JP5939382B2 - マグネシウム合金コイル材の製造方法 - Google Patents

マグネシウム合金コイル材の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、マグネシウム合金などの金属からなる板がコイル状に巻き取られている金属コイル材及びその製造方法に関するものである。特に、平坦性に優れる金属コイル材を生産性よく製造できる金属コイル材の製造方法に関する。
金属板にプレス加工などの塑性加工を施した金属部材:加工成形体が種々の分野で利用されている。この加工成形体の素材に、長尺な金属板をコイル状に巻き取ったコイル材を利用すると、塑性加工装置に連続的に素材を供給できるため、加工成形体を大量生産でき、加工成形体の生産性に優れる。
特に、マグネシウム合金は、金属のなかでも軽量で質量対比の強度が高く、優れた衝撃吸収性を有することから、上述の加工成形体の構成材料に好ましい。また、マグネシウム合金は、活性なマグネシウムに種々の元素が添加されていることで耐食性にも優れる。この耐食性は、添加元素の含有量が多いほど優れる傾向にあり、例えば、ASTM規格において展伸用マグネシウム合金として規定されるAZ31合金(Alの含有量:3質量%前後)よりも、ASTM規格において鋳造用マグネシウム合金として規定されるAZ91合金(Alの含有量:8質量%〜10質量%程度)の方が耐食性に優れる。
但し、マグネシウム合金は、六方晶の結晶構造(hcp構造)を有するため、一般に室温での塑性加工性に劣ることから、ある程度温度が高い状態で加工を行う。特に、Alといった添加元素の含有量が多いマグネシウム合金、例えば、AZ91合金相当のAlを含有するマグネシウム合金(以下、Mg-高Al合金等と呼ぶ)は、AZ31合金よりも塑性加工性に劣る傾向にある。従って、Mg-高Al合金等からなり、厚さが薄い圧延板、特に、厚さが1mm以下の圧延板を製造する場合、圧延温度が低いと耳割れ(板の縁部に生じる割れ)などが生じ、生産性の低下を招く。一方、圧延温度が高過ぎると、圧延用の潤滑剤が燃焼するなどして潤滑剤が不足し、板の幅方向や長手方向に亘って均一的な圧延が行えない恐れがある。
また、圧延後、加熱状態にある板に張力を加えて巻き取ると、容易に巻き取れるものの冷却後に巻癖がつき、長手方向の反り(凹部)が生じ得る。長手方向の反りは、ある程度張力を加えて巻き戻すと幅方向の反りにもなり得る。更に、上述のように板の幅方向に亘って均一的な圧延が行えない場合、圧延板の幅方向に厚さのばらつき(分布)が生じ得る。厚さ分布のある圧延板がコイル状に巻き取られていくと、コイル材の外周側に位置する圧延板は、内周側の圧延板よりも幅方向の反りが大きくなり易い。
このようにマグネシウム合金では、圧延時に割れなどの材料欠陥が生じたり、反りといった形状不良が生じ易い。そこで、特許文献1では、Mg-高Al合金等に対して特定の温度(温間温度域)で圧延を行うこと、及び圧延後コイル材を巻き戻して温間矯正を施すことで、平坦性に優れるマグネシウム合金板が得られることを開示している。
特開2011-131274号公報
高精度な加工成形体を製造するためには、平坦性に優れる塑性加工用素材が望まれる。また、工業的な量産を考慮すると、塑性加工用素材は、コイル材が好ましい。従って、平坦性に優れるコイル材を生産性よく製造することが望まれる。
特許文献1に記載されるように、特定の温度での圧延が施されたコイル材を巻き戻して温間矯正を施すことで、平坦性に優れるコイル材を製造できる。しかし、温間矯正を行うため、矯正設備を構成する部品(例えば、レベラロール)が熱変形したり、矯正に供する素材表面に付着していた金属粉などの不純物が上述の矯正部品にこびりついたりして、適正な矯正が行えない恐れがある。適正な矯正が行えていない場合、矯正を再度行うことができるが、生産性の低下を招く。また、熱劣化によって矯正部品が短命になることでも、生産性の低下を招く。
室温といった低温で矯正を行えば、上述の熱変形や不純物の付着、熱劣化などを防止できる。しかし、圧延時に導入された加工歪みが残存した素材では、十分な伸びが得られず、低温矯正時に破断する恐れがある。特に、マグネシウム合金、なかでもMg-高Al合金等のような低温での塑性加工性に劣る金属の場合、上記破断が生じ易い。つまり、単に低温矯正を行うだけでは、平坦な素材を良好に得ることが難しく、逆に、生産性を低下させる恐れがある。従って、低温矯正が可能なコイル材の開発が望まれる。
そこで、本発明の目的の一つは、平坦性に優れるコイル材を生産性よく製造できる金属コイル材の製造方法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、平坦性に優れる金属コイル材を得るための素材に適した金属コイル材を提供することにある。
本発明者らは、平坦性に優れるコイル材を生産性よく製造するために、低温矯正を行うことを検討した。そして、特定の条件で作製した圧延板に特定の温度で熱処理を施すと、低温矯正時の破断を抑制でき、マグネシウム合金といった低温での塑性加工性に劣る金属であっても低温矯正を行える、との知見を得た。本発明は、上記知見に基づくものである。
本発明の金属コイル材の製造方法は、金属板がコイル状に巻き取られてなる金属コイル材を製造する方法に係るものであり、以下の準備工程と、均熱工程とを具える。
準備工程:温間圧延が施された圧延板を温間でコイル状に巻き取って、圧延コイル材を準備する工程。
均熱工程:コイル状に巻き取られた状態の上記圧延コイル材に、上記温間圧延時の圧延温度よりも高い温度で熱処理を施す工程。
本発明の製造方法では、温間圧延が施された圧延コイル材を対象とする。即ち、本発明の製造方法では、圧延コイル材を構成する金属がマグネシウム合金、特にMg-高Al合金等といった低温での塑性加工性に劣る金属であっても、圧延時に割れなどが生じ難く、例えば、十分に薄くすることができる。従って、本発明の製造方法では、金属板の幅方向や長手方向に均一的に圧延(温間圧延)が施されて所望の厚さとなった長尺な圧延板をコイル状に巻き取ったものを対象とすることができる。また、この圧延コイル材は、温間で巻き取られたものとすることで、巻き取り時にも割れなどが生じ難く、巻き取りも容易に行える。これらの点から、圧延コイル材自体を生産性よく製造できる。
そして、本発明の製造方法では、上記圧延コイル材に上述の特定の熱処理を施すことで、圧延時に当該圧延コイル材に導入された加工歪みを除去できる。特に、本発明の製造方法では、コイル材を巻き戻して一枚の板状態で熱処理を施すのではなく、コイル状に巻き取られた状態で熱処理を施す。この構成によって、コイル材全体を均一的な温度環境に保持でき、巻き戻された板を走行させ、この走行途中に加熱する場合と比較して、温度制御を行い易い。つまり、本発明の製造方法における熱処理を均熱処理とすることができる。この特定の熱処理を経て得られた金属コイル材は、その幅方向及び長手方向に亘って均一的に再結晶化されている。この再結晶化された金属コイル材は、室温を含む低温、特に100℃未満といった温度でも十分に、かつ均一的に伸びることができ、当該低温で矯正を行った場合でも、割れが生じ難く、矯正時の破断を効果的に防止できる。これらの点から、上記特定の熱処理を経て得られた金属コイル材は、低温矯正が可能であり、矯正設備の熱負荷を効果的に低減できる、或いは実質的に無くすことができる。また、本発明の製造方法では、巻き戻した板を走行させて熱処理を施す場合に比較して、製造ラインの短縮化や製造ラインの制御・管理の容易化を図ることもできる。
上述のように熱処理対象とする圧延コイル材自体の生産性に優れ、かつ熱処理後に得られたコイル材を低温矯正可能なものとできることから、本発明の製造方法は、平坦性に優れるコイル材の素材を生産性よく製造でき、ひいては平坦性に優れるコイル材の生産性の向上に寄与することができる。
また、本発明の製造方法によって製造された金属コイル材は、上述のように低温矯正が可能な程度の機械的特性(伸びなど)を有することから、平坦性に優れるコイル材の素材に好適に利用できる。従って、この金属コイル材は、平坦性に優れるコイル材の生産性の向上に寄与することができる。
本発明の一形態として、上記熱処理は、加熱温度(保持温度)が280℃以上350℃未満、保持時間が1時間以上である形態が挙げられる。
上記形態は、上記熱処理によって、加工歪みの除去及び再結晶化を十分に行えると共に、結晶粒の過度な粗大化を抑制でき、低温矯正が可能な伸びを十分に有する金属コイル材を製造できる。
本発明の一形態として、上記金属がマグネシウム合金である形態が挙げられる。
本発明の製造方法は、上述の特定の熱処理を行うことで、一般に、室温を含む低温、特に100℃未満といった低温での塑性加工性に劣る材質であるマグネシウム合金であっても、低温矯正が可能な金属コイル材(マグネシウム合金コイル材)を製造できる。
本発明の製造方法によって製造された金属コイル材は、上述のように再結晶組織によって構成される。このような本発明金属コイル材の一形態として、平均結晶粒径が8μm以下である形態が挙げられる。
上記形態は、結晶粒が十分に小さく伸びといった機械的特性に優れることから、低温矯正を良好に行える。
本発明の一形態として、上記熱処理が施されたコイル材を巻き戻して、室温以上100℃未満で矯正加工を施す工程を具える形態が挙げられる。
上記形態は、上述の特定の温度での矯正加工:低温矯正を行うことによって、平坦な金属コイル材を製造できる。特に、上記形態は、矯正加工を室温を含む100℃未満の低温で行うことで、矯正設備における熱負荷が小さく、或いは熱負荷が実質的に無く、平坦性に優れる金属コイル材を生産性よく製造できる。また、上述の再結晶組織によって構成されるコイル材に上記低温矯正を施すことで、矯正加工後に得られた平坦性に優れる金属コイル材も再結晶組織で構成され、矯正加工前の組織を実質的に維持する。
上記矯正工程を具える本発明の製造方法によって製造された金属コイル材は、上述のように平坦性に優れる。例えば、この金属コイル材の一形態として、平坦度が1mm以下である形態が挙げられる。
上記形態は、プレス加工などの塑性加工が施される加工成形体の素材に利用すると、平坦性に優れることから、寸法精度・形状精度に優れる加工成形体を成形できる。また、上記形態は、コイル材であることから、塑性加工装置に連続供給可能であり、加工成形体を量産できる。従って、上記形態は、マグネシウム合金部材といった金属の加工成形体の生産性の向上に寄与することができる。
本発明金属コイル材の製造方法、及び本発明金属コイル材は、平坦性に優れる金属コイル材を生産性よく製造できる。
以下、本発明をより詳細に説明する。
[製造方法]
(準備工程)
本発明の製造方法では、まず、金属板が渦巻き状に巻き取られてなる圧延コイル材を準備する。特に、この圧延コイル材は、1パス以上の温間圧延が施されたものとし、かつ最終の巻き取りも温間で行ったものとする。
〔組成〕
金属板の構成金属は、種々の金属が挙げられる。特に、一般に、室温〜100℃程度といった低温での加工性に劣る金属であるマグネシウム合金に対して本発明の製造方法を適用すると、上述の低温での矯正が可能なコイル材を生産性よく製造できる。
本発明の製造方法は、Mgに種々の添加元素を含有した種々の組成のマグネシウム合金(残部:Mg及び不純物、Mg:50質量%以上)に適用できる。従って、本発明の製造方法によって得られる本発明のコイル材も、種々の組成のマグネシウム合金から構成される形態をとり得る。
上記添加元素は、Al,Zn,Mn,Si,Be,Ca,Sr,Y,Cu,Ag,Sn,Li,Zr,Ce,Ni,Au及び希土類元素(Y,Ceを除く)から選択された1種以上の元素が挙げられる。特に、Alを含有するマグネシウム合金は、耐食性、及び強度、硬度といった機械的特性に優れ、Alが多いほど上述の特性に優れることから、Alの含有量が5質量%以上、更に7.3質量%超のものが好ましい。但し、Alが多過ぎると圧延を含む塑性加工の加工性の低下を招くことから、Alの含有量は、12質量%以下、更に11質量%以下が好ましい。本発明の製造方法では、上述のように圧延工程に温間圧延を含むことから、Alの含有量が7.3質量%超〜12質量%以下と多い場合でも、圧延を良好に行える。
Al以外の各元素の含有量は、例えば、0.01質量%以上10質量%以下、更に0.1質量%以上5質量%以下が挙げられる。特に、Si,Sn,Y,Ce,Ca及び希土類元素(Y,Ceを除く)から選択される少なくとも1種の元素を合計0.001質量%以上、好ましくは合計0.1質量%以上5質量%以下含有するマグネシウム合金は、耐熱性や難燃性に優れる。希土類元素を含有する場合、その合計含有量は0.1質量%以上が好ましく、特に、Yを含有する場合、その含有量は0.5質量%以上が好ましい。マグネシウム合金中の不純物は、例えば、Feなどが挙げられる。
代表的なマグネシウム合金の組成は、例えば、ASTM規格におけるAZ系合金(Mg-Al-Zn系合金、Zn:0.2質量%〜1.5質量%)、AM系合金(Mg-Al-Mn系合金、Mn:0.15質量%〜0.5質量%)、AS系合金(Mg-Al-Si系合金、Si:0.2質量%〜6.0質量%)、Mg-Al-RE(希土類元素)系合金、AX系合金(Mg-Al-Ca系合金、Ca:0.2質量%〜6.0質量%)、AJ系合金(Mg-Al-Sr系合金、Sr:0.2質量%〜7.0質量%)などが挙げられる。
Mg-Al系合金のうち、Alを8.3質量%〜9.5質量%、Znを0.5質量%〜1.5質量%含有するMg-Al系合金、代表的にはAZ91合金やAZ91合金相当のAl及びZnを含む合金:Mg-高Al合金等は、耐食性及び機械的特性に優れて好ましい。
〔圧延前の工程〕
上述の適宜な組成からなる圧延コイル材は、代表的には鋳造材に圧延を施すことで得られる。鋳造材は、双ロール鋳造法のような連続鋳造法、インゴット鋳造法などによって製造されたものが挙げられる。特に、連続鋳造法は、(1)長手方向に均一的な品質の鋳造材を安定して得られる、(2)急冷凝固が可能であるため、酸化物や偏析などの内部欠陥を低減できる、(3)圧延時などで割れの起点と成り得る10μm超といった粗大な晶析出物の生成を抑制でき、圧延性に優れた鋳造材が得られる、(4)長尺な鋳造材が得られる、といった利点を有する。とりわけ、双ロール鋳造法は、偏析が少ない板状の鋳造材を形成し易い。鋳造材の断面積や厚さ、幅、長さは適宜選択することができるが、厚過ぎると偏析が生じ易いため、厚さは10mm以下、更に7mm以下、特に5mm以下が好ましい。長さが30m以上、更に50m以上、とりわけ100m以上といった長尺な鋳造材や、幅が100mm以上、更に250mm以上、とりわけ600mm以上といった広幅な鋳造材とすると、長尺な圧延板や広幅な圧延板を製造できる。
長尺な鋳造材は、コイル状に巻き取ってコイル材とすると扱い易い。但し、Mg-高Al合金等の低温での塑性加工性に劣る金属から構成され、巻き取り時の最小径(鋳造コイル材の内径)が小さい場合、鋳造材を巻き取る直前の温度を100℃〜200℃程度とすると、割れを生じることなく巻き取れる。従って、鋳造コイル材を容易に、かつ安定して製造できる。
上記鋳造材には、溶体化処理を施すことができる。鋳造材に溶体化処理を施すことで、組成の均質化や粗大な析出物の低減によって、圧延性を高められる。溶体化処理の加熱温度(保持温度)は、組成に応じて適宜選択することができる。例えば、マグネシウム合金では、加熱温度:350℃以上450℃以下、特に380℃以上、更に390℃以上420℃以下、保持時間:0.5時間以上100時間以下、更に1時間以上25時間以下、特に10時間以上25時間以下が挙げられる。Alを含有するマグネシウム合金では、保持時間は、Alの含有量が多いほど長くすることが好ましい。
〔圧延工程〕
上述の鋳造材(又は溶体化が施された溶体化材)に1パス以上の温間圧延を施す。圧延を施すことで、所望の厚さの圧延板や厚さがより薄い圧延板とすることができる上に、巣などの鋳造欠陥(内部欠陥)が少ない、或いは小さい、或いは実質的に存在しない組織とすることができる。また、圧延を施すことで、加工硬化による強度の向上などが望める。
温間圧延における圧延温度(ここでは、素材における圧延直前の温度):Trollは、材質に応じて適宜選択することができる。圧延温度:Trollが高いほど圧延性を高められるものの、高過ぎると析出物の粗大化を招き、割れが生じ得る。材質にもよるが、圧延温度:Trollは、150℃以上280℃以下、更に210℃〜280℃が挙げられる。この温度範囲とすると、マグネシウム合金、特にMg-高Al合金等であっても、圧延時に割れ難く、良好に圧延を行える。素材に加えて、圧延ロールも加熱すると、素材の塑性加工性を更に高められ、圧延時の割れなどの発生をより低減できる。圧延ロールの温度は、例えば、230℃〜290℃が挙げられる。
上述の素材の加熱は、種々の加熱手段を利用することができる。例えば、雰囲気炉といった加熱炉を利用すると、温度制御を行い易い。この場合、加熱炉から取り出した素材をリールに取り付けて巻き戻し、圧延に供することができる。特許文献1に記載されるように、ヒートボックスを具える圧延ラインを利用すると、(1)加熱された素材が圧延ロールに接触するまでの時間を短縮でき、当該素材の温度低下を効果的に抑制できる、(2)搬送作業が不要であり、パスごとの加熱が容易に行える、(3)2パス目以降の加熱にあたり、圧延後の素材の余熱を利用して加熱時間を短縮できる、といった利点を有する。加熱時間はコイルの重量、大きさ(幅、厚さ)、巻き数などに応じて適宜設定することができる。
温間圧延は、1パス以上行えばよく、圧延工程において複数パスの圧延を行う場合、全パスを温間圧延としてもよいし、一部の圧延を熱間或いは室温で行ってもよい。複数パスの圧延を行うと、厚さが薄い圧延板が得られる上に、圧延板を構成する組織の平均結晶粒径を小さくすることができる(例えば、10μm以下、更に5μm以下)。本発明の製造方法では、圧延後に特定の熱処理を行うため、当該熱処理によって結晶粒がある程度成長する。しかし、圧延工程においてある程度微細な結晶粒としておくと、圧延後の熱処理において、結晶の過度な成長を防止でき、矯正加工、その後のプレス加工などの塑性加工(2次加工)における加工性の低下を抑制できる。複数パスの圧延を行う場合、特許文献1に記載されるように、一対のリールと、これらリール間に配置される圧延ローラとを具える圧延ラインを構築し、1パスごとにリールの回転方向を逆転してリバース圧延を行うと、圧延を効率よく行える。そのため、圧延コイル材の生産性に優れる。
所望の厚さの圧延板が得られるように、パス数、各パスの圧下率、及び総圧下率を適宜選択することができる。例えば、1パスあたりの圧下率は10%以上40%以下程度、総圧下率は75%以上85%以下程度が挙げられる。圧延板の厚さ、幅、及び長さは、適宜選択することができる。
その他、圧延時、潤滑剤を適宜利用すると、圧延時の摩擦抵抗を低減でき、素材の焼き付きなどを防止して、圧延を施し易い。
上記圧延が施されて得られた板状の圧延材を最終的にコイル状に巻き取ることで、圧延コイル材が得られる。特に、この巻き取りも温間とすることで、マグネシウム合金、特にMg-高Al合金等といった金属であっても、塑性加工性に優れ、容易に巻き取ることができる。具体的な温度(巻き取り直前の素材の温度)は、材質にもよるが、150℃〜280℃が挙げられる。巻き取り直前に素材の温度を温間にするには、例えば、圧延時のライン速度を調整したり、圧延ラインの近傍に保温カバーなどを配置したりして、温間圧延が施された素材に残存する熱を利用したり、巻き取り直前に加熱手段によって素材を加熱したりすることが挙げられる。
(熱処理工程)
上述の圧延コイル材は、圧延により導入された加工歪み(せん断帯)が存在することから、100℃未満といった低温での伸びが十分に大きくなく、当該低温で矯正を行うと破断する恐れがある。また、圧延などの塑性加工によって上記加工歪みが残存する状態に比較して、結晶化した金属は、室温における伸び特性が大きい。そこで、本発明の製造方法では、この圧延コイル材に熱処理を施し、当該加工歪みを除去すると共に、この熱処理によって結晶化(再結晶化)を行って再結晶組織を得る。
上記熱処理時における加熱温度:Tannealは、温間圧延時の圧延温度よりも高温(Troll<Tanneal)とする。熱処理時の加熱温度:Tannealは、高いほど、加工歪みを十分に除去できるが、高過ぎると再結晶化した結晶粒が成長し、粗大な結晶粒が存在し得る。粗大な結晶粒は、後述する矯正加工時や、更に矯正後の塑性加工(2次加工)時に割れの起点となり、矯正されたコイル材や、2次加工材(加工成形体)の生産性の低下を招く。従って、結晶粒が過度に成長しない範囲で熱処理温度を選択することが好ましい。
具体的な加熱温度:Tannealは、材質にも依るが、280℃以上350℃未満が挙げられる(Troll≠Tanneal)。この温度範囲とすると、マグネシウム合金、特にMg-高Al合金等のような金属であっても、加工歪みを十分に除去できると共に、再結晶化することができる。かつ、上述の再結晶組織の粗大化を抑制し、低温矯正や塑性加工(2次加工)などを良好に行える微細な結晶組織とすることができる。
また、本発明では、この熱処理を圧延板がコイル状に巻き取られた状態で行う。こうすることで圧延コイル材全体を均一的な温度に十分に保持可能であり、コイル材を巻き戻した状態で熱処理を施す場合に比較して、コイル材の全体(幅方向及び長手方向)に亘って均一的な状態(加工歪みが除去された再結晶組織)とすることができる。ここで、コイル材を巻き戻した状態で熱処理を施す場合、後述する加熱炉に収納された状態に比較して素材の温度が上昇し難いため、ライン速度を速めると素材が十分に加熱されない恐れがあり、十分な加熱を行うためには、ライン速度をある程度遅くする必要がある。特に、素材が厚い場合には、更に加熱され難い。しかし、ライン速度を遅くすることで、コイル全体に熱処理を施す合計時間が長くなる傾向にあり、生産性の低下を招き易い。一方、圧延コイル材全体を加熱するにあたり、圧延コイル材を収納可能な加熱炉(雰囲気炉など)を利用することで、温度管理などを容易に行える。上記加熱炉として、特に、上述の圧延時の予熱に利用するヒートボックスを利用すると、巻き取った圧延コイル材に連続的に熱処理を行えて、搬送などの工程を省略でき、生産性に優れる。所望の温度となるように、加熱炉(ヒートボックスを含む)に具えるヒータなどの加熱手段の温度を制御する。
この熱処理の保持時間は、1時間以上とする。保持時間が長過ぎるとマグネシウム合金母相からAl成分が析出して、耐食性を劣化させる原因となる場合がある。そのため、この熱処理の保持時間は、4時間以下が好ましく、更に3時間以下、特に1時間〜2時間程度とすることができる。
(矯正工程)
上記特定の熱処理を経て得られたコイル材(本発明金属コイル材の一形態。以下、熱処理コイル材と呼ぶ)は、温間で巻き取った上に巻き取られた状態で当該熱処理が施されたことで、特に、巻き半径が小さい内周側に位置する圧延板には巻き癖がついている。しかし、矯正加工を施すことで、平坦性に優れるコイル材が得られる。上記熱処理コイル材は、上述のように加工歪みが除去されていると共に再結晶組織(好ましくは微細な組織)を有し、室温といった低温でも十分な伸びを有する。そこで、本発明では、矯正加工を低温、具体的には100℃未満で行う。矯正加工時の温度が低いほど、矯正設備における熱負荷の低減、加熱エネルギーの低減を図ることができるため、室温が好ましい。
矯正加工には、ローラレベラを好適に用いることができる。特に、複数のローラが千鳥状に配置され、これらローラ間に素材を通過させて、素材に繰り返し曲げを付与可能なローラレベラを好適に利用できる。矯正により付与する曲げ量の調整は、ローラの大きさ、数、対向配置されるローラ間の間隔(ギャップ)、素材の進行方向に隣り合うローラ間の間隔などを調整することで行える。
(矯正後の工程)
矯正工程を経た金属コイル材は、そのままの状態で、塑性加工(2次加工)が施される加工成形体の素材に使用できるが、更に、表面状態を良好にするために、研磨ベルトなどを利用して表面研磨を行ったり、耐食性を高めるために、マグネシウム合金やアルミニウム合金などでは防食処理(陽極酸化処理や化成処理)などを行ったりすることができる。
[金属コイル材]
上述の特定の熱処理が施されて得られた金属コイル材:熱処理コイル材は、上述のように再結晶組織を有し、厚さ、幅、長さなどの仕様は圧延コイル材の仕様を実質的に維持する。特に、再結晶組織における平均結晶粒径が8μm以下であると、割れなどが生じることなく上述の低温矯正を良好に行える上に、矯正後のコイル材も、割れの起点となる粗大粒が少なく、塑性加工性に優れる。熱処理コイル材の結晶粒径は、熱処理時の温度を低くするほど小さくすることができる。また、上記平均結晶粒径が小さいほど、矯正や塑性加工などの加工性を高められることから、7μm以下、更に6μm以下が好ましい。
上述の特定の熱処理後に、更に、矯正加工が施されて得られた金属コイル材(以下、矯正コイル材と呼ぶ)は、再結晶組織・厚さ、幅、長さなどの仕様は熱処理コイル材の仕様を実質的に維持し、更に平坦性に優れる。例えば、後述の測定方法により求められる平坦度が1mm以下である形態が挙げられる。平坦度とは、金属コイル材を巻き戻して、長さ500mmに切断した試験片を水平台に載置し、水平台の表面と試験片において水平台に向き合った面との間における鉛直方向の最大距離とする。この平坦度が小さいほど、平坦性に優れ、0.5mm以下が好ましく、0mmが最も好ましい。平坦度は、例えば、上述の矯正加工の条件によって調整することができる。
矯正コイル材は、塑性加工(2次加工)が施される加工成形体の素材に利用した場合、平坦性に優れることから、寸法精度・形状精度よく加工成形体を成形できる。特に、上述の平均結晶粒径が8μm以下の微細な組織を有する熱処理コイル材から得られた矯正コイル材は、当該矯正コイル材も微細組織から構成されるため、割れなどが生じ難く、塑性加工性に優れる。加工成形体の素材に利用する場合、矯正コイル材の厚さは、3.0mm以下、更に1.5mm以下、特に0.1mm以上1mm以下、とりわけ0.6mm〜0.8mm程度であると、軽量で薄型の加工成形体が得られる。矯正コイル材の幅は、50mm以上、更に100mm以上、特に200mm以上が挙げられる。矯正コイル材の長さは、50m以上、更に100m以上、特に200m以上であると、プレス加工装置といった塑性加工装置に一度に供給可能な素材の量が多く、加工成形体の生産性の向上に寄与することができる。上記厚さ・幅・長さとなるように、矯正コイル材の素材である圧延コイル材の仕様を調整するとよい。
[試験例1]
マグネシウム合金からなる圧延コイル材を作製し、種々の条件で熱処理を施した後、矯正加工を施した。得られたマグネシウム合金コイル材について、平坦性、塑性加工性、生産性を評価した。
圧延コイル材の作製には、リールを内蔵する一対のヒートボックスと、これらヒートボックス間に配置される圧延ロール(対向配置されたロール対を1組)とを具える圧延ラインを用いた。この圧延ラインに以下の圧延素材を配置し、以下の条件で複数パスの温間圧延を施した後(リバース圧延を使用)、最終的に温間で巻き取って圧延コイル材を作製した。圧延素材の加熱は、ヒートボックスを用いて行い、以下の圧延温度となるようにヒートボックスのヒータ温度を制御した。
〔圧延素材〕
AZ91合金からなる双ロール鋳造法によって作製した鋳造コイル材
板厚:4.0mm 質量:200kg
鋳造後に溶体化:400℃×20時間
〔圧延条件〕
圧延温度:250℃
圧延速度:20m/min
圧延後の板厚:0.8mm 総圧下率:80% 各パスの圧下率:20%/パス〜25%/パス
巻き取り温度:150℃〜280℃
得られた圧延コイル材に、表1に示す条件で熱処理を施して、熱処理コイル材を作製した(試料No.1,2,200,300)。熱処理は、最終的に巻き取られた圧延コイル材を収納するヒートボックスを用いて行った。熱処理後の組織を調べたところ、試料No.1,2,200,300はいずれも、再結晶組織を有していた。また、試料No.1,2,200,300の熱処理コイル材について平均結晶粒径を調べた。その結果を表1に示す。
平均結晶粒径の測定は、以下のように求めた。具体的には、作製した各試料No.1,2,200,300を切断し、その切断面を研磨した後(研磨にはダイヤモンド砥粒を使用)、エッチング処理を施して、断面を光学顕微鏡で観察し、観察像に長さ0.2mmの直線(試験線)を任意に引き(一例として、倍率400倍の観察像(写真)上に長さ80mmの直線を引く)、当該試験線を完全に切断する結晶粒の数を求める。そして、結晶粒の切断長さの合計を結晶粒の数で除した値(切断長さの平均)をこの断面における結晶粒径とし、N=3の断面における結晶粒径の平均を平均結晶粒径とする。
比較として、熱処理を施さない圧延のままの試料を用意した(試料No.100)。そして、試料No.1,2,200の熱処理コイル材、及び試料No.100の圧延コイル材にそれぞれ、室温で矯正加工(ロールレベラを使用)を施した。試料No.300の熱処理コイル材には、温間(200℃)で矯正加工(ロールレベラを使用)を施した。矯正加工後、平坦度を調べて平坦性を評価した。その結果を表1に示す。
平坦度は、以下のようにして調べた。矯正加工を施した各コイル材を巻き戻して長さ500mmに切断して、平坦度測定用の試験片を作製し、水平台と試験片との間の隙間の距離、詳しくは、水平台の表面と試験片において水平台に向き合った面との間の鉛直方向の距離を隙間ゲージで測定する。そして、測定した距離の最大値を平坦度とし、平坦度が1mm以下の場合を○、1mm超2mm以下の場合を△、2mm超の場合を×と評価した。
矯正加工を施した各コイル材を巻き戻して適宜な長さに切断して、塑性加工用の試験片(シート材)を作製し、円筒深絞り加工を行い、加工後の状態を調べて塑性加工性を評価した。その結果を表1に示す。
円筒深絞り加工の条件は、直径:40mm、コーナーR:2.0mm、加工温度:250℃とした。そして、加工後の成形体を目視確認して、割れが無い場合を○、コーナー部分に亀裂などがある場合を△、加工時に破断した場合を×と評価した。
矯正設備(ここではロールレベラ)の構成部品(ここではロール)の寿命を調べて生産性を評価した。生産性は、寿命となったロールを交換するまでに矯正を行った長さ(以下、加工長と呼ぶ)を調べ、加工長が50,000m以下である場合を×、加工長が100,000m以上である場合を○と評価した。
Figure 0005939382
表1に示すように、温間圧延が施されて温間で巻き取られた圧延コイル材に、圧延温度よりも高い温度で熱処理を施すことで、室温程度の低温であっても破断などすることなく、矯正加工を良好に行えることが分かる。また、矯正されたコイル材は、平坦性に優れることが分かる。特に、上記熱処理時の温度を350℃未満とすると、平坦性により優れたコイル材が得られ、より良好に低温矯正を行えることが分かる。この理由は、350℃未満とすると、表1に示すように平均結晶粒径が8μm以下といった微細な再結晶組織になっており、微細組織によって伸びといった機械的特性に優れていたため、と考えられる。なお、圧延コイル材に熱処理を施さなかった試料No.100は、矯正加工前において加工歪みが残存しており、結晶粒径を測定しなかった。更に、この試料No.100は、矯正加工時に破断したため、平坦度及び塑性加工性の評価を行っていない。
また、低温矯正を良好に行えた試料No.1,2では、プレス加工といった塑性加工性にも優れることが分かる。この理由は、矯正加工を室温程度の低温とすることで、上述した熱処理後の微細組織が維持されて、矯正加工後も伸びといった機械的特性に優れていたため、と考えられる。
更に、低温矯正を良好に行えた試料No.1,2では、温間矯正(ここでは200℃)を行う場合に比較して、矯正部品の交換頻度が少なく、生産性にも優れることが分かる。
以上説明したように、温間圧延が施されて温間で巻き取られた圧延コイル材に、特定の熱処理を施すことで、室温といった低温であっても矯正加工を良好に行え、矯正設備の熱劣化を防止できることから、平坦性に優れる金属コイル材を生産性よく製造できる、といえる。特に、室温から100℃未満といった低温での塑性加工性に劣るマグネシウム合金、とりわけAZ91合金といったMg-高Al合金等であっても、圧延後に特定の熱処理を行うことで、低温矯正を良好に行える、といえる。また、低温矯正後に得られた金属コイル材は、平坦性に優れており、塑性加工が施される加工成形体の素材に良好に利用できると共に、加工成形体の割れなどの発生を低減できることから、加工成形体の生産性の向上にも寄与することができる、といえる。即ち、この金属コイル材は、良好な平坦性、良好な塑性加工性、及び良好な生産性の三つを兼ね備えることができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、金属の材質、コイル材の仕様(厚さなど)、製造条件(圧延条件(圧延温度、圧下率など)、熱処理条件など)などを適宜変更することができる。
本発明金属コイル材は、以下の塑性加工に供される金属コイル材の素材に好適に利用できる。この金属コイル材は、矯正加工が施されたものであり、プレス加工、曲げ、鍛造、据え込みなどの種々の塑性加工が施される加工成形体の素材に好適に利用できる。特に、金属がマグネシウム合金である場合、この金属コイル材は、軽量や薄型、高強度、制振性などの特性が望まれる部材、例えば、各種の電子・電気機器類の筐体やカバーなどの外装部材、自動車や航空機といった輸送機器の構成部材、骨格部材、カバンなどの素材に好適に利用できる。本発明金属コイル材の製造方法は、上記本発明金属コイル材の製造に好適に利用できる。

Claims (2)

  1. マグネシウム合金板がコイル状に巻き取られてなるマグネシウム合金コイル材の製造方法であって、
    温間圧延が施された圧延板を温間でコイル状に巻き取って圧延コイル材を準備する工程と、
    コイル状に巻き取られた状態の前記圧延コイル材に、前記温間圧延時の圧延温度よりも高い温度で熱処理を施す工程とを具え
    前記マグネシウム合金はAZ91合金であり、
    前記熱処理は、加熱温度を280℃以上350℃未満、保持時間を1時間以上とするマグネシウム合金コイル材の製造方法。
  2. 前記熱処理が施されたコイル材を巻き戻して、室温以上100℃未満で矯正加工を施す工程を具える請求項1記載のマグネシウム合金コイル材の製造方法。
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