JP5949398B2 - 映像音声記録再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画角内の複数の位置のいずれかで発生する音声を的確に収音して記録再生することができる映像音声記録再生装置に関する。
映像音声記録再生装置の一例としてのビデオカメラは、被写体を撮影した動画像の映像情報と、撮影中に収音した音声情報とを記録し再生する。ビデオカメラに搭載されているマイクロホンは、一般的に、モノラルマイクロホンまたはステレオマイクロホンである。モノラルマイクロホンで音声を収音する場合、音声は、音声が発生する位置にかかわらず1チャンネルの音声信号として記録される。ステレオマイクロホンで音声を収音する場合、左右それぞれの音声が2チャンネルの音声信号として記録される。
特開2000−298933号公報 特開2006−287544号公報
安藤彰男、「高臨場感音響技術とその理論」、IEICE Fundamental Review Vol.3 No.4、p.33-46
モノラルマイクロホンまたはステレオマイクロホンを搭載したビデオカメラにおいては、画角内の複数の位置それぞれで発生する音声を的確に収音して記録することは困難である。
例えば画角の中央付近に主たる撮影対象の被写体である人物が位置しており、画角の左側または右側端部で動物が鳴いて音を発生させたとする。このような状況で、動物が発生させた音を的確に収音して記録することは難しい。
映像情報の再生時に再生映像を部分的に拡大して表示する、いわゆる再生ズームと称されている機能がある。単にモノラルマイクロホンまたはステレオマイクロホンで音声を収音した場合には、ズームアップした映像と再生される音声とを対応させることは難しい。映像と音声とが対応しなければ、ユーザは違和感を覚えてしまう。
本発明はこのような問題点に鑑み、画角内の複数の位置のいずれかで発生する音声を的確に収音し、記録及び再生することができる映像音声記録再生装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、複数のマイクロホン素子が水平方向に配列されたアレーマイクロホン(10)と、被写体を撮影する映像撮影部(18)と、前記映像撮影部で被写体を撮影する際のズームを調整するズーム調整部(17)と、前記ズーム調整部で調整したズームに応じて決まる前記撮影部で撮影する被写体の画角と予め設定した分解能とによって、前記アレーマイクロホンによって収音する前記画角内の水平方向の複数の角度方向を決定して、前記アレーマイクロホンによる収音の指向性を切り替える指向性切替部(14)と、前記指向性切替部による制御によって、前記アレーマイクロホンにおける前記複数のマイクロホン素子が収音した音声信号を演算処理して、水平方向の前記複数の角度方向からの音声信号をマルチチャンネル音声信号として生成する音声信号演算部(12,12’)と、前記映像撮影部によって撮影された被写体の映像信号と、前記音声信号演算部によって生成された前記マルチチャンネル音声信号を記録媒体(40)に記録するよう処理する映像音声記録処理部(16)と、前記記録媒体に記録された前記映像信号と前記マルチチャンネル音声信号を再生するよう処理する映像音声再生処理部(21)と、前記マルチチャンネル音声信号を再生する所定の操作がなされたら、前記映像信号に、前記マルチチャンネル音声信号における水平方向のいずれかの角度方向からの音声信号を選択するための付加情報を重畳させるよう合成する映像合成部(25)と、前記映像合成部によって生成された合成映像信号を表示部(28)に表示するよう処理する映像表示処理部(27)と、前記表示部に表示された前記合成映像信号における前記付加情報の位置または向きに応じて前記マルチチャンネル音声信号における再生すべき水平方向の角度方向からの音声信号を決定して、前記映像音声処理部によって再生させるよう制御する制御部(20)とを備えることを特徴とする映像音声記録再生装置を提供する。
上記の映像音声記録再生装置において、前記アレーマイクロホンは、前記複数のマイクロホン素子による水平方向の配列を垂直方向に複数配列させた構成を有し、前記指向性切替部は、前記画角内の垂直方向の複数の角度方向を決定して、前記アレーマイクロホンによる収音の指向性を切り替え、前記音声信号演算部は、前記マルチチャンネル音声信号として、前記指向性切替部による制御によって、前記アレーマイクロホンの垂直方向の複数の配列における前記複数のマイクロホン素子が収音した音声信号を演算処理して、垂直方向の前記複数の角度方向からの音声信号を生成し、前記映像合成部は、前記マルチチャンネル音声信号を再生する所定の操作がなされたら、前記映像信号に、前記付加情報として、前記マルチチャンネル音声信号における水平方向及び垂直方向のいずれかの角度方向からの音声信号を選択するための情報を重畳させるよう合成し、前記制御部は、前記表示部に表示された前記合成映像信号における前記付加情報の位置または向きに応じて前記マルチチャンネル音声信号における再生すべき水平方向及び垂直方向の角度方向からの音声信号を決定して、前記映像音声処理部によって再生させるよう制御することが好ましい。
上記の映像音声記録再生装置において、前記映像合成部は、前記映像信号に、前記マルチチャンネル音声信号における水平方向の角度方向を区分けするための第1の識別画像を重畳させるよう合成することが好ましい。
上記の映像音声記録再生装置において、前記映像合成部は、前記映像信号に、前記マルチチャンネル音声信号における垂直方向の角度方向を区分けするための第2の識別画像を重畳させるよう合成することが好ましい
上記の映像音声記録再生装置において、前記制御部によって、再生すべき水平方向の角度方向からの音声信号として決定された前記マルチチャンネル音声信号のうちのいずれかのチャンネルの音声信号を、水平方向の角度方向に応じた比率で、左チャンネルと右チャンネルとに振り分ける音声出力処理部(22)をさらに備えることが好ましい。
本発明の映像音声記録再生装置によれば、画角内の複数の位置のいずれかで発生する音声を的確に収音し、記録及び再生することができる。
第1実施形態の映像音声記録再生装置を示すブロック図である。 第1実施形態の映像音声記録再生装置であるビデオカメラの外観形状とビデオカメラが撮影する被写体の例を示す図である。 図1中のアレーマイクロホン10の具体的な構成例を示す図である。 図1中の音声信号演算部12(12’)における演算処理の原理を説明するための図である。 図1中の音声信号演算部12の具体的な構成例を示すブロック図である。 図1中の音声信号演算部12’の具体的な構成例を示すブロック図である。 第1実施形態の映像音声記録再生装置における記録側の動作を示すフローチャートである。 第1実施形態の映像音声記録再生装置であるビデオカメラをテレビジョン受像機に接続した状態を示す図である。 水平方向の角度方向を選択するための付加情報の画像と、水平方向の角度方向を区分けするための識別画像を重畳した画像を示す図である。 水平方向の角度方向を選択するための付加情報の画像と、水平方向及び垂直方向の角度方向を区分けするための識別画像を重畳した画像を示す図である。 水平方向の角度方向を選択するための付加情報の画像の他の例を示す図である。 第1実施形態の映像音声記録再生装置における再生側の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態の映像音声記録再生装置を示すブロック図である。
以下、各実施形態の映像音声記録再生装置について、添付図面を参照して説明する。各実施形態の映像音声記録再生装置は、ビデオカメラを例とする。
<第1実施形態>
第1実施形態のビデオカメラ100は、アレーマイクロホン10とステレオマイクロホン11を備える。ステレオマイクロホン11の代わりにモノラルマイクロホンとしてもよいし、ステレオマイクロホン11を省略してアレーマイクロホン10のみとしてもよい。但し、ステレオマイクロホン11を備える方が好ましい。
図2は、ビデオカメラ100の外観形状の例と、ビデオカメラ100が撮影する被写体200の例を示している。アレーマイクロホン10とステレオマイクロホン11は、ビデオカメラ100の筺体上面に例えば図2に示すように配置されている。図2に示す配置は単なる例であり、アレーマイクロホン10とステレオマイクロホン11の筺体上の位置、互いの位置関係は任意である。
アレーマイクロホン10は、図3の(a)に示すように、複数のマイクロホン素子MEを水平方向に一列に配列させた構成を有する。水平方向に隣接する2つのマイクロホン素子MEの中心間距離はdである。図3の(a)に示すマイクロホン素子MEが水平一列のアレーマイクロホン10をアレーマイクロホン10Aとする。
アレーマイクロホン10は、図3の(b)に示すように、複数のマイクロホン素子MEの水平一列の配列10b1,10b2,10b3を垂直方向に配列させた構成であってもよい。垂直方向に隣接する2つのマイクロホン素子MEの中心間距離はdである。図3の(b)に示す水平一列のマイクロホン素子MEを垂直方向に複数配列させたアレーマイクロホン10をアレーマイクロホン10Bとする。ここで、垂直方向に隣接する2つのマイクロホン素子MEの中心間距離はdでなくてもよい。
図1,図2に示すアレーマイクロホン10は、図3の(a)に示すアレーマイクロホン10Aまたは図3の(b)に示すアレーマイクロホン10Bである。図3の(a),(b)では、マイクロホン素子MEを水平方向に6個としているが、マイクロホン素子MEの水平方向の個数は6個に限定されない。アレーマイクロホン10Bは、垂直方向に3列としているが、垂直方向の配列個数も3個に限定されない。また、アレーマイクロホン10は一直線状や一平面状への配置に限定されない。
アレーマイクロホン10Aは、マイクロホン素子MEの配列方向に対する法線方向を0度とすると、左右それぞれ90度までの方向の指向性を有する音声を収音することができる。アレーマイクロホン10Bは、左右それぞれ90度までの方向と上下それぞれ90度までの方向の指向性を有する音声を収音することができる。
アレーマイクロホン10によって収音した音声信号は、音声信号演算部12(12’)に入力されて、後述する演算処理が施される。音声信号演算部12は、アレーマイクロホン10Aからの音声信号を演算処理する。音声信号演算部12’は、アレーマイクロホン10Bからの音声信号を演算処理する。音声信号演算部12(12’)は、ビデオカメラ100が撮影している撮影範囲である画角と予め設定した所定の分解能とによって決まるチャンネル数の音声信号を演算処理によって生成して出力する。
音声信号増幅部13は、ステレオマイクロホン11より出力されたステレオ音声信号と、音声信号演算部12(12’)より出力されたチャンネル数の音声信号とをそれぞれ増幅して、映像音声記録処理部16に供給する。
制御部20は、ビデオカメラ100の全体を制御する。操作部30によってズームを調整する操作がなされたら、ズーム調整部17は、指定されたズームとなるよう映像撮影部18を制御する。操作部30は、ビデオカメラ100の筐体に設けられている操作部またはビデオカメラ100を遠隔制御するリモートコントローラである。映像撮影部18は、ズームレンズと、CCDまたはCMOSの撮像素子とを有する。ズーム調整部17によるズーム調整によって決まる実効焦点距離を示す情報は、指向性切替部14に入力される。
図2において、ビデオカメラ100が被写体200を撮影している際に実際にビデオカメラ100によって映像情報が取り込まれる撮影範囲は、破線で囲んだ画角201の部分である。画角201は、ズーム調整部17によるズーム調整によって大きくなったり小さくなったりする。指向性切替部14は、実効焦点距離に基づいて、画角201の大きさであるビデオカメラ100が実際に撮影している水平方向及び垂直方向の角度範囲を知ることができる。
指向性切替部14には、分解能が例えば10度と設定されている。制御部20によって、指向性切替部14に設定する分解能を可変できるようにしてもよい。指向性切替部14は、実効焦点距離に基づいて画角201の情報を得るようにしているが、他の方法によって画角201の情報を得るようにしてもよい。
指向性切替部14は、音声信号演算部12(12’)が画角201と分解能とによって決まるチャンネル数それぞれのチャンネルの音声信号を演算処理して出力するよう、音声信号演算部12(12’)を制御する。指向性情報生成部15は、音声信号演算部12(12’)が生成するそれぞれのチャンネルの音声信号の指向性情報を生成して、映像音声記録処理部16に供給する。指向性情報は、例えば、水平方向または垂直方向のどの角度方向からの音声信号であるかを示す。
映像撮影部18より出力された映像信号は、映像信号処理部19に入力される。映像信号処理部19は、入力された映像信号をA/D変換して所定の信号処理を施し、映像音声記録処理部16に供給する。
映像音声記録処理部16は、音声信号増幅部13より出力されたステレオ音声信号及び指向性を有するマルチチャンネル音声信号と、指向性情報生成部15より出力された指向性情報と、映像信号処理部19より出力された映像信号とを所定の信号形式のデータとして、記録媒体40に記録する。映像音声記録処理部16は、映像信号及び音声信号を所定の圧縮処理方式で圧縮して記録媒体40に記録してもよい。
記録媒体40には、ステレオ音声信号及びマルチチャンネル音声信号が、マルチトラックで記録される。記録媒体40は、半導体メモリやハードディスク・ドライブ等のビデオカメラ100に内蔵されている記録媒体でもよいし、メモリカード等の着脱自在の記録媒体でもよい。
図4を用いて、音声信号演算部12(12’)がそれぞれの方向の音声信号をどのように演算処理して生成するかについて説明する。図4では、アレーマイクロホン10Aを例にして説明する。アレーマイクロホン10Aのマイクロホン素子MEの破線で示す配列方向に対する法線をL0とする。法線L0の方向を0度とする。音声の入射方向が0度であれば、それぞれのマイクロホン素子MEにはほぼ同時に音声が到達する。
図4に示すように、法線L0に対して30度の直線L30の方向からの音声を収音する場合を考える。アレーマイクロホン10Aに対して直線L30の方向から音声が入射すると、6つのマイクロホン素子MEの中央を基準位置として、右側の3つのマイクロホン素子MEにはそれぞれDL1,DL2,DL3なる遅延時間で音声が到達する。左側の3つのマイクロホン素子MEにはそれぞれ基準位置よりも早く音声が到達することになり、負の遅延時間である-DL1,-DL2,-DL3なる遅延時間で音声が到達する。
即ち、それぞれのマイクロホン素子MEが収音する音声を、図4に示す遅延時間だけ遅延させれば、アレーマイクロホン10Aの法線L0に対して30度の角度である直線L30の方向から音声を収音することができることになる。実際には、負の遅延時間で音声を遅延させることはできないため、例えば、最も左に位置するマイクロホン素子MEの遅延時間を0として、右側のマイクロホン素子MEほど遅延時間を多くするように遅延させれば、30度の方向からの音声を収音することができる。
このように、アレーマイクロホン10A,10Bのマイクロホン素子MEが収音する音声を法線方向からの左右の角度に応じた遅延時間だけ遅延させれば、水平方向の複数の角度方向からの音声を収音することができる。同様にして、アレーマイクロホン10Bの場合には、収音する音声を上下方向の角度に応じた遅延時間だけ遅延させれば、垂直方向の複数の角度方向からの音声を収音することができる。
音声信号演算部12(12’)は以上説明した原理に基づいて左右または上下のそれぞれの角度方向からの指向性を有する音声信号を演算処理して生成する。まず、図5を用いて、アレーマイクロホン10Aからの音声信号を演算処理する音声信号演算部12の具体的構成及び動作を説明する。
図5に示すように、音声信号演算部12は、可変遅延器121a〜121fと、加算器122と、増幅器123とを備える。可変遅延器121a〜121fは、マイクロホン素子MEの数に対応して設けられている。可変遅延器121a〜121fには、制御部20から、可変遅延器121a〜121fそれぞれの遅延時間を設定するための水平遅延制御信号Sdlchが入力される。
例えば画角201が水平方向60度であり、分解能が10度と設定されている場合、音声信号演算部12は、法線方向である0度、右方向に10度,20度,30度、左方向に10度,20度,30度の7チャンネル分の方向の音声信号を演算処理して生成する。画角201が水平方向30度であれば、4チャンネル分となる。制御部20は、それぞれのチャンネルの方向とするための遅延時間を設定するための水平遅延制御信号Sdlchを、可変遅延器121a〜121fに供給する。
画角201が水平方向60度の場合、制御部20は、0度、右方向に10度,20度,30度、左方向に10度,20度,30度の7チャンネル分の音声信号を生成するためのそれぞれの遅延時間を設定するよう、水平遅延制御信号Sdlchを順次切り替えて可変遅延器121a〜121fに供給する。
それぞれのマイクロホン素子MEより出力された音声信号は、いずれかのチャンネルに対応した遅延時間に設定されている可変遅延器121a〜121fによって遅延される。加算器122は、可変遅延器121a〜121fより出力された音声信号を全て加算し、増幅器123は、加算器122より出力された加算音声信号を増幅して、1つのチャンネルの音声信号として出力する。音声信号演算部12は、水平遅延制御信号Sdlchによって可変遅延器121a〜121fによるそれぞれのチャンネルに対応した遅延時間に設定することにより、7チャンネル分の音声信号を順次生成して出力する。
次に、図6を用いて、アレーマイクロホン10Bからの音声信号を演算処理する音声信号演算部12’の具体的構成及び動作を説明する。図6に示すように、音声信号演算部12’は、水平遅延部12b1,12b2,12b3と、垂直遅延部124と、加算器125と、増幅器126とを備える。水平遅延部12b1,12b2,12b3は、図3の(b)に示すマイクロホン素子MEの配列10b1,10b2,10b3に対応して設けられている。
水平遅延部12b1は、可変遅延器121a1〜121f1と加算器1221とを有する。水平遅延部12b2は、可変遅延器121a2〜121f2と加算器1222とを有する。水平遅延部12b3は、可変遅延器121a3〜121f3と加算器1223とを有する。可変遅延器121a1〜121f1,121a2〜121f2,121a3〜121f3には、図5で説明した水平遅延制御信号Sdlchが入力される。水平遅延部12b1,12b2,12b3それぞれの動作は、図5の可変遅延器121a〜121f及び加算器122の部分と同じである。
垂直遅延部124の可変遅延器1241〜1243には、制御部20から、水平遅延部12b1,12b2,12b3より出力された音声信号に基づいて、画角201の垂直方向の角度と分解能とで決まるそれぞれの指向性を有する声信号を生成するための垂直遅延制御信号Sdlcvが入力される。水平遅延部12b1,12b2,12b3より出力された音声信号は、垂直方向のいずれかのチャンネルに対応した遅延時間に設定されている可変遅延器1241〜1243によって遅延される。
加算器125は、可変遅延器1241〜1243より出力された音声信号を全て加算し、増幅器126は、加算器125より出力された加算音声信号を増幅して、1つのチャンネルの音声信号として出力する。音声信号演算部12’は、垂直遅延制御信号Sdlcvによって可変遅延器1241〜1243によるそれぞれの垂直方向のチャンネルに対応した遅延時間に設定することにより、複数チャンネル分の音声信号を順次生成して出力する。
音声信号演算部12’は、水平方向の角度方向のチャンネル数をn、垂直方向の角度方向のチャンネル数をmとすれば、n×mチャンネルの音声信号を生成することになる。
図7を用いて、以上のように構成されるビデオカメラ100の記録側の動作を改めて説明する。ビデオカメラ100の電源が投入されると、制御部20は、ステップS1にて、被写体の撮影を開始させる。制御部20は、ステップS2にて、操作部30よって記録開始の指示があったか否かを判定する。記録開始の指示がなければ(NO)、ステップS2を繰り返す。
記録開始の指示があれば(YES)、指向性切替部14は、ステップS3にて、実効焦点距離を取得する。指向性切替部14は、ステップS4にて、画角と分解能からチャンネル数を決定する。ここでのチャンネル数とは、アレーマイクロホン10によって収音して生成するマルチチャンネル音声信号のチャンネル数である。
実効焦点距離をf、画角201における撮像素子の受像領域の水平方向の長さ(画角201の幅)をL、垂直方向の長さ(画角201の高さ)をLとすれば、画角201の水平方向の角度αと垂直方向の角度αは次の式(1),(2)ようにして求めることができる。
α=2tan-1(L/2f) …(1)
α=2tan-1(L/2f) …(2)
式(1),(2)より求めた画角201の水平方向の角度αと垂直方向の角度αと、予め設定されている分解能とから水平方向及び垂直方向のチャンネル数を決定することができる。
指向性切替部14は、ステップS5にて、それぞれのチャンネルに対応した角度方向の遅延時間を決定する。音声信号演算部12(12’)は、ステップS6にて、それぞれの角度方向の収音を演算処理する。
映像音声記録処理部16は、ステップS7にて、映像信号と、ステレオ音声信号と、それぞれの角度方向の音声信号と、角度方向を示す指向性情報とを記録媒体40に記録させる。映像音声記録処理部16は、それぞれの角度方向の音声信号をマルチトラックで記録させる。
制御部20は、ステップS8にて、ズーム倍率が変更されたか否かを判定する。ズーム倍率が変更されたら(YES)、処理をステップS3に戻す。ズーム倍率が変更されなかったら(NO)、制御部20は、ステップS9にて、記録終了の指示があったか否かを判定する。記録終了の指示がなければ(NO)、処理をステップS6に戻す。記録終了の指示があれば(YES)、制御部20は、ステップS10にて、記録停止の処理を実行させ、処理をステップS2に戻す。
次に、記録媒体40に記録された映像信号及び音声信号の再生動作について説明する。図1において、操作部30によって記録媒体40に記録されている映像信号(撮影コンテンツ)を再生する操作がなされると、映像音声再生処理部21は、制御部20による制御に基づいて、記録媒体40に記録されている映像信号及びステレオ音声信号を読み出して再生処理を施す。
映像信号及びステレオ音声信号が所定の圧縮処理方式で圧縮されて記録媒体40に記録されている場合には、映像音声再生処理部21は、映像信号及びステレオ音声信号を伸長する。マルチチャンネル音声信号及び指向性情報は、後述する特定の操作がなされると、記録媒体40より読み出される。
映像音声再生処理部21より出力されたステレオ音声信号は、音声出力処理部22に入力される。音声出力処理部22は、ステレオ音声信号に基づいた音をスピーカ23より発生させる。操作部30によって、音量を増加または減少させる指示がなされたら、制御部20は、音声出力処理部22におけるステレオ音声信号の増幅度を制御する。ステレオ音声信号を、音声出力端子29aより外部へと出力させることができる。
映像音声再生処理部21より出力された映像信号は、映像信号処理部24に入力されて処理される。映像合成部25は、付加情報発生部26が付加情報を発生している場合には、映像信号処理部24より出力された映像信号に付加情報を重畳させるよう合成する。映像表示処理部27は、映像信号処理部24より出力された映像信号または映像合成部25によって付加情報が重畳された映像信号を表示部28に表示させるよう処理する。
表示部28は、図2に示すように、例えばビデオカメラ100の筺体側面に設けられている液晶パネルである。映像信号を、映像出力端子29vより外部へと出力させることができる。
図8は、ビデオカメラ100をテレビジョン受像機300に接続し、映像信号をテレビジョン受像機300の画面に表示させ、ステレオ音声信号による音声をテレビジョン受像機300に内蔵されているスピーカより発生させている状態を示している。図8では、リモートコントローラを操作部30としている。テレビジョン受像機300は、ビデオカメラ100外部の表示部である。
ユーザ400が操作部30によって、アレーマイクロホン10によって収音して生成したマルチチャンネル音声信号を再生する所定の操作をしたら、制御部20は、付加情報発生部26によって、映像信号に図8に示すようなポインタ画像51を示す付加情報信号を発生させ、画面に表示されている画像にポインタ画像51を重畳させる。ポインタ画像51は、予め設定した初期位置に表示させるようにすればよい。
図9は、表示部28及びテレビジョン受像機300の画面に表示されている画像を示している。アレーマイクロホン10が図3の(a)に示すアレーマイクロホン10Aの場合には、制御部20は、付加情報発生部26によって、映像信号に図9に示すような縦線の水平位置識別画像52を示す付加情報信号を発生させ、画面に表示されている画像に水平位置識別画像52を重畳させることが好ましい。水平位置識別画像52は、水平方向の角度方向を区分けするための第1の識別画像である。
水平位置識別画像52の本数は、マルチチャンネル音声信号のチャンネル数に対応した本数することが好ましい。マルチチャンネル音声信号のチャンネル数が7であれば、水平位置識別画像52の本数を6本とすれば、画面を水平方向に7分割することができる。この場合、画面は7つの領域に分割される。
ユーザ400が操作部30における例えば左右のカーソルキーによってポインタ画像51を左方向または右方向へと移動させる操作をしたら、制御部20は、ポインタ画像51を左右方向に移動させる。図9では、ポインタ画像51は円内に右向きの矢印よりなる画像であるが、ポインタ画像51を左方向へと移動させたら、円内に左向きの矢印よりなる画像とする。円内に右向きまたは左向きの矢印のポインタ画像51は、マルチチャンネル音声信号における水平方向のいずれかの角度方向からの音声信号を選択するための付加情報に相当する。
アレーマイクロホン10が図3の(b)に示すアレーマイクロホン10Bの場合には、制御部20は、付加情報発生部26によって、映像信号に図10に示すような縦線の水平位置識別画像52と横線の垂直位置識別画像53それぞれを示す付加情報信号を発生させ、画面に表示されている画像に水平位置識別画像52及び垂直位置識別画像53を重畳させることが好ましい。垂直位置識別画像53は、垂直方向の角度方向を区分けするための第2の識別画像である。
垂直位置識別画像53の本数は、マルチチャンネル音声信号の垂直方向のチャンネル数に対応した本数することが好ましい。マルチチャンネル音声信号の垂直方向のチャンネル数が4であれば、垂直位置識別画像53の本数を3本とすれば、画面を垂直方向に4分割することができる。マルチチャンネル音声信号の水平方向のチャンネル数が7であれば、水平位置識別画像52と垂直位置識別画像53によって画面は28の領域に分割される。
ユーザ400が操作部30における例えば上下のカーソルキーによってポインタ画像51を上方向または下方向へと移動させる操作をしたら、制御部20は、ポインタ画像51を上下方向に移動させる。ポインタ画像51を上方向へと移動させたら、円内に上向きの矢印よりなる画像とし、ポインタ画像51を下方向へと移動させたら、円内に下向きの矢印よりなる画像する。この際、円内の矢印の先が領域の中央を指し示すように表示させる。円内に上向きまたは下向きの矢印のポインタ画像51は、マルチチャンネル音声信号における垂直方向のいずれかの角度方向からの音声信号を選択するための付加情報に相当する。
図9において、ユーザ400が操作部30における例えば決定キーを操作したら、制御部20は、マルチチャンネル音声信号のうち、ポインタ画像51の位置に応じた再生すべき角度方向のチャンネルを決定する。制御部20は、映像音声再生処理部21を制御して、決定したチャンネルの角度方向を示す指向性情報に基づいて、決定したチャンネルの音声信号を記録しているトラックを再生させる。
このように、ビデオカメラ100は、ポインタ画像51の水平方向の位置を移動させて、決定キーを操作することによって、水平方向それぞれの角度方向のチャンネルの音声信号を選択して再生させることができる。図10において、右端部に位置しているこどもが発している声を聞きたい場合には、ポインタ画像51を右端部方向に移動させて決定キーを操作すれば、そのこどもが発している声を再生して聞くことができる。
図10の場合には、ポインタ画像51の垂直方向の位置を移動させて、決定キーを操作することによって、垂直方向それぞれの角度方向のチャンネルの音声信号を選択して再生させることができる。
水平方向または垂直方向の角度方向を選択するための付加情報の画像は、図9,図10に示すようなポインタ画像51に限定されるものではない。例えば、小さな円形画像でもよい。また、ポインタ画像の代わりに分割領域をハイライト、グレーアウトさせてもよい。
さらに、図11に示す他の方法での表示を行ってもよい。図11は、水平方向の角度方向を選択するための付加情報の画像の他の例を示している。図11に示す例は、マイクロホンの画像を用いたポインタ画像54を示している。ユーザ400が操作部30における例えば左右のカーソルキーを操作すると、マイクロホンの画像の端部を中心としてポインタ画像54が向く方向を変化させることができる。
ポインタ画像54が向く方向を適宜設定して、ユーザ400が操作部30における例えば決定キーを操作したら、制御部20は、マルチチャンネル音声信号のうち、ポインタ画像54が向く方向に応じて、再生すべき角度方向のチャンネルを決定する。制御部20は、映像音声再生処理部21を制御して、決定したチャンネルの角度方向を示す指向性情報に基づいて、決定したチャンネルの音声信号を記録しているトラックを再生させる。
図12を用いて、以上のように構成されるビデオカメラ100の再生側の動作を改めて説明する。制御部20は、ステップS21にて、記録されている映像信号(撮影コンテンツ)の再生指示がなされたか否かを判定する。再生指示がなされなければ(NO)、制御部20は、ステップS21を繰り返す。再生指示がなされたら(YES)、制御部20は、ステップS22にて、映像信号とステレオ音声信号を再生させる。
制御部20は、ステップS23にて、ポインタ画像51を表示させる指示があったか否かを判定する。ここでは、ポインタ画像51を用いる場合の動作について示す。制御部20は、指示があれば(YES)、処理をステップS24に移行させ、指示がなければ(NO)、処理をステップS36に移行させる。制御部20は、ステップS24にて、ポインタ画像51を初期位置に表示させる。
制御部20は、ステップS25にて、ポインタ画像51を移動させる指示があったか否かを判定する。ポインタ画像51を移動させる指示があれば(YES)、制御部20は、ステップS26にて、ポインタ画像51を移動させる。ポインタ画像51を移動させる指示がなければ(NO)、制御部20は、処理をステップS37に移行させる。
制御部20は、ステップS27にて、選択された角度方向の音声信号を再生する指示がなされたか否かを判定する。制御部20は、選択された角度方向の音声信号を再生する指示がなされたら、処理をステップS28に移行させ、指示がなされなかったら、処理をステップS37に移行させる。
制御部20は、ステップS37にて、ポインタ画像51の表示解除の指示があったか否かを判定する。例えば、操作部30における戻りキーを操作したら、ポインタ画像51の表示解除の指示があったとすればよい。ポインタ画像51の表示解除の指示があれば(YES)、制御部20は、ステップS38にて、ポインタ画像51の表示を解除して、処理をステップS36に移行させる。ポインタ画像51の表示解除の指示がなければ(NO)、制御部20は、処理をステップS25に戻す。
制御部20は、ステップS28にて、ポインタ画像51の位置から再生すべきトラック番号を決定する。制御部20は、ステップS29にて、決定したトラック番号の音声信号を再生する。制御部20は、ステップS30にて、再生しているトラック番号の音声信号の再生を停止する指示がなされたか否かを判定する。再生停止の指示がなされたら(YES)、制御部20は、ステップS31にて、再生している音声信号の再生を停止させ、処理をステップS25に戻す。
再生停止の指示がなされなかったら(NO)、制御部20は、ステップS32にて、ポインタ画像51を移動させる指示があったか否かを判定する。制御部20は、ポインタ画像51を移動させる指示があれば(YES)、処理をステップS28に戻し、ポインタ画像51を移動させる指示がなければ(NO)、処理をステップS33に移行させる。
制御部20は、ステップS33にて、ポインタ画像51の表示解除の指示があったか否かを判定する。ポインタ画像51の表示解除の指示がなければ(NO)、制御部20は、処理をステップS29に戻す。ポインタ画像51の表示解除の指示があれば(YES)、制御部20は、ステップS34にて、ポインタ画像51の表示を解除し、ステップS35にて、再生している音声信号の再生を停止させて、ステップS36に移行させる。
制御部20は、ステップS36にて、コンテンツデータの再生停止の指示がなされたか否かを判定する。再生停止の指示がなされなければ(NO)、制御部20は、処理をステップS22に戻す。再生停止の指示がなされたら(YES)、制御部20は、ステップS39にて、映像信号及びステレオ音声信号の再生を停止させて、処理をステップS21に戻す。
ところで、上記のステップS29では、単に決定したトラック番号の音声信号を再生すると説明した。一般的には、図8に示すテレビジョン受像機300はステレオスピーカであり、ステレオスピーカを用いて、マルチチャンネル音声信号のうちの選択した角度方向の音声信号を、あたかも視聴時の画面に対応する角度方向から音が聞こえてくるよう再生することが必要である。
一般的に2チャンネルステレオでは、音の強度差をつけることによって音像定位の制御ができる。ある音声信号が左(L)チャンネルには重み係数wL、右(R)チャンネルにはwRの重み係数を乗じて分配されるときに、聴取ポイントを中心とした正面からスピーカまでの角度をφ、正面から音声の定位位置までの角度をφ(正面から右側を正)とすると、次式の関係になることが一般に知られている(非特許文献1、p.34参照)。ここで、φは表示装置の視野角に近いことが望ましい。
sinφ/sinφ=(wL−wR)/(wL+wR) …(3)
このことを利用して、音声出力処理部22は、マルチチャンネル音声信号のうちの選択したチャンネルの音声信号を、水平方向の角度方向に応じた比率で、ステレオ音声信号におけるLチャンネルとRチャンネルとに例えば次のように振り分ければよい。
マルチチャンネルのチャンネル数をN、マルチチャンネルの左端のチャンネルから順にチャンネル番号nを1,2,3,…とすると、式(3)は次の式(4)のようになる。
Figure 0005949398
例えば、水平方向にチャンネル数Nが7の場合を考える。ここで、THX(THX社の登録商標)では2φ=36°〜40°の視野角を推奨しており、視野角40°で視聴すると考える。正面から左側へ1つ目、つまり左端から3つ目のチャンネルを選択した場合には、スピーカ間の角度を2φ=40°として、左辺分子のsin関数の変数部分のφ{(n-1)-(N-1)/2}/Nより、40°・{(3-1)-(7-1)/2}/7=約-5.71°、つまり約5.71°正面から左側にずれた位置に定位させる必要がある。φ=5.71°として式(4)より、wL:wR=1.29:0.71=0.645:0.355となる。つまり、選択したチャンネルの音声信号を、Lチャンネルに35.5%、Rチャンネルに64.5%で振り分ければよい。
正面から右側へ2つ目、つまり左端から6つ目のチャンネルを選択した場合には、同様に式(4)より、Lチャンネルに21%、Rチャンネルに79%で振り分ければよい。
以上のようにすれば、ステレオ音声信号とマルチチャンネル音声信号のうちの選択したチャンネルの音声信号とが自然に合成され、選択した位置(方向)の音声を的確に再生することができる。本実施形態によれば、再生ズームを行った際に、ズームアップした映像と再生される音声とを対応させることができ、ユーザはほとんど違和感を覚えることがない。
垂直方向に複数チャンネルを有するマルチチャンネル音声信号の場合には、例えば、複数のスピーカを垂直方向に配置したマルチチャンネルスピーカを用いて、同様に、複数のスピーカに対して比率を適宜設定して振り分ければよい。
<第2実施形態>
図13に示す第2実施形態のビデオカメラ101は、第1実施形態のビデオカメラ100における指向性情報生成部15を省略した構成である。指向性情報生成部15を省略した以外、ビデオカメラ101はビデオカメラ100と同じ構成であり、具体的な説明を省略する。
制御部20は、映像音声再生処理部21が記録媒体40から読み出したコンテンツデータのステレオ音声信号以外の音声信号のトラック数によって、画角201の水平及び垂直方向の角度を知ることができる。
指向性切替部14に設定されている分解能が固定であれば、制御部20は、それぞれのトラックがどの角度方向からの音声信号であるかを知ることは可能である。よって、指向性情報生成部15を省略してもよい。但し、分解能を変更する可能性がある場合には、指向性情報生成部15を設けることが必要となる。よって、第1実施形態のビデオカメラ100の方が好ましい構成である。
本発明は以上説明した第1,第2実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
10,10A,10B アレーマイクロホン
12,12’ 音声信号演算部
14 指向性切替部
15 指向性情報生成部
16 映像音声記録処理部
17 ズーム調整部
18 映像撮影部
21 映像音声再生処理部
22 音声出力処理部
25 映像合成部
26 付加情報発生部
28 表示部
40 記録媒体

Claims (5)

  1. 複数のマイクロホン素子が水平方向に配列されたアレーマイクロホンと、
    被写体を撮影する映像撮影部と、
    前記映像撮影部で被写体を撮影する際のズームを調整するズーム調整部と、
    前記ズーム調整部で調整したズームに応じて決まる前記撮影部で撮影する被写体の画角と予め設定した分解能とによって、前記アレーマイクロホンによって収音する前記画角内の水平方向の複数の角度方向を決定して、前記アレーマイクロホンによる収音の指向性を切り替える指向性切替部と、
    前記指向性切替部による制御によって、前記アレーマイクロホンにおける前記複数のマイクロホン素子が収音した音声信号を演算処理して、水平方向の前記複数の角度方向からの音声信号をマルチチャンネル音声信号として生成する音声信号演算部と、
    前記映像撮影部によって撮影された被写体の映像信号と、前記音声信号演算部によって生成された前記マルチチャンネル音声信号を記録媒体に記録するよう処理する映像音声記録処理部と、
    前記記録媒体に記録された前記映像信号と前記マルチチャンネル音声信号を再生するよう処理する映像音声再生処理部と、
    前記マルチチャンネル音声信号を再生する所定の操作がなされたら、前記映像信号に、マルチチャンネル音声信号における水平方向のいずれかの角度方向からの音声信号を選択するための付加情報を重畳させるよう合成する映像合成部と、
    前記映像合成部によって生成された合成映像信号を表示部に表示するよう処理する映像表示処理部と、
    前記表示部に表示された前記合成映像信号における前記付加情報の位置または向きに応じて前記マルチチャンネル音声信号における再生すべき水平方向の角度方向からの音声信号を決定して、前記映像音声処理部によって再生させるよう制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする映像音声記録再生装置。
  2. 前記アレーマイクロホンは、前記複数のマイクロホン素子による水平方向の配列を垂直方向に複数配列させた構成を有し、
    前記指向性切替部は、前記画角内の垂直方向の複数の角度方向を決定して、前記アレーマイクロホンによる収音の指向性を切り替え、
    前記音声信号演算部は、前記マルチチャンネル音声信号として、前記指向性切替部による制御によって、前記アレーマイクロホンの垂直方向の複数の配列における前記複数のマイクロホン素子が収音した音声信号を演算処理して、垂直方向の前記複数の角度方向からの音声信号を生成し、
    前記映像合成部は、前記マルチチャンネル音声信号を再生する所定の操作がなされたら、前記映像信号に、前記付加情報として、前記マルチチャンネル音声信号における水平方向及び垂直方向のいずれかの角度方向からの音声信号を選択するための情報を重畳させるよう合成し、
    前記制御部は、前記表示部に表示された前記合成映像信号における前記付加情報の位置または向きに応じて前記マルチチャンネル音声信号における再生すべき水平方向及び垂直方向の角度方向からの音声信号を決定して、前記映像音声処理部によって再生させるよう制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の映像音声記録再生装置。
  3. 前記映像合成部は、前記映像信号に、前記マルチチャンネル音声信号における水平方向の角度方向を区分けするための第1の識別画像を重畳させるよう合成することを特徴とする請求項1または2に記載の映像音声記録再生装置。
  4. 前記映像合成部は、前記映像信号に、前記マルチチャンネル音声信号における垂直方向の角度方向を区分けするための第2の識別画像を重畳させるよう合成することを特徴とする請求項2記載の映像音声記録再生装置。
  5. 前記制御部によって、再生すべき水平方向の角度方向からの音声信号として決定された前記マルチチャンネル音声信号のうちのいずれかのチャンネルの音声信号を、水平方向の角度方向に応じた比率で、左チャンネルと右チャンネルとに振り分ける音声出力処理部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の映像音声記録再生装置。
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