(第1の実施形態)
第1の実施形態は、時刻表制御プログラムによって電子機器のディスプレイに時刻表画面を表示するとともに、表示された時刻表画面を制御するものである。
図1は、電子機器100の概略外観図である。電子機器100はコンピュータでもり、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなどのモバイル機器でもよいし、デスクトップパソコンやカーナビゲーションなどの据置型の機器でもよい。図1および以下では、電子機器100がスマートフォンである例を説明する。
電子機器100は、ユーザからの入力を受け付ける入力インターフェース1と、ユーザに情報を出力する出力インターフェース2とを備えている。入力インターフェース1はタッチパネル1aを含み、出力インターフェース2はディスプレイ2aを含むのが望ましい。タッチパネル1aはその少なくとも一部がディスプレイ2aの少なくとも一部と重なるようディスプレイ2a上に配置される。これにより、タッチパネル1a上での操作(ジェスチャー)で、ユーザがディスプレイ2aに表示された画面に表示される情報を制御できる。
本例ではディスプレイ2aが長方形である例を示しており、便宜上、長辺方向を縦とも呼び、短辺方向を横とも呼ぶ。
ユーザは、タッチパネル1aに対してタップ、ダブルタップ、長押し、スワイプ、フリック、ピンチイン・ピンチアウトなどの操作を行うことができる。
タップは指やスタイラスなどでタッチパネル1a上の1以上の点を短時間タッチする操作である。タップにより、ディスプレイ2aに表示されているアイコン、文字、項目などが選択され得る。ダブルタップは指などでタッチパネル1a上の1以上の点を短時間2度続けてタッチする操作である。長押しは、タッチパネル1a上の1以上の点を、タップより長時間タッチする操作である。長押しにより、選択された項目に関する詳細情報が表示され得る。
スワイプはタッチパネル1a上の点をタッチした状態で指などを滑らせる操作である。滑らせた距離をスワイプの量とも呼ぶ。スワイプにより、画面がスクロールされ得る。フリックはタッチパネル1a上の1点をタッチした状態で軽く払うように指などを素早く動かす操作である。フリックにより、次の画面に進んだり、前の画面に戻ったり、項目をディスプレイ2a内の別の位置やディスプレイ2aの外へ移動させたり、テキストを入力できたりする。
ピンチイン(ピンチアウト)はタッチパネル1a上の2点を指などでタッチし、タッチパネル1aに触れたまま指などを近づける(遠ざける)操作である。初めにタッチした2点間の距離と、近づけた(遠ざけた)後の2点間の距離とに応じた値(例えば2つの距離の差や比)をピンチイン(ピンチアウト)の量とも呼ぶ。ピンチイン(ピンチアウト)により、画面が縮小(拡大)され得る。
また、入力インターフェース1はマイクを含んでいてもよい。タッチパネル1a上の操作に代えて、マイクに発話すること(これも入力インターフェース1に対する操作の一種である)で、アイコンなどの選択、テキストの入力、画面のスクロール、拡大・縮小など画面に表示される情報を制御してもよい。
さらに、入力インターフェース1はメニューキーなどのキー1b(物理キーまたはソフトキー)を含んでいてもよい。キー1bを押下したり触れたりすることで、メニュー画面や設定画面を表示させてもよい。
その他、図1には例示していない入力インターフェース1や出力インターフェース2があってもよい。例えば、リモコンを入力インターフェース1としてもよい。また、電子機器100がパソコンである場合、入力インターフェース1はマウスやキーボードを含んでいてもよい。出力インターフェース2がスピーカを含んでいて、以下に説明する情報を音声で出力してもよい。
図2は、第1の実施形態に係る電子機器100の内部構成を示す概略ブロック図である。電子機器100は、上述した入力インターフェース1および出力インターフェース2に加え、GPS受信装置3と、各種センサ4と、通信部5と、記憶部6と、記録媒体インターフェース7と、処理部10とを備えている。
GPS受信装置3はGPS衛星からの信号を受信して、電子機器100のおおよその位置を把握する。電子機器100の位置は緯度および経度で表され得る。ユーザが電子機器100を携帯する場合、電子機器100の位置はユーザの位置とほぼ一致する。そのため、電子機器100の位置はユーザの位置とも言える。
センサ4は、ジャイロセンサ、加速度センサ、温度センサ、重力センサ、照度センサ、加速度センサ、地磁気センサ、圧力センサ、近接センサ、湿度センサ、回転ベクトルセンサなどである。
通信部5はネットワークを介して電子機器100と外部装置(サーバや記憶装置など)との間でデータの送受信を行う。
記憶部6は、時刻表制御プログラム、時刻表データ、ユーザ情報など種々のデータを記憶している。
時刻表制御プログラムは時刻表アプリを実現するためのものである。時刻表制御プログラムは予め記憶部6に記憶されていてもよいし(いわゆるプリインストール)、ユーザによってダウンロードされて記憶部6に記憶されてもよい。
時刻表データは各駅および各列車の着時刻および/または発時刻を示すデータや、料金、運行日などのデータであり、時刻表画面の生成に必要な全てのデータを含んでいる。なお、時刻表データは変更がある度に、後述の時刻表制御部16によってアップデートされてもよい。また、必ずしも全国の全列車についての時刻表データを記憶部6に記憶しておかなくてもよく、一部のみのデータでもよい。そして、必要になった時点で、時刻表制御部16が他の未取得のデータを取得して記憶してもよい。
ユーザ情報は、ユーザの自宅(住所や緯度・経度)、自宅最寄駅、勤務(通勤)先最寄駅、通勤(通学)時の乗換駅、任意のお気に入り地点および駅などである。これらのデータはユーザ自身が登録してもよいし、アプリの機能によってユーザの検索履歴や行動履歴に基づいて自動的に取得されてもよい。
さらに、電子機器100にはSDカードなどの外部記録媒体を挿入できる。そして、記録媒体インターフェース7は外部記録媒体に対してデータの読み書きを行う。なお、記憶部6に記憶されるとした上記データは、外部記録媒体に記憶されてもよいし、ネットワークを介して接続される外部の記憶装置に記憶されてもよい。
処理部10は、ユーザ入力受信部11と、位置取得部12と、センサ制御部13と、データ取得部14と、現在時刻取得部15と、時刻表制御部16とを有する。これら各部の少なくとも一部は、時刻表制御プログラムを電子機器100のプロセッサ(不図示)が実行することによって実現される機能であってもよい。あるいは、処理部10の少なくとも一部がハードウェアで実装されてもよい。
ユーザ入力受信部11は入力インターフェース1に対するユーザの操作を受け取る。
位置取得部12は電子機器100の位置を示す位置情報を取得する。位置取得部12は、GPS受信装置3から位置情報を取得してもよいし、他の手法(WiFi測位、接続されている基地局に基づく測位など)で位置情報を取得してもよい。また、位置取得部12は複数の手法を組み合わせて位置情報を決定してもよいし、複数の手法のうち最も精度が高い位置情報を採用してもよい。位置は多少の誤差があっても構わない。
以下で、「電子機器100の位置」という場合、電子機器100の位置そのものでもよいし、位置取得部12が取得した(誤差を含み得る)位置でもよい。
センサ制御部13は上記のセンサ4を制御し、必要に応じてセンサ4からのセンサ情報を取得する。
データ取得部14は記憶部6に記憶されたデータを取得する。また、データ取得部14は外部記録媒体に記憶されたデータを記録媒体インターフェース7を介して取得する。また、データ取得部14はネットワーク接続される外部装置(サーバなど)から通信部5を介してデータを取得する。
現在時刻取得部15は電子機器100内部の時計や外部装置から現在時刻(や現在の日付)を取得する。現在時刻は多少の誤差があっても構わない。
時刻表制御部16は、ユーザ入力受信部11、位置取得部12、センサ制御部13、データ取得部14および現在時刻取得部15からの情報に基づいて、時刻表に関する種々の処理制御を行う。そして、時刻表制御部16は処理制御の結果や各種の情報を出力インターフェース2から出力する。具体的な処理制御の例として、時刻表制御部16はデータ取得部14からの時刻表データに基づいて時刻表画面を生成し、これをディスプレイ2aに表示させたり、ユーザ入力受信部11からの情報に基づいて時刻表画面を制御したりする。
続いて、時刻表アプリについて詳しく説明する。ディスプレイ2aのホーム画面には本アプリを示すアイコンが配置される。ユーザによってこのアイコンが選択されると、電子機器100のプロセッサ(不図示)が時刻表制御プログラムを実行する。これにより、時刻表アプリが起動する。そして、時刻表制御部16は時刻表データに基づいてディスプレイ2aに時刻表画面を表示させる。
図3は、ディスプレイ2aに表示される時刻表画面20の一例を示す図である。この時刻表画面20は、1または複数の列車について、複数の駅の少なくとも一部における発時刻(および/または着時刻)を列車ごとに示した列車時刻表を表示するためのものであり、同図では、JR東海道線の東京駅から戸塚駅までの下り線を例示している。
時刻表画面20は、ディスプレイ2aの左部に配置される駅表示領域30を含む。駅表示領域30は長方形で囲まれていてもよく、その長辺および短辺はディスプレイ2aの縦方向および横方向とそれぞれ平行である。駅表示領域30には、駅の名称を示す文字(本明細書において「文字」には数字や記号なども含むものとする)が列車の停車順に従って上から下に並んでいる。「駅の名称」は、駅の正式名称のほか、その略称や愛称、路線記号など駅を特定できるものであれば何でもよい。
また、時刻表画面20は、駅表示領域30の右に設けられる時刻表示領域40を含む。時刻表示領域40の高さは、駅表示領域30の高さと等しい。また、駅表示領域30の幅と時刻表示領域40の幅とを合わせた長さが、ディスプレイ2aの幅と等しいか若干短い程度であってもよい。時刻表示領域40は四角形で囲まれていてもよい。
時刻表示領域40の中には、1または複数の列車時刻領域41が横方向に並んで配置される。列車時刻領域41のそれぞれは長方形で囲まれていてもよい。各列車時刻領域41には、特定の列車の各駅における発時刻(および/または着時刻、例えば終着駅については着時刻、他の駅については発時刻)が、各駅の名称の横に関連付けられて表示される。停車しない駅については、空欄、レ点、||など、停車しないことが把握できるような表示がなされてもよい。また、時刻を表示しない代わりに列車に関する情報(列車の型式やグリーン車の有無など)を表示してもよい。
列車時刻領域41の配置順は列車の運行時間に基づく。すなわち、早い時間に運行される列車ほど、列車時刻領域41が駅表示領域30の近くに(左側に)配置される。なお、特急が途中の駅で各停を追い越すような場合には、予め定めたルールで配置順を決めればよい。
さらに、時刻表画面20は、時刻表示領域40の上方に設けられる情報表示領域50を含んでいてもよい。情報表示領域50は長方形で囲まれていてもよく、その長辺および短辺はディスプレイ2aの横方向および縦方向と平行である。情報表示領域50の幅は時刻表示領域40の幅と等しい。
情報表示領域50の中には、列車時刻領域41のそれぞれと対応する1または複数の列車情報領域51が横方向に並んで配置される。列車情報領域51のそれぞれは長方形で囲まれていてもよい。各列車情報領域51は対応する列車時刻領域41の上方に配置される。列車情報領域51には、対応する列車時刻領域41における列車に関する情報が表示される。その具体例としては、列車番号(列車の識別番号)、列車の行き先、種別(普通、快速など)、運行日などが挙げられる。
なお、図3および以下の図では、駅の名称や時刻などが個別に線で囲まれているが、この線はなくてもよい。
また、時刻表画面20は、画面を拡大するための拡大(+)アイコン61、縮小するための縮小(−)アイコン62、右方向にスクロールするための右スクロール(→)アイコン63、左方向にスクロールするための左スクロール(←)アイコン64、上下方向にスクロールするための縦スクロールバー65、左右方向にスクロールするための横スクロールバー66などを含んでいてもよい。また図示していないが、時刻表画面20は、現在の日付、現在時刻、電子機器100の位置に最も近い駅、表示されている時刻表がいつのダイヤであるか(例えば何月何日のダイヤか、平日ダイヤおよび休日ダイヤいずれであるか、いつ改正されたダイヤであるか)などを含んでいてもよい。
さらに、時刻表画面20は、例えばディスプレイ2aの下部に表示される1または複数の広告67を含んでいてもよい。時刻表アプリとして有料版と無償版とを用意し、前者では広告67を表示せず後者のみ広告67を表示してもよい。そして、広告67が表示(あるいは利用)されることで時刻表アプリの提供者が対価を得るようにしてもよい。
広告67は、特定のインターネットサイトへのリンク、アフィリエイト、特定のアプリをダウンロードするためのサイトへのリンクなどである。広告67は定期的に切り替わってもよいし、時刻表画面20における駅や路線が切り替わるのに同期して切り替わってもよいし、入力インターフェース1に対する操作がなされたことに同期して切り替わってもよい。広告67の少なくとも一部の内容は、表示されているいずれかの駅や路線と関連があるものが望ましい。例えば、広告67は、駅付近の宿、店、観光スポットを紹介(予約)するサイトへのリンクでもよい。
続いて、時刻表画面20のスクロール、拡大・縮小について説明する。
図4は、スワイプによる時刻表画面20の横方向のスクロールの一例を説明する図であり、図4(a)はスクロール前の時刻表画面20、図4(b)はスクロール後の時刻表画面20である。なお図4および以下の図では、説明を簡略化するために、駅表示領域30、時刻表示領域40および情報表示領域50のみを図示している。
タッチパネル1aに対するスワイプに応じて、時刻表制御部16は時刻表画面20をスクロールする。時刻表制御部16は時刻表画面20全体をスクロールしてもよいが、そうすると駅の名称などがディスプレイ2aから消えてしまうことにもなりかねない。そこで、時刻表制御部16は以下のように時刻表画面20をスクロールするのが望ましい。
ユーザが、図4(a)におけるタッチパネル1a上の始点Sから終点E(両点とも時刻表示領域40内にある)まで、左方向にスワイプしたとする。この場合、図4(b)に示すように、時刻表制御部16は、駅表示領域30、時刻表示領域40および情報表示領域50を固定させた状態で、駅の名称をスクロールせずに、列車時刻領域41および列車情報領域51を連動してそれぞれ時刻表示領域40内および情報表示領域50内において左方向にスクロールする。スクロール量およびスクロールの速度がスワイプの量および速度にそれぞれ依存するようにしてもよい。
スクロールの結果(列車時刻領域41および列車情報領域51のスクロール量が駅表示領域30の幅より大きかったとしても)、駅表示領域30(すなわち駅の名称)がディスプレイ2aに残ったまま、表示されている、早い時間に運行される列車の1または複数の列車時刻領域41aおよび対応する列車情報領域51aがそれぞれ時刻表示領域40および情報表示領域50の左側に消える。そして、スクロール前には表示されていなかった、より遅い時間に運行される列車に関する同数の列車時刻領域41bおよび対応する列車情報領域51bがそれぞれ時刻表示領域40および情報表示領域50の右側から現れる。右方向にスワイプした場合はこの逆となる。
ここで、図4(c)に示すように、スクロールの結果、左端および/または右端の列車時刻領域41c,41dや列車情報領域51c,51dの一部のみが表示される状態でスクロールが停止してしまうと、その列車時刻領域41c,41dや列車情報領域51c,51dは見づらい。そこで、整数個の列車時刻領域41および列車情報領域51がちょうど時刻表示領域40および情報表示領域50にそれぞれ収まるよう、言い換えると、列車時刻領域41および列車情報領域51(あるいはその中の文字)が中途半端に途切れて表示されないよう、スクロール量を調整するのが望ましい。
一例として、スワイプに応じて、時刻表制御部16が連続的に(アナログ的に)時刻表画面20をスクロールすることを考える。終点Eでスワイプが終了した時点では図4(c)に示すように左端および右端の各列車時刻領域41c,41dおよび列車情報領域51c,51dが途切れていたとする。この場合、時刻表制御部16は、左端の途切れた列車時刻領域41cが完全に時刻表示領域40から消え、右端の途切れた列車時刻領域41dがちょうど時刻表示領域40に収まるよう、かつ、左端の途切れた列車情報領域51cが完全に情報表示領域50から消え、右端の途切れた列車情報領域51dがちょうど情報表示領域50に収まるよう、スワイプ後にさらに若干の左方向へのスクロールをしてもよい。その結果、図4(d)に示すような、途切れた列車時刻領域41および列車情報領域51がない時刻表画面20となる。
左端および右端の途切れた列車時刻領域41のうち、予め定めた方を時刻表示領域40から消してもよいし、より表示された面積が小さい方を時刻表示領域40から消してもよい。列車情報領域51についても同様である。
別の例として、スワイプに応じて、時刻表制御部16は列車時刻領域41を単位として離散的に(デジタル的に)スクロールさせてもよい。
図5は、スワイプの量と列車時刻領域41および列車情報領域51のスクロール量との関係の一例を模式的に示す図である。図示のように、スワイプの量が基準値d0未満であれば、時刻表制御部16は列車時刻領域41および列車情報領域51をスクロールしない(時刻表画面20は変化しない)。そして、スワイプの量が基準値d0に達すると、列車時刻領域41および列車情報領域51を1つ分だけスクロールする。すなわち、時刻表制御部16は、表示されていた中で最も運行時間が早い列車についての列車時刻領域41(つまりスクロール前には最も左に配置されていた列車時刻領域41)および対応する列車情報領域51が時刻表示領域40および情報表示欄からそれぞれ左側に消え、かつ、表示されていた中で最も運行時間が遅い列車(つまりスクロール前には最も右に配置されていた列車時刻領域41の列車)の次の列車についての列車時刻領域41および列車情報領域51が時刻表示領域40および情報表示領域50の右側からそれぞれ現われるよう、スクロールする(例えば図4(a)から図4(b)になる)。
その後、時刻表制御部16は、スワイプの量が基準値d1に達するまでは列車時刻領域41および列車情報領域51をスクロールせず、基準値d1に達すると列車時刻領域41および列車情報領域51をさらに1つ分だけスクロールする(例えば図4(b)から図4(d)になる)。
基準値d1は基準値d0のちょうど2倍であってもよい。また、基準値d0,d1は表示されている列車時刻領域41の幅に応じた値(あるいは等しい値)でもよい。
なお、図4(a)の始点Sおよび終点Eの一方が駅表示領域30内にあり他方が時刻表示領域40内または情報表示領域50内にある場合には、同様の動作となってもよい。一方、始点Sおよび終点Eの両方が駅表示領域30内にある場合、時刻表制御部16は時刻表画面20を横スクロールしなくてもよい。
ところで、図6に示すように、終電の列車についての列車時刻領域41eおよび列車情報領域51eの横に、次の日の始発の列車についての列車時刻領域41fおよび列車情報領域51fを配置してもよい。これにより、ユーザは終電を跨いで無限にスクロールさせることができる。なお、列車情報領域51あるいは列車時刻領域41に、終電であることや始発であることを示す情報を付加してもよい。
以上は時刻表画面20を横方向にスクロールさせる場合の説明であるが、同様に時刻表制御部16は時刻表画面20を縦方向にスクロールさせてもよい。この場合もやはり、時刻表制御部16は、駅表示領域30、時刻表示領域40および情報表示領域50を固定した状態で、駅表示領域30内の駅の名称および列車時刻領域41内の時刻が連動して縦方向にスクロールするのが望ましい。さらに、駅の名称および時刻が中途半端に途切れないよう、時刻表制御部16はスクロール量を調整するのが望ましい。具体的な調整法は横方向にスクロールさせる場合と同様でよい。
また、山手線のような環状線の場合、駅の名称を縦方向にサイクリックに(例えば、東京、有楽町、新橋・・・神田、東京、有楽町・・・のように)並べてもよい。これにより、ユーザは、環状線のどの駅が始発駅でどの駅が終着駅であるかを意識することなく、駅の名称を無限に縦方向にスクロールさせることができる。
なお、スワイプでのスクロールの場合、時刻表制御部16は、タッチパネル1aから指などが離れた時点ですぐにスクロールを止めるのではなく、離したときの速度などに応じて慣性が作用するようにスクロールを維持し、徐々にスクロール速度を落としていってもよい。
また、タッチパネル1aに対するスワイプのほか、右スクロールアイコン63や左スクロールアイコン64が選択されたことに応じて、時刻表制御部16は時刻表画面20を離散的に整数個の列車時刻欄41や列車情報欄51を単位としてスクロールさせてもよい。また、横スクロールバー66や縦スクロールバー65がスライドされたことに応じて、時刻表制御部16は時刻表画面20を連続的にスクロールさせてもよい。あるいは、マイクに対する所定の発話に応じて、時刻表制御部16は時刻表画面20をスクロールさせたりしてもよい。
さらに、斜め方向のスワイプに応じて、時刻表制御部16は、駅表示領域30、時刻表示領域40および情報表示領域50を固定したまま、列車時刻領域41を横方向にスクロールするとともに時刻を縦方向にスクロールし、これらにそれぞれ連動して列車情報領域51を横方向にスクロールするとともに、駅の名称を縦方向にスクロールしてもよい。なお、時刻表画面20がこれ以上縦(横)方向にスクロールできない状態で斜め方向のスワイプがなされた場合、横(縦)方向のみのスクロールとすればよい。
いずれの場合でも、図4(c),(d)や図5などの手法により、列車時刻領域41および列車情報領域51や、駅表示領域30における駅の名称および列車時刻領域41における時刻が途切れないよう、スクロール量を調整するのが望ましい。
次に、時刻表画面20の拡大・縮小について説明する。
図7は、ピンチアウトによる時刻表画面20の拡大の一例を説明する図であり、図7(a)は拡大前の時刻表画面20、図7(b)は拡大後の時刻表画面20である。
タッチパネル1aに対するピンチアウト(ピンチイン)に応じて、時刻表画面20は時刻表画面20を拡大(縮小)する。時刻表画面20全体を拡大(縮小)してもよいが、そうすると駅の名称などがディスプレイ2aから消えてしまうことにもなりかねない。そこで、時刻表制御部16は以下のように拡大(縮小)するのがより望ましい。
ユーザが、初めに図7(a)におけるタッチパネル1a上の2点A1,B1を指でタッチし、タッチパネル1aに触れたままA1からA2に、B1からB2にそれぞれ指を遠ざけたとする。この場合、図7(b)に示すように、時刻表制御部16は、(拡大率、拡大の方向、拡大の基準点に関わらず)駅表示領域30および情報表示領域50がディスプレイ2aから消えないよう、駅表示領域30、情報表示領域50および時刻表示領域40内の文字を拡大する。
より具体的には、時刻表制御部16は駅表示領域30の幅を広げて高さを低くする。このとき、駅表示領域30の左辺の横方向の位置および下辺の縦方向の位置を固定しておくのが望ましい。言い換えると、駅表示領域30の右上の頂点が右下に移動する。そして、時刻表制御部16は駅表示領域30の中の文字を拡大する。文字の拡大によって、表示される駅の名称の数が拡大前より減少してもよい。
一方、時刻表制御部16は、駅表示領域30の幅が広がったことに伴って情報表示領域50の幅を狭くし、駅表示領域30の高さが低くなったことに伴って情報表示領域50の高さを高くする。このとき、情報表示領域50の上辺の縦方向の位置および右辺の横方向の位置を固定しておくのが望ましい。言い換えると、情報表示領域50の左下の頂点が右下に移動する。そして、時刻表制御部16は、列車情報領域51の数を減少させるとともに各列車情報領域51の幅を広げて、その中の文字を拡大する。
さらに、時刻表制御部16は、時刻表示領域40の幅を情報表示領域50の幅に合わせ、時刻表示領域40の高さを駅表示領域30の高さに合わせる。さらに、列車時刻領域41の幅を列車情報領域51の幅に合わせ、列車時刻領域41における時刻の表示位置を駅表示領域30における駅の名称の表示位置に合わせる。そして、時刻表制御部16は列車時刻領域41の中の文字を拡大する。
別の言い方をすると、時刻表制御部16は、ピンチアウトに応じて列車時刻領域41の数を減少させるとともに各列車時刻領域41の幅を広げて、その中の文字を拡大する。そして、新たな列車時刻領域41の幅および数に合わせて列車情報領域51の数を減少させるとともに各列車情報領域51の幅を広げて、その中の文字を拡大させる。さらに、列車時刻領域41における文字の縦方向の間隔に合わせて、駅表示領域30における駅の名称の文字を拡大する。
ここで、拡大率がピンチアウトの量に依存し、拡大の基準点が初めにタッチされた点に依存するようにしてもよい。より具体的には、時刻表制御部16は、初めにタッチされた2点A1,B1の中心を拡大の基準点(移動しない点)とし、図7(a)のA1−B1間の距離とA2−B2間の距離との差に応じた拡大率で、列車時刻領域41の幅を広げてもよい。駅表示領域30における文字の拡大率と、情報表示領域50における文字の拡大率と、時刻表示領域40における文字の拡大率は同じであるのが望ましいが、異なっていてもよい。
また、時刻表画面20のスクロールと同様に、列車時刻領域41および列車情報領域51や、駅表示領域30における駅の名称および列車時刻領域41における時刻が途切れると見づらい。よって、やはりこれらが途切れないように、拡大率を調整するのが望ましい。
例えば、図4(c),(d)と同様にしてもよい。すなわち、ピンチアウトに応じて連続的に拡大する場合に、タッチパネル1aから指などを離した時点では途切れていたとする。この場合、時刻表制御部16はピンチアウト後に各領域を若干拡大または縮小して途切れないようにしてもよい。ピンチアウト後に拡大するか縮小するかは、予め定めておいてもよい。あるいは、途切れていて表示されていない部分が小さい場合には縮小して途切れて表示されていない部分が表示されるようにし、そうでない場合には拡大して途切れて表示されている部分が表示されないようにしてもよい。
また、図5と同様に、ピンチアウトに応じて離散的に拡大してもよい。すなわち、ピンチアウトの量が基準値未満であれば文字を拡大しない(時刻表画面20は変化しない)。そして、ピンチアウトの量が基準値に達すると、時刻表制御部16は列車時刻領域41を1つ減少させて、文字を拡大する。
なお、駅表示領域30の幅を広げるとなく、その中の文字を拡大してもよい。同様に、情報表示領域50の高さを広げることなく、列車情報領域51の数を減らして各列車情報領域51の幅を広げ、その中の文字を拡大してもよい。
以上は拡大についての説明であるが、縮小についても同様である。また、ピンチインやピンチアウトに代えて、拡大アイコン61や縮小アイコン62で離散的に拡大・縮小させてもよい。
なお、時刻表制御部16が時刻表画面20をスクロール、拡大・縮小する場合であっても、広告67の位置や大きさを固定しておくのが望ましい。
次に、時刻表画面20を複数の領域に分割する例を説明する。
図8は、時刻表画面20を上下に2以上に分割する様子を示す図である。例えばタッチパネル1aの時刻表示領域40をダブルタップすることで、駅表示領域30および時刻表示領域40を任意の位置で2以上の領域に分割できてもよい。これにより、離れた駅間(例えば東海道線の東京と熱海)を1つの時刻表画面20で同時に表示できる。同図では、時刻表制御部16が、時刻表示領域40を上下2つの領域40a,40bに分割し、これらにそれぞれ対応するように駅表示領域30を上下2つの領域30a,30bに分割する例を示している。
時刻表制御部16は、各領域において独立してスクロール、拡大・縮小してもよいし、全ての領域で連動して同様にスクロール、拡大・縮小してもよい。また、以下のようにしてもよい。
時刻表制御部16は、全ての領域40a,40bにおいて、連動して横方向にスクロールするのが望ましい。例えば、タッチパネル1aの領域40aが横方向にスワイプされると、時刻表制御部16は領域40a,40bの両方において列車時刻領域41を横方向にスクロールさせるとともに、これに応じて情報表示欄50において列車情報領域51を横方向にスクロールさせる。
一方、時刻表制御部16は、各領域40a,40bにおいて、独立して縦方向にスクロールするのが望ましい。例えば、タッチパネル1aの領域40aを縦方向にスワイプされると、時刻表制御部16は領域40aのみにおいて列車時刻領域41の時刻を縦方向にスクロールさせるとともに、これに応じて領域30aのみにおいて駅の名称を縦方向にスクロールさせる。すなわち、領域30b,40bは変化しない。
また、斜め方向のスクロールの場合、横方向のスクロールは連動し、縦方向のスクロールは独立して行うのが望ましい。例えば、タッチパネル1aの領域40aを斜め方向にスワイプすると、時刻表制御部16は、領域40a,40bの両方において連動して列車時刻領域41を横方向にスクロールするとともに、これに応じて情報表示欄50において列車情報領域51を横方向にスクロールする。一方、時刻表制御部16は、領域40aのみにおいて列車時刻領域41の時刻を縦方向にスクロールさせるとともに、これに応じて領域30aのみにおいて駅の名称を縦方向にスクロールさせる。
これに対し、時刻表制御部16は、全ての領域において、連動して拡大・縮小するのが望ましい。例えば、タッチパネル1aの領域40a内でピンチイン(ピンチアウト)された場合でも、領域40b内でピンチイン(ピンチアウト)された場合でも、領域40a,40bに跨ってピンチイン(ピンチアウト)された場合でも、時刻表制御部16は、駅表示領域30a,30bを同じ縮小(拡大)率で、列車表示領域40a,40bを同じ縮小(拡大)率で文字を縮小(拡大)する。
ところで、時刻表の縦と横とを入れ替えてもよい。すなわち、横方向(ディスプレイ2aの短辺方向)に駅の名称が並び、縦方向(ディスプレイ2aの長辺方向)に列車情報領域51および列車時刻領域41が並んでもよい。また、ユーザが電子機器100を90度回転させたこと(例えば加速度センサ、ジャイロセンサで検出できる)、電子機器100をシェイクしたこと(例えば加速度センサ、重力センサで検出できる)、時刻表画面20に表示される回転アイコン(不図示)を選択したことなどに応じて、縦と横とを自動的に入れ替えるようにしてもよい。また、同様の操作で停車順が逆となる列車についての(上り線と下り線が入れ替わった)時刻表画面20を表示してもよい。
続いて、時刻表画面20の一部が選択された場合の時刻表制御部16の処理動作を例示する。
図9は、駅が選択された場合の処理動作の第1例を示す図である。図9(a)に示すように、ある駅が選択されると、時刻表制御部16は、列車時刻領域41において、選択された駅についての時刻を太字や大きな文字で表示してもよい。あるいは、図9(b)に示すように、時刻表示領域40において、選択された駅についての時刻に下線などを付してもよい。また、列車時刻領域41において、選択された駅の時刻を、他の駅の時刻とは異なる色で表示したり、イタリックで表示したり、立体表示したりしてもよい。すなわち、選択された駅についての時刻を、選択されていない駅についての時刻とは異なる態様で表示してもよい。
第2例として、時刻表制御部16は、選択された駅に停車しない列車の列車時刻領域41を非表示にしたり、グレーで表示(グレーアウト)したりしてもよい。すなわち、時刻表制御部16は選択された駅に停車するか否かに応じた態様で表示してもよい。
第3例として、時刻表制御部16は、選択された駅については発時刻に代えて着時刻を表示するようにしてもよいし、発時刻と着時刻の両方を表示するようにしてもよい。
第4例として、時刻表制御部16は選択された駅に関する情報(構内図、近所の宿の情報、バス、駅時刻表など)を表示するようにしてもよい。
図10は、2つの駅が選択された場合の処理動作の一例を示す図である。図示のように、2つの駅が同時あるいは順に選択された場合、時刻表制御部16はその2駅間の料金および/または所要時間(平均所要時間、最大所要時間、最短所要時間など)などを表示してもよい。
駅選択の手法は任意であり、例えばユーザからの入力インターフェース1に対する操作に応じて選択されてもよい。具体例として、駅の名称が表示された位置をタップあるいは長押しすることで、駅が選択されてもよい。また、マイクに対する発話で駅が選択されてもよい。
また、時刻表制御部16は操作に応じて異なる処理動作を行ってもよい。例えば、タップで選択された場合には選択された場合には上記第1例のようにし、長押しで選択された場合には上記第4例のようにしてもよい。
あるいは、時刻表制御部16は、どのような処理動作を望むか選択肢をユーザに提示し、ユーザの応答を待って時刻表制御部16は動作を行ってもよい。
また、選択の手法として、時刻表制御部16が自動的に選択してもよい。具体例として、電子機器100の位置に最も近い駅あるいは所定範囲内の駅を選択してもよいし、予め設定された駅(ユーザ情報に基づく自宅最寄駅など)を選択してもよい。
選択された駅の名称を再度タップするなど、任意の操作によって選択を解除できてもよい。選択が解除されると、選択される前の時刻表画面20となってもよい。また、選択できる駅の数は無制限でもよいし、所定数だけ選択できるようにしてもよい。後者の場合、選択可能な数を超えて駅が選択されると、選択された順序が早い駅から順に選択が解除されてもよい。さらに、時刻表画面20がスクロール、拡大・縮小、回転されて表示される駅の名称の数が減少する場合であっても、時刻表制御部16は選択された駅がディスプレイ2aに残るようにスクロールなどしてもよい。
次に、列車が選択された場合の処理動作をいくつか例示する。第1例として、列車が選択されると、時刻表制御部16は、選択された列車の乗車券、特急券、指定席券などを購入(予約)するためのインターネットサイト(ウェブサイト)に接続し、購入(予約)のための画面を表示してもよい。あるいは、時刻表制御部16は選択された列車の指定席の空席状況を確認するための画面を表示してもよい。
列車が選択された場合の動作の第2例として、時刻表制御部16は、選択された列車に関する情報(例えば、列車の型名、車両数、定員数、グリーン車の有無、運行日、空席状況、その他列車情報領域51には表示されていない詳細な情報)を表示してもよい。
列車選択の手法も任意であり、例えばユーザからの入力インターフェース1に対する操作に応じて選択されてもよい。具体例として、列車情報領域51や列車時刻領域41が表示された位置をタップあるいは長押しすることで、対応する列車が選択されてもよい。
また、操作に応じて異なる処理を行ってもよい。例えば、タップで選択された場合には選択された場合には上記第1例のようにし、長押しで選択された場合には上記第2例のようにしてもよい。
あるいは、時刻表制御部16は、どのような動作を望むか選択肢をユーザに提示し、ユーザの応答を待って時刻表制御部16は動作を行ってもよい。
また、1つの列車時刻領域41における2つの時刻が同時または順に選択された場合の例として、上記購入(予約)のための画面において、選択された2つの時刻と対応する2駅が乗車駅および降車駅として初期設定(デフォルト)で設定されていてもよい。また別の例として、選択された2つの時刻と対応する2駅間の所要時間を表示してもよい。
なお、ユーザの選択に応じて時刻表制御部16が何らかの処理動作を行う場合、選択された後にユーザのさらなる操作(応答)を待つことなく処理動作(例えば新たな情報や画面の表示)を行ってもよい。あるいは、何らかの処理動作を望むか、あるいは、どのような処理動作を望むかをユーザに提示し、ユーザからのさらなる操作(応答)を待って情報を表示してもよい。また、新たな情報や画面を表示した場合、その一部あるいは時刻表画面20の他の部分をタッチすることによって、その情報が非表示となってもよい。
続いて、時刻表画面20のバリエーションについて説明する。
時刻表制御部16は、各停のみ、特急のみなど、特定の種別の列車についての列車時刻領域41のみを時刻表示領域40に配置してもよい。あるいは、種別によって時刻の色を変えるなど、種別に応じて異なる態様で列車時刻領域41を表示してもよい。表示する種別は、予めユーザにより登録されてもよいし、ユーザが都度選択してもよい。
また、上記のようにして選択された駅に停車する列車についての列車時刻領域41のみを表示してもよい。逆に、駅が選択されたときに、その駅に停車しない列車についての列車時刻領域41を非表示としてもよい。
また、時刻表制御部16は、初期画面(スクロール、拡大・縮小を行う前の時刻表画面20)を、現在(あるいはアプリ起動時)の日時や時刻に応じた表示としてもよい。
その例として、アプリ起動時が休日であれば休日ダイヤに応じた列車時刻領域41とし、アプリ起動時が平日であれば平日ダイヤに応じた列車時刻領域41としてもよい。
別の例として、現在時刻以降の最も早い時刻にいずれかの駅を発車(あるいはいずれかの駅に到着)する列車についての列車時刻領域41を、最も駅表示領域30の近くに配置してもよい。あるいは、現在時刻を考慮して、乗車可能な列車のうちの最も早い列車についての列車時刻領域41を、最も駅表示領域30の近くに配置してもよい。乗車可能かどうかは、電子機器100の位置から駅までの距離に基づいて判断してもよいし、電子機器100の位置から駅への経路検索を行ってこの駅での発時刻より前に当該駅に到着できるか否かで判断してもよい。
さらに、時刻表制御部16は運行状況に応じた時刻表画面20を表示してもよい。例えば、運休、行き先変更、遅延が発生している列車については、列車時刻領域41または列車情報領域51にその旨を記号などで示して、ユーザに注意を促してもよい。また、運休する列車については、列車時刻領域41を表示しないようにしたり、列車時刻領域41あるいはその中の文字をグレーで表示(グレーアウト)したりしてもよい。行き先変更が発生している列車については、変更後の行き先で列車時刻領域41を表示してもよい。遅延が発生しており遅延時間が分かっている列車については、遅延を考慮した時刻で列車時刻領域41を表示してもよい。
運行状況は、アプリの起動時に時刻表制御部16が外部から取得してもよいし、その後に定期的に時刻表制御部16が確認してもよい。そして、運行状況に変化があると、時刻表制御部16はその変化をリアルタイムに時刻表画面20に反映してもよい。
また、時刻表制御部16は、列車の混雑度に応じた時刻表画面20を表示してもよい。例えば、列車時刻領域41または列車情報領域51に混雑度を記号などで示してもよい。また、混雑が高い列車の列車時刻領域41や列車情報領域51を赤文字としてもよい。さらに、混雑度は駅ごとであってもよい。例えば、どの駅での乗車人数が多いか、どの駅での降車人数が多いか、などが分かるよう文字の色を変えて表示してもよい。
混雑度は混雑予測であってもよい。混雑予測は、過去の実績に基づく予測でもよいし、公知の手法(例えば、特開2012−174025号公報、特開2010−195238号公報)による予測でもよい。
あるいは、混雑度は現在の混雑状況であってもよい。混雑状況は、実際に計測したものでもよいし、ユーザからの投稿に基づくものであってもよい。
なお、現在時刻(日時)、運行状況、混雑度などに応じた表示は、図3に示すような時刻表画面20だけでなく、駅時刻表にも適用できる。
また、時刻表画面20に表示される駅をユーザが任意に選択(設定)できるようにしてもよい。
駅は路線単位で選択してもよい。路線の選択は、テキストボックスにユーザが入力するようにしてもよいし、電子機器100の位置に近い1または複数の路線をユーザに提示してユーザが選択するようにしてもよいし、プルダウンからユーザが選択するようにしてもよい。また、過去に選択された路線の履歴からユーザが選択するようにしてもよい。
ユーザが路線を選択する場合、その路線に属する全ての駅ではなく、一部の駅の名称のみを表示し、他を非表示としてもよい。一部の駅とは、予め定めた主要駅(例えば利用者が多い駅、優等列車が停車する駅、始発あるいは終着駅となる駅など)、ユーザ情報としてユーザが予め設定した駅、ユーザが都度選択した任意の駅などである。また、上記のようにして選択された列車が停車する駅であってもよい。言い換えると、列車が選択されたときに、その列車が停車しない駅を非表示(あるいはグレーアウト)としてもよい。
図11は、ユーザに任意の駅を選択してもらうための駅選択画面の一例を示す図である。図示のように、選択された路線に属する駅をチェックボックスとともに表示し、駅ごとに表示/非表示を選択できるようにしてもよい。駅選択画面を表示する際、上記予め定めた主要駅や、ユーザ情報としてユーザが予め設定した駅、現在の駅表示領域30に表示されている駅のチェックボックスがチェックされた状態であってもよい。また、全駅を表示するためのチェックボックスを設けてもよい。駅選択画面を表示するためのアイコンを時刻表画面20に設けておいてもよいし、メニューキーから表示するようにしてもよい。
また、路線図を表示し、路線図から路線や駅を選択するようにしてもよい。
一方、時刻表画面20において、現在表示されている駅の部分がフリックされた場合などに、その駅の名称を非表示にしてもよい。
ユーザに選択された駅に応じた時刻表画面20の具体例をいくつか示す。
図12は、ユーザに選択された駅に応じた時刻表画面20の第1例を示す図である。時刻表制御部16は、路線や会社に関わらず2以上の駅を選択できるようにし、選択された駅に停車する列車についての列車時刻領域41を配置してもよい。すなわち、列車時刻領域41には複数の路線および/または複数の会社の列車が含まれていてもよい。図12の例では、品川駅および横浜駅が選択され、この2駅に停車するJR東海道線、同横須賀線、同京浜東北線および京浜急行の列車についての列車時刻領域41が配置されている。
この場合、時刻表制御部16は、路線や会社に応じて文字の色を分けたり、路線や会社を列車情報領域51に示したりしてもよい。また、3以上の駅が選択された場合、選択された全駅に停車する列車についての列車情報領域51のみを配置してもよいし、そのうちの一部の駅(例えば特急がいくつかの通過する場合や、路線・会社によって停車しない駅がある場合)に停車する列車についての列車情報領域51を配置してもよい。後者の場合、望ましくは選択された駅のうち少なくとも2駅に停車する列車、さらに望ましくは駅表示領域30の最も上および下に配置される2駅に停車する列車についての列車情報領域51を配置する。
図13は、ユーザに選択された駅に応じた時刻表画面20の第2例を示す図である。図示のように、路線に関わらず2つの駅を選択できるようにし、乗換も考慮して列車時刻領域41を配置してもよい。同図の例では、駅として新横浜および桜木町が選択されている。この場合、選択された新横浜駅および桜木町駅に加えて、乗換駅となる東神奈川駅が表示されてもよい。新横浜から桜木町まで乗換不要な横浜線の列車の列車時刻領域41gだけを配置してもよいが、新横浜から東神奈川までの横浜線の列車と、東神奈川で乗り換えて桜木町まで達する京浜東北線の列車の列車時刻領域41hを配置してもよい。
図14は、ユーザに選択された駅に応じた時刻表画面20の第3例を示す図である。図示のように、選択された駅とは異なるが、近い(乗換可能、実質的に同一な)駅も合わせて表示してもよい。同図の例では、駅として品川駅および川崎駅が選択されている。ここで、川崎駅は京急川崎駅に近い。そのため、駅表示領域30に京急川崎駅も表示し、品川駅および川崎駅に停車する東海道線、横須賀線および京浜東北線の列車のみならず、品川駅および京急川崎駅に停車する京浜急行の列車の列車時刻領域41を配置してもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、経路情報と時刻表画面20とを連動させる例を示す。
図15は、第2の実施形態に係る電子機器101の内部構成の概略ブロック図である。電子機器はさらに経路情報制御部17を備えている。
図15(a)に示すように、処理部10が経路情報制御部17をさらに有してもよい。図15(a)の経路情報制御部17は、プロセッサが時刻表制御プログラムを実行することによって実現される機能であってもよい。すなわち、時刻表アプリが経路情報制御機能を有してもよい。
あるいは、図15(b)に示すように、電子機器101が処理部10とは別に経路情報制御部17を有してもよい。図15(b)の経路情報制御部17は、プロセッサ(不図示)が時刻表制御プログラムとは異なる経路案内プログラムを実行することによって実現される機能であってもよい。このように、時刻表アプリと経路案内アプリとが連携して処理を行ってもよい。
経路情報制御部17は経路情報を取得し、ディスプレイ2aに表示する。経路情報制御部17は検索条件に基づいて任意の2地点間の経路を自ら検索して経路情報を生成してもよい。また、経路情報制御部17は検索条件をサーバに送信し、サーバが生成した経路情報を受け取ってもよい。あるいは、経路情報制御部17は、予め定めた経路情報(例えば自宅から勤務先まで)を記憶しておいてもよいし、任意の経路情報を外部から取得してもよい。
経路情報はある駅から別の駅までを列車などの交通機関で移動する経路を示していてもよいし、自宅から最寄駅など交通機関を用いない経路を含む経路を示していてもよい。また、経路情報は、出発地、目的地、中継点(乗車駅、乗換駅、降車駅など)での時刻を含んでいるのが望ましい。
検索条件は、出発地および目的地、ならびに、出発時刻または到着時刻を含み得る。検索条件は、所要時間を優先するか費用を優先するか、特急列車を利用するか否かといったさらに詳しい条件を含んでいてもよい。検索条件は、ユーザ入力によって設定してもよいし、自動的に設定してもよい。例えば、電子機器101の位置を出発地としたり、電子機器101の位置に近い駅を出発地としたり、現在時刻を出発時刻としたり、出発地や目的地を自宅や勤務先などユーザ情報に基づいて設定してもよい。
図16は、経路情報制御部17および時刻表制御部16の処理動作の一例を説明する図である。図16はディスプレイ2aに表示される経路情報の一例を示す図であり、出発地である自宅から目的地である横浜市役所までの経路情報が例示されている。この経路情報では、自宅を10時に出発し、川崎駅に徒歩で移動して10時8分に到着する。そして、川崎駅を10時12分に発車するJR東海道線の電車に乗って横浜駅に10時21分に到着する。その後、横浜駅から横浜市役所まで徒歩で移動して10時30分に到着する。
ここで、ユーザが出発駅の川崎駅を選択したとする(例えば、タッチパネル1aの横浜駅が表示された部分をタップする)。この場合、時刻表制御部16は、ユーザからさらなる操作を待つことなく、あるいは、ユーザの要求に応じて、時刻表制御部16は図17に示すような川崎駅におけるJR東海道線の駅時刻表を表示してもよい。駅時刻表はある駅における列車の発時刻を時間帯ごとに示したものである。
駅時刻表は、少なくとも経路情報における列車の発時刻(および/または着時刻)を含んでおり、さらにその前後の列車の時刻を含んでいるのが望ましい。そして、経路情報における列車の時刻を太字や色付きにするなど、他の列車と区別できるような態様で駅時刻表を表示してもよい。あるいは、上述したように、現在時刻(日時)、運行状況や混雑度に応じた駅時刻表としてもよい。到着駅の横浜駅が選択された場合も同様である。
また、ユーザが東海道線の列車を選択したとする(例えば、東海道線が表示された部分をタップする)。この場合、時刻表制御部16は、ユーザからさらなる操作を待つことなく、あるいは、ユーザの要求に応じて、図18に示すような列車時刻表の時刻表画面20を表示してもよい。
この時刻表画面20は上述したいずれかの時刻表画面20であってもよい。特に出発地および目的地を同じくする複数の経路情報がある場合、図12や図13に示すように、複数の路線・会社の列車についての列車時刻欄41を1つの時刻表画面20内に表示するのが望ましい。
時刻表画面20は、少なくとも経路情報における列車についての列車時刻領域41を含んでおり、さらにその前後の列車についての列車時刻領域41を含んでいるのが望ましい。そして、経路情報における列車を他の列車と区別できるような態様で時刻表画面20を表示してもよい。
なお、図17や図18の時刻表は、経路情報の一部として表示されてもよいし、経路情報に重ねて表示されてもよい。あるいは、経路情報とは別の画面として表示されてもよく、この場合、経路案内アプリが図16の経路情報を表示し、ユーザが駅や列車を選択したことに応じて同アプリが時刻表アプリを起動して時刻表を表示してもよい。
駅時刻表(図17)や列車時刻表(図18)が表示された状態で、経路情報における列車とは異なる列車が選択されると、経路情報制御部17は選択された列車を使用する新たな経路情報を取得してもよい。より具体的には、経路情報制御部17は、出発地や目的地を変更することなく、選択された列車を使用するための出発地の出発時刻および/または目的地への到着時刻を含む経路情報を取得してもよい。
例えば、川崎駅を10時24分に発車する列車が選択された場合、図19に示すように、経路情報制御部17は、出発地をいつ出発すればよいか、および、目的地にいつ到着するかを含む新たな経路情報を取得してディスプレイ2aに表示する。
なお、第1の実施形態において、列車が選択されると、選択された列車の乗車券を購入するための画面を表示したり(第1例)、列車に関する情報を表示したり(第2例)する例を示した。これらに加えて第3例として、列車が選択されると、選択された列車を使用する経路情報を経路情報制御部17が取得してもよい。経路情報は、電子機器101の位置やユーザ情報に基づく自宅などを出発地とし、少なくとも選択された列車に乗車する駅までの経路を示すものであってもよい。このときの乗車駅は、時刻表画面から選択された駅であってもよいし、電子機器101の位置や自宅などから近い駅であってもよい。また、この第3例における時刻表画面は第1の実施形態で説明したいずれかの時刻表画面でもよいし、駅時刻表を含む時刻表画面でもよい。
以上、第1および第2の実施形態でそれぞれいくつかの例を説明したが、これらを任意に組み合わせてもよい。
また、上述した種々の処理制御の一部をサーバで行ってもよい。例えば、サーバが時刻表画面20を生成して電子機器に送信してもよい。そして、通信部5が時刻表画面20を受信し、時刻表制御部16が時刻表画面20の表示・制御などを行ってもよい。
さらに、列車以外であっても、時刻表に従って運行する他の交通手段(バスなど)にも本発明を適用できる。
以上に説明した実施形態に基づいて、例として以下のような発明が想到される。
[1−1]
コンピュータを、ディスプレイに表示される時刻表画面(20)を制御する制御手段として機能させるプログラムであって、
前記時刻表画面は、
複数の駅の名称が第1方向(縦)に並んだ駅表示領域(30)と、
前記駅表示領域の、前記第1方向とは異なる第2方向(横)に設けられる時刻表示領域(40)と、を含み、
前記時刻表示領域には、それぞれが特定の列車と対応する1または複数の列車時刻領域(41)が前記第2方向に並んで配置され、
前記列車時刻領域のそれぞれには、対応する列車の前記複数の駅の少なくとも一部の駅における発時刻および/または着時刻が並んでおり、
前記制御手段は、入力インターフェースへの操作に応じて、前記駅表示領域を固定させた状態で、前記時刻表示領域内において前記列車時刻領域を前記第2方向にスクロールすることができる、プログラム。
[1−2]
上記[1−1]において、前記制御手段は、両端に配置される前記列車時刻領域(あるいはその中の文字)が途切れないよう、前記列車時刻領域を前記第2方向にスクロールさせてもよい。
[1−3]
上記[1−2]において、
前記入力インターフェースへの操作は、タッチパネルへのスワイプであり、
前記制御手段は、
前記スワイプに応じて連続的に前記列車時刻領域を前記第2方向にスクロールさせ、
前記スワイプの終了時点において、両端に配置される前記列車時刻領域が途切れている場合、両端に配置される前記列車時刻領域のうちの一方が前記列車時刻領域から消え、他方が完全に前記列車時刻領域に収まるよう、前記スワイプの終了後に前記列車時刻領域を前記第2方向にスクロールさせてもよい。
[1−4]
上記[1−3]において、前記制御手段は、両端に配置される前記列車時刻領域のうち、表示されている面積が小さい前記列車時刻領域を消してもよい。
[1−5]
上記[1−2]において、
前記入力インターフェースへの操作は、タッチパネルへのスワイプであり、
前記制御手段は、
前記スワイプの量が基準値に達するまでは、前記列車時刻領域を前記第2方向にスクロールせず、
前記スワイプの量が前記基準値に達すると、前記列車時刻領域を1つ分前記第2方向にスクロールしてもよい。
[1−6]
上記[1−5]において、前記基準値は表示されている前記列車時刻領域の前記第2方向の長さに応じた値であってもよい。
[1−7]
上記[1−1]において、
前記入力インターフェースはタッチパネルであり、
タッチパネルへの前記第1方向および前記第2方向とは異なる第3方向(斜め)のスワイプに応じて、前記制御手段は、
前記駅表示領域を固定させた状態で、前記時刻表示領域内において前記列車時刻領域を前記第2方向にスクロールし、かつ、
前記駅表示領域における駅の名称と、前記列車時刻領域における発時刻および/または着時刻を連動して前記第1方向にスクロールしてもよい。
[2−1]
コンピュータを、ディスプレイに表示される時刻表画面(20)を制御する制御手段として機能させるプログラムであって、
前記時刻表画面は、
複数の駅の名称が第1方向(縦)に並んだ駅表示領域(30)と、
前記駅表示領域の、前記第1方向とは異なる第2方向(横)に設けられる時刻表示領域(40)と、を含み、
前記時刻表示領域には、それぞれが特定の列車と対応する1または複数の列車時刻領域(41)が前記第2方向に並んで配置され、
前記列車時刻領域のそれぞれには、対応する列車の前記複数の駅の少なくとも一部の駅における発時刻および/または着時刻が並んでおり、
前記制御手段は、入力インターフェースへの操作に応じて、前記駅表示領域を前記ディスプレイに残したまま、前記時刻表画面における文字の少なくとも一部を拡大することができる、プログラム。
[2−2]
上記[2−1]において、
前記入力インターフェースへの操作は、タッチパネルへのピンチアウトであってもよい。
[2−3]
上記[2−1]において、前記制御手段は、両端に配置される前記列車時刻領域(あるいはその中の文字)が途切れないよう、前記時刻表示領域に配置される前記列車時刻領域の数を減らし、各列車時刻領域の前記第2方向の長さを広げ、前記列車時刻領域における文字を拡大してもよい。
[2−4]
上記[2−3]において、
前記入力インターフェースへの操作は、タッチパネルへのピンチアウトであり、
前記制御手段は、
前記ピンチアウトに応じて連続的に各列車時刻領域の前記第2方向の長さを広げ、
前記ピンチアウトの終了時点において、両端に配置される前記列車時刻領域が途切れている場合、両端に配置される前記列車時刻領域のうちの一方が前記列車時刻領域から消え、他方が完全に前記列車時刻領域に収まるよう、前記ピンチアウトの終了後に前記列車時刻領域の前記第2方向の長さを調整してもよい。
[2−5]
上記[2−4]において、前記制御手段は、両端に配置される前記列車時刻領域のうち、表示されている面積が小さい前記列車時刻領域を消してもよい。
[2−6]
上記[2−3]において、
前記入力インターフェースへの操作は、タッチパネルへのピンチアウトであり、
前記制御手段は、
前記ピンチアウトの量が基準値に達するまでは、各列車時刻領域の前記第2方向の長さを広げず、
前記ピンチアウトの量が前記基準値に達すると、前記列車時刻領域の数を1つ減らすとともに、各列車時刻領域の前記第2方向の長さを広げてもよい。
[2−7]
上記[2−6]において、前記基準値は表示されている前記列車時刻領域の前記第2方向の長さに応じた値であってもよい。
[3−1]
コンピュータを、ディスプレイに表示される時刻表画面(20)を制御する制御手段として機能させるプログラムであって、
前記時刻表画面は、
複数の駅の名称が第1方向(縦)に並んだ第1駅表示領域(30a)と、
前記第1駅表示領域の、前記第1方向とは異なる第2方向(横)に設けられる第1時刻表示領域(40a)と、
前記第1駅表示領域の前記第1方向に配置され、複数の駅の名称が前記第1方向に並んだ第2駅表示領域(30b)と、
前記第2駅表示領域の前記第2方向に設けられる第2時刻表示領域(40b)と、を含み、
前記第1時刻表示領域には、それぞれが特定の列車と対応する1または複数の第1列車時刻領域(41)が前記第2方向に並んで配置され、
前記第1列車時刻領域のそれぞれには、対応する列車の前記第1駅表示領域における複数の駅の少なくとも一部の駅における発時刻および/または着時刻が並んでおり、
前記第2時刻表示領域には、それぞれが特定の列車と対応する1または複数の第2列車時刻領域(41)が前記第2方向に並んで配置され、
前記第2列車時刻領域のそれぞれには、対応する列車の前記第2駅表示領域における複数の駅の少なくとも一部の駅における発時刻および/または着時刻が並んでおり、
前記第2駅表示領域における駅は、列車が前記第1駅表示領域における駅の後に停車する駅であり、
前記制御手段は、
入力インターフェースへの第1操作(タッチパネルへの横方向スワイプ)に応じて、前記第1時刻表示領域内において前記第1列車時刻領域を前記第2方向にスクロールし、かつ、これと連動するように、前記第2時刻表示領域内において前記第2列車時刻領域を前記第2方向にスクロールし、
前記入力インターフェースへの第2操作(第1列車時刻領域内のタッチパネルへの縦方向スワイプ)に応じて、前記第2列車時刻領域内の前記発時刻および/または着時刻を前記第1方向にスクロールせずに、前記第1列車時刻領域内の前記発時刻および/または着時刻を前記第1方向にスクロールする、プログラム。
[3−2]
上記[3−1]において、前記制御手段は、前記入力インターフェースへの第3操作(タッチパネルへのピンチアウト)に応じて、前記第1列車時刻領域における文字と前記第2領域における文字とを同じ拡大率で拡大してもよい。
[4−1]
コンピュータを、ディスプレイに表示される時刻表画面(20)を制御する制御手段として機能させるプログラムであって、
前記時刻表画面は、
複数の駅の名称が第1方向(縦)に並んだ駅表示領域(30)と、
前記駅表示領域の、前記第1方向とは異なる第2方向(横)に設けられる時刻表示領域(40)と、を含み、
前記時刻表示領域には、それぞれが特定の列車と対応する1または複数の列車時刻領域(41)が前記第2方向に並んで配置され、
前記列車時刻領域のそれぞれには、対応する列車の前記複数の駅の少なくとも一部の駅における発時刻および/または着時刻が並んでおり、
前記制御手段は、前記複数の駅のうちのいずれかが選択されると、選択された駅における発時刻および/または着時刻と、選択されていない駅における発時刻および/または着時刻と、を異なる態様で表示する、プログラム。
[4−2]
上記[4−1]において、
前記制御手段は、
入力インターフェースに対する操作に応じた駅、
前記コンピュータの位置に最も近い駅、
前記コンピュータの位置から所定範囲内の駅、および、
予め設定された駅
のうちの少なくとも1つを選択し、選択された駅における発時刻および/または着時刻と、選択されていない駅における発時刻および/または着時刻と、を異なる態様で表示してもよい。
[5−1]
コンピュータを、ディスプレイに表示される時刻表画面(20)を制御する制御手段として機能させるプログラムであって、
前記時刻表画面は、
複数の駅の名称が第1方向(縦)に並んだ駅表示領域(30)と、
前記駅表示領域の、前記第1方向とは異なる第2方向(横)に設けられる時刻表示領域(40)と、を含み、
前記時刻表示領域には、それぞれが特定の列車と対応する1または複数の列車時刻領域(41)が前記第2方向に並んで配置され、
前記列車時刻領域のそれぞれには、対応する列車の前記複数の駅の少なくとも一部の駅における発時刻および/または着時刻が並んでおり、
前記制御手段は、現在の日時、現在の時刻、列車の運行状況、列車の混雑度の少なくとも1つに応じた前記時刻表画面を表示する、プログラム。
[6−1]
コンピュータを、ディスプレイに表示される時刻表画面(20)を制御する制御手段として機能させるプログラムであって、
前記時刻表画面は、
複数の駅の名称が第1方向(縦)に並んだ駅表示領域(30)と、
前記駅表示領域の、前記第1方向とは異なる第2方向(横)に設けられる時刻表示領域(40)と、を含み、
前記時刻表示領域には、それぞれが特定の列車と対応する1または複数の列車時刻領域(41)が前記第2方向に並んで配置され、
前記列車時刻領域のそれぞれには、対応する列車の前記複数の駅の少なくとも一部の駅における発時刻および/または着時刻が並んでおり、
前記制御手段は、列車の運行時刻に基づく順で前記複数の列車時刻領域を配置し、終電の列車に対応する前記列車時刻領域の次に始発の列車に対応する前記列車時刻領域を配置する、プログラム。
[6−2]
上記[6−1]において、前記制御手段は、前記時刻表示領域において、前記列車時刻領域を終電の列車を跨って前記第方向にスクロールさせることができてもよい。
[7−1]
コンピュータを、ディスプレイに表示される時刻表画面(20)を制御する制御手段として機能させるプログラムであって、
前記時刻表画面は、
複数の駅の名称が第1方向(縦)に並んだ駅表示領域(30)と、
前記駅表示領域の、前記第1方向とは異なる第2方向(横)に設けられる時刻表示領域(40)と、を含み、
前記時刻表示領域には、それぞれが特定の列車と対応する1または複数の列車時刻領域(41)が前記第2方向に並んで配置され、
前記列車時刻領域のそれぞれには、対応する列車の前記複数の駅の少なくとも一部の駅における発時刻および/または着時刻が並んでおり、
前記制御手段は、環状線の路線については、前記複数の駅の名称を前記第1方向にサイクリックに配置する、プログラム。
[7−2]
上記[7−1]において、前記制御手段は、前記駅表示領域において、前記複数の駅の名称を前記第1方向に無限にスクロールさせることができてもよい。
[7−3]
上記[7−1]において、
前記環状線の路線は、停車順に第1駅乃至第n(nは2以上の整数)駅を含み、前記第n駅の次の停車駅は前記第1駅であり、
前記制御手段は、前記第1駅乃至前記第n駅の名称をこの順で配置し、その次に再び前記第1駅の名称を配置してもよい。
[8−1]
コンピュータを、ディスプレイに表示される時刻表画面(20)を制御する制御手段として機能させるプログラムであって、
前記時刻表画面は、
複数の駅の名称が第1方向(縦)に並んだ駅表示領域(30)と、
前記駅表示領域の、前記第1方向とは異なる第2方向(横)に設けられる時刻表示領域(40)と、を含み、
前記時刻表示領域には、それぞれが特定の列車と対応する複数の列車時刻領域(41)が前記第2方向に並んで配置され、
前記列車時刻領域のそれぞれには、対応する列車の前記複数の駅の少なくとも一部の駅における発時刻および/または着時刻が並んでおり、
前記複数の列車時刻領域は、互いに異なる2以上の路線の列車に対応する前記複数の列車時刻領域、または、互いに異なる2以上の会社の列車に対応する前記複数の列車時刻領域を含む、プログラム。
[9−1]
コンピュータを、ディスプレイに表示された経路情報に対する操作に応じた制御を行う制御手段として機能させるプログラムであって、
前記経路情報は、
第1駅と、
第2駅と、
前記第1駅から前記第2駅まで移動する列車を示す情報と、を含み、
前記制御手段は、
前記第1駅または前記第2駅が選択された場合には、前記経路情報における列車を含む複数の列車の、選択された駅における発時刻および/または着時刻を時間帯ごとに示す第1時刻表(図17)を前記ディスプレイに表示し、
前記列車を示す情報が選択された場合には、前記経路情報における列車を含む1または複数の列車について、前記第1駅および前記第2駅を含む複数の駅の少なくとも一部の駅における発時刻および/または着時刻を示す第2時刻表(図18)を前記ディスプレイに表示する、プログラム。
[9−2]
上記[9−1]において、
前記制御手段は、前記第1時刻表または前記第2時刻表から、前記経路情報における列車とは異なる列車が選択されると、選択された列車を使用する新たな経路情報を前記ディスプレイに表示してもよい。
[9−3]
上記[9−2]において、
前記新たな経路情報は、
第1地点(出発地)と、
前記第1地点の出発時刻と、
前記第1地点から前記第1駅までの移動を示す情報と、
前記第1駅から前記第2駅まで移動する、前記選択された列車を示す情報と、を含んでいてもよい。
[9−4]
上記[9−2]において、
前記新たな経路情報は、
前記第1駅から前記第2駅まで移動する、前記選択された列車を示す情報と、
前記第2駅から第2地点(目的地)までの移動を示す情報と、
前記第2地点への到着時刻と、を含んでいてもよい。
[10−1]
コンピュータを、ディスプレイに表示された時刻表画面に対する操作に応じた制御を行う制御手段として機能させるプログラムであって、
前記時刻表画面は、1または複数の駅における複数の列車の発時刻および/または着時刻を示しており、
前記制御手段は、前記時刻表画面から1つの列車が選択されると、その列車を使用する経路情報を前記ディスプレイに表示する、プログラム。
[10−2]
上記[10−1]において、前記制御手段は、所定地点から前記列車に乗車するための駅までの経路を示す前記経路情報を前記ディスプレイに表示してもよい。
[10−3]
上記[10−2]において、前記所定地点は、前記コンピュータの位置に基づく地点または予め設定された地点であってもよい。
[11−1]
上記いずれかのプログラムを記憶した記憶手段を備える電子機器。