JP5950501B2 - 累進屈折力レンズの設計方法及び累進屈折力レンズ - Google Patents
累進屈折力レンズの設計方法及び累進屈折力レンズ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5950501B2 JP5950501B2 JP2011062514A JP2011062514A JP5950501B2 JP 5950501 B2 JP5950501 B2 JP 5950501B2 JP 2011062514 A JP2011062514 A JP 2011062514A JP 2011062514 A JP2011062514 A JP 2011062514A JP 5950501 B2 JP5950501 B2 JP 5950501B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- area
- distance
- progressive
- region
- power
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000000750 progressive effect Effects 0.000 title claims description 63
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 8
- 238000013461 design Methods 0.000 title claims description 7
- 210000005252 bulbus oculi Anatomy 0.000 claims description 10
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 31
- 208000001491 myopia Diseases 0.000 description 8
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 6
- 210000001508 eye Anatomy 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000012447 hatching Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Eyeglasses (AREA)
Description
両面累進屈折力レンズの従来例として、累進屈折力レンズに必然的に生じる像の歪みやボケを減少させ、装用感を向上させるために、外面と内面の両面を累進面とする両面累進レンズとするとともに、外面の平均面屈折力が遠用領域から近用領域にかけて連続的に減少しているものがある(特許文献1)。
しかしながら、装用感を向上させるために、遠用領域を見た遠方視と近用領域を見た近方視との倍率を1に近づけることが好ましいが、特許文献1の従来例では、この倍率比を1に近づけるには十分ではない。
本発明の累進屈折力レンズは、遠用領域及び近用領域と、眼球側の屈折面である内面と物体側の屈折面である外面と、を有し前記内面と前記外面とにそれぞれ累進領域が形成された累進屈折力レンズであって、前記外面の前記遠用領域の面屈折力に対する前記近用領域の面屈折力の差である外面加入度をα、前記内面の前記遠用領域の面屈折力に対する前記近用領域の面屈折力の差である内面加入度をβ、装用者の処方に基づく処方加入度をADDとすると、α<0……(1)、β>ADD ……(2)の関係を満たすことを特徴とする。
内面が球面(内面の遠用領域の面屈折力に対する近用領域の面屈折力の差が0)であって、外面に累進領域が形成された外面累進レンズでは、β=0、α=ADDであり、外面が球面(外面の遠用領域の面屈折力に対する近用領域の面屈折力の差が0)であって、内面に累進領域が形成された内面累進レンズでは、α=0、β=ADDである。
本発明では、内面と外面との双方に累進領域を形成するにあたり、β>ADDとするとともに、α<0、とすることで、遠用領域と近用領域との倍率比を1に近づけることにした。倍率比が1に近づくことで、裸眼との差が少なくなり、装用感が向上する。
この構成の本発明では、遠用領域と近用領域とのそれぞれの倍率が1に近くなり、遠用領域と近用領域との双方において、裸眼との差がより少なくなり、装用感がより向上する。
図1から図3には本実施形態が示されている。
図1には本実施形態にかかる累進屈折力レンズ1の正面の概略構成が示されている。
図1において、累進屈折力レンズ1は、遠方視に対応する屈折力を持つ遠用領域11と、近方視に対応する屈折力を持つ近用領域12と、これらの遠用領域11と近用領域12との間に設けられた累進領域13と、この累進領域13の両側に設けられた中間側方領域14とを備え、遠方と近方との双方を見るための非球面レンズである。
本実施形態では、遠用領域11にはマイナスの度数が設定され、近用領域12にはプラスの度数又はマイナスの度数が設定される。
ここで、遠用領域11は、中距離または近距離を視認する屈折力を持つ領域であってもよい。また、近用領域12は、遠用領域11の屈折力よりも大きい屈折力を有する領域であれば良く、中距離または近距離を視認する屈折力を持つ領域であってもよい。
主子午線Aは、遠用領域11では鉛直に沿っており、近用領域12では近方視の時の輻輳により鼻側に寸法Bだけ内寄せ(インセット)している。
遠用領域11の主子午線Aの上には、遠用測定領域の中心である遠用測定ポイントDPが設けられ、遠用領域11での等価球面度数が設定される。
近用領域12の主子午線Aの上には、近用測定領域の中心である近用測定ポイントNPが設けられ、近用領域12での等価球面度数が設定される。
主子午線Aの上には原点としてフィッティングポイントFPが設定される。
累進領域13において累進開始点PSと累進終了点PEとの間の上下に沿った長さが累進帯長Pとされる。
図2において、累進屈折力レンズ1は、眼球Eに対向する屈折面である内面1iと物体側の屈折面である外面1oとを有する。内面1iは、遠用領域11に対応する内面11iと、近用領域12に対応する内面12iと、累進領域13に対応する内面13iとを有する。外面1oは、遠用領域11に対応する外面11oと、近用領域12に対応する外面12oと、累進領域13に対応する外面13oとを有する。
外面1oの遠用領域11の面屈折力に対する近用領域12の面屈折力の差である外面加入度をα、内面1iの遠用領域11の面屈折力に対する近用領域12の面屈折力の差である内面加入度をβ、装用者の処方に基づく処方加入度をADDとすると、
本実施形態では、
α<0 ……(1)
β>ADD ……(2)
の関係が成り立つ。
この関係を成立させるために、本実施形態では、外面が円とされた内面累進レンズに対して遠用領域11の形状を変更し、あるいは、近用領域12の形状を変更する。
図2(A)には、外面1oの断面が球面とされた内面累進レンズに対して遠用領域11の形状を変更した例が示されている。
図2(A)において、外面1oの断面が球面とされた内面累進レンズの断面形状が想像線として図示されており、この想像線で示された断面形状に対して、実線で示される通り、遠用領域11の外面11oと内面11iとの曲率を変更したものが本実施形態である。つまり、内面累進レンズでは、外面1oの遠用領域11の面屈折力(ベースカーブ)をP11oとし、近用領域12の面屈折力(ベースカーブ)をP12oとし、遠用領域11の内面11iの面屈折力をP11iとし、近用領域12の内面12iの面屈折力をP12iとすると、P11o=P12oであって、α=0であり、β=ADDであるが、本実施形態では、P12o<P11oとしてα<0とし、面屈折力P11iを遠用領域11の内面11iの面屈折力P11iより大きくしてβ>ADDとする。
例えば、内面累進レンズでの面屈折力P11o,P12oを4、面屈折力P11iを5、面屈折力P12iを3とすると、α=0、β=ADD=2であるが、本実施形態では、遠用領域11の外面11oの面屈折力P11oを5、内面12iの面屈折力P11iを6とし、近用領域12の外面12oの面屈折力P12oを内面累進レンズと同じ4とし、内面12iの面屈折力P12iを3とすると、α=4−5=−1、β=2+1=3>ADD=2、となる。なお、面屈折力の設定位置は遠用測定ポイントDPや近用測定ポイントNPでもよいが、これらのポイントの近傍でもよい。
図2(B)において、本実施形態は、内面累進レンズの想像線で示された近用領域12の外形形状に対して、実線で示される通り、近用領域12の外面12oと内面12iとの曲率を変更したものである。つまり、遠用領域11の外面11oの面屈折力をP11oとし、近用領域12の外面12oの面屈折力をP12oとし、遠用領域11の内面11iの面屈折力をP11iとし、近用領域12の内面12iの面屈折力をP12iとすると、P11o=P12oである内面累進レンズに対して、本実施形態では、P12o<P11oとし、面屈折力P11iを内面累進レンズの近用領域12の面屈折力P12iより小さくして、α<0、β>ADDとする。
例えば、内面累進レンズでの面屈折力P11o,P12oを4、面屈折力P11iを5、面屈折力P12iを3とすると、本実施形態では、面屈折力P12oを3、面屈折力P12iを2とし、面屈折力P11oを内面累進レンズと同じ4とし、面屈折力P11iを5とし、これにより、α=3−4=−1、β=2+1=3>ADD=2、となる。
[実施例1]
実施例1は、レンズの屈折率nを1.662とし、眼球側の面の頂点(内側頂点)から眼球までの距離である頂間距離Lを12mmとし、レンズの中心厚tを2.0mmとした。
遠用領域11の外面11oの面屈折力P11oであるベースカーブを4.0(D)とし、近用領域12における面屈折力をP12oであるベースカーブを2.5(D)として、α=−1.5とした。さらに、遠用領域11の設定度数を−1.00(D)とし、近用領域12の設定度数を1.00(D)とした。ADDは2.00(D)であり、βは3.5(>ADD)である。
SM=MP×MS ……(3)
ここで、MPはパワー・ファクター、MSはシェープ・ファクターと呼ばれる。
L:頂間距離
Po:設定度数
Pb:ベースカーブ
とすると、遠用領域11、近用領域12それぞれでPb,Poの値を用いて計算を行う。
遠用領域11では、 Pb=4.00 Po=−1.00
近用領域12では、 Pb=2.50 Po=1.00
になる。
レンズの中心厚をt、レンズの屈折率をnとすると以下のように表される。
MP=1/(1−L×Po) ……(4)
MS=1/(1−(t×Pb)/n)……(5)
なお、式(4)及び(5)の計算にあたっては、内側頂点屈折力Po及び物体側の面の面屈折力Pbについてはディオプトリ(D)を、また、この数式において、頂間距離L及びレンズの中心厚tについては、メートル(m)を用いる。
以上の式から、遠用領域11におけるMSは1.005であり、MPは0.988であり、倍率SMは0.993である。近用領域12におけるMSは1.003であり、MPは1.012であり、倍率MSは1.015である。ここで、遠用領域11の倍率の近用領域12の倍率に対する比を倍率比とすると、実施例1の倍率比は97.81%である。
比較例1は実施例1を設計する前提となる内面累進レンズの例である。比較例1は、遠用領域11の外面11oのベースカーブを2.5(D)とし、近用領域12におけるベースカーブを2.5(D)として、α=0とし、さらに、β=ADD=2.00(D)とした点は実施例1とは相違するが、他の条件は実施例1と同じである。
以上の条件において、式(3)〜(5)に基づいて、MS、MP、SMを求めると、遠用領域11におけるMSは1.003であり、MPは0.988であり、倍率SMは0.991である。近用領域12におけるMSは1.003であり、MPは1.012であり、倍率SMは1.015である。比較例1の倍率比は97.63%である。
実施例2は、レンズの屈折率nと頂間距離Lとを実施例1と同様にした。さらに、レンズの中心厚tを1.1mmとした。
遠用領域11の外面11oのベースカーブを2.5(D)とし、近用領域12におけるベースカーブを1.0(D)として、α=−1.5とした。さらに、遠用領域11の設定度数を−5.00(D)とし、近用領域12の設定度数を−1.00(D)とした。ADDは2.00(D)であり、βは3.5(>ADD)である。
以上の条件において、式(3)〜(5)に基づいて、MS、MP、SMを求めると、遠用領域におけるMSは1.002であり、MPは0.943であり、倍率SMは0.945である。近用領域12におけるMSは1.001であり、MPは0.965であり、倍率SMは0.966である。そして、実施例2の倍率比は97.83%である。
比較例2は実施例2を設計する前提となる内面累進レンズの例である。比較例2は、遠用領域11の外面11oのベースカーブを1.0(D)とし、近用領域12におけるベースカーブを1.0(D)として、α=0とし、さらに、β=ADD=2.00(D)とした点は実施例2とは相違するが、他の条件は実施例2と同じである。
以上の条件において、式(3)〜(5)に基づいて、MS、MP、SMを求めると、遠用領域11におけるMSは1.001であり、MPは0.943であり、倍率SMは0.944である。近用領域12におけるMSは1.001であり、MPは0.965であり、倍率SMは0.966である。比較例2の倍率比は97.74%である。
実施例3は、レンズの屈折率nと頂間距離Lとを実施例1と同様にした。さらに、レンズの中心厚tを3.0mmとした。
遠用領域11の外面11oのベースカーブを6.0(D)とし、近用領域12におけるベースカーブを5.0(D)として、α=−1.0とした。さらに、遠用領域11の設定度数を1.00(D)とし、近用領域12の設定度数を3.00(D)とした。ADDは2.00(D)であり、βは3.0(>ADD)である。
以上の条件において、式(3)〜(5)に基づいて、MS、MP、SMを求めると、遠用領域11におけるMSは1.011であり、MPは1.012であり、倍率SMは1.023である。近用領域12におけるMSは1.009であり、MPは1.037であり、倍率SMは1.047である。そして、実施例3の倍率比は97.75%である。
比較例3は実施例3を設計する前提となる内面累進レンズの例である。比較例3は、遠用領域11の外面11oのベースカーブを5.0(D)とし、近用領域12におけるベースカーブを5.0(D)として、α=0とし、さらに、β=ADD=2.00(D)とした点は実施例3とは相違するが、他の条件は実施例2と同じである。
以上の条件において、式(3)〜(5)に基づいて、MS、MP、SMを求めると、遠用領域11におけるMSは1.009であり、MPは1.012であり、倍率SMは1.021である。近用領域12におけるMSは1.009であり、MPは1.037であり、倍率SMは1.047である。比較例3の倍率比は97.57%である。
実施例4は、レンズの屈折率nと頂間距離Lとを実施例1と同様にした。さらに、レンズの中心厚tを1.5mmとした。
遠用領域11におけるベースカーブを2.5(D)とし、近用領域12におけるベースカーブを1.0(D)として、α=−1.5とした。さらに、遠用領域11の設定度数を−3.00(D)とし、近用領域12の設定度数を−1.00(D)とした。ADDは2.00(D)であり、βは3.5(>ADD)である。
以上の条件において、式(3)〜(5)に基づいて、MS、MP、SMを求めると、遠用領域11におけるMSは1.002であり、MPは0.965であり、倍率SMは0.967である。近用領域12におけるMSは1.001であり、MPは0.988であり、倍率SMは0.989である。そして、実施例4の倍率比は97.82%である。
比較例4は実施例4を設計する前提となる内面累進レンズの例である。比較例4は、遠用領域11の外面11oのベースカーブを2.5(D)とし、近用領域12におけるベースカーブを2.5(D)として、α=0とし、さらに、β=ADD=2.00(D)とした点は実施例4とは相違するが、他の条件は実施例4と同じである。
以上の条件において、式(3)〜(5)に基づいて、MS、MP、SMを求めると、遠用領域11におけるMSは1.002であり、MPは0.965であり、倍率SMは0.967である。近用領域12におけるMSは1.002であり、MPは0.988であり、倍率SMは0.990である。比較例4の倍率比は97.68%である。
実施例5は、レンズの屈折率nと頂間距離Lとを実施例1と同様にした。さらに、レンズの中心厚tを3.0mmとした。
遠用領域11におけるベースカーブを7.0(D)とし、近用領域12におけるベースカーブを6.0(D)として、α=−1.0とした。さらに、遠用領域11の設定度数を3.00(D)とし、近用領域12の設定度数を5.00(D)とした。ADDは2.00(D)であり、βは3.0(>ADD)である。
以上の条件において、式(3)〜(5)に基づいて、MS、MP、SMを求めると、遠用領域11におけるMSは1.013であり、MPは1.037であり、倍率SMは1.051である。近用領域12におけるMSは1.011であり、MPは1.064であり、倍率SMは1.075である。そして、実施例5の倍率比は97.69%である。
比較例5は実施例5を設計する前提となる内面累進レンズの例である。比較例5は、遠用領域11の外面11oのベースカーブを6.0(D)とし、近用領域12におけるベースカーブを6.0(D)として、α=0とし、さらに、β=ADD=2.00(D)とした点は実施例5とは相違するが、他の条件は実施例5と同じである。
以上の条件において、式(3)〜(5)に基づいて、MS、MP、SMを求めると、遠用領域11におけるMSは1.011であり、MPは1.037であり、倍率SMは1.049である。近用領域12におけるMSは1.011であり、MPは1.064であり、倍率SMは1.075である。比較例5の倍率比は97.51%である。
実施例1〜6及び比較例1〜6の詳細が表1に示され、さらに、遠用領域の度数と倍率比との関係が図3のグラフに示されている。
実施例2は比較例2に対して、遠用領域11のベースカーブを変更したものであるが、これにより、実施例2の倍率比97.83%は比較例1の倍率比97.74%に比べて100%に近いものとなる。
実施例3は比較例3に対して、遠用領域11のベースカーブを変更したものであるが、これにより、実施例3の倍率比97.75%は比較例1の倍率比97.57%に比べて100%に近いものとなる。
実施例4は比較例4に対して、近用領域12のベースカーブを変更したものであるが、これにより、実施例4の倍率比97.82%は比較例4の倍率比97.68%に比べて100%に近いものとなる。
実施例5は比較例5に対して、遠用領域11のベースカーブを変更したものであるが、これにより、実施例5の倍率比97.69%は比較例5の倍率比97.51%に比べて100%に近いものとなる。
なお、特許文献1で示される特開2004−4436号公報では、実施例として、遠用領域における外面の面屈折力(ベースカーブ)を5.0(D)、内面の面屈折力を−5.0(D)、近用領域の外面の面屈折力(ベースカーブ)を+4.0(D)、内面の面屈折力を−1.0(D)とした両面累進レンズが記載されている。この例では、遠用領域での倍率が1.0091であり、近用領域での倍率が1.0384であり、倍率比は97.17となって実施例1〜5までの倍率比より低い。
(1)累進屈折力レンズ1の外面1iの外面加入度をα、内面1iの内面加入度をβ、装用者の処方に基づく処方加入度をADDとすると、α<0、β>ADD、という関係を満たすものにしたので、遠用領域11と近用領域12との倍率比を1に近づけることができる。従って、裸眼との差が少なくなり、装用感が向上する。
例えば、本発明では、外面1oの遠用領域11や近用領域12で設定される面屈折力の数値は実施例1〜5に記載されるものに限定されるものではない。
Claims (2)
- 遠用領域及び近用領域と、眼球側の屈折面である内面と物体側の屈折面である外面と、
を有し前記内面と前記外面とにそれぞれ累進領域が形成された累進屈折力レンズの設計方法であって、
前記外面の前記遠用領域の面屈折力に対する前記近用領域の面屈折力の差である外面加入度をα、前記内面の前記遠用領域の面屈折力に対する前記近用領域の面屈折力の差である内面加入度をβ、装用者の処方に基づく処方加入度をADDとすると、
α<0 ……(1)
β>ADD ……(2)
の関係を満たし、
前記遠用領域にはマイナスの度数が設定され、前記近用領域にはプラスの度数が設定されることを特徴とする累進屈折力レンズの設計方法。 - 遠用領域及び近用領域と、眼球側の屈折面である内面と物体側の屈折面である外面と、
を有し前記内面と前記外面とにそれぞれ累進領域が形成された累進屈折力レンズであって、
前記外面の前記遠用領域の面屈折力に対する前記近用領域の面屈折力の差である外面加入度をα、前記内面の前記遠用領域の面屈折力に対する前記近用領域の面屈折力の差である内面加入度をβ、装用者の処方に基づく処方加入度をADDとすると、
α<0 ……(1)
β>ADD ……(2)
の関係を満たし、
前記遠用領域の度数はマイナスであり、前記近用領域の度数はプラスであることを特徴とする累進屈折力レンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011062514A JP5950501B2 (ja) | 2011-03-22 | 2011-03-22 | 累進屈折力レンズの設計方法及び累進屈折力レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011062514A JP5950501B2 (ja) | 2011-03-22 | 2011-03-22 | 累進屈折力レンズの設計方法及び累進屈折力レンズ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012198384A JP2012198384A (ja) | 2012-10-18 |
JP5950501B2 true JP5950501B2 (ja) | 2016-07-13 |
Family
ID=47180674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011062514A Active JP5950501B2 (ja) | 2011-03-22 | 2011-03-22 | 累進屈折力レンズの設計方法及び累進屈折力レンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5950501B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0809127B9 (en) * | 1995-11-24 | 2010-06-23 | Seiko Epson Corporation | Multifocal lens for eyeglasses and eyeglass lens |
JP2000227579A (ja) * | 1998-12-03 | 2000-08-15 | Asahi Optical Co Ltd | 内面累進屈折力レンズ |
JP4239519B2 (ja) * | 2002-03-27 | 2009-03-18 | セイコーエプソン株式会社 | 累進屈折力レンズ、老視用眼鏡及びレンズの設計方法 |
US7735998B2 (en) * | 2006-10-25 | 2010-06-15 | Volk Donald A | Multi-layered multifocal lens with blended refractive index |
JP5138536B2 (ja) * | 2008-10-14 | 2013-02-06 | 株式会社ニコン・エシロール | 累進屈折力レンズシリーズ |
-
2011
- 2011-03-22 JP JP2011062514A patent/JP5950501B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012198384A (ja) | 2012-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4408112B2 (ja) | 両面非球面型累進屈折力レンズおよびその設計方法 | |
JP4437482B2 (ja) | 両面非球面型累進屈折力レンズおよびその設計方法 | |
JP3617004B2 (ja) | 両面非球面型累進屈折力レンズ | |
JP2011203705A (ja) | 眼鏡レンズ及びその設計方法 | |
EP2492740B1 (en) | Progressive power lens and method for manufacturing of the progressive-power lens | |
JP2004004436A (ja) | 累進屈折力レンズ、老視用眼鏡及びレンズの設計方法 | |
EP2762952B1 (en) | Progressive refractive power lens | |
EP2498119B1 (en) | Progressive-power lens and progressive-power lens design method | |
JP5882437B1 (ja) | 眼鏡レンズ | |
JP5950501B2 (ja) | 累進屈折力レンズの設計方法及び累進屈折力レンズ | |
JP4171776B2 (ja) | 眼鏡レンズ | |
JP6598695B2 (ja) | 眼鏡レンズ | |
JP5832765B2 (ja) | 累進屈折力レンズおよびその設計方法 | |
JP2014106385A (ja) | 累進屈折力レンズおよび累進屈折力レンズの設計方法 | |
JP4404317B2 (ja) | 両面非球面型累進屈折力レンズおよびその設計方法 | |
JP4195663B2 (ja) | 乱視矯正用レンズの製造方法 | |
JP2004501389A (ja) | 累進眼鏡レンズ | |
JP4219148B2 (ja) | 両面非球面型累進屈折力レンズ | |
JP2012083482A (ja) | 累進屈折力レンズ | |
JP2000227579A (ja) | 内面累進屈折力レンズ | |
JP5749497B2 (ja) | 両面累進レンズ、その製造方法、およびその製造装置 | |
JP2015135529A (ja) | 累進屈折力レンズの製造方法 | |
JP4219352B2 (ja) | 両面非球面型累進屈折力レンズ | |
JP2011070234A (ja) | 累進屈折力レンズ | |
JP2013041125A (ja) | 累進屈折力レンズの設計方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20130329 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140107 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141010 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141021 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20150121 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150630 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20150929 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20151029 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20151127 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160526 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160607 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5950501 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |