JP5951236B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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吸収体31は親水性繊維(フラッフパルプ)及び高吸水性ポリマー等を含有した集合体をコアラップシート(図示せず)で被覆したものを用いている。
環状外装体2としては、内層シート23及び外層シート24がともに不織布からなり、実質的に撥水性で且つ水蒸気の透過性を有する構造とされている。環状外装体2をなす腹側帯21及び背側帯22は、吸収性本体3の長手方向端部の外方において、水蒸気をおむつの外側へと排出可能とされた透湿性のウエストフラップ部29となる。
また別の形成方法として、パルプ繊維等からなる繊維集合層間の全体(一部でも良い)に、吸熱物質の粒子状物(及び高吸水性ポリマー)を積層状態又は混合状態で挟み、加熱して一体化することによっても得られる。この場合、吸熱物質36の一部は粒子の状態を維持し、残りの一部は溶融後固化して吸熱物質36の粒子状物、繊維、高吸水性ポリマー等を固定して一体化している。この、吸熱物質36を含む積層体は、上面及び/又は下面に、コアラップと同様の透液性のシートがさらに積層されてもよい。このような積層体の形成には、エアレイド不織布の製造プロセスを応用してもよい。
また液誘導手段5としての凹部51は、空気と接する界面でもある。しかも溝形状であるので、水蒸気自体もこれに沿って流動し得る(図3−3及び図4(矢印f2)参照)。これにより、液体の尿のみならず気体の水蒸気を直接的に吸熱部38へと導いて接触させることができ、湿度低減に効果的である。このように排泄尿の液体と気体とが同一方向に移動し易く、吸熱反応と水蒸気の拡散とがタイミングよく生じ得るので好ましい。また吸熱部38が凹部51の底面51a側に配されていることで、該吸熱部38が肌に直接接し難くされており、良好な着用感の観点から好ましい。
図5の液誘導手段5では、図4に示す凹部51について、排尿部82から排尿部81を経由して吸熱部38の内方端38aへと向かって溝の深さが逓増するスロープ部52が形成されている。これにより、排尿部82からのスロープ部52を伝ってより尿が吸熱部38へと伝わり易く素早い吸熱反応が生じやすい。
図6の液誘導手段5では、図4及び5に示す凹部51の底面51a、側壁51b,51b,51bに沿った吸収体31内部に吸熱物質36を配設する構造としている。この場合、図4及び5に示すような底面51aと液との接触に加え、3つの側壁51bとも接触することができるので吸熱作用面が増えて好ましい。さらにコの字状の窪みの中で吸熱反応が生じるので、立体的な冷却領域ができ、より確実に効果的に水蒸気を凝縮して吸収体31内部へと取り込むことができるので好ましい。またその配置面積に合わせて吸熱物質36の量も多くなるので、吸熱反応が持続され連続的な冷却作用による湿度低減の持続性が高められて好ましい。
また、吸熱部38を前身頃側(中心線CLより腹側寄り部分)に設ける場合、その長手方向(Y方向)の長さ(n1)の吸収体31の前身頃側の長手方向の長さ(n2)に対する割合は、10%〜80%が好ましく、40%〜60%がさらに好ましい。上記下限以上とすることで排泄尿が吸熱部38に到達しやすくなり、上限以下とすることで相対的に温度差が生じる部位を形成できる。なお、吸熱部38を分割して配置する場合の大きさは、分割したもの全てを含む領域として定義できる。また、吸熱部38を後身頃側(中心性CLより背側寄り部分)に設ける場合、後身頃吸熱部38の長手方向長さ(n3)の吸収体31の後身頃側長さ(n2’)に対する割合は、10〜80%が好ましく、30〜50%がさらに好ましい。
また、排泄部81,82における尿の蒸発による気化熱(吸熱)、吸熱部38界面での水蒸気の凝縮による凝縮熱(発熱)を凌駕し、前記の湿度低減を効果的に持続させる観点から、吸熱物質36の含有坪量は、0.001〜0.075g/cm2が好ましく、0.01〜0.05g/cm2がさらに好ましい。上記下限以上とすることで相対的な温度差を生じさせることができ、上限以下とすることで着用者の冷感による不快感を低減できる。
また、凹状空間部62は、吸収体31に縦方向(Y方向)に沿った窪みを生じやすく、このことが前述の液誘導手段5の作用をより効果的なものとすることができ好ましい。加えて、弾性部材34の吸収体31端部側の収縮は、前述の蒸気誘導手段6と表面シート32との間に隙間を生じやすく、蒸気の外部への排出及び換気の作用をより効果的に生じ得るので好ましい。なお、本実施形態において弾性部材34はパネル部34aのみで固定されているが、前述の作用を阻害しない範囲で弾性部材34と表面シート32とを部分的に接合するようにしてもよい。
例えば、吸収体31は、親水性繊維と高吸水性ポリマー粒子との混合物、または、親水性繊維と高吸水性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維との混合物、または、複数の繊維シートの間に高吸水性ポリマー粒子が挟まれた吸水性シートであり、所要の厚みに圧縮されている。親水性繊維としては、親水性表面を有する繊維を用いることができ、例えばセルロース繊維や、合成繊維を必要に応じ界面活性剤等により親水化処理したものが挙げられる。コアは、その型崩れやポリマー粒子の脱落を防ぐため、その全体がティッシュペーパーや親水性繊維不織布等の透液性シートに被覆されていてもよい。ポリマー粒子としては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のものを使用することができる。
特に凹状空間部62を形成する弾性部材34としては、天然ゴム(又は合成ゴム)、ポリウレタンのスパンデックス弾性繊維等が挙げられる。弾性部材34として天然ゴム(合成ゴム)を用いる場合には、厚みが0.05〜3mm、幅が0.2〜5mmの弾性部材が用いられる。このような天然ゴム(合成ゴム)は、単糸での100%伸長時の応力が1〜70gfであることが好ましく、1〜30gfであることが好ましい。このような応力の天然ゴム(合成ゴム)の単糸を、100%以上、特に200%以上の伸長倍率となるように配することが好ましい。尚、伸長倍率は、自然長に対する、伸長されて増加した分の長さの割合であり、例えば、長さ10cmのものを20cmに伸長するとその伸長率は100%とされる。弾性部材34としてポリウレタンのスパンデックス弾性繊維を用いる場合には、単糸のサイズが10〜3360デニールのもの、特に70〜1120デニールのものを好ましく用いることができる。デニールは糸の太さを表す単位であり、9000mで1gある糸を1デニールと呼ぶ。このようなスパンデックス弾性繊維を、30%以上、特に100%以上の伸長倍率となるように配することが好ましい。
3 吸収性本体
31 吸収体
32 表面シート
33 裏面シート
36 吸熱物質
38 吸熱部
4 サイドシート
41 立体ガード
41a 起立基点
45 空間部
5 液誘導手段
51 凹部
53 液取り込み凹部
6 蒸気誘導手段
61 排気凹部
62 凹状空間部
10 パンツ型使い捨ておむつ
Claims (5)
- 肌当接面側に配置された表面シート、非肌当接面側に配置された裏面シート、及び両シート間に介在配置された縦長の吸収体を備えた吸収性物品であって、
前記吸収性物品の長手方向両側部に、着用者肌面側へ向かって起立する立体ガードを備えており、
前記吸収性物品は、排泄液を受ける排泄部よりも吸収体長手方向端部側の部分に、液との接触で吸熱反応する吸熱物質を有し、
前記吸収体は、前記排泄部から前記吸熱物質を有する部分へ液を誘導する液誘導手段を備え、前記吸熱物質が配置された部分から前記長手方向端部に蒸気を導通する凹状の蒸気誘導手段を備える吸収性物品。 - 前記液誘導手段として、前記吸収体に、前記排泄部から吸収体の長手方向の前記吸熱物質が配置された部分へと向かう凹部が配設されている請求項1記載の吸収性物品。
- 前記吸収体は親水性繊維と高吸水性ポリマーを含み、
前記液誘導手段として、前記排泄部における前記親水性繊維の密度(V1)の前記高吸水性ポリマーの密度(V2)に対する比率(V1/V2)が、前記吸収体長手方向端部側の部分の比率よりも低く、前記排泄部よりも前記吸収体長手方向端部側の部分の繊維密度が高い、請求項1又は2に記載の吸収性物品。 - 前記吸収体の長手方向端部の外方に、透湿性のウエストフラップ部が配されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品において、前記吸収体と前記表面シートとの間に、前記吸収体を横断する弾性部材が伸長状態で配設されており、該弾性部材の少なくとも両端部は前記表面シートと前記裏面シートとの間で固定されており、使用時に該弾性部材の収縮により、前記吸収体と前記表面シートとが離間するようにされた蒸気誘導手段を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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