JP5957489B2 - 係留方法 - Google Patents

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Description

本発明は、係留方法に関する。
従来、海域等の水域で浮遊する物体(以下「浮体」という。)を索や鎖により水底に繋ぎ止める係留方法として、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、海洋構造物の上部を、ケーブルを介して海底に設置したアンカーに繋ぎ止めたものである。
特開昭63−197712号公報
しかしながら特許文献1では、浮体の係留作業を容易に行うことについて改善の余地がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、浮体の係留作業を容易に行うことを目的とする。
前記課題の解決手段として、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る係留方法は、係留部材を介して水域で浮体を係留する係留方法であって、前記係留部材として、前記浮体に一端が接続可能な係留索と、前記係留索の他端又は前記係留索の前記一端と前記他端との間に取り付けられると共に、内部に収容空間を有する収容部材とを有し、前記係留部材を前記浮体の係留位置まで搬送する搬送工程と、前記係留位置で、前記収容部材の前記収容空間の少なくとも一部に第一重量物を収容する第一収容工程と、前記第一収容工程の後に、前記係留位置で、前記係留索の前記一端を前記浮体に接続する接続工程と、前記接続工程の後に、前記係留位置で、前記第一重量物に対する追加又は前記第一重量物の少なくとも一部との入替えにより、前記収容部材の前記収容空間に第二重量物を収容する第二収容工程とを含むことを特徴とする。
この場合、接続工程の後の第二収容工程では、係留位置で、第一重量物に対する追加又は第一重量物の少なくとも一部との入替えにより、収容部材の収容空間に第二重量物を収容するので、第二収容工程の前は係留索の浮体への接続作業を容易に行うことができ、第二収容工程の際は収容部材を本格的に重くすることができる。
前記搬送工程では、前記収容空間に空気を充填した状態で前記係留部材を搬送してもよい。
この場合、収容部材の収容空間に重量物を入れる場合と比較して、収容部材が軽くなる。
ところで、水域に浮体を係留する場合、陸上等で製作した係留部材の収容空間に予め重量物を収容して係留位置まで搬送することも考えられる。しかしこの場合、係留部材の収容空間に重量物が収容されるので、収容部材の浮遊曳航が困難となる。これに対し、この方法によれば、収容部材の収容空間に空気が充填されるので、収容部材の浮遊曳航が容易となる。
前記第一重量物及び前記第二重量物の少なくとも一方は、流動性を有してもよい。
ところで、第一重量物及び第二重量物として、砕石等の固形物を用いることも考えらえる。しかしこの場合、砕石の搬送にはグラブ等の設備を要すると共に多くの作業時間がかかる可能性がある。これに対し、この方法によれば、第一重量物及び前記第二重量物の少なくとも一方が流動性を有するので、グラブ等の設備を要せず、又、多くの作業時間をかけなくて済む。
前記第二収容工程では、前記第二重量物として、前記第一収容工程における第一重量物と同じものを用いてもよい。
前記第一重量物及び前記第二重量物として、前記水域における水を用いてもよい。
前記係留部材として、前記係留索の他端又は前記収容部材に取り付けられ、且つ、前記水域の底に配置されると共に、内部に充填空間を有する錘部材を更に用いてもよい。
前記接続工程の前に、前記係留索の前記一端を前記水域の水面に浮かすブイ取付工程を有してもよい。
前記収容部材として、前記係留索の前記他端に取り付けられる筒部材を用いてもよい。
前記前記収容部材として、前記係留索の前記一端と前記他端との間に取り付けられる駒部材を用いてもよい。
前記係留索の前記一端と前記他端との間に、複数の前記駒部材を所定の間隔を空けて配置してもよい。
前記係留部材として、前記浮体の第一接続部に接続される第一係留部材と、前記浮体において前記第一接続部とは異なる位置に配置される第二接続部に接続される第二係留部材とを用いてもよい。
この場合、第一係留部材及び第二係留部材ごとに重量物の重量を調整することができ、係留索及び収容部材を異ならせることなく、各係留部材に適した張力とすることができる。
又、係留部材を複数(例えば三つ)配置した場合には、回収工程等において三つのうち一つを取り換える際に残りの二つを適宜重くすることができる。
本発明の第1参考例に係る係留部材は、水域で浮体を係留する係留部材であって、前記浮体に一端が接続可能な係留索と、前記係留索の他端又は前記係留索の前記一端と前記他端との間に取り付けられると共に、内部に収容空間を有する収容部材とを備え、前記収容部材の前記収容空間には流動性を有する重量物が収容されることを特徴とする。
ところで、重量物として、砕石等の固形物やコンクリート等の固化材料を用いることも考えらえる。しかし砕石を用いた場合、砕石の搬送にはグラブ等の設備を要すると共に多くの作業時間がかかる可能性がある。一方コンクリートを用いた場合、コンクリートは収容作業時には流動性を有しても、収容作業後には固化するので、固化したコンクリートの回収作業に多くの時間がかかる可能性がある。これに対し、この構成によれば、重量物が流動性を有するので、グラブ等の設備を要せず、又、多くの作業時間をかけなくて済む。
又、収容部材から重量物を取り除く、即ち収容部材の収容空間に空気を充填することにより収容部材が軽くなる。
又、収容部材の収容空間に空気が充填されれば、収容部材の浮遊曳航が容易となる。
尚、収容空間への空気の充填は、(1)収容空間に圧縮空気を入れて重量物を排出したり、(2)重量物を吸引して空気を自然に入れたり、(3)前記(1)及び前記(2)の両方で行ったりすることができる。
本発明の第2参考例に係る回収方法は、前記係留部材を回収する回収方法であって、前記収容部材の前記収容空間から前記重量物を回収する第一回収工程と、前記第一回収工程の後に、前記収容部材を回収する第二回収工程とを含むことを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、第二収容工程の前は係留索の浮体への接続作業を容易に行うことができ、第二収容工程の際は収容部材を本格的に重くすることができるため、浮体の係留作業を容易に行うことができる。
請求項2に記載した発明によれば、収容部材の収容空間に重量物を入れる場合と比較して、収容部材が軽くなるため、係留部材の搬送作業を容易に行うことができると共に、収容部材の収容空間に空気が充填されるので、収容部材の浮遊曳航が容易となり、係留部材の浮遊曳航を容易に行うことができる。
請求項3に記載した発明によれば、第一収容工程及び第二収容工程の少なくとも一方における筒部材の収容空間への重量物の収容作業を容易に行うことができる。
請求項4に記載した発明によれば、各工程で異なる重量物を用いる場合と比較して、第二収容工程における第二重量物の収容作業を容易に行うことができる。
請求項5に記載した発明によれば、水域外の水を別個に用意する場合と比較して、第一収容工程及び第二収容工程における重量物の収容作業を容易に行うことができる。
請求項6に記載した発明によれば、錘部材への重量物の充填作業を容易に行うことができる。
請求項7に記載した発明によれば、係留索の一端が水中に沈むことを抑制することができ、係留索の浮体への接続作業を容易に行うことができる。
請求項8に記載した発明によれば、浮体の係留作業を簡単な構成で容易に行うことができる。又、筒部材に収容する重量物の種類、比重、量、重量物と空気の容積比等を調整することで、収容部材の重量調整及び係留索の張力調整を容易に行うことができる。
請求項9に記載した発明によれば、浮体の係留作業を簡単な構成で容易に行うことができる。
請求項10に記載した発明によれば、複数の駒部材ごとに第一重量物及び第二重量物を収容することができ、収容部材の重量調整及び係留索の張力調整を容易に行うことができる。
請求項11に記載した発明によれば、各係留部材に適した張力とすることができるので、係留索の長さを異ならせて張力を調整する場合と比較して、係留索の張力を容易に調整することができる。又、各係留部材において重量物の種類(比重)及び量さえ変更すれば、各係留部材において係留索及び収容部材は同じであっても、各係留部材ごとに多様な特性を持たせることができる。又、係留部材を複数(例えば三つ)配置した場合には、回収工程等において三つのうち一つを取り換える際に残りの二つを適宜重くすることができ、回収作業が容易となる。
第1参考例に係る発明によれば、重量物が流動性を有するので、グラブ等の設備を要せず、又、多くの作業時間をかけなくて済むため、重量物の収容作業及び回収作業を容易に行うことができる。又、収容部材から重量物を取り除く、即ち収容部材の収容空間に空気を充填することにより収容部材が軽くなるため、係留部材の搬送作業を容易に行うことができる。又、収容部材の収容空間に空気が充填されれば、収容部材の浮遊曳航が容易となるため、係留部材の浮遊曳航を容易に行うことができる。
第2参考例に係る発明によれば、第一回収工程において収容部材から重量物を取り除いた後、第二回収工程において収容部材を回収するので、収容部材を容易に回収することができる。
本発明の第一実施形態に係る係留部材の搬送工程の説明図である。 図1に続く、シンカー注水工程の説明図である。 図2に続く、シリンダ注水工程(第一収容工程)の説明図である。 図3に続く、前記係留部材の吊り降ろし工程の説明図である。 図4に続く、シンカー着底状態の説明図である。 図5に続く、前記係留部材の係留索の一端へのブイ取付工程の説明図である。 図6に続く、前記錘部材への高比重液体注入工程の説明図である。 図7に続く、前記係留部材の仮置状態の説明図である。 図8に続く、前記浮体の到着状態の説明図である。 図9に続く、係留索接続工程の説明図である。 図10に続く、係留索展設工程の説明図である。 図11に続く、係留索巻上げ工程の説明図である。 図12に続く、シリンダ充填工程及び前記筒部材への高比重液体注入工程(第二収容工程)の説明図である。 図13に続く、ホース巻取工程及びROV回収工程の説明図である。 図14に続く、前記浮体の係留状態の説明図である。 本発明の第二実施形態に係る係留部材の駒部材の図である。 本発明の第二実施形態に係る係留部材の搬送工程の説明図である。 図17に続く、コネクタ端子接続工程、前記係留部材の錘部材の蓋部へのワイヤー接続工程、及び前記錘部材へのホース連結工程の説明図である。 図18に続く、シンカー注水工程及び前記錘部材の吊り降ろし工程の説明図である。 図19に続く、前記駒部材の投下工程の説明図である。 図20に続く、駒部材注水工程(第一収容工程)の説明図である。 図21に続く、シンカー着底状態、前記係留部材の係留索の一端へのブイ取付工程、及び前記錘部材への高比重液体注入工程の説明図である。 図22に続く、前記係留部材の仮置状態の説明図である。 図23に続く、前記浮体の到着状態の説明図である。 図24に続く、係留索接続工程の説明図である。 図25に続く、係留索展設工程の説明図である。 図26に続く、係留索巻上げ工程の説明図である。 図27に続く、前記駒部材への高比重液体注入工程(第二収容工程)の説明図である。 図28に続く、ホース巻取工程の説明図である。 図29に続く、ROV回収工程の説明図である。 図30に続く、前記浮体の係留状態の説明図である。 本発明の第三実施形態に係る係留部材の搬送工程の説明図である。 図32に続く、シンカー注水工程の説明図である。 図33に続く、駒部材注水工程(第一収容工程)及び前記錘部材の吊り降ろし工程の説明図である。 図34に続く、シンカー着底状態及び前記錘部材への高比重液体注入工程の説明図である。 図35に続く、前記係留部材の係留索の一端へのブイ取付工程、及び前記係留部材の仮置状態の説明図である。 図36に続く、前記浮体の到着状態の説明図である。 図37に続く、係留索接続工程の説明図である。 図38に続く、係留索展設工程の説明図である。 図39に続く、係留索巻上げ工程の説明図である。 図40に続く、前記各駒部材への高比重液体注入工程(第二収容工程)の説明図である。 図41に続く、ROV回収工程の説明図である。 図42に続く、前記浮体の係留状態の説明図である。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る係留部材1の搬送工程の説明図である。
図1に示すように、係留部材1は、係留索10と、筒部材20(収容部材)と、錘部材30とを備える。係留部材1は、沖合において予め定められた係留位置P(図2参照)で、水上風力発電装置等の浮体80(図9参照)を係留する。
尚、本実施形態では、浮体80は海域に設置されるが、湖沼や河川等の他の水域に設置されてもよい。即ち、係留位置Pは、浮体80の設置場所に応じて、湖沼や河川等の他の水域に設定されてもよい。
係留索10は、柔軟に曲げることが可能なロープやチェーン等の線状部材により形成される。係留索10の一端10aは、浮体80(図9参照)に接続可能とされる。係留索10の他端10bは、筒部材20に取り付けられる。
筒部材20は、内部に収容空間20sを有するシリンダ状の部材である。例えば、筒部材20は、鋼製等の剛部材により形成される。筒部材20の一端20aには、係留索10の他端10bが取り付けられる第一係止部21が設けられる。筒部材20の他端20bには、錘部材30が取り付けられる第二係止部22が設けられる。図示はしないが、筒部材20には、収容空間20sに水等の注入・排出が可能な孔が形成されると共に、この孔を塞ぐバルブ等の閉塞手段が設けられる。
錘部材30は、内部に充填空間30sを有する直方体状の部材である。例えば、錘部材30は、鋼製等の剛部材により形成される。錘部材30の一面30aには、筒部材20の第二係止部22が係止されるヒンジ部31が設けられる。図示はしないが、錘部材30には、充填空間30sに水等の注入・排出が可能な孔が形成されると共に、この孔を塞ぐバルブ等の閉塞手段が設けられる。
尚、錘部材30の形状は直方体状に限らず、種々の形状を採用することができる。
尚、第二係止部22は、ヒンジ部31に係止された状態で、ヒンジ部31に対して固定可能とされると共に、前記固定を解除することでヒンジ部31に対して回動可能とされる。これにより、第二係止部22がヒンジ部31に係止された状態で、筒部材20の姿勢(筒部材20の錘部材30に対する傾き)が調整可能とされる。
錘部材30は、海底2c(図5参照)に配置されることにより、浮体80を係留位置P(図9参照)にとどめる。錘部材30は、自身の重さによって抵抗力を生じる「シンカー」として機能する。尚、錘部材30に替えて、爪等が海底2cに刺さることで抵抗力(把駐力)を生じる「アンカー」を用いてもよい。例えば、アンカーとしては、杭式やサクション式等の方式がある。
以下、本実施形態に係る係留方法について図1〜図15を参照して説明する。
本実施形態に係る係留方法は、係留部材1を浮体80の係留位置P(図2参照)まで搬送する搬送工程と、係留位置Pで筒部材20の収容空間20sの一部に第一重量物としての低比重液体(海水5、図3参照)を収容する第一収容工程と、係留索10の一端10aを浮体80に接続する接続工程と、前記海水5が充填された筒部材20の収容空間20sに前記海水5と共に第二重量物としての高比重液体6(図14参照)を収容する第二収容工程とを含む。
尚、高比重液体6は、低比重液体としての海水5よりも大きい比重を有する液体バラストである。例えば、高比重液体6としては、掘削泥水(比重略2)を用いてもよいし、高比重の粉末と水との混合物等を用いてもよい。高比重液体6の比重の値は、例えば海水5の比重よりも大きい範囲で適宜設定することができる。
図1に示すように、係留部材1の搬送工程では、筒部材20の収容空間20s及び錘部材30の充填空間30sに空気3を充填した状態で係留部材1を搬送する。即ち、筒部材20の収容空間20s及び錘部材30の充填空間30sには、海水等の重量物が収容されていない。
この搬送工程では、例えば二台の曳船(主曳船50及び補助曳船60)により係留部材1を搬送する。
主曳船50の船体51には、ウィンチ59、ガイドローラローラ53、ポンプ54及び操縦部52が設けられる。
ウィンチ59、ポンプ54及び操縦部52は、船体51上に船首側からこの順に配置される。ウィンチ59は、ロープ55の巻取・引出しが可能な設備である。ガイドローラ53は、船体51の船尾に配置される。ガイドローラ53は、ウィンチ59による前記巻取・引出しの際にロープ55を案内する。
主曳船50のウィンチ59にはロープ55の一端が取り付けられ、錘部材30にはロープ55の他端が取り付けられる。ウィンチ59には、ロープ55の一端側からロープ55が所定の量だけ巻回されている。主曳船50は、ロープ55を牽引して錘部材30を先頭に係留部材1を曳航する。係留部材1において筒部材20の収容空間20s及び錘部材30の充填空間30sには空気3が充填されるため、係留部材1の曳航は浮力を利用した浮遊曳航とされる。
補助曳船60の船体61には、操縦部62、ウィンチ(不図示)及びガイドローラ63が設けられる。
ガイドローラ63は、船体61の船尾に配置される。ガイドローラ63は、ウィンチ(不図示)による前記巻取・引出しの際に係留索10を案内したりロープ65を案内したりする。
補助曳船60のウィンチ(不図示)には係留索10の一端10a及びロープ65の一端が取り付けられ、筒部材20の第一係止部21には係留索10の他端10b及びロープ65の他端が取り付けられる。ウィンチ(不図示)には、係留索10の一端10a側から係留索10が所定の量だけ巻回されると共に、ロープ65の一端側からロープ65が所定の量だけ巻回されている。補助曳船60は、主曳船50の後に続いて係留部材1を曳航し、主曳船50による曳航を補助する。
主曳船50及び補助曳船60による曳航により、係留部材1を係留位置P(図2参照)に配置する。
図2は、図1に続く、シンカー注水工程の説明図である。尚、図2以降の図面では、便宜上、ウィンチ59の図示を省略する。
図2に示すように、シンカー注水工程では、係留位置Pで、錘部材30の充填空間30sに海水5を注入する。具体的に、シンカー注水工程では、係留位置Pで、ダイバー4により、錘部材30のバルブ(不図示)を開け、孔(不図示)から充填空間30sに海水5を注入する。充填空間30sに海水5が充填され、ウィンチ(不図示)からロープ55が引き出されると、錘部材30は海中2bに徐々に沈降していく。
尚、錘部材30のバルブ(不図示)の開放は、後述するROV56(図4参照)等の遠隔操作で行ってもよい。
図2において、筒部材20は、第一係止部21側ほど上方に位置するように海面2aに対して傾斜した姿勢とされる。
図3は、図2に続く、シリンダ注水工程(第一収容工程)の説明図である。
図3に示すように、シリンダ注水工程では、係留位置Pで、筒部材20の収容空間20sに第一重量物としての海水5を部分的に注入する。具体的に、シリンダ注水工程では、係留位置Pで、筒部材20のバルブ(不図示)を開け、孔(不図示)から収容空間20sの一部に海水5を注入する。収容空間20sの一部に海水5が収容され、ウィンチ(不図示)からロープ55が引き出されると、錘部材30はシンカー注水工程時よりも更に下方に沈降していく。
尚、シリンダ注水工程では、海水5に限らず、シリンダ注水工程後にも流動性を有する重量物を用いてもよい。
図3において、筒部材20は、錘部材30の一面30aに対して略垂直、且つ、海面2aに対して略垂直な姿勢とされる。
尚、このシリンダ注水工程では、補助曳船60の船首が主曳船50とは反対側を向き、補助曳船60の船尾が主曳船50の側を向く。又、ロープ65は第一係止部21から取り外され、ウィンチ(不図示)に巻き取られる。即ち、係留索10のみが第一係止部21に取り付けられる。
図4は、図3に続く、係留部材1の吊り降ろし工程の説明図である。
図4に示すように、この吊り降ろし工程では、係留位置Pで、係留索10により係留部材1を吊り降ろす。具体的に、この吊り降ろし工程では、係留位置Pで、補助曳船60のウィンチ(不図示)から係留索10をガイドローラ63で案内しつつ引き出し、且つ、ウィンチ(不図示)からの係留索10の引出しと共に、ウィンチ(不図示)からのロープ65の引出しを行う。この吊り降ろし工程では、収容空間20sの一部への海水5の注入を継続する。すると、錘部材30はシリンダ注水工程時よりも更に下方に沈降していく。
図4において、筒部材20は、海中2bに沈み、錘部材30の一面30aに対して略垂直、且つ、海面2aに対して略垂直な姿勢とされる。
この吊り降ろし工程では、主曳船50からケーブル57を介してROV56(Remotely operated vehicle)を海中2bに送り出す。ROV56は、遠隔操作で動く水中探査機である。ROV56は、マニピュレータ56a等を備える。
マニピュレータ56aは、ロボットアーム等の操作子で所定の作業を実行する。ROV56は、係留部材1が沈降していく様子を映像データとして主曳船50に送信する。尚、吊り降ろし工程では、収容空間20sに海水5が所定量だけ注入された後、マニピュレータ56aによりバルブ(不図示)を閉じる。
図5は、図4に続く、シンカー着底状態の説明図である。
前記吊り降ろし工程により、係留位置Pで、錘部材30の沈降を継続すると、図5に示すように、錘部材30が海底2cに到達し、シンカー着底状態となる。シンカー着底状態では、錘部材30の他面30bが海底2cに接する。
このシンカー着底状態では、ROV56を錘部材30の近傍に配置する。ロープ55はマニピュレータ56aにより錘部材30から取り外され、ウィンチ(不図示)により巻き取られる。
尚、図5において、筒部材20は、錘部材30の一面30aに対して略垂直、且つ、海底2cに対して略垂直な姿勢とされる。
図6は、図5に続く、係留部材1の係留索10の一端10aへのブイ取付工程の説明図である。
図6に示すように、ブイ取付工程では、係留体10の一端10aにブイ11を離脱可能に取り付け、ブイ11を海面2aに浮かす。前記ブイ取付工程が完了すると、補助曳船60は係留位置Pから退く。
図7は、図6に続く、錘部材30への高比重液体注入工程の説明図である。尚、図7において、符号Vは高比重液体6の注入方向を示す。
図7に示すように、この高比重液体注入工程では、係留位置Pで、錘部材30の充填空間30sに高比重液体6を注入する。具体的に、この高比重液体注入工程では、錘部材30の孔(不図示)にホース58を連結し、ポンプ54によりホース58を介して錘部材30の充填空間30sに高比重液体6を注入する。高比重液体6を充填空間30sに注入する際には、適宜、充填空間30sに充填された海水5を前記孔から排出させる。
尚、高比重液体注入工程では、高比重液体注入工程後にも流動性を有する重量物を用いることが好ましい。
この高比重液体注入工程において、錘部材30の充填空間30sに高比重液体6を注入すると、錘部材30とその内部収容物とを足し合わせた総重量は高比重液体注入工程前よりも重くなる。
尚、図7において、筒部材20は、収容空間20sの一部に収容された海水5と、収容空間20sの残りの一部に収容された空気3とにより、略自立とされる。
この高比重液体注入工程の後には、ROV56を錘部材30の近傍に配置し、ホース58をマニピュレータ56aにより錘部材30から取り外してウィンチ(不図示)により巻き取る(ホース巻取工程)。その後、ケーブル57を巻き取ると共にROV56を回収する(ROV回収工程)。前記ROV回収工程が完了すると、主曳船50は係留位置Pから退く。
図8は、図7に続く、係留部材1の仮置状態の説明図である。
前記ROV回収工程により、主曳船50にROV56が回収されると、図8に示すように、係留部材1で浮体80(図9参照)を係留する前の係留部材1を仮置した仮置状態となる。
図9は、図8に続く、浮体80の到着状態の説明図である。尚、図9においては、便宜上、浮体80の外形を矩形とするが、浮体80の外形は種々の形状とすることができる。
前記仮置状態において、係留位置Pに、例えば二台の曳船(主曳船50及び補助曳船60)により浮体80が搬送されると、図9に示すように、係留部材1の係留対象となる浮体80が係留位置Pに到着した到着状態となる。
尚、浮体80を曳航する浮体搬送工程では、主曳船50のウィンチ(不図示)にはロープ55の一端が取り付けられ、浮体80の一側面80aにはロープ55の他端が取り付けられる。ウィンチ(不図示)には、ロープ55の一端側からロープ55が所定の量だけ巻回されている。主曳船50は、ロープ55を牽引して浮体80を曳航する。
一方、補助曳船60のウィンチ(不図示)にはロープ65の一端が取り付けられ、浮体80の他側面80bにはロープ65の他端が取り付けられる。ウィンチ(不図示)には、ロープ65の一端側からロープ65が所定の量だけ巻回されている。補助曳船60は、主曳船50の後に続いて浮体80を曳航し、主曳船50による曳航を補助する。
主曳船50及び補助曳船60による曳航により、浮体80は係留位置Pに配置される。前記到着状態で、浮体80は、一側面80a及び他側面80bが海面2aに対して垂直な姿勢とされる。この到着状態で、主曳船50及び補助曳船60は係留位置Pにとどまる。
浮体80には、係留部材10の引き込み用のロープ81,82が配置される。浮体80の内部には、ロープ81,82の巻取・引出しが可能なウィンチ(不図示)が配置される。このウィンチにはロープ81,82の一端が取り付けられる。浮体80の上部の一側面80aには、ロープ81の他端81a(第一接続部)が離脱可能に取り付けられる。浮体80の上部の他側面80bには、ロープ82の他端82a(第二接続部)が離脱可能に取り付けられる。前記ウィンチには、ロープ81,82の一端側からロープ81,82が所定の量だけ巻回されている。
尚、ロープ81,82を係留部材10の引き込み目的として用いることに限らない。例えば、ロープ81,82を係留部材10の一部とし、係留部材10の長さ調整目的として用いてもよい。
図10は、図9に続く、係留索接続工程の説明図である。尚、図10においては、便宜上、主曳船50及び補助曳船60の図示を省略する(図11から図14においても同様)。
図10に示すように、係留索接続工程では、係留索10の一端10aを浮体80に配置されるロープ81の他端81aに接続する。具体的に、係留索接続工程では、作業船70を係留位置Pに配置し、作業船70を用いて前記接続を行う。作業船70の船体71には、操縦部72、ウィンチ(不図示)及びガイドローラ73が設けられる。
この係留索接続工程では、先ず、作業船70の船体71上にブイ11を引き上げる。次に、係留索10の一端10aからブイ11を外す。又、浮体80からロープ81の他端81aを離脱する。そして、離脱したロープ81の他端81aを係留索10の一端10aに接続する。
図11は、図10に続く、係留索展設工程の説明図である。尚、図11において、符号Gは前記係留索10の放り出し方向、符号Kは前記ロープ81の巻取方向を示す。
図11に示すように、係留索展設工程では、ロープ81を巻き取りながら、ロープ81の他端81aに接続された係留索10を作業船70から海中2bに降ろす。これにより、係留索10は、ロープ81と共に海中2bに沈降し、第一係止部21と浮体80の下部との間で下方に凸に湾曲するようにたわむ。
図12は、図11に続く、係留索巻上げ工程の説明図である。尚、図12において、符号Uは係留索10の巻上げ方向を示す。
図12に示すように、係留索巻上げ工程では、係留索10の一端10aに接続されたロープ81を巻き取る。具体的に、係留索巻上げ工程では、ロープ81の他端81aが係留索10の一端10aに接続された状態で、浮体80に設けられるウィンチ(不図示)によりロープ81を巻き取り、係留索10を巻き上げる。これにより、係留索10は、第一係止部21を起点として浮体80側ほど上方に位置するように緩やかに湾曲してたわむ。
図13は、図12に続く、シリンダ充填工程及び筒部材20への高比重液体注入工程(第二収容工程)の説明図である。
図13に示すように、シリンダ充填工程では、筒部材20の収容空間20sの残りの一部に海水5を充填する。具体的に、シリンダ充填工程では、作業船70からケーブル77を介してROV76を海中2bに送り出してROV76を筒部材20のバルブ(不図示)の近傍に配置する。次に、マニピュレータ76aにより、筒部材20のバルブ(不図示)を開け、孔(不図示)から収容空間20sの残りの一部に海水5を注入し、収容空間20sを海水5で充填する。
高比重液体注入工程では、海水5が充填された筒部材20の収容空間20sに前記海水5と共に第二重量物としての高比重液体6(図14参照)を注入する。具体的に、この高比重液体注入工程では、筒部材20の孔(不図示)にホース78を連結し、ポンプ74によりホース78を介して筒部材20の収容空間20sに高比重液体6(図14参照)を注入する。高比重液体6を収容空間20sに注入する際には、適宜、収容空間20sに充填された海水5を前記孔から排出させる。即ち、高比重液体注入工程では、海水5に対する追加又は海水5の少なくとも一部との入替えにより、筒部材20の収容空間20sに高比重液体6(第二重量物)を収容する。
尚、高比重液体6等の注入孔(不図示)は筒部材10の下側に配置され、海水5等の排出孔(不図示)は筒部材10の上側に配置される。
又、高比重液体注入工程では、高比重液体注入工程後にも流動性を有する重量物を用いることが好ましい。
この高比重液体注入工程において、筒部材20の収容空間20sに高比重液体6を注入すると、筒部材20とその内部収容物とを足し合わせた総重量は高比重液体注入工程前よりも重くなる。
尚、図13において、筒部材20は、第二係止部22を起点として、第一係止部21側ほど浮体80寄りに(図13の紙面右方に)位置するように錘部材30の一面30aに対して高比重液体注入工程前よりも倒れる側に傾斜した姿勢とされる。これにより、係留索10には所定の張力が付与される。
一方、浮体80の他側面80b側にも係留部材1A(第二係留部材)を接続する。この係留部材1Aの接続は、前記係留部材1(第一係留部材)の前記係留索接続工程と同様に行う。この係留部材1Aの係留索10は、第一係止部21を起点として浮体80側ほど上方に位置するように緩やかに湾曲してたわむ。
尚、この係留部材1Aは、前記係留索展設工程、前記係留索巻上げ工程、前記シリンダ充填工程、前記高比重液体注入工程においても前記係留部材1と同様に行う。この係留部材1Aの筒部材20は、第二係止部22を起点として、第一係止部21側ほど浮体80寄りに(図14の紙面左方に)位置するように錘部材30の一面30aに対して傾斜した姿勢とされる。
尚、図13では、二つの係留部材1,1Aを図示しているが、係留部材の設置数は二つに限らず、三つ以上の複数であってもよい。
図14は、図13に続く、ホース巻取工程及びROV回収工程の説明図である。
図14に示すように、ホース巻取工程では、ROV76を筒部材20の近傍に配置し、ホース78をマニピュレータ76aにより筒部材20から取り外してウィンチ(不図示)により巻き取る。ROV回収工程では、ホース巻取工程の後、ウィンチ(不図示)によりケーブル77を巻き取ると共にROV76を回収する。前記ROV回収工程が完了すると、作業船70は係留位置Pから退く。又、図示しない主曳船50及び補助曳船60も係留位置Pから退く。
図15は、図14に続く、浮体80の係留状態の説明図である。
以上の工程を経ることにより、図15に示すように、浮体80が係留部材1,1Aにより係留された係留状態となる。係留状態では、各係留部材1,1Aの係留索10に一定の張力が作用するため、浮体80は係留位置Pに安定して配置される。
以上説明したように、上記実施形態は、係留部材1を介して沖合で浮体80を係留する係留方法であって、係留部材1として、浮体80に一端10aが接続可能な係留索10と、係留索10の他端10bに取り付けられると共に、内部に収容空間20sを有する筒部材20とを有し、この係留部材1を浮体80の係留位置Pまで搬送する搬送工程と、係留位置Pで、筒部材20の収容空間20sの一部に海水5(第一重量物)を注入するシリンダ注水工程(第一収容工程)と、シリンダ注水工程の後に、係留位置Pで、係留索10の一端10aを浮体80に接続する接続工程と、接続工程の後に、係留位置Pで、海水5に対する追加又は海水5の少なくとも一部との入替えにより、筒部材20の収容空間20sに高比重液体6(第二重量物)を収容する高比重液体注入工程(第二収容工程)とを含む。
この方法によれば、係留位置Pにおける接続工程の後の高比重液体注入工程において、海水5に対する追加又は海水5の少なくとも一部との入替えにより、筒部材20の収容空間20sに高比重液体6を収容するので、高比重液体注入工程の前は係留索10の浮体80への接続作業を容易に行うことができ、高比重液体注入工程の後は筒部材20を本格的に重くすることができる。従って、浮体80の係留作業を容易に行うことができる。
又、上記実施形態では、搬送工程において筒部材20の収容空間20sに空気3を充填した状態で係留部材1を搬送することで、筒部材20の収容空間20sに重量物を入れる場合と比較して、筒部材20が軽くなる。そのため、係留部材1の搬送作業を容易に行うことができる。
ところで、水域に浮体を係留する場合、陸上等で製作した係留部材の収容空間に予め重量物を収容して係留位置まで搬送することも考えられる。しかしこの場合、係留部材の収容空間に重量物が収容されるので、収容部材の浮遊曳航が困難となる。これに対し、この方法によれば、筒部材20の収容空間20sに空気3が充填されるので、筒部材20の浮遊曳航が容易となる。従って、係留部材1の浮遊曳航を容易に行うことができる。
ところで、第一重量物及び第二重量物として、砕石等の固形物を用いることも考えらえる。しかしこの場合、砕石の搬送にはグラブ等の設備を要すると共に多くの作業時間がかかる可能性がある。これに対し、上記実施形態では、第一重量物及び第二重量物が海水5であり流動性を有することで、グラブ等の設備を要せず、又、多くの作業時間をかけなくて済む。従って、シリンダ注水工程及び高比重液体注入工程における筒部材20の収容空間20sへの重量物の収容作業を容易に行うことができる。
又、上記実施形態では、係留部材1として、係留索10の他端10bに取り付けられ、且つ、海底2cに配置されると共に、内部に充填空間30sを有する錘部材30を更に用いることで、錘部材30への重量物の充填作業を容易に行うことができる。
又、搬送工程において錘部材30の充填空間30sに空気3を充填した状態で係留部材1を搬送することで、錘部材30の充填空間30sに重量物を入れる場合と比較して、錘部材30が軽くなる。そのため、係留部材1の搬送作業を容易に行うことができる。又、錘部材30の充填空間30sに空気3が充填されるので、錘部材30の浮遊曳航が容易となる。従って、係留部材1の浮遊曳航を容易に行うことができる。
又、上記実施形態では、接続工程の前に、係留索10の一端10aを海面2aに浮かすブイ取付工程を有することで、係留索10の一端10aが海中2bに沈むことを抑制することができ、係留索10の一端10aの浮体80への接続作業を容易に行うことができる。
尚、本実施形態では、筒部材20の収容空間20sの一部に海水5が収容されるので、係留索10の一端10aが海中2bに沈むことを抑制しつつ、ブイ11を小型化できる。一方、ブイ11を大型化する場合には、筒部材20の収容空間20sに海水5が収容されても、係留索10の一端10aが海中2bに沈むことを抑制することができる。
又、上記実施形態では、収容部材として、係留索10の他端10bに取り付けられる筒部材20を用いることで、浮体80の係留作業を簡単な構成で容易に行うことができる。又、筒部材20に収容する重量物の種類、比重、量、重量物と空気の容積比等を調整することで、収容部材の重量調整及び係留索の張力調整を容易に行うことができる。
又、上記実施形態では、係留部材として、浮体80のロープ81に接続される係留部材1と、浮体80においてロープ81とは異なる位置に配置されるロープ82に接続される係留部材1Aとを用いることで、各係留部材1,1Aごとに重量物の重量を調整することができ、係留索10及び筒部材20を異ならせることなく、各係留部材1,1Aに適した張力とすることができる。従って、係留索10の長さを異ならせて張力を調整する場合と比較して、係留索10の張力を容易に調整することができる。
又、各係留部材1,1Aにおいて重量物の種類(比重)及び量さえ変更すれば、各係留部材1,1Aにおいて係留索10及び筒部材20は同じであっても、各係留部材1,1Aごとに多様な特性を持たせることができる。
又、係留部材1を複数(例えば三つ)配置した場合には、回収工程等において三つのうち一つを取り換える際に残りの二つを適宜重くすることができ、回収作業が容易となる。
又、上記実施形態は、沖合で浮体80を係留する係留部材1であって、浮体80に一端10aが接続可能な係留索10と、係留索10の他端10bに取り付けられると共に、内部に収容空間20sを有する筒部材20とを備え、筒部材20の収容空間20sには流動性を有する重量物(海水5及び高比重液体6の少なくとも一つ)が収容される。
ところで、重量物として、砕石等の固形物やコンクリート等の固化材料を用いることも考えらえる。しかし砕石を用いた場合、砕石の搬送にはグラブ等の設備を要すると共に多くの作業時間がかかる可能性がある。一方コンクリートを用いた場合、コンクリートは収容作業時には流動性を有しても、収容作業後には固化するので、固化したコンクリートの回収作業に多くの時間がかかる可能性がある。これに対し、この構成によれば、重量物(海水5及び高比重液体6の少なくとも一つ)が流動性を有するので、グラブ等の設備を要せず、又、多くの作業時間をかけなくて済む。従って、重量物の収容作業及び回収作業を容易に行うことができる。
又、筒部材20から前記重量物を取り除く、即ち筒部材20の収容空間20sに空気を充填することにより筒部材20が軽くなる。そのため、係留部材1の搬送作業を容易に行うことができる。
又、筒部材20の収容空間20sに空気3が充填されれば、筒部材20の浮遊曳航が容易となる。従って、係留部材1の浮遊曳航を容易に行うことができる。
尚、収容空間20sへの空気3の充填は、(1)収容空間20sに圧縮空気を入れて重量物を排出したり、(2)重量物を吸引して空気を自然に入れたり、(3)前記(1)及び前記(2)の両方で行ったりすることができる。
尚、上記実施形態では、シリンダ充填工程の後に、係留位置Pで、筒部材20の収容空間20sから海水5を排出して、筒部材20を回収する回収工程を更に有していてもよい。この回収工程では、前記シリンダ充填工程とは逆に、筒部材20の収容空間20sから海水5を排出して、筒部材20を軽くして浮上させ、作業船70等により筒部材20を引き上げ回収する。
この方法によれば、筒部材20を簡単に軽くすることができるので、係留部材1の回収作業を容易に行うことができる。
又、上記実施形態では、第二収容工程としての高比重液体注入工程において、第二重量物として高比重液体6を用いる例を説明したが、これに限らない。
例えば、第二収容工程としてのシリンダ充填工程において、第二重量物としてシリンダ注水工程における第一重量物と同じ海水5を用いてもよい。
これにより、各工程で異なる重量物を用いる場合と比較して、第二収容工程としてのシリンダ充填工程における第二重量物の収容作業を容易に行うことができる。
更に、この場合には、第一重量物及び第二重量物として沖合における海水5を用いることで、沖合外の水を別個に用意する場合と比較して、シリンダ注水工程及びシリンダ充填工程における重量物の収容作業を容易に行うことができる。又、別個に水を用意する必要がないので、重量物のコストがかからない。
又、上記実施形態では、第一収容工程において第一重量物として海水を用い、第二収容工程において第二重量物として高比重液体を用いる例を説明したが、これに限らない。例えば、第一収容工程において第一重量物として高比重液体を用い、第二収容工程において第二重量物として第一重量物と同じ高比重液体を用いてもよい。この場合、第二収容工程で第一収容工程と同じ重量物を単に追加することで、第一重量物と第二重量物とを置換するための作業や管理を省くことができ、各工程で異なる重量物を用いる場合と比較して、第二収容工程における第二重量物の収容作業を容易に行うことができる。
又、上記実施形態では係留部材の設置手順について説明したが、係留部材の設置手順とは概ね逆の手順で重量物を回収することで係留部材の撤去が可能となる。即ち、上記実施形態では、係留部材1の係留方法について説明したが、係留部材1の設置後に本発明に係る回収方法を適用してもよい。
本発明の第一実施形態に係る回収方法は、沖合で浮体80を係留する係留部材1を回収する回収方法であって、筒部材20の収容空間20sから前記重量物を回収する第一回収工程と、第一回収工程の後に、前記筒部材20を回収する第二回収工程とを含む。
この方法によれば、第一回収工程において筒部材20から重量物を取り除いた後、第二回収工程において筒部材20を回収するので、筒部材20を容易に回収することができる。
具体的に、上記回収方法は以下の手順で行うことができる。
先ず、係留索10を浮体80から離脱させる(離脱工程)。次に、筒部材20下端の孔(不図示)と作業船70上のポンプ74とをホース78により接続すると共に、筒部材20上端の孔(不図示)と作業船70上のコンプレッサー(不図示)とを他のホース(不図示)により接続する(収容部材とのホース接続工程)。次に、コンプレッサーから筒部材20の収容空間20sに圧縮空気を送給しながら、ポンプ74により重量物(不図示、海水5及び高比重液体6の少なくとも一つ)を作業船70上のタンク(不図示)に回収する。これにより、筒部材20の収容空間20sの重量物は空気と置換され、筒部材20の水中重量が軽くなる。
同様に、錘部材30の下端の孔(不図示)と作業船70上のポンプ74とをホース78により接続すると共に、錘部材30上端の孔(不図示)と作業船70上のコンプレッサー(不図示)とを他のホース(不図示)により接続する(錘部材とのホース接続工程)。次に、コンプレッサーから錘部材30の充填空間30sに圧縮空気を送給しながら、ポンプ74により重量物(海水5及び高比重液体6の少なくとも一つ)を作業船70上のタンク(不図示)に回収する。これにより、錘部材30の充填空間30sの重量物は空気と置換され、錘部材30の水中重量が軽くなる。
これにより、筒部材20と錘部材30とをウィンチ(不図示)等で容易に吊り上げることができる。筒部材20の収容空間20s及び錘部材30の充填空間30sに十分な空気を送給すれば、筒部材20及び錘部材30の水中重量を十分に軽くでき、筒部材20及び錘部材30を海面上へ浮上させることができる。筒部材20及び錘部材30を海面付近又は海面上に浮上させて回収した後、係留部材1を曳船で曳航して港等へ運搬し回収する。
尚、筒部材20の収容空間20s及び錘部材30の充填空間30sから重量物を回収する際、圧縮空気の代わりに周囲の海水を自然注入させながら重量物を回収することもできる。この場合、空気を送給する場合のように筒部材20及び錘部材30を浮上させることはできないが、重量物が充填される場合と比較して筒部材20及び錘部材30の水中重量を軽くでき、筒部材20と錘部材30とを容易に吊り上げることができる。
又、以下の実施形態における駒部材等、筒部材とは異なる形状の収容部材であっても、上記回収方法と同様の手順で回収することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態を、図16〜図31を参照して説明する。尚、第二実施形態においては、第一実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図16は、本発明の第二実施形態に係る係留部材の駒部材220の図である。
図16に示すように、本実施形態に係る係留部材は、筒部材20に替えて駒部材220を備える。駒部材220は、係留索10の一端10a(図22参照)と他端10b(図18参照)との間に取り付けられる。これらの点で、第二実施形態は前述の第一実施形態と相違する。
駒部材220は、内部に収容空間220sを有する筒状の部材である。例えば、駒部材220は、鋼製等の剛部材により形成される。駒部材220の一端220aには、係留索10が係止される第一係止部221が設けられる。駒部材220の他端220bには、係留索10が係止される第二係止部222が設けられる。図示はしないが、駒部材220には、収容空間220sに水等の注入・排出が可能な孔が形成されると共に、この孔を塞ぐバルブ等の閉塞手段が設けられる。
例えば、駒部材20の寸法は、図16に示す長さL1が3m程度、長さL2が2m程度、長さL3が1m程度、長さL4が1m程度とされる。
以下、本実施形態に係る係留方法について図17〜図31を参照して説明する。
本実施形態に係る係留方法は、係留部材201を浮体80の係留位置P(図18参照)まで搬送する搬送工程と、係留位置Pで駒部材220の収容空間220sに第一重量物としての海水5(図21参照)を収容する第一収容工程と、係留索10の一端10aを浮体80に接続する接続工程と、前記海水5が充填された駒部材220の収容空間220sに前記海水5と共に第二重量物としての高比重液体6(図29参照)を収容する第二収容工程とを含む。
図17は、本発明の第二実施形態に係る係留部材201の搬送工程の説明図である。
図17に示すように、係留部材201の搬送工程では、駒部材220の収容空間220s及び錘部材30の充填空間30sに空気3を充填した状態で係留部材201を搬送する。この搬送工程では、例えば一台の曳船(主曳船50のみ)により係留部材201を搬送する。
主曳船50は、係留索10及び駒部材220を船体51上に載せると共に、ロープ55を牽引して錘部材30を曳航することで係留部材201を搬送する。係留部材201において錘部材30の充填空間30sには空気が充填されるため、錘部材30の曳航は浮力を利用した浮遊曳航とされる。
主曳船50による搬送により、係留部材201を係留位置P(図18参照)に配置する。
尚、錘部材30の一面30aには、上方に凸の係止具231aを有する蓋部231が取り付けられる。係止具231aには、柔軟に曲げることが可能な接続索232が取り付けられる。接続索232の一端部(係止具231aとは反対側の端部)には、係留索10の他端10b(図18参照)を接続可能なコネクタ端子232aが設けられる。これにより、接続索232と係留索10との接続・離脱を素早く確実に行うことができる。
又、駒部材220には、駒部材220に浮力を生じさせる複数(例えば本実施形態では二つ)の浮力体225が離脱可能に取り付けられる。尚、駒部材220の浮力調整は、駒部材220の収容空間220sの水量等を調整することで行ってもよい。又、浮力体225が無くてもよい。
図18は、図17に続く、コネクタ端子接続工程、係留部材201の錘部材30の蓋部231へのワイヤー接続工程、及び錘部材30へのホース連結工程の説明図である。
図18に示すように、コネクタ端子接続工程では、係留位置Pで、作業者(不図示)により、係留索10の他端10bをコネクタ端子232aに接続する。
ワイヤー接続工程では、係留位置Pで、作業者(不図示)により、ワイヤー251の分岐端を蓋部231の一端及び他端に接続する。
ホース連結工程では、係留位置Pで、注入ホース252を主曳船50から引き出し、作業者(不図示)により、錘部材30の注入口(不図示)に注入ホース252を連結する。又、同様に、排出ホース253を主曳船50から引き出し、作業者(不図示)により、錘部材30の排出口(不図示)に排出ホース253を連結する。
尚、主曳船50のウィンチ(不図示)には、ワイヤー251及び係留索10が巻取・引出し可能に巻回される。
図19は、図18に続く、シンカー注水工程及び錘部材30の吊り降ろし工程の説明図である。尚、図19において、符号Wは海水の注入方向を示す。
図19に示すように、シンカー注水工程では、係留位置Pで、錘部材30の充填空間30sに海水5を注入する。具体的に、シンカー注水工程では、係留位置Pで、ポンプ54により、注入ホース252を介して錘部材30の注入孔(不図示)から充填空間30sに海水5を充填する。尚、海水注入は自然注水であってもよい。
吊り降ろし工程では、係留位置Pで、係留索10を展張しながらワイヤー251により錘部材30を吊り降ろす。具体的に、この吊り降ろし工程では、係留位置Pで、主曳船50のウィンチ(不図示)から係留索10及びワイヤー251をガイドローラ53で案内しつつ引き出す。充填空間30sに海水5が充填され、ウィンチ(不図示)から係留索10及びワイヤー251が引き出されると、錘部材30は海中2bに徐々に沈降していく。
この吊り降ろし工程では、補助曳船60からケーブル67を介してROV66を海中2bに送り出す。ROV66は、マニピュレータ66a等を備える。この吊り降ろし工程では、ROV66を錘部材30の近傍に配置する。
図20は、図19に続く、駒部材220の投下工程の説明図である。
図20に示すように、この投下工程では、係留位置Pで、駒部材220を海面2aに向けて投下する。係留部材201において駒部材220の収容空間220sには空気3が充填されるため、駒部材220は海面2aに浮く。
この投下工程では、ウィンチ(不図示)からの係留索10及びワイヤー251の引出しを継続する。すると、錘部材30は前記吊り降ろし工程時よりも更に下方に沈降していく。
図21は、図20に続く、駒部材注水工程(第一収容工程)の説明図である。
図21に示すように、駒部材注水工程では、係留位置Pで、駒部材220の収容空間220sに第一重量物としての海水5を注入する。具体的に、駒部材注水工程では、係留位置Pで、予め駒部材220のバルブ(不図示)を開けておき、孔(不図示)から収容空間220sに海水5を注入する。収容空間220sに海水5が収容され、ウィンチ(不図示)から係留索10及びワイヤー251が引き出されると、駒部材220は錘部材30と共に沈降していく。
図22は、図21に続く、シンカー着底状態、係留部材201の係留索10の一端10aへのブイ取付工程、及び錘部材30への高比重液体注入工程の説明図である。尚、図22において、符号V1は高比重液体6の注入方向、符号V2は海水5の排出方向を示す。
前記吊り降ろし工程により、係留位置Pで、錘部材30の沈降を継続すると、図22に示すように、錘部材30が海底2cに到達し、シンカー着底状態となる。
ブイ取付工程では、係留体10の一端10aにブイ11を離脱可能に取り付け、ブイ11を海面2aに浮かす。
高比重液体注入工程では、係留位置Pで、錘部材30の充填空間30sに高比重液体6を注入する。具体的に、この高比重液体注入工程では、ポンプ54により注入ホース252を介して錘部材30の前記注入孔から充填空間30sに高比重液体6を注入する。尚、高比重液体6を充填空間30sに注入する際には、排出ホース253を介して充填空間30sに充填された海水5を前記排出孔から排出させる。
図23は、図22に続く、係留部材201の仮置状態の説明図である。
前記高比重液体注入工程の後、ホース巻取工程を経て、ROV回収工程により補助曳船60にROV66が回収されると、図23に示すように、係留部材201で浮体80を係留する前の係留部材201を仮置した仮置状態となる。
図24は、図23に続く、浮体80の到着状態の説明図である。
前記仮置状態において、係留位置Pに、例えば二台の曳船(主曳船50及び補助曳船60)により浮体80が搬送されると、図24に示すように、係留部材201の係留対象となる浮体80が係留位置Pに到着した到着状態となる。この到着状態で、主曳船50及び補助曳船60は係留位置Pにとどまる。
図25は、図24に続く、係留索接続工程の説明図である。尚、図25においては、便宜上、主曳船50及び補助曳船60の図示を省略する(図26から図30においても同様)。
図25に示すように、係留索接続工程では、係留索10の一端10aを浮体80に配置されるロープ81の他端81aに接続する。
図26は、図25に続く、係留索展設工程の説明図である。
図26に示すように、係留索展設工程では、ロープ81を巻き取りながら、ロープ81の他端81aに接続された係留索10を作業船70から海中2bに降ろす。すると、係留索10は、ロープ81と共に海中2bに沈降し、係止具231aと浮体80の下部との間で傾斜した姿勢となる。
図27は、図26に続く、係留索巻上げ工程の説明図である。
図27に示すように、係留索巻上げ工程では、浮体80に設けられるウィンチ(不図示)により、係留索10の一端10aに接続されたロープ81を巻き取る。
図28は、図27に続く、駒部材220への高比重液体注入工程(第二収容工程)の説明図である。
図28に示すように、この高比重液体注入工程では、海水5が充填された駒部材220の収容空間220sに前記海水5と共に第二重量物としての高比重液体6(図29参照)を注入する。具体的に、この高比重液体注入工程では、駒部材220の孔(不図示)にホース78を連結し、ポンプ74によりホース78を介して駒部材220の収容空間220sに高比重液体6(図29参照)を注入する。高比重液体6を収容空間220sに注入する際には、適宜、収容空間220sに充填された海水5を前記孔から排出させる。即ち、高比重液体注入工程では、海水5に対する追加又は海水5の少なくとも一部との入替えにより、駒部材220の収容空間220sに高比重液体6(第二重量物)を収容する。
この高比重液体注入工程において、駒部材220の収容空間220sに高比重液体6を注入すると、駒部材220とその内部収容物とを足し合わせた総重量は高比重液体注入工程前よりも重くなる。これにより、図29に示すように、係留索10には所定の張力が付与される。
一方、浮体80の他側面80b側にも係留部材201A(第二係留部材)を接続する。この係留部材201Aの接続は、前記係留部材201(第一係留部材)の前記係留索接続工程と同様に行う。尚、この係留部材201Aは、前記係留索展設工程、前記係留索巻上げ工程、前記高比重液体注入工程においても前記係留部材201と同様に行う。
図29は、図28に続く、ホース巻取工程の説明図である。
図29に示すように、ホース巻取工程では、ROV76を駒部材220の近傍に配置し、ホース78をマニピュレータ76aにより駒部材220から取り外してウィンチ(不図示)により巻き取る。
図30は、図29に続く、ROV回収工程の説明図である。
図30に示すように、ROV回収工程では、ウィンチ(不図示)によりケーブル77を巻き取ると共にROV76を回収する。前記ROV回収工程が完了すると、作業船70は係留位置Pから退く。又、図示しない主曳船50及び補助曳船60も係留位置Pから退く。
図31は、図30に続く、浮体80の係留状態の説明図である。
以上の工程を経ることにより、図31に示すように、浮体80が係留部材201,201Aにより係留された係留状態となる。係留状態では、各係留部材201,201Aの係留索10に一定の張力が作用するため、浮体80は係留位置Pに安定して配置される。
以上説明したように、上記実施形態は、係留部材201を介して沖合で浮体80を係留する係留方法であって、係留部材201として、浮体80に一端10aが接続可能な係留索10と、係留索10の一端10aと他端10bとの間に取り付けられると共に、内部に収容空間220sを有する駒部材220とを有し、この係留部材201を浮体80の係留位置Pまで搬送する搬送工程と、係留位置Pで、駒部材220の収容空間220sに海水5(第一重量物)を注入する駒部材注水工程(第一収容工程)と、駒部材注水工程の後に、係留位置Pで、係留索10の一端10aを浮体80に接続する接続工程と、接続工程の後に、係留位置Pで、海水5に対する追加又は海水5の少なくとも一部との入替えにより、駒部材220の収容空間220sに高比重液体6(第二重量物)を収容する高比重液体注入工程(第二収容工程)とを含む。
この方法によれば、係留位置Pにおける接続工程の後の高比重液体注入工程において、海水5に対する追加又は海水5の少なくとも一部との入替えにより、駒部材220の収容空間220sに高比重液体6を収容するので、高比重液体注入工程の前は係留索10の浮体80への接続作業を容易に行うことができ、高比重液体注入工程の際は駒部材220を本格的に重くすることができる。従って、浮体80の係留作業を容易に行うことができる。
又、上記実施形態では、収容部材として、係留索10の一端10aと他端10bとの間に取り付けられる駒部材220を用いることで、浮体80の係留作業を簡単な構成で容易に行うことができる。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態に係る係留方法について、図32〜図43を参照して説明する。尚、第三実施形態においては、第二実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図32は、本発明の第三実施形態に係る係留部材301の搬送工程の説明図である。
図32に示すように、本実施形態に係る係留部材301は、係留索10の一端10aと他端10bとの間に複数(例えば本実施形態では四つ)の駒部材220が所定の間隔を空けて配置される。この点で、第三実施形態は前述の第二実施形態と相違する。
本実施形態に係る係留方法は、係留部材301を浮体80の係留位置P(図33参照)まで搬送する搬送工程と、係留位置Pで各駒部材220の収容空間220sに第一重量物としての海水5(図34参照)を収容する第一収容工程と、係留索10の一端10aを浮体80に接続する接続工程と、前記海水5が充填された各駒部材220の収容空間220sに前記海水5と共に第二重量物としての高比重液体6(図41参照)を収容する第二収容工程とを含む。
図32に示すように、係留部材301の搬送工程では、各駒部材220の収容空間220s及び錘部材30の充填空間30sに空気3を充填した状態で係留部材301を搬送する。この搬送工程では、例えば一台の曳船(主曳船50のみ)により係留部材301を搬送する。
主曳船50は、四つの駒部材220が所定の間隔で配置された係留索10を牽引して錘部材30を最後尾に係留部材301を曳航する。係留部材301において各駒部材220の収容空間220s及び錘部材30の充填空間30sには空気が充填されるため、係留部材301の曳航は浮力を利用した浮遊曳航とされる。主曳船50による搬送により、係留部材301を係留位置P(図33参照)に配置する。
尚、蓋部231の一端には、係留索10を係止するフック231bが設けられる。係留索10の他端10b寄りの部分は、前記フック231bに係止される。係止具231aには、係留索10の他端10bが取り付けられる。
又、各駒部材220には、複数(例えば本実施形態では二つ)の浮力体225が離脱可能に取り付けられる。尚、各駒部材220の浮力調整は、複数の駒部材220のうち少なくとも一つの収容空間220sの水量等を調整することで行ってもよい。又、浮力体225が無くてもよい。
又、主曳船50のウィンチ(不図示)には、係留索10が巻取・引出し可能に巻回される。
図33は、図32に続く、シンカー注水工程の説明図である。
図33に示すように、シンカー注水工程では、係留位置Pで、錘部材30の充填空間30sに海水5を注入する。具体的に、シンカー注水工程では、係留位置Pで、係留索10の他端10b寄りの部分のフック231bとの係止を解除すると共に、作業者(不図示)により、錘部材30のバルブ(不図示)を開け、孔(不図示)から充填空間30sに海水5を注入する。充填空間30sに海水5が充填され、ウィンチ(不図示)から係留索10が引き出されると、錘部材30は海中2bに徐々に沈降していく。
図34は、図33に続く、駒部材注水工程(第一収容工程)及び錘部材30の吊り降ろし工程の説明図である。
図34に示すように、駒部材注水工程では、係留位置Pで、各駒部材220の収容空間220sに第一重量物としての海水5を注入する。具体的に、駒部材注水工程では、係留位置Pで、予め各駒部材220のバルブ(不図示)を開けておき、孔(不図示)から収容空間220sに海水5を注入する。
吊り降ろし工程では、係留位置Pで、錘部材30、駒部材220の沈降に応じて係留索10を展張する(繰り出す)。具体的に、この吊り降ろし工程では、係留位置Pで、主曳船50のウィンチ(不図示)から係留索10をガイドローラ53で案内しつつ引き出す。充填空間30s及び収容空間220sに海水5が充填され、ウィンチ(不図示)から係留索10が引き出されると、各駒部材220は錘部材30と共に海中2bに徐々に沈降していく。尚、各駒部材220は、海中2bで上下に所定の間隔を空けて並ぶ。例えば、図34視で、最も上側の駒部材220の水量等を調整して(空気を多くして軽くして)、一連の駒部材220が略垂直に並ぶようにする。
図35は、図34に続く、シンカー着底状態及び前記錘部材への高比重液体注入工程の説明図である。尚、図35において、符号Vは高比重液体6の注入方向を示す。
前記吊り降ろし工程により、係留位置Pで、錘部材30の沈降を継続すると、図35に示すように、錘部材30が海底2cに到達し、シンカー着底状態となる。
高比重液体注入工程では、係留位置Pで、錘部材30の充填空間30sに高比重液体6を注入する。具体的に、この高比重液体注入工程では、錘部材30の孔(不図示)にホース78を連結し、ポンプ74によりホース78を介して錘部材30の充填空間30sに高比重液体6を注入する。高比重液体6を充填空間30sに注入する際には、適宜、充填空間30sに充填された海水5を前記孔から排出させる。
図36は、図35に続く、係留部材301の係留索10の一端10aへのブイ取付工程、及び係留部材301の仮置状態の説明図である。
図36に示すように、ブイ取付工程では、係留体10の一端10aにブイ11を離脱可能に取り付け、ブイ11を海面2aに浮かす。
前記高比重液体注入工程の後、ホース巻取工程を経て、ROV回収工程により作業船70にROV76が回収されると、図36に示すように、係留部材301で浮体80を係留する前の係留部材301を仮置した仮置状態となる。
図37は、図36に続く、浮体80の到着状態の説明図である。
前記仮置状態において、係留位置Pに、例えば二台の曳船(主曳船50及び補助曳船60)により浮体80が搬送されると、図37に示すように、係留部材301の係留対象となる浮体80が係留位置Pに到着した到着状態となる。この到着状態で、主曳船50及び補助曳船60は係留位置Pにとどまる。
図38は、図37に続く、係留索接続工程の説明図である。
図38に示すように、係留索接続工程では、主曳船50により、係留索10の一端10aを浮体80に配置されるロープ81の他端81aに接続する。
図39は、図38に続く、係留索展設工程の説明図である。
図39に示すように、係留索展設工程では、ロープ81を巻き取りながら、ロープ81の他端81aに接続された係留索10を主曳船50から海中2bに降ろす。すると、係留索10は、ロープ81と共に海中2bに沈降し、係止具231aと浮体80の下部との間でスプライン状に湾曲した姿勢となる。
図40は、図39に続く、係留索巻上げ工程の説明図である。
図40に示すように、係留索巻上げ工程では、浮体80に設けられるウィンチ(不図示)により、係留索10の一端10aに接続されたロープ81を巻き取る。
図41は、図40に続く、各駒部材220への高比重液体注入工程(第二収容工程)の説明図である。
図41に示すように、この高比重液体注入工程では、海水5が充填された各駒部材220の収容空間220sに前記海水5と共に第二重量物としての高比重液体6を注入する。具体的に、この高比重液体注入工程では、各駒部材220の孔(不図示)にホース78を連結し、ポンプ74によりホース78を介して各駒部材220の収容空間220sに高比重液体6を注入する。高比重液体6を収容空間220sに注入する際には、適宜、収容空間220sに充填された海水5を前記孔から排出させる。即ち、高比重液体注入工程では、海水5に対する追加又は海水5の少なくとも一部との入替えにより、各駒部材220の収容空間220sに高比重液体6(第二重量物)を収容する。
この高比重液体注入工程において、各駒部材220の収容空間220sに高比重液体6を注入すると、各駒部材220とその内部収容物とを足し合わせた総重量は高比重液体注入工程前よりも重くなる。これにより、図42に示すように、係留索10には所定の張力が付与される。
一方、浮体80の他側面80b側にも係留部材301A(第二係留部材)を接続する。この係留部材301Aの接続は、前記係留部材301(第一係留部材)の前記係留索接続工程と同様に行う。尚、この係留部材301Aは、前記係留索展設工程、前記係留索巻上げ工程、前記高比重液体注入工程においても前記係留部材301と同様に行う。
図42は、図41に続く、ROV回収工程の説明図である。
図42に示すように、ROV回収工程では、ウィンチ(不図示)によりケーブル77を巻き取ると共にROV76を回収する。前記ROV回収工程が完了すると、作業船70は係留位置Pから退く。
図43は、図42に続く、浮体80の係留状態の説明図である。
以上の工程を経ることにより、図43に示すように、浮体80が係留部材301,301Aにより係留された係留状態となる。この係留状態では、各係留部材301,301Aの係留索10に一定の張力が作用するため、浮体80は係留位置Pに安定して配置される。
以上説明したように、上記実施形態は、係留索10の一端10aと他端10bとの間に複数の駒部材220が所定の間隔を空けて配置される。
この方法によれば、複数の駒部材ごとに海水5及び高比重液体6を収容することができ、駒部材220の重量調整及び係留索10の張力調整を容易に行うことができる。
尚、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、構造物を水域に設置する場合、構造物の喫水を変化させたり、姿勢を変化させたりするときにも本発明を適用可能である。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、又、前記実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1、201、301 係留部材
2a 海面(水面)
2c 海底(水域の底)
3 空気
5 海水(第一重量物)
6 高比重液体(第二重量物)
10 係留索
10a 係留索の一端
10b 係留索の他端
20 筒部材(収容部材)
20s 収容空間
30 錘部材
30s 充填空間
80 浮体
81a ロープの他端(第一接続部)
82a ロープの他端(第二接続部)
220 駒部材
P 係留位置

Claims (11)

  1. 係留部材を介して水域で浮体を係留する係留方法であって、
    前記係留部材として、前記浮体に一端が接続可能な係留索と、前記係留索の他端又は前記係留索の前記一端と前記他端との間に取り付けられると共に、内部に収容空間を有する収容部材とを有し、
    前記係留部材を前記浮体の係留位置まで搬送する搬送工程と、
    前記係留位置で、前記収容部材の前記収容空間の少なくとも一部に第一重量物を収容する第一収容工程と、
    前記第一収容工程の後に、前記係留位置で、前記係留索の前記一端を前記浮体に接続する接続工程と、
    前記接続工程の後に、前記係留位置で、前記第一重量物に対する追加又は前記第一重量物の少なくとも一部との入替えにより、前記収容部材の前記収容空間に第二重量物を収容する第二収容工程とを含むことを特徴とする係留方法。
  2. 前記搬送工程では、前記収容空間に空気を充填した状態で前記係留部材を搬送することを特徴とする請求項1に記載の係留方法。
  3. 前記第一重量物及び前記第二重量物の少なくとも一方は、流動性を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の係留方法。
  4. 前記第二収容工程では、前記第二重量物として、前記第一収容工程における第一重量物と同じものを用いることを特徴とする請求項3に記載の係留方法。
  5. 前記第一重量物及び前記第二重量物として、前記水域における水を用いることを特徴とする請求項4に記載の係留方法。
  6. 前記係留部材として、前記係留索の他端又は前記収容部材に取り付けられ、且つ、前記水域の底に配置されると共に、内部に充填空間を有する錘部材を更に用いることを特徴とする請求項1から5までの何れか一項に記載の係留方法。
  7. 前記接続工程の前に、前記係留索の前記一端を前記水域の水面に浮かすブイ取付工程を有することを特徴とする請求項1から6までの何れか一項に記載の係留方法。
  8. 前記収容部材として、前記係留索の前記他端に取り付けられる筒部材を用いることを特徴とする請求項1から7までの何れか一項に記載の係留方法。
  9. 前記収容部材として、前記係留索の前記一端と前記他端との間に取り付けられる駒部材を用いることを特徴とする請求項1から7までの何れか一項に記載の係留方法。
  10. 前記係留索の前記一端と前記他端との間に、複数の前記駒部材を所定の間隔を空けて配置することを特徴とする請求項9に記載の係留方法。
  11. 前記係留部材として、前記浮体の第一接続部に接続される第一係留部材と、前記浮体において前記第一接続部とは異なる位置に配置される第二接続部に接続される第二係留部材とを用いることを特徴とする請求項1から10までの何れか一項に記載の係留方法。
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