JP5954581B2 - 蒸気発生システム - Google Patents

蒸気発生システム Download PDF

Info

Publication number
JP5954581B2
JP5954581B2 JP2012209015A JP2012209015A JP5954581B2 JP 5954581 B2 JP5954581 B2 JP 5954581B2 JP 2012209015 A JP2012209015 A JP 2012209015A JP 2012209015 A JP2012209015 A JP 2012209015A JP 5954581 B2 JP5954581 B2 JP 5954581B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
heat pump
heat
steam generation
source fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012209015A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014062698A (ja
Inventor
真嘉 金丸
真嘉 金丸
昭典 川上
昭典 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miura Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miura Co Ltd filed Critical Miura Co Ltd
Priority to JP2012209015A priority Critical patent/JP5954581B2/ja
Publication of JP2014062698A publication Critical patent/JP2014062698A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5954581B2 publication Critical patent/JP5954581B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

本発明は、ヒートポンプまたは蒸気圧縮機を用いた蒸気発生システムに関するものである。
従来、下記特許文献1に開示されるように、蒸発器(1)において排温水等から熱をくみ上げ、凝縮器(3)において水を加熱して蒸気を発生させるヒートポンプが知られている。
また、下記特許文献2に開示されるように、ヒートポンプを上下複数段(HP1,HP2)で構成し、上下のヒートポンプを接続する熱交換器(HE1)を通して給水を加熱し、最上段のヒートポンプ(HP2)の凝縮器(HE2)から蒸気を取り出すシステムも提案されている。
さらに、下記特許文献3に開示されるように、ヒートポンプ(10,10´)を左右並列に設置し、各ヒートポンプの凝縮器(12,12´)に水を通して高温水を得る装置も提案されている。
特開昭58−40451号公報(第2図) 特開2006−348876号公報(図1) 実開昭60−23669号公報(第2図)
しかしながら、前記特許文献1に記載の発明のように、単段のヒートポンプを用いるだけでは、熱をくみ上げる温度差、つまり蒸発器側と凝縮器側との温度差が大きく、ヒートポンプの効率が悪い。
また、前記特許文献2に記載の発明のように、ヒートポンプを単に上下複数段に設置しても、最下段の蒸発器からだけ熱をくみ上げるのでは、前記特許文献1に記載の発明と同様に、ヒートポンプ全体で見た場合のくみ上げる温度差が大きく、ヒートポンプの効率向上に限界がある。
また、前記特許文献3に記載の発明のように、ヒートポンプを左右並列に設置しても、左右のヒートポンプが同一構成で、最下段の蒸発器からだけ熱をくみ上げるのでは、前記特許文献2に記載の発明と同様に、くみ上げる温度差が大きく、ヒートポンプの効率向上に限界がある。
さらに、熱源流体が温水や排ガスなどであり、ヒートポンプに熱(顕熱)を与えつつ自身は温度低下を伴う場合、左右同一構成で並列に設置されたヒートポンプに熱源流体を通すだけでは、下流側のヒートポンプでは熱源流体の温度が低下してしまうので、これを考慮する必要もある。
本発明が解決しようとする課題は、システム全体で見た場合におけるくみ上げ温度差を低減し、それによりシステムの効率向上を図ることにある。また、熱源流体がヒートポンプに顕熱を与える場合、それに伴う温度低下にも対応できる蒸気発生システムを提供することを課題とする。さらに、熱源流体の温度が高い場合に、そのエネルギーを有効活用することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、第一蒸気発生部と第二蒸気発生部とを備え、前記第一蒸気発生部は、熱源流体と水とを熱交換して蒸気を発生させるボイラか、熱源流体をフラッシュさせて蒸気を発生させる気液分離部であり、前記第二蒸気発生部は、前記第一蒸気発生部にて使用後の熱源流体から熱をくみ上げて蒸気を発生させるヒートポンプであり、このヒートポンプは、第一ヒートポンプと第二ヒートポンプとを備え、前記第一ヒートポンプは、蒸発器として第一蒸発器と第二蒸発器とを有し、前記第二ヒートポンプは、前記第一蒸発器を兼ねる凝縮器を介して前記第一ヒートポンプと接続され、前記第一ヒートポンプの第二蒸発器と、前記第二ヒートポンプの蒸発器とに、熱源流体が順に通され、前記第一ヒートポンプの凝縮器において、水を加熱して蒸気を発生させることを特徴とする蒸気発生システムである。
請求項1に記載の発明によれば、熱源流体は、第一蒸気発生部にて蒸気を発生させた後、第二蒸気発生部へ送られ、第二蒸気発生部にて蒸気を発生させる。仮に第一蒸気発生部がない場合、熱源流体の初期温度が第二蒸気発生部で発生させる蒸気温度よりも高いと、エクセルギーに無駄を生じるおそれがある。ところが、本請求項に記載の発明によれば、第一蒸気発生部において、ヒートポンプを用いることなく蒸気を発生させた後、第二蒸気発生部において、ヒートポンプの熱源とすることができる。これにより、高温の熱源流体を単にヒートポンプの熱源とするだけの場合よりも、ヒートポンプの消費電力を下げることができ、省エネルギーを図ることができる。
また、第二蒸気発生部では、第一ヒートポンプの第二蒸発器と、第二ヒートポンプの蒸発器とから熱をくみ上げて、第一ヒートポンプの凝縮器において蒸気を発生させることができる。この際、熱源流体は、第一ヒートポンプの第二蒸発器を通された後、第二ヒートポンプの蒸発器に通される。これにより、第一ヒートポンプの第二蒸発器において熱源流体が冷やされた分を第二ヒートポンプがカバーして、第二蒸発器を通過後の熱源流体からも再び熱をくみ上げることができる。また、第一ヒートポンプでは、くみ上げる温度差を低減することができ、その分だけ圧縮機の電力を少なくでき、蒸気発生システムの効率を向上することができる。
請求項2に記載の発明は、第一蒸気発生部と第二蒸気発生部とを備え、前記第一蒸気発生部は、熱源流体と水とを熱交換して蒸気を発生させるボイラか、熱源流体をフラッシュさせて蒸気を発生させる気液分離部であり、前記第二蒸気発生部は、前記第一蒸気発生部にて使用後の熱源流体から熱をくみ上げて蒸気を発生させるヒートポンプであり、このヒートポンプは、第一ヒートポンプと、これより段数の多い第二ヒートポンプとを備え、前記第一ヒートポンプの最下段の蒸発器と、前記第二ヒートポンプの最下段の蒸発器とに、熱源流体が順に通され、前記第一ヒートポンプの最上段の凝縮器と、前記第二ヒートポンプの最上段の凝縮器とにおいて、水を加熱して蒸気を発生させることを特徴とする蒸気発生システムである。
請求項2に記載の発明によれば、熱源流体は、第一蒸気発生部にて蒸気を発生させた後、第二蒸気発生部へ送られ、第二蒸気発生部にて蒸気を発生させる。仮に第一蒸気発生部がない場合、熱源流体の初期温度が第二蒸気発生部で発生させる蒸気温度よりも高いと、エクセルギーに無駄を生じるおそれがある。ところが、本請求項に記載の発明によれば、第一蒸気発生部において、ヒートポンプを用いることなく蒸気を発生させた後、第二蒸気発生部において、ヒートポンプの熱源とすることができる。これにより、高温の熱源流体を単にヒートポンプの熱源とするだけの場合よりも、ヒートポンプの消費電力を下げることができ、省エネルギーを図ることができる。
また、第二蒸気発生部では、第一ヒートポンプの最下段の蒸発器と、第二ヒートポンプの最下段の蒸発器とから熱をくみ上げて、第一ヒートポンプの最上段の凝縮器と、第二ヒートポンプの最上段の凝縮器とにおいて、蒸気を発生させることができる。この際、熱源流体は、第一ヒートポンプの最下段の蒸発器を通された後、第二ヒートポンプの最下段の蒸発器に通される。そして、第二ヒートポンプの段数を第一ヒートポンプより多くしておくことで、第一ヒートポンプにおいて熱源流体が冷やされた分を第二ヒートポンプがカバーして、第一ヒートポンプを通過後の熱源流体からも再び熱をくみ上げることができる。また、第一ヒートポンプでは、くみ上げる温度差を低減することができ、その分だけ圧縮機の電力を少なくでき、蒸気発生システムの効率を向上することができる。
さらに、請求項3に記載の発明は、第一蒸気発生部と第二蒸気発生部とを備え、前記第一蒸気発生部は、熱源流体と水とを熱交換して蒸気を発生させるボイラか、熱源流体をフラッシュさせて蒸気を発生させる気液分離部であり、前記第二蒸気発生部は、下段蒸気圧縮機からの蒸気を上段蒸気圧縮機でさらに圧縮して吐出するように、上下二段の蒸気圧縮機を備え、前記第一蒸気発生部にて使用後の熱源流体は、上段ドレン排出機構を介して上段気液分離部に供給されて気液分離された後、その液体は下段ドレン排出機構を介して下段気液分離部に供給されて気液分離され、前記下段蒸気圧縮機は、前記下段気液分離部からの蒸気を圧縮して吐出し、前記上段蒸気圧縮機は、前記下段蒸気圧縮機からの蒸気と前記上段気液分離部からの蒸気とを圧縮して吐出することを特徴とする蒸気発生システムである。
詳細は後述するが、蒸気圧縮機からの蒸気が蒸気使用設備にて使用され凝縮し、そのドレンがドレン排出機構を介して気液分離部へ排出され、再び蒸気圧縮機にて圧縮される蒸気システムを観察すると、蒸気は、蒸気圧縮機で圧縮され、蒸気使用設備で凝縮され、ドレン排出機構で膨張され、気液分離部で蒸発されることになる。つまり、ヒートポンプの冷媒と同様の作用を行っており、請求項1や請求項2に記載のヒートポンプに代えて蒸気圧縮機を用いて第二蒸気発生部を構成できることになる。請求項3に記載の発明によれば、ヒートポンプに代えて蒸気圧縮機を用いつつ、請求項1や請求項2に記載の発明と同様の作用効果を奏することができる。
本発明によれば、システム全体で見た場合におけるくみ上げ温度差を低減し、それによりシステムの効率向上を図ることができる。また、熱源流体がヒートポンプに顕熱を与える場合、それに伴う温度低下にも対応することができる。さらに、熱源流体の温度が高い場合に、そのエネルギーを有効活用することができる。
本発明の蒸気発生システムの実施例1を示す概略図である。 理想サイクルのT−S線図である。 従来公知の単段のヒートポンプ(逆カルノーサイクル)のT−S線図である。 本発明の蒸気発生システムの実施例1のT−S線図である。 図4において、ヒートポンプの段数を増やした場合を示している。 本発明の蒸気発生システムの実施例2を示す概略図である。 本発明の蒸気発生システムの実施例3を示す概略図である。 蒸気圧縮機を用いた蒸気システムを示す概略図である。 本発明の蒸気発生システムの実施例4を示す概略図である。
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の蒸気発生システムは、出願人が先に提案し特許出願中の蒸気発生システム(特願2011−79370、特願2011−79369)の変形例である。
図1は、本発明の蒸気発生システム1の実施例1を示す概略図である。本実施例1の蒸気発生システム1は、第一蒸気発生部2と第二蒸気発生部3とを備える。
第一蒸気発生部2は、ボイラ4から構成され、第二蒸気発生部3は、ヒートポンプ5,6から構成される。ボイラ4は、ヒートポンプ5,6の熱源流体と、水との間接熱交換器であり、熱源流体の熱で水を加熱して蒸気を発生させる(つまりここでいうボイラ4はバーナを備えない)。そのために、ボイラ4には、給水路7を介して水が供給されると共に、熱源流体路8を介して熱源流体が供給される。ボイラ4からの蒸気は、蒸気路9を介して蒸気使用設備(図示省略)へ送られる。また、ボイラ4で使用後の熱源流体は、熱源流体路8を介して第二蒸気発生部3へ送られる。
第二蒸気発生部3は、第一ヒートポンプ5と第二ヒートポンプ6とを備える。
第一ヒートポンプ5は、蒸気圧縮式のヒートポンプであり、本実施例では単段のヒートポンプから構成される。具体的には、第一ヒートポンプ5は、圧縮機10、凝縮器11、膨張弁12および蒸発器13,14が順次環状に接続されて構成される。ここで、第一ヒートポンプ5は、蒸発器として、第一蒸発器13と第二蒸発器14との二つの蒸発器を備える。これら蒸発器13,14は、並列に接続されてもよいが、本実施例では直列に接続されている。つまり、第一ヒートポンプ5の膨張弁12からの冷媒は、第一蒸発器13と第二蒸発器14とを順に通された後、圧縮機10へ送られる。
圧縮機10は、ガス冷媒を圧縮して高温高圧にする。凝縮器11は、圧縮機10からのガス冷媒を凝縮液化する。膨張弁12は、凝縮器11からの液冷媒を通過させることで、冷媒の圧力と温度とを低下させる。蒸発器13,14は、膨張弁12からの冷媒の蒸発を図る。
従って、第一ヒートポンプ5は、蒸発器13,14において、冷媒が外部から熱を奪って気化する一方、凝縮器11において、冷媒が外部へ放熱して凝縮することになる。これを利用して、第一ヒートポンプ5は、蒸発器13,14において外部から熱をくみ上げ、凝縮器11において水を加熱して蒸気を発生させる。凝縮器11には、給水路15を介して水が供給され、その水は、凝縮器11において、第一ヒートポンプ5の冷媒により加熱される。凝縮器11からの蒸気は、蒸気路16を介して蒸気使用設備へ送られる。
第一ヒートポンプ5の回路には、所望により、圧縮機10の出口側に油分離器を設置したり、凝縮器11の出口側に受液器を設置したり、圧縮機10の入口側にアキュムレータを設置したり、凝縮器11から膨張弁12への冷媒と蒸発器13,14から圧縮機10への冷媒とを混ぜることなく熱交換する液ガス熱交換器を設置したりしてもよい。このことは、第一ヒートポンプ5に限らず、第二ヒートポンプ6についても同様である。また、第一ヒートポンプ5や第二ヒートポンプ6が複数段の場合には、それを構成する各段のヒートポンプについても同様である。
第二ヒートポンプ6は、蒸気圧縮式のヒートポンプであり、本実施例では単段のヒートポンプから構成される。第二ヒートポンプ6は、基本的には第一ヒートポンプ5と同様の構成である。つまり、第二ヒートポンプ6は、圧縮機17、凝縮器18、膨張弁19および蒸発器20が順次環状に接続されて構成される。但し、第二ヒートポンプ6は、第一ヒートポンプ5のように二つの蒸発器を備える必要はない。そして、第二ヒートポンプ6は、蒸発器20において、熱源流体から熱をくみ上げ、凝縮器18において、第一ヒートポンプ5の冷媒を加熱して自身の冷媒は凝縮を図られる。
第一ヒートポンプ5と第二ヒートポンプ6とは、本実施例では次のようにして接続される。すなわち、第二ヒートポンプ6の圧縮機17からの冷媒と第一ヒートポンプ5の膨張弁12からの冷媒とを受けて、両冷媒を混ぜることなく熱交換する間接熱交換器21を備え、この間接熱交換器21が第二ヒートポンプ6の凝縮器18であると共に第一ヒートポンプ5の第一蒸発器13とされる。但し、上下のヒートポンプ5,6は、間接熱交換器21に限らず、中間冷却器(直接熱交換器など)で接続されてもよい。
第一ヒートポンプ5の第二蒸発器14と、第二ヒートポンプ6の蒸発器20とには、第一蒸気発生部2で使用後の熱源流体が順に通される。従って、第二蒸気発生部3は、これら蒸発器14,20において、熱源流体から熱をくみ上げ、第一ヒートポンプ5の凝縮器11において、水を加熱して蒸気を発生させる。その蒸気は、蒸気路16を介して蒸気使用設備へ送られる。
第一蒸気発生部2からの蒸気と、第二蒸気発生部3からの蒸気とは、同等の圧力(つまりほぼ同一の温度)の飽和蒸気であるのが好ましい。その場合、第一蒸気発生部2からの蒸気路9と、第二蒸気発生部3からの蒸気路16とは、合流して蒸気使用設備へ配管できる。
ところで、熱源流体は、特に問わないが、ボイラ4や各ヒートポンプ5,6において顕熱を与えるもの、すなわち熱を与えつつ自身は温度低下を伴う流体が好適に用いられる。たとえば、蒸気使用設備からのドレン、燃焼装置(バーナを備えるボイラなど)からの排ガス、またはオイルフリー式圧縮機からの高温の圧縮空気もしくはその冷却水が用いられる。なお、オイルフリー式圧縮機の廃熱を用いる場合、オイルフリー式圧縮機のインタークーラやアフタークーラの箇所に、第一蒸気発生部2のボイラ4、第二蒸気発生部3の各ヒートポンプ5,6を適宜設置して、オイルフリー式圧縮機の廃熱を熱源に蒸気を発生させればよい。
本実施例の蒸気発生システム1によれば、熱源流体は、第一蒸気発生部2のボイラ4を通された後、第二蒸気発生部3へ送られ、第一ヒートポンプ5の第二蒸発器14を通され、さらに第二ヒートポンプ6の蒸発器20を通される。
蒸気発生システム1が仮に第一蒸気発生部2を備えない場合、熱源流体の初期温度(第二蒸発器14の入口温度)が第二蒸気発生部3で発生させる蒸気温度よりも高いと、エクセルギーに無駄を生じるおそれがある。ところが、本実施例では、第一蒸気発生部2において、ヒートポンプを用いることなく、熱源流体と水との間接熱交換だけで所期の蒸気(つまり第二蒸気発生部3で得ようとする蒸気と同等の蒸気)を得られる場合には、まずは第一蒸気発生部2で蒸気を作った後、第二蒸気発生部3の各ヒートポンプ5,6の熱源とする。これにより、高温の熱源流体を単に各ヒートポンプ5,6の熱源とするだけの場合よりも、各ヒートポンプ5,6の消費電力を下げることができ、省エネルギーを図ることができる。
具体例を述べると、第二蒸気発生部3において、たとえば5kgf/cmG(0.49MPaG、158℃)の蒸気を発生させる場合において、熱源流体としてボイラの排ガスやオイルフリー式空気圧縮機の廃熱を用いると、これら熱源流体の温度は250℃程度もあり、これを単に第二蒸気発生部3の各ヒートポンプ5,6の熱源とするとエクセルギーに無駄を生じる。そこで、このような場合には本実施例の蒸気発生システム1を適用し、熱源流体をまずは第一蒸気発生部2のボイラ4に通して蒸気(5kgf/cm、158℃)を作り、その後、第二蒸気発生部3の各ヒートポンプ5,6の熱源とするのである。これにより、高温の熱源流体をいきなり第二蒸気発生部3の各ヒートポンプ5,6の熱源とした場合に比べて、各ヒートポンプ5,6の消費電力を下げることができ、省エネルギーを図ることができる。なお、上記の例の場合、熱源流体は、第一ヒートポンプ5の第二蒸発器14の入口側で163℃、第二ヒートポンプ6の蒸発器20の入口側で120℃、出口側で90℃となる。但し、これら数値は、一例である。
また、第二蒸気発生部3において、熱源流体は、まずは第一ヒートポンプ5の第二蒸発器14を通された後、第二ヒートポンプ6の蒸発器20を通される。これにより、第一ヒートポンプ5の第二蒸発器14において熱源流体が冷やされた分を第二ヒートポンプ6がカバーして、第二蒸発器14を通過後の熱源流体からも再び熱をくみ上げることができる。また、第一ヒートポンプ5では、くみ上げる温度差を低減することができ、その分だけ圧縮機10の電力を少なくでき、蒸気発生システム1の効率を向上することができる。
言い換えれば、第二蒸気発生部3は、全体でみるとあたかも複数段(本実施例では二段)のヒートポンプ5,6で構成されてなり、くみ上げるエネルギーの一部(典型的には半分)を中段からくみ上げることになるので、成績係数を増加させることができる。また、最下段からくみ上げるエネルギーを減らす(典型的には半分にする)ことができるので、低段側(第二ヒートポンプ6)の圧縮機17の容量を小さくすることができる。
第二蒸気発生部3の作用効果について、さらに詳細に説明する。
図2は、熱を与えられる流体の入口部の状態がTの飽和水、熱を与えられる流体の出口部の状態がTの飽和蒸気であり(つまり熱を与えられる流体は潜熱を与えられる)、熱を与える流体の入口部の状態がTの飽和水、熱を与える流体の出口部の状態がTの過冷却水(つまり熱を与える流体は顕熱を奪われる)の条件において、理想的に熱をくみ上げる場合(以下、理想サイクルという。)のT−S線図である。つまり、縦軸が温度、横軸がエントロピーを示している。
この理想サイクルつまり実線で囲まれた三角形の面積が、前記条件を実現するための最小動力(理想動力)となる。そして、このときの成績係数COP=2×(T/(T−T))となる。
一方、図3は、従来公知の単段のヒートポンプ(逆カルノーサイクル)のT−S線図である。但し、図3は、膨張弁出口損失、圧縮機過熱損失は無視し、熱交換性能を無限大とした場合を示している。この場合、成績係数COP=T/(T−T)となる。二点鎖線Aで示すように、ヒートポンプを上下二段にしても同様である。
図2と図3とを比較すると、図3の四角形の面積から図2の三角形の面積を引いた分が、理想サイクルと比べて余分な動力といえ、その分だけ成績係数は低下する。
一方、図4は、本実施例の蒸気発生システム1のT−S線図である。この場合、成績係数COP=(4/3)×(T/(T−T))となる。つまり、従来公知の単段のヒートポンプの効率の4/3倍となる。なお、T=(T+T)/2、S=(S+S)/2とした。図3と比べて、右下の箇所が欠けることで、この分だけ動力を軽減して、効率を増すことができる。
さて、図4では、段数を二段としたが、段数を増やせば、図5に示すように、サイクルで囲まれる面積をさらに少なくすることができ、第二蒸気発生部3の効率をさらに向上することができる。段数を無限大とした場合、理論上、COP=2×(T/(T−T))となる。つまり、従来公知の単段のヒートポンプの効率の2倍とできる。段数を増やした第二蒸気発生部3の具体的構成については、次に説明する。
図1では、第二蒸気発生部3は、第一ヒートポンプ5を単段で構成し、第二ヒートポンプ6も単段で構成したが、各ヒートポンプ5,6の段数は適宜に変更可能である。言い換えれば、図1では、単段の第一ヒートポンプ5と単段の第二ヒートポンプ6とを組み合わせて、第二蒸気発生部3は、全体でみるとあたかも二段のヒートポンプ5,6で構成した例を示したが、第二蒸気発生部3を構成するヒートポンプの段数は適宜に変更可能である。なお、複数段(多段)のヒートポンプには、一元多段のヒートポンプの他、複数元(多元)のヒートポンプ、あるいは両者の組合せのヒートポンプが含まれる。
第二蒸気発生部3を三段以上のヒートポンプで構成する場合(第一ヒートポンプ5を複数段にする場合)、最下段のヒートポンプ(第二ヒートポンプ6)を除き、すべての段の第一ヒートポンプ5において、蒸発器として第一蒸発器13と第二蒸発器14とを設け、各第一蒸発器13で上下隣接するヒートポンプ同士を接続し、各第二蒸発器14には上段から下段へ向けて熱源流体を順に通せばよい。その後、その熱源流体を、第二ヒートポンプ6の最下段の蒸発器20に通せばよい。
図6は、本発明の蒸気発生システム1の実施例2を示す概略図である。本実施例2の蒸気発生システム1は、基本的には前記実施例1と同様である。そこで、以下においては、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
本実施例2は、第二蒸気発生部3の構成において、前記実施例1と異なる。本実施例2では、第二蒸気発生部3は、第一ヒートポンプ22と第二ヒートポンプ23とを並列に備える。
第一ヒートポンプ22は、蒸気圧縮式のヒートポンプであり、本実施例では単段のヒートポンプから構成される。具体的には、第一ヒートポンプ22は、圧縮機24、凝縮器25、膨張弁26および蒸発器27が順次環状に接続されて構成される。本実施例2では、前記実施例1のように、二つの蒸発器を備える必要はない。
第二ヒートポンプ23は、蒸気圧縮式のヒートポンプであり、本実施例では上下二段のヒートポンプ23A,23Bから構成される。第二ヒートポンプ23を構成する各段のヒートポンプ23A,23Bは、基本的には第一ヒートポンプ22と同様の構成である。つまり、それぞれ、圧縮機28A,28B、凝縮器29A,29B、膨張弁30A,30Bおよび蒸発器31A,31Bが順次環状に接続されて構成される。
そして、上下のヒートポンプ23A,23B同士は、次のようにして接続される。すなわち、下段ヒートポンプ23Bの圧縮機28Bからの冷媒と上段ヒートポンプ23Aの膨張弁30Aからの冷媒とを受けて、両冷媒を混ぜることなく熱交換する間接熱交換器32を備え、この間接熱交換器32が下段ヒートポンプ23Bの凝縮器29Bであると共に上段ヒートポンプ23Aの蒸発器31Aとされる。但し、上下のヒートポンプ23A,23Bは、間接熱交換器32に限らず、中間冷却器で接続されてもよい。
本実施例2では、熱源流体は、第一蒸気発生部2のボイラ4を通された後、第二蒸気発生部3へ送られ、第一ヒートポンプ22の蒸発器27を通され、さらに第二ヒートポンプ23の下段の蒸発器31Bを通される。そして、ボイラ4、第一ヒートポンプ22の凝縮器25、および第二ヒートポンプ23の上段の凝縮器29Aにおいて、水を加熱して蒸気を発生させる。
ところで、典型的には、第二ヒートポンプ23の上段の膨張弁30Aから圧縮機28Aへの冷媒の圧力および温度は、第一ヒートポンプ22の膨張弁26から圧縮機24への冷媒の圧力および温度と同一とされる。この場合、第二ヒートポンプ23の上段ヒートポンプ23Aと、第一ヒートポンプ22とは、同一の構成とすることができる。そして、第一ヒートポンプ22の蒸発器27と、第二ヒートポンプ23の下段の蒸発器31Bとを順に通される熱源流体は、第一ヒートポンプ22において冷やされた分を第二ヒートポンプ23の下段ヒートポンプ23Bがカバーして、第二ヒートポンプ23の上段の膨張弁30Aから圧縮機28Aへの冷媒の圧力および温度を、第一ヒートポンプ22の膨張弁26から圧縮機24への冷媒の圧力および温度と同一とする。また、第一ヒートポンプ22の凝縮器25と、第二ヒートポンプ23の上段の凝縮器29Aとにおいて、水を加熱して同一圧力の蒸気(許容圧力範囲内の蒸気)を発生させることができる。
本実施例2の蒸気発生システム1も、前記実施例1と同様に、熱源流体を、まずは第一蒸気発生部2に通して蒸気を作った後、第二蒸気発生部3の各ヒートポンプ22,23の熱源とする。これにより、高温の熱源流体を単に各ヒートポンプ22,23の熱源とするだけの場合よりも、各ヒートポンプ22,23の消費電力を下げることができ、省エネルギーを図ることができる。
また、第二蒸気発生部3において、熱源流体は、まずは第一ヒートポンプ22の蒸発器27を通された後、第二ヒートポンプ23の下段の蒸発器31Bを通される。そして、第二ヒートポンプ23の段数を第一ヒートポンプ22より多くしておくことで、第一ヒートポンプ22の蒸発器27において熱源流体が冷やされた分を第二ヒートポンプ23がカバーして、第一ヒートポンプ22の蒸発器27を通過後の熱源流体からも再び熱をくみ上げることができる。また、第一ヒートポンプ22では、くみ上げる温度差を低減することができ、その分だけ圧縮機24の電力を少なくでき、蒸気発生システム1の効率を向上することができる。
言い換えれば、第二蒸気発生部3は、くみ上げるエネルギーの一部(典型的には半分)が中段からくみ上げることになるので、成績係数を増加させることができる。また、蒸気発生システム1を全体で見た場合、最下段からくみ上げるエネルギーを減らす(典型的には半分にする)ことができるので、低段側(第二ヒートポンプ23の下段ヒートポンプ23B)の圧縮機28Bの容量を小さくすることができる。
図6では、第二蒸気発生部3は、第一ヒートポンプ22を単段で構成し、第二ヒートポンプ23を上下二段のヒートポンプ23A,23Bで構成したが、第二ヒートポンプ23の段数が第一ヒートポンプ22の段数よりも多い限り、各ヒートポンプ22,23の段数は適宜に変更可能である。なお、複数段(多段)のヒートポンプには、一元多段のヒートポンプの他、複数元(多元)のヒートポンプ、あるいは両者の組合せのヒートポンプが含まれる。
また、第二ヒートポンプ23は、並列に設置された複数のヒートポンプから構成してもよい。言い換えれば、第一ヒートポンプ22や第二ヒートポンプ23に加えて、第三ヒートポンプを設けてもよい他、さらに第四ヒートポンプ、第五ヒートポンプ、…というように、全体としてn個(n≧2)のヒートポンプを並列に設置してもよい。この場合も、このn個のヒートポンプは、各最下段の蒸発器に熱源流体が順に通され、この熱源流体が通される順に段数が多くなるよう(好ましくは一段ずつ多くなるよう)構成され、各最上段の凝縮器において水を加熱して蒸気を発生させればよい。
図7は、本発明の蒸気発生システム1の実施例3を示す概略図である。本実施例3の蒸気発生システム1は、基本的には前記各実施例と同様である。そこで、以下においては、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
本実施例3は、第二蒸気発生部3の構成において、前記各実施例と異なる。前記各実施例では、第二蒸気発生部3はヒートポンプを用いて構成されたが、本実施例3では、第二蒸気発生部3は蒸気圧縮機を用いて構成される。言い換えれば、本実施例3の蒸気発生システム1は、前記各実施例の第二蒸気発生部3のヒートポンプを、図8に示す蒸気システム33にしたものということができる。
図8は、蒸気圧縮機34を用いた蒸気システム33を示す概略図である。この蒸気システム33では、蒸気を圧縮して吐出する蒸気圧縮機34と、この蒸気圧縮機34からの蒸気が用いられる蒸気使用設備35と、この蒸気使用設備35からドレン(蒸気の凝縮水)を排出するドレン排出機構36と、このドレン排出機構36から排出される流体の気液分離部37とを備える。
気液分離部37は、典型的には中空タンクを備え、ドレン排出機構36からのドレンを受け入れる。ドレンは、ドレン排出機構36を通過することでフラッシュ(つまり減圧されることで蒸気化)し、気液分離部37にて気液分離を図られる。気液分離部37の上部には、蒸気圧縮機34への吸入路38が接続されており、気液分離部37の下部には、ドレン排出機構39を介して排水路40が接続されている。
各ドレン排出機構36,39は、典型的にはスチームトラップであるが、これに代えてまたはこれに加えて、バルブ、オリフィスまたはキャピラリチューブなどの圧損要素でもよい。たとえば、図8では、蒸気使用設備35から気液分離部37への管路には、ドレン排出機構36としてスチームトラップを設けているが、そのスチームトラップより下流に、所望により減圧弁などの圧損要素をさらに設けてもよい。
さて、図8の蒸気システム33を観察した場合、蒸気は、蒸気圧縮機34で圧縮され、蒸気使用設備35で凝縮され、ドレン排出機構(前記圧損要素)36で膨張され、気液分離部37で蒸発されることになる。従って、ヒートポンプの冷媒と同様の作用を行っており、図8の蒸気システム33をヒートポンプと等価とみることができる。よって、前記各実施例の蒸気発生システム1において、ヒートポンプサイクルに代えて、図8に示す蒸気システム33を適用することができる。以下、本実施例3の蒸気発生システム1について、具体的に説明する。
本実施例3の蒸気発生システム1も、第一蒸気発生部2と第二蒸気発生部3とを備え、第一蒸気発生部2はボイラ4から構成され、第二蒸気発生部3は蒸気圧縮機41,42を備えて構成される。本実施例3の場合、熱源流体は、蒸気使用設備からのドレンである。
蒸気使用設備からの熱源流体(ここではドレン)は、熱源流体路8を介して、ボイラ4に供給される。ボイラ4では、熱源流体と水との間接熱交換が図られ、熱源流体の熱で水が加熱され蒸気を発生させる。ボイラ4で使用後の熱源流体は、第二蒸気発生部3へ送られる。
第二蒸気発生部3は、下段蒸気圧縮機41からの蒸気を上段蒸気圧縮機42でさらに圧縮して吐出するように、上下二段の蒸気圧縮機を備える。図7において二点鎖線で示された構成も含めて第二蒸気発生部3を観察した場合、右側に示される一段の蒸気圧縮機42と、左側に示される上下二段の蒸気圧縮機41,41Aとが、並列に設置された状態とみることができる。従って、この構成は、図8の構成がヒートポンプと対応することを考慮すると、前記実施例2の第二蒸気発生部3と対応することが分かる。但し、二点鎖線の部分(蒸気圧縮機41A)は、上段蒸気圧縮機42として統一することができるので、省略することができる。
第一蒸気発生部2にて使用後の熱源流体は、上段ドレン排出機構43を介してフラッシュし、上段気液分離部44に供給されて気液分離された後、その液体は下段ドレン排出機構45を介してフラッシュし、下段気液分離部46に供給されて気液分離される。各ドレン排出機構43,45は、前述したとおり、ここではスチームトラップであるが、これに代えてまたはこれに加えて、バルブ、オリフィスまたはキャピラリチューブでもよい。また、各気液分離部44,46は、前述したとおり、ここでは中空タンクであるが、単なるT字配管部などでもよい。
そして、下段蒸気圧縮機41は、下段気液分離部46からの蒸気を圧縮して吐出し、上段蒸気圧縮機42は、下段蒸気圧縮機41からの蒸気と上段気液分離部44からの蒸気とを圧縮して吐出する。その蒸気は、典型的にはボイラ4からの蒸気と合流して、蒸気使用設備へ送られる。
図7では、第二蒸気発生部3は、上下二段の蒸気圧縮機42,41で構成したが、蒸気圧縮機の段数は適宜に変更可能である。言い換えれば、上段蒸気圧縮機(第一蒸気圧縮機42)や下段蒸気圧縮機(第二蒸気圧縮機41)に加えて、第三蒸気圧縮機を設けてもよい他、さらに第四蒸気圧縮機、第五蒸気圧縮機、…というように、全体としてn個(n≧2)の蒸気圧縮機を設置してもよい。この場合も、このn個の蒸気圧縮機は、下段の蒸気圧縮機からの蒸気を、順次、上段の蒸気圧縮機で圧縮して吐出するように、直列に接続される。また、最下段の蒸気圧縮機は、最下段の気液分離部からの蒸気を圧縮して吐出し、それより上段の各段の蒸気圧縮機は、その段の気液分離部からの蒸気と一つ下段の蒸気圧縮機からの蒸気とを圧縮して吐出する。各段の気液分離部には、一つ上段の気液分離部からのドレンが、ドレン排出機構を介して供給される。
図9は、本発明の蒸気発生システム1の実施例4を示す概略図である。本実施例4の蒸気発生システム1は、基本的には前記実施例3と同様である。そこで、以下においては、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
本実施例4は、第一蒸気発生部2の構成において、前記実施例3と異なる。第一蒸気発生部2は、前記実施例3では、ドレンと水とを間接熱交換するボイラ4としたが、本実施例4では、ドレンをフラッシュさせて蒸気を発生させる気液分離部47とされる。つまり、蒸気使用設備からのドレンは、ドレン排出機構(典型的には蒸気トラップ)48を介してフラッシュし、第一蒸気発生部2としての気液分離部(典型的には中空タンク)47に供給される。そして、そのフラッシュ蒸気は、蒸気圧縮機を介することなく、蒸気使用設備へ送られる。一方、第一蒸気発生部2の気液分離部47にて分離された液体は、前記実施例3で述べたように、上段ドレン排出機構43を介して上段気液分離部44へ供給される。その他の構成は、前記実施例3と同様のため、説明を省略する。
ところで、本実施例4の第一蒸気発生部2の構成は、前記実施例3に限らず、前記実施例1や前記実施例2にも同様に適用可能である。つまり、第二蒸気発生部3のヒートポンプの熱源流体がドレンの場合、本実施例4の第一蒸気発生部2の構成は、前記実施例1や前記実施例2の第一蒸気発生部2に代えて用いることができる。具体的には、第一蒸気発生部2は、前記実施例1や前記実施例2では、熱源流体と水とを間接熱交換するボイラ4としたが、本実施例4のように、ドレンをフラッシュさせて蒸気を発生させる気液分離部47としてもよい。この場合、蒸気使用設備からのドレンは、ドレン排出機構(典型的には蒸気トラップ)48を介してフラッシュし、第一蒸気発生部2としての気液分離部(典型的には中空タンク)47に供給される。そして、そのフラッシュ蒸気は、そのまま蒸気使用設備へ送られる。一方、第一蒸気発生部2の気液分離部47にて分離された液体は、ドレン排出機構43を介して第二蒸気発生部3の各ヒートポンプへ供給される。その際、熱源流体は、上段のヒートポンプから下段のヒートポンプへと順次通されるが、下段へ行くに従ってドレン排出機構により段階的にドレンを減圧してもよい。
なお、本発明の蒸気発生システム1は、前記各実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。たとえば、前記各実施例では、ヒートポンプのみを用いたシステム、あるいは蒸気圧縮機のみを用いたシステムについて述べたが、場合により、ヒートポンプと蒸気圧縮機とを組み合わせてもよい。また、前記実施例3や前記実施例4において、蒸気圧縮機41,42を直列に接続する際、下段の蒸気圧縮機41からの蒸気は、上段の気液分離部(中空タンク)44へ供給されてもよい。その他、ヒートポンプや蒸気圧縮機などからの蒸気を蒸気使用設備へ送る蒸気路には、必要に応じて、燃料焚きボイラなどからの蒸気が合流される。
1 蒸気発生システム
2 第一蒸気発生部
3 第二蒸気発生部
4 ボイラ
5 第一ヒートポンプ
6 第二ヒートポンプ
11 (第一ヒートポンプの)凝縮器
13 (第一ヒートポンプの)第一蒸発器
14 (第一ヒートポンプの)第二蒸発器
18 (第二ヒートポンプの)凝縮器
20 (第二ヒートポンプの)蒸発器
22 第一ヒートポンプ
23 第二ヒートポンプ
25 (第一ヒートポンプの)最上段の凝縮器
27 (第一ヒートポンプの)最下段の蒸発器
29A(第二ヒートポンプの)最上段の凝縮器
31B (第二ヒートポンプの)最下段の蒸発器
41 下段蒸気圧縮機
42 上段蒸気圧縮機
43 上段ドレン排出機構
44 上段気液分離部
45 下段ドレン排出機構
46 下段気液分離部
47 (ボイラに代わる)気液分離部

Claims (3)

  1. 第一蒸気発生部と第二蒸気発生部とを備え、
    前記第一蒸気発生部は、熱源流体と水とを熱交換して蒸気を発生させるボイラか、熱源流体をフラッシュさせて蒸気を発生させる気液分離部であり、
    前記第二蒸気発生部は、前記第一蒸気発生部にて使用後の熱源流体から熱をくみ上げて蒸気を発生させるヒートポンプであり、
    このヒートポンプは、第一ヒートポンプと第二ヒートポンプとを備え、
    前記第一ヒートポンプは、蒸発器として第一蒸発器と第二蒸発器とを有し、
    前記第二ヒートポンプは、前記第一蒸発器を兼ねる凝縮器を介して前記第一ヒートポンプと接続され、
    前記第一ヒートポンプの第二蒸発器と、前記第二ヒートポンプの蒸発器とに、熱源流体が順に通され、
    前記第一ヒートポンプの凝縮器において、水を加熱して蒸気を発生させる
    ことを特徴とする蒸気発生システム。
  2. 第一蒸気発生部と第二蒸気発生部とを備え、
    前記第一蒸気発生部は、熱源流体と水とを熱交換して蒸気を発生させるボイラか、熱源流体をフラッシュさせて蒸気を発生させる気液分離部であり、
    前記第二蒸気発生部は、前記第一蒸気発生部にて使用後の熱源流体から熱をくみ上げて蒸気を発生させるヒートポンプであり、
    このヒートポンプは、第一ヒートポンプと、これより段数の多い第二ヒートポンプとを備え、
    前記第一ヒートポンプの最下段の蒸発器と、前記第二ヒートポンプの最下段の蒸発器とに、熱源流体が順に通され、
    前記第一ヒートポンプの最上段の凝縮器と、前記第二ヒートポンプの最上段の凝縮器とにおいて、水を加熱して蒸気を発生させる
    ことを特徴とする蒸気発生システム。
  3. 第一蒸気発生部と第二蒸気発生部とを備え、
    前記第一蒸気発生部は、熱源流体と水とを熱交換して蒸気を発生させるボイラか、熱源流体をフラッシュさせて蒸気を発生させる気液分離部であり、
    前記第二蒸気発生部は、下段蒸気圧縮機からの蒸気を上段蒸気圧縮機でさらに圧縮して吐出するように、上下二段の蒸気圧縮機を備え、
    前記第一蒸気発生部にて使用後の熱源流体は、上段ドレン排出機構を介して上段気液分離部に供給されて気液分離された後、その液体は下段ドレン排出機構を介して下段気液分離部に供給されて気液分離され、
    前記下段蒸気圧縮機は、前記下段気液分離部からの蒸気を圧縮して吐出し、
    前記上段蒸気圧縮機は、前記下段蒸気圧縮機からの蒸気と前記上段気液分離部からの蒸気とを圧縮して吐出する
    ことを特徴とする蒸気発生システム。
JP2012209015A 2012-09-24 2012-09-24 蒸気発生システム Expired - Fee Related JP5954581B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012209015A JP5954581B2 (ja) 2012-09-24 2012-09-24 蒸気発生システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012209015A JP5954581B2 (ja) 2012-09-24 2012-09-24 蒸気発生システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014062698A JP2014062698A (ja) 2014-04-10
JP5954581B2 true JP5954581B2 (ja) 2016-07-20

Family

ID=50618088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012209015A Expired - Fee Related JP5954581B2 (ja) 2012-09-24 2012-09-24 蒸気発生システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5954581B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5958819B2 (ja) * 2012-09-24 2016-08-02 三浦工業株式会社 ヒートポンプシステムおよびそれを用いた冷却システム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5200461B2 (ja) * 2007-09-07 2013-06-05 東京電力株式会社 蒸気生成システム
JP5305099B2 (ja) * 2009-04-02 2013-10-02 三浦工業株式会社 水冷却装置
JP5528912B2 (ja) * 2010-06-08 2014-06-25 荏原冷熱システム株式会社 ハイブリッドヒートポンプ
JP5655472B2 (ja) * 2010-09-29 2015-01-21 三浦工業株式会社 蒸気温水生成システム
JP5845590B2 (ja) * 2011-02-14 2016-01-20 富士電機株式会社 ヒートポンプ式蒸気生成装置
JP5752455B2 (ja) * 2011-03-24 2015-07-22 関電プラント株式会社 温排水エネルギー回収システム
JP2013194926A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Yanmar Co Ltd 蒸気発生システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014062698A (ja) 2014-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5958819B2 (ja) ヒートポンプシステムおよびそれを用いた冷却システム
JP5136968B2 (ja) 蒸気発生システム
JP5740790B2 (ja) 蒸気発生システム
JP2007120914A (ja) 蒸気発生システム
JP6040666B2 (ja) ヒートポンプシステム
KR20100059170A (ko) 히트펌프 축열 시스템
JP2008088892A (ja) 非共沸混合媒体サイクルシステム
KR20100059176A (ko) 축열 시스템
JP5949383B2 (ja) 蒸気発生システム
JP5954581B2 (ja) 蒸気発生システム
KR101392048B1 (ko) 에너지 효율 및 냉각 효율을 향상시킨 냉동시스템
KR101271355B1 (ko) 중고온수 복합 생산 히트펌프 시스템
KR20100005734U (ko) 히트펌프 축열 시스템
KR20100046365A (ko) 히트펌프 시스템
JP2022513231A (ja) ヒートポンプ装置およびヒートポンプ装置を備える地域熱供給網
KR20100005735U (ko) 축열 시스템
KR20100005736U (ko) 히트펌프 시스템
JP6338143B2 (ja) 冷却システム
JP5627411B2 (ja) ダブルバンドル型冷凍機システムおよび熱源システムならびにこれらの制御方法
KR100581094B1 (ko) 압축기 과부하방지용 냉난방 시스템
JP6152661B2 (ja) 蒸気発生システム
KR200360454Y1 (ko) 압축기 과부하방지용 냉난방 시스템
CN108638794A (zh) 一种汽车尾气余热利用的综合系统
KR100642989B1 (ko) 히트펌프의 보조 가열 장치
KR20100005738U (ko) 급탕 히트펌프 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5954581

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees