JP5948899B2 - 集光型太陽光発電モジュール及び集光型太陽光発電パネル - Google Patents

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Description

本発明は、太陽光を発電素子に集光させて発電する集光型太陽光発電(CPV:Concentrated Photovoltaic)に関する。
集光型太陽光発電(CPV)では、発電効率の高い小型の化合物半導体素子を発電素子として、これに、フレネルレンズ等の集光部で集光させた太陽光を入射させる構成を基本としている(例えば、特許文献1参照。)。例えば、所定数の発電素子が直列に接続され、その直列体がさらに並列に接続されて、太陽光発電の1モジュールを成している。
このような基本構成を多数備える集光型太陽光発電パネルを、常に太陽に向けるように追尾動作させることにより、所望の発電電力を得ることができる。発電素子にはバイパスダイオードが並列に接続されており、十分に発電しない発電素子があっても、全体の出力を妨げないように、電流がバイパスダイオードを流れる回路構成となっている。このバイパスダイオードは、発電素子と同一の基板上で、かつ、近傍に、設けられている(例えば、非特許文献1参照。)。
米国特許第5,460,659号
"Failure Modes of CPV Modules and How to Test for Them"、[online]、2010年2月19日、Emcore Corporation、[平成23年9月29日検索]、インターネット〈URL: http://www1.eere.energy.gov/solar/pdfs/pvrw2010_aeby.pdf#search='emcore Pointfocus Fresnel Lens HCPV System'〉
上記のような従来の集光型太陽光発電の装置において、例えば、太陽が雲に隠れると、太陽への追尾動作が一時的に滞る場合がある。この場合、再び太陽が雲間から現れると追尾動作が再開されるが、短期間的には追尾動作が遅れる。集光型太陽光発電パネルが正確に太陽の方向を向いていないと、集光位置にずれが生じ、集光する太陽光が、発電素子ではなく、その近傍にあるバイパスダイオードに当たる場合がある。この場合には、バイパスダイオードが熱損傷する可能性がある。なお、発電素子は、集光する太陽光を受けても、エネルギー変換を行っていることと、素材の耐熱性とによって、通常は、熱損傷を受けない。
かかる従来の問題点に鑑み、集光型太陽光発電において、発電素子とペアになって使用されるバイパスダイオードの熱損傷を防止することを目的とする。
(1)本発明は、底面を有する器状の筐体と、前記底面に設けられたプリント配線板と、前記筐体に取り付けられ、太陽光を集光するレンズ要素が複数個並んで形成された集光部と、を備えた集光型太陽光発電モジュールであって、前記プリント配線板は、絶縁性を有する絶縁基材及び導電性のパターンを有する基板と、前記基板上に、前記レンズ要素の各々と対応して複数個設けられ、相互に前記パターンを介して電気的に接続された発電素子と、前記基板上で前記発電素子の各々と並列に接続され、隣り合う2つの発電素子の中間に配置されているバイパスダイオードと、を備えたものである。
上記のように構成された集光型太陽光発電モジュールでは、集光部のレンズ要素による集光位置がずれたとしても、2つの発電素子の中間にバイパスダイオードが配置されていることにより、バイパスダイオードに集光した太陽光が当たる可能性は極めて低い。仮に、集光した太陽光がバイパスダイオードに当たったとしても、本来の集光位置(発電素子)とは大きくずれているので、集光の度合いも弱まり、バイパスダイオードを過熱させるほどのエネルギーは生じない。
(2)また、上記(1)の集光型太陽光発電モジュールにおいて、バイパスダイオードの表面には白色系の絶縁材が被着されていることが好ましい。
この場合、白色系の絶縁材によって光が反射されるので、バイパスダイオードの過熱をさらに確実に防止することができる。
(3)一方、本発明は、底面を有する器状の筐体と、前記底面に設けられたプリント配線板と、前記筐体に取り付けられ、太陽光を集光するレンズ要素が複数個並んで形成された集光部と、を備えた集光型太陽光発電モジュールであって、前記プリント配線板には、基板上に発電素子とともにバイパスダイオードが実装され、当該バイパスダイオードの表面には白色系の絶縁材が被着されているもの、でもある。
上記(3)のように構成された集光型太陽光発電モジュールでは、集光部のレンズ要素による集光位置がずれて、集光した太陽光がバイパスダイオードのある場所に当たったとしても、白色系の絶縁材によって光が反射されるので、バイパスダイオードの過熱を防止することができる。
(4)また、上記(2)又は(3)の集光型太陽光発電モジュールにおいて、絶縁材は、白色又は白濁した樹脂のポッティング層であってもよい。
この場合、バイパスダイオードの防水性を確保するために用いるポッティング層によって、光を反射することができる。
(5)また、上記(1)〜(4)のいずれかの集光型太陽光発電モジュールにおいて、基板は、柔軟性のあるフレキシブル基板であり、当該フレキシブル基板が筐体の底面に並べられることにより、プリント配線板が構成されるものであってもよい。
この場合、例えば細長く延びる形状のフレキシブル基板を用いることにより、隣り合う2つの発電素子の中間をバイパスダイオードの配置場所として確実に確保することができる。
(6)一方、本発明の集光型太陽光発電パネルは、上記(1)〜(5)のいずれかの集光型太陽光発電モジュールを複数個集合させて成るものである。
この場合、発電パネルとして所望の出力(定格出力)を確保することができる。
本発明の集光型太陽光発電モジュール及び集光型太陽光発電パネルによれば、発電素子とペアになって使用されるバイパスダイオードの熱損傷を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る集光型太陽光発電モジュールを含む、集光型太陽光発電装置を示す斜視図である。 集光型太陽光発電モジュールを拡大して示す斜視図(一部破断)である。 図2におけるIII部の拡大図である。 発電素子が設けられている部位での、モジュールの部分断面の概要を示す図である。 筐体の底面上に張り巡らされたフレキシブルプリント配線板の配置の一例を平面視した図である。 発電用配線板の拡大図である。 図6におけるVII部の拡大図である。 図7と同様の部位について、さらに、パターンの形状を主体に示した図である。 図7における左上部分を拡大した図である。 バイパスダイオードに対してさらに工夫を施した他の例を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る集光型太陽光発電モジュールを含む、集光型太陽光発電装置を示す斜視図である。図において、集光型太陽光発電装置100は、集光型太陽光発電パネル1と、これを背面中央で支持する支柱2と、支柱2を取り付ける架台3とを備えている。集光型太陽光発電パネル1は、例えば、支柱2との接続用の中央部を除く、62個(縦7×横9−1)の集光型太陽光発電モジュール1Mを縦横に集合させて成る。1個の集光型太陽光発電モジュール1Mの定格出力は例えば約100Wであり、集光型太陽光発電パネル1全体としては、約6kWの定格出力となる。架台3は、図示しない回転機構により支柱2を軸として回転することができ、集光型太陽光発電パネル1を常に太陽の方向へ向けるように追尾動作させることができる。
図2は、集光型太陽光発電モジュール(以下、単にモジュールとも言う。)1Mを拡大して示す斜視図(一部破断)である。図において、モジュール1Mは、底面11aを有する器状(バット状)の筐体11と、底面11aに接して設けられたフレキシブルプリント配線板12と、筐体11の鍔部11bに、蓋のように取り付けられた1次集光部13とを、主要な構成要素として備えている。
1次集光部13は、フレネルレンズアレイであり、太陽光を集光するレンズ要素としてのフレネルレンズ13fがマトリックス状に複数個(例えば縦16×横12で、192個)並んで形成されている。このような1次集光部13は、例えば、ガラス板を基材として、その裏面(内側)にシリコーン樹脂膜を形成したものとすることができる。フレネルレンズは、この樹脂膜に形成される。フレネルレンズ13fの有効集光領域は例えば正方形である。筐体11の外面には、モジュール1Mの出力を取り出すためのコネクタ14が設けられている。
図3は、図2におけるIII部の拡大図である。図3において、フレキシブルプリント配線板12は、薄く細長く延びる形状のフレキシブル基板120と、その上に搭載されたレシーバ121とを備えている。レシーバ121は、発電素子(太陽電池)122と、この発電素子122に被せるように設けられた2次集光部123とを一体にパッケージ化したものである。レシーバ121は、1次集光部13の各フレネルレンズ13fに対応した位置に、同一の個数だけ設けられている。2次集光部123は、各フレネルレンズ13fから入射した太陽光を発電素子122上に集める。2次集光部123は、ここではレンズである。但し、レンズ以外に、光を反射しながら下方へ導く反射鏡であってもよい。
図4は、発電素子122が設けられている部位での、モジュール1Mの部分断面の概要を示す図である。図において、発電素子122及び2次集光部123は、1次集光部13のフレネルレンズ13fと、互いの光軸を揃えるように、真下に位置している。フレキシブルプリント配線板12は、フレキシブル基板120と、その上に実装された電子部品・光学部品等(ここではレシーバ121(発電素子122及び2次集光部123))とによって構成されている。
フレキシブル基板120は、例えば、耐熱性に優れたポリイミド製の絶縁基材120aと、銅箔からなる導電性のパターン120bと、パターン120bを覆うカバーレイ120cとによって構成されている。絶縁基材120aによって、パターン120bは、筐体11から絶縁されている。絶縁基材120aの厚さは、10〜100μmであることが好ましく、これによって、耐電圧性能と、放熱性とを、両立させることができる。すなわち、10μm未満では耐電圧性能が不足する。100μmを超えると、筐体11への放熱性が悪くなる。パターン120bの厚さは、例えば35μm程度である。カバーレイ120cの厚さは、例えば60μm程度である。
従って、フレキシブル基板120全体としても非常に薄く、柔軟性を有している。
また、絶縁基材120aの下面には、例えばアルミニウム製の補強板124が接着されている。補強板124の厚さは、例えば、0.5〜1mmである。この補強板124による補強により、柔軟性を失わせない程度に、フレキシブルプリント配線板12に若干の固さを確保し、製造時の取り扱いを容易にすることができるほか、変形防止効果も得られる。また、補強板124をアルミニウム製とすることで、筐体11の底面11aへの熱伝導性(放熱性)を向上させることができる。補強板124は、筐体11の底面11aに接着される。フレキシブルプリント配線板12は、補強板124を加えても、全体として非常に軽量である。
但し、上記の補強板124は必須の構成ではなく、省略することも可能である。補強板124を省略した場合には、フレキシブル基板120が直接、底面11aに接着される。また、その場合には、フレキシブルプリント配線板12の変形防止や放熱性の機能は、筐体11が担保する。
筐体11は、金属製であり、例えばアルミニウムが好適である。金属製であることによって、筐体11は良好な熱伝導性を有する。従って、フレキシブルプリント配線板12から筐体11への放熱性が特に良い。
また、フレキシブルプリント配線板12等が非常に軽量であることに加えて、筐体11をアルミニウム製とすることで、集光型太陽光発電モジュール1M全体としても、軽量となる。軽量であることにより、運搬が容易となる。この「軽量」の程度を一例として挙げると、モジュール1Mの縦、横、深さがそれぞれ840mm、640mm、85mmの場合で、8kg以下を実現することができる。
図5は、筐体11の底面11a上に張り巡らされたフレキシブルプリント配線板12(但し、詳細は省略しているので、実質的にはフレキシブル基板120を示している。)の配置の一例を平面視した図である。このように、フレキシブルプリント配線板12は、基本的な形状(フレキシブル基板120の形状)は薄く細長く延びる形状であるが、底面11a上で縦横に並べることによって、所望の大きさ(面積)に張り巡らすことができるので、大型な集光型太陽光発電モジュール1Mに好適である。すなわち、このように張り巡らせて構成されたフレキシブルプリント配線板12全体は、同様な拡がりを持つ1枚基板や複数枚の基板の集合体に匹敵する。また、薄く細長く延びる形状であることによって、フレキシブルプリント配線板12の面積を必要最小限に抑制しつつ、所望の大きさに張り巡らすことができる。
図5に示すフレキシブルプリント配線板12は、例えば12組の発電用配線板12Aと、接続用配線板12Bとによって構成されている。発電用配線板12Aは、コの字状(若しくはU字状)に形成されている。このような形状は、直線状部分を繋いで形成してもよいし、一体で形成することも可能である。
発電用配線板12Aにはそれぞれ同数の発電素子が搭載されており、所定の電圧を発生することが可能である。このように、発電用配線板12Aを、底面11aの中央から端部へ延びて中央へ戻る形状とすることによって、発電用配線板12Aの長さを十分に確保することができるので、所望の電圧を得るべく、発電素子を必要数配置して相互に直列に接続することが容易である。また、接続用配線板12Bを、発電用配線板12Aと交差するように中央に設けることにより、12組の発電用配線板12Aを、相互に、容易に接続することができる。
図6は、発電用配線板12Aの拡大図である。発電用配線板12Aには、例えば16個のレシーバ121が搭載される。1つの発電用配線板12Aに搭載されている発電素子122は全て互いに直列に接続されている。1個の発電素子122が発電する電圧は2.5Vであり、16個の直列体として40V(2.5V×16)の電圧を発生することができる。この電圧は、発電用配線板12Aの2つの端部に設けられた+側電極P及び−側電極Nに現れる。
隣り合う2つの発電素子122の中間には、バイパスダイオード125が設けられている。バイパスダイオード125の総数は発電素子122の総数と同じであり、各バイパスダイオード125は、発電用配線板12A上で、対応する発電素子122と並列に接続されている。図6において、隣り合う2つの発電素子122間の距離をLとすると、バイパスダイオード125は、隣り合う2つの発電素子122から等距離(L/2)の位置すなわち、中央(真ん中)にあることが最も好ましい。
図7は、図6におけるVII部の拡大図である。この図7では、パターンP1〜P7(図4における120bに相当する。)がどのように形成されているかを、詳細に示している。また、図8は、さらに、パターンの形状を主体に示した図であり、パターンP1〜P7の領域ごとに斜線を付して見易くしている。図8において、斜線を付したパターンP1〜P7は、絶縁基材120a上に、エッチング等により、形成されている。
図7,図8において、フレキシブル基板120上で隣り合う2つのパターン間には、発電素子122が接続される。これによって、パターンを介した発電素子122の直列体が出来上がる。また、任意の発電素子122と共通の、隣り合う2つのパターン間には、バイパスダイオード125が接続される。すなわち、バイパスダイオード125は、対応する発電素子122と並列に接続され、電流のバイパスを形成している。バイパスダイオード125は、発電素子122が発電しないときに、隣り合うパターン同士を短絡する役目をする。これにより、局部的に発電しない発電素子122があっても、発電用配線板12A全体としての発電を妨げないようになっている。なお、レシーバ121及びバイパスダイオード125を除く、フレキシブル基板120(パターンも含む。)の表面には、カバーレイ120c(図4)が絶縁皮膜としてコーティングされる。
図5に戻り、12組の発電用配線板12Aの出力は、+側電極P(図6)が相互に接続用電路12Bpによって接続され、−側電極N(図6)が相互に接続用電路12Bnによって接続される。これによって、例えば40Vの12並列回路が構成され、1モジュール1M全体として、前述の100W(2.5A)を供給することができる。
以上のようにフレキシブルプリント配線板12を用いたモジュール1Mの構成によれば、フレキシブルプリント配線板12は薄く、軽量であるため、モジュール1M全体も軽量となり、取り扱いが容易になる。しかも、フレキシブルプリント配線板12は薄く、柔軟性があるので、筐体11の底面11aへ密着させた取り付けが容易である。さらに、密着と薄さとによって、発電素子122その他フレキシブルプリント配線板の熱を、確実に筐体11に放熱させることができる。
次に、バイパスダイオード125の設置位置の意義について説明する。図9の(a)及び(b)は、図7における左上部分を拡大した図である。(a)において、フレネルレンズ13f(図2,図4)の集光位置が設計通りの正確な位置であれば、集光させた太陽光は、2次集光部123を介して、フレネルレンズ13fの有効集光領域である正方形と概ね相似な正方形の光スポットを形成し、発電素子122に入射する。
ここで、図1における集光型太陽光発電装置100において追尾動作の遅れが生じたために、一時的に、フレネルレンズ13fによって集光させた太陽光が発電素子122から外れた位置に達したとする。このとき、パターンP3,P4に光が当たっても、特に問題は無い。また、バイパスダイオード125は、距離(L/2)の位置にあり、どの発電素子122から見ても、最も遠い、光が届きにくい位置にある。従って、多少の追尾動作の遅れ程度ならば、集光させた太陽光がバイパスダイオード125に達する可能性は極めて低い。
また、図9の(b)は、追尾動作の遅れによって集光位置が大きくずれた光が、バイパスダイオード125に当たる2つの例を示している。この場合、光スポットSは、本来の光軸上の位置に形成されない。そのため、スポットサイズも設計通りとはならず、デフォーカスされる。デフォーカスによって、集光の度合いは弱まり、光エネルギーが拡散される。従って、光がバイパスダイオード125に達したとしても、バイパスダイオード125を過熱させるほどのエネルギーは生じない。このようにして、発電素子122とペアになって使用されるバイパスダイオード125の熱損傷を防止することができる。
図10は、バイパスダイオード125に対してさらに工夫を施した他の例を示す図である。この図は、図9と同様の場所を示している。
図において、バイパスダイオード125には、防水性の認証試験をクリアするための樹脂によるポッティングが行われる。このようなポッティングにより形成されるポッティング層126は、バイパスダイオード125を密封し、防水性を担保する。一般に、このようなポッティングに用いる樹脂は透明であったが、ここでは、白色又は白濁した樹脂(例えばシリコーン樹脂)を用いる。これにより、もしバイパスダイオード125を密封するポッティング層126に集光位置がずれた光が当たっても、光を良く反射することができる。
なお、上記のポッティング層126は、防水性の確保と光の反射とを共に実現できるので好ましいが、その他、バイパスダイオード125に白色系の塗料(絶縁性)を付着させてもよいし、白色系の絶縁フィルムを被せることもできる。要するに、バイパスダイオード125の表面に白色系の絶縁材が被着されている状態とすれば、絶縁材によって光が反射されるので、バイパスダイオード125の過熱をさらに確実に防止することができる。
なお、上記実施形態では、基板上でのバイパスダイオード125の位置が、隣り合う2つの発電素子122の中間、特に真ん中にあることが好ましいとしたが、現実には、必ずしも真ん中でなくても一定の作用効果は得られる。集光位置のずれが生じても光が当たりにくく、デフォーカスにより光エネルギーを弱めるという作用効果が期待できる許容範囲としては、例えば、図6に示すように、真ん中から距離(L/4)の範囲内すなわち、真ん中を中心とした(±L/4)の範囲内であればよいと考えられる。
また、そもそも、バイパスダイオードの中間配置とは関係なく、上述の白色系の絶縁材をバイパスダイオードに被着することによってバイパスダイオードの過熱を防止することもできる。すなわち、仮に、バイパスダイオードが、中間ではなく、対応する発電素子122の近傍にあったとしても、白色系の絶縁材をバイパスダイオードに被着することによって、過熱防止についての一定の効果は得られる。
また、上記実施形態ではフレキシブルプリント配線板12を用いた。これは、基板が薄く細長く延びる形状で連続しているので、隣り合う2つの発電素子の中間をバイパスダイオードの配置場所として確実に確保できるという利点がある。しかしながら、隣り合う2つの発電素子の中間にバイパスダイオードを配置すること自体は、ガラスエポキシ基板やセラミック基板等の他の基板でも可能である。但し、これらの他の基板の場合、複数の基板同士の接続は電線で行われることになるので、基板間では、隣り合う2つの発電素子の中間にバイパスダイオードを配置することが、やや困難である。
また、図5に示したフレキシブルプリント配線板の配置は一例に過ぎず、同様な出力を確保しさえすれば、種々の変形が可能である。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 集光型太陽光発電パネル
1M 集光型太陽光発電モジュール
11 筐体
11a 底面
12 フレキシブルプリント配線板
13 1次集光部
13f フレネルレンズ(レンズ要素)
120 フレキシブル基板
120b パターン
125 バイパスダイオード
126 ポッティング層(絶縁材)
P1〜P7 パターン

Claims (5)

  1. 底面を有する器状の筐体と、
    前記底面に設けられたプリント配線板と、
    前記筐体に取り付けられ、太陽光を集光するレンズ要素が複数個並んで形成された集光部と、を備えた集光型太陽光発電モジュールであって、前記プリント配線板は、
    絶縁性を有する絶縁基材及び導電性のパターンを有する基板と、
    前記基板上に、前記レンズ要素の各々と対応して複数個設けられ、相互に前記パターンを介して電気的に直列に接続された発電素子と、
    前記基板上で前記発電素子の各々と並列に接続され、直列に直接接続されて隣り合う2つの発電素子の中間に配置されているバイパスダイオードと
    を備えていることを特徴とする集光型太陽光発電モジュール。
  2. 前記バイパスダイオードの表面には白色系の絶縁材が被着されている請求項1記載の集光型太陽光発電モジュール。
  3. 前記絶縁材は、白色又は白濁した樹脂のポッティング層である請求項2に記載の集光型太陽光発電モジュール。
  4. 前記基板は、柔軟性のあるフレキシブル基板であり、当該フレキシブル基板が前記底面に並べられることにより、前記プリント配線板が構成されている請求項1〜のいずれか1項に記載の集光型太陽光発電モジュール。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の集光型太陽光発電モジュールを複数個集合させて成る集光型太陽光発電パネル
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