JP5947920B2 - 昇降デバイス用円柱部材 - Google Patents

Description

本発明は、昇降デバイス用円柱部材に関し、より詳細には、昇降デバイスを移動させる駆動デバイスの組付けに設けられる円柱部材に関する。

昇降機又は駐車機器等の従来の昇降デバイスは、駆動組立体によって引かれて上下に移動する。駆動組立体は、ドライバ及びケーブルを有する。ケーブルは、昇降デバイス及びドライバに接続される。ケーブルは、破断しやすく、使用には安全ではない。

したがって、出願人は、円柱部材を有する昇降デバイスを発明している。円柱部材は、本体、通路及び開口を有する。本体は、前面、上面及び底面を有する。通路は、本体を通して形成され、本体の底面から本体の上面まで延在する。通路は、内面を有する。開口は、本体の前面に形成され、通路と連通する。開口の幅は、通路の直径に等しい。めねじ部は、通路の内面上に形成される。駆動デバイスは、円柱部材に接続される。駆動デバイスは、外殻及び回転部材を有する。外殻は、円柱部材に接続される。回転部材は、外殻上に組み付けられ、円柱部材のめねじ部と係合する。

動作中、回転部材は力の水平成分を生成し、開口の幅が通路の直径に等しいため、外殻は、円柱部材から容易に外れることがある。したがって、複数の摺動要素を外殻上に更に組み付け、円柱部材の本体を保持して外殻が本体から外れるのを防止する。円柱部材は、摺動部材を用いないと外殻を保持できない。

これらの欠点を克服するために、本発明は、上述の問題を軽減する又はなくす昇降デバイス用円柱部材を提供する。

本発明の主な目的は、駆動デバイスの回転部材を容易に保持できる昇降デバイス用円柱部材を提供することである。

昇降デバイス用円柱部材は、本体、通路、開口及びめねじ部を有する。本体は、前面、背面、上面、底面及び２つの側面を有する。背面は、前面の反対側にある。底面は、上面の反対側にある。通路は、本体を通して形成され、本体の上面及び底面に接続され、内面を有する。開口は、本体の前面に形成され、通路と連通する。開口の幅は、通路の直径より短い。めねじ部は、通路の内面上に形成される。

駆動デバイスは、円柱部材上に組み付けられ、駆動デバイスの回転部材は、通路に位置し、通路のめねじ部と係合する。回転部材を回転させて、通路に沿って上下に移動させる。このようにして、駆動デバイスは、円柱部材に沿って上下に移動する。回転部材は、通路のめねじ部と噛合し、通路の直径は、開口の幅よりも長い。回転部材の直径は、開口の幅よりも長い。したがって、回転部材は、開口を介して通路から外れることがなく、回転部材は、通路にしっかりと位置して駆動デバイスが円柱部材から外れるのを防止し、回転部材が生成する力の水平成分を低減する。円柱部材は、摺動要素を全く用いずに回転部材を容易に保持し、円柱部材と回転部材との組合せは安全である。

本発明の他の目的、利点及び新規の特徴は、添付の図面と併せると、以下の詳細な説明からより明らかとなるであろう。

本発明による昇降デバイス用円柱部材の斜視図である。 図１の円柱部材の正面図である。 図２の線３−３に沿った円柱部材の拡大断面上面図である。 外部構造体と組み合わせた図１の円柱部材の斜視図である。 図４の円柱部材の実用可能な拡大分解斜視図である。 図４の円柱部材の実用可能な拡大斜視図である。 駆動デバイスと組み合わせた図４の円柱部材の拡大斜視図である。 回転部材と組み合わせた図１の円柱部材の部分断面上面図である。

図１から図３を参照する。本発明による昇降デバイス用円柱部材は、本体１０、通路１１、開口１２及びめねじ部１３を備える。本体１０は、前面、背面、上面、底面及び２つの側面を有する。背面は、前面の反対側にある。底面は、上面の反対側にある。通路１１は、本体１０を通して形成され、本体１０の上面及び底面に接続され、内面を有する。開口１２は、本体１０の前面に形成され、通路１１と連通する。開口１２の幅Ｗは、通路１１の直径Ｄよりも短い。めねじ部１３は、通路１１の内面上に形成される。

更に、本体は、２つの溝１４、複数の貫通孔１５及び複数の切欠き１６を有する。溝１４は、本体１０の側面にそれぞれ形成される。貫通孔１５は、本体１０の上面及び底面にそれぞれ形成される。切欠き１６は、本体１０の背面に形成され、溝１４とそれぞれ連通する。
図１から図３を参照する。本体１０は、複数の第１の接続穴１７及び複数の第２の接続穴１８を有する。第１の接続穴１７は、本体１０の上面に形成される。第２の接続穴１８は、本体１０の底面に形成される。

図４から図６を参照する。複数の円柱部材は、円柱組立体を形成するように複数の接続器３０及び複数の第１のボルト３１によって接続される。複数の円柱部材には、第１の円柱部材、第２の円柱部材（及び以下同様）を含む。
接続器３０は、第１の円柱部材の上面の第１の接続穴１７にそれぞれ挿入され、接続器３０は、第１の円柱部材の上面から突出する。第２の円柱部材は、第１の円柱部材上に更に組み付けられる。第１の円柱部材上に組み付けた接続器３０は、第２の円柱部材の第２の接続穴１８にそれぞれ挿入される。第１の円柱部材の上面の貫通孔１５は、第１のボルト３１が挿入される第２の円柱部材の底面の貫通孔１５とそれぞれ連通する。

図４から図６を参照する。第１の円柱部材及び第２の円柱部材は、円柱組立体の強度を高める鉄鋼構造体又は鉄筋コンクリート構造体等の外部構造体２０と組み合わせられる。第１の円柱部材及び第２の円柱部材の背面は、外部構造体２０に接続される。複数の第２のボルト３２は、第１の円柱部材の切欠き１６及び第２の円柱部材の切欠き１６に通してそれぞれ挿入され、複数の第２のボルト３２を外部構造体２０に更に螺入して第１の円柱部材及び第２の円柱部材を外部構造体２０上に固定する。

図７及び図８を参照する。駆動デバイス４０は、円柱部材上に組み付けられる。駆動デバイス４０は、座４１、モータ、駆動歯車４２、複数の装填枠４３及び回転部材４４を有する。座４１は、円柱部材の本体１０上に移動可能に組み付けられる。モータは、座４１に組み付けられる。駆動歯車４２は、モータの主軸に接続され、座４１の外側に位置する。装填枠４３は、座４１上に組み付けられる。
回転部材４４は、従動歯車４５を有し、円柱部材の通路１１に組み付けられる。回転部材４４は、回転部材４４の従動歯車４５を介して駆動歯車４２に接続される。回転部材４４をモータにより回転させて、通路１１に沿って上下に移動させる。回転部材４４は、円柱部材のめねじ部１３と係合する。回転部材４４の直径は、通路１１の直径Ｄに等しい。したがって、開口１２の幅Ｗは、回転部材４４の直径よりも短いため、回転部材４４は、円柱部材の開口１２を介して円柱部材の通路１１から外れることがない。

したがって、開口１２の幅は、回転部材４４が開口１２を介して通路１１から外れるのを防止するように回転部材４４の直径よりも短い。このようにして、回転部材４４は、通路１１にしっかりと位置して駆動デバイス４０が円柱部材から外れるのを防止し、回転部材４４が生成する力の水平成分を低減する。円柱部材は、摺動要素を全く用いずに回転部材４４を容易に保持し、円柱部材と回転部材４４との組合せは安全である。更に、複数の円柱部材は、複数の接続器３０及び複数の第１のボルト３１により容易に接続され、複数の円柱部材間の位置合わせの正確さが改良される。

本発明の多数の特性及び利点を本発明の構造及び機能の詳細と共に上記の説明で示してきたが、本開示は、例示的なものにすぎず、特に部品の形状、大きさ及び配置に関して、添付の特許請求の範囲で表される用語の広範な一般的意味が示す最大の程度まで本発明の原理内で細部の変更を行うことができる。

１０ 本体
１１ 通路
１２ 開口
１３ めねじ部
１４ 溝
１５ 貫通孔
１６ 切欠き
１７ 第１の接続穴
１８ 第２の接続穴

Claims (2)

1. 昇降デバイス用円柱部材であって、
   前面、前記前面の反対側にある背面、上面、前記上面の反対側にある底面、及び互いの反対側にある２つの側面、前記側面にそれぞれ形成された２つの溝、前記上面及び前記底面にそれぞれ形成され、前記溝と連通した２つの貫通孔、前記上面に形成された複数の第１の接続穴、及び前記本体の前記底面に形成された複数の第２の接続穴、を有する本体と、
   前記本体を通して形成され、前記本体の前記上面及び前記底面に接続され、内面を有する通路と、
   前記本体の前記前面に形成され、前記通路と連通する開口であって、前記開口の幅は、前記通路の直径よりも短い、開口と、
   前記通路の前記内面上に形成されるめねじ部と、を備える、
   昇降デバイス用円柱部材。
2. 前記本体は、前記本体の前記背面に形成され、前記溝とそれぞれ連通する複数の切欠きを有することを特徴とする、請求項１に記載の昇降デバイス用円柱部材。

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