JP5962221B2 - ラインドライバの入力ノイズ除去回路及びモータシステム - Google Patents
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Description
また、誘導ノイズやサージノイズ等のスパイク状のノイズを除去する回路としては、例えば特許文献2に記載の技術がある。この技術は、入力信号と、入力信号を遅延させた遅延信号との論理演算を行うことで、上記のスパイク状のノイズを除去するようにしたものである。
また、上記特許文献2に記載の技術にあっては、遅延信号との論理演算を行うと、最低でも元となる信号よりも遅延時間分信号が遅れる。そのため、遅延時間を適切に設定しないとノイズを除去できないという問題がある。
そこで、本発明は、ラインドライバの入力信号に発生したノイズを適切に除去することができるラインドライバの入力ノイズ除去回路、及びそれを備えるモータシステムを提供することを課題としている。
これにより、ラインドライバの入力信号に印加された高周波ノイズを除去することができる。
また、上記において、前記コンデンサは、前記入力信号線における前記抵抗の挿入箇所よりもラインドライバ側に接続されていることを特徴としている。
これにより、より適切に入力ノイズの除去が可能となる。
これにより、より適切に入力ノイズの除去が可能となる。
さらに、前記入力信号線が複数存在する場合、すべての前記入力信号線にそれぞれ前記ローパスフィルタを挿入することを特徴としている。
これにより、複数の入力信号のうち何れの入力信号にノイズが印加された場合であっても、適切に当該ノイズを除去することができる。
これにより、ローパスフィルタを通過した後の信号にノイズが印加されるのを抑制することができる。
さらに、上記において、前記抵抗と前記コンデンサとは、チップ部品により構成されていることを特徴としている。
これにより、抵抗とコンデンサとを確実にラインドライバの近傍に配置することができる。
これにより、入力信号に印加されたノイズによってラインドライバが誤動作となるのを防止することができる。
さらに、本発明に係るモータシステムは、上記の何れかのラインドライバの入力ノイズ除去回路を備えることを特徴としている。
これにより、ラインドライバの入力信号に高周波ノイズが印加されることに起因するシステム異常を回避することができる。
図1は、本実施形態に係るラインドライバの入力ノイズ除去回路の回路図である。
図中、符号1はラインドライバである。ここでは、ラインドライバ1をダイレクトドライブモータのドライブユニットに適用した場合(モータシステム)について示している。
ラインドライバ1は、入力信号として、例えばエンコーダから出力される3相のインクリメンタル信号(A,B,Z)を、入力信号線2a,2b,2cを介してそれぞれ入力する。そして、ラインドライバ1は、出力信号として、位相の異なるインクリメンタル信号(A,Aバー、B,Bバー、Z,Zバー)を、1対の出力信号線3a,3b,3cを介して外部に開放された外部出力端子4a,4b,4cから出力する。
入力ノイズ除去回路10は、抵抗とコンデンサとからなるローパスフィルタによって構成されている。このローパスフィルタは、ノイズ除去対象である入力信号が入力される入力信号線に直列接続された抵抗と、当該入力信号線に並列接続されたコンデンサとを有する。
ここで、コンデンサ12a〜12cは、それぞれ入力信号線2a〜2cにおける抵抗11a〜11cが挿入されている箇所よりもラインドライバ1側に挿入する。
さらに、コンデンサ12a〜12cとグランドとの間のパターン長さは、コンデンサ12a〜12cと入力信号線2a〜2cとの間のパターン長さの1/2以下とする。
さらに、抵抗11a〜11cとコンデンサ12a〜12cとの定数は、ローパスフィルタを通過した後の入力信号の最大電圧が、ラインドライバ1がハイレベルと判断する入力電圧の最小値未満となるように設定する。
以上の構成により、ラインドライバ1の入力信号に印加された入力ノイズを効果的に除去することができる。
このように、入力ノイズ除去回路10を、抵抗とコンデンサとからなるローパスフィルタで構成するので、比較的簡易な回路構成でノイズ除去を行うことができる。また、当該ローパスフィルタのコンデンサを、入力信号線における抵抗の挿入箇所よりもラインドライバ側に接続するので、より適切に入力ノイズの除去が可能となる。
また、ローパスフィルタとラインドライバとをなるべく短い配線で接続するので、ローパスフィルタを通過した後の信号にノイズが印加されるのを抑制することができる。
なお、上記実施形態においては、ダイレクトドライブモータのドライブユニットに適用する場合について説明したが、ラインドライバへの入力信号の周波数に比べて入力ノイズの周波数が高いものであれば、本発明を適用可能である。
Claims (9)
- ラインドライバの入力信号線に直列に接続された抵抗と、前記入力信号線に並列に接続されたコンデンサとを備えるローパスフィルタで構成され、
前記コンデンサは、前記入力信号線とグランドとの間に挿入されており、
前記コンデンサと前記入力信号線との間のパターン幅と、前記コンデンサとグランドとの間のパターン幅とが、前記入力信号線のパターン幅の2倍以上となっていることを特徴とするラインドライバの入力ノイズ除去回路。 - 前記コンデンサは、前記入力信号線とグランドとの間に挿入されており、
前記コンデンサとグランドとの間のパターン長さが、前記コンデンサと前記入力信号線との間のパターン長さの1/2以下となっていることを特徴とする請求項1に記載のラインドライバの入力ノイズ除去回路。 - ラインドライバの入力信号線に直列に接続された抵抗と、前記入力信号線に並列に接続されたコンデンサとを備えるローパスフィルタで構成され、
前記コンデンサは、前記入力信号線とグランドとの間に挿入されており、
前記コンデンサとグランドとの間のパターン長さが、前記コンデンサと前記入力信号線との間のパターン長さの1/2以下となっていることを特徴とするラインドライバの入力ノイズ除去回路。 - 前記コンデンサは、前記入力信号線における前記抵抗の挿入箇所よりもラインドライバ側に接続されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のラインドライバの入力ノイズ除去回路。
- 前記入力信号線が複数存在する場合、すべての前記入力信号線にそれぞれ前記ローパスフィルタを挿入することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のラインドライバの入力ノイズ除去回路。
- 前記ローパスフィルタは、前記ラインドライバに近接配置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のラインドライバの入力ノイズ除去回路。
- 前記抵抗と前記コンデンサとは、チップ部品により構成されていることを特徴とする請求項6に記載のラインドライバの入力ノイズ除去回路。
- 前記抵抗の抵抗値及び前記コンデンサの容量値は、前記ローパスフィルタを通過した後の信号の最大電圧値が、前記ラインドライバがハイレベルと判断する入力電圧の最小値未満となるように設定することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のラインドライバの入力ノイズ除去回路。
- 前記請求項1〜8の何れか1項に記載のラインドライバの入力ノイズ除去回路を備えるモータシステム。
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