JP5950472B2 - 益虫分別採集装置及び益虫分別採集方法 - Google Patents

益虫分別採集装置及び益虫分別採集方法 Download PDF

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Description

本発明は、益虫を分別するための益虫分別採集装置及び益虫分別採集方法に関し、例えば益虫であるタイリクヒメハナカメムシを他の害虫などから分別する益虫分別採集装置及び益虫分別方法に関する。
従来、農作物の育成に際して、病害虫を除去するために化学薬品である農薬(化学農薬)が散布されてきた。一方で化学農薬の散布に代えて、病害虫に対し天敵昆虫(益虫)を生物農薬として投入し、病害虫を駆除する方法も利用されている。この方法であれば、化学農薬を用いる方法に比べ、残留農薬の問題がなく、安全性が高いとされている。
例えば、ピーマン等の野菜の栽培においては、アザミウマ等による食害が発生する。これらの病害虫であるアザミウマ類に対しては、天敵昆虫としてタイリクヒメハナカメムシが知られている。タイリクヒメハナカメムシは、国内では関東以南の日本本土および沖縄、小笠原諸島、台湾、中国本大陸等に分布する。広食性で主にアザミウマ類、ダニとアブラムシ類等を常食し、ヨトウムシ類の卵および若齢幼虫や花粉等も食べることが知られている。本種は休眠性が比較的浅いことから、生物農薬として市販され、主に施設ピーマン等に発生するアザミウマ類の防除に利用されている。
しかしながら、害虫の捕獲については従来から種々の捕獲器が提案されているが(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)、益虫を簡便に採集できる装置や採集方法については殆ど開示されていないのが現状である。益虫の採集に手間やコストがかかりすぎると、化学農薬を代替することが困難となる。このような背景から、化学農薬を置き換える生物農薬を普及させるため、より低コストで簡便に益虫を採集できる手法が求められていた。
特にタイリクヒメハナカメムシは、自生するクローバーやセイタカアワダチソウの花の中でよく観察される。よって、クローバー等を採取して昆虫類を叩き出すことで、タイリクヒメハナカメムシを採集できる。しかしながら、これらの草木にはアザミウマ類等も発生しているため、このままでは害虫も含まれた状態となってしまう。そこで、生物農薬として利用するには、益虫であるタイリクヒメハナカメムシのみを効率よく分別して採集する必要があった。ところが、タイリクヒメハナカメムシの体長は図4に示す通り3mm程度(太さに至っては3μm程度)、アザミウマの全長は1mm程度と非常に小さいため、肉眼では判別が困難であり、タイリクヒメハナカメムシのみを手作業で分別することは極めて煩雑であった。
特開2007−167009号公報 特開2006−025709号公報
本発明は、従来のこのような背景に鑑みてなされたものである。本発明の主な目的は、より簡便に益虫を他の害虫から分別して採集可能とした益虫分別採集装置及び益虫分別採集方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の益虫分別採集装置は、害虫Yに対する益虫Xを、該益虫Xと体長の異なる他の虫Zと分別して採集するための益虫分別採集装置1であって、中空状の本体部4と、前記本体部4の一方の開口端6と連通され、前記益虫X及び前記他の虫Zを投入するために開口された開口投入部8と、前記本体部4内において、前記開口投入部8と反対側の位置に設けられた、前記益虫Xに対する誘引性を示す波長の光を発することが可能な光源10と、前記本体部4内で前記開口投入部8と光源10との間に設けられ、該本体部4内を、前記開口投入部8側の投入側領域と、前記光源10側の光源側領域とに区画すると共に、前記益虫X又は前記他の虫Zのいずれか一方を通過させ、他方を通過させない大きさに目を形成したメッシュ部12とを備えることを特徴とする。
また、本発明の益虫分別採集装置において、さらに、前記開口投入部8と前記メッシュ部12との間に、返し部14を設けてなることを特徴とする。
また、本発明の益虫分別採集装置において、前記返し部14を複数設けてなることを特徴とする。
さらに、本発明の益虫分別採集装置において、前記メッシュ部12が、目の大きさの異なる複数のメッシュ部12を備えることを特徴とする。
また、本発明の益虫分別採集装置において、前記メッシュ部12の目の大きさが、0.5mm以下であることを特徴とする。
また、本発明の益虫分別採集装置において、前記益虫Xがタイリクヒメハナカメムシであることを特徴とする。
さらに、本発明の益虫分別採集装置において、前記害虫Yがアザミウマ類であることを特徴とする。
また、本発明の益虫分別採集装置において、前記光源10が半導体発光素子であることを特徴とする。
さらにまた、本発明の益虫分別採集装置において、前記光源10が発光ダイオードであることを特徴とする。
また、本発明の益虫分別採集方法は、害虫Yに対する益虫Xを、該益虫Xと体長の異なる他の虫Zと分別して採集するための方法であって、中空状の本体部4の一方の開口端6と連通された開口投入部8から益虫Xを投入する一方、前記本体部4内において、前記開口投入部8と反対側の位置に設けられた光源10を点灯し、前記益虫Xに対する誘引性を示す、ピーク波長を450nm〜550nmとする光を照射する工程と、前記光の照射によって前記益虫Xを誘引すると共に、前記本体部4内で前記開口投入部8と前記光源10との間に設けられ、該本体部4内を、前記開口投入部8側の投入側領域と、前記光源10側の光源側領域とに区画すると共に、前記益虫X又は前記他の虫Zのいずれか一方を通過させ、他方を通過させない大きさに目を形成したメッシュ部12でもって、前記益虫Xを、投入側領域と光源側領域のいずれかに集める工程とを含むことを特徴とする。
本発明の益虫分別採集装置によると、光源が発する光によって益虫を含む虫を光源側へ誘引する一方、メッシュ部によって体長に応じて益虫と他の虫とを分別することができ、益虫を他の虫から低コストで簡便に分別して採集することが可能となる。
また、本発明の益虫分別採集装置に係る開口投入部とメッシュ部との間に、返し部を設けることによって、益虫などの虫が開口投入部側に逆行することを阻止して、分別の精度を向上させることができる。
また、本発明の益虫分別採集装置に係る返し部を複数設けることによって、益虫などの虫が開口投入部側に逆行することを多段階で阻止することができる。
また、本発明の益虫分別採集装置に係るメッシュ部が、目の大きさの異なる複数のメッシュ部を備えることによって、目の大きさに応じて体長の異なる虫に効率よく分別できる。
さらに、本発明の益虫分別採集装置に係るメッシュ部の目の大きさを0.4mm以下とすることによって、例えば害虫のアザミウマ類の益虫であるタイリクヒメハナカメムシを、他の虫から分別して採集することができる。
また、本発明の益虫分別採集装置に係る光源に半導体発光素子や発光ダイオードを採用することによって、益虫の誘引性を高めることができると共に、エネルギー効率も高めることができる。
また、本発明の益虫分別採集方法によると、光源が発する光によって虫を誘引する一方、メッシュ部によって体長に応じて虫を分別することにより、益虫を簡便に分別採集することが可能となる。
本発明の実施形態1に係る益虫分別採集装置を示す概略断面図である。 本発明の実施形態2に係る益虫分別採集装置を示す概略断面図である。 本発明の実施形態3に係る益虫分別採集装置を示す概略断面図である。 虫の全長と太さを示す模式図である。 タイリクヒメハナカメムシ雌成虫のLED光に対する応答反応の試験結果を示した図である。 飢餓状態のタイリクヒメハナカメムシ雌成虫のLED光に対する応答反応の試験結果を示した図である。 タイリクヒメハナカメムシの色彩に対する応答反応の試験結果を示した図である。 各色物体色反射波長スペクトルを示した図である。 実験装置Aによるタイリクヒメハナカメムシの移動位置を示した図である。 実験装置Aによるヒラズハナアザミウマの移動位置を示した図である。 実験装置Bによるタイリクヒメハナカメムシの移動位置を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための益虫分別採集装置及び益虫分別採集方法を例示するものであって、本発明は益虫分別採集装置及び益虫分別採集方法を以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
(実施の形態1)
図1に本発明の実施形態1に係る益虫分別採集装置の概略断面図を示す。この図に示す益虫分別採集装置1は、害虫Yに対する益虫Xを、該益虫Xと体長の異なる他の虫Zと分別して採集するための装置であって、中空状の本体部4と、本体部4の一方の開口端6と連通され、益虫X及び他の虫Zを投入するために開口された開口投入部8と、本体部4内において、開口投入部8と反対側の位置に設けられた、益虫Xに対する誘引性を示す波長の光を発することが可能な光源10と、本体部4内で開口投入部8と光源10との間に設けられ、本体部4内を、開口投入部8側の投入側領域と、光源10側の光源側領域とに区画すると共に、益虫X又は他の虫Zのいずれか一方を通過させ、他方を通過させない大きさに目を形成したメッシュ部12と、を含んで構成されている。
本実施形態1の益虫分別採集装置1に係る中空状の本体部4の一方には、開口端6と連通された開口投入部8が設けられている。この開口投入部8から本体部4内へ、野外にて採集した益虫Xが他の虫Zと共に投入されることとなる。
また、本実施形態1の益虫分別採集装置1に係る本体部4の他方、つまり開口投入部8と反対側の位置には、益虫Xに対する誘引性を示す波長の光を発することが可能な光源10が配設されている。従って、開口投入部8から本体部4内へ投入された益虫Xは、光源10から発せられる光によって誘引され、開口投入部8側から光源10側へと本体部4内を移動していくこととなる。
なお、光源10としては、益虫Xに対する誘引性を示す波長の光を発することができれば特に限定されないが、例えば、半導体発光素子や発光ダイオードなどが挙げられる。
そして、本実施形態1の益虫分別採集装置1に係る本体部4内における開口投入部8と光源10との間には、メッシュ部12が設けられている。このメッシュ部12によって、本体部4内は、開口投入部8側の投入側領域と、光源10側の光源側領域とに区画されている。さらに、このメッシュ部12は、益虫X又は他の虫Zのいずれか一方を通過させ、他方を通過させない大きさの目が形成されている。
さらに、本実施形態1の益虫分別採集装置1に係る本体部4内において、開口投入部8とメッシュ部12との間には、返し部14が設けられている。返し部14は本体部4内の壁面に、開口投入部8側から光源10側に向かって斜めに傾斜した状態で配設されている。従って、一旦、開口投入部8側から光源10側へ返し部14を超えて移動した益虫Xや他の虫Zは、この返し部14によって再び開口投入部8側へ逆行することが非常に困難となる。
以上の構成からなる本実施形態1の益虫分別採集装置1による益虫分別採集方法は以下の通りである。なお、以下では、アザミウマ類(害虫Y)に対する益虫Xとして、タイリクヒメハナカメムシを、害虫Yや他の虫Zから分別して採集する方法について説明する。
まず、予め採取したクローバーの花等をビニール袋に入れ、益虫Xであるタイリクヒメハナカメムシを、アザミウマ類(害虫Y)や他の虫(Z)と共に叩き出しておく。その後、ビニール袋から花等を取り出し、益虫Xを含む昆虫類を本実施形態1の益虫分別採集装置1に係る開口投入部8から本体部4内へ投入する。
そして、本体部4内において、開口投入部8と反対側の位置に設けられた光源10を点灯し、タイリクヒメハナカメムシ(益虫X)に対する誘引性を示す波長の光を照射する。ここで、タイリクヒメハナカメムシ(益虫X)に対する誘引性を示すピーク波長は、450nm〜550nmとすることが好ましい。光源10のピーク波長の好ましい範囲については後述の実験例にて説明するが、少なくとも光源10のピーク波長が450nm〜550nmの範囲外の場合、タイリクヒメハナカメムシの誘引率が低下し、分別採集効率が悪い。
光源10を点灯することによって、タイリクヒメハナカメムシ(益虫X)は光源10から発せられる光によって誘引され、光源10側に移動していく。このとき、タイリクヒメハナカメムシ以外に、害虫Yであるアザミウマ類や他の虫Zも光源10からの光によって誘引され、光源10側へ移動していく。
そして、光源10側へ移動してきたタイリクヒメハナカメムシなどは、本体部4内の開口投入部8と光源10との間に設けられたメッシュ部12によって分別されることとなる。本体部4内は、メッシュ部12によって開口投入部8側の投入側領域と、光源10側の光源側領域とに区画されている。このメッシュ部12には、益虫X又は害虫Yを含む他の虫Zのいずれか一方を通過させ、他方を通過させない大きさの目が形成されているため、メッシュ部12によって、採集したい益虫Xを、投入側領域と光源側領域のいずれかに集めて分別採集することができる。
ここで、例えばメッシュ部12の目の大きさを0.4mm以下とすることによって、メッシュ部12を通過できないタイリクヒメハナカメムシ(益虫X)は開口投入部8側の投入側領域に集められ、アザミウマ類(害虫Y)などはメッシュ部12を通過して光源10側の光源側領域に集められることとなる。つまり、メッシュ部12によって、益虫Xと害虫Yなどを分別することができ、投入側領域に集められたタイリクヒメハナカメムシを、ピーマンなどの栽培施設内へ生物農薬として投入することができる。
なお、本実施形態1の益虫分別採集装置1に係る本体部4内には返し部14が配設されている。従って、メッシュ部12によって害虫Yなどから分別されたタイリクヒメハナカメムシ(益虫X)が再び開口投入部8側へ移動しようとしても、この返し部14によってその移動を抑制されるため、採集効率の向上を図ることができる。
以上の構成を含んでなる本実施形態1の益虫分別採集装置1によると、光源10が発する光によって益虫Xを含む虫(害虫Yや他の虫Z)を光源10側へ誘引する一方、メッシュ部12によって体長に応じて益虫Xと害虫Yなどとを分別することができ、益虫Xを害虫Yや他の虫Zから低コストで簡便に分別して採集することが可能となる。
特に、農生態系に自生するクローバー等の花には土着天敵のタイリクヒメハナカメムシ(益虫X)と微小害虫のアザミウマ類(害虫Y)が発生する。本実施形態1の益虫分別採集装置1を利用することで、クローバー等から採集した昆虫類の中からタイリクヒメハナカメムシ(益虫X)のみを分別、採集することができる。従って、それをナスやピーマン等の栽培施設内に投入することによって、低コストで害虫Yのアザミウマ類の密度抑制に利用することができる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2に係る益虫分別採集装置1aについて説明する。図2に本実施形態2の益虫分別採集装置1aの概略断面図を示す。同図に示す益虫分別採集装置1aは、基本的には上記の実施形態1に係る益虫分別採集装置1と同様の構成を備えるが、さらにメッシュ部12が、目の大きさの異なる複数のメッシュ部12a、12b、12cによって構成されている。そして、開口投入部8側から光源10側に向かって、目の大きさがメッシュ部12a>メッシュ部12b>メッシュ部12cの順に段々小さくなるように構成されている。なお、各メッシュ部12a、12b、12cに係る目の大きさは特に限定されないが、例えばメッシュ部12aの目の大きさを0.6mmとしたとき、メッシュ部12bの大きさを0.4mm、メッシュ部12cの目の大きさを0.2mm、のように設定することができる。
また、本実施形態2に係る益虫分別採集装置1aに係る本体部4内には、メッシュ部12aとメッシュ部12bとの間、メッシュ部12bとメッシュ部12cとの間、メッシュ部12cと光源10との間に、返し部14がそれぞれ設けられている。各返し部14は本体部4内の壁面に、開口投入部8側から光源10側に向かって斜めに傾斜した状態で配設されている。従って、一旦、開口投入部8側からメッシュ部12a、12b、12cを通過して光源10側へ移動した益虫Xなどは、各返し部14によって再び開口投入部8側へ逆行することが非常に困難となり、メッシュ部12aとメッシュ部12bとの間、メッシュ部12bとメッシュ部12cとの間、メッシュ部12cと光源10との間の何れかの領域に効率よく高精度で分別されることとなる。
以上、本実施形態2に係る益虫分別採集装置1aについて説明したが、この益虫分別採集装置1aに係る複数のメッシュ部12a、12b、12cの目の大きさを上記のように設定することによって、例えばアザミウマ類(害虫Y)の益虫Xであるタイリクヒメハナカメムシを、害虫Yや他の虫Zから効率よく分別採集することが可能である。具体的には、上記実施形態1において説明した分別採集方法と同様にして、自生するクローバーの花等から益虫Xであるタイリクヒメハナカメムシを、アザミウマ類(害虫Y)や他の虫Zと共に採集し、益虫Xを含む昆虫類を本実施形態2の益虫分別採集装置1aに係る開口投入部8から本体部4内へ投入する。
すると、光源10から発せられる光によって益虫Xなどは光源10側へと誘引され、まず目の大きさを0.6mmとしたメッシュ部12aを益虫Xであるタイリクヒメハナカメムシやアザミウマ類(害虫Y)などは通過していき、メッシュ部12aを通過できない他の虫Zが分別される。
メッシュ部12aを通過したタイリクヒメハナカメムシ(益虫X)などは光源10側へとさらに誘引されて、次のメッシュ部12bに到達する。ここで、メッシュ部12bの目の大きさを0.4mmとすると、タイリクヒメハナカメムシはこのメッシュ部12bを通過できないが、アザミウマ類(害虫Y)や0.4mm未満の他の虫Zなどは通過できるため、メッシュ部12bを通過してさらに光源10側へと移動していく。なお、メッシュ部12bを通過できなかったタイリクヒメハナカメムシの一部には、開口投入部8側へ逆行しようとするものもいるが、返し部14を設けているので、メッシュ部12aを通過したタイリクヒメハナカメムシの大部分をメッシュ部12aとメッシュ部12bの間にて採集することができる。
そして、メッシュ部12cの目の大きさを0.2mmとしたとき、このメッシュ部12cを通過可能なアザミウマ類(害虫Y)や0.2mm未満の他の虫Zは光源12側へ更に移動し、メッシュ部12cを通過できなかった虫は、メッシュ部12bとメッシュ部12cとの間にて採集することができる。また、メッシュ部12bとメッシュ部12cとの間、メッシュ部12cと光源10との間にも返し部14を設けているので、各メッシュ部12b、12cを通過した虫をそれぞれの領域から開口投入部8側へ逆行することを抑制できる。従って、特にタイリクヒメハナカメムシを分別したメッシュ部12aとメッシュ部12bの間に、アザミウマ類(害虫Y)などが逆行して分別精度が低下することを防止できる。
(実施形態3)
本発明の実施形態1及び実施形態2に係る益虫分別採集装置1、1aでは、メッシュ部12(12a、12b、12c)と返し部14とを個別の部材として設けているが、これらを統合させてもよい。このような実施形態を図3に示す。同図に示す本発明の実施形態3に係る益虫分別採集装置1bは、メッシュ部12と返し部14とを一体に設けてある。このような構成によっても、益虫Xと害虫Yや他の虫Zとを分別して採集できると共に、返し部14によって、メッシュ部12を通過した害虫Yなどの逆行を阻止することができる。
以上、本発明の益虫分別採集装置の種々の実施形態について詳述したが、本発明の益虫分別採集装置の実施形態は上記のものに限定されない、例えば、本発明の実施形態2に係る益虫分別採集装置1aにおいて、各メッシュ部12a、12b、12cの位置、或いは各返し部14の位置で、本体部4が分割できる構成とされることが好ましい。本体部4を何れかの位置で分割できるように構成することによって、メッシュ部12aとメッシュ部12bとの間やメッシュ部12bとメッシュ部12cとの間といった各領域に分別された益虫Xや害虫Yなどを、分別された状態のままで採集することができると共に、採集作業自体も簡便に行うことができる。
また、例えば、本発明の実施形態2に係る益虫分別採集装置1aにおいて、メッシュ部12aとメッシュ部12bとの間などの領域に配設される返し部14は、各領域において1つに限定されるものではなく、各領域において複数の返し部14が設けられてもよい。
次に、本発明の益虫分別採集装置による益虫Xの分別採集について、実験例に基づいて説明する。なお、以下の各実験例では、ピーマンなどの農産物に発生するアザミウマ類(害虫Y)の益虫Xであるタイリクヒメハナカメムシの分別採集について調べた。
(実験例1)
まず、タイリクヒメハナカメムシ(益虫X)のLED光に対する応答反応を調べた。応答反応試験には、透明プラスチック製の円筒(直径約10cm×長さ約100cm)を用いた。その中央よりタイリクヒメハナカメムシ雌成虫を20頭投入し、片端に設置したLED単色光の点灯60分後に光源から10cm以内の雌成虫の移動数を調査した。また、飢餓状態の雌成虫も同様に調査した。試験は、恒温室(室温:約25℃、湿度約70%、暗条件)内で5種類のLED単色光(ピーク波長が375nm(紫外)、470nm(青)、525nm(緑)、570nm(黄)、660nm(赤)、いずれも日亜化学社製)ごとに3反復実施した。
その結果、各雌成虫の各LED単色光に対する応答反応を図5と図6に示した。各図において、誘引率(%)=光源から10cm内定位数/放虫数×100、光強度の計測には、高速分光ユニット(HSU−100S、朝日分光社製)を使用した。タイリクヒメハナカメムシ雌成虫は、ピーク波長375nm、470nmと525nmの光が他光に比べて強い誘引性がみられた。雌の応答反応は各LED単色光とも餌の有無により、有意な差は認められなかった。
(実験例2)
タイリクヒメハナカメムシの色彩に対する応答反応を調べた。当該応答反応試験には、6色の色紙(標準色紙(JIS規格)20色、9×6.5cm)を供試した。それぞれの色紙にOHPフィルムをかぶせ、粘着剤(商品名:金竜)を吹きつけ、プラスチックケージ(60×60×60cm)内に並べた。そのケージに雌雄成虫をケージ中央に30頭投入し、24時間後に捕獲数を調査した。試験は恒温室(室温約20℃、湿度約70%)内で6反復実施した。
その結果を図7に示した。なお、Tukeyの多重比較で同じアルファベットは、有意水準5%で有意差がないことを示す。雌雄とも5BG5/8(青緑)と10BG4/9(青緑)に高い反応性を示した。
また、各色の反射波長を図8に示した。測定には、朝日分光社製、高速分光ユニット(HSU−100S)拡散反射ユニットを使用した。反射波長のピークは、5BG5/8(青緑)は491nm、10BG4/9(青緑)は487nmであった。
(実験例3)
上記の実験結果を受けて、タイリクヒメハナカメムシ(益虫X)を害虫(Y)と分別し採集する実験装置A及び実験装置Bを作成した。本実験装置A、Bは、上記実施形態2に係る益虫分別採集装置1aとほぼ同様の構成であり、LED(光源10)には、ピーク波長約470nm(CCS社製、LDF−26X26BL)を利用し、一方の底面が目合いの異なるメッシュ(メッシュ部12)となった円筒をつなぎ合わせて本体部4とした。そして、メッシュの目合いは0.2mm、0.4mm、0.6mm、0.8mm、1.0mm、2.0mmとした。なお、実験段階で、タイリクヒメハナカメムシが開口投入口8方向へ逆行する傾向がみられたことから、実験装置Aは返し部14のないタイプとし、実験装置Bは返し部14を取り付けた。
本実験装置A、Bでクローバー等に寄生したタイリクヒメハナカメムシ(益虫X)を採集することを想定して、タイリクヒメハナカメムシとヒラズハナアザミウマ(アザミウマ類(害虫Y)の分別を検討した。試験は恒温室(25℃)内に本実験装置A(返し部14のないタイプ)を設置し、タイリクヒメハナカメムシは1回目に50頭、2、3回目には100頭を、ヒラズハナアザミウマ(害虫Y)は自生したクローバーを採取し、花から20〜50頭叩き出し、併せて実験装置Aの一端の開口投入部8から投入し、両虫の移動箇所を調査した。続いて、実験装置B(返し部14のあるタイプ)を用いてタイリクヒメハナカメムシを100頭、6回投入し、本虫の移動箇所を調査した。
実験装置Aによる分別効果を図9、図10に示した。なお、各図は実験3回の平均値を示しており、凡例中の数値はメッシュの目合いの大きさを示している。益虫Xのタイリクヒメハナカメムシは0.4mm目合いメッシュを越えて、LED照射方向へ近づいた個体は全くみられなかった。また、害虫Yのヒラズハナアザミウマは4時間後には0.2mmと0.4mm目合いメッシュに挟まれた円筒内に約94%が移動した。投入後、タイリクヒメハナカメムシは2時間後に約93%が1mm目合いメッシュを越え照射方向へ、ヒラズハナアザミウマは4時間後にはほぼ100%が同方向へ移動した。
次に、実験装置Bの分別効果を図11に示した。なお、同図は実験6回の平均値を示しており、図中凡例の数値はメッシュの目合いの大きさ、Rはロートによる返し部を示している。益虫Xのタイリクヒメハナカメムシが開口投入部8へ逆行しないようにプラスッチク製ロートを返し部14として取り付けた場合、4時間後には約73%の個体が0.4mm目合いメッシュと最初の返しの間に偏って移動した。
本発明の益虫分別採集装置及び益虫分別採集方法は、タイリクヒメハナカメムシの他に、ナミヒメハナカメムシ、タバコカスミカメ、コミドリチビトビカスミカメ等にも好適に適用できる。
1,1a,1b:益虫分別採集装置
4:本体部
6:一方の開口端
8:開口投入部
10:光源
12、12a、12b、12c:メッシュ部
14:返し部
X:益虫
Y:害虫
Z:第二の虫

Claims (10)

  1. 害虫(Y)に対する益虫(X)を、該益虫(X)と体長の異なる他の虫(Z)と分別して採集するための益虫分別採集装置(1)であって、
    中空状の本体部(4)と、
    前記本体部(4)の一方の開口端(6)と連通され、前記益虫(X)及び前記他の虫(Z)を投入するために開口された開口投入部(8)と、
    前記本体部(4)内において、前記開口投入部(8)と反対側の位置に設けられた、前記益虫(X)に対する誘引性を示す波長の光を発することが可能な光源(10)と、
    前記本体部(4)内で前記開口投入部(8)と光源(10)との間に設けられ、該本体部(4)内を、前記開口投入部(8)側の投入側領域と、前記光源(10)側の光源側領域とに区画すると共に、前記益虫(X)又は前記他の虫(Z)のいずれか一方を通過させ、他方を通過させない大きさに目を形成したメッシュ部(12)と
    を備えることを特徴とする益虫分別採集装置。
  2. 請求項1に記載の益虫分別採集装置であって、さらに、
    前記開口投入部(8)と前記メッシュ部(12)との間に、返し部(14)を設けてなることを特徴とする益虫分別採集装置。
  3. 請求項に記載の益虫分別採集装置であって、
    前記返し部(14)を複数設けてなることを特徴とする益虫分別採集装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一に記載の益虫分別採集装置であって、
    前記メッシュ部(12)が、目の大きさの異なる複数のメッシュ部(12)を備えることを特徴とする益虫分別採集装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一に記載の益虫分別採集装置であって、
    前記メッシュ部(12)の目の大きさが、0.5mm以下であることを特徴とする益虫分別採集装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一に記載の益虫分別採集装置であって、
    益虫(X)がタイリクヒメハナカメムシであることを特徴とする益虫分別採集装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一に記載の益虫分別採集装置であって、
    前記害虫(Y)がアザミウマ類であることを特徴とする益虫分別採集装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一に記載の益虫分別採集装置であって、
    前記光源(10)が半導体発光素子であることを特徴とする益虫分別採集装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一に記載の益虫分別採集装置であって、
    前記光源(10)が発光ダイオードであることを特徴とする益虫分別採集装置。
  10. 害虫(Y)に対する益虫(X)を、該益虫(X)と体長の異なる他の虫(Z)と分別して採集するための方法であって、
    中空状の本体部(4)の一方の開口端(6)と連通された開口投入部(8)から益虫(X)を投入する一方、前記本体部(4)内において、前記開口投入部(8)と反対側の位置に設けられた光源(10)を点灯し、前記益虫(X)に対する誘引性を示す、ピーク波長を450nm〜550nmとする光を照射する工程と、
    前記光の照射によって前記益虫(X)を誘引すると共に、前記本体部(4)内で前記開口投入部(8)と前記光源(10)との間に設けられ、該本体部(4)内を、前記開口投入部(8)側の投入側領域と、前記光源(10)側の光源側領域とに区画すると共に、前記益虫(X)又は前記他の虫(Z)のいずれか一方を通過させ、他方を通過させない大きさに目を形成したメッシュ部(12)でもって、前記益虫(X)を、投入側領域と光源側領域のいずれかに集める工程と
    を含むことを特徴とする益虫分別採集方法。
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