以下、本発明の一実施形態である運動支援システムの運動指導装置について説明する。運動支援システムは、運動記録装置と、サーバと、運動指導装置とを備える。運動記録装置は、運動動作を示す映像をディスプレイに表示させ、スピーカに楽曲を出力させる装置である。運動記録装置は、撮像部により、運動記録装置を利用する参加者の姿勢を取得する。運動指導装置は、運動動作を示す映像を大型のディスプレイに表示させ、スピーカに楽曲を出力させる装置である。運動指導装置は、そのディスプレイとは異なる携帯可能な表示端末を備え、その表示端末の表示部分に、ディスプレイに映像が表示された運動動作を行う参加者の姿勢を評価した結果を表示する。
図1は、本実施形態の運動支援システム100の構成図である。図1に示すように、運動支援システム100は、複数の運動記録装置10と、管理サーバ50と、複数の運動指導装置70とから構成される。運動記録装置10は、例えば、フィットネスクラブで行われる運動レッスンに参加する参加者300が各個人で練習利用する場所や、参加者300の自宅に配置される。運動指導装置70は、例えば、フィットネスクラブにおいて、インストラクター200が、複数の参加者300を指導する運動レッスンが行われる場所に配置される。複数の運動記録装置10と、管理サーバ50と、複数の運動指導装置70とは、ネットワークを介して接続される。なお、管理サーバ50には、後述する運動記録装置10および運動指導装置70により実行される運動リストが記憶される。
[運動記録装置10の構成]
運動記録装置10は、CPUと、RAMと、ROMと、ネットワーク接続部と、情報受信部と、情報入力部15とを備える。CPUは、RAM、ROMなどの記憶手段と共に、運動記録装置10の全体動作を制御処理するコンピュータを構成する。情報受信部は、情報入力部15と通信するために備えられる。情報入力部15により行われる指示が、情報受信部を介して、CPUへ伝達される。運動記録装置10は、ネットワーク接続部を介して、管理サーバ50と通信する。本実施形態では、この通信の間に、参加者300などが情報入力部15を操作することにより、管理サーバ50に保存された運動リストが、ネットワーク接続部を介して運動記録装置10により取得される。
運動記録装置10は、スピーカ12と、大型のディスプレイ13と、情報入力部15とを備える。運動記録装置10は、ディスプレイ13に運動画像表示指令を送信する。この表示指令に従って、ディスプレイ13は、運動動作を表す運動画像31を表示する。ディスプレイ13は、参加者300が、運動を行いながら見ることができるように大きな画面を備える。運動記録装置10は、運動画像表示指令の送信と同期して、スピーカ12に楽曲出力指令を送信する。この出力指令に従って、スピーカ12は楽曲を出力する。スピーカ12から出力される楽曲は、参加者300が聞くことが出来るBGMとして出力される楽曲である。運動画像31と楽曲とが同期して出力される運動記録装置10の構成は、特開2011−48546号公報などに記載され、公知であるので、その詳細な説明を省略する。
情報入力部15は、情報を入力する機能、および入力された情報を表示する機能を備える公知の構成を有する。情報入力部15は、例えば、タッチパネル式のタブレット型表示端末である。情報入力部15は、赤外線などにより無線で通信可能である。情報入力部15は、参加者300が運動を行う運動リストの指定及び開始を運動記録装置10のCPUを含む制御部に指示するために、参加者300により操作可能に構成される。また、情報入力部15は、運動レッスンにおいて実行する運動が定められた運動リストに従って、参加者300が行った、運動を自己評価した結果を、運動リストに付与するために操作可能に構成される。運動記録装置10には、撮像部17が接続される。撮像部17は、運動リストに従ってディスプレイ13に表示される運動画像31を見て運動する参加者300の姿勢を撮像する。
運動記録装置10では、CPUにより主制御プログラムが実行されると、運動リストに従って運動画像および楽曲が再生される。運動記録装置10により主制御プログラムが実行されることにより、運動リストに従って、ディスプレイ13に運動画像が順次切り換えて表示され、各参加者は運動画像を見て運動レッスンを実行することができる。図3Aは、運動リストのデータ構成の一例を示す図である。運動リストは、参加者300が実行する運動レッスンを構成する複数種類の運動と、それらの運動の実行順序とを定めるリストである。運動リストの各運動は、複数種類の運動動作を所定の順序で組み合わせた構成である。1つの運動動作は、運動を構成する最小単位の動きを示すものである。すなわち、運動リストは、複数種類の運動動作と、それらの運動動作の実行順序とを定めるリストでもある。運動記録装置10のRAMには、運動リストの各運動動作に対応付けて、各運動動作を行うときの姿勢を示す運動画像が記憶されている。
運動リストは、運動リストを識別する運動リストIDと、運動テンポと、楽曲と、運動の種類を示すエクササイズ名と、運動動作を識別するモーション番号と、運動画像と、画像開始時間とを含む。所定の運動リストに従う運動画像および楽曲の再生が、その運動リストに対応付けられた運動テンポで実行されるように、参加者300は、運動記録装置10の情報入力部15を操作することにより、実行指示を運動記録装置10の制御部に行う。
図3Bは、図3Aに示す運動リストに対応付けられた運動画像を示す図である。運動画像には、運動リストの運動の種類を表すエクササイズ名と、モーション番号とがそれぞれ対応付けられている。運動リストの各運動画像は、運動動作の正しい姿勢を示す画像である。運動動作には、実行順序に従ってモーション番号が定められている。モーション番号は、運動リストの運動を構成する複数の運動動作が行われる順番を表す。モーション番号と、運動画像と、画像開始時間とはそれぞれ対応付けられている。画像開始時間は、運動画像を切り換えるタイミングを示す時間である。運動記録装置10により運動リストに従って運動画像の再生が実行されるとき、運動リストのエクササイズ名ごとに、モーション番号に従って複数の運動画像が順次ディスプレイ13に表示される。運動画像は、画像開始時間に示される画像切換タイミングに従って、切り換えられる。これにより、参加者は、運動画像を見ながら、運動リストに従って運動の運動動作を順次進行させることができる。
運動テンポは、運動リストの運動の各運動動作を実行するときのテンポを表し、運動リストまたは各運動動作に対応して設定される。運動リストの各運動動作が所定の運動テンポで実行されるとき、画像開始時間に定められた時間で、モーション番号が対応付けられた運動画像の表示が順次切り換えられる。
主制御プログラムが実行されると、運動リストに従って運動レッスンを行った参加者300の姿勢が、撮像部17により撮像される。撮像された参加者300の姿勢は、運動リストの運動動作と対応付けられた運動画像に定められた正しい姿勢と比較され、正しい運動がされたか否かが判断される。正しい運動がされたか否かが判断された運動評価が、運動リストの各運動動作に対応付けて記憶される。これにより、運動記録装置10は、参加者300の各運動動作を自動的に評価し、その評価結果である運動評価を運動リストの各運動動作に付加して記憶する。
さらに、運動記録装置10では、運動リストの実行が終了した後、運動評価が付与された運動リストが情報入力部15に表示される。運動記録装置10では、参加者300は、情報入力部15を用いて、運動リストに従って参加者300が行った各運動動作について自ら評価した結果である自己評価を入力することができる。具体的には、参加者300は、情報入力部15に表示される運動リストの各運動動作を行うときの姿勢を表す運動画像にタッチすることにより、自己評価を入力する。入力された自己評価は、運動リストの各運動動作に対応付けて、RAMに記憶される。自己評価は、例えば、運動リストの複数の運動動作のうち、参加者300が正しい姿勢で運動ができなかったと自己評価した運動動作について入力され、運動動作に対応付けて運動リストに付加されてRAMに記憶される。
図3Cに、運動評価と、自己評価とが付加された運動リストの一例を示す。運動評価は、例えば、運動記録装置10により運動リストに従って運動レッスンが実行されるとき、運動リストの運動動作と対応する運動画像に定められた正しい姿勢と、撮像部17により撮像された参加者300の姿勢とが一致していると判断されるとき、この判断された運動画像と対応する運動動作と対応付けて、「○」が運動評価として運動リストに付加される。運動画像に定められた正しい姿勢と、参加者300の姿勢とが一致していると判断されないとき、この判断された運動画像と対応する運動動作と対応付けて、「△」が運動評価として運動リストに付加される。
また、運動リストに運動評価が付加されると、運動リストと、運動リストに付加された運動評価とが情報入力部15に表示される。参加者300は、運動リストの運動を実行した後に、情報入力部15に表示される運動リストと、運動評価とを見て、運動リストの複数の運動動作のうち、正しい姿勢で運動を行うことができなかったと自ら判断した運動動作について、参加者300は、情報入力部15を操作して自己評価を付加することができる。具体的には、参加者300は、正しい姿勢で運動を行うことができなかったと判断した運動動作のモーション番号には、自己評価として、「レ」を付加する。運動評価と、自己評価とが付加された運動リストには、図3Cに示すように、運動評価と自己評価とを基に定められる総合評価が付加される。総合評価は、白塗り記号「○」または「△」の運動評価が付加された運動動作に対し、自己評価「レ」が付加されたとき、運動評価の記号を黒塗り記号にした「●」または「▲」が総合評価として付加される。評価が付加された運動リストは、参加者300のユーザIDと、運動リストIDとを対応付けて、管理サーバ50へ送信される。
運動記録装置10により自動的に実行される運動評価と、参加者300により入力される自己評価とが付加された運動リストは、参加者300を識別するためのユーザIDと、運動リストを識別するための運動リストIDとを対応付けて、運動記録装置10から管理サーバ50へ送信される。管理サーバ50では、運動記録装置10から送信された評価が付与された運動リストが、ユーザIDと、運動リストIDとを対応付けて記憶される。
[運動指導装置70の構成]
図1は、運動指導装置70の全体構成を示す。運動指導装置70は、携帯可能な情報入力部75を備える。運動指導装置70のCPUを含む制御部は、赤外線などにより無線で情報入力部75と通信可能である。運動指導装置70は、大型のディスプレイ73に運動画像表示指令を送信する。この表示指令に従って、ディスプレイ73は、運動の動作を表す運動画像31を表示する。また、この表示指令に従って、情報入力部75は、ディスプレイ73に表示される運動画像31と同期して、運動リストに従って、表示されている運動画像31の運動動作について、参加者300の評価を表示する。また、この表示指令に従って、スピーカ72は楽曲を出力する。情報入力部75は、例えば、タッチパネル式のタブレット型端末である。本実施形態では、情報入力部75は、インストラクター200が、閲覧しながら参加者300に指導を行うための指導端末として利用される。
運動指導装置70が配置されるフィットネスクラブでは、インストラクター200が、情報入力部75を操作することにより運動リストを指定し、運動指導装置70のCPU701に主制御プログラムの処理開始を指示することにより、その指定した運動リストに従う運動画像および楽曲の再生が開始される。運動指導装置70は、情報入力部75の指示に従って、運動画像31をディスプレイ73に表示させ、楽曲をスピーカ72に出力させる。図1に示すように、運動レッスンに参加する複数の参加者300は、ディスプレイ73に表示される運動画像31を見て運動を行う。
また、インストラクター200は、情報入力部75を使用して、フィットネスクラブにおいて運動レッスンに参加する複数の参加者300について評価が付与された運動リストを、管理サーバ50へ要求する。この要求に応じて、管理サーバ50は、複数の参加者300の自宅等にそれぞれ配置された運動記録装置10により評価が付与された運動リストを、運動指導装置70へ送信する。
運動指導装置70は、フィットネスクラブのインストラクター200の指示に従って、運動レッスンに参加する複数の参加者300について運動記録装置10により評価が付与された運動リストを取得することが可能である。運動指導装置70は、複数の参加者300のそれぞれが個人で行った運動について、評価が付与された運動リストを管理サーバ50から受信する。運動指導装置70は、管理サーバ50から受信した運動リストに従って、各運動動作の姿勢を表す運動画像31をディスプレイ73に表示する。参加者300は、表示される運動画像31を見ながら運動を行う。
[運動指導装置70の電気的構成]
図2は、運動指導装置70の電気的構成を示すブロック図である。運動指導装置70は、ディスプレイ73と、スピーカ72と、CPU701と、RAM703と、ROM704と、情報送受信部706と、計時部707と、ネットワーク接続部708とを備える。CPU701は、運動指導装置70の全体動作を制御する。CPU701は、RAM703、ROM704などの記憶手段と共に、運動指導装置70の動作を制御処理するコンピュータを構成する。
RAM703は、運動リスト記憶領域7031と、運動画像記憶領域7032と、楽曲記憶領域7033とを含む。運動リスト記憶領域7031は、後述の運動リストを記憶する。運動画像記憶領域7032は、運動リストに従って運動レッスンが実行されるとき、ディスプレイ73に表示する運動動作の運動画像31を記憶する。楽曲記憶領域7033は、運動リストに従って運動レッスンが実行されるときに再生される楽曲を記憶する。
ROM704は、主制御プログラム領域を含む。主制御プログラム領域は、運動指導装置70の全体動作を制御するための主制御プログラムを記憶する。具体的には、主制御プログラムは、図4に示すフローチャートに従う処理を実行し、運動リストに従って、運動画像をディスプレイ73に表示し、楽曲を出力するプログラムである。
主制御プログラムが実行されると、運動リストに従って複数の運動画像31がディスプレイ73に順次切り替えて表示されることにより、参加者は運動レッスンを実行することができる。運動レッスンでは、運動リストの運動を構成する運動動作の運動画像31が、ディスプレイ73に表示される。主制御プログラムにより運動リストに従って運動レッスンが行われる前に、先ず、フィットネスクラブで行われる運動レッスンに参加する複数の参加者300の運動リストが管理サーバ50から取得される。そして、ディスプレイ73に運動画像31が表示されるとともに、ディスプレイ73に表示された運動画像が示す運動動作について、取得された運動リストに付加された評価結果が情報入力部75に表示される。
主制御プログラムは、運動リストに従って運動レッスンを実行するために、運動画像をディスプレイ73に表示し、楽曲を出力するプログラムである。さらに、運動指導装置70においては、運動レッスンに従って実行される運動リストの運動動作について、情報入力部75によりインストラクター200による指導評価が入力される。運動指導装置70は、入力された指導評価を運動リストに対応付けて、RAM703の運動リスト記憶領域7031に記憶する。
情報入力部75は、CPU751と、RAM753と、ROM754と、情報送受信部756と、表示入力検知部757とを備える。CPU751は、RAM753と、ROM754と、情報送受信部756とに接続され、RAM753、ROM754などの記憶手段と共に、情報入力部15の動作を制御処理するコンピュータを構成する。RAM753は、運動リスト記憶領域7531を備える。運動リスト記憶領域7531には、運動リストが記憶される。ROM754は、副制御プログラム記憶領域7541を備える。副制御プログラム記憶領域7541には、CPU751により実行される副制御プログラムを記憶する。表示入力検知部757は、RAM73に記憶される運動リストを表示し、インストラクター200により入力される操作を検知する機能を有し、例えば、LCDディスプレイとタッチパネルとを含む。
<運動指導装置70の動作の説明>
次に、上記に説明した構成からなる本実施形態の運動指導装置70の動作および作用について図4を参照して説明する。また、運動指導装置70とともに動作する情報入力部75の動作および作用について図5を参照して説明する。図4は、運動指導装置70における運動動作の処理手順を示すフローチャートである。運動指導装置70は、内部電源またはコンセントを介して商用電源などの外部電源と接続されたことにより起動する。そして、運動指導装置70は、CPU701が主制御プログラムを実行することにより動作する。
運動指導装置70は、図4に従って、ステップS700〜ステップS712の処理の主制御処理を実行する。運動指導装置70は、電源との接続により起動すると、運動指導装置70では,電源スイッチがインストラクター200によりONされたか否かが判断される。電源スイッチがONされたと判断されると、図4に示す主制御処理が実行される。電源スイッチがONされたと判断されるまで、電源スイッチがONされたか否かの判断が繰り返される。電源スイッチは、ハードウエアスイッチであってもソフトウエアにより動作されるスイッチであってもよい。
ステップS700では、情報入力部75から、実行する運動リストを管理サーバ50へ要求する指示がされたか否かが判断される。ステップS700において、インストラクター200により操作される情報入力部75から、複数の参加者300のユーザIDと、要求する運動リストの運動リストIDとを示す情報が入力されたとき、運動リストを要求する指示がされたと判断される。運動リストを要求する指示がされたと判断されないと(ステップS700:NO)、ステップS700の処理が繰り返し実行される。運動リストを要求する指示がされたと判断されると(ステップS700:YES)、ステップS702の処理が実行される。
ステップS702では、ステップS700において、情報入力部75から入力された複数のユーザIDと、運動リストIDとが、管理サーバ50へ送信される。ステップS702では、複数のユーザIDと運動リストIDとが、管理サーバ50へ送信されることにより、ユーザIDに示される複数の参加者300について、運動リストIDが示す運動リストを要求する指示が行われる。
ステップS704では、ステップS702において要求された運動リストIDの運動リストについて、複数のユーザIDがそれぞれ対応付けられた複数の運動リストが、管理サーバ50から受信され、RAM703の運動リスト記憶領域7031に記憶される。
ステップS705では、計時部707の計時が開始される。
ステップS706では、ステップS704により受信された運動リストのモーション番号に従って、表示される運動画像のモーション番号と、画像開始時間とが特定される。例えば、最初にステップS706の処理が行われるときは、図3Aに示すモーション番号「1−1」と、画像開始時間「0′00″」とが特定される。具体的には、RAM703の運動リスト記憶領域7031に記憶された運動リストの最初のモーション番号「1−1」と、画像開始時間「0′00″」とが読み出される。
ステップS707では、ステップS705において計時が開始された計時部707の計時時間が、ステップS706において特定されたモーション番号の運動画像の画像開始時間になったか否かが判断される。計時時間が、特定された運動画像の画像開始時間になったと判断されると(ステップS707:YES)、ステップS708の処理が実行される。計時時間が、特定された運動画像の画像開始時間になったと判断されないとき(ステップS707:NO)、ステップS707の処理が繰り返される。
ステップS708では、受信された運動リストに従って、ステップS706において特定されたモーション番号の運動画像がディスプレイ73に表示されるように指示が行われる。ディスプレイ73に表示される運動画像が、特定されたモーション番号の運動画像に切り替えられる。
ステップS709では、運動レッスンに参加する複数の参加者300の運動リストについて、ステップS706において特定されたモーション番号の運動画像と、モーション番号の運動動作についての複数の参加者300の評価とが、情報入力部75に一覧表示されるように指示がされる。
ステップS710では、ステップS704において受信された運動リストのモーション番号の運動画像がすべて再生されることで、運動リストが完了されたか否かが判断される。運動リストが完了されたと判断されると(ステップS710:YES)、ステップS711の処理が行われる。運動リストが完了されたと判断されないと(ステップS710:NO)、ステップS706の処理が実行される。例えば、直前のステップS708において、モーション番号「1−1」の運動画像がディスプレイ73に表示され、ステップS710において、運動リストが完了されたと判断されないとき(ステップS710:NO)、ステップS706の処理において、モーション番号「1−2」と、画像開始時間「0′20″」とが特定される。
ステップS711では、ステップS710において運動リストが完了したと判断されたときに、複数の参加者300についての運動リストの最初のモーション番号の評価が、情報入力部75に表示されるように指示がされる。
ステップS712では、運動レッスンの終了指示が、情報入力部75により行われたか否かが判断される。運動レッスンの終了指示がされたと判断されると(ステップS712:YES)、運動指導装置70による主制御処理が終了される。運動レッスンの終了指示がされたと判断されないと(ステップS712:NO)、ステップS700の処理が繰り返し実行される。
[情報入力部75の動作]
続いて、図5を用いて、運動指導装置70が動作するときの情報入力部75の動作および作用を説明する。図5は、情報入力部75により実行される副制御処理を示すフローチャートである。情報入力部75では、図5に示すステップS750〜ステップS774の処理が行われる。なお、情報入力部75は、運動指導装置70の電源がONであるとき、且つ、情報入力部75の電源がONであるとき作動する。
情報入力部75が電源に接続されている間に、電源スイッチがインストラクター200によりONされたか否かが判断される。電源スイッチがONされたと判断され、且つ、運動指導装置70と通信可能であるとき、図5に示す副制御処理が実行される。電源スイッチは、ハードウエアスイッチであってもソフトウエアにより動作されるスイッチであってもよい。
ステップS750では、インストラクター200が情報入力部75に指示を入力することにより、運動リストを要求する指示が行われる。具体的には、インストラクター200により、運動レッスンを行うための運動リストを示す運動リストIDと、運動レッスンを行う複数の参加者300のユーザIDとが、運動リストの要求指示として情報入力部75に入力される。ステップS750では、情報入力部75に入力された運動リストIDと、複数のユーザIDとを、運動指導装置70を介して管理サーバ50へ送信することにより、運動指導装置70を利用して実行される運動レッスンの運動リストと、その運動レッスンに参加する複数の参加者300が、過去に、運動リストの各運動動作を行ったときの評価とを取得するための要求が行われる。
ステップS750において、複数のユーザIDにより、複数の参加者300の運動リストの評価が要求されると、管理サーバ50に記憶されている複数のユーザIDに対応する複数の運動リストが、運動指導装置70のRAM703の運動リスト記憶領域7031に記憶されるとともに、運動指導装置70を介して、情報入力部75に送信される。情報入力部75は、運動指導装置70から複数のユーザIDの運動リストを取得し、RAM753の運動リスト記憶領域7531に記憶する。
ステップS752では、主制御処理のステップS709の処理において行われる指示、すなわち、特定されたモーション番号の運動画像と、モーション番号の運動動作についての複数の参加者300の評価とを一覧表示する指示が、受信される。例えば、運動指導装置70から、モーション番号「1−1」の運動画像と、モーション番号「1−1」の運動動作について、運動レッスンに参加する複数の参加者300の評価とを一覧表示する指示が受信される。情報入力部75においてステップS752の処理が行われるとき、運動指導装置70では、ステップS706の処理により特定されたモーション番号の運動画像が、ディスプレイ73に表示されている。情報入力部75では、ステップS752において、ディスプレイ73に表示される運動画像と合わせて、運動指導装置70からの指示に従って特定されたモーション番号の運動動作について、複数の参加者300の評価を一覧表示する処理が行われる。
情報入力部75の表示入力検知部757は、表示領域のうち、上端部から所定範囲の領域が、運動動作表示領域と定められている。情報入力部75の表示入力検知部757において、運動指導装置70のディスプレイ73に表示される運動リストに従う複数の運動動作を示す複数の運動画像が、運動動作表示領域において、横方向に一列に表示される。表示入力検知部757は、表示領域のうち、左端部から所定範囲の領域が、参加者表示領域と定められている。情報入力部75の表示入力検知部757において、運動レッスンに参加する複数の参加者300を特定するユーザIDが、参加表示領域において、縦方向に一列に表示される。表示入力検知部757は、表示領域のうち、運動動作表示領域と、参加者表示領域とに隣接する領域に、運動動作表示領域に表示された運動画像が示す運動動作について、参加者表示領域に表示された複数の参加者300の運動リストの評価結果が表示される。このようにして、情報入力部75の表示入力検知部757には、複数の参加者300のユーザIDと、運動画像が表示された運動動作について、ユーザIDが示す参加者300の運動リストの評価結果とが一覧に表示される。
ステップS754では、ステップS752において複数の参加者300の評価を一覧表示する指示がされたモーション番号の運動動作について、複数の参加者300の評価のうち、自己評価が付加されている参加者300の運動リストがあるか否かが判断される。すなわち、運動指導装置70のディスプレイ73に表示される運動画像と対応するモーション番号について、自己評価が付加された参加者300の運動リストがあるか否かが判断される。自己評価が付加されている参加者300の運動リストがあると判断されたとき(ステップS754:YES)、ステップS756の処理が実行される。自己評価が付加された参加者300の運動リストがあると判断されないとき(ステップS754:NO)、ステップS758の処理が実行される。
ステップ756では、運動指導装置70のディスプレイ73に表示される運動画像に対応するモーション番号の運動動作について、自己評価が入力されている参加者300の運動リストを優先する設定がされる。優先する設定とは、複数の参加者300の運動リストが情報入力部75の表示入力検知部757の表示画面に表示されるときに、自己評価が入力されている参加者300の運動リストの評価の表示位置が、自己評価が入力されていない参加者300の運動リストの評価の表示位置よりも、表示画面において、運動動作が表示された領域に近い位置に表示されるように表示態様を変更する設定である。
ステップS758では、複数の参加者300の運動リストが、情報入力部75の表示入力検知部757に一覧で表示される。ステップS756において、運動画像が表示されるモーション番号の運動動作について、自己評価が入力されている参加者300の運動リストを優先する設定がされているとき、例えば図7Bに示すように、自己評価が入力されている参加者300の運動リストの表示位置を上位にして、複数の参加者300の運動リストが一覧で表示される。この結果、インストラクター200は、一覧表示された内容のうちで、自己評価に容易に注目することができる。
ここで、ステップS752〜ステップS758の処理の一例を、図6および図7A〜図7Cを用いて説明する。図6は、図3Aの運動リストに従って、運動レッスンに参加する全参加者であるユーザA〜ユーザEの5名の参加者300の評価の一覧を示す運動リストであって、RAM753の運動リスト記憶領域7531に記憶された運動リストを示す。図7A、図7B、および図7Cは、ステップS758において、運動リスト記憶領域7531に記憶された運動リストと、運動指導装置70から受信する運動動作を示すモーション番号とに従って、表示入力検知部757に、複数の参加者300のユーザIDと、ディスプレイ73に運動画像が表示された運動動作について、ユーザIDが示す参加者300の運動リストの評価結果とが一覧表示される表示例を示す図である。評価が付加された運動リストには、ユーザAまたはユーザBのように、総合評価のみが記憶されていてもよい。ユーザCまたはユーザDのように、運動評価、自己評価、総合評価のすべてが記憶されていてもよい。また、ユーザEのように、自己評価と、総合評価とが記憶されていてもよい。
図6に示すように評価が付与された運動リストに従って、運動レッスンが行われる場合を説明する。例えば、運動指導装置70のステップS706において実行する運動動作のモーション番号が「1−1」と特定され、ステップS709において、複数の参加者300についてモーション番号「1−1」の評価を一覧表示する指示がされたとき、情報入力部75では、ステップS752の処理において、モーション番号「1−1」が受信される。このとき、図6に示す運動リストには、モーション番号「1−1」の運動動作について、自己評価が付加されている参加者300はいないので、ステップS754では、自己評価が付加されている参加者300の自己評価が有る運動リストがあると判断されず(ステップS754:NO)、ステップS758では、図7Aに示すように、ユーザのアルファベット昇順に、ユーザA、ユーザB、…、ユーザEの表示順序で運動リストの評価が、情報入力部75の表示入力検知部757に表示される。運動リストの評価は、例えば、各参加者300の自己評価と、総合評価とが、情報入力部75の表示入力検知部757に表示される。
例えば、運動指導装置70のステップS706において実行する運動動作のモーション番号が「2−2」と特定され、ステップS709において、複数の参加者300についてモーション番号「2−2」の評価を一覧表示する指示がされたとき、情報入力部75では、ステップS752の処理において、モーション番号「2−2」が受信される。このとき、図6に示す運動リストには、モーション番号「2−2」の運動動作について、自己評価が付加されている参加者300にユーザCが存在する。よって、ステップS754では、自己評価が付加されている参加者300の運動リストがあると判断され(ステップS754:YES)、ステップS756の処理が行われる。ステップS756では、ユーザA〜ユーザEの運動リストの評価のうち、ユーザCの評価が上位に優先表示される並べ替えが行われる。ステップS758では、ステップS756において並べ替えられた処理に従って、運動リストの評価が、ユーザCが最上位に表示される順序で、情報入力部75の表示入力検知部757に表示される。情報入力部75の表示入力検知部757に表示される運動リストの評価は、例えば、自己評価が付加された参加者300であるユーザCについて、運動評価と、自己評価と、総合評価とが表示され、自己評価が付加されていない参加者300については、少なくとも総合評価が表示される表示内容であってもよい。
例えば、運動指導装置70のステップS706において実行する運動動作のモーション番号が「3−2」と特定され、ステップS709において、複数の参加者300についてモーション番号「3−2」の評価を一覧表示する指示がされたとき、情報入力部75では、ステップS752の処理において、モーション番号「3−2」が受信される。このとき、図6に示す運動リストには、モーション番号「3−2」の運動動作について、自己評価が付加されている参加者300にユーザAおよびユーザBが存在する。よって、ステップS754では、自己評価が付加されている参加者300の運動リストがあると判断され(ステップS754:YES)、ステップS756の処理が行われる。ステップS756では、ユーザA〜ユーザEの運動リストの評価のうち、ユーザA、ユーザBの評価が上位に優先表示される並べ替えが行われる。ステップS758では、ステップS756において並べ替えられた処理に従って、運動リストの評価が、ユーザA、ユーザBが上位に表示される順序で、情報入力部75の表示入力検知部757に表示される。
このように、情報入力部75の表示入力検知部757に表示される参加者300の評価結果は、運動指導装置70により実行される運動リストに従う運動レッスンの進行に伴って、ディスプレイ73に表示される運動画像が切り換えられると、ディスプレイ73に運動画像が表示される運動動作の評価結果が、ユーザIDが表示される参加者表示領域に最も近い位置に移動される。
また、情報入力部75の表示入力検知部757に表示される運動リストの評価は、運動指導装置70において運動画像が表示されるモーション番号の運動動作について、参加者300ごとに少なくとも自己評価が付加されているか否かが識別可能に表示されていればよい。本実施形態では、運動リストにおいて、自己評価が付加されている運動動作については、評価記号「○」、または「△」を、黒塗り記号として総合評価を表示することにより、自己評価が付加されているか否かを識別可能とする。情報入力部75の表示入力検知部757には、参加者300ごとに総合評価が表示されることにより、インストラクター200は、情報入力部75の表示入力検知部757に表示される総合評価の黒塗り記号または白塗り記号を見て、自己評価が付加されているか否かを判断することが可能である。
ステップS760では、インストラクター200により情報入力部75に割り込み操作がされたか否かが判断される。割り込み操作とは、ステップS760の処理が実行されるときに、運動が実行されている運動リストについて、情報入力部75の表示入力検知部757に表示されている運動画像とは異なる運動画像に表示変更を指示する操作である。割り込み操作がされたと判断されると(ステップS760:YES)、ステップS762の処理が行われる。割り込み操作がされたと判断されないと(ステップS760:NO)、ステップS766の処理が行われる。
ステップS762では、ステップS760における割り込み操作により表示変更指示がされたときに、情報入力部75の表示入力検知部757に表示される運動リストの評価と対応する運動動作を変更させる。具体的には、直前のステップS752の処理において受信されたモーション番号の運動動作より前に実行された運動動作であって、受信したモーション番号の運動動作から所定範囲だけ前に実行された運動動作の評価が表示される。所定範囲とは、例えば、ステップS752において受信されたモーション番号の運動動作より前に実行された運動動作であって、受信されたモーション番号の運動動作の運動と同じ種類の運動の運動動作により構成されている範囲の運動動作、または、受信されたモーション番号の運動動作の一つ前に実行された運動の種類の運動動作について、複数の参加者300の評価が表示される。ステップS762が行われると、続いてステップS764の処理が行われる。
図8は、ステップS762の処理が行われたとき、情報入力部75の表示入力検知部757に一覧表示される運動動作と、運動動作に対応する複数の参加者300の評価との表示例を示す図である。例えば、ステップS752において、モーション番号「3−2」の運動動作について、複数の参加者300の評価を、情報入力部75の表示入力検知部757に一覧表示する指示が受信されたときに、ステップS760において、割り込み操作がされたと判断されると、ステップS762では、図8に示すように、モーション番号「3−2」と運動の種類が同じエクササイズ名「壮美のポーズ」の運動動作であるモーション番号「3−1」について、参加者300の評価が、情報入力部75の表示入力検知部757に表示される。また、例えば、ステップS752において、モーション番号「3−1」の運動動作について、複数の参加者300の評価を、情報入力部75の表示入力検知部757に一覧表示する指示が受信されたときに、ステップS760において、割り込み操作がされたと判断されたときは、ステップS762では、モーション番号「3−1」の運動動作の1つ前に行われていた運動動作の種類のエクササイズ名「小鳩のポーズ」の運動動作であるモーション番号「2−1」、「2−2」、または「2−3」について、参加者300の評価が、情報入力部75の表示入力検知部757に表示されてもよい。
ステップS764、およびステップS766では、情報入力部75の表示入力検知部757に表示された運動リストに対して、指導評価が入力されたか否かが判断される。指導評価は、情報入力部75を使用するインストラクター200により入力される。指導評価が入力されたと判断されたとき(ステップS764、S766:YES)、ステップS768の処理が行われる。指導評価が入力されたと判断されないとき(ステップS764、S766:YES)、ステップS770の処理が行われる。
ステップS768では、ステップS764またはステップS7516の処理において、指導評価が入力されたと判断されたとき、情報入力部75の表示入力検知部757に、指導評価が付加された運動リストが表示される。また、指導評価が付加された運動リストが、RAM753の運動リスト記憶領域7531に記憶される。例えば、参加者300が個人で運動レッスンを行ったときに運動記録装置10により評価された運動評価を変更する指示が、インストラクター200により情報入力部75に入力されたとき、指導評価が入力されたと判断される。インストラクター200による入力に従って、運動評価を変更することにより、指導評価が付加された運動リストとして、RAM753の運動リスト記憶領域7531に記憶させる。図9は、情報入力部75の表示入力検知部757に図8に示す運動動作と、運動動作に対応する複数の参加者300の評価結果とが表示されているときに、ステップS768の処理が実行された場合において、表示入力検知部757の表示例を示す図である。情報入力部75の表示入力検知部757に、図8に示す運動リストの評価が表示されているときに、インストラクター200により、モーション番号「3−1」の運動動作について、ユーザDの運動評価「○」を変更する指示が入力されると、指導評価が入力されたこととして、図9に示すように、運動リストのモーション番号「3−1」の運動動作について、ユーザDの運動評価が「△」へ変更される。運動評価が変更されることにより、指導評価が入力された運動リストは、RAM753の運動リスト記憶領域7531に記憶される。
ステップS770では、ステップS710と同様に、運動リストが完了したか否かが判断される。運動リストが完了したと判断されると(ステップS770:YES)、ステップS772の処理が実行される。運動リストが完了したと判断されないと(ステップS770:NO)、ステップS752の処理が実行される。
ステップS772では、ステップS770において、完了したと判断された運動リストが、RAM753の運動リスト記憶領域7531から読み出され、管理サーバ50へ送信される。このとき、ステップS768において、運動リストに指導評価が入力され、RAM753の運動リスト記憶領域7531に記憶されたときは、指導評価が入力された運動リストが、運動リスト記憶領域7531から読み出され、管理サーバ50へ送信される。
ステップS774では、運動レッスンの終了指示が入力されたか否かが判断される。運動レッスンの終了指示が入力されたと判断されると(ステップS774:YES)、情報入力部75の副制御処理が終了される。運動レッスンの終了指示が入力されたと判断されないとき(ステップS774:NO)、ステップS750の処理が繰り返し実行される。
[本実施形態の表示変形例]
本実施形態において、運動指導装置70によりステップS709を含む主制御プログラムが実行され、情報入力部75によりステップS752を含む副制御プログラムが実行される。ステップS709において一覧表示の指示が運動指導装置70から送信され、ステップS752において一覧表示の指示が情報入力部75により受信されることにより、ディスプレイ73に運動画像が表示されることと、表示された運動画像について情報入力部75の表示入力検知部757に運動リストの評価が表示されることとの同期制御が行われていたが、同期方法はこれに限らない。例えば、情報入力部75において、主制御プログラムと、副制御プログラムとが共に実行され、情報入力部75がディスプレイ73に表示される運動画像を切り替える指示を運動指導装置70に送信することにより、ディスプレイ73に運動画像が表示されることと、表示された運動画像について情報入力部75に運動リストの評価が表示されることとの同期制御が行われてもよい。
また、本実施形態では、情報入力部75の表示入力検知部757には、運動指導装置70のディスプレイ73に表示切替される運動画像に対応する運動動作の評価結果が、運動レッスンに参加する参加者300のユーザIDが表示される参加者表示領域に最も近い位置に表示される。本実施形態では、参加者表示領域に最も近い位置に表示されることで、運動指導装置70のディスプレイ73に運動画像が表示切替されることにより、その運動画像の運動動作が実行されていることを、インストラクター200に識別可能に示している。しかしながら、インストラクター200に実行されている運動動作を示す方法は、これに限らない。例えば、情報入力部75の表示入力検知部757において、表示される複数の運動動作のうち、実行されている運動動作を示す画像と、運動動作についての参加者300の評価結果とに、囲み枠等を表示させることにより、識別可能に示してもよい。
また、本実施形態では、情報入力部75の表示入力検知部757には、複数の参加者300のユーザIDと、運動画像が表示された運動動作について、ユーザIDが示す参加者300の運動リストの評価結果とが一覧に表示される。しかしながら、表示入力検知部757に一覧に表示される情報は、少なくとも、運動指導装置70のディスプレイ73に表示される運動動作について、複数の参加者300のユーザIDなどの参加者300を識別する情報と、複数の参加者300の運動動作の評価結果とが含まれていればよい。
また、本実施形態では、運動指導装置70が、主制御プログラムの処理に従って、計時部707による計時を開始する。計時された計時時間が、運動動作の運動画像に対応付けられた画像開始時間になったとき、運動指導装置70が、情報入力部75に運動リストに従って運動動作の評価を表示させる指示を行うことにより、ディスプレイ73に運動画像が表示されることと、表示された運動画像について情報入力部75に運動リストの評価が表示されることとの同期制御が行われていた。しかしながら、情報入力部75に計時手段を備えてもよい。この場合、情報入力部75により計時された計時時間が、運動動作の運動画表示像に対応付けられた画像開始時間になったとき、運動動作の評価を表示する情報入力部75が、ディスプレイ73に運動動作に対応する運動画像の表示を指示することにより、同期制御を行うことが可能である。さらに、運動指導装置70がディスプレイ73に表示するために記憶する運動画像と、情報入力部75が表示するために記憶する運動リストの評価とに、画像開始時間を対応付けて記憶させてもよい。これにより、運動指導装置70の計時部707と、情報入力部75の計時手段とが、ともに画像開始時間を計時したときに、ディスプレイ73に表示される運動画像と、情報入力部75の表示入力検知部757に表示される運動リストの評価とを、表示することにより、同期制御が行われてもよい。
また、同期制御は、ディスプレイ73に運動画像が表示されることと、表示された運動画像について情報入力部75に運動リストの評価が表示されることとが、必ずしも同時に行われる場合に限らない。ディスプレイ70に運動画像が表示される時期に対応して、情報入力部75に運動画像と対応する運動動作の評価が表示される時期が定められていてもよい。これにより、ディスプレイ70に運動画像が表示されることと、情報入力部75に運動画像と対応する運動動作の評価が表示されることとが、それらの実行時期は異なるが一定の時間関係を有する構成であってもよい。
また、本実施形態において、情報表示部75は、ディスプレイ73に表示される運動画像の運動動作について、運動レッスンに参加する複数の参加者300のうち、自己評価が付加されている参加者300の運動リストの評価の表示順序を、上位に表示させることにより、自己評価が付加されている参加者300の運動リストを優先させる設定としていたが、優先させる設定は表示順序に限らない。例えば、自己評価が付加されている参加者300の運動リストを、他の参加者300の表示リストより、大きく表示させることにより、優先させる設定としてもよい。また、自己評価が付加されている参加者300の運動リストを、他の参加者300の表示リストより、詳細に表示させることにより、優先させる設定としてもよい。例えば、自己評価が付加されている参加者300の運動リストについては、運動評価と、自己評価と、総合評価とを表示させることにより詳細に表示させ、自己評価が付加されていない他の参加者300の運動リストについては、総合評価のみを表示させることとして、表示態様を区別する構成でもよい。
また、本実施形態では、運動指導装置70のディスプレイ73に、運動リストに従って運動動作を示す運動画像が切り換えられて表示されていた。運動動作を示す情報は、運動画像に限らない。例えば、運動動作を示す情報として、運動名や、運動動作を説明する情報が、運動リストに従って切り換えられて表示されてもよい。
また、運動リスト及び運動リストに対応する運動画像の構成は、上述した本実施形態の構成に限らない。運動画像は、1つの運動動作について、対応付けられる運動画像は、1つに限らない。1つの運動動作について、複数方向から見た運動動作の姿勢を示す複数画像が対応付けられていてもよい。また、運動画像は、1つの運動動作について、一連の動きを示す運動映像であってもよい。運動映像は、例えば、2次元(2D)または3次元(3D)映像である。この場合、運動リストにおける運動動作に対応する画像開始時間は、各運動映像の再生所要時間を示す情報であってもよい。
また、運動リストに対応付けらえる運動テンポは、インストラクター200による指示に応じて、テンポを速くするまたは遅くする変更がされてもよい。この場合、運動リストの各運動動作に対応付けられる画像開始時間の間隔、または再生所要時間の長さは、テンポの速さによって、変更される。例えば、運動テンポを速くする変更がされると、画像開始時間の間隔は短くなる。運動テンポを遅くする変更がされると、画像開始時間の間隔は長くなる。画像開始時間は、運動テンポの速さによって、異なる時間が定められ、各運動画像が表示される時間が同期されてもよい。
[本発明における構成と本実施形態との対応]
本実施形態における運動指導装置70が、本発明の運動支援装置の一例である。本実施形態における運動指導装置70の主制御プログラム及び運動指導装置70の情報入力部75の副制御プログラムが、本発明の運動支援プログラムの一例である。本実施形態における運動指導装置70のRAM703が、本発明の記憶手段の一例である。本実施形態における運動指導装置70のCPU701およびネットワーク接続部708が、本発明の評価取得手段の一例である。本実施形態における運動指導装置70のCPU701が、本発明の運動実行手段の一例である。本実施形態における運動指導装置70の情報入力部75のCPU751が、本発明の表示制御手段の一例である。本実施形態における運動指導装置70のCPU701が、本発明の同期制御手段の一例である。
本実施形態における運動指導装置70の情報入力部75の表示入力検知部757が、本発明の表示部の一例である。本実施形態における運動指導装置70の情報入力部75の表示入力検知部757が、本発明の評価入力手段の一例である。本実施形態における運動指導装置70の情報入力部75のCPU751が、本発明の判断手段の一例である。本実施形態における運動指導装置70の情報入力部75のCPU751が、本発明の設定手段の一例である。本実施形態における運動指導装置70の情報入力部75のCPU751が、本発明の記憶制御手段の一例である。
本実施形態における運動指導装置70のCPU71により実行されるステップS704の処理が、本発明の評価取得ステップの一例である。本実施形態における運動指導装置70のCPU71により実行されるステップS708の処理が、本発明の運動実行ステップの一例である。本実施形態における運動指導装置70の情報入力部75のCPU751により実行されるステップS758の処理が、本発明の表示制御ステップの一例である。本実施形態における運動指導装置70のCPU71により実行されるステップS709の処理が、本発明の同期制御ステップの一例である。
また、本実施形態における運動リストに定められたモーション番号が、本発明の所定の実行順序の一例である。本実施形態における運動記憶装置10により評価される運動評価、または自己評価が、本発明の評価結果の一例である。本実施形態における運動リストに対応付けられた運動画像が、本発明の運動動作の内容の一例である。