を得た。
(1−3) 窒素雰囲気下、(1−2)で得られた2−(2−フルオロ−4−プロピルフェニル)−5,7−ジフルオロナフタレン(9.38g)をTHF(50mL)に溶解させ、−50℃に冷却した。−50℃にて1.6mol/Lブチルリチウムヘキサン溶液(21mL)をゆっくりと加えた後、−50℃にてさらに1時間撹拌した。−50℃にてホウ酸トリメチル(4.22g)をゆっくりと加えた後、室温までゆっくりと昇温した。氷冷し、水(10mL)を加えた後、10%塩酸(40mL)を加えて分液し、有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄した。有機層に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加え、30%過酸化水素水(4.25g)をゆっくりと加えた後、40℃にて14時間撹拌した。氷冷下10%亜硫酸ナトリウム水溶液(100mL)及びトルエン(100mL)を加えて分液し、有機層を飽和食塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。有機溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した後、エタノールから再結晶する事で、6−(2−フルオロ−4−プロピルフェニル)−1,3−ジフルオロ−2−ナフトール(7.25g)を得た。
(1−4) 窒素雰囲気下、(1−3)にて得られた6−(2−フルオロ−4−プロピルフェニル)−1,3−ジフルオロ−2−ナフトール(7.25g)、3,4,5−トリフルオロベンジルアルコール(3.71g)及びトリフェニルホスフィン(7.21g)をTHF(35mL)に溶解させ、−10℃に冷却した。−10℃にてアゾジカルボン酸ジイソプロピル(5.10g)をゆっくりと加えた後、室温にて1時間撹拌した。水(5mL)を加えて撹拌し、有機溶媒を減圧留去した。残渣にヘキサン(150mL)、60%メタノール水溶液(100mL)及び70%tert−ブチルヒドロペルオキシド水溶液(1g)を加えて2時間撹拌した。混合液を分液し、有機層を60%メタノール水溶液(100mL)及び飽和食塩水(100mL)にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。有機溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、エタノールから再結晶する事で、[6−(2−フルオロ−4−プロピルフェニル)−1,3−ジフルオロナフタレン−2−オキシ]−(3,4,5−トリフルオロフェニル)メタン(8.07g)を得た。
MS m/z:460[M+]
1HNMR(CDCl3、TMS内部標準)δ(ppm)=8.05(1H,d,J=8.7Hz),7.88(1H,s),7.75(1H,d,J=8.7Hz),7.37−7.34(1H,m),7.27(1H,t,J=8.0Hz),7.09(2H,d,J=6.8Hz),7.06−6.98(2H,m),5.17(2H,s),2.49(1H,t,J=7.4Hz),1.64−1.54(2H,m),0.91(3H,t,J=7.4Hz)
(実施例2)[6−(2−フルオロ−4−(trans−4−プロピルシクロヘキシル)フェニル)−1,3−ジフルオロナフタレン−2−オキシ]−(3,4−ジフルオロフェニル)メタンの製造
MS m/z:524[M+]
1HNMR(CDCl3、TMS内部標準)δ(ppm)=8.04(1H,d,J=8.7Hz),7.88(1H,s),7.76(1H,d,J=8.7Hz),7.39−7.34(1H,m),7.33−7.30(1H,m),7.27(1H,t,J=8.0Hz),7.20−7.14(2H,m),7.08−6.99(2H,m),5.12(2H,s),2.50(1H,tt,J1=12.0Hz,J2=3.2Hz),1.92−1.85(4H,m),1.52−1.42(2H,m),1.38−1.31(3H,m),1.23−1.19(2H,m),1.11−1.01(2H,m),0.91(3H,t,J=7.2Hz)
(実施例3)(1,3−ジフルオロ−6−プロピルナフタレン−2−オキシ)−[trans−4−(4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]メタンの製造
(3−2) 窒素雰囲気下、(1−1)で得られた6−プロピル−1,3−ジフルオロナフタレン(18.1g)をTHF(90mL)に溶解し、−40℃に冷却した。冷却下、1.6mol/L ブチルリチウムヘキサン溶液(65mL)をゆっくりと加え、−40℃にてさらに30分間撹拌した。続いて、ホウ酸トリメチル(11.9g)をゆっくりと加えた後、室温までゆっくりと昇温した。10%塩酸(100mL)を加えて分液し、飽和食塩水(100mL)にて洗浄した。有機層に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加えた後、15%過酸化水素水溶液(19.9g)をゆっくりと加え、40℃にて14時間撹拌した。氷冷下、10%亜硫酸ナトリウム水溶液(150mL)を加えて分液し、水層にトルエン(100mL)を加えて抽出した。有機層を併せ、飽和食塩水にて洗浄し、有機層に無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。有機層を減圧留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製する事で、6−プロピル−1,3−ジフルオロ−2−ナフトール(19.2g)を得た。
(3−3) アルゴン雰囲気下、マグネシウム20.3gをTHF(40mL)に懸濁し、3,5−ジフルオロブロモベンゼン(149g)のTHF(450mL)溶液を内温40から65℃で滴下した。室温で1時間攪拌後、1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール(100g)のTHF(300mL)溶液を内温40から60℃で滴下し、室温で1時間攪拌した。水(250mL)、飽和塩化アンモニウム水溶液(200mL)、トルエン750mLの順で加え、室温で30分撹拌後、有機層を分取した。これを飽和食塩水で2回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、淡黄色固体として4−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシシクロヘキサノンエチレンケタールを178g得た。
(3−4) アルゴン雰囲気下、(3−3)で得られた4−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシシクロヘキサノンエチレンケタール(178g)およびピリジン120gをトルエン700mLに溶解し、トリホスゲン68gのトルエン(276mL)溶液を内温22℃以下で滴下した。内温20〜25℃で2時間攪拌後、水(800mL)にあけた。有機層を水(300mL)で2回、飽和食塩水(300mL)2回の順で洗浄し、1−(3,5−ジフルオロフェニル)−4−シクロへキセノンエチレンケタールのトルエン溶液を得た。
(3−5) (3−4)で得られた溶液に5%パラジウム炭素(50%含水品、15g)を加え、オートクレーブ中、水素圧0.4MPa、外温40℃で4時間撹拌した。触媒をろ別し、得られた溶液ある程度濃縮し、4−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキサノンエチレンケタールのトルエン溶液を得た。
(3−6) (3−5)で得られた溶液にギ酸500mLを加え、内温40℃で4時間撹拌した。水500mLを加えて撹拌し、有機層を飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、淡黄色固体として4−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキサノンを119g得た。
(3−7) アルゴン雰囲気下、メトキシメチルトリフェニルホスホニウムクロリド263gをTHF(800mL)に懸濁し、カリウム−tert−ブトキシド90gを内温0℃以下で加え、内温0℃で20分撹拌した。(3−6)で得られた4−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキサノン(119g)のTHF(300mL)溶液を内温5℃以下で加え、内温−5〜8℃で30分撹拌した。水(10mL)を加えた後溶媒を減圧留去し、残渣に水(400mL)、メタノール(400mL)、ヘキサン(500mL)および70%t−ブチルヒドロペルオキシド水溶液7.3gを加え、室温で1時間撹拌した。有機層を分取し、水層をヘキサンで抽出した後有機層を合わせ、50%メタノール水溶液、水2回の順で洗浄し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣に10%塩酸(400mL)およびTHF(400mL)を加え、1時間加熱還流した。有機層を分取し、水層を酢酸エチルで抽出した後有機層を合わせ、飽和食塩水で2回洗浄した。溶媒を減圧留去し、残渣にメタノール(300mL)および10%水酸化ナトリウム水溶液(20mL)を加えて5から−15℃で1時間撹拌した。10%塩酸で中和した後、水(300mL)、THF(200mL)および酢酸エチル(400mL)を加え、有機層を飽和食塩水で2回洗浄した後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、淡黄色オイルとしてトランス−4−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキサンカルバルデヒドを112g得た。
(3−8) (3−7)で得られたトランス−4−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキサンカルバルデヒド(112g)をエタノール(224mL)、THF(30mL)および水(30mL)に溶解し、外温5℃で水素化ほう素ナトリウム(9.4g)をゆっくり加え、外温5℃で10分撹拌した。反応溶液を10%塩酸(450mL)にゆっくりあけてしばらく撹拌した後、有機層を分取し、水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせて飽和食塩水で2回洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後溶媒を減圧留去し、淡黄色オイルとしてトランス−4−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキシルメタノールを110g得た。
(3−9) アルゴン雰囲気下、(3−2)で得られた6−プロピル−1,3−ジフルオロ−2−ナフトール(19.2g)、3−8で得られたトランス−4−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキシルメタノール(19.5g)及びトリフェニルホスフィン(24.9g)をTHF(100mL)に溶解し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(18.3g)を内温23℃以下で滴下した。室温で1時間攪拌後、水(10mL)を加え、溶媒を減圧留去した。残渣にヘキサン(100mL)、水(50mL)、メタノール(100mL)を加え、有機層を分取し、水層をヘキサン(50mL)で抽出した後有機層を合わせ、50%メタノール水溶液(100mL)で2回、飽和食塩水(100mL)の順で洗浄した。得られた溶液をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル/へキサン)で精製し、溶媒を減圧留去し、エタノールから再結晶する事で、[4−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]−(6−プロピル−1,3−ジフルオロナフタレン−2−オキシ)メタン(32.2g)を得た。
(3−10) アルゴン雰囲気下、(3−9)で得られた[4−(3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]−(6−プロピル−1,3−ジフルオロナフタレン−2−オキシ)メタン(32.2g)をTHF(300mL)に溶解し、1.6mol/L ブチルリチウムヘキサン溶液(55mL)を内温−50〜−60℃で滴下した。−40℃に昇温した後再び−60℃に冷却し、よう素(24.7g)をTHF(100mL)に溶解させた溶液を−50℃以下で滴下した。内温0℃まで昇温後、10%亜硫酸ナトリウム水溶液(100mL)を滴下し、室温で1時間撹拌し、有機層を分取した。水層をトルエン(100mL)で抽出し、有機層を合わせ、5%亜硫酸ナトリウム水溶液(100mL)、飽和食塩水(100mL)2回で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去する事で、粗製[4−(3,5−ジフルオロ−4−ヨードフェニル)シクロヘキシル]−(6−プロピル−1,3−ジフルオロナフタレン−2−オキシ)メタン(31.5g)を得た。
(3−11) アルゴン雰囲気下、(3−10)で得られた[4−(3,5−ジフルオロ−4−ヨードフェニル)シクロヘキシル]−(6−プロピル−1,3−ジフルオロナフタレン−2−オキシ)メタン(31.5g)、炭酸カリウム(11.3g)、5,5−ジメチル−2−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−[1,3,2]ジオキサボリナン(16.6g,WO2003/105860に記載の方法により製造した)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3.3g)をDMF(150mL)に懸濁し、内温100〜115℃で19時間撹拌した。室温で水(500mL)およびトルエン(200mL)を加え、有機層を分取した。水層にトルエン(80mL)を加えて抽出し、有機層を合わせて飽和食塩水(300mL)で2回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した後、エタノール・アセトン混合溶媒から再結晶する事で、(1,3−ジフルオロ−6−プロピルナフタレン−2−オキシ)−[trans−4−(4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]メタン(21.7g)を得た。
MS m/z:560[M+]
1HNMR(CDCl3、TMS内部標準)δ(ppm)=8.05(1H,d,J=8.7Hz),7.88(1H,s),7.75(1H,d,J=8.7Hz),7.37−7.34(1H,m),7.10(2H,t,J=7.6Hz),6.86(2H,d,J=9.3Hz),6.71(2H,d,J=9.2Hz),3.94(2H,d,J=6.4Hz),2.57−2.49(3H,m),2.10−1.97(4H,m),1.89−1.81(1H,m),1.66−1.58(2H,m),1.56−1.43(2H,m),1.31−1.21(2H,m),0.93(3H,t,J=7.2Hz)
(実施例4)[1,3−ジフルオロ−6−(2−フルオロ−4−(trans−4−プロピルシクロヘキシル)フェニル)ナフタレン−2−オキシ]−[4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)フェニル]メタンの製造
MS m/z:648[M+]
1HNMR(CDCl3、TMS内部標準)δ(ppm)=8.04(1H,d,J=8.6Hz),7.84(1H,s),7.74(1H,d,J=8.8Hz),7.63(2H,d,J=8.0Hz),7.57(2H,d,J=8.0Hz),7.39−7.34(1H,m),7.27(1H,t,J=8.0Hz),7.25−7.22(4H,m),7.08−6.99(2H,m),5.02(2H,s),2.58(1H,tt,J1=12.1Hz,J2=3.3Hz),1.90−1.81(4H,m),1.59−1.48(2H,m),1.31−1.27(3H,m),1.22−1.19(2H,m),1.11−1.01(2H,m),0.91(3H,t,J=7.2Hz)
(実施例5)[1−フルオロ−6−(trans−4−プロピルシクロヘキシル)ナフタレン−2−オキシ]−(3,4,5−トリフルオロフェニル)メタンの製造
MS m/z:430[M+]
1HNMR(CDCl3、TMS内部標準)δ(ppm)=7.96−7.95(2H,m),7.55(1H,d,J=8.4Hz),7.13−7.05(2H,m),7.08−7.04(2H,m),5.19(2H,s),2.42−2.35(1H,m),1.87(4H,d,J=11.2Hz),1.39−1.17(7H,m),1.07−0.93(2H,m),0.90(3H,t,J=7.2Hz)
(参考例1)1−フルオロ−2−[2−(3,4,5−トリフルオロフェニル)エチル]−6−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ナフタレンの製造
(実施例6) 液晶組成物の調製−1
以下の組成からなるホスト液晶組成物(H)
誘電率異方性(Δε):4.38
屈折率異方性(Δn):0.0899
粘度(η20):20.3mPa・s
この母体液晶(H)80%と、実施例1で得られた[6−(2−フルオロ−4−プロピルフェニル)−1,3−ジフルオロナフタレン−2−オキシ]−(3,4,5−トリフルオロフェニル)メタン20%からなる液晶組成物(M−A)を調製した。この組成物の物性値は以下の通りである。
Δε:9.94
Δn:0.1189
η20:26.9mPa・s
[6−(2−フルオロ−4−プロピルフェニル)−1,3−ジフルオロナフタレン−2−オキシ]−(3,4,5−トリフルオロフェニル)メタンの添加による効果として、Tniをほとんど変化させず(外挿Tni=113.1℃)、Δεが正に大きくし(外挿Δε=32.2)、η20をあまり大きくしない(外挿η20=53.2mPa・s)ことが分かった。また、調製した液晶組成物(M−A)は、室温にて一ヶ月間以上均一なネマチック液晶状態を維持したことから、高い保存安定性を示す事がわかった。
(実施例7) 液晶組成物の調製−2
母体液晶(H)80%と実施例2で得られた[6−(2−フルオロ−4−(trans−4−プロピルシクロヘキシル)フェニル)−1,3−ジフルオロナフタレン−2−オキシ]−(3,4−ジフルオロフェニル)メタン20%からなる液晶組成物(M−B)を調製した。この組成物の物性値は以下の通りである。
Δε:8.20
Δn:0.1135
η20:31.1mPa・s
[6−(2−フルオロ−4−(trans−4−プロピルシクロヘキシル)フェニル)−1,3−ジフルオロナフタレン−2−オキシ]−(3,4−ジフルオロフェニル)メタンの添加による効果として、Tniを大きく上昇させ(外挿Tni=183.6℃)、Δεを正に大きくし(外挿Δε=23.5)、比較的粘度を上昇させにくい(外挿η20=74.3mPa・s)ことが分かった。また、調製した液晶組成物(M−B)は、室温にて一ヶ月間以上均一なネマチック液晶状態を維持したことから、高い保存安定性を示す事がわかった。
(実施例8) 液晶組成物の調製−3
母体液晶(H)80%と実施例3で得られた(1,3−ジフルオロ−6−プロピルナフタレン−2−オキシ)−[trans−4−(4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]メタン20%からなる液晶組成物(M−C)を調製した。この組成物の物性値は以下の通りである。
Δε:12.2
Δn:0.1141
η20:34.5mPa・s
(1,3−ジフルオロ−6−プロピルナフタレン−2−オキシ)−[trans−4−(4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)3,5−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル]メタンの添加による効果として、Tniをほとんど変化させず(外挿Tni=123.4℃)、Δεを正に非常に大きくし(外挿Δε=43.6)、比較的粘度を上昇させない(外挿η20=91.4mPa・s)ことが分かった。また、調製した液晶組成物(M−C)は、室温にて一ヶ月間以上均一なネマチック液晶状態を維持したことから、高い保存安定性を示す事がわかった。
(実施例9)液晶組成物の調製−4
母体液晶(H)90%と実施例4で得られた[1,3−ジフルオロ−6−(2−フルオロ−4−(trans−4−プロピルシクロヘキシル)フェニル)ナフタレン−2−オキシ]−[4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)フェニル]メタン10%からなる液晶組成物(M−D)を調製した。この組成物の物性値は以下の通りである。
Δε:5.83
Δn:0.1114
η20:35.9mPa・s
[1,3−ジフルオロ−6−(2−フルオロ−4−(trans−4−プロピルシクロヘキシル)フェニル)ナフタレン−2−オキシ]−[4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)フェニル]メタンの添加による効果として、Tniを極めて大きく上昇させ(外挿Tni=288.1℃)、Δεを正に大きくし(外挿Δε=18.9)、粘度をほとんど上昇させない(外挿η20=35.9mPa・s)ことが分かった。また、調製した液晶組成物(M−D)は、室温にて一ヶ月間以上均一なネマチック液晶状態を維持したことから、高い保存安定性を示す事がわかった。
(参考例−2)液晶組成物の調製−5
母体液晶(H)80%と参考例1で得られた1−フルオロ−2−[2−(3,4,5−トリフルオロフェニル)エチル]−6−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ナフタレン20%からなる液晶組成物(M−E)を調製した。この組成物の物性値は以下の通りである。
Δε:6.80
Δn:0.1093
η20:39.9mPa・s
1−フルオロ−2−[2−(3,4,5−トリフルオロフェニル)エチル]−6−(トランス−4−ペンチルシクロヘキシル)ナフタレンの添加による効果として、Tniを下降させ(外挿Tni=97.0℃)、Δεを正に大きくし(外挿Δε=16.5)、粘度を大きく上昇させてしまう(外挿η20=118.1mPa・s)ことが分かった。また、調製した液晶組成物(M−E)は、室温にて一ヶ月間以上均一なネマチック液晶状態を維持したことから、高い保存安定性を示す事がわかった。
Claims (10)
- 一般式(1)
A1及びA2は各々独立して、
(a)1,4−シクロへキシレン基(この基中に存在する1個の−CH2−又は隣接していない2個以上の−CH2−は各々独立してO−又は−S−に置き換えられても良い。)
(b)1,4−フェニレン基(この基中に存在する1個の−CH=又は隣接していない2個以上の−CH=は−N=に置き換えられても良く、この基中に存在する水素原子はフッ素原子又は塩素原子に置換されても良い。)
からなる群より選ばれる基であり、
Z1及びZ2は各々独立して、−CF2O−、−OCF2−、−CH2CH2−、−CF2CF2−、−CH=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表し、
X1及びX3は各々独立して、水素原子、フッ素原子又は塩素原子を表し、
X2はフッ素原子、トリフルオロメトキシ基、トリフルオロメチル基又はシアノ基を表し、
Yは水素原子又はフッ素原子を表し、
m及びnは各々独立して0〜3のいずれかの自然数を表すが、m+nは0〜3のいずれかの自然数を表す。)で表される化合物。 - 一般式(1)において、Yがフッ素原子を表す請求項1に記載の化合物。
- 一般式(1)において、存在するZ1及びZ2が各々独立して単結合を表す請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
- 一般式(1)において、X2がフッ素原子、トリフルオロメトキシ基、又はトリフルオロメチル基を表す請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
- 一般式(1)において、X1及びX3が各々独立して水素原子又はフッ素原子を表す請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物。
- 一般式(1)において、mが0を表し、nが1〜3のいずれかの自然数を表す請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
- 一般式(1)において、mが1〜3のいずれかの自然数を表し、nが0を表す請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
- 請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物を一種又は二種以上含有する液晶組成物。
- 請求項9記載の液晶組成物を使用した液晶表示素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012256246A JP5962992B2 (ja) | 2012-11-22 | 2012-11-22 | フッ素化ナフタレン構造を持つ化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012256246A JP5962992B2 (ja) | 2012-11-22 | 2012-11-22 | フッ素化ナフタレン構造を持つ化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014101339A JP2014101339A (ja) | 2014-06-05 |
JP5962992B2 true JP5962992B2 (ja) | 2016-08-03 |
Family
ID=51024191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012256246A Expired - Fee Related JP5962992B2 (ja) | 2012-11-22 | 2012-11-22 | フッ素化ナフタレン構造を持つ化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5962992B2 (ja) |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02265987A (ja) * | 1989-04-07 | 1990-10-30 | Dainippon Ink & Chem Inc | 強誘電性液晶組成物 |
JPH11323339A (ja) * | 1998-05-15 | 1999-11-26 | Showa Shell Sekiyu Kk | 色相安定性の優れた液晶化合物、液晶組成物およびそれらを用いた液晶素子 |
DE69938459T2 (de) * | 1998-09-21 | 2009-04-09 | Dainippon Ink And Chemicals, Inc. | Flüssigkristallanzeige dieselbe benutzend |
JP4461497B2 (ja) * | 1998-10-16 | 2010-05-12 | Dic株式会社 | ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 |
JP4556079B2 (ja) * | 1999-07-27 | 2010-10-06 | Dic株式会社 | ナフタレン誘導体 |
JP4691746B2 (ja) * | 1999-07-28 | 2011-06-01 | Dic株式会社 | ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 |
DE10251017A1 (de) * | 2001-11-27 | 2003-05-28 | Merck Patent Gmbh | Verfahren zur Herstellung von Naphthalin-Derivaten |
TWI622598B (zh) * | 2011-03-29 | 2018-05-01 | Dainippon Ink & Chemicals | 聚合性化合物、聚合性組成物及光學各向異性體 |
-
2012
- 2012-11-22 JP JP2012256246A patent/JP5962992B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014101339A (ja) | 2014-06-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102468420B1 (ko) | 4,6-다이플루오로다이벤조티오펜 유도체 | |
JP5435318B1 (ja) | 2−フルオロフェニルオキシメタン構造を持つ化合物 | |
KR101451205B1 (ko) | 2-플루오로페닐옥시메탄 구조를 갖는 화합물 | |
JP5382268B1 (ja) | 2−フルオロフェニルオキシメタン構造を持つ化合物 | |
JP6137419B2 (ja) | ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示素子 | |
JP2002053513A (ja) | ジフルオロメチルエーテル誘導体およびその製造方法 | |
JP6070110B2 (ja) | フッ素化ナフタレン構造を持つ化合物 | |
JP5622066B2 (ja) | フッ素化ナフタレン構造を持つ化合物及びその液晶組成物 | |
JP4887605B2 (ja) | クロマン誘導体及びこの化合物を含有する液晶組成物 | |
JP4691893B2 (ja) | トリフルオロナフタレン誘導体を含有する液晶組成物と表示素子及び化合物。 | |
JP5885017B2 (ja) | アゾベンゼン誘導体及びこれを含有する液晶組成物 | |
JP2019099515A (ja) | 液晶化合物及びその組成物 | |
JP6085912B2 (ja) | 化合物、液晶組成物および液晶表示素子 | |
JP4835032B2 (ja) | トリフルオロナフタレン誘導体 | |
JP5962992B2 (ja) | フッ素化ナフタレン構造を持つ化合物 | |
JP6303895B2 (ja) | フッ素化ナフタレン化合物及びその液晶組成物 | |
JP2005516063A (ja) | 液晶化合物 | |
JP2003261562A (ja) | 含フッ素結合基を有する化合物及びそれを含有する液晶組成物及び液晶素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150915 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160428 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160602 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160615 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5962992 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |