JP5958033B2 - 音声コミュニケーション端末装置 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話機に接続された状態で用いられる音声コミュニケーション端末装置に関するものである。
たとえば、特許文献1に記載されているように、通信端末の一種である携帯電話機から入力ポートに供給された音声信号により表わされる音声を拡大して出力するスピーカーと、入力された音声を表わす音声信号を出力ポートから携帯電話機へ出力するマイクロホンとを備え、音声会議などに用いられる音声コミュニケーション端末装置が知られている。
また、このような音声コミュニケーション端末装置は、それとは別体の電源装置たとえばパーソナルコンピュータのUSBポートに接続されて、その電源装置から供給される電源により作動するものがある。また、その音声コミュニケーション端末装置が接続される通信端末も、上記の電源装置から供給される電力により動作が可能である。たとえばパーソナルコンピュータのUSBポートに接続されてそれから電源供給を受けつつ使用される場合がある。
米国特許第6,636,750B1
ところで、上記通信端末が音声コミュニケーション端末装置に電源供給している電源装置から電源供給を受けない場合は問題がないが、音声コミュニケーション端末装置および通信端末が共通の電源装置に接続されてそれから電源供給を受ける場合には、音声コミュニケーション端末装置から通信端末へ出力される音声信号にノイズが混入し、音声コミュニケーション端末装置から入力されて通信端末から送信される音声信号の音質が損なわれるという問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであって、その目的とするところは、音声コミュニケーション端末装置および通信端末が共通の電源装置に接続されてそれから電源供給を受ける場合でも、音声コミュニケーション端末装置から入力されて通信端末から送信される音声信号の音質が損なわれない音声コミュニケーション端末装置を提供することにある。
本発明者は、以上の事情を背景として種々検討を重ねた結果、音声コミュニケーション端末装置および通信端末が共通の電源装置に接続される場合には、音声コミュニケーション端末装置、通信端末および電源装置の間でループ状の接地電位ラインが形成されてそれを流れる環状の電流ループが生じているのではないかと考え、音声コミュニケーション端末装置内において通信端末と接続される部分に直流電流を遮断するコンデンサを設けた。しかしながら、この対策後においてもブーンという音が重畳して音質が十分に改善されないので、音声コミュニケーション端末装置の接地電位部と通信端末の接地電位部或いはそれに接続された音声コミュニケーション端末装置の接地電位端子との間の電位差を観測すると、数百Hz程度の周期的な波形を観測した。一方で、音声コミュニケーション端末装置の接地電位部と通信端末の音声信号入力端子との間にはこのような波形は見られなかった。これにより、本発明者は、音声コミュニケーション端末装置の入力音声信号増幅器の出力端子に比較的高抵抗値の抵抗器を追加することで、通信端末の入力音声信号入力端子側のノイズを変化させないことにより、その通信端末の入力音声信号入力端子と接地電位部との間の電位差として取り出される音声信号からノイズが除去されるのではないかと考えて、音声コミュニケーション端末装置内においてその入力音声信号出力端子と直列に比較的抵抗値の高い抵抗器を接続してみると、その音声信号出力端子にも前記周期的な波形と同様の波形が重畳され、通信端末から送信される音声信号の音質が損なわれないという事実を見いだした。本発明は斯かる知見に基づいて為されたものである。
すなわち、本発明の要旨とするところは、(a)通信端末から供給された出力音声信号により表わされる音声の音量を変更して出力可能なスピーカーと、感知した音声を表わす入力音声信号を発生可能なマイクロホンとを備え、前記入力音声信号を増幅して入力音声信号出力端子から前記通信端末へ出力可能に構成されるとともに、前記通信端末にも電源供給可能な別体の電源装置から電源が供給可能な音声コミュニケーション端末装置であって、(b)前記マイクロホンから入力された入力音声信号を増幅して前記入力音声信号出力端子へ出力可能な入力音声信号増幅器と、(c)前記音声コミュニケーション端末装置の接地電位部に接続され、前記通信端末の接地電位部に接続可能な接地電位端子と、(d)前記入力音声信号増幅器と前記入力音声信号出力端子との間に接続された第1コンデンサと、(e)前記音声コミュニケーション端末装置の接地電位部と前記接地電位端子との間に接続された第2コンデンサと、(f)前記入力音声信号増幅器と前記入力音声信号出力端子との間において前記第1コンデンサと直列に接続されたノイズ除去抵抗器とを、含み、(g)前記通信端末は、前記音声コミュニケーション端末装置から入力された入力音声信号を増幅する通信端末側入力音声信号増幅器と、前記通信端末側入力音声信号増幅器の入力端子と電源部との間に設けられたプルアップ抵抗器とを備えており、(h)前記ノイズ除去抵抗器は、前記プルアップ抵抗器より高い抵抗値を有することにある。
本発明の音声コミュニケーション端末装置によれば、前記入力音声信号増幅器と前記入力音声信号出力端子との間に接続された第1コンデンサと、前記音声コミュニケーション端末装置の接地電位部と前記接地電位端子との間に接続された第2コンデンサとが設けられているので、ループ状の接地ラインが遮断される。また、前記入力音声信号増幅器と前記入力音声信号出力端子との間において前記第1コンデンサと直列にノイズ除去抵抗器が接続されていることから、入力音声信号出力端子にも、前記音声コミュニケーション端末装置の接地電位部と通信端末の接地電位部すなわちそれに接続された音声コミュニケーション端末装置の接地電位端子との間の周期的な波形と同様の波形が重畳されるので、接地電位端子と入力音声信号出力端子との間の電位差として取り出されて通信端末へ出力される音声信号にはノイズが除去され、通信端末から送信される音声信号の音質が損なわれなくなる。
また、本発明によれば、前記通信端末は、前記音声コミュニケーション端末装置から入力された入力音声信号を増幅する通信端末側入力音声信号増幅器と、前記通信端末側入力音声信号増幅器の入力端子と電源部との間に設けられたプルアップ抵抗器とを備えており、前記ノイズ除去抵抗器は、前記プルアップ抵抗器より高い抵抗値を有するものである。このため、入力音声信号出力端子に発生する音声信号以外の波形が、前記音声コミュニケーション端末装置の接地電位部と通信端末の接地電位部すなわちそれに接続された音声コミュニケーション端末装置の接地電位端子との間の周期的な波形と同様の波形とされる利点がある。
ここで、好適には、前記通信端末から出力音声信号が供給される出力音声信号入力端子と、前記出力音声信号入力端子へ入力される出力音声信号を増幅して前記スピーカを駆動する出力音声信号増幅器と、前記出力音声信号増幅器の一方の入力端子と前記出力音声信号入力端子との間に設けられた第3コンデンサと、前記出力音声信号増幅器の他方の入力端子と前記接地電位端子との間に設けられた第4コンデンサとを、含む。このようにすれば、通信端末と音声コミュニケーション端末装置と電源装置との間に形成される環状の接地ラインが遮断される利点がある。
また、好適には、前記ノイズ除去抵抗器は、前記プルアップ抵抗器の3〜100倍の抵抗値を有する。
また、好適には、前記入力音声信号出力端子と前記接地電位端子との間には、プルアップ抵抗器よりも高い抵抗値を有するプルダウン抵抗器が接続されている。このようにすれば、前記携帯側入力音声信号増幅器の入力側に設けられたプルアップ抵抗器からの直流電流がカットされることが防止されて前記携帯側入力音声信号増幅器の入力電圧がその電源電位から引き下げられるので、通信端末にはコンデンサマイクが接続されているのと同等の認識をさせることができる。また、好適には、前記プルダウン抵抗器は前記プルアップ抵抗器よりも大きい値たとえば2〜10倍の抵抗値を有している。これにより、通信端末の入力音声信号入力端子の電圧の低下が防止されて他のコマンドと混同されることが防止される。
また、好適には、前記ノイズ除去抵抗器は、前記プルダウン抵抗器よりも大きい抵抗値を有する。このようにすれば、入力音声信号出力端子に発生する音声以外の波形が、前記音声コミュニケーション端末装置の接地電位部と通信端末の接地電位部すなわちそれに接続された音声コミュニケーション端末装置の接地電位端子との間の周期的な波形と同様の波形とされる。好適には、前記ノイズ除去抵抗器は、前記プルダウン抵抗器の2〜10倍の抵抗値を有する。
本発明の音声コミュニケーション端末装置の一実施例を示す斜視図である。 図1の音声コミュニケーション端末装置およびそれが接続されるパーソナルコンピュータおよび携帯電話機の回路構成の要部を説明する回路図である。 ノイズ除去抵抗器を設けた場合に、上段に示す接地接続線L2に発生している波形WL2を、下段に示す入力音声信号線L1に発生している波形WL1と対比して示す図である。 ノイズ除去抵抗器を設けない場合に、上段に示す接地接続線L2に発生している波形WL2を、下段に示す入力音声信号線L1に発生している波形WL1と対比して示す図である。
以下、本発明の一実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1および図2において、音声コミュニケーション端末装置10は、薄型のケース12と、そのケース12の前面に配置されたスピーカー14およびマイクロホン16と、そのケース12の側面に配置されたUSBコネクタ18ua、スピーカーおよびマイクロホン用コネクタ22とを備える。音声コミュニケーション端末装置10は、電源装置として機能するパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)24のUSBコネクタ24uaからUSBケーブル37を介して上記USBコネクタ18uaへ電源供給を受ける。音声コミュニケーション端末装置10は、携帯電話機26からコネクタ22に供給されたアナログ波形である出力音声信号SSにより表わされる音声を拡大してスピーカー14から出力する。音声コミュニケーション端末装置10は、マイクロホン16に入力された音声を表わすアナログ波形である入力音声信号SMをコネクタ22から携帯電話機26へ出力する。また、携帯電話機26は、音声コミュニケーション端末装置10と接続されて電話会議に用いられるときなどは比較的長時間にわたって使用されるため、図2に示すように上記パソコン24の他のUSBコネクタ24ubから電源供給を受けることができる。
図2は、音声コミュニケーション端末装置10、パソコン24、および携帯電話機26の回路構成の要部を示している。図2において、パソコン24は、商用電源から調圧したたとえば5V程度の一定のバス電圧Vbusを出力するUSB用電源28と、そのUSB用電源28に接続された少なくとも2つのUSBコネクタ24uaおよびUSBコネクタ24ubとを備える。パソコン24は、音声コミュニケーション端末装置10および携帯電話機26の直流電源装置としても機能している。それらのUSBコネクタ24uaおよび24ubは、図示しないシリアルデータバス端子などの他、USB用電源28に接続されたVbus端子とパソコン24の回路内のGNDラインに接続されたGND端子とを、それぞれ備えている。
携帯端末の一例である携帯電話機26は、たとえばタッチパネルディスプレイを介して操作可能であり且つインターネットアクセス可能な多機能携帯電話機などである。携帯電話機26は、上記USBコネクタ24ubのVbus端子およびGND端子とUSBケーブル28を介して接続されるVbus端子およびGND端子を有する。携帯電話機26は、USB用電源28のバス電圧Vbusを内部回路の電源部すなわち正電源ラインV26の電源電圧E1として供給するUSBコネクタ26ubを備えている。USBコネクタ26ubのVbus端子は携帯電話機26の内部回路の正電源ラインV26に接続される。USBコネクタ26ubのGND端子は携帯電話機26の内部回路の接地電位部G26に接続されている。また、携帯電話機26は、音声コミュニケーション端末装置10からコネクタ34に入力された入力音声信号SMを増幅して信号処理回路30へ供給する携帯側(通信端末側)入力音声信号増幅器32と、信号処理回路30から出力される出力音声信号SSを増幅してコネクタ34を介して音声コミュニケーション端末装置10へそれぞれ送信する一対の出力音声信号増幅器36Lおよび36Rとを備えている。信号処理回路30は、上記携帯側入力音声信号増幅器32から供給された入力音声信号SMをA/D変換してデジタル化するとともに圧縮処理を行い、図示しないアンテナから送信するために所定の搬送周波数に変調する。また、信号処理回路30は、アンテナで受信した信号を復調することにより得られた圧縮信号を連続的なデジタル信号に変換する。信号処理回路30は、このデジタル信号をD/A変換してアナログ化した出力音声信号SSLおよびSSRを上記出力信号増幅器36Lおよび36Rへそれぞれ出力する。なお、携帯電話機26の携帯側入力音声信号増幅器32の入力端子と電源部V26との間には2.2kΩ程度のプルアップ抵抗器Ruが設けられている。
携帯電話機26と音声コミュニケーション端末装置10とは、被覆電線38により着脱可能に接続されている。被覆電線38は、入力音声信号SMを伝送する信号線38a、出力音声信号SSLおよびSSRをそれぞれ伝送する信号線38bおよび信号線38c、GND線38dを含む。被覆電線38の両端には、携帯電話機26のコネクタ34と音声コミュニケーション端末装置10のコネクタ22とにそれぞれ差し込む図示しないコネクタが備えられる。携帯電話機26のコネクタ34は、信号線38aに接続されるIN端子、信号線38bおよび信号線38cに接続されるOUT−L端子およびOUT−R端子、およびGND線38dに接続されるGND端子を備えている。コネクタ22は、上記信号線38a、38bおよび38c、GND線38dにそれぞれ着脱可能に接続される入力音声信号出力端子22a、出力音声信号入力端子22b、22cおよび接地電位端子22とを備える。コネクタ34は、上記信号線38a、38b、38c、GND線38dにそれぞれ着脱可能に接続される入力音声信号入力端子34a、出力音声信号出力端子34b、34cおよび接地電位端子34dを備えている。
音声コミュニケーション端末装置10のUSBコネクタ18uaのVbus端子およびGND端子は、パソコン24のUSBコネクタ24uaのVbus端子およびGND端子とUSBケーブル37を介して接続される。USBコネクタ18UaのVbus端子およびGND端子は、USB用電源28のバス電圧Vbusを音声コミュニケーション端末装置10の内部回路の電源部すなわち正電源ラインV10の電源電圧E1の電源として供給する。電源電圧E1は、バス電圧Vbusそのままであるか、或いは、バス電圧Vbusを電源として電源電圧E1および中間電圧E2(E2<E1)を発生させる電圧変換器を介して出力される。USBコネクタ18uaのVbus端子は音声コミュニケーション端末装置10の内部回路の正電源ラインV10に接続される。USBコネクタ18uaのGND端子は音声コミュニケーション端末装置10の内部回路の接地電位部G10に接続されている。音声コミュニケーション端末装置10の内部回路には、電源電圧E1に基づいてその電源電圧E1の半分程度の電位である中間電圧E2を出力する第2電源部すなわち第2電源ラインV11が設けられている。なお、パソコン24、携帯電話機26、音声コミュニケーション端末装置10の接地電位部G10は、アースされている訳ではなく各機器の基準電位を示している。
音声コミュニケーション端末装置10は、携帯電話機26から供給された出力音声信号SSLおよびSSRを増幅してその出力音声信号SSLおよびSSRが表わす音声を比較的大きな音量でスピーカ14から出力させるための音声出力回路40と、ループ状の接地ラインに起因して発生するノイズを除去しつつ、マイクロホン16から入力された音声を表わす入力音声信号SMを増幅して携帯電話機26へ入力するための音声入力回路42を備えている。音声出力回路40は、差動増幅器44Lと、差動増幅器44Rと、加算器46とを備えている。差動増幅器44Lは、GND線38dに第4コンデンサC4および抵抗器Raを介して接続され且つ抵抗器Rbを介して電源電圧E1の半分程度の中間電圧E2を発生させる中間電圧ラインに接続された正入力端子と、信号線38bに第3コンデンサC3および入力抵抗器R1を介して直列接続された負入力端子とを有し、出力端子と負入力端子との間にフィードバック抵抗器Rfを有する。差動増幅器44Rは、GND線38dに第4コンデンサC4および入力抵抗器Raを介して直列接続され且つ抵抗器Rbを介して電源電圧E1の半分程度の中間電圧E2を発生させる中間電圧ラインに接続された正入力端子と、信号線38cに第3コンデンサC3および入力抵抗器R1を介して直列接続された負入力端子とを有し、出力端子と負入力端子との間にフィードバック抵抗器Rfを有する。加算器46は、それら差動増幅器44Lおよび44Rからの出力音声信号SSLおよびSSRを加算して出力音声信号SSをスピーカー14へ出力する。差動増幅器44Lおよび差動増幅器44Rは、オペアンプを差動モ−ドの増幅器として構成したものであり、たとえばRa=R1≒1kΩ、Rb=Rf≒1kΩである。
音声コミュニケーション端末装置10の音声入力回路42は、マイクロホン16から入力された音声を表わす入力音声信号SMを負入力端子に受けてそれを増幅して出力端子から信号線38aへ出力する逆相型の増幅器50を備えている。この増幅器50は、オペアンプの負入力端子とマイクロホン16との間に設けられた入力抵抗器R1と、オペアンプの出力端子と負入力端子との間に接続された帰還抵抗器Rfと、オペアンプの出力端子とGNDラインとの間に接続されて増幅出力特性を調節するための調整抵抗器Rtとを備える逆相増幅器である。
音声コミュニケーション端末装置10において、増幅器50の出力端子と信号線38aに接続された入力音声信号線L1との間には、たとえば1μF程度の第1コンデンサC1と、たとえば100kΩ程度の抵抗値を有するノイズ除去抵抗器Rnとが、直列に介挿されている。また、音声コミュニケーション端末装置10の接地電位部G10と接地電位端子22dとの間の接地接続線L2には、第2コンデンサC2と比較的低い抵抗値たとえば100Ω以下好適には数Ω以下の調整抵抗器R01が介挿される。また、接地電位部G10と接地電位端子22dとの間には、それら第2コンデンサC2および調整抵抗器R01と並列となるように、たとえば100kΩ程度の電位安定用抵抗器R02が接続されている。そして、上記入力音声信号線L1と接地接続線L2との間には、プルアップ抵抗器Ruよりも大きな抵抗値たとえば10kΩ程度の抵抗値を有するプルダウン抵抗器Rdが接続されている。
プルアップ抵抗器Ru、プルダウン抵抗器Rd、およびノイズ除去抵抗器Rnの抵抗値は、Ru<Rd<Rnの関係にある。ノイズ除去抵抗器Rnは、音声コミュニケーション端末装置10側の入力音声増幅器50と携帯側入力音声信号増幅器32との間を高インピーダンスとして切り離すことで、入力音声信号線L1には、たとえば図3に示すように接地接続線L2に発生しているものと同様の周期的波形を同期し且つ同様の振幅となるように発生させる効果を得るためのものである。ノイズ除去抵抗器Rnは、携帯側入力音声信号増幅器32に供給される入力音声信号SMのゲインが損なわれない範囲で高い値に設定される。また、要求される音声品質により定められる。
図3は、プルアップ抵抗器Ruが2.2kΩ、プルダウン抵抗器Rdが10kΩ、ノイズ除去抵抗器Rnの抵抗値が100kΩである場合の波形を示している。図3の上段は接地接続線L2に発生している波形WL2を示す。図3の下段は入力音声信号線L1に発生している波形WL1を示している。このような場合は、携帯側入力音声信号増幅器32に入力される入力音声信号SMは、接地接続線L2と入力音声信号線L1との間の電位差波形である。従って、上記波形WL2および波形WL1の差分しか携帯側入力音声信号増幅器32の出力端子から出力されず、ノイズが相殺される。因みに、図4は、ノイズ除去抵抗器Rnの抵抗値が0Ωである場合の波形を示している。この場合は、入力音声信号線L1に発生している波形WL1が平坦であるので、携帯側入力音声信号増幅器32の出力端子から出力される入力音声信号SMには、上記接地接続線L2に発生している波形WL2が重畳し、携帯電話機26から出力される音声には耳触りなノイズが混入する。
本発明者の実験によれば、ノイズ除去抵抗器Rnの抵抗値は、プルアップ抵抗器Ruの3〜100倍、プルダウン抵抗器Rdの2〜10倍の値であればよく、絶対値で言えば、20kΩ〜10MΩの範囲内の比較的高い値に設定される。
また、プルダウン抵抗器Rdは、携帯側入力音声信号増幅器32の入力端子のDC端子電圧すなわち交流の入力音声信号SMの動作点電圧を正電源ラインV26の電源電圧E1から引き下げて、携帯側入力音声信号増幅器32から出力される波形の歪みを除去するとともに、携帯電話機26が他のコマンドの入力と誤判定しないようにする。このため、プルダウン抵抗器Rdの抵抗値は、たとえば4kΩ〜20kΩすなわちプルアップ抵抗器Ruの2〜10倍の範囲内の値に設定される。
上述のように、本実施例の音声コミュニケーション端末装置10によれば、入力音声信号増幅器50と入力音声信号出力端子22aとの間に接続された第1コンデンサC1と、音声コミュニケーション端末装置10の接地電位部G10と接地電位端子22dとの間に接続された第2コンデンサC2とが設けられているので、ループ状の接地ラインが遮断される。また、 入力音声信号増幅器50と入力音声信号出力端子22aとの間において第1コンデンサC1と直列にノイズ除去抵抗器Rnが接続されていることから、入力音声信号出力端子22aにも、音声コミュニケーション端末装置10の接地電位部G10と携帯電話機26の接地電位部G26すなわちそれに接続された音声コミュニケーション端末装置10の接地電位端子22dとの間の周期的な波形WL2と同様の波形が重畳されるので、接地電位端子22dと音声信号出力端子22aとの間の電位差として取り出されて携帯電話機26へ出力される音声信号にはノイズが除去され、携帯電話機26から送信される音声信号の音質が損なわれなくなる。
また、本実施例の音声コミュニケーション端末装置10によれば、携帯電話機26から出力音声信号SSLおよびSSRが供給される出力音声信号入力端子22b、22cと、出力音声信号入力端子22b、22cへ入力される出力音声信号SSLおよびSSRを増幅してスピーカ14を駆動する出力音声信号増幅器44L、44Rと、出力音声信号増幅器44L、44Rの一方の入力端子と出力音声信号入力端子22b、22cとの間に設けられた第3コンデンサC3と、出力音声信号増幅器44L、44Rの他方の入力端子と接地電位端子22dとの間に設けられた第4コンデンサC4とを備える。このため、携帯電話機26と音声コミュニケーション端末装置10と電源装置であるパソコン24との間に形成される環状の接地ラインが遮断される利点がある。
また、本実施例の音声コミュニケーション端末装置10によれば、携帯電話機26は、音声コミュニケーション端末装置10から入力された入力音声信号SMを増幅する携帯側入力音声信号増幅器32と、携帯側入力音声信号増幅器32の入力端子と電源部V26との間に設けられたプルアップ抵抗器Ruとを備えており、ノイズ除去抵抗器Rnは、プルアップ抵抗器Ruより高い抵抗値を有するものである。このため、入力音声信号出力端子22aに発生する音声信号以外の波形が、音声コミュニケーション端末装置10の接地電位部G10と携帯電話機26の接地電位部G26すなわちそれに接続された音声コミュニケーション端末装置10の接地電位端子22dとの間の周期的な波形と同様の波形とされる。
また、本実施例の音声コミュニケーション端末装置10によれば、入力音声信号出力端子22aと接地電位端子22dとの間には、プルアップ抵抗器Ruよりも高い抵抗値を有するプルダウン抵抗器Rdが接続されている。このため、携帯側入力音声信号増幅器32の入力側に設けられたプルアップ抵抗器Ruからの直流電流がカットされることが防止されて携帯側入力音声信号増幅器32の入力電圧がその電源部V26の電位から引き下げられるので、携帯電話機26にはコンデンサマイクが接続されているのと同等の認識をさせることができる。また、プルダウン抵抗器Rdはプルアップ抵抗器Ruよりも大きい値たとえば2〜10倍の抵抗値を有している。このため、携帯電話機26の入力音声信号入力端子34aの電圧の低下が防止されて他のコマンドと混同されることが防止される。
また、本実施例の音声コミュニケーション端末装置10によれば、ノイズ除去抵抗器Rnは、プルダウン抵抗器Rdよりも大きい抵抗値を有する。このため、入力音声信号出力端子22aに発生する音声以外の波形が、音声コミュニケーション端末装置10の接地電位部G10と携帯電話機26の接地電位部G26すなわちそれに接続された音声コミュニケーション端末装置10の接地電位端子22dとの間の周期的な波形と同様の波形とされる。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例の光学式距離測定装置10では、パソコン24が音声コミュニケーション端末装置10および携帯電話機26の電源装置として用いられていたが、パソコン24とは異なる他の機器が音声コミュニケーション端末装置10および携帯電話機26の電源装置として用いられてもよい。
また、前述の実施例では、2つの差動増幅器44Lおよび44Rからそれぞれ出力される出力音声信号SSLおよびSSRが加算器46により加算されてスピーカ14へ供給されていたが、差動増幅器44Lおよび44Rの一方と加算器46とが除去されても差し支えないし、加算器46とが除去される替わりに差動増幅器44Lおよび44Rの出力端子に一対のスピーカ14がそれぞれ接続されてもよい。
また、前述の実施例の被覆電線38は、入力音声信号SMを伝送する信号線38a、出力音声信号SSLおよびSSRをそれぞれ伝送する信号線38bおよび信号線38cと、共通のGND線38dとの4本の電線か構成されていたが、信号線と対にGND線を設けた6本の電線から構成されてもよい。
また、前述の実施例では、通信端末として携帯電話機26が用いられていたが、有線或いは無線の通信網、たとえば、インターネットなどを介して音声通信可能なパソコンや携帯型端末装置であればよい。
その他一々例示はしないが、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:音声コミュニケーション端末装置
14:スピーカー
16:マイクロホン
18ua:USBコネクタ
22a:入力音声信号出力端子
22b、22c:出力音声信号入力端子
22d:GND端子(接地電位端子)
24:パソコン(電源装置)
26:携帯電話機(通信端末)
32:携帯側(通信端末側)入力音声信号増幅器
34a:入力音声信号入力端子
34b、34c:出力音声信号出力端子
34d:GND端子(接地電位端子)
36L、36R:出力音声信号増幅器
44L、44R:出力音声信号増幅器
50:入力音声信号増幅器
Rn:ノイズ除去抵抗器
Ru:プルアップ抵抗器
Rd:プルダウン抵抗器
C1:第1コンデンサ
C2:第2コンデンサ
C3:第3コンデンサ
C4:第4コンデンサ
V10:音声コミュニケーション端末装置の電源部
G10:音声コミュニケーション端末装置の接地電位部
V26:携帯電話機の電源部
G26:携帯電話機の接地電位部

Claims (4)

  1. 通信端末から供給された出力音声信号により表わされる音声の音量を変更して出力可能なスピーカーと、感知した音声を表わす入力音声信号を発生可能なマイクロホンとを備え、前記入力音声信号を増幅して入力音声信号出力端子から前記通信端末へ出力可能に構成されるとともに、前記通信端末にも電源供給可能な別体の電源装置から電源が供給可能な音声コミュニケーション端末装置であって、
    前記マイクロホンから入力された入力音声信号を増幅して前記入力音声信号出力端子へ出力可能な入力音声信号増幅器と、
    前記音声コミュニケーション端末装置の接地電位部に接続され、前記通信端末の接地電位部に接続可能な接地電位端子と、
    前記入力音声信号増幅器と前記入力音声信号出力端子との間に接続された第1コンデンサと、
    前記音声コミュニケーション端末装置の接地電位部と前記接地電位端子との間に直列接続された第2コンデンサと、
    前記入力音声信号増幅器と前記入力音声信号出力端子との間において前記第1コンデンサと直列に接続されたノイズ除去抵抗器と
    を、含み、
    前記通信端末は、前記音声コミュニケーション端末装置から入力された入力音声信号を増幅する通信端末側入力音声信号増幅器と、前記通信端末側入力音声信号増幅器の入力端子と電源部との間に設けられたプルアップ抵抗器とを備えており、
    前記ノイズ除去抵抗器は、前記プルアップ抵抗器より高い抵抗値を有する
    ことを特徴とする音声コミュニケーション端末装置。
  2. 前記通信端末からの出力音声信号が供給される出力音声信号入力端子と、
    前記出力音声信号入力端子へ入力される出力音声信号を増幅して前記スピーカを駆動する出力音声信号増幅器と、
    前記出力音声信号増幅器の一方の入力端子と前記出力音声信号入力端子との間に設けられた第3コンデンサと、
    前記出力音声信号増幅器の他方の入力端子と前記接地電位端子との間に設けられた第4コンデンサと
    を、含むことを特徴とする請求項1の音声コミュニケーション端末装置。
  3. 前記入力音声信号出力端子と前記接地電位端子との間には、前記プルアップ抵抗器よりも高い抵抗値を有するプルダウン抵抗器が接続されていることを特徴とする請求項1または2の音声コミュニケーション端末装置。
  4. 前記ノイズ除去抵抗器は、前記プルダウン抵抗器よりも大きい抵抗値を有することを特徴とする請求項の音声コミュニケーション端末装置。
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