JP5954116B2 - ブラケット - Google Patents

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Description

本発明は、熱交換器に取り付けられるブラケットに関する。
特許文献1には、熱交換器に取り付けられるブラケットに関し、一対のロック爪がサイドプレートの下面に係合してサイドプレートを挟持することにより、ブラケットの取付位置がロックされることが開示されている。
特開2004−211955号公報
しかしながら、熱交換器のサイドプレートは、例えば、製造過程において何らかの原因で変形する場合があり、また、変形した状態でろう付け接合されたりする場合がある。このようなサイドプレートにブラケットを係合させて熱交換器に取り付ける場合には、サイドプレートの長手方向についてサイドプレートとブラケットとの間に緩みや余分な隙間が生じ、ブラケットが熱交換器に対して余分に動く「がたつき」が起こるという問題がある。このがたつきの程度が大きくなると、ブラケットが熱交換器から外れるという事態にもなる。
そこで、本願発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、サイドプレートの変形等に起因する熱交換器に対するがたつきを抑制できるブラケットを提供することである。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。本願は、複数のチューブ(3a)と複数のフィン(3b)とを積層して構成されたコア部(3)と、チューブの内部に連通するようにコア部の端部に接続されたヘッダタンク(4)と、当該積層する方向についてコア部の端部に設けられたサイドプレート(6)と、を有する熱交換器(2)に取り付けられるブラケット()に係る発明であって、
ヘッダタンクが挿嵌されるタンク挿嵌部(82)と、タンク挿嵌部からサイドプレートの長手方向に延びる壁部であってサイドプレートに対向するように設けられるプレート対向壁部(810)と、タンク挿嵌部から離間する位置でプレート対向壁部に設けられてサイドプレートを支持するプレート支持部(81)と、サイドプレートの長手方向について、タンク挿嵌部から近い位置よりも離れた位置の方が、プレート対向壁部からサイドプレートに向かって突出する突出長さが大きくなるように形成されたプレート対向凸部(812〜815)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、ブラケットを熱交換器に取り付けたときに、当該突出長さが上述のように特徴的に異なるプレート対向凸部によって、いずれかのプレート対向凸部がサイドプレートに最も接近したり、接触したりする状態を実現することができる。このように、プレート対向凸部の先端を長手方向に延びるサイドプレートの表面に馴染むように位置させることができる。この作用により、プレート対向凸部によるサイドプレートを押さえる効果を奏し、サイドプレートに対するブラケットの「がたつき」を抑制することに貢献する。したがって、サイドプレートの変形等に起因する熱交換器に対するがたつきを抑制できるブラケットを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び上記手段の項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態において、熱交換器に取り付けられたブラケットを示す斜視図である。 第1実施形態において、熱交換器に取り付けられた状態のブラケットに関する部分破断正面図である。 ブラケットを図2のIII方向に見た矢視図である。 第2実施形態において、熱交換器に取り付けられた状態のブラケットに関する部分破断正面図である。 第3実施形態において、熱交換器に取り付けられた状態のブラケットに関する部分破断正面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
本願発明を適用する第1実施形態について図1〜図3を用いて説明する。第1実施形態では、本願発明に係るブラケットが取り付けられる熱交換器の一例として、車両のエンジンルームに配置される車室内空調用のコンデンサ2を採用している。
図1に示すように、コンデンサ2は、冷媒通路をなす複数のチューブ3aと複数のフィン3bとを積層配置して接合したコア部3と、扁平状のチューブ3aの内部に連通するようにコア部3の両端部のそれぞれに接続されたヘッダタンク4と、を有する。ヘッダタンク4は、その長手方向がチューブ3a及びフィン3bの積層方向(各図のZ方向に相当)と平行になるように配置されている。コンデンサ2の各部は、アルミニウムまたはアルミニウム合金により構成されている。
コンデンサ2は、ブラケット8を介して車体1の所定の部位に結合される。ブラケット8を介したコンデンサ2の結合箇所は、複数箇所であり、例えば、コンデンサ2の左右上下の4箇所、またはコンデンサ2の左右上部の2箇所とすることができる。
コア部3における積層方向の両端部には、コア部3を補強するためにサイドプレート6が両端のヘッダタンク4間に亘ってそれぞれ設けられている。サイドプレート6は、少なくともブラケット8のプレート支持部81に係合支持される部分が、断面矩形状の平板状をなしている。サイドプレート6の幅方向(通風方向に相当)の長さは、コア部3の厚みと同程度の長さである。したがって、当該両端に位置する2個のサイドプレート6は、積層方向に交互に並ぶチューブ3a及びフィン3bを積層方向の両端から挟持するように支持してコア部3を補強する。
ヘッダタンク4は、タンク本体を構成するパイプ部材4aと、パイプ部材4aの上下両面を閉口するキャップ部材(図示せず)とから構成されている。また、キャップ部材にはそれぞれ、ブラケット8に設けられた孔部820aと嵌合する円柱状のピン5が設けられている。ブラケット8は、車体1に取付ける車体取付部80aを備える車体取付用プレート80と、サイドプレート6を支持するプレート支持部81と、ヘッダタンク4を挿嵌するタンク挿嵌部82と、を有する。ブラケット8は、樹脂製であり、例えば、ガラス繊維入りの樹脂材(例えばPA610-GF33(ガラス繊維33%入りナイロン610))で構成されることが好ましい。
タンク挿嵌部82は、ヘッダタンク4を挿入した場合に、一方の面がキャップ部材と重なる上壁部820と、パイプ部材4a及びキャップ部材の周囲を覆うように嵌め込む周壁部822とを備えている。上壁部820には、ピン5を嵌め込むための孔部820aが形成されている。周壁部822の内周の大きさはパイプ部材4aの外周径よりわずかに大きく形成されている。周壁部822の内周面は、長手方向(各図のZ方向に相当)に延設される凸部が形成されたパイプ部材4aの外周面の形状に倣う形状に形成されている。この構成により、パイプ部材4aは、周壁部822の内周面によって回転阻止されて周壁部822に支持されている。
ヘッダタンク4をタンク挿嵌部82に深く挿嵌すると、ヘッダタンク4は、キャップ部材と上壁部820と当接する位置で停止する。このときピン5は孔部820aに嵌め込まれている。上壁部820における孔部820aの縁には、孔部820aを貫通したピン5を支持し、互いに向き合う一対のピン支持部821が設けられている。孔部820aは、上壁部820に形成された孔であり、ピン5の外形よりもわずかに大きい内径で形成されている。
一対のピン支持部821は、孔部820aの縁において互いに離間した位置に設けられ、ピン5を挿嵌する際にピン5が孔部820aを貫通する方向に突出している。一対のピン支持部821は、孔部820aの縁から先端に亘って互いに完全に離間している。各ピン支持部821は、ピン5の突出方向に対して傾いて設置されている。一対のピン支持部821は、先端に向かうにつれて両者の間隔が小さくなるように立設している。このように、パイプ部材4aは周壁部822によって支持され、ピン5はピン支持部821によって支持され、ヘッダタンク4はタンク挿嵌部82によって支持される。
ブラケット8のプレート支持部81は、タンク挿嵌部82からサイドプレート6に沿うようにチューブ3aの長手方向(各図のX方向に相当)に延びる形状をなし、ブラケット8がコンデンサ2に取り付けられたときにサイドプレート6を支持する。プレート支持部81は、プレート対向壁部810を備える。プレート対向壁部810は、タンク挿嵌部82から所定長さ分、サイドプレート6に対向してサイドプレート6のタンク寄りの一部を覆う。プレート対向壁部810は、タンク挿嵌部82とは反対側の端部でサイドプレート6に係合するとともに、当該係合部位とタンク挿嵌部82との間においてサイドプレート6を部分的に支持する構造を有する。
プレート対向壁部810には、車体取付用プレート80が突出するように設けられている。車体取付用プレート80は、プレート対向壁部810に対して垂直方向に起立して設けられている。また、車体取付用プレート80の車両取付部80aは、車両取付部80aと爪部811aとの距離が車両取付部80aとタンク挿嵌部82との距離よりも短くなるような位置に設けられている。
図2及び図3に示すように、プレート支持部81は、プレート対向壁部810におけるタンク挿嵌部82とは反対側の端部で、図のZ方向、すなわち、コア部3に向かって延びる一対の腕部811を備える。図3に示すように、一対の腕部811は、同形状であり、プレート対向壁部810の幅方向の両端部から延設し、互いに対向する位置関係にある2個の挟持部材である。プレート支持部81におけるタンク挿嵌部82とは反対側の端部は、プレート対向壁部810と一対の腕部811とによって略断面コ字状をなしている。
一対の腕部811は、両方の先端部分が外側へ開くように撓むことで、サイドプレート6を内側に内包可能になる。一対の腕部811は、サイドプレート6を内包した状態で両方の先端部分が弾性力により元に位置に戻るとサイドプレート6の幅方向の両端部を挟持してサイドプレート6をタンク挿嵌部82とは反対側の端部で支持することができる。
各腕部811には、互いに対向するように突出した爪部811aが形成されている。各爪部811aは、各腕部811におけるサイドプレート6を挟む内側面から、互いに近づくように内方に突出する。各腕部811には、内方に突出する爪部811aの先端部分から腕部811の先端にかけて傾斜している端部傾斜面811bが形成されている。端部傾斜面811bは、爪部811aから離れるほど、すなわち先端に近づくほど外方に位置するように傾斜している。換言すれば、一対の腕部811に形成されている一対の端部傾斜面811bは、爪部811aから先端に近づくほど間隔が広がるように傾斜している。
一対の腕部811の内側面の間隔は、爪部811aの先端からプレート対向壁部の裏面810a(プレート対向壁部810におけるサイドプレート6に対向する面)にかけてサイドプレート6の幅と同程度となるように設定されている。したがって、一対の腕部811の間隔は、爪部811aの先端間において最も小さくなるように形成されており、その距離はサイドプレート6の幅寸法よりも小さく設定されている。さらに、当該間隔は、腕部811の先端間において最も大きく設定されている。
ブラケット8のプレート支持部81にサイドプレート6を嵌合させる際には、サイドプレート6は一対の腕部811の端部傾斜面811bと当接する。さらにサイドプレート6を一対の腕部811間に深く進入し続けると、一対の腕部811はサイドプレート6によって互いに離れる方向に押し広げられ、サイドプレート6は一対の爪部811aと当接し、その後、爪部811aの先端と当接する。さらにサイドプレート6を深く進入し続けると、サイドプレート6は一対の爪部811aの先端から離れプレート対向壁部810と爪部811aとの間に移動する。このとき一対の腕部811は復元してサイドプレート6を挟持する。このようにして、爪部811aがコア部3と隣接するサイドプレート6の面と対向している状態で、一対の腕部811はサイドプレート6を挟持する。
このように一対の腕部811は、その形状の特徴により、プレート対向壁部810と腕部811との結合部を支点として爪部811a間の距離が拡大するように撓むことが可能である。したがって、腕部811は、当該結合部を支点として弾性変形することで復元しようとする状態でサイドプレート6を挟持することができる。以上のように、プレート支持部81においてサイドプレート6を越えてコア部3側に延びる部分は腕部811のみであるため、ブラケット8がコア部3を塞ぐ面積を極力小さくすることができる。したがって、コンデンサ2における熱交換性能を妨げることを抑制できるブラケット8を提供できる。
熱交換器は、その構成部品、ろう付け接合を含む製造工程等のため、サイドプレート6が、例えば製造工程において変形する場合があり、また、変形した状態でろう付け接合されたりする場合がある。このサイドプレート6の変形等の度合いは、サイドプレート6のヘッダタンク4との結合部、すなわち、タンク挿嵌部82から離れるほど大きくなる傾向がある。これにより、サイドプレート6の長手方向についてサイドプレート6とブラケット8との間に緩みや余分な隙間が生じ、ブラケット8が熱交換器に対して余分に動く「がたつき」が起こり、不安定な取付状態になる。この余分な隙間を解消することがブラケット8の機能を発揮させるために必要である。
そこで、図2及び図3に示すように、ブラケット8は、プレート対向壁部の裏面810aからサイドプレート6に向かって突出する複数のプレート対向凸部812,813,814,815を備える。複数のプレート対向凸部812〜815は、一対の腕部811とタンク挿嵌部82との間において、サイドプレート6の変形、撓み度合いに対応するように、サイドプレート6に対するブラケット8の安定性を確保する機能を果たす。
このため、プレート対向凸部812〜815は、図のX方向に所定の間隔をあけて位置し、プレート対向壁部の裏面810aから突出する長さ(図のZ方向に突出する長さ)が異なる。プレート対向凸部812,813,814,815の順番は、タンク挿嵌部82からの距離が遠い順であり、さらにプレート対向壁部の裏面810aから突出する長さの長い順である。したがって、図2に示すように、複数のプレート対向凸部812〜815は、サイドプレート6に変形や撓み等が生じていない場合には、ブラケット8がコンデンサ2に取り付けられた状態では、その先端は、タンク挿嵌部82から遠ざかる位置にある凸部ほど、サイドプレート6に接近するように設定されている。プレート対向凸部812〜815は、プレート対向壁部の裏面810aにおいて幅方向の中央部に設けられている。
実際の製品としては、サイドプレート6の変形等の状態は、一定ではなく、不規則なものとなることがある。したがって、ブラケット8をコンデンサ2に取り付けた状態で、サイドプレート6とプレート対向壁部の裏面810aとの間隔は、サイドプレート6の長手方向について不規則になりうる。このため、サイドプレート6に最も接近したり、接触したりするプレート対向凸部は、つまり、サイドプレート6の変形等の状態によって変化するものであり、プレート対向凸部812〜815のうちどれになるかはあらかじめわからない。
このようなことを考慮して、ブラケット8では、複数のプレート対向凸部812〜815について、タンク挿嵌部82から遠ざかる位置にある凸部ほど、プレート対向壁部の裏面810aからサイドプレート6に向かって突出する突出長さが長くなるように設定している。タンク挿嵌部82から最も遠ざかる位置にあるプレート対向凸部812は、一対の腕部811の間に位置するように設けられている。プレート対向凸部812は、ブラケット8をコンデンサ2に取り付けた状態で、サイドプレート6に最も接近するプレート対向凸部であり、サイドプレート6の変形、撓みの度合いによっては、サイドプレート6に接触することもある。
以上の第1実施形態によれば、ブラケット8は、サイドプレート6の長手方向について、タンク挿嵌部82から近い位置よりも離れた位置の方が、プレート対向壁部810からサイドプレート6に向かって突出する突出長さが長くなるように形成されたプレート対向凸部812〜815を備える。
この構成によれば、ブラケット8をコンデンサ2に取り付けたときに、いずれかのプレート対向凸部がサイドプレート6に最も接近したり、接触したりする状態を実現することができる。したがって、プレート対向凸部812〜815の先端を長手方向に延びるサイドプレート6の表面に馴染むように位置させることができるので、プレート対向凸部812〜815によるサイドプレート6を押さえる効果が期待でき、サイドプレート6に対するブラケット8の「がたつき」を抑制することに寄与する。
また、プレート対向凸部812〜815は、サイドプレート6の長手方向に所定間隔を開けて並ぶように、プレート対向壁部810からサイドプレート6に向かって突出する複数の凸部で構成されている。この複数の凸部は、タンク挿嵌部82から離れる位置にあるほど突出長さが長くなるように設定されている。
これによれば、サイドプレート6の変形等の度合いがタンク挿嵌部82から離れるほど大きくなっている場合に、数多くのプレート対向凸部がサイドプレート6に接触しうる状態にでき、サイドプレート6を支持する箇所が増えて安定させることができる。したがって、ブラケット8の「がたつき」をさらに抑制することができる。
また、一対の腕部811は、プレート対向凸部812〜815の先端がサイドプレート6に対向した状態で、サイドプレート6を挟持することができる。よって、ブラケット8がチューブ3a及びフィン3bの積層方向(図のZ方向)に動くことを抑制できる。さらに、サイドプレート6とプレート対向凸部812〜815の先端との間に隙間が形成されている場合には、車体1の振動を受けてサイドプレート6がプレート対向凸部812〜815から余分な外力を受けてサイドプレート6の変形を助長する余分な応力が発生することを抑制できる。
また、サイドプレート6の長手方向について一対の腕部811とタンク挿嵌部82との間には、プレート対向凸部812〜815が位置している。腕部811がサイドプレート6を幅方向(コア部3の厚み方向)に挟持している構成のため、車体1の振動によって、ブラケット8がコンデンサ2とともに当該幅方向に動くことを抑制できる。さらに、長手方向に並ぶプレート対向凸部812〜815の両側で、一対の腕部811とタンク挿嵌部82とによってコンデンサ2を支持する構造であるため、サイドプレート6が大きく撓んでいる場合でも、サイドプレート6の形状に馴染むようにプレート対向凸部812〜815をサイドプレート6に接近、または接触させる姿勢でブラケット8を取り付けることができる。
また、爪部811aがサイドプレート6の面のうちコア部3と隣接する面と対向しているので、ブラケット8がコア部3から遠ざかる方向に動こうとする場合、爪部811aとサイドプレート6とが当接して動きのストップがかかる。したがって、ブラケット8がコア部3から遠ざかる方向に動くことを抑制できる。
さらに、ブラケット8は、一対の腕部811の他に、プレート支持部81から離間して設けられているタンク挿嵌部82によってコンデンサ2に固定されているので、ブラケット8がサイドプレート6の長手方向に動くことを抑制できる。以上のようにして、車体1の振動によって、ブラケット8がコンデンサ2に対して大きく動くことを抑制することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態と異なるブラケット8Aの構成について図4を用いて説明する。第2実施形態では、ブラケット8Aは、プレート支持部81Aにおいてプレート対向壁部の裏面810aからサイドプレート6に向かって突出する複数のプレート対向凸部812A,813A,814A,815Aを備える。
プレート対向凸部812A〜815Aは、第1実施形態のプレート対向凸部812〜815と同様に、タンク挿嵌部82から遠ざかる凸部ほど、プレート対向壁部の裏面810aからの突出長さ(突出寸法)が長くなるように設定されており、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。プレート対向凸部812A〜815Aは、第1実施形態のプレート対向凸部812〜815と異なる形状に形成されている。プレート対向凸部812A〜815Aは、サイドプレート6の長手方向について階段状にプレート対向壁部の裏面810aから突出する凸条形状である。したがって、同じ突出寸法の凸条部がサイドプレート6の長手方向に所定長さ連続する形状であり、段階的に突出寸法がタンク挿嵌部82から遠ざかるほど長くなる。
第2実施形態のブラケット8Bによれば、プレート対向凸部812A〜815Aは、サイドプレート6の長手方向について、タンク挿嵌部82から離れるにつれてその突出長さが段階的に長くなる階段状の凸条部で構成されている。これによれば、ブラケット8Aをコンデンサ2に取り付けた状態において、サイドプレート6が長手方向のある範囲で急激に撓んで変形している場合には、長手方向に階段状を呈する凸条部であることによって、プレート対向凸部812A〜815Aがサイドプレート6に接触する面積を確保しやすくなる。これにより、サイドプレート6に対するブラケット8Bの「がたつき」を抑制することに貢献できる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1実施形態と異なるブラケット8Bの構成について図5を用いて説明する。第3実施形態では、ブラケット8Bは、プレート支持部81Bにおいてプレート対向壁部の裏面810aからサイドプレート6に向かって突出するプレート対向凸部812Bを備える。
プレート対向凸部812Bは、第1実施形態のプレート対向凸部812〜815と同様に、タンク挿嵌部82から遠ざかる位置ほど、プレート対向壁部の裏面810aからの突出寸法が長くなるように設定されており、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。プレート対向凸部812Bは、第1実施形態のプレート対向凸部812〜815と異なる形状に形成されている。プレート対向凸部812Bは、サイドプレート6の長手方向に延びる凸条部について突出寸法の増加率が一定であり、タンク挿嵌部82から遠ざかる位置ほど、徐々に突出寸法が長くなる凸条のリブを構成する。
第3実施形態のブラケット8Bによれば、プレート対向凸部812Bは、サイドプレート6の長手方向について、タンク挿嵌部82から離れる位置にあるほどその突出長さが徐々に長くなる凸条部で構成されている。これによれば、ブラケット8Bをコンデンサ2に取り付けた状態において、プレート対向凸部812Bがサイドプレートに接触する面積を大きくすることできる。これにより、サイドプレート6に対するブラケット8Bの「がたつき」を抑制することに貢献できる。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
上記実施形態では、サイドプレート6を支持する一対の腕部811は、タンク挿嵌部82から最も離れた位置の端部に設けているが、本願発明に含まれるサイドプレート6を支持する部分は、この位置に設けられることに限定されない。本願発明のサイドプレート6を支持する部分は、タンク挿嵌部82から離間する位置であれば、その範囲で広く設定することが可能である。
上記実施形態では、プレート対向壁部810に一対の腕部811を一組だけ設けた構造であるが、このような構造に限定されるものではなく、プレート対向壁部810に複数組の腕部を設けることとしてもよい。
2…コンデンサ(熱交換器)、3…コア部、3a…チューブ、3b…フィン
4…ヘッダタンク、6…サイドプレート
8,8A,8B…ブラケット
81,81A,81B…プレート支持部
82…タンク挿嵌部
810…プレート対向壁部
812,813,814,815,812A,813A,814A,815A,812B…プレート対向凸部

Claims (3)

  1. 複数のチューブ(3a)と複数のフィン(3b)とを積層して構成されたコア部(3)と、前記チューブの内部に連通するように前記コア部の端部に接続されたヘッダタンク(4)と、前記積層する方向について前記コア部の端部に設けられたサイドプレート(6)と、を有する熱交換器(2)に取り付けられるブラケット()であって、
    前記ヘッダタンクが挿嵌されるタンク挿嵌部(82)と、
    前記タンク挿嵌部から前記サイドプレートの長手方向に延びる壁部であって前記サイドプレートに対向するように設けられるプレート対向壁部(810)と、
    前記タンク挿嵌部から離間する位置で前記プレート対向壁部に設けられて前記サイドプレートを支持するプレート支持部(81)と、
    前記サイドプレートの長手方向について、前記タンク挿嵌部から近い位置よりも離れた位置の方が、前記プレート対向壁部から前記サイドプレートに向かって突出する突出長さが長くなるように形成されたプレート対向凸部(812〜815)と、
    を備え
    前記プレート対向凸部は、前記サイドプレートの長手方向に所定間隔を開けて並ぶように、前記プレート対向壁部から前記サイドプレートに向かって突出する複数の凸部で構成され、
    前記複数の凸部は、前記タンク挿嵌部から離れる位置にあるほど前記突出長さが長いことを特徴とするブラケット。
  2. 前記プレート支持部は、前記プレート対向壁部から前記コア部に向かって延びる少なくとも一対の腕部(811)を含み、
    前記一対の腕部は前記サイドプレートを挟持して支持し、
    前記サイドプレートの長手方向について前記一対の腕部と前記タンク挿嵌部との間には、前記プレート対向凸部が位置することを特徴とする請求項1に記載のブラケット。
  3. 複数のチューブ(3a)と複数のフィン(3b)とを積層して構成されたコア部(3)と、前記チューブの内部に連通するように前記コア部の端部に接続されたヘッダタンク(4)と、前記積層する方向について前記コア部の端部に設けられたサイドプレート(6)と、を有する熱交換器(2)に取り付けられるブラケット(8B)であって、
    前記ヘッダタンクが挿嵌されるタンク挿嵌部(82)と、
    前記タンク挿嵌部から前記サイドプレートの長手方向に延びる壁部であって前記サイドプレートに対向するように設けられるプレート対向壁部(810)と、
    前記タンク挿嵌部から離間する位置で前記プレート対向壁部に設けられて前記サイドプレートを支持するプレート支持部(81B)と、
    前記サイドプレートの長手方向について、前記タンク挿嵌部から近い位置よりも離れた位置の方が、前記プレート対向壁部から前記サイドプレートに向かって突出する突出長さが長くなるように形成されたプレート対向凸部(812B)と、
    を備え、
    前記プレート対向凸部は、前記サイドプレートの長手方向について、前記タンク挿嵌部から離れる位置にあるほど前記突出長さが徐々に長くなる凸条部で構成されることを特徴とするブラケット。
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