以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、印字システム1の構成について説明する。なお、以下の説明では、後述するテンプレートデータ80〜83等(図2〜図4及び図9〜図12参照)を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、「テンプレートデータ8」という。また、後述する商品データベース95、果物データベース96、及び野菜データベース97(図6〜図8参照)を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、「データベース9」という。また、後述するシート61〜63(図2〜図4参照)を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、「シート6」という。
本実施形態では、一例として、印字システム1は、小売等の店舗に設置され、商品の値札等を印字するためのシステムであるとする。印字システム1は、入力装置2及びパーソナルコンピュータ3(以下、PC3という。)を備えている。テンプレートデータ8(後述)及びデータベース9(後述)等をPC3から入力装置2に転送する場合、入力装置2は、PC3と接続される。
入力装置2は、テキスト(文字、数字、及び記号等)を印字する印字装置の機能を備える。入力装置2の内部には、巻回されたテープ状の印字媒体50が巻回されたテープロール(図示外)が設置される。入力装置2が印字を実行する際には、該テープロールから印字媒体50が引き出されて、印字媒体50に対して印字が行われる。そして、印字された印字媒体50が切断され、外部に排出される。
入力装置2は、上面にタッチパッド207を備える。なお、タッチパッド207の下にはディスプレイは設けられていない。タッチパッド207の上側には、シート6(図2〜図4参照)が交換可能に配置される。シート6はタッチパッド207の平面視の形状と同じ形状に形成されている。また、タッチパッド207の周囲には、タッチパッド207より上方に突出する壁部219が設けられている。シート6がタッチパッド207の上側に配置される場合には、壁部219の内側に配置される。タッチパッド207の後方には、ディスプレイ216が設けられている。ディスプレイ216には、種々の情報が表示される。
図2〜図4を参照し、タッチパッド207の操作キー7及びシート6について説明する。図2〜図4の上側、下側、右側、左側を、シート6の後側、前側、右側、左側と定義して説明する。図2〜図4に示すシート61〜63は、タッチパッド207の上側にシート6が配置された状態を示している。シート6には、種々のキー5が印刷によって描かれている。タッチパッド207には、所定の範囲で複数の操作キー7が設定されている。キー5は、タッチパッド207の操作キー7に対応して印刷によってシート6に描かれている。より詳細には、キー5は、タッチパッド207の操作キー7の機能に対応する模様が描かれたものである。ユーザは、シート6に描かれたキー5を押下することで、操作キー7を操作することができる。
なお、タッチパッド207上には、シート61〜63とは異なるキー5が描かれた種々のシート6を配置することができる。入力装置2は、シート6の種類毎にタッチパッド207に配置する操作キー7の位置(座標)が定義されたデータを記憶している。ユーザは入力装置2を操作し、タッチパッド207上に配置するシート6の種類に応じて、操作キー7の位置が定義されたデータを選択する。入力装置2のCPU201(図5参照)は、選択されたデータに基づいて、操作キー7の位置(座標)を決定し、ユーザによってキー5が押下された場合に、対応する操作キー7が操作されたことを検出する。
図2〜図4に示すように、操作キー7は、カーソルキー71、OKキー74、ESCキー73、機能設定キー72、及び番号キー75を含む。カーソルキー71は、タッチパッド207の上部中央に設けられている。カーソルキー71は、上キー711、下キー712、右キー713、左キー714を含む。機能設定キー72は、カーソルキー71の左側に設けられている。機能設定キー72は、種々の機能を設定するための機能の選択画面をディスプレイ216に表示するためのキーである。ESCキー73は、機能設定キー72の前側に設けられている。ESCキー73は、1つ前の画面に戻ったり選択したものをキャンセルしたりするキーである。OKキー74は、カーソルキー71の右側に設けられている。OKキー74は、印字の実行や、選択された機能の選択等を行う場合に操作されるキーである。
番号キー75は、カーソルキー71の前側に設けられている。番号キー75は、番号「1」〜「28」に対応する28個設けられている。番号キー75に対応するシート6のキー5には「1」〜「28」の番号が描かれている。番号キー75のうち、番号「1」の番号キー75を番号キー751という。同様に、番号「2」〜「9」の番号キー75を、それぞれ番号キー752〜759という(図2参照)。
図2のシート61の場合、番号キー751に対応するキー5には「Strawberry」と印刷され、番号キー752に対応するキー5には「Grape」と印刷されている。同様に、番号「3」〜「9」の番号キー754〜759に対応するキー5には、それぞれ、「Orange」、「Salmon」、「Saldine」(いわし)、「Saury」(さんま)、「Pork」、「Beef」、及び「Chicken」と印刷されている。これらの印刷されたテキストは、商品データベース95(図6参照)のフィールド1の「Strawberry」、「Grape」、「Orange」、「Salmon」、「Saldine」、「Saury」、「Pork」、「Beef」、及び「Chicken」に対応している。
図3に示すシート62の番号キー751〜753に対応するキー5には、それぞれ、「Fruits」、「Fish」及び「Meat」と印刷されている。図4に示すシート63の番号キー751〜753に対応するキー5には、それぞれ、「Fresh Strawberry」、「Fruits」、及び「Vegitable」と印刷されている。
図5を参照して、印字システム1の電気的構成について説明する。図5に示すように、PC3は、PC3の制御を行うCPU301を備えている。CPU301には、ハードディスクドライブ(以下、HDD)302、RAM303、通信インターフェイス(以下、通信I/F)304、入力部305、及び出力回路306が接続されている。
HDD302には、PC3のCPU301が実行する各種プログラムが記憶されている。RAM303には、種々の一時データが記憶される。入力部305は、例えば、マウス、キーボード等である。出力回路306は、ディスプレイ307に接続されている。CPU301は、出力回路306を介して、ディスプレイ307に画像を表示することができる。通信I/F304は、他の機器(本実施形態では、入力装置2)とデータ通信を行うためのインターフェイスである。通信I/F304は、入力装置2の通信I/F206(後述)と接続されている。PC3のCPU301は、通信I/F304、入力装置2の通信I/F206を介して、入力装置2のCPU201と通信を行うことができる。
入力装置2は、入力装置2の制御を行うCPU201を備えている。CPU201は、ROM202、フラッシュメモリ203、RAM204、CGROM205、通信I/F206、出力回路213、及び駆動回路209〜212に接続されている。
ROM202には、入力装置2のCPU201が実行する各種プログラム(例えば、図13のメイン処理のプログラム等)が記憶されている。フラッシュメモリ203には、種々のデータ(例えば、後述するテンプレートデータ80〜83(図9〜図12参照)及び商品データベース95〜97(図6〜図8参照))が記憶される。RAM204には、種々の一時データが記憶される。CGROM205には、種々のテキスト(文字、数字、及び図形等)を印字媒体50に印字するための印字用のドットパターンデータが記憶されている。
駆動回路212は、タッチパッド207を駆動するための電子回路である。ユーザが、タッチパッド207上に配置されるシート6に描かれたキー5を操作(押下)すると、CPU201はタッチパッド207を介して操作された位置(座標)を検出する。これによって、CPU201は操作された操作キー7を特定する。駆動回路209は、サーマルヘッド213を駆動するための電子回路である。CPU201は、駆動回路209を介して、サーマルヘッド213を制御し、印字媒体50に印字を行うことができる。駆動回路210は、入力装置2の内部で巻回された印字媒体50を外部に搬送するためのテープ送りモータ214を駆動するための電子回路である。駆動回路211は、印字済みの印字媒体50を切断する移動刃(図示外)を動作させるカッターモータ215を駆動するための電子回路である。
図6〜図8を参照して、データベース9について説明する。データベース9は、フィールド毎にテキストが設定されたレコードを複数備える。まず、図6を参照して、商品データベース95について説明する。商品データベース95は、果物、魚、及び肉についての印字媒体50を作成するためのデータベースである。本実施形態では、商品データベース95は、後述するデータベースモードで使用される。
図6に示すように、商品データベース95には、フィールド1〜3に対してテキストが設定されたレコード1〜9が登録されている。フィールド1〜3は、それぞれ、商品名、価格、及び商品の産地のフィールドである。果物データベース96(図7参照)及び野菜データベース97(図8参照)においても同様である。例えば、レコード1として、フィールド1〜3の順にテキスト「Strawberry」、「¥450」、及び「Aichi」が登録されている。これらは、商品「Strawberry」が「450円」であり、「愛知県産」であることを示す印字媒体50を作成するためのテキストである。なお、レコード1〜3には、果物についてのテキスト「Strawberry」、「Grape」、及び「Orange」が登録されている。レコード4〜6には、魚についてのテキスト「Salmon」、「Saldine」、及び「Saury」が登録されている。レコード7〜9には、肉についてのテキスト「Pork」、「Beef」、及び「Chicken」が登録されている。その他、図6に示すように登録されている。
図7を参照して、果物データベース96について説明する。果物データベース96は、果物についての印字媒体50を作成するためのデータベースである。本実施形態では、果物データベース96は、後述するテンプレートモードで使用される。果物データベース96には、フィールド1〜3に対してテキストが設定されたレコード1〜5が登録されている。レコード1〜5には、フィールド1に、果物についてのテキスト「Strawberry」、「Grape」、「Apple」、「Orange」、及び「Lemon」が登録されている。その他、図7に示すように登録されている。
図8を参照して、野菜データベース97について説明する。野菜データベース97は、野菜についての印字媒体50を作成するためのデータベースである。本実施形態では、野菜データベース97は、後述するテンプレートモードで使用される。野菜データベース97には、フィールド1〜2に対してテキストが設定されたレコード1〜3が登録されている。レコード1〜3には、フィールド1に、野菜についてのテキスト「Radish」、「Carrot」、及び「Potato」が登録されている。その他、図8に示すように登録されている。
図2〜図4および図9〜図12を参照して、テンプレートデータ8について説明する。テンプレートデータ8は、印字媒体50に印字されるテキストの配置位置が少なくとも設定されたデータである。まず、図4及び図9を参照して、テンプレートデータ80について説明する。図4に示すテンプレートデータ80は、図9に示すテンプレートデータ80に基づいて印字媒体50に印字した場合と同様の外形で示したものである。図9に示すように、テンプレートデータ80には、テンプレート番号、用紙種類ID、リンクされたデータベース、テキスト数、第一テキストの情報、第二テキストの情報、第三テキストの情報が登録されている。
テンプレート番号は、テンプレートに割り当てられた番号であり、「1」と登録されている。なお、番号キー75の番号は、「1」〜「28」である。後述するテンプレートモードの場合、操作された番号キー75の番号と同じテンプレート番号に設定されているテンプレートデータ8が用いられて印字済みの印字媒体50が作成される。例えば、番号キー751「1」が操作された場合、テンプレート番号が「1」に設定されているテンプレートデータ80が用いられて印字済みの印字媒体521が作成される(図4参照)。すなわち、テンプレートモードにおいては、テンプレート番号の値によってテンプレートデータ8と番号キー75とが対応付けられている。用紙種類IDは、用紙(印字媒体50)の種類を示す情報であり、「ラベルID123」と登録されている。用紙種類IDは、印字媒体50の幅の違いなど、印字媒体50の種類の違いを区別可能に設定されている。
リンクされたデータベース9は、リンクされたデータベース9の有無と、リンクされたデータベース9の名前とを含む。テンプレートデータ80には、リンクされたデータベース9の有無に、「リンクなし」を示す情報が登録されている。また、リンクされたデータベース9の有無が「リンクなし」であるので、リンクされたデータベース9の名前には、名前が登録されていないことを示す「NULL」が登録されている。テキスト数は、テンプレートデータ8に設定されているテキストの数である。テンプレートデータ80には、第一〜第三テキストの情報が登録されているので、テキスト数には「3」と登録されている。
第一〜第三テキストの情報は、それぞれ、配置位置、フォント種類、デフォルトのテキスト、及びデータベースのフィールドを含む。第一テキストの情報においては、配置位置「(0,0)〜(400,60)」、フォント種類「フォントB」、デフォルトのテキスト「Fresh Strawberry」、及びリンク情報「リンクなし」が登録されている。配置位置は、印字媒体50に印字するテキストの配置位置であり、印字媒体50上の座標で示されている。図4に示すテンプレートデータ80では、配置位置「(0,0)〜(400,60)」に、フォント種類「フォントB」で、デフォルトのテキスト「Fresh Strawberry」が配置されている。なお、配置位置「(0,0)〜(400,60)」は、テキスト「Fresh Strawberry」の周囲の点線で示す範囲の座標である。また、図4に示すテンプレートデータ80の左右方向の座標がX座標であり、上下方向の座標がX方向である。以下、特に説明しないが、図2〜図4のテンプレートデータ8において、各テキストの周囲の点線で示す範囲の座標が、図9〜図12のテンプレートデータ8の配置位置に示す座標である。
リンク情報は、テンプレートデータ8のテキストの配置位置とデータベース9のフィールドとを対応付ける情報である。テンプレートデータ80では、リンクされたデータベース9の有無が「リンクなし」であるので、リンク情報には、「リンクなし」と登録されている。
第二テキストの情報においては、配置位置「(0,70)〜(140,130)」、フォント種類「フォントC」、デフォルトのテキスト「¥600」、及びデータベースのフィールド「リンクなし」が登録されている。図4に示すテンプレートデータ80では、配置位置「(0,70)〜(140,130)」に、フォント種類「フォントC」で、デフォルトのテキスト「¥600」が配置されている。
第三テキストの情報においては、配置位置「(150,70)〜(400,130)」、フォント種類「フォントD」、デフォルトのテキスト「Nagano」、及びリンク情報「リンクなし」が登録されている。図4示すテンプレートデータ80では、配置位置「(250,70)〜(400,130)」に、フォント種類「フォントD」で、デフォルトのテキスト「Nagano」が配置されている。
図4及び図10を参照して、テンプレートデータ81について説明する。図4に示すテンプレートデータ81は、図10に示すテンプレートデータ81に基づいて印字媒体50に印字した場合と同様の外形で示したものである。図10に示すように、テンプレートデータ81のデータ構成は、テンプレートデータ80のデータ構成と同様である。但し、テンプレートデータ80に比べてテキストの情報は1つ多く、第一〜第四テキストの情報が登録されている。
テンプレートデータ81において、テンプレート番号には、「2」が登録され、用紙種類IDには、「ラベルID124」が登録されている。リンクされたデータベース9の有無には、「リンクあり」が登録され、リンクされたデータベース9の名前には「果物データベース96」が登録されている。すなわち、テンプレートデータ81には、果物データベース96(図7参照)がリンクされている。テンプレートデータ81には、第一〜第四テキストの情報が登録されているので、テキスト数には「4」が登録されている。
第一〜第四テキストの情報には、図10に示すように登録されている。第一テキスト情報におけるフィールドには、「フィールド1」が登録されている。これは、デフォルトのテキスト「Fresh Strawberry」が、果物データベース96(図7参照)のフィールド1に登録されているテキストに置き換えられて印字が行われるように設定されていることを示している。同様に、第二、第三テキストの情報における、リンク情報には、それぞれ「フィールド2」及び「フィールド3」が登録されている。また、第四テキストの情報におけるデータベースのフィールドには、「リンクなし」が登録されている。
図4及び図11を参照して、テンプレートデータ82について説明する。図4に示すテンプレートデータ82は、図11に示すテンプレートデータ82に基づいて印字媒体50に印字した場合と同様の外形で示したものである。図11に示すように、テンプレートデータ82のデータ構成は、テンプレートデータ80のデータ構成と同様である。なお、テンプレートデータ82には、第一、第二テキストの情報が登録されている。
テンプレートデータ82において、テンプレート番号には、「3」が登録され、用紙種類IDには、「ラベルID125」が登録されている。リンクされたデータベース9の有無には、「リンクあり」が登録され、リンクされたデータベース9の名前には「野菜データベース97」が登録されている。すなわち、テンプレートデータ82には、野菜データベース97(図8参照)がリンクされている。テンプレートデータ82には、第一、第二テキストの情報が登録されているので、テキスト数には「2」が登録されている。第一、第二テキストの情報には、図11に示すように登録されている。
図2、図3、及び図12を参照して、テンプレートデータ83について説明する。テンプレートデータ83は、後述するデータベースモードで用いられる。図2及び図3に示すテンプレートデータ83は、図12に示すテンプレートデータ83に基づいて印字媒体50に印字した場合と同様の外形で示したものである。図12に示すように、テンプレートデータ82のデータ構成は、テンプレートデータ80のデータ構成と同様である。なお、テンプレートデータ83には、第一〜第四テキストの情報が登録されている。
テンプレートデータ83において、テンプレート番号には、「100」が登録され、用紙種類IDには、「ラベルID124」が登録されている。リンクされたデータベース9の有無には、「リンクあり」が登録され、リンクされたデータベース9の名前には「商品データベース95」が登録されている。すなわち、テンプレートデータ83には、商品データベース95(図6参照)がリンクされている。テンプレートデータ83には、第一、第二テキストの情報が登録されているので、テキスト数には「4」が登録されている。第一〜第二テキストの情報には、図12に示すように登録されている。
本実施形態で設定可能な印字についてのモードについて説明する。入力装置2は、データベースモード及びテンプレートモードの2つのモードを設定可能である。テンプレートモードは、通常テンプレートモードとTPグループモードとを含む。
図2及び図3を参照して、データベースモードについて説明する。なお、本実施形態では、データベースモードが実行される際に、テンプレートデータ83(図12参照)が用いられるとする。テンプレートデータ83(図12参照)は、商品データベース95(図6参照)にリンクされているので、データベースモードでは、商品データベース95に登録されているテキストが用いられて、印字済みの印字媒体50が作成される。
データベースモードは、1つのテンプレートデータ8のテキストの配置位置に、データベース9中のテキストを配置して印字を行うモードである。より詳細には、データベースモードでは、番号キー75が操作された場合、商品データベース95において操作された番号キー75に対応するレコードのフィールド毎に設定されたテキストが、テンプレートデータ83のリンク情報においてフィールドに対応付けられた配置位置に配置されて、印字データが作成される(図14のS37)。印字データは、印字媒体にテキストを印字するためのデータである。そして、作成された印字データが用いられ、印字が行われる(図13のS19)。
図2及び図3は、データベースモードで印字が実行される様子を表わした図である。より詳細には、図2は、DBレコード数Mが「1」の場合にデータベースモードが実行された場合を示している。また、図3は、DBレコード数Mが「3」の場合にデータベースモードが実行された場合を示している。DBレコード数Mは、データベースモードにおいて使用される変数であり、データベース9においてグループ(以下、DBグループという。)として纏めるレコードの数を指定するための変数である。例えば、DBレコード数Mが「3」の場合、商品データベース95(図6参照)において、3つのレコードのまとまりが1つのDBグループとなる。この場合、商品データベース95において、果物についてのレコード1〜3が1つのDBグループとなる。魚についてのレコード4〜6が1つのDBグループとなる。肉についてのレコード7〜9が1つのDBグループとなる。また、例えば、DBレコード数Mが「1」の場合、商品データベース95おいて1つのレコードが1つのグループとなる。すなわち、個々のレコードが1つのDBグループとなる。
図2を参照して、DBレコード数Mが「1」の場合におけるデータベースモードについて説明する。DBレコード数Mが「1」の場合のデータベースモードでは、番号「1」〜「9」のいずれかの番号キー751〜759が操作された場合、操作された番号キー751〜759の番号に対応して、商品データベース95(図6参照)におけるレコード1〜9のテキストが使用されて印字データが作成される。例えば、番号キー751が操作された場合、商品データベース95(図6参照)において操作された番号キー751「1」に対応するレコード1のフィールド1〜3毎に設定されたテキストが、テンプレートデータ83(図12参照)のリンク情報においてフィールド1〜3に対応付けられた配置位置に配置されて、印字データが作成される(図14のS37)。
なお、この時、第四テキストの情報(図12参照)では、リンク情報が「リンクなし」となっているので、デフォルトのテキスト「ABCD market」が配置位置に配置された状態で印字データが作成される。印字が実行されると(図13のS19)、商品データベース95において、レコード1のフィールド1〜3に設定されたテキスト「Strawberry」、「¥450」、及び「Aichi」が、テンプレートデータ83(図2及び図12参照)の配置位置に配置された印字済みの印字媒体501が作成される。
同様に、ユーザが番号「2」〜「9」のいずれかの番号キー752〜759を操作すれば、レコード2〜9に登録されたテキスト(図6参照)が使用され、印字済みの印字媒体502〜509を作成することができる。このように、DBレコード数Mが「1」の場合のデータベースモードでは、番号キー75の番号Nに対応した番号のレコードに登録されたテキストが使用される。すなわち、データベース9におけるレコード1〜9が番号キー751〜759に対応付けられた状態となっている。
図3を参照して、DBレコード数Mが「3」の場合におけるデータベースモードについて説明する。前述したように、DBレコード数Mが「3」の場合、果物についてのレコード1〜3が1つのDBグループとなり、魚についてのレコード4〜6が1つのDBグループとなる。肉についてのレコード7〜9が1つのDBグループとなる。そして、番号キー751「1」が操作された回数に応じて、1番目のDBグループである果物についてのレコード1〜3のテキストが使用されて印字データが作成される。例えば、番号キー751「1」の1回目の操作がされた場合、果物のDBグループのレコード1のフィールド1〜3毎に設定されたテキストが、テンプレートデータ83のリンク情報においてフィールド1〜3に対応付けられた配置位置に配置されて印字データが作成される(図14のS37)。印字が実行されると(図13のS19)、商品データベース95において、レコード1のフィールド1〜3に設定されたテキスト「Strawberry」、「¥450」、及び「Aichi」が、テンプレートデータ83(図2及び図12参照)の配置位置に配置された印字済みの印字媒体511が作成される。
同様に、ユーザが番号キー751「1」の2回目の操作を行った場合、果物のDBグループのレコード2のテキストが使用され、印字済みの印字媒体512を作成することができる。ユーザが番号キー751「1」の3回目の操作を行った場合、果物のDBグループのレコード3のテキストが使用され、印字済みの印字媒体513を作成することができる。このように、番号キー751が操作される回数に応じて、果物用の印字媒体511〜513が作成される。
ユーザが番号キー752「2」の1回目の操作を行った場合、魚のDBグループのレコード4のテキストが使用され、印字済みの印字媒体514を作成することができる。ユーザが番号キー752「2」の2回目の操作を行った場合、魚のDBグループのレコード5のテキストが使用され、印字済みの印字媒体515を作成することができる。ユーザが番号キー752「2」の3回目の操作を行った場合、魚のDBグループのレコード6のテキストが使用され、印字済みの印字媒体516を作成することができる。このように、番号キー752が操作される回数に応じて、魚用の印字媒体514〜516が作成される。
ユーザが番号キー753「3」の1回目の操作を行った場合、肉のDBグループのレコード7のテキストが使用され、印字済みの印字媒体517を作成することができる。ユーザが番号キー753「3」の2回目の操作を行った場合、肉のDBグループのレコード8のテキストが使用され、印字済みの印字媒体518を作成することができる。ユーザが番号キー753「3」の3回目の操作を行った場合、肉のDBグループのレコード9のテキストが使用され、印字済みの印字媒体519を作成することができる。このように、番号キー753が操作される回数に応じて、肉用の印字媒体517〜519が作成される。
このように、DBレコード数Mが「3」の場合のデータベース9では、番号キー751が操作されると、レコード1〜3のテキストが使用される。すなわち、データベース9における3つのレコード1〜3の纏まりが番号キー751に対応付けられた状態となっている。同様に、3つのレコード4〜6の纏まり番号キー752に対応付けられ、3つのレコード7〜9の纏まりが番号キー753に対応付けられた状態となっている。このように、DBレコード数M「3」であれば、3つのレコードが番号キー75に対応付けられるので、DBレコード数Mの値は、1つの番号キー75に対応付けるレコードの数を定義しているとも言うことができる。
図4を参照して、テンプレートモードについて説明する。テンプレートモードは、異なる番号キー75が操作された場合に、番号キー75毎に対応付けられたテンプレートデータ8が用いられ、印字が行われるモードである。前述したように、テンプレートデータ80(図9参照)のテンプレート番号は「1」であり、番号キー751「1」に対応付けられている。同様に、テンプレートデータ81(図10参照)は番号キー752「2」に対応付けられ、テンプレートデータ82(図11参照)は、番号キー753「3」に対応付けられている。
テンプレートモードでは、操作された番号キー75に対応するテンプレートデータ8が、リンク情報によって配置位置とデータベース9のフィールドとが対応付けられていないテンプレートデータ8である場合、通常テンプレートモードが実行される。また、操作された番号キー75に対応するテンプレートデータ8が、リンク情報によって配置位置とデータベース9のフィールドとが対応付けられているテンプレートデータ8である場合、TPグループモードが実行される。
通常テンプレートモードについて説明する。通常テンプレートモードは、テンプレートデータ8に予め設定されたデフォルトのテキストを使用して、印字済みの印字媒体50を作成するモードである。すなわち、テンプレートモードは、データベースモード及び後述するTPモードとは異なり、データベース9のテキストをテンプレートデータ8の配置位置に配置するものではない。図4に示す例では、番号キー751「1」が操作された場合に、通常テンプレートモードが実行される。図4に示すように、番号キー751「1」が操作された場合、番号キー751に対応付けられたテンプレートデータ80(図4及び図9参照)のデフォルトのテキスト「Fresh Strawberry」、「¥600」、及び「Ngano」が配置位置に配置されて印字データが作成される(図14のS43)。印字が実行されると(図13のS19)、印字済みの印字媒体521が作成される。
TPグループモードについて説明する。TPグループモードは、番号キー75が操作された回数に応じて、操作された番号キー75に対応するテンプレートデータ8の配置位置に配置するデータベース9中のテキストを変更して印字を行うモードである。より詳細には、TPグループモードでは、番号キー75が操作された回数に応じて、データベース9の複数のレコードから印字に使用するレコードが選択される(図14のS40及びS41参照)。そして、操作された番号キー75に対応するテンプレートデータ8が使用され、選択されたレコードのフィールド毎に設定されたテキストが、リンク情報でフィールドに対応付けられた配置位置に配置されて、印字データが作成される(図14のS42)。そして、作成された印字データが用いられ、印字が行われる(図13のS19)。
図4に示す例では、番号キー752「2」が操作された場合、番号キー752「2」に対応するテンプレートデータ81(図10参照)が用いられてTPグループモードが実行される。また、番号キー753「3」が操作された場合、番号キー753「3」に対応するテンプレートデータ82(図11参照)が用いられてTPグループモードが実行される。
テンプレートデータ81(図10参照)には、果物データベース96(図7参照)がリンクされている。番号キー752「2」の1回目の操作がされた場合、テンプレートデータ81にリンクされた果物データベース96のレコード1が選択される。そして、選択されたレコード1のフィールド1〜3に設定されたテキスト「Strawberry」、「¥300」、及び「Gifu」が、リンク情報でフィールドに対応付けられた配置位置に配置され、印字データが作成される(図14のS42)。印字が実行されると(図13のS19)、印字済みの印字媒体531が作成される。
同様に、ユーザが番号キー752「2」の2回目〜5回目の操作を行った場合、果物データベース96(図7参照)のレコード2〜5のテキストが使用され、印字済みの印字媒体532〜535を作成することができる。
テンプレートデータ82(図11参照)には、野菜データベース97(図8参照)がリンクされている。番号キー「3」の1回目の操作がされた場合、テンプレートデータ82にリンクされた野菜データベース97のレコード1が選択される。そして、選択されたレコード1のフィールド1〜2に設定されたテキスト「Radish」及び「¥100」が、リンク情報でフィールドに対応付けられた配置位置に配置され、印字データが作成される(図14のS42)。印字が実行されると(図13のS19)、印字済みの印字媒体541が作成される。
同様に、ユーザが番号キー752「2」の2回目、3回目の操作を行った場合、果物データベース96のレコード2,3のテキストが使用され、印字済みの印字媒体542,543を作成することができる。
図4に示すように、番号キー752が操作される回数に応じて、果物用の印字媒体5531〜535が作成される。番号キー753が操作される回数に応じて、野菜用の印字媒体541〜543が作成される。すなわち、TPグループモードでは、ユーザが番号キー752を操作することで「果物」のグループを印字でき、番号キー753を操作することで「野菜」のグループを印字することができる。
図13〜図15を参照して、本発明のメイン処理について説明する。入力装置2の電源がオンされ、メイン処理の実行指示がユーザの操作によって入力されると、CPU201は、ROM202に記憶されているメイン処理のプログラムを読み出し、メイン処理を実行する。なお、前述したテンプレートデータ8とデータベース9とは、ユーザがPC3を使用して作成したデータである。テンプレートデータ8とデータベース9とは、メイン処理が行われる前にPC3から入力装置2に転送され、フラッシュメモリ203に記憶されているとする。
図13に示すように、まず、テンプレート番号T、レコード番号P、及びDBグループ番号Sが、それぞれ「0」に設定され、RAM204に記憶される(S11)。テンプレート番号Tは、印字に使用するテンプレートデータ8を決定するための変数である。レコード番号Pは、テンプレートデータ8の配置位置に配置するテキストを選択するための変数である。DBグループ番号Sは、後述するS34おいて、データベース9におけるDBグループに対応する値に設定される変数である。
次いで、DBレコード数Mが設定される(S12)。DBレコード数Mは、メイン処理が行われる前にユーザによって設定されてフラッシュメモリ203に記憶されており、S12で読み出されてRAM204に記憶されることで設定される。なお、DBレコード数Mは、S12が実行される時にユーザによって設定されてもよい。
次いで、モードの設定操作が行なわれたか否かが判断される(S13)。ユーザは操作キー7の機能設定キー72等を操作して、データベースモード、又は、テンプレートモードを設定する。モードの設定操作が行なわれていない場合(S13:NO)、番号キー75が操作されたか否かが判断される(S14)。番号キー75が操作されていない場合(S14:NO)、印字を実行するか否かが判断される(S15)。印字が実行されない場合(S15:NO)、電源をオフするか否かが判断される(S16)。電源がオフされない場合(S16:NO)、処理はS12に戻る。モードの設定操作が行なわれた場合(S13:YES)、設定操作されたモードを示す情報がRAM204に記憶される(S17)。
以下の説明では、データベースモードの設定操作が行なわれた場合、テンプレートモードの設定操作が行なわれた場合に分けて、具体例を例示しながら説明する。また、データベースモードにおいては、S12でDBレコード数Mが「1」に設定された場合、及びDBレコード数Mが「3」に設定された場合に分けて説明する。
まず、図2、及び図13〜15を参照して、データベースモードにおいて、S12でDBレコード数Mが「1」に設定された場合を第一具体例として説明する。第一具体例では、
タッチパッド207に上側には、図2に示すシート61が配置されたとする。また、データベースモードであることを示す情報がRAM204に記憶されているとする(S17)。
番号キー75が操作された場合(S14:YES)、印字データ作成処理が実行される(S18)。図14を参照して、印字データ作成処理について説明する。印字データ作成処理は、印字データを作成する処理である。図14に示すように、印字データ作成処理では、まず、モード決定処理が実行される(S31)。
図15を参照して、モード決定処理について説明する。モード決定処理は、印字を行うモードについて、データベースモード、通常テンプレートモード、及びTPグループモードのいずれかを決定する処理である。モード決定処理では、まず、S17で記憶されたモードを示す情報が参照され、S13でテンプレートモードの設定操作がされたか否かが判断される(S51)。S13でデータベースモードの設定操作がされた場合、テンプレートモードの設定操作がされていないと判断され(S51:NO)、実行するモードが、データベースモードに決定される(S52)。次いで、テンプレート番号Tが設定される(S53)。設定されるテンプレート番号Tの値は、ユーザによってデータベースモードで使用するテンプレートデータ8に応じて事前に設定された値である。事前に設定された値はフラッシュメモリ203に記憶されており、この値がテンプレート番号Tの値に設定される(S53)。本実施形態では、テンプレート番号Tが「100」に設定されるとする。すなわち、データベースモードで使用されるテンプレートデータ8は、テンプレート番号が「100」に設定されているテンプレートデータ83(図12参照)である。
次いで、モード決定処理が終了され、処理は印字データ作成処理(図14参照)に戻る。次いで、決定されたモードがデータベースモードであるか否かが判断される(S32)。データベースモードである場合(S32:YES)、DBグループ番号Sが、S14で操作された番号キー75の番号Nと同じであるか否かが判断される(S33)。DBグループ番号Sが操作された番号キー75の番号Nと同じでない場合(S33;NO)、DBグループ番号Sが、番号Nに設定される(S34)。第一具体例では、DBグループ番号Sが「1」に設定される。すなわち、DBグループ番号Sがレコード1を含むDBグループに対応した状態に設定される。
次いで、レコード番号Pが設定される(S35)。S35では、P={(N−1)×M+1}が計算されて、レコード番号Pが設定される。なお、Nは、操作された番号キー75の番号Nであり、Mは、DBレコード数Mである。例えば、S12(図13参照)で設定されたDBレコード数Mが「1」であり、操作された番号キー75が番号キー751「1」である場合、レコード番号Pが「1」に設定される。すなわち、レコード番号Pが、DBグループ番号S「1」の「レコード1」に対応する値に設定される。なお、後述するS37の処理では、データベース9におけるレコード番号Pに対応するレコードが配置されて印字データが作成される。すなわち、S35によって、データベース9の複数のレコードから、印字に使用されるレコードが選択されている。後述するS36でレコード番号Pが1つ進められる場合も同様である。
次いで、印字データが作成される(S37)。S37では、テンプレート番号Tに対応するテンプレートデータ8の配置位置とデータベース9のフィールドとを対応付けるリンク情報が参照される。そして、データベース9における操作された番号キー75に対応するレコードのフィールド毎に設定されたテキストが、リンク情報においてフィールドに対応付けられた配置位置に配置され、印字データが作成される。
第一具体例では、テンプレート番号Tは、「100」である。このため、テンプレートデータ83(図12参照)のリンク情報が参照される。第一〜第三テキストの情報において、リンク情報によって、それぞれのテキストの配置位置に対して「フィールド1」、「フィールド2」、及び「フィールド3」が対応付けられている。また、S35では、操作された番号キー75の番号Nに対応してレコード番号Pが「1」に設定されている。このため、操作された番号キー75に対応するレコードとして、商品データベース95の「レコード1」が選択される。そして、レコード1のフィールド1〜3毎に設定されたテキスト「Strawberry」、「¥450」、及び「Aichi」が、リンク情報においてフィールド1〜3に対応付けられた配置位置に配置され、印字データが作成される。なお、第四テキストの情報では、リンク情報が「リンクなし」であるので、作成される印字データでは、デフォルトのテキスト「ABCD market」が用いられる。すなわち、図2に示す印字済みの印字媒体501を印字するための印字データが作成される。作成された印字データは、RAM204に記憶される。
次いで、印字データ作成処理が終了され、処理はメイン処理(図13参照)のS12に戻る。ユーザは、入力装置2に印字を実行させる場合、OKキー74等を操作して、印字を実行する指示を入力装置2に入力する。この場合、印字が実行されると判断され(S15:YES)、RAM204に記憶された印字データに基づいて、印字媒体50への印字が実行される(S19)。これによって、第一具体例では、図2に示す印字済みの印字媒体501が作成される。すなわち、ユーザが番号キー751「1」を操作すれば、データベース9のレコード1のテキストが使用されて印字済みの印字媒体501が作成される。
次いで、例えば、番号キー752「2」が操作された場合(S14:YES)、S33でDBグループ番号S「1」が操作された番号キー752の番号「2」と同じでないと判断される(S33:YES)。DBグループ番号Sが「2」に設定され、レコード番号Pが、P={(N−1)×M+1}の計算結果である「2」に設定される(S35)。S37では、レコード番号Pが「2」であるので、操作された番号キー75に対応するレコードとして、商品データベース95の「レコード2」が選択される。そして、レコード2のフィールド1〜3毎に設定されたテキスト「Grape」、「¥800」、及び「Yamanashi」が、リンク情報においてフィールド1〜3に対応付けられた配置位置に配置され、印字データが作成される(S37)。すなわち、図2に示す印字済みの印字媒体502を印字するための印字データが作成される。このように、ユーザが番号キー752「2」を操作すれば、データベース9のレコード2のテキストが使用されて印字データが作成される。
連続して同じ番号の番号キー75が操作された場合、例えば、連続して番号キー752「2」が操作された場合(S14:YES)、S33でDBグループ番号S「2」が操作された番号キー752の番号「2」と同じであると判断され(S33:YES)、S36が実行される。S36では、レコード番号Pが1つ進められる(S36)。なお、レコード番号Pが、DBグループ番号Sに対応するDBグループ内の最後(番号が最も大きい)レコードに対応する場合、同一のDBグループ内の最初(番号が最も小さい)レコードに対応する値に設定される。例えば、第一具体例の場合、DBグループ番号Sが「2」である。また、DBグループ内のDBレコード数Mが「1」であるため、データベース9において、DBグループ内には、1つのレコードが含まれる。よって、S36でレコード番号Pが1つ進められる処理が実行されても、SBレコード番号Pは「2」のままである。
次いで、S37の処理が実行され、レコード番号P「2」に対応するレコード2のテキストが使用され、図2に示す印字済みの印字媒体502を印字するための印字データが作成される(S37)。すなわち、ユーザが番号キー752「2」を操作すれば、データベース9のレコード2のテキストが使用されて印字データが作成される。このように、同じ番号キー75を連続して操作した場合でも、その番号キーに対応したレコードが使用され、印字データが作成される。
第一具体例において、次に番号キー754「3」が操作された場合(S19:YES)、レコード番号Pが「3」に設定され(S35)、図2に示す印字済みの印字媒体502を印字するための印字データが作成される(S37)。すなわち、ユーザが番号キー752「3」を操作すれば、データベース9のレコード3のテキストが使用され、図2に示す印字済みの印字媒体503を印字するための印字データが作成される。
次に、図3及び図13〜15を参照し、データベースモードにおいて、S12でDBレコード数Mが「3」に設定された場合を第二具体例として説明する。前述したように、DBレコード数Mが「3」の場合、商品データベース95(図6参照)において、果物についてのレコード1〜3、魚についてのレコード4〜6、及び肉についてのレコード7〜9が、それぞれDBグループとなる。以下の説明では、レコード1〜3のDBグループを第一DBグループという。魚についてのレコード4〜6のDBグループを第二DBグループという。肉についてのレコード7〜9のDBグループを第三DBグループという。
第二具体例では、タッチパッド207の上側には、図3に示すシート62が配置されたとする。また、テンプレート番号T、レコード番号P、及びDBグループ番号Sが、それぞれ「0」に設定されているとする(S11)。データベースモードであることを示す情報がRAM204に記憶されているとする(S17)。
第二具体例の場合、処理の流れは第一具体例と同様である。番号キー751「1」が操作された場合(S14:YES)、DBグループ番号S「0」が番号キー751の番号「1」と同じでないと判断される(S33:YES)。次いで、DBグループ番号Sが番号キー751の番号「1」に設定される(S34)。すなわち、DBグループ番号Sが果物についての第一DBグループに対応した状態に設定される。レコード番号Pが、P={(N−1)×M+1}の計算結果である「1」に設定される(S35)。すなわち、レコード番号Pが、DBグループ番号S「1」に対応する第一DBグループの最初のレコード1に対応する値に設定される。次いで、レコード番号P「1」に対応するレコード1のテキストが使用され、図3に示す印字済みの印字媒体511を印字するための印字データが作成される(S37)。
2回目の番号キー751「1」の操作がされた場合(S14:YES)、S33でDBグループ番号S「1」が操作された番号キー751の番号「1」と同じであると判断される(S33:YES)。レコード番号Pが1つ進められ、「2」に設定される(S36)。すなわち、レコード番号Pが、DBグループ番号S「2」に対応する第一DBグループの2番目のレコード2に対応する値に設定される。次いで、レコード番号P「2」に対応するレコード2のテキストが使用され、図3に示す印字済みの印字媒体512を印字するための印字データが作成される(S37)。
3回目の番号キー751「1」の操作がされた場合(S14:YES)、S33でDBグループ番号S「1」が操作された番号キー751の番号「1」と同じであると判断される(S33:YES)。レコード番号Pが1つ進められ、「3」に設定される(S36)。すなわち、レコード番号Pが、DBグループ番号S「3」に対応する第一DBグループの3番目のレコード3に対応する値に設定される。次いで、レコード番号P「3」に対応するレコード2のテキストが使用され、図3に示す印字済みの印字媒体513を印字するための印字データが作成される(S37)。なお、4回目の番号キー751「1」操作がされた場合(S14:YES)、レコード番号Pは、第一DBグループ内の最初のレコード1に対応する値である「1」に設定される(S36)。レコード番号P「1」に対応するレコード2のテキストが使用され、図3に示す印字済みの印字媒体511を印字するための印字データが作成される(S37)。このように、連続して同一の番号キー751「1」が操作されると、商品データベース95における果物についての第一DBグループ内のテキストが順次使用され、印字データが作成される。すなわち、番号キー751が操作された場合に、操作された番号キー751に対応付けられたレコードの纏まりである第一DBグループから、印字に使用するレコードが選択されて(S35及びS36)、印字データが作成される(S37)。
次に、番号キー752「2」が操作された場合(S14:YES)、DBグループ番号S「1」が番号キー752の番号「2」と同じでないと判断される(S33:YES)。次いで、DBグループ番号Sが番号キー751の番号「2」に設定される(S34)。すなわち、DBグループ番号Sが魚についての第二DBグループに対応した状態に設定される。レコード番号Pが、P={(N−1)×M+1}の計算結果である「4」に設定される(S35)。すなわち、レコード番号Pが、DBグループ番号S「2」に対応する第二DBグループの最初のレコード4に対応する値に設定される。次いで、レコード番号P「4」に対応するレコード4のテキストが使用され、図3に示す印字済みの印字媒体514を印字するための印字データが作成される(S37)。
2回目の番号キー752「2」の操作がされた場合(S14:YES)、S33でDBグループ番号S「2」が操作された番号キー751の番号「2」と同じであると判断される(S33:YES)。レコード番号Pが1つ進められ、「5」に設定される(S36)。すなわち、レコード番号Pが、DBグループ番号S「5」に対応する第二DBグループの2番目のレコード5に対応する値に設定される。次いで、レコード番号P「5」に対応するレコード5のテキストが使用され、図3に示す印字済みの印字媒体515を印字するための印字データが作成される(S37)。
3回目の番号キー752「2」の操作がされた場合(S14:YES)、レコード番号P「6」に対応するレコード5のテキストが使用され、図3に示す印字済みの印字媒体516を印字するための印字データが作成される(S37)。このように、連続して同一の番号キー752「2」が操作されると、商品データベース95における魚についての第二DBグループ内のテキストが使用され、印字データが作成される。すなわち、番号キー752が操作された場合に、操作された番号キー752に対応付けられたレコードの纏まりである第二DBグループから、印字に使用するレコードが選択されて(S35及びS36)、印字データが作成される(S37)。
番号キー753「3」が操作された場合も同様に処理が行われる。すなわち、番号キー753「3」が操作された回数に応じて、印字済みの印字媒体517〜519を印字するための印字データが作成される(S37)。すなわち、番号キー753が操作された場合に、操作された番号キー753に対応付けられたレコードの纏まりである第三DBグループから、印字に使用するレコードが選択されて(S35及びS36)、印字データが作成される(S37)。
データベースモードでは、操作される番号キー75に応じて異なるレコードが使用されて、テンプレートデータ8の配置位置にテキストが配置された印字データが作成される(S37)。よって、ユーザは、1つのテンプレートデータ83(図13参照)を作成すれば、同じテンプレートデータ83を使用して異なるテキストが印字された複数種類の印字媒体501〜509、511〜519(図2及び図3参照)を作成することができる。よって、ユーザが配置位置が同じでテキストが異なるテンプレートデータ8を複数作成する場合に比べて、テンプレートデータ8を作成する工数を削減することができる。よって、ユーザは、少ないテンプレートデータ8を作成すれば済むなど、簡単な設定で印字を行うことができる。このように、入力装置2は、簡単な設定で複数種類の印字媒体501〜509、511〜519を作成することができる印字方式を提供することができる。
また、番号キー75が操作された場合に(S14:YES)、操作された番号キー75に対応付けられたレコードの纏まりから、印字に使用するレコードが選択されて(S35及びS36)、印字データが作成される(S37)。すなわち、1つのデータベース9に含まれるレコードが複数の纏まりに分けられて個々の操作キーに対応付けられた状態で、レコードを選択し、印字データを作成することができる。よって、ユーザが、複数のデータベース9を作成して、個々の番号キー75に対応付ける場合に比べて、ユーザがデータベース9を作成する工数を削減することができる。よって、ユーザは、少ない数のデータベース9を作成すれば済むなど、簡単な設定で印字を行うことができる。このように、入力装置2は、簡単な設定で複数種類の印字媒体511〜519を作成することができる印字方式を提供することができる。
次に、テンプレートモードの設定操作がされた場合を第三具体例として説明する。第三具体例では、タッチパッド207の上側には、図4に示すシート63が配置されたとする。テンプレートモードの設定操作が行なわれた場合(S13:YES)、テンプレートモードであることを示す情報がRAM204に記憶される(S17)。番号キー75が操作されると(S14:YES)、印字データ作成処理が実行され(S18)、モード決定処理が実行される(S31)。
図15に示すように、S17でテンプレートモードであることを示す情報がRAM204に記憶されているので、テンプレートモードであると判断される(S51:YES)。次いで、テンプレート番号Tが番号キー75の番号Nに設定される(S54)。なお、後述するS42及びS43の処理では、テンプレート番号Tに対応するテンプレート番号を有するテンプレートデータ8が使用されて印字データが作成される。
次いで、テンプレート番号Tに対応するテンプレートデータ8が、リンク情報によって配置位置とフィールドとが対応付けられているテンプレートデータ8であるか否かが判断される(S55)。例えば、番号キー751「1」が操作された場合(S14:YES)、テンプレート番号Tが「1」に設定される(S54)。テンプレート番号Tが「1」のテンプレートデータ8は、図9に示すテンプレートデータ80である。テンプレートデータ80には、リンクされたデータベースの有無に「リンクなし」と登録され、第一〜第三テキストの情報におけるリンク情報に「リンクなし」と登録されている。このため、テンプレート番号T「1」に対応するテンプレートデータ80が、リンク情報によって配置位置とフィールドとが対応付けられているテンプレートデータ8ではないと判断される(S55:NO)。次いで、モードが通常テンプレートモードに決定される(S56)。S56では、通常テンプレートモードであることを示す情報がRAM204に記憶される。
次いで、モード決定処理が終了され、処理は印字データ作成処理(図14参照)に戻る。次いで、決定されたモードがデータベースモードでないと判断され(S32:NO)、決定されたモードがTPグループモードであるか否かが判断される(S38)。S56において、モードが通常テンプレートモードに決定されているので、決定されたモードがTPグループモードではないと判断され(S38:NO)、印字データが作成される(S43)。
S43では、テンプレート番号Tに対応するテンプレートデータ8、すなわち、番号キー75に対応するテンプレートデータ8に予め設定されているテキストを印字媒体50に印字するための印字データが作成される。例えば、テンプレート番号Tが「1」の場合、テンプレート番号T「1」に対応するテンプレートデータ80(図9参照)に予め設定されているデフォルトのテキスト「Fresh Strawberry」、「¥600」、及び「Nagano」が配置位置に配置され、印字データが作成される。すなわち、図4に示す印字済みの印字媒体521を印字するための印字データが作成される。作成された印字データは、RAM204に記憶される。次いで、印字データ作成処理が終了され、処理はメイン処理(図13参照)のS12に戻る。
番号キー751「2」が操作された場合(S14:YES)、テンプレート番号Tが「2」に設定される(S54)。テンプレート番号Tが「2」のテンプレートデータ8は、図10に示すテンプレートデータ81である。テンプレートデータ81には、リンクされたデータベース9の有無に「リンクあり」と登録され、第一〜第三テキストの情報におけるリンク情報に、それぞれ「フィールド1」、「フィールド2」、及び「フィールド3」と登録されている。このため、テンプレート番号T「2」に対応するテンプレートデータ81が、リンク情報によって配置位置とフィールドとが対応付けられているテンプレートデータ8であると判断される(S55:YES)。次いで、モードがTPグループモードに決定される(S57)。S57では、TPグループモードであることを示す情報がRAM204に記憶される。
次いで、モード決定処理が終了され、処理は印字データ作成処理(図14参照)に戻る。次いで、決定されたモードがデータベースモードでないと判断され(S32:NO)、決定されたモードがTPグループモードであると判断される(S38:YES)。次いで、S54(図15参照)において、テンプレート番号Tが変更されたか否かが判断される(S39)。例えば、S39においてテンプレート番号Tが「1」から「2」に変更されていれば、テンプレート番号Tが変更されたと判断される(S39)。次いで、レコード番号Pが「1」に設定される(S40)。なお、後述するS42では、データベース9におけるレコード番号Pに対応するレコードが配置位置に配置されて印字データが作成される。すなわち、S40によって、データベース9の複数のレコードから、印字に使用されるレコードが選択されている。後述するS41でレコード番号Pが1つ進められる場合も同様である。
次いで、印字データが作成される(S42)。S42では、テンプレート番号Tに対応するテンプレートデータ8の配置位置とデータベース9のフィールドとを対応付けるリンク情報が参照されて処理が行われる。より詳細には、テンプレート番号Tに対応するテンプレートデータ8、すなわち、番号キー75に対応するテンプレートデータ8が特定される。そして、特定されたテンプレートデータ8に登録されているリンクされたデータベース9が参照され、レコード番号Pに対応するレコードが特定される。そして、特定されたレコードのフィールド毎に設定されたテキストが、リンク情報においてフィールドに対応付けられた配置位置に配置され、印字データが作成される。
第三具体例では、テンプレート番号Tは「2」であるので、テンプレートデータ81(図10参照)が特定される。そして、特定されたテンプレートデータ81に登録されているリンクされたデータベース9である果物データベース96(図7参照)が参照され、レコード番号P「1」に対応するレコード1が特定される。そして、特定されたレコード1のフィールド1〜3毎に設定されたテキスト「Strawberry」、「¥300」、「Gifu」が、リンク情報においてフィールド1〜3に対応付けられた配置位置に配置され、印字データが作成される。すなわち、図4に示す印字済みの印字媒体531を印字するための印字データが作成される。作成された印字データは、RAM204に記憶される。次いで、印字データ作成処理が終了され、処理はメイン処理(図13参照)のS12に戻る。
同じ番号の番号キー75が操作された場合、例えば、2回目の番号キー752「2」の操作が行われた場合(S14:YES)、テンプレート番号T「2」が、再び「2」に設定される(S54)。そして、TPグループモードに決定される(S57)。S54では、テンプレート番号Tが「2」のままであり、変更されていないので、テンプレート番号Tが変更されていないと判断される(S39:NO)。次いで、レコード番号Pが1つ進められる(S41)。これによって、レコード番号Pが「2」に設定される。次いで、印字データが作成される(S42)。すなわち、果物データベース96においてレコード番号P「2」に対応するレコード2のテキストが使用され、図4に示す印字済みの印字媒体532を印字するための印字データが作成される。
3回目〜5回目の番号キー752「2」の操作が行われた場合も同様に処理が行われる。すなわち、番号キー752が操作された回数に応じて、印字済みの印字媒体533〜535を印字するための印字データが作成される(S42)。なお、果物データベース96には、レコード1〜5の5つのレコードのみが登録されている。よって、ユーザが、番号キー752「2」の6回目の操作を行った場合(S14:YES)、S41では、レコード番号が再び「1」に設定される。このように、TPグループモードでは、ユーザが番号キー752「2」を操作すれば、番号キー752に対応するテンプレートデータ81の配置位置に、果物データベース96(図7参照)のレコードが順次配置されて印字データが作成される。
番号キー753「3」の操作が行われた場合(S14)、テンプレート番号Tが「3」に設定される(S54)。すなわち、S42で使用されるテンプレートデータ8が、テンプレートデータ81(図10参照)からテンプレートデータ82(図11参照)に変更される。テンプレート番号T「3」に対応するテンプレートデータ82(図11参照)には、リンクされたデータベースの有無に「リンクあり」と登録され、第一〜第二テキストの情報におけるリンク情報に、それぞれ「フィールド1」及び「フィールド2」と登録されている。このため、テンプレート番号T「3」に対応するテンプレートデータ82が、リンク情報によって配置位置とフィールドとが対応付けられているテンプレートデータ8であると判断される(S55:YES)。そして、モードがTPグループモードに決定される(S57)。
S54では、テンプレート番号Tが「2」から「3」に変更されているので、テンプレート番号Tが変更されたと判断され(S39:YES)、レコード番号Pが「1」に設定される(S40)。次いで、印字データが作成される(S42)。すなわち、テンプレート番号Tは「3」であるので、テンプレートデータ82(図11参照)が特定される。そして、特定されたテンプレートデータ8に登録されているリンクされたデータベース9である野菜データベース97(図8参照)が参照され、レコード番号P「1」に対応するレコード1が特定される。そして、特定されたレコード1のフィールド1〜2毎に設定されたテキスト「Radish」及び「¥100」が、リンク情報においてフィールド1〜2に対応付けられた配置位置に配置され、印字データが作成される。すなわち、図4に示す印字済みの印字媒体541を印字するための印字データが作成される。
2回目の番号キー753「3」の操作が行われた場合(S14:YES)、レコード番号Pが「2」に設定され(S41)、印字データが作成される(S42)。すなわち、野菜データベース97におけるレコード番号P「2」に対応するレコード2のテキストが使用され、図4に示す印字済みの印字媒体542を印字するための印字データが作成される。
3回目の番号キー753「3」の操作が行われた場合(S14:YES)、レコード番号Pが「3」に設定され(S41)、印字データが作成される(S42)。すなわち、野菜データベース97におけるレコード番号P「3」に対応するレコード3のテキストが使用され、図4に示す印字済みの印字媒体543を印字するための印字データが作成される。
図13に示すように、電源オフの操作が行われると(S16:YES)、入力装置2の電源がオフされる(S20)。次いで、メイン処理が終了される。
以上のように、本実施形態における処理が行われる。テンプレートデータ8におけるテンプレート番号Tは、番号キー75の番号に対応している。すなわち、テンプレートデータ8が番号キー75に対応付けられている。そして、テンプレートモードでは、番号キー75が操作された場合に番号キー75に対応したテンプレートデータ8が使用され、印字データが作成される(S42)。よって、入力装置2は、異なる番号キー75が操作された場合に、異なるテンプレートデータ8を使用して印字媒体50にテキストを印字することが可能な印字方式を提供することができる。
特にTPグループモードの場合、番号キー75が操作される度に、レコード番号Pが変更されることで、データベース9の複数のレコードから印字に使用されるレコードが選択されている(図14のS40及びS41)。そして、選択されたレコードのフィールド毎に設定されたテキストが、操作された番号キー75に対応するテンプレートデータ8における配置位置に配置されて印字データが作成される(S42)。この結果、図4の印字媒体531〜535又は印字媒体541〜543に示すように、同じテンプレートデータ8が使用されて、テキストの異なる印字媒体を作成することができる。このように、TPグループモードでは、同じテンプレートデータ8を使用して異なるテキストで印字データを容易に作成することができる。すなわち、入力装置2は、同じテンプレートデータ8を使用して異なるテキストで印字を行うことが可能な印字方式を提供することができる。
また、番号キー75が操作された回数に応じて、印字に使用するレコードが選択されている(図14のS35、S36、S40及びS41)。よって、ユーザは、番号キー75を操作する回数を調整することで、印字媒体50に印字するテキストを容易に変更することができる。
また、TPグループモードでは、ユーザが1つの番号キー752を操作すると、入力装置2は、果物データベース96に登録されているレコード1〜3に対応する3種類のテキストを印字することができる(図4の印字媒体531〜535参照)。すなわち、1つの番号キー752を操作することで、複数種類の印字媒体531〜535を作成することができる。同様に、1つの番号キー753を操作することで、複数種類の印字媒体541〜542を作成することができる。このように、入力装置2は、ユーザが1つの番号キー75を操作することで複数種類の印字媒体50を作成することが可能な印字方式を提供できる。また、例えば、番号キー75の「1」〜「28」の全てにテンプレートデータ8を対応付け、テンプレートデータ8をデータベース9にリンクさせれば、番号キー75の数「28」以上の種類の印字媒体50を作成することができる。このように、入力装置2は、番号キー75の数以上の種類の印字媒体を作成することが可能な印字方式を提供できる。
また、TPグループモードでは、番号キー752が操作されると、果物データベース96に登録されている「果物」のグループのテキストが印字される。番号キー753が操作されると、野菜データベース97に登録されている「野菜」のグループのテキストが印字される。また、DBレコード数Mが「3」の場合のデータベースモードでは、番号キー751が操作されると商品データベース95の「果物」のグループのテキストが印字される。同様に、番号キー752が操作されると「魚」のグループのテキストが印字され、番号キー753が操作されると「肉」のグループのテキストが印字される。このように、各番号キー75毎にグループを割り振って印字を行うことができるので、ユーザが入力装置2を使用する際の使い勝手が向上する。このように、入力装置2は、番号キー75毎にグループを割り振って印字を行うことが可能な印字方式を提供できる。
また、リンク情報によって配置位置とフィールドとが対応付けられているテンプレートデータ8である場合(S55:YES)、データベース9におけるテキストを使用して印字データを作成することができる(S42)。また、リンク情報によって配置位置とフィールドとが対応付けられていないテンプレートデータ8である場合(S55:NO)、データベース9を使用せず、テンプレートデータ8に予め設定されたテキストを使用して印字データを作成することができる(S43)。このように、リンク情報によって配置位置とフィールドとが対応付けられているテンプレートデータ8であるか否かによって、データベース9を使用する場合と使用しない場合とを自動的に切り替えることができる。
また、テンプレートデータ8には、リンク情報が含まれる。このため、CPU201は、テンプレートデータ8に含まれるリンク情報を参照して、印字データを作成することができる(S37及びS42)。
また、操作キー7がタッチパッド207に設定されている。このため、ユーザは、タッチパッド207を操作することで、入力装置2に印字データを作成させるための指示を入力することができる。
また、操作キー7に対応するキー5が描かれたシート6が交換可能である。このため、操作キー7の機能に応じてシート6を交換することができる。例えば、DBレコード数Mが「1」のデータベースモードでは、シート61が使用される(図2参照)。シート61の番号キー75には、「Strawberry」、及び「Grape」等のテキストが印刷されている。このため、ユーザは、各番号キー751〜759を操作すれば、番号キー75に印刷されたテキストに対応する印字媒体501〜509を作成することを容易に判断することができる。また、テンプレートモードでは、シート63が使用される(図4参照)。シート63の番号キー751〜753には、それぞれ、「Fresh Strawberry」、「Fruits」、及び「Vegitable」が印刷されている。このため、ユーザが番号キー751を操作すれば、「Fresh Strawberry」が印刷された印字媒体521が作成することができることを容易に判断できる。また、番号キー732又は番号キー753を操作すれば、果物についての印字媒体531〜535又は野菜についての印字媒体541〜543を印字することを作成することができることを容易に判断できる。このように、印字されるテキストに応じてシート6を交換できるので、作成される印字済みの印字媒体50を容易に判断することができ、ユーザの利便性が向上する。
上記実施形態において、印字を行う構成(サーマルヘッド213、テープ送りモータ214、カッターモータ215、駆動回路209〜212)が本発明の「印字手段」に相当する。フラッシュメモリ203が本発明の「データベース記憶手段」及び「テンプレートデータ記憶手段」に相当する。S14の処理を行うCPU201が本発明の「操作検出手段」に相当する。S37の処理を行うCPU201が本発明の「印字データ作成手段」に相当する。S35及びS36の処理を行うCPU201が本発明の「選択手段」に相当する。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、入力装置2は、印字を行う構成(サーマルヘッド213、テープ送りモータ214、カッターモータ215、駆動回路209〜212等)を備えていたが、印字を行う構成を備えなくてもよい。この場合、例えば、印字を行う構成を備えた印字装置を別途設けて、作成した印字データを該印字装置に転送して、印字を実行してもよい。この場合、別途設けた印字装置が本発明の「印字手段」に相当する。
また、操作キー7の構成は限定されない。例えば、物理的なキーボードで操作キー7が構成されていてもよい。また、タッチパッド207上にシート6が配置されていたが、これに限定されない。例えば、タッチパッド207の下側にディスプレイを設け、該ディスプレイにシート6のキー5と同様の模様を表示してもよい。
また、テンプレートデータ8とデータベース9とは、PC3で作成されて入力装置2に送信されていたが、これに限定されない。例えば、ユーザが操作キー7を操作して、入力装置2でテンプレートデータ8とデータベース9とを作成してもよい。
テンプレートデータモードで使用されるテンプレートデータ8は、リンク情報によって配置位置とフィールドとが対応付けられているテンプレートデータ8と、対応付けられていないテンプレートデータ8との2種類であったが、これに限定されない。例えば、テンプレートデータモードで使用される全てのテンプレートデータ8は、リンク情報によって配置位置とフィールドとが対応付けられているテンプレートデータ8であってもよい。
また、リンク情報がテンプレートデータ8に含まれていたが、これに限定されない。例えば、リンク情報はテンプレートデータ8に含まれず、別のデータであってもよい。また、リンク情報はデータベース9に含まれてもよい。これらの場合でも、CPU201は、テンプレートデータ8とは別のデータとして作成されたリンク情報、又はデータベース9に含まれたリンク情報を参照することで、印字データを作成することができる(S37、S42、及びS43)。
また、DBレコード数Mの値によって、個々の番号キー75に対応付けられる所定数のレコードの纏まりが変更されていた。しかし、これに限定されない。例えば、商品データベース9において、レコードの纏まりが予め設定されていてもよい。より詳細には、レコード1〜3,4〜6,7〜9が、それぞれ、番号キー751,752,753に対応付けられていることが予めデータベース9に設定されていてもよい。また、レコードの纏まり毎に番号キー75に対応付ける機能がなくてもよい。例えば、商品データベース9におけるレコードの順番が、対応付けられる番号キー75の番号に対応していてもよい。この場合でも、図2に示すDBレコード数Mが「1」の場合と同様に、番号キー75毎に異なる印字媒体50を作成することができる。
また、図14のS37、S42、又はS43で印字データを作成した後に、印字されるテキストをディスプレイ216に表示して、ユーザに印字されるテキストを報知してもよい。
また、TPグループモードでは、番号キー75が操作される回数に応じて、印字されるテキストが異なる印字媒体531〜535、及び印字媒体541〜543(図4参照)が作成できるように印字データが作成されていた。また、データベースモードにおいて、DBレコード数Mが「3」の場合にも同様に、番号キー75が操作される回数に応じて、異なる印字媒体511〜519(図3参照)が作成できるように印字データが作成されていた。すなわち、番号キー751が操作される回数に応じて、印字に使用されるレコードが選択されていたが、これに限定されない。例えば、カーソルキー71が操作された状態に応じて、印字に使用されるレコードが選択されてもよい。この場合、例えば、右キー713が操作されると、S36及びS41のようにレコード番号Pが1つ進められて、印字に使用される商品データベース95,96のレコードが変更されてもよい。また、左キー714が操作されると、S36及びS41とは異なり、レコード番号Pが1つ戻されて、印字に使用される商品データベース95,96のレコードが変更されてもよい。この場合、カーソルキー71の操作状態に応じて、印字に使用されるレコードを変更できるので、ユーザの利便性が向上する。このように、入力装置2は、カーソルキー71の操作状態に応じて印字に使用するテキストを変更することが可能な印字方式を提供することができる。本変形例の場合、カーソルキー71が本発明の「選択キー」に相当する。レコード番号Pを1つ進める処理及び1つ戻す処理を行うCPU201が本発明の「選択手段」に相当する。
また、ユーザは操作キー7の機能設定キー72等を操作して、データベースモード、又は、テンプレートモードを設定していた。そして、リンク情報によって配置位置とフィールドとが対応付けられているテンプレートデータ8であるか否かが判断され(S55)、通常テンプレートモードで印字データを作成する場合と(S56及びS42)、TPグループモードで印字データを作成する場合とが切り替えられていた(S57及びS43)。しかし、これに限定されない。例えば、ユーザが操作キー7の機能設定キー72等を操作して、データベースモード、通常テンプレートモード、又はTPテンプレートモードを設定できるようにしてもよい。この場合、CPU201は、S55を実行せず、ユーザによる設定に応じて通常テンプレートモードとTPテンプレートモードとを決定してもよい。この場合、通常テンプレートモードに設定された場合には、リンク情報によって配置位置とフィールドとが対応付けられているテンプレートデータ8を使用する場合でも、予め設定されたデフォルトのテキストを使用して、印字データが作成されてもよい。