JP5947692B2

JP5947692B2 - 手指消毒装置

Info

Publication number: JP5947692B2
Application number: JP2012211067A
Authority: JP
Inventors: 幸広釜瀬; 文男早矢仕
Original assignee: IHI Shibaura Machinery Corp
Current assignee: IHI Shibaura Machinery Corp
Priority date: 2012-09-25
Filing date: 2012-09-25
Publication date: 2016-07-06
Anticipated expiration: 2032-09-25
Also published as: JP2014064662A

Description

本発明は、オゾン水を用いて手指の消毒を行う手指消毒装置の技術に関する。

従来、オゾンの殺菌効果を利用して対象物の消毒を行う技術は種々知られている。また、前記オゾンの殺菌効果を利用して対象物の消毒を行う技術として、オゾン水を用いて手指の消毒を行う消毒装置が公知となっている（特許文献１参照）。前記手指消毒装置は、オゾン水生成部と、消毒部と、を具備し、消毒部に手指を配置して、当該消毒部においてオゾン水生成部によって生成されたオゾン水で手指の消毒を行うように構成される。

特開平６−２３３８０５号公報

しかしながら、前記手指消毒装置では、これに用いられるオゾン水からオゾンが揮散する場合がある。そして、前記手指消毒装置では、消毒部の外側から消毒部に手指を配置する構造であるため、消毒部において手指の消毒に用いられたオゾン水から揮散したオゾンが、消毒部外に流出する場合がある。

本発明は、以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、消毒部において揮散したオゾン水中のオゾンが、消毒部外に流出することを防止することができる手指消毒装置を提供することを課題とする。

本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。

請求項１においては、オゾン水を用いて手指の消毒を行う手指消毒装置であって、前記オゾン水を生成するように構成されるオゾン水生成部と、前記オゾン水生成部によって生成された前記オゾン水によって前記手指の消毒を行うように構成される消毒部と、前記消毒部において揮散した前記オゾン水中のオゾンを分解する処理を行って、排気するように構成されるオゾン処理部とを具備し、前記消毒部は、消毒槽と、オゾン水供給管とを備え、前記消毒槽は、上方が開口した箱状に構成され、前記消毒槽内にオゾン水供給管を介してオゾン水が供給され、オゾン水が消毒槽の内部の空間に溜められて消毒室を構成し、前記消毒槽の周囲の外側壁に沿って、オゾンを吸引するダクトを配置し、前記消毒槽内のオゾン水が溜められた部分よりも上方の空間と、前記ダクトとを連通させ、前記消毒槽の上方の開口から、前記オゾン水内に手指を挿入し浸漬させて、手指の消毒を行うように構成したものである。

請求項２においては、前記オゾン処理部は、排気ファンと、オゾン分解触媒と、を備え、前記消毒部において揮散した前記オゾン水中のオゾンを、前記排気ファンによって前記消毒部外に吸引し、前記オゾン分解触媒によって分解する処理を行って排気するように構成されるものである。

本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。

即ち、本発明によれば、消毒部において揮散したオゾン水中のオゾンが、消毒部外に流出することを防止することができる。

本発明の実施形態に係る手指消毒装置を示したブロック図。同じく手指消毒装置を示した部分拡大斜視図。同じく手指消毒装置を示したブロック図。同じく手指消毒装置を示した部分拡大斜視図。

次に、本発明の第一実施形態に係る手指消毒装置１について、図１から図３を用いて説明する。

手指消毒装置１は、オゾン水を用いて手指の消毒を行うものである。手指消毒装置１は、図１または図２に示すように、オゾン水生成部２と、消毒部３と、廃水槽４と、オゾン処理部５と、を具備する。

手指消毒装置１のオゾン水生成部２は、オゾン水を生成するように構成される。オゾン水生成部２は、例えば、タンクに溜められる原料水（水）に、オゾンガス発生装置において発生されたオゾンガスを溶解して、オゾン水を生成するように構成される。ここで、オゾン水とは、水にオゾン（Ｏ３）が溶解されてなるものである。オゾン水生成部２は、配管を介して消毒部３に接続され、前記生成したオゾン水を消毒部３に供給するように構成される。

手指消毒装置１の消毒部３は、オゾン水生成部２によって生成されてオゾン水生成部２から供給されたオゾン水によって手指の消毒を行うように構成される。消毒部３は、箱体３１と、消毒室３２と、一対の挿入孔３３・３３と、オゾン水供給管３４と、を備えて構成される。

手指消毒装置１の消毒部３の箱体３１は、内部が中空状の箱状に構成される。

手指消毒装置１の消毒部３の消毒室３２は、箱体３１の内部の空間（箱体３１の中空状の空間）で構成される。消毒部３の消毒室３２は、消毒部３において手指の消毒を行うときに手指が配置されて、消毒部３におけるオゾン水による手指の消毒を行う領域として構成される。

手指消毒装置１の消毒部３の挿入孔３３は、箱体３１の側壁に箱体３１外から消毒室３２内に貫通するように形成される。消毒部３の挿入孔３３は、箱体３１外から消毒室３２内に手指を挿入可能に構成される。

手指消毒装置１の消毒部３のオゾン水供給管３４は、配管を介してオゾン水生成部２に接続される。消毒部３のオゾン水供給管３４は、その供給口３５が消毒室３２内に配置され、オゾン水生成部２によって生成されたオゾン水を、供給口３５を介して消毒室３２内に供給するように構成される。消毒部３のオゾン水供給管３４は、その供給口３５が挿入孔３３よりも上方（消毒室３２の天板側）に配置される。

そして、手指消毒装置１は、消毒部３の挿入孔３３から挿入するようにして手指を消毒室３２内に配置し、オゾン水供給管３４の供給口３５から供給されるオゾン水を上方から当該消毒部３の消毒室３２内の手指に掛けるようにして、手指の消毒を行うように構成される。

手指消毒装置１の廃水槽４は、排水管４１を介して消毒部３（消毒部３の消毒室３２）に接続される。廃水槽４は、消毒室３２に供給されて手指の消毒処理に使用された廃水（オゾン水）が、排水管４１を介して流入するように構成される。

手指消毒装置１のオゾン処理部５は、消毒部３（消毒部３の消毒室３２）において揮散したオゾン水中のオゾンを分解する（酸素に戻す）処理を行って排気するように構成される。このため、オゾン処理部５を備える手指消毒装置１では、消毒部３において揮散したオゾン水中のオゾンが、消毒部３外に流出することを防止することができる。

手指消毒装置１のオゾン処理部５は、排気ファン５１と、オゾン分解触媒５２と、排気管５３と、を備えて構成される。オゾン処理部５は、消毒部３（消毒部３の消毒室３２）に連通するように接続される。オゾン処理部５の排気管５３は、消毒部３（消毒部３の消毒室３２）に接続される。オゾン処理部５の排気ファン５１とオゾン分解触媒５２とは、排気管５３を介して消毒部３（消毒部３の消毒室３２）に接続される。

そして、手指消毒装置１のオゾン処理部５は、消毒部３（消毒部３の消毒室３２）において揮散したオゾン水中のオゾンを、その排気ファン５１によって排気管５３を介して消毒部３（消毒部３の消毒室３２）外に吸引し、オゾン分解触媒５２によって分解する処理を行って排気するように構成される。このようにオゾン処理部５が排気ファン５１とオゾン分解触媒５２とを備えて構成されることにより、手指消毒装置１では、消毒部３において揮散したオゾン水中のオゾンが消毒部３外に流出することを防止するものを、簡易に実現することができる。

また、手指消毒装置１の消毒部３の消毒室３２は、箱体３１の内部の空間で構成されることにより、消毒室３２の周囲（四方）が壁（箱体３１の壁）で囲まれるように構成される。このように、周囲が壁で囲まれるように構成される消毒室３２を備える消毒部３を、具備する手指消毒装置１によれば、消毒部３の消毒室３２において揮散したオゾン水中のオゾンが、（前記オゾン処理部５で処理されるものを除いて、）消毒室３２から流出することを抑制することができる。

手指消毒装置１の消毒部３の挿入孔３３は、片手分の手指を挿入可能な大きさ（例えば、直径が略１０ｃｍ程度の大きさ）に形成される。このように手指消毒装置１の消毒部３の挿入孔３３が構成されることにより、消毒部３の消毒室３２において揮散したオゾン水中のオゾンが、（前記オゾン処理部５で処理されるものを除いて、）消毒部３の消毒室３２から挿入孔３３を介して流出することをより確実に抑制することができる。

手指消毒装置１では、オゾン水生成部２がアルカリオゾン水（例えば、ｐＨ９、半減期：２分のオゾン水）を生成して消毒部３に供給するように構成することもできる。このように構成することにより、手指消毒装置１では、消毒部３におけるオゾン水（アルカリオゾン水）による手指の消毒（殺菌）効果を向上させることができる。

また、手指消毒装置１は、図３に示すように、予備洗浄液供給部６を備えて構成することもできる。手指消毒装置１の予備洗浄液供給部６は、配管を介して消毒部３に接続され、アルカリ洗剤・石鹸等の手指の予備洗浄に用いられる予備洗浄液を、配管を介して消毒部３（消毒室３２）に供給するように構成される。このように構成される手指消毒装置１は、消毒部３（消毒室３２）において、まず、予備洗浄液供給部６から供給される予備洗浄液によって手指の予備洗浄を行い、次いで、オゾン水生成部２から供給されるオゾン水によって手指の消毒を行うように構成される。このように構成することにより、手指消毒装置１では、消毒部３（消毒室３２）における手指の消毒をより確実に行うことができる。

次に、本発明の第二実施形態に係る手指消毒装置１について、図１または図４を用いて説明する。なお、第二実施形態に手指消毒装置１の説明は、第一実施形態に係る手指消毒装置１と同様の構成の部分については適宜省略し、第一実施形態に係る手指消毒装置１の構成と異なる部分を中心に説明する。

手指消毒装置１は、図１または図４に示すように、オゾン水生成部２と、消毒部３と、廃水槽４と、オゾン処理部５と、を備える。

手指消毒装置１の消毒部３は、消毒槽３６と、消毒室３２と、オゾン水供給管３４と、を備えて構成される。

手指消毒装置１の消毒部３の消毒槽３６は、上方が開口する箱状に構成される。消毒部３の消毒槽３６は、オゾン水供給管３４を介して供給されるオゾン水を内部（消毒室３２）に溜めることができるように構成される。

手指消毒装置１の消毒部３の消毒室３２は、消毒槽３６の内部の空間で構成される。

手指消毒装置１の消毒部３のオゾン水供給管３４は、その供給口３５が消毒室３２の底部に位置するように構成される。

そして、手指消毒装置１は、消毒部３のオゾン水供給管３４の供給口３５からオゾン水を供給して消毒室３２内にオゾン水を溜めた状態で消毒槽３６の上方の開口から手指を消毒室３２内に配置して、手指の消毒を行うように構成される。

手指消毒装置１のオゾン処理部５は、排気ファン５１と、オゾン分解触媒５２と、排気管５３と、ダクト５４と、を備えて構成される。オゾン処理部５のダクト５４は、消毒部３における消毒室３２の側壁の外側に沿って配置される。オゾン処理部５のダクト５４は、その内部と、消毒部３の消毒室３２におけるオゾン水が溜められる部分よりも上方の部分と、が連通するように構成される。オゾン処理部５の排気管５３とオゾン分解触媒５２とは、ダクト５４に接続される。オゾン処理部５の排気ファン５１は、ダクト５４および排気管５３を介して消毒部３（消毒部３の消毒室３２）に接続される。

そして、手指消毒装置１のオゾン処理部５は、消毒部３（消毒部３の消毒室３２）において揮散したオゾン水中のオゾンを、その排気ファン５１によってダクト５４および排気管５３を介して消毒部３（消毒部３の消毒室３２）の外に吸引し、オゾン分解触媒５２によって分解する処理を行って排気するように構成される。このようにオゾン処理部５が排気ファン５１とオゾン分解触媒５２とダクト５４とを備えて構成されることにより、手指消毒装置１では、消毒部３の消毒室３２が天板を有さない構成であっても、消毒部３の消毒室３２において揮散したオゾン水中のオゾンが、（前記オゾン処理部５で処理されるものを除いて、）消毒部３の消毒室３２から流出することを抑制することができる。このため、手指消毒装置１では、消毒部３の消毒室３２が天板を有さないため、消毒室３２の上方の開口から消毒室３２に溜められたオゾン水に手指を侵漬させて消毒することができ、手指の消毒作業を容易に行うことができる。

１手指消毒装置
２オゾン水生成部
３消毒部
４廃水槽
５オゾン処理部
５１排気ファン
５２オゾン分解触媒

Claims

オゾン水を用いて手指の消毒を行う手指消毒装置であって、
前記オゾン水を生成するように構成されるオゾン水生成部と、
前記オゾン水生成部によって生成された前記オゾン水によって前記手指の消毒を行うように構成される消毒部と、
前記消毒部において揮散した前記オゾン水中のオゾンを分解する処理を行って、排気するように構成されるオゾン処理部とを具備し、
前記消毒部は、消毒槽と、オゾン水供給管とを備え、
前記消毒槽は、上方が開口した箱状に構成され、
前記消毒槽内にオゾン水供給管を介してオゾン水が供給され、オゾン水が消毒槽の内部の空間に溜められて消毒室を構成し、
前記消毒槽の周囲の外側壁に沿って、オゾンを吸引するダクトを配置し、
前記消毒槽内のオゾン水が溜められた部分よりも上方の空間と、前記ダクトとを連通させ、
前記消毒槽の上方の開口から、前記オゾン水内に手指を挿入し浸漬させて、手指の消毒を行うように構成した
ことを特徴とする手指消毒装置。
前記オゾン処理部は、排気ファンと、オゾン分解触媒と、を備え、前記消毒部において揮散した前記オゾン水中のオゾンを、前記排気ファンによって前記消毒部外に吸引し、前記オゾン分解触媒によって分解する処理を行って排気するように構成される、請求項１に記載の手指消毒装置。