JP2004167453A - 除塵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、集塵電極及び(又は)放電電極の腐食を防止し、それだけ寿命の長い除塵装置を提供することを目的とする。
【解決手段】気体中に含まれるダスト、ミスト等の微細粒子を帯電させる荷電部材111と、荷電部材111によって帯電された微細粒子に液体誘電体を散布するスプレー装置4と、スプレー装置4より散布された液体誘電体を誘電分極させるための電界を形成する平板状の集塵電極2a及び放電電極3aと、帯電した微細粒子を捕捉した液体誘電体を捕集する誘電体捕集部材15と、集塵電極2a及び放電電極3aに付着した微細粒子を洗い流すための洗浄部材とを有る除塵装置A。
【選択図】 図1
【解決手段】気体中に含まれるダスト、ミスト等の微細粒子を帯電させる荷電部材111と、荷電部材111によって帯電された微細粒子に液体誘電体を散布するスプレー装置4と、スプレー装置4より散布された液体誘電体を誘電分極させるための電界を形成する平板状の集塵電極2a及び放電電極3aと、帯電した微細粒子を捕捉した液体誘電体を捕集する誘電体捕集部材15と、集塵電極2a及び放電電極3aに付着した微細粒子を洗い流すための洗浄部材とを有る除塵装置A。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、気体中に含まれたダスト、ミスト等の微細粒子を除去するための除塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
排ガス等の気体からサブミクロン粒子を取り除く除塵装置として代表的なものに電気集塵装置(EP:Electrostatic Precipitator)がある。電気集塵装置は放電電極と集塵電極との間に高電圧を印加し、コロナ放電を発生させてガスをイオン化することにより、除塵すべき排ガス(例えば、石炭、重油等を燃焼させた際に発生する排ガス)中の微細粒子(例えばボイラダストやSO3等のミスト)に電荷を与えて、この荷電粒子を集塵極に捕集するものである。湿式EPの場合、集塵極などに付着した微細粒子は洗浄液体誘電体で洗い落とすようになっている。
【0003】
図12に従来の除塵装置の一例の概略断面図を示す。
【0004】
図12に示す除塵装置Cは、本体ケース1と、本体ケース1内部に複数並んで設置され、接地された集塵電極2と、各集塵電極2の間に配置されるマイナスに帯電された放電電極3とを有している。
【0005】
本体ケース1は微細粒子を含むガスが流入する流入口11と、微細粒子が捕集され、清浄化されたガスが排出される排出口12とを有している。流入口11は本体ケース1の下部13に、排出口12は本体ケース1の上部14に設けられている。また、流入口11には、微細粒子に予め電荷を与えるための予備荷電部111を備えている。
【0006】
本体ケース1の集塵電極2及び放電電極3の下方には、予備荷電部111にて帯電された微細粒子に液体誘電体を散布するスプレー装置4を有している。
【0007】
また、ケース1の下端部13は散布した液体誘電体をためることができるように水密な液溜め部15に形成されている。排出口12には、誘電体によって捕捉された微粒子が捕集される誘電体捕集部16を備えている。
【0008】
この除塵装置Cを用いて排ガス中の微細粒子を捕集する手順について図を参照して説明する。
【0009】
まず、流入口11より流入する排ガス中の微細粒子が予備電荷部111によって予め例えば負に帯電させる。そして、集塵電極2と放電電極3との間に微細粒子(ここでは、SO3ミスト)を含む排ガスと前記スプレー装置4から散布された液体誘電体(ここでは水ミストW)を流通させる。
【0010】
一方、上記水ミストは集塵電極2及び放電電極3間に形成された直流電界によって誘電分極される。このため、前記微細粒子は各水ミスト間に作用するクーロン力によって水ミストに捕集される。また、前記水ミストは集塵電極2及び放電電極3に付着した微細粒子を洗い流す働きもある。
【0011】
かかる従来の除塵装置Cは、主として排ガス処理システムにおける乾式電気除塵装置、脱硫装置の後流に配置され、脱硫装置をすり抜けてきたボイラダストや脱硫装置で冷却されてミスト状となったSO3ミスト等を捕集するために使用される。これらのボイラダストやSO3ミストは粒径が1μm以下の微細粒子であるため、除塵装置では、高放電電流が得られるトゲ付放電極を採用し、放電電流密度を乾式電気集塵装置よりも高くして微細粒子を捕集する。
【0012】
【特許文献】
特開2001−121030号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、液体誘電体を散布するスプレー装置4は、複数のスプレーノズル41が互いに近辺に配置されており(図13参照)、スプレーノズル41は水ミストWを上方に向かって広角に散布しており、各ノズル41から散布された水ミストが干渉する部分に水の層42が形成される。ノズル41から散布された水ミストWは、水の層42を通過することで、水粒子が大きくなりケース上部14、換言すると集塵電極2及び放電電極3の上部まで達することができず、電極2、3の上部に付着した微細粒子を洗い流すことができずに腐食が生じる。
【0014】
このような問題を鑑みて、サブミクロン粒子を捕集することができ、放電電極及び捕集電極が腐食しにくい除塵装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、ガス中に含まれるダスト、ミスト等の微細粒子を帯電させる荷電部材と、前記荷電部材によって帯電された微細粒子に液体誘電体を散布するスプレー装置と、前記スプレー装置より散布された液体誘電体を誘電分極させるための電界を形成する平板状の集塵電極及び放電電極と、前記帯電した微細粒子を捕捉した液体誘電体を捕集する誘電体捕集部材と、前記集塵電極及び(又は)放電電極に付着した前記微細粒子を洗い流すための洗浄部材とを有していることを特徴とする除塵装置を提供する。
【0016】
このようにすることで、集塵電極及び(又は)放電電極が洗浄水にて洗浄されるので出集塵電極及び(又は)放電電極には、微細粒子が付着して、該電極を腐食させることを防ぐことができる。
【0017】
また、前記洗浄部材は、前記集塵電極及び前記放電電極の上部に洗浄水を流通させる洗浄水流通部を有しており、前記洗浄水流通部は下方に洗浄水を流す隙間を有していてもよい。前記洗浄水流通部には樋形状のものを例示できる。
【0018】
前記洗浄水流通部の下方の隙間に洗浄水を均一に又は略均一に流すための整流部材を備えていてもよい。
【0019】
前記洗浄部材は前記洗浄水流通部の下方に樋形状を有し下方に前記集塵電極及び(又は)放電電極に洗浄水を流すための隙間を有する中間洗浄水流通部を備えていてもよい。
【0020】
中間洗浄水流通部を設けることで、むらが少なく且つ薄い洗浄水の膜を電極表面に形成することができる。
【0021】
前記放電電極は放電しやすくするために表面に針状突起が設けられており、該針状突起が洗浄水の流れを妨げないように配置されているものを採用することができる。
【0022】
前記放電電極及び集塵電極として表面を荒く形成したものを利用してもよい。
【0023】
前記スプレー装置を電極の上及び(又は)下に設けてもよい。それにより前記微細粒子を含んだ気体の流れを下から上又は上から下に流すものを上げることができる。
【0024】
これによって、設置場所に関係なく排ガスを除塵することが可能である。
【0025】
前記放電電極及び(又は)集塵電極は少なくとも1箇所を平面方向に回動可能に支持されており、該支持部を中心に所定角度且つ周期で振動できるようになっていてもよい
【0026】
本発明に係る除塵装置をもちいて、微細粒子を含むガスの除塵を行うと、集塵電極及び(又は)放電電極に常に洗浄水を流している状態なので、該集塵電極及び(又は)放電電極に微細粒子が付着しにくく、腐食しにくい。それゆえ、除塵装置の寿命が長くなる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0028】
図1に本発明にかかる除塵装置の断面図を示す。
【0029】
図1に示す除塵装置Aは、集塵電極2a及び放電電極3a以外の部分は、図12に示す従来の集塵電極Cと同一であり、実質上同一の部分には同一の符号が付してある。
【0030】
図1に示す除塵装置Aは、本体ケース1と、本体ケース1内部に複数並んで設置され、接地された集塵電極2aと、各集塵電極2aの間に配置されるマイナスに帯電された放電電極3aとを有している。
【0031】
本体ケース1は微細粒子を含むガスが流入する流入口11と、微細粒子が捕集され、清浄化されたガスが排出される排出口12とを有している。流入口11は本体ケース1の下部13に、排出口12は本体ケース1の上部14に設けられている。また、流入口11には、微細粒子を予め電荷を与えるための予備荷電部111を備えている。
【0032】
本体ケース1の集塵電極2a及び放電電極3aの下方には、予備荷電部111にて帯電された微細粒子に液体誘電体を散布するスプレー装置4を有している。
【0033】
また、ケース1の下部13は散布した液体誘電体を溜めることができるように水密な液溜め部15に形成されている。排出口12には、誘電体によって捕捉された微粒子が捕集される誘電体捕集部16を備えている。
【0034】
集塵電極2aには集塵電極2aの表面を洗浄するための洗浄水を電極2a表面に流す樋部材22aを備えている。
【0035】
(第1の実施例)
集塵電極2a及び放電電極3aいずれにも上方に該電極2a、3aを洗浄する洗浄水を流すための洗浄部材樋部材が設けられている。樋部材に関しては集塵電極2a及び放電電極3aいずれに接続しているものも同様の形状を有しているので、ここでは集塵電極2aに関して説明する。
【0036】
図2に本発明に係る除塵装置に用いる集塵電極2aの断面図を示す。
【0037】
図1に示す集塵電極2aには、電極2aの上端部21aに接し、電極2aの表面を洗浄するための洗浄水cwが流通する樋部材22aが備えられている。
【0038】
樋部材22aは、左右斜め上方に延びる水受け部221aと、水受け部221aが交差する下端部に洗浄水cwが流出する洗浄水流出口222aを有している。樋部材22aの上方には、洗浄水cwを搬送するためのパイプ5が形勢されており、その下端部に設けられたノズル51を通して樋部材22aに洗浄水cwが溜められるとともに、流出口222aから洗浄水が電極2aに流出し電極2aの表面を洗浄する。
【0039】
(第2の実施例)
図3は図2に示す集塵電極の他の例の断面図である。
【0040】
図3に示す集塵電極2bは、電極洗浄部材として電極2b上端部21bに樋部材22bを備えており、樋部材22bは水受け部221bと洗浄水流出口222bを備えている。流出口222bにはスリット状の整流部材223bがはめ込まれている。
【0041】
整流部材223bは、多孔板であり、整流部材223bを設けることによって、洗浄水cwの流れを取り付けてないときよりもより安定させることができ、洗浄水cwの電極2bに形成する洗浄水膜の膜厚Hを均等にすることができる。それだけ、洗浄能力を上げることができ、電極2bの腐食を防ぐことができる。
【0042】
整流部材223bは、ここでは多孔板を採用しているが、それに限定されるものではなく、洗浄水の流れを整えることができるものを広く採用することができる。また、整流部材223bは樋部材223bの下端部に水溜め部221bと一体的に形成されていてもよい。
【0043】
本実施例に用いた洗浄部材は放電電極にも適用している。
【0044】
(第3の実施例)
図4に本発明に係る除塵装置のさらに他の例に用いられる集塵電極の断面図を示す。
【0045】
図4に示す集塵電極2cにおいて、洗浄部材として洗浄水cwを搬送するパイプ5cの下端部51cに開口部52cが形成されており、開口部52cには多孔板からなる整流部材53cが設けられている。
【0046】
パイプ5cの開口部52cより直接洗浄水cwを流すことで、洗浄部材の早世部材数が減るので、集塵電極をそれだけ構造簡単でよりコンパクトに形成することができる。整流部材53cがパイプ5cと一体的に形成されていてもよい。
【0047】
図5に図4に示す集塵電極の他の例の断面図を示す。
【0048】
図5に示す集塵電極2dは、中央で屈曲した整流部材53dを備えたパイプ5dを備えている。屈曲した整流部材53dは洗浄水cwが矢印αで示す向きに開口部52dから流れ出すので、屈曲していない場合に比べて電極2d表面により効果的に洗浄水の膜を形成することができる。
【0049】
上述の集塵電極2c、2dに用いられているパイプ5c、5dは、放電電極にも適用することが可能である。
【0050】
(第4の実施例)
図6に本発明に係る除塵装置のさらに他の例に用いられる集塵電極の断面図を示す。除塵装置の集塵電極及び放電電極以外の部材は図1に示す除塵装置と同じであり図示を省略した。
【0051】
図6に示す集塵電極2eは、電極2eの上端部21eに接して洗浄部材として、樋部材22aが備えられている。樋部材22aは第1の実施例に用いられている樋部材22aと同一であり実質上同一の部材には同一の符号が付してある。
【0052】
電極2eの上下方向中間部には、樋部材22aと略同形状の中間樋部材22eが備えられている。中間樋部材22e集塵電極2eの両面に斜め上方に延びる水受け部221eを備えている。また、下端部には洗浄水cwをさらに下方の電極表面に流すための、開口部222eを備えている。
【0053】
洗浄水cwを電極の表面に流した場合、下方で洗浄水cwの流れが細くなり、洗浄水cwの膜が形成されない部分ができる。これを防ぐためには洗浄水cwを多くしてやればよい。また、本実施例のように中間樋部材22eを設置することで、洗浄水の薄い膜を電極全体に形成することができる。
【0054】
また、図7に示す集塵電極2fのように、樋部材22b及び中間樋部材22fを備えたものを用いてもよい。樋部材22b及び中間樋部材22fの開口部222b、222fにはスリット状の整流部材223b、223fが設けられている。
【0055】
集塵電極2fは樋部材22b及び中間樋部材22fの開口部222b、222fに整流部材223b、223fが取り付けられていることから、より安定した洗浄水cwの膜を電極2f表面に作ることができる。
【0056】
図示は省略したが、電極上端に設置される洗浄部材として、実施例3にて開示されているところの、パイプ下端部に開口を設けて、該開口部にスリット状の整流部材を形成したものを用いてもよい。このとき、整流部材は、屈曲したものも採用することができる。
【0057】
上述の集塵電極2e、2fに適用した洗浄部材は、放電電極にも適用することが可能である。
【0058】
(第5の実施例)
図8に本発明に係る除塵装置のさらに他の例に用いられる集塵電極の断面図を示す。除塵装置の集塵電極及び放電電極以外の部材は図1に示す除塵装置と同じであり図示を省略した。
【0059】
図8に示す集塵電極2gは、上端部21gに軸25gが設けられており、軸25gがケース1に回動可能に支持されている。集塵電極2gは、それ以外の部分は第1の実施例に示す集塵電極2aと同一の部分で構成されており、実質上同一の部分には同一の符号が付してある。
【0060】
集塵電極2gは、軸25gを支点にして、左右に角度θ(ここではθ=5°)ずつ回動する(ポジションP1、ポジションP2)。ポジションP1とポジションP2を所定の時間で繰り返すことによってそれぞれ、のポジションで上面になった電極の表面を洗浄水cwにて洗い流すことができる。各ポジションは、所定の時間ごとに切り替えて停止するものでもよく、断続的に回動するいわゆる振動状態であってもよい。
【0061】
上述の電極洗浄方法は、放電電極にも適用可能である。その場合、集塵電極と放電電極の電極間距離をなるべく変化させないようにするのが好ましい。
【0062】
(第6の実施例)
図9に本発明に係る除塵装置のさらに他の例に適用される集塵電極の断面図を示す。除塵装置の集塵電極及び放電電極以外の部材は図1に示す除塵装置と同じであり図示を省略した。
【0063】
図9に示す集塵電極2hは、表面が洗浄水cwの膜よりも小さい表面粗さで表面粗度を上げている。電極2hは、三角形状の鋸歯状の溝26hが表面に形成されており、溝26hを洗浄水cwが流れることで安定した洗浄水の膜が電極2h表面に形成される。
【0064】
図9に示した電極2hは、電極表面に直接溝が形成されているものを例示したが、それに限定されるものではなく、表面に金属メッシュを貼ったもの等、表面粗度をあげつつ、表面粗さが洗浄水cwの膜よりも小さくなるものを広く採用することができる。
【0065】
(第7の実施例)
図10に本発明に係る除塵装置のさらに他の例に用いられる放電電極の断面図を示す。
【0066】
放電電極3iは、アーク放電が発生しやすくするために、電極3iを打ち抜くことで形成した三角形の尖った形状の針部36iが複数個並んで形成されている。このうち抜き加工による針部31iが、横方向に打ち抜かれた形状を有しているので、水の流れに対して抵抗となるのは電極3iの厚さだけとなり洗浄水cwが電極表面を流れるのを邪魔しない。
【0067】
(第8の実施例)
図11に本発明に係る除塵装置のさらに他の例の断面図を示す。
【0068】
図11に示す除塵装置Bは、本体ケース1´と、本体ケース1´内部に複数並んで設置され、接地された集塵電極2´と、各集塵電極2´の間に配置されるマイナスに帯電された放電電極3´とを有している。
【0069】
本体ケース1´は微細粒子を含むガスが流入する流入口11´と、微細粒子が捕集され、清浄化されたガスが排出される排出口12´とを有している。流入口11´は本体ケース1´の上部14´に、排出口12´は本体ケース1´の下部13´に設けられている。また、流入口11´には、微細粒子を予め電荷を与えるための予備荷電部111´を備えている。
【0070】
本体ケース1´の集塵電極2´及び放電電極3´の上方には、予備荷電部111´にて帯電された微細粒子に液体誘電体を散布するスプレー装置4´を有している。
【0071】
また、ケース1´の下端部13´は散布した液体誘電体を溜めることができるように水密な液溜め部15´に形成されている。
【0072】
上述の除塵装置Bのように、排ガスの流れる方向を上側から下側にしてもよい。この例の場合、スプレー装置4´は上に設置したがスプレーを上下に設置してもよい。スプレー装置を上下に設置することは各実施例の除塵装置にも適用可能である。
【0073】
上述の各実施例のうち複数を組み合わせて利用してもよい。
【発明の効果】
本発明によると、電極の腐食を防ぎつつ、微細粒子が含まれた気体の微細粒子を取り除くことが可能な除塵装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る除塵装置の一例の断面図である。
【図2】図1に示す除塵装置に用いられている集塵電極の断面図である。
【図3】本発明に係る除塵装置の他の例に用いられる集塵電極の断面図である。
【図4】本発明に係る除塵装置のさらに他の例に用いられる集塵電極の断面図である。
【図5】図4に示す集塵電極の他の例の断面図である。
【図6】本発明に係る除塵装置のさらに他の例に用いられる集塵電極の断面図である。
【図7】図6に示す集塵電極の他の例の断面図である。
【図8】本発明に係る除塵装置のさらに他の例に用いられる集塵電極の断面図である。
【図9】本発明に係る除塵装置のさらに他の例に適用される集塵電極の断面図である。
【図10】本発明に係る除塵装置のさらに他の例に用いられる放電電極の断面図である。
【図11】本発明に係る除塵装置のさらに他の例の断面図である。
【図12】従来の除塵装置の一例の断面図である。
【図13】従来のスプレー装置の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 ケース
2、2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2h 集塵電極
22 樋部材
3、3a、3i 放電電極
4 スプレー装置
5 パイプ
【発明の属する技術分野】
本発明は、気体中に含まれたダスト、ミスト等の微細粒子を除去するための除塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
排ガス等の気体からサブミクロン粒子を取り除く除塵装置として代表的なものに電気集塵装置(EP:Electrostatic Precipitator)がある。電気集塵装置は放電電極と集塵電極との間に高電圧を印加し、コロナ放電を発生させてガスをイオン化することにより、除塵すべき排ガス(例えば、石炭、重油等を燃焼させた際に発生する排ガス)中の微細粒子(例えばボイラダストやSO3等のミスト)に電荷を与えて、この荷電粒子を集塵極に捕集するものである。湿式EPの場合、集塵極などに付着した微細粒子は洗浄液体誘電体で洗い落とすようになっている。
【0003】
図12に従来の除塵装置の一例の概略断面図を示す。
【0004】
図12に示す除塵装置Cは、本体ケース1と、本体ケース1内部に複数並んで設置され、接地された集塵電極2と、各集塵電極2の間に配置されるマイナスに帯電された放電電極3とを有している。
【0005】
本体ケース1は微細粒子を含むガスが流入する流入口11と、微細粒子が捕集され、清浄化されたガスが排出される排出口12とを有している。流入口11は本体ケース1の下部13に、排出口12は本体ケース1の上部14に設けられている。また、流入口11には、微細粒子に予め電荷を与えるための予備荷電部111を備えている。
【0006】
本体ケース1の集塵電極2及び放電電極3の下方には、予備荷電部111にて帯電された微細粒子に液体誘電体を散布するスプレー装置4を有している。
【0007】
また、ケース1の下端部13は散布した液体誘電体をためることができるように水密な液溜め部15に形成されている。排出口12には、誘電体によって捕捉された微粒子が捕集される誘電体捕集部16を備えている。
【0008】
この除塵装置Cを用いて排ガス中の微細粒子を捕集する手順について図を参照して説明する。
【0009】
まず、流入口11より流入する排ガス中の微細粒子が予備電荷部111によって予め例えば負に帯電させる。そして、集塵電極2と放電電極3との間に微細粒子(ここでは、SO3ミスト)を含む排ガスと前記スプレー装置4から散布された液体誘電体(ここでは水ミストW)を流通させる。
【0010】
一方、上記水ミストは集塵電極2及び放電電極3間に形成された直流電界によって誘電分極される。このため、前記微細粒子は各水ミスト間に作用するクーロン力によって水ミストに捕集される。また、前記水ミストは集塵電極2及び放電電極3に付着した微細粒子を洗い流す働きもある。
【0011】
かかる従来の除塵装置Cは、主として排ガス処理システムにおける乾式電気除塵装置、脱硫装置の後流に配置され、脱硫装置をすり抜けてきたボイラダストや脱硫装置で冷却されてミスト状となったSO3ミスト等を捕集するために使用される。これらのボイラダストやSO3ミストは粒径が1μm以下の微細粒子であるため、除塵装置では、高放電電流が得られるトゲ付放電極を採用し、放電電流密度を乾式電気集塵装置よりも高くして微細粒子を捕集する。
【0012】
【特許文献】
特開2001−121030号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、液体誘電体を散布するスプレー装置4は、複数のスプレーノズル41が互いに近辺に配置されており(図13参照)、スプレーノズル41は水ミストWを上方に向かって広角に散布しており、各ノズル41から散布された水ミストが干渉する部分に水の層42が形成される。ノズル41から散布された水ミストWは、水の層42を通過することで、水粒子が大きくなりケース上部14、換言すると集塵電極2及び放電電極3の上部まで達することができず、電極2、3の上部に付着した微細粒子を洗い流すことができずに腐食が生じる。
【0014】
このような問題を鑑みて、サブミクロン粒子を捕集することができ、放電電極及び捕集電極が腐食しにくい除塵装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、ガス中に含まれるダスト、ミスト等の微細粒子を帯電させる荷電部材と、前記荷電部材によって帯電された微細粒子に液体誘電体を散布するスプレー装置と、前記スプレー装置より散布された液体誘電体を誘電分極させるための電界を形成する平板状の集塵電極及び放電電極と、前記帯電した微細粒子を捕捉した液体誘電体を捕集する誘電体捕集部材と、前記集塵電極及び(又は)放電電極に付着した前記微細粒子を洗い流すための洗浄部材とを有していることを特徴とする除塵装置を提供する。
【0016】
このようにすることで、集塵電極及び(又は)放電電極が洗浄水にて洗浄されるので出集塵電極及び(又は)放電電極には、微細粒子が付着して、該電極を腐食させることを防ぐことができる。
【0017】
また、前記洗浄部材は、前記集塵電極及び前記放電電極の上部に洗浄水を流通させる洗浄水流通部を有しており、前記洗浄水流通部は下方に洗浄水を流す隙間を有していてもよい。前記洗浄水流通部には樋形状のものを例示できる。
【0018】
前記洗浄水流通部の下方の隙間に洗浄水を均一に又は略均一に流すための整流部材を備えていてもよい。
【0019】
前記洗浄部材は前記洗浄水流通部の下方に樋形状を有し下方に前記集塵電極及び(又は)放電電極に洗浄水を流すための隙間を有する中間洗浄水流通部を備えていてもよい。
【0020】
中間洗浄水流通部を設けることで、むらが少なく且つ薄い洗浄水の膜を電極表面に形成することができる。
【0021】
前記放電電極は放電しやすくするために表面に針状突起が設けられており、該針状突起が洗浄水の流れを妨げないように配置されているものを採用することができる。
【0022】
前記放電電極及び集塵電極として表面を荒く形成したものを利用してもよい。
【0023】
前記スプレー装置を電極の上及び(又は)下に設けてもよい。それにより前記微細粒子を含んだ気体の流れを下から上又は上から下に流すものを上げることができる。
【0024】
これによって、設置場所に関係なく排ガスを除塵することが可能である。
【0025】
前記放電電極及び(又は)集塵電極は少なくとも1箇所を平面方向に回動可能に支持されており、該支持部を中心に所定角度且つ周期で振動できるようになっていてもよい
【0026】
本発明に係る除塵装置をもちいて、微細粒子を含むガスの除塵を行うと、集塵電極及び(又は)放電電極に常に洗浄水を流している状態なので、該集塵電極及び(又は)放電電極に微細粒子が付着しにくく、腐食しにくい。それゆえ、除塵装置の寿命が長くなる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0028】
図1に本発明にかかる除塵装置の断面図を示す。
【0029】
図1に示す除塵装置Aは、集塵電極2a及び放電電極3a以外の部分は、図12に示す従来の集塵電極Cと同一であり、実質上同一の部分には同一の符号が付してある。
【0030】
図1に示す除塵装置Aは、本体ケース1と、本体ケース1内部に複数並んで設置され、接地された集塵電極2aと、各集塵電極2aの間に配置されるマイナスに帯電された放電電極3aとを有している。
【0031】
本体ケース1は微細粒子を含むガスが流入する流入口11と、微細粒子が捕集され、清浄化されたガスが排出される排出口12とを有している。流入口11は本体ケース1の下部13に、排出口12は本体ケース1の上部14に設けられている。また、流入口11には、微細粒子を予め電荷を与えるための予備荷電部111を備えている。
【0032】
本体ケース1の集塵電極2a及び放電電極3aの下方には、予備荷電部111にて帯電された微細粒子に液体誘電体を散布するスプレー装置4を有している。
【0033】
また、ケース1の下部13は散布した液体誘電体を溜めることができるように水密な液溜め部15に形成されている。排出口12には、誘電体によって捕捉された微粒子が捕集される誘電体捕集部16を備えている。
【0034】
集塵電極2aには集塵電極2aの表面を洗浄するための洗浄水を電極2a表面に流す樋部材22aを備えている。
【0035】
(第1の実施例)
集塵電極2a及び放電電極3aいずれにも上方に該電極2a、3aを洗浄する洗浄水を流すための洗浄部材樋部材が設けられている。樋部材に関しては集塵電極2a及び放電電極3aいずれに接続しているものも同様の形状を有しているので、ここでは集塵電極2aに関して説明する。
【0036】
図2に本発明に係る除塵装置に用いる集塵電極2aの断面図を示す。
【0037】
図1に示す集塵電極2aには、電極2aの上端部21aに接し、電極2aの表面を洗浄するための洗浄水cwが流通する樋部材22aが備えられている。
【0038】
樋部材22aは、左右斜め上方に延びる水受け部221aと、水受け部221aが交差する下端部に洗浄水cwが流出する洗浄水流出口222aを有している。樋部材22aの上方には、洗浄水cwを搬送するためのパイプ5が形勢されており、その下端部に設けられたノズル51を通して樋部材22aに洗浄水cwが溜められるとともに、流出口222aから洗浄水が電極2aに流出し電極2aの表面を洗浄する。
【0039】
(第2の実施例)
図3は図2に示す集塵電極の他の例の断面図である。
【0040】
図3に示す集塵電極2bは、電極洗浄部材として電極2b上端部21bに樋部材22bを備えており、樋部材22bは水受け部221bと洗浄水流出口222bを備えている。流出口222bにはスリット状の整流部材223bがはめ込まれている。
【0041】
整流部材223bは、多孔板であり、整流部材223bを設けることによって、洗浄水cwの流れを取り付けてないときよりもより安定させることができ、洗浄水cwの電極2bに形成する洗浄水膜の膜厚Hを均等にすることができる。それだけ、洗浄能力を上げることができ、電極2bの腐食を防ぐことができる。
【0042】
整流部材223bは、ここでは多孔板を採用しているが、それに限定されるものではなく、洗浄水の流れを整えることができるものを広く採用することができる。また、整流部材223bは樋部材223bの下端部に水溜め部221bと一体的に形成されていてもよい。
【0043】
本実施例に用いた洗浄部材は放電電極にも適用している。
【0044】
(第3の実施例)
図4に本発明に係る除塵装置のさらに他の例に用いられる集塵電極の断面図を示す。
【0045】
図4に示す集塵電極2cにおいて、洗浄部材として洗浄水cwを搬送するパイプ5cの下端部51cに開口部52cが形成されており、開口部52cには多孔板からなる整流部材53cが設けられている。
【0046】
パイプ5cの開口部52cより直接洗浄水cwを流すことで、洗浄部材の早世部材数が減るので、集塵電極をそれだけ構造簡単でよりコンパクトに形成することができる。整流部材53cがパイプ5cと一体的に形成されていてもよい。
【0047】
図5に図4に示す集塵電極の他の例の断面図を示す。
【0048】
図5に示す集塵電極2dは、中央で屈曲した整流部材53dを備えたパイプ5dを備えている。屈曲した整流部材53dは洗浄水cwが矢印αで示す向きに開口部52dから流れ出すので、屈曲していない場合に比べて電極2d表面により効果的に洗浄水の膜を形成することができる。
【0049】
上述の集塵電極2c、2dに用いられているパイプ5c、5dは、放電電極にも適用することが可能である。
【0050】
(第4の実施例)
図6に本発明に係る除塵装置のさらに他の例に用いられる集塵電極の断面図を示す。除塵装置の集塵電極及び放電電極以外の部材は図1に示す除塵装置と同じであり図示を省略した。
【0051】
図6に示す集塵電極2eは、電極2eの上端部21eに接して洗浄部材として、樋部材22aが備えられている。樋部材22aは第1の実施例に用いられている樋部材22aと同一であり実質上同一の部材には同一の符号が付してある。
【0052】
電極2eの上下方向中間部には、樋部材22aと略同形状の中間樋部材22eが備えられている。中間樋部材22e集塵電極2eの両面に斜め上方に延びる水受け部221eを備えている。また、下端部には洗浄水cwをさらに下方の電極表面に流すための、開口部222eを備えている。
【0053】
洗浄水cwを電極の表面に流した場合、下方で洗浄水cwの流れが細くなり、洗浄水cwの膜が形成されない部分ができる。これを防ぐためには洗浄水cwを多くしてやればよい。また、本実施例のように中間樋部材22eを設置することで、洗浄水の薄い膜を電極全体に形成することができる。
【0054】
また、図7に示す集塵電極2fのように、樋部材22b及び中間樋部材22fを備えたものを用いてもよい。樋部材22b及び中間樋部材22fの開口部222b、222fにはスリット状の整流部材223b、223fが設けられている。
【0055】
集塵電極2fは樋部材22b及び中間樋部材22fの開口部222b、222fに整流部材223b、223fが取り付けられていることから、より安定した洗浄水cwの膜を電極2f表面に作ることができる。
【0056】
図示は省略したが、電極上端に設置される洗浄部材として、実施例3にて開示されているところの、パイプ下端部に開口を設けて、該開口部にスリット状の整流部材を形成したものを用いてもよい。このとき、整流部材は、屈曲したものも採用することができる。
【0057】
上述の集塵電極2e、2fに適用した洗浄部材は、放電電極にも適用することが可能である。
【0058】
(第5の実施例)
図8に本発明に係る除塵装置のさらに他の例に用いられる集塵電極の断面図を示す。除塵装置の集塵電極及び放電電極以外の部材は図1に示す除塵装置と同じであり図示を省略した。
【0059】
図8に示す集塵電極2gは、上端部21gに軸25gが設けられており、軸25gがケース1に回動可能に支持されている。集塵電極2gは、それ以外の部分は第1の実施例に示す集塵電極2aと同一の部分で構成されており、実質上同一の部分には同一の符号が付してある。
【0060】
集塵電極2gは、軸25gを支点にして、左右に角度θ(ここではθ=5°)ずつ回動する(ポジションP1、ポジションP2)。ポジションP1とポジションP2を所定の時間で繰り返すことによってそれぞれ、のポジションで上面になった電極の表面を洗浄水cwにて洗い流すことができる。各ポジションは、所定の時間ごとに切り替えて停止するものでもよく、断続的に回動するいわゆる振動状態であってもよい。
【0061】
上述の電極洗浄方法は、放電電極にも適用可能である。その場合、集塵電極と放電電極の電極間距離をなるべく変化させないようにするのが好ましい。
【0062】
(第6の実施例)
図9に本発明に係る除塵装置のさらに他の例に適用される集塵電極の断面図を示す。除塵装置の集塵電極及び放電電極以外の部材は図1に示す除塵装置と同じであり図示を省略した。
【0063】
図9に示す集塵電極2hは、表面が洗浄水cwの膜よりも小さい表面粗さで表面粗度を上げている。電極2hは、三角形状の鋸歯状の溝26hが表面に形成されており、溝26hを洗浄水cwが流れることで安定した洗浄水の膜が電極2h表面に形成される。
【0064】
図9に示した電極2hは、電極表面に直接溝が形成されているものを例示したが、それに限定されるものではなく、表面に金属メッシュを貼ったもの等、表面粗度をあげつつ、表面粗さが洗浄水cwの膜よりも小さくなるものを広く採用することができる。
【0065】
(第7の実施例)
図10に本発明に係る除塵装置のさらに他の例に用いられる放電電極の断面図を示す。
【0066】
放電電極3iは、アーク放電が発生しやすくするために、電極3iを打ち抜くことで形成した三角形の尖った形状の針部36iが複数個並んで形成されている。このうち抜き加工による針部31iが、横方向に打ち抜かれた形状を有しているので、水の流れに対して抵抗となるのは電極3iの厚さだけとなり洗浄水cwが電極表面を流れるのを邪魔しない。
【0067】
(第8の実施例)
図11に本発明に係る除塵装置のさらに他の例の断面図を示す。
【0068】
図11に示す除塵装置Bは、本体ケース1´と、本体ケース1´内部に複数並んで設置され、接地された集塵電極2´と、各集塵電極2´の間に配置されるマイナスに帯電された放電電極3´とを有している。
【0069】
本体ケース1´は微細粒子を含むガスが流入する流入口11´と、微細粒子が捕集され、清浄化されたガスが排出される排出口12´とを有している。流入口11´は本体ケース1´の上部14´に、排出口12´は本体ケース1´の下部13´に設けられている。また、流入口11´には、微細粒子を予め電荷を与えるための予備荷電部111´を備えている。
【0070】
本体ケース1´の集塵電極2´及び放電電極3´の上方には、予備荷電部111´にて帯電された微細粒子に液体誘電体を散布するスプレー装置4´を有している。
【0071】
また、ケース1´の下端部13´は散布した液体誘電体を溜めることができるように水密な液溜め部15´に形成されている。
【0072】
上述の除塵装置Bのように、排ガスの流れる方向を上側から下側にしてもよい。この例の場合、スプレー装置4´は上に設置したがスプレーを上下に設置してもよい。スプレー装置を上下に設置することは各実施例の除塵装置にも適用可能である。
【0073】
上述の各実施例のうち複数を組み合わせて利用してもよい。
【発明の効果】
本発明によると、電極の腐食を防ぎつつ、微細粒子が含まれた気体の微細粒子を取り除くことが可能な除塵装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る除塵装置の一例の断面図である。
【図2】図1に示す除塵装置に用いられている集塵電極の断面図である。
【図3】本発明に係る除塵装置の他の例に用いられる集塵電極の断面図である。
【図4】本発明に係る除塵装置のさらに他の例に用いられる集塵電極の断面図である。
【図5】図4に示す集塵電極の他の例の断面図である。
【図6】本発明に係る除塵装置のさらに他の例に用いられる集塵電極の断面図である。
【図7】図6に示す集塵電極の他の例の断面図である。
【図8】本発明に係る除塵装置のさらに他の例に用いられる集塵電極の断面図である。
【図9】本発明に係る除塵装置のさらに他の例に適用される集塵電極の断面図である。
【図10】本発明に係る除塵装置のさらに他の例に用いられる放電電極の断面図である。
【図11】本発明に係る除塵装置のさらに他の例の断面図である。
【図12】従来の除塵装置の一例の断面図である。
【図13】従来のスプレー装置の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 ケース
2、2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2h 集塵電極
22 樋部材
3、3a、3i 放電電極
4 スプレー装置
5 パイプ
Claims (11)
- 気体中に含まれるダスト、ミスト等の微細粒子を帯電させる荷電部材と、
前記荷電部材によって帯電された微細粒子に液体誘電体を散布するスプレー装置と、
前記スプレー装置より散布された液体誘電体を誘電分極させるための電界を形成する平板状の集塵電極及び放電電極と、
前記帯電した微細粒子を捕捉した液体誘電体を捕集する誘電体捕集部材と、
前記集塵電極及び(又は)放電電極に付着した前記微細粒子を洗い流すための洗浄部材とを有していることを特徴とする除塵装置。 - 前記洗浄部材は、前記集塵電極及び(又は)前記放電電極の上部に洗浄水を流通させる洗浄水流通部を有しており、前記洗浄水流通部は下方に洗浄水を流す隙間を有している請求項1記載の除塵装置。
- 前記洗浄水流通部は樋形状である請求項2記載の除塵装置。
- 前記洗浄水流通部の下方の隙間に洗浄水を均一に又は略均一に流すための整流部材を備えている請求項2又は請求項3記載の除塵装置。
- 前記整流部材は、前記電極に向けて傾けて設けられている請求項4記載の除塵装置。
- 前記洗浄部材は、前記洗浄水流通部の下方に樋形状を有し下方に前記集塵電極及び(又は)放電電極に洗浄水を流すための隙間を有する中間洗浄水流通部を1段又は2段以上備えている請求項2から請求項5いずれかに記載の除塵装置。
- 前記中間洗浄水流通部は前記整流部材を有している請求項6記載の除塵装置。
- 前記放電電極は表面に針状突起が設けられており、
該針状突起が洗浄水の流れを妨げないように配置されている請求項1から請求項7いずれかに記載の除塵装置。 - 前記放電電極及び集塵電極の表面を荒く形成した請求項1から請求高8いずれかに記載の除塵装置。
- 前記スプレー装置を電極の上に設けた請求項1から請求項9いずれかに記載の除塵装置
- 前記放電電極及び(又は)集塵電極は、少なくとも1箇所を平面方向に回動可能に支持されており、該支持部を中心に所定角度且つ周期で振動する請求項1から請求項10いずれかに記載の除塵装置。
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