JP5955687B2 - 回転電機および風力発電システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、回転電機および風力発電システムに関する。
大容量発電機等の回転電機においては、発電機体格は発電機の回転数に反比例することが知られている。風力、潮力、波力などの自然エネルギーを動力源とした回転電機では、タービン翼などにより自然エネルギーを回転エネルギーに変換するが、回転速度は低速であり、タービン翼によって得られた回転エネルギーを直接発電機に伝達する場合には発電機体格が大型となる傾向にある。発電機の体格を小型にするためタービン翼と発電機の間に機械式増速機を配置して、発電機の回転数を増速する方式が一般的であるが、磁気ウォームギヤを用いて発電機を増速する回転電機も提案されている。
英国特許出願公開第2463102号明細書 特開平9−56146号公報
磁気ウォームギヤを用いた回転電機は、2種類のロータ(大ロータ、小ロータ)が機械的に非接触であるため、磁気力の伝達効率が高く、保守性の面でも機械式増速機に比べ利点がある。
一方で、磁気ウォームギヤを用いた回転電機は、小ロータの内径に配置する発電機の容量に応じて必要となる大ロータ−小ロータ間の伝達磁気力が決まるが、所定の発電機容量に対して必要な伝達磁気力が得られない場合には、大ロータと小ロータが同期して回転せず脱調状態となり所定の発電容量を得られない。また、風力発電などでは過渡的な風速変動に対応するため、発電容量に応じて必要な大ロータ−小ロータ間の伝達磁気力より強く設計することが求められる。また、単位体積あたりの大ロータ−小ロータ間の伝達磁気力に応じて磁気ウォームギヤを用いた回転電機の体格が決まるため、小型化・軽量化にはこの伝達磁気力が出来る限り強くなるように設計することが求められる。大ロータ−小ロータ間の伝達磁気力を増加させる方法としてはエネルギー積の高い永久磁石を使用する方法や永久磁石量を増加させる方法が考えられるが、この種の方法はコストの高騰を招く。
発明が解決しようとする課題は、コストを抑えつつロータ間の伝達磁気力を増加させることが可能な回転電機および風力発電システムを提供することにある。
実施形態によれば、回転電機は、第1のロータと、前記第1のロータの外周側に離間してギャップが形成されるよう配置される少なくとも1つの第2のロータとを具備する回転電機であって、前記第2のロータは、外周面に永久磁石により形成される螺旋状の磁極を有し、前記第1のロータは、前記第2のロータの磁極間隔に応じて磁気的に結合するように外周面に永久磁石により形成される磁極を有し、前記第1のロータおよび前記第2のロータの各磁極は、前記第1のロータの周方向にN極,S極の同磁極が対向するよう磁化した永久磁石を挟み込むように磁性材を配置することにより、前記第1のロータの回転に追従して前記第2のロータが回転する状態とし、前記第1のロータまたは前記第2のロータの各磁性材は、前記第1のロータの径方向の長さが前記永久磁石の長さよりも短くされることにより形成された領域が空隙もしくは当該領域に非磁性材が配置されることにより、前記永久磁石からの前記周方向の磁束が、前記ギャップと反対側に漏れ出すことを低減させる
各実施形態に共通する風力発電システムの概略構成の一例を示す斜視図。 図1の風力発電システムにおけるナセルの内部構成の一例を示す概念図。 図2中に示されるナセルの中に設置される回転電機の構造の一例を示す斜視図。 図3中の面Aにて回転電機を切断した部分を小ロータの軸方向から見た場合の断面の概略形状を示す断面図。 小ロータの外周面に永久磁石により螺旋状の磁極がN極,S極交互に配置されるよう形成された構成を説明するための概念図。 第1の実施形態に係る回転電機における大ロータと小ロータとの磁気的結合部の一部の断面形状を示す断面図。 図6の大ロータおよび小ロータの各々における「永久磁石長β」に対する「空隙長もしくは非磁性材長δ」の比率「δ/β」に応じて変化するロータ間の伝達磁気力の特性を示すグラフ。 第2の実施形態に係る回転電機における大ロータと小ロータとの磁気的結合部の一部の断面形状を示す断面図。 第3の実施形態に係る回転電機における大ロータと小ロータとの磁気的結合部の一部の断面形状を示す断面図。
以下、図面を参照して、実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
最初に、図1乃至図7を参照して、第1の実施形態について説明する。なお、これらの図のうち、図1乃至図5は、後述する第2の実施形態および第3の実施形態にも適用される。
図1は、第1の実施形態に係る風力発電システムの概略構成の一例を示す斜視図である。また、図2は、図1の風力発電システムにおけるナセルの内部構成の一例を示す概念図である。
図1に示される風力発電システムは、主な要素として、ナセル1、風車翼2、およびタワー3を備えている。
ナセル1は、タワー3の頂部に取り付けられ、図2に示されるように、回転電機100を収容するほか、回転電機100に搭載された発電機から発生される電力に対して電圧調整や周波数調整を行う電力調整部101などを収容している。電力調整部101により調整された後の電力は、ケーブルCを通じてタワー3の内側を通り、下方へ導かれる。
なお、電力調整部101は、ナセル1の内側に配置する代わりに、ナセル1の外側(例えば、地上)に配置してもよい。電力調整部101を例えば地上に配置する場合、上記発電機から発生される電力は、例えば、ケーブルCを通じてタワー3の内側を通り、下方へ導かれ、地上近傍にてタワー3の外側へ導かれ、地上にある電力調整部101へと導かれる。
風車翼2は、ナセル1内の回転電機100の回転軸11に直結するよう取り付けられた翼軸(ブレード軸)2Aと、この翼軸2Aの周囲に取り付けられた複数の風車翼本体2Bとから成る。
タワー3は、地面に設置され、ナセル1を支持する。タワー3の内側には電力を伝達するケーブルCが設けられている。ケーブルCは、ナセル1側からタワー3の内側を通って下方に導かれ、地面近傍にてタワー3の外側へと導かれる。
このような構成において、風力により風車翼2が回転すると、その回転力が風車翼2の翼軸2Aからナセル1内に設置された回転電機100の回転軸11へと伝わり、回転電機100に搭載された発電機により発電が行なわれる。回転電機100の発電機から発生した電力は、電力調整部101により調整された後、ケーブルCを通じてナセル1からタワー3を通り、タワー3の外側へ送り出される。
図3は、図2中に示されるナセル1の中に設置される回転電機100の構造の一例を示す斜視図である。
図3に示されるように、回転電機100は、トロイド状のロータ10(以下、「大ロータ10」と称す)と、大ロータ10の外周側に離間して配置される1つ又は複数の円筒状のロータ20(以下、「小ロータ20」と称す)と、小ロータ20の内径側に配置される、例えばアウターロータ方式永久磁石発電機30(以下、「発電機30」と称す)とを有する。発電機30は、永久磁石を備えた回転子およびコイルを備えた固定子により構成される。
なお、発電機30は、アウターロータ方式に限らず、別の方式を採用しても構わない。また、発電機30は、小ロータ20の内径側に配置する代わりに、例えば小ロータ20の側面に配置してもよく、また、その際に小ロータ20の外周面よりも内側に位置するように配置してもよい。
大ロータ10は、図3に示されるように、風車翼2の翼軸2Aに直結する回転軸11と支持部材(スポーク)12とを備え、回転軸11を中心に回転するように構成されている。大ロータ10の外周面は、小ロータ20の外周面とのギャップを均等に保ちつつ小ロータ20の半周分を取り囲むよう、半円環状(U字形状)を成している。小ロータ20は、大ロータ10の回転軸11の方向に対して垂直方向を向いた軸21を中心に回転するように構成されている。図3中の面Aにて回転電機100を切断した部分を小ロータ20の軸方向から見た場合の断面の概略形状を図4に示す。図4に示されるように、大ロータ10と小ロータ20との間には、半円環状のギャップGがある。
大ロータ10および小ロータ20は、それぞれの外周面に永久磁石を備え、磁気ウォームギヤを構成している。具体的には、小ロータ20の外周面には、図5に示されるように永久磁石5aにより磁性材6aにおいて螺旋状の磁極がN極,S極交互に配置されるよう形成されており、一方、大ロータ10の外周面には、小ロータ20の磁極間隔に応じて磁気的に結合するように、永久磁石5bにより磁性材6bにおいて磁極がN極,S極交互に配置されるよう形成されている。
少なくとも大ロータ10と小ロータ20とが磁気的に結合する領域においては、大ロータ10の磁極間隔および磁極パターンの傾斜角度が、それぞれ、小ロータ20の磁極間隔および磁極パターンの傾斜角度と略等しくなるように構成されていることが望ましい。
このような構成において、大ロータ10が回転すると、大ロータ10の磁極と小ロータ20の磁極とが吸引または反発することにより、大ロータ10の回転に追従して小ロータ20が回転する。このとき、大ロータ10の磁極数と小ロータ20のギヤ条数とで決まるギヤ比で小ロータ20の回転が増速され、小ロータ20の回転数に応じた電力が発電機30から発生する。
図6は、第1の実施形態に係る回転電機100における大ロータ10と小ロータ20との磁気的結合部の一部の断面形状を示す断面図である。ここでは、図3中の面Bにて回転電機100を切断した部分を大ロータ10の軸方向から見た場合の断面形状の一部を拡大して示している。また、図6では、構造を理解しやすいものとするため、円弧状の大ロータ10および小ロータ20をそれぞれ水平方向に展開した形を示している。
図6に示されるように、小ロータ20の周面には、非磁性材(ステンレス鋼など)4aが形成され、この非磁性材4aの上に、大ロータ10の概回転方向(概周方向)に磁化した永久磁石5aがN極,S極の同磁極が対向するよう交互に配置され、永久磁石5aを挟み込むように磁性材(ワニス処置等により絶縁された抜き板鉄心など)6aが設置されることにより磁極が形成されている。各磁性材6aは、大ロータ10の径方向の長さ(磁極長α)が、永久磁石5aの長さ(永久磁石長β)よりも短くなるように形成されている。更に、各磁性材6aの底側(磁極底部)には、空隙もしくは非磁性材(ステンレス鋼など)8aが配置されている。空隙もしくは非磁性材8aは、大ロータ10の径方向の長さ(空隙長もしくは非磁性材長δ)が、永久磁石長βから磁極長αを差し引いた長さになっている。
一方、大ロータ10の周面には、小ロータ20の周面と同様に、非磁性材(ステンレス鋼など)4bが形成され、この非磁性材4bの上に、大ロータ10の概回転方向(概周方向)に磁化した永久磁石5bがN極,S極の同磁極が対向するよう交互に配置され、永久磁石5bを挟み込むように磁性材(ワニス処置等により絶縁された抜き板鉄心など)6bが設置されることにより磁極が形成されている。各磁性材6bは、大ロータ10の径方向の長さ(磁極長α)が、永久磁石5bの長さ(永久磁石長β)よりも短くなるように形成されている。更に、各磁性材6bの底側(磁極底部)には、空隙もしくは非磁性材(ステンレス鋼など)8bが配置されている。空隙もしくは非磁性材8bは、大ロータ10の径方向の長さ(空隙長もしくは非磁性材長δ)が、永久磁石長βから磁極長αを差し引いた長さになっている。
磁石長α、永久磁石長β、および空隙長もしくは非磁性材長δの関係を数式で表すと、以下のようになる。
δ=β−α …(1)
なお、図6に示す構成において、大ロータ20と小ロータ10のいずれか一方に対し、空隙もしくは非磁性材8aまたは8bを設けず、磁性材6aまたは6bの磁極長αが永久磁石5aまたは5bの永久磁石長βと同じ長さとなるように構成してもよい。
図7は、図6の大ロータ10および小ロータ20の各々における「永久磁石長β」に対する「空隙長もしくは非磁性材長δ」の比率「δ/β」に応じて変化するロータ10,20間の伝達磁気力の特性を示すグラフである。
図7のグラフでは、横軸に、「永久磁石長β」に対する「空隙長もしくは非磁性材長δ」の比率「δ/β」を取り、縦軸に、「空隙長もしくは非磁性材長δ」が0のときに伝達磁気力が1となるように正規化した大ロータ10の回転方向の伝達磁気力(PU)を取っている。
図7に示されるように、「空隙長もしくは非磁性材長δ」を、永久磁石長βの0.0倍よりも大きく、0.6倍よりも小さくなるように構成する(すなわち、0.0<「δ/β」<0.6の範囲内となるように構成する)。これにより、大ロータ10の回転方向の伝達磁気力を1(PU)よりも大きくすることができ、特に「δ/β」=0.3となるように構成したときに伝達磁気力を最大にすることができることがわかる。伝達磁気力の増加の顕著な効果を得るためには、0.2≦「空隙長もしくは非磁性材長δ/永久磁石長β」≦0.4の範囲内となるように構成することが望ましい。
もし、空隙もしくは非磁性材8a,8bを設けず、磁性材6a,6bの磁極長αを永久磁石長βと同じ長さにした場合には、大ロータ10−小ロータ20間の伝達磁気力に作用しない磁極底部での漏れ磁束が多く発生し、永久磁石の磁束を増加させることはできないが、本実施形態のように構成することにより、磁極底部での漏れ磁束を低減させることができ、大ロータ10−小ロータ20間の伝達磁気力に作用する有効磁束を増加させることができる。その結果、エネルギー積のより高い永久磁石を使用したり永久磁石量を増加させたりすることなく、ロータ間の伝達磁気力を増加させることができ、回転電機の小型化・軽量化を実現することができる。
(第2の実施形態)
次に、図1乃至図5を参照しつつ、図8を参照して、第2の実施形態について説明する。
なお、図1乃至図5に示した構成は、第2の実施形態にも適用される。
以下では、第1の実施形態と共通する部分の説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
図8は、第2の実施形態に係る回転電機100における大ロータ10と小ロータ20との磁気的結合部の一部の断面形状を示す断面図である。
第2の実施形態(図8)が第1の実施形態(図6)と異なる所は、各磁性材6aの底側(磁極底部)に、空隙もしくは非磁性材8aを設ける代わりに、当該磁極底部に面する永久磁石5aの極性と同一極となるように大ロータ10の径方向に磁化した別の永久磁石9aを設け、また、各磁性材6bの底側(磁極底部)に、空隙もしくは非磁性材8bを設ける代わりに、当該磁極底部に面する永久磁石5bの極性と同一極となるように大ロータ10の径方向に磁化した別の永久磁石9bを設け、更に、第1の実施形態(図6)で使用した永久磁石5a,5bの磁石量と同一の磁石量で永久磁石5a,5bおよび永久磁石9a,9bが構成されるように、磁極長αおよび永久磁石長βを第1の実施形態(図6)の場合よりも短くしている点である。
なお、図8に示す構成において、大ロータ20と小ロータ10のいずれか一方に対し、永久磁石9aまたは9bを設けず、磁性材6aまたは6bの長さが永久磁石5aまたは5bの長さと同じになるように構成してもよい。
本実施形態によれば、永久磁石5a、5b、9a、9bが磁極を取り囲むように配置されるため、磁極における磁束密度を高めることができ、第1の実施形態(図6)で使用した永久磁石5a,5bの磁石量と同一の磁石量で、第1の実施形態(図6)の場合よりも強い伝達磁気力を得ることができ、回転電機の更なる小型化・軽量化を実現することができる。
また、本実施形態によれば、第1の実施形態(図6)に比べ、永久磁石長βを短くしているため、小ロータ20の内径側の体積を増加させることができ、これにより発電機体格を大きくすることができ、発電効率を向上させることも可能となる。
(第3の実施形態)
次に、図1乃至図5を参照しつつ、図9を参照して、第3の実施形態について説明する。
なお、図1乃至図5に示した構成は、第3の実施形態にも適用される。
以下では、第1の実施形態と共通する部分の説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
図9は、第3の実施形態に係る回転電機100における大ロータ10と小ロータ20との磁気的結合部の一部の断面形状を示す断面図である。
第3の実施形態(図9)が第1の実施形態(図6)と異なる所は、各磁性材6aは、底側(磁極底部)に空隙もしくは非磁性材8aを設けておらず、大ロータ10の径方向の長さが永久磁石5aの長さと同一であり、各磁性材6bも、底側(磁極底部)に非磁性材8bなどを設けておらず、大ロータ10の径方向の長さが永久磁石5bの長さと同一であり、更に、永久磁石5a,5bは、それぞれ、少なくとも一部の角部を欠落させた角落し部5c,5dを有する点である。角落し部5c,5dは、空隙あるいは非磁性材もしくは磁性材により形成される。角落し部5c,5dを磁性材で形成した場合は、空隙または非磁性材に比べ、磁極部の磁気抵抗が低くなるため、伝達磁気力が高くなる。
より具体的には、小ロータ20における永久磁石5aの角落し部5cは、当該永久磁石5aの大ロータ10側かつ大ロータ10の回転方向とは逆方向の側に設けられ、一方、大ロータ10における永久磁石5bの角落し部5dは、当該永久磁石5bの小ロータ20側かつ大ロータ10の回転方向の側に設けられる。
もし、角落し部5c,5dを設けないと、大ロータ10と小ロータ20との磁極位置が大ロータ10の周方向にずれた場合に、角落し部5c,5dに相当する場所の付近で大ロータ10−小ロータ20間の伝達磁気力に作用する有効磁束を打ち消す方向に働く漏れ磁束が生じてしまうが、本実施形態のように構成することにより、磁極底部での漏れ磁束を低減させることができ、大ロータ10−小ロータ20間の伝達磁気力に作用する有効磁束を増加させることができる。その結果、エネルギー積のより高い永久磁石を使用したり永久磁石量を増加させたりすることなく、ロータ間の伝達磁気力を増加させることができ、回転電機の小型化・軽量化を実現することができる。
以上詳述したように、各実施形態によれば、コストを抑えつつロータ間の伝達磁気力を増加させることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…ナセル、2…風車翼、2A…翼軸(ブレード軸)、2B…風車翼本体、3…タワー、5a,5b…永久磁石、5c,5d…角落し部(空隙もしくは非磁性材)、6a,6b…磁性材、8a,8b…空隙もしくは非磁性材、9a,9b…永久磁石、10…大ロータ、11…回転軸、12…支持部材(スポーク)、20…小ロータ、21…軸、30…発電機、100…回転電機、101…電力調整部、C…ケーブル、G…ギャップ。

Claims (8)

  1. 第1のロータと、前記第1のロータの外周側に離間してギャップが形成されるよう配置される少なくとも1つの第2のロータとを具備する回転電機であって、
    前記第2のロータは、外周面に永久磁石により形成される螺旋状の磁極を有し、
    前記第1のロータは、前記第2のロータの磁極間隔に応じて磁気的に結合するように外周面に永久磁石により形成される磁極を有し、
    前記第1のロータおよび前記第2のロータの各磁極は、前記第1のロータの周方向にN極,S極の同磁極が対向するよう磁化した永久磁石を挟み込むように磁性材を配置することにより、前記第1のロータの回転に追従して前記第2のロータが回転する状態とし
    前記第1のロータまたは前記第2のロータの各磁性材は、前記第1のロータの径方向の長さが前記永久磁石の長さよりも短くされることにより形成された領域が空隙もしくは当該領域に非磁性材が配置されることにより、前記永久磁石からの前記周方向の磁束が、前記ギャップと反対側に漏れ出すことを低減させることを特徴とする回転電機。
  2. 前記第1のロータの径方向における空隙もしくは非磁性材の長さは、前記永久磁石の長さの0.0倍nよりも大きく0.6倍よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記第1のロータまたは前記第2のロータの各磁性材の底側に、当該磁性材に面する永久磁石の極性と同一極となるように前記第1のロータの径方向に磁化した別の永久磁石が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  4. 第1のロータと、前記第1のロータの外周側に離間してギャップが形成されるよう配置される少なくとも1つの第2のロータとを具備する回転電機であって、
    前記第2のロータは、外周面に永久磁石により形成される螺旋状の磁極を有し、
    前記第1のロータは、前記第2のロータの磁極間隔に応じて磁気的に結合するように外周面に永久磁石により形成される磁極を有し、
    前記第1のロータおよび前記第2のロータの各磁極は、前記第1のロータの周方向にN極,S極の同磁極が対向するよう磁化した永久磁石を挟み込むように磁性材を配置することにより、前記第1のロータの回転に追従して前記第2のロータが回転する状態とし、
    前記第1のロータにおける永久磁石の角落し部は、当該永久磁石の前記第2のロータ側かつ前記第1のロータの回転方向の側のみに設けられており、
    前記第2のロータにおける永久磁石の角落し部は、当該永久磁石の前記第1のロータ側かつ前記第1のロータの回転方向とは逆方向の側のみに設けられていることを特徴とする回転電機。
  5. 角落し部は、空隙または非磁性材もしくは磁性材により形成されていることを特徴とする請求項に記載の回転電機。
  6. 前記第1のロータには、風力により回転する軸が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 前記第2のロータの外周面より内側に設けられ、前記第2のロータの回転に応じて電力を発生する発電機を更に具備することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 請求項1乃至のいずれかに記載の回転電機を用いて風力から電力を生成することを特徴とする風力発電システム。
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