JP5938723B2 - 口腔衛生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、口腔に作用する機能部品と、機能部品を支持する装置本体とを含む口腔衛生装置に関する。
特許文献1は、口腔衛生装置の一例として電動歯ブラシを開示する。この電動歯ブラシは、本体ケース、把持ケース、歯ブラシ部品(機能部品)、キャップ、および電動モーターを有する。本体ケースおよび歯ブラシ部品は、互いに結合および分離が可能な構造を有する。
特開2011−130971号公報
上記電動歯ブラシは、歯をブラッシングする機能以外の機能を有していない。このため、口腔衛生装置の利便性の観点からすると改善の余地が残されている。なお、ここでは電動歯ブラシの課題について言及したが、他の口腔衛生装置も同様の課題を有する。
本発明の目的は多様な機能を有する口腔衛生装置を提供することである。
本発明に従う口腔衛生装置の一形態は、空間を含み、口腔に作用可能な第1機能部品、および、前記空間に設けられ、口腔に作用可能な第2機能部品を含む機能部品と、前記機能部品を支持可能な装置本体とを含み、前記装置本体および前記第1機能部品は結合と分離が可能な第1部品結合構造を含み、前記装置本体および前記第2機能部品は結合と分離が可能な第2部品結合構造を含み、前記第2部品結合構造は前記装置本体に設けられる第1基礎嵌合部分と前記第2機能部品に設けられる第2基礎嵌合部分との嵌め合いにより前記装置本体と前記第2機能部品とを結合可能であり、前記第2機能部品は歯を研磨可能な部品であり、上方向から下方向に向かうにつれて後方向から前方向に向けて傾斜する面であり、歯を研磨可能な面である作用面を含む。
上記口腔衛生装置は多様な機能を有する。
は第1実施形態の口腔衛生装置の斜視図である。 は図1の状態から要素の一部が省略または破断された斜視図である。 は図2の状態から要素の一部が省略または破断された斜視図である。 は図3の状態から要素の一部が省略または破断された斜視図である。 は図1の口腔衛生装置に関する図である。 は図2の電動歯ブラシに関する図である。 は図2の電動歯ブラシに関する図である。 は図1の口腔衛生装置の分解斜視図である。 は図1の口腔衛生装置の模式図である。 は図5の口腔衛生装置の断面図である。 はキャップに関する図である。 は把持ケースに関する図である。 は歯ブラシアタッチメントに関する図である。 はアウターケースに関する図である。 はアウターケースの斜視図である。 はアウターケースの斜視図である。 はステインケアアタッチメントに関する図である。 は歯ブラシ本体の先端部分に関する図である。 はインナーケースに関する図である。 はインナーケースの斜視図である。 は図10の状態から要素の一部が省略された断面図である。 は歯ブラシアタッチメント等に関する図である。 は歯ブラシアタッチメント等に関する図である。 は歯ブラシアタッチメントおよび上部結合部分の断面図である。 は図24の電動歯ブラシの断面図である。 は図10の歯ブラシ本体の断面図である。 は歯ブラシ本体に関する図である。 は歯ブラシ本体に関する図である。 は図27および図28の歯ブラシ本体の断面図である。 は図27および図28の歯ブラシ本体の断面図である。 は図27および図28の歯ブラシ本体の断面図である。 は電動歯ブラシの陽極金具に関する図である。 は把持ケースに関する図である。 は図33の把持ケースの斜視図である。 は把持ケースに関する図である。 は第2実施形態の歯ブラシ本体の斜視図である。 は図36の歯間ブラシアタッチメントに関する図である。 は図36の歯ブラシ本体の先端部分に関する図である。 は図36の歯ブラシ本体の先端部分に関する図である。 は第3実施形態の歯ブラシ本体の斜視図である。 は図43の第1固定部品に関する図である。 は図43の第2固定部品に関する図である。 は図40の歯間ブラシアタッチメントに関する図である。 は図43の歯間ブラシアタッチメントの断面図である。 は歯ブラシ本体の先端部分に関する図である。 は歯ブラシ本体の先端部分の断面図である。 は口腔衛生装置の取外工具の斜視図である。 は歯間ブラシアタッチメントの取り外し工程に関する図である。 は図46の一部の拡大図である。 は第1変形例の断面図である。 は第2変形例の断面図である。 は第3変形例の断面図である。 は第4変形例の断面図である。 は第5変形例の斜視図である。 は第6変形例の斜視図である。 は第7変形例の斜視図である。
(口腔衛生装置が取り得る形態の一例)
〔1〕本発明に従う口腔衛生装置の第1の形態は、空間を含み、口腔に作用可能な第1機能部品、および、前記空間に設けられ、口腔に作用可能な第2機能部品を含む機能部品と、前記機能部品を支持可能な装置本体とを含み、前記装置本体および前記第1機能部品は結合と分離が可能な第1部品結合構造を含み、前記装置本体および前記第2機能部品は結合と分離が可能な第2部品結合構造を含み、前記第2部品結合構造は前記装置本体に設けられる第1基礎嵌合部分と前記第2機能部品に設けられる第2基礎嵌合部分との嵌め合いにより前記装置本体と前記第2機能部品とを結合可能であり、前記第2機能部品は歯を研磨可能な部品であり、上方向から下方向に向かうにつれて後方向から前方向に向けて傾斜する面であり、歯を研磨可能な面である作用面を含む。
〔2〕本発明に従う口腔衛生装置の第2の形態は、空間を含み、口腔に作用可能な第1機能部品、および、前記空間に設けられ、口腔に作用可能な第2機能部品を含む機能部品と、前記機能部品を支持可能な装置本体とを含み、前記装置本体および前記第1機能部品は結合と分離が可能な第1部品結合構造を含み、前記装置本体および前記第2機能部品は結合と分離が可能な第2部品結合構造を含み、前記第2部品結合構造は前記装置本体に設けられる第1基礎嵌合部分と前記第2機能部品に設けられる第2基礎嵌合部分との嵌め合いにより前記装置本体と前記第2機能部品とを結合可能であり、前記第2機能部品は歯を研磨可能な部品であり、歯を研磨可能な弾性部材、および、前記弾性部材内に設けられ、前記弾性部材よりも高い剛性を有する芯部材を含む。
〔3〕本発明に従う口腔衛生装置の第3の形態は、空間を含み、口腔に作用可能な第1機能部品、および、前記空間に設けられ、口腔に作用可能な第2機能部品を含む機能部品と、前記機能部品を支持可能な装置本体とを含み、前記装置本体および前記第1機能部品は結合と分離が可能な第1部品結合構造を含み、前記装置本体および前記第2機能部品は結合と分離が可能な第2部品結合構造を含み、前記第2部品結合構造は前記装置本体に設けられる第1基礎嵌合部分と前記第2機能部品に設けられる第2基礎嵌合部分との嵌め合いにより前記装置本体と前記第2機能部品とを結合可能であり、前記第1基礎嵌合部分に設けられる2つの第1追加嵌合部分と前記第2基礎嵌合部分に設けられる2つの第2追加嵌合部分とを互いに嵌め合わせることが可能であり、前記2つの第2追加嵌合部分は前記第2基礎嵌合部分の長手方向の中心軸を基準として互いに対向するように設けられ、前記2つの第1追加嵌合部分は前記第1基礎嵌合部分において前記2つの第2追加嵌合部分に対応する箇所に設けられる。
〔4〕本発明に従う口腔衛生装置の第4の形態は、空間を含み、口腔に作用可能な第1機能部品、および、前記空間に設けられ、口腔に作用可能な第2機能部品を含む機能部品と、前記機能部品を支持可能な装置本体とを含み、前記装置本体および前記第1機能部品は結合と分離が可能な第1部品結合構造を含み、前記装置本体および前記第2機能部品は結合と分離が可能な第2部品結合構造を含み、前記第2部品結合構造は前記装置本体に設けられる第1基礎嵌合部分と前記第2機能部品に設けられる第2基礎嵌合部分との嵌め合いにより前記装置本体と前記第2機能部品とを結合可能であり、前記第1基礎嵌合部分および前記第2基礎嵌合部分の一方は凸形状を有する凸形状嵌合部分であり、前記第1基礎嵌合部分および前記第2基礎嵌合部分の他方は凹形状を有する凹形状嵌合部分であり、前記凸形状嵌合部分は前記凹形状嵌合部分内に位置する挿入部分、および、前記凹形状嵌合部分外に位置する突出部分を含み、前記突出部分は幅方向において前記凹形状嵌合部分の外面よりも外側に突出する部分を含む。
〔5〕前記口腔衛生装置の一例では、前記突出部分は前記凹形状嵌合部分の端面と接触する支持面を含む。
〔6〕本発明に従う口腔衛生装置の第5の形態は、空間を含み、口腔に作用可能な第1機能部品、および、前記空間に設けられ、口腔に作用可能な第2機能部品を含む機能部品と、前記機能部品を支持可能な本体ケース、前記本体ケースの一部を覆い、把持可能な把持ケース、および、前記本体ケースのうちの前記機能部品が設けられる部分と前記機能部品側に位置する前記把持ケースの端部との間の部分に設けられ、前記本体ケースの一部を覆うリングを含む装置本体と、前記装置本体に取り付けられることにより前記第1機能部品を覆うキャップとを含み、前記装置本体および前記第1機能部品は結合と分離が可能な第1部品結合構造を含み、前記装置本体および前記第2機能部品は結合と分離が可能な第2部品結合構造を含み、前記第2部品結合構造は前記装置本体に設けられる第1基礎嵌合部分と前記第2機能部品に設けられる第2基礎嵌合部分との嵌め合いにより前記装置本体と前記第2機能部品とを結合可能であり、前記リングは前記キャップを受ける面を含む。
〔7〕前記口腔衛生装置の一例では、前記リングの外面は前記把持ケースの外面よりも外側に位置する。
(第1実施形態)
携帯型口腔衛生装置1に関する用語について以下のとおり定義する。
(A)Z方向は、装置1の長手方向を示す。
(B)Y方向は、装置1の正面視においてZ方向と直交する方向を示す。
(C)X方向は、装置1の側面視においてZ方向と直交する方向を示す。
(D)X軸は、X方向を規定する座標軸を示す。
(E)Y軸は、Y方向を規定する座標軸を示す。
(F)Z軸は、Z方向を規定する座標軸を示す。
(G)XY平面は、X軸およびY軸により規定される平面を示す。
(H)XZ平面は、X軸およびZ軸により規定される平面を示す。
(I)YZ平面は、Y軸およびZ軸により規定される平面を示す。
(J)前方向XAは、X方向において背面側から正面側に向かう方向を示す。
(K)後方向XBは、X方向において正面側から背面側に向かう方向を示す。
(L)右方向YAは、正面視のY方向において左側から右側に向かう方向を示す。
(M)左方向YBは、正面視のY方向において右側から左側に向かう方向を示す。
(N)上方向ZAは、Z方向において装置1の底部から先端に向かう方向を示す。
(O)下方向ZBは、Z方向において装置1の先端から底部に向かう方向を示す。
(P)動径方向は、XY平面上においてZ軸を中心とした動径の方向を示す。
(Q)外方向は、動径方向においてZ軸から離れる方向を示す。
(R)内方向は、動径方向においてZ軸に近づく方向を示す。
なお、動径方向は、中心軸と別の点との2点を結ぶ線分について、中心軸を固定するとともに別の点を動かすことにより形成される円を仮想円としたとき、この仮想円の半径である動径の方向に相当する。
図1(a)は、携帯型口腔衛生装置1の外観斜視構造を示す。携帯型口腔衛生装置1は、歯を清掃する電動歯ブラシ2と、電動歯ブラシ2の歯ブラシアタッチメント50を保護するキャップ80とを有する。キャップ80は、歯ブラシアタッチメント50の周囲を覆う外周壁部81と、外周壁部81の上側の開口部分を閉塞する上側壁部82とを有する。上側壁部82は、円弧形状を有する2つの通気孔82Aを有する。
図1(b)は、図1(a)においてキャップ80がXZ平面において破断された携帯型口腔衛生装置1を示す。電動歯ブラシ2は、各種の部品を内蔵する歯ブラシ本体10と、複数のブリッスル束51が植えられた歯ブラシアタッチメント50とを有する。
図2(a)は、図1(b)においてキャップ80が分離された携帯型口腔衛生装置1、すなわち電動歯ブラシ2を示す。歯ブラシ本体10は、歯ブラシアタッチメント50と結合する本体ケース11と、ユーザーが把持する把持ケース70と、電動歯ブラシ2の美観を高める装飾リング12とを有する。
装飾リング12は、複数の装飾部分12Aを有する。1つの装飾部分12Aは、四角錐形状を有する。各装飾部分12Aは、装飾リング12の周方向において等間隔に形成されている。装飾リング12の外面(以下、「装飾面12Z」)は、携帯型口腔衛生装置1が載せられる物体の表面である載置面に対して2点以上で接触する形状を有する。また装飾面12Zは、蒸着用塗料により塗装されている。蒸着された塗料は、金属光沢を有する皮膜を形成する。
図2(b)は、図2(a)において歯ブラシアタッチメント50がXZ平面において破断された携帯型口腔衛生装置1を示す。本体ケース11の一部分は、歯ブラシアタッチメント50内の空間に位置する。
歯ブラシ本体10は、本体ケース11の先端部分にステインケアアタッチメント100を有する。ステインケアアタッチメント100は、歯ブラシアタッチメント50内の空間に位置する。
図3(a)は、図2(b)において把持ケース70がXZ平面において破断された携帯型口腔衛生装置1を示す。本体ケース11は、外部に露出する部分を有するアウターケース20と、把持ケース70およびアウターケース20により覆われるインナーケース30とを有する。把持ケース70は、アウターケース20およびインナーケース30の周囲を覆う外周壁部71と、外周壁部71の下側の開口部分を閉塞する下側壁部72と、下側壁部72の外面に貼り付けられる防水シート(図示略)とを有する。
図5(d)は、下側壁部72の平面構造を示す。下側壁部72は、把持ケース70の外面側から内部の空間側に凹んだ中間凹部72Aと、中間凹部72Aと外周壁部71とを接続する4つの溝72Bと、把持ケース70の内部の空間と外部の空間とを互いに連通する通気孔72Cとを有する。またこの他に、通気孔72Cを閉塞する防水シート(図示略)と、中間凹部72A、4つの溝72B、および防水シートを覆う商品銘板(図示略)とを有する。防水シートは、気体の通過を許容するとともに液体の通過を許容しない材料により形成されている。すなわち、歯ブラシ本体10の内圧を調整する機能を有する。
図3(b)は、図3(a)においてアウターケース20および装飾リング12がXZ平面において破断された携帯型口腔衛生装置1を示す。インナーケース30の一部分は、アウターケース20内の空間に位置する。本体ケース11は、アウターケース20と把持ケース70との隙間をシールする把持側シール部材25と、アウターケース20と歯ブラシアタッチメント50との隙間をシールする歯ブラシ側シール部材26とを有する。
把持側シール部材25は、外部の異物がアウターケース20および把持ケース70の隙間から本体ケース11の内部の空間に進入することを妨げる機能を有する。歯ブラシ側シール部材26は、外部の異物がアウターケース20および歯ブラシアタッチメント50の隙間から歯ブラシアタッチメント50内の上方の空間に進入することを妨げる機能を有する。なお、歯ブラシアタッチメント50の内部に形成された空間のうちの歯ブラシ側シール部材26によりシールされる上方の空間は、歯ブラシアタッチメント50の内部においてステインケアアタッチメント100が配置される空間を含む。
把持側シール部材25および歯ブラシ側シール部材26としては、それぞれリップ形状を有するシール部材が用いられている。把持側シール部材25および歯ブラシ側シール部材26の材料としては、合成ゴムが用いられている。合成ゴムとしては、ニトリルゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム、スチレンブタジエンゴム、フッ素ゴム、またはエチレンプロピレンゴムを用いることができる。なお、合成ゴムに代えてエラストマーを用いることもできる。
図4(a)は、図3(b)においてインナーケース30がXZ平面において破断された携帯型口腔衛生装置1を示す。インナーケース30は、歯ブラシアタッチメント50を振動させる振動発生装置40と、乾電池3を保持する電池保持部分31とを有する。振動発生装置40は、電動モーター41と、偏芯分銅43と、スペーサー44とを有する。
図4(b)は、図4(a)から乾電池3が省略された携帯型口腔衛生装置1を示す。把持ケース70は、乾電池3の陽極と接触する陽極金具64を有する。インナーケース30は、陽極金具64と接続される通電金具67と、乾電池3の陰極と接触する陰極金具63と、通電金具67および陰極金具63と電動モーター41とを互いに接続する回路基板61とを有する。
本体ケース11の材料としては、歯ブラシアタッチメント50のブラシステー53の材料よりも硬い材料が用いられている。本体ケース11およびブラシステー53の材料の組み合わせとしては、例えば次のものが挙げられる。本体ケース11の材料として、ガラス繊維入ABS樹脂を用い、ブラシステー53の材料としてポリアセタール樹脂を用いる。または、本体ケース11の材料としてABS樹脂を用い、ブラシステー53の材料としてポリプロピレン樹脂を用いる。要するに、本体ケース11およびブラシステー53のそれぞれの機能上を維持するために必要な硬度を有する範囲内において、本体ケース11がブラシステー53に対して高い硬度を有する材料の組み合わせであれば、ここで例示した組み合わせに限らず他の組み合わせを選択することもできる。
なお、本体ケース11のうちのアウターケース20は、歯ブラシアタッチメント50の結合および分離が所定回数にわたり繰り返し行われても必要な機能を維持するため、上記のとおりブラシステー53よりも硬い材料を用いることが好ましい。一方、本体ケース11のうちのインナーケース30については、ブラシステー53よりも軟らかい材料を用いても、本体ケース11および歯ブラシアタッチメント50の結合および分離にともなう耐久性の低下の懸念はないため、アウターケース20とは異なる材料を選択することもできる。
図5を参照して、携帯型口腔衛生装置1の外観に関する構成について説明する。図5(a)は、携帯型口腔衛生装置1の左側面構造を示す。図5(b)は、携帯型口腔衛生装置1の正面構造を示す。図5(c)は、携帯型口腔衛生装置1の平面構造を示す。図5(d)は、携帯型口腔衛生装置1の底面構造を示す。
携帯型口腔衛生装置1の外面1Zは、キャップ80の外面(以下、「キャップ外面80Z」)と、装飾面12Zと、把持ケース70の外面(以下、「把持外面70Z」)とを有する。キャップ外面80Zおよび把持外面70Zは、滑らかに湾曲した形状を有する。
装飾面12Zは、図5(c)に示されるように、キャップ外面80Zの周囲全体にわたりキャップ外面80Zよりも外方向に位置する。装飾面12Zは、図5(d)に示されるように、把持外面70Zの周囲全体にわたり把持外面70Zよりも外方向に位置する。
図5(a)に示されるように、装飾部分12Aのうちのキャップ外面80Zおよび把持外面70Zの正面および背面に対応する部分は、キャップ外面80Zおよび把持外面70Zに対する外方向への突出量として所定突出量LAを有する。なお、所定突出量LAは装飾部分12Aにおいて最も外方向に突出した部分とキャップ外面80Zおよび把持外面70Zとの距離に相当する。
図5(b)に示されるように、装飾部分12Aのうちのキャップ外面80Zおよび把持外面70Zの右側面および左側面に対応する部分は、キャップ外面80Zおよび把持外面70Zに対する外方向への突出量として所定突出量LBを有する。所定突出量LBは、所定突出量LAよりも大きい。なお、所定突出量LBは装飾部分12Aにおいて最も外方向に突出した部分とキャップ外面80Zおよび把持外面70Zとの距離に相当する。
図6を参照して、キャップ80が分離された状態における携帯型口腔衛生装置1の外観に関する構成について説明する。図6(a)は、携帯型口腔衛生装置1の左側面構造を示す。図6(b)は、携帯型口腔衛生装置1の正面構造を示す。図6(c)は、携帯型口腔衛生装置1の平面構造を示す。図6(d)は、携帯型口腔衛生装置1の底面構造を示す。
電動歯ブラシ2の外面2Zは、歯ブラシアタッチメント50の外面(以下、「歯ブラシ面50Z」)と、アウターケース20の外面(以下、「アウター外面20Z」)と、装飾面12Zと、把持外面70Zとを有する。
装飾面12Zは、図6(c)に示されるように、歯ブラシ面50Zおよびアウター外面20Zの周囲全体にわたり歯ブラシ面50Zおよびアウター外面20Zよりも外方向に位置する。
図6(a)に示されるように、装飾部分12Aのうちのアウター外面20Zの正面および背面に対応する部分は、アウター外面20Zに対する外方向への突出量として所定突出量LCを有する。なお、所定突出量LCは装飾部分12Aにおいて最も外方向に突出した部分とアウター外面20Zとの距離に相当する。
図6(b)に示されるように、装飾部分12Aのうちのアウター外面20Zの右側面および左側面に対応する部分は、アウター外面20Zに対する外方向への突出量として所定突出量LDを有する。所定突出量LDは、所定突出量LCよりも大きい。なお、所定突出量LDは装飾部分12Aにおいて最も外方向に突出した部分とアウター外面20Zとの距離に相当する。
図7を参照して、歯ブラシアタッチメント50が分離された状態における携帯型口腔衛生装置1の外観に関する構成について説明する。図7(a)は、携帯型口腔衛生装置1の左側面構造を示す。図7(b)は、携帯型口腔衛生装置1の正面構造を示す。図7(c)は、携帯型口腔衛生装置1の平面構造を示す。図7(d)は、携帯型口腔衛生装置1の底面構造を示す。
図7(a)に示されるように、先端結合部分24のX方向の寸法は、上部結合部分21のX方向の寸法よりも小さい。先端結合部分24のうちの上方の部分は、先端結合部分24のうちの下方の部分よりもX方向の寸法が小さい。
図7(c)に示されるように、歯ブラシ側シール部材26は、動径方向において先端結合部分24の外面よりも外方向に突出する。また、先端結合部分24の正面に対する歯ブラシ側シール部材26の突出量は、先端結合部分24の側面および背面に対する突出量よりも大きい。
図8および図9を参照して、各部品の結合構造について説明する。
図8は、ユーザーの使用にともない分離が可能な状態に分離された携帯型口腔衛生装置1の斜視構造を示す。ユーザーは、携帯型口腔衛生装置1を電動歯ブラシ2およびキャップ80に分離することができる。また、電動歯ブラシ2を歯ブラシ本体10および歯ブラシアタッチメント50に分離することができる。また、歯ブラシ本体10を本体ケース11および把持ケース70に分離することができる。
本体ケース11は、アウターケース20およびインナーケース30を有する。インナーケース30は、乾電池3を収容するための電池保持部分31を有する。電池保持部分31は、乾電池3を電池保持部分31内の空間に差し込むため、および乾電池3を電池保持部分31内の空間から取り出すための開口部分31Aを有する。
図9は、模式化した各部品の結合構造を示す。
携帯型口腔衛生装置1は、以下の5つの結合構造を有する。
(A)電動歯ブラシ2およびキャップ80は、互いに結合および分離することが可能なキャップ結合構造Rを有する。キャップ結合構造Rは、アウター外面20Zに形成された2つのアウター側嵌合部分RAと、キャップ80の内面(以下、「キャップ内面80W」)に形成された2つのキャップ側嵌合部分RBとを有する(それぞれ図22参照)
(B)歯ブラシ本体10および歯ブラシアタッチメント50は、互いに結合および分離することが可能な第1部品結合構造Sを有する。第1部品結合構造Sは、アウター外面20Zに形成された1つのアウター側嵌合部分SAと、歯ブラシアタッチメント50の背面壁部に形成された第1部品側嵌合部分SBとを有する(それぞれ図23参照)
(C)アウターケース20およびインナーケース30は、互いに結合および分離することが可能な本体結合構造Tを有する。本体結合構造Tは、インナー外面30Zに形成された2つのインナー側嵌合部分TAと、アウター外面20Zに形成された2つのアウター側嵌合部分TBとを有する(それぞれ図27参照)
(D)本体ケース11および把持ケース70は、互いに結合および分離することが可能な把持結合構造Uを有する。把持結合構造Uは、アウターケース20および把持ケース70の相対的な回転を規制または許容する上側把持結合構造UX(図29(a)参照)と、インナーケース30および把持ケース70の相対的な回転を規制または許容する下側把持結合構造UY(図29(b)参照)とを有する。上側把持結合構造UXおよび下側把持結合構造UYは、協働して本体ケース11および把持ケース70を結合または分離する。
上側把持結合構造UXは、把持ケース70の内面(以下、「把持内面70W」)に形成された2つの把持側嵌合部分UAと、アウター外面20Zに形成された2つのアウター側嵌合部分UBとを有する(それぞれ図29(a)参照)
下側把持結合構造UYは、把持内面70Wに形成された2つの把持側嵌合部分UCと、インナーケース30の外面(以下、「インナー外面30Z」)に形成された1つのインナー側嵌合部分UDとを有する(それぞれ図29(b)参照)
(E)歯ブラシ本体10およびステインケアアタッチメント100は、互いに結合および分離することが可能な第2部品結合構造Vを有する。第2部品結合構造Vは、先端結合部分24に形成されたアウター側嵌合部分VAと、ステインケアアタッチメント100の第2部品側嵌合部分VBとを有する。
なお、携帯型口腔衛生装置1における各結合構造R、S、T、Uによる結合とは、それぞれの結合構造により互いに結合された2つの部品に対して力が作用しないとき、または2つの部品を互いに分離する方向に作用する力が所定の力よりも小さいとき、これらの2つの部品が相対的に動作することを規制する状態を示す。
図10(a)は、図5のD5A−D5A平面の断面構造を示す。図10(b)は、図5のD5B−D5B平面の断面構造を示す断面図。また図10は、本体ケース11内に位置する各部品を外観表示している。
上部結合部分21および先端結合部分24は、全体が歯ブラシアタッチメント50内に位置する。電動モーター41は、全体が上部結合部分21内に位置する。中間結合部分22の外面は、キャップ内面80Wと対向する。インナーケース30のうちの上側の部分は、アウターケース20内に位置する。インナーケース30のうちの下側の部分は、把持ケース70内に位置する。
図11を参照して、キャップ80の構成について説明する。図11(a)は、キャップ80の正面構造を示す。図11(b)は、図11(a)のD11A−D11A平面における右方向YA視のキャップ80の断面構造を示す。図11(c)は、図11(a)のD11A−D11A平面における左方向YB視のキャップ80の断面構造を示す。図11(d)は、図11(a)〜図11(c)のD11B−D11B平面におけるキャップ80の断面構造を示す。図11(d)は、図11(a)〜図11(c)のD11C−D11C平面におけるキャップ80の断面構造を示す。図11(e)は、図11(a)〜図11(c)のD11D−D11D平面におけるキャップ80の断面構造を示す。なお、図11は各座標軸を省略している。図11に関する説明中の座標は、図1〜図10に示されるものと共通している。
キャップ80は、歯ブラシアタッチメント50およびアウターケース20を案内する4つの接触部分83と、図9のキャップ結合構造Rを構成する2つのキャップ側嵌合部分RBとを有する。各接触部分83は、キャップ80の開口部分84近傍から上側壁部82までにわたり形成されている。右側の各接触部分83と左側の各接触部分83とは、X軸を中心として互いに対向する位置関係を有する。各キャップ側嵌合部分RBは、接触部分83上においてキャップ80の開口部分84付近に形成されている。また、接触部分83におけるキャップ内面80Wに対して外方向に凹む形状を有する。
図12を参照して、把持ケース70の構成について説明する。図12(a)は、把持ケース70の正面構造を示す。図12(b)は、図12(a)のD12A−D12A平面における把持ケース70の断面構造を示す。図12(c)は、図12(b)のD12B−D12B平面における把持ケース70の断面構造を示す。図12(d)は、図12(a)〜図12(c)のD12C−D12C平面における把持ケース70の断面構造を示す。図12(e)は、図12(a)〜図12(c)のD12D−D12D平面における把持ケース70の断面構造を示す。図12(f)は、図12(a)〜図12(c)のD12E−D12E平面における把持ケース70の断面構造を示す。なお、図12は各座標軸を省略している。図12に関する説明中の座標は、図1〜図10に示されるものと共通している。
把持ケース70は、図9の上側把持結合構造UXを構成する2つの把持側嵌合部分UAと、図9の下側把持結合構造UYを構成する2つの把持側嵌合部分UCと、把持内面70Wから内方向に突出した2つの縦リブ76とを有する。把持ケース70はこの他に、陽極金具64(図4参照)を固定するための固定部分74と、本体ケース11を内部の空間に挿入するための開口部分73とを有する。
各把持側嵌合部分UAは、把持内面70Wにおいて開口部分73付近に位置する。一方の把持側嵌合部分UAと他方の把持側嵌合部分UAは、X軸を中心として互いに対向する。各把持側嵌合部分UCは、Z方向において把持ケース70の下側壁部72から中間部分までにわたり形成されている。一方の把持側嵌合部分UCと他方の把持側嵌合部分UCとは、周方向においてインナーケース30のインナー側嵌合部分UDの大きさに対応した間隔を有する。
各縦リブ76は、Z軸まわりにおいて把持側嵌合部分UAと対応する位置に形成されている。各縦リブ76は、Z方向において把持ケース70の下側壁部72から把持側嵌合部分UAの下方付近までにわたり形成されている。
図13を参照して、歯ブラシアタッチメント50の構成について説明する。図13(a)は、歯ブラシアタッチメント50の正面構造を示す。図13(b)は、歯ブラシアタッチメント50の背面構造を示す。図13(c)は、図13(a)のD13A−D13A平面における歯ブラシアタッチメント50の断面構造を示す。図13(d)は、図13(a)〜図13(c)のD13B−D13B平面における歯ブラシアタッチメント50の断面構造を示す。図13(e)は、図13(a)〜図13(c)のD13C−D13C平面における歯ブラシアタッチメント50の断面構造を示す。図13(e)は、図13(a)〜図13(c)のD13D−D13D平面における歯ブラシアタッチメント50の断面構造を示す。なお、図13は各座標軸を省略している。図13に関する説明中の座標は、図1〜図10に示されるものと共通している。
歯ブラシアタッチメント50は、歯を清掃する複数のブリッスル束51と、各ブリッスル束51が植毛されるブラシヘッド52と、本体ケース11と結合するブラシステー53とを有する。ブラシヘッド52およびブラシステー53は、同一の樹脂材料により単一の部材として形成される。
ブラシステー53は、図9の第1部品結合構造Sを構成する第1部品側嵌合部分SBと、アウターケース20の案内溝21A(図14(c)参照)に嵌め込まれる案内リブ54とを有する。ブラシステー53はこの他に、アウターケース20とは別構造のアウターケース(以下、「別構造ケース」)と互いに結合および分離するための回転結合構造55を有する。別構造ケースは、第1部品側嵌合部分SBと結合および分離する別構造嵌合凸部と、ユーザーにより歯ブラシアタッチメント50が別構造ケースに結合されるとき、ユーザーに対して操作感を付与する別構造操作感付与部とを有する。なお、別構造ケースの図示は省略する。
第1部品側嵌合部分SBは、ブラシステー53の背面壁部に形成された貫通孔を有する。案内リブ54は、歯ブラシアタッチメント50の開口部分59からZ方向の中間部分までにわたり形成されている。
回転結合構造55は、別構造操作感付与部を嵌め込むための凹嵌合部分56と、別構造操作感付与部に反力を付与する操作感付与部57と、別構造操作感付与部を操作感付与部57に案内する回転案内溝58とを有する。
凹嵌合部分56は、凹嵌合部分56に嵌め込まれた別構造操作感付与部と接触する規制立面56Aを有する。操作感付与部57は、別構造操作感付与部を凹嵌合部分56に案内する案内斜面57Aと、凹嵌合部分56に嵌め込まれた別構造操作感付与部と接触する規制立面57Bと、案内斜面57Aと規制立面57Bとを接続する中間曲面57Cとを有する。回転案内溝58は、別構造嵌合凸部を開口部分59から第1部品側嵌合部分SBまで案内する形状を有する。
ユーザーは、歯ブラシアタッチメント50を別構造ケースに結合するとき、回転案内溝58に別構造嵌合凸部を挿入する。次に、歯ブラシアタッチメント50を別構造ケースに対してZ軸まわりで回転させることにより、別構造嵌合凸部を第1部品側嵌合部分SBに嵌め込む。このとき、別構造操作感付与部が回転案内溝58から案内斜面57Aおよび中間曲面57Cを介して凹嵌合部分56に移動する。別構造操作感付与部は、案内斜面57Aおよび中間曲面57Cを乗り越えるとき、操作感付与部57からの反力をユーザーに対して操作感として付与する。
第1部品側嵌合部分SBに嵌め込まれた別構造嵌合凸部は、ブラシステー53の背面壁部との接触によりブラシステー53に対する移動が規制される。これにより、歯ブラシアタッチメント50が別構造ケースに結合される。
ユーザーは、別構造嵌合凸部が第1部品側嵌合部分SBからブラシステー53の背面壁部の内面に乗り上げるために必要な力をブラシステー53に付与することにより、歯ブラシアタッチメント50を別構造ケースから分離することができる。
図14を参照して、アウターケース20の構成について説明する。図14(a)は、アウターケース20の左側面構造を示す。図14(b)は、アウターケース20の右側面構造を示す。図14(c)は、アウターケース20の正面構造を示す。図14(d)は、アウターケース20の背面構造を示す。
アウターケース20は、歯ブラシアタッチメント50と結合する上部結合部分21と、把持ケース70と結合する下部結合部分23と、上部結合部分21および下部結合部分23を互いに接続する中間結合部分22とを有する。またこの他に、ステインケアアタッチメント100と結合する先端結合部分24を有する。先端結合部分24、上部結合部分21、中間結合部分22、および下部結合部分23は、同一の樹脂材料により単一の部材として形成される。
先端結合部分24は、図9の第2部品結合構造Vを構成する1つのアウター側嵌合部分VA(図15参照)と、Z方向においてステインケアアタッチメント100を支持する先端支持部分24Aと、歯ブラシ側シール部材26を嵌め込むための取付溝24Bとを有する。またこの他に、先端結合部分24のうちの正面側の壁部を貫通する前方窓部分24Cと、先端結合部分24のうちの背面側の壁部を貫通する後方窓部分24Dと、取付溝24Bの幅方向において取付溝24Bをまたいで形成される通気溝24Fとを有する。
上部結合部分21は、図9の第1部品結合構造Sを構成する1つのアウター側嵌合部分SAと、歯ブラシアタッチメント50の案内リブ54を中間結合部分22の対向面22Cに向けて案内する案内溝21Aを有する。
中間結合部分22は、図9のキャップ結合構造Rを構成する2つのアウター側嵌合部分RAと、装飾リング12の凹部が嵌め込まれる2つの固定部分22Aとを有する。中間結合部分22はこの他に、把持側シール部材25が嵌め込まれる嵌合溝22Bと、歯ブラシアタッチメント50の開口部分59側の端面と対向する対向面22Cとを有する。各固定部分22Aおよび各アウター側嵌合部分RAは、中間結合部分22の外面から動径方向に突出する形状を有する。
下部結合部分23は、図9の上側把持結合構造UXを構成する2つのアウター側嵌合部分UBと、図9の本体結合構造Tを形成する2つのアウター側嵌合部分TBとを有する。各アウター側嵌合部分TBは、下部結合部分23の壁部の一部を貫通する孔を有する。
各アウター側嵌合部分UBは、上側把持結合構造UXの把持側嵌合部分UAの移動範囲を規制する第1回転溝UB1と、把持側嵌合部分UAを第1回転溝UB1に案内する第2回転溝UB2と、第1回転溝UB1および第2回転溝UB2の境界に位置する境界リブUB3とを有する。境界リブUB3は、把持側嵌合部分UAが第2回転溝UB2から第1回転溝UB1に移動するとき、および把持側嵌合部分UAが第1回転溝UB1から第2回転溝UB2に移動するとき、把持ケース70に反力を付与する機能を有する。
一方のアウター側嵌合部分UBおよびアウター側嵌合部分TBは、下部結合部分23の外面のうちの右側面に位置する。他方のアウター側嵌合部分UBおよびアウター側嵌合部分TBは、下部結合部分23の外面のうちの左側面に位置する。
図15を参照して、アウターケース20の内部の構成について説明する。図15(a)は、アウターケース20の平面構造を示す。図15(b)は、アウターケース20の底面構造を示す。図15(c)は、図15(a)のD15A−D15A平面の断面構造を示す。図15(d)は、図15(a)のD15B−D15B平面における後方向XB視の断面構造を示す。図15(e)は、図15(a)のD15B−D15B平面における前方向XA視の断面構造を示す。
中間結合部分22の内面は、インナーケース30の側面規制部分32C(図19参照)と接触する側面リブ22Dと、インナーケース30の正面規制部分32D(図19参照)に嵌め込まれる正面リブ22Eとを有する。側面リブ22Dおよび正面リブ22Eは、アウターケース20の長手方向に延びる形状を有する。
先端結合部分24の内面は、挿入部分130の平面部132(図26参照)と対向する対向部24Gと、ステインケアアタッチメント100の挿入部分130(図17参照)の外面と接触する4つの縦リブ24Hを有する。2つの縦リブ24Hは、前方窓部分24Cと隣り合う箇所に位置する。別の2つの縦リブ24Hは、対向部24Gにおいて後方窓部分24Dと隣り合う箇所に位置する。各縦リブ24Hは、先端結合部分24の開口部分から底面までにわたり形成されている。
図16を参照して、アウター側嵌合部分SAの形状について説明する。
アウター側嵌合部分SAは、上部結合部分21の外面から後方向XBに向けて突出する2つの直立壁部SA1と、各直立壁部SA1の間において上部結合部分21の外面から後方向XBに突出する中間凹部SA4とを有する。中間凹部SA4は、各直立壁部SA1に対して凹部を形成する。
各直立壁部SA1は、歯ブラシアタッチメント50と結合するときにユーザーに操作感を付与する結合側接触面SA2と、歯ブラシアタッチメント50と分離するときにユーザーに操作感を付与する分離側接触面SA3とを有する。結合側接触面SA2は、上部結合部分21の外面に対して後方向XBに直立した形状を有する。分離側接触面SA3は、上部結合部分21の外面に対して下方向ZBから上方向ZAに向かうにつれて後方向XBに向けて突出する形状を有する。
図17を参照して、ステインケアアタッチメント100の構成について説明する。図17(a)は、ステインケアアタッチメント100の左側面構造を示す。図17(b)は、ステインケアアタッチメント100の正面構造を示す。図17(c)は、ステインケアアタッチメント100の背面構造を示す。図17(d)は、D17A−D17A平面におけるステインケアアタッチメント100の断面構造を示す。図17(e)は、ステインケアアタッチメント100の平面構造を示す。図17(f)は、ステインケアアタッチメント100の底面構造を示す。
ステインケアアタッチメント100は、口腔内の部位に直接的に接触するアタッチメント本体110と、アタッチメント本体110の挿入部分130の形状を保持する芯部材140とを有する。
アタッチメント本体110は、口腔内の部位を清掃する清掃部分120と、清掃部分120を支持する挿入部分130とを有する。なお、挿入部分130は第2部品結合構造Vの第2部品側嵌合部分VB(図9参照)に相当する。
清掃部分120は、歯を研磨することにより歯のステインを除去する作用面121と、先端結合部分24の先端支持部分24A(図14参照)に接触する支持面122と、支持面122の周囲においてR加工が施された部分とを有する。
挿入部分130は、芯部材140が挿入される挿入穴131と、アウター側嵌合部分VAの対向部24G(図26参照)に接触する平面部132とを有する。作用面121は、上方向ZAから下方向ZBに向かうにつれて後方向XBから前方向XAに傾斜する。
アタッチメント本体110および挿入部分130の材料としては、研磨剤入りのシリコーンゴムが用いられている。芯部材140の材料としては、アタッチメント本体110および挿入部分130よりも剛性が高い材料が用いられている。この材料の一例としては、ポリアセタールが挙げられる。
図18を参照して、第2部品結合構造Vの詳細について説明する。図18(a)は、先端結合部分24の左側面構造を示す。図18(b)は、先端結合部分24の正面構造を示す。図18(c)は、図18(b)のD18B−D18B平面の断面構造を示す。図18(d)は、図18(a)のD18A−D18A平面の断面構造を示す。
アウターケース20の上部結合部分21、アウターケース20の先端結合部分24、およびステインケアアタッチメント100の挿入部分130は、それぞれXY平面に直交する中心軸を有する。
電動歯ブラシ2のXZ平面において、上部結合部分21の中心軸、先端結合部分24の中心軸、および挿入部分130の中心軸は互いに平行する。先端結合部分24の中心軸および挿入部分130の中心軸は、上部結合部分21の中心軸に対して後方向XBに位置する。先端結合部分24および挿入部分130は、同軸を有する。
アタッチメント本体110の挿入部分130は、全体が先端結合部分24のアウター側嵌合部分VAに挿入されている。清掃部分120の支持面122は、先端結合部分24の先端支持部分24Aに接触する。
挿入部分130の外面における正面側の部分は、前方窓部分24Cを介して先端結合部分24の外部に露出する。挿入部分130の外周面における背面側の部分は、後方窓部分24Dを介して先端結合部分24の外部に露出する。
歯ブラシ本体10の正面視において、支持面122の右方向YAおよび左方向YBの端は、先端支持部分24Aの右方向YAおよび左方向YBの端よりも外方向側に位置する。歯ブラシ本体10の側面視において、支持面122の後方向XBの端は、先端支持部分24Aの後方向XBの端よりも外方向側に位置する。また支持面122の前方向XAの端は、先端支持部分24Aの前方向XAの端よりも内方向側に位置する。
歯ブラシ側シール部材26は、取付溝24Bに嵌め込まれる環状部分26Aと、環状部分26Aから外方向に突出する突出部分26Bとを有する。突出部分26Bの肉厚は、環状部分26Aの肉厚よりも小さい。突出部分26Bの先端部分は、歯ブラシアタッチメント50の内面において取付溝24Bと対向する部分に接触する(図23参照)。環状部分26Aおよび突出部分26Bは、同一のゴム材料により一体の部材として形成される。
図19を参照して、インナーケース30の構成について説明する。
インナーケース30は、乾電池3(図8参照)を保持する電池保持部分31と、回路基板61(図10参照)を保持する基板保持部分32と、振動発生装置40(図10参照)を保持する装置保持部分33とを有する。
電池保持部分31は、本体結合構造Tを構成する2つのインナー側嵌合部分TAと、乾電池3の差し込みおよび取り出しのための開口部分31Aと、乾電池3を挟み込む挟持部分31Bとを有する。電池保持部分31はこの他に、電池保持部分31の内部に収容された乾電池3の一部を露出させる切欠部分31Cと、陰極金具63(図20参照)を嵌め込むための陰極嵌込部分31Dと、通電金具67(図20参照)を嵌め込むための陽極嵌込部分31Eとを有する。電池保持部分31はこの他に、高い強度を有する壁部としての基礎部分31Fと、インナー側嵌合部分TAを基礎部分31Fに接続する3つの支持部分31Gとを有する。
各インナー側嵌合部分TAは、基礎部分31Fに対して3つの支持部分31Gにより支持されている。各インナー側嵌合部分TAは、インナー外面30Zのうちの3つの支持部分31Gに囲まれた部分においてインナー外面30Zから外方向に突出する。
陽極嵌込部分31Eは、電池保持部分31の外面において一方の端部から他方の端部までにわたり形成されている。陽極嵌込部分31Eは、通電金具67を熱カシメにより固定するための複数の突起を有する。
各挟持部分31Bは、電池保持部分31の壁部との接続部分から先端部分に向かうにつれて外方向から内方向に向けて傾斜する。このため、乾電池3が電池保持部分31に差し込まれるとき、乾電池3との接触により各挟持部分31Bが内方向から外方向に押し広げられる。
基板保持部分32は、基板保持部分32の壁部の一部と装置保持部分33の壁部の一部分とを互いに接続する接続部分32Aと、回路基板61(図20参照)を引っ掛けるための2つの引掛部分32Bとを有する。またこの他に、アウターケース20の側面リブ22Dと接触する側面規制部分32Cと、アウターケース20の正面リブ22Eが嵌め込まれる正面リブ22Eとを有する。側面規制部分32Cは、側面リブ22Dとの接触により、Z軸まわりにおけるインナーケース30に対するアウターケース20の回転を規制する。正面規制部分32Dは、正面リブ22Eとの接触により、Z軸まわりにおけるインナーケース30に対するアウターケース20の回転を規制する。
図20を参照して、電気部品について説明する。
電動モーター41およびスペーサー44は、粘着性を有するテープ(図示略)により装置保持部分33に固定される。偏芯分銅43は、電動モーター41の出力軸42(図21参照)に固定される。
電動歯ブラシ2は、複数の電気系部品を含む電気部品群60を有する。電気部品群60は、乾電池3の電流を電動モーター41に供給する回路基板61と、回路基板61上に取り付けられた電流ヒューズ62と、乾電池3の陰極に接触する陰極金具63と、乾電池3の陽極に接触する陽極金具64(図4参照)とを有する。電気部品群60はこの他に、陽極金具64の回路基板61の端部に接続される通電金具67と、陰極金具63の回路基板61側の端部と回路基板61の出力側の陰極端子を互いに接続する陰極パターン65と、通電金具67の回路基板61側の端部と回路基板61の出力側の陽極端子とを互いに接続する陽極パターン66とを有する。
電流ヒューズ62は、陽極パターン66の一方および陽極パターン66の他方の間に位置する。陰極金具63は、インナーケース30の基板保持部分32に固定されている。陰極金具63の回路基板61側の端部は、回路基板61の入力側の陰極端子に接続されている。通電金具67は、電池保持部分31の陽極嵌込部分31Eに固定されている。回路基板61の出力側の陰極端子は、電動モーター41の陰極端子と接続されている。回路基板61の出力側の陽極端子は、電動モーター41の陽極端子と接続されている。
図21を参照して、電気部品により形成される電気回路について説明する。図21(a)は、図10(a)においてキャップ80および歯ブラシアタッチメント50が省略された状態を示す。図21(b)は、図10(b)においてキャップ80および歯ブラシアタッチメント50が省略された状態を示す。
電気部品群60は、電池保持部分31に乾電池3が差し込まれているとき、かつ陽極金具64およびお通電金具67が互いに接触しているとき、乾電池3の陽極、陽極金具64、通電金具67、回路基板61の陽極パターン66、電動モーター41、回路基板61の陰極パターン65、回路基板61、陰極金具63、および乾電池3の陰極の順に電気的に接続された閉回路を形成する。
電流ヒューズ62は、閉回路を流れる電流が定格電流よりも大きいとき、電気部品群60が形成する閉回路を遮断する。陽極金具64は、本体ケース11に対する把持ケース70の回転により通電金具67と接触しない位置に移動したとき、電気部品群60が形成する閉回路を遮断する。一方、本体ケース11に対する把持ケース70の回転により通電金具67と接触する位置に移動したとき、電気部品群60が形成する閉回路を接続する。
通電金具67は、陽極嵌込部分31Eに嵌め込まれた直線部分67Aと、折り曲げ加工が施された折曲部分67Bとを有する。また、熱カシメにより陽極嵌込部分31Eに対して固定されている。折曲部分67Bは、インナーケース30の開口部分に位置する。折曲部分67Bの外面は、湾曲した形状を有する。折曲部分67Bの湾曲した外面は、陽極金具64との相対移動にともなう接触時に互いの部品が摩耗することを抑制する。
図22を参照して、キャップ結合構造Rの動作について説明する。図22(a)は、電動歯ブラシ2およびキャップ80が互いに結合した状態の正面構造であり、キャップ80がYZ平面において破断された携帯型口腔衛生装置1の一部分の正面構造を示す。図22(b)は、電動歯ブラシ2およびキャップ80が互いに結合した状態の背面構造であり、キャップ80がYZ平面において破断された携帯型口腔衛生装置1の一部分の背面構造を示す。
キャップ結合構造Rは、電動歯ブラシ2およびキャップ80が互いに結合した状態において、第1分離力よりも大きい力がZ方向に作用するとき、電動歯ブラシ2およびキャップ80の結合を解除する。キャップ結合構造Rは、電動歯ブラシ2およびキャップ80が互いに分離した状態かつ、アウターケース20のアウター側嵌合部分RAおよびキャップ80のキャップ側嵌合部分RBの位置関係が互いに対応する状態において、Z方向に対して第1結合力よりも大きい力が作用するとき、電動歯ブラシ2およびキャップ80を互いに結合する。
図23〜図25を参照して、第1部品結合構造Sの動作について説明する。
図23(a)は、歯ブラシ本体10および歯ブラシアタッチメント50が互いに結合した状態の左側面構造であり、歯ブラシアタッチメント50がXZ平面において破断された携帯型口腔衛生装置1の一部分の左側面構造を示す。図23(b)は、歯ブラシ本体10および歯ブラシアタッチメント50が互いに結合した状態の背面構造であり、歯ブラシアタッチメント50がXZ平面において破断された携帯型口腔衛生装置1の一部分の背面構造を示す。
第1部品結合構造Sは、歯ブラシ本体10および歯ブラシアタッチメント50が互いに結合した状態において、第2分離力よりも大きい力がZ方向に作用するとき、歯ブラシ本体10および歯ブラシアタッチメント50の結合を解除する。第1部品結合構造Sは、歯ブラシ本体10および歯ブラシアタッチメント50が互いに分離した状態かつ、アウターケース20のアウター側嵌合部分SAおよび歯ブラシアタッチメント50の第1部品側嵌合部分SBの位置関係が互いに対応する状態において、第2結合力よりも大きい力がZ方向に作用するとき、歯ブラシ本体10および歯ブラシアタッチメント50を互いに結合する。
図24は、第1部品結合構造Sおよびその周辺の断面構造について、第1部品結合構造Sにより歯ブラシ本体10および歯ブラシアタッチメント50が互いに結合する過程を示す。図25(a)は、図24(c)のD24A−D24A平面における本体ケース11および歯ブラシアタッチメント50の断面構造を示す。図25(b)は、図24(d)のD24B−D24B平面における本体ケース11および歯ブラシアタッチメント50の断面構造を示す。
図24(a)に示されるように、歯ブラシアタッチメント50は、上部結合部分21に対する下方向ZBへの移動により開口部分59に上部結合部分21の先端部分を挿入する。このとき、案内リブ54は案内溝21A内に進入する。
図24(b)に示されるように、歯ブラシアタッチメント50は、上部結合部分21に対する下方向ZBへの移動により開口部分59の端面が上部結合部分21のアウター側嵌合部分SAに接触する。
図24(c)に示されるように、歯ブラシアタッチメント50の背面壁部は、第2結合力よりも大きい力が下方向ZBに作用するとき、結合側接触面SA2(図16参照)と接触しながら各直立壁部SA1(図16参照)上を移動する。このとき、各直立壁部SA1は背面壁部に反力を付与する。背面壁部に作用する反力は、歯ブラシアタッチメント50を結合する操作にともなう操作感をユーザーに付与する。図25(a)に示されるように、背面壁部が各直立壁部SA1上を移動するとき、操作感付与部57は中間凹部SA4(図16参照)上を移動する。
図24(d)に示されるように、歯ブラシアタッチメント50は、第1部品側嵌合部分SBの全体が上部結合部分21のアウター側嵌合部分SAと対応する位置まで移動したとき、第1部品側嵌合部分SBおよびアウター側嵌合部分SAが互いに嵌め合わせられる。このため、歯ブラシアタッチメント50が歯ブラシ本体10に結合される。
図25(b)に示されるように、アウター側嵌合部分SAの各直立壁部SA1は、それぞれ第1部品側嵌合部分SBの壁面に接触する。各直立壁部SA1と第1部品側嵌合部分SBの壁面との接触は、上部結合部分21に対する歯ブラシアタッチメント50の回転を規制する。案内リブ54は、アウター側嵌合部分SAおよび第1部品側嵌合部分SBが互いに嵌め合わせられているとき、上部結合部分21の案内溝21Aに嵌め込まれている。
図26を参照して、電動歯ブラシ2内部の詳細な構成について説明する。図26(a)は、電動歯ブラシ2においてブラシステー53およびアウターケース20がYZ平面において破断された状態を示す。図26(b)は、図26(a)のD26A−D26A平面の断面構造を示す。図26(c)は、図26(a)のD26B−D26B平面の断面構造を示す。図26(d)は、図26(a)のD26C−D26C平面の断面構造を示す。
図26(a)に示されるように、ステインケアアタッチメント100の作用面121は、歯ブラシアタッチメント50の内面に対して傾斜する。歯ブラシ側シール部材26は、歯ブラシアタッチメント50内においてステインケアアタッチメント100の下方に位置する。
歯ブラシ側シール部材26の突出部分26Bは、歯ブラシアタッチメント50の内面に密着する。歯ブラシアタッチメント50内の空間は、歯ブラシ側シール部材26により密閉された上側の空間、および歯ブラシ側シール部材26よりも下方の空間に区画される。
図26(d)に示されるように、アウターケース20の先端結合部分24は、取付溝24Bの幅方向(Z方向)において取付溝24Bをまたいで形成された通気溝24Fを有する。通気溝24Fは、歯ブラシ側シール部材26により区画された歯ブラシアタッチメント50内の上方の空間と下方の空間とを互いに連通する。
図26(b)〜図26(d)に示されるように、ステインケアアタッチメント100の第2部品側嵌合部分VBの平面部132は、アウター側嵌合部分VAの対向部24G(図15参照)と接触する。平面部132および対向部24Gは、ステインケアアタッチメント100とアウターケース20との相対的な回転を規制する。
図27を参照して、本体結合構造Tの詳細な関係について説明する。
本体結合構造Tは、アウターケース20およびインナーケース30が互いに結合した状態において、第3分離力よりも大きい力が電動歯ブラシ2のZ方向に作用するとき、アウターケース20およびインナーケース30の結合を解除する。本体結合構造Tは、アウターケース20およびインナーケース30が互いに分離した状態かつ、インナー側嵌合部分TAおよびアウター側嵌合部分TBの位置関係が互いに対応する状態において、第3結合力よりも大きい力が電動歯ブラシ2のZ方向に作用するとき、アウターケース20およびインナーケース30を互いに結合する。
図27〜図31を参照して、把持結合構造Uの詳細について説明する。
図27(a)は、把持ケース70がXZ平面において破断された状態の歯ブラシ本体10の左側面構造を示す。図27(b)は、把持ケース70がXZ平面において破断された状態の歯ブラシ本体10の右側面構造を示す。図28(a)は、把持ケース70がYZ平面において破断された状態の歯ブラシ本体10の正面構造を示す。図28(b)は、把持ケース70がYZ平面において破断された状態の歯ブラシ本体10の背面構造を示す。
把持結合構造Uは、本体ケース11および把持ケース70が互いに結合した状態において、第4分離力よりも大きい力が電動歯ブラシ2の中心軸まわりの反転方向に作用するとき、本体ケース11および把持ケース70の結合を解除する。把持結合構造Uは、本体ケース11および把持ケース70が互いに分離した状態かつ、把持側嵌合部分UAおよびアウター側嵌合部分UBの位置関係が互いに対応する状態、かつ把持側嵌合部分UCおよびインナー側嵌合部分UDの位置関係が互いに対応する状態において、第4結合力よりも大きい力が電動歯ブラシ2の中心軸まわりの反転方向に作用するとき、本体ケース11および把持ケース70を互いに結合する。
把持結合構造Uは、本体ケース11および把持ケース70が互いに結合した状態において本体ケース11および把持ケース70の相対的な回転を許容する。本体ケース11および把持ケース70の相対的な回転状態は、「分離状態」、「オフ状態」、および「オン状態」の3つに区分される。
以下では、図6(c)に示される歯ブラシ本体10の平面視において、Z軸まわりにおける反時計まわりの回転方向を「結合方向」とし、Z軸まわりにおける時計まわりの回転方向を「分離方向」とする。
図29〜図31を参照して、分離状態の詳細について説明する。
図29(a)は、本体ケース11および把持ケース70の分離状態における図27のD27A−D27A平面の断面構造を示す。図29(b)は、本体ケース11および把持ケース70の分離状態における図27のD27B−D27B平面の断面構造を示す。
図29(a)に示されるように、把持ケース70の把持側嵌合部分UAは、把持ケース70の操作力が第4結合力よりも小さいとき、アウターケース20に対するZ軸まわりの移動範囲が第1回転溝UB1内に規制される。第1回転溝UB1は、アウターケース20の回転規制壁部UB4から境界リブUB3までの範囲に相当する。
アウターケース20の回転規制壁部UB4は、把持ケース70の把持側嵌合部分UAと接触しているとき、アウターケース20に対する分離方向への把持ケース70の回転を規制する。アウターケース20の境界リブUB3は、把持ケース70の把持側嵌合部分UAと接触しているとき、アウターケース20に対する結合方向への把持ケース70の回転を規制する。
図29(b)に示されるように、把持ケース70の把持側嵌合部分UCは、把持ケース70の操作力が第4結合力よりも小さいとき、インナーケース30に対するZ軸まわりの移動範囲がインナーケース30のインナー側嵌合部分UDにより規制される。インナーケース30のインナー側嵌合部分UDは、把持ケース70の把持側嵌合部分UCと接触しているとき、インナーケース30に対する結合方向への把持ケース70の回転を規制する。
図27に示されるように、第1回転溝UB1は、下方向ZBにおいてインナーケース30の外面側に開口する。このため、把持ケース70の把持側嵌合部分UAは、第1回転溝UB1に位置する状態において、把持ケース70が本体ケース11に対して下方向ZBに移動するとき、第1回転溝UB1からインナー外面30Z側に離脱する。把持側嵌合部分UAは、第1回転溝UB1に対応するインナー外面30Z側に位置する状態において、把持ケース70が本体ケース11に対して上方向ZAに移動するとき、インナー外面30Z側から第1回転溝UB1に進入する。
把持ケース70は、把持側嵌合部分UAが第1回転溝UB1から離脱しているとき、本体ケース11に対して下方向ZBに移動することができる。このため、分離状態のとき、把持ケース70の開口部分73から本体ケース11を離脱することができる。
分離状態からオフ状態への移行について説明する。
分離状態において、把持ケース70に対して第4結合力よりも小さい結合方向の操作力が入力されたとき、把持ケース70が本体ケース11に対して結合方向に回転する。そして、図29(a)および図29(b)に示されるように、把持ケース70の把持側嵌合部分UAが境界リブUB3に接触する。
図29の分離状態において、把持ケース70に対して第4結合力よりも大きい結合方向の操作力が入力されたとき、把持ケース70の把持側嵌合部分UAが境界リブUB3を結合方向に乗り越え、かつ把持ケース70の把持側嵌合部分UCがインナーケース30のインナー側嵌合部分UDを結合方向に乗り越える。これにより、本体ケース11および把持ケース70の相対的な回転状態がオフ状態に移行する。
第4結合力は、把持側嵌合部分UAが境界リブUB3を結合方向に乗り越えるために必要な結合方向の操作力と、把持側嵌合部分UCがインナー側嵌合部分UDを結合方向に乗り越えるために必要な結合方向の操作力とを合わせたものに相当する。
図28に示されるように、分離状態のとき、陽極金具64は通電金具67と非接触の関係を有する。陽極金具64の先端部分は、本体ケース11に対する把持ケース70の結合方向への回転にともない通電金具67に次第に接近する。陽極金具64は、本体ケース11および把持ケース70の回転状態が分離状態からオフ状態に移行したときも通電金具67と非接触の関係を有する。
図30を参照して、オフ状態の詳細について説明する。
図30(a)は、本体ケース11および把持ケース70のオフ状態における図27のD27A−D27A平面の断面構造を示す。図30(b)は、本体ケース11および把持ケース70のオフ状態における図27のD27B−D27B平面の断面構造を示す。
図30(b)に示されるように、把持ケース70の一方の把持側嵌合部分UAは、把持ケース70の操作力がオン操作力よりも小さいとき、アウターケース20に対する結合方向への回転がインナーケース30のインナー側嵌合部分UDにより規制される。
図30(b)に示されるように、把持ケース70の他方の把持側嵌合部分UAは、把持ケース70の操作力が第4分離力よりも小さいとき、アウターケース20に対する分離方向への回転がインナーケース30のインナー側嵌合部分UDにより規制される。
図30(a)に示されるように、把持ケース70の把持側嵌合部分UAは、把持ケース70の分離方向の操作力が第4分離力よりも小さいとき、インナーケース30に対する分離方向への回転がインナーケース30のインナー側嵌合部分UDにより規制される。
すなわち、把持ケース70はオフ状態において、結合方向への操作力がオン操作力よりも小さく、かつ分離方向への操作力が第4分離力よりも小さいとき、本体ケース11に対して回転しない。
オフ状態からオン状態への移行について説明する。
図30のオフ状態において、把持ケース70に対してオン操作力よりも大きい結合方向の操作力が入力されたとき、把持ケース70の1つの把持側嵌合部分UCがインナーケース30のインナー側嵌合部分UDを結合方向に乗り越える。これにより、本体ケース11および把持ケース70の相対的な回転状態がオン状態に移行する。
オン操作力は、1つの把持側嵌合部分UCがインナー側嵌合部分UDを結合方向に乗り越えるために必要な結合方向の操作力に相当する。すなわち、本体ケース11および把持ケース70の回転状態を分離状態からオフ状態に変更するために必要となる第4結合力よりも小さい。
図28に示されるように、オフ状態のとき、陽極金具64は通電金具67と非接触の関係を有する。陽極金具64の先端部分は、本体ケース11に対する把持ケース70の結合方向への回転にともない通電金具67に次第に接近する。そして、本体ケース11および把持ケース70の回転状態がオフ状態からオン状態に移行したとき、通電金具67に接触するため、電気部品群60の閉回路が形成される(図21参照)。このため、電動モーター41が回転する。なお、オフ状態における通電金具67に対する陽極金具64の回転位置は「第1電極位置」に相当する。また、オン状態における通電金具67に対する陽極金具64の回転位置は「第2電極位置」に相当する。
オフ状態から分離状態への移行について説明する。
図30のオフ状態において、把持ケース70に対して第4分離力よりも大きい分離方向の操作力が入力されたとき、把持ケース70の把持側嵌合部分UAが境界リブUB3を分離方向に乗り越え、かつ把持ケース70の1つの把持側嵌合部分UCがインナーケース30のインナー側嵌合部分UDを分離方向に乗り越える。これにより、本体ケース11および把持ケース70の相対的な回転状態が分離状態に移行する。
第4分離力は、把持側嵌合部分UAが境界リブUB3を分離方向に乗り越えるために必要な分離方向の操作力と、1つの把持側嵌合部分UCがインナー側嵌合部分UDを分離方向に乗り越えるために必要な分離方向の操作力とを合わせたものに相当する。また、第4結合力よりも大きい。
本体ケース11および把持ケース70は、分離状態からオフ状態に移行する過程またはオフ状態から分離状態に移行する過程において、Z軸まわりにおいて相対的に第1所定回転量にわたり回転する。また、オフ状態からオン状態に移行する過程またはオン状態からオフ状態に移行する過程において、Z軸まわりにおいて相対的に第2所定回転量にわたり回転する。第2所定回転量は、第1所定回転量よりも小さい。
図31を参照して、オン状態の詳細について説明する。
図31(a)は、本体ケース11および把持ケース70のオン状態における図27のD27A−D27A平面の断面構造を示す。図31(b)は、本体ケース11および把持ケース70のオン状態における図27のD27B−D27B平面の断面構造を示す。
図31(a)に示されるように、把持ケース70の把持側嵌合部分UAは、アウターケース20の回転規制壁部UB5によりアウターケース20に対する分離方向への回転が規制される。
図31(b)に示されるように、把持ケース70の把持側嵌合部分UCは、把持ケース70の操作力がオフ操作力よりも小さいとき、インナーケース30に対する分離方向への回転がインナーケース30のインナー側嵌合部分UDにより規制される。
すなわち、把持ケース70はオン状態において、分離方向への操作力がオフ操作力よりも小さいとき、本体ケース11に対して回転しない。なお、アウターケース20の回転規制壁部UB5は、把持側嵌合部分UAの結合方向への回転を不能にしている。このため、把持ケース70に入力される操作力の大きさにかかわらず、把持ケース70はオン状態において本体ケース11に対して結合方向に回転しない。
オン状態からオフ状態への移行について説明する。
図31のオン状態において、把持ケース70に対してオフ操作力よりも大きい分離方向の操作力が入力されたとき、把持ケース70の1つの把持側嵌合部分UCがインナーケース30のインナー側嵌合部分UDを分離方向に乗り越える。これにより、本体ケース11および把持ケース70の相対的な回転状態がオフ状態に移行する。
オフ操作力は、把持側嵌合部分UCがインナー側嵌合部分UDを分離方向に乗り越えるために必要となる分離方向の操作力に相当する。オフ操作力は、本体ケース11および把持ケース70の回転状態をオフ状態からオン状態に変更するために必要となるオン操作力よりも大きい。
陽極金具64(図28参照)は、オン状態において通電金具67(図28参照)と接触する。陽極金具64は、本体ケース11および把持ケース70の回転状態がオン状態からオフ状態に移行したとき、通電金具67から離れるため、電気部品群60の閉回路が遮断される(図21参照)。このため、電動モーター41の回転が停止する。
図32を参照して、陽極金具64の形状について説明する。図32(a)は、陽極金具64の平面構造を示す。図32(b)は、陽極金具64の左側面構造を示す。図32(c)は、陽極金具64の正面構造を示す。
陽極金具64は、乾電池3(図35参照)の陽極と接触する陽極接点部分64Aと、通電金具67と接触する2つの金具接点部分64Bと、把持ケース70の固定部分74に2つの嵌め込まれる嵌合部分64Cとを有する。通電金具67(図34参照)は、2つの金具接点部分64Bのうちの一方と接触する。
各嵌合部分64Cは、把持ケース70の内面に引っ掛けられる引掛部分64Dを有する。各引掛部分64Dの先端部分は、先端に向けて細くなる形状を有する。各金具接点部分64Bは、嵌合部分64Cとの接続部分から先端部分に向けて下方向ZBから上方向ZAに向けて傾斜する。各金具接点部分64Bの先端部分は、通電金具67側に向けて湾曲する。
陽極接点部分64A、各嵌合部分64C、各引掛部分64D、および各金具接点部分64Bは、連続する一枚の金属板により形成されている。陽極接点部分64Aは、各嵌合部分64Cおよび各引掛部分64Dよりも上方向ZAに位置する。各金具接点部分64Bの先端部分は、インナーケース30または通電金具67(図34参照)と接触していないとき、陽極接点部分64Aよりも上方向ZAに位置する。
図33〜図35を参照して、把持ケース70の電極構造の詳細について説明する。
図33(a)は、陽極金具64が取り外された状態の把持ケース70の平面構造を示す。図33(b)は、図27のD27C−D27C平面の断面構造においてインナーケース30が省略された状態を示す。図33(c)は、図27のD27C−D27C平面の断面構造を示す。
陽極金具64の嵌合部分64Cは、把持ケース70の固定部分74に嵌め込まれる。各引掛部分64Dは、把持ケース70の内面に押し付けられている。固定部分74および嵌合部分64Cの嵌め合わせと、把持ケース70の内面および引掛部分64Dとの接触は、把持ケース70の下側壁部72に対する陽極金具64の回転および移動を規制する。なお、把持ケース70の内面において外周壁部71の内面から下側壁部72の内面にかけての境界部分およびその付近の部分は、滑らかに湾曲する形状を有する。各引掛部分64Dは、この湾曲した形状の部分に押し付けられている。
図33(b)および図34(a)に示されるように、陽極金具64は、把持ケース70内にインナーケース30が挿入されていないとき、各金具接点部分64Bの先端部分が陽極接点部分64Aおよび規制部分75よりも上方向ZAに位置する。
図33(c)および図34(b)に示されるように、インナーケース30の開口部分31Aの壁部は、各金具接点部分64Bの先端部分と接触することにより、各金具接点部分64Bを下方向ZBに押し下げる。金具接点部分64Bは、本体ケース11に対する把持ケース70の回転位置がオフ位置のとき、通電金具67の折曲部分67Bと接触しない。
図35(a)に示されるように、把持ケース70は、電池保持部分31に乾電池3が挿入されているインナーケース30が挿入されたとき、陽極接点部分64Aと乾電池3の陽極とを互いに接触させる。
図35(b)に示されるように、下側壁部72の規制部分75は、隙間を介して乾電池3と対向する。インナーケース30の開口部分31Aの端面は、乾電池3の陽極平面3Aよりも下方向ZBに位置する。通電金具67の折曲部分67Bは、開口部分23Aの端面の下方向ZBに位置する。また、開口部分31Aの内面よりも外方向に位置する。すなわち、折曲部分67Bは乾電池3と接触しにくい箇所に位置する。
図10を参照して、電動歯ブラシ2の動作について説明する。
ユーザーは、電動歯ブラシ2の使用時にブラシヘッド52を振動させるとき、把持ケース70を本体ケース11に対して結合方向に回転させる。すなわち、本体ケース11および把持ケース70の相対的な回転状態をオフ状態からオン状態に変更する。陽極金具64は、オフ状態からオン状態への変更にともない通電金具67に接触する。これにより、乾電池3と電動モーター41とを電気的に接続する閉回路が形成される。
電動モーター41は、乾電池3から供給される電流により出力軸42および偏芯分銅43を回転させる。偏芯分銅43の回転により生じる振動は、本体ケース11を介して歯ブラシアタッチメント50に伝達される。このため、ブラシヘッド52および各ブリッスル束51が電動モーター41の回転にともない振動する。
本実施形態の携帯型口腔衛生装置1は以下の効果を奏する。
(1)電動歯ブラシ2は、第1機能部品としての歯ブラシアタッチメント50および第2機能部品としてのステインケアアタッチメント100を有する。この構成によれば、1つの電動歯ブラシ2により口腔に対して2つの衛生作業を行うことができる。
(2)ステインケアアタッチメント100は、本体ケース11の先端結合部分24と結合する。このため、ステインケアアタッチメント100を先端結合部分24と結合できない構成と比較して、同アタッチメント100の管理が容易になる。
(3)電動歯ブラシ2は、浸入規制構造としての歯ブラシ側シール部材26を有する。この構成によれば、歯ブラシアタッチメント50内においてステインケアアタッチメント100が収容される空間への異物の浸入が抑制される。このため、ステインケアアタッチメント100が清潔な状態に保たれる。
(4)電動歯ブラシ2は、弾性材料により形成された歯ブラシ側シール部材26を有する。この構成によれば、ステインケアアタッチメント100が収容される空間への異物の浸入を抑制する効果が高くなる。
(5)歯ブラシ側シール部材26は、取付溝24Bに嵌め込まれる環状部分26Aと、環状部分26Aから突出する突出部分26Bとを有する。突出部分26Bの肉厚は、環状部分26Aの肉厚よりも小さい。この構成によれば、突出部分26Bの肉厚が環状部分26Aの肉厚よりも大きい構成と比較して、歯ブラシアタッチメント50およびアウターケース20を分離または結合するとき、歯ブラシアタッチメント50に作用する抵抗が小さくなる。また、歯ブラシアタッチメント50およびアウターケース20が分離または結合されるとき、歯ブラシアタッチメント50内の圧力変化に応じて突出部分26Bが変形しやすい。このため、アウターケース20に対して歯ブラシアタッチメント50を分離または結合しやすい。
(6)歯ブラシ側シール部材26は、アウターケース20の先端結合部分24に取り付けられる。すなわち、耐久財としてのアウターケース20が歯ブラシ側シール部材26を有する。この構成によれば、消耗品としての歯ブラシアタッチメント50およびステインケアアタッチメント100が歯ブラシ側シール部材26を有する仮想の構成と比較して、これらの消耗品のコストが低くなる。
(7)歯ブラシ側シール部材26は、アウターケース20の取付溝24Bに嵌め込まれる。この構成によれば、アウターケース20に対する歯ブラシアタッチメント50の位置が正規の位置からずれたときにも突出部分26Bが歯ブラシアタッチメント50の内面に接触した状態が維持されやすい。このため、ステインケアアタッチメント100が収容される空間への異物の浸入を抑制する効果が安定して得られる。
(8)歯ブラシ側シール部材26の環状部分26Aは、先端結合部分24の取付溝24Bに嵌め込まれる。歯ブラシ側シール部材26の突出部分26Bは、歯ブラシアタッチメント50の内面に密着する。この構成によれば、アウターケース20および歯ブラシアタッチメント50のがたつきが生じにくい。このため、がたつきに起因する音の発生が抑制される。
(9)歯ブラシ側シール部材26は、アウターケース20において歯ブラシアタッチメント50内に収容される部分としての先端結合部分24に取り付けられる。この構成によれば、歯ブラシアタッチメント50の外部に歯ブラシ側シール部材26を有する仮想の構成と比較して、歯ブラシ本体10の体格を小さくすることができる。
(10)アウターケース20は、取付溝24Bを幅方向にまたいで形成される通気溝24Fを有する。この構成によれば、歯ブラシアタッチメント50およびアウターケース20が分離または結合されるとき、歯ブラシアタッチメント50内において歯ブラシ側シール部材26よりも上方の空間および下方の空間の間で空気が移動する。このため、歯ブラシアタッチメント50をアウターケース20に結合するとき、歯ブラシアタッチメント50内の圧力が過度に高くなることが抑制される。また、歯ブラシアタッチメント50をアウターケース20から分離するとき、歯ブラシアタッチメント50内に大きな負圧が生じることが抑制される。このため、アウターケース20に対して歯ブラシアタッチメント50を分離または結合しやすい。
(11)通気溝24Fは、取付溝24Bの側面上を通過する部分と、取付溝24Bの底面を通過する部分とを有する。すなわち、取付溝24Bの形状にあわせて屈曲した形状を有する。この構成によれば、歯ブラシアタッチメント50内の空間において、異物が通気溝を介して歯ブラシ側シール部材26よりも上方の空間に移動することが通気溝24Fの形状により妨げられる。このため、通気溝24Fにより歯ブラシアタッチメント50の内圧を調整する構造において、ステインケアアタッチメント100が収容される空間に異物が浸入することが抑制される。
(12)歯ブラシ本体10およびステインケアアタッチメント100は、互いに結合および分離することが可能な第2部品結合構造Vを有する。この構成によれば、ステインケアアタッチメント100を歯ブラシ本体10から分離した状態で清掃することができる。すなわち、優れた清掃性をユーザーに提供することが可能となる。また、消耗品である歯ブラシアタッチメント50およびステインケアアタッチメント100の2つの部品を同時期に交換することができる。すなわち、衛生面に関してより高いメンテナンス性をユーザーに提供することが可能となる。
(13)第2部品結合構造Vは、アウターケース20のアウター側嵌合部分VAとステインケアアタッチメント100の挿入部分130との嵌め合いによりアウターケース20およびステインケアアタッチメント100を互いに結合および分離する。この構成によれば、歯ブラシアタッチメント50内の狭い空間にステインケアアタッチメント100を収納する構造を容易に形成することができる。
(14)第2部品結合構造Vは、長手方向におけるアウターケース20とステインケアアタッチメント100との相対的な移動によりアウターケース20およびステインケアアタッチメント100を互いに結合および分離する。この構成によれば、ステインケアアタッチメント100にZ方向の力が加えられることによりステインケアアタッチメント100をアウターケース20に対して結合および分離することができる。このため、アウターケース20に対してステインケアアタッチメント100を結合および分離するときにステインケアアタッチメントを回転させる動作が必要となる仮想の部品結合構造を有する電動歯ブラシと比較して、ステインケアアタッチメント100を容易に結合および分離することができる。また、アウターケース20およびステインケアアタッチメント100を互いに結合および分離する構造を含む電動歯ブラシ2のコストが低くなる。また、ステインケアアタッチメント100は使用時に長手方向の力が作用しにくいため、使用時にアウターケース20に対する位置ずれが生じるおそれが小さい。
(15)アウターケース20の先端結合部分24は、縦リブ24Hが形成された対向部24Gを有する。ステインケアアタッチメント100は、対向部24Gに接触する平面部132を有する。すなわち第2部品結合構造Vは、アウターケース20とステインケアアタッチメント100との相対的な回転を規制する構造を有する。この構成によれば、使用時にステインケアアタッチメント100がアウターケース20に対して回転することが抑制される。このため、使用時におけるアウターケース20に対するステインケアアタッチメント100の回転に起因して、ステインケアアタッチメント100から歯に付与される力が低下することが抑制される。また、ステインケアアタッチメント100の回転位置が変化することに起因して、歯の清掃性が低下することが抑制される。
(16)ステインケアアタッチメント100の清掃部分120は、幅方向において挿入部分130の外面よりも外側に突出する部分を有する。この構成によれば、ステインケアアタッチメント100をアウターケース20から分離するとき、清掃部分120の外側に突出した部分に指をかけることができる。このため、ステインケアアタッチメント100をアウターケース20から容易に分離することができる。
(17)ステインケアアタッチメント100の清掃部分120は、上方向ZAから下方向ZBに向かうにつれて後方向XBから前方向XAに向けて傾斜する作用面121を有する。この構成によれば、作用面121が歯ブラシアタッチメント50の内面に接触しにくい。また、ステインケアアタッチメント100の長手方向に直交する平面を作用面として有する構成と比較して、作用面121の面積が大きくなる。また、清掃部分120の上方向ZAの先端部分が鋭角を有するため、歯間の清掃性が高くなる。
(18)ステインケアアタッチメント100は、弾性材料により形成されるアタッチメント本体110と、アタッチメント本体110の内部に挿入される芯部材140とを有する。芯部材140は、アタッチメント本体110よりも高い剛性を有する。この構成によれば、ステインケアアタッチメント100の側面に作用する力に対する清掃部分120の剛性が高くなる。このため、使用時にステインケアアタッチメント100がアウターケース20から抜けにくくなる。また、挿入部分130が芯部材140により先端結合部分24の内面に押し付けられるため、ステインケアアタッチメント100がアウターケース20から抜けにくくなる効果がより高くなる。
(19)ステインケアアタッチメント100の清掃部分120は、先端結合部分24の先端支持部分24Aに接触する支持面122を有する。この構成によれば、支持面122および先端支持部分24Aの接触により、先端結合部分24に対するステインケアアタッチメント100の移動が規制される。また、アウターケース20からステインケアアタッチメント100への振動の伝達効率が高くなる。
(20)第2部品結合構造Vは、アウターケース20に形成された凹部としてのアウター側嵌合部分VAと、ステインケアアタッチメント100に形成された凸部としての挿入部分130とを有する。この構成によれば、第2部品結合構造Vとしての凸部がアウターケース20に形成される仮想の構成と比較して、アウターケース20が破損しにくい。
(21)電動歯ブラシ2の本体ケース11および把持ケース70は、本体ケース11と把持ケース70との相対的な動作を可能にする把持結合構造Uを有する。把持結合構造Uは、電動モーター41のスイッチとしての機能を有する。この構成によれば、電動モーター41のスイッチ部品を省略することが可能となる。このため、電動歯ブラシ2の小型化に貢献する。
(22)電動歯ブラシ2の歯ブラシ本体10は、電動モーター41のスイッチ部品をアウターケース20の中間結合部分22に有していない。この構成によれば、アウターケース20の中間結合部分22にスイッチ部品を有する構成と比較して、電動歯ブラシ2の長手方向の寸法が小さくなる。
(23)把持結合構造Uは、本体ケース11と把持ケース70との相対的な回転を許容する構造を有する。この構成によれば、電動モーター41のスイッチのオンおよびオフを選択するために把持ケース70を操作したとき、電動歯ブラシ2の長手方向の寸法が変化しない。このため、ユーザーは電動歯ブラシ2の使用中においても小型化を実感することができる。
(24)把持結合構造Uは、本体ケース11と把持ケース70との相対的な回転を許容する構造として、電動モーター41のスイッチとして機能する下側把持結合構造UYと、本体ケース11および把持ケース70を互いに結合および分離する上側把持結合構造UXとを有する。この構成によれば、本体ケース11および把持ケース70の相対的な回転に対して2つの機能を持たせているため、異なる運動のそれぞれに対して上記各機能を持たせる構成と比較して、電動歯ブラシ2の小型化に貢献する。
(25)下側把持結合構造UYにおいて電動モーター41の電源のオンおよびオフを変更するためのオン操作力およびオフ操作力は、上側把持結合構造UXにおいて本体ケース11および把持ケース70を分離するための第4分離力よりも小さい。この構成によれば、電動モーター41の電源のオンおよびオフを変更するための操作にともない、把持ケース70が本体ケース11から分離するおそれが小さい。
(26)下側把持結合構造UYは、把持ケース70を本体ケース11から分離するための回転方向として反転方向を有する。上側把持結合構造UXは、電動モーター41の電源をオフからオンに変更するための回転方向として正転方向を有する。この構成によれば、電動モーター41の電源をオフからオンに変更するための動作にともない、把持ケース70が本体ケース11から分離することが抑制される。
(27)上側把持結合構造UXは、電動モーター41の電源のオンおよびオフを変更するための操作量として第2所定操作量を有する。下側把持結合構造UYは、本体ケース11および把持ケース70の結合および分離を変更するための操作量として第1所定操作量を有する。第2所定操作量は、第1所定操作量よりも小さい。この構成によれば、電動モーター41の電源をオンおよびオフするための動作にともない、把持ケース70が本体ケース11から分離されるおそれが小さい。
(28)本体ケース11および歯ブラシアタッチメント50は、本体ケース11および歯ブラシアタッチメント50の互いの結合および分離が可能な第1部品結合構造Sを有する。第1部品結合構造Sは、本体ケース11と歯ブラシアタッチメント50との長手方向の相対的な移動により本体ケース11および歯ブラシアタッチメント50を結合または分離する。この構成によれば、機能部品を本体ケースに対してZ方向に移動させ、機能部品内に本体ケースの一部分を進入させ、その後に機能部品を本体ケースに回転させることにより機能部品および本体ケースを互いに結合する結合構造と比較して、本体ケース11および歯ブラシアタッチメント50を容易に結合することができる。なお、ここで比較例として説明した結合構造の一例としては、別構造ケースおよび歯ブラシアタッチメント50を互いに結合および分離するための回転結合構造55が挙げられる。
(29)陽極金具64は、把持ケース70の下側壁部72に固定されている。この構成によれば、本体ケース11に対する把持ケース70の回転にともない通電金具67に対する陽極金具64の位置を変更することができる。
(30)本体ケース11は、乾電池3の陽極に接続される通電金具67を有する。陽極金具64は、通電金具67に接触しない第1電極位置と、通電金具67に接触する第2電極位置とを有する。把持結合構造Uは、本体ケース11と把持ケース70との相対的な回転により陽極金具64の第1電極位置および第2電極位置を変更する。この構成によれば、ブラッシング時に把持する把持ケース70の操作により電動モーター41の電源のオフおよびオンが選択されるため、ユーザーが電動モーター41の電源を直感的に操作することができる。
(31)把持ケース70は、陽極接点部分64Aと乾電池3の陰極とが互いに接触することを規制する規制部分75を有する。規制部分75は、非導電性の材料により形成される。規制部分75の先端部分は、把持ケース70の長手方向において陽極接点部分64Aよりも電池保持部分31側に位置する。この構成によれば、乾電池3の陰極が陽極金具64と対向する状態で電池保持部分31に収容されたとき、乾電池3の陰極が規制部分75と接触するとともに陽極接点部分64Aと隙間を介して対向する。すなわち、乾電池3の陰極が陽極接点部分64Aと接触しない。このため、短絡の発生が抑制される。
(32)電動歯ブラシ2は、携帯用としての構造を有するため、据置型の電動歯ブラシと比較すると体格が小さい。このため、据置型の電動歯ブラシの使用になれたユーザーからすると、手に接触する電動歯ブラシ2の面積が据置型の電動歯ブラシと比較して小さいことにより、ブラッシング時において把持ケースをグリップしづらいと感じるおそれがある。一方、電動歯ブラシ2は、把持外面70Zよりも外方向に突出した装飾リング12を有する。装飾リング12は、ユーザーの手に引っ掛かることによりユーザーの手に対して把持ケース70がすべることを抑制する。このため、据置型の電動歯ブラシの使用になれたユーザーは、装飾リング12をすべり止めとして把持ケース70を持つことにより、上記の違和感を軽減することができる。
(33)特許文献1の電動歯ブラシの把持ケースは、美観を高めるため、滑らかな湾曲形状の外面を有する。このため、ブラッシング時において把持ケースがユーザーの手に対してすべる可能性がある。一方、電動歯ブラシ2は装飾リング12を有するため、特許文献1の電動歯ブラシとして使用時の操作性が向上する。
(34)通電金具67は、インナーケース30の電池保持部分31の外面に固定されている。この構成によれば、通電金具67が陰極金具63と接触するおそれが小さい。また、通電金具67が電池保持部分31の内面に固定される構成と比較して、通電金具67を電池保持部分31に対する作業が容易になる。
(35)電池保持部分31は、乾電池3の差し込みおよび取り出しのための切欠部分31Cを有する。この構成によれば、電池保持部分31から乾電池3を取り出すとき、切欠部分31Cにおいて露出している乾電池3の外周面を掴むことが可能になる。このため、乾電池3を電池保持部分31から取り出す作業が容易になる。
(36)電池保持部分31は、外方向から内方向に向けて傾斜した挟持部分31Bを有する。この構成によれば、乾電池3が電池保持部分31に差し込まれたとき、乾電池3が各挟持部分31Bを外方向に押し広げるため、各挟持部分31Bの復元力により電池保持部分31に対する乾電池3の位置が変化しにくくなる。
(37)本体ケース11は、陰極金具63および陽極金具64に接続される回路基板61を有する。回路基板61は、電流ヒューズ62を有する。この構成によれば、乾電池3から電動モーター41までの通電経路を容易に形成することができる。また、乾電池3に短絡が生じたとき、乾電池3に大電流が流れることを抑制することができる。
(38)通電金具67は、直線部分67Aおよび折曲部分67Bを有する。この構成によれば、本体ケース11に対する把持ケース70の回転にともない折曲部分67Bが通電金具67に接触するとき、金具のエッジ部分が通電金具67と接触する構成と比較して、通電金具67と接触するときに陽極金具64が削れにくい。
(39)本体ケース11は、アウターケース20およびインナーケース30の結合部分よりも上方向ZAに把持側シール部材25を有する。すなわち把持側シール部材25は、把持ケース70の開口部分73付近の把持内面70Wと接触することにより、本体ケース11と把持ケース70との隙間をシールする。この構成によれば、本体ケース11内部に異物が進入することが抑制される。また、1つの把持側シール部材25により異物進入を抑制する効果が得られるため、複数の弾性部材により同様の効果を奏する構成と比較して、歯ブラシ本体10の体格を小さくすることができる。
(40)本体結合構造Tは、インナーケース30のインナー側嵌合部分TAおよびアウターケース20のアウター側嵌合部分TBを有する。インナー側嵌合部分TAは、インナーケース30の基礎部分31Fに対して3つの支持部分31Gにより接続される。この構成によれば、インナー側嵌合部分TAが支持部分31Gにより基礎部分31Fに接続されない構成と比較して、インナー側嵌合部分TAの強度が高くなる。
(41)第1部品結合構造Sは、上部結合部分21のアウター側嵌合部分SAおよび歯ブラシアタッチメント50の第1部品側嵌合部分SBを有する。アウター側嵌合部分SAは、上部結合部分21に対する歯ブラシアタッチメント50の回転を規制する構造を有する。この構成によれば、歯ブラシアタッチメント50が上部結合部分21に取り付けられた状態において、歯ブラシアタッチメント50が上部結合部分21に対して回転することが抑制される。
(42)アウター側嵌合部分SAの直立壁部SA1は、歯ブラシアタッチメント50に操作感を付与する機能と、歯ブラシアタッチメント50の回転を規制する機能とを有する。この構成によれば、これらの2つの機能を個別の部品に持たせる構成と比較して、第1部品結合構造Sを小型化することができる。
(第2実施形態)
図36に示される本実施形態の携帯型口腔衛生装置1は、図1に示される第1実施形態の携帯型口腔衛生装置1との主要な相違点として、次の相違点を有する。すなわち、第1実施形態の携帯型口腔衛生装置1の電動歯ブラシ2は、第2機能部品としてステインケアアタッチメント100を有する。一方、本実施形態の携帯型口腔衛生装置1の電動歯ブラシ2は、第2機能部品として歯間ブラシアタッチメント200を有する。以下では、第1実施形態の電動歯ブラシ2と異なる点の詳細を説明し、第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明の一部または全部を省略する。
図36(a)は、図2(a)において歯ブラシアタッチメント50がXZ平面において破断された状態の電動歯ブラシ2を示す。歯ブラシ本体10は、歯間ブラシアタッチメント200を有する。歯間ブラシアタッチメント200は、アウターケース20の先端結合部分24と結合し、歯ブラシアタッチメント50内の空間に位置する。
図36(b)は、図36(a)において歯ブラシアタッチメント50を省略し、かつ歯間ブラシアタッチメント200を先端結合部分24から分離した状態の電動歯ブラシ2を示す。先端結合部分24の構成は、第1実施形態の先端結合部分24の構成と共通している。
図37を参照して、歯間ブラシアタッチメント200の構成について説明する。図37(a)は、歯間ブラシアタッチメント200の左側面構造を示す。図37(b)は、歯間ブラシアタッチメント200の正面構造を示す。図37(c)は、歯間ブラシアタッチメント200の背面構造を示す。図37(d)は、歯間ブラシアタッチメント200の平面構造を示す。図37(e)は、歯間ブラシアタッチメント200の底面構造を示す。
図37(a)〜図37(c)に示されるように、歯間ブラシアタッチメント200は、口腔内に挿入される清掃部分210と、清掃部分210を支持する挿入部分220とを有する。清掃部分210は、ベースの樹脂材料の表面に別の樹脂材料が成形された構造を有する。清掃部分210および挿入部分220は、ベースの樹脂材料により一体の部材として成形されている。歯間ブラシアタッチメント200のベースの樹脂材料としては、ポリプロピレン樹脂が用いられている。清掃部分210の表面に成形される別の樹脂材料としては、エラストマーが用いられている。なお、挿入部分220は第2部品結合構造Vの第2部品側嵌合部分VB(図9参照)に相当する。
図37(a)〜図37(c)に示されるように、清掃部分210は、歯間の汚れを除去する複数の突起212と、複数の突起212を支持する支柱211と、先端結合部分24の先端支持部分24A(図38参照)に接触する基礎部分213とを有する。基礎部分213は、底面の周囲においてR加工が施された部分を有する。
図37(a)および図37(b)に示されるように、挿入部分220は、先端結合部分24の前方の内面に対向する前方接触部分221と、先端結合部分24の後方の内面に対向する後方接触部分222とを有する。挿入部分220はこの他に、後方接触部分222の上部と基礎部分213の底面とを互いに接続する上部接続部分223と、後方接触部分222の下部と前方接触部分221の下部とを互いに接続する下部接続部分224とを有する。挿入部分220はこの他に、前方向XAへの後方接触部分222の変形を許容する中間開口部分227を有する。
上部接続部分223の外面は、X方向において後方接触部分222の外面よりも後方向XBに位置する。下部接続部分224の外面は、X方向において後方接触部分222の外面よりも後方向XBに位置する。なお、X方向における上部接続部分223の外面と後方接触部分222の外面との距離、および下部接続部分224の外面と後方接触部分222の外面との距離は、上部接続部分223および下部接続部分224のX方向の寸法に対して十分に小さい。このため、図37(a)、図38(c)、および図39(a)〜(c)は、後方接触部分222の外面、上部接続部分223の外面、および下部接続部分224の外面の表示を簡略化し、X方向においてこれらの各外面を同一の位置に示している。
図37(a)に示されるように、前方接触部分221は、後方接触部分222の変形を規制する規制凸部226を有する。後方接触部分222は、先端結合部分24の後方窓部分24D(図38参照)に嵌め込まれる後方嵌合凸部225を有する。
図37(c)に示されるように、歯間ブラシアタッチメント200の背面視において、上部接続部分223のY方向の寸法は、後方接触部分222のY方向の寸法よりも大きい。また、下部接続部分224のY方向の寸法は、後方接触部分222のY方向の寸法よりも大きい。
図38を参照して、第2部品結合構造Vの詳細について説明する。図38(a)は、歯間ブラシアタッチメント200およびアウターケース20の左側面構造を示す。図38(b)は、歯間ブラシアタッチメント200およびアウターケース20の背面構造を示す。図38(c)は、図38(b)のD38B−D38B平面においてアウターケース20が破断された状態の断面構造を示す。図38(d)は、図38(a)のD38A−D38A平面においてアウターケース20が破断された状態の断面構造を示す。なお、図38は各部品の中心軸を省略している。
アウターケース20の上部結合部分21、先端結合部分24、歯間ブラシアタッチメント200の支柱211、および挿入部分220は、それぞれXY平面に直交する中心軸を有する。
図38(a)および図38(c)に示されるように、電動歯ブラシ2のXZ平面において、上部結合部分21の中心軸、先端結合部分24の中心軸、支柱211の中心軸、および挿入部分220の中心軸は互いに平行する。先端結合部分24の中心軸、支柱211の中心軸、および挿入部分220の中心軸は、上部結合部分21の中心軸に対して後方向XBに位置する。支柱211の中心軸は、先端結合部分24の中心軸および挿入部分220の中心軸に対して後方向XBに位置する。先端結合部分24および挿入部分220は、同軸を有する。
図38(b)および図38(c)に示されるように、挿入部分220は、全体が先端結合部分24のアウター側嵌合部分VAに挿入されている。基礎部分213の底面は、先端結合部分24の先端支持部分24Aに接触する。
図38(c)に示されるように、前方接触部分221の外面は、先端結合部分24の内面に接触する。後方嵌合凸部225の上側傾斜面225Aは、後方窓部分24Dの開口面24Eにおける上方向ZA側の部分と隙間を介して対向する。後方嵌合凸部225の下側傾斜面225Bは、後方窓部分24Dの開口面24Eのうちの下方向ZB側の部分と隙間を介して対向する。前方接触部分221の外面における正面側の部分は、前方窓部分24Cを介して先端結合部分24の外部に露出する。後方嵌合凸部225の外面における背面側の部分は、後方窓部分24Dを介して先端結合部分24の外部に露出する。
図38(b)および図38(d)に示されるように、歯ブラシ本体10の背面視において、基礎部分213の右方向YAの端は、先端支持部分24Aの右方向YAの端よりも内方向側に位置する。また、基礎部分213の左方向YBの端は、先端支持部分24Aの左方向YBの端よりも内方向側に位置する。
図38(a)および図38(c)に示されるように、歯ブラシ本体10の側面視において、基礎部分213の前方向XAの端は、先端支持部分24Aの前方向XAの端よりも内方向側に位置する。また、基礎部分213の後方向XBの端および先端支持部分24Aの前方向XAの端は、X方向において略同じ箇所に位置する。
図39を参照して、歯間ブラシアタッチメント200の結合手順について説明する。
図39(a)に示されるように、歯間ブラシアタッチメント200の挿入部分220は、先端結合部分24に対する下方向ZBへの移動によりアウター側嵌合部分VAを移動する。前方接触部分221および後方接触部分222は、アウター側嵌合部分VAの内面に接触した状態でアウター側嵌合部分VAに対して下方向ZBに移動する。挿入部分220の後方嵌合凸部225の下側傾斜面225Bは、先端結合部分24に対する挿入部分220の移動量が所定量に達したとき、先端結合部分24の先端支持部分24Aに接触する。
図39(b)に示されるように、後方嵌合凸部225は、図39(a)の状態において追加嵌合力よりも大きい力が下方向ZBに作用するとき、アウター側嵌合部分VAと下側傾斜面225Bとの接触によりアウター側嵌合部分VAの内面上に乗り上げる。このとき、後方接触部分222は、アウター側嵌合部分VAから付与される反力により中間開口部分227に向けて変形する。
図39(c)に示されるように、後方嵌合凸部225は、図39(b)の状態において下方向ZBに作用する力によりアウター側嵌合部分VAに対してさらに下方向ZBに移動したとき、アウター側嵌合部分VAの内面上から先端結合部分24の後方窓部分24Dの空間に移動する。
図39(d)は、図39(c)の状態における後方嵌合凸部225およびその周辺の拡大構造を示す。後方嵌合凸部225の上側傾斜面225Aは、対向する後方窓部分24Dの開口面24Eに対して、前方向XAから後方向XBに向かうにつれて下方向ZBから上方向ZAに向けて傾斜する。後方嵌合凸部225の下側傾斜面225Bは、対向する後方窓部分24Dの開口面24Eに対して、前方向XAから後方向XBに向かうにつれて下方向ZBから上方向ZAに向けて傾斜する。X方向に対する下側傾斜面225Bの傾斜角度は、X方向に対する上側傾斜面225Aの傾斜角度よりも大きい。
前方接触部分221、上部接続部分223、および下部接続部分224は、図39(c)および図39(d)に示される状態において、アウター側嵌合部分VAの内面との接触によりアウター側嵌合部分VAから反力を受けている。すなわち第2部品結合構造Vは、前方接触部分221、上部接続部分223、および下部接続部分224とアウター側嵌合部分VAとの嵌め合いにより挿入部分220と先端結合部分24とを互いに結合する。第2部品結合構造Vは、後方嵌合凸部225と後方窓部分24Dとの嵌め合いにより、挿入部分220とアウター側嵌合部分VAとの結合力を高めている。
本実施形態の携帯型口腔衛生装置1は、第1実施形態の携帯型口腔衛生装置1が奏する(1)〜(42)の効果に準じた効果に加えて、以下の効果を奏する。
(43)後方嵌合凸部225の上側傾斜面225Aは、後方窓部分24Dの開口面24Eに対して、前方向XAから後方向XBに向かうにつれて下方向ZBから上方向ZAに向けて傾斜する。このため、上側傾斜面225Aが反対方向に傾斜する仮想の構成と比較して、後方嵌合凸部225が後方窓部分24Dと接触したとき、後方接触部分222が内方向に変形しにくい。このため、挿入部分220が先端結合部分24から離脱しにくい。なお、上記仮想の構成の上側傾斜面225Aは、前方向XAから後方向XBに向かうにつれて上方向ZAから下方向ZBに向けて傾斜する。
(44)第2部品結合構造Vは、先端結合部分24に形成された後方窓部分24Dと、歯間ブラシアタッチメント200に形成された後方嵌合凸部225とを互いに嵌め合わせることが可能な構造を有する。この構成によれば、アウターケース20および歯間ブラシアタッチメント200を互いに結合する力が一層高くなる。
(45)後方窓部分24Dは、後方嵌合凸部225が嵌め込まれる貫通孔を有する。この構成によれば、後方嵌合凸部225を嵌め込むための構造を容易に形成することができる。また、歯間ブラシアタッチメント200をアウターケース20から分離する手順として、取外工具400を用いた手順を採用することができる。このため、取外工具400を用いることなく歯間ブラシアタッチメント200を分離することが可能な構成と比較して、歯間ブラシアタッチメント200がアウターケース20から不用意に分離するおそれが小さくなる。
(第3実施形態)
図40に示される本実施形態の携帯型口腔衛生装置1は、図1に示される第1実施形態の携帯型口腔衛生装置1との主要な相違点として、次の相違点を有する。すなわち、第1実施形態の携帯型口腔衛生装置1の電動歯ブラシ2は、第2機能部品としてステインケアアタッチメント100を有する。一方、本実施形態の携帯型口腔衛生装置1の電動歯ブラシ2は、第2機能部品として歯間ブラシアタッチメント300を有する。以下では、第1実施形態の電動歯ブラシ2と異なる点の詳細を説明し、第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明の一部または全部を省略する。
図40(a)は、図2(a)において歯ブラシアタッチメント50がXZ平面において破断された状態の携帯型口腔衛生装置1を示す。歯ブラシ本体10は、歯間ブラシアタッチメント300を有する。歯間ブラシアタッチメント300は、アウターケース20の先端結合部分24と結合する。また、歯ブラシアタッチメント50内の空間に位置する。
図40(b)は、図40(a)において歯ブラシアタッチメント50が省略され、かつ歯間ブラシアタッチメント300が先端結合部分24から分離された状態の携帯型口腔衛生装置1を示す。なお、先端結合部分24の構成は、第1実施形態の先端結合部分24の構成と共通している。
図41〜図44を参照して、歯間ブラシアタッチメント300の構成について説明する。図41は、第2固定部品340が取り外された状態の歯間ブラシアタッチメント300を示す。図42は、歯間ブラシアタッチメント300の第2固定部品340を示す。図43および図44は、歯間ブラシアタッチメント300を示す。
図43(a)〜図43(c)に示されるように、歯間ブラシアタッチメント300は、口腔内に挿入される清掃部品310と、清掃部品310を支持する固定部品320とを有する。清掃部品310および固定部品320は、樹脂材料により個別の部品として構成されている。清掃部品310は、歯を研磨する複数のブリッスル312と、複数のブリッスル312を支持するワイヤー軸311とを有する。
図43(c)に示されるように、固定部品320は、清掃部品310が挿入される第1固定部品330と、第1固定部品330に挿入される第2固定部品340とを有する。第1固定部品330および第2固定部品340は、同一の樹脂材料により個別の部品として構成されている。
清掃部品310および第1固定部品330の樹脂材料としては、口腔内の組織に対してソフトな接触感を付与するものを用いることが好ましい。ここでは、ポリプロピレン樹脂が清掃部品310および第1固定部品330の樹脂材料として用いられている。第2固定部品340の樹脂材料としては、フックとしての機能を維持するために高い強度を有するものを用いることが好ましい。ここでは、ポリアセタール樹脂が第2固定部品340の樹脂材料として用いられている。
図41を参照して、第1固定部品330の構成について説明する。図41(a)は、清掃部品310付きの第1固定部品330の左側面構造を示す。図41(b)は、清掃部品310付きの第1固定部品330の正面構造を示す。図41(c)は、清掃部品310付きの第1固定部品330の背面構造を示す。図41(d)は、清掃部品310付きの第1固定部品330の平面構造を示す。図41(e)は、清掃部品310付きの第1固定部品330の底面構造を示す。
図41(a)〜図41(c)に示されるように、第1固定部品330は、ワイヤー軸311が挿入される支柱挿入部分331と、支柱挿入部分331を支持する基礎部分332と、第2固定部品340が嵌め込まれる部品挿入部分333とを有する。基礎部分332は、底面の周囲においてR加工が施された部分を有する。支柱挿入部分331、基礎部分332、および部品挿入部分333は、同一の樹脂材料により一体の部品として構成されている。
図41(c)および図41(e)に示されるように、部品挿入部分333は、第2固定部品340の各部分(図42参照)に対応した頂面嵌合凹部334、上部嵌合凹部335、中間嵌合凸部336、および下部嵌合凹部337を有する。部品挿入部分333は、取外工具400の押付部分420(図47参照)の形状に対応した傾斜部分338を有する。なお、部品挿入部分333は第2部品結合構造Vの第2部品側嵌合部分VB(図9参照)に相当する。
図41(e)に示されるように、頂面嵌合凹部334は、第2固定部品340の上部嵌合凸部344(図42参照)に対応した凹形状を有する。頂面嵌合凹部334は、部品挿入部分333の頂面に相当する基礎部分332の底面に形成されている。
図41(c)に示されるように、上部嵌合凹部335は、第2固定部品340の平板部分342(図42参照)に対応した凹形状を有する。中間嵌合凸部336は、第2固定部品340の中間嵌合凹部345(図42参照)に対応した凸形状を有する。下部嵌合凹部337は、第2固定部品340の側部嵌合凸部346(図42参照)に対応した凹形状を有する。
図42を参照して、第2固定部品340の構成について説明する。図42(a)は、第2固定部品340の左側面構造を示す。図42(b)は、第2固定部品340の正面構造を示す。図42(c)は、第2固定部品340の背面構造を示す。図42(d)は、第2固定部品340の斜視構造を示す。図42(e)は、第2固定部品340の平面構造を示す。図42(f)は、第2固定部品340の底面構造を示す。
図42(a)および図42(d)および図42(e)に示されるように、第2固定部品340は、側面視においてU字に類似する形状を有する本体部分341と、平面視において四角形状を有する平板部分342と、本体部分341および平板部分342を互いに接続する連結部分343とを有する。本体部分341、平板部分342、および連結部分343は、同一の樹脂材料により一体の部品として構成されている。
図42(a)に示されるように、本体部分341は、Z方向に長い形状を有する前方直線部分341Aおよび後方直線部分341Bと、前方直線部分341Aの一方の端部と後方直線部分341Bの他方の端部とを互いに接続する湾曲部分341Cとを有する。前方直線部分341Aの他方の端部は、連結部分343に接続されている。後方直線部分341Bの他方の端部は、平板部分342の底面と対向する。
図42(a)および図42(c)に示されるように、平板部分342は、第1固定部品330の頂面嵌合凹部334に嵌め込まれる上部嵌合凸部344を有する。後方直線部分341Bは、先端結合部分24の後方窓部分24D(図45参照)に嵌め込まれる1つの後方嵌合凸部347と、第1固定部品330の下部嵌合凹部337(図43参照)に嵌め込まれる2つの側部嵌合凸部346とを有する。
図42(b)に示されるように、第2固定部品340の正面視において、連結部分343の幅は前方直線部分341Aの幅および平板部分342の幅よりも小さい。このため連結部分343は、前方直線部分341Aおよび平板部分342との間において、第1固定部品330の中間嵌合凸部336(図43参照)に対応した中間嵌合凹部345を形成する。
図43および図44を参照して、固定部品320の構成について説明する。
図43(a)は、歯間ブラシアタッチメント300の左側面構造を示す。図43(b)は、歯間ブラシアタッチメント300の正面構造を示す。図43(c)は、歯間ブラシアタッチメント300の背面構造を示す。図43(d)は、歯間ブラシアタッチメント300の平面構造を示す。図43(e)は、歯間ブラシアタッチメント300の底面構造を示す。
図44(a)は、図43のD43A−D43A平面において第1固定部品330が破断された歯間ブラシアタッチメント300の斜視構造を示す。図44(b)は、図43のD43A−D43A平面における歯間ブラシアタッチメント300の断面構造を示す。図44(c)は、図43のD43B−D43B平面における歯間ブラシアタッチメント300の断面構造を示す。
図43(a)および図43(e)に示されるように、第2固定部品340の後方嵌合凸部347は、第1固定部品330の部品挿入部分333の下部において部品挿入部分333の開口部分から後方向XBに突出する。
図43(b)および図43(e)に示されるように、第2固定部品340の前方直線部分341Aおよび湾曲部分341Cは、第1固定部品330の正面側の開口部分において前方向XAに露出する。
図44(a)および図44(b)に示されるように、第2固定部品340の上部嵌合凸部344は、第1固定部品330の頂面嵌合凹部334に嵌め込まれている。第2固定部品340の平板部分342における前方向XA側の端面は、第1固定部品330の上部嵌合凹部335の内面に押し付けられている。
図43(c)および図44(c)に示されるように、第2固定部品340の平板部分342は、第1固定部品330の上部嵌合凹部335に嵌め込まれている。第2固定部品340の側部嵌合凸部346は、第1固定部品330の下部嵌合凹部337に嵌め込まれている。
図43(c)および図44(b)に示されるように、第1固定部品330の中間嵌合凸部336のうちの第2固定部品340に対応する部分は、第2固定部品340の中間嵌合凹部345に嵌め込まれている。
図45を参照して、第2部品結合構造Vの詳細について説明する。図45(a)は、歯間ブラシアタッチメント300およびアウターケース20の左側面構造を示す。図45(b)は、歯間ブラシアタッチメント300およびアウターケース20の背面構造を示す。図45(c)は、図45(b)のD45B−D45B平面においてアウターケース20が破断された状態の断面構造を示す。図45(d)は、図45(a)のD45A−D45A平面においてアウターケース20が破断された状態の断面構造を示す。
アウターケース20の上部結合部分21、アウターケース20の先端結合部分24、歯間ブラシアタッチメント300のワイヤー軸311、および歯間ブラシアタッチメント300の固定部品320は、それぞれXY平面に直交する中心軸を有する。
図45(a)および図45(c)に示されるように、電動歯ブラシ2のXZ平面において、上部結合部分21の中心軸、先端結合部分24の中心軸、ワイヤー軸311の中心軸、および固定部品320の中心軸は互いに平行する。先端結合部分24の中心軸、ワイヤー軸311の中心軸、および固定部品320の中心軸は、上部結合部分21の中心軸に対して後方向XBに位置する。ワイヤー軸311の中心軸は、先端結合部分24の中心軸および固定部品320の中心軸に対して後方向XBに位置する。先端結合部分24および固定部品320は、同軸を有する。
図45(c)に示されるように、固定部品320の部品挿入部分333は、全体が先端結合部分24のアウター側嵌合部分VAに挿入されている。基礎部分332の底面は、先端結合部分24の先端支持部分24Aに接触する。部品挿入部分333の前方向XAの外面および後方向XBの外面は、先端結合部分24の内面に接触する。後方嵌合凸部347の上側傾斜面347Aは、後方窓部分24Dの開口面24Eのうちの上方向ZA側の部分と隙間を介して対向する。後方嵌合凸部347の下側傾斜面347Bは、後方窓部分24Dの開口面24Eのうちの下方向ZB側の部分と隙間を介して対向する。
図45(c)に示されるように、部品挿入部分333の前方向XA側の外面は、前方窓部分24Cを介して先端結合部分24の外部に露出する。後方嵌合凸部347の後方向XB側の外面は、後方窓部分24Dを介して先端結合部分24の外部に露出する。
図45(b)および図45(d)に示されるように、歯ブラシ本体10の背面視において、基礎部分332の右方向YAの端および先端支持部分24Aの右方向YAは、Y方向において略同じ箇所に位置する。基礎部分332の左方向YBの端および先端支持部分24Aの左方向YBは、Y方向において略同じ箇所に位置する。
図45(a)および図45(c)に示されるように、歯ブラシ本体10の側面視において、基礎部分332の前方向XAの端は、先端支持部分24Aの前方向XAの端よりも内方向側に位置する。基礎部分332の後方向XBの端は、先端支持部分24Aの前方向XAの端よりも外方向側に位置する。
図46を参照して、歯間ブラシアタッチメント300の結合手順について説明する。
図46(a)に示されるように、歯間ブラシアタッチメント300の部品挿入部分333は、先端結合部分24に対する下方向ZBへの移動によりアウター側嵌合部分VAに挿入される。部品挿入部分333の外面は、アウター側嵌合部分VAの内面に接触した状態でアウター側嵌合部分VAに対して下方向ZBに移動する。固定部品320の後方嵌合凸部347の下側傾斜面347Bは、先端結合部分24に対する固定部品320の移動量が所定量に達したとき、先端結合部分24の先端支持部分24Aに接触する。
図46(b)に示されるように、後方嵌合凸部347は、図46(a)の状態において追加嵌合力よりも大きい力が下方向ZBに作用するとき、アウター側嵌合部分VAと後方嵌合凸部347との接触によりアウター側嵌合部分VAの内面上に乗り上げる。このとき、後方直線部分341B(図44(b)参照)は、アウター側嵌合部分VAから付与される反力により前方直線部分341Aに向けて変形する。
図46(c)に示されるように、後方嵌合凸部347は、図46(b)の状態において下方向ZBに作用する力によりアウター側嵌合部分VAに対してさらに下方向ZBに移動したとき、アウター側嵌合部分VAの内面上から先端結合部分24の後方窓部分24Dの空間に移動する。
図46(d)は、図46(c)の状態における後方嵌合凸部347およびその周辺の拡大構造を示す。後方嵌合凸部347の上側傾斜面347Aは、対向する後方窓部分24Dの開口面24Eに対して、前方向XAから後方向XBに向かうにつれて下方向ZBから上方向ZAに向けて傾斜する。後方嵌合凸部347の下側傾斜面347Bは、対向する後方窓部分24Dの開口面24Eに対して、前方向XAから後方向XBに向かうにつれて下方向ZBから上方向ZAに向けて傾斜する。X方向に対する下側傾斜面347Bの傾斜角度は、X方向に対する上側傾斜面347Aの傾斜角度よりも大きい。
部品挿入部分333の外面は、図46に示される各状態において、アウター側嵌合部分VAの内面との接触によりアウター側嵌合部分VAから反力を受けている。すなわち固定部品320は、部品挿入部分333とアウター側嵌合部分VAとの嵌め合いにより結合されている。固定部品320は、後方嵌合凸部347と後方窓部分24Dとの嵌め合いによりアウター側嵌合部分VAとの結合力がより高められている。
図47を参照して、取外工具400の構成について説明する。
図40に示される本実施形態の携帯型口腔衛生装置1は、電動歯ブラシ2およびキャップ80に加えて、歯間ブラシアタッチメント300をアウターケース20から分離するための取外工具400を有する。
図47(a)に示されるように、取外工具400は、歯間ブラシアタッチメント300の取り外し作業時にユーザーが把持する把持部分410と、先端結合部分24の前方窓部分24Cおよび後方窓部分24D(図48参照)に挿入される2つの押付部分420とを有する。把持部分410および各押付部分420は、同一の樹脂材料により一体の部品として形成される。
図47(b)に示されるように、取外工具400は、歯間ブラシアタッチメント300を取り外すとき、一方の押付部分420を前方窓部分24Cに挿入するとともに他方の押付部分420を後方窓部分24D(図48参照)に挿入する。各押付部分420は、この状態において各押付部分420を互いに接近させる力が加えられるとき、歯間ブラシアタッチメント300および先端結合部分24を互いに分離する。
図48を参照して、歯間ブラシアタッチメント300の分離手順について説明する。
図48(a)に示されるように、ユーザーは、歯間ブラシアタッチメント300を先端結合部分24から取り外すとき、取外工具400の各押付部分420を前方窓部分24Cおよび後方窓部分24Dと対応する箇所に配置する。
図48(b)に示されるように、ユーザーは、把持部分410に内方向の力を加えることにより前方向XA側の押付部分420および後方向XB側の押付部分420を互いに接近させる。前方向XA側の押付部分420は、把持部分410に加えられた力により前方窓部分24Cに進入し、部品挿入部分333の傾斜部分338(図41参照)に押し付けられる。後方向XB側の押付部分420は、把持部分410に加えられた力により後方窓部分24Dに進入し、後方嵌合凸部347に押し付けられる。
図48(b)に示されるように、後方嵌合凸部347および後方直線部分341Bは、押付部分420から加えられる力により前方向XAに移動する。このため、後方嵌合凸部347および後方窓部分24Dは互いに分離する。また部品挿入部分333は、前方向XA側の押付部分420から傾斜部分338に加えられる力の分力として上方向ZAに作用する力を受ける。
図48(c)に示されるように、ユーザーは、後方向XB側の押付部分420により後方嵌合凸部347および後方窓部分24Dが互いに分離した状態を保持し、かつ前方向XA側の押付部分420により部品挿入部分333に上方向ZAの力を付与しているとき、歯間ブラシアタッチメント300を先端結合部分24に対して上方向ZAに移動させる。これにより、歯間ブラシアタッチメント300は先端結合部分24から分離する。
本実施形態の携帯型口腔衛生装置1は、第1実施形態の携帯型口腔衛生装置1が奏する(1)〜(42)の効果に準じた効果に加えて、以下の効果を奏する。
(46)後方嵌合凸部347の上側傾斜面347Aは、後方窓部分24Dの開口面24Eに対して、前方向XAから後方向XBに向かうにつれて下方向ZBから上方向ZAに向けて傾斜する。このため、上側傾斜面347Aが反対方向に傾斜する仮想の構成と比較して、後方嵌合凸部347が後方窓部分24Dと接触したとき、後方直線部分341Bが内方向に変形しにくい。このため、固定部品320が先端結合部分24から離脱しにくい。なお、上記仮想の構成の上側傾斜面347Aは、前方向XAから後方向XBに向かうにつれて上方向ZAから下方向ZBに向けて傾斜する。
(47)歯間ブラシアタッチメント300の部品挿入部分333は、傾斜部分338を有する。また取外工具400は、傾斜部分338に対応した形状の押付部分420を有する。このため、ユーザーは取外工具400の各押付部分420により部品挿入部分333を挟み込むことにより、歯間ブラシアタッチメント300に上方向ZAの力を付与することができる。このため、歯間ブラシアタッチメント300を先端結合部分24から容易に分離することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、第1〜第3実施形態以外の実施形態を含む。以下、本発明のその他の実施形態としての第1〜第3実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、互いに組み合わせることもできる。
・第2実施形態の第2部品結合構造Vは、前方接触部分221、上部接続部分223、および下部接続部分224とアウター側嵌合部分VAとの嵌め合いにより挿入部分220と先端結合部分24とを互いに結合する。一方、変形例の第2部品結合構造Vは、以下の(A)または(B)の構造を有する。
(A)前方接触部分221、上部接続部分223、および下部接続部分224の組み合わせに代えて、前方接触部分221および後方接触部分222とアウター側嵌合部分VAとの嵌め合いにより挿入部分220と先端結合部分24とを互いに結合する。なお、後方接触部分222の外面は、X方向において上部接続部分223の外面および下部接続部分224の外面よりも後方向XBに位置する。
(B)前方接触部分221、上部接続部分223、下部接続部分224、および後方接触部分222とアウター側嵌合部分VAとの嵌め合いにより挿入部分220と先端結合部分24とを互いに結合する。なお、後方接触部分222の外面は、X方向において上部接続部分223の外面および下部接続部分224の外面と同じ箇所に位置する。
・第3実施形態の後方嵌合凸部347の上側傾斜面347Aは、後方窓部分24Dの開口面24Eに対して、前方向XAから後方向XBに向かうにつれて下方向ZBから上方向ZAに向けて傾斜する。一方、変形例の後方嵌合凸部347の上側傾斜面347Aは、図49(a)に示されるように、後方窓部分24Dの開口面24Eに対して、前方向XAから後方向XBに向かうにつれて上方向ZAから下方向ZBに向けて傾斜する。すなわち、第3実施形態の上記(46)の欄に記載の仮想の構成を有する。以下では、この変形例を「変形例3a」とする。なお、図49は、図46(d)に示される歯間ブラシアタッチメント300の断面構造において、部品挿入部分333の表示を図44(c)における部品挿入部分333の表示に置換した断面図を示す。また、第2固定部品340については、置換後の部品挿入部分333と同一の平面における断面構造を示す。
図49(a)に示されるように、変形例3aの電動歯ブラシ2は、X方向に対する下部嵌合凹部337の下側面337Bの傾斜角度PBがX方向に対する上側傾斜面347Aの傾斜角度PAよりも大きい。
一方、下側面337Bが側部嵌合凸部346の下側傾斜面346Bに接触するとき、側部嵌合凸部346は、後方直線部分341Bを外方向に移動させる力を下側面337Bから受ける。このため、後方嵌合凸部347を開口面24Eに押し付ける力が大きくなる。すなわち、下側面337Bから側部嵌合凸部346の下側傾斜面346Bに付与される力は、後方嵌合凸部347および後方窓部分24Dの結合力を大きくする方向に作用する。
他方、後方窓部分24Dの開口面24Eが上側傾斜面347Aに接触するとき、上側傾斜面347Aは、後方嵌合凸部347を内方向に移動させる力を開口面24Eから受ける。すなわち、開口面24Eから上側傾斜面347Aに付与される力は、後方嵌合凸部347および後方窓部分24Dの結合力を小さくする方向に作用する。
変形例3aの電動歯ブラシ2は、上記のとおり傾斜角度PBが傾斜角度PAよりも大きいため、下側面337Bから下側傾斜面346Bに付与される力が開口面24Eから上側傾斜面347Aに付与される力よりも大きくなる。このため、下側面337Bが下側傾斜面346Bに接触するとともに開口面24Eが上側傾斜面347Aに接触するとき、傾斜角度PBが傾斜角度PAよりも小さい構成と比較して、後方嵌合凸部347および後方窓部分24Dの結合力が大きくなる。
・変形例3aの電動歯ブラシ2は、図49(a)に示されるように、下側面337Bと下側傾斜面346Bとの距離QBが上側傾斜面347Aと開口面24Eとの距離QAよりも大きい。距離QAは、上側傾斜面347Aに対向する開口面24Eと上側傾斜面347AとがZ方向において最も接近する部分のZ方向の距離を示す。距離QBは、下側面337Bと対向する下側傾斜面346Bと下側面337BとがZ方向において最も接近する部分のZ方向の距離を示す。
これに対して、変形例3aに対する変形例の電動歯ブラシ2は、図49(b)に示されるように、下側面337Bと下側傾斜面346Bとの距離QBが上側傾斜面347Aと開口面24Eとの距離QAよりも小さい。
この電動歯ブラシ2は、部品挿入部分333が第2固定部品340に対して上方向ZAに移動し、かつ後方窓部分24Dが第2固定部品340に対して下方向ZBに移動するとき、すなわち取外工具400が用いられない状態において、歯間ブラシアタッチメント300に対して上方向ZAに引き抜く力が加えられるとき、距離QAおよび距離QBの関係から、下側面337Bおよび下側傾斜面346Bの接触が開口面24Eおよび上側傾斜面347Aの接触よりも先に生じる。このため、前者の接触にともない生じる作用、すなわち後方嵌合凸部347および後方窓部分24Dの結合力を大きくする作用は、後者の接触にともない生じる作用、すなわち後方嵌合凸部347および後方窓部分24Dの結合力を小さくする作用に優先して生じる。このため、距離QBが距離QAよりも大きい構成と比較して、後方嵌合凸部347および後方窓部分24Dが分離しにくくなる効果が一層高くなる。
・第1実施形態の電動歯ブラシ2は、歯ブラシアタッチメント50内への異物の浸入を妨げる部材として歯ブラシ側シール部材26を有する。また歯ブラシ側シール部材26は、アウターケース20の取付溝24Bに嵌め込まれる。一方、変形例の電動歯ブラシ2は、歯ブラシ側シール部材26に代えて、図50に示される歯ブラシ側シール部材91または図51に示される歯ブラシ側シール部材93を有する。以下では、図50に示される変形例を「変形例A」とし、図51に示される変形例を「変形例B」とする。
図50に示されるように、変形例Aの歯ブラシ側シール部材91は、アウターケース20の中間結合部分22の頂面に形成された嵌合溝92に嵌め込まれる。この歯ブラシ側シール部材91は、嵌合溝92に嵌め込まれる環状部分91Aと、環状部分91Aから上方向ZAに突出する突出部分91Bとを有する。突出部分91Bは、歯ブラシアタッチメント50の端面に密着する。環状部分91Aおよび突出部分91Bは、同一の樹脂材料により一体の部材として形成される。
変形例Aの電動歯ブラシ2は以下の効果を奏する。
(A)歯ブラシアタッチメント50内においてステインケアアタッチメント100が収容される空間に加えて、歯ブラシアタッチメント50とアウターケース20の上部結合部分21との間にも異物が浸入しにくい。
(B)歯ブラシアタッチメント50および上部結合部分21が結合または分離される過程において、突出部分91Bが歯ブラシアタッチメント50に接触しないため、歯ブラシアタッチメント50にかかる摩擦抵抗が小さくなる。
図51に示されるように、変形例Bの歯ブラシ側シール部材93は、歯ブラシアタッチメント50の開口部分59の外面に形成された嵌合溝94に嵌め込まれる。この歯ブラシ側シール部材93は、嵌合溝94に嵌め込まれる環状部分93Aと、環状部分93Aから下方向ZBに突出する突出部分93Bとを有する。突出部分93Bは、中間結合部分22の頂面に密着する。環状部分93Aおよび突出部分93Bは、同一の樹脂材料により一体の部材として形成される。
変形例Bの電動歯ブラシ2は以下の効果を奏する。
(A)歯ブラシ側シール部材93の外面が歯ブラシアタッチメント50の外側に露出しているため、歯ブラシ側シール部材93の色を歯ブラシアタッチメント50の識別情報として利用することができる。このため、複数の歯ブラシアタッチメント50を使い分ける使用環境のとき、複数の歯ブラシアタッチメント50のそれぞれに異なる色の歯ブラシ側シール部材93を取り付けることにより、シール部材93の色を用いて複数の歯ブラシアタッチメント50を管理することができる。
(B)歯ブラシアタッチメント50内においてステインケアアタッチメント100が収容される空間に加えて、歯ブラシアタッチメント50とアウターケース20の上部結合部分21との間にも異物が浸入しにくい。
(C)歯ブラシアタッチメント50および上部結合部分21が結合または分離される過程において、突出部分93Bが歯ブラシアタッチメント50に接触しないため、歯ブラシアタッチメント50にかかる摩擦抵抗が小さくなる。
・第1実施形態の歯ブラシアタッチメント50は、内部の空間と外部とを互いに連通する部分として開口部分59のみが形成されたブラシステー53を有する。一方、変形例の歯ブラシアタッチメント50のブラシステー53は、内部の空間と外部とを互いに連通する部分として、図52に示される連通孔95を有する。連通孔95は、ブラシステー53の背面側の壁部に形成されている。以下では、図52に示される変形例を「変形例C」とする。
変形例Cの電動歯ブラシ2は、次の効果を奏する。
(A)ブラシステー53に連通孔95が形成されていない電動歯ブラシ2と比較して、歯ブラシアタッチメント50内の乾燥性が高くなる。
(B)歯ブラシアタッチメント50が歯ブラシ本体10に結合された状態において、水洗いにより歯ブラシアタッチメント50内を清掃することができる。
・変形例Cに対する変形例の電動歯ブラシ2は、図53に示される半透過膜97および膜固定部96をさらに有する。膜固定部96は、歯ブラシアタッチメント50の背面側壁部の外面において連通孔95の周囲に形成されている。半透過膜97は、膜固定部96に嵌め込まれている。連通孔95は、半透過膜97により覆われている。半透過膜97としては、気体の通過を許容するとともに液体の通過を許容しないものが用いられている。膜固定部96に対する半透過膜97の固定方法としては、例えば超音波溶着または両面テープによる接着を用いることができる。以下では、図53に示される変形例を「変形例D」とする。
変形例Dの電動歯ブラシ2は、以下の効果を奏する。
(A)ブラシステー53に連通孔95が形成されていない電動歯ブラシ2と比較して、歯ブラシアタッチメント50内の乾燥性が高くなる。また、変形例Cの電動歯ブラシ2と同程度の乾燥性を有する。
(B)変形例Cの電動歯ブラシ2と比較して、使用時において液体が歯ブラシアタッチメント50内に浸入しにくい。
・第1実施形態の電動歯ブラシ2は、アウターケース20の一部分として形成された先端結合部分24、および先端結合部分24と結合および分離するステインケアアタッチメント100を有する。一方、変形例の電動歯ブラシ2は、図54に示されるアウターケース20Aおよび先端アタッチメント20C、または図55に示されるアウターケース20Aおよび先端アタッチメント20Dを有する。以下では、図54に示される変形例を「変形例E」とし、図55に示される変形例を「変形例F」とする。
図54に示されるように、変形例Eのアウターケース20Aは、第1実施形態のアウターケース20から先端結合部分24が省略された形状を有する。このアウターケース20Aは、先端アタッチメント20Cを結合するための先端嵌合凸部20Bを有する。先端アタッチメント20Cの形状は、アウターケース20において上部結合部分21の先端部分を切断することにより、先端結合部分24側の部品を上部結合部分21から分離した形状に相当する。先端アタッチメント20Cは、歯ブラシ側シール部材26およびステインケアアタッチメント100を有する。先端アタッチメント20Cは、先端嵌合凸部20Bが嵌め込まれる溝を内面側に有する(図示略)。ステインケアアタッチメント100および先端アタッチメント20Cは、ステインケアアタッチメント100および先端結合部分24の関係と同様の関係を有する。
上部結合部分21の先端嵌合凸部20Bおよび先端アタッチメント20Cは、相対的な回転位置に応じて互いに結合および分離される。すなわち、相対的な回転位置が進入位置のとき、先端嵌合凸部20Bが先端アタッチメント20Cの溝に進入する。そして、先端アタッチメント20Cの溝に進入した状態において、相対的な回転位置が進入位置から結合位置に変化したとき、先端嵌合凸部20Bおよび溝が互いに結合する。また、先端嵌合凸部20Bおよび溝が互いに結合した状態において、相対的な回転位置が結合位置から進入位置に変化したとき、先端嵌合凸部20Bおよび溝が互いに分離する。
図55に示されるように、変形例Fの電動歯ブラシ2は、変形例Eの先端アタッチメント20Cに準じた構成を有する先端アタッチメント20Dを有する。先端アタッチメント20Dは、歯ブラシ側シール部材26およびステインケアアタッチメント500を有する。先端アタッチメント20Dは、先端嵌合凸部20Bが嵌め込まれる溝を内面側に有する(図示略)。ステインケアアタッチメント500および先端アタッチメント20Dは、変形例Eにおけるステインケアアタッチメント100および先端アタッチメント20Cの関係と同様の関係を有する。また、先端嵌合凸部20Bおよび先端アタッチメント20Dは、変形例Eにおける先端嵌合凸部20Bおよび先端アタッチメント20Cの関係と同様の関係を有する。
変形例Eおよび変形例Fの電動歯ブラシ2は、以下の効果を奏する。
(A)先端アタッチメント20Cまたは20Dを上部結合部分21から分離した状態で清掃することができる。すなわち、優れた清掃性をユーザーに提供することが可能となる。
(B)先端アタッチメント20Cまたは20Dの効果にともない歯ブラシ側シール部材26も交換される。このため、衛生面に関して優れたメンテナンス性をユーザーに提供することが可能となる。
(C)アウターケース20における第2部品結合構造Vの部分(先端嵌合凸部20B)が上部結合部分21から突出しているため、第2部品結合構造Vとしての凹部を有する構成と比較して、アウターケース20の清掃性が高くなる。
・第1〜第3実施形態の電動歯ブラシ2は、電動モーター41のスイッチとして機能する把持結合構造Uを有し、ユーザーが操作するための押しボタン式スイッチを有していない。一方、変形例の電動歯ブラシ2は、図56に示されるように、電動モーター41の電源をオンおよびオフするための押しボタンスイッチ98を有する。この電動歯ブラシ2は、装飾リング12に代えて、把持外面70Zおよびキャップ外面80Zとともに一体的な外面を形成する装飾リング99を有する。また、同変形例の把持結合構造Uは、電動モーター41のスイッチとしての機能を有していない。以下では、図56に示される変形例を「変形例G」とする。
変形例Gの電動歯ブラシ2は、以下の効果を奏する。
(A)把持結合構造Uの構成が簡素化される。
(B)電動歯ブラシ2にキャップ80が結合されているとき、キャップ80、装飾リング99、および把持ケース70の各外面により一体的な外面が形成される。なお、一体的な外面が形成される状態は、キャップ80、装飾リング99、および把持ケース70のいずれか1つの部品の外面を延長して仮想面を形成したとき、他の部品の外面の全部がこの仮想面に属する状態を示す。
・第2または第3実施形態の変形例の電動歯ブラシ2は、変形例A〜Gの電動歯ブラシ2の構成に準じた構成を有する。この変形例の電動歯ブラシ2は、変形例A〜Gの電動歯ブラシ2が奏する効果に準じた効果を奏する。
・第1実施形態の電動歯ブラシ2は、アウターケース20およびステインケアアタッチメント100を互いに結合および分離する第2部品結合構造Vを有する。一方、変形例の電動歯ブラシ2は、ステインケアアタッチメント100がアウターケース20に固定された構造を有する。すなわちステインケアアタッチメント100は、アウターケース20から分離することができない。ステインケアアタッチメント100の固定方法としては、例えば圧入または接着を用いることができる。この変形例の電動歯ブラシ2によれば、アウターケース20からステインケアアタッチメント100への振動の伝達効率が高くなる。このため、ステイン除去の効果も高くなる。
・第1実施形態の電動歯ブラシ2は、ステインケアアタッチメント100の挿入部分130(第2部品側嵌合部分VB)がアウターケース20の先端結合部分24に対して偏心した中心軸を有する。一方、変形例の電動歯ブラシ2は、アウターケース20の先端結合部分24およびステインケアアタッチメント100の挿入部分130が同軸を有する。
・第1実施形態の電動歯ブラシ2は、研磨剤入りシリコーンゴムにより形成されたステインケアアタッチメント100を有する。一方、変形例の電動歯ブラシ2は、天然ゴムにより形成されたステインケアアタッチメント100を有する。
・第1実施形態の電動歯ブラシ2は、アタッチメント本体110および芯部材140により構成されるステインケアアタッチメント100を有する。一方、変形例の電動歯ブラシ2は、ローレット加工が施された金属材料の部品をステインケアアタッチメントとして有する。
・第1実施形態の電動歯ブラシ2は、第2機能部品としてステインケアアタッチメント100を有する。一方、変形例の電動歯ブラシ2は、第2機能部品として爪磨き用アタッチメントまたは歯茎マッサージアタッチメントを有する。
・第1実施形態の電動歯ブラシ2は、第1機能部品として歯ブラシアタッチメント50を有し、第2機能部品としてステインケアアタッチメント100を有する。一方、変形例の電動歯ブラシ2は、以下の(A)〜(F)の組み合わせの第1機能部品および第2機能部品を有する。
(A)変形例の電動歯ブラシ2は、第1機能部品として歯ブラシアタッチメント50を有する。また第2機能部品として、歯ブラシアタッチメント、歯茎マッサージアタッチメント、ポイント磨きブラシ、爪磨き用アタッチメント、歯磨剤チューブ、歯間ブラシアタッチメント、および振動調整用ののいずれか1つの機能部品を有する。
(B)変形例の電動歯ブラシ2は、第1機能部品として歯茎マッサージアタッチメントを有する。また第2機能部品として、歯ブラシアタッチメント、歯茎マッサージアタッチメント、ポイント磨きブラシ、爪磨き用アタッチメント、歯磨剤チューブ、振動調整用の、歯間ブラシアタッチメント、およびステインケアアタッチメントのいずれか1つの機能部品を有する。
(C)変形例の電動歯ブラシ2は、第1機能部品としてポイント磨きブラシを有する。また第2機能部品として、ポイント磨きブラシ、歯ブラシアタッチメント、歯茎マッサージアタッチメント、爪磨き用アタッチメント、歯磨剤チューブ、振動調整用の、歯間ブラシアタッチメント、およびステインケアアタッチメントのいずれか1つの機能部品を有する。
(D)変形例の電動歯ブラシ2は、第1機能部品として爪磨き用アタッチメントを有する。また第2機能部品として、歯ブラシアタッチメント、歯茎マッサージアタッチメント、ポイント磨きブラシ、歯磨剤チューブ、振動調整用の、歯間ブラシアタッチメント、およびステインケアアタッチメントのいずれか1つの機能部品を有する。
(E)変形例の電動歯ブラシ2は、第1機能部品としてステインケアアタッチメントを有する。また第2機能部品として、ステインケアアタッチメント、歯ブラシアタッチメント、歯茎マッサージアタッチメント、ポイント磨きブラシ、爪磨き用アタッチメント、歯磨剤チューブ、振動調整用の、歯間ブラシアタッチメント、およびペースト剤チューブのいずれか1つの機能部品を有する。
(F)変形例の電動歯ブラシ2は、第1機能部品として歯間ブラシアタッチメントを有する。また第2機能部品として、歯間ブラシアタッチメント、歯ブラシアタッチメント、歯茎マッサージアタッチメント、ポイント磨きブラシ、爪磨き用アタッチメント、歯磨剤チューブ、および振動調整用ののいずれか1つの機能部品を有する。
・上記(A)〜(F)の変形例の電動歯ブラシ2のうちの振動調整用の錘を有する電動歯ブラシ2は、歯ブラシ本体10および錘を互いに結合および分離する構造を有する。振動発生装置40は、歯ブラシ本体10に錘が結合されているとき、第1機能部品または第2機能部品に付与する振動が小さくなる。振動発生装置40は、歯ブラシ本体10から錘が分離されているとき、錘が結合されているときと比較して、第1機能部品または第2機能部品に付与する振動が大きくなる。すなわち錘は、振動発生装置40が第1機能部品または第2機能部品に付与する振動の大きさを調整する。
・第2または第3実施形態の変形例の電動歯ブラシ2は、上記(A)〜(F)の電動歯ブラシ2の構成に準じた構成を有する。この変形例の電動歯ブラシ2は、変形例A〜Gの電動歯ブラシ2が奏する効果に準じた効果を奏する。
・第1実施形態のステインケアアタッチメント100は、前方窓部分24Cおよび後方窓部分24Dに対応する凸部を有していない。一方、変形例のステインケアアタッチメント100は、前方窓部分24Cに対応する前方嵌合凸部および後方窓部分24Dに対応する後方嵌合凸部の少なくとも一方を有する。
・第2実施形態の歯間ブラシアタッチメント200は、後方窓部分24Dに対応する後方嵌合凸部225を有し、かつ前方窓部分24Cに対応する凸部を有していない。一方、変形例の歯間ブラシアタッチメント200は、前方窓部分24Cに対応する前方嵌合凸部をさらに有する。すなわち第2部品結合構造Vは、2つの第1追加嵌合部分としての前方窓部分24Cおよび後方窓部分24Dと、2つの第2追加嵌合部分としての前方嵌合凸部および後方嵌合凸部225とを互いに嵌め合わせることが可能な構造を有する。2つの第2追加嵌合部分は、挿入部分220の長手方向の中心軸を基準として互いに対向する位置関係を有する。この構成によれば、アウターケース20および歯間ブラシアタッチメント200を互いに結合する力が一層高くなる。
・第3実施形態の歯間ブラシアタッチメント300は、後方窓部分24Dに対応する後方嵌合凸部347を有し、かつ前方窓部分24Cに対応する凸部を有していない。一方、変形例の歯間ブラシアタッチメント300は、前方窓部分24Cに対応する前方嵌合凸部をさらに有する。すなわち第2部品結合構造Vは、2つの第1追加嵌合部分としての前方窓部分24Cおよび後方窓部分24Dと、2つの第2追加嵌合部分としての前方嵌合凸部および後方嵌合凸部347とを互いに嵌め合わせることが可能な構造を有する。2つの第2追加嵌合部分は、部品挿入部分333の長手方向の中心軸を基準として互いに対向する位置関係を有する。この構成によれば、アウターケース20および歯間ブラシアタッチメント300を互いに結合する力が一層高くなる。
・第1〜第3実施形態の電動歯ブラシ2は、通電金具67と回路基板61の出力側の陽極端子との間に電流ヒューズ62を有する。一方、変形例の電動歯ブラシ2は、陰極金具63と回路基板61の出力側の陰極端子との間に電流ヒューズ62を有する。
・第1〜第3実施形態の電動歯ブラシ2は、本体ケース11とは別に構成された装飾リング12を有する。一方、変形例の電動歯ブラシ2は、装飾リング12に代えて、本体ケース11の一部分として形成された装飾リング12に相当する部分を有する。または、装飾リング12に代えて、把持ケース70の一部分として形成された装飾リング12に相当する部分を有する。
・第1〜第3実施形態の電動歯ブラシ2は、本体ケース11に対する把持ケース70の回転位置がオン位置のとき、把持外面70Zがキャップ外面80Zに対して一体的な外面を形成しない。一方、変形例の電動歯ブラシ2は、本体ケース11に対する把持ケース70の回転位置がオン位置のとき、およびオフ位置のときにおいて、把持外面70Zがキャップ外面80Zと一体的な外面を形成する。なお、一体的な外面を形成するとは、一方の外面を延長して仮想面を形成したとき、他方の外面の全部がこの仮想面に属する状態を示す。
上記変形例の一例としての電動歯ブラシ2は、キャップ80に代えてXY平面の断面形状がN角形のキャップを有し、把持ケース70に代えてXY平面の断面形状がN角形の把持ケースを有する。N角形のキャップおよびN角形の把持ケースは、相対的な回転位置がオフ位置のときおよびオン位置のときのそれぞれにおいて、キャップおよび把持ケースの外面が一体的な外面を形成する。このとき、オフ位置からオン位置に変更するための把持ケースの回転角度は、「360度/N度」により規定される。
・第1〜第3実施形態の電動歯ブラシ2は、把持結合構造Uとして本体ケース11に対する把持ケース70の回転が可能な構造を有する。一方、変形例の電動歯ブラシ2は、本体ケース11に対する把持ケース70の回転に代えてまたは加えて、本体ケース11と把持ケース70との長手方向における相対的な移動が可能な構造を有する。この電動歯ブラシ2は、把持ケース70が本体ケース11に対して長手方向の第1所定位置に位置するとき、電動モーター41の電源をオフする。一方、把持ケース70が本体ケース11に対して長手方向の第2所定位置に位置するとき、電動モーター41の電源をオンする。
・第1〜第3実施形態の電動歯ブラシ2の把持結合構造Uは、本体ケース11に対して把持ケース70全体が回転する構造を有する。一方、変形例の電動歯ブラシ2の把持結合構造Uは、本体ケース11に対して個別に回転することが可能な2つの把持ケース(以下、「分割把持ケース」)を有する。分割把持ケースは、下側壁部72からZ方向の中間部分までを含む下方分割ケースと、中間部分から開口部分73までを含む上方分割ケースとを有する。下方分割ケースおよび上方分割ケースを合わせた分割把持ケースの構成は、把持ケース70の構成に準じている。この変形例の把持結合構造Uは、本体ケース11に対して下方分割ケースが回転する構造を有する。本体ケース11および下方分割ケースの相対的な回転状態は、本体ケース11および把持ケース70の相対的な回転状態と同様に分離状態、オフ状態、およびオン状態を有する。
・第1〜第3実施形態の電動歯ブラシ2は、アウターケース20の上部結合部分21内に電動モーター41を有する。一方、変形例の電動歯ブラシ2は、中間結合部分22内に電動モーター41を有する。または、中間結合部分22および下部結合部分23にまたがり電動モーター41を有する。
・第1〜第3実施形態の装飾リング12は、携帯型口腔衛生装置1が載せられる載置面に対して装飾面12Zが2点以上で接触する構造を有する。一方、変形例の装飾リング12は、携帯型口腔衛生装置1の載置面に接触する平面を有する。平面は、携帯型口腔衛生装置1が載置面に対して回転することを規制する。
・第1〜第3実施形態の携帯型口腔衛生装置1は、電動歯ブラシ2およびキャップ80を有する。一方、変形例の携帯型口腔衛生装置1は、キャップ80を省略している。すなわち、電動歯ブラシ2単独が携帯型口腔衛生装置1の全体を構成する。
・第1〜第3実施形態の電動歯ブラシ2は、電源として乾電池3を有する。一方、変形例の電動歯ブラシ2は、電源として2次電池を有する。
・本発明は、第1〜第3実施形態に例示される携帯型口腔衛生装置1以外の他の口腔衛生装置に適用することもできる。他の口腔衛生装置としては、例えばステイン除去装置が挙げられる。ステイン除去装置は、歯を研磨する研磨部分と、研磨部分を振動させる電動モーターと、電動モーターを保持する本体ケースと、本体ケースの外面を覆う把持ケースとを有する。
なお、第1〜第3実施形態およびその他の実施形態の各用語は、請求項に記載される各用語と次の対応関係を有する。携帯型口腔衛生装置1は、請求項の「口腔衛生装置」に対応する。歯ブラシ本体10は、請求項の「装置本体」に対応する。先端結合部分24は、請求項の「本体結合部分」に対応する。後方窓部分24Dは、請求項の「第1追加嵌合部分」および「貫通孔」に対応する。歯ブラシアタッチメント50は、請求項の「機能部品」、「第1機能部品」、および「歯ブラシ部品」に対応する。ステインケアアタッチメント100は、請求項の「機能部品」、「第2機能部品」、および「凸形状嵌合部分」に対応する。アタッチメント本体110は、請求項の「弾性部材」に対応する。清掃部分120は、請求項の「突出部分」に対応する。作用面121は、請求項の「作用面」に対応する。支持面122は、請求項の「支持面」に対応する。挿入部分130は、請求項の「挿入部分」に対応する。芯部材140は、請求項の「芯部材」に対応する。歯間ブラシアタッチメント200は、請求項の「機能部品」、「第2機能部品」、および「凸形状嵌合部分」に対応する。基礎部分213は、請求項の「突出部分」に対応する。挿入部分220は、請求項の「挿入部分」に対応する。後方嵌合凸部225は、請求項の「第2追加嵌合部分」に対応する。歯間ブラシアタッチメント300は、請求項の「機能部品」、「第2機能部品」、および「凸形状嵌合部分」に対応する。基礎部分332は、請求項の「突出部分」に対応する。部品挿入部分333は、請求項の「挿入部分」に対応する。後方嵌合凸部347は、請求項の「第2追加嵌合部分」に対応する。第1部品結合構造Sは、請求項の「第1部品結合構造」に対応する。第2部品結合構造Vは、請求項の「第2部品結合構造」に対応する。アウター側嵌合部分VAは、請求項の「第1基礎嵌合部分」および「凹形状嵌合部分」に対応する。第2部品側嵌合部分VBは、請求項の「第2基礎嵌合部分」および「凸形状嵌合部分」に対応する。
(課題を解決するための手段に関する付記)
(付記1)口腔に作用する機能部品と、前記機能部品を支持する装置本体とを含む口腔衛生装置において、前記機能部品は、第1機能部品および第2機能部品を有し、前記第1機能部品は、前記第2機能部品を収容する空間を有し、前記第2機能部品は、前記第1機能部品内の空間に位置し、前記装置本体および前記第1機能部品は、前記装置本体および前記第1機能部品を互いに結合および分離するための第1部品結合構造を有し、前記装置本体および前記第2機能部品は、前記装置本体および前記第2機能部品を互いに結合および分離するための第2部品結合構造を有し、前記第2部品結合構造は、前記装置本体に形成された第1基礎嵌合部分と前記第2機能部品に形成された第2基礎嵌合部分との嵌め合いにより前記装置本体および前記第2機能部品を結合する、口腔衛生装置。
(付記2)前記第2部品結合構造は、前記第1基礎嵌合部分に形成された第1追加嵌合部分と前記第2基礎嵌合部分に形成された第2追加嵌合部分とを互いに嵌め合わせることが可能な構造をさらに有する、付記1に記載の口腔衛生装置。
(付記3)前記第2部品結合構造は、前記第1基礎嵌合部分に形成された2つの第1追加嵌合部分と前記第2基礎嵌合部分に形成された2つの第2追加嵌合部分とを互いに嵌め合わせることが可能な構造をさらに有し、前記2つの第2追加嵌合部分は、前記第2基礎嵌合部分の長手方向の中心軸を基準として互いに対向する位置関係を有し、前記2つの第1追加嵌合部分は、前記第1基礎嵌合部分において前記2つの第2追加嵌合部分に対応する箇所に形成される、付記1に記載の口腔衛生装置。
(付記4)前記第1追加嵌合部分および前記第2追加嵌合部分の一方は、前記第1追加嵌合部分および前記第2追加嵌合部分の他方が嵌め込まれる貫通孔を有する、付記2または3に記載の口腔衛生装置。
(付記5)前記第2部品結合構造は、長手方向における前記装置本体と前記第2機能部品との相対的な移動により前記装置本体および前記第2機能部品を結合または分離する、付記1〜4のいずれか一項に記載の口腔衛生装置。
(付記6)前記第2部品結合構造は、前記装置本体と前記第2機能部品との相対的な回転を規制する構造を有する、付記1〜5のいずれか一項に記載の口腔衛生装置。
(付記7)前記第1基礎嵌合部分および前記第2基礎嵌合部分のうちの凸形状を有する部分を凸形状嵌合部分とし、前記第1基礎嵌合部分および前記第2基礎嵌合部分のうちの凹形状を有する部分を凹形状嵌合部分として、前記凸形状嵌合部分は、前記凹形状嵌合部分内に位置する挿入部分と、前記凹形状嵌合部分外に位置する突出部分とを有する、付記1〜6のいずれか一項に記載の口腔衛生装置。
(付記8)前記突出部分は、幅方向において前記凹形状嵌合部分の外面よりも外側に突出する部分を有する、付記7に記載の口腔衛生装置。
(付記9)前記突出部分は、前記凹形状嵌合部分の端面と接触する支持面を有する、付記7または8に記載の口腔衛生装置。
(付記10)前記第1基礎嵌合部分は、凹形状を有し、前記第2基礎嵌合部分は、凸形状を有する、付記1〜9のいずれか一項に記載の口腔衛生装置。
(付記11)前記第1基礎嵌合部分は、凸形状を有し、前記第2基礎嵌合部分は、凹形状を有する、付記1〜9のいずれか一項に記載の口腔衛生装置。
(付記12)前記第1機能部品は、歯を清掃する歯ブラシ部品であり、前記第2機能部品は、歯を研磨する部品であり、前記第2機能部品において歯を研磨する作用面は、上方向から下方向に向かうにつれて後方向から前方向に向けて傾斜する、付記1〜11のいずれか一項に記載の口腔衛生装置。
(付記13)前記第2機能部品は、歯を研磨する部品であり、口腔内の部位に接触する弾性部材と、前記弾性部材の内部に挿入される芯部材とを有し、前記芯部材は、前記弾性部材よりも高い剛性を有する、付記1〜12のいずれか一項に記載の口腔衛生装置。
1 :携帯型口腔衛生装置
1Z :外面
2 :電動歯ブラシ
2Z :外面
3 :乾電池
3A :陽極平面
10 :歯ブラシ本体
11 :本体ケース
12 :第3実施形態の装飾リング
12 :装飾リング
12A :装飾部分
12Z :装飾面
20 :アウターケース
20A :アウターケース
20B :先端嵌合凸部
20C :先端アタッチメント
20D :先端アタッチメント
20Z :アウター外面
21 :上部結合部分
21A :案内溝
22 :中間結合部分
22A :固定部分
22B :嵌合溝
22C :対向面
22D :側面リブ
22E :正面リブ
23 :下部結合部分
23A :開口部分
24 :先端結合部分
24A :先端支持部分
24B :取付溝
24C :前方窓部分
24D :後方窓部分
24E :開口面
24F :通気溝
24G :対向部
24H :縦リブ
25 :把持側シール部材
26 :歯ブラシ側シール部材
26A :環状部分
26B :突出部分
30 :インナーケース
30Z :インナー外面
31 :電池保持部分
31A :開口部分
31B :挟持部分
31C :切欠部分
31D :陰極嵌込部分
31E :陽極嵌込部分
31F :基礎部分
31G :支持部分
32 :基板保持部分
32A :接続部分
32B :引掛部分
32C :側面規制部分
32D :正面規制部分
33 :装置保持部分
40 :振動発生装置
41 :電動モーター
42 :出力軸
43 :偏芯分銅
44 :スペーサー
50 :歯ブラシアタッチメント
50Z :歯ブラシ面
51 :ブリッスル束
52 :ブラシヘッド
53 :ブラシステー
54 :案内リブ
55 :回転結合構造
56 :凹嵌合部分
56A :規制立面
57 :操作感付与部
57A :案内斜面
57B :規制立面
57C :中間曲面
58 :回転案内溝
59 :開口部分
60 :電気部品群
61 :回路基板
62 :電流ヒューズ
63 :陰極金具
64 :陽極金具
64A :陽極接点部分
64B :金具接点部分
64C :嵌合部分
64D :引掛部分
65 :陰極パターン
66 :陽極パターン
67 :通電金具
67A :直線部分
67B :折曲部分
70 :把持ケース
70W :把持内面
70Z :把持外面
71 :外周壁部
72 :下側壁部
72A :中間凹部
72B :溝
72C :通気孔
73 :開口部分
74 :固定部分
75 :規制部分
76 :縦リブ
80 :キャップ
80W :キャップ内面
80Z :キャップ外面
81 :外周壁部
82 :上側壁部
82A :通気孔
83 :接触部分
84 :開口部分
91 :歯ブラシ側シール部材
91A :環状部分
91B :突出部分
92 :嵌合溝
93 :歯ブラシ側シール部材
93A :環状部分
93B :突出部分
94 :嵌合溝
95 :連通孔
96 :膜固定部
97 :半透過膜
98 :押しボタンスイッチ
99 :装飾リング
100 :ステインケアアタッチメント
110 :アタッチメント本体
120 :清掃部分
121 :作用面
122 :支持面
130 :挿入部分
131 :挿入穴
132 :平面部
140 :芯部材
200 :歯間ブラシアタッチメント
210 :清掃部分
211 :支柱
212 :突起
213 :基礎部分
220 :挿入部分
221 :前方接触部分
222 :後方接触部分
223 :上部接続部分
224 :下部接続部分
225 :後方嵌合凸部
225A:上側傾斜面
225B:下側傾斜面
226 :規制凸部
227 :中間開口部分
300 :歯間ブラシアタッチメント
310 :清掃部品
311 :ワイヤー軸
312 :ブリッスル
320 :固定部品
330 :第1固定部品
331 :支柱挿入部分
332 :基礎部分
333 :部品挿入部分
334 :頂面嵌合凹部
335 :上部嵌合凹部
336 :中間嵌合凸部
337 :下部嵌合凹部
337B:下側面
338 :傾斜部分
340 :第2固定部品
341 :本体部分
341A:前方直線部分
341B:後方直線部分
341C:湾曲部分
342 :平板部分
343 :連結部分
344 :上部嵌合凸部
345 :中間嵌合凹部
346 :側部嵌合凸部
346B:下側傾斜面
347 :後方嵌合凸部
347A:上側傾斜面
347B:下側傾斜面
400 :取外工具
410 :把持部分
420 :押付部分
500 :ステインケアアタッチメント
R :キャップ結合構造
RA :アウター側嵌合部分
RB :キャップ側嵌合部分
S :第1部品結合構造
SA :アウター側嵌合部分
SA1 :直立壁部
SA2 :結合側接触面
SA3 :分離側接触面
SA4 :中間凹部
SB :第1部品側嵌合部分
T :本体結合構造
TA :インナー側嵌合部分
TB :アウター側嵌合部分
U :把持結合構造
UA :把持側嵌合部分
UB :アウター側嵌合部分
UB1 :第1回転溝
UB2 :第2回転溝
UB3 :境界リブ
UB4 :回転規制壁部
UB5 :回転規制壁部
UC :把持側嵌合部分
UD :インナー側嵌合部分
UX :上側把持結合構造
UY :下側把持結合構造
V :第2部品結合構造
VA :アウター側嵌合部分
VB :第2部品側嵌合部分
LA :突出量
LB :突出量
LC :突出量
LD :突出量
PA :傾斜角度
PB :傾斜角度
QA :距離
QB :距離
XA :前方向
XB :後方向
YA :右方向
YB :左方向
ZA :上方向
ZB :下方向

Claims (7)

  1. 空間を含み、口腔に作用可能な第1機能部品、および、前記空間に設けられ、口腔に作用可能な第2機能部品を含む機能部品と、
    前記機能部品を支持可能な装置本体とを含み、
    前記装置本体および前記第1機能部品は結合と分離が可能な第1部品結合構造を含み、
    前記装置本体および前記第2機能部品は結合と分離が可能な第2部品結合構造を含み、
    前記第2部品結合構造は前記装置本体に設けられる第1基礎嵌合部分と前記第2機能部品に設けられる第2基礎嵌合部分との嵌め合いにより前記装置本体と前記第2機能部品とを結合可能であり、
    前記第2機能部品は歯を研磨可能な部品であり、上方向から下方向に向かうにつれて後方向から前方向に向けて傾斜する面であり、歯を研磨可能な面である作用面を含む
    口腔衛生装置。
  2. 空間を含み、口腔に作用可能な第1機能部品、および、前記空間に設けられ、口腔に作用可能な第2機能部品を含む機能部品と、
    前記機能部品を支持可能な装置本体とを含み、
    前記装置本体および前記第1機能部品は結合と分離が可能な第1部品結合構造を含み、
    前記装置本体および前記第2機能部品は結合と分離が可能な第2部品結合構造を含み、
    前記第2部品結合構造は前記装置本体に設けられる第1基礎嵌合部分と前記第2機能部品に設けられる第2基礎嵌合部分との嵌め合いにより前記装置本体と前記第2機能部品とを結合可能であり、
    前記第2機能部品は歯を研磨可能な部品であり、歯を研磨可能な弾性部材、および、前記弾性部材内に設けられ、前記弾性部材よりも高い剛性を有する芯部材を含む
    口腔衛生装置。
  3. 空間を含み、口腔に作用可能な第1機能部品、および、前記空間に設けられ、口腔に作用可能な第2機能部品を含む機能部品と、
    前記機能部品を支持可能な装置本体とを含み、
    前記装置本体および前記第1機能部品は結合と分離が可能な第1部品結合構造を含み、
    前記装置本体および前記第2機能部品は結合と分離が可能な第2部品結合構造を含み、
    前記第2部品結合構造は前記装置本体に設けられる第1基礎嵌合部分と前記第2機能部品に設けられる第2基礎嵌合部分との嵌め合いにより前記装置本体と前記第2機能部品とを結合可能であり、前記第1基礎嵌合部分に設けられる2つの第1追加嵌合部分と前記第2基礎嵌合部分に設けられる2つの第2追加嵌合部分とを互いに嵌め合わせることが可能であり、
    前記2つの第2追加嵌合部分は前記第2基礎嵌合部分の長手方向の中心軸を基準として互いに対向するように設けられ、
    前記2つの第1追加嵌合部分は前記第1基礎嵌合部分において前記2つの第2追加嵌合部分に対応する箇所に設けられる
    口腔衛生装置。
  4. 空間を含み、口腔に作用可能な第1機能部品、および、前記空間に設けられ、口腔に作用可能な第2機能部品を含む機能部品と、
    前記機能部品を支持可能な装置本体とを含み、
    前記装置本体および前記第1機能部品は結合と分離が可能な第1部品結合構造を含み、
    前記装置本体および前記第2機能部品は結合と分離が可能な第2部品結合構造を含み、
    前記第2部品結合構造は前記装置本体に設けられる第1基礎嵌合部分と前記第2機能部品に設けられる第2基礎嵌合部分との嵌め合いにより前記装置本体と前記第2機能部品とを結合可能であり、
    前記第1基礎嵌合部分および前記第2基礎嵌合部分の一方は凸形状を有する凸形状嵌合部分であり、前記第1基礎嵌合部分および前記第2基礎嵌合部分の他方は凹形状を有する凹形状嵌合部分であり、
    前記凸形状嵌合部分は前記凹形状嵌合部分内に位置する挿入部分、および、前記凹形状嵌合部分外に位置する突出部分を含み、
    前記突出部分は幅方向において前記凹形状嵌合部分の外面よりも外側に突出する部分を含む
    口腔衛生装置。
  5. 前記突出部分は前記凹形状嵌合部分の端面と接触する支持面を含む
    請求項4に記載の口腔衛生装置。
  6. 空間を含み、口腔に作用可能な第1機能部品、および、前記空間に設けられ、口腔に作用可能な第2機能部品を含む機能部品と、
    前記機能部品を支持可能な本体ケース、前記本体ケースの一部を覆い、把持可能な把持ケース、および、前記本体ケースのうちの前記機能部品が設けられる部分と前記機能部品側に位置する前記把持ケースの端部との間の部分に設けられ、前記本体ケースの一部を覆うリングを含む装置本体と
    前記装置本体に取り付けられることにより前記第1機能部品を覆うキャップとを含み、
    前記装置本体および前記第1機能部品は結合と分離が可能な第1部品結合構造を含み、
    前記装置本体および前記第2機能部品は結合と分離が可能な第2部品結合構造を含み、
    前記第2部品結合構造は前記装置本体に設けられる第1基礎嵌合部分と前記第2機能部品に設けられる第2基礎嵌合部分との嵌め合いにより前記装置本体と前記第2機能部品とを結合可能であり、
    前記リングは前記キャップを受ける面を含む
    口腔衛生装置。
  7. 前記リングの外面は前記把持ケースの外面よりも外側に位置する
    請求項6に記載の口腔衛生装置。
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