本発明の実施例を以下に説明する。
本発明が適用されたスロットマシンの実施例を図面を用いて説明すると、本実施例のスロットマシン1は、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。
本実施例のスロットマシン1の筐体1aの内部には、図2に示すように、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1bに設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
リール2L、2C、2Rの外周部には、図3に示すように、それぞれ「黒7」、「網7(図中網掛け7)」、「白7」、「BAR」、「リプレイ」、「プラム」、「スイカ」、「チェリー」、「ベル」、「オレンジ」といった互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個ずつ描かれている。リール2L、2C、2Rの外周部に描かれた図柄は、前面扉1bのリールパネル1c略中央に設けられた透視窓3において各々上中下三段に表示される。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられリールモータ32L、32C、32R(図4参照)によって回転させることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール2L、2C、2Rの回転を停止させることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
リール2L、2C、2Rの内側には、リール2L、2C、2Rそれぞれに対して、基準位置を検出するリールセンサ33L、33C、33Rと、リール2L、2C、2Rを背面から照射するリールLED55と、が設けられている。また、リールLED55は、リール2L、2C、2Rの連続する3つの図柄に対応する12のLEDからなり、各図柄をそれぞれ独立して照射可能とされている。
前面扉1bにおける各リール2L,2C,2Rに対応する位置には、リール2L,2C,2Rを前面側から透視可能とする横長長方形状の透視窓3が設けられており、該透視窓3を介して遊技者側から各リール2L,2C,2Rが視認できるようになっている。
前面扉1bには、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数のうち最大の賭数(本実施例ではいずれの遊技状態においても3)を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8R、演出に用いるための演出用スイッチ56が遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
尚、本実施例では、回転を開始した3つのリール2L、2C、2Rのうち、最初に停止するリールを第1停止リールと称し、また、その停止を第1停止と称する。同様に、2番目に停止するリールを第2停止リールと称し、また、その停止を第2停止と称し、3番目に停止するリールを第3停止リールと称し、また、その停止を第3停止あるいは最終停止と称する。
また、前面扉1bには、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、後述するリプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられた遊技用表示部13が設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、MAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図4参照)が設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図4参照)がそれぞれ設けられている。
また、前面扉1bにおけるストップスイッチ8L、8C、8Rの下方には、スロットマシン1のタイトルや後述する配当表1などが印刷された下部パネルが設けられている。
前面扉1bの内側には、所定のキー操作により後述するエラー状態及び後述する打止状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23、後述する設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、後述のBB終了時に打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36a、後述のBB終了時に自動精算処理(クレジットとして記憶されているメダルを遊技者の操作によらず精算(返却)する処理)に制御する自動精算機能の有効/無効を選択するための自動精算スイッチ36b、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、筐体1a内部に設けられた後述のホッパータンク34a(図2参照)側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30、メダル投入部4から投入され、ホッパータンク34a側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31を有するメダルセレクタ(図示略)、前面扉1bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ25(図4参照)が設けられている。
筐体1a内部には、図2に示すように、前述したリール2L、2C、2R、リールモータ32L、32C、32R、各リール2L、2C、2Rのリール基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサ33L、33C、33R(図4参照)からなるリールユニット2、外部出力信号を出力するための外部出力基板1000、メダル投入部4から投入されたメダルを貯留するホッパータンク34a、ホッパータンク34aに貯留されたメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーモータ34b、ホッパーモータ34bの駆動により払い出されたメダルを検出する払出センサ34cからなるホッパーユニット34、電源ボックス100が設けられている。
ホッパーユニット34の側部には、ホッパータンク34aから溢れたメダルが貯留されるオーバーフロータンク35が設けられている。オーバーフロータンク35の内部には、貯留された所定量のメダルを検出可能な高さに設けられた左右に離間する一対の導電部材からなる満タンセンサ35aが設けられており、導電部材がオーバーフロータンク35内に貯留されたメダルを介して接触することにより導電したときに内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったこと、すなわちオーバーフロータンクが満タン状態となったことを検出できるようになっている。
電源ボックス100の前面には、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、電源をon/offする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行なう場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインLN(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本実施例では、規定数の賭数として遊技状態に関わらず3枚が定められて規定数の賭数が設定されると入賞ラインLNが有効となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール2L、2C、2Rの透視窓3に表示された図柄の組み合わせが入賞図柄の組み合わせであるかを判定するために設定されるラインである。本実施例では、図1に示すように、リール2Lの中段、リール2Cの中段、リール2Rの中段、すなわち中段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインLNのみが入賞ラインとして定められている。尚、本実施例では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適用しても良い。
また、本実施例では、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組み合わせが揃ったことを認識しやすくするために、入賞ラインLNとは別に、無効ラインLM1〜4を設定している。無効ラインLM1〜4は、これら無効ラインLM1〜4に揃った図柄の組み合わせによって入賞が判定されるものではなく、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組み合わせが揃った際に、無効ラインLM1〜4のいずれかに入賞ラインLNに揃った場合に入賞となる図柄の組み合わせ(例えば、ベル−ベル−ベル)が揃う構成とすることで、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組み合わせが揃ったことを認識しやすくするものである。本実施例では、図1に示すように、リール2Lの上段、リール2Cの上段、リール2Rの上段、すなわち上段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM1、リール2Lの下段、リール2Cの下段、リール2Rの下段、すなわち下段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM2、リール2Lの上段、リール2Cの中段、リール2Rの下段、すなわち右下がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM3、リール2Lの下段、リール2Cの中段、リール2Rの上段、すなわち右上がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM4の4種類が無効ラインLMとして定められている。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインLN上に予め定められた図柄の組み合わせ(以下、役とも呼ぶ)が各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。また、入賞ラインLN上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組み合わせが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組み合わせに応じた遊技状態に移行するようになっている。
また、本実施例におけるスロットマシン1にあっては、ゲームが開始されて各リール2L、2C、2Rが回転して図柄の変動が開始した後、いずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに、当該ストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリールの回転が停止して図柄が停止表示される。ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作から対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止するまでの最大停止遅延時間は190ms(ミリ秒)である。
リール2L、2C、2Rは、1分間に80回転し、80×21(1リール当たりの図柄コマ数)=1680コマ分の図柄を変動させるので、190msの間では最大で4コマの図柄を引き込むことができることとなる。つまり、停止図柄として選択可能なのは、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに表示されている図柄と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分の図柄である。
このため、例えば、ストップスイッチ8L、8C、8Rのいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの下段に表示されている図柄を基準とした場合、当該図柄から4コマ先までの図柄を下段に表示させることができるため、リール2L、2C、2R各々において、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうちいずれかが操作されたときに当該ストップスイッチに対応するリールの中段に表示されている図柄を含めて5コマ以内に配置されている図柄を入賞ライン上に表示させることができる。
図4は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図4に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90、電源基板101が設けられており、遊技制御基板40によって遊技状態が制御され、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出が制御され、電源基板101によってスロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。
電源基板101には、外部からAC100Vの電源が供給されるとともに、このAC100Vの電源からスロットマシン1を構成する電気部品の駆動に必要な直流電圧が生成され、遊技制御基板40及び遊技制御基板40を介して接続された演出制御基板90に供給されるようになっている。また、後述するメイン制御部41からサブ制御部91へのコマンド伝送ラインと、遊技制御基板40から演出制御基板90に対して電源を供給する電源供給ラインと、が一系統のケーブル及びコネクタを介して接続されており、これらケーブルと各基板とを接続するコネクタ同士が全て接続されることで演出制御基板90側の各部が動作可能となり、かつメイン制御部41からのコマンドを受信可能な状態となる。このため、メイン制御部41からコマンドを伝送するコマンド伝送ラインが演出制御基板90に接続されている状態でなければ、演出制御基板90側に電源が供給されず、演出制御基板90側のみが動作してしまうことがない。
また、電源基板101には、前述したホッパーモータ34b、払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、電源スイッチ39が接続されている。
遊技制御基板40には、前述したMAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、打止スイッチ36a、自動精算スイッチ36b、投入メダルセンサ31、ドア開放検出スイッチ25、リールセンサ33L、33C、33Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述した払出センサ34c、満タンセンサ35a、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述したクレジット表示器11、遊技補助表示器12、ペイアウト表示器13、1〜3BETLED14〜16、投入要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールモータ32L、32C、32Rが接続されているとともに、電源基板101を介して前述したホッパーモータ34bが接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述のメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、メイン制御部41、乱数発生回路42、サンプリング回路43、スイッチ検出回路44、モータ駆動回路45、ソレノイド駆動回路46、LED駆動回路47、電断検出回路48、リセット回路49が搭載されている。
メイン制御部41は、1チップマイクロコンピュータにて構成され、後述するROMに記憶された制御プログラムを実行して、遊技の進行に関する処理を行なうととともに、遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
乱数発生回路42は、所定数のパルスを発生する度にカウントアップして値を更新するカウンタによって構成され、サンプリング回路43は、乱数発生回路42がカウントしている数値を取得する。乱数発生回路42は、乱数の種類毎にカウントする数値の範囲が定められており、本実施の形態では、その範囲として0〜65535が定められている。メイン制御部41は、その処理に応じてサンプリング回路43に指示を送ることで、乱数発生回路42が示している数値を乱数として取得する(以下、この機能をハードウェア乱数機能という)。後述する内部抽選用の乱数は、ハードウェア乱数機能により抽出した乱数をそのまま使用するのではなく、ソフトウェアにより加工して使用する。また、メイン制御部41は、前述のタイマ割込処理(メイン)により、特定のレジスタの数値を更新し、こうして更新された数値を乱数として取得する機能も有する(以下、この機能をソフトウェア乱数機能という)。
スイッチ検出回路44は、遊技制御基板40に直接または電源基板101を介して接続されたスイッチ類から入力された検出信号を取り込んでメイン制御部41に伝送する。モータ駆動回路45は、メイン制御部41から出力されたモータ駆動信号をリールモータ32L、32C、32Rに伝送する。ソレノイド駆動回路46は、メイン制御部41から出力されたソレノイド駆動信号を流路切替ソレノイド30に伝送する。LED駆動回路は、メイン制御部41から出力されたLED駆動信号を遊技制御基板40に接続された各種表示器やLEDに伝送する。電断検出回路48は、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をメイン制御部41に対して出力する。リセット回路49は、電源投入時または電源遮断時などの電源が不安定な状態においてメイン制御部41にシステムリセット信号を与える。また、リセット回路49は、ウォッチドッグタイマを内蔵し、ウォッチドッグタイマがタイムアップした場合、すなわちメイン制御部41のCPUの動作が一定時間停止した場合においてメイン制御部41にユーザリセット信号を与える。
メイン制御部41が備えるCPUは、ROMから読み出したプログラムを実行することにより、スロットマシン1におけるゲームの進行を制御するための処理などを実行する。このときには、CPUがROMから固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPUがRAMに各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPUがRAMに一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPUが外部バスインタフェースなどを介してメイン制御部41の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPUが外部バスインタフェースなどを介してメイン制御部41の外部へと各種信号を出力する送信動作等も行なわれる。
このように、メイン制御部41では、CPUがROMに格納されているプログラムに従って制御を実行するので、以下、メイン制御部41(又はCPU)が実行する(又は処理を行なう)ということは、具体的には、CPUがプログラムに従って制御を実行することである。このことは、遊技制御基板40以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。
メイン制御部41が備えるROMには、ゲーム制御用のユーザプログラムや固定データ等が記憶されている。また、ROMには、セキュリティチェックプログラムが記憶されている。CPUは、スロットマシン1の電源投入やシステムリセットの発生に応じてメイン制御部41がセキュリティモードに移行したときに、ROMに記憶されたセキュリティチェックプログラムを読み出し、ROMの記憶内容が変更されたか否かを検査するセキュリティチェック処理を実行する。尚、セキュリティチェックプログラムは、ROMとは異なる内蔵メモリに記憶されても良い。また、セキュリティチェックプログラムは、例えば外部バスインタフェースを介してメイン制御部41に外付けされた外部メモリの記憶内容を検査するセキュリティチェック処理に対応したものであっても良い。
メイン制御部41が備えるRAMは、ゲーム制御用のワークエリアを提供する。ここで、RAMの少なくとも一部は、バックアップ電源によってバックアップされているバックアップRAMであれば良い。すなわち、スロットマシンへの電力供給が停止しても、所定期間はRAMの少なくとも一部の内容が保存される。尚、本実施例では、RAMの全ての領域がバックアップRAMとされており、スロットマシンへの電力供給が停止しても、所定期間はRAMの全ての内容が保存される。
メイン制御部41が備えるROMには、ゲーム制御用のユーザプログラムやセキュリティチェックプログラムの他に、ゲームの進行を制御するために用いられる各種の選択用データ、テーブルデータなどが格納される。例えば、ROMには、CPUが各種の判定や決定、設定を行なうために用意された複数の判定テーブルや決定テーブル、設定テーブルなどを構成するデータが記憶されている。また、ROMには、CPUが遊技制御基板40から各種の制御コマンドとなる制御信号を送信するために用いられる複数のコマンドテーブルを構成するテーブルデータなどが記憶されている。
メイン制御部41が備えるRAMには、スロットマシン1におけるゲームの進行などを制御するために用いられる各種のデータを保持する領域として、遊技制御用データ保持エリア590が設けられている。RAMとしては、例えばDRAMが使用されており、記憶しているデータ内容を維持するためのリフレッシュ動作が必要になる。CPUには、このリフレッシュ動作を行なうためのリフレッシュレジスタが内蔵されている。例えば、リフレッシュレジスタは8ビットからなり、そのうち下位7ビットはCPUがROMから命令フェッチするごとに自動的にインクリメントされる。したがって、リフレッシュレジスタにおける格納値の更新は、CPUにおける1命令の実行時間ごとに行なわれることになる。
メイン制御部41は、シリアル通信回路を介してサブ制御部91に各種のコマンドを送信する。メイン制御部41からサブ制御部91へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、サブ制御部91からメイン制御部41へ向けてコマンドが送られることはない。
メイン制御部41は、遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態が入力ポートから入力される。そしてメイン制御部41は、これら入力ポートから入力される各種スイッチ類の検出状態に応じて段階的に移行する基本処理を実行する。
また、メイン制御部41は、割込の発生により基本処理に割り込んで割込処理を実行できるようになっている。本実施例では、CTCに含まれるタイマ回路にてタイムアウトが発生したこと、すなわち一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎に後述するタイマ割込処理(メイン)を実行する。
また、メイン制御部41は、割込処理の実行中に他の割込を禁止するように設定されているとともに、複数の割込が同時に発生した場合には、予め定められた順位によって優先して実行する割込が設定されている。尚、割込処理の実行中に他の割込要因が発生し、割込処理が終了してもその割込要因が継続している状態であれば、その時点で新たな割込が発生することとなる。
メイン制御部41は、基本処理として遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態が変化するまでは制御状態に応じた処理を繰り返しループし、各種スイッチ類の検出状態の変化に応じて段階的に移行する処理を実行する。また、メイン制御部41は、一定時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎にタイマ割込処理(メイン)を実行する。尚、タイマ割込処理(メイン)の実行間隔は、基本処理において制御状態に応じて繰り返す処理が一巡する時間とタイマ割込処理(メイン)の実行時間とを合わせた時間よりも長い時間に設定されており、今回と次回のタイマ割込処理(メイン)との間で必ず制御状態に応じて繰り返す処理が最低でも一巡することとなる。
演出制御基板90には、演出用スイッチ56が接続されており、この演出用スイッチ56の検出信号が入力されるようになっている。
演出制御基板90には、スロットマシン1の前面扉1bに配置された液晶表示器51(図1参照)、演出効果LED52、スピーカ53、54、前述したリールLED55等の演出装置が接続されており、これら演出装置は、演出制御基板90に搭載された後述のサブ制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。
尚、本実施例では、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により、液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の演出装置の出力制御が行なわれる構成であるが、サブ制御部91とは別に演出装置の出力制御を直接的に行なう出力制御部を演出制御基板90または他の基板に搭載し、サブ制御部91がメイン制御部41からのコマンドに基づいて演出装置の出力パターンを決定し、サブ制御部91が決定した出力パターンに基づいて出力制御部が演出装置の出力制御を行なう構成としても良く、このような構成では、サブ制御部91及び出力制御部の双方によって演出装置の出力制御が行なわれることとなる。
また、本実施例では、演出装置として液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55を例示しているが、演出装置は、これらに限られず、例えば、機械的に駆動する表示装置や機械的に駆動する役モノなどを演出装置として適用しても良い。
演出制御基板90には、メイン制御部41と同様にサブCPU91a、ROM91b、RAM91c、I/Oポート91dを備えたマイクロコンピュータにて構成され、演出の制御を行なうサブ制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の表示制御を行なう表示制御回路92、演出効果LED52、リールLED55の駆動制御を行なうLED駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行なう音声出力回路94、電源投入時またはサブCPU91aからの初期化命令が一定時間入力されないときにサブCPU91aにリセット信号を与えるリセット回路95、演出制御基板90に接続された演出用スイッチ56から入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路96、日付情報及び時刻情報を含む時間情報を出力する時計装置97、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号をサブCPU91aに対して出力する電断検出回路98、その他の回路等、が搭載されており、サブCPU91aは、遊技制御基板40から送信されるコマンドを受けて、演出を行なうための各種の制御を行なうとともに、演出制御基板90に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
リセット回路95は、遊技制御基板40においてメイン制御部41にシステムリセット信号を与えるリセット回路49よりもリセット信号を解除する電圧が低く定められており、電源投入時においてサブ制御部91は、メイン制御部41よりも早い段階で起動するようになっている。一方で、電断検出回路98は、遊技制御基板40においてメイン制御部41に電圧低下信号を出力する電断検出回路48よりも電圧低下信号を出力する電圧が低く定められており、電断時においてサブ制御部91は、メイン制御部41よりも遅い段階で停電を検知し、後述する電断処理(サブ)を行なうこととなる。
サブ制御部91は、メイン制御部41と同様に、割込機能を備えており、メイン制御部41からのコマンド受信時に割込を発生させて、メイン制御部41から送信されたコマンドを取得し、バッファに格納するコマンド受信割込処理を実行する。また、サブ制御部91は、システムクロックの入力数が一定数に到達する毎、すなわち一定間隔毎に割込を発生させて後述するタイマ割込処理(サブ)を実行する。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41とは異なり、コマンドの受信に基づいて割込が発生した場合には、タイマ割込処理(サブ)の実行中であっても、当該処理に割り込んでコマンド受信割込処理を実行し、タイマ割込処理(サブ)の契機となる割込が同時に発生してもコマンド受信割込処理を最優先で実行するようになっている。
また、サブ制御部91にも、停電時においてバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、RAM91cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わるものである。詳しくは、後述する内部抽選において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1〜6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をon状態としてからスロットマシン1の電源をonする必要がある。設定キースイッチ37をon状態として電源をonすると、設定値表示器24にRAMから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更操作が可能な設定変更状態に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定6からさらに操作されたときは、設定1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ37がoffされると、確定した表示値(設定値)がメイン制御部41のRAMに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
また、設定値を確認するためには、ゲーム終了後、賭数が設定されていない状態で設定キースイッチ37をon状態とすれば良い。このような状況で設定キースイッチ37をon状態とすると、設定値表示器24にRAMから読み出された設定値が表示されることで設定値を確認可能な設定確認状態に移行する。設定確認状態においては、ゲームの進行が不能であり、設定キースイッチ37をoff状態とすることで、設定確認状態が終了し、ゲームの進行が可能な状態に復帰することとなる。
本実施例のスロットマシン1においては、メイン制御部41は、タイマ割込処理(メイン)を実行する毎に、電断検出回路48からの電圧低下信号が検出されているか否かを判定する停電判定処理を行ない、停電判定処理において電圧低下信号が検出されていると判定した場合に、電断処理(メイン)を実行する。電断処理(メイン)では、レジスタを後述するRAMのスタックに退避し、RAMにいずれかのビットが1となる破壊診断用データ(本実施例では、5AH)、すなわち0以外の特定のデータを格納するとともに、RAMの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0となるようにRAMパリティ調整用データを計算し、RAMに格納する処理を行なうようになっている。尚、RAMパリティとはRAMの該当する領域(本実施例では、全ての領域)の各ビットに格納されている値の排他的論理和として算出される値である。このため、RAMの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0であれば、RAMパリティ調整用データは0となり、RAMの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが1であれば、RAMパリティ調整用データは1となる。
そして、メイン制御部41は、システムリセットによるかユーザリセットによるかに関わらず、その起動時においてRAMの全ての領域に格納されたデータに基づいてRAMパリティを計算するとともに、破壊診断用データの値を確認し、RAMパリティが0であり、かつ破壊診断用データの値も正しいことを条件に、RAMに記憶されているデータに基づいてメイン制御部41の処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAMパリティが0でない場合(1の場合)や破壊診断用データの値が正しくない場合には、RAM異常と判定し、RAM異常エラーコードをレジスタにセットしてRAM異常エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させるようになっている。尚、RAM異常エラー状態は、通常のエラー状態と異なり、リセットスイッチ23やリセット/設定スイッチ38を操作しても解除されないようになっており、前述した設定変更状態において新たな設定値が設定されるまで解除されることがない。
尚、本実施例では、RAMに格納されている全てのデータが停電時においてもバックアップ電源により保持されるとともに、メイン制御部41は、電源投入時においてRAMのデータが正常であると判定した場合に、RAMの格納データに基づいて電断前の制御状態に復帰する構成であるが、RAMに格納されているデータのうち停電時において制御状態の復帰に必要なデータのみをバックアップし、電源投入時においてバックアップされているデータに基づいて電断前の制御状態に復帰する構成としても良い。
また、電源投入時において電断前の制御状態に復帰させる際に、全ての制御状態を電断前の制御状態に復帰させる必要はなく、遊技者に対して不利益とならない最低限の制御状態を復帰させる構成であれば良く、例えば、入力ポートの状態などを全て電断前の状態に復帰させる必要はない。
次に、メイン制御部41のRAMの初期化について説明する。メイン制御部41のRAMの格納領域は、重要ワーク、非保存ワーク、一般ワーク、特別ワーク、未使用領域、スタック領域に区分されている。
重要ワークは、各種表示器やLEDの表示用データ、I/Oの入出力データ、遊技時間の計時カウンタ等、初期化すると不都合があるデータに加え、後述するRTフラグ及びRT残りゲーム数が格納されるワークである。非保存ワークは、各種スイッチ類の状態を保持するワークであり、起動時にRAMのデータが破壊されているか否かに関わらず必ず値が設定されることとなる。一般ワークは、停止制御テーブル、停止図柄、メダルの払出枚数、BB中のメダル払出総数、後述する遊技状態フラグ等、BB終了時に初期化可能なデータが格納されるワークである。特別ワークは、各種ソフトウェア乱数等、設定開始前にのみ初期化されるデータが格納されるワークである。未使用領域は、RAMの格納領域のうち使用していない領域であり、後述する複数の初期化条件のいずれか1つでも成立すれば初期化されることとなる。スタック領域は、メイン制御部41のレジスタから退避したデータが格納される領域であり、このうちの未使用スタック領域は、未使用領域と同様に、後述する複数の初期化条件のいずれか1つでも成立すれば初期化されることとなるが、使用中スタック領域は、プログラムの続行のため、初期化されることはない。
本実施例においてメイン制御部41は、設定キースイッチ37がonの状態での起動時、RAM異常エラー発生時、BB終了時、設定キースイッチ37がoffの状態での起動時でRAMのデータが破壊されていないとき、1ゲーム終了時の5つからなる初期化条件が成立した際に、各初期化条件に応じて初期化される領域の異なる4種類の初期化を行なう。
初期化1は、起動時において設定キースイッチ37がonの状態であり、設定変更状態へ移行する場合において、その前に行なう初期化、またはRAM異常エラー発生時に行なう初期化であり、初期化1では、RAMの格納領域のうち、重要ワーク及び使用中スタック領域を除く全ての領域(未使用領域及び未使用スタック領域を含む)、すなわち非保存ワークから未使用スタック領域までの領域が初期化される。初期化2は、BB終了時に行なう初期化であり、初期化2では、RAMの格納領域のうち、一般ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域、すなわち一般ワークから未使用スタック領域までの領域が初期化される。初期化3は、起動時において設定キースイッチ37がoffの状態であり、かつRAMのデータが破壊されていない場合において行なう初期化であり、初期化3では、非保存ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。初期化4は、1ゲーム終了時に行なう初期化であり、初期化4では、RAMの格納領域のうち、未使用領域及び未使用スタック領域が初期化される。
尚、本実施例では、初期化1を設定変更状態の移行前に行なっているが、設定変更状態の終了時に行なったり、設定変更状態移行前、設定変更状態終了時の双方で行なうようにしても良い。
このように本実施例では、電源投入時などにRAM異常エラーが発生した場合には、初期化1が実行され、それ以前の制御状態が初期化されることとなるが、この際、重要ワークに割り当てられてられたRTフラグやRT残りゲーム数は初期化されることなく保持されるようになっている。一方で、一般ワークに割り当てられた遊技状態フラグについては、初期化1が実行されることに伴って初期化されることとなる。
本実施例のスロットマシン1は、前述のように遊技状態(通常、内部中、BB(RB))に応じて設定可能な賭数の規定数が定められており、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されたことを条件にゲームを開始させることが可能となる。尚、本実施例では、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定された時点で、入賞ラインLNが有効化される。
本実施例のスロットマシン1は、全てのリール2L、2C、2Rが停止した際に、有効化された入賞ライン(本実施例の場合、常に全ての入賞ラインが有効化されるため、以下では、有効化された入賞ラインを単に入賞ラインと呼ぶ)上に役と呼ばれる図柄の組み合わせが揃うと入賞となる。役は、同一図柄の組み合わせであっても良いし、異なる図柄を含む組み合わせであっても良い。入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定められているが、大きく分けて、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技者にとって有利な遊技状態への移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、後述する内部抽選に当選して、当該役の当選フラグがRAMに設定されている必要がある。
尚、これら各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組み合わせが揃うまで有効とされ、許容された役の組み合わせが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組み合わせを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されることとなる。
以下、本実施例の内部抽選について説明する。内部抽選は、上記した各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出表示される以前に(実際には、スタートスイッチ7の検出時)決定するものである。内部抽選では、まず、スタートスイッチ7の検出時に内部抽選用の乱数値(0〜65535の整数)を取得する。詳しくは、RAMに割り当てられた乱数値格納ワークの値を同じくRAMに割り当てられた抽選用ワークに設定する。そして、遊技状態及び特別役の持ち越しの有無に応じて定められた各役について、抽選用ワークに格納された数値データと、遊技状態を特定するための遊技状態フラグの値、後述するRTを特定するためのRTフラグの値、賭数及び設定値に応じて定められた各役の判定値数に応じて行なわれる。
乱数値格納ワークは、スタートスイッチ7の操作と同時にラッチされた数値データが格納される記憶領域であり、新たな数値データがラッチされる毎に、ラッチされた数値データがその後のタイマ割込処理(メイン)において読み出され、乱数値格納ワークに格納された数値データが新たにラッチされた最新の数値データに更新されるようになっている。
内部抽選では、内部抽選の対象となる役、現在の遊技状態フラグ値、RTフラグ値及び設定値に対応して定められた判定値数を、内部抽選用の乱数値(抽選用ワークに格納された数値データ)に順次加算し、加算の結果がオーバーフローしたときに、当該役に当選したものと判定される。このため、判定値数の大小に応じた確率(判定値数/65536)で役が当選することとなる。
そして、いずれかの役の当選が判定された場合には、当選が判定された役に対応する当選フラグをRAMに割り当てられた内部当選フラグ格納ワークに設定する。内部当選フラグ格納ワークは、2バイトの格納領域にて構成されており、そのうちの上位バイトが、特別役の当選フラグが設定される特別役格納ワークとして割り当てられ、下位バイトが、一般役の当選フラグが設定される一般役格納ワークとして割り当てられている。詳しくは、特別役が当選した場合には、当該特別役が当選した旨を示す特別役の当選フラグを特別役格納ワークに設定し、一般役格納ワークに設定されている当選フラグをクリアする。また、一般役が当選した場合には、当該一般役が当選した旨を示す一般役の当選フラグを一般役格納ワークに設定する。尚、いずれの役及び役の組み合わせにも当選しなかった場合には、一般役格納ワークのみクリアする。
次に、リール2L、2C、2Rの停止制御について説明する。
メイン制御部41は、リールの回転が開始したとき、及びリールが停止し、かつ未だ回転中のリールが残っているときに、ROMに格納されているテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して、回転中のリール別に停止制御テーブルを作成する。そして、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作が有効に検出されたときに、該当するリールの停止制御テーブルを参照し、参照した停止制御テーブルの滑りコマ数に基づいて、操作されたストップスイッチ8L、8C、8Rに対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御を行なう。
テーブルインデックスには、内部抽選による当選フラグの設定状態(以下、内部当選状態と呼ぶ)別に、テーブルインデックスを参照する際の基準アドレスから、テーブル作成用データが格納された領域の先頭アドレスを示すインデックスデータが格納されているアドレスまでの差分が登録されている。これにより内部当選状態に応じた差分を取得し、基準アドレスに対してその差分を加算することで該当するインデックスデータを取得することが可能となる。尚、役の当選状況が異なる場合でも、同一の制御が適用される場合においては、インデックスデータとして同一のアドレスが格納されており、このような場合には、同一のテーブル作成用データを参照して、停止制御テーブルが作成されることとなる。
テーブル作成用データは、停止操作位置に応じた滑りコマ数を示す停止制御テーブルと、リールの停止状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスと、からなる。
リールの停止状況に応じて参照される停止制御テーブルは、全てのリールが回転しているか、左リールのみ停止しているか、中リールのみ停止しているか、右リールのみ停止しているか、左、中リールが停止しているか、左、右リールが停止しているか、中、右リールが停止しているか、によって異なる場合があり、更に、いずれかのリールが停止している状況においては、停止済みのリールの停止位置によっても異なる場合があるので、それぞれの状況について、参照すべき停止制御テーブルのアドレスが回転中のリール別に登録されており、テーブル作成用データの先頭アドレスに基づいて、それぞれの状況に応じて参照すべき停止制御テーブルのアドレスが特定可能とされ、この特定されたアドレスから、それぞれの状況に応じて必要な停止制御テーブルを特定できるようになっている。尚、リールの停止状況や停止済みのリールの停止位置が異なる場合でも、同一の停止制御テーブルが適用される場合においては、停止制御テーブルのアドレスとして同一のアドレスが登録されているものもあり、このような場合には、同一の停止制御テーブルが参照されることとなる。
停止制御テーブルは、停止操作が行なわれたタイミング別の滑りコマ数を特定可能なデータである。本実施例では、リールモータ32L、32C、32Rに、336ステップ(0〜167)の周期で1周するステッピングモータを用いている。すなわちリールモータ32L、32C、32Rを168ステップ駆動させることでリール2L、2C、2Rが1周することとなる。そして、リール1周に対して16ステップ(1図柄が移動するステップ数)毎に分割した21の領域(コマ)が定められており、これらの領域には、リール基準位置から0〜20の領域番号が割り当てられている。一方、1リールに配列された図柄数も21であり、各リールの図柄に対して、リール基準位置から0〜20の図柄番号が割り当てられているので、0番図柄から20番図柄に対して、それぞれ0〜20の領域番号が順に割り当てられていることとなる。そして、停止制御テーブルには、領域番号別の滑りコマ数が所定のルールで圧縮して格納されており、停止制御テーブルを展開することによって領域番号別の滑りコマ数を取得できるようになっている。
前述のようにテーブルインデックス及びテーブル作成用データを参照して作成される停止制御テーブルは、領域番号に対応して、各領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に位置するタイミング(リール基準位置からのステップ数が各領域番号のステップ数の範囲に含まれるタイミング)でストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出された場合の滑りコマ数がそれぞれ設定されたテーブルである。
次に、停止制御テーブルの作成手順について説明すると、まず、リール回転開始時においては、そのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスを取得する。具体的には、まずテーブルインデックスを参照し、内部当選状態に対応するインデックスデータを取得し、そして取得したインデックスデータに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから全てのリールが回転中の状態に対応する各リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して全てのリールについて停止制御テーブルを作成する。
また、いずれか1つのリールが停止したとき、またはいずれか2つのリールが停止したときには、リール回転開始時に取得したインデックスデータ、すなわちそのゲームの内部当選状態に応じたテーブル作成用データの先頭アドレスに基づいてテーブル作成用データを特定し、特定したテーブル作成用データから停止済みのリール及び当該リールの停止位置の領域番号に対応する未停止リールの停止制御テーブルのアドレスを取得し、取得したアドレスに格納されている各リールの停止制御テーブルを展開して未停止のリールについて停止制御テーブルを作成する。
次に、メイン制御部41がストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出したときに、該当するリールに表示結果を導出させる際の制御について説明すると、ストップスイッチ8L、8C、8Rのうち、回転中のリールに対応するいずれかの操作を有効に検出すると、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数に基づいて停止操作位置の領域番号を特定し、停止操作が検出されたリールの停止制御テーブルを参照し、特定した停止操作位置の領域番号に対応する滑りコマ数を取得する。そして、取得した滑りコマ数分リールを回転させて停止させる制御を行なう。具体的には、停止操作を検出した時点のリール基準位置からのステップ数から、取得した滑りコマ数引き込んで停止させるまでのステップ数を算出し、算出したステップ数分リールを回転させて停止させる制御を行なう。これにより、停止操作が検出された停止操作位置の領域番号に対応する領域から滑りコマ数分先の停止位置となる領域番号に対応する領域が停止基準位置(本実施例では、透視窓3の下段図柄の領域)に停止することとなる。
本実施例のテーブルインデックスには、一の遊技状態における一の内部当選状態に対応するインデックスデータとして1つのアドレスのみが格納されており、更に、一のテーブル作成用データには、一のリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルの格納領域のアドレスとして1つのアドレスのみが格納されている。すなわち一の遊技状態における一の内部当選状態に対応するテーブル作成用データ、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対応する停止制御テーブルが一意的に定められており、これらを参照して作成される停止制御テーブルも、一の遊技状態における一の内部当選状態、及びリールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)に対して一意となる。このため、遊技状態、内部当選状態、リールの停止状況(及び停止済みのリールの停止位置)の全てが同一条件となった際に、同一の停止制御テーブル、すなわち同一の制御パターンに基づいてリールの停止制御が行なわれることとなる。
また、本実施例では、滑りコマ数として0〜4の値が定められており、停止操作を検出してから最大4コマ図柄を引き込んでリールを停止させることが可能である。すなわち停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5コマの範囲から図柄の停止位置を指定できるようになっている。また、1図柄分リールを移動させるのに1コマの移動が必要であるので、停止操作を検出してから最大4図柄を引き込んでリールを停止させることが可能であり、停止操作を検出した停止操作位置を含め、最大5図柄の範囲から図柄の停止位置を指定できることとなる。
本実施例では、いずれかの役に当選している場合には、当選役を入賞ライン上に4コマの範囲で最大限引き込み、当選していない役が入賞ライン上に揃わないように引き込む滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行なう一方、いずれの役にも当選していない場合には、いずれの役も揃わない滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行なう。これにより、停止操作が行なわれた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行なわれ、当選していない役は、最大4コマの引込範囲でハズシて停止させる制御が行なわれることとなる。
特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で小役が当選した場合など、特別役と小役が同時に当選している場合には、当選した小役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められているとともに、当選した小役を入賞ラインに最大4コマの範囲で引き込めない停止操作位置については、当選した特別役を入賞ラインに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行なう。これにより、停止操作が行なわれた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行なわれ、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している小役を引き込めない場合には、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で当選している特別役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行なわれ、当選していない役は、4コマの引込範囲でハズシて停止させる制御が行なわれることとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも小役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、小役を引き込めない場合にのみ、特別役を入賞させることが可能となる。尚、特別役と小役を同時に引き込める場合には、小役のみを引き込み、特別役と同時に小役が入賞ライン上に揃わないようになっている。
尚、本実施例では、特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で小役が当選した場合や新たに特別役と小役が同時に当選した場合など、特別役と小役が同時に当選している場合には、当選した特別役よりも当選した小役が優先され、小役が引き込めない場合のみ、特別役を入賞ライン上に揃える制御を行なっているが、特別役と小役が同時に当選している場合に、小役よりも特別役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、特別役を引き込めない場合にのみ、小役を入賞ライン上に揃える制御を行なっても良い。
特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で再遊技役が当選した場合など、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、停止操作が行なわれた際に、入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で再遊技役の図柄を揃えて停止させる制御が行なわれる。尚、この場合、再遊技役を構成する図柄または同時当選する再遊技役を構成する図柄は、リール2L、2C、2Rのいずれについても5図柄以内、すなわち4コマ以内の間隔で配置されており、4コマの引込範囲で必ず任意の位置に停止させることができるので、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらずに、必ず再遊技役が揃って入賞することとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも再遊技役を入賞ライン上に揃える制御が優先され、必ず再遊技役が入賞することとなる。尚、特別役と再遊技役を同時に引き込める場合には、再遊技役のみを引き込み、再遊技役と同時に特別役が入賞ライン上に揃わないようになっている。
本実施例においてメイン制御部41は、リール2L、2C、2Rの回転が開始した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行なうようになっている。尚、リール回転エラーの発生により、一時的にリールの回転が停止した場合でも、その後リール回転が再開した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されるまで、停止操作が未だ検出されていないリールの回転を継続し、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行なうようになっている。
尚、本実施例では、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことを条件に、対応するリールに表示結果を停止させる制御を行なうようになっているが、リールの回転が開始してから、予め定められた自動停止時間が経過した場合に、リールの停止操作がなされない場合でも、停止操作がなされたものとみなして自動的に各リールを停止させる自動停止制御を行なうようにしても良い。この場合には、遊技者の操作を介さずにリールが停止することとなるため、例え、いずれかの役が当選している場合でもいずれの役も構成しない表示結果を導出させることが好ましい。
次に、メイン制御部41がサブ制御部91に対して送信するコマンドについて説明する。
本実施例では、メイン制御部41がサブ制御部91に対して、BETコマンド、クレジットコマンド、内部当選コマンド、フリーズコマンド、リール回転開始コマンド、リール停止コマンド、入賞判定コマンド、払出開始コマンド、払出終了コマンド、遊技状態コマンド、待機コマンド、打止コマンド、エラーコマンド、復帰コマンド、設定コマンド、設定確認コマンド、ドアコマンド、操作検出コマンドを含む複数種類のコマンドを送信する。
これらコマンドは、コマンドの種類を示す1バイトの種類データとコマンドの内容を示す1バイトの拡張データとからなり、サブ制御部91は、種類データからコマンドの種類を判別できるようになっている。
BETコマンドは、メダルの投入枚数、すなわち賭数の設定に使用されたメダル枚数を特定可能なコマンドであり、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、規定数の賭数が設定されていない状態において、メダルが投入されるか、MAXBETスイッチ6が操作されて賭数が設定されたときに送信される。また、BETコマンドは、賭数の設定操作がなされたときに送信されるので、BETコマンドを受信することで賭数の設定操作がなされたことを特定可能である。
クレジットコマンドは、クレジットとして記憶されているメダル枚数を特定可能なコマンドであり、ゲーム終了後(設定変更後)からゲーム開始までの状態であり、規定数の賭数が設定されている状態において、メダルが投入されてクレジットが加算されたときに送信される。
内部当選コマンドは、内部当選フラグの当選状況、並びに成立した内部当選フラグの種類を特定可能なコマンドであり、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始したときに送信される。また、内部当選コマンドは、スタートスイッチ7が操作されたときに送信されるので、内部当選コマンドを受信することでスタートスイッチ7が操作されたことを特定可能である。
フリーズコマンドは、後述するフリーズ状態に制御する旨が決定された場合に、フリーズ状態に制御するか否か及びフリーズ状態に制御する場合にはそのタイミングを示すコマンドであり、後述するフリーズ抽選の終了時に送信される。
リール回転開始コマンドは、リールの回転の開始を通知するコマンドであり、リール2L、2C、2Rの回転が開始されたときに送信される。
リール停止コマンドは、停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれかであるか、該当するリールの停止操作位置の領域番号、該当するリールの停止位置の領域番号、を特定可能なコマンドであり、各リールの停止操作に伴う停止制御が行なわれる毎に送信される。また、リール停止コマンドは、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに送信されるので、リール停止コマンドを受信することでストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたことを特定可能である。
入賞判定コマンドは、入賞ラインLNに揃った図柄の組み合わせ、入賞の有無、並びに入賞の種類、入賞時のメダルの払出枚数を特定可能なコマンドであり、全リールが停止して入賞判定が行なわれた後に送信される。
払出開始コマンドは、メダルの払出開始を通知するコマンドであり、入賞やクレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が開始されたときに送信される。また、払出終了コマンドは、メダルの払出終了を通知するコマンドであり、入賞及びクレジットの精算によるメダルの払出が終了したときに送信される。
遊技状態コマンドは、次ゲームの遊技状態及びRTの種類、RTの残りゲーム数を特定可能なコマンドであり、ゲームの終了時に送信される。
待機コマンドは、待機状態へ移行する旨を示すコマンドであり、1ゲーム終了後、賭数が設定されずに一定時間経過して待機状態に移行するとき、クレジット(賭数の設定に用いられたメダルを含む)の精算によるメダルの払出が終了し、払出終了コマンドが送信された後に送信される。
打止コマンドは、打止状態の発生または解除を示すコマンドであり、BB終了後、エンディング演出待ち時間が経過した時点で打止状態の発生を示す打止コマンドが送信され、リセット操作がなされて打止状態が解除された時点で、打止状態の解除を示す打止コマンドが送信される。
エラーコマンドは、エラー状態の発生または解除、エラー状態の種類を示すコマンドであり、エラーが判定され、エラー状態に制御された時点でエラー状態の発生及びその種類を示すエラーコマンドが送信され、リセット操作がなされてエラー状態が解除された時点で、エラー状態の解除を示すエラーコマンドが送信される。
復帰コマンドは、メイン制御部41が電断前の制御状態に復帰した旨を示すコマンドであり、メイン制御部41の起動時において電断前の制御状態に復帰した際に送信される。
設定コマンドは、設定変更状態の開始または終了、設定変更後設定値を示すコマンドであり、設定変更状態に移行する時点で設定変更状態の開始を示す設定コマンドが送信され、設定変更状態の終了時に設定変更状態の終了及び設定変更後の設定値を示す設定コマンドが送信される。また、設定変更状態への移行に伴ってメイン制御部41の制御状態が初期化されるため、設定開始を示す設定コマンドによりメイン制御部41の制御状態が初期化されたことを特定可能である。
設定確認コマンドは、設定確認状態の開始または終了を示すコマンドであり、設定確認状態に移行する際に設定確認開始を示す設定確認コマンドが送信され、設定確認状態の終了時に設定確認終了を示す設定確認コマンドが送信される。
ドアコマンドは、ドア開放検出スイッチ25の検出状態、すなわちon(開放状態)/off(閉状態)を示すコマンドであり、電源投入時、1ゲーム終了時(ゲーム終了後、次のゲームの賭数の設定が開始可能となる前までの時点)、ドア開放検出スイッチ25の検出状態が変化(onからoff、offからon)した時に送信される。
操作検出コマンドは、操作スイッチ類(MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R)のうち検出状態(on/off)が変化したスイッチ、検出状態がoffからonに変化したのか、onからoffに変化したのか及び他のスイッチの検出状態(on/off)を示すコマンドであり、これら操作スイッチ類のいずれかの検出状態が変化したときに送信される。
これらコマンドのうちドアコマンド及び操作検出コマンド以外のコマンドは、基本処理において生成され、非初期化領域に割り当てられたコマンドバッファ内のコマンドデータを新たに生成したコマンドデータに更新するとともに、シリアル通信回路の送信データレジスタに転送することで、サブ制御部91に送信される。
一方、ドアコマンドは、タイマ割込処理(メイン)のドア監視処理において生成され、ドアコマンド格納領域に格納される。ドアコマンド格納領域には、電源投入時または1ゲーム終了時にその時点のドア開放検出スイッチ25の検出状態を示すドアコマンドが格納され、ドア開放検出スイッチ25の検出状態が変化した時にその変化後の検出状態を示すドアコマンドが格納される。また、ドアコマンド格納領域に格納されたドアコマンドは、当該ドアコマンドが送信された後もクリアされることがなく、その後、新たに格納されるドアコマンドによって上書きされるようになっている。尚、電源投入時または1ゲーム終了時には、ドアコマンド格納領域に格納されているドアコマンドの送信を要求するドアコマンド送信要求1が設定され、ドアコマンド送信要求1が設定されているか、ドア開放検出スイッチ25の検出状態が変化したときに、ドアコマンド送信要求2が設定されるようになっており、このドアコマンド送信要求2が設定されることによりドアコマンド格納領域に格納されているドアコマンドの送信が命令され、その後実行されるタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理において、コマンドバッファに格納され、シリアル通信回路に転送することで、サブ制御部91に送信される。
また、操作検出コマンドは、タイマ割込処理(メイン)のスイッチ入力判定処理において、いずれかのスイッチの検出状態の変化が検出された場合(いずれかのスイッチのエッジデータが設定された場合)に生成され、操作検出コマンド格納領域に格納されるるとともに、操作検出コマンド送信要求が設定されることにより操作検出コマンド格納領域に格納されている操作検出コマンドの送信が命令され、その後実行されるタイマ割込処理(メイン)のコマンド送信処理において、コマンドバッファに格納され、シリアル通信回路に転送することで、サブ制御部91に送信される。
前述のようにドアコマンドも操作検出コマンドもともにタイマ割込処理(メイン)のコマンド設定処理においてコマンドバッファに格納され、シリアル通信回路に転送することで、サブ制御部91に送信されることとなるが、ドアコマンド送信要求2が設定されている場合、すなわちドアコマンドの送信が要求されている場合には、例え、操作検出コマンドの送信が要求されていても、ドアコマンドの送信を優先するようになっており、ドアコマンド送信要求2が設定されていない場合のみ操作検出コマンドが送信されることとなるため、ドアコマンド送信要求2と操作検出コマンド送信要求の双方が設定されている場合には、当該コマンド送信処理では、ドアコマンドが送信され、次回以降のコマンド送信処理において操作検出コマンドが送信されることとなる。
次に、メイン制御部41が演出制御基板90に対して送信するコマンドに基づいてサブ制御部91が実行する演出の制御について説明する。
サブ制御部91は、メイン制御部41からのコマンドを受信した際に、コマンド受信割込処理を実行する。コマンド受信割込処理では、RAM91cに設けられた受信用バッファに、コマンド伝送ラインから取得したコマンドを格納する。
受信用バッファには、最大で16個のコマンドを格納可能な領域が設けられており、複数のコマンドを蓄積できるようになっている。
サブ制御部91は、タイマ割込処理(サブ)において、受信用バッファに未処理のコマンドが格納されているか否かを判定し、未処理のコマンドが格納されている場合には、そのうち最も早い段階で受信したコマンドに基づいてROM91bに格納された制御パターンテーブルを参照し、制御パターンテーブルに登録された制御内容に基づいて液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の各種演出装置の出力制御を行なう。
制御パターンテーブルには、複数種類の演出パターン毎に、コマンドの種類に対応する液晶表示器51の表示パターン、演出効果LED52の点灯態様、スピーカ53、54の出力態様、リールLEDの点灯態様等、これら演出装置の制御パターンが登録されており、サブ制御部91は、コマンドを受信した際に、制御パターンテーブルの当該ゲームにおいてRAM91cに設定されている演出パターンに対応して登録された制御パターンのうち、受信したコマンドの種類に対応する制御パターンを参照し、当該制御パターンに基づいて演出装置の出力制御を行なう。これにより演出パターン及び遊技の進行状況に応じた演出が実行されることとなる。
尚、サブ制御部91は、あるコマンドの受信を契機とする演出の実行中に、新たにコマンドを受信した場合には、実行中の制御パターンに基づく演出を中止し、新たに受信したコマンドに対応する制御パターンに基づく演出を実行するようになっている。すなわち演出が最後まで終了していない状態でも、新たにコマンドを受信すると、受信した新たなコマンドが新たな演出の契機となるコマンドではない場合を除いて実行していた演出はキャンセルされて新たなコマンドに基づく演出が実行されることとなる。
特に、本実施例では、演出の実行中に賭数の設定操作がなされたとき、すなわちサブ制御部91が、賭数が設定された旨を示すBETコマンドを受信したときに、実行中の演出を中止するようになっている。このため、遊技者が、演出を最後まで見るよりも次のゲームを進めたい場合には、演出がキャンセルされ、次のゲームを開始できるので、このような遊技者に対して煩わしい思いをさせることがない。また、演出の実行中にクレジットまたは賭数の精算操作がなされたとき、すなわちサブ制御部91が、ゲームの終了を示す遊技状態コマンドを受信した後、ゲームの開始を示す内部当選コマンドを受信する前に、払出開始コマンドを受信した場合には、実行中の演出を中止するようになっている。クレジットや賭数の精算を行なうのは、遊技を終了する場合であり、このような場合に実行中の演出を終了させることで、遊技を終了する意志があるのに、不要に演出が継続してしまわないようになっている。
演出パターンは、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じた選択率にて選択され、RAM91cに設定される。演出パターンの選択率は、ROM91bに格納された演出テーブルに登録されており、サブ制御部91は、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じて演出テーブルに登録されている選択率を参照し、その選択率に応じて複数種類の演出パターンからいずれかの演出パターンを選択し、選択した演出パターンを当該ゲームの演出パターンとしてRAM91cに設定するようになっており、同じコマンドを受信しても内部当選コマンドの受信時に選択された演出パターンによって異なる制御パターンが選択されるため、結果として演出パターンによって異なる演出が行なわれることがある。
本実施例のスロットマシン1においては、いずれかの入賞ライン上に役図柄が揃うと、入賞となる。入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定められているが、大きく分けて、ビッグボーナス、レギュラーボーナスへの移行を伴う特別役と、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる再遊技役とがある。
尚、ビッグボーナスをBBと示し、レギュラーボーナスをRBと示す場合がある。また、ビッグボーナス、レギュラーボーナスを単にボーナスという場合もある。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、内部抽選に当選して、当該役の入賞を許容する旨の当選フラグがRAMに設定されている必要がある。
本実施例のスロットマシン1においては、いずれかの入賞ライン上に役図柄が揃うと、入賞となる。入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定められているが、大きく分けて、ビッグボーナス、レギュラーボーナスへの移行を伴う特別役と、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる再遊技役とがある。
尚、ビッグボーナスをBBと示し、レギュラーボーナスをRBと示す場合がある。また、ビッグボーナス、レギュラーボーナスを単にボーナスという場合もある。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、前述した内部抽選に当選して、当該役の入賞を許容する旨の当選フラグがRAMに設定されている必要がある。
図5〜図8は、入賞役の種類、入賞役の図柄組み合わせ、及び入賞役に関連する技術事項について説明するための図である。また、図9は、メイン制御部41により制御される遊技状態及びRTの遷移を説明するための図であり、図10は、遊技状態及びRTの概要を示す図である。
本実施例におけるスロットマシンは、図9に示すように、通常遊技状態、内部中1、2、RB、BB(RB)のいずれかに制御され、さらに通常遊技状態(以下、通常遊技状態を通常と称す)においては、RT0〜4のいずれかに制御される。
図5を参照して、入賞役のうち特別役には、ビッグボーナス1〜4(以下、各々のビッグボーナスをBBと称する)、レギュラーボーナス1、2(以下、各々のレギュラーボーナスをRBと称する)の6種類のボーナスが含まれる。
BB1は、入賞ラインに「黒7−黒7−黒7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。BB2は、入賞ラインに「網7−網7−網7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。BB3は、入賞ラインに「白7−白7−白7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。BB4は、入賞ラインに「BAR−BAR−BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。BB4は、入賞ラインに「黒7−白7−網7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。
BB1〜BB4のいずれかに入賞すると、BB中レギュラーボーナス(以下、BBRBと称する)に毎ゲーム制御されるビッグボーナスに移行される。
BB1〜BB4のいずれかの入賞に起因して発生したビッグボーナスは、316枚以上メダルが払い出されたことを条件として終了する。
RB1は、入賞ラインに「網7−網7−黒7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。RB2は、入賞ラインに「白7−白7−黒7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。
RB1、RB2のいずれかに入賞すると、レギュラーボーナス(以下、RBと称する)に移行される。
RB1、RB2のいずれかの入賞に起因して発生したレギュラーボーナスは、いずれかの役が6回入賞するか、6ゲーム消化したことを条件として終了する。
図9に示すように、BB1、BB3、RB2のいずれかに内部当選してから入賞するまでは、内部中1・RT0に制御され、BB2、BB4、RB1のいずれかに内部当選してから入賞するまでは、内部中2・RT0に制御される。また、図9に示すように、ビッグボーナスまたはレギュラーボーナス(まとめてボーナスと呼ぶ)が終了した後は、通常・RT4に制御される。
後述する内部抽選においてBB1〜BB4、RB1、RB2のうちいずれかに当選していても、ストップスイッチ8L、8C、8Rをこれらの役に入賞可能とする適正なタイミングで操作しなければ、これらの役に入賞することはない。BB1〜BB4、RB1、RB2を構成する図柄(「黒7」、「白7」、「網7」))は、各々、左リール2L、中リール2C、右リール2R各々において5コマ以内に配置されていないためである。
次に、図6を参照して、入賞役のうち小役について説明する。入賞役のうち小役には、中段ベル、右下がりベル、上段ベル1〜8、中段スイカ、右下がりスイカ、上段スイカ、下段チェリー、中段チェリー、1枚役、右上がりベル、右上がりベベリ、右上がりリベベが含まれる。
中段ベルは、入賞ラインLNに「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが揃ったときに入賞となり、8枚のメダルが払い出される。
ここで、図3を参照すると、ベルは、左リール2L、中リール2C、右リール2R各々において5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において中段ベルに当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
右下がりベルは、入賞ラインLNに「リプレイ−ベル−リプレイ」、「リプレイ−ベル−プラム」、「プラム−ベル−リプレイ」、「プラム−ベル−プラム」のいずれかの組み合わせが揃ったときに入賞となり、8枚のメダルが払い出される。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lのリプレイ及びプラムは、ベルの1つ下の位置に配置されており、右リール2Rのリプレイ及びプラムは、ベルの1つ上の位置に配置されているので、「リプレイ−ベル−リプレイ」、「リプレイ−ベル−プラム」、「プラム−ベル−リプレイ」、「プラム−ベル−プラム」のいずれかの組み合わせが揃うと、「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが右下がり、すなわち無効ラインLM3に揃うこととなる。
また、プラム、リプレイのいずれか一方は、左リール2L、右リール2R各々において5コマ以内に配置されており、ベルは、中リール2Cにおいて5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において右下がりベルに当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
次に、上段ベル1〜8について説明する。上段ベル1は、入賞ラインLNに「リプレイ−オレンジ−オレンジ」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル2は、入賞ラインLNに「リプレイ−オレンジ−BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル3は、入賞ラインLNに「リプレイ−BAR−オレンジ」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル4は、入賞ラインLNに「リプレイ−BAR−BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル5は、入賞ラインLNに「プラム−オレンジ−オレンジ」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル6は、入賞ラインLNに「プラム−オレンジ−BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル7は、入賞ラインLNに「プラム−BAR−オレンジ」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段ベル8は、入賞ラインLNに「プラム−BAR−BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lのリプレイ及びプラム、中リールのBAR及びオレンジ、右リール2RのBAR及びオレンジは、ベルの1つ下の位置に配置されているので、「リプレイ−オレンジ−オレンジ」、「リプレイ−オレンジ−BAR」、「リプレイ−BAR−オレンジ」、「リプレイ−BAR−BAR」、「プラム−オレンジ−オレンジ」、「プラム−オレンジ−BAR」、「プラム−BAR−オレンジ」、「プラム−BAR−BAR」のいずれかの組み合わせが揃うと、「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが上段、すなわち無効ラインLM1に揃うこととなる。
また、左リール2Lにおいて、リプレイ及びプラムは、5コマ以内に配置されておらず、中リール2C、右リール2Rの各々について、オレンジ及びBARは、5コマ以内に配置されていない。このため、後述する内部抽選において上段ベル1〜8のいずれかに当選していても、当選している上段ベルの構成図柄に対応するストップスイッチ8L、8C、8Rを適正なタイミングで操作しなければ、当選している上段ベルに入賞することはない。
中段スイカは、入賞ラインLNに「黒7−スイカ−スイカ」、「白7−スイカ−スイカ」、「スイカ−スイカ−スイカ」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。中段スイカが入賞すると5枚メダルが払い出される。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lにおいて、黒7、白7、スイカのいずれかは、5コマ以内に配置されているが、中リール2C、右リール2Rの各々について、スイカは、5コマ以内に配置されていない。このため、後述する内部抽選において中段スイカに当選していても、中リール2C、右リール2Rに対応するストップスイッチ8C、8Rを適正なタイミングで操作しなければ、中段スイカに入賞することはない。
右下がりスイカは、入賞ラインLNに「ベル−スイカ−黒7」、「ベル−スイカ−白7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。右下がりスイカが入賞すると5枚メダルが払い出される。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lのベルは、黒7、白7、スイカのいずれかの1つ下の位置に配置されており、右リール2Rの黒7、白7は、スイカの1つ上の位置に配置されているので、「ベル−スイカ−黒7」、「ベル−スイカ−白7」のいずれかの組み合わせが揃うと、「黒7−スイカ−スイカ」、「白7−スイカ−スイカ」、「スイカ−スイカ−スイカ」の組み合わせが右下がり、すなわち無効ラインLM3に揃うこととなる。
また、左リール2Lにおいて、ベルは、5コマ以内に配置されているが、中リール2Cのスイカ、右リール2Rの黒7、白7は、5コマ以内に配置されていない。このため、後述する内部抽選において右下がりスイカに当選していても、中リール2C、右リール2Rに対応するストップスイッチ8C、8Rを適正なタイミングで操作しなければ、右下がりスイカに入賞することはない。
上段スイカは、入賞ラインLNに「ベル−黒7−リプレイ」、「ベル−白7−リプレイ」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。上段スイカが入賞すると5枚メダルが払い出される。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lのベルは、黒7、白7、スイカのいずれかの1つ下の位置に配置されており、中リール2Cの黒7、白7は、スイカの1つ下の位置に配置されており、右リール2Rのリプレイは、スイカの1つ下の位置に配置されているので、「ベル−黒7−リプレイ」、「ベル−白7−リプレイ」のいずれかの組み合わせが揃うと、「黒7−スイカ−スイカ」、「白7−スイカ−スイカ」、「スイカ−スイカ−スイカ」の組み合わせが上段、すなわち無効ラインLM1に揃うこととなる。
また、左リール2Lにおいて、ベルは、5コマ以内に配置されているが、中リール2Cの黒7、白7、右リール2Rのリプレイは、5コマ以内に配置されていない。このため、後述する内部抽選において上段スイカに当選していても、中リール2C、右リール2Rに対応するストップスイッチ8C、8Rを適正なタイミングで操作しなければ、上段スイカに入賞することはない。
下段チェリーは、入賞ラインLNに「BAR−オレンジ−ANY(ANYはいずれの図柄でも可)」、「BAR−BAR−ANY」、「BAR−ベル−ANY」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。下段チェリーが入賞すると2枚メダルが払い出される。
ここで、図3を参照すると、左リール2LのBARは、チェリーの1つ上の位置に配置されているので、「BAR−オレンジ−ANY(ANYはいずれの図柄でも可)」、「BAR−BAR−ANY」、「BAR−ベル−ANY」のいずれかの組み合わせが揃うと、左リールの「チェリー」が下段に停止することとなり、「チェリー−ANY−ANY」の組み合わせが下段及び右上がり、すなわち無効ラインLM2及びLM4に揃うこととなる。
また、中リール2Cにおいてオレンジ、BAR、ベルのいずれかは、5コマ以内に配置されているが、左リール2Lにおいて、BARは、5コマ以内に配置されていない。このため、後述する内部抽選において下段チェリーに当選していても、左リール2Lに対応するストップスイッチ8Lを適正なタイミングで操作しなければ、下段チェリーに入賞することはない。
中段チェリーは、入賞ラインLNに「チェリー−ANY−ANY」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。中段チェリーが入賞すると1枚メダルが払い出される。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lにおいて、チェリーは、5コマ以内に配置されていない。このため、後述する内部抽選において中段チェリーに当選していても、左リール2Lに対応するストップスイッチ8Lを適正なタイミングで操作しなければ、中段チェリーに入賞することはない。
1枚役は、入賞ラインLNに「黒7−チェリー−網7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。1枚役が入賞すると1枚メダルが払い出される。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lの黒7、中リールのチェリー、右リールの網7は、5コマ以内に配置されていない。このため、後述する内部抽選において1枚役に当選していても、左リール2L、中リール2C、右リール2Rに対応するストップスイッチ8L、8C、8Rを適正なタイミングで操作しなければ、1枚役に入賞することはない。
右上がりベルは、入賞ラインLNに「黒7−ベル−オレンジ」、「白7−ベル−オレンジ」、「スイカ−ベル−オレンジ」、「黒7−ベル−BAR」、「白7−ベル−BAR」、「スイカ−ベル−BAR」のいずれかの組み合わせが揃ったときに入賞となり、10枚のメダルが払い出される。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lの黒7、白7、スイカは、ベルの1つ上の位置に配置されており、右リール2Rのオレンジ、BARは、ベルの1つ下の位置に配置されているので「黒7−ベル−オレンジ」、「白7−ベル−オレンジ」、「スイカ−ベル−オレンジ」、「黒7−ベル−BAR」、「白7−ベル−BAR」、「スイカ−ベル−BAR」のいずれかの組み合わせが揃うと、「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが右上がり、すなわち無効ラインLM4に揃うこととなる。
また、左リール2Lにおいて黒7、白7、スイカの1つは、5コマ以内に配置されており、中リール2Cにおいてベルは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてオレンジ、BARの1つは、5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において右上がりベルに当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
右上がりベベリは、入賞ラインLNに「黒7−ベル−ベル」、「白7−ベル−ベル」、「スイカ−ベル−ベル」のいずれかの組み合わせが揃ったときに入賞となり、10枚のメダルが払い出される。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lの黒7、白7、スイカは、ベルの1つ上の位置に配置されており、右リール2Rのベルは、リプレイまたはプラムの1つ下の位置に配置されているので「黒7−ベル−ベル」、「白7−ベル−ベル」、「スイカ−ベル−ベル」のいずれかの組み合わせが揃うと、「ベル−ベル−リプレイ」、「ベル−ベル−プラム」の組み合わせが右上がり、すなわち無効ラインLM4に揃うこととなる。
また、左リール2Lにおいて黒7、白7、スイカの1つは、5コマ以内に配置されており、中リール2C、右リール2Rにおいてベルは、5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において右上がりベベリに当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
右上がりリベベは、入賞ラインLNに「ベル−ベル−オレンジ」、「ベル−ベル−BAR」のいずれかの組み合わせが揃ったときに入賞となり、10枚のメダルが払い出される。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lのベルは、リプレイまたはプラムの1つ上の位置に配置されており、右リール2Rのオレンジ、BARは、ベルの1つ下の位置に配置されているので「ベル−ベル−オレンジ」、「ベル−ベル−BAR」のいずれかの組み合わせが揃うと、「リプレイ−ベル−ベル」、「プラム−ベル−ベル」の組み合わせが右上がり、すなわち無効ラインLM4に揃うこととなる。
また、左リール2L、中リール2Cにおいてベルは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてオレンジ、BARの1つは、5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において右上がりリベベに当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
次に、図7を参照して、入賞役のうち再遊技役について説明する。入賞役のうち再遊技役には、通常リプレイ、下段リプレイ、転落リプレイ、昇格リプレイ1、2、特殊リプレイ、SP(スペシャル)リプレイが含まれる。
通常リプレイは、入賞ラインLNに「リプレイ−リプレイ−リプレイ」、「リプレイ−リプレイ−プラム」、「プラム−リプレイ−リプレイ」、「プラム−リプレイ−プラム」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。リプレイ、プラムは、左リール2L、中リール2C、右リール2R各々において5コマ以内に配置されている。よって、通常リプレイについては、原則として、当選していれば、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
下段リプレイは、入賞ラインLNに「ベル−オレンジ−オレンジ」、「ベル−オレンジ−チェリー」、「ベル−オレンジ−スイカ」、「ベル−オレンジ−黒7」、「ベル−オレンジ−網7」、「ベル−オレンジ−白7」、「ベル−BAR−オレンジ」、「ベル−BAR−チェリー」、「ベル−BAR−スイカ」、「ベル−BAR−黒7」、「ベル−BAR−網7」、「ベル−BAR−白7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lのベルは、リプレイまたはプラムの1つ上の位置に配置されており、中リール2Cのオレンジ、BARは、リプレイの1つ上の位置に配置されているので「ベル−オレンジ−オレンジ」、「ベル−オレンジ−チェリー」、「ベル−オレンジ−スイカ」、「ベル−オレンジ−黒7」、「ベル−オレンジ−網7」、「ベル−オレンジ−白7」、「ベル−BAR−オレンジ」、「ベル−BAR−チェリー」、「ベル−BAR−スイカ」、「ベル−BAR−黒7」、「ベル−BAR−網7」、「ベル−BAR−白7」のいずれかの組み合わせが揃うと、「リプレイ−リプレイ−スイカ/リプレイ/プラム/チェリー/網7/白7」、「リプレイ−プラム−リプレイ−リプレイ−スイカ/リプレイ/プラム/チェリー/網7/白7」、「プラム−リプレイ−リプレイ−リプレイ−スイカ/リプレイ/プラム/チェリー/網7/白7」、「プラム−プラム−リプレイ−リプレイ−スイカ/リプレイ/プラム/チェリー/網7/白7」の組み合わせが下段、すなわち無効ラインLM2に揃うこととなる。
また、左リール2Lにおいてベルは、5コマ以内に配置されており、中リールにおいてオレンジ、BARは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてオレンジ、チェリー、スイカ、黒7、網7、白7の1つは、5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において下段リプレイに当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
転落リプレイは、入賞ラインLNに「ベル−リプレイ−ベル」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lのベルは、リプレイまたはプラムの1つ上の位置に配置されており、右リール2Rのベルは、リプレイの1つ下の位置に配置されているので「ベル−リプレイ−ベル」の組み合わせが揃うと、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」、「リプレイ−リプレイ−プラム」、「プラム−リプレイ−リプレイ」、「プラム−リプレイ−プラム」の組み合わせが右上がり、すなわち無効ラインLM4に揃うこととなる。
また、左リール2Lにおいてベルは、5コマ以内に配置されており、中リールにおいてリプレイは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてベルは、5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において転落リプレイに当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
図9に示すように、通常・RT0において転落リプレイに入賞した後は、RT1に制御される。
昇格リプレイ1は、入賞ラインLNに「リプレイ−リプレイ−ベル」、「プラム−リプレイ−ベル」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。左リール2Lにおいてリプレイ、プラムの1つは、5コマ以内に配置されており、中リール2Cにおいてリプレイは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてベルは、5コマ以内に配置されている。よって、昇格リプレイ1については、原則として、当選していれば、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
昇格リプレイ2は、入賞ラインLNに「ベル−オレンジ−リプレイ」、「ベル−オレンジ−プラム」、「ベル−BAR−リプレイ」、「ベル−BAR−プラム」のいずれかの組み合わせが揃ったときに入賞となる。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lのベルは、リプレイまたはプラムの1つ上の位置に配置されており、中リール2Cのオレンジ、BARは、リプレイの1つ上の位置に配置されており、右リール2Rのリプレイ、プラムは、ベルの1つ上の位置に配置されているので「ベル−オレンジ−リプレイ」、「ベル−オレンジ−プラム」、「ベル−BAR−リプレイ」、「ベル−BAR−プラム」の組み合わせが揃うと、「リプレイ−リプレイ−ベル」、「プラム−リプレイ−ベル」の組み合わせが下段、すなわち無効ラインLM2に揃うこととなる。
また、左リール2Lにおいてベルは、5コマ以内に配置されており、中リールにおいてオレンジ、BARは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてリプレイ、プラムは、5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選において昇格リプレイ2に当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
図9に示すように、通常・RT1において昇格リプレイ(昇格リプレイ1または昇格リプレイ2)に入賞した後は、通常・RT0に制御される。後述するように、昇格リプレイは、通常・RT2、通常・RT3、通常・RT4における内部抽選においては単独で当選しないように設定されている。また、通常・RT2、通常・RT3、通常・RT4における内部抽選において特別役と昇格リプレイが同時に当選した場合には、その時点で内部中1・RT0または内部中2・RT0に制御される。このため、通常・RT2、通常・RT3、通常・RT4においては昇格リプレイに入賞しない。その結果、通常・RT2、通常・RT3、通常・RT4から通常・RT0に制御されないように構成されており、通常・RT1であるときにのみ昇格リプレイ入賞し、当該通常・RT1からのみ通常・RT0に制御されるように構成されている。
特殊リプレイは、入賞ラインLNに「ベル−リプレイ−リプレイ」、「ベル−リプレイ−プラム」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。左リール2Lにおいてベルは、5コマ以内に配置されており、中リール2Cにおいてリプレイは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいてリプレイ、プラムの1つは、5コマ以内に配置されている。よって、特殊リプレイについては、原則として、当選していれば、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
図9に示すように、通常・RT1、通常・RT3において特殊リプレイに入賞した後は、通常・RT2に制御される。後述するように、特殊リプレイは、通常・RT1、通常・RT4における内部抽選においては単独で当選しないように設定されている。また、通常・RT1、通常・RT4における内部抽選において特別役と特殊リプレイが同時に当選した場合には、その時点で内部中1・RT0または内部中2・RT0に制御される。このため、通常・RT1、通常・RT4においては特殊リプレイに入賞しない。その結果、通常・RT1、通常・RT4から通常・RT2に制御されないように構成されており、通常・RT0、通常・RT3であるときにのみ特殊リプレイ入賞し、当該通常・RT0、通常・RT3からのみ通常・RT2に制御されるように構成されている。尚、通常・RT2において特殊リプレイが入賞した場合には、通常・RT2が維持されることとなる。
SPリプレイは、入賞ラインLNに「リプレイ−オレンジ−黒7」、「リプレイ−オレンジ−網7」、「リプレイ−オレンジ−白7」、「リプレイ−オレンジ−プラム」、「リプレイ−BAR−黒7」、「リプレイ−BAR−網7」、「リプレイ−BAR−白7」、「リプレイ−BAR−プラム」、「プラム−オレンジ−黒7」、「プラム−オレンジ−網7」、「プラム−オレンジ−白7」、「プラム−オレンジ−プラム」、「プラム−BAR−黒7」、「プラム−BAR−網7」、「プラム−BAR−白7」、「プラム−BAR−プラム」のいずれかの組み合わせが揃ったときに入賞となる。
ここで、図3を参照すると、左リール2Lのリプレイ、プラムは、オレンジ、BARの1つ上の位置に配置されており、右リール2Rの黒7、網7、白7、プラムは、オレンジ、BARの1つ下の位置に配置されているので「オレンジ−オレンジ−オレンジ」、「オレンジ−オレンジ−BAR」、「オレンジ−BAR−BAR」、「BAR−オレンジ−オレンジ」、「BAR−オレンジ−BAR」、「BAR−BAR−BAR」の組み合わせが右上がり、すなわち無効ラインLM4に揃うこととなる。
また、左リール2Lにおいてリプレイ、プラムは、5コマ以内に配置されており、中リールにおいてオレンジ、BARは、5コマ以内に配置されており、右リール2Rにおいて黒7、網7、白7、プラムは、5コマ以内に配置されている。このため、後述する内部抽選においてSPリプレイに当選しているときには、原則として、ストップスイッチ8L〜8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
図9に示すように、通常・RT2においてSPリプレイに入賞した後は、通常・RT3に制御される。後述するように、SPリプレイは、通常・RT0、通常・RT1、通常・RT4における内部抽選においては単独で当選しないように設定されている。また、通常・RT0、通常・RT1、通常・RT4における内部抽選において特別役とSPリプレイが同時に当選した場合には、その時点で内部中1・RT0または内部中2・RT0に制御される。このため、通常・RT0、通常・RT1、通常・RT4においてはSPリプレイに入賞しない。その結果、通常・RT0、通常・RT1、通常・RT4から通常・RT3に制御されないように構成されており、通常・RT2であるときにのみSPリプレイ入賞し、当該通常・RT2からのみ通常・RT3に制御されるように構成されている。尚、通常・RT3において特殊リプレイが入賞した場合には、通常・RT3が維持されることとなる。
次に、図8を参照して、移行出目について説明する。移行出目は、図8に示すように、「リプレイ−オレンジ−ベル」、「リプレイ−BAR−ベル」、「プラム−オレンジ−ベル」、「プラム−BAR−ベル」、「リプレイ−ベル−オレンジ」、「リプレイ−ベル−BAR」、「プラム−ベル−オレンジ」、「プラム−ベル−BAR」、「黒7−オレンジ−オレンジ」、「黒7−オレンジ−BAR」、「黒7−BAR−オレンジ」、「黒7−BAR−BAR」、「白7−オレンジ−オレンジ」、「白7−オレンジ−BAR」、「白7−BAR−オレンジ」、「白7−BAR−BAR」、「スイカ−オレンジ−オレンジ」、「スイカ−オレンジ−BAR」、「スイカ−BAR−オレンジ」、「スイカ−BAR−BAR」からなる20種類の組み合わせである。本実施例では、後述する左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4が当選し、中段ベルの入賞条件となるリール以外を第1停止とし、かつ当選している上段ベルを取りこぼした場合に、上記の移行出目が入賞ラインLNに揃う。
図9に示すように、通常・RT0、通常・RT2、通常・RT3、通常・RT4において移行出目が入賞ラインLNに揃った後は、通常・RT1に制御される。尚、通常・RT1において移行出目が入賞ラインLNに揃った場合には、通常・RT1が維持されることとなる。
次に、図11〜図15を参照して、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される抽選対象役の組み合わせについて説明する。本実施例では、遊技状態が、通常遊技状態であるか、内部中1(BB1、BB3、RB2が当選している状態)であるか、内部中2(BB2、BB4、RB1が当選している状態)であるか、BB(RB)であるか、RBであるか、によって内部抽選の対象となる役及びその当選確率が異なる。さらに遊技状態が通常遊技状態であれば、RT0〜4の種類によって、内部抽選の対象となる再遊技役及びその当選確率の少なくとも一方が異なる。尚、抽選対象役として後述するように、複数の入賞役が同時に読出されて、重複して当選し得る。図11〜図15においては、入賞役の間に“+”を表記することにより、内部抽選において同時に抽選対象役として読み出されることを示す。
図11〜図15においては、縦の欄に抽選対象役を示し、横の欄に遊技状態を示す。また、遊技状態と抽選対象役とが交差する欄の○印は、当該遊技状態であるときに当該抽選対象役が読み出されることを示し、×印は、当該遊技状態であるときに当該抽選対象役が読み出されないことを示している。
また、○印の下に示す数値は、所定の設定値(例えば設定値1)の判定値数を示す。当該判定値数を用いて内部抽選が行なわれる。尚、判定値数の分母は、内部抽選用の乱数(0〜65535の整数)に対応させて、「65536」に設定されている。このため、例えば、判定値数として「300」が設定されている抽選対象役の当選確率は、300/65536となる。
また、図11及び図12は、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される特別役の組み合わせを示し、図13は、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される小役の組み合わせを示し、図14は、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される再遊技役の組み合わせを示している。また、図15は、図11〜14に示す同時当選役を構成する役の組み合わせを示している。
通常・RT0であるときには、BB1、BB1+弱スイカ、BB1+強スイカ、BB1+弱チェリー、BB1+強チェリー、BB1+中段チェリー、BB1+1枚役、BB1+通常リプレイ、BB1+転落リプレイ、BB1+昇格リプレイ、BB1+特殊リプレイ、BB1+SPリプレイ、BB2、BB2+弱スイカ、BB2+強スイカ、BB2+弱チェリー、BB2+強チェリー、BB2+中段チェリー、BB2+1枚役、BB2+通常リプレイ、BB2+転落リプレイ、BB2+昇格リプレイ、BB2+特殊リプレイ、BB3、BB3+弱スイカ、BB3+強スイカ、BB3+弱チェリー、BB3+強チェリー、BB3+中段チェリー、BB3+1枚役、BB3+通常リプレイ、BB3+転落リプレイ、BB3+昇格リプレイ、BB3+特殊リプレイ、BB4、BB4+中段チェリー、BB4+1枚役、BB4+特殊リプレイ、RB1、RB1+強スイカ、RB1+弱チェリー、RB1+強チェリー、RB1+1枚役、RB2、RB2+弱スイカ、RB2+強スイカ、RB2+弱チェリー、RB2+強チェリー、RB2+1枚役、ベル、左ベル1、左ベル2、左ベル3、左ベル4、中ベル1、中ベル2、中ベル3、中ベル4、右ベル1、右ベル2、右ベル3、右ベル4、弱スイカ、強スイカ、弱チェリー、強チェリー、中段チェリー、1枚役、リプレイGR11、リプレイGR12、リプレイGR13、リプレイGR14、リプレイGR15、リプレイGR16、リプレイGR21、リプレイGR22、リプレイGR23、リプレイGR24、リプレイGR25が内部抽選の対象役となる。
通常・RT1であるときには、BB1、BB1+弱スイカ、BB1+強スイカ、BB1+弱チェリー、BB1+強チェリー、BB1+中段チェリー、BB1+1枚役、BB1+通常リプレイ、BB1+転落リプレイ、BB1+昇格リプレイ、BB1+特殊リプレイ、BB1+SPリプレイ、BB2、BB2+弱スイカ、BB2+強スイカ、BB2+弱チェリー、BB2+強チェリー、BB2+中段チェリー、BB2+1枚役、BB2+通常リプレイ、BB2+転落リプレイ、BB2+昇格リプレイ、BB2+特殊リプレイ、BB3、BB3+弱スイカ、BB3+強スイカ、BB3+弱チェリー、BB3+強チェリー、BB3+中段チェリー、BB3+1枚役、BB3+通常リプレイ、BB3+転落リプレイ、BB3+昇格リプレイ、BB3+特殊リプレイ、BB4、BB4+中段チェリー、BB4+1枚役、BB4+特殊リプレイ、RB1、RB1+強スイカ、RB1+弱チェリー、RB1+強チェリー、RB1+1枚役、RB2、RB2+弱スイカ、RB2+強スイカ、RB2+弱チェリー、RB2+強チェリー、RB2+1枚役、ベル、左ベル1、左ベル2、左ベル3、左ベル4、中ベル1、中ベル2、中ベル3、中ベル4、右ベル1、右ベル2、右ベル3、右ベル4、弱スイカ、強スイカ、弱チェリー、強チェリー、中段チェリー、1枚役、通常リプレイ、リプレイGR1、リプレイGR2、リプレイGR3、リプレイGR4、リプレイGR5、リプレイGR6が内部抽選の対象役となる。
通常・RT2であるときには、BB1、BB1+弱スイカ、BB1+強スイカ、BB1+弱チェリー、BB1+強チェリー、BB1+中段チェリー、BB1+1枚役、BB1+通常リプレイ、BB1+転落リプレイ、BB1+昇格リプレイ、BB1+特殊リプレイ、BB1+SPリプレイ、BB2、BB2+弱スイカ、BB2+強スイカ、BB2+弱チェリー、BB2+強チェリー、BB2+中段チェリー、BB2+1枚役、BB2+通常リプレイ、BB2+転落リプレイ、BB2+昇格リプレイ、BB2+特殊リプレイ、BB3、BB3+弱スイカ、BB3+強スイカ、BB3+弱チェリー、BB3+強チェリー、BB3+中段チェリー、BB3+1枚役、BB3+通常リプレイ、BB3+転落リプレイ、BB3+昇格リプレイ、BB3+特殊リプレイ、BB4、BB4+中段チェリー、BB4+1枚役、BB4+特殊リプレイ、RB1、RB1+強スイカ、RB1+弱チェリー、RB1+強チェリー、RB1+1枚役、RB2、RB2+弱スイカ、RB2+強スイカ、RB2+弱チェリー、RB2+強チェリー、RB2+1枚役、ベル、左ベル1、左ベル2、左ベル3、左ベル4、中ベル1、中ベル2、中ベル3、中ベル4、右ベル1、右ベル2、右ベル3、右ベル4、弱スイカ、強スイカ、弱チェリー、強チェリー、中段チェリー、1枚役、通常リプレイ、リプレイGR31、リプレイGR32、リプレイGR33、リプレイGR34、リプレイGR35、リプレイGR36が内部抽選の対象役となる。
通常・RT3であるときには、BB1、BB1+弱スイカ、BB1+強スイカ、BB1+弱チェリー、BB1+強チェリー、BB1+中段チェリー、BB1+1枚役、BB1+通常リプレイ、BB1+転落リプレイ、BB1+昇格リプレイ、BB1+特殊リプレイ、BB1+SPリプレイ、BB2、BB2+弱スイカ、BB2+強スイカ、BB2+弱チェリー、BB2+強チェリー、BB2+中段チェリー、BB2+1枚役、BB2+通常リプレイ、BB2+転落リプレイ、BB2+昇格リプレイ、BB2+特殊リプレイ、BB3、BB3+弱スイカ、BB3+強スイカ、BB3+弱チェリー、BB3+強チェリー、BB3+中段チェリー、BB3+1枚役、BB3+通常リプレイ、BB3+転落リプレイ、BB3+昇格リプレイ、BB3+特殊リプレイ、BB4、BB4+中段チェリー、BB4+1枚役、BB4+特殊リプレイ、RB1、RB1+強スイカ、RB1+弱チェリー、RB1+強チェリー、RB1+1枚役、RB2、RB2+弱スイカ、RB2+強スイカ、RB2+弱チェリー、RB2+強チェリー、RB2+1枚役、ベル、左ベル1、左ベル2、左ベル3、左ベル4、中ベル1、中ベル2、中ベル3、中ベル4、右ベル1、右ベル2、右ベル3、右ベル4、弱スイカ、強スイカ、弱チェリー、強チェリー、中段チェリー、1枚役、リプレイGR31、リプレイGR32、リプレイGR33、リプレイGR34、リプレイGR35、リプレイGR36、SPリプレイが内部抽選の対象役となる。
通常・RT4であるときには、BB1、BB1+弱スイカ、BB1+強スイカ、BB1+弱チェリー、BB1+強チェリー、BB1+中段チェリー、BB1+1枚役、BB1+通常リプレイ、BB1+転落リプレイ、BB1+昇格リプレイ、BB1+特殊リプレイ、BB1+SPリプレイ、BB2、BB2+弱スイカ、BB2+強スイカ、BB2+弱チェリー、BB2+強チェリー、BB2+中段チェリー、BB2+1枚役、BB2+通常リプレイ、BB2+転落リプレイ、BB2+昇格リプレイ、BB2+特殊リプレイ、BB3、BB3+弱スイカ、BB3+強スイカ、BB3+弱チェリー、BB3+強チェリー、BB3+中段チェリー、BB3+1枚役、BB3+通常リプレイ、BB3+転落リプレイ、BB3+昇格リプレイ、BB3+特殊リプレイ、BB4、BB4+中段チェリー、BB4+1枚役、BB4+特殊リプレイ、RB1、RB1+強スイカ、RB1+弱チェリー、RB1+強チェリー、RB1+1枚役、RB2、RB2+弱スイカ、RB2+強スイカ、RB2+弱チェリー、RB2+強チェリー、RB2+1枚役、ベル、左ベル1、左ベル2、左ベル3、左ベル4、中ベル1、中ベル2、中ベル3、中ベル4、右ベル1、右ベル2、右ベル3、右ベル4、弱スイカ、強スイカ、弱チェリー、強チェリー、中段チェリー、1枚役、通常リプレイが内部抽選の対象役となる。
内部中1・RT0、内部中2・RT0であるときには、ベル、左ベル1、左ベル2、左ベル3、左ベル4、中ベル1、中ベル2、中ベル3、中ベル4、右ベル1、右ベル2、右ベル3、右ベル4、弱スイカ、強スイカ、弱チェリー、強チェリー、中段チェリー、1枚役、通常リプレイ、下段リプレイ、SPリプレイ、転落リプレイ、昇格リプレイ、特殊リプレイが内部抽選の対象役となる。
BBRB・RT0であるときには、弱チェリー、全役が内部抽選の対象役となり、RB・RT0であるときには、全役、RBベル1、RBベル2、RBベル3が内部抽選の対象役となる。
尚、図15に示すように、弱スイカとは、上段スイカ+右下がりスイカである。強スイカとは中段スイカ+右下がりスイカである。すなわち中段スイカが入賞した場合に、強スイカであることを認識できる。弱チェリーとは、下段チェリー単独であり、強チェリーとは、下段チェリー+1枚役であり、弱チェリーでは、中段に「BAR−BAR−BAR」の組み合わせが導出可能に制御されるのに対して、強チェリーでは、中段に「BAR−BAR−BAR」の組み合わせが導出可能に制御されるようになっており、左リール2Lの下段にチェリーが停止し、かつ中段に「BAR−BAR−BAR」の組み合わせが揃うことで強チェリーであることを認識できる。
ベルとは、中段ベル+右下がりベルである。左ベル1とは、右下がりベル+上段ベル5+上段ベル8であり、左ベル2とは、右下がりベル+上段ベル6+上段ベル7であり、左ベル3とは、右下がりベル+上段ベル2+上段ベル3であり、左ベル4とは、右下がりベル+上段ベル2+上段ベル4である。左ベル1〜4を単に左ベルとも呼ぶ。中ベル1とは、中段ベル+上段ベル2+上段ベル5であり、中ベル2とは、中段ベル+上段ベル1+上段ベル6であり、中ベル3とは、中段ベル+上段ベル4+上段ベル7であり、中ベル4とは、中段ベル+上段ベル3+上段ベル8である。中ベル1〜4を単に中ベルとも呼ぶ。右ベル1とは、中段ベル+上段ベル3+上段ベル5であり、右ベル2とは、中段ベル+上段ベル1+上段ベル7であり、右ベル3とは、中段ベル+上段ベル4+上段ベル6であり、右ベル4とは、中段ベル+上段ベル2+上段ベル8である。右ベル1〜4を単に右ベルとも呼ぶ。また、これら左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4を単に押し順ベルとも呼ぶ。
全役とは、右上がりベベリ以外の全ての小役、すなわち中段ベル+右下がりベル+上段ベル1+上段ベル2+上段ベル3+上段ベル4+上段ベル5+上段ベル6+上段ベル7+上段ベル8+中段スイカ+右下がりスイカ+上段スイカ+下段チェリー+中段チェリー+1枚役+右上がりベル+右上がりリベベである。
RBベル1とは、右上がりベル+右上がりリベベであり、RBベル2とは、右上がりベル+右上がりリベベ+右上がりベリリであり、RBベル3とは、全ての小役、すなわち中段ベル+右下がりベル+上段ベル1+上段ベル2+上段ベル3+上段ベル4+上段ベル5+上段ベル6+上段ベル7+上段ベル8+中段スイカ+右下がりスイカ+上段スイカ+下段チェリー+中段チェリー+1枚役+右上がりベル+右上がりベベリ+右上がりリベベである。
昇格リプレイとは、昇格リプレイ1+昇格リプレイ2である。
リプレイGR1とは、通常リプレイ+昇格リプレイ1であり、リプレイGR2とは、通常リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2であり、リプレイGR3とは、通常リプレイ+昇格リプレイ1+下段リプレイであり、リプレイGR4とは、通常リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2+下段リプレイであり、リプレイGR5とは、通常リプレイ+昇格リプレイ2であり、リプレイGR6とは、通常リプレイ+昇格リプレイ2+下段リプレイである。
リプレイGR11とは、転落リプレイ+昇格リプレイ2であり、リプレイGR12とは、転落リプレイ+昇格リプレイ2+通常リプレイであり、リプレイGR13とは、転落リプレイ+昇格リプレイ1であり、リプレイGR14とは、転落リプレイ+昇格リプレイ1+通常リプレイであり、リプレイGR15とは、転落リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2であり、リプレイGR16とは、転落リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2+通常リプレイである。
リプレイGR21とは、転落リプレイ+特殊リプレイであり、リプレイGR22とは、転落リプレイ+特殊リプレイ+通常リプレイであり、リプレイGR23とは、転落リプレイ+特殊リプレイ+下段リプレイであり、リプレイGR24とは、転落リプレイ+特殊リプレイ+通常リプレイ+下段リプレイであり、リプレイGR25とは、転落リプレイ+特殊リプレイ+昇格リプレイ1である。
リプレイGR31とは、特殊リプレイ+SPリプレイ+通常リプレイであり、リプレイGR32とは、特殊リプレイ+SPリプレイ+通常リプレイ+転落リプレイであり、リプレイGR33とは、特殊リプレイ+SPリプレイ+下段リプレイであり、リプレイGR34とは、特殊リプレイ+SPリプレイ+下段リプレイ+転落リプレイであり、リプレイGR35とは、特殊リプレイ+SPリプレイ+通常リプレイ+下段リプレイであり、リプレイGR36とは、特殊リプレイ+SPリプレイ+通常リプレイ+下段リプレイ+転落リプレイである。
また、通常・RT0〜4などにおいて、BB1〜BB4、RB1、RB2のいずれかと同時当選し得る弱スイカ、強スイカ、弱チェリー、強チェリー、中段チェリー、1枚役、通常リプレイ、転落リプレイ、昇格リプレイ、SPリプレイの判定値数は、内部中1・RT0、内部中2・RT0においては、各々、ボーナスと別個に読み出される、強スイカ、弱チェリー、強チェリー、中段チェリー、1枚役、通常リプレイ、転落リプレイ、昇格リプレイ、SPリプレイに加算されているため、強スイカ、弱チェリー、強チェリー、中段チェリー、1枚役、通常リプレイ、転落リプレイ、昇格リプレイ、SPリプレイ各々の当選確率が一定となるように担保されている。
このように、遊技状態が通常遊技状態であるか、内部中1、2であるか、BB(RB)であるか、RBであるか、によって内部抽選の対象役が異なるとともに、BB(RB)やRBでは、小役の当選確率が通常遊技状態及び内部中よりも高く定められた抽選テーブルを用いて内部抽選が行なわれる。
また、遊技状態が内部中1、2である場合には、内部中1であるか、内部中2であるか、によって内部抽選の対象役は変わらないが、内部中1であるか、内部中2であるか、によって対象となる再遊技役の当選確率が異なる抽選テーブルを用いて内部抽選が行なわれる。
また、遊技状態が通常遊技状態である場合には、RT0〜4のいずれかであるかによって、内部抽選の対象となる再遊技役が異なるとともに、RT0〜4のいずれかであるかによって、対象となる再遊技役及びその当選確率が異なる抽選テーブルを用いて内部抽選が行なわれる。
本実施例では、複数種類の再遊技役が同時に当選している場合には、図16に示すように、同時当選した再遊技役の種類及び停止操作順に応じて定められた再遊技役を入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で揃えて停止させる制御が行なわれる。図16は、複数のリプレイが同時当選したときのリール制御を説明するための図である。
リプレイGR1(通常リプレイ+昇格リプレイ1)が当選し、左中右の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ1の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左中右以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR2(通常リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2)が当選し、左右中の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ1の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左右中以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR3(通常リプレイ+昇格リプレイ1+下段リプレイ)が当選し、中左右の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ1の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、中左右以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR4(通常リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2+下段リプレイ)が当選し、中右左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ1の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、中右左以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR5(通常リプレイ+昇格リプレイ2)が当選し、右左中の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ2の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、右左中以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR6(通常リプレイ+昇格リプレイ2+下段リプレイ)が当選し、右中左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ2の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、右中左以外の順番で停止操作がなされた場合には、通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
図3に示すように、昇格リプレイ1、昇格リプレイ2及び通常リプレイを構成する図柄は、左リール2L、中リール2C、右リール2Rの全てにおいて5コマ以内の間隔で配置されているため、停止操作順に応じて、ストップスイッチ8L〜8Rの停止操作タイミングに関わらず、昇格リプレイ1、昇格リプレイ2または通常リプレイが必ず入賞するようにリール制御が行なわれる。
このように、リプレイGR1〜6とで、昇格リプレイ1、2に入賞させるための操作態様として異なる操作態様が設定されている。
このため、リプレイGR1〜6が内部抽選の対象となる通常・RT1において、リプレイGR1〜6のいずれかが当選していれば1/6の確率で昇格リプレイが入賞することとなり、通常・RT0に移行することとなる。
リプレイGR11(転落リプレイ+昇格リプレイ2)が当選し、左中右の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ2の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左中右以外の順番で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR12(転落リプレイ+昇格リプレイ2+通常リプレイ)が当選し、左右中の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ2の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左右中以外の順番で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR13(転落リプレイ+昇格リプレイ1)が当選し、中左右の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ1の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、中左右以外の順番で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR14(転落リプレイ+昇格リプレイ1+通常リプレイ)が当選し、中右左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ1の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、中右左以外の順番で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR15(転落リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2)が当選し、右左中の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ2の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、右左中以外の順番で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR16(転落リプレイ+昇格リプレイ1+昇格リプレイ2+通常リプレイ)が当選し、右中左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち昇格リプレイ2の組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、右中左以外の順番で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
図3に示すように、昇格リプレイ1、昇格リプレイ2及び転落リプレイを構成する図柄は、左リール2L、中リール2C、右リール2Rの全てにおいて5コマ以内の間隔で配置されているため、停止操作順に応じて、ストップスイッチ8L〜8Rの停止操作タイミングに関わらず、昇格リプレイ1、昇格リプレイ2または転落リプレイが必ず入賞するようにリール制御が行なわれる。
このように、リプレイGR11〜16とで、昇格リプレイ1、2に入賞させ、かつ転落リプレイを回避するため操作態様として異なる操作態様が設定されている。
このため、リプレイGR11〜16が内部抽選の対象となる通常・RT0において、リプレイGR11〜16のいずれかが当選していれば1/6の確率で昇格リプレイが入賞して通常・RT0が維持される一方で、5/6の確率で転落リプレイが入賞して通常・RT1に移行することとなる。
リプレイGR21(転落リプレイ+特殊リプレイ)が当選し、左中右の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左中右以外の順番で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR22(転落リプレイ+特殊リプレイ+通常リプレイ)が当選し、左右中の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左右中以外の順番で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR23(転落リプレイ+特殊リプレイ+下段リプレイ)が当選し、中左右の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、中左右以外の順番で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR24(転落リプレイ+特殊リプレイ+通常リプレイ+下段リプレイ)が当選し、中右左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、中右左以外の順番で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR25(転落リプレイ+特殊リプレイ+昇格リプレイ1)が当選し、右押し、すなわち右リール2Rを第1停止させる操作態様で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左押し、すなわち左リール2Lを第1停止させる操作態様または中押し、すなわち中リール2Cを第1停止させる操作態様で停止操作がなされた場合には、転落リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
図3に示すように、特殊リプレイ及び転落リプレイを構成する図柄は、左リール2L、中リール2C、右リール2Rの全てにおいて5コマ以内の間隔で配置されているため、停止操作順に応じて、ストップスイッチ8L〜8Rの停止操作タイミングに関わらず、特殊リプレイまたは転落リプレイが必ず入賞するようにリール制御が行なわれる。
このように、リプレイGR21〜25とで、特殊リプレイに入賞させ、かつ転落リプレイを回避するため操作態様として異なる操作態様が設定されている。
このため、リプレイGR21〜25が内部抽選の対象となる通常・RT0において、リプレイGR21〜25のいずれかが当選していれば1/5の確率で特殊リプレイが入賞して通常・RT2に移行することとなる一方で、4/5の確率で転落リプレイが入賞して通常・RT1に移行することとなる。
リプレイGR31(特殊リプレイ+SPリプレイ+通常リプレイ)が当選し、左中右の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうちSPリプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左右中の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、中押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR32(特殊リプレイ+SPリプレイ+通常リプレイ+転落リプレイ)が当選し、左右中の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうちSPリプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左中右の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、中押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR33(特殊リプレイ+SPリプレイ+下段リプレイ)が当選し、中左右の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうちSPリプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、中右左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR34(特殊リプレイ+SPリプレイ+下段リプレイ+転落リプレイ)が当選し、中右左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうちSPリプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、中左右の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR35(特殊リプレイ+SPリプレイ+通常リプレイ+下段リプレイ)が当選し、右左中の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうちSPリプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、右中左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左押しまたは中押しで停止操作がなされた場合には、特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
リプレイGR36(特殊リプレイ+SPリプレイ+通常リプレイ+下段リプレイ+転落リプレイ)が当選し、右中左の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうちSPリプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、右左中の順番で停止操作がなされた場合には、当選した再遊技役のうち通常リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左押しまたは中押しで停止操作がなされた場合には、特殊リプレイの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
図3に示すように、SPリプレイ、特殊リプレイ及び通常リプレイを構成する図柄は、左リール2L、中リール2C、右リール2Rの全てにおいて5コマ以内の間隔で配置されているため、停止操作順に応じて、ストップスイッチ8L〜8Rの停止操作タイミングに関わらず、SPリプレイ、特殊リプレイまたは通常リプレイが必ず入賞するようにリール制御が行なわれる。
このように、リプレイGR31〜36とで、SPリプレイを入賞させる操作態様として異なる操作態様が設定され、さらにSPリプレイか通常リプレイを入賞させて、かつ特殊リプレイを回避するための操作態様として異なる操作態様が設定されている。
このため、リプレイGR31〜36が内部抽選の対象となる通常・RT2において、リプレイGR31〜36のいずれかが当選していれば1/6の確率でSPリプレイが入賞して通常・RT3へ移行させることができる一方で、5/6の確率で通常リプレイまたは特殊リプレイが入賞して通常・RT2が維持されることとなる。また、後述のようにSPリプレイが入賞すると、遊技者にとって有利なナビストックが1つ以上必ず付与されることとなるため、通常・RT2において、リプレイGR31〜36のいずれかが当選していれば1/6の確率でSPリプレイが入賞してナビストックが1つ以上付与され、かつSPリプレイに入賞しやすい、すなわちナビストックが付与される可能性の高い通常・RT3へ移行させることができる。
また、リプレイGR31〜36が内部抽選の対象となる通常・RT3において、リプレイGR31〜36のいずれかが当選していれば1/6の確率でSPリプレイが入賞して後述するナビストックが1つ以上付与される一方で、1/6の確率で通常リプレイが入賞して通常・RT3が維持され、4/6の確率で特殊リプレイが入賞して通常・RT2へ移行することとなる。
次に、複数種類の小役が同時に当選している場合には、図17に示すように、同時当選した小役の種類及び停止操作順に応じて定められた小役を入賞ライン上に最大4コマの引込範囲で揃えて停止させる制御が行なわれる。図17は、複数の小役が同時当選したときのリール制御を説明するための図である。
左ベル1(右下がりベル+上段ベル6+上段ベル7)が当選し、左押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち右下がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、中押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル6、上段ベル7または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
左ベル2(右下がりベル+上段ベル5+上段ベル8)が当選し、左押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち右下がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、中押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル5、上段ベル6または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
左ベル3(右下がりベル+上段ベル2+上段ベル3)が当選し、左押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち右下がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、中押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル2、上段ベル3または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
左ベル4(右下がりベル+上段ベル2+上段ベル4)が当選し、左押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち右下がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、中押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル2、上段ベル4または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
図3に示すように、右下がりベルの構成図柄は、全てのリールにおいて5コマ以内の間隔で配置されており、左ベル1〜4が当選した場合に、左押しにて停止操作を行なった場合には、停止操作のタイミングに関わらず、必ず右下がりベルを入賞ラインLNに揃える制御が行なわれる一方で、上段ベル1〜8を構成する図柄は、全てのリールにおいて5コマ以上の間隔で配置されている箇所があるため、左ベル1〜4が当選した場合でも、中押しまたは右押しにて停止操作を行なった場合には、当選した上段ベル1〜8の構成図柄の引込範囲となる適切なタイミングで停止操作を行なわなければ、当選した上段ベルを入賞ラインLNに揃えることはできず、その場合には、移行出目が入賞ラインLNに揃うように制御される。
中ベル1(中段ベル+上段ベル2+上段ベル5)が当選し、中押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル2、上段ベル5または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
中ベル2(中段ベル+上段ベル1+上段ベル6)が当選し、中押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル1、上段ベル6または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
中ベル3(中段ベル+上段ベル4+上段ベル7)が当選し、中押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル4、上段ベル7または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
中ベル4(中段ベル+上段ベル3+上段ベル8)が当選し、中押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル3、上段ベル8または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
図3に示すように、中段ベルの構成図柄は、全てのリールにおいて5コマ以内の間隔で配置されており、中ベル1〜4が当選した場合に、中押しにて停止操作を行なった場合には、停止操作のタイミングに関わらず、必ず中段ベルを入賞ラインLNに揃える制御が行なわれる一方で、上段ベル1〜8を構成する図柄は、全てのリールにおいて5コマ以上の間隔で配置されている箇所があるため、中ベル1〜4が当選した場合でも、左押しまたは右押しにて停止操作を行なった場合には、当選した上段ベル1〜8の構成図柄の引込範囲となる適切なタイミングで停止操作を行なわなければ、当選した上段ベルを入賞ラインLNに揃えることはできず、その場合には、移行出目が入賞ラインLNに揃うように制御される。
右ベル1(中段ベル+上段ベル3+上段ベル5)が当選し、右押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左押しまたは中押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル3、上段ベル5または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
右ベル2(中段ベル+上段ベル1+上段ベル7)が当選し、右押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左押しまたは中押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル1、上段ベル7または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
右ベル3(中段ベル+上段ベル4+上段ベル6)が当選し、右押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左押しまたは中押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル4、上段ベル6または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
右ベル4(中段ベル+上段ベル2+上段ベル8)が当選し、右押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち中段ベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左押しまたは中押しで停止操作がなされた場合には、上段ベル2、上段ベル8または移行出目のいずれかの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
図3に示すように、中段ベルの構成図柄は、全てのリールにおいて5コマ以内の間隔で配置されており、右ベル1〜4が当選した場合に、右押しにて停止操作を行なった場合には、停止操作のタイミングに関わらず、必ず中段ベルを入賞ラインLNに揃える制御が行なわれる一方で、上段ベル1〜8を構成する図柄は、全てのリールにおいて5コマ以上の間隔で配置されている箇所があるため、右ベル1〜4が当選した場合でも、左押しまたは中押しにて停止操作を行なった場合には、当選した上段ベル1〜8の構成図柄の引込範囲となる適切なタイミングで停止操作を行なわなければ、当選した上段ベルを入賞ラインLNに揃えることはできず、その場合には、移行出目が入賞ラインLNに揃うように制御される。
このように本実施例では、左ベル、中ベル、右ベル、すなわち押し順ベルのいずれかが当選した場合には、当選役の種類に応じた特定の操作態様で停止操作を行なうことで、右下がりベルまたは中段ベルが必ず入賞する一方で、当選役の種類に応じた特定の操作態様以外の操作態様で停止操作を行なうことで、1/4で上段ベルが揃うが、3/4で上段ベルが揃わず移行出目が揃うこともある。
このため、押し順ベルの当選時には、当選役の種類に応じた特定の操作態様で操作されたか否かによって払い出されるメダル数の期待値を変えることができる。すなわち押し順ベルのいずれかが当選しても、その種類が分からなければ意図的に特定の操作態様を選択することはできないことから、1/3の割合で右下がりベルまたは中段ベルを確実に入賞させることにより確実にメダルを獲得できるものの、2/3の割合ではさらに1/4でしか上段ベルを入賞させることができず、確実にメダルを獲得することができない。
RBベル1(右上がりベル+右上がりリベベ)が当選し、左押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち右上がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、中押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、右上がりリベベの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
RBベル2(右上がりベル+右上がりリベベ+右上がりベリリ)が当選し、中押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち右上がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左押しで停止操作がなされた場合には右上がりベベリの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、右押しで停止操作がなされた場合には、右上がりリベベの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
RBベル3(中段ベル+右下がりベル+上段ベル1+上段ベル2+上段ベル3+上段ベル4+上段ベル5+上段ベル6+上段ベル7+上段ベル8+中段スイカ+右下がりスイカ+上段スイカ+下段チェリー+中段チェリー+1枚役+右上がりベル+右上がりベベリ+右上がりリベベ)が当選し、右押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち右上がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左押しまたは中押しで停止操作がなされた場合には右上がりベベリの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なう。
図3に示すように、右上がりベル、右上がりリベベ、右上がりベベリの構成図柄は、全てのリールにおいて5コマ以内の間隔で配置されており、RBベル1〜4が当選した場合には、停止操作のタイミングに関わらず、必ず右上がりベル、右上がりリベベ、右上がりベベリのいずれかの組み合わせが入賞ラインLNに揃って10枚のメダルが払い出されることとなるが、1/3の割合でのみ、「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが右上がりに揃うこととなる。
また、特に図示しないが、ベル(中段ベル+右下がりベル)が当選した場合には、リールの停止順及び操作のタイミングに関わらず、入賞ラインLNに「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが揃うように制御される。
また、全役(中段ベル+右下がりベル+上段ベル1+上段ベル2+上段ベル3+上段ベル4+上段ベル5+上段ベル6+上段ベル7+上段ベル8+中段スイカ+右下がりスイカ+上段スイカ+下段チェリー+中段チェリー+1枚役+右上がりベル+右上がりリベベ)が当選した場合には、リールの停止順及び操作のタイミングに関わらず、「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが右上がりに揃うように制御される。
本実施例では、図9及び図10に示すように、通常遊技状態、内部中1、内部中2、RB、BB(RB)のいずれかに制御され、さらに通常遊技状態においては、RT0〜4のいずれかに制御される。
前述のように、メイン制御部41のRAMには、遊技状態を特定可能な遊技状態フラグが格納される領域と、RTの種類を特定可能なRTフラグが格納される領域と、が割り当てられている。遊技状態フラグは、4ビットのデータであり、0000が通常遊技状態を示し、0001が内部中1を示し、0010が内部中2を示し、0100がRBを示し、1100がBB(RB)を示す。RTフラグは、4ビットのデータであり、0000がRT0を示し、0001がRT1を示し、0010がRT2を示し、0011がRT3を示し、0100がRT4を示す。また、RAMには、RTフラグの格納領域とともにRT残りゲーム数を格納可能な領域が1バイト分割り当てられており、RTが終了するまでの残りゲーム数が格納される。尚、ゲーム数の消化で終了しないRT0、3、4の場合には、RT残りゲーム数として0が設定される。
図10に示すように、遊技状態フラグの値が0000、RTフラグの値が0000の場合は、通常遊技状態かつRT0であることを示し、遊技状態フラグの値が0000、RTフラグの値が0001の場合は、通常遊技状態かつRT1であることを示し、遊技状態フラグの値が0000、RTフラグの値が0010の場合は、通常遊技状態かつRT2であることを示し、遊技状態フラグの値が0000、RTフラグの値が0011の場合は、通常遊技状態かつRT3であることを示し、RTフラグの値が0100の場合は、通常遊技状態かつRT4であることを示し、遊技状態フラグの値が0001、RTフラグの値が0000の場合は、内部中1であることを示し、遊技状態フラグの値が0010、RTフラグの値が0000の場合は、内部中2であることを示し、遊技状態フラグの値が0100、RTフラグの値が0000の場合は、RBであることを示し、遊技状態フラグの値が1100、RTフラグの値が0000の場合は、BB(RB)であることを示す。
一方、本実施例では、対象役の判定値数が定められた抽選テーブルとして、内部中1用の抽選テーブル、内部中2用の抽選テーブル、RB用の抽選テーブル、BB(RB)用の抽選テーブル、通常遊技状態用の抽選テーブルをそれぞれ有しており、さらに通常遊技状態用の抽選テーブルとして、RT0用の抽選テーブル、RT1用の抽選テーブル、RT2用の抽選テーブル、RT3用の抽選テーブル、RT4用の抽選テーブルをそれぞれ有している。
そして、内部抽選処理においてRAMに格納されている遊技状態フラグの値及びRTフラグの値を参照して遊技状態及びRTの種類を特定し、それに応じて抽選テーブルを選択し、選択した抽選テーブルを用いて抽選を行なうことにより、遊技状態及びRTの種類に応じた抽選対象役について、遊技状態及びRTの種類に応じた当選確率にて抽選が行なわれるようになっている。
詳しくは、まず、RAMに格納されている遊技状態フラグの値を参照し、現在の遊技状態がBB(RB)中か否か、RB中か否か、内部中1か否か、内部中2か否か、を判定し、現在の遊技状態がBB(RB)中であれば、BB(RB)中における内部抽選の対象役及びその判定値数が格納されたBB(RB)用の抽選テーブルを選択して抽選を行ない、RB中であれば、RB中における内部抽選の対象役及びその判定値数が格納されたRB用の抽選テーブルを選択して抽選を行ない、内部中1であれば、内部中1における内部抽選の対象役及びその判定値数が格納された内部中1用の抽選テーブルを選択して抽選を行ない、内部中2であれば、内部中2における内部抽選の対象役及びその判定値数が格納された内部中2用の抽選テーブルを選択して抽選を行なう一方で、現在の遊技状態がBB(RB)中でもなく、RB中でもなく、内部中1、2でもない場合、すなわち通常遊技状態であれば、さらにRAMに格納されているRTフラグの値を参照し、その値から特定されるRTの種類に応じて内部抽選の対象役及びその判定値数が格納された通常用の抽選テーブルを選択して抽選を行なうことで、各遊技状態及びRTの種類に応じた対象役の抽選が、各遊技状態及びRTの種類に応じた当選確率にて行なわれることとなる。
通常・RT0は、通常・RT1において昇格リプレイが入賞したとき(リプレイGR1〜6のいずれかが当選し、昇格リプレイが入賞する順番で停止操作がなされたとき)、通常・RT1、通常・RT2が規定ゲーム数の消化により終了したときに移行する。この際、遊技状態フラグの値は、通常遊技状態を示す0000から変わらず、RTフラグの値が、RT0を示す0000に更新され、RT残りゲーム数としてゲーム数の制限がない旨を示す0が設定される。そして、通常・RT0は、通常・RT0に移行してからのゲーム数に関わらず、転落リプレイの入賞または移行出目の停止により通常・RT1に移行するか、特殊リプレイの入賞により通常・RT2に移行するか、特別役が当選して内部中1または内部中2に移行することで終了する。
通常・RT0における特別役の当選確率は通常(約1/239)、再遊技役の当選確率は高確率(約1/1.4)、小役の当選確率は通常(約1/3.5、ただし入賞確率は約1/6.1)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1以上となる。また、通常・RT0では、特別役と同時に当選する場合を除いて、再遊技役のうちリプレイGR11〜16及びリプレイGR21〜25のみが内部抽選の対象となる。また、リプレイGR11〜16の当選確率の合計は約1/2であり、そのうち5/6の確率で転落リプレイが入賞し、RT1へ移行するとともに、リプレイGR21〜25の当選確率の合計は約1/4.5であり、そのうち1/5の確率で特殊リプレイが入賞し、RT2へ移行し、4/5の確率で転落リプレイが入賞し、RT1へ移行し、さらに左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4の当選確率の合計は約1/3.9であり、そのうち2/3×3/4の確率で移行出目が停止し、RT1へ移行することとなるので、当選確率の低い特別役の当選を考慮しなければ、通常・RT0に移行した場合、その期待ゲーム数(平均ゲーム数)は約1.3ゲームとなる。
通常・RT1は、通常・RT0、通常・RT2、通常・RT3、通常・RT4において移行出目が停止するか、通常・RT0において転落リプレイが入賞したときに移行する。この際、遊技状態フラグの値は、通常遊技状態を示す0000から変わらず、RTフラグの値が、RT1を示す0001に更新され、RT残りゲーム数として1000が設定される。そして、通常・RT1は、1ゲーム毎に、RT残りゲーム数が減算されるようになっており、規定ゲーム数(本実施例では1000G)消化してRT残りゲーム数が0となることで通常・RT0に移行するか、特別役が当選して内部中1または内部中2に移行することで終了する。
通常・RT1における特別役の当選確率は通常・RT0と同じく通常(約1/239)、再遊技役の当選確率は通常・RT0よりも低く通常(約1/7.3)、小役の当選確率は通常・RT0と同じく通常(約1/3.5、ただし入賞確率は約1/6.1)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1未満となる。また、通常・RT1では、再遊技役のうち通常リプレイ、リプレイGR1〜6のみが内部抽選の対象となる。また、リプレイGR1〜6の当選確率の合計は約1/8.7であり、そのうち1/6の確率で昇格リプレイが入賞し、通常・RT0へ移行することとなるので、当選確率の低い特別役の当選を考慮しなければ、通常・RT1に移行した場合、その期待ゲーム数(平均ゲーム数)は約52ゲームとなる。
通常・RT2は、通常・RT0または通常・RT3において特殊リプレイが入賞したときに移行する。この際、遊技状態フラグの値は、通常遊技状態を示す0000から変わらず、RTフラグの値が、RT2を示す0010に更新され、RT残りゲーム数として30が設定される。そして、通常・RT2は、1ゲーム毎に、RT残りゲーム数が減算されるようになっており、規定ゲーム数(本実施例では30G)消化してRT残りゲーム数が0となることで通常・RT0に移行するか、SPリプレイが入賞して通常・RT3に移行するか、移行出目が停止して通常・RT1に移行するか、特別役が当選して内部中1または内部中2に移行することで終了する。
通常・RT2における特別役の当選確率は通常・RT0と同じく通常(約1/239)、再遊技役の当選確率はRT(0)とほとんど変わらず高確率(約1/1.4)、小役の当選確率は通常・RT0と同じく通常(約1/3.5、ただし入賞確率は約1/6.1)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1以上となる。また、通常・RT2では、特別役と同時に当選する場合を除いて、再遊技役のうち通常リプレイ、リプレイGR31〜36のみが内部抽選の対象となる。また、リプレイGR31〜36の当選確率の合計は約1/129であり、そのうち1/6の確率でSPリプレイが入賞し、通常・RT3に移行するとともに、左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4の当選確率の合計は約1/3.9であり、そのうち2/3×3/4の確率で移行出目が停止し、通常・RT1へ移行することとなるので、当選確率の低い特別役の当選を考慮しなければ、通常・RT2に移行した場合、その期待ゲーム数(平均ゲーム数)は約7.9ゲームとなる。
通常・RT3は、通常・RT2においてSPリプレイが入賞したときに移行する。この際、遊技状態フラグの値は、通常遊技状態を示す0000から変わらず、RTフラグの値が、RT3を示す0011に更新され、RT残りゲーム数としてゲーム数の制限がない旨を示す0が設定される。そして、通常・RT3は、通常・RT3に移行してからのゲーム数に関わらず、特殊リプレイが入賞して通常・RT2に移行するか、移行出目が停止して通常・RT1に移行するか、特別役が当選して内部中1または内部中2に移行することで終了する。
通常・RT3における特別役の当選確率は通常・RT0と同じく通常(約1/239)、再遊技役の当選確率はRT(0)とほとんど変わらず高確率(約1/1.4)、小役の当選確率は通常・RT0と同じく通常(約1/3.5、ただし入賞確率は約1/6.1)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1以上となる。また、通常・RT3では、特別役と同時に当選する場合を除いて、再遊技役のうちリプレイGR31〜36、SPリプレイのみが内部抽選の対象となる。また、リプレイGR31〜36の当選確率の合計は約1/1.4であり、そのうち2/3の確率で特殊リプレイが入賞し、通常・RT2に移行するとともに、左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4の当選確率の合計は約1/3.9であり、そのうち2/3×3/4の確率で移行出目が停止し、通常・RT1へ移行することとなるので、当選確率の低い特別役の当選を考慮しなければ、通常・RT3に移行した場合、その期待ゲーム数(平均ゲーム数)は約1.7ゲームとなる。
通常・RT4は、BB(RB)、RBの終了時に移行する。この際、遊技状態フラグの値は、通常遊技状態を示す0000から変わらず、RTフラグの値が、RT3を示す0011に更新され、RT残りゲーム数としてゲーム数の制限がない旨を示す0が設定される。そして、通常・RT4は、通常・RT4に移行してからのゲーム数に関わらず、移行出目が停止してRT1に移行するか、特別役が当選して内部中1または内部中2に移行することで終了する。
通常・RT4における特別役の当選確率は通常(約1/239)、再遊技役の当選確率は通常・RT0よりも低く通常(約1/7.3)、小役の当選確率は通常・RT0と同じく通常(約1/3.5、ただし入賞確率は約1/6.1)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1未満となる。また、通常・RT4では、特別役と同時に当選する場合を除いて、再遊技役のうち通常リプレイのみが内部抽選の対象となる。左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4の当選確率の合計は約1/3.9であり、そのうち2/3×3/4の確率で移行出目が停止し、通常・RT1へ移行することとなるので、当選確率の低い特別役の当選を考慮しなければ、通常・RT2に移行した場合、その期待ゲーム数(平均ゲーム数)は約7.9ゲームとなる。
内部中1は、通常遊技状態において特別役のうちBB1、BB3、RB2が当選したときに移行する。この際、遊技状態フラグの値は、内部中1を示す0001に更新され、RTフラグの値が、RT0を示す0000に更新され、RT残りゲーム数としてゲーム数も0に更新される。そして、内部中1は、内部中に移行してからのゲーム数に関わらず、内部中1に移行する契機となった特別役が入賞してBB(RB)またはRBに移行することで終了する。
内部中1においては、特別役が内部抽選の対象外となり、再遊技役の当選確率は通常・RT0、通常・RT2、通常・RT3よりは低いが、通常・RT1、通常・RT4よりも高く高確率(約1/4.2)、小役の当選確率は通常(約1/3.5、ただし入賞確率は約1/6.1)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1未満となる。また、内部中1では、再遊技役のうち通常リプレイ及び下段リプレイのみが内部抽選の対象となる。
内部中2は、通常遊技状態において特別役のうちBB2、BB4、RB1が当選したときに移行する。この際、遊技状態フラグの値は、内部中2を示す0010に更新され、RTフラグの値が、RT0を示す0000に更新され、RT残りゲーム数としてゲーム数も0に更新される。そして、内部中2は、内部中に移行してからのゲーム数に関わらず、内部中2に移行する契機となった特別役が入賞してBB(RB)またはRBに移行することで終了する。
内部中2においては、特別役が内部抽選の対象外となり、再遊技役の当選確率は通常・RT0、通常・RT2、通常・RT3よりは低いが、通常・RT1、通常・RT4、内部中1よりも高く高確率(約1/2.9)、小役の当選確率は通常(約1/3.5、ただし入賞確率は約1/6.1)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1未満となる。また、内部中2では、再遊技役のうち通常リプレイ及び下段リプレイのみが内部抽選の対象となる。
RBは、内部中1、2においてRB1またはRB2が入賞したときに移行する。この際、遊技状態フラグの値は、RBを示す0100に更新され、RTフラグの値は、RT(0)を示す0000から変わらず、RT残りゲーム数も0から変わらない。そして、RBは、6ゲーム消化するか、6回入賞することで終了する。
RBにおいては、特別役及び再遊技役が内部抽選の対象外となり、小役の当選確率は、通常遊技状態、内部中1、2よりも高く高確率(約1/1.01)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1以上となる。
BB(RB)は、内部中においてBBが入賞したときに移行する。この際、遊技状態フラグの値は、BB(RB)を示す1100に更新され、RTフラグの値は、RT(0)を示す0000から変わらず、RT残りゲーム数も0から変わらない。そして、BB(RB)は、BB(RB)に移行してからのゲーム数に関わらず、BB(RB)に払い出されたメダルの総数が規定数を超えることで終了する。
BB(RB)においては、特別役及び再遊技役が内部抽選の対象外となり、小役の当選確率は、通常遊技状態、内部中1、2よりも高く高確率(約1/1.00)であり、1ゲームあたりのメダルの払出率は1以上となる。
通常遊技状態、内部中1、2、RB、BB(RB)のうち、RB及びBB(RB)が1ゲームあたりのメダルの払出率がもっとも高く、最も有利な遊技状態である。
また、通常遊技状態におけるRT0〜4のうちRT0、2、3は、再遊技役の当選確率が高確率となり、1ゲームあたりのメダルの払出率がRT1、4に比較して高い点において、RT1、4よりも遊技者にとって有利な状態といえる。
通常遊技状態におけるRT0、2、3は、ともに1ゲームあたりのメダルの払出率がRT1、4に比較して高いが、その中でもRT3は、後述するナビストック数の獲得が最も期待できる点で、RT2、3よりも遊技者にとって有利な状態といえる。また、RT2からRT3へは直接移行することがある一方で、RT0からRT3へは直接移行することがなく、この点でRT2は、RT0よりも遊技者にとって有利な状態といえる。
通常遊技状態におけるRT0、4は、再遊技役の当選確率が低確率であり、1ゲームあたりのメダルの払出率もRT0、2、3に比較して低い点において、RT0、2、3よりも遊技者にとって不利な状態といえる。
また、本実施例におけるスロットマシンは、遊技状態が通常・RT0〜3であるときに、サブ制御部91により、内部抽選結果を報知するナビ演出を実行可能な報知期間となるアシストタイム(以下、ATという)に演出状態を制御可能となっている。
ここで本実施例の遊技状態及びRTの移行状況について説明すると、図9に示すように、RBまたはBB(RB)が終了すると、通常・RT4に移行する。
通常・RT4では、移行出目が停止することで、RT1に移行し、特別役が当選することで、当選した特別役の種類に応じて内部中1または内部中2に移行する。
通常・RT4において左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、かつ小役を入賞させることができなかった場合に移行出目が停止することとなるため、RBまたはBB(RB)の終了後に移行した通常・RT4において左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、かつ小役を入賞させることができなかった場合に、通常・RT1に移行することとなる。
通常・RT1では、特別役も当選せず、昇格リプレイも入賞せずに規定ゲーム数(1000G)消化するか、昇格リプレイが入賞することで通常・RT0に移行し、特別役が当選することで、当選した特別役の種類に応じて内部中1または内部中2に移行する。
通常・RT1においてリプレイGR1〜6が当選し、停止順が正解することで昇格リプレイが入賞することとなるため、通常・RT1では、リプレイGR1〜6が当選し、停止順に正解することで通常・RT0へ移行することとなる。
通常・RT0では、転落リプレイが入賞するか、移行出目が停止することで通常・RT1に移行し、特殊リプレイが入賞することで通常・RT2へ移行し、特別役が当選することで、当選した特別役の種類に応じて内部中1または内部中2に移行する。
通常・RT0においてリプレイGR11〜16が当選し、停止順が正解することで昇格リプレイが入賞し、不正解であると転落リプレイが入賞する。また、通常・RT0においてリプレイGR21〜25が当選し、停止順が正解することで特殊リプレイが入賞し、不正解であると転落リプレイが入賞する。また、通常・RT0において左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、かつ小役を入賞させることができなかった場合に移行出目が停止する。このため、通常・RT0では、リプレイGR21〜25が当選し、停止順が正解することで通常・RT2へ移行し、リプレイGR11〜16が当選し、停止順が不正解となるか、左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、小役を入賞させることができなかった場合に通常・RT1へ移行することとなる。
通常・RT2では、特別役も当選せず、SPリプレイも入賞せずに規定ゲーム数(30G)消化することで通常・RT0に移行し、SPリプレイが入賞することで通常・RT3に移行し、特別役が当選することで、当選した特別役の種類に応じて内部中1または内部中2に移行する。
通常・RT2においてリプレイGR31〜36が当選し、停止順が正解することでSPリプレイが入賞する。また、通常・RT2において左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、かつ小役を入賞させることができなかった場合に移行出目が停止する。このため、通常・RT2では、リプレイGR31〜36が当選し、停止順が正解することで通常・RT3へ移行し、左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、小役を入賞させることができなかった場合に通常・RT1へ移行することとなる。
通常・RT3では、特殊リプレイが入賞することでRT2に移行し、移行出目が停止することで通常・RT1に移行し、特別役が当選することで、当選した特別役の種類に応じて内部中1または内部中2に移行する。
通常・RT3においてリプレイGR31〜36が当選し、停止順が正解することでSPリプレイまたは通常リプレイが入賞し、不正解であると特殊リプレイが入賞する。また、通常・RT3において左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、かつ小役を入賞させることができなかった場合に移行出目が停止する。このため、通常・RT3では、リプレイGR31〜36が当選し、停止順が不正解となることで通常・RT2へ移行し、左ベル1〜4、中ベル1〜4、右ベル1〜4のいずれかが当選し、小役を入賞させることができなかった場合に通常・RT1へ移行することとなる。
内部中1、2では、当該内部中へ移行する契機となった特別役が入賞することでRBまたはBB(RB)に移行する。
また、本実施例では、前述のように遊技状態フラグは、RAMの領域のうち設定変更時に初期化される一般ワークに割り当てられる一方で、RTフラグ及びRT残りゲーム数は、RAMの領域のうち設定変更時に初期化されない重要ワークに割り当てられている。
このため、通常遊技状態において設定変更された場合には、遊技状態フラグは初期化されて通常遊技状態を示す0000に更新されるが、RTフラグの値やRT残りゲーム数の値は、設定変更前のまま維持されるので、通常遊技状態において設定変更された場合には、設定変更前のRTの種類及び残りRTゲーム数が設定変更後も引き継がれることとなる。
また、本実施例では、前述のように遊技状態が通常遊技状態から内部中1または内部中2に移行した場合には、RTフラグの値がRT0を示す0000に更新され、その後、移行したRBまたはBB(RB)が終了するまで、RTフラグの値がRT0を示す0000のまま維持されるようになっている。
このため、内部中1、2において設定変更された場合には、遊技状態フラグは初期化されて通常遊技状態を示す0000に更新され、RTフラグの値は維持されるものの、必ずRT0を示す0000が設定されているので、内部中において設定変更された場合には、必ず通常遊技状態のRT0の状態となる。
また、BB(RB)において設定変更された場合も同様で、遊技状態フラグは初期化されて通常遊技状態を示す0000に更新され、RTフラグの値は維持されるものの、必ずRT0を示す0000が設定されているので、BB(RB)において設定変更された場合にも、必ず通常遊技状態のRT0の状態となる。
設定変更しても、その変更前の遊技状態を維持できるスロットマシンであっても、ボーナスなどの極端に有利な遊技状態などは、開店前には初期化するのが一般的である。このため、従来のスロットマシンでは、設定変更により遊技者にとって極端に有利な特定の遊技状態を終了させるものの、設定変更前が特定の遊技状態であるか否かを特定するために、特定の遊技状態を示すデータは維持し、設定変更後、特定の遊技状態を示すデータが設定されている場合には、特定の遊技状態を示すデータをその時点で初期化するとともに、遊技状態を改めて設定するようになっており、特定の遊技状態において設定変更した場合に、その変更後、遊技状態を初期化するために、変更後に初期化されるデータ、すなわち設定変更後は必要としないデータまで維持しておく必要があった。
これに対して本実施例では、設定変更がされた場合に、RTフラグ及びRT残りゲーム数については変更前のデータが維持される一方で、遊技状態フラグについては、設定変更前の値が初期化され、通常遊技状態を示す値に更新されるので、RTフラグにより特定される内部抽選の確率とその残りゲーム数のみ、設定変更後も引き継ぐことが可能となり、遊技状態フラグにより特定される内部抽選の確率については、設定変更により初期化することが可能となる。そして、遊技状態フラグとして特定の遊技状態を示す値(内部中またはBB(RB)を示す値)が設定された場合には、RTフラグ及びRT残りゲーム数が初期化され、遊技状態フラグとして特定の遊技状態を示す値が設定された場合には、内部抽選においてRTフラグから特定される抽選テーブルを用いずに、遊技状態フラグから特定される抽選テーブルのみを用いて抽選を行なうようになっており、特定の遊技状態を示す遊技状態フラグが設定されている状態において設定変更された場合には、設定変更後、遊技状態フラグも、RTフラグ及びRT残りゲーム数も初期化された状態とすることが可能となるため、RTフラグ及びRT残りゲーム数のみ設定変更後も変更前のものが維持されるものにおいて、特定の遊技状態を示す遊技状態フラグが設定されている状態で設定変更された場合には、従来のように設定変更後、その変更後は用いられることのないデータ、すなわち必要のなくなるデータを保持することなく、遊技状態フラグもRTフラグも初期化された状態とすることができる。
また、特定の遊技状態を示す遊技状態フラグが設定されている状態において設定変更された場合には、設定変更後、遊技状態フラグ、RTフラグに加え、RT残りゲーム数も初期化された状態とすることが可能となるため、特定の遊技状態を示す遊技状態フラグが設定されている状態において設定変更した場合に、当該遊技状態フラグが設定されてからのゲーム数に関わらず、設定変更後は、同一の状態、すなわち遊技状態フラグ、RTフラグ、RT残りゲーム数の全てが初期化された状態となるので、設定変更の時期によって遊技者に対して不公平となることがないため、ゲームの公正さを担保することができる。
また、本実施例では、内部抽選を行なうにあたり、まず遊技状態フラグを参照し、遊技状態フラグが特定の遊技状態以外の遊技状態を示す場合のみ、RTフラグを参照して抽選テーブルを選択するとともに、遊技状態フラグが特定の遊技状態を示す場合には、RTフラグを参照せずに特定の遊技状態に用いる抽選テーブルを選択して抽選を行なうようになっている。このため、RTフラグを参照したうえで、遊技状態フラグを参照し、遊技状態フラグが特定の遊技状態を示す遊技状態フラグであると判定された場合には、遊技状態フラグに対応する抽選テーブルが選択され、RTフラグを参照する処理が無駄になるが、本実施例のように、まず遊技状態フラグを参照し、遊技状態フラグが特定の遊技状態以外の遊技状態を示す場合のみ、RTフラグを参照して抽選テーブルを選択することで、特定の遊技状態を示す遊技状態フラグが設定されている場合において抽選テーブルに影響しないRTフラグを参照する処理を省くことができる。
また、本実施例では、特定の遊技状態として内部中1、2、すなわち特別役が当選している状態を示す遊技状態フラグが設定された場合に、RTフラグ及びRT残りゲーム数が初期化され、内部中1、2を示す遊技状態フラグが設定された場合には、内部抽選においてRTフラグから特定される抽選テーブルを用いずに、遊技状態フラグから特定される抽選テーブルのみを用いて抽選を行なうので、特別役が当選している状態では、設定変更するのみで、遊技状態フラグもRTフラグも初期化された状態となるので、特別役の当選が持ち越されたまま遊技店が閉店した場合には、特別役が当選している状態を初期化し、かつRTフラグやRT残りゲーム数も初期化したい場合に、ただ設定変更するだけの作業で済むため、翌朝の開店までに遊技者を迎える準備として特別役の当選が持ち越された状態を終了させるための作業を効率的に行なうことができる。
また、本実施例では、特定の遊技状態としてRBまたはBB(RB)、すなわち遊技者にとって有利なボーナス中を示す遊技状態フラグが設定された場合にも、RTフラグ及びRT残りゲーム数が初期化された状態が維持され、RBまたはBB(RB)を示す遊技状態フラグが設定された場合には、内部抽選においてRTフラグから特定される抽選テーブルを用いずに、遊技状態フラグから特定される抽選テーブルのみを用いて抽選を行なうので、RB、BB(RB)では、設定変更するのみで、遊技状態フラグもRTフラグも初期化された状態となるので、RB中またはBB(RB)中に遊技店が閉店した場合には、RB、BB(RB)を初期化し、かつRTフラグやRT残りゲーム数も初期化する場合に、ただ設定変更するだけの作業で済むため、翌朝の開店までに遊技者を迎える準備としてRB、BB(RB)を終了させるための作業を効率的に行なうことができる。
また、本実施例では、RBまたはBB(RB)終了時、すなわち特定の遊技状態の終了時に、RTフラグを初期化時のRTフラグ、すなわちRT0を示すRTフラグとは異なるRT4を示すRTフラグが設定されるようになっており、特定の遊技状態において設定変更するか、特定の遊技状態の終了後に、設定変更するか、に応じて異なるRTフラグの状態を設定することが可能となる。すなわち特定の遊技状態において閉店した場合には、特定の遊技状態のまま設定変更するか、特定の遊技状態を終了させてから設定変更するか、を遊技店側で選択することにより、開店時においてRTの状態をRT0とするか、RT4とするか、選択することが可能となる。
また、本実施例では、通常遊技状態を構成するRT0〜4のうち、特定の遊技状態において設定変更した場合には、他の遊技状態または他のRTへ移行するまでの期待ゲーム数(平均ゲーム数)が最も少ない通常遊技状態のRT0となるので、特定の遊技状態において設定変更した場合には、少ないゲーム数で他の遊技状態やRTへ変更することが可能であり、通常遊技状態のRT0のままとするか、他の遊技状態やRTへ変更するか、を遊技店側で容易に選択できる。
また、通常遊技状態を構成するRT0〜4のうち、特定の遊技状態において設定変更した場合に移行する通常遊技状態のRT0は、移行後のゲーム数に関わらず、他の遊技状態や他のRTへ移行する構成であるため、設定変更時に移行するRTのゲーム数を選択する必要もないうえに、規定ゲーム数消化するまで他の遊技状態や他のRTへ移行できないようなこともなく、特定の遊技状態において設定変更した場合において遊技店側が、他の遊技状態やRTへ変更することが制限されてしまうことを防止できる。さらに、通常遊技状態を構成するRT0〜4のうち、特定の遊技状態において設定変更した場合に移行する通常遊技状態のRT0、すなわち特定の遊技状態への移行時に同時に移行するRTは、ゲーム数に制限のないRTであり、特定の遊技状態を示す遊技状態フラグが設定されている状態において設定変更した場合に、当該遊技状態フラグが設定されてからのゲーム数に関わらず、設定変更後のRT0から他のRTへ移行する条件も、設定変更前の状態によって変わることがないため、設定変更の時期によって遊技者に対して不公平となることがないため、ゲームの公正さを担保することができる。
尚、本実施例では、内部抽選を行なうにあたり、まず遊技状態フラグを参照し、遊技状態フラグが特定の遊技状態以外の遊技状態を示す場合のみ、RTフラグを参照して抽選テーブルを選択するとともに、遊技状態フラグが特定の遊技状態を示す場合には、RTフラグを参照せずに特定の遊技状態に用いる抽選テーブルを選択して抽選を行なう構成、すなわち遊技状態フラグを優先して参照し、必要な場合のみRTフラグを参照する構成であるが、遊技状態フラグの値と、RTフラグの値と、の双方を用いて内部抽選に用いる抽選テーブルが特定される構成としても良い。
サブ制御部91は、AT抽選処理を実行することにより、ATに制御するか否かのAT抽選を行なう。AT抽選処理では、メイン制御部41からのコマンドに基づき、所定の抽選条件が成立したか否かを判定し、成立したときにAT抽選が実行される。AT抽選では、ナビストック数を付与するか否か、ナビストック数をいくら付与するかが決定される。このAT抽選は、特典を付与するための特典付与抽選に相当する。本実施例における特典付与抽選では、特典を付与するか否かの抽選と、付与する特典の有利度合いを決定するための抽選とが1回の抽選で行なわれる例について説明するが、特典付与抽選は、これに限らず、たとえば、まず特典を付与するか否かの第1抽選を行ない、当該第1抽選によって特典を付与すると決定されたときに付与する特典の有利度合いを決定するための第2抽選を行なうといったように、2回の抽選で構成されるものであってもよい。
ナビストック数とは、ATに制御可能となる期間を示す。ナビストック数を1消費(減算)することにより、所定ゲーム数(本実施例では30G、50G、70G、90G、111G、222G、333G、555G)の間、ATに制御され、その間ナビ演出が実行される。このため、決定されたナビストック数が多い程、長い期間にわたりATに制御されるため、遊技者にとって有利度合いが高いといえる。
図18は、AT抽選を実行する契機となる抽選条件の一例を説明するための図である。また、図19は、AT抽選において参照されるテーブルの一例を説明するための図である。
AT抽選条件は、RT0〜4において、チェリー(弱チェリー、強チェリー、中段チェリー)またはSPリプレイが当選したときに成立する。
通常・RT0〜4であり、抽選モードが通常モードであるときに(弱チェリー、強チェリー、中段チェリー)またはSPリプレイが当選してAT抽選条件が成立したときには、図19(a)に示すテーブルを参照してAT抽選が行なわれる。尚、サブ制御部91は、例えばメイン制御部41からの遊技状態コマンドに基づき、通常・RT0〜4であることを特定し、内部当選コマンドに基づきチェリー(弱チェリー、強チェリー、中段チェリー)またはSPリプレイに当選したことを特定する。また、サブ制御部91は、RAM91cに設定された抽選モードフラグの値に基づき抽選モードが通常モードであることを特定する。
図19(a)に示すテーブルが参照された場合、当選役が弱チェリーであれば、95%の割合でナビストック数が0に決定され、5%の割合でナビストック数が1に決定されるように、AT抽選が行なわれ、1回のAT抽選で獲得することが期待され得る期待ナビストック数が、ナビストック数×当選率の和から、0.05(=0×95%+1×5%)となるように構成されている。
図19(a)に示すテーブルが参照された場合、当選役が強チェリーであれば、70%の割合でナビストック数が0に決定され、20%の割合でナビストック数が1に決定され、8%の割合でナビストック数が2に決定され、2%の割合でナビストック数が3に決定されるように、AT抽選が行なわれ、1回のAT抽選で獲得することが期待され得る期待ナビストック数が、ナビストック数×当選率の和から、0.42(=0×70%+1×20%+2×8%+3×2%)となるように構成されている。
図19(a)に示すテーブルが参照された場合、当選役が中段チェリーまたはSPリプレイであれば、70%の割合でナビストック数が1に決定され、20%の割合でナビストック数が2に決定され、10%の割合でナビストック数が3に決定されるように、AT抽選が行なわれ、1回のAT抽選で獲得することが期待され得る期待ナビストック数が、ナビストック数×当選率の和から、1.4(=0×70%+1×20%+2×8%+3×2%)となるように構成されている。
通常・RT0〜4であり、抽選モードが高確率Aモードであるときにチェリー(弱チェリー、強チェリー、中段チェリー)またはSPリプレイが当選してAT抽選条件が成立したときには、図19(b)に示すテーブルを参照してAT抽選が行なわれる。尚、サブ制御部91は、例えばメイン制御部41からの遊技状態コマンドに基づき、通常・RT0〜4であることを特定し、内部当選コマンドに基づきチェリー(弱チェリー、強チェリー、中段チェリー)またはSPリプレイに当選したことを特定する。また、サブ制御部91は、RAM91cに設定された抽選モードフラグの値に基づき抽選モードが高確率Aモードであることを特定する。
図19(b)に示すテーブルが参照された場合、当選役が弱チェリーであれば、70%の割合でナビストック数が0に決定され、20%の割合でナビストック数が1に決定され、8%の割合でナビストック数が2に決定され、2%の割合でナビストック数が3に決定されるように、AT抽選が行なわれ、1回のAT抽選で獲得することが期待され得る期待ナビストック数が、ナビストック数×当選率の和から、0.42(=0×70%+1×20%+2×8%+3×2%)となるように構成されている。
図19(b)に示すテーブルが参照された場合、当選役が強チェリーであれば、70%の割合でナビストック数が1に決定され、20%の割合でナビストック数が2に決定され、10%の割合でナビストック数が3に決定されるように、AT抽選が行なわれ、1回のAT抽選で獲得することが期待され得る期待ナビストック数が、ナビストック数×当選率の和から、1.4(=0×70%+1×20%+2×8%+3×2%)となるように構成されている。
図19(b)に示すテーブルが参照された場合、当選役が中段チェリーまたはSPリプレイであれば、80%の割合でナビストック数が2に決定され、20%の割合でナビストック数が3に決定されるように、AT抽選が行なわれ、1回のAT抽選で獲得することが期待され得る期待ナビストック数が、ナビストック数×当選率の和から、2.2(=2×80%+3×20%)となるように構成されている。
通常・RT0〜4であり、抽選モードが高確率Bモードであるときにチェリー(弱チェリー、強チェリー、中段チェリー)またはSPリプレイが当選してAT抽選条件が成立したときには、図19(c)に示すテーブルを参照してAT抽選が行なわれる。尚、サブ制御部91は、例えばメイン制御部41からの遊技状態コマンドに基づき、通常・RT0〜4であることを特定し、内部当選コマンドに基づきチェリー(弱チェリー、強チェリー、中段チェリー)またはSPリプレイに当選したことを特定する。また、サブ制御部91は、RAM91cに設定された抽選モードフラグの値に基づき抽選モードが高確率Bモードであることを特定する。
図19(c)に示すテーブルが参照された場合、当選役が弱チェリーであれば、80%の割合でナビストック数が1に決定され、15%の割合でナビストック数が2に決定され、2%の割合でナビストック数が3に決定され、1%の割合でナビストック数が4に決定され、1%の割合でナビストック数が5に決定され、0.2%の割合でナビストック数が7に決定され、0.2%の割合でナビストック数が9に決定され、0.2%の割合でナビストック数が11に決定され、0.2%の割合でナビストック数が15に決定され、0.2%の割合でナビストック数が20に決定されるように、AT抽選が行なわれ、1回のAT抽選で獲得することが期待され得る期待ナビストック数が、ナビストック数×当選率の和から、1.374(=1×70%+2×15%+3×2%+4×1%+5×1%+7×0.2%+9×0.2%+11×0.2%+15×0.2%+20×0.2%)となるように構成されている。
図19(c)に示すテーブルが参照された場合、当選役が強チェリーであれば、80%の割合でナビストック数が2に決定され、10%の割合でナビストック数が3に決定され、3%の割合でナビストック数が4に決定され、2%の割合でナビストック数が5に決定され、1%の割合でナビストック数が7に決定され、1%の割合でナビストック数が9に決定され、1%の割合でナビストック数が11に決定され、1%の割合でナビストック数が15に決定され、1%の割合でナビストック数が20に決定されるように、AT抽選が行なわれ、1回のAT抽選で獲得することが期待され得る期待ナビストック数が、ナビストック数×当選率の和から、2.74(=2×80%+3×10%+4×3%+5×2%+7×1%+9×1%+11×1%+15×1%+20×1%)となるように構成されている。
図19(c)に示すテーブルが参照された場合、RT0、1、4であり、当選役が中段チェリーまたはSPリプレイであれば、76%の割合でナビストック数が3に決定され、4%の割合でナビストック数が4に決定され、4%の割合でナビストック数が5に決定され、4%の割合でナビストック数が7に決定され、4%の割合でナビストック数が9に決定され、4%の割合でナビストック数が11に決定され、2%の割合でナビストック数が15に決定され、2%の割合でナビストック数が20に決定されるように、AT抽選が行なわれ、1回のAT抽選で獲得することが期待され得る期待ナビストック数が、ナビストック数×当選率の和から、4.42(=3×76%+4×4%+5×4%+7×4%+9×4%+11×4%+15×2%+20×2%)となるように構成されている。
図19(c)に示すテーブルが参照された場合、RT2、3であり、当選役がSPリプレイであれば、80%の割合でナビストック数が1に決定され、15%の割合でナビストック数が2に決定され、2%の割合でナビストック数が3に決定され、1%の割合でナビストック数が4に決定され、1%の割合でナビストック数が5に決定され、0.2%の割合でナビストック数が7に決定され、0.2%の割合でナビストック数が9に決定され、0.2%の割合でナビストック数が11に決定され、0.2%の割合でナビストック数が15に決定され、0.2%の割合でナビストック数が20に決定されるように、AT抽選が行なわれ、1回のAT抽選で獲得することが期待され得る期待ナビストック数が、ナビストック数×当選率の和から、2.21(=1×70%+2×10%+3×8%+4×2%+5×2%+7×2%+9×2%+11×2%+15×1%+20×1%)となるように構成されている。
このように通常・RT0〜4であり、抽選モードが高確率Aモードであるときには、通常モードに比較して多くのナビストック数の当選が期待できる。さらに抽選モードが高確率Bモードであるときには、通常モード及び高確率Aモードよりもさらに多くのナビストック数の当選が期待できる。
図18に戻り、BB終了時にAT抽選条件が成立する。
BBの終了によりAT抽選条件が成立したときには、図19(d)に示すテーブルを参照してAT抽選が行なわれる。尚、サブ制御部91は、例えばメイン制御部41からの遊技状態コマンドに基づき、BBの終了を特定する。
図19(d)に示すテーブルが参照された場合、BB1〜3の終了時(BB1〜3の入賞に伴うBBの終了時)には、70%の割合でナビストック数が0に決定され、20%の割合でナビストック数が1に決定され、5%の割合でナビストック数が2に決定され、5%の割合でナビストック数が3に決定されるように、AT抽選が行なわれ、1回のAT抽選で獲得することが期待され得る期待ナビストック数が、ナビストック数×当選率の和から、0.45(=0×70%+1×20%+2×5%+3×5%)となるように構成されている。
図19(d)に示すテーブルが参照された場合、BB4の終了時(BB4の入賞に伴うBBの終了時)には、100%の割合でナビストック数が3に決定されるように、AT抽選が行なわれ、1回のAT抽選で獲得することが期待され得る期待ナビストック数が、ナビストック数×当選率の和から、3(=3×100%)となるように構成されている。
このようにBB1〜3の終了時に、ナビストックの当選が期待できる一方で、BB4の終了時には、ナビストック3個の当選が確定する。
図18に戻り、RB(BB中のRBを除く)終了時にAT抽選条件が成立する。
RBの終了によりAT抽選条件が成立したときには、図19(e)に示すテーブルを参照してAT抽選が行なわれる。尚、サブ制御部91は、例えばメイン制御部41からの遊技状態コマンドに基づき、RBの終了を特定する。
図19(e)に示すテーブルが参照された場合、RB中に付与された後述する勝敗ポイント数に応じた当選率にてナビストック数が決定されるようにAT抽選が行なわれる。
詳しくは、0〜7ポイントでは、95%の割合でナビストック数が0に決定され、5%の割合でナビストック数が1に決定されるように、AT抽選が行なわれ、1回のAT抽選で獲得することが期待され得る期待ナビストック数が、ナビストック数×当選率の和から、0.05(=0×95%+1×5%)となるように構成されている。
8〜15ポイントでは、70%の割合でナビストック数が0に決定され、20%の割合でナビストック数が1に決定され、8%の割合でナビストック数が2に決定され、2%の割合でナビストック数が3に決定されるように、AT抽選が行なわれ、1回のAT抽選で獲得することが期待され得る期待ナビストック数が、ナビストック数×当選率の和から、0.42(=0×70%+1×20%+2×8%+3×2%)となるように構成されている。
16〜23ポイントでは、70%の割合でナビストック数が1に決定され、20%の割合でナビストック数が2に決定され、10%の割合でナビストック数が3に決定されるように、AT抽選が行なわれ、1回のAT抽選で獲得することが期待され得る期待ナビストック数が、ナビストック数×当選率の和から、1.4(=0×70%+1×20%+2×8%+3×2%)となるように構成されている。
24〜31ポイントでは、80%の割合でナビストック数が2に決定され、20%の割合でナビストック数が3に決定されるように、AT抽選が行なわれ、1回のAT抽選で獲得することが期待され得る期待ナビストック数が、ナビストック数×当選率の和から、2.2(=2×80%+3×20%)となるように構成されている。
32ポイント以上では、100%の割合でナビストック数が3に決定されるように、AT抽選が行なわれ、1回のAT抽選で獲得することが期待され得る期待ナビストック数が、ナビストック数×当選率の和から、3(=3×100%)となるように構成されている。
このようにRBの終了時には、RB中に獲得した勝敗ポイント数に応じてナビストック数の当選個数の期待値が異なり、勝敗ポイント数が多いほど、多くのナビストック数の当選が期待できる。特に、16ポイント以上の勝敗ポイントを獲得していれば、1個以上のナビストック数の当選が確定し、さらに32ポイント以上の勝敗ポイントを獲得していれば3個以上のナビストック数の当選が確定する。
サブ制御部91は、RB中における各ゲームにおいて、ジャンケンチャンスという演出を行なう。ジャンケンチャンスは、そのゲームの当選役及び遊技者が選択した第1停止リールに応じてジャンケンによる勝敗を決定し、その結果に応じて前述の勝敗ポイントを付与するものである。
図20(a)は、ジャンケンチャンスにおける当選役と停止順、勝敗との関係を示す図であり、図20(b)は、対戦相手に応じて付与される勝敗ポイント数を示す図であり、図20(c)は、勝敗の結果に応じた表示内容を示す図である。
サブ制御部91は、ジャンケンチャンスを行なう場合にゲームの開始とともに、まず対戦相手を選択する対戦相手選択抽選を行なう。対戦相手は、A、Bからなり、図20(b)に示すように、対戦相手としてAが選択された場合よりもBが選択された場合の方が、勝った場合及び引き分けの場合に付与される勝敗ポイント数が多く定められている。
対戦相手が決まると、図21の選択画面に示すように、液晶表示器51に対戦相手を表示するとともに、当選役がRBベル1〜3の場合には、左リールに対応して「グー」、中リールに対応して「チョキ」、右リールに対応して「パー」を、それぞれ味方のカードとして表示する。
そして、当選役及び遊技者が選択した第1停止リールに応じて、図21の決定画面に示すように、液晶表示器51に選択した味方カードが表示され、全てのリールが停止した時点で、対戦相手のカードが表示され、味方カードの勝ちであれば遊技者の勝ちとなり、液晶表示器51に図21の勝ち画面が表示され、味方カードと対戦相手のカードが同じであれば引き分けとなり、液晶表示器51に図21の引き分け画面が表示され、味方カードの負けであれば遊技者の負けとなり、液晶表示器51に図21の負け画面が表示される。
この際、図20(a)に示すように、RBベル1が当選し、第1停止が左リールであれば、勝ちとなり、第1停止が中リールであれば、引き分けとなり、第1停止が右リールであれば、負けとなるように定められている。
また、RBベル2が当選し、第1停止が左リールであれば、負けとなり、第1停止が中リールであれば、勝ちとなり、第1停止が右リールであれば、引き分けとなるように定められている。
また、RBベル3が当選し、第1停止が左リールであれば、引き分けとなり、第1停止が中リールであれば、負けとなり、第1停止が右リールであれば、勝ちとなるように定められている。
前述のようにRBベル1が当選し、左押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち右上がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、中押しまたは右押しで停止操作がなされた場合には、右上がりリベベの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、RBベル2が当選し、中押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち右上がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左押しで停止操作がなされた場合には右上がりベベリの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、右押しで停止操作がなされた場合には、右上がりリベベの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、RBベル3が当選し、右押しで停止操作を行なった場合には、当選した小役のうち右上がりベルの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行ない、左押しまたは中押しで停止操作がなされた場合には右上がりベベリの組み合わせを入賞ラインLNに揃えて停止させる制御を行なうようになっている。
このため、ジャンケンチャンスでは、右上がりにベルが揃った場合に、味方カードの勝ちとなり、右上がりにベルが揃わず、右上がりに「ベル−ベル−リプレイ/プラム」または「リプレイ/プラム−ベル−ベル」の組み合わせが揃った場合には、味方カードの引き分けまたは負けとなる。すなわちリールに停止した図柄の組み合わせと液晶表示器51におけるジャンケンチャンスの勝敗とがリンクするようになっており、自ら選択した停止順によって勝敗が決定されていることを認識させることができる。
また、当選役がRB1〜3ではなく、全役である場合や、外れ、すなわちいずれの役も当選していない場合には、対戦相手が決まると、液晶表示器51に対戦相手を表示するとともに、左リール、中リール、右リールにそれぞれ対応して「グー」を、味方のカードとして表示する。そしてこの場合には、対戦相手のカードとして必ず「チョキ」が表示され、必ず味方の勝ちとなる。この際、当選役が全役の場合には、必ずベルが右上がりに揃うこととなり、外れの場合には、いずれの役も入賞ラインLNに揃わないが、右上がりに「黒7−黒7−黒7」の組み合わせが揃うようになっている。
前述のように、味方カードが勝った場合に付与される勝敗ポイント数は、ゲーム開始時に選択された対戦相手に応じて異なる。詳しくは、図20(b)に示すように、対戦相手に勝つと、対戦相手がAであれば4ポイントが付与され、対戦相手がBであれば8ポイントが付与される。また、引き分けの場合には、対戦相手がAであれば1ポイント付与され、対戦相手がBであれば2ポイント付与される。また、負けの場合には対戦相手がAであってもBであっても勝敗ポイントは付与されない。
また、全役の当選時には、勝ちに伴う4ポイント(対戦相手がBであれば8ポイント)だけでなく、+αとして、1〜4ポイント(対戦相手がBであれば2、4、6、8ポイントのいずれか)が付与される。これらポイント数は、均等に割り当てられる。さらに、外れの場合には、16ポイントに加え、+αとして、1〜4ポイント(対戦相手がBであれば4、8、12、16ポイントのいずれか)が付与される。これらポイント数は、均等に割り当てられる。
前述のように、RB終了時のAT抽選では、16ポイント以上でナビストック1個以上の当選が確定することとなるため、4回以上対戦相手に勝つか、外れを引くことで1個以上のナビストックの当選が確定することとなる。
また、前述のように対戦相手がAの場合よりもBの場合の方が、勝った場合や引き分けの場合により多くの勝敗ポイントが付与されることとなる。
図20(d)は、対戦相手選択抽選で参照されるテーブルを示す図であり、このテーブルには、RB中の各ゲーム毎に、未だBが選択されていない場合と、既にBが選択された場合と、についてBが選択される確率が定められている。
図20(d)に示すように、未だBが選択されていない場合には、1G目にBが選択される確率が10%、2G目にBが選択される確率が15%、3G目にBが選択される確率が20%、4G目にBが選択される確率が25%、5G目にBが選択される確率が30%、6G目にBが選択される確率が35%である。また、既にBが選択されている場合には、2G目〜6G目のいずれもBが選択される確率が50%である。
このように対戦相手選択抽選では、RBの終わりに近いゲームほど対戦相手としてBが選択される確率が高くなるため、RBの序盤であまり勝敗ポイントを獲得できていない場合であっても、終盤でより多くの勝敗ポイントが獲得できることに期待できるため、このような場合であっても、ナビストックの当選に対して期待させることができる。
また、対戦相手選択抽選にて一度対戦相手としてBが選択されると、次回以降もBが選択される割合が高くなるため、その後、より多くの勝敗ポイントの付与が期待できることとなる。
尚、本実施例では、RBの各ゲームにおいて対戦相手選択抽選を行ない、対戦相手を決定し、その結果に応じて勝敗ポイントの付与数が異なる構成であるが、勝敗ポイントが一律に決定される構成であっても良い。また、RBの開始時に全てのゲームについての対戦相手を選択し、各ゲームでは開始時に選択された対戦相手とし、それに応じて勝敗ポイントが付与される構成としても良い。
また、本実施例では、遊技者が選択した操作態様に応じて勝ち、引き分け、負けのいずれかが判定されるが、勝ち、負けのいずれか一方が判定される構成でも良い。このような構成であれば、勝ちの場合に、ポイントを付与し、負けの場合に、ポイントを付与しない構成としても良い。
液晶表示器51には、RB中の期間にわたり、ジャンケンチャンスの勝敗履歴が表示されるとともに、ジャンケンチャンスの結果に伴うナビストックの当選期待度を示す勝ちカウント数が表示される。
ジャンケンチャンスの勝敗履歴は、負けたゲームに対応して×が表示され、引き分けのゲームに対応して△が表示され、Aに勝ったゲームに対応して○が表示され、Bに勝ったゲームに対応して◎が表示され、外れのゲームに対応して「7」図柄が表示される。
勝ちカウント数は、ジャンケンチャンスに負けた場合、引き分けの場合に+0、Aに勝った場合に+1、Bに勝った場合に+2、外れの場合に+4となる。前述のように、Aに勝つと4ポイントが付与され、Bに勝つと、8ポイントが付与され、外れの場合には16ポイントが付与され、16ポイント以上で1個以上のナビストックの当選が確定することとなるため、勝ちカウント数が、4以上となることで1個以上のナビストックの当選が確定することとなる。一方で、勝敗ポイントが16ポイント未満であってもナビストックの当選は期待できるため、RB終了時に勝ちカウンタが4未満であってもナビストックの当選に期待が持てる。
また、本実施例では、ジャンケンチャンスにおいて、右上がりにベルが揃った場合に、味方カードの勝ちとなり、右上がりにベルが揃わず、右上がりに「ベル−ベル−リプレイ/プラム」または「リプレイ/プラム−ベル−ベル」の組み合わせが揃った場合には、味方カードの引き分けまたは負けとなる。すなわちリールに停止した図柄の組み合わせと液晶表示器51におけるジャンケンチャンスの勝敗とがリンクするようになっており、自ら選択した操作態様によって勝敗が決定されていることを認識させることができる。遊技者が勝ちと判定される操作態様で操作がなされたかを容易に認識させることができる。
尚、本実施例では、右上がりにベルが揃った場合に、味方カードの勝ちとなり、右上がりにベルが揃わず、右上がりに「ベル−ベル−リプレイ/プラム」または「リプレイ/プラム−ベル−ベル」の組み合わせが揃った場合には、味方カードの引き分けまたは負けとなる構成であるが、例えば、RBベル1が当選し、左リールを第1停止リールとした場合には、入賞ラインに「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが揃うのに対して、左リール以外を第1停止リールとした場合には、無効ラインに「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが揃うように制御し、RBベル2が当選し、中リールを第1停止リールとした場合には、入賞ラインに「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが揃うのに対して、中リール以外を第1停止リールとした場合には、無効ラインに「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが揃うように制御し、RBベル3が当選し、右リールを第1停止リールとした場合には、入賞ラインに「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが揃うのに対して、右リール以外を第1停止リールとした場合には、無効ラインに「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが揃うように制御することで、複数のラインのうち、第1のライン(入賞ライン)に「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが揃った場合に、味方カードの勝ちとなり、第1のライン(入賞ライン)には「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが揃わず、第2のライン(無効ライン)に「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが揃った場合には、味方カードの引き分けまたは負けとなる構成としても良く、このような構成であっても、リールに停止した図柄の組み合わせと液晶表示器51におけるジャンケンチャンスの勝敗とがリンクするようになっており、自ら選択した操作態様によって勝敗が決定されていることを認識させることができる。遊技者が勝ちと判定される操作態様で操作がなされたかを容易に認識させることができる。
また、本実施例では、リールに停止した図柄の組み合わせと液晶表示器51におけるジャンケンチャンスの勝敗とがリンクする構成であるが、リールの停止態様に関わりなく、液晶表示器51の表示結果、すなわち演出装置による演出態様のみでジャンケンチャンスの勝敗が報知される構成でも良い。
また、本実施例では、RBの終了時に当該RB中に付与された勝敗ポイント数に応じた当選率にてナビストック数が決定されるようになっているが、RBの各ゲームにおいてその時点の勝敗ポイント数の累計に応じた当選率にてAT抽選を行ない、ナビストック数が決定される構成、例えば、1G目で4ポイントを獲得した場合には、1G目では4ポイントに応じた確率でAT抽選を行ない、2G目で8ポイントを獲得した場合には、2G目では4ポイントと8ポイントとを加算した12ポイントに応じた確率でAT抽選を行なう構成としても良く、このような構成とすることで、ジャンケンゲームにおいて勝敗ポイントを獲得することへの意欲を効果的に高めることができる。また、一度、1以上のナビストックの当選が確定する16ポイント以上の勝敗ポイントを獲得すると、以後16ポイント以上の勝敗ポイントに応じた確率でAT抽選が行なわれ、RTの残りのゲームでは各ゲームにおいて1以上のナビストックの当選が確定するため、大量のナビストックが当選することへの期待を効果的に高めることができる。
以上のように、本実施例においては、サブ制御部91により行なわれるAT抽選処理により、抽選条件が成立したか否かが判定され、抽選条件が成立したときにはAT抽選が行なわれる。
サブ制御部91は、AT抽選において1以上のナビストック数が決定されたときに、ATである旨及びナビストック数を示すATフラグをRAM91cの所定領域に格納する。サブ制御部91は、RAM91cのATフラグに基づき、ATに制御するか否かを特定するとともに、残りのナビストック数を特定する。ATである旨を示すATフラグがセットされている状態であるときに、ナビストック数を1消費してATに制御可能となる。
尚、ATである旨を示すATフラグがセットされているときに、ナビストック数を獲得したときには、ATフラグから特定されるナビストック数に今回獲得したナビストック数を上乗せ加算させる。
例えば、ATである旨を示すATフラグがセットされているときに、AT抽選が行なわれる場合には、当該AT抽選の結果に応じたATフラグに更新される。AT抽選の結果に応じたATフラグに更新するとは、例えば、RAM91cの所定領域に格納されているATフラグから特定されるナビストック数に今回のAT抽選の結果に応じたナビストック数を上乗せ加算したナビストック数を特定するATフラグに書き換えることであっても良く、AT抽選の結果に応じた現在のATフラグが特定可能になる手法であれば、どのようなものであっても良い。
サブ制御部91は、通常・RT1〜4であるときに、AT制御処理に含まれるAT管理処理を行なうことにより、AT抽選の結果に応じてセットされるATフラグに基づき、ATへの制御を管理する。
具体的に、サブ制御部91は、通常・RT1において、ATフラグからATである旨が特定されたときには、ATに制御する。すなわち、ナビストックが残っているときには、ATの制御を開始する。通常・RT1から通常・RT0に移行するまでの期間においては、ナビストック数を消費(減算)することなく、ATに制御されて、ナビ演出が実行可能となる。
ATに制御されているときであって、通常・RT1から通常・RT0に制御されるときまたは通常・RT0または通常・RT2において所定ゲーム数経過したときには、ナビストック数を1消費(減算)することによるATへの開始条件が成立し、所定ゲーム数(本実施例では、後述するゲーム数抽選で当選したゲーム数、図中Nゲーム)のナビ演出が実行されるまでの間、再遊技役の当選確率が高いRTかつATであるARTに制御する。尚、ナビストック数を1消費したときには、1減算したナビストック数を示すATフラグに更新される。
サブ制御部91は、AT管理処理においてナビストックを1消費したとき、すなわち通常・RT1から通常・RT0に移行したときまたは通常・RT0または通常・RT2において所定ゲーム数経過したときに、当該ナビストックにより実行されるナビ演出が実行されるゲーム数を決定するゲーム数抽選を実行する。
ゲーム数抽選は、30G、50G、70G、90G、111G、222G、333G、555Gのいずれかのゲーム数を抽選により決定するものであり、図22に示すテーブル1〜4を参照して行なわれる。テーブル1が参照された場合、選択される平均ゲーム数は約40Gとなり、テーブル2が参照された場合、選択される平均ゲーム数は約45Gとなり、テーブル3が参照された場合、選択される平均ゲーム数は約50Gとなり、テーブル4が参照された場合、選択される平均ゲーム数は約60Gとなるように定められている。
これらテーブル1〜4は、テーブル移行抽選に当選することで、より平均ゲーム数の多いテーブルに移行するようになっている。テーブル移行抽選が行なわれる契機としては、AT中においてナビストックが残っているにも関わらず、潜伏抽選に当選してナビ演出が実行されず、一度RT4に移行した場合、AT中に通常リプレイが一定回数以上連続して入賞した場合などがある。そして、これらテーブルは、RT4かつナビストックが残っていない状態で、移行出目が揃ったときなどに、平均ゲーム数の少ないテーブルに移行する。
また、サブ制御部91は、ナビストックを1個消費して、ゲーム数抽選によりATのゲーム数が決定されたときに、決定されたATのゲーム数を報知するゲーム数報知演出を実行する。ゲーム数報知演出では、ナビストックを1個消費した際に、遊技者に対して演出用スイッチ56の操作を促すとともに、演出用スイッチ56が操作されたことに応じて、ゲーム数を報知する演出である。
ゲーム数報知演出では、ゲーム数抽選で当選したゲーム数が90以下の場合であれば、1回の演出用スイッチ56の操作に応じて当選したゲーム数が報知されるのに対して、111以上のゲーム数が当選していれば、一度90ゲームを報知した後、さらに、演出用スイッチ56の操作を促すとともに、その状態で演出用スイッチ56が操作されたことに応じて最終的に決定されたゲーム数が報知されるようになっており、より遊技者の期待感を高めることができるようになっている。
尚、演出用スイッチ56が操作されずに、賭数の設定操作がなされて、ゲーム数報知演出がキャンセルされた場合には、ゲーム数として「???」を表示したまま、ゲーム数のカウントが開始し、ゲーム数抽選で当選しうるゲーム数毎にATが終了するか否かを煽る演出が実行されることとなる。このため、遊技者は、ナビストックの消費時に、演出用スイッチ56を操作することにより、当該ナビストックに伴うATのゲーム数を知ることもできるし、演出用スイッチ56を操作せず、ゲーム数報知演出をキャンセルすることにより、ATが終了するまで、いつまで続くのか分からないようにし、最後まで期待感を持続させることを選択することもできる。
サブ制御部91は、ゲーム数抽選において当選したゲーム数をRAM91cの所定領域に格納する。サブ制御部91は、RAM91cのゲーム数が0となるまでの期間において、ATに制御する。ゲーム数が残っているときに、ナビの対象役が当選した場合には、ナビ演出を実行する。
また、サブ制御部91は、AT管理処理を行なうことにより、ARTであるときには、残りゲーム数が0となったときには非ATに制御する。このときに、ATフラグが示すナビストック数が0であれば、ATでない旨を示すATフラグに更新される。すなわち、一連のATの終了条件は、ATから非ATに制御するときのATフラグがナビストック数0であるときに成立する。
非ATに制御されたときのATフラグからATでない旨が特定されたときには、再度ATに制御されず、ナビ演出が実行されない。これにより、通常・RT0または通常・RT2であるときには、移行出目が揃う可能性が高まり、通常・RT1に制御される可能性が高まる。
一方、非ATに制御されたときのATフラグから特定されるナビストック数が1以上であれば、ナビ演出の対象役が当選したときに、ナビストック数を1消費し、ゲーム数抽選を行ない、当選したゲーム数にわたりナビ演出が行なわれるまでATに制御される。そしてナビストック数も0となり、ナビ回数も0となることでATが終了することとなる。
サブ制御部91は、AT管理処理を行なうことにより、ATフラグからATである旨が特定されている場合には、遊技状態に応じたナビ対象役に当選することにより、ナビ演出を実行する。遊技状態に応じたナビ対象役とは、通常・RT1であるときにはリプレイGR1〜6であり、通常・RT0であるときにはリプレイGR11〜16、リプレイGR21〜25であり、通常・RT2であるときにはリプレイGR31〜36である。また、通常・RT0〜3では、押し順ベルが共通のナビ対象役である。
リプレイGR1〜6に当選したときのナビ演出としては、当選状況に応じて昇格リプレイを入賞させるための押し順(図16参照)が報知される。例えば、リプレイGR1に当選したときのナビ演出としては、「左中右!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR2に当選したときのナビ演出としては、「左右中!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR3に当選したときのナビ演出としては、「中左右!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR4に当選したときのナビ演出としては、「中右左!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR5に当選したときのナビ演出としては、「右左中!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR6に当選したときのナビ演出としては、「右中左!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。
リプレイGR11〜16に当選したときのナビ演出としては、当選状況に応じて昇格リプレイを入賞させるための押し順(図16参照)が報知される。例えば、リプレイGR11に当選したときのナビ演出としては、「左中右!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR12に当選したときのナビ演出としては、「左右中!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR13に当選したときのナビ演出としては、「中左右!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR14に当選したときのナビ演出としては、「中右左!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR15に当選したときのナビ演出としては、「右左中!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR16に当選したときのナビ演出としては、「右中左!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。
リプレイGR21〜25に当選したときのナビ演出としては、当選状況に応じて特殊リプレイを入賞させるための押し順(図16参照)が報知される。例えば、リプレイGR21に当選したときのナビ演出としては、「左中右!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR22に当選したときのナビ演出としては、「左右中!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR23に当選したときのナビ演出としては、「中左右!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR24に当選したときのナビ演出としては、「中右左!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR25に当選したときのナビ演出としては、「右!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。
リプレイGR31〜36に当選したときのナビ演出(ただしRT3は除く)としては、当選状況に応じてSPリプレイを入賞させるための押し順(図16参照)が報知される。例えば、リプレイGR31に当選したときのナビ演出としては、「左中右!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR32に当選したときのナビ演出としては、「左右中!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR33に当選したときのナビ演出としては、「中左右!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR34に当選したときのナビ演出としては、「中右左!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR35に当選したときのナビ演出としては、「右左中!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、リプレイGR36に当選したときのナビ演出としては、「右中左!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。
また、押し順ベルのいずれかに当選したときのナビ演出としては、右下がりベルまたは中段ベルを確実に入賞させるための押し順(図17参照)が報知される。例えば、左ベルに当選したときには、左リールを第1停止リールとして停止させることにより右下がりベルを確実に入賞させることができるため、左リールを第1停止リールとして停止させるための「左!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、中ベルに当選したときには、中リールを第1停止リールとして停止させることにより中段ベルを確実に入賞させることができるため、中リールを第1停止リールとして停止させるための「中!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。また、右ベルに当選したときには、右リールを第1停止リールとして停止させることにより中段ベルを確実に入賞させることができるため、右リールを第1停止リールとして停止させるための「右!」といったメッセージが、液晶表示器51に表示される。
以上のように、本実施例におけるナビ演出は、遊技者にとって有利となる操作態様を想起させるメッセージが、ナビ対象役の種類に関わらず同じ態様で報知される。このため、遊技者は、当選したナビ対象役の種類を意識せずに遊技者にとって有利となる操作態様で操作することができる。
尚、ナビ演出の態様は、このような態様に限らず、遊技者が当選状況に応じて区別可能な態様であればどのようなものであっても良い。また、ナビ演出は、液晶表示器51に表示するものに限らず、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等を用いて実行するものであっても良い。
そして、ナビ演出が実行されることにより、意図的に当選した昇格リプレイ入賞、特殊リプレイ入賞、SPリプレイ入賞、ベル入賞を入賞させること、転落リプレイ入賞回避させることができる。
サブ制御部91は、AT制御処理において、AT抽選の抽選モードを通常モードとするか、高確率Aモードとするか、高確率Bモードとするか、を決定する抽選モード抽選を行なう。抽選モード抽選では、メイン制御部41からのコマンドに基づき、所定の抽選条件(本実施例では、通常・RT0〜4において弱チェリー、強チェリー当選するか、AT終了時)が成立したか否かを判定し、成立したときに抽選モード抽選が実行される。
抽選モードとは、前述したようにAT抽選に適用するナビストック数の当選確率を示す。通常モードよりも高確率Aモード、高確率Aモードよりも高確率Bモードの方がより多くのナビストック数の獲得が期待できるようになっている。
通常・RT0〜4において弱チェリーに当選することにより抽選モード抽選条件が成立したときには、図23の弱チェリーに対応するテーブルを参照して抽選モード抽選が行なわれる。尚、サブ制御部91は、例えばメイン制御部41からの遊技状態コマンドに基づき、通常・RT0〜4を特定し、内部当選コマンドに基づき、弱チェリー当選を特定する。
図23の弱チェリーに対応するテーブルが参照された場合、80%の割合で通常モードに決定され、15%の割合で高確率Aモードに決定され、5%の割合で高確率Bモードに決定されるように、抽選モード抽選が行なわれる。
通常・RT0〜4において強チェリーに当選することにより抽選モード抽選条件が成立したときには、図23の強チェリーに対応するテーブルを参照して抽選モード抽選が行なわれる。尚、サブ制御部91は、例えばメイン制御部41からの遊技状態コマンドに基づき、通常・RT0〜4を特定し、内部当選コマンドに基づき、強チェリー当選を特定する。
図23の強チェリーに対応するテーブルが参照された場合、50%の割合で通常モードに決定され、30%の割合で高確率Aモードに決定され、20%の割合で高確率Bモードに決定されるように、抽選モード抽選が行なわれる。
AT終了により抽選モード抽選条件が成立したときには、図23のAT終了時に対応するテーブルを参照して抽選モード抽選が行なわれる。尚、サブ制御部91は、例えばATフラグ及び残りゲーム数に基づいてAT終了を特定する。
図23のAT終了時に対応するテーブルが参照された場合、80%の割合で高確率Aモードに決定され、20%の割合で高確率Bモードに決定されるように、抽選モード抽選が行なわれる。
また、高確率モードA、Bに制御されている場合には、通常・RT0、1、2、4の通常リプレイの入賞時にモード転落抽選を行ない、高確率モードAであり、通常・RT0、1、4であれば、通常リプレイ入賞時の約1/9の確率で通常モードに移行し、通常・RT2であれば、通常リプレイ入賞時の約1/60の確率で通常モードに移行し、高確率モードBであり、通常・RT0、1、4であれば、通常リプレイ入賞時の約1/3の確率で高確率モードAに移行し、通常・RT2であれば、通常リプレイ入賞時の約1/20の確率で高確率モードAに移行する。
サブ制御部91は、高確率Aモード、高確率Bモードに制御されている場合に、通常モードよりも高い確率で高確率示唆演出を実行するようになっており、これら高確率示唆演出の頻度が高まることによって高確率Aモードや高確率Bモードに制御されている可能性が高いことが示唆されるようになっている。また、高確率Aモードと、高確率Bモードと、では、高確率示唆演出を構成する複数種類の演出の選択比率が異なるようになっており、これら高確率示唆演出の種類の選択比率から高確率Aモードに制御されている可能性が高いのか、高確率Bモードに制御されている可能性が高いのかが示唆されるようになっている。また、高確率示唆演出は、高確率Aモードまたは高確率Bモードに制御されている場合のみ実行され得る種類の演出や、高確率Bモードに制御されている場合のみ実行され得る種類の演出を含んでいても良い。
本実施例においてサブ制御部91は、複数ゲームにわたり継続する演出であって、特別役の当選、ATの当選またはいずれにも当選していない旨のいずれかを示す演出結果を報知するまでの導入部の演出と、該導入部の演出に続いて演出結果を報知する主要部の演出とから構成される連続演出を実行する。本実施例においては、導入部の演出として、図31(a)〜図32(j)に一例を示すように打上げ花火を上げるまでの準備段階の演出が行なわれ、主要部の演出として、図32(k)〜(n)に一例を示すように打上げ花火が成功するか否かを報知する演出が行なわれる。
サブ制御部91は、遊技状態が通常・RT0〜3であり、かつATに制御されていない場合において、特別役と同時当選する可能性があり、かつAT抽選が行なわれ、ナビストックの獲得が期待できる弱チェリー、強チェリー、中段チェリーの当選時に連続演出抽選を実行し、いずれかの演出パターンの連続演出に当選した場合には、当選した演出パターンの連続演出を実行する。また、連続演出抽選において当選し連続演出が実行される場合、あるいは後述する前兆抽選において当選した場合には、その後において連続演出が実行されるか否か、ナビストック獲得あるいはボーナス当選などの特典が付与されたか否かを煽ることが可能な期間である前兆モードに制御する。
図24は、前兆モードへの制御を行なう前兆モード制御処理を説明するためのフローチャートである。サブ制御部91は、1ゲームが開始される毎(たとえば内部当選コマンドを受信する毎)に、前兆モード制御処理を実行する。なお、前兆モード制御処理を実行するタイミングは、1ゲーム開始時に限らず、所定タイミングで実行するものであれば、どのようなタイミングであってもよい。
S01においては、前兆モードに制御するゲーム数を特定するための前兆カウンタの値が1以上であるか否かを判定する。前兆カウンタの値は、RAM91cの所定領域に格納されている。前兆カウンタの値が1以上であることにより、前兆モード中であることが示され、その値の大きさによって前兆モードの残りゲーム数が示される。
S01において、前兆カウンタの値が1以上でないと判定されたとき、すなわち前兆モード中でないと判定されたときには、S02において連続演出抽選で当選して連続演出の実行が設定されているか(連続演出の実行が確定しているか)、設定されていない場合には前兆抽選を行ない、当該前兆抽選で当選したか(前兆モードへの制御が確定しているか)が判定される。連続演出抽選で当選して連続演出の実行が設定されているとは、図30を用いて後述するように、連続演出の演出パターンとして、パターン1−1〜パターン6−2のいずれかを実行することが連続演出抽選において決定(設定)されていることをいう。
前兆抽選では、図25に示す前兆抽選用テーブルが参照される。前兆抽選用テーブルは、連続演出当選時か否かによって異なる割合で前兆当選するように振分率が設定されている。連続演出当選時には、80%で前兆当選に、20%で前兆非当選に決定される。また、連続演出非当選時には、30%で前兆当選に、70%で前兆非当選に決定される。このように、連続演出当選時であるときの方が、非当選時であるときよりも高い割合で前兆当選するように振分率が設定されている。このため、前兆モードに制御されることにより連続演出が実行されることに対する期待感を遊技者に抱かせることができる。
S02において連続演出が設定されておらず、かつ前兆抽選で当選しなかったときには、そのまま前兆モード制御処理を終了する。一方、連続演出が設定されているか、あるいは前兆抽選で当選していると判定したときには、S03において前兆カウンタの値に10を加算して、前兆モードへの制御を開始する。本実施例では、連続演出が設定されているときには必ず前兆モードに制御される例について説明するが、これに限らず、連続演出が設定されているときであっても所定割合(たとえば10%)で前兆モードに制御されないようにしてもよい。すなわち、前兆モードに制御されることなく連続演出が実行され得るようにしてもよい。
前兆モードにおいては、その後に連続演出が実行される可能性を示唆する第1可能性示唆演出と、連続演出が実行されるか否かを確定的に示唆する確定示唆演出(たとえば、連続演出が必ず実行される演出、あるいは連続演出が実行されない演出を含む)と、連続演出によってナビストック獲得あるいはボーナス当選など特典を付与する旨が報知される可能性を示唆する第2可能性示唆演出とを実行し得る。なお、第1可能性示唆演出は、少なくとも連続演出が実行される可能性を示唆する演出であればよく、連続演出が実行される可能性のみを示唆するものであってもよく、また、連続演出が実行される可能性のみならず他の情報(たとえば、ナビストック獲得あるいはボーナス当選など特典付与に関する可能性)を併せて示唆するものであってもよい。
ここで、図26を参照して、前兆モードに制御されている前兆モード期間について説明する。S02およびS03で示したように、チェリー当選などにより連続演出が設定されているかまたは前兆抽選で当選すると前兆モードに制御されて前兆モード期間が開始される。前兆モード期間のうち、確定示唆演出が実行されるまでの期間を未確定期間といい、確定示唆演出が実行された後の期間を確定済期間という。連続演出が設定されていないときに確定示唆演出が実行されたときには、連続演出が実行されない旨が示唆されるため、そのタイミングで前兆モード期間が終了する。一方、連続演出が設定されているときに確定示唆演出が実行されたときには、連続演出が実行される旨が示唆され、前兆モード期間の開始から10ゲーム消化するまで前兆モードへ制御された後、11ゲーム目から連続演出が開始される。
図24に戻り、前兆モードへの制御が開始されると、S06において、第1可能性示唆演出を実行するか否か、および実行する演出の種類をいずれにするかについて抽選する第1可能性示唆演出抽選を実行する。第1可能性示唆演出抽選では、図27に示す第1可能性示唆演出抽選用テーブルが参照される。
第1可能性示唆演出抽選用テーブルは、連続演出当選時か否か、および連続演出当選時においてはナビストック獲得時あるいはボーナス当選時か否かによって異なる割合で第1可能性示唆演出が実行されかつ実行する種類が決定されるように振分率が設定されている。第1可能性示唆演出としては、出現させる出現キャラクタの種類(キャラクタA〜C)と、当該キャラクタの出現タイミング(リールの第1停止時、第3停止時(最終停止時))との組み合わせが異なる複数種類の演出が定められている。
連続演出当選時であって、ナビストック獲得時あるいはボーナス当選時には、3%でキャラクタAを第1停止時に出現させる演出に、7%でキャラクタAを第3停止時に出現させる演出に、5%でキャラクタBを第1停止時に出現させる演出に、10%でキャラクタBを第3停止時に出現させる演出に、10%でキャラクタCを第1停止時に出現させる演出に、15%でキャラクタCを第3停止時に出現させる演出に決定され、50%で第1可能性示唆演出非当選に決定される。
連続演出当選時であって、ナビストック非獲得時であってかつボーナス非当選時には、5%でキャラクタAを第1停止時に出現させる演出に、5%でキャラクタAを第3停止時に出現させる演出に、8%でキャラクタBを第1停止時に出現させる演出に、8%でキャラクタBを第3停止時に出現させる演出に、7%でキャラクタCを第1停止時に出現させる演出に、7%でキャラクタCを第3停止時に出現させる演出に決定され、60%で第1可能性示唆演出非当選に決定される。
連続演出非当選時には、10%でキャラクタAを第1停止時に出現させる演出に、5%でキャラクタAを第3停止時に出現させる演出に、7%でキャラクタBを第1停止時に出現させる演出に、3%でキャラクタBを第3停止時に出現させる演出に、3%でキャラクタCを第1停止時に出現させる演出に、2%でキャラクタCを第3停止時に出現させる演出に決定され、70%で第1可能性示唆演出非当選に決定される。
以上のように、連続演出当選時には、連続演出非当選時よりも高い割合で第1可能性示唆演出が実行される。これにより、第1可能性示唆演出が実行されることにより連続演出が実行されることに対する期待感を遊技者に抱かせることができる。
また、連続演出当選時であっても、ナビストック獲得時あるいはボーナス当選時であるときの方が、ナビストック非獲得時であってかつボーナス非当選時であるときよりも高い割合で、出現キャラクタとしてキャラクタCに決定するとともに、出現タイミングとして第3停止時に決定する。これにより、第1可能性示唆演出が実行されたときであっても、出現キャラクタの種類および出現タイミングによって、連続演出が実行されることに対する期待感を異ならせるとともに、ナビストック獲得あるいはボーナス当選に対する期待感をも異ならせることができる。
図24に戻り、S06において第1可能性示唆演出抽選が行なわれた後は、その抽選結果に応じて、第1可能性示唆演出当選時には、S07において、当選済の第1可能性示唆演出を実行するための設定を行ない、第1可能性示唆演出が実行されたことを示す第1可能性示唆演出実行済フラグをセットする。S07において、第1可能性示唆演出を実行するための設定が行なわれることにより、第1可能性示唆演出抽選で決定された種類のキャラクタを、決定されたタイミングで出現させる演出を実行することができる。また、第1可能性示唆演出実行済フラグがセットされることにより、今回の前兆モードにおいて第1可能性示唆演出が実行されたことを特定することができる。
なお、第1可能性示唆演出が第3停止時に実行された場合には、その旨を特定するための第3停止示唆済フラグが設定され、当該前兆モード終了まで維持される。第1可能性示唆演出を実行するための設定、第1可能性示唆演出実行済フラグ、および第3停止示唆済フラグは、RAM91cの所定領域において格納される。
S08においては、前兆カウンタの値を1減算する。S09においては、前兆カウンタの値が0に到達したか否かが判定され、0に到達していないときにはそのまま前兆モード制御処理を終了する一方、0に到達しているときには今回ゲームにおいて10ゲームに亘る前兆モードへの制御が終了するときであるため、今回ゲーム終了時において、前兆モードを終了させ、連続演出が設定されている場合には当該今回ゲーム終了時において連続演出が開始される旨を報知するための設定を行ない、前兆モード制御処理を終了する。
S01において、前兆カウンタの値が1以上であると判定されたとき、すなわちすでに前兆モードに制御されているときには、S04において、確定示唆演出が実行されたことを特定するための確定示唆演出実行済フラグがセットされているか否かを判定する。確定示唆演出実行済フラグがセットされていないと判定されたとき、すなわち未確定期間であるときには、S05において、第1可能性示唆演出が設定されたときにS07においてセットされる第1可能性示唆演出実行済フラグがセットされているか否かが判定される。未だ第1可能性示唆演出実行済フラグがセットされていないと判定されたときには、S06に移行する。一方、既に第1可能性示唆演出実行済フラグがセットされていると判定されたときには、S11において、確定示唆演出を実行するか否かを決定するための確定示唆演出抽選を行なう。本実施例では、第1可能性示唆演出が実行されているときにのみ、確定示唆演出抽選が行なわれるように構成されているが、これに限らず、第1可能性示唆演出が実行されていないときであっても所定割合で確定示唆演出抽選が行われるようにしてもよい。確定示唆演出抽選では、図28に示す確定示唆演出抽選用テーブルが参照される。
確定示唆演出抽選用テーブルは、連続演出当選時か否か、および今回の前兆モード中において第1可能性示唆演出が第3停止時に実行されたか否かによって異なる割合で確定示唆演出当選するように振分率が設定されている。第1可能性示唆演出が第3停止時に実行されたか否かは、たとえば、前述した第3停止示唆済フラグに基づき特定される。
連続演出当選時であって、第3停止時に第1可能性示唆演出が実行されていたときには、30%で確定示唆演出当選に、70%で確定示唆演出非当選に決定され、第3停止時に第1可能性示唆演出が実行されていなかったときには、20%で確定示唆演出当選に、80%で確定示唆演出非当選に決定される。連続演出当選時に当選した確定示唆演出は、たとえば、今回ゲームの所定タイミング(たとえば終了時)において、「連続演出確定!!」といったメッセージを液晶表示器51に表示するとともに、スピーカ53、54から特定の効果音を出力することにより実行される。このうちスピーカ53、54から特定の効果音を出力する確定示唆演出については、少なくとも連続演出が終了するまで継続させる。なお、連続演出が終了するまで継続させる確定示唆演出は、確定示唆演出開始時の態様のすべてをそのまま継続させるものであってもよく、確定示唆演出開始時の態様とは異なる態様の演出(たとえば、液晶表示器51において表示する背景画像の種類を異なる種類に変更する制御、所定のランプ点灯など)を継続させるものであってもよい。
一方、連続演出非当選時であって、第3停止時に第1可能性示唆演出が実行されていたときには、15%で確定示唆演出当選に、85%で確定示唆演出非当選に決定され、第3停止時に第1可能性示唆演出が実行されていなかったときには、10%で確定示唆演出当選に、90%で確定示唆演出非当選に決定される。連続演出非当選時に当選した確定示唆演出は、たとえば、今回ゲームの所定タイミング(たとえば終了時)において、「連続演出に発展せず!!次回に期待!!」といったメッセージを液晶表示器51に表示するとともに、スピーカ53、54から特定の効果音を出力することにより実行される。なお、連続演出非当選時に確定示唆演出が実行されたときには、そのタイミングで前兆モードを終了させる(たとえば前兆カウンタの値を強制的に0にセットするなど)。
以上のように、連続演出当選時か否か、および今回の前兆モード中において第1可能性示唆演出が第3停止時に実行されたか否かによって、確定示唆演出が実行される割合を異ならせることができる。なお、本実施例では、連続演出非当選時においても確定示唆演出抽選を行ない、抽選結果に従って確定示唆演出を実行する例について説明したが、これに限らず、連続演出非当選時に確定示唆演出抽選で当選した場合には第1可能性示唆演出を実行させるかあるいはいずれの示唆演出も実行させないようにしてもよく、また、連続演出非当選時には確定示唆演出抽選を行なわないようにしてもよい。これにより、連続演出非当選時に確定示唆演出が実行されないため、前兆モードを途中で終了させることなく10ゲームに亘って前兆モードに制御することができる。
図24に戻り、S11において確定示唆演出抽選が行なわれた後は、S12において、確定示唆演出当選したか否かが判定される。S12において確定示唆演出当選していないときには、S06へ移行する。なお、S12において確定示唆演出当選していないときには、既に第1可能性示唆演出実行済であるため、そのまま前兆モード制御処理を終了するようにしてもよい。
一方、S12において確定示唆演出当選しているときには、S13において、確定示唆演出を実行するための設定を行ない、確定示唆演出が実行されたことを示す確定示唆演出実行済フラグをセットし、S08へ移行して前述した処理を行なう。S13において、確定示唆演出を実行するための設定が行なわれることにより、今回のゲームにおいて確定示唆演出を実行することができる。また、確定示唆演出実行済フラグがセットされることにより、今回の前兆モードにおいて確定示唆演出が実行されたことを特定することができる。確定示唆演出を実行するための設定、および確定示唆演出実行済フラグは、RAM91cの所定領域に格納される。
S04において、確定示唆演出実行済フラグがセットされていると判定されたとき、すなわち今回の前兆モードにおいて確定示唆演出が既に実行されており確定済期間であるときには、S14において、第2可能性示唆演出を実行するか否か、および実行する演出の種類をいずれにするかについて抽選する第2可能性示唆演出抽選を実行する。第2可能性示唆演出抽選では、図29に示す第2可能性示唆演出抽選用テーブルが参照される。
第2可能性示唆演出抽選用テーブルは、ナビストック獲得時あるいはボーナス当選時であるか否かによって異なる割合で第2可能性示唆演出が実行されかつ実行する種類が決定されるように振分率が設定されている。第2可能性示唆演出としては、所定タイミング(たとえば第3停止時)で出現させる出現キャラクタの種類(第1可能性示唆演出と同じキャラクタA〜C)が異なる複数種類の演出が定められている。なお、第2可能性示唆演出においても、第1可能性示唆演出と同様にキャラクタの出現タイミングが異なる種類を設けてもよい。また、第2可能性示唆演出の演出内容(たとえば出現キャラクタ)は、第1可能性示唆演出と同じ演出内容に限らず、全く異なる演出内容(異なるキャラクタを出現させるなど)となるものであってもよい。
ナビストック獲得時あるいはボーナス当選時には、10%でキャラクタAを出現させる演出に、20%でキャラクタBを出現させる演出に、30%でキャラクタCを出現させる演出に、40%で第2可能性示唆演出非当選に決定される。
ナビストック非獲得時であってかつボーナス非当選時には、25%でキャラクタAを出現させる演出に、15%でキャラクタBを出現させる演出に、10%でキャラクタCを出現させる演出に、50%で第2可能性示唆演出非当選に決定される。
以上のように、ナビストック獲得時あるいはボーナス当選時であって連続演出の演出結果によって特典付与が報知されるときには、ナビストック非獲得時であってかつボーナス非当選時であり連続演出の演出結果によって特典付与が報知されないときよりも高い割合で第2可能性示唆演出が実行される。これにより、第2可能性示唆演出が実行されることにより、連続演出の演出結果によって特典付与が報知される可能性を示唆できるとともに、ナビストック獲得あるいはボーナス当選などの特典が付与されていることに対する期待感を遊技者に抱かせることができる。また、第2可能性示唆演出当選時であっても、ナビストック獲得時あるいはボーナス当選時には、ナビストック非獲得時であってかつボーナス非当選時よりも高い割合で、出現キャラクタとしてキャラクタCに決定する。これにより、第2可能性示唆演出が実行されたときであっても、出現キャラクタの種類によって、ナビストックを獲得していることあるいはボーナス当選していることに対する期待感をも異ならせることができる。
図24に戻り、S14において第2可能性示唆演出抽選が行なわれた後は、その抽選結果に応じて、第2可能性示唆演出当選時には、S15において、当選済の第2可能性示唆演出を実行するための設定を行ない、前兆モード制御処理を終了する。S15において、第2可能性示唆演出を実行するための設定が行なわれることにより、第2可能性示唆演出抽選で決定された種類のキャラクタを出現させる演出を実行することができる。第2可能性示唆演出を実行するための設定は、RAM91cの所定領域に格納される。
以上のように、本実施例では、図24のS02およびS03において示したように、連続演出の実行が確定しているか前兆抽選で当選しているときには、10ゲームに亘って前兆モードに制御されて、その後に連続演出が実行される可能性を示唆する第1可能性示唆演出、連続演出が実行されるか否かを確定的に示唆する確定示唆演出(たとえば、連続演出が必ず実行される演出、あるいは連続演出が実行されない演出を含む)、連続演出の演出結果としてナビストック獲得あるいはボーナス当選など特典付与が報知される可能性を示唆する第2可能性示唆演出などが実行される。連続演出が実行される場合には、前兆モードが終了したタイミング(たとえば、10ゲームを消化して11ゲームが開始されるタイミングなど)で当該連続演出が開始される。
また、確定示唆演出が実行されて連続演出が必ず実行されることが未だ示唆されていない未確定期間においては、図24のS07、S13などで示したように、連続演出の実行に関する第1可能性示唆演出や確定示唆演出しか実行されないことに対して、確定示唆演出が実行されて連続演出が必ず実行されることが示唆済の確定済期間においては、図24のS04、S15で示したように、未確定期間とは異なり、連続演出の報知対象となるナビストック獲得に関する第2可能性示唆演出が実行される。このように、確定済期間においては、当該確定済期間において報知されることに意義のある対象であるナビストック獲得に関する第2可能性示唆演出を実行することができる。その結果、確定済期間を有効に活用して示唆演出を実行することができ、連続演出が実行されるまでの前兆モード中における遊技の興趣を向上させることができる。
また、図27で示したように、第1可能性示唆演出は、キャラクタA〜Cのいずれかを第3停止時に出現させる演出を含み、図29で示したように、第2可能性示唆演出についても、キャラクタA〜Cのいずれかを第3停止時に出現させる演出を含む。すなわち、第1可能性示唆演出は、第2可能性示唆演出であるキャラクタA〜Cのいずれかを第3停止時に出現させる演出と同じ態様の演出を含む。これにより、同じ態様の演出でありながら、当該演出の実行タイミングが未確定期間であるときと、確定済期間であるときとで、示唆の対象を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、未確定期間において第1可能性示唆演出が実行されさらに確定示唆演出が実行された後でしか、ナビストック獲得に関する第2可能性示唆演出は実行されない。このため、未確定期間においては、ナビストック獲得に関する示唆演出ではなく、連続演出の実行に関する示唆演出を実行することができる。その結果、未確定期間を有効に活用して示唆演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、連続演出を実行する旨の確定示唆演出が実行された場合、当該連続演出が終了するまで、液晶表示器51において表示する背景画像の種類を異なる種類に変更する制御を行なうことにより、確定示唆演出が継続される。このため、確定示唆演出が実行されたことを確実に遊技者に認識させることができる。
また、図28で示したように、第1可能性示唆演出を実行したタイミング(第3停止時に実行されたか否か)によって確定示唆演出の実行割合が異なる。このため、第1可能性示唆演出の実行タイミングに注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
次に、連続演出について説明する。連続演出は、図30に示すように、演出パターン0〜6の7種類からなり、さらに演出パターン1〜6には、それぞれ特別役またはATの非当選を示す「−1」の演出パターンと、特別役またはATの当選を示す「−2」の演出パターンと、が定められている。
演出パターン0は、連続演出を実行しないパターンであり、当該演出パターンが決定された場合には、連続演出は実行されない。
演出パターン1−1は、1ゲーム目に、図31(a)に示す演出開始画面を表示させた後、2ゲーム目に、図31(b)(c)に示すように通常柄の花火を制作する花火制作演出(通常)を実行し、3ゲーム目に、図32(e)(f)(g)(j)に示すように、ゲーム開始後、無効化されているMAXBETスイッチ6の操作を促す画像を表示させた後、MAXBETスイッチ6の操作がなされ、メインCPU41aからMAXBETスイッチ6の操作がなされた旨を示す操作検出コマンドを受信した場合であっても、後述するカットイン演出を伴わずに花火を打ち上げる花火打上演出(カットインなし)を実行し、4ゲーム目に、図32(n)に示すように、打上失敗演出を実行して特別役の非当選を報知するパターンである。演出パターン1−2は、3ゲーム目までは演出パターン1−1と同じであるが、4ゲーム目において打上失敗演出ではなく、図32(k)に示すように、打上成功演出を実行して特別役の当選を報知するパターンである。
演出パターン2−1は、1ゲーム目に、図31(a)に示す演出開始画面を表示させた後、2ゲーム目に、図31(b)(d)に示すように桜柄の花火を制作する花火制作演出(桜柄)を実行し、3ゲーム目に、図32(e)(f)(g)(j)に示すように、ゲーム開始後、演出用スイッチ56の操作を促す画像を表示させた後、演出用スイッチ56の操作を検出した場合であっても、後述するカットイン演出を伴わずに花火を打ち上げる花火打上演出(カットインなし)を実行し、4ゲーム目に、図32(n)に示すように、打上失敗演出を実行して特別役の非当選を報知するパターンである。演出パターン2−2は、3ゲーム目までは演出パターン2−1と同じであるが、4ゲーム目において打上失敗演出ではなく、図32(k)または図32(m)に示すように、打上成功演出を実行して特別役またはATの当選を報知するパターンである。
演出パターン3−1は、1ゲーム目に、図31(a)に示す演出開始画面を表示させた後、2ゲーム目に、図31(b)(c)に示すように通常柄の花火を制作する花火制作演出(通常)を実行し、3ゲーム目に、図32(e)(f)(h)(j)に示すように、ゲーム開始後、演出用スイッチ56の操作を促す画像を表示させた後、演出用スイッチ56の操作を検出した場合に、表示画面上に画像を割り込ませるカットイン演出(小)を伴う花火を打ち上げる花火打上+カットイン(小)演出を実行し、4ゲーム目に、図32(n)に示すように、打上失敗演出を実行して特別役の非当選を報知するパターンである。演出パターン3−2は、3ゲーム目までは演出パターン3−1と同じであるが、4ゲーム目において打上失敗演出ではなく、図32(k)または図32(m)に示すように、打上成功演出を実行して特別役またはATの当選を報知するパターンである。
演出パターン4−1は、1ゲーム目に、図31(a)に示す演出開始画面を表示させた後、2ゲーム目に、図31(b)(d)に示すように桜柄の花火を制作する花火制作演出(桜柄)を実行し、3ゲーム目に、図32(e)(f)(h)(j)に示すように、ゲーム開始後、演出用スイッチ56の操作を促す画像を表示させた後、演出用スイッチ56の操作を検出した場合に、表示画面上に画像を割り込ませるカットイン演出(小)を伴う花火を打ち上げる花火打上+カットイン(小)演出を実行し、4ゲーム目に、図32(n)に示すように、打上失敗演出を実行して特別役の非当選を報知するパターンである。演出パターン4−2は、3ゲーム目までは演出パターン4−1と同じであるが、4ゲーム目において打上失敗演出ではなく、図32(k)または図32(m)に示すように、打上成功演出を実行して特別役またはATの当選を報知するパターンである。
演出パターン5−1は、1ゲーム目に、図31(a)に示す演出開始画面を表示させた後、2ゲーム目に、図31(b)(c)に示すように通常柄の花火を制作する花火制作演出(通常)を実行し、3ゲーム目に、図32(e)(f)(i)(j)に示すように、ゲーム開始後、演出用スイッチ56の操作を促す画像を表示させた後、演出用スイッチ56の操作を検出した場合に、表示画面上に演出パターン3、4よりもサイズの大きい画像を割り込ませるカットイン演出(大)を伴う花火を打ち上げる花火打上+カットイン(大)演出を実行し、4ゲーム目に、図32(n)に示すように、打上失敗演出を実行して特別役の非当選を報知するパターンである。演出パターン5−2は、3ゲーム目までは演出パターン5−1と同じであるが、4ゲーム目において打上失敗演出ではなく、図32(k)または図32(m)に示すように、打上成功演出を実行して特別役またはATの当選を報知するパターンである。
演出パターン6−1は、1ゲーム目に、図31(a)に示す演出開始画面を表示させた後、2ゲーム目に、図31(b)(d)に示すように桜柄の花火を制作する花火制作演出(桜柄)を実行し、3ゲーム目に、図32(e)(f)(i)(j)に示すように、ゲーム開始後、演出用スイッチ56の操作を促す画像を表示させた後、演出用スイッチ56の操作を検出した場合に、表示画面上に演出パターン3、4よりもサイズの大きい画像を割り込ませるカットイン演出(大)を伴う花火を打ち上げる花火打上+カットイン(大)演出を実行し、4ゲーム目に、図32(n)に示すように、打上失敗演出を実行して特別役の非当選を報知するパターンである。演出パターン6−2は、3ゲーム目までは演出パターン6−1と同じであるが、4ゲーム目において打上失敗演出ではなく、図32(k)または図32(m)に示すように、打上成功演出を実行して特別役またはATの当選を報知するパターンである。
尚、演出パターン3〜6の3ゲーム目において、ゲーム開始後、演出用スイッチ56の操作を促す画像を表示させたにも関わらず、演出用スイッチ56の操作がなされなかった場合には、カットインを伴わず、カットインを伴うパターンであったか否かを判別することはできないようになっている。
連続演出抽選では、図33に示すように、弱チェリーが当選したか、強チェリーが当選したか、特別役またはATの当選の有無に応じた確率、また特別役にもATにも当選していない場合には、弱チェリーまたは強チェリーの当選を契機とする抽選モード抽選の結果に応じた確率で演出パターン0〜6を選択する。尚、中段チェリーの当選時は、特別役かATが必ず当選するようになっており、特別役またはAT当選時の強チェリーと同じ確率を適用して演出パターン0〜6を選択する。
本実施例では、演出パターン(0)〜(6)のうち演出パターン(1)〜(6)が当選する比率が、強チェリー>弱チェリーの関係となり、これら強チェリー、弱チェリーとともに特別役またはATが当選する比率と一致する。すなわち特別役またはATと同時に当選する比率が高い強チェリー当選時の方が弱チェリー当選時よりも連続演出が実行される可能性が高く、特別役またはATの当選が期待できる強チェリーが入賞したときほど高い確率で連続演出が実行されることとなるため、連続演出の開始契機となるチェリーの入賞時における特別役またはATの当選期待度と、連続演出の実行確率と、がリンクすることとなり、連続演出により効果的に特別役やATの当選に対する遊技者の期待感を高めることができる。
また、花火制作演出(桜柄)の演出パターン2、4、6が当選する比率が、弱チェリーまたは強チェリーが単独で当選している場合よりも特別役またはATと同時に当選している場合の方が高く、連続演出において花火制作演出(通常)よりも花火制作演出(桜柄)が実行された方が、特別役またはATに当選している可能性が高くなる。
また、花火制作演出(桜柄)の演出パターン2、4、6が当選する比率が、RBまたはナビストック5個未満のATが当選している場合よりもRBよりも有利度の高いBBまたはナビストック5個以上のATが当選している場合の方が高く、連続演出において花火制作演出(通常)よりも花火制作演出(桜柄)が実行された方が、BBまたはナビストック5個以上のATに当選している可能性が高くなる。
また、花火制作演出(桜柄)の演出パターン2、4、6が当選する比率は、弱チェリーまたは強チェリーが単独で当選している場合(特別役やATの当選を伴わない場合)に、弱チェリーまたは強チェリーを契機とする抽選モード抽選にて通常モードが当選した場合よりも高確率Aモードまたは高確率Bモードに当選した場合の方が高く、連続演出の結果、特別役もATも当選していない旨が報知された場合であっても、花火制作演出(通常)よりも花火制作演出(桜柄)が実行された方が、高確率Aモードまたは高確率Bモードに制御される可能性が高くなる。
さらに、花火制作演出(桜柄)の演出パターン2、4、6が当選する比率は、高確率Aモードまたは高確率Bモードのうち高確率Bモードが当選した場合の方が高く、連続演出の結果、特別役もATも当選しなかった場合には、花火制作演出(通常)よりも花火制作演出(桜柄)が実行された方が、高確率Aモードまたは高確率Bモードうち高確率モードBに制御される可能性が高くなる。
また、演出パターン1〜6のうち、花火打上+カットイン演出の演出パターン3〜6が当選する比率が、弱チェリー、強チェリーが単独で当選している場合よりも特別役またはATと同時に当選している場合の方が高く、演出用スイッチ56の操作に応じてカットインを伴わない花火打上演出よりも演出用スイッチ56の操作に応じてカットインを伴う花火打上+カットイン演出が実行された方が、特別役またはATに当選している可能性が高くなる。
また、花火打上+カットイン演出の演出パターン3〜6が当選する比率が、RBまたはナビストック5個未満のATが当選している場合よりもRBよりも有利度の高いBBまたはナビストック5個以上のATが当選している場合の方が高く、演出用スイッチ56の操作に応じてカットインを伴わない花火打上演出よりも演出用スイッチ56の操作に応じてカットインを伴う花火打上+カットイン演出が実行された方が、BBまたはナビストック5個以上のATに当選している可能性が高くなる。
また、花火打上+カットイン演出の演出パターン3〜6が当選する比率は、弱チェリーまたは強チェリーが単独で当選している場合(特別役やATの当選を伴わない場合)に、弱チェリーまたは強チェリーを契機とする抽選モード抽選にて通常モードが当選した場合よりも高確率Aモードまたは高確率Bモードに当選した場合の方が高く、連続演出の結果、特別役もATも当選していない旨が報知された場合であっても、演出用スイッチ56の操作に応じてカットインを伴わない花火打上演出よりも演出用スイッチ56の操作に応じてカットインを伴う花火打上+カットイン演出が実行された方が、高確率Aモードまたは高確率Bモードに制御される可能性が高くなる。
さらに、花火打上+カットイン演出の演出パターン3〜6が当選する比率は、高確率Aモードまたは高確率Bモードのうち高確率Bモードが当選した場合の方が高く、連続演出の結果、特別役もATも当選しなかった場合には、演出用スイッチ56の操作に応じてカットインを伴う花火打上+カットイン演出が実行された方が、高確率Aモードまたは高確率Bモードうち高確率モードBに制御される可能性が高くなる。
また、花火打上+カットイン演出の演出パターン3〜6のうち、花火打上+カットイン(大)演出の演出パターン3〜6が当選する比率が、弱チェリー、強チェリーが単独で当選している場合よりも特別役またはATと同時に当選している場合の方が高く、演出用スイッチ56の操作に応じてカットイン(小)を伴う花火打上+カットイン(小)演出よりも演出用スイッチ56の操作に応じてカットイン(大)を伴う花火打上+カットイン(大)演出が実行された方が、特別役にまたはATに当選している可能性が高くなる。
また、花火打上+カットイン(大)演出の演出パターン3〜6が当選する比率が、RBまたはナビストック5個未満のATが当選している場合よりもRBよりも有利度の高いBBまたはナビストック5個以上のATが当選している場合の方が高く、演出用スイッチ56の操作に応じてカットイン(小)を伴う花火打上+カットイン(小)演出よりも演出用スイッチ56の操作に応じてカットイン(大)を伴う花火打上+カットイン(大)演出が実行された方が、BBまたはナビストック5個以上のATに当選している可能性が高くなる。
また、花火打上+カットイン(大)演出の演出パターン3〜6が当選する比率が、弱チェリーまたは強チェリーが単独で当選している場合(特別役やATの当選を伴わない場合)に、弱チェリーまたは強チェリーを契機とする抽選モード抽選にて通常モードが当選した場合よりも高確率Aモードまたは高確率Bモードに当選した場合の方が高く、連続演出の結果、特別役もATも当選していない旨が報知された場合には、演出用スイッチ56の操作に応じてカットイン(小)を伴う花火打上+カットイン(小)演出よりも演出用スイッチ56の操作に応じてカットイン(大)を伴う花火打上+カットイン(大)演出が実行された方が、高確率Aモードまたは高確率Bモードに制御される可能性が高くなる。
さらに、花火打上+カットイン(大)演出の演出パターン3〜6が当選する比率が、高確率Aモードまたは高確率Bモードのうち高確率Bモードが当選した場合の方が高く、連続演出の結果、特別役もATも当選しなかった場合には、演出用スイッチ56の操作に応じてカットイン(小)を伴う花火打上+カットイン(小)演出よりも演出用スイッチ56の操作に応じてカットイン(大)を伴う花火打上+カットイン(大)演出が実行された方が、高確率Aモードまたは高確率Bモードうち高確率モードBに制御される可能性が高くなる。
また、花火制作演出(桜柄)か花火打上+カットイン演出の少なくとも一方が実行される演出パターン2〜6のうち、花火制作演出(桜柄)と花火打上+カットイン演出双方が実行される演出パターン4、6が当選する比率が、弱チェリー、強チェリーが単独で当選している場合よりも特別役またはATと同時に当選している場合の方が高く、花火制作演出(桜柄)か花火打上+カットイン演出の一方のみが実行された場合よりも花火制作演出(桜柄)と花火打上+カットイン演出双方が実行された方が、特別役またはATに当選している可能性が高くなる。
また、花火制作演出(桜柄)と花火打上+カットイン演出双方が実行される演出パターン4、6が当選する比率が、RBまたはナビストック5個未満のATが当選している場合よりもRBよりも有利度の高いBBまたはナビストック5個以上のATが当選している場合の方が高く、花火制作演出(桜柄)か花火打上+カットイン演出の一方のみが実行された場合よりも花火制作演出(桜柄)と花火打上+カットイン演出双方が実行された方が、BBまたはナビストック5個以上のATに当選している可能性が高くなる。
また、花火制作演出(桜柄)と花火打上+カットイン演出双方が実行される演出パターン4、6が当選する比率は、弱チェリーまたは強チェリーが単独で当選している場合(特別役やATの当選を伴わない場合)に、弱チェリーまたは強チェリーを契機とする抽選モード抽選にて通常モードが当選した場合よりも高確率Aモードまたは高確率Bモードに当選した場合の方が高く、連続演出の結果、特別役もATも当選していない旨が報知された場合であっても、花火制作演出(桜柄)か花火打上+カットイン演出の一方のみが実行された場合よりも花火制作演出(桜柄)と花火打上+カットイン演出双方が実行された方が、高確率Aモードまたは高確率Bモードに制御される可能性が高くなる。
さらに、花火制作演出(桜柄)と花火打上+カットイン演出双方が実行される演出パターン4、6が当選する比率は、高確率Aモードまたは高確率Bモードのうち高確率Bモードが当選した場合の方が高く、連続演出の結果、特別役もATも当選しなかった場合には、花火制作演出(桜柄)か花火打上+カットイン演出の一方のみが実行された場合よりも花火制作演出(桜柄)と花火打上+カットイン演出双方が実行された方が、高確率Aモードまたは高確率Bモードうち高確率モードBに制御される可能性が高くなる。
また、サブ制御部91は、弱チェリーや強チェリーの単独当選したこと、すなわち特別役ATが非当選の弱チェリーや強チェリーの当選を契機とする連続演出の開始後、演出結果が導かれる前にさらに特別役またはATと同時当選する可能性のある弱チェリー、強チェリーが当選し、当該弱チェリーまたは強チェリーを契機に特別役またはATが当選した場合には、実行中の連続演出の最終結果を、特別役の当選またはATの当選を示す演出結果に差し替えて、特別役の当選またはATの当選を演出結果として報知するようになっている。
また、サブ制御部91は、連続演出中において特別役やATの当選に加え高確率Aモード、高確率Bモードに制御されることが期待できる弱チェリー、強チェリーが当選した場合に、花火制作演出(通常)や花火打上演出(カットインなし)の演出パターンの連続演出であっても当該ゲームにおいて花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出を所定確率で実行するようになっており、連続演出中に特別役やATの当選に加え高確率Aモード、高確率Bモードに制御されることが期待できる弱チェリー、強チェリーが当選したゲームにおいて花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行される可能性が高くなる。
この際、連続演出当初から特別役やATに当選している場合や弱チェリー、強チェリーの当選に伴い特別役やATに当選した場合には、当該ゲームにおいてもなお特別役やATに当選していない場合よりも高い確率で花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出を実行するようになっており、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されたゲームで弱チェリー、強チェリーが入賞することで、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出により示唆された特別役の当選やATの当選に対する期待感を効果的に高めることができる。
また、当該ゲームにおいてもなお特別役やATに当選していない場合であっても、弱チェリー、強チェリーの当選に伴う抽選モード抽選で高確率Aモード、高確率Bモードが当選した場合には、通常モードが当選した場合よりも高い確率で花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出を実行するようになっており、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されたゲームで弱チェリー、強チェリーが入賞し、特別役やATの当選が示唆されたにも関わらず、特別役やATに当選していなかった場合でも、弱チェリーや強チェリーが入賞したゲームで花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されなかった場合よりも、その後、高確率Aモードや高確率Bモードに制御されることに期待できる。さらに、弱チェリー、強チェリーの当選に伴う抽選モード抽選で高確率モードBが当選した場合には高確率Aモードが当選した場合よりも高い確率花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出を実行するようになっており、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されたゲームで弱チェリー、強チェリーが入賞し、特別役やATの当選が示唆されたにも関わらず、特別役やATに当選せず、その後、高確率示唆演出の頻度から高確率Aモードまたは高確率Bモードに制御されている可能性が高い旨が示唆された場合には、弱チェリーや強チェリーが入賞したゲームで花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されなかった場合よりも、高確率Bモードに制御されていることに期待できる。
また、連続演出中に弱チェリー、強チェリーが当選した場合に実行する抽選モード抽選において、連続演出以外で弱チェリー、強チェリーが当選した場合に実行する抽選モード抽選よりも高い割合で高確率Aモード、高確率Bモードに当選する構成であることが好ましく、このような構成とすることで、連続演出中に弱チェリー、強チェリーが入賞し、特別役やATの当選可能性が高まったにも関わらず、特別役やATに当選していなかった場合でも、弱チェリー、強チェリーが入賞しなかった場合よりも、その後、高確率Aモードや高確率Bモードに制御されることが期待できるようになるとともに、この際、花火制作演出(通常)や花火打上演出(カットインなし)の演出パターンの連続演出であっても花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行され得るので、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されたゲームにおいて弱チェリー、強チェリーが入賞することで、特別役やATの当選可能性が示唆されることに加え、特別役やATが非当選であっても、で高確率Aモード、高確率Bモードに制御される可能性が高い旨が示唆されることとなる。
尚、本実施例では、連続演出中において特別役やATの当選に加え高確率Aモード、高確率Bモードに制御されることが期待できる弱チェリー、強チェリーが当選した場合に、花火制作演出(通常)や花火打上演出(カットインなし)の演出パターンの連続演出であっても当該ゲームにおいて花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出を所定確率で実行することで、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されたゲームで弱チェリー、強チェリーが入賞することで、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出により示唆された特別役の当選やATの当選、高確率Aモード、高確率Bモードに制御されることに対する期待感を効果的に高めることが可能となる構成であるが、特別役やATの当選に加え高確率Aモード、高確率Bモードに制御されることが期待できるチェリー、強チェリーが入賞した場合や、特別役やATの当選、高確率Aモード、高確率Bモードに制御されることが期待できる停止態様(いわゆるチャンス目)となった場合に、花火制作演出(通常)や花火打上演出(カットインなし)の演出パターンの連続演出であっても次ゲーム以降において花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出を所定確率で実行する構成としても良く、このような構成であっても、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出により示唆された特別役の当選やATの当選、に対する期待感を効果的に高めることが可能となる。
また、ここでは、特別役の当選やATの当選、高確率Aモード、高確率Bモードに制御されることが期待できる事象として、特別役の当選やATの当選、高確率Aモード、高確率Bモードに制御されることが期待できる弱チェリー、強チェリーの当選、特別役の当選やATの当選、高確率Aモード、高確率Bモードに制御されることが期待できる弱チェリー、強チェリーの入賞、特別役の当選やATの当選、高確率Aモード、高確率Bモードに制御されることが期待できる停止態様となることを例示しているが、少なくとも特別役の当選やATの当選、高確率Aモード、高確率Bモードに制御されることが期待できる事象と関連して花火制作演出(通常)や花火打上演出が実行される構成であれば、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出により示唆された特別役の当選やATの当選に対する期待感を効果的に高めることができる。
また、本実施例では、連続演出中において特別役やATの当選、高確率Aモード、高確率Bモードに制御されることが期待できる弱チェリー、強チェリーが当選した場合に、花火制作演出(通常)や花火打上演出(カットインなし)の演出パターンの連続演出であっても当該ゲームにおいて花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出を所定確率で実行する構成であるが、この際、特別役やATの期待度または高確率Aモード、高確率Bモードの期待度の低い弱チェリーが当選した場合よりも、特別役やATの期待度または高確率Aモード、高確率Bモードの期待度の高い強チェリーが当選した場合の方が、高い確率で花火制作演出(通常)や花火打上演出(カットインなし)の演出パターンの連続演出であっても当該ゲームにおいて花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出を実行することが好ましく、このような構成とすることで、特別役の当選やATの当選、高確率Aモード、高確率Bモードに制御されることがより期待できる事象が生じた場合に、それよりも相対的に期待できない事象が生じた場合よりも花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されやすくなるため、特別役の当選やATの当選、高確率Aモード、高確率Bモードに制御されることがより期待できる事象によって示唆された期待感を、それに続く花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出によって効果的に高めることができる。
また、連続演出中において特別役やATの当選、高確率Aモード、高確率Bモードに制御されることが期待できる弱チェリー、強チェリーが当選した場合に、当該ゲームにおいて花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出を実行する確率を、実行中の連続演出の演出パターンに応じて異なるように設定したり、連続演出の継続ゲーム数、連続演出の残りゲーム数、連続演出の種類に応じて異なるように設定したりしても良い。
また、サブ制御部91は、連続演出中以外であっても、桜柄のアイテムを出現させる演出(桜柄演出)や、カットインを伴う演出(カットイン演出)を行なうことがある。サブ制御部91は、これら桜柄演出やカットイン演出を、特別役やATに当選している場合に、非当選時よりも高い比率で実行するようになっており、これら桜柄演出やカットイン演出が実行された場合には、連続演出中であるか否かに関わらず、常に特別役やATの当選を期待させることができる。
このように本実施例では、特別役やATと同時に当選する可能性のある弱チェリー、強チェリーが当選したことを契機に連続演出が実行されるので、連続演出に伴い特別役が当選していることに対する遊技者の期待感を高めることができるとともに、弱チェリー、強チェリーが入賞した後、連続演出により特別役またはATが当選しているか否かが報知されるまでの期間にわたり特別役またはATの当選に対する遊技者の期待感を持続させることができる。
また、連続演出の演出結果が特別役またはATの非当選を示す結果となった場合でも、連続演出の途中で花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行された場合には、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されずに特別役またはATの非当選を示す結果となった場合よりも高確率Aモードまたは高確率Bモードに制御される可能性が高まるので、連続演出中に花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されることで、連続演出の演出結果に関わらず、遊技者の期待感を高めることが可能となり、連続演出の結果に関わらず、演出結果が導かれるまでの演出内容に伴う興趣を高めることができる。
また、本実施例では、連続演出において花火制作演出(桜柄)、花火打上+カットイン演出の双方が実行された結果、演出結果が特別役またはATの非当選を示す結果となった場合に、花火制作演出(桜柄)、花火打上+カットイン演出のいずれか一方のみが実行された結果、演出結果が特別役またはATの非当選を示す結果となった場合よりも高確率Aモードまたは高確率Bモードに制御される可能性が高まるとともに、その後高確率Aモードまたは高確率Bモードのいずれかに制御される場合には、より有利度の高い高確率Bモードに制御される可能性が高まるため、連続演出中の演出内容に伴う興趣をさらに高めることができる。
また、本実施例では、連続演出中に、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行された場合に、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されなかった場合よりも特別役またはATに当選している可能性が高くなる構成であるため、連続演出において花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行された場合に、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されなかった場合よりも特別役またはATの当選を示す演出結果が導かれる割合が高くなる構成であるため、連続演出において花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されることにより特別役やATの当選に対する遊技者の期待感を高めることができる。一方で、特別役やATの当選が期待できる花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されたにも関わらず、連続演出の演出結果が特別役またはATの非当選を示す結果となった場合でも、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されずに特別役またはATの非当選を示す結果となった場合よりも高確率Aモードまたは高確率Bモードに制御される可能性が高くなるので、連続演出の演出結果に関わらず、演出結果が導かれるまでの演出内容に伴う興趣を効果的に高めることができる。
また、連続演出中に、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されて特別役またはATの当選を示す結果となった場合に、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されずに特別役またはATの当選を示す結果となった場合よりもRBよりも有利なBBまたはナビストック5個以上のATが当選している可能性が高くなる構成であるため、連続演出において花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行され、特別役またはATの当選を示す結果となった場合に、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されずに特別役またはATの当選を示す結果となった場合場合よりもより有利なBBまたはATに制御されることを期待させることが可能であり、連続演出中における花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出の有無による興趣を一層高めることができる。
尚、本実施例では、特定演出として遊技状態が通常・RT0〜3であり、かつATに制御されていない場合において特別役またはATに当選している可能性を示唆する連続演出を適用しているが、特定演出は、少なくとも特別役やATなど遊技者にとって有利な遊技状態の可能性を示唆する演出であれば良く、例えば、BBやRBなどの遊技状態においてAT抽選を行なう構成において、AT抽選が行なわれるBB中またはRB中にATに当選している可能性を示唆するBB中演出またはRB中演出を実行し、BBまたはRBの最後にBB中演出またはRB中演出の演出結果としてATに当選したか否かの結果を導く構成であれば、このようなBB中演出またはRB中演出を特定演出として適用しても良く、このような構成であっても、BB中演出またはRB中演出に特別演出が実行され、ATの当選を示す結果とならなかった場合に、ATの当選を示す結果となった場合よりも前述した高確率Aモードや高確率Bモードなどの有利な状態に制御される比率を高めることにより、BB中演出またはRB中演出の結果に関わらず、演出結果が導かれるまでの演出内容に伴う興趣を高めることができる。
また、特定演出は、連続演出のように複数ゲームにわたるものに限らず、ゲームの開始とともに開始し、ゲームの終了時または次ゲームの開始までに演出結果が導かれる構成であっても良く、少なくともその間に特別演出が実行され得る構成であれば良い。
また、本実施例では、特別演出として花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出を適用しているが、連続演出中に実行され得る演出であり、かつ実行される場合と実行されない場合とで演出態様の違いが認識できるものであれば良く、本実施例のような液晶表示器51の表示態様の違いに限らず、音声の出力態様の違い、LEDの点灯態様の違いにより認識可能な演出を特別演出として適用しても良い。
また、本実施例では、特定演出である連続演出中に特別演出としての花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行された場合に、特別役やATに当選している可能性が高い旨も示唆される構成であるが、少なくとも連続演出の演出結果が特別役またはATの非当選を示す結果となった場合に、連続演出の途中で花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行された場合には、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されずに特別役またはATの非当選を示す結果となった場合よりも高確率Aモードまたは高確率Bモードに制御される可能性が高まる構成であれば良く、必ずしも特定演出である連続演出中に特別演出としての花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行された場合に、特別役やATに当選している可能性が高い旨も示唆される構成である必要はない。
また、本実施例では、有利遊技状態として特別役の入賞に伴い移行するBBやRB、すなわち通常よりも小役の当選確率が高まる遊技状態と、AT、すなわち遊技者にとって有利な停止態様を導出させるための操作態様が報知される遊技状態と、を適用しているが、少なくとも通常よりも特定の入賞の当選確率や入賞確率が高まることや、遊技者にとって有利な停止態様を導出させるための操作態様など、遊技者にとって有利な情報が報知されること等により、通常よりも多くのメダルの獲得が期待できる遊技状態であれば良く、通常よりも小役の入賞確率が高まるCB、再遊技役の当選確率が高まるRTなどを適用しても良い。
また、本実施例では、状態制御手段が制御する状態の有利度として、AT抽選におけるナビストックの当選個数の期待値が異なる抽選モード、すなわち遊技者にとって有利な状態(AT)に制御されるか否かを決定する確率、遊技者にとって有利な権利(ナビストック)を付与するか否か及び遊技者にとって付与する権利数を複数の異なる権利数から選択する際の確率を適用しているが、いずれかを適用するものでも良いし、他の有利度またはこれらの組み合わせを適用しても良い。他の有利度としては、特定の役の当選確率、遊技者にとって有利な状態(ATや高確率Aモード、高確率Bモード等)に制御されるゲーム数、遊技者に付与する権利数、遊技者にとって有利な情報が報知されるか否かの確率などが該当し、これらの確率やゲーム数、権利数が遊技者にとって有利となるように優遇されることにより遊技者にとって有利となるものである。
また、状態制御手段が制御する状態は、最も高い有利度に制御された状態でも前述した有利遊技状態ほど遊技者にとって有利なものでないことが好ましく、特別演出を伴う特定演出の結果、有利遊技状態に制御されない旨が導かれたにも関わらず、有利遊技状態よりも状態制御手段が制御する状態の有利度が高くなってしまうことがなく、有利遊技状態に制御されている可能性を示唆する特定演出の本来の意義が希薄となってしまうことを防止できる。
また、本実施例では、特別役やATの非当選を契機に連続演出を開始する際に抽選モード抽選を行ない、その結果に応じて連続演出の演出パターンを選択することにより、連続演出の演出結果が特別役またはATの非当選を示す結果となった場合でも、連続演出の途中で花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行された場合には、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されずに特別役またはATの非当選を示す結果となった場合よりも高確率Aモードまたは高確率Bモードに制御される可能性が高まる構成であるが、連続演出の結果として特別役またはATの非当選を示す結果が導かれた場合に、その連続演出の終了時に抽選モード抽選を行ない、この抽選モード抽選において当該連続演出中に特別演出、すなわち花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行された場合に、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されなかった場合よりも高い割合で高確率Aモードまたは高確率Bモードを選択することにより、連続演出の演出結果が特別役またはATの非当選を示す結果となった場合において、連続演出の途中で花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行された場合に、花火制作演出(桜柄)やカットインを伴う花火打上演出が実行されずに特別役またはATの非当選を示す結果となった場合よりも高確率Aモードまたは高確率Bモードに制御される可能性が高まる構成としても良く、このような構成とした場合でも、特定演出中に特別演出が実行されることで、特定演出の演出結果に関わらず、遊技者の期待感を高めることが可能となり、特定演出の結果に関わらず、演出結果が導かれるまでの演出内容に伴う興趣を高めることができるとともに、特定演出中に特別演出が実行された場合には、確実に遊技者の期待感を高めることができる。
サブ制御部91では、前述のように、SPリプレイが入賞することで、AT抽選を行ない、かつ1個以上のナビストック数の当選が獲得することとなる。さらに、通常・RT2においてSPリプレイが入賞すると、1個以上のナビストックが獲得できるうえに、SPリプレイが許容されるリプレイGR31〜36の当選確率が通常・RT2よりも高い通常・RT3へ移行することとなる。
また、サブ制御部91は、通常・RT3において、図34に示すように、ナビ無し区間、一部ナビ区間、全ナビ区間のいずれかに制御するようになっている。
ナビ無し区間は、リプレイGR31〜36の当選時に一切ナビの無い区間である。通常・RT3では、特殊リプレイに入賞することで通常・RT2に移行することとなるので、ナビ無し区間においてリプレイGR31〜36が当選した場合には、1/6の確率でSPリプレイが入賞してナビストックが1個以上付与され、1/6の確率で通常リプレイが入賞し、これらを合わせて1/3の確率で通常・RT3が維持される一方で4/6の確率で特殊リプレイが入賞し、2/3の確率で通常・RT2に移行することとなる。
一部ナビ区間は、リプレイGR31〜36の当選時に少なくとも通常・RT3を維持することが可能となる第1停止リールのみ報知される一部ナビが実行される区間である。このため、一部ナビ区間においてリプレイGR31〜36が当選した場合には、一部ナビにより報知された第1停止リールを最初に停止させることにより、1/2の確率でSPリプレイが入賞してナビストックが1個以上付与され、SPリプレイが入賞せずとも1/2の確率で通常リプレイが入賞して通常・RT3が維持されることとなる。
全ナビ区間は、リプレイGR31〜36の当選時にSPリプレイを入賞させることが可能な押し順が報知される全部ナビが実行される区間である。このため、全部ナビ区間においてリプレイGR31〜36が当選した場合には、全部ナビにより報知された順番でリールを停止させることにより、必ずSPリプレイが入賞してナビストックが1個以上付与されることとなる。
尚、一部ナビ区間においてリプレイGR31〜36の当選時に通常・RT3を維持することが可能となる第1停止リールが報知される一部ナビが実行され、全ナビ区間においてリプレイGR31〜36の当選時にSPリプレイを入賞させることが可能となる押し順が報知される全部ナビが実行されるようになっているが、これらの一部ナビや全部ナビにおける報知態様は、前述のナビ演出と同様の態様でも良いし、異なる態様でも良い。
また、通常・RT3においては、いずれの区間であっても、押し順ベルの当選時には、前述したナビ演出が実行されるので、報知された順番で停止操作を行なっていれば、通常・RT3から通常・RT1へ移行してしまうことはない。
また、通常・RT3に制御されている間は、一部ナビ、全部ナビ、ナビ演出が実行されてもATのゲーム数は進行しないようになっており、AT中に通常・RT3に移行した場合には、その間にナビストック数が消化されることもない。
サブ制御部91は、通常・RT3へ移行した際に、まず、ナビ無し区間に制御するか、一部ナビ区間に制御するか、全ナビ区間に制御するか、を決定する。これらは、通常・RT3への移行前の状態に応じて制御される区間の割合が異なる。例えば、本実施例では、移行前の状態が非ATであれば、ナビ無し区間、一部ナビ区間、全ナビ区間が均等に決定され、移行前の状態がATであれば、一部ナビ区間か全ナビ区間が均等に決定される。また、移行前の状態がATであり、かつ抽選モードが高確率モードBであった場合には、全ナビ区間が決定される。
一部ナビ区間または全ナビ区間への移行が決定されると、さらに一部ナビまたは全部ナビの残り回数を決定するナビ回数抽選を行なう。当選したナビ回数は、RAM91cに記憶され、リプレイGR31〜36が当選して一部ナビまたは全部ナビが実行される毎に1減算されることとなる。
尚、本実施例では、一部ナビ区間または全ナビ区間への移行が決定されると、ナビ回数抽選を行ない、当選したナビ回数分、一部ナビまたは全部ナビが実行される構成であるが、ナビ回数抽選を行なわず、一律の回数がナビ回数として決定しても良い。また、一部ナビ区間または全部ナビ区間においてリプレイGR31〜36が当選した際に、一部ナビまたは全部ナビを実行するか否かを決定するナビ実行抽選を行ない、当選した場合のみ一部ナビまたは全部ナビを実行するとともに、一部ナビ区間または全ナビ区間への移行が決定された際に、ナビ実行抽選の当選確率を複数の異なる確率から決定する構成としても良い。
また、一度全ナビ区間に移行した場合には、その際に当選したナビ回数が0となるまでは、他の区間に移行することなく、ナビ回数が0となると、一部ナビ区間に移行する。全ナビ区間が終了した場合には、一部ナビ区間を飛ばしてナビ無し区間に移行することなく、全ナビ区間が終了した後、ナビ無し区間へは、必ず一部ナビ区間を経由して移行する。全ナビ区間から一部ナビ区間へ移行すると、再びナビ回数抽選を行ない、一部ナビ区間のナビ回数が決定される。そして、一部ナビ区間のナビ回数も0となると、ナビ無し区間に移行し、その間にリプレイGR31〜36が当選し、特殊リプレイが入賞することでRT2に移行することとなる。
また、ナビ無し区間や一部ナビ区間において、チェリーやスイカなどの比較的当選確率の低い役が当選した場合には、ナビ無し区間であれば一部ナビ区間または全ナビ区間に、一部ナビ区間では全ナビ区間に昇格するか否かを決定する区間昇格抽選を行なうようになっており、当選することで、ナビ無し区間であれば一部ナビ区間または全ナビ区間に、一部ナビ区間では全ナビ区間に移行する。また、一部ナビ区間において全ナビ区間に昇格しない場合でも、ナビ回数の上乗せ抽選が行なわれるようになっており、当選した場合には、当選した回数がナビ回数に上乗せされるようになっている。尚、全ナビ区間においてチェリーやスイカなどの比較的当選確率の低い役が当選した場合には、ナビ回数の上乗せ抽選が行なわれ、当選した場合には当選した回数がナビ回数に上乗せされるようになっている。
尚、本実施例では、ナビ無し区間や一部ナビ区間において、チェリーやスイカなどの比較的当選確率の低い役が当選した場合にナビ無し区間であれば一部ナビ区間または全ナビ区間に、一部ナビ区間では全ナビ区間に昇格するか否かを決定する区間昇格抽選やナビ回数の上乗せ抽選が行なわれるようになっているが、一部ナビ区間において自力で、SPリプレイを入賞させた場合、すなわち自力でSPリプレイの押し順に正解した場合や、ナビ無し区間において自力で通常リプレイまたはSPリプレイを入賞させた場合、すなわち自力で通常リプレイまたはSPリプレイを入賞させた場合に、前述の区間昇格抽選や上乗せ抽選を行なうようにしても良い。
図35は、通常・RT3におけるナビ区間の移行状況を示す図である。
例えば、通常・RT3への移行時に、一部ナビ区間への移行が決定され、ナビ回数抽選にて2回が当選すると、一部ナビ区間に移行し、ナビ回数の残りは2回となる。この状態でリプレイGR31〜34が当選すると、通常・RT3を維持可能な第1停止リールのみが報知される一部ナビが実行され、それに従って停止操作を行なうことで、通常・RT3は維持され、ナビ回数の残りが1回となる。
この状態で、チェリーに当選し、全ナビ区間に昇格し、ナビ回数抽選にて1回が当選すると、全ナビ区間に移行し、ナビ回数の残りは1回となる。この状態でリプレイGR31〜34が当選すると、通常・RT3を維持し、かつSPリプレイを入賞させることが可能な停止順が報知される全部ナビが実行され、それに従って停止操作を行なうことで、通常・RT3は維持され、かつナビストックが1個以上付与されることとなる。そして、ナビ回数が残り0となり、一部ナビ区間に移行するので、ナビ回数抽選を行なう。ナビ回数抽選にて3回が当選すると、一部ナビ区間に移行し、ナビ回数の残りは3回となる。この状態でスイカが当選して、全部ナビへの昇格はないものの、ナビ回数の上乗せ抽選に1回当選した場合には、一部ナビ区間は維持され、ナビ回数が上乗せされ、4回となる。
このように本実施例では、通常・RT3において、リプレイGR31〜36の当選時にナビストックが1個以上付与されるSPリプレイを入賞させ、かつ通常・RT2へ移行してしまうこととなる特殊リプレイの入賞を回避する停止順が報知される全部ナビが実行される全ナビ区間、リプレイGR31〜36の当選時に少なくとも通常・RT2へ移行してしまうこととなる特殊リプレイの入賞を回避することが可能な第1停止リールのみが報知される一部ナビが実行される一部ナビ区間、いずれも報知されないナビ無し区間を備え、最初に全ナビ区間に制御された場合には、全ナビ区間の終了後、直ちにナビ無し区間に移行することなく、一部ナビ区間に移行するようになっているので、全ナビ区間が終了しても直ちに全ての報知が終了することなく、一部ナビ区間に制御されることで、通常・RT2への移行を回避しつつ自力でSPリプレイを入賞させてナビストックを獲得することが可能となるので、通常・RT3における興趣を効果的に高めることができる。
また、RT3において全ナビ区間のナビ回数が残っている状態、すなわちSPリプレイを入賞させ、ナビストックを獲得することが可能な停止順が報知される全部ナビの回数が残っている状態では、一部ナビ区間やナビ無し区間に移行することはなく、必ず、ナビ回数が0となってから一部ナビ区間に移行するようになっており、全部ナビ区間のナビ回数が残っているにも関わらず、全ナビ区間よりも不利な一部ナビ区間やナビ無し区間に移行してしまうことがなく、遊技者は確実に全ナビ区間のナビ回数を消化できる。
また、通常・RT3において通常・RT2への移行を回避する条件は、3つのリールのうち最初に停止させる第1停止リールであり、SPリプレイの入賞条件は、3つのリールのうち最初に停止させる第1停止リール及び次に停止させる第2停止リールであり、全ナビ区間では、後者が報知され、一部ナビ区間では、一部ナビにおいて前者が報知されるので、技量の低い遊技者であっても報知された操作態様にてリールの停止操作を行なわせることができる。
また、一部ナビ区間やナビ無し区間において、スイカやチェリーなど、比較的当選確率の低い役に当選することで、全ナビ区間や一部ナビ区間に昇格するか否かを決定する昇格抽選を行ない、当選した場合には、全ナビ区間や一部ナビ区間に昇格することとなるため、RT3において全ナビ区間や一部ナビ区間が終了してもナビストックを獲得できることへの期待感を持続させることができる。
また、通常・RT3において特殊リプレイが入賞して通常・RT2へ移行してしまった場合でも、通常・RT2において、SPリプレイに入賞することで再び通常・RT3へ移行可能であるので、通常・RT3が終了してRT2へ移行してしまっても、ナビストックを獲得できることへの期待感を持たせることができる。
また、遊技者にとって最も不利な遊技状態であり、直接通常・RT3へは移行することのない通常・RT1であっても、当該通常・RT1において昇格リプレイが入賞することで通常・RT0に移行し、この通常・RT0においてさらに特殊リプレイが入賞することで通常・RT3へ直接移行する可能性のある通常・RT2へ移行するので、通常・RT1においても通常・RT3へ移行し、ナビストックを獲得することへの期待感を持たせることができる。
尚、本実施例では、ATの対象役が当選した場合に、ストップスイッチ8L、8C、8Rの停止順に応じて停止態様が変化する構成であるが、ATの対象役としてストップスイッチ8L、8C、8Rの操作のタイミング(いわゆる目押しのタイミング)や、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作のタイミング及び停止順の双方に応じて停止態様が変化する構成としても良く、この場合には、ナビ演出としてATの対象役が当選した場合に、遊技者にとって有利となる操作態様として、停止操作のタイミング、或いは停止操作のタイミングと押し順の双方を報知する演出を行えば良い。
また、本実施例では、遊技者にとって有利な有利表示結果として、ナビストックが1個以上付与されるSPリプレイを適用しているが、少なくとも遊技者にとって有利な表示結果であれば良く、例えば、ナビストックが当選する確率の高い、或いは、ナビストックの当選個数の平均値が高い表示結果、前述した抽選モード抽選など、遊技者にとって有利な状態へ移行するか否かの抽選が行なわれる表示結果を適用しても良い。
また、本実施例では、通常遊技状態として遊技者にとって最も不利な遊技状態であり、直接通常・RT3へは移行することのない通常・RT1、すなわち当該通常・RT1において昇格リプレイが入賞することで通常・RT0に移行し、この通常・RT0においてさらに特殊リプレイが入賞することで通常・RT3へ直接移行する可能性のある通常・RT2へ移行する構成であるが、少なくとも通常遊技状態としてのRT1から直接、通常・RT3へ移行しうる通常・RT2に移行しない構成であれば良く、通常・RT1から通常・RT2へは直接移行しうる構成としても良く、このような構成とした場合でも、当該通常・RT1において通常・RT2への移行条件が成立することで通常・RT3へ直接移行する可能性のある通常・RT2へ移行するので、通常・RT1においても通常・RT3へ移行し、ナビストックを獲得することへの期待感を持たせることができる。
本実施例では、通常・RT2においてSPリプレイが入賞すると通常・RT2から通常・RT3に移行し、その後、通常・RT3において特殊リプレイが入賞することで、再度通常・RT2へ移行することとなる。
そして、サブ制御部91aは、図36(b)に示すように、AT中においてSPリプレイが入賞し、通常・RT2から通常・RT3に移行した場合、すなわち遊技者の操作によっては避けることのできない事象により通常・RT0、2が終了した場合には、ATは一旦中断し、その後、通常・RT3において特殊リプレイが入賞し、再び通常・RT2に移行することで、ATを再開させる。この際、ATのゲーム数の計数を開始した後、MゲームでSPリプレイが入賞して通常・RT3に移行した場合には、ATの再開後、Nゲーム(ナビストックを1消費して付与された30以上のゲーム数)からMゲームを減算したゲーム数でATが終了することとなる。
尚、通常・RT3は、再遊技役の当選確率が通常・RT0、通常・RT2とほとんど変わらないうえに、押し順ベルの当選時には、前述したナビ演出が実行されるので、報知された順番で停止操作を行なっていれば、1ゲームあたりのメダルの払出率も通常・RT0、通常・RT2とほとんど変わらず、さらに通常・RT3から通常・RT1へ移行してしまうことはなく、必ずRT2へ移行させることが可能となる。このため、遊技者から見ると、ATが中断して通常・RT3に移行してもATのゲーム数の計数のみが中断し、遊技者にとって有利な状態は継続しているので、その後、ATが再開し、ゲーム数の計数も再開したとしても、遊技者にとって有利な状態がナビストックにより付与されたゲーム数よりも多く継続したように認識させることができる。
また、本実施例では、通常・RT0〜4のいずれにおいても、特別役が当選することで内部中1、2に移行することとなる。このため、通常・RT0または通常・RT2において特別役が当選して、内部中1、2に移行した場合には、その後、当選した特別役が入賞することで、RBまたはBB(RB)に移行し、RBまたはBB(RB)が終了すると、通常・RT4に移行し、通常・RT4において移行出目が停止することで通常・RT1に移行し、さらにこの通常・RT1において昇格リプレイが入賞することで、再度通常・RT0に移行することとなる。
そして、サブ制御部91aは、図36(c)(d)に示すように、AT中においていずれかの特別役が当選し、通常・RT0または通常・RT2から内部中1または内部中2に移行した場合、すなわち遊技者の操作によっては避けることのできない事象により通常・RT0、2が終了した場合には、ATは一旦中断し、その後、特別役が入賞してRBまたはBB(RB)に移行し、RBまたはBB(RB)が終了して通常・RT4に移行し、移行出目が停止することで通常・RT1に移行し、さらに通常・RT1において特殊リプレイが入賞し、再び通常・RT0に移行することで、ATを再開させる。この際、ATのゲーム数の計数を開始した後、Mゲームでいずれかの特別役が当選し、通常・RT0または通常・RT2から内部中1または内部中2に移行した場合には、Nゲーム(ナビストックを1消費して付与された30以上のゲーム数)からMゲームを減算したゲーム数が、ナビストックを1消費して付与される最低ゲーム数(30ゲーム)以上であるか、最低ゲーム数未満であるか、を判定し、NゲームからMゲームを減算したゲーム数が最低ゲーム数である30ゲーム以上の場合には、図36(c)に示すように、通常・RT3への移行に伴うATの中断・再開と同様に、ATの再開後、NゲームからMゲームを減算したゲーム数でATが終了することとなる。一方、NゲームからMゲームを減算したゲーム数が最低ゲーム数である30ゲーム未満の場合には、図36(d)に示すように、通常・RT3への移行に伴うATの中断・再開とは異なり、ナビストックを消費することなく再度、ゲーム数抽選を行ない、30G、50G、70G、90G、111G、222G、333G、555Gのいずれかのゲーム数を決定し、決定したゲーム数(図中Nゲーム)にわたりATに制御されるようになっている。すなわち特別役の当選により一旦停止したATを再開させる場合に、NゲームからMゲームを減算したゲーム数が最低ゲーム数である30ゲーム未満であれば、ATの再開後、最低でもナビストックを1消費して付与され得る30ゲーム以上にわたりATに制御されることとなる。
尚、AT中に報知された停止順に従わず、誤って移行出目を停止させて通常・RT0、通常・RT2から通常・RT1に移行させてしまった場合には、ATは中断することはなく、残りゲーム数も1ゲーム毎に減算されることとなるが、その後、昇格リプレイが入賞し、通常・RT0に移行した場合でもATの残りゲーム数が残っていれば、ナビストックが消費されることはない。
本実施例では、AT中においていずれかの特別役が当選し、通常・RT0または通常・RT2から内部中1または内部中2に移行してATが中断すると、その後、ATが再開することとなる通常・RT0に移行するまでに、1ゲームあたりのメダルの払出枚数が1未満となる、すなわち遊技者にとって不利な通常・RT4、通常・RT1を経る必要がある。このため、特別役の当選により一旦中断したATを再開させる場合に、一時的に遊技者のメダルが減少することとなる。
このため、ATの再開時において、ATの中断時におけるATのゲーム数から計数を再開すると、ATの中断時において残っているゲーム数が少ない場合、上述のように一時的に遊技者のメダルが減少しているにも関わらず、再開したATがすぐに終わってしまうこととなり、遊技者に対して不満を与えてしまう虞がある。
これに対して本実施例では、上述のように、特別役の当選により一旦中断したATを再開させる場合に、NゲームからMゲームを減算したゲーム数が最低ゲーム数である30ゲーム未満であれば、ATの再開後、最低でもナビストックを1消費して付与され得る30ゲーム以上にわたりATに制御されるようになっており、AT再開前に経由する通常・RT4、通常・RT1において遊技者のメダルが減少しても、その後の通常・RT0、通常・RT2において30ゲーム以上のATに制御されるので、ATの再開時において遊技者に不満感を与えてしまうことを防止できる。
尚、特別役の当選により一旦中断したATを再開させる場合に、NゲームからMゲームを減算したゲーム数が最低ゲーム数である30ゲーム以上の場合には、ATの再開後、NゲームからMゲームを減算したゲーム数にわたりATに制御されるので、新たにゲーム数抽選が行なわれることにより、再開後の残りゲーム数が、AT中断時の残りゲーム数を下回ってしまうことはない。
また、本実施例では、特別役の当選により一旦停止したATを再開させる場合に、NゲームからMゲームを減算したゲーム数が最低ゲーム数である30ゲーム未満であり、再度、ゲーム数抽選を行ない、30G、50G、70G、90G、111G、222G、333G、555Gのいずれかのゲーム数を決定した場合には、ATの開始時と同様に演出用スイッチ56の操作に応じて当選したゲーム数を報知するゲーム数報知演出を行なうようになっており、遊技者の操作に応じてATのゲーム数が報知されるので、その後、30ゲーム以上にわたり報知状態に制御されることを遊技者に確実に認識させることができる。尚、AT再開時におけるゲーム数報知演出では、例えば、残りゲーム数を遊技者の操作に応じて新たなゲーム数に変更させる等、AT中断時の残りゲーム数と、新たに決定された残りゲーム数と、の双方を認識可能な演出であることが好ましく、このようにすることで、ATの残りゲーム数が増加したことをさらに確実に認識させることができる。
また、本実施例では、AT中においていずれかの特別役が当選し、通常・RT0または通常・RT2から内部中1または内部中2に移行した場合には、ATは一旦中断し、その後、特別役が入賞してRBまたはBB(RB)に移行し、RBまたはBB(RB)が終了して通常・RT4に移行し、移行出目が停止することで通常・RT1に移行し、さらに通常・RT1において特殊リプレイが入賞し、再び通常・RT0に移行することで、ATを再開させる。このうち通常・RT1では、リプレイGR1〜6が当選し、かつ停止順が正解した場合のみ昇格リプレイが入賞し、通常・RT0に移行してATが再開することとなる。そして、特別役の当選により一旦停止したATを再開させる場合には、通常・RT1においてリプレイGR1〜6が当選した場合に、昇格リプレイを入賞させる停止順が報知されるナビ演出が行なわれる一方、AT中断後の通常・RT1以外では、ナビ演出は行なわれないため、特別役の当選により一旦停止したATを再開させる場合には、極力早い段階で通常・RT0に移行させてATを再開させることができるとともに、AT中断後の通常・RT1以外では、通常・RT0に移行しづらくできる。
本実施例では、図1に示すように、入賞を構成する図柄の組み合わせであるか否かを判定するために設定された1本の入賞ラインLNと、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組み合わせが揃ったことを認識しやすくするために、入賞ラインLNとは別に設定された4本の無効ラインLM1〜4と、を備え、さらに入賞ラインLNに特定の図柄組み合わせ(例えば、ベル−ベル−ベル)が揃うことで入賞する第1の役(中段ベル、中段スイカ、中段チェリー、通常リプレイ、昇格リプレイ1)と、入賞ラインLNに特定の図柄組み合わせ以外の所定の図柄組み合わせ(例えば、リプレイ−ベル−リプレイ)が揃うことで入賞し、第1の役と同一の価値(例えば、同一枚数のメダルや再遊技など)が付与されるとともに、無効ラインLM1〜4のいずれかに特定の図柄組み合わせ(例えば、ベル−ベル−ベル)が揃うこととなる第2の役(中段リプレイに対する右下がりベル、上段ベル、中段スイカに対する右下がりスイカ、上段スイカ、中段チェリーに対する下段チェリー、通常リプレイに対する下段リプレイ、転落リプレイ、昇格リプレイ1に対する昇格リプレイ2)と、を備える。尚、中段チェリーは、1枚のメダルが付与されるのに対して、下段チェリーは、2枚のメダルが付与されることとなるが、この場合、中段チェリーが1本のラインにのみ「チェリー−ANY−ANY」が停止するのに対して、下段チェリーは、2本のラインに「チェリー−ANY−ANY」が停止することとなり、1本のラインに停止した「チェリー−ANY−ANY」に対して1枚のメダルが付与されているように認識できることから、この点において同一の価値が付与されるといえる。
そして、本実施例では、第1の役である通常リプレイが入賞した場合、すなわちリプレイ/プラム−リプレイ−リプレイ/プラムの組み合わせが入賞ラインLNに揃った場合には、RTの移行を伴わないが、通常リプレイに対応する第2の役である転落リプレイが入賞した場合、すなわちリプレイ/プラム−リプレイ−リプレイ/プラムの組み合わせが無効ラインLM4に揃った場合には、通常・RT0から通常・RT1に移行することとなる。
すなわち本実施例では、入賞ラインLN及び無効ラインLM1〜4のうちリプレイ/プラム−リプレイ−リプレイ/プラムの組み合わせが揃ったラインに応じて異なるRTの設定が行なわれることとなるが、メイン制御部41は、通常リプレイが入賞したのか、転落リプレイが入賞したのか、すなわち入賞ラインLNに揃った図柄組み合わせを判定するのみで、無効ラインLM1〜4に揃った図柄組み合わせを判定せずとも、リプレイ/プラム−リプレイ−リプレイ/プラムの組み合わせが揃ったラインに応じて異なるRTの設定を行なうことが可能となる。
尚、本実施例では、異なるRTの設定が行なわれる第1の役と第2の役が同時に当選しない構成であるが、例えば、通常・RT0において第1の役と第2の役を同時に当選させるとともに、第1の停止順で停止させた場合には、第1の役を入賞させ、通常・RT1へ移行させる一方、第1の停止順とは異なる第2の停止順で停止させた場合には、第2の役を入賞させ、通常・RT2へ移行させる構成としても良く、このような構成とすることで、通常・RT0において第1の役と第2の役が同時に当選した場合に、遊技者が選択した停止順に応じて特定の図柄組み合わせが揃うラインが異なり、さらに特定の図柄組み合わせが揃ったラインの違いに応じて異なるRTの設定を行なうことが可能となる。また、この場合も、入賞ラインLN及び無効ラインLM1〜4のうち特定の図柄組み合わせが揃ったラインに応じて異なるRTの設定が行なわれることとなるが、メイン制御部41は、第1の役が入賞したのか、第2の役が入賞したのか、すなわち入賞ラインLNに揃った図柄組み合わせを判定するのみで、無効ラインLM1〜4に揃った図柄組み合わせを判定せずとも、特定の図柄組み合わせが揃ったラインに応じて異なるRTの設定を行なうことが可能となる。
また、上記のように第1の役と第2の役を同時に当選させるとともに、第1の停止順で停止させた場合には、第1の役を入賞させる一方、第1の停止順とは異なる第2の停止順で停止させた場合には、第2の役を入賞させる構成においては、第1の役と第2の役を同時に当選させる当選役として、第1の停止順及び第2の停止順が異なる複数種類の当選役、すなわち特定の図柄組み合わせが入賞ラインLNに揃う停止順及び無効ラインに停止する停止順が異なる複数種類の当選役を備えることが好ましく、このようにすることで、第1の役と第2の役を同時に当選させる当選役の種類に応じて、特定の図柄組み合わせを入賞ラインLNに揃えるための停止順、及び特定の図柄組み合わせを無効ラインLMに揃えるための停止順を変化させることができる。
また、本実施例では、サブ制御部91が、第1の役が入賞した場合に、入賞ラインLNに揃っている特定の図柄組み合わせを構成する図柄に対応する領域のリールLED55を点滅させ、他の領域のリールLED55を消灯することで特定の図柄組み合わせが揃ったラインを強調するライン強調演出を行なうとともに、第2の役が入賞した場合には、入賞ラインLNに揃った所定の図柄組み合わせではなく、無効ラインL1〜L4のいずれかに揃っている特定の図柄組み合わせを構成する図柄に対応する領域のリールLED55を点滅させ、他の領域のリールLED55を消灯することで特定の図柄組み合わせが揃ったラインを強調するライン強調演出を行なうようになっており、第2の役が入賞した場合には、入賞ラインLNに揃った図柄の組み合わせではなく、無効ラインLMに揃った特定の図柄組み合わせに遊技者の意識を向けさせることができる。
また、サブ制御部91は、メイン制御部41から送信された入賞判定コマンドに基づいてライン強調演出を行なうようになっている。詳しくは、メイン制御部41は、特定の図柄組み合わせが入賞ラインLNまたは無効ラインLM1〜4のいずれかに揃った際に、第1の役が入賞したのか、第2の役が入賞したのか、すなわち入賞ラインLNに揃った図柄の組み合わせを特定可能な情報のみを入賞判定コマンドとして送信し、サブ制御部91は、入賞判定コマンドから第1の役の入賞を特定した場合には、入賞ラインLNに対応する領域のリールLED55を点滅させる制御を行なう一方、入賞判定コマンドから第2の役の入賞を特定した場合には、第2の役の種類に応じて特定の図柄組み合わせが揃っている無効ラインLMを特定し、特定した無効ラインLMに対応する領域のリールLED55を点滅させる制御を行なう。
このように、サブ制御部91がライン強調演出を行なうにあたりメイン制御部41は、特定の図柄組み合わせが入賞ラインLNまたは無効ラインLM1〜4のいずれかに揃った際に、第1の役が入賞したのか、第2の役が入賞したのか、すなわち入賞ラインLNに揃った図柄の組み合わせを特定可能な情報のみを入賞判定コマンドとして送信するようになっており、上述のように無効ラインLM1〜4に揃った図柄組み合わせを判定せずに済むうえに、入賞判定コマンドのデータ量の増加も抑制できる。
尚、本実施例では、無効ラインLMとして入賞ラインLNと同様に左リール、中リール、右リールにおいて一直線上に並ぶ図柄を通るラインを設定しているが、無効ラインは、左リール、中リール、右リールの各リールに停止したいずれか1の図柄をそれぞれ通るラインであり、かつ入賞ラインLN以外のラインに設定されるものであり、例えば、左リールの上段図柄、中リールの中段図柄、右リールの上段図柄を通るラインなど、屈曲するラインに設定しても良い。また、入賞ラインLNも同様である。
また、本実施例では、無効ラインLMに特定の図柄組み合わせが揃った場合に、特定の図柄組み合わせが揃った無効ラインLMに対応する領域のリールLED55を点滅させることで、特定の図柄組み合わせが揃ったラインを強調するライン強調演出を行なうようになっており、無効ラインLMに特定の図柄組み合わせが揃ったことを確実に認識させることができるようになっている。
尚、本実施例では、無効ラインLMに特定の図柄組み合わせが揃ったことを確実に認識させるためにライン強調演出を行なうようになっているが、例えば、リールパネル1cに、透視窓3上も含め、図柄の視認を妨げない程度のラインを印刷または形成したり、リールパネル1cの透視窓3を除くエリアに、図柄を通るラインの一部を印刷または形成したりするなどの装飾を施すことで、特定の図柄組み合わせが揃い得る無効ラインLMを認識できるようにすることで、無効ラインLMに特定の図柄組み合わせが揃ったことを認識させるようにしても良い。
また、本実施例では、入賞ラインLNに揃った場合にも無効ラインLMに揃った場合にも入賞し得る特定の図柄組み合わせ以外にも、入賞ラインLNに揃うことはないが、入賞時において入賞ラインLNに揃う図柄組み合わせよりも分かりやすい予め定められた図柄組み合わせが無効ラインLMに揃う第3の役を備える。第3の役は、右上がりベル、右上がりベベリ、右上がりリベベ、下段リプレイの一部、SPリプレイが該当する。
右上がりベルは、RBにおいて右上がりの無効ラインLM4に「ベル−ベル−ベル」が揃う停止態様であり、入賞ラインLNに停止する「黒7/白7/スイカ−ベル−オレンジ/BAR」に比較して分かりやすい図柄組み合わせといえる。
右上がりベベリ、右上がりリベベは、右上がりベルとともにRBにおいて右上がりの無効ラインLM4に「ベル」が少なくとも2つ以上停止し、かつ右上がりの無効ラインLM4には、「ベル」「リプレイ」「プラム」のいずれかしか停止することのない停止態様であり、RBにおいては、無効ラインLM4に停止した「ベル」、「リプレイ」、「プラム」の組み合わせのみで小役が成立し得るため、入賞ラインLNに停止する「黒7−ベル−ベル」「白7−ベル−ベル」「スイカ−ベル−ベル」に比較して分かりやすい図柄組み合わせといえる。
下段リプレイの一部は、下段の無効ラインLM2に「リプレイ/プラム−リプレイ−スイカ/チェリー/網7/白7」または「リプレイ/プラム−プラム−リプレイ/プラム/スイカ/チェリー/網7/白7」が停止する停止態様、すなわち左リールの下段及び中リールの無効ラインLM2に必ず「リプレイ」または「プラム」が停止する停止態様であり、入賞ラインLNに停止する図柄の組み合わせ、すなわち「ベル−オレンジ−オレンジ」を除き、組み合わせを構成する図柄が全て異なる停止態様に比較して分かりやすい図柄組み合わせといえる。
SPリプレイは、右上がりの無効ラインLM4に「BAR/オレンジ−BAR/オレンジ−BAR/オレンジ」が停止する停止態様、すなわち右上がりの無効ラインLM4に必ず「BAR」または「オレンジ」が停止する停止態様であり、入賞ラインLNに停止する図柄の組み合わせ、すなわち組み合わせを構成する図柄が全て異なる停止態様に比較して分かりやすい図柄組み合わせといえる。
また、第3の役が入賞し、無効ラインLMに予め定められた図柄組み合わせが揃った場合にも、特定の図柄組み合わせが揃った場合と同様に予め定められた図柄組み合わせが揃った無効ラインLMに対応する領域のリールLED55を点滅させることで、特定の図柄組み合わせが揃ったラインを強調するライン強調演出を行なうようになっており、無効ラインLMに予め定められた図柄組み合わせが揃ったことを確実に認識させることができるようになっている。
また、本実施例では、上述した第1〜3の役以外に、入賞時において入賞ラインLNに揃う図柄組み合わせが、無効ラインLM1〜4に揃っている図柄組み合わせよりも分かりやすい、或いは入賞ラインLNに揃う図柄組み合わせと無効ラインLM1〜4に揃っている図柄組み合わせの分かりやすさの変わらない第4の役を備える。第4の役は、1枚役、特殊リプレイが該当する。
また、第4の役が入賞した場合には、第4の役の図柄組み合わせが揃った入賞ラインLNに対応する領域のリールLED55を点滅させることで、第4の役の図柄組み合わせが揃ったラインを強調するライン強調演出を行なうようになっており、入賞ラインLNに第4の役の図柄組み合わせが揃ったことを確実に認識させることができるようになっている。
本実施例では、図37に示すように、前面扉1bのリールパネル1c及び下部パネル1dには、入賞ラインLMまたは無効ラインLN1〜4のいずれかに揃うことで入賞となる図柄組み合わせと、入賞時に付与される価値と、を対応付けた配当表1が表示されている。
これら配当表1は、リールパネル1c及び下部パネル1dに直接印刷されたものであり、常に確認可能とされている。
配当表1のうちリールパネル1c側には、BB1〜4の図柄組み合わせ(「黒7−黒7−黒7」「網7−網7−網7」「白7−白7−白7」「黒7−白7−網7」)と、BB1〜4の入賞に伴い付与されるBB(RB)を示す「BIG BONUS」と、が対応付けて表示されており、RB1、2の図柄組み合わせ(「網7−網7−黒7」「白7−白7−黒7」「)と、RB1、2の入賞に伴う付与されるRBと、が対応付けて表示されている。
配当表1のうち下部パネル1dには、第1の役(中段ベル、中段スイカ、中段チェリー、通常リプレイ)及び第2の役(中段ベルに対する右下がりベル、上段ベル、中段スイカに対する右下がりスイカ、上段スイカ、中段チェリーに対する下段チェリー、通常リプレイに対する下段リプレイの一部、転落リプレイ、昇格リプレイ1に対する昇格リプレイ2)、すなわち付与される価値が同一で、かつ特定の図柄組み合わせ(中段ベル、右下がりベル、上段ベルに対する「ベル−ベル−ベル」、「チェリー−ANY−ANY」、中段スイカ、右下がりスイカ、上段スイカに対する「黒7/白7/スイカ−スイカ−スイカ」、通常リプレイ、下段リプレイ、転落リプレイに対する「リプレイ/プラム−リプレイ−リプレイ/プラム」、昇格リプレイ1、2に対する「リプレイ/プラム−リプレイ−ベル」)が入賞ラインLNまたは無効ラインLM1〜4のいずれかに揃う役については、まとめて特定の図柄組み合わせと、これらの入賞時に付与される価値(「ベル−ベル−ベル」は「8」、「チェリー−ANY−ANY」は「1」、「黒7/白7/スイカ−スイカ−スイカ」は「5」、「リプレイ/プラム−リプレイ−リプレイ/プラム/ベル」は「REPLAY」)と、が対応付けて表示されている。
また、第4の役(1枚役、右上がりベル、特殊リプレイ)、すなわち入賞時において入賞ラインLNに揃う図柄組み合わせが、無効ラインLM1〜4に揃っている図柄組み合わせよりも分かりやすい、或いは入賞ラインLNに揃う図柄組み合わせと無効ラインLM1〜4に揃っている図柄組み合わせの分かりやすさの変わらない役については、入賞時に入賞ラインLNに揃う図柄組み合わせ(1枚役に対する「黒7−チェリー−網7」、特殊リプレイに対する「ベル−リプレイ−リプレイ/プラム」)と、その際付与される価値(「黒7−チェリー−網7」は「1」、「ベル−リプレイ−リプレイ/プラム」は「REPLAY」)と、が対応付けて表示されている。
一方で、第2の役の入賞時に入賞ラインLNに揃う図柄組み合わせ、第3の役の入賞時に入賞ラインLNに揃う図柄組み合わせと、これら図柄組み合わせが入賞ラインLNに揃った際に付与される価値と、の関係については表示が省略されている。
そして、本実施例では、演出用スイッチ56の長押し(2秒以上の操作)が検出された場合に、サブ制御部91は、図38に示すように、第1の役〜第4の役全てについて、入賞時に入賞ラインLNに揃う図柄組み合わせと、その際付与される価値と、が対応付けて表示される配当表2を、液晶表示器51に表示させるようになっている。尚、本実施例では、液晶表示器51にて演出が行なわれているか否か、ゲーム中か否か、に関わらず(エラーの場合は例外とする)、演出用スイッチ56の長押しが検出された場合には、配当表2を、液晶表示器51に表示させるようになっている。
配当表2では、図38に示すように、BB1〜4の図柄組み合わせと、入賞ラインLNに揃った際に付与される価値としてBB(RB)を示す「BIG BONUS」と、さらにBB(RB)の終了条件である「BBは316枚以上の払出しで終了」と、が対応付けて表示される。
また、RB1、2の図柄組み合わせと、入賞ラインLNに揃った際に付与される価値としてRBを示す「REGULAR BONUS」と、さらにRBの終了条件である「RBは12Gまたは6回の入賞で終了」と、が対応付けて表示される。
また、小役の図柄組み合わせと、入賞ラインLNに揃った際に付与される価値として該当する小役が入賞した際に付与されるメダル数と、が対応付けて表示され、再遊技役の図柄組み合わせと、入賞ラインLNに揃った際に付与される価値として再遊技を示す「REPLAY」と、が対応付けて表示される。
このため、遊技者は演出用スイッチ56を長押しすることで、いつでも入賞時に入賞ラインLNに揃う図柄組み合わせと、その際付与される価値と、の関係を確認することができるようになっている。
このように本実施例では、液晶表示器51の表示態様に関わらず、常に表示されるリールパネル1c及び下部パネル1dの配当表1には、第1の役及び第2の役、すなわち付与される価値が同一で、かつ特定の図柄組み合わせが入賞ラインLNまたは無効ラインLM1〜4のいずれかに揃う役については、まとめて特定の図柄組み合わせと、これらの入賞時に付与される価値と、が対応付けて表示され、第2の役の入賞時に入賞ラインLNに揃う図柄の組み合わせと、その際付与される価値と、の関係は省略し、表示しない構成であるため、配当表1を大きく見やすくしても配当表1が占める領域を減らすことができるため、リールパネル1cや下部パネル1dのデザイン性を損なうことがない。
また、演出用スイッチ56を長押しすることで、第2の役の入賞時に入賞ラインLNに揃う図柄の組み合わせと、その際付与される価値と、の関係が表示された配当表2を液晶表示器51に表示させるようになっており、入賞ラインLNに揃うことで入賞が藩邸されることとなる実際の図柄組み合わせを確認することも可能となる。
尚、本実施例では、演出用スイッチ56を長押しすることで、配当表2が表示される構成であるが、少なくとも所定の表示条件が成立した場合のみ表示される構成であれば良く、例えば、ゲーム終了後、一定時間経過した際にメイン制御部41から送信された待機コマンドを受信した際に、液晶表示器51にてデモ表示を行なう構成とし、そのデモ表示として配当表2が表示される構成、或いは、デモ表示中に所定の操作(例えば、演出用スイッチ56の操作)がなされることで配当表2が表示される構成としても良い。また、ゲーム中か否かに関わらず、或いは何らかの演出画像が表示されているか否かに関わらず、演出用スイッチ56を長押しすることで配当表2が表示される構成であるが、ゲーム中や特定の演出(例えば、2ゲーム以上にわたり継続する演出など)中でない場合のみ、演出用スイッチ56の操作にて配当表2が表示される構成としても良い。また、ゲーム終了後に配当表2が表示される構成としても良い。
また、本実施例では、配当表1をリールパネル1cや下部パネル1dに印刷することで表示しているが、常に確認可能に表示される構成であれば良く、例えば、液晶表示器51にて演出が行なわれている最中も最上位のレイヤーで常に表示される構成であれば、配当表1を液晶表示器51にて表示する構成としても良い。
また、本実施例では、液晶表示器51の表示態様に関わらず、常に表示されるリールパネル1c及び下部パネル1dの配当表1には、第1の役及び第2の役のうち第1の役の入賞時に入賞ラインLNに揃う特定の図柄組み合わせのみ、その際付与される価値と対応付けて表示され、第2の役の入賞時に入賞ラインLNに揃う所定の図柄組み合わせと、その際付与される価値との関係を省略する構成であるが、少なくとも第2の役の入賞時に入賞ラインLNに揃う所定の図柄組み合わせの一部のみ、その際付与される価値との関係を省略する構成であれば、リールパネル1c及び下部パネル1dの配当表1に第1の役の入賞時に入賞ラインLNに揃う特定の図柄組み合わせ及び第2の役の入賞時に入賞ラインLNに揃う所定の図柄組み合わせの一部がリールパネル1c及び下部パネル1dの配当表1に表示され、残りの所定の図柄の組み合わせとその際付与される価値との関係を省略した構成としても良く、この場合であっても、配当表1を大きく見やすくしても配当表1が占める領域を減らすことができるため、リールパネル1cや下部パネル1dのデザイン性を損なうことがない。
また、本実施例では、上段ベルや上段スイカ、下段リプレイ、昇格リプレイ2など、入賞時に入賞ラインLNに揃う図柄組み合わせよりも無効ラインLM1〜4のいずれかに共通して揃う図柄組み合わせの方が、その組み合わせ数が少ない役(例えば、上段ベルについては入賞ラインLNに揃う組み合わせ数8通りであるのに対して、無効ラインLMに揃う組み合わせ数は「ベル−ベル−ベル」の1組である)については、無効ラインLM1〜4に揃う図柄組み合わせと、その際付与される価値と、の関係がまとめて配当表1に表示されるようになっているので、一層配当表1が占める領域を少なくすることができる。
また、サブ制御部91は、第1の役、第4の役が入賞した場合には、入賞ラインLNを強調するライン強調演出を行ない、第2の役が入賞した場合には、特定の図柄組み合わせが揃っている無効ラインLMを強調するライン強調演出を行なうようになっている。すなわち配当表1に表示された図柄組み合わせが揃ったラインがライン強調演出により強調されるようになっており、遊技者は、ライン強調演出によって強調された図柄組み合わせに基づいて、配当表1に表示された図柄組み合わせとその際付与される価値との関係を容易に把握することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。本発明は、上記の実施例に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な変形例などについて説明する。
[付与関連演出について]
前述した実施例では、付与関連演出として、図31および図32に示したような複数ゲームに亘って実行される打上げ花火を成功させるか否かにより、AT抽選や内部抽選などの特典付与抽選の結果に基づいてナビストックやボーナスなどの特典が付与されたか否かを報知する連続演出を例示したが、特典付与抽選の結果(一部結果あるいは全部結果)を報知するための演出であればこれに限らず、特典が付与される場合に獲得するナビストックの数や当選したボーナスの種類など特典の有利度合いを報知(たとえば、「ナビストック3獲得!!」あるいは「ビッグボーナス当選!!」といったメッセージを液晶表示器51に表示など)するものであってもよい。また、付与関連演出の内容としては、少なくとも、特典付与抽選の結果を報知するまでの導入部の演出と、該導入部の演出に続いて特典付与抽選の結果を報知する主要部の演出とから構成されるものであれば、前述した実施例における打上げ花火演出に限らず、たとえば、味方キャラクタと敵方キャラクタとが戦闘して味方キャラクタが勝利するか否かにより特典付与抽選の結果を報知するバトル演出や、所定の課題を提示して当該課題を達成するか否かにより特典付与抽選の結果を報知するミッション演出などであってもよい。また、付与関連演出は、1ゲーム中に特定キャラクタが出現するか否かにより特典付与抽選の結果を報知する単ゲーム演出などであってもよい。
[有利度示唆演出について]
前述した実施例では、特典付与に関連する示唆演出として、連続演出の演出結果により特典が付与される旨が報知される可能性を示唆する第2可能性示唆演出を例示した。しかし、特典付与に関連する示唆演出としては、これに限らず、連続演出の演出結果により特典付与が報知される場合の当該特典の有利度合いを示唆する有利度示唆演出を実行するものであってもよく、この場合における付与関連演出の主要部の演出では特典付与抽選の結果として付与される特典の有利度合いを報知するもの(上記[付与関連演出について]欄参照)であってもよい。この場合、さらに以下のように構成してもよい。
まず、前述した第1可能性示唆演出は、少なくとも連続演出が実行される可能性を示唆する演出であればよく、連続演出が実行される可能性のみを示唆するものであってもよく、また、連続演出が実行される可能性のみならず他の情報(たとえば、ナビストック獲得あるいはボーナス当選など特典付与に関する可能性に加えてあるいは替えて、付与される特典の有利度合い)を併せて示唆するものであってもよい。また、有利度示唆演出としては、たとえば、所定タイミング(たとえば第3停止時)で出現させる出現キャラクタの種類(第1可能性示唆演出と同じキャラクタA〜C)が異なる複数種類の演出が定められているものであってもよい。なお、有利度示唆演出においても、第1可能性示唆演出と同様にキャラクタの出現タイミングが異なる種類を設けてもよい。また、有利度示唆演出の演出内容(たとえば出現キャラクタ)は、第1可能性示唆演出や第2可能性示唆演出と同じ演出内容に限らず、全く異なる演出内容(異なるキャラクタを出現させるなど)となるものであってもよい。
また、有利度示唆演出の種類は、付与されている特典の有利度合いが大きい程、高い割合で特定キャラクタに決定されるように抽選される。たとえば、付与されているナビストック数が3以上であるときには、3未満および付与されていないときよりも高い割合で特定種類の有利度示唆演出(キャラクタCなど)に決定され、当選しているボーナスがビッグボーナスであるときには、レギュラーボーナスであるときよりも高い割合で特定種類の有利度示唆演出(キャラクタCなど)に決定されるように抽選される。
また、有利度示唆演出は、前兆モード中において確定示唆演出が実行された後の期間の方が、確定示唆演出が実行されるまでの期間よりも高い割合で実行されるように抽選される。たとえば、有利度示唆演出は、前兆モード中において確定示唆演出が実行された後の期間でしか実行されないように抽選されるものであってもよい。より具体的には、図24のS14における第2可能性示唆演出抽選で当選しなかった場合に、有利度示唆演出の抽選を行なうものであってもよい。これにより、確定済期間においては、当該確定済期間において報知されることに意義のある対象であるナビストックに関する有利度示唆演出を実行することができる。その結果、確定済期間を有効に活用して示唆演出を実行することができ、連続演出が実行されるまでの前兆モード中における遊技の興趣を向上させることができる。また、未確定期間においては、ナビストック獲得に関する示唆演出ではなく、連続演出の実行に関する示唆演出を実行することができる。その結果、未確定期間を有効に活用して示唆演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、有利度示唆演出は、前兆モード中において確定示唆演出が実行された後の期間であっても、前述した第2可能性示唆演出としてキャラクタCが出現するなどして特典付与される可能性が一定レベル以上(特典付与確定などを含む)であることが示唆された後の方が、当該示唆が行なわれていないときよりも高い割合で実行されるように抽選される。たとえば、有利度示唆演出は、前兆モード中において確定示唆演出が実行された後の期間において、さらに第2可能性示唆演出としてキャラクタCが出現した後にしか実行されないように抽選されるものであってもよい。また、第2可能性示唆演出としてキャラクタCを出現させた以降においては、第2可能性示唆演出を実行させないようにしてもよい。より具体的には、図24のS14において第2可能性示唆演出としてキャラクタCに当選して実行された後における前兆モードにおいては、S14における抽選を行なわずに、有利度示唆演出の抽選を行なうようにしてもよい。これにより、仮に有利度示唆演出の態様を第2可能性示唆演出と同じ態様の演出とした場合でも、当該演出の実行タイミングが未確定期間であるとき、確定済期間であるとき、および特典付与される可能性が一定レベル以上(特典付与確定などを含む)であることが示唆する第2可能性示唆演出が実行された後であるとき各々で、示唆の対象を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、前述した実施例では、前兆モードにおいて特典付与に関する情報を示唆する示唆演出としては第2可能性示唆演出のみを実行する例について説明したが、これに限らず、第2可能性示唆演出の実行に替えて、有利度示唆演出のみを実行するようにしてもよい。この場合においても、前兆モード中において確定示唆演出が実行された後の期間の方が、確定示唆演出が実行されるまでの期間よりも高い割合で有利度示唆演出が実行されるように抽選されるようにしてもよい。たとえば、有利度示唆演出は、前兆モード中において確定示唆演出が実行された後の期間でしか実行されないように抽選されるものであってもよい。
また、前述した実施例における第2可能性示唆演出によって、連続演出の演出結果により特典付与が報知される場合の当該特典の有利度合いを示唆するようにしてもよい。たとえば、図29におけるナビストック獲得時あるいはボーナス当選時における振分率について、ナビストック非獲得時およびボーナス非当選時よりも高い割合で第2可能性示唆演出が実行される割合であって、さらに、実際に付与されている特典の有利度合いが大きい程、高い割合で、特定キャラクタの第2可能性示唆演出に決定されるように抽選されるようにしてもよい。たとえば、付与されているナビストック数が3以上であるときには、3未満および付与されていないときよりも高い割合で特定種類の第2可能性示唆演出(キャラクタCなど)に決定され、当選しているボーナスがビッグボーナスであるときには、レギュラーボーナスであるときよりも高い割合で特定種類の第2可能性示唆演出(キャラクタCなど)に決定されるように抽選されるようにしてもよい。これにより、第2可能性示唆演出が実行されることにより、連続演出の演出結果によって特典付与が報知される可能性を示唆できるとともに、付与される場合における特典の有利度合いをも示唆することができる。
なお、連続演出の演出結果により特典付与が報知される場合の当該特典の有利度合いを示唆する示唆演出は、前兆モードのうち確定示唆演出が実行された後の期間の方が、確定示唆演出が実行されるまでの期間よりも高い割合で実行されるものであればよく、これにより仮に特典が付与される場合における特典の有利度合いを遊技者に示唆することができる。しかし、連続演出の演出結果により特典付与が報知される場合の当該特典の有利度合いを示唆する示唆演出は、これに限らず、前兆モードのうち確定示唆演出が実行された後であってかつ特典が付与される旨が確定的に報知された後にのみ実行されるようにしてもよく、この場合には付与される特典の有利度合いを遊技者に示唆することができる。すなわち、連続演出の演出結果により特典付与が報知される場合の当該特典の有利度合いを示唆する示唆演出は、特典が付与される場合に実行され、かつ付与される特典の有利度合いを示唆するものであってもよい。
[確定済期間における示唆演出の実行割合について]
前述した実施例では、特典付与可能性示唆演出の一例である第2可能性示唆演出について、未確定期間においては実行せず、確定済期間においてのみ実行する、すなわち、第2可能性示唆演出の実行割合が未確定期間においては0%であるのに対し確定済期間においては図29で示した割合に高める例について説明したが、第2可能性示唆演出の実行割合については未確定期間よりも確定済期間であるときの方が高くなるものであればよく、未確定期間においても第2可能性示唆演出を所定割合で実行されるものであってもよい。
また、実行可能性示唆演出の一例である第1可能性示唆演出については、確定済期間においては実行せず、未確定期間においてのみ実行する、すなわち、第1可能性示唆演出の実行割合が確定済期間においては0%であるのに対し未確定期間においては図27で示した割合で実行される例について説明したが、第1可能性示唆演出は確定済期間においても所定割合で実行されるようにしてもよい。また、所定割合は、未確定期間と同じ割合であってもよく、より好ましくは未確定期間であるときよりも低い割合であってもよい。
[実行可能性示唆演出の示唆対象について]
前述した実施例では、実行可能性示唆演出の一例である第1可能性示唆演出の示唆対象は、未確定期間においては、連続演出が実行される可能性のみを示唆する例について説明したが、少なくとも連続演出が実行される可能性を示唆するものであればこれに限らず、さらに特典付与に関する可能性を示唆するものであってもよい。この場合、実行可能性示唆演出により示唆される特典付与に関する可能性は、確定済期間において特典付与可能性示唆演出が実行されることにより示唆される可能性よりも低いものであってもよく、または、特典付与に関する可能性を示唆する実行可能性示唆演出の実行割合は、確定済期間において特典付与可能性示唆演出が実行される割合よりも低い割合となるものであってもよい。これにより、実行可能性示唆演出によって特典付与に関する可能性をも示唆されるようにしても、未確定期間と確定済期間とで示唆演出の実行割合を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
[特典について]
前述した実施例においては、特典として、メダルの払出率に直接影響を及ぼす価値であるナビストックやボーナスを例について説明した。しかし、特典としては、メダルの払出率に直接影響を及ぼす価値に限らず、メダルの払出率に直接影響を及ぼすものではない価値であってもよい。特典としては、たとえば、前述したナビストック付与、ボーナス当選や、確率モードが高確率モードであるか否かを示唆するための示唆演出の実行、液晶表示器51に音声とともに特典演出の実行(特別キャラクタ出現、次回発生したボーナス中において特別ボーナス中演出実行など)、設定されている設定値を示唆するための設定値示唆演出の実行、一定数を集めることでスロットマシン1が設置された遊技店において定めたサービスと交換可能なポイント付与、特典映像や特典情報を所定のWebサイトにてダウンロードすることが可能なQRコード(登録商標)を液晶表示器51において表示などであってもよい。
[実行可能性示唆演出および特典付与可能性示唆演出各々の態様について]
前述した実施例では、図27および図29で示したように、実行可能性示唆演出である第1可能性示唆演出が、特典付与可能性示唆演出である第2可能性示唆演出と同じ態様の演出を含む例について説明したが、これに限らず、特典付与可能性示唆演出である第2可能性示唆演出が、実行可能性示唆演出である第1可能性示唆演出と同じ態様の演出を含むものであってもよい。すなわち、特典付与可能性示唆演出の方が、実行可能性示唆演出よりも種類数が多く、特典付与可能性示唆演出が実行可能性示唆演出を含むものであってもよい。
また、実行可能性示唆演出が特典付与可能性示唆演出の態様を含まず、かつ特典付与可能性示唆演出も実行可能性示唆演出の態様を含まない、すなわち、実行可能性示唆演出の態様と、特典付与可能性示唆演出の態様とは、同じ態様を含まず、異なる態様から構成されているものであってもよい。たとえば、実行可能性示唆演出である第1可能性示唆演出は、図27で示したように、キャラクタA〜Cのいずれかを出現させる演出であるのに対し、特典付与可能性示唆演出である第2可能性示唆演出は、キャラクタA〜Cとは異なるキャラクタ(たとえば、キャラクタD、E、Fのいずれか)を出現させる演出や、またキャラクタを出現させる演出とは種類(毛色)が異なる演出(特別な効果音を発生)であってもよい。これにより、示唆演出のバリエーションを豊富にすることができる。
[その他]
前述した実施例では、3つのリール2L、2C、2Rを有する可変表示装置を備え、全てのリールが停止した時点で1ゲームが終了し、3つのリールに導出された表示結果の組合せに応じて入賞が発生するスロットマシンについて説明した。すなわち、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な複数の可変表示領域のそれぞれに表示結果を導出させることが可能な可変表示装置を備え、遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、前記複数の可変表示領域のすべてに前記表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、1ゲームの結果として前記複数の可変表示領域のそれぞれに導出された前記表示結果の組合せに応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンについて説明した。しかし、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであれば、3つのリールを有する可変表示装置を備えるものに限らず、1のリールしか有しないものや、3以外の複数のリールを有する可変表示装置を備えるスロットマシンであってもよい。
また、上記の実施例では、賭数の設定や入賞に伴う遊技用価値の付与に用いる遊技媒体としてメダルを適用したスロットマシンを例として説明した。しかしながら、本発明を具現化するスロットマシンは、パチンコ遊技機で用いられている遊技球を遊技媒体として適用したスロットマシンであっても良い。遊技球を遊技媒体として用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、上記の実施例で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
また、上記の実施例では、メダル並びにクレジットを用いて賭数を設定するスロットマシンを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、クレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンであっても良い。
さらに、流路切替ソレノイド30や投入メダルセンサ31など、メダルの投入機構に加えて、遊技球の取込を行なう球取込装置、球取込装置により取り込まれた遊技球を検出する取込球検出スイッチを設けるとともに、ホッパーモータ34bや払出センサ34cなど、メダルの払出機構に加えて、遊技球の払出を行なう球払出装置、球払出装置により払い出された遊技球を検出する払出球検出スイッチを設け、メダル及び遊技球の双方を用いて賭数を設定してゲームを行なうことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球が払い出されるスロットマシンに適用しても良い。
なお、今回開示された実施例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。