JP5945712B2 - 電気集塵デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、気流に含まれる塵埃を捕集して浄化する電気集塵デバイスに関するものである。
従来、この種の電気集塵デバイスとしては、コロナ放電によってイオン化した空気分子で気流中の塵埃を帯電させる帯電部と、帯電した塵埃をクーロン力で捕集する集塵部とを備え、気流中の塵埃を電気的に捕集するものが知られている。
この種の電気集塵デバイスでは、塵埃が上記帯電部や集塵部の各電極に付着することで集塵性能が徐々に低下してしまう。集塵性能を維持するために、電極表面に付着した塵埃を洗い流すための洗浄手段と、洗浄手段から噴霧された洗浄液を電極表面に流すための案内板を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その電気集塵デバイスについて図16を参照しながら説明する。
図16に示すように、電気集塵デバイス101はケーシング102と、風路103と、送風手段104とを備えている。そして風路103内に帯電部105と、集塵部106と、噴霧部107と、案内板108を備えている。案内板108には、被処理ガスを通過させるための流通孔109が設けられている。集塵部106は、荷電電極板110と接地電極板111が交互に一定間隔で並列して構成されている。
電気集塵デバイス101に被処理ガスが流入すると、被処理ガスは案内板108に設けられた流通孔109を通じて帯電部105に流入し、被処理ガス中の塵埃が帯電される。帯電された塵埃を含む被処理ガスは引き続き集塵部106に流入し、帯電された塵埃がクーロン力によって接地電極板111に引き寄せられて捕捉、除去される。洗浄時には、噴霧部107から水を噴霧することにより、案内板108を通じて接地電極板111の表面に水が流れ、付着した塵埃が洗い流される。
特開2009−131795号公報
このような従来の電気集塵デバイスにおいては、噴霧された水が案内板によって、集塵部の接地電極板の表面を流れるため、接地電極板に付着する塵埃が常に除去される。帯電部で帯電した塵埃のほとんどは、集塵部において接地電極板に付着するが、荷電電極板にも少なからず付着するため、使用時間が長くなれば、荷電電極板にも塵埃が蓄積していく。しかし、洗浄の水は荷電電極板には流れないため、長時間使用すると塵埃が蓄積され続け、集塵効率が低下するという課題がある。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、長時間使用しても集塵効率が低下しない電気集塵デバイスを提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、通風路内に備え塵埃を帯電させる帯電手段と、前記通風路内に備え前記帯電手段で帯電した塵埃を交互に並列にした極性の異なる電極板で捕集する集塵手段と、前記電極板への電源接続を一定の時間毎に切替えて荷電電極板と接地電極板とを形成する接続切替手段と、前記集塵手段の上方に配置してこの集塵手段を洗浄する洗浄手段とを設け、前記洗浄手段には、貯水槽と前記集塵手段に向けて上方から水を供給する吐出口と前記吐出口が前記接地電極板の真上へ位置するように切り替える吐出口切替手段とを設け、前記吐出口切替手段は、前記電極板のうち接地電極板となった電極板に向けてのみ選択的に水を供給する電気集塵デバイスにおいて、前記吐出口切替手段は、荷電電極板と接地電極板の上辺から等距離の位置に回転自在に軸支された回転板によって形成し、前記回転板は回転軸に対して距離の長い側の端面と距離の短い側の端面を備え、隣り合った回転板の距離の長い側の端面同士は連結して前記荷電極板上辺を覆い、距離の短い側の端面同士は前記接地極板上方で隙間をあけて横たわり前記吐出口を形成することを特徴としたものである。
本発明によれば、気流を導入する吸気口とそれを排気する排気口を備え、前記吸気口と前記排気口を結ぶ通風路に、気流中の塵埃を帯電させる帯電部、帯電した塵埃を捕集する集塵部、集塵部を洗浄する洗浄手段を有した電気集塵デバイスにおいて、集塵部の電極板と高圧電源との接続極性を、接続切替手段によって切替えることで、それまで荷電電極端子と接続していた電極板は接地電極端子と接続し、接地電極端子と接続していた電極板は荷電電極端子と接続し、電極極性が逆転する。その切替えに同期して、洗浄手段の吐出口も吐出口切替手段によって、接地電極に接続した電極板のみを対象として水を流すように制御することで、集塵部のすべての電極板は一定周期で洗浄され、電極板に付着する塵埃が蓄積するのを防いで、長期間使用しても集塵性能を維持できるという効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の電気集塵デバイスの側面図 同帯電部、集塵部、洗浄手段の斜視図 同放電電極ユニットの正面図 同対向電極ユニットの斜視図 同帯電部の放電電極の上面図 同集塵部と洗浄手段の正面図 同帯電部と集塵部の上面図 同洗浄手段の上面図 本発明の実施の形態2の洗浄手段の上面図 本発明の実施の形態3の洗浄手段の正面図 同洗浄手段の正面図 同回転軸と回転板の正面図 同回転軸と回転板の上面図 本発明の実施の形態4の洗浄手段の正面図 同回転軸と回転板の正面図 従来の電気集塵デバイスの構成図
本発明の請求項1記載の電気集塵デバイスは、通風路内に備え塵埃を帯電させる帯電手段と、前記通風路内に備え前記帯電手段で帯電した塵埃を交互に並列にした極性の異なる電極板で捕集する集塵手段と、前記電極板への電源接続を一定の時間毎に切替えて荷電電極板と接地電極板とを形成する接続切替手段と、前記集塵手段の上方に配置してこの集塵手段を洗浄する洗浄手段とを設け、前記洗浄手段には、貯水槽と前記集塵手段に向けて上方から水を供給する吐出口と前記吐出口が前記接地電極板の真上へ位置するように切り替える吐出口切替手段とを設け、前記吐出口切替手段は、前記電極板のうち接地電極板となった電極板に向けてのみ選択的に水を供給する電気集塵デバイスにおいて、前記吐出口切替手段は、荷電電極板と接地電極板の上辺から等距離の位置に回転自在に軸支された回転板によって形成し、前記回転板は回転軸に対して距離の長い側の端面と距離の短い側の端面を備え、隣り合った回転板の距離の長い側の端面同士は連結して前記荷電極板上辺を覆い、距離の短い側の端面同士は前記接地極板上方で隙間をあけて横たわり前記吐出口を形成するものである。これにより、一定の時間毎に接地電極板にのみ選択的に洗浄用の水を供給して常に集塵部が洗浄され、長期間にわたって集塵性能を維持するという効果を持つ。
特に吐出口切替手段は、荷電電極板と接地電極板の上辺から等距離の位置に回転自在に軸支された回転板によって形成し、前記回転板は回転軸に対して距離の長い側の端面と距離の短い側の端面を備え、隣り合った回転板の距離の長い側の端同士は連結して前記荷電極板上辺を覆い、距離の短い側の端面同士は前記接地極板上方で隙間をあけて横たわり吐出口を形成するものである。この形態によって、集塵部の接地電極板の真上に吐出口が出現するようにして、接地電極板にのみ選択的に洗浄用の水を供給して常に集塵部が洗浄され、長期間にわたって集塵性能を維持するという効果を持つ。
また、請求項記載の電気集塵デバイスは、隣り合う回転板が、距離の長い側の端面同士で山を形成し、距離の短い側の端面同士で谷の部分を形成し、前記山と谷の部分を交互に繰返すように配列され、前記谷の部分に吐出口を形成するものである。これにより、貯水槽の底に溜まる水が少ない場合でも、谷の部分に水が集中するため、貯水槽の底面が平坦である場合に比べて、接地電極板を洗浄する水をより多く確保することができる。
また、請求項記載の電気集塵デバイスは、回転板の端面が、端面の中心線から両側に向けて、回転板の傾斜角と同じ角度の傾斜を持って削られた「く」の字の形状を有するものでもよい。これにより、隣り合う回転板どうしが、山の部分で接するときに、面と面で接するため、端面が平坦である場合に比べて接触面積が大きく、水が漏れにくいという効果と、回転板が回転したときに回転板の角と角が衝突して、その部分が破損する可能性を低減する効果もある。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
初めに、本発明の電気集塵デバイスの構成について説明する。図1は、電気集塵デバイス1の側面外観図である。電気集塵デバイス1は、気流を導入する吸気口2とそれを排気する排気口3を備え、吸気口2と排気口3を結ぶ通風路4の内部の上流側に、気流中の塵埃を帯電させる帯電部5を設け、その下流側には、帯電した塵埃を捕集する集塵部6を備えている。そして、集塵部6の上に、集塵部6を洗浄するための洗浄手段7を設けている。
図2に、帯電部5、集塵部6、洗浄手段7の斜視図を示す。帯電部5は放電電極ユニット8と対向電極ユニット9で構成される。集塵部6は荷電電極板10と接地電極板11を交互に繰返して並列させた構成である。
図3は、放電電極ユニット8の斜視図である。放電電極ユニット8は、放電電極12と支持体13で構成され、高圧電源14と接続し、高圧電源14から高い電圧が印加される。放電電極12は、先端が尖った形状で、1つ又は複数の放電電極12を一定間隔で配列し、支持体13と一体化したものである。
図4は、対向電極ユニット9の斜視図である。対向電極ユニット9は、対向電極板15を一定間隔で並列させたもので、すべての対向電極板15はアースに接続している。
図5は、帯電部5を上から見た概念図である。放電電極12と対向電極板15はそれぞれ一定間隔に並列し、隣り合う対向電極板15の中間に放電電極12が位置する。これにより、放電電極12に高い電圧が印加されると、放電電極12と対向電極板15の間にコロナ放電16が発生する。
図3や図5では、放電電極12について、先端が鋭利な形状で描いている。放電電極ユニット8に高い電圧を印加したとき、放電電極ユニット8では、放電電極12のような尖っている部分において電荷が集中し、その近傍の空気は、ある印加電圧以上になると絶縁破壊、すなわちコロナ放電16が発生する。尖っている部分が鋭利であるほど、より低い印加電圧でコロナ放電16を発生させることが可能になる。放電によって尖っている先端部分は磨耗するが、磨耗によって先端が鈍化すると、当初よりも高い電圧を印加しないとコロナ放電16が得られなくなるため、放電電極12の素材としては、導電性で、耐摩耗性の高い材料がよく、例えばステンレス鋼の針などが入手しやすく好ましい。
図6は、集塵部6および洗浄手段7の正面の断面図である。集塵部6の電極板のうち、荷電電極として、集塵部高圧電源17の荷電電極端子18と接続しているのが荷電電極板10である。そして接地電極として、接地電極端子19と接続しているのが接地電極板11である。
洗浄手段7は、貯水槽21の底面に吐出口22を設けてなり、水23を溜めて、吐出口22から水23を流し出す構造である。吐出口22は、吐出口切替手段24によって接地電極板11に向けてのみ選択的に水23を供給するように制御される。
次に、集塵の機構について説明する。集塵は、帯電部5と集塵部6によっておこなわれる。図1に示すように、吸気口2を通過して外部から空気が通風路4に導入されると、気流が矢印の方向に生じる。
図7は、帯電部5と集塵部6の上面概略図である。図7に示すように、帯電部5において、帯電部5を構成する放電電極12に高い電圧が印加されると、放電電極12と対向電極板15との間にコロナ放電16が発生する。気流に含まれる浮遊粉塵25は、コロナ放電16を受けて帯電し、帯電粉塵26となる。
集塵部6では、荷電電極端子18に接続した荷電電極板10に、集塵部高圧電源17から電圧を印加すると、荷電電極板10と接地電極板11との間には電界27が発生する。帯電部5を通過した帯電粉塵26は、集塵部6の電界27においてクーロン力を受け、接地電極板11に引き寄せられながら接地電極板11の表面に付着する。このようにして、気流に含まれる浮遊粉塵25は集塵部6で集塵される。
また、帯電部5の電極間距離すなわち、放電電極12と対向電極板15との間の距離は小さいほどコロナ放電16が発生しやすくなるため、低い印加電圧でも放電可能となるが、一定の印加電圧においては、電極間距離を小さくするほど火花放電が発生しやすくなるため、それを回避する場合には印加電圧と電極間距離を適切に設定する必要がある。
帯電部5の通過風速が3m/s以下で、粒子径が0.3μmの大気塵を例えば90%以上の効率で集塵したい場合の帯電部5の具体的な設計事例を挙げる。図3に示すように、長さ50mmのステンレス鋼の針などの鋭利な放電電極12を、20mm間隔で気流と垂直方向に複数配列させてステンレス鋼の支持体13に固定し、それを40mmの間隔で複数並列させて連結したものを放電電極ユニット8とし、厚さ0.5mmのアルミニウム製の長方形の対向電極板15を40mmの間隔で複数並列させて連結したものを対向電極ユニット9とし、それら放電電極ユニット8と対向電極ユニット9を組み合わせて帯電部5とした。その帯電部5の外観は図2に示す通りである。
集塵部6については、荷電電極板10として厚さ0.5mm程度のステンレス鋼の平板を用い、接地電極板11として厚さ0.5mm程度のアルミニウムの平板を用い、両者を一定間隔で交互に並列させ、荷電電極板10は荷電電極板10どうしで連結し、接地電極板11は接地電極板11どうしで連結した。荷電電極板10に印加する電圧と電極の平板寸法、荷電電極板10と接地電極板11との間隔は目標とする集塵効率に合わせて設定すべきパラメータであるが、仮に両電極間距離を6mmとし、両電極板の気流方向の長さを、集塵部6の開口部の横寸法と同程度に設定した場合、帯電部5の放電電極ユニット8に−5kV程度の電圧を、集塵部6の荷電電極板10にも−5kV程度の電圧を印加すると、目標とする集塵効率が得られる。放電電極ユニット8に印加する電圧は−5kVよりも高い例えば−10kVなどでもよく、電圧が高いほど浮遊粉塵25は帯電しやすくなるため、集塵効率をさらに高く設定することが可能である。
次に集塵部6の洗浄機構について説明する。電気集塵デバイス1を長時間使用すると、やがて接地電極端子19に接続した接地電極板11には、捕捉した塵埃が蓄積していき、荷電電極端子18に接続した荷電電極板10にも、少量の塵埃が蓄積していく。集塵部6を電気集塵デバイス1から取り外すことが可能であれば、定期的に集塵部6を取外して洗浄することもできるが、集塵部6の荷電電極板10と接地電極板11との間の電極間隔は通常数mm程度と狭いため、水で洗浄しようとしてもブラシなどの洗浄器具が両電極間の奥深い部分にまで届かず、作業が困難である。そのため、荷電電極板10と接地電極板11の両方に水を常時流し続けることで電極板表面上に塵埃が蓄積しないようにするのが理想的であるが、荷電電極板10には高い電圧が印加されるため、水が付着した状態では、安全性に関わる問題が発生する可能性がある。
この問題を解決するために、接地電極端子19に接続した接地電極板11にのみ水が流れるように設計するという方法がある。図6に示す形態は、集塵部6の上に設けた洗浄手段7のスリット状の吐出口22が、接地電極板11の真上に位置したもので、水23が接地電極板11の表面上を流れ落ちるようにしたものである。
洗浄手段7の底面は、集塵部6の気流方向の長さと同じであり、高さは、貯水槽21に溜める水23の量に応じて設計される。これによって、貯水槽21の水23は、集塵部6の上面全域を網羅するため、集塵部6の接地電極板11をすべて上から水洗いすることができる。
接地電極板11を流れて落ちた水23は、図示していないが、そのまま通風路4の外に排水するか、又は集塵部6の下方に一旦貯水して、ポンプなどを用いて貯水槽21へ汲み上げるなどの排水方法を適用することができる。
しかし、先述のとおり、塵埃は接地電極端子19に接続した接地電極板11だけでなく、荷電電極端子18に接続した荷電電極板10にも付着して蓄積していくため、接地電極板11のみに水が流れていると、荷電電極板10は汚れる一方である。そこで、一定の時間毎に、集塵部6の電極板の極性を入れ替える、すなわちそれまで接地電極端子19に接続していた接地電極板11を荷電電極端子18に接続し、荷電電極端子18に接続していた荷電電極板10を接地電極端子19に接続を切り替えることが可能な接続切替手段31を設け、洗浄手段7の吐出口22も新たに接地電極端子19に接続の切り替わった接地電極板11の側の上に来るように切り替えることが可能な吐出口切替手段24を設けることで、汚れの一方的な蓄積を防ぐことができる。
図6では、荷電電極端子18と接続した荷電電極板10は集塵部6の左側から数えて1、3、5番目に配列し、接地電極端子19と接続した接地電極板11は2、4、6番目に配列している。
図8は、洗浄手段7の上面概略図である。吐出口切替手段24は、図6、図8に示すような、電極板間隔と同程度の幅を持つ平板形状のものであり、貯水槽21の底面に配列されている。隣り合う吐出口切替手段24は、接地電極板11の上において、側面どうしの間に空隙があり、その空隙が吐出口22となって貯水槽21の水23が接地電極板11に流れ出て接地電極板11を洗浄する仕組みになっている。一方、荷電電極板10の上においては、吐出口切替手段24の側面どうしが密着して隙間がないため、貯水槽21の水23が流れ出ることはない。
この状態で使用し続けると、接地電極板11は常に洗浄されるが、荷電電極板10に付着する汚れは洗浄されずに蓄積する一方である。そこで、ある程度の期間が経過したら、荷電電極板10にも洗浄用の水23を流すようにする。しかし、荷電電極板10に電圧が印加された状態で水23を流すと、漏電の危険があるため、荷電電極板10には電圧を印加しないようにする必要がある。接続切替手段31として例えば切替スイッチなどを用いて、図6の集塵部6の左から1、3、5番目に配列される接地電極板11が、接地電極端子19から荷電電極端子18に接続を切り替えることで、新たに荷電電極板10に切替わり、図6の集塵部6の左から2、4、6番目に配列の荷電電極板10が新たに接地電極端子19と接続することで、接地電極板11に切り替わる。
そして、それと同時に、吐出口切替手段24に関しては、それまで隣り合って密着していた吐出口切替手段24の側面どうしを切り離し、それによって現れた空隙が新たな吐出口22となり、それまで空隙を形成していた側面どうしが密着して空隙を解消する。このとき、隣り合う吐出口切替手段24の空隙の開閉が、集塵部6の電極板の真上でおこなわれるように吐出口切替手段24の形状は設計される必要がある。
このようにして、新たな吐出口22は、端子接続の切替わった新たな接地電極板11の上に現れることになる。従って、吐出口22は、常に接地電極板11の上にのみ存在し、接地電極板11のみが洗浄されることになり、一方の電極板だけが汚れていくことを防ぎ、電気集塵デバイス1の集塵性能を長期間にわたって維持することが可能となる。
(実施の形態2)
図9は、実施の形態2における洗浄手段41の上面図である。実施の形態1と同様の構成については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
洗浄手段41の底面には、スリット状の吐出口42があり、気流の上流側から下流側に向かって細くなる形状を有する。集塵部6の電極板の気流方向の長さは、集塵効率を考慮して適切に設計されるが、帯電粉塵26が付着する電極表面上の場所は、気流に対して上流側に多く分布し、下流側に向かうほど少なくなる。集塵効率を高く設定するほど、帯電粉塵26は電極の下流側にはほとんど到達することなくその手前で捕捉されるために、そのような付着の分布が生じる。
そこで、吐出口42を上流側から下流側に向かって細くなる形状とすることで、より汚れの多い上流側には多くの水を流し、汚れの少ない下流側には少量の水を流すことにより、洗浄用の水23を効率的に利用することができ、水23の使用量を減らすことができる。
(実施の形態3)
図10、図11は、本発明の実施の形態3における洗浄手段51の正面図である。実施の形態1と同様の構成については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
貯水槽52の底面が回転軸55と回転板56から成り、回転軸55が集塵部6の電極間の中央の真上にあり、回転軸55を基点にして左右非対称の幅を持つ回転板56が180度反転するものである。
図12は、回転軸55と回転板56の正面図であり、図13は、それらの上面図である。回転板56は、回転軸55を基点にして回転する構造であるが、回転軸55は、荷電電極板10と接地電極板11の中央にあり、両電極間の距離をdとすると、回転軸55の中心位置は、荷電電極板10又は接地電極板11の表面から、水平にd/2の距離にあり、両電極板の上辺より上方である。回転板56の中には、棒状の回転軸55が通るが、回転板56の中心から偏った位置に設けられ、回転軸55の中心から、回転板56の荷電電極板10の側の端までの距離aと、接地電極板11の側の端までの距離bは等しくない。電極板の板厚をtとしたとき、距離aは、(t+d)/2となる。吐出口53の幅をcとしたとき、距離bは、(t+d−c)/2となるが、幅cは、接地電極板11を洗浄するための設定水量に応じて設計させるものである。
この構造によって、図10においては左側から数えて1、3、5番目に描かれる荷電電極板10の上に2つの回転板56が連結するようにして覆う。一方、2番目、4番目に描かれる接地電極板11の上は、回転板56が隙間を設けて横たわる状態となり、その隙間が吐出口53を形成する。このとき、貯水槽52の水54は、吐出口53から流れ出て、接地電極板11の表面に付着する帯電粉塵26を洗い流す。
そして、図11には、回転板56が180度反転した様子を示している。回転板56が回転軸に関して非対称な板幅を有するため、反転した後は、図中の左側から数えて1、3、5番目に描かれる接地電極板11の上に吐出口53が表れる。このとき、接地電極板11は、接続切替手段31によって荷電電極端子18から、接地電極端子19へと接続が切り替わり、図10に描かれている状態に対して、電極板の極性が逆転する。
これによって、吐出口53は、常に接地電極板11の真上に存在し、接地電極板11のみが洗浄されることになり、一方の電極板だけが汚れていくことを防ぎ、電気集塵デバイス1の集塵性能を長期間にわたって維持することが可能となる。
(実施の形態4)
図14は、本発明の実施の形態4における洗浄手段61の図である。実施の形態1と同様の構成については同一番号を付し、詳細な説明は省略する。
実施の形態3と同様にして貯水槽62の底面が回転軸65と回転板66から成る。隣り合う回転板66どうしは横並びにしたとき、水平ではなく、山と谷を交互に繰返すように傾斜を設けた状態で配列している。接地電極板11の真上に谷の部分が位置するように配置され、山の稜線部分は、荷電電極板10の真上に位置する。谷となる部分、つまり接地電極板11の上には隙間が形成され、そこが吐出口63となって、貯水槽62から水64が流れ出て、接地電極板11の表面に付着する帯電粉塵26を洗い流す。回転板66が吐出口63に向かって谷を形成することによって、貯水槽62の水64は、吐出口63に集中し、貯水槽62の水量が少なくなったときでも接地電極板11へ流れる水量を、底面が水平である場合よりも多く確保できる効果をもたらす。
図15は、回転板66を拡大したときの正面図である。回転板66の、気流に平行する辺の板厚方向の端面が板上面に対して垂直面であると、傾斜を持たせて回転板66どうしを隣り合わせたとき、それぞれの板厚側の端面は、互いにその稜線で接することになる。線でのみ接する場合、隙間が生じる可能性があり、その隙間から貯水槽62の水64が漏れる危険がある。
そこで回転板66の気流に平行する辺の板厚方向の側面において、側面の中心線から両端に向かって適切に傾斜を持たせることにより、隣り合う回転板66どうしが、面で接することができる。面で接するための条件は、回転板66の水平線に対する傾斜角をθ1とし、回転板66の板厚方向の側面に関して、側面の中心線から両側への傾斜角として本来の板側面に平行な線からθ2の角度を持たせる場合、θ1=θ2とすることである。
面で接することにより、稜線で接する場合に比べて回転板66どうしの接触部分が大きくなるため、貯水槽62の水64が漏れるのを抑制できる。また、稜線で接する場合は、電極切替え時において、稜線どうしが衝突して磨耗しやすいが、面で接すれば、磨耗が少ないという利点もある。
本発明にかかる電気集塵デバイスは、接地電極に接続した電極板のみを対象として水を流すように制御することで、集塵部のすべての電極板は一定周期で洗浄され、電極板に付着する塵埃が蓄積するのを防いで、長期間使用しても集塵性能を維持できるものであるので、定期的なメンテナンスが困難な場所に設置された空気清浄機や住宅向け換気送風機器等として有用である。
1 電気集塵デバイス
2 吸気口
3 排気口
4 通風路
5 帯電部
6 集塵部
7 洗浄手段
8 放電電極ユニット
9 対向電極ユニット
10 荷電電極板
11 接地電極板
12 放電電極
13 支持体
14 高圧電源
15 対向電極板
16 コロナ放電
17 集塵部高圧電源
18 荷電電極端子
19 接地電極端子
21 貯水槽
22 吐出口
23 水
24 吐出口切替手段
25 浮遊粉塵
26 帯電粉塵
27 電界
31 接続切替手段
41 洗浄手段
42 吐出口
51 洗浄手段
52 貯水槽
53 吐出口
54 水
55 回転軸
56 回転板
61 洗浄手段
62 貯水槽
63 吐出口
64 水
65 回転軸
66 回転板
101 電気集塵デバイス
102 ケーシング
103 風路
104 送風手段
105 帯電部
106 集塵部
107 噴霧部
108 案内板
109 流通孔
110 荷電電極板
111 接地電極板

Claims (3)

  1. 通風路内に備え塵埃を帯電させる帯電手段と、前記通風路内に備え前記帯電手段で帯電した塵埃を交互に並列にした極性の異なる電極板で捕集する集塵手段と、前記電極板への電源接続を一定の時間毎に切替えて荷電電極板と接地電極板とを形成する接続切替手段と、前記集塵手段の上方に配置してこの集塵手段を洗浄する洗浄手段とを設け、前記洗浄手段には、貯水槽と前記集塵手段に向けて上方から水を供給する吐出口と前記吐出口が前記接地電極板の真上へ位置するように切り替える吐出口切替手段とを設け、前記吐出口切替手段は、前記電極板のうち接地電極板となった電極板に向けてのみ選択的に水を供給する電気集塵デバイスにおいて、前記吐出口切替手段は、荷電電極板と接地電極板の上辺から等距離の位置に回転自在に軸支された回転板によって形成し、前記回転板は回転軸に対して距離の長い側の端面と距離の短い側の端面を備え、隣り合った回転板の距離の長い側の端面同士は連結して前記荷電極板上辺を覆い、距離の短い側の端面同士は前記接地極板上方で隙間をあけて横たわり前記吐出口を形成する電気集塵デバイス
  2. 隣り合う回転板が、距離の長い側の端面同士で山を形成し、距離の短い側の端面同士で谷の部分を形成し、前記山と谷の部分を交互に繰返すように配列され、前記谷の部分に吐出口を形成する請求項記載の電気集塵デバイス。
  3. 回転板の端面が、端面の中心線から両側に向けて、回転板の傾斜角と同じ角度の傾斜を持って削られた「く」の字の形状を有する請求項記載の電気集塵デバイス。
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