JP5952675B2 - 護岸の構築 - Google Patents

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Description

本発明は、海、川、湖や水路などの沿岸の法面にコンクリートの護岸を構築する技術に関する。
法面のコンクリート護岸は、プレキャストコンクリートのブロックと現場打ちの胴込めコンクリートを主材料にする。
法面は、法尻の前下端に基礎ブロックを設置し、前下端と後上端の間の斜面に被覆ブロックを設置する。被覆ブロックは、複数段にする。最上段の被覆ブロックの後上端には、波返しブロックを設置する。又は、設置しない。
最下段の第1段の被覆ブロックは、法面に設置し、前下端を基礎ブロックの後上部に当て、法面の斜面に沿わせる。法面と被覆ブロックの間には、隙間、コンクリートの胴込め空間を設ける。胴込め空間は、法面を下る方向、前下り方向に貫通する。前下端の開口が基礎ブロックの後上部に対面し、後上端の開口が開放する。この胴込め空間には、生コンクリートを後上端の開口から投入する。
第1段の被覆ブロックにコンクリートを胴込めした後、第2段の被覆ブロックを法面に設置する。第2段の被覆ブロックは、前下端を第1段被覆ブロックの後上端に当て、法面の斜面に沿わせる。法面と第2段被覆ブロックの間には、胴込め空間を設ける。この第2段の胴込め空間も、前下り方向に貫通する。第2段の胴込め空間は、前下端の開口が第1段胴込め空間の後上端の開口に連通し、後上端の開口が開放する。第2段の胴込め空間には、生コンクリートを後上端の開口から投入する。第2段の胴込めコンクリートは、その下段の第1段の胴込めコンクリートに連結する。
第2段の被覆ブロックにコンクリートを胴込めした後、同様に、第3段の被覆ブロックを設置する。第3段の胴込め空間には、コンクリートを投入する。第3段の胴込めコンクリートは、その下段の第2段の胴込めコンクリートに連結する。
その後、最上段まで、順次、被覆ブロックを設置して胴込め空間に生コンクリートを投入し、その胴込めコンクリートを下段の胴込めコンクリートに連結する。
各段の胴込めコンクリートが硬化すると、各段の基礎ブロックが他の基礎ブロックや法面に結合される。
被覆ブロックは、方形板状に成形し、左右方向の端部に止水板の片側部分を埋没し、左右方向の端面に止水板の他の片側部分を突出している。止水板は、帯状の弾性板にし、被覆ブロックの端に沿っている。
各段の被覆ブロックにおいては、それぞれ、止水板の突出部分が法面の傾斜方向に沿って配置される。止水板の突出部分は、後上端を上段の止水板の突出部の前下端に接着片と接着剤で接合する。最下段から最上段の全段の被覆ブロックは、止水板の突出部分を一連に接続する。すると、被覆ブロックの左右方向長さ、施工単位長さの護岸が完成する。
この施工単位長さの護岸の左側又は右側には、同様に、施工単位長さの護岸を施工する。左側と右側の施工単位長さの護岸の間には、溝、目地用の空間を設ける。目地用の空間には、左側の全段の被覆ブロックの右側止水板の一連の突出部分と、右側の全段の被覆ブロックの左側止水板の一連の突出部分が突き出す。その目地用空間には、生コンクリートを投入する。コンクリートは、左側止水板の一連の突出部分と右側止水板の一連の突出部を埋没した状態で硬化する。すると、止水板付きの目地が形成される。
左側と右側の被覆ブロックの間の目地が左右方向に広くなっても、止水板で止水機能が維持される。
特許第4559814号公報
[課 題]
上記のように構築する護岸は、法面に設置した被覆ブロックにコンクリートを胴込めする際、法面と被覆ブロックの間の胴込め空間にコンクリートが密に充填されず、胴込めコンクリート中に気泡や水通路が形成されることがある。法面の傾斜、即ち、胴込め空間の傾斜が緩くなるほど、胴込めコンクリートが密に充填され難くなる。胴込めコンクリートが密にならないと、被覆ブロックの結合強度が弱くなる。護岸は、耐久性が低くなる。
胴込め空間にコンクリートを密に詰め込むには、胴込め空間は、深さを浅くする、後上端の開口から前下端の開口までの距離を短くすることが考えられる。胴込め空間を浅くするには、被覆ブロックは、後上端から前下端までの長さを短くする。
ところが、被覆ブロックは、後上端から前下端までの長さ、縦方向長さを短くすると、法面の前下端と後上端の間に設置する枚数、段数が増加する。止水板も枚数、段数が増加する。下段の止水板の後上端を上段の止水板の前下端に接合する回数も増える。止水板の端を接合する手間が増大する。止水板は、接合個所が増えて接合個所で分離する危険が増大する。
そこで、被覆ブロックにコンクリートが密に胴込めされ易く、被覆ブロックの結合強度が強くなることが望まれる。その上、止水板の突出部分の端を接合する手間や、止水板の接合個所が分離する危険が少なくなることが望まれる。
[構 想]
被覆ブロックは、後上端から前下端までの長さ、縦方向長さを横方向長さより短くする。横方向が縦方向より長い横長の長方形状にする。横方向長さが縦方向長さの数倍位、例えば5倍位にするのが望ましい。法面との間にコンクリートを密に胴込めし易い形状寸法にする。
被覆ブロックの左端又は右端の止水板は、各段の被覆ブロックの個別用ではなく、多数段、例えば全段の被覆ブロックの包括用にする。短い多数本ではなく、長い少数本、例えば長い単数本にする。上段と下段の被覆ブロックの止水板の端を接合する作業や、止水板の接合個所が分離する危険が少なくなる、又は、なくなる。止水板の取り付けは、被覆ブロックの成形時に行うのではなく、被覆ブロックを法面に設置した際に行うことにする。
法面に被覆ブロックを設置して法面との間に胴込め空間を設け、胴込め空間にコンクリートを投入し、被覆ブロックを多段にして構築する護岸において、
被覆ブロックは、天板を左右方向の横方向が縦方向より長い横長の長方形状にし、天板の裏面の左右にそれぞれ脚部を設け、左右の脚部を天板の左右の端から内側に寄った位置に配置し、天板の裏側を胴込め空間にし、胴込めコンクリートが脚部を左右方向に通過する構成にし、
被覆ブロックは、左端又は右端に、縦方向長さより長い止水板のその被覆ブロック用部分を取り付ける取付構造を設け、
取付構造は、止水板のその被覆ブロック用部分を取り付けており、
止水板は、帯状の弾性板にし、長さを被覆ブロックの縦方向長さの整数倍又は被覆ブロック段数倍にしていることを特徴とする被覆ブロック
.法面に被覆ブロックを設置して法面との間に胴込め空間を設け、胴込め空間にコンクリートを投入し、被覆ブロックを多段にして護岸を構築する方法において、
被覆ブロックは、天板を左右方向の横方向が縦方向より長い横長の長方形状にし、天板の裏面の左右にそれぞれ脚部を設け、左右の脚部を天板の左右の端から内側に寄った位置に配置し、天板の裏側を胴込め空間にし、胴込めコンクリートが脚部を左右方向に通過する構成にし、また、被覆ブロックは、左端又は右端に、縦方向長さより長い止水板のその被覆ブロック用部分を取り付ける取付構造を設け
止水板は、帯状の弾性板にし、長さを被覆ブロックの縦方向長さの整数倍又は被覆ブロック段数倍にし、
被覆ブロックは、法面に設置した後、取付構造に止水板のその被覆ブロック用部分を取り付け、被覆ブロックにコンクリートを胴込めし、この胴込めコンクリートに止水板のその被覆ブロック用部分の内側突出部分を埋没し、
上段の被覆ブロックは、法面に設置した後、下段の被覆ブロックに取り付けた止水板のその上段被覆ブロック用部分を取り付け、上段の被覆ブロックにコンクリートを胴込めし、この胴込めコンクリートに止水板のその上段被覆ブロック用部分の内側突出部分を埋没することを特徴とする護岸の構築方法。
.上記の護岸の構築方法において、
止水板は、長さを被覆ブロックの縦方向長さの被覆ブロック段数倍にし、
最下段から最上段の被覆ブロックは、左側又は右側に1本の止水板の外側部分を突出することを特徴とする。
.上記又はの護岸の構築方法において、
被覆ブロックは、取付構造を左端又は右端の片端に設け、
最下段から最上段まで、順次、被覆ブロックを設置し、止水板のその被覆ブロック用部分を取り付け、コンクリートを胴込めし、施工単位長さの護岸を施工し、
この施工単位長さの護岸の止水板突出側に、同様に施工単位長さの護岸を施工し、その施工時、既設の護岸の止水板の外側突出部分は、新設の各段の被覆ブロックの胴込め空間に配置し、その胴込め空間に投入したコンクリートに埋没し、左側と右側の施工単位長さの護岸の間に止水板付きの目地を形成することを特徴とする。
.上記の護岸の構築方法において、
施工単位長さの護岸は、各段の被覆ブロックを数個にし、数個の被覆ブロックを左右に隣接して配置し、
施工単位長さは、数個の被覆ブロックの左右方向長さの和にすることを特徴とする。
被覆ブロックにコンクリートを密に胴込めし易い。被覆ブロックの結合強度が強くなる。
止水板の端を接合する手間と、止水板の接合個所が分離する危険が少なくなる。
本発明の実施形態の第1例における護岸の被覆ブロックの正面図。 同被覆ブロックの底面図。 同被覆ブロックの右側面図。 同被覆ブロックの左側面図。 同被覆ブロックの右側部分の正面図で、止水板の取付状態を示す図。 同被覆ブロックの右側部分の底面図で、止水板の取付状態を示す図。 同被覆ブロックの右側面図で、止水板の取付状態を示す図。 同護岸を構築する工程の右側面図。 同護岸を構築する工程の右側面図。 同護岸を構築する工程の右側面図。 同護岸を構築する工程の右側面図。 同護岸を構築する工程の右側面図。 同護岸を構築する工程の右側面図。 同護岸の右側面図。 同護岸の左側面図で、胴込めコンクリートを省略した図。 同護岸の施工単位長さの中間省略正面図。 図16のA−A線断面の右側部分図。 同護岸の止水板付き目地を示す図で、図14のB−B線矢視図。 図18のC−C線断面図。 実施形態の第2例における護岸の被覆ブロックの中間省略正面図。 同護岸の止水板付き目地を示す図で、図19と同様な断面図。
《実施形態の第1例(図1〜図19参照)》
本例の護岸は、海、川、湖や水路などの沿岸の法面に構築する。プレキャストコンクリートのブロックと現場打ちの胴込めコンクリートを主材料とする。図14と図15に示すように、法面Nは、法尻の前下端に基礎ブロック16を設置し、前下端と後上端の間の斜面上に被覆ブロック1を設置する。被覆ブロック1は、多数段にする。最上段の被覆ブロック1の後上端には、波返しブロック22を設置する。
[被覆ブロック(図1〜図7参照)]
〈基礎構造〉
被覆ブロック1は、図1〜図4に示すように、天板2を左右方向の長い横長の長方形状にしている。天板2は、左右方向の横方向長さ前後方向の縦方向長さの5倍位にしている。天板2の裏面は、左右にそれぞれ脚部3を設けている。左右の脚部3は、天板2の左右の端から内側に寄った位置に配置している。天板2の裏側は、胴込め空間にしている。
左右の脚部3は、それぞれ、前後方向の長い横長の長方形状にし、中央部に孔4を左右方向に貫通している。孔4は、左右の開口縁をそれぞれ面取りしている。また、左右の各脚部3は、前端と後端にそれぞれ溝5を左右方向に貫通している。胴込めコンクリートが孔4と溝5を左右方向に通過する構成にしている。また、孔4と溝5は、胴込めコンクリートが充填する胴込め空間の一部にしている。胴込めコンクリート用の孔4と溝5の構成は、被覆ブロック1と胴込めコンクリートの結合強度を高くする。
〈止水板の取付構造〉
被覆ブロック1は、片端、右端に、その前後方向長さ、縦方向長さより長い止水板11のその被覆ブロック用部分を取り付ける取付構造を設けている。
取付構造は、被覆ブロック1と一体成形する受け凸部6と、被覆ブロック1とは別体の押えブロック7を主構成要素とする。天板2の裏面には、右端に沿って受け凸部6を設け、右端の受け凸部6と右側の脚部3の間の位置に取り付け具8を突出して固定している。取り付け具8は、受け凸部6の内側に位置し、L形状の鋼棒にし、先端を外向きに突出している。L形状の取り付け具8は、前側と後側の位置にそれぞれ設けている。前後の取り付け具8は、先端に押えブロック7をボルトで取り付けている。押えブロック7は、前後方向の長い横長の長方形状にし、受け凸部6と向い合う前後方向位置に配置している。受け凸部6と押えブロック7の間には、隙間を前後方向に沿って設けている。
止水板11を取り付けるときには、図5〜図7に示すように、受け凸部6と押えブロック7の間に止水板11のその被覆ブロック用部分を挟む。その挟んだ部分は、内側の片側部分を受け凸部6と押えブロック7の内側に突出し、外側の片側部分を受け凸部6と押えブロック7の外側、被覆ブロック1の右端の外側に突出する。止水板11のその被覆ブロック用部分の内側突出部分と前後の取り付け具8は、胴込めコンクリートに埋没する構成にしている。また、押えブロック7は、胴込めコンクリートと前後の取り付け具8で被覆ブロック1と一体化する構成にしている。
〈止水板〉
止水板11は、帯状の弾性板にし、長さを被覆ブロック1の前後方向長さの被覆ブロック段数倍にしている。1本にしている。
〈スリップバー用の孔〉
押えブロック7は、孔9を左右方向に貫通している。この孔9には、スリップバーを差し込む。スリップバー用の孔9は、前側と後側の位置にそれぞれ設けている。スリップバーは、鋼棒と鋼棒の半分に被さる合成樹脂管からなる。このスリップバーは、左右に隣り合う被覆ブロック1が左右方向、鋼棒の軸方向にずれるのを容認し、前後方向や上下方向、鋼棒の径方向にずれるのを防ぐ作用をする。
[護岸の構築方法(図8〜図19参照)]
法面Nの斜面は、均しコンクリートを打って平坦にする。
〈基礎ブロック〉
法面Nの前下端には、図8に示すように、基礎ブロック16を設置する。基礎ブロック16は、後上部の凹部に止水板17を後側に突出して左右方向に沿って設けている。この止水板17は、基礎ブロック16と最下段の被覆ブロック1の間の目地用にする。
また、基礎ブロック16は、後上部の凹部にタイバー18を後上側に突出して設けている。このタイバー18は、基礎ブロック16と最下段の被覆ブロック1の結合用にする。
〈第1段の被覆ブロック〉
最下段の第1段の被覆ブロック1は、図9に示すように、法面Nに載せ、前下端を基礎ブロック16の後上部に当て、法面Nの斜面に沿わせる。法面Nと被覆ブロック1の間には、コンクリートの胴込め空間を設ける。胴込め空間は、法面Nを下る前下り方向に貫通し、前下端の開口が基礎ブロック16の後上部に対面し、後上端の開口が開放する。胴込め空間には、前下端の開口からタイバー18が進入する。
被覆ブロック1の取付構造6、7、8には、止水板11の第1段被覆ブロック用部分を取り付ける。押えブロック7の孔9には、スリップバー19を差し込む。
胴込め空間は、図10に示すように、後上端の開口から生コンクリート20を投入する。胴込めコンクリート20には、止水板11の第1段被覆ブロック用部分の内側突出部分、前後の取り付け具8とタイバー18の進入部分及びスリップバー19の内側突出部分を埋没する。
胴込めコンクリート20の後上部にタイバー21の下部を差し込み、タイバー21の上部を胴込め空間の後上端の開口から後上側に突出する。このタイバー21は、第1段と第2段の被覆ブロック1の結合用にする。
〈第2段の被覆ブロック〉
第1段の被覆ブロック1に止水板11を取り付けコンクリート20を胴込めしてタイバー21を差し込んだ後、第2段の被覆ブロック1を法面Nに設置する。第2段の被覆ブロック1は、図11に示すように、前下端を第1段被覆ブロック1の後上端に当て、法面Nに沿わせる。法面Nと第2段被覆ブロック1の間には、胴込め空間を設ける。この第2段の胴込め空間は、前下り方向に貫通し、前下端の開口が第1段胴込め空間の後上端の開口に連通し、後上端の開口が開放する。第2段の胴込め空間には、前下端の開口から第1段のタイバー21が進入する。
第2段被覆ブロック1の取付構造6、7、8には、第1段被覆ブロック1に取り付けた止水板11の第2段被覆ブロック用部分を取り付ける。押えブロック7の孔9には、スリップバー19を差し込む。
第2段の胴込め空間は、図12に示すように、後上端の開口から生コンクリート20を投入する。この第2段の胴込めコンクリート20には、止水板11の第2段被覆ブロック用部分の内側突出部分、取り付け具8とタイバー21の進入部分及びスリップバー19の内側突出部分を埋没する。第2段の胴込めコンクリート20は、第1段の胴込めコンクリート20に連結する。
第2段胴込めコンクリート20の後上部にタイバー21の下部を差し込み、タイバー21の上部を第2段胴込め空間の後上端の開口から後上側に突出する。このタイバー21は、第2段と第3段の被覆ブロック1の結合用にする。
〈第3段以上の被覆ブロック〉
第3段以上の上段の被覆ブロック1は、同様に、法面Nに設置した後、下段の被覆ブロック1に取り付けた止水板11のその上段被覆ブロック用部分を取り付ける。上段の胴込め空間には、コンクリート20を胴込めする。この胴込めコンクリート20には、止水板11のその上段被覆ブロック用部分の内側突出部分や取り付け具8などを埋没する。上段の胴込めコンクリート20は、下段の胴込めコンクリート20に連結する。
最上段まで、順次、同様に、被覆ブロック1を設置し、止水板11のその被覆ブロック用部分を取り付け、コンクリート20を胴込めする。最下段から最上段の被覆ブロック1は、右端に、図13に示すように、1本の止水板11を取り付けることになる。
〈波返しブロック〉
最上段の被覆ブロック1の後上端には、図14〜図16に示すように、波返しブロック22を設置し、コンクリートを胴込めする。波返しブロック22の右端に突出した止水板23は、前下端を被覆ブロック1の止水板11の後上端に接着片と接着剤で接合する。すると、施工単位長さの護岸が施工される。施工単位長さは、被覆ブロック1の左右方向長さになる。
〈施工単位長さの護岸〉
施工単位長さの護岸は、図16と図17に示すように、最下段から最上段の被覆ブロック1の右側、片側に1本の止水板11の片側部分が突出する。また、多数本のスリップバー19の片側部分が突出する。
〈止水板付き目地〉
この施工単位長さの護岸の右側、止水板突出側に、隣接して、施工単位長さの護岸を同様に施工する。その施工時、図18と図19に示すように、既設の左側の護岸の右側に突出した止水板11の外側部分とスリップバー19の外側部分は、新設の右側の各段の被覆ブロック1の胴込め空間、詳細には、天板2の裏側で左側脚部3の外側の胴込め空間に配置し、その胴込め空間に充填したコンクリート20に埋没する。また、既設の左側の施工単位長さの護岸と新設の右側の施工単位長さの護岸の間に目地材24を介在する。すると、左側と右側の施工単位長さの護岸の間には、止水板11付きの目地が形成される。目地が広がっても、目地の止水機能が止水板11で維持される。
《実施形態の第2例(図20と図21参照)》
本例の護岸は、施工単位長さを第1例におけるそれより長くする。
各段の被覆ブロックは、図20に示すように、第1例におけるのと同じ取付構造6、7、8付き被覆ブロック1と、取付構造6、7、8のない被覆ブロック31との2個にする。被覆ブロック31は、取付構造6、7、8がない点を除き、被覆ブロック1と同じにする。
各段には、被覆ブロック1の取付構造6、7、8側と反対側、左側に、取付構造6、7、8のない被覆ブロック31を隣接して配置する。施工単位長さが、被覆ブロック1の左右方向長さと被覆ブロック31の左右方向長さの和、被覆ブロック1の左右方向長さの2倍になる。施工単位長さが長い護岸を施工する。
この施工単位長さの護岸の右側、止水板突出側に、隣接して、同様に、施工単位長さの護岸を施工する。その施工時、図21に示すように、既設の左側護岸の被覆ブロック1右側に突出した止水板11の外側部分とスリップバー19の外側部分は、新設の右側の各段の取付構造6、7、8のない被覆ブロック31の胴込め空間、詳細には、天板2の裏側で左側脚部3の外側の胴込め空間に配置し、その胴込め空間に充填したコンクリート20に埋没する。すると、左側と右側の施工単位長さの護岸の間には、止水板11付きの目地が形成される。
その他の点は、第1例におけるのと同様である。第1例におけるのと同様な部分には、図中、第1例におけるのと同一の符号を付ける。
[変形例]
本発明は、上記の実施形態に限定されない。次のような変形が例示される。
1.上記の実施形態において、被覆ブロック1、31は、鉄筋を埋没して鉄筋コンクリートにする。
2.上記の実施形態において、胴込めコンクリート20は、鉄筋を埋没して鉄筋コンクリートにする。
3.上記の実施形態において、止水板11の取付構造6、7、8は、被覆ブロック1の左端に設ける。
4.上記の実施形態において、止水板11は、長さを被覆ブロック1の縦方向長さの整数倍にする。少数本にする。例えば、被覆ブロック1が5段である場合、止水板11は、長さを被覆ブロック1の縦方向長さの2倍にした1本と、3倍にした1本との2本にする。
5.上記の実施形態において、護岸は、波返しブロック22を設置しない。
6.上記の実施形態の第2例において、取付構造6、7、8のない被覆ブロック31は、左右方向長さを取付構造6、7、8付き被覆ブロック1のそれより長く又は短くする。
7.上記の実施形態の第2例において、施工単位長さの護岸は、各段の被覆ブロックの個数を増やし、数個の被覆ブロックを左右に隣接して配置する。
N 法面
1 被覆ブロック
2 天板
3 脚部
4 胴込めコンクリート用の孔
5 胴込めコンクリート用の溝
6、7、8 止水板の取付構造
6 受け凸部
7 押えブロック
8 取り付け具
9 スリップバー用の孔
11 止水板
16 基礎ブロック
17 止水板
18 タイバー
19 スリップバー
20 生コンクリート、胴込めコンクリート
21 タイバー
22 波返しブロック
23 止水板
24 目地材
31 止水板の取付構造のない被覆ブロック

Claims (5)

  1. 法面に被覆ブロックを設置して法面との間に胴込め空間を設け、胴込め空間にコンクリートを投入し、被覆ブロックを多段にして構築する護岸において、
    被覆ブロックは、天板を左右方向の横方向が縦方向より長い横長の長方形状にし、天板の裏面の左右にそれぞれ脚部を設け、左右の脚部を天板の左右の端から内側に寄った位置に配置し、天板の裏側を胴込め空間にし、胴込めコンクリートが脚部を左右方向に通過する構成にし、
    被覆ブロックは、左端又は右端に、縦方向長さより長い止水板のその被覆ブロック用部分を取り付ける取付構造を設け、
    取付構造は、止水板のその被覆ブロック用部分を取り付けており、
    止水板は、帯状の弾性板にし、長さを被覆ブロックの縦方向長さの整数倍又は被覆ブロック段数倍にしていることを特徴とする被覆ブロック。
  2. 法面に被覆ブロックを設置して法面との間に胴込め空間を設け、胴込め空間にコンクリートを投入し、被覆ブロックを多段にして護岸を構築する方法において、
    被覆ブロックは、天板を左右方向の横方向が縦方向より長い横長の長方形状にし、天板の裏面の左右にそれぞれ脚部を設け、左右の脚部を天板の左右の端から内側に寄った位置に配置し、天板の裏側を胴込め空間にし、胴込めコンクリートが脚部を左右方向に通過する構成にし、また、被覆ブロックは、左端又は右端に、縦方向長さより長い止水板のその被覆ブロック用部分を取り付ける取付構造を設け
    止水板は、帯状の弾性板にし、長さを被覆ブロックの縦方向長さの整数倍又は被覆ブロック段数倍にし、
    被覆ブロックは、法面に設置した後、取付構造に止水板のその被覆ブロック用部分を取り付け、被覆ブロックにコンクリートを胴込めし、この胴込めコンクリートに止水板のその被覆ブロック用部分の内側突出部分を埋没し、
    上段の被覆ブロックは、法面に設置した後、下段の被覆ブロックに取り付けた止水板のその上段被覆ブロック用部分を取り付け、上段の被覆ブロックにコンクリートを胴込めし、この胴込めコンクリートに止水板のその上段被覆ブロック用部分の内側突出部分を埋没することを特徴とする護岸の構築方法。
  3. 止水板は、長さを被覆ブロックの縦方向長さの被覆ブロック段数倍にし、
    最下段から最上段の被覆ブロックは、左側又は右側に1本の止水板の外側部分を突出することを特徴とする請求項に記載の護岸の構築方法。
  4. 被覆ブロックは、取付構造を左端又は右端の片端に設け、
    最下段から最上段まで、順次、被覆ブロックを設置し、止水板のその被覆ブロック用部分を取り付け、コンクリートを胴込めし、施工単位長さの護岸を施工し、
    この施工単位長さの護岸の止水板突出側に、同様に施工単位長さの護岸を施工し、その施工時、既設の護岸の止水板の外側突出部分は、新設の各段の被覆ブロックの胴込め空間に配置し、その胴込め空間に投入したコンクリートに埋没し、左側と右側の施工単位長さの護岸の間に止水板付きの目地を形成することを特徴とする請求項又はに記載の護岸の構築方法。
  5. 施工単位長さの護岸は、各段の被覆ブロックを数個にし、数個の被覆ブロックを左右に隣接して配置し、
    施工単位長さは、数個の被覆ブロックの左右方向長さの和にすることを特徴とする請求項に記載の護岸の構築方法。
JP2012173815A 2012-08-06 2012-08-06 護岸の構築 Active JP5952675B2 (ja)

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