JP5948064B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、湾曲部を備えた内視鏡に関する。
近年、医療分野及び工業分野において内視鏡は、広く用いられている。この内視鏡は、挿入部の先端側に湾曲自在の湾曲部が設けて、屈曲した部位にも挿入できるようにしている。
上記湾曲部は、挿入部内を挿通された牽引部材としての操作ワイヤを介して挿入部の基端側に設けた湾曲操作部(操作入力部)と連結されており、操作者は湾曲操作部を操作することにより、操作ワイヤを牽引して上記湾曲部を湾曲することができる。
操作者による手動の操作力量で湾曲部を湾曲操作する場合には、大きな操作力量が必要となるため、湾曲操作部を構成する湾曲操作部を傾倒操作により、電気的な駆動手段を介して牽引部材を牽引する電動アシスト方式の内視鏡が提案されている。
特開2008−35882号公報の従来例には、駆動手段としてのモータにより回転駆動されるプーリと、このプーリの外周面に配置され、操作ワイヤが巻回されたCリングとを、湾曲操作部の傾倒操作による操作ワイヤの牽引操作時に、摩擦係合させる。この摩擦係合により、モータの駆動力を操作ワイヤに伝達し、湾曲部を湾曲させる構成が開示されている。
特開2008−35882号公報
しかしながら、操作ワイヤと共に挿入部内に内蔵される内蔵物が多い医療用内視鏡の場合には、湾曲部を湾曲させるために必要となる牽引力量が大きくなり、上記従来例による電動アシスト機構では、アシストする力量が不足する場合がある。このため、湾曲部を安定して湾曲駆動できる構造が望まれる。
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で湾曲部を安定して湾曲駆動できる内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の一態様の内視鏡は、湾曲可能な湾曲部と、前記湾曲部を牽引して湾曲させる牽引部と、前記牽引部に対して前記湾曲部を湾曲駆動させる駆動力を発生する駆動部と、前記湾曲部を湾曲操作する操作入力を行う操作入力部と、前記駆動部と前記牽引部との間に設けられ、摩擦係合させて前記駆動力を前記牽引部へ伝達させる駆動力伝達状態と、前記摩擦係合を解除して前記駆動力を前記牽引部へ伝達させない駆動力伝達停止状態とに切り替え動作可能な駆動力伝達部と、前記操作入力部への操作入力に従い、前記駆動力伝達部を前記駆動力伝達停止状態から前記駆動力伝達状態へ切り替える状態切替部と、少なくとも駆動力伝達状態において、前記駆動力を間欠的に発生する間欠駆動信号を前記駆動部へ出力し、前記駆動力伝達部の摩擦状態を間欠的に変化させ、前記駆動力伝達部が前記駆動力伝達状態となった場合に前記間欠駆動信号を前記駆動部に出力し、前記駆動力伝達部が前記駆動力伝達停止状態となった場合に前記間欠駆動信号を停止して前記駆動部を連続的に駆動する連続駆動信号を前記駆動部に出力する制御部と、を有する。
本発明によれば、簡単な構成で湾曲部を安定して湾曲駆動できる内視鏡を提供できる。
図1は本発明の第1の実施形態を備えた内視鏡装置の全体構成を示す図。 図2は第1の実施形態の内視鏡を示す斜視図。 図3は図2における上方向へ湾曲操作する場合の操作入力部周辺の概略の構成を示す図。 図4は間欠の駆動信号の場合のプーリ回転速度とアシスト力の時間的変化の様子を示す図。 図5は第1の実施形態の第1変形例における湾曲駆動機構の構成を示す図。 図6は第1の実施形態の第2形例における湾曲駆動機構の構成を示す上面図。 図7は、図6における側方から見た側面図。 図8はジョイスティックに連結された吊り枠によって、プーリを押し下げた状態を概略的に示す図。 図9は第1の実施形態の第3形例における操作入力部周辺の構成を示す図。 図10は本発明の第2の実施形態を備えた内視鏡装置の全体構成を示す図。 図11は第2の実施形態におけるモータ電流値をモニタして湾曲駆動するためのモータ制御の処理手順の一例を示すフローチャート。 図12は第2の実施形態の第1変形例におけるモータ制御の処理手順の一例を示すフローチャート。 図13は第2の実施形態の第2変形例における記憶部に格納される間欠動作のテーブルデータの一例を表で示す図。 図14は図13に沿った特性の概略を示す図。 図15は間欠周期と共に、デューティを変更した場合の概略の特性例を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように内視鏡装置1は、第1の実施形態の内視鏡2と、この内視鏡2が接続される制御装置3と、内視鏡2に設けられたライトガイド14(図2参照)に照明光を供給する光源装置4と、内視鏡2に設けられた撮像素子16(図2参照)に対する信号処理を行う信号処理装置としてのプロセッサ5と、プロセッサ5により生成された画像信号が入力されることにより撮像素子16で撮像した画像を内視鏡画像として表示する表示装置6とを有する。
内視鏡2は、体腔内等に挿入される細長の挿入部7と、この挿入部7の基端(後端)に設けられ、術者などの操作者により把持される把持部8a(図2参照)を有する操作部8と、この操作部8から延出されたユニバーサルコード9とを有する。このユニバーサルコード9の末端の図示しないコネクタは、光源装置4とプロセッサ5に着脱自在に接続される。
挿入部7は、先端側から順に、硬質の先端部11と、湾曲自在の湾曲部12と、可撓性を有し長尺に形成された可撓管部13とが連設して形成されている。
図2に示すように挿入部7内にはライトガイド14が挿通され、このライトガイド14は、さらに操作部8,ユニバーサルコード9内に挿通され、その末端は図1の光源装置4に接続される。ライトガイド14は、光源装置4で発生した照明光を伝送し、先端部11の照明窓に取り付けられた照明レンズを経て、伝送した照明光を出射し、患部等の検査部位を照明する。照明された患部等の部位は、観察窓に取り付けられた対物レンズ15により、その結像位置に配置された撮像素子16に光学像を結ぶ。撮像素子16により撮像された信号は、プロセッサ5に入力され、プロセッサ5は画像信号を生成し、表示装置6に出力する。
図2に示すように操作部8内には、湾曲部12を湾曲操作するための操作入力を行う操作入力部21が設けてある。
この操作入力部21は、操作者が傾倒操作する操作子としてのジョイスティック22を有し、このジョイスティック22の下端には十字形状のアームを備えた吊り枠23が設けてある。なお、ジョイスティック22は、その軸部の途中にユニバーサルジョイント22aによる軸受けにより上下、左右の傾倒操作に対して軸部が回動自在に支持されている。
上記吊り枠23の十字形状に突出(延出)したアーム端部には、上下、左右の4方向に牽引して湾曲部12を湾曲する牽引部を形成する湾曲ワイヤ(以下、単にワイヤと略記)24u,24d,24l,24rの手元側端部が取り付けられている。
ワイヤ24i(i=u,d,l,r)は、ジョイスティック22及び吊り枠23の下端側に配置された第1ガイドローラ25i,この第1ガイドローラ25iの挿入部7側となる前方位置に配置された第2のガイドローラ26iを経て、駆動部としてのモータ27により回転駆動されるプーリ28の外周位置に配置され、駆動力伝達部を形成する回転体としてのCリング29iに巻回される。
モータ27とプーリ28とはそれぞれギアを介して噛合し、モータ27の回転(駆動力)がプーリ28に伝達される。なお、図1においては、ワイヤ24i、Cリング29iを単にワイヤ24、Cリング29により代表して示している。このように駆動部としてのモータ27と牽引部としてのワイヤ24iとの間に駆動力伝達部としてのCリング29が設けられている。
Cリング29iに巻回された各ワイヤ24iは、挿入部7内における上下、左右の方向に近いに内壁に沿って挿入部7内を挿通され、湾曲部12を構成する図示しない複数の湾曲駒における最先端の湾曲駒に先端が固定されている。なお、複数の湾曲駒は、湾曲部12の長手方向に、上下、左右の方向に回動自在に連結されている。従って、ワイヤ24iを牽引することにより、牽引されたワイヤ24iの方向に湾曲部12を湾曲させることができる。
図1に示すように駆動部を構成するモータ27は、制御装置3内に設けた制御部としてのモータ制御部30による駆動信号により、モータ27の回転駆動が制御される。本実施形態においては、モータ制御部30は、モータ27を間欠的に回転駆動する間欠駆動信号を発生する間欠駆動信号発生部30aを備えている。換言すると、本実施形態は、モータ27による駆動力を間欠的に発生させる間欠駆動信号をモータ27に出力する制御手段(制御部)を備えている。
なお、間欠駆動信号発生部30aは、モータ27を定速度等、連続的に回転させる連続駆動信号をスイッチング素子又はリレースイッチ等により、例えば一定周期でON/OFFして間欠駆動信号を生成するもので構成することができる。例えば、スイッチング素子又はリレースイッチ等を、内視鏡2内部に設けるようにしても良い。
また、図1における2点鎖線で示すように間欠駆動信号発生部30aを、内視鏡外部でなく、内視鏡2内部に設け、この間欠駆動信号発生部30aが間欠駆動信号をモータ27に供給する構成にしても良い。
なお、間欠駆動信号により、モータ27と共にプーリ28を回転及び回転停止させる周期は、プーリ28、Cリング29iを介してワイヤ24iを牽引して湾曲部12を湾曲させる動作において、湾曲部12が殆ど湾曲しない程度に小さい時間間隔である。
上記プーリ28の外周に配置されたCリング29iは、外周面に巻回されたワイヤ24iに作用する牽引力によって、その直径(又は半径)が縮径となるように弾性体で形成されている。従って、Cリング29iは、ジョイスティック22が中立位置から傾倒操作が行われない状態、つまりワイヤ24iの手元側端部を牽引しないで、ワイヤ24iに牽引力が作用しない状態では、Cリング29iはプーリ28の外周面に殆ど非接触で摩擦係合しない状態となる。この状態では、モータ27の駆動力を伝達するプーリ28の回転がCリング29iには伝達されない駆動力伝達停止状態となっている。
これに対して、ジョイスティック22により傾倒操作が行われて、ワイヤ24iに牽引力が作用した態では、上記のようにCリング29iは縮径となり、Cリング29iの内周面はプーリ28の外周面に摺接し、両者の間に摩擦力が発生する摩擦係合する状態になる。このように両者が(上記摩擦係合しない状態から)摺接して摩擦力が発生する状態においては、モータ27の駆動力を伝達するプーリ28の回転がCリング29iにも伝達される駆動力伝達状態となる。
上記のようにジョイスティック22を備えた操作入力部21は、中立位置からの傾倒操作又は傾倒された状態から中立位置に復帰させる操作により、駆動力伝達状態と駆動力伝達停止状態とを切り替える状態切替部21aの機能を有する。通常、ジョイスティック22を中立位置から僅かに傾倒した角度において駆動力伝達状態と駆動力伝達停止状態とが切り替わるように設定されている。
このようにCリング29iは、ワイヤ24iに作用する牽引力により、Cリング29iの直径(半径)が小さくなる縮径にすることができるように、切り欠き31が設けてある。
また、本実施形態においては間欠駆動信号を、少なくとも駆動力伝達状態においてモータ27により駆動力をプーリ28を介してCリング29iに伝達するように制御する構成にしている。
このように本実施形態の内視鏡2は、湾曲可能な湾曲部12と、前記湾曲部12を牽引して湾曲させる牽引部としてのワイヤ24iと、前記牽引部に対して前記湾曲部12を湾曲駆動させる駆動力を発生する駆動部としてのモータ27と、前記湾曲部12を湾曲操作する操作入力を行う操作入力部21と、前記駆動部と前記牽引部との間に設けられ、摩擦係合させて前記駆動力を前記牽引部へ伝達させる駆動力伝達状態と、前記摩擦係合を解除して前記駆動力を前記牽引部へ伝達させない駆動力伝達停止状態とに切り替え動作可能な駆動力伝達部部としてのCリング29iと、前記操作入力部への操作入力に従い、前記駆動力伝達部を前記駆動力伝達停止状態から前記駆動力伝達状態へ切り替える状態切替部21aと、少なくとも駆動力伝達状態において、前記駆動力を間欠的に発生させる間欠駆動信号を前記駆動部へ出力する制御部としてのモータ制御部30と、を有することを特徴とする。
このような構成における作用を説明する。図3は、図2における吊り枠23における左右方向に延びるアームと平行なAの方向から見た操作入力部21周辺部を示す。操作者は、湾曲部12を下方向に湾曲させるために、図3に示すようにジョイスティック22を中立位置の状態から、軸受けの位置を回転中心としてその回りに矢印Ddで示すように傾倒操作する。
本実施形態においては、モータ28はモータ制御部30による間欠駆動信号により間欠的に回転駆動する。また、プーリ28はモータ27とギアによる噛合により常時係合しているため、プーリ28も間欠的に回転駆動する。
また、中立位置の状態においては、いずれのワイヤ24iも牽引されていないため、Cリング29iとプーリ28とは駆動力伝達停止状態である。
上記のようにジョイスティック22が矢印Ddの方向に傾倒操作されると、ワイヤ24dが牽引され、ワイヤ24dの牽引によりこのワイヤ24dが巻回されたCリング29dが縮径となり、Cリング29dがプーリ28の外周面に摺接して駆動力伝達停止状態から駆動力伝達状態に切り替わる。
プーリ28は、間欠的に回転(間欠回転とも言う)するため、この間欠的な回転の際に働く摩擦力によりCリング29dも間欠的に回転し、プーリ28の回転方向にワイヤ24uが牽引移動する。そして、湾曲部12が下方向に湾曲する。
このように操作者は、ジョイスティック22に対して傾倒操作を行い、傾倒操作によりCリング29iを駆動力伝達停止状態から駆動力伝達状態に切り替えることができる。そして、傾倒操作に対応してモータ27の回転駆動力によって湾曲部12を湾曲させるように操作者の湾曲操作をアシスト(支援)する電動湾曲機構を形成している。
なお、下方向に湾曲する場合で説明したが、他の方向に湾曲する場合には、ジョイスティック22の傾倒方向が異なるが、牽引されるワイヤと、縮径となるCリングが異なるのみで同様の作用となる。
図4は本実施形態の場合におけるプーリ回転速度、(操作者によるジョイスティック22の傾倒操作に対応して)モータ27によりプーリ28を介してワイヤ24を牽引して湾曲部12を湾曲駆動する駆動力(牽引力)となるアシスト力の時間的変化の様子を示す。
なお、図4において時間(期間)Ta、Tbはモータ27が駆動力を発生している時間と駆動力を発生していない時間をそれぞれ示し、時間TaとTbの和の時間Tcが間欠回転の周期を示している。本実施形態では一定の周期Tcで間欠駆動信号を発生させるようにしている。
また、図4における1点鎖線はモータ27によりプーリ28を一定速度で連続回転させた場合のアシスト力を示している。このようにプーリ28を一定速度で連続回転させた場合には、一定のアシスト力Faとなる。このアシスト力Faは、回転しているプーリ28とCリング29iとが摺接した滑り状態に作用する動摩擦係数に対応した動摩擦状態での摩擦力に対応する。
これに対して、本実施形態では、上記のプーリ28を一定速度と停止状態となる0の速度の状態との間で間欠回転させるようにしているので、プーリ28の回転速度は実線で示すように略台形状に変化する。また、この場合にCリング29iを介してワイヤ24iに作用するアシスト力は、点線で示すようにプーリ28の回転と停止状態に依存して、変化する。
例えば回転が停止又は停止に近い状態では、静止状態の場合に作用する最大静止摩擦係数に対応した静止摩擦状態となり、プーリ回転速度が0から一定の速度に達する途中までは最大静止摩擦状態と動摩擦状態との中間的な状態となり、一定の速度では動摩擦状態となる。そして、図4の点線で示すように略3角形(ないしは最大静止摩擦係数の状態が停止期間程度継続する図示しない台形状)のように変化する。
このため、本実施形態においては図4に示すようにアシスト力は滑り状態の動摩擦状態のアシスト力Faと、最大静止摩擦状態のアシスト力Fbとの間で変化する。この場合、Fb>Faとなる。
従って、本実施形態によれば、連続駆動の場合に比較して、簡単な構成でアシスト力を増大でき、湾曲部12を安定して湾曲駆動することができる。
図5は第1の実施形態の第1変形例におけるワイヤ挟み込み方式の操作入力部21Bを備えた電動アシスト湾曲機構の概略の構成を示す。
第1の実施形態においては、プーリ28の外周に配置した駆動力伝達部としてのCリング29iをジョイスティック22の傾倒操作によりCリング29iを縮径にして、(縮径前の駆動力伝達停止状態から)駆動力伝達状態にして、プーリ28を回転する駆動力をCリング29iに伝達し、ワイヤ24iを牽引駆動する構成にしていた。
これに対して、本変形例は、Cリング29iの代わりにプーリ28の外周に近接して駆動力伝達部としての押圧板41iを回動軸42の回りで回動自在に配置している。押圧板41iはジョイスティック22の吊り枠23と傾倒操作用の操作ワイヤ43iにより連結されている。
また、湾曲部12に先端が固定されたワイヤ24iの手元側は、プーリ28と押圧板41iとの間を通して、ワイヤ24iの手元側端部がワイヤ24iの弛みを除去する弛み取りバネ44iに連結されている。
なお、図5においては、i=uの場合で示しているが、第1の実施形態の場合と同様にi=d,l,rのワイヤ24d,24l,24rに対応して、押圧板41d,41l,41r、操作ワイヤ43d,43l、43r等も設けられている。
中立位置の状態では、プーリ28と押圧板41uとは駆動力伝達停止状態であるが、ジョイスティック22が傾倒操作されると、操作ワイヤ43uを牽引して、押圧板41uを回動位置の回りで回動させて駆動力伝達停止状態から駆動力伝達状態に切り替わる。
また、本変形例においてもプーリ28は、間欠駆動信号が供給されるモータ27により間欠回転する。その他の構成は、第1の実施形態と同様の構成である。
次に本変形例の作用を説明する。
図5において、操作者が湾曲部12を上方向に湾曲するためにジョイスティック22を矢印Duの方向に傾倒操作を行うと、操作ワイヤ押圧板41uが回動軸42の回りで回転し、押圧板41uが、プーリ28の外周面と押圧板41uとの間に配置されたワイヤ24uをプーリ28の外周面に押し付ける。
このため、プーリ28の外周面とワイヤ24uとの間に摩擦力が作用し、この摩擦力により、ワイヤ24uはプーリ28の回転方向に移動する。この移動に伴うワイヤ24uの牽引力により、湾曲部12は、上方向に湾曲する。
また、本変形例においても、プーリ28が間欠回転するため、第1の実施形態の場合と同様にプーリ28を定速度で回転させる場合よりも、アシスト力を増大できる効果を有する。なお、上方向以外の方向に湾曲させる場合も同様の効果を有する。
次に図6―図8を参照して、第1の実施形態の第2変形例を説明する。図6は、中立位置の状態における(図7におけるB−B′線の方向から)操作入力部21周辺の構成を示す上面図を示し、図7は図6の矢印Cで示す方向から操作入力部21周辺の構成を示す側面図を示す。また、図8は図7の状態においてジョイスティック22を傾倒操作した場合の側面図を示す。
図6及び図7に示すように本変形例においては、先端が湾曲部12に固定されたワイヤ24iの手元側端部は、第1の実施形態におけるCリング29iを用いることなく、ガイドローラを介して4方向の湾曲に対応して配置された4つのプーリ28iに巻回して固定されている。
また、第1の実施形態においては、4つのプーリ28iが共通の軸方向に配置していたが、本変形例においては4つのプーリ28iは、ジョイスティック22の下端に連結した十字形状の吊り枠23の端部の下方位置に、それぞれ個別に配置されている。
各プーリ28iはそれぞれ軸51の回りに回動自在に、かつジョイスティック22の軸に関して90°ずつ回転させた対称な位置に配置されている。操作者がジョイスティック22を傾倒操作することにより、吊り枠23の端部でプーリ28iを押圧してそのプーリ28iを軸51の下方側に移動可能にしている。
また、図7にも示すようにジョイスティック22の軸部の下方位置には、モータ27が配置されている。このモータ27の回転軸に取り付けたギア52は、4つの軸51の下方位置に回転自在に配置された各ギア53i(下記のように図7ではi=uの場合のみを図示)と噛合している。従って、図6に示すようにモータ27によりギア52が矢印で示す方向に回転すると、各ギア53iもそれぞれ矢印で示す方向に回転する。但し、本変形例においてもモータ27は間欠的に回転駆動する。
また、図7に示すようにギア53iとプーリ28iとの間には、駆動力伝達部としての円筒状(又は円柱形状)の摩擦部材54iが軸51の回りに回動自在に配置されている。駆動力伝達部としての摩擦部材54iは、閾値以上となる押圧力が(軸51の方向に)作用した場合には、ギア53iの回転駆動をプーリ28iに伝達する機能を持つ。図6又は図7に示す中立位置の状態においては、摩擦部材54iの上面とプーリ28iの底面とは小さな隙間で離間した、両者が係合しない状態となっている。
つまり、摩擦部材54iは、プーリ28iと閾値以上となる押圧力で押圧された状態にならないと、ギア53iの回転を(この摩擦部材54iを介して)プーリ28iに伝達しない駆動力伝達停止状態となる。
そして、操作者がジョイスティック22を傾倒操作し、吊り枠23の端部でプーリ28iを押圧して、プーリ28iを軸51の下方側に移動し、その際、閾値以上となる押圧力でプーリ28iを摩擦部材54i側に押圧する状態になると、ギア52iを回転する駆動力が摩擦部材54iを介してプーリ28iに伝達する駆動力伝達状態に切り替えることができるようにしている。
なお、図7、図8においては、i=uに関係する軸51、プーリ28u、ギア53u、摩擦部材54uを示し、i=d,j,rに対応する軸51、プーリ28i、ギア53i、摩擦部材54iの図示を省略している。
摩擦部材54iをプーリ28iの底面との間で摩擦力が作用する板状の摩擦板と、この摩擦板を弾性的に保持する皿バネ又はコイルバネにより構成しても良い。
その他の構成は、第1の実施形態とほぼ同様の構成である。次に本変形例の作用を説明する。
図6又は図7に示す中立位置の状態において、操作者が湾曲部12を上方向に湾曲させるためにジョイスティック22を図7における矢印Duの方向に傾倒操作すると、吊り枠23における矢印Du方向に延びる端部がプーリ28uの上端面を押圧して、プーリ28uを軸51の下方側に押圧移動させる。
このプーリ28uの押圧移動によりその底面が摩擦部材54uの上面を押圧する。押圧する押圧力が閾値以上になると、摩擦部材54uは圧縮されて、その上面がプーリ28uの底面に摺接し、両者の間の摩擦力によりギア53uの回転をプーリ28uに伝達する駆動力伝達状態となる。図8は、この状態に相当する。
従って、ワイヤ24uが巻回されたプーリ28uは、ギア53uと共に回転し、ワイヤ24uを牽引して、この牽引により湾曲部12を上方向に湾曲させる。
また、本実施形態においてもモータ27を間欠的に回転駆動する構成のため、プーリ28uと摩擦部材54uとの間に作用する摩擦力を(モータ27を一定速度で連続回転させた場合よりも)増大できる。従って、プーリ28uを介して湾曲部12を上方向に湾曲させる牽引の駆動力を増大でき、湾曲部12を安定して湾曲駆動できる。なお、湾曲部12を上方向に湾曲させる場合で説明したが、他の方向に湾曲させる場合の作用も殆ど同様となる。このように本変形例においても、簡単な構成により、湾曲部12を安定して湾曲駆動できる。
図9は、第1の実施形態における第3変形例における駆動力伝達部周辺部の構成を示す。本変形例は、以下に説明するように駆動力伝達部が駆動力伝達停止状態から駆動力伝達状態に切り替わる状態を検知又は判定し、駆動力伝達状態を検知又は判定した場合に連続駆動状態から間欠駆動状態に切り替えるように制御する。
本変形例は、例えば図3に示した駆動力伝達部を構成する各Cリング29iの内周面と、その内側に配置され、回転しているプーリ28の外周面との当接(摺動的な当接としての摺動当接、又は摺動接触又は摺接)を、例えば圧力により検知する圧力センサ57を設けている。なお、図9においては、i=dのCリング29iに圧力センサ57を設けた場合を示している。
この圧力センサ57は、例えば各Cリング29iの内周面に、各Cリング29iの内周面とほぼ面一となるようにセンサ面が配置され、センサ面で検知した圧力の検知信号をモータ制御部30に出力する。モータ制御部30は、この圧力センサ57の検知信号の絶対値の大きさを判定し、判定結果に応じて、モータ27を連続回転させる連続駆動信号又は間欠回転させる間欠駆動信号をモータ27に供給するように制御する。このため、図9において、モータ制御部30は、圧力センサ57の検知信号に応じてモータ27に対して連続駆動信号又は間欠間欠駆動信号としての連続/間欠駆動信号を出力(供給)することを示している。なお、本変形例においてはモータ制御部30は、内視鏡2の内部に設けられているが、モータ制御部30を内視鏡2の外部に設けても良い。
図9の構成においてより具体的に説明すると、駆動力伝達停止状態においては、Cリング29iの内周面とプーリ28の外周面とは殆ど接触しない又は両者の間に圧力が作用しない状態であるので、その場合の圧力センサ57の検知信号の絶対値の大きさは、0の圧力値付近に設定された閾値未満となる。そして圧力センサ57の検知信号の絶対値の大きさが閾値未満となる判定結果の場合には、モータ制御部30は、モータ27に連続駆動信号を供給する。
一方、ワイヤ24iが巻回された各Cリング29iがワイヤ24iの牽引によりその内周面が回転しているプーリ28の外周面と当接して摩擦係合して両者が駆動力伝達状態になると、圧力センサ57の検知信号は上記閾値以上となり、この場合にはモータ制御部30は、間欠駆動信号をモータ27に供給する。
本変形例によれば、駆動力伝達停止状態においてはモータ27及びプーリ28を連続的に回転駆動し、駆動力伝達状態になった場合にモータ27及びプーリ28を間欠的に回転駆動するようにしているので、省エネルギ化を実現できると共に、湾曲部12を実際に湾曲駆動する状態の場合には湾曲駆動を支援するのに十分なアシト力を発生し安定した湾曲駆動を達成できる。
なお、本変形例は、図3の構成に適用した場合で説明したが、図5や図6に示した他の変形例に適用しても良い。また、圧力センサ57を用いる場合に限定されるものでなく、例えばCリング29i等の駆動力伝達部がプーリ28に当接して駆動力伝達停止状態から駆動力伝達状態に切り替わる場合を検出するセンサを用いても良い。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態を説明する。図10は、本発明の第2の実施形態を備えた内視鏡装置1Dを示す。本実施形態の内視鏡装置1Dは、第1の実施形態の内視鏡装置1における制御装置3に、駆動部の駆動状態を検出する駆動状態検出部として、例えばモータ27に流れるモータ電流値を検出する電流値検出部61と、検出したモータ電流値が予め設定された閾値V1以下か否かを判定する判定部62と、この閾値V1(の情報)を記憶する記憶部63とを備えた制御装置3Dを採用している。
モータ制御部30は、判定部62による判定結果によりモータ27を間欠の回転駆動(間欠の駆動)と、定速の回転駆動(駆動)とを切り替える制御を行うようにしている。例えば、駆動状態検出部としての電流値検出部61で検出された駆動状態が駆動部としてのモータ27を連続的に駆動する駆動状態よりも、間欠的に駆動する駆動状態に設定する方が望ましい駆動状態であると判定部62により判定された場合には、モータ制御部30は、モータ27に(連続駆動駆動信号から)間欠駆動状態となるように間欠駆動信号を出力する。
このように、制御部としてのモータ制御部30は、駆動状態検出部としての電流値検出部61で検出された駆動状態の情報に基づき、検出された駆動状態を予め定められた(又は予め駆動状態として用意された)間欠駆動状態となるように駆動部としてのモータ27に間欠駆動信号を出力する。
上記閾値V1としては、モータ27と共に回転させているプーリ28にワイヤ24iの牽引によりCリング29iを所定の牽引力量以上で回転させることが必要な負荷状態(換言すると、湾曲部12を湾曲させる湾曲角度(湾曲量)が所定の湾曲角度より大きいような負荷状態)に相当するか否かを判定するための基準のモータ電流値が設定される。
従って、Cリング29iを所定の牽引力量以上で回転させることが必要な負荷状態、つまり駆動力伝達停止状態はもとより、小さな湾曲角度程度で湾曲部12を湾曲させるような駆動力伝達状態に対応するモータ電流値においても、その場合に検出されるモータ電流値は閾値V1以下となる。
一方、Cリング29iを大きな牽引力量で回転させることが必要となる負荷状態(つまり、湾曲部12を所定の湾曲角度以上に湾曲させる負荷状態)でのモータ電流値の場合には、検出されるモータ電流値は閾値V1を超える値となる。
そして、判定部62は、検出されるモータ電流値が閾値V1を超える値と判定した場合には、モータ制御部30に対してモータ27を間欠の回転駆動させるように指令を送る。
間欠の回転駆動により、定速回転の場合よりもアシスト力を増大して、Cリング29iを確実に回転駆動することができるようにする。その他の構成は第1の実施形態と同様の構成であり、同一の構成要素には同じ符号を付け、その説明を省略する。
なお、図10に示す内視鏡2の外部の制御装置3Dを、2点鎖線で示すように内視鏡2の内部に設ける構成にしても良い。或いは、内視鏡2の内部に制御装置3Dの一部、例えばモータ制御部30と、電流値検出部61、記憶部63を設けるようにしても良い。また、モータ制御部30が、電流値検出部61、又は電流値検出部61及び判定部62を含む構成にしても良い。
図11は、本実施形態によるモータ電流値の判定結果に応じたモータ制御を行う処理手順の一例を示す。
電流値検出部61がモータ電流値のモニタを開始すると、定速回転しているモータ27のモータ電流値を検出する。そして、ステップS1に示すように判定部62は記憶部63に予め記憶(格納)されている閾値V1の情報を読み出し、電流値検出部61が検出したモータ電流値が閾値V1以下か否かの判定を行う。
ステップS1の判定処理において、モータ電流値が閾値V1以下の判定結果の場合には、ステップS1の判定処理を繰り返し行う。
一方、モータ電流値が閾値V1以下でない判定結果の場合には、ステップS2において判定部62は、判定結果によりモータ制御部30に対して間欠動作の指令を送る。
ステップS3に示すようにこの間欠動作を指令を受けて、モータ制御部30はモータ27に間欠駆動信号を送り、モータ27を間欠回転動作させる。
次のステップS4において判定部62は、ステップS1の場合と同様にモータ電流値が閾値以下か否かの判定を行う。
ステップS4の判定処理において、モータ電流値が閾値V1以下でない判定結果の場合には、ステップS5の処理を行った後、ステップS4の処理に戻る。ステップS5において、(ステップS3の動作、つまり)モータ27は継続して間欠回転動作を行う。
ステップS4の判定処理において、モータ電流値が閾値V1以下となる判定結果の場合には、判定部62はモータ制御部30に対して間欠動作を停止し、定速回転動作させる(つまり連続回転駆動の)指令を送る。その後、ステップS6において、モータ制御部30は、間欠駆動信号を止め、連続駆動信号をモータ27に供給する。そして、モータ27は間欠回転動作を止め、定速回転動作(連続回転動作)を行う。
本実施形態においては湾曲部12を大きな牽引力量で湾曲させることが必要な負荷状態か否かを閾値V1を用いて判定し、閾値V1を超える状態になった場合には、間欠動作させるようにモ−タ27の回転動作を制御することにより、大きなアシスト力が必要となる駆動力伝達状態の場合に、そのアシスト力を増大できるようにしている。
そのため、アシスト力を増大することが不必要な状態においては間欠動作させないで定速回転させることにより、省エネルギ化を実現できる。その他、第1の実施形態と同様の効果を有する。
なお、判定部62は、湾曲部12を湾曲させるのに必要な負荷状態の判定結果のみにより、間欠動作させるか否かの判定を行う場合の他に、例えば所定期間(所定時間)、湾曲状態が維持されている場合のように所定の条件又は予め設定された条件を満たす場合に、間欠動作の指令をモータ制御部30に送るようにしても良い。
図12は第1変形例の場合のモータ制御の処理手順の一例を示す。本変形例では、例えば上記閾値V1と共に、この閾値V1よりも小さなモータ電流値に対応する第2の閾値V2 と所定時間T1の情報が記憶部63に格納されている。第2の閾値V2は、例えば駆動力伝達状態と駆動力伝達停止状態とを判定するモータ電流値に設定されている。そして、本変形例においては、検出されたモータ電流値が閾値V1以下の場合、判定部62はさらに第2の閾値V2以上であるか否かを判定し、第2の閾値V2以上の状態で所定時間T1以上モータ電流値が継続している条件を満たすか否かを判定する。この条件を満たす場合には、判定部62は間欠動作の指令をモータ制御部30に送る。
図12の処理手順は、図11におけるステップS1とS4とにおけるモータ電流値が閾値V1以下の判定結果の場合に対する処理が一部異なり、その他は図11に示す処理と同じである。
図12におけるステップS1においてモータ電流値が閾値V1以下の判定結果の場合には、ステップS11において判定部62はモータ電流値が第2の閾値V2以上であるか否かを判定する。
モータ電流値が第2の閾値V2以上でない場合には、ステップS1の処理に戻り、モータ電流値が第2の閾値V2以上の場合には、ステップS12において、判定部62はモータ電流値が第2の閾値V2以上となる時間が所定時間T1以上継続しているか否かを判定する。
第2の閾値V2以上となる時間が所定時間T1以上継続していない判定結果の場合には、ステップS1の処理に戻り、逆に所定時間T1以上継続している判定結果の場合には、ステップS2の処理に移る。
また、ステップS4の判定処理により、モータ電流値が閾値V1以下の判定結果の場合には、ステップS13において判定部62はモータ電流値が第2の閾値V2以上であるか否かを判定する。
モータ電流値が第2の閾値V2以上でない場合には、ステップS6の処理に移り、モータ電流値が第2の閾値V2以上の場合には、ステップS14において、判定部62はモータ電流値が第2の閾値V2以上となる時間が所定時間T1以上継続しているか否かを判定する。
第2の閾値V2以上となる時間が所定時間T1以上継続していない判定結果の場合には、ステップS6の処理に移り、逆に所定時間T1以上継続している判定結果の場合には、ステップS5の処理に移る。
このような制御を行うことにより、例えば操作者が大きな湾曲操作程ではないが、小さな湾曲操作を継続するために指でジョイスティック22を傾倒操作を継続して行っているような場合、間欠駆動に切り替える。これにより、操作者が指で傾倒操作を継続して行っている状態に対して、その場合のアシスト力を増大することにより、指で傾倒操作を持続する場合の負担を軽減でき、操作性を向上できる。
図12で説明した条件の場合に限定されるものでなく、その条件を適宜に変更設定して同様に間欠動作を指令又は間欠動作を行わせるようにしても良い。例えば、間欠動作精度を向上させるためにモーター若しくはプーリに設けたエンコーダ等といった回転状態検出手段により回転角度を読み取り、回転速度を算出し、算出した回転速度の情報に基づき制御部が間欠動作を行わせるための回転速度に関する間欠動作指令値に、算出した回転速度が近づくようにフィードバック制御を行うといったように、モーターの駆動状態が予め決められた間欠駆動状態となるように制御部が駆動部に対して間欠駆動信号を出力し、間欠動作の精度を向上させるようにしても良い。
例えば、モータ電流値の変化量が設定範囲以下かつ、一定値以上の状態で所定時間T1以上継続する場合、操作部8(内のプーリ28等)の回転量が一定の変化量以内で所定時間T1以上継続する場合、操作部8の回転量が設定範囲内以下かつ、一定値以上の状態で所定時間T1以上継続する場合等の場合に、間欠動作を指令しても良い。
また、判定部62による判定する基準は、モータ電流値の他に、Cリング29iの回転量、ワイヤ24iの移動量、操作部8の回転量、湾曲部12の湾曲状態(例えば歪みセンサによる検出量に対する閾値、ファイバによる検出量に対する閾値)、ワイヤ24iの張力などを利用しても良い。
なお、図12の場合を含む上記の説明においては、モータ電流値が閾値V1以下の場合においても予め設定された条件又は所定の条件を満たす場合には定速回転動作(通常の連続回転動作)から間欠動作に切り替えるようにする説明を行ったが、予め設定された条件を満たす場合に間欠動作から定速回転動作(連続回転動作)に切り替えるようにしても良い。
また、操作者が間欠動作から連続回転動作、又はその逆の連続回転動作から間欠動作に切り替える指示をモータ制御部30に送る切替スイッチ等の切替部を設け、操作者が使い易いように選択できるようにしても良い。
図13は第2の実施形態の第2変形例における記憶部63に記憶されている間欠動作させる場合の情報を示す。本変形例においては、記憶部63に湾曲部12の湾曲角度(湾曲量)に対応してモータ27を間欠動作させる場合の間欠周期の情報をテーブルデータとして記憶(格納)している。なお、湾曲角度の代わりに、湾曲角度に対応したジョイスティック22の傾倒角度(傾倒量)の情報でも良い。
本変形例においては、湾曲角度が大きくなるにつれて間欠周期を小さく(短く)するような情報を記憶部63に格納している。例えば、湾曲角度が0°の場合には、間欠周期は50ms、湾曲角度が30°の場合には、間欠周期は40ms、湾曲角度が60°の場合には、間欠周期は30ms、湾曲角度が90°の場合には、間欠周期は20ms、湾曲角度が120°の場合には、間欠周期は10ms、…のような情報を記憶部63に格納している。そして、モータ制御部30は、この情報に従って、モータ27を駆動制御する。
図14は本変形例において、中立位置の状態から一定の速度で傾倒操作を行った場合における湾曲部12の湾曲角度の値(横軸)に対するプーリ回転速度とアシスト力(縦軸)の設定例の様子を示す。なお、図14におけるWaが小さな湾曲角度の場合の間欠周期に対応し、Wbが大きな湾曲角度の場合での間欠周期に対応するものとなる。
本変形例によれば、湾曲角度が大きくなる(換言するとジョイスティック22の傾倒角度が大きくなる)につれて、間欠周期を小さくしている。従って、湾曲角度を大きくするためのジョイスティック22による傾倒操作する操作力量の増大につれてアシスト力の応答性を向上し、操作者の傾倒操作に対する操作力量を有効にアシストすることができる。
図13又は図14において、間欠周期の変化と共に、さらに静止摩擦状態に相当する時間(期間)Tsと動摩擦状態に相当する時間(期間)Tmとのデューティ(割合)Ts/Tmを、変化させるようにしても良い。ここで、時間TsとTmは、図14に示すように(静止ないしは静止に近い摩擦係数が作用する)静止摩擦状態として機能する時間と、動摩擦係数として作用する動摩擦状態として機能する時間とを表している。
また、デューティTs/Tmを変化させる場合、例えば、図15に示すように湾曲角度を大きくするにつれて間欠周期を小さくすると共に、デューティTs/Tmを大きくするようにすると良い。換言すると、制御部としてのモータ制御部30は、湾曲部12の湾曲量が大きい程、間欠周期を短くするように制御すると共に、駆動力を連続的に供給した場合に作用する動摩擦係数が作用する期間に対する動摩擦係数よりも大きくなる静止ないしは静止に近い摩擦係数が作用する期間の割合を大きくするように制御する。
このようにすると、湾曲角度を大きくした場合の応答性を向上できると共に、アシスト力も増大でき、操作者に対する操作性を向上できる。なお、図15に示す特性を適宜に変更設定できるようにしても良い。
また、上記時間TsとTmの代わりに(モータ27又はプーリ28の)回転停止の時間Ts′と、回転の時間Tm′のデューティ(割合)を間欠周期の変化と共に、変更するようにしても良い。
なお、図10は、図1の第1の実施形態に対応した第2の実施形態であるが、第1の実施形態の第1変形例(図5)や、第2変形例(図6)に適用して第2の実施形態の変形例を構成しても良い。また、このように上述した変形例を含む実施形態を部分的に組み合わせて構成される実施形態又は変形例も本発明に属する。
なお、上述した(変形例の場合を含む)実施形態においては、内視鏡に対する適用例について説明したが、内視鏡のみに限定されるものでない。本発明は、内視鏡の他に、例えば、内視鏡におけるチャンネルの出口付近に設けた処置具を突出させる方向をワイヤの牽引を利用してガイドする起上台機構や、湾曲部を備えた処置具や、湾曲部を備えた縫合・吻合器や、内視鏡を挿通して挿入の補助する湾曲部を備えたガイドチューブ等の医療機器に適用することもできる。
1…内視鏡装置、2…内視鏡、3…制御装置、7…挿入部、8…操作部、12…湾曲部、21…操作入力部、21a…状態切替部、22…ジョイスティック、23…吊り枠、24…ワイヤ、25、26…ガイドローラ、27…モータ、28…プーリ、29…Cリング、30…モータ制御部、30a…間欠駆動信号発生部、31…切り欠き、41…押圧板、44…バネ、51…軸、52…ギア、54…摩擦部材、57…圧力センサ、61…電流値検出部、62…判定部、63…記憶部

Claims (8)

  1. 湾曲可能な湾曲部と、
    前記湾曲部を牽引して湾曲させる牽引部と、
    前記牽引部に対して前記湾曲部を湾曲駆動させる駆動力を発生する駆動部と、
    前記湾曲部を湾曲操作する操作入力を行う操作入力部と、
    前記駆動部と前記牽引部との間に設けられ、摩擦係合させて前記駆動力を前記牽引部へ伝達させる駆動力伝達状態と、前記摩擦係合を解除して前記駆動力を前記牽引部へ伝達させない駆動力伝達停止状態とに切り替え動作可能な駆動力伝達部と、
    前記操作入力部への操作入力に従い、前記駆動力伝達部を前記駆動力伝達停止状態から前記駆動力伝達状態へ切り替える状態切替部と、
    少なくとも駆動力伝達状態において、前記駆動力を間欠的に発生する間欠駆動信号を前記駆動部へ出力し、前記駆動力伝達部の摩擦状態を間欠的に変化させ、前記駆動力伝達部が前記駆動力伝達状態となった場合に前記間欠駆動信号を前記駆動部に出力し、前記駆動力伝達部が前記駆動力伝達停止状態となった場合に前記間欠駆動信号を停止して前記駆動部を連続的に駆動する連続駆動信号を前記駆動部に出力する制御部と、
    を有することを特徴とする内視鏡。
  2. 前記制御部は、前記湾曲部の湾曲量に応じて前記間欠駆動信号における前記駆動力を発生する期間及び前記駆動力を発生しない期間の情報を格納した記憶部を有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記制御部は、前記湾曲部の湾曲量に応じて前記間欠駆動信号における前記駆動力を発生する期間及び前記駆動力を発生しない期間の周期を変更することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  4. 前記制御部は、前記湾曲部の湾曲量が大きい程、前記周期を短くするように制御することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。
  5. 前記制御部は、前記駆動力を間欠的に発生する前記間欠駆動信号と、前記駆動力を連続的に発生する前記連続駆動信号と、を前記駆動部へ切り替えて出力可能とすることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  6. 前記制御部は、前記間欠駆動信号を出力している状態において、予め設定された条件を満たす場合に、前記連続駆動信号を出力するように切り替えることを特徴とする請求項5に記載の内視鏡。
  7. 前記制御部は、前記連続駆動信号を出力している状態において、予め設定された条件を満たす場合に、前記間欠駆動信号を出力するように切り替えることを特徴とする請求項5に記載の内視鏡。
  8. 前記制御部は、前記湾曲部の湾曲量が大きい程、前記周期を短くするように制御すると共に、前記駆動力を連続的に供給した場合に作用する動摩擦係数が作用する期間に対する該動摩擦係数よりも大きくなる静止ないしは静止に近い摩擦係数が作用する期間の割合を大きくすることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。
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